コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(130) ( No.136 )
日時: 2015/01/07 13:14
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

翌日・・・
8月5日、雹は実行委員の部屋に入り込んだ。
「お邪魔します」
「ん?」
「なんだ、熊本じゃないのか」
雹がむすっとする。
「失礼な(怒)全く、しようのない人ばっかりだな、皆」
「どういうことだそれ!?」
皆どよめく。
「やっぱり僕としても、いや僕ら兄弟としても納得できないところがひとつある。それは両者ともに無関係の人の人を巻き込んでの戦いにしたと言うことだ。そこで提案があるんだが、自分たちの本気同士でぶつけ合ってみないか?」
雹はそう言い切ると目を瞑った。
(よく考えろ、僕はかねがねからあいつの話は聞いている。こんな甘っちょろい挑発の乗るほどバカじゃない。そんなの受け入れてくれなければ僕はバカっていうよりアホってやつだ。さあ、どうする?川内亮太郎)
「いいだろう」
「お??」
雹は目を開けた。
「いま、いいだろうと、答えたな」
「ああ、やっぱり勝負は真剣でないとな」
亮太郎がにっと笑顔を見せる。
「勝負の決め方はいたって簡単なものだ。体育祭実行委員会は全クラスにいる。当然、変態軍団一色の3年4組もね。だからそれじゃあ勝ち負けは決められない。で、そのクラスが所属するチームカラーがあるだろ?中等部3年4組は黒、高等部3年1組は白。だから、その白と黒で勝敗を決めるんだよ。うーむ、白が勝ったら体育祭実行委員会が勝利。黒が勝ったら変態軍団の勝ちでいいんじゃないか?」
雹の説明が長ったらしいので要約しよう。
洛西学園は白黒のチームで戦うことになっている。
それに、そのクラス分けはまだ行われていない。
だから、もしかすると体育祭実行委員会よりも変態軍団が多く所属するクラスが白ブロックかもしれないし、体育祭実行委員会に所属する人数が多い方のクラスが黒ブロックかもしれないのだ。
したがって、変態軍団が頑張って白ブロックを勝たせた場合、体育祭実行委員会が勝ってしまうのだ。
なお、黒ブロックに多く変態軍団の所属するクラスが入団する可能性もある。
そうなれば、圧倒的有利になることもある。
だけど、逆に黒ブロックに変態軍団が物凄く少ないという可能性も無きにしも非ず。
当然、白ブロックに変態軍団が多く入団したとしても、わざと負ければ勝つことも出来るのだ。
要するにあとは運次第ということになる。
どちらが勝つかは後日発表される各々のブロックにどのクラスが入るかだ。
無事受け入れてくれたので雹は嬉しそうな顔で帰れた。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(131) ( No.137 )
日時: 2015/01/08 22:18
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

その翌日・・・
3年3組はというと・・・
白ブロックだ。
4組は黒。
黒は黒のユニフォーム、白は白のユニフォームで戦うことになっている。
さて、ユニフォームには当然、出席番号がクラスと番号をつけなければいけない。
僕は3組の15番、篤は1番だったっけ。
クラスは41人もいるわけだ。
まあ、3年のなかでは最も多いほうなんだけど。
2年2組のはくも、白ブロックだ。
あとは皆・・・白だ。
しかし奇遇だな。
皆白ブロックだなんて。
まあ、それはそれでアリだけど。
さて、皆体育祭よく分からないようなんで、詳しく説明しておこう。
今回の体育祭は変態軍団(中等部3年4組)VS体育祭実行委員の対決だ。
競技名は・・・『大縄跳び』、『バトンリレー』、『玉入れ』、『ムカデ競争』、『借り物競争』、『お宝探し』、『棒引き』、『大玉転がし』、『三人四脚』というような超ベタなやつから『ジャングルビンゴ』とか『バンクボウリング』、『ポップコーンヒッター』、『キッキングスナイパー』とかVS嵐に出てきそうな種目がある。
全く誰だよこんな種目考えたやつ。
さて、種目選びからいこう。
というわけで僕は下京区七条堀川の体育館に行った。
瑠璃・麗魅の双子姉妹は『ジャングルビンゴ』を選択。
『ポップコーンヒッター』は竹田愛と雲仙明。
彼らなら最適だね。
それから僕と阿蘇宮篤・益城駿と島原唯真は『バンクボウリング』。
実はというと僕、過去に最高記録として287点をたたき出したことがあるんだ。
八代海斗と諫早敏輝は『借り物競争』。
水俣芳大と人吉滉人は『ムカデ競争』か・・・
ってえ?
それに参加するのは姫島仁美と・・・別府優愛ゆめ?
おいおいおい、2人とも前大丈夫なのか?
大分紗野・中津桃歌は『大玉転がし』か・・・
あいつらのことだし、大丈夫だろう。
御船逸塵と天草翔貴は『パン食い競争』、佐伯侑李ゆきと長崎光平と宇佐美晴海は『キッキングスナイパー』、杵築望恵・国東マルシーは『ピンボールランナー』、津久見華凛と城下玲菜・由布院真有は『借り物競争』、『三人四脚』は日田野菜緒と豊高麻里と大野若葉、それと『ピコピコ戦争』にでるのは青竜院零に決まった。
さてと、一通り決めたしな・・・
ん?
なんなんだあいつは・・・

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(132) ( No.138 )
日時: 2015/01/13 16:13
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「あら、大勢で何かのイベント?」
ルナが現れて僕のパンフレットを覗き込んだ。
「うん、まあね」
「体育祭?」
「まあ、ざっとそんなところだ。それで、ルナは出るつもり?」
そう言った途端、見えてしまう。
走っている時、体格には似合わない大きな胸が揺れっぱなしのルナの姿が。
おっと、いけないいけない。
こんな邪な妄想は忘れちまおう。
「今見てたでしょ」
「いや見てないって!!」
全く、着やせで小さくみせてくれって。
その胸。
ん?
また新手か。
「久しぶりだな、熊本健太郎」
はっ!!
その声は、雫?
青竜院雫じゃねえか。
「この種目から自分の好きなやつを選ぶんだが・・何か出たいのはあるのか?」
「そうだな・・・・これにするぞ」
おい、これってまさか、サッカードリブルリレーじゃないか。
で、こいつの知ってんのかなぁ?
「サッカーくらい過去にやったことはあるがな。だが、全く知識がない」
おいおいダメじゃん!!!
「で、なんだこのバカくさい競技は」
雫はなぜか8番から15番の競技に指をつけた。
「ああ、僕も全く誰が考えたか分からないが、どうも元ネタはVS嵐からのやつだ」
「ああ、道理で、聞き覚えのない競技があると思ったんだよな」
「まあそんなところさ」

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(133) ( No.139 )
日時: 2015/01/19 18:05
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さてここでちょっと3年3組の出席番号一覧を載せておきましょう。
五十音順です。
まるで中継局のテロップみたいですが・・・
名前 出席番号
阿蘇宮篤   3301
天草翔貴   3302
諫早敏輝   3303
宇佐美晴海  3304
雲仙明    3306
大分紗野   3307
大野若葉   3308
杵築望恵   3311
玖珠原瑠璃  3312
玖珠原麗魅  3313
国東マルシー 3314
熊本健太郎  3315
九重桃花   3317
佐伯侑李   3318
島原唯真   3320
城下玲菜   3321
青竜院零   3322
竹田愛    3324
津久見華凛  3326
豊高麻里   3327
長崎光平   3328
中津桃歌   3329
日田野菜緒  3330
人吉幌大   3331
姫島仁美   3332
別府優愛   3333
益城駿    3334
水俣芳大   3335
御船逸塵   3336
八代海斗   3339
由布院真有 3340

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(134) ( No.140 )
日時: 2015/01/26 18:36
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

さて、8月11日・・・
ついに来るべき日が来てしまった。
最後の護衛役が来る日が。
最後の護衛役は青竜院雷。
青竜院兄弟の16番目の兄弟で、11歳だ。
今、彼は京都市西京区嵐山にいる。
彼もまた、ハックと同様、天気を操ることができる。
また、人を操ることもできるのだ。
こちらは呑気にすごしている僕ら。
また天気が悪くなった。
どうせ、台風だろうと思っていた。
なにしろ、台風11号も来ている分けだし。
って、よく考えろ!
台風11号はもう勢力はなくなってるはずだし、しかも北海道に行ったはず。
どう考えてもおかしいだろ!
一体何があったんだ!?
ハックが電話をかけた。
スマホの番号はもう知れている。
「もしもし、ケン?」
「ああ、熊本健太郎だが・・・」
「どう、こっちでも雨降ってる?」
「当然よ」
「ついに来てしまったか・・・・」
「誰が来てしまったんだ?」
「護衛役だ。こりゃどう考えたってそいつしか考えられっこないからな」
「来てしまったか・・・最後の護衛役が」
「うん、僕らが経験したもものの中で一番すごいやつだから」
「すごいやつ?」
僕は後々知ることになった。
あいつの実力を。
あとがき ついに来るべき日が来てしまった。
果たして熊本健太郎はどう立ち向かう?


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