コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔界の姫と白竜・黒竜
- 日時: 2014/08/15 16:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。
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- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(22) ( No.26 )
- 日時: 2014/09/03 18:55
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
竜安寺からの帰り、僕は新たなる護衛役と出会うのだった。
「雫、僕は大魔王の計画を阻止できるのかな・・・・」
「それはお前が強さ次第だな」
「そうかもな・・・ってあれ?」
「どうした?」
「さっき、僕らの目の前にいたの・・・護衛役?」
「丸太町通りを走ってたの?ああ、霞のことか」
「霞?」
「そうだ、あいつは俺の姉でもあり、澪の妹さ」
「うんそうか・・・さっきの、今僕らの後ろにいない?」
「何言ってんだよ・・・って霞!!!???」
「見つけたで・・・・雫・・・・・そして熊本健太郎・・・・・・」
「まずいな・・・とりあえず・・・・」
「おい・・・・・・・」
「逃げるぞ!!!!!!!!!!」
「ちょっとそれどういうこと!!??」
「待ちやああ!!!!!!」
京都駅構内まで逃げた僕は霞について聞いた。
「なあ、霞ってどんな奴なんだ?」
「そうだな・・・関西弁使ってただろ?」
「うん」
「それだけじゃねえ。二挺銃使ってるからな・・・長ドス使ってるお前でも危険だぞ?」
「刃渡り80cm・・・・ってまずい!!!」
「おい、何かあったか?」
「銃刀法に完全に引っかかってる!」
「警察の中に陰陽師いたか?」
「そこまでは分からない」
「俺たち・・・つかまるな・・・・・」
「冗談言ってられるか・・・俺は大魔王の野望阻止するまでにくたばるわけに這いかねえのに・・・・・・」
「言ってるうちに妖怪になってるぞ?」
「そう?まずい。あいつに滅されるぞ」
「誰に?」
「蘆屋一族の末裔の警部によ・・・」
「そいつ、誰なんだよ?」
「蘆屋義憲だよ。妖怪は徹底的に滅するのが彼のモットーでね、喩えそれが僕みたいな人間としての人格を持っていてもね」
「お前、滅されたらどうなるんだよ?」
「妖怪としての人格は消え、人間としての人格しか残らないんだ」
「そりゃ大変だ」
「ルナ!!!!こっち来てくれ!!!」
「ルナ、テレポートするしかないが・・・どうする?」
「そうね・・・ぬらりひょんの人格手に入れてるなら、ぬらりくらりとかわせば?」
「やるしかないな・・・」
しょうがないからぬらりひょんの力を発揮することにした。
7分で洛西学園都市にまで逃げた。
「逃げ切ったか・・・」
「逃がさへんで・・・・・・・」
「おい、逃げ切れなかったが・・・どうする?」
「俺たちの負けだな」
「あんたなあ!!!」
「うおっ!!!!!!」
いきなり僕の胸倉を掴まれた。
「いったいうちの姉貴や可愛い妹たちを手玉に取ってんねん!!!!!!!!」怒るとこそこ?
「あいつら全員返してえや!!!」
「はあ、そんなことして大魔王の審判下されたらどうすんだよ」
「うっさい!!!!!」
ビンタ一発やられた。
「冗談じゃなくってここにいたほうが賢明だって言ってるの!!」
「どうしたの?雫に健太郎君」
「ちょっと霞にからまれて・・・・」
「霞姉上、落ち着いてください」
「そこまで言うんなら落ち着いたる」
霞はため息一発ついた。
「けど大義がなったら帰るで!」
「いや、そいつはどうかな・・・熊本の奴、最近力つけてるから・・・」
「あ、そう」
無愛想だな・・・・・
そう思う僕と雫だった。
追記 あ、すいません。実際分かってるのは9人です。10人目の護衛役、紹介します。
霞 次女(19歳)<4月28日>
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(23) ( No.27 )
- 日時: 2014/09/06 21:59
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
5月23日・・・・・・
定期テストも近づいてきた。
「熊本君」
「どうしたの?紗野」
「あのね、日曜日、洛西公園で青髪の女の子にあったの」
「青髪?」
「まさか護衛役か?」
篤が駆けつける。
「それが・・・・・・・」
「どうした?」
「杏香ちゃんと剛君が遊んでいたの」
「それから?」
「遊んでたのはまだ1人いたの」
「そいつが、護衛役かもしれないな」
放課後、大分紗野は洛西公園に来た。
口に棒付きキャンディーを頬張らせている。
それに、その女の子の瞳は髪の毛同様海の色の様に青かった。
とりあえず、紗野は名前を聞いた。
「あなた、名前は?」
「・・・・・・雪」
夏も近いのに寒気がする。
「雪ちゃんは、どこから来たの?」
「遠いところ。でもおねえちゃんにそんなこと話す必要があるの?」
「え?そ、それは・・・・」
言いよどんでいるうちに紗野の胸を触った・・・むしろ揉んできた。
「お姉ちゃん、胸小さいね」
「な・・・・」
顔が真っ赤になる。
「まあ少なくともお姉ちゃんよりは小さいね」
紗野は泣きかけになった。
「ちょっと雪!!覚えてなさい!!紗野ねえはいつかナイスバディーになって見返してあげるわよ!!!」
「剛、早く帰らなきゃ」
「あなたが帰る必要はないよ?」
「どういうことだ?」
「あなたは殺されるの。そう、阿蘇宮篤!!あなたを殺す!!!」
「え?」
「剛は阿蘇宮剛。阿蘇宮篤じゃないって」
「う、うそ。でもこの写真には・・・」
「ちょっと見せてくれ」
写真には自分に似たちょっと大きめの少年、阿蘇宮篤がいた。
「やっぱり。剛の兄だよ」
「そ、そんな・・・・・・・」
「そもそも、剛の瞳の色は紫色で、篤のは青紫色。けどまあいいさ、人違いなんてよくあることだから」
さりげなくフォローする剛。
「うう・・・まあいいよ。阿蘇宮剛!あなたにはぼくの人質になってもらうよ!!」
「え、えーーーー!!!!!!??????」
剛が驚くのも無理もない。
人違いの次は人質だから。
こんな無茶な頼みは過去に聞いた覚えなどありもしないことなのだから。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(24) ( No.28 )
- 日時: 2014/09/06 22:29
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
「仮に剛が人質になったとして、何か得でもあるのか?」
「ある」
剛は何か冷たい気迫を感じた。
「どんな得なんだ?」
「それはあなたの兄、阿蘇宮篤に会える」
「そんなに、篤に会いたいのか?」
「うん、だってぼくのターゲットなのだから」
「う、嘘だ、絶対嘘だああああああああ!!!!!!!!!」
地に拳を叩きつけ叫ぶ剛。
「・・・・・・・・・・その気迫、たぶん悪魔だろうけど。どうしてそこまで篤をつけ狙うのか?篤がどんなことをしたって言うんだ」
「もちろん悪いことに決まってるよ。ぼくにはとても悪いことに思える」
「どんなことだ??」
「阿蘇宮篤、熊本健太郎の2人はぼくのおねえちゃんやおにいちゃんを奪ったこと」
「奪った?まさか殺したのか!!?」
「ううん、騙しまくってるの」
「違う!!!篤はそんな嘘吐きじゃない!!!!」
「・・・喩え本当にそうだとしても、剛に見せてる姿だけかもしれない。もしかして本当はぼくたちよりよっぽど悪魔かも」
「違う、そんなの嘘だ!!!!!!!!」
剛も兄を散々言われたことにカッときて殴りかかった。
「人質になってもらうって言ったから、あなたはそこでおとなしくしてて」
「うわっ!!」
氷の鎖に縛り付けられた剛。
それでもじたばたする剛。
剛の携帯に手をかけた。
さてその頃・・・・・・・
僕らは自宅にいた。
<もしもし・・・>
「誰だお前?」
<始めまして、阿蘇宮篤。電話で用件を済ませることには勘弁くださいね?>
「この様子からして、お前は護衛役か?」
<ふふっ、バレてしまったらしょうがない——か。そうだよ、その通り。雪は護衛役だよ>
「雪・・・」
零を見つめる篤。
「剛はどうした?」
<ああ、阿蘇宮剛なら人質のなってじたばたしてるよ>
僕は篤から受話器を奪った。
「何!!??てめぇ、篤の弟に手ぇ出してただで済むとでも思っているのか!!!!!???????」
<怖い怖い、さすがは本物の悪魔よりも悪魔みたいだと言われている熊本健太郎に阿蘇宮篤だね>
「んだと!?ふざけんのもいい加減にしろよ!!俺は正真正銘の半妖だ!!!そんじょそこらの悪魔と一緒にすんじゃねえ!!!」
<それってお姉ちゃんも入ってるの?>
「何?」
<青竜院雪、それこそぼくのフルネームさ>
「この様子じゃ護衛役だな・・・俺はぬらりひょん23代目、熊本健太郎とは俺のことさ!!!!!!」
俺は電話越しに怒鳴ってやった。
あとがき・追記 次回はついに雪とのバトルが待っています。
そして発覚した11人目の護衛役、雪のデータを載せちゃいます。
雪・・・十女(11歳)<12月22日>
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(25) ( No.29 )
- 日時: 2014/09/08 18:52
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
<やっぱりね・・・姫様を守る役目を担う者。ならば、その使命は姫様を悪者の手から守り抜くことだよ!>
「悪者が言ったら説得力ないだろーが!!!!」
<何言ってるの?悪者はそっちだよ。ボクからおねえちゃんやおにいちゃんを奪ったクセに〉
「おい、それどういうことだ?」
〈まぁ、細かいことは会ってゆっくり話そうか。まずは今の現状を教えてあげる〉
「んん?」
〈さっきも言ったけど、剛は今人質というわけで氷の鎖で縛り付けてるよ>
「いつ会えばいいんだ?」
<それより、今何時ごろか分かる?>
「・・・18時7分だ」
<じゃあ、18時30分までにこっちに来てもらえるかな?>
そこまで言わぬうちに俺は電話を切った。
「くそう、瑠璃や麗魅はもちろんだけど、あいつらを帰させたりするか!!あんなところに帰ればあいつらはいずれにせよ大魔王に酷い事をされるだけだ!!それだけはさせる気さらさらないぜ」
俺たちはとっさに洛西公園に向かった。
俺たちとぜんぜん変わらない少女がわけのわからぬ主人のために死ぬなど、わけが分からない。
「よし行くぜ!はあっ!!雷弧一割!!!」
「おっと」
「すば・・・ぐあっ!!これは、鞭か・・」
氷のような鞭を構えた雪がそこにいた。
「これであなたをビシバシ叩いてあげるよ」
「これはま・・・・・・」
「えい!」
「ぐわああ!!!」
ぼくは澪の時同様、壁に叩きつけられた。
「けふっ、けふっ、これが鞭!!?」
鞭を見ると相当ドMな男の恐怖を感じた。
「受け取れ、為虎双撃!!!」
これまた鞭、いや盾で凌がれた。
「もう一発だ!!」
今度は二丁の拳銃で凌がれた。
「ぬらりくらりと武器を変えやがる」
「ここが篤がやる。殺取・水竜螺旋陣・改!!!」
巨大な渦潮が雪を包み込む。
「はっ!!」
渦潮を槍でぶち破った。
「くっ、こうなりゃ大剣か・・・」
「よく分かったね・・・そうだよ、これはおねえちゃんやおにいちゃん達の武器なんだ」
「これがお前の武器か・・・お前に渡されるべき武器はどこにあるんだ?」
「……ない。雪に合う武器なんて、この世にはないんだよ」
「どういうことなんだ?」
「悪魔は成人の悪魔になると儀式を行った後にそれぞれ個人の武器を持つことを許されるの」
「けど、成人って言っても澪意外誰もいないじゃないか。例外があるのか?」
「うん。例外というのが、雪達のような悪魔。既に成人の悪魔の魔力を持ち合わせている者のことを言うの。元々悪魔が武器を持つのには二つ理由がある。一つは将来護衛役になって主を守ることになる場合。武器を持ってないと主を守れないからね。まぁたまに特殊能力などを武器にする悪魔もいるみたいだけど。そして、二つ目が魔力を抑えるため」
「悪魔の力は無限大だからな・・・・それを抑えるためなんだろ?」
「そう、武器を持っていても自分の魔力を制御できない者が時々暴走を起こすの」
「暴走・・・ね・・・」
俺は必殺の竜王止水“柳”で決めることにした。
しかし・・・・
ドックン!!
暴走が始まった。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(26) ( No.30 )
- 日時: 2014/09/08 19:09
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
「くそ、ついに始まったか・・・・」
「うう、こんな力さえなけりゃ、武器が手に渡れたのに・・・っ!」
「くそ・・・」
「はあああああああっ!!!!」
突如として紗野が薙刀で吹き飛ばした。
「待たせて悪かったわね・・・・・この薙刀『吹雪』で解放してあげるわ」
「紗野・・・・・」
「しっかりしなさい!!あんたは寂しかっただけなんでしょ!!!姉や兄を奪われたから寂しくなったんでしょ!!!!だから、こいつらにも同じことを味わわせるために剛君を人質にした」
「それは認めるし、謝る!!」
「けどそれにはちゃんとした意味がある!それは大魔王の審判を下されないようにするためだ!!!!!」
「そんなの絶対嘘だ!!!」
「いいや、嘘じゃない。もしこいつらがあいつらを引き止めてなけりゃ、どんな拷問をされたか分かったもんじゃない。そう考えたらこっちのほうがマシだと思わないか?」
いつの間にか芳大がこっちに来て言う。
「う・・・それは・・・」
「自分に合う武器がない?暴走を止められない?それなら作ればいいじゃない!!!!あんたもこっちに留まりなさい!!!!!こっちなら零たちにも会える!!!!!!だから戻ってきなさい!!!!!!!」
「紗野・・・・・・・」
ぼくはその気迫を見て本当に女神、ミネルヴァと重ねてしまいそうだった。
「ご、ごめんなさいごめんなさい!!あなたの言うとおり、ホントは寂しかっただけなの。おねえちゃんやおにいちゃんがいなくて、遊んでもらえる相手がいなくて……うぅ、ホントはこんな風におねえちゃん達にも抱きしめてほしかった!! うぐ、ぐす……うぅ、ひぐっ、うわあああああああああああああああん!!」
雪は雪女の紗野服を破れんばかりに引っ張り、涙を流しながら泣き続けた。
そんな僕らに雨が降り始めた。
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