コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔界の姫と白竜・黒竜
- 日時: 2014/08/15 16:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。
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- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(15-1)・(17) ( No.21 )
- 日時: 2014/09/01 18:52
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
訂正 いたいんなら
僕は日曜日、事故を起こしてしまった。
スケボーで駆け下りていた時のこと。
「うーわー、風が気持ちいいなー」
風に当たっていられたのも今のうちだった。
横から突然コロコロ転がってくる赤いリンゴと、髪の毛を両結びにした少女が飛び出してきたのだから。
「うおっ!?危ねっ!!??」
「へ?きゃあああああああ!!!!!!」
案の定間に合わず、1人の少女を轢いてしまった。
「僕、まさか人を・・・ってあ!!!青髪、青の瞳・・・・もしかして・・僕・・・・」
僕が轢いてしまったのはまさかまさかの護衛役。
つまりは霄達の妹を轢いたということになる。
「ここは杵築ちゃん家に近いはず・・・こうなったら霊にも呼び出してもらうか」
死なないでくれ・・・
15歳直前で人殺し、いや、悪魔殺しは御免だよ?
「おーい、杵築ちゃん早く来てくれよ」
「どうしたの?」
「ちょっと面倒かもしれない用事があるんで・・・・」
「いいよ」
ドアが開いた。
「熊本君、どうしたのその子・・・・」
「かくかくしかじかで出血多量なんだよ!」
「電話したる。もしもし?霊いる?」
<いるが・・・霊・・・変わってくれ>
<どうしたの?健太郎、何かやらかしたの?>
「いえね・・・熊本君、事故起こしちゃって・・・」
<え?何のこと?>
「だから、事故で悪魔を撥ねちゃったの」
<えー?本当?>
「だからほんとのことって言ってるでしょ!!!だからこっちにいらっしゃい!」
そして8分後・・・
「霖がどうしてこんなとこに?」
霖という少女瞬時に理解した。
というか、ここにいる人物からしてこの少女しか残っていなかったのだ。
「ほんとに済まない・・・・まさかこんな事態になるなんて・・・・・」
「安心して。私の力は治癒能力があるんだよ!」
「すごい!!」
「ん?これは大量のりんご?いったい何作るつもりだったのかな・・・・」
「たぶん、アップルパイだと思うよ」
「あ、そう・・・」
「アップルパイなら作り方知ってるで」
「え、マジ!?」
「せやで」
「だったら作ってやってくれ・・・僕はちょっと看病に行ってくるから」
そして2階に駆け上がる。
「霊、霖今大丈夫かな?」
「あ、ちょうど終ったところ」
「悪魔なら結構早く治療完了するんだ」
「うん、人間なら1時間はかかるけど・・・・」
「あ、このにおいはもしかして、アップルパイ?」
「できたでー。みんな食べに来いや」
「オッケー!」
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(18) ( No.22 )
- 日時: 2014/09/01 19:07
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
僕はちょっとはっとした。
霖のことだ。
望恵にいったん部屋に留まらせた。
「……霊がお前を助けてくれたんだ。でも、あの時どうしてあんなところに?」
「実は私、こっちに来た時、当初は神童響史——即ち、あなたのところに来る予定だったんだけど、人間界の世界の道はよく分からないからすっかり迷っちゃって……。結局、路頭に迷っていた私は橋の下で一夜を過ごすことになったの。最初は不安と孤独感と寒さで死にそうだったよ。でも、あの人達が助けてくれたんだ……」
「え?」
「ほら、ホームレスだよ!」
あ、そうそう思い出した。桂離宮付近を流れる桂川にはホームレスがいたっけ。
「あの人たちは本当に優しい人たちばかりだね。孤独感も一気に拭われたし、おかげさまで寂しいっていう気持ちと不安感もなくなった。おまけにあの人たちのおかげでこの光影市については殆ど学ぶことが出来たよ。それで、お礼にと思って私は次の日の夜、彼らにカレーライスを作ってあげたんだ。それで、今日がその三日目の日。本来なら、橋の下に行って彼らに三日目のカレーとホームレスの仙人に習ったアップルパイを食べさせてあげたかったんだけど……。あの時、リンゴを一個誤って落としちゃって。それで——」
「だからあんなにりんごを買ったんだ・・・」
「そ。ところで・・・ひとつお願いがあるんだけど・・・」
「何?」
「お姉ちゃんって呼んでもいい?」
「ええええええ!!!!???????」
「どうした?」
僕はとっさに駆け上がった。
とはいってもまだアップルパイは手付かずなのだが・・・・・
「ちょっと聞いて。お姉ちゃんになるねん」
「一人っ子のはずじゃ・・・って霖に?」
「そう」
「本人がいいなら、それでいいんじゃない?」
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(18-1)・(19) ( No.23 )
- 日時: 2014/09/02 15:51
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
訂正 熊本健太郎
夕焼けが明るい洛西学園都市。
「ホームレスのメンバーに会いに行くことにしようか」
「ありがとう!熊本君!!」
「ケンでいいよ」
「じゃあ、ありがとう、ケン!!」
というわけで、僕らは桂川付近に行くことにした。
「ここが桂川だが、ホームレスどこにいるの?」
「ここだが・・・わしらの恩人、知らないか?」
「え、ああ、あの・・・」
「そうそう、青い髪の毛に蒼い瞳……それからリボンで髪をくくってるやつ」
「それって……」
「そうそう、そいつのことさ。おーい皆、俺たちの恩人がここに来たぞー!!」
「え?何のこと?」
「ああ、俺たちにカレーとかを恵んだ恩人だ!」
しかし僕には聞く暇などなかった。
何せ今16時。
「よく分かった」
「杵築ちゃん、その子を頼んだぞ?」
「え、はい」
そして、帰ってきたのは17時。
いつものようにマンションに帰ってきた。
すると・・・・・・・・・・
「この変態男め、いったい何をしていたのですの!!!???」
「うわっ!!!いったい僕が何を・・・・・・・・・・・・・」
「お姉さまにいったい何をなさったのです!!???」
「僕は何も・・・・ただ、これは本当なんだ・・・・」
「・・・・・・・・なるほど、あなたは霖を轢いてしまったのですね?」
「あれはわざとじゃないから!!!」
「いいえ、私たちに毎度振り回される腹いせに霖を轢いたとも考えられますわ」
「いや違うってば!!!」
言い争ってるうちに露が襲い掛かる。
「ケン怖い・・・・・・・」
「露、いったい・・どうしたのその面・・・・・」
「そりゃあ、私には霖ちゃんとチョメチョメするっていう使命があるの!!」
「真面目に言うのやめなさい!!!」
今日も散々振り回されっぱなしの僕だった。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(20) ( No.24 )
- 日時: 2014/09/02 16:32
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
月曜日放課後・・・・・・・・・・
京都市東山区清水寺・・・・
僕はこんなところへ呼び出された。
「ここが、第5の結界・・・清水寺・・・・・・」
「あら、妖2人に悪魔1人、まとめて滅するわ!」
「この声は、『火崎未来』!!!」
「そうよ。わたしの堀川流陰陽術・・・とくと思い知りなさい!!」
「こっちもいくぜ!!」
「大文字燃焼!!!」
「うわっ!早速危ない技を・・・」
「篤がいく!殺取・岩蜘蛛!!」
「きゃっ!なめられたものね・・・式神!獅子王!!」
「ふっ、かかったな。殺取・水竜螺旋陣!!!」
「嘘!私の式神ちゃんが・・・・」
「私が止めを刺すわ・・・」
「澪!?」
「いくわ・・・冷却氷畏!!!」
「鞭で、相手を氷漬けにした!?」
「私が火星の証を受け取るわ」
「ん?」
「ごめんなさいね。わたしはこれでも人間の血を引いてるの」
「すごい・・・」
「金星に地球の証。これだのこる陰陽師はあと半分」
「その前に滅されないようにしなくちゃな」
残る陰陽師はあと5人。
次なる結界は竜安寺だ。
追記 青竜院16人兄弟のうち8人がわかっていますが、ここで一発年齢・誕生日もまとめることにしました。
澪・・・長女(20歳)<7月11日>
雫・・・長男(18歳)<11月16日>
露・・・三女(17歳)<5月22日>
霄・・・四女(16歳)<8月27日>
霊・・・五女(15歳)<6月7日>
霙・・・六女(15歳)<6月7日>
霰・・・七女(15歳)<6月7日>
零・・・八女(14歳)<9月24日>
霖・・・九女(13歳)<4月28日>
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(21) ( No.25 )
- 日時: 2014/09/03 18:10
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
僕は人間としてだけじゃなく、妖怪としての人格を持っている。
霙とともに竜安寺に向かっていた。
「ここが竜安寺・・・・石とかが水によく見立ててるな」
「まあな。こういうのを枯山水って言うんだ」
「枯山水・・・確かに水は見当たらないしな」
「ここに木星の陰陽師がいたんだっけな」
「陰陽師・・・か・・・」
「俺はここにいるぜ」
ぬっと男が現れた。
「俺が『木下和幸』。木星の陰陽師だ」
「ぬらりひょん23代目、熊本健太郎」
「なるほど・・・23代目、滅すべきだな」
「そうはさせねえぜ!」
「霙!?」
「ここはあたしが戦うんでね。ちょっと下がってな」
「え?」
「ぬらりひょんとして大魔王と戦う運命なんだろ?ここでくたばったら元元も子もねえじゃねえか」
「そりゃそうさ。けど・・・」
「あたしは大丈夫だから☆木星の陰陽師を倒させてくれや」
「いいぜ」
「霙って娘が相手か・・・相手にとって不足はない!!」
「かかってこい!」
「いくぜ!木竜の剣!」
「これは!?木でできてるのにすごい切れ味・・・あいつらの刀よりもすごいかも知れねえ」
「油断してる余裕があるのか?木竜・・・大文字斬り!!」
「うおっ!」
「これが陰陽師の力だ」
「ならば受け取りな・・・・悪魔の力……」
「何!?」
「大文字鉄槌!!!!」
「ふん!!」
「かわしたあとが本番の技だ」
「何だと!?」
大文字の形に地割れが発生した。
「どわあああああああああ!!!!!!!」
「すげえ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうした?」
雫が駆けつけた。
「どうも霙・・・すごい新必殺技を作っちまったんだよ」
「何だこの地割れは!!??」
「大文字鉄槌によってできた地割れだよ・・・・」
「どんな怖い技出してんだこいつ・・・・・・・・・・・・・」
雫が完全にビビッてしまった。
僕はため息をつかざるを得なくなった。
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