二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。5
日時: 2026/02/19 19:29
名前: 桜 (ID: YKgE9blb)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584
続☆年明けのアムール>>611-614
ガチンコ節分バトル>>635-638
嗚呼、バレンタイン!>>651-654


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564


「フェアリー・レクイエム〜謎の妖精の騎士一味〜」
新たな戦いの幕開けの予兆>>585-588
逢瀬とサーヴァント召喚の再認識>>589-592
冬の裏山での怪奇現象の調査>>593-596
○○○の○○は蜜の味>>597-600
偶然による○○の連鎖>>615-618
想いの交錯>>619-622
赤い猫の足跡、再び>>623-626
残された傷跡・・・そして、始動>>627-630


「フェアリー・レクイエム〜妖精の夢の中で〜」
何かが鳴り響くとき>>655-658(更新)


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578
クリスマスで御用改め!>>601-605>>606-610
エアライダー珍道中。>>631-634>>639-643>>644-650


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

二度の生における旅路(その2) ( No.119 )
日時: 2023/07/19 17:49
名前: 桜 (ID: BmxuFWGD)

今から約250年前。まだ先代の月の巫女ルナが生きていた頃のメルヘン王国で起こった最初の聖杯戦争。その名は「第一次幻奏的聖杯戦争」。2回渡って行われたこの最初の聖杯戦争にユーリはヴィルヘルムからの依頼で参加者として関わった。
そして彼はヴィルヘルムに渡された触媒である円卓の破片を見ながら言う。


ユーリ「全くヴィルは自分が急用ができたと私に押しつけて・・・まあいい、呼び出すか」


ユーリはそれを触媒にある円卓騎士を召喚する。クラスはセイバー。その風貌は自分達妖怪には眩しく見えた光の王子そのものだった。その真名は・・・


ガウェイン「ーーーーー円卓の騎士、ガウェイン。これにより召喚に応じました。此度貴方の力になりましょう」


ユーリはガウェインの一切の曇りもない瞳に思わず圧倒されかけるが、すぐに立ち戻り彼に告げる。


ユーリ「聖杯はいらぬ。人に頼まれたのでな。私は自らの見聞を広めるために参加している。私は赤の吸血鬼。だが、勝ち進める。ーーーーー気は緩むなよ」
ガウェイン「はい。ユーリ」


ガウェインと契約したユーリは幻奏的聖杯戦争に足を踏み入れ、そこで順調に勝ち進めていった。


ガウェイン「この太陽の剣に、勝利を!」


ガウェイン「良き営みを守り給え!」


ガウェイン「ぬぬぬ!成敗!」


ランサー、ライダー、バーサーカーの順に次々と勝ち進めていく中、ユーリはある日の夜に本を読んでいたところをガウェインが来た。


ガウェイン「マスター。もう眠る時間ですが」
ユーリ「生憎私は忙しい。後にしてくれ」
ガウェイン「わかりました」


ガウェインは歩こうとするが、ドアを開けながら歩を止めたのをユーリが気付いた。


ユーリ「・・・セイバー、何をしている?」
ガウェイン「貴方に仕えるセイバーの私は今出て行きました。ここにいる私は吸血鬼でも人の心を持つ貴方を気にかけるガウェインの私です」


ユーリはガウェインの言葉にふっと微笑った。


ユーリ「・・・情に流される癖はどうにかならんか?ガウェイン」


ユーリは本を閉じた後、ガウェインに付き添ってもらい眠りにつこうとする。


ガウェイン「ユーリは最強と言われる吸血鬼始祖でも無理していることも知っています。残りはアーチャーとキャスター、アサシンだけですし」
ユーリ「・・・お前に気遣われたくはないな」
ガウェイン「私は此度の生で貴方に忠義を誓う騎士ですので」


聖杯戦争ではお互いに「セイバー」「マスター」と呼び合っているが、休息の地では名前で呼び合う仲にはなっていた。その翌日にガウェインがアサシンを倒し、残りはキャスターとアーチャーの2名。とある日にキャスター対策のためにその拠点としている街を訪れていた。そこでは旅の途中であったルナと会った。


ルナ「で、キャスターへの対抗策はその呪いに耐え切るかよね?セイバーのスキル上弱体解除はできないだろうけど」
ガウェイン「私にはガッツスキルがありますので。短い間ですが」
ルナ「まあ弱体解除の魔術道具は用意しておくわ」
ユーリ「ああ。ありがとう、ルナ」


ガウェインはユーリの今の表情からしてルナに好意を抱いていることに気付いていた。それは人の心を持つならば当たり前の感情。英霊である自分とて例外ではなかった。


ガウェイン(私は忠義の騎士。生前のランスロットへの激情で最期まで我が王に寄り添えなかったことを悔いて、それで英霊になってからはより完成された騎士と化したのだ。その自分には誰かに恋情を抱く自覚はない)


すると、一人歩いていたガウェインは気付けばある教会にいた。彼は恐る恐るそこに立ち入った時、気付けばそこでお祈りしているある少女を見かけた。その少女が持つ天使が持つような美しさに心を奪われていた。


ガウェイン「・・・」
少女「!?あなた、追手の一人かしら!?」
ガウェイン「いえ、違います!私は一人ここに来ただけです」
少女「そうなの?そういえば、追手の中にこんな騎士様はいなかったわね」


少女の言動に意味深なものを含まれているのをガウェインが疑問に持つが、少女は自分の名を名乗る。


少女「私はアメリア。本名じゃないけど、それを呼んでくれたら」
ガウェイン「あ・・・ならば、私はセイバーと呼んでくれたら。ちょうど自分のマスターと行動を共にしているので」


すると、ユーリが自分を探す声が聞こえた。


ユーリ「セイバー、どこに行ったー!?」
ガウェイン「あっ、マスターが呼んでいるので、では」


すると、アメリアはガウェインに対して言う。


アメリア「18時半。そこで毎日教会に来てるから、ここに駐在する間はおいでよ」
ガウェイン「!(明日も会っていいってことですね」


それからガウェインは18時半に教会を訪れてアメリアに会っていた。アメリアは純真無垢な心を持ち聡明で打たれ強い人物だった。彼はアメリアからいろんな話をしてくれた。


ガウェイン「すみませんが、この本の写真の花は?」
アメリア「カルミアの花」
ガウェイン「カルミア?アメリアはいいですね、いろんな字が読めて。私ももう少し字を読めるようにしたいですね。アメリア、私には忠義とは別に願いがあります。マスターと共に聖杯戦争が終わった後も各地を旅して、世界中の国々を見て周るのです」


ガウェインの願いにアメリアは言った。


アメリア「じゃあ、その花はセイバーにピッタリね」
ガウェイン「えっ?」
アメリア「その花の花言葉は、〝大きな希望〟・・・」


次第にガウェインは彼女と教会で会うことも楽しみの一つに含まれていた。またとある日にガウェインはアメリアが「あなたに見せたいものがある」と言われて連れに行ってくれた。


ガウェイン(私に見せたいものとはなんでしょう?)
アメリア「あっ、ほら!着いたわ」


すると、その風景にガウェインは心を奪われた。それは数ある雪だるまの下にろうそくを置き、幻想的な雰囲気となっていた。


ガウェイン「おお・・・」
アメリア「雪だるま祭りよ。この下にろうそくを置いて祈りを捧げているの。この街の風物詩。まあ、父親は下らないとか言うだろうけどね・・・」


アメリアは時折悲しそうな表情をしながら言う。


アメリア「実は私はこの国の王族の一人なの。でも、王宮内で退屈な暮らしは嫌だから、この街にお忍びで行って教会に祈りを捧げてる。王である父親はそれを快く思わないけど」
ガウェイン「随分と子供に対する愛情が薄い父親ですね。出会った際の貴女の顔からしてそう感じ取れる」
アメリア「あっ、やっぱり?・・・でも、バレた際はいいわよ。リミットが来たってことだもの」


そう割り切れてしまっているアメリアの悲しみを帯びた表情を見たガウェインは彼女にある提案を持ちかける!


ガウェイン「では私は貴女も連れて行きます。ユーリは許可を取れるかわかりませんが」
アメリア「!・・・気持ちは嬉しいわ。ありがとう」


なぜガウェインがアメリアにあんな提案を持ちかけたのかわからない。しかし、彼はアメリアに会う度に切なくて、狂おしいほど嬉しかった。ガウェインはいつしかアメリアを好きになってしまったのだろう。これがユーリのルナに対して抱く好意の正体だろうか。
そしてその後に帰って来た後にユーリにその話を持ちかけた。


ユーリ「構わんよ」
ガウェイン「えっ、良いのですか?」
ユーリ「ああ。忠義を貫く姿勢のお前がそんな提案をするとは思わなかったからな。意外に思っていたかもしれん」


しかし、ユーリはどこか渋ってもいた。


ユーリ「だが、このままではお互いとて面白くない。ならば・・・キャスターを倒した時に褒美とするのはどうだ?」
ガウェイン「!はい!頑張ります!」


その翌日、キャスターとそのマスターの居場所を割り出した二人は対峙するべく事前に指定された待ち合わせの場所にいた。


ユーリ「確かここだな・・・」


すると、ある足音が聞こえた。その姿にようやく来たと確信する。キャスターだ。


キャスター「ンンン!これはこれは。まさか本当にくるなんて思わなかったですねえ」
ユーリ「!貴様、自分のマスターはどうした?」


マスターが来ていないことに気付いたユーリの問いにキャスターは自分のマスターのことを話す。


キャスター「ああ、あれは感性が善良な方でして。だから、業を煮やしたので呪符で生きられないようにしました!」
ガウェイン「!!なんと酷い・・・!!」


キャスターの行動に二人は唖然とするが、キャスターは呪符を持ちながら言う。


キャスター「お話はそこまでですぞ。ここからは戦いの時間ですよ〜!」


キャスターの強さに二人は思わず苦戦するが、それでも負けじと粘り続け、ユーリはついに令呪を浮かばせた!


ユーリ「セイバー、令呪を以て命じる。〝宝具を放て〟」
キャスター(令呪・・・!ということはセイバーが狙うのは上から・・・!)
ガウェイン「そんなわけあるか」
キャスター「なにぃーーーーー!!?」


すると、ユーリの令呪を受けたガウェインは宝具を放つ準備が整った!


ガウェイン「予想通りの動きをしてくれて助かったな」






ガウェイン「転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)!!」






ガウェインがキャスターを倒し、これで残るはアーチャーのみになったが、キャスターは消滅間際にこう言い放つ。


キャスター「あなた方は彼女は放っておいて大丈夫ですかな?」
ユーリ「何が言いたいのだ?」
キャスター「いや、それだけではないですぞ。拙僧が言いたいのはあなた方はこの聖杯戦争が終わった後も、もがくほどの苦しみを味わうことになりますぞ」


キャスターがそう言い残して消滅した後、ガウェインはその言葉から何かを察した。


ガウェイン「アメリア・・・!?」
ユーリ「セイバー!!?」


ガウェインはアメリアがいる教会に走り込んでドアをバンと開けた!彼はアメリアの名を呼びかける。


ガウェイン「アメリア!私です!セイバーです!いるなら返事して下さい!返事を・・・」


すると、ガウェインは血に塗れたある亡骸を発見する。唖然とする彼はその亡骸の名を呼ぶ。


ガウェイン「アメ・・・リ・・・ア・・・」


後から来たユーリはそれを見て驚きつつもガウェインに伝えようとする。


ユーリ「セイバー・・・彼女はもう・・・」


すると、ガウェインはルナに渡されたある魔術道具を使おうとする!それは繋げれば生きる人形と化す曰く付きの糸だった。


ユーリ「何をしている!?」
ガウェイン「生きる人形として繋げるのです!それで蘇生さえすれば、彼女は生き返ります!」
ユーリ「莫迦者!!死者の蘇生は禁忌だと貴様も聞いているだろう!たとえ成功したとしても生前の記憶は消失する!たとえ大切な思い出だとしても!ルナはそれを覚悟を持って使えと渡したのだ!」


ユーリの言葉は正しい。突き刺さるほど冷酷であるが、ちゃんと理に適っていた言動だった。それでも現実を受け入れられないガウェインに対し、ユーリは何かを持ちかける。


ユーリ「ガウェイン。我らが勝利したら聖杯はお前に捧げる」
ガウェイン「・・・!」
ユーリ「それでアメリアのことも忘れぬようにこの聖杯戦争に関連する記憶をを保持すると願え。お前はその時に・・・アメリアが生まれ変わった者とまた恋をするのだ」


ユーリの提案にガウェインは失いかけた言葉を使って自分の想いを打ち明けた。


ガウェイン「・・・ユーリ。死にたいですね。また、死にたいですね。今度は、私が愛したアメリアが生まれ変わった者と」


涙を流すガウェインをユーリは子供をあやすかのように優しく抱きしめた。その後にガウェインは彼女の亡骸にカルミアの花を添えた。


ユーリ「行くぞ。もう人が来る」
ガウェイン「はい・・・さようなら、アメリア」


その後に発見されたアメリアの死は猛毒によるものだったが、それは兄弟間で起こった次なる王位継承をめぐる派閥争いによるものか、それとも国王であった父親の差し金かはわからない。だが、それはどちらともあるように思えた。真相こそ今も明かしてはくれなかったが。
そしてその1週間後に二人はようやく最後に立ちはだかる英霊であるアーチャーと対峙する!真名は英雄王であるギルガメッシュ・・・!


ギルガメッシュ「ほう。意外だな。妖の類がマスターである雑種どもが生き残るとは」
ユーリ「そうだな。こちらにも願いはある。それで聖杯を使うのだ」
ギルガメッシュ「その雑種に次なる召喚でこの聖杯戦争の記憶を保持する内容か?馬鹿馬鹿しい。それは英霊に対する侮辱であろう。貴様が救済を信条とするならば、我はその裁定を見極める者。よって今我は貴様らを殺しにかかるのを決めている!」


対するギルガメッシュの実力はキャスターとは比べ物にならないぐらい強大なものだった。ガウェインも時折息が上がるが、なんとか持ち堪えていた。ギルガメッシュは異空間からバビロンの鎖を放つ!


ギルガメッシュ「我のもてなしだ。受け取れ」


その鎖で貫かせた・・・ユーリの身体を。


ザシュッ


ユーリ「ぁ」
ガウェイン「マスター!!」


すると、ギルガメッシュは勝利を確信した直後に自分の身体から放出した棘に串刺しにされていた!


ギルガメッシュ「なっ!?」
ユーリ「私の身体を貫いた時、貴様も同じように貫くように私の身体に仕掛けておいた。失敗のリスクを伴う刺し違いの魔法だが・・・まさかそれがこんなところで成功するとはな」
ギルガメッシュ「おのれ・・・おのれおのれッ!!!」


そしてギルガメッシュを倒し、ユーリとガウェインが第一次幻奏的聖杯戦争に勝利する!ガウェインは血に塗れながら倒れ込んだユーリに駆け寄った。


ガウェイン「ユーリ!!」
ユーリ「心配するな。私は不死身の吸血鬼だ。故にこの程度の怪我はなんともない。それより、聖杯だ」
ガウェイン「!」


すると、ガウェインは勝者の証として上から降りて来た聖杯を見る。


ユーリ「約束通り、それは貴様にやろう。泣くほどアメリアを好いただろう?アメリアが生まれ変わった者に会いたいだろう!?ならば、願え!私が赦している!私の騎士である貴様は、それを持っていいのだ!」


ガウェインはこの聖杯戦争の中で少しも明かさなかったユーリの本心を知って思わず涙を流すが、ガウェインはそれを持ちながら自分の願いを伝えた。


ガウェイン「お願いです・・・次なる召喚ではこの聖杯戦争に関する記憶を・・・アメリアとの思い出を・・・忘れることなく・・・」


そして聖杯がその願いに応じた後、ガウェインはその消滅間際にユーリに聞こえるぬよう自分の今ある思いを伝える。


ガウェイン「ありがとう。私を突き放しても無下に扱わないでくれて。私という英霊を・・・尊重してくれて。私のマスターである小さな吸血鬼・・・さようなら、ユーリ・・・」


その後にユーリは一筋の涙を流しながら今はもういない騎士に伝える。


ユーリ「・・・さらば、ガウェイン・・・」

二度の生における旅路(その3) ( No.120 )
日時: 2023/07/19 17:51
名前: 桜 (ID: BmxuFWGD)

そして約250年後。それまでは慌ただしく吹き荒れていたチェリーワールドが平和な現代となり、そのある草原。そこにある英霊が召喚された。平和なチェリーワールドの現代において最初にマスターなしで召喚された成功第一号である英霊。ユーリを始めとした第一次幻奏的聖杯戦争に関連する記憶を保持した彼のサーヴァントだったガウェインだ。


ガウェイン「私が召喚されたということは・・・アメリアは生まれ変わっている。今どこにいるかわからぬ彼女を探さなければ。そのために今度こそ彼女を守る術を身につけなければ」


ガウェインはその時になぜか一緒に持っていたあるメモ用紙を見る。彼は指定された場所に向かった。その場所にたどり着いた時、チェリーワールドにおける学術の師となる伯爵の男と出会う。


???「ようこそ。家のお告げに従い、本日よりキミの学術を任されたイージス侯爵だ。私のことはイージスでも好きなように呼べ」
ガウェイン「・・・前々から感じていたのですか?」
イージス「何か問題あるか?」
ガウェイン「いいえ」
イージス「キミは生徒だから、ガウェインと呼ぶ。息子がいるのだが、人見知り故出てこないのでな。剣術の師を紹介しよう」


ガウェインはイージスによりその剣術の師がいる場所に連れて行った。そこはその街内にある小さな闘技場。しかし、この日はたくさんの客で盛り上がっていた。


イージス「あれがキミの剣の師匠だ。見よ」


その人物は剣術を発揮し、相手に強大な強さを見せつけーーーーーそして完封勝利を果たした。ガウェインは少し驚くが、イージスは説明する。


イージス「あの男はキミと同じ人間ではなく、お互いが弱点とする式神だ。特にあの男は元はサーヴァント狩りを生業にしていた「死神」と呼ばれて疎まれた者。だが・・・それは罪ある者が罰を値するという時だけ。奴の力は、罪なき人も英霊も傷つけることはない。慈悲深いと言えないか?あの男がお前の剣術の師である式神、クロスだ」


すると、ガウェインの剣術の師として指名されるクロスはイージスを見て声をかける。


クロス「イージス!見に来ていたのだな、どうした?」
イージス「お前に依頼しよう。この男の剣の師となれ」
クロス「は!?その英霊が!!?」
ガウェイン「よろしくお願いします。剣の師匠クロス」
クロス「よろしくの前に話を聞けーーーーー!!!」


その数分後に闘技場から出たクロスはイージスに怪我の手当てを受けていた。


イージス「小さな怪我はいずれ大きな傷となるからな」
クロス「・・・式神は英霊同様に不死身だぞ?」
イージス「お前でも心臓部を貫かれたら死ぬぞ?」


すると、待っていたガウェインと合流したクロスはイージスに話を断ろうとする。


クロス「イージス、さっきの話のことだが、はっきり言って無理だ!」
イージス「なぜだ。剣術の師には最も最適だろう」
クロス「なぜって・・・」


すると、クロスを見て小さな子供達が指差して言った!


子供A「あっ、式神だ!死神のクロスだ!」
母親「見ちゃだめ!!死の穢れが感染から!」
子供B「えー!?」


周囲の心無い発言を聞いたクロスは再度断ろうとする。


クロス「・・・わかっただろう?その騎士・・・ガウェインも私と一緒にいたら変な目で見られよう」
ガウェイン「・・・構いません。私は貴方に教えてほしい。お願いします」


ガウェインの迷いのない瞳を見たクロスは一つだけ質問する。


クロス「そなたは何を教えてほしいのだ?」
ガウェイン「大切な人の、守り方を」


ガウェインの答えを聞いたクロスは背中を見せながら言う。


クロス「よし。明日からビシバシとゆく。覚悟はしておけ!」


それからガウェインはクロスにさらなる剣術を、イージスにこの世界で生きていくための学術などの知識を教わった。


クロス「そこだ!左だ!」
ガウェイン「・・・!」


イージス「ではガウェイン、今の問題をフランス語で答えなさい。そしてその内容をドイツ語で書き出しなさい」
ガウェイン「はい!」


ガウェインは来る日も来る日も勉学や修練に明け暮れた。そんな根性のあるガウェインの頑張りを次第に二人も認めるようになっていった。頑張りすぎて眠っているガウェインをイージスが毛布をかける中、ちまちまと歩く音が聞こえた。


イージス「クローディア。お前も毛布を持って来たのか?」
クローディア「うん。勉強や修練の合間に僕の遊び相手になってくれてるから」
イージス「そうか。すっかり懐かれたな。息子はかなりの人見知りだったのに」


クローディア=イージス。イージス伯爵の息子で、成長した後に伯爵位を受けた男。後のクロであり、怪盗団の長のクロードであった。
そして三年の時が過ぎ、クロスはガウェインと話す。


クロス「三年か。お前が来た時にクローディアはまだ6歳だな」
ガウェイン「聡明な顔立ちになっているようで。イージス伯爵家で仕えるようになった小さな執事と小さな科学者とも友人になったおかげでもありますが」
クロス「いや、お前の献身的な態度が成長を促したのだろう。ほら、お前を見て黄色い声を上げる女性達もいる。どの子が良いのだ?」
ガウェイン「・・・汗をかいたので着替えて来ます!」
クロス「好みの女性ではないからと無視するな!」
ガウェイン「クロス、ウザイです!」
クロス(生意気言うようになっておって・・・)


この頃からクロスはガウェインの霊基から前の召喚時に何らかの記憶を保持している事実を薄々と気付くようになった。
その夜、クロスはイージスとクローディア達の元を訪ねた。


クロス「イージス。土産だ。ほら、クローディアにもケーキ。ロゼやヒショウと食べてこい」
クローディア「!ありがとう!」


クローディアがケーキの入った箱を持ってロゼ達のところに駆け出して行った後、イージスはクロスが土産として用意してくれた赤ワインと生ハムを堪能する。


クロス「ガウェインは今も勉強中か?」
イージス「まあな。来いとは言ったが」
クロス「なんていうか・・・疲れないか?勉強や剣の修練ばかりで一人で遊びにも身向きもしない。此度の生はそれでもいいのではないか?」
イージス「・・・あの男が・・・ガウェインが望んだことだ」
クロス「ガウェインが英霊以外に何者か、聞いてはいけなかったか?」
イージス「そうだ」
クロス「ガウェインの大切な者って誰のことだ?騎士王か?」
イージス「忠節と恋愛は違うがな」
クロス「まあまあ」


すると、一人で勉強していたガウェインは遥か遠くから何らかの歌声が聞こえて屋根の上に登る。ガウェインはそれに合わせるような形で歌った。


クロス「これは・・・」
イージス「ああ。たまにこうやって歌うのだ」
クロス「最高に酒が美味くなるな」
イージス「ふふ」


間違いなく、前のマスターの歌声だ。彼はもう目を覚ましている。生きている。歌が生きているという、報せになっている。歌が、今でも我らを繋げる。ーーーーーアメリアの生まれ変わりに会った後、彼に会いたい。私のために聖杯を託してくれた、小さな吸血鬼の彼を。
その数日後、イージスはガウェインの大切な人の生まれ変わりの居場所をついに割り出した。彼女はドイツのケルンにいるという。


イージス「・・・そろそろ、頃合いか・・・」


それを陰ながら聞いたクローディアはガウェインのところに駆け出す!彼がいる部屋のドアをバンと開けた。


クローディア「ガウェイン!」
ガウェイン「クローディア。どうしました?」
クローディア「あの・・・ここにいたいなら、そうしていいよ。ずっとそばにおいていいし、望むなら留学の後押しもする。目的から離れて、自由に生きる道だってガウェイン、お前にはあるんだよ」
ガウェイン「・・・自由に・・・」
クローディア「この屋敷を出たら、そこが地獄になるかわからない。もしかしたら悲しいことも起きるかもしれない。僕だって寂しくて嫌だ。それがいい道だと思えない!だから・・・」


すると、クローディアの堪えた涙をガウェインが手で拭いながら言う。


ガウェイン「ありがとう、クローディア。私は行きます。彼女の元に。彼女のそばにいたいのです」


ガウェインが三年前と何も変わらない迷いのない瞳を見たクローディアはそれが揺らぐことはないと悟った後、一人部屋を出て行ってしまった。


ガウェイン「クローディア?」


その夜、クロスが疲れて眠ってるクローディアを運び出してガウェインに会いに来てくれた。


クロス「クローディア、遠いところまで散策に行っていたのでな。だから迎えに行っていたのだ。見つけた時は泣き疲れて眠っていたのでな」
ガウェイン「よほど足が痛かったのですね」
クロス「そうだな。あの距離は子供にとってはキツすぎる「戻らないで」


すると、二人は寝ぼけているクローディアの声を聞く。


クローディア「ドイツは差別をする奴らばかりで・・・大嫌い。・・・ガウェイン、ここにいてよ・・・」


クローディアの泣きながら寝ぼけて言った声に二人はようやく事実に気付いた。


クロス「ベッドに連れて行くから、手伝ってくれないか?」
ガウェイン「はい」


そしてクローディアをベッドの上に連れて行った後、クロスはケタケタと笑いながらガウェインに聞く。


クロス「ファンの女性達、見たら泣くな。子供泣かせって」
ガウェイン「クロス・・・」
クロス「まあ、だがな・・・クローディアやイージスだけではないよ。だが、お前が決めたことだからな・・・」


ガウェインはこれまでの出来事を振り返る。三人はいつも自分に対して気遣って、彼らなりに自分を思いやってもいた。


ガウェイン『すみません。今日の授業は!?』
クロス『ガウェイン、今日はピクニックだ。おいで』
イージス『休むことも勉強のうちだぞ』
クローディア『サンドイッチ食べよー!』


四人で行った海辺でのピクニック。ガウェインはポテト命の偏食家だが、その時のサンドイッチは美味しかった。一緒に笑い合うことが楽しかった。それを思い出したガウェインは少し悪いことをしたと反省し、その翌日のガウェインを送り出す日にクローディアは声をかけられていた。


ガウェイン「クローディア」
クローディア「・・・何?」
ガウェイン「少しこちらに」


すると、ガウェインはクローディアを優しく抱きしめながら頭をポンポンと撫でてくれた。クローディアは少しびっくりしたが、嬉しい気持ちはあった。


クロス「ガウェイン、頑張って来い」
イージス「良い旅路を」
ガウェイン「はい・・・!」


ガウェインのファンの女性達も涙ながらに彼を見送る中、クロスはクローディアの背中をポンポンと叩く。


クロス「泣くな。男だろう」
クローディア「うん・・・!」
イージス「・・・」


ガウェインはドイツのケルンまでの旅路の途中、クローディアの言葉を思い出していた。


クローディア『目的から離れて、自由に』
ガウェイン(いらない。そんなもの。ただ貴女に会いたい。他には何もいらない)


そしてドイツのケルンにたどり着いた後、ガウェインはアメリアの生まれ変わりを探していた。


ガウェイン「確か、気配はこちらですね。もうすぐだ・・・」


すると、道端で転んだある幼い少女を発見する!ガウェインは足早に駆け出した!


ガウェイン「(見つけた。アメリアが、生まれ変わった・・・)大丈夫ですか?お怪我はーーー」


すると、ガウェインはその少女を見て少し呆気に取られた。確かに魂はアメリアと同じだが、アメリアとは違うような可愛らしい雰囲気の羊の角が生えた少女だった。


???「?」
ガウェイン(確かにこれはアメリアと同じ魂の者。だが、なぜか・・・)


すると、とある男がガウェインに声をかけていた。


???2「俺のホイップに何か用かい?」
ガウェイン「!すみません、そんなつもりは・・・」
???2「いや、冗談だよ。姪を助けようとしたし、俺の楽器工房が近くにあるから、話は聞いてくぜ?管楽器のリペア職人である俺、クルーク=プラネティトが営む工房へ」






ユーリ「ホイップの叔父のクルークは人柄は良かったのだが・・・ガウェインとホイップはそれでも幸せになることはなかった・・・」
ベディ「どうして・・・」


ユーリは重い口を開いた。


ユーリ「叔父亡き後に壊してしまったからだ」






ユーリ「ケルンの街を滅ぼしたんだ」






続く・・・!






二人に何があった・・・?感想OK

「太陽」の焔を(その1) ( No.121 )
日時: 2023/07/25 20:34
名前: 桜 (ID: LfHD8N1N)

今回はガウェインの過去話後半と決戦までの間の出来事!


こうして見ると、人間というのはなんていうか、無意識に罪深いんだろうな・・・






「小ネタ」死なれたら困ると思ったと供述しており


ツースト「OTL」
クー「あれどうした?」
モードレッド「あいりがフランスの製菓学校の行事のケーキ作りのために東京にある実家(月島家の大きいお屋敷)でしばらくはカンヅメするって」
以蔵「それは気の毒じゃな。おら、ツースト!死ぬような様子をしちょらんで・・・」






ツースト「クルーク達は了承するからお前らも頼む。あいりが学校の行事終わるまではスマブラ屋敷にあいりのポスターサイズで5枚は貼って欲しい・・・」






モードレッド「え?今のなんて?」
ツースト「じゃないと俺は寂しくて死ぬ!!(大号泣」
モードレッド「・・・;」


沖田「で、あいりちゃんのポスターをスマブラ屋敷に貼ってるんですか?ダーオカも自分からって?」
モードレッド「ツーストがこうでもしないと死ぬって言うから。オレも流石に困るし;」


あいりが不在時は「スマブラ屋敷に貼ってくれなきゃ死ぬ」とツーストが主張するのでクルーク達が交代制であいりのポスターサイズで5枚は貼っています。これはスマブラ屋敷内の日常茶飯事の一つです(ぇ)


「小ネタ2」サンソン君にお墨付きもらいました(※出会ったばかりの頃のお話です)


サンソン「エージェント様、遅いですね・・・」
アリシア「なんか危ない任務に行ってるわ。ボロボロになって帰って来ると思う」
サンソン「なんであまり心配してない態度で言うんだい?仮にもキミはエージェント様の主人だろう」






アリシア「エージェントはトラックにはねられても崖から落ちても死なないから」
サンソン「なんて?」






すると、エージェント達の住む屋敷のインターホンが鳴った!


アリシア「あっ、帰って来た」
サンソン「僕が出迎えに行くよ」


サンソンが玄関まで駆け出したら・・・






エージェント「サンソン〜;遅くなって悪いけど、せめてもの手当てしてくれ〜;(先程完了した任務の最中に銃撃戦に巻き込まれたことで大怪我」
サンソン「これ、せめてものじゃないですよ!!?」






サンソンが慌てて帰って来た自分のマスターを手当てした後の2日後・・・


エージェント「お前ら、心配かけたなー;」
アリシア「ね?」
サンソン「本当だ!あんな状態でも死なないなんて!!(思わず驚嘆」
アレク「カッコいい!!アキレウスみたいだ!!」


サンソン君も驚くようなエージェントの不死身ぶり(ぇ)






ユーリ「ガウェインはアメリアの生まれ変わりのホイップとその叔父であるクルーク公の元で暮らすことになった。皮肉にもそこから事件は始まったんだ」
クルーク「・・・」






ホイップとその叔父であるクルークの元で暮らすことになったガウェインはそれから1年が経ってもそれから違和感を感じていた。ホイップはアメリアの生まれ変わりだが、アメリアではない。しかし、どこか愛しさを覚える自分もいた。


ガウェイン(ホイップは間違いなくアメリアと同じ魂だが、どこか違う・・・だけど、だけど)


ガウェインは自分の違和感の正体もわからなかった。クルークは豪快な兄貴分ながら根は優しく、ドジだが天真爛漫な性格のホイップも彼を慕っている。それについてはクルークがホイップを引き取った理由を話した。


クルーク(ホイップの叔父)『ホイップは幼い頃からクラリネットを始めとした音楽の才能に恵まれてるんだが、両親が勉学や運動面で優秀な子供以外を認めなくてな。それに加えて二人とも音楽嫌いでホイップに辛く当たっていたんだ。まあホイップは母親の連れ子で、再婚した相手の俺の兄貴と血の繋がりはなく義理の姪だが、母親が兄貴の優秀な実子ばかりを可愛がっていたから、それで俺がすぐに引き取ることにしたんだ。大分揉めたけどな』


ガウェインはその話には共感できないものではなかった。むしろ彼女のクラリネットの才能も良きものだと認めていた。だから、二人がそれまで大変な思いをしていたことは理解できた。


ガウェイン(母親が実の子にあんな仕打ちをして・・・私ならばあのようなことはしない・・・)


ガウェインは自分の生前のことを思い出していた。年上の妻であるラグネルとの間にたくさんの子を儲けたこと。その子らには愛情を抱きながら接してきた。ただし、ラグネルに相当尻を敷かれたのか年上の妻がトラウマになったのだが。


ガウェイン(サーヴァントとなった今、恋愛に関しては自由に謳歌できます。その気になれば気に入った女性を手早く・・・でも、それは・・・)


すると、ガウェインの隣でクラリネットの音がした。ガウェインがたまに夜に歌っている曲だ。


ガウェイン「ホイップ、それは」
ホイップ「へへっ。ガウェインが歌った曲を覚えたんだ。僕はドジで失敗ばかりだけど、なんでか耳で覚えやすいんだよー」


ガウェインはホイップが耳の良さゆえにこれまでどんなに酷い仕打ちを受けてきたことを察していた。しかし、彼女はそれでも叔父のクルークに愛されて幸せに生きている。なぜか彼女のそういうところも愛おしく思えていた。


ガウェイン「ええ。よく表現できてますよ」
ホイップ「ホント!?」


ホイップはまだ齢十にも満たない子供だ。だからこそ辛い思いをした分幸せに生きてほしい。アメリアとは違うけれど、ガウェインはいつしかホイップ自身を気にかけるようになった。
その数日後、叔父のクルークはホイップにある話を持ちかける。


ホイップ「音楽受験!?」
クルーク(ホイップの叔父)「ああ、アメリカにあるジュリアード音楽院だが、そこでは幼い子供でも実力があれば受かる受験システムだが、その枠がもう特待生しかないんだ。かなり酷になるけど、大丈夫か?」
ホイップ「うんっ!頑張るっ!」
クルーク(ホイップの叔父)「おー、いい返事だ。まあホイップの実力的には問題ないけどな」


ホイップがアメリカにあるジュリアード音楽院の特待生枠で合格を目指してクラリネットの実技はもちろん一般科目が少ない筆記や聴音や楽典など音楽の基礎知識を始めとした受験勉強を始めてガウェインはその成長を好ましく思っていた。


ガウェイン「娘の成長を見守るのはもう父親ですね」
クルーク(ホイップの叔父)「自分でも父親は向かないはずだが、びっくりしたなあ」


すると、ガウェインはクルークに話す。


ガウェイン「やはり私がサーヴァントであるのは気付いてましたか?」
クルーク(ホイップの叔父)「ああ。時折ホイップの手に赤い印みたいなのが刻まれたからな。でも、そんなに驚かない。母親は人間だが、実父が羊のツノを持った宇宙人だからな。宇宙人と人間とのハーフはかなり希少だけど、今は人間じゃないことを知っても今更驚きはしないかな」


すると、ガウェインは持っているコーヒーを飲みながら聞く。


ガウェイン「・・・やはり。別人だと知ったとしても彼女を愛しく思えてくるのです」
クルーク(ホイップの叔父)「ガウェイン?」
ガウェイン「私がその人が今でも好きですよ。ホイップは似てはいますが違います。だけど、ホイップが愛おしくて私のそばにいてほしい。いつか私を愛してほしい。その気持ちがその人を裏切ってしまうのを恐れて怖かった。私はまだまだ未熟です。せっかく願いは叶ったのに」


すると、そんな彼の頭をクルークがポンポンと撫でてくれた。


クルーク(ホイップの叔父)「別にいいんじゃね?それでも」
ガウェイン「は!?こんな時に随分と楽天的な!」
クルーク(ホイップの叔父)「だって、その人はそれで怒らんよ。怒るなら自分に似てるからと好く方だな。彼女はあんたに愛されて幸せだったと思う。だから、今の顔を見たら嬉しいと思わないだろう。違うか?」


クルークの言葉にこれまで自分を縛り付けていたしがらみから解き放ったような感覚がした時、ガウェインは涙を流した。


ガウェイン「違いません・・・違いません・・・!」


そんなガウェインをクルークが優しく頭を撫でてくれた。その数分後、ようやく泣き止んだガウェインにクルークは助言する。


クルーク(ホイップの叔父)「流石に二股はいかんが、恋をした女性が複数いてもいいじゃねーか。ちゃんと未来があるから人は思い出を楽しめるんだよ」
ガウェイン「・・・そうですね」


すると、ホイップはホイッスルを鳴らしながらクルークに注意する!


ホイップ「お父さん、ガウェインを泣かしたー!!」
クルーク(ホイップの叔父)「ホイップ!いや、違うよ!これには理由があるんだ!」
ガウェイン(アメリア・・・ごめん。ごめんなさい・・・)


すっかり日常風景となった明るい日常。このままこれがずっと続ければいい・・・


ホイップ「ガウェインをいじめちゃダメー!!」
クルーク(ホイップの叔父)「いや、違うって!!ホントに違うから・・・」






クルーク(ホイップの叔父)「がはっーーーーー」






突然クルークが吐血を起こした。ガウェインやホイップが心配する。


ガウェイン「クルーク!?どうしました!?クルーク!!?」
ホイップ「お父さん!?」






クルーク(ホイップの叔父)「ごめん。俺の寿命があと1年しかないんだ」
ガウェイン「えっ?」






聞けばガウェインと暮らすクルークは豪快ではあるが身体が弱く、いつ死んでもおかしくないような状況にあった。クルークの症状は次第に悪化していきケルンの街内にある病院で入院した際にホイップとガウェインは毎日見舞いに来てくれた。


ホイップ「お父さん。大丈夫?」
クルーク(ホイップの叔父)「ああ、大丈夫だよ。なんとか生きれる状態だよ☆」
ホイップ「相変わらずおちゃらけるんだからー;」
ガウェイン「・・・」


ガウェインはクルークの言いつけでホイップには事実を話さぬように平静な状態を装っていた。もうすぐ受験間近の時に言うのは最悪な精神的コンディションの可能性もあるが、それ以上に今度こそ独りぼっちになるホイップが心配でたまらなかった。ホイップが何か持ってくるからとクルークの病室を一旦出たあと、クルークは言う。


クルーク(ホイップの叔父)「なあ、ガウェイン。前の話の続きだが、必ずその人一人じゃなきゃダメってことはないよ」
ガウェイン「・・・!」
クルーク(ホイップの叔父)「俺もよくわからないが、好きだった奴を忘れるなんてできないけど、せめて吹っ切って新しい恋だってできるよ。人の英霊も、そのような権利がないはずがないだろ?」
ガウェイン「・・・そう、ですね」


ガウェインは自分が死ぬとわかっているくせに達観したかのような面持ちをするクルークが眩しくてたまらなかった。自分のことよりもガウェインとホイップのこれからの幸せを願っている。彼はそういう男だ。


ガウェイン「ホイップー。ここにいるのですね」


時にホイップがクラリネットを持ってきてクルークに向けて奏でることもあったが、それは主治医や看護師達も半ば放置していた。いや、それというよりもホイップの奏でる音色が綺麗だったから注意したくなかったのだろう。
ーーーーー余命1年だと言われていたクルークがそれが過ぎて2ヶ月も生き延びたのは、ホイップのクラリネットのおかげだとガウェインは密かに思っている。彼女のクラリネットは人々に生きる勇気を与える、そんな力があるから。
そして余命1年が過ぎて2ヶ月。すっかり寝たきりになってしまったクルークは朧げながらもガウェインに聞く。

「太陽」の焔を(その2) ( No.122 )
日時: 2023/07/25 20:37
名前: 桜 (ID: LfHD8N1N)

クルーク(ホイップの叔父)「なあ、ガウェイン。押し付けるような形で悪いと思ってるが・・・ホイップのこと、頼めるか?」
ガウェイン「押し付けるとはそんなことないです。貴方は私を信じて、私にホイップを託してくれた。彼女には支えてくれる者が必要です・・・!」
クルーク(ホイップの叔父)「・・・俺の日記帳はお前が持て。できれば、俺が死んだ後何かあった時が来るまで開けるんじゃねーぞ?」


日記帳はクルークが日頃から日々の日常を記していた大事な記録だった。病弱だった故に日記帳はそれほど大事なものであったのだろう。


ガウェイン「はい。承りました。貴方の日記帳は必ずホイップと共に守ります」


その言葉を聞いたクルークは優しく微笑んだ後、彼を撫でようとした手を次第に下ろしていた。


ガウェイン「クルーク!?」
クルーク(ホイップの叔父)「それを聞いて安心した。必ず、ホイップと共に、生きてーーーーー」






ホイップの叔父クルークは眠るように静かに27年の生涯を終えた。最後まで彼の生き様は破天荒と言われるほど豪快だった。面倒見のいい、最後までホイップのこれからを案じてくれた優しい男だった。
クルークの葬儀を終えた後、墓前の前で一人佇むホイップをガウェインが声をかけていた。


ガウェイン「・・・ホイップ・・・」
ホイップ「・・・ねえ、ガウェイン。お父さんは生きれる状態だって言ってたよね?嘘ついてたの?」
ガウェイン「っ!それは・・・」
ホイップ「嘘つかないって約束したのに、なんで嘘つくの?僕をまた独りぼっちにするため?お父さんの嘘つき。いやだ。いやだ。いやだ・・・いやだ!!嫌だよ・・・!!お父さん・・・!!!」


泣きじゃくるホイップをガウェインが優しく、だけど離さぬかのように抱きしめてくれた。


ガウェイン「大丈夫です。私がずっと、そばにいます。ずっと、貴女のそばにいる。貴女は私が守る・・・」


ーーーーー最後まで貴女に仕える。支える。守る。寄り添う。だから、貴女は最後まで幸せに生きて。






叔父である最愛の父親を亡くしたホイップはあれからガウェインの献身的な支えもあり、ジュリアード音楽院の受験勉強に一層身を注いだ。クルークが死ぬ前にどこからか来て、いつのまにかいなくなっていた「ある少女」がやり方を教えてくれた彼女が苦手だったソルフェージュも次第に得意になっていた。
その受験の際にホイップはアメリカのジュリアード音楽院に行く際についてきてくれたガウェインに見送られた。


ホイップ「じゃあ・・・頑張ってくるね」
ガウェイン「はい。頑張って行きなさい」


その受験が終わり、受験の結果を知らせる前日。次第に簡単な料理を作るようになったホイップにガウェインは関心していた。


ガウェイン「料理は自分で学んでいたのですね」
ホイップ「だってガウェインの料理、ポテトばかりだもん」
ガウェイン「ぬぅ・・・;」


平等な立場で言うようになってきたホイップにガウェインはその成長を感じ、ホイップはクラリネットのレッスンに向かおうとしていた。


ホイップ「じゃあ、行ってきまーす」
ガウェイン「お気をつけて」


ホイップが行った後、一人洗濯や掃除の家事に勤しむガウェインに玄関のベルが鳴るような音が聞こえた。


ガウェイン「なんですか?」


すると、ドアを開けたのは何らかの派手な格好をした一組の男女だった。


派手な格好の男「おい!ホイップを引き取りに来たのにお前は誰だ!」
ガウェイン「は?」
派手な格好の女「私達は私の実子のホイップを引き取りに来たの。現旦那の実弟の、あの汚らわしい男が死んだって聞いたから」
ガウェイン「・・・」


ガウェインはその横暴な態度から彼らがクルークやホイップに酷い仕打ちをしていた張本人であることに気付き、ドア越しに毅然とした態度で接した。


ガウェイン「お帰り下さい。ホイップは私が引き取ります。命を奪われる前にとっとと去れ」
派手な格好の男「・・・わかった。また来るからな。覚えとけよ」


不快な表情をした派手な格好の男女が立ち去った後、その1時間後に帰ってきたホイップはガウェインに訊ねる。


ホイップ「ガウェイン。何かあった?」
ガウェイン「いいえ。特に何も」


その翌日の受験結果日、ホイップはバタバタした様子で出かけようとしていた。


ホイップ「ガウェイン、ちょっと出かけて来るから!」
ガウェイン「今日は受験の結果日ですよ!?」
ホイップ「ガウェインが見といて!」


ホイップが出かけて行った後、ガウェインは家のPCでホイップの受験結果を見る。ホイップの受験番号は707。それに書かれたのは・・・






「特待生枠で合格」と書かれてあった・・・!


ガウェイン「・・・!」






それが自分のことのように嬉しかったガウェインはまたホイップの横暴な実母達が来る前にクルークが生前に自分に託した日記帳の鍵を開けた。


ガウェイン「また来る可能性もありますから・・・」


ガウェインはその日記帳を開けた。彼に指定されていたページを見る。そこには・・・






「20XX年5月21日。俺の身体に異変を起こした。何か飲み物をすり替えられて、そこに毒を入れられたようだ」
「20XX年6月9日。あれから1週間経ったが、どうやらあれは遅効性の毒らしく、すぐには悪化しないそうだ」
「20XX年9月15日。あれから俺は犯人を割り出した。どうやら兄貴達がホイップを奪うために俺に毒を盛るよう実行犯に仕向けさせたようだ」
「20XX年11月30日。次第に俺の命は蝕まれ悪化。俺が生まれつき病弱なのも兄貴達は狙いやがったようだ。絶対にホイップを兄貴達には渡すものか」






ガウェイン「何ですって・・・!!?」


ガウェインはクルークの死が病死ではなく、クルークの兄一家による毒殺だと知り驚愕する。じゃあ、クルークが自分を本当に信頼して、日記帳を自分の死後に見るように言ったのは・・・!!
怒りに震えるガウェインの後ろに一組の派手な格好の男女が家に入り込んできた上で言う。


ホイップの実母「見ちゃったのね・・・あの男は病弱だから、ホイップには到底耐えきれないと思ったのよ。だから・・・」
ガウェイン「違う!!貴方方の目的はホイップをまた縛り付けて散々利用した末に捨てることだ!」


エリート揃いだった兄一家はホイップが出て行ってから次第に大学教授だったクルークの実兄が権威争いで地位を落とされたことで失脚やホイップの実母の経営する会社が倒産を余儀なくされたことで「優秀な子」の二人の息子にいい学校に行かせるお金も底をついた。
そこでクルークの実兄が「ダメな子」ホイップを浮かんで思いついた。「また連れ戻して前と同じ縛り付けた上で散々利用してその果てに崖の下に捨てよう」と。全てはホイップに二人の息子の学費を稼がせるために・・・そしてクルークは毒を盛られた末に命を落とした・・・。


ホイップの義父「なぜ知っている・・・」
ガウェイン「貴様らに言う必要はない!ホイップは未来ある大切な子だから、私が引き取る!!」


ガウェインの言葉を聞いてホイップの義父は嗤いながら言う。


ホイップの義父「それはできないんじゃないか?ホイップは呪いをかけて眠ったまま私達の傀儡となるのだから!」
ガウェイン「ホイップ・・・!!?」


ガウェインがホイップを見つけるために家を飛び出して、ホイップの無事を祈りながら彼女を必死に探した。


ガウェイン(ホイップ!!どこにいるのです!!どうか無事で・・・!!)


ガウェインは街の中心で何かを見る。そこには・・・






散々殴られた末にホイップの義父の実子に押さえつけられているホイップの姿があった・・・!!






ガウェイン「ホイップ・・・!!」
ホイップの実母「ほらね・・・私達の子も賛同してるのよ。あんたは大人しくここで見てればいいわ」


ホイップの義父一家の使用人達に次第に押さえつけられたガウェインはその光景に呆然とするしかなかった・・・


ガウェイン(誰か・・・!!)






ユーリ「あのバ神!!第8回のポップンパーティ用に私に新曲を3日で仕上げろと・・・!!」


一方、メルヘン王国北部にあるユーリ城ではあの第一次幻奏的聖杯戦争の勝利から約50年後についた約200年に及ぶ眠りから目覚めた赤の吸血鬼は暇潰しのために旅の際で出会ったスマイルや料理もできるドラマーの募集の張り紙を見て応募したアッシュと共にヴィジュアル系バンド「Deuil」を結成し、その人気が高まるに連れて多忙を極める中、自分達も揃って出席する第8回ポップンパーティの出席者の一覧も見ていた。


ユーリ「まあ確かにまだ新人アイドルグループのミラクル☆4はMZDが先導した上で世界から集められた者達で結成したと聞く。要は奴が見込んだ世界中の輝ける粒ぞろい者達か(そういえば、ガウェインの気配はするが、元気にしているだろうか?最愛の彼女の、生まれ変わりの人間とも・・・」


すると、ユーリは偶然自分の城に遊びに来ていたヴィルヘルムが何かを見ながら険しい顔をしていた。


ユーリ(ヴィル?私の城に勝手に遊びに来たのに誰と話している?)
ヴィル「いかんっこのままではガウェインの奴は・・・!」
ユーリ「!!」


すると、ユーリがヴィルを問い詰めながら何かを見ようとする!


ユーリ「ガウェインがどうかしたのか!?」
ヴィル「ユーリ!見ては行かん!!」
ユーリ(人間界を映す水鏡・・・これは・・・)


ガウェイン「やめろ!!離せ!!彼女に触るな!!」






ガウェイン「ホイップうううううーーーーー!!!」
ユーリ「ガウェイン!!!」






ガウェインの叫びも空しく、ホイップは永遠の眠りの呪いを付与する薬を飲まされた。ホイップがそれにより眠り込んだ時、ガウェインの心は壊れて行った・・・


ガウェイン(力が増幅する・・・止まらない・・・)
ホイップの実母「何?地震かしら?」
ガウェイン(止まらない!!!)






その日、ケルンの街一面が火の海に包まれて行った。その際に彼が助け出したホイップ以外のケルン市民は大半の全員が全身を焼かれた末に死んでいき、ケルンの街は火の海で崩壊して行った・・・。

「太陽」の焔を(その3) ( No.123 )
日時: 2023/07/25 20:39
名前: 桜 (ID: LfHD8N1N)

生前ではアーサー王の影武者といえど、最強の騎士だと謳われたガウェインは自分の最も恋慕するホイップが永遠の眠りの呪いである「羊の呪い」を義父一家によりかけられたことでその宝具の力を暴発させた。
義父一家も含まれた人間がたくさん死んだ。
ドイツは甚大な被害を受け、土地の一部を失いかけた。
ガウェインがホイップを連れながら逃げ出したことも含めてーーーーー重罪に値する。


秘密警察のボス「今警視庁からも了承を得た。何としてでも連れ出された少女のホイップを保護し、ガウェインを捕まえろ」






ユーリ「やめてくれ!罰なら私が受ける!だから・・・!」
秘密警察の上等兵「ダメです!!あなたの友人を庇う気持ちはわかりますが、あくまで奴がしたことです!!」
ユーリ「・・・!!?」






ユーリ「いやだ・・・こんな終わりはいやだよ・・・ガウェイン・・・」






ルナとアズサの時と同じ不幸に陥れて、「ごめん」も「久しぶり」も言えないままなんて・・・
とある日の崖の上に一人の少女を抱えた騎士の男が立っていた。あれからホイップの呪いを解くために逃げながら奔走していたガウェインだ。


ガウェイン(あれから2年・・・未だに彼女は目を覚まさない。ホイップ、ごめんなさい。私は、貴女と共に・・・)


ガウェインは眠り続けているホイップと共に崖から降りようとしたーーーーー






???「待ちなさい。その娘の呪いを解く方法を知る者なら知っている」


ガウェインはその声に導かれるように、赤猫を連れた魔導師を見た・・・






黄泉「来なさい・・・太陽の円卓騎士、ガウェイン」






救われた黄泉に彼女が釈放の手引きした珠黄泉族、彼女が魔法で復活させたボーン・キングが率いる吸骨鬼の一族、そして彼女の誘いに乗じた青の吸血鬼一族に引き合わされ、その珠黄泉族が用意した召喚サークルで、この世界に召喚されているという叛逆騎士モードレッドに対する抑止として彼女とトリスタン、客将として外部から招かれたランスロット以外の円卓騎士達が最初に召喚された・・・


ガウェイン「我が王。我らの輝ける星よ。今度こそ忠節を持って、貴方にも仕えますーーーーー」


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