コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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魔界の姫と白竜・黒竜
日時: 2014/08/15 16:15
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。

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Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(31) ( No.36 )
日時: 2014/09/13 19:02
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

そして日曜日・・・
僕は土星の陰陽師が守る伏見稲荷神社に向かっていた。
「伏見稲荷神社・・・なぜ土星の陰陽師がここを?」
「順序からすれば桂離宮を守るのが筋とちゃうんか?」
「たぶん今の土星の陰陽師がまだ幼いからな・・・」
今日は雫と霞をつれて伏見へ来ていた。
「魔界に似てるな・・・・」
「どこが似てるんだ?」
「魔界では跡継ぎがあまりにも幼いと後見人が必要なんだ・・・後見人は跡継ぎが16歳になるまで就く・・・どうだ?納得いくか?」
「普通に考えれば納得いくよ」
「ところで、半妖が滅されてもとの人間になったら、妖怪の時の記憶はどうなるんだ?」
「きっと消えてなくなってしまう・・・」
「これはきつ・・・あ」
「陰陽師がいたか?」
「ああ、小さな男の子だったかな」
「やったら確定やな。土星の陰陽師」
「ああ、話は聞いてるよ。ぬらりひょん23代目」
「ぬらりひょん23代目の熊本健太郎とは俺のことだが?」
「土星の陰陽師とはこの僕、『土井つちい博』だよ!!」
「なるほど、確かに未来がある陰陽師らしいな」
「ぬらりひょん23代目、ここでどう滅してやろうかな」
「こいつが・・・・陰陽師・・・・・」
絶対に負けないという誓いを立てる僕だった。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(32) ( No.37 )
日時: 2014/09/15 01:39
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

「いくよ!!式神!!シュー!!」
「シュー!?聞いたことない名前やな」
「霞、いいかシューはエジプトの神の1種で守るものは大気・・・」
「そんなこと言ってるうちに襲われるぞ!!!」
案の定、僕らはシューの餌食になった。
「ったく、俺が説明する前に霞ちゃんと学習しろよ」
「まったくこいつ侮れんやっちゃな」
「なんとでしても俺の剣を届かせるさ」
「これが、白竜と、黒竜?」
「剣って言っても長ドスの形してるな」
「ふん、どんな刀でも僕は一発で薙ぎ払っちゃうよ」
「霞、お前も行くぞ」
「へ?」
「いくぜ、かかってこい式神!!」
「余裕そうだね、じゃあこっちは式神を召喚するよ」
「来たか」
「式神!!アトゥム!!」
「次は天地創造の神だ!」
「雷弧一割!消えろ、アトゥム!!」
「こうなったらラー!アトゥムを守れ!」
「何!?」
「うちがやる!くらえ、天地双撃!!」
「これが二挺銃の威力」
「これが魔界最強やったスナイパーの実力や」
確かに、ラーもアトゥムも倒れている。
「まだだ・・・式神召喚!!!ゲブ!!!!」
「させねえ!!為虎双撃!!!!」
「うわっ!!!」
「さすがだな、ぬらりひょん」
「まだこいつは立ち上がるだろう」
「なめないで!!式神!!!オシリス!!!!」
「そんなことさせへん!!天地双撃!!!」
「うわあああああああ!!!!!!!!」
我ながら式神召喚前にダメージを与えるなど素晴しい。
「うう、よくも、よくもやったな!!!」
「こんな傷だらけじゃ、戦うこともままならないぜ」
「今日はおとなしく負けを認めて、強くなることだな」
雫も謙虚になれと促す。
「うう、今日は僕の負けだよ。この土星の証は何か役立つことがあるから持ってた方がいいよ」
そして伏見から帰る途中、
「あと残る結界は2つ・・慈照寺と延暦寺だな」
「あれだけ強かったんだ・・・残る2人も強いと思うぜ」
「せやな」
こうして、まだ油断できない僕らは伏見稲荷を去っていった。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(33) ( No.38 )
日時: 2014/09/15 01:55
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

僕は一人暮らしをしているわけだが決して寂しいわけじゃない。
そんなある日。
「どうした?この女の子は?」
霄が僕の写真をしげしげと見ていた。
「ああ、あれは3年前の写真だよ」
「で、こいつは?」
一瞬、はっとした。
「もしかして、杏香?」
「杏香?」
「ああ、蘆屋家の養子になり、陰陽術を磨いているんだよ」
「つまり、陰陽師の見習いってわけだな」
「僕はあいつがなぜ陰陽師になったのかは知らないけど、あいつは絶対当主になる。そう信じてるんだ」
「なるほど、妹思いのいい兄だな」
そう言われてうれしい気持ちと恥ずかしい気持ちが混ざった。
「ところで、今蘆屋家は何代目なんだ?」
「今は・・・30代目だ」
「名前は・・・」
霄がスマホで調べる。
「あっ、蘆屋・・・忠政?」
「蘆屋忠政・・・今の当主がそいつだよ」
「つまり、杏香が告げば31代当主になるってわけか」
「まあ、そういうことになるな」
「お前もぬらりひょん23代目として、がんばっていこうな」
「もちろんさ」
京都の愛宕山に沈む夕日がきれいだった。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(34) ( No.39 )
日時: 2014/09/15 02:25
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

6月4日・・・・
関西は入梅した。
「はあ・・・・」
「どうしたんですか、健太郎?ため息したら幸せがその分逃げちゃいますよ」
「それが、3年前のことを思い出しちゃってさ・・・」
「3年前、何があったんですか?」
「それが・・・」
3年前、僕は東京で21代山本さんもと五郎左衛門昌隆まさたかの下で修行を積んでいた。
僕以外に修行したものも多く、有名な妖怪の師だった。
しかし、3年前の関東の入梅の日・・・
山本は何者かによって殺されたのだ。
殺したのは1人の少女だった。
「おねえちゃんは・・・誰?そこにいるのは・・・誰?師匠をさしたのは・・・・誰?」
まだ僕は11歳だった。
その少女は14歳ぐらいはあったと思う。
いつも入梅の日に思い出すのだ。
あのほろ苦い思い出が・・・・
「そうですか・・・そんなことがあったんですか・・・・」
「うん」
「どんな感じでした?」
「尻尾が14本で・・・」
「もしかして、九尾の狐かもしれませんよ」
「何言ってんだ。九尾ぴったりあるはずなのに・・・」
「いや、九はたくさんという意味で使われてるんです」
「そうか・・・」
3年前の因縁と400年前の因縁が、今回の魔界軍との戦いで複雑に絡み合うことを、僕はまだ知るすべも何もなかった。

あとがき 一気に護衛役が2人登場します。

Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(33-1)・(35) ( No.40 )
日時: 2014/09/17 19:54
名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)

訂正 継げば
京都市西京区洛西学園都市・・・・
京都の学園都市・ニュータウンという性格を持っている。
僕はここに住んでいる。
洛西学園の中3だ。
平和な(?)日々日々を送っている。
京都の太陽系の証も8つ手に入れた。
後は慈照寺と延暦寺だけだが、アイツらたぶん強いだろうな。
それに、悪魔13人を人間界に留まらせる責任もある。
護衛役はあと5人・・・
あいつらも同様に強いのかな・・・
そんなことを考えていた。
さてその頃の京都・・・・・・
「京都の半妖の奴らを倒してやろうか・・・」
そう、この2人の少年こそ護衛役なのだ。
「姉ちゃんたちを掻っ攫った罪・・・償ってもらうぞ」
血の気にはやる少年たち・・・
さてこちらは洛西学園。
ここは3年3組・・・
「なあ、最近零も瑠璃も麗魅もクラスに馴染んでるようだな」
「うん・・・」
「何だ、浮かない顔してるな」
「まあね」
「護衛役、そろそろ来てもおかしくないようですが・・・」
「あいつらのことだ、いつかやってくるさ」
そう、あいつらすぐ近くまで迫っていたのだ。
「僕の定めは九尾の狐と戦う・・・・・・か・・・」
澪の言葉を思い出してはっとした。
そんなことを考えているうちに魔界の手先はそこまで来ていた。


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