コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔界の姫と白竜・黒竜
- 日時: 2014/08/15 16:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。
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- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(368) ( No.376 )
- 日時: 2016/02/02 21:20
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
さて僕らはこのタンク島の研究施設を探さなきゃいけない。
「あのさ、何の為に子供達をこの島に住まわせているんだろうな?」
「多分強い軍隊を作る為とかじゃない?」
僕の問いに澪が応える。
強い軍隊?
何のこっちゃ?
「例えば…動物の力を持った軍隊とか?」
伶子の考えはあり得そうだ。
「こうも考えられませんか?巨人兵とか」
零も思考を巡らす。
「自然の力を持った軍隊はどうだ?こっちも強そうだと思わないか?」
雫も答えを考えた。
まあ何れにせよどれも強そうな軍隊だ。
でも何故強そうな軍隊を作るのに子供達が必要とされているんだろう?
まさか、子供達は影響を受けやすいからか?
それとも…
なんかの病気だと偽られたからか?
僕は連れて行かれた理由を自分なりに考えた。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(369) ( No.377 )
- 日時: 2016/03/14 18:19
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
だけど、こういう類のものは大概悪いことに使われているんだろう。
例えば…
何だろう?
あの人は誰なんだ?
この島を彷徨っている侍らしい男性がいた。
なんか探しているようだ。
「そこの少年。虎若丸はどこだ?男子なのだが」
あれ?
侍にしては現代語だな。
虎若丸のことは知らない。
「知りません」
「お前達は何をしにここへ来た?」
「この島の秘密を探る為ですけど」
「なるほど」
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(370) ( No.378 )
- 日時: 2016/03/14 18:30
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
「お前も訳ありか…承知した」
へ?
「ならば共に行こう」
「 は、はぁ…」
よかった。
僕てっきり殺されるのかと思った。
「ケン、一緒に行こう…ってあれ?」
「何か侍みたいだね」
霜が駆け寄ると背比べした。
「へえー、お侍さんデカイんだな。俺とほぼ同じくらいの大きさだ」
「おっと、申し遅れたな。拙者は東方の日本の侍、『吉田信之』だ。生まれは信濃の国の上田だ。よろしく頼む」
吉田信之という侍は虎若丸という少年を探しているらしい。
一体なんでここに来たと分かったんだろう。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(371) ( No.379 )
- 日時: 2016/03/14 18:41
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
しかしあの島にはあのドラゴンが住んでいるから、いつ何時僕らが襲われたっておかしくない。
この島がよく分かったのはどうして…
「何故追われているのかは今は言えない。だがな、拙者たちはハノイというところへ向かっていたのだ」
ハノイってベトナムの首都だ。
一体何の為に…
「しかし、嵐に巻き込まれてフィリピン北方の港に着いたのは拙者含め35人程…後は訳の分からないところへ行ったり、暗礁してしまったのだよ」
嵐ではぐれた仲間や海の藻屑となった人もいたんだ。
災難だっただろうな。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(372) ( No.380 )
- 日時: 2016/03/15 14:36
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
それだけではなかった。
あの国にたどり着けたのは弟の幸村も一緒だったのだという。
でもその本人は人質として信之を行かせたのだというもの。
その幸村の兄弟愛に泣かずにいられない瑠璃。
そりゃそうか。
妹とはもう十数年も一緒だもんな。
雫は感慨に耽っていた。
ハックは気を取り直そうとした。
本当こういう人たちに囲まれててんてこ舞いだな。
麗魅は何か物を考えていた。
「そうだ。子供達の中に虎若丸が紛れ込んでいるとしたら…」
「そうか」
ハックはポンと手を拳で叩いた。
「あの研究所にいることは少なからず考えられるね」
「でしょ?」
「あのさ、一体どうやって助けるべきなんだ?」
「…」
麗魅は黙ってしまった。
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