コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112



Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(64) ( No.71 )
日時: 2014/10/09 23:34
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

7月・・・
ついに夏休み直前の月・・・
さて、洛西学園も夏休み前というわけで結構浮かれてる生徒も多い。
そんなとき・・・
「大変だ!」
雹が血相を変えて3年3組に駆け込んできた。
「うん?どうしたの?」
「呑気にしてる場合じゃないよ!螺旋の結界の2つの封印、延暦寺と慈照寺の結界が破られた!!!」
「け、結界が!?」
「確かあの結界は400年しか力が持続しないはず。だから脆くなったそのときを狙って・・・」
「それは・・・まさか・・・」
「うん、あの妖、九尾の狐が動き始めたという証拠だよ!!」
「まずい、あの結界が破られたら魔界の都と同然だ・・・何とかせねば」
「うん、そのためにまずは陰陽師クラスの3年2組に伝えに言ってくる!!」
「ああ、頼んだぜ」
雹は3年2組の中へ入っていった。
「大変なことが起きた」
「ええ??」
「延暦寺と慈照寺の封印が破られた」
「おい、九尾の狐の奴、いったい何をたくらんでいるんだ?」
「そうですね・・・生き胆を奪ってるのはたぶん、あの最強の悪魔、メフィストを誕生させるためですよ」
「メフィスト?」
「はい、大魔王の精子と九尾の狐の卵子が組み合わさってできる悪魔です・・・」
「つまり・・・瑠璃と麗魅の異母兄弟!!??」
「う、まあ、そうなるわね・・・」
「こんな時に限って動き出すんだからめんどくさいぜ」
「絶対に野望はもちろん、21代目のけじめつけさせてやるから覚悟しとけよ!!!!」
怒りに燃える3年3組であった。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(65) ( No.72 )
日時: 2014/10/12 03:24
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて、もう既に延暦寺・慈照寺の結界を破った九尾の狐。
今回は、九尾の狐について少し説明しておこう。
彼女は時代の風が吹く頃に現れ、めぼしい幼子に取り付く。
そいつの虚無が頂点になったとき、分離して成体になる。
大量の虚無やら怨念やらを吸って力を得ていく。
でも人間の寿命しか生きられないのだ。
宿主の寿命が尽きれば新しい宿主が現れるまで、ずっと霊体になる。
つまり、転生妖怪なのだ。
本体を封じないことにはいくら斃しても時空を超えて転生し続けることが厄介なところ。
生き胆を集めまくってるようだが、どうやら魔王の息子、メフィストに力をつけさせようとしてるようなのだ。
しかしそのたびに歴史の風が邪魔をし続けたのだ。
妲己のときは殷周革命によって滅され、楊貴妃のときは陳玄礼たちに滅され、マリー・アントワネットのときは怒れる市民によって滅されるという惨憺たるものだった。
さらに決定的なのは400年前、淀殿のときは陽の妖怪たち、要するにぬらりひょんたちに破られた。
しかしそのとき以来、九尾の狐は蘆屋道満の一族、陽の妖怪たちを憎んでいる。
何しろ彼女は陰の妖怪の権現なのだから。
彼女を倒すにはある2つの武器が要る。
それは13代目が使ったという蘆屋家最強の式神・破軍。
そしてどんな妖怪ですから斬り捨てられる聖剣、白竜・黒竜だ。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(66) ( No.73 )
日時: 2014/10/12 04:11
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

京都市下京区京都駅・・・
「ここがぬらりひょんが住む場所か・・・」
憧れを抱く少年が京都に降り立った。
僕らは刀のお手入れをしていた。
何せ刀といえど金でも溶けない金属とは言い切れない。
だからお手入れは欠かさない。
錆止めやら塗って万が一の時に備えているのだ。
ただ、雪はその必要はない。
雪に適した武器がなかったのだから。
だから雪に適した武器を今作っているのだ。
万が一のときって、塩酸とか硫酸、それから硝酸によるダメージの時。
塩酸・硫酸・硝酸は触れた金属を溶かしてしまうことくらいあり得るのだ。
だから、あらゆるイオン化傾向のある水溶液に対して万全でなければいけないのだ。
金・白金に王水などかけられたら目も当てられない。
黒竜には鉄の核に銅・銀・金・マグネシウム・亜鉛・錫・鉛・鉄という8層構造になっている。
白竜は金の核に銀・鉄・亜鉛・鉛・錫・マグネシウム・銅・金とこれも8層構造だ。
しかしどれもいえるのはメッキを使っていることだ。
メッキといえど、ばっちり錆止めは塗ってある。
とまあ僕はそんなお手入れをしていた。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(67) ( No.74 )
日時: 2014/10/14 17:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

翌日・・・
憧れを抱き、少年は洛西学園に入った。
こちらは3年3組・・・
「皆さん、今日は転校生が1人来ています」
「女子ですか?男子ですか?」
「男子です」
男子か・・どんな人なんだろうな・・・
「お、来たようだ」
1人の少年が教室に入ってきた。
黒縁眼鏡でひょろりとした体系。
こりゃハリーポッターに出できそうな人である。
「高山悟です」
「どこ出身?」
「岐阜県の中津川です」
「中津川市・・・長野の近くだな」
とまあ、こうして新たなる仲間も増えた。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(68) ( No.75 )
日時: 2014/10/16 17:49
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

まえがき 67話までが1学期編です。
7月18日・・・
洛西学園は夏休みに入る。
ちなみに、洛西学園の始業式は8月27日になる。
そんな今日・・・
九州の妖怪が大魔王によって本州方面へ侵攻してきた。
今にも山口に上陸してきそうな気配がする。
その中枢は大分県の川姫という妖怪だ。
さてこちらは京都・・・
ある少女が僕の前に現れた。
彼女は川姫・・・そう名乗った。
そんな時、僕に対して宣戦布告とも取れる発言をした。
「あたしはこれからあんたの全てを戴く」
僕のシマは京阪神大都市圏内が中心だ。
大阪府・京都府・滋賀県・奈良県全域、兵庫県の姫路市・宍粟市・洲本市以東、和歌山県の御坊市・日高川町以北、福井県の勝山市以西にシマを持っている。
彼女の野望が牙をむき始めるのであった。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112



この掲示板は過去ログ化されています。