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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(541) ( No.551 )
日時: 2017/02/02 22:02
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さてこちらは竜安寺…
篤が竜安寺の枯山水のもとに足を踏み入れた。
すると現れたのは酒呑童子の配下の4人の鬼だった。
彼らは長男熊童子、次男虎熊童子、三男星熊童子、四男金熊童子の四人兄弟で、酒呑童子の配下として京都の人々を恐怖に貶めていた。
しかし酒呑童子の死後、九尾の狐の前に敗れて以降は彼女の配下として仕えている。
彼らは兄弟そろって千年前から伝わる乱暴な鬼で、感情が高ぶりやすく手が付けられないが、それでも九尾の狐の前には忠実な部下である。
しかしながら、彼らは皆呼び捨てにしている。
そのため、彼女のことを「闇の聖母」として呼び慕っているしょうけらとはそりが合わない。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(542) ( No.552 )
日時: 2017/02/07 23:12
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「…何か……恐ろしそうな奴とあってしまったか…」
篤は卒塔婆で手の当てをしている4人の鬼兄弟を睨んだ。
「あ?てめえ、何だその目は?」
「いや何も、恐ろしそうだがな、ファイトがわくもんだからな…」
「なるほど、よっぽど死に急ぎたいらしいな」
4人兄弟はそろって刀やハンマーなどの武器を装備した。
さて、桂離宮…
澪は星空先輩と戦っていた。
彼女は手が傷だらけでもう鞭を持つことで精いっぱいという状態。
その恐ろしさの根源が澪には見えてしまった。
そのものは老齢の妖怪と見て取れるが、それでもやはり不気味さが恐ろしさと混じってより一層怖くしていた。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(543) ( No.553 )
日時: 2017/02/14 22:44
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて、陰陽師たちは再封印の作業に取り掛かっていた。
戦力的な観点でいうと、エース格を為す存在が敵に寝返ってしまった状況を考えるとその分の戦力低下は間違いない。
そのために、戦闘的なところでの指揮官は第4の結界を涙を呑んで大被害を出すのを憚って退却し、無事誰一人として犠牲者を出さなかった『下松菜々子』が代行でなっている。
星空先輩は大いに戦ったが大勢の犠牲者を出したうえに、敵に操られてしまったがために、指揮官から外されるのは時間の問題だ。
さて、戦闘に戻って状況はというと竜安寺での戦いが始まり、桂離宮での戦いでは、澪が傷だらけの中、気味の悪い何かを見出した。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(544) ( No.554 )
日時: 2017/02/21 22:46
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

桂離宮…
この戦いで、澪はその恐ろしいものに向かって鞭を打ち放った。
星空先輩本体には効かなかったが、傀儡子と思われるものにあたることはできた。
「ひっひっひ…よくぞわしがいたことを見破ったな。さすがは青竜院一の頭脳の持ち主」
そういって現れたのは鏖地蔵といわれる妖怪。
一切の正体はすべて不明で、ここ最近に出現が認められた妖怪だ。
「頭のいいことは認めはするけど、あなた全く知らないんだけど。いったい何者なの?」
「小娘よ、おぬしが知らぬのももっともじゃ。わしはネクロマンサー…死霊魔術師じゃよ」
「死霊魔術師?悪魔の世界じゃ聞いたことはあるけれど。なぜ生きてる人間にとりつくわけ?」
澪は星空先輩を後ろで寝かすなり問い詰めると、まさかの答えが返ってきた。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(545) ( No.555 )
日時: 2017/03/09 23:01
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

それは自分の宿願、ひとたび死んだ兵士をよみがえらせることの実験の手始めに、生きている人間を強化できるかどうかを確かめたかっただけとのこと。
澪はそんな考えを受け入れられるわけもなく、
「バカみたい。私はあんたなんかとは違って死者は甦ることはできないって思っているから」
「なるほど、さすがには受け入れてもらえはできないか…では我が力を見るがいい!」
そう言い放ち、澪の周りに多くの甲冑を着た髑髏が現れた。
「お前たちの大将では我が主を倒すことはできん。我らの力を思い知るがいい」
そういって消えてしまったネクロマンサーを追う澪だったがもう遅かった。
彼の姿は竜巻の中へと消えていった。
彼女は髑髏武者のほうへと向き直り、すべて薙ぎ払おうとして改めて鞭を構えた。


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