コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(124) ( No.131 )
日時: 2014/12/16 14:09
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

ええええ・・・
これがモノローグなんだ・・・
「今、初期の人どうしていますか?」
「あいつは・・・うふふふ、猿轡でも口にはめて宙吊りにしてるわよ!!」
うぅわ、もう遅すぎた!!
一番この中で怖いのって、七星先輩だったんだぁぁぁ!!!!
僕までどんな運命にされてんだか・・・
「やあん、熊本君に阿蘇宮君・・・そんな目で見つめないでください・・・キャッ、かんじてきちゃいますよ♪」
そんなこと言ってる場合じゃないっすよ!!
「早く土浦っていう奴、助けてやってください!!」
「そんなに協力したくないの?」
だんだん星空先輩が泣きそうになってきた。
「え?」
「北斗原さん・・・熊本君の右手と水俣君の左手、出してくれない?」
「へ?」
まさかの作戦変更!?
だが僕は屈するつもりはないぞ?
僕らは目を瞑った。
何?
僕と芳大の手首を掴むや否や自分の胸に近づけた。
へ!?
僕らにとってはこれは想定外の事態だった。
まさか・・・これって・・・
ふにゅぅん。
この感触・・まさかこれって!!!
「まさかこれって!!!」
「男の人は胸がすきなんでしょ?だから・・」
いつか夢で見たように星空先輩は顔を真っ赤に染めていた。
「そんなことしても僕らは協力するつもりじゃありませんからね!!?」
顔を真っ赤にして耐えて見せる僕。
芳大も自分の感情を押し殺している。
すると・・・僕らも完全に想定外の行動に出た。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(125) ( No.132 )
日時: 2014/12/17 23:08
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

しゅるしゅるとリボンを解き、ロングヘアがはらりと舞う。
さらにはブレザーまで脱ぎ、ソファーの上に置くと、今度はブラウスの第一ボタン(首もとのボタン)にまで手をかけた。
おいおい、白がお似合いの高貴なお嬢様とあろう人が、孤高の23代目達なんぞにストリップショーでもするつもりなのか!?
そんなことでも僕らは屈しないぞ!
僕らは目を瞑ってみせる。
「ね、ねぇ、目・・・開けてくれる?」
涙声に反射的に反応してしまって開けてしまった僕ら。
そこにはスカートに上半身裸の星空先輩が。
「ふえ・・・」
「これでも・・・ダメ??」
くぅっ、この懇願は反則すぎる!
いったい僕らはどうすれば!!
僕は芳大や篤に目を向けた。
2人して目を下に向けたままだった。
動揺している姿で、協力しないっていう様子にとられたのだろう。
「そう、上だけじゃ満足できないっていうのね・・・このっ、変態!!」
おいおい、変態って何なんだよ!!
僕は頼んだつもりはないのに(本当です)自発的にあんたが脱いでるだけでしょうが!!
ドSな女王様に攻められて大ピンチの状況内で何であんたが泣こうとしてるんだ!?
そんなこと言ってもムダだ。
だってスカートにまで手をかけちゃったし、ほとんど裸だ。
「・・・・・・どうしてそこまで」
篤が重い口を開いた。
「もう後には引けないの!私には、私には責任がある!勝負を持ちかけたのは私っ!この子達の貞操は私が守るんだからっ!!絶対に変態軍団なんかの手には汚させないっ!!」
そっか・・・
いまやあいつらは絶体絶命なんだ・・・
しかもプレッシャーが圧し掛かっているんだからな。
明らかな目標、そして守って見せなければならない仲間が、許されない敗北、去年の委員長の実妹だというプレッシャーがのしかかっているのだ。その体に……。
でも15代目変態軍団ボスのカリスマ性によって男子の過半数が裏切り、女子も勢力が弱ってる。
男子を信じれない彼女達。
そんな中知った23代ぬらりひょんの僕と言う存在。
努力が報われない?
まさか。
きっと報われる。
そうだったら嬉しい。
僕は去年は人間としての人格しかなかった。
何もできやしなかった。
でもこんな悔しい思いをしたくない。
じゃあ、どうすべきか。
やるしかないでしょうよ!
だって協力してくれと、高貴でプライドの高いお嬢様が赤の他人である僕らに痴態晒してまでお願いしているんだ。
もし断ったら・・・僕は最悪最低のクソ野郎だ。
もしこれがいやなら・・・やるしかないよな!!
聞くしかないさ!!!
「気・・変わりましたよ」
「え?あなたはさっき・・・協力しないって」
「気が変わったんですよ。そこまでの覚悟見せられたから、断るなんてもうできませんよ。それに女子に恥ずかしい姿晒しときながら断るなんて最悪最低のクソ野郎ですよ。僕もさすがにこれはごめんです。協力してやろうじゃないですか」
「若・・・」
芳大が決心を汲み取った。
「俺も協力しますから」
篤も言う。
「やってやりますよ」
紗野も答える。
「私だって23代目・・・いや、あなたのために頑張ります」
零もうなずく。
「私もさっきの4人に賛成です」
と答えてくれた。
すると皆も
「協力するぜ」
「一人で背負い込もうとするな」
「お前の思い、俺達に預けてくれ」
と言ってくれた。
早くその僕らの言葉を聴きたかったのかな、彼女は嗚咽をあげながらその場に泣き崩れた。
僕は鎖をはずされた。

さて、新キャラが登場したので、プロフィールを載せておきましょう。
御船逸塵 ∼Mifune Itsujin∼
誕生日は7月11日のかに座。
身長は170㎝の体重71㎏。
クラスでは一二を争う大食漢。
名前の由来は熊本県御船町。

益城駿 ∼Mashiki Shun∼
誕生日は9月28日のてんびん座。
身長は167cmの体重57㎏。
クラスでは頭がかなりよい。
皆の頼れる参謀的な存在。
名前の由来は熊本県益城町。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(127) ( No.133 )
日時: 2014/12/22 18:09
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

両手で顔を覆って泣き崩れている星空先輩が急に放っておけなくなって僕は弱めに抱きしめてやった。
僕はまさか殴られたり罵詈雑言を浴びるのかと思いきや、強くしがみついてますます泣き声を強めた。
でも、どうしてなんだ?
普通はここまで嬉し泣きはしないはず。
ここまで泣くのを強いてあげれば、敗北の悔しさからのはず。
なのにどうして?
「委員長、嬉しかったんですよ」
「どういうことだ?」
光平が訊く。
「委員長がお嬢様だってこと、知ってるだろ?」
僕もああと思う。
財閥のお嬢様で両親共働き。
「さぞ、触れられて嬉しかったんじゃないかな」
芳大は思った。
「??」
「母親の愛情は受けてたけど、父親の愛情までは受けてなかったんじゃないかな?」
・・・そうか、星空先輩は父親の愛を知らない。
だから、その温もりも優しさも知らない。
悲しいとき、辛い時、助けて欲しい時に、その大きな力を、信頼できる力を知らなかったんだ。
それでこんなにも俺にしがみついて。
謂わば、今の先輩は子供……初めて父親の愛情を知ったってことかな? でも僕まだ中三なんですけど……。
いや、確かに男だけどさ。
「もうそろそろ・・先輩・・・・」
「ダメ!!もうちょっとこうさせて、あやかし様!!」
妖・・・様・・・・・??
僕は23代目としての跡取りだが・・・
何で・・・?
まだ魑魅魍魎の主になってないのに。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(128) ( No.134 )
日時: 2014/12/24 14:04
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

7〜8分して先輩が泣き止むと元の高貴なお嬢様がいた。
「あ、あの・・・星空先輩?」
「な、何よ!よ、よくも私の恥ずかしい姿を・・・うう、もう嫁にいけない!!」
「じゃあ熊本君にもらってくれればいいんですよ、うふふ」
七星先輩も悪ふざけで言った。
「い、嫌よ!!そんなの!!熊本君たちにはには下着姿も見られたし、あんな恥ずかしいセリフも聞かれたし」
「まあまあ、いいってことで・・・協力するにはしますが、何か見返りはあるん・・・」
僕は視線をそらして聞いた。
当然、冗談で言ったはず。
だけど・・・星空先輩はムッとした顔で腰に手を添えてこちらに歩み寄ってきたかと思うと、まさかの行動に出た。
ちゅっ。
フードを引っ張られた僕の頬は星空先輩の唇に触れたのだ。
それと同時に響き渡る魅惑の効果音。
僕は契約の証としてキスをされたんだ。
こうして、3年3組は体育祭実行委員につくことになったんだ。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(129) ( No.135 )
日時: 2015/01/05 19:20
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて、翌日の深夜1時・・・
雹が部屋を訪れた。
「ん??」
「何か考え事でもあるようだけど、どうしたの?」
「うん、それがね・・」
今日、僕はある金髪碧眼の先輩に出くわしたことや、睡眠薬飲まされて無理やり半分拉致されたこと、変態軍団と体育祭実行委員に協力をせばまれたこととかを一から十、いや、百までしゃべった。
「そうか・・・結局は、あいつら体育祭実行委員の仲間にさせられたというわけだね」
「そうなるな」
「でも、僕としては1つそれ」対して不満があるんだ
「不満??」
「そりゃそうさ、だってそうだろ?あいつら、変態軍団とか何とかとやらの集団とのケンカに第三者の手を貸させて勝利しようという根性だよ。それが不満って言うか、許せないんだ」
「そりゃもっともだよ。だけど、どうやってあいつらのケンカを僕らが手を出さずにけりをつけるんだよ?」
「僕にいい考えがある」
「どうやって?」
「本番のチーム分けさ。体育祭に赤と白の2種類のチームがあるだろう?それを使う考えだよ」
「あのチーム分けを?」
「ああ、変態軍団の勢力が強いクラスが体育祭実行委員のチームなるかもしれないし、逆に、体育祭実行委員のチームが変態軍団のチームになる・・・・チーム分けがどうなるかは運次第。これで、あいつらの手だけで決着が作っていう寸法さ」
「これなら、大丈夫そうだな・・・ただ、どうやってあいつらにYESと言わせるんだ?あいつらはきっとNOと言うかもしれないのに」
「NOと言われたらもう終わりだね」
胸の前で腕をクロスさせる雹。
「雹、お前に、この交渉を任せてくれないか?」
「いうまでもないこと。やってやるさ」
雹の髪がやけに光沢を帯びて見えた。
僕もこれで枕を高くして寝れるぞ。


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