二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。5
日時: 2025/09/30 17:20
名前: 桜 (ID: ZZpzcnXb)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560(更新)


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

かけがえのない「君」(前編)(その1) ( No.26 )
日時: 2023/02/28 17:34
名前: 桜 (ID: n4UdrwWp)

今回の前後編はようやく外伝からあの方が本編登場です。スタアラ&ディスカバ合同編にところどころ繋がります(ぇ)


マルク「はぁっ!!?まだあの話の余波があんのサ!!?」
桜「うん、あるわな。まあ、あんな騒動なら余波が起きないとは言えな・・・」
マルク「すぐに後処理しておけよ!!」
桜「無理(きっぱり」
マルク「作者ーーーーー!!!(激怒」


その件の後処理は彼らに任せてもらおう(キリッ)






ーーーーーここからでも見える。すっかり平和な世になった現代にある東京の街。それがところどころに白黒ではない、いろんな色のように変わっていった平和な街。
僕はそれで立派に事を成し遂げた一つになれたと思う。自分があの時に暗殺されて、結局志半ばになったのだが。
だけど、もしも違う選択を選んだらよかったと思うことが一つだけある。この世の中のことではない。それはあの時に君をーーーーー
僕は隣の傍にいるセーラー服姿の女の子に促される。「いくぞ、あのナメクジだけでなく、あいつらが言ったあのマスターも探すんだ」と彼女は言った。ああ、そうだねと僕は笑う。






僕はただ、その女の子と一緒に、あの研究所を脱出してからも。
以蔵さんに、会いたかっただけだよ。






とある日のエージェント達の住む屋敷。近頃はサンソン達サーヴァントに関することだけでなく、青の吸血鬼一族側に付いているセイバーの円卓騎士のガウェインのことも大半の周囲には内密にしていることから連絡があった際にはこの屋敷に集まっている。・・・と言っても雑談をしまくってはいるのだが。


エージェント「セイバーの円卓騎士、ガウェインかー;トリスタン、あんたとモーさんの同僚だな?」
トリスタン「ええ。・・・モードレッドの方が特に敵対していますが。恐らくガウェインが私に気付いた様子はないかと」
エージェント「気付いてないのはわかるよ。でも、気付いてもらってないというよりもあんたが自分から気付かれないようにしてるように思える。こないだもそうだけど・・・やっぱりガウェインに会うのは嫌か?」
トリスタン「それは・・・」


トリスタンはあの時にカスパルを粛清したガウェインを遠目で見つけた時のことを思い出す。彼が肌身離さずにかけている薄赤いダイヤのような形をした首飾り。その首飾りから感じた違和感を彼はおぞましく感じずにいられなかった。それは自分にガウェインの危険を伝えるかのような信号のように。その違和感を感じたことによる恐怖からあの時にガウェインと相対はできなかったのだ。


エージェント「まあいいさ。俺だってあんなのと相対するってなったらヤバいからな;」
トリスタン「貴方はこないだ仕事で敵対組織の香港マフィアと撃ち合っても死にませんでしたから大丈夫ですよ。むしろガウェインに殺されても不死身故かと」
エージェント「何気に酷いなお前!?全く当たってるけど!!」


一方、ゼオはモードレッドと持ち運びができるタイプのノートPCのチャット通話で連絡を取っていた。モードレッド達はガウェインに目をつけられたことも含めて目的がある意味で一致したことからゼオ達と事実上の同盟(協力)関係となっている。彼女はゼオからガウェインがクルークを攫いに行こうと知り、怒りを通り越して呆れてしまった。


モードレッド「そうか。あいつ、クルークが毒蛇に噛まれたことで怒ったのはそのせいでもあるんだな。あの忌々しい優等生、トリ公とは違う意味で何考えてるのかわかんねーな」
ゼオ「あんた、トリスタンよりもガウェインの方が嫌いなのか?」
モードレッド「まあ嫌いだね(きっぱり」
ゼオ「やっぱりか」
モードレッド「お前らから話聞く限りトリ公の方が一番ヤバいというか・・・あいつ、生前にも円卓で色々やらかしてたな。女関係だけじゃなくて金銭関係とか奇行とかも」
ゼオ「えっ。トリスタン、生前にもやらかしてたの?」
モードレッド「ああ。あいつの親友の優等生にも呆れられてたみてーだ。時には円卓のトリスタン除くみたいな感じで。だから、遊び人でもちゃんと浮気・不倫はNGなちー(チャラ王)があのトリ野郎をあんな鉄拳制裁できるのはすごいと思ってるし、今度胃薬でも送ろうかなと」
ゼオ「あんたも思わず心配するほどか」


すると、モードレッドはトリスタンがなんだかんだでちゃんとリップ達に受け入れられていることに安堵と同時に何かをボソッと言い出した。


モードレッド「トリ公がなんだかんだでちゃんと受け入れられてるのをそいつが見たらどう思うんだろうな?」
ゼオ「えっ?」
モードレッド「いや、なんでもねーよ」


一方、エージェントの屋敷内ではちょっとした騒動が起きていた。それは人間・英霊問わずに子供達がみかんを大量に欲しがりまくってしまったこと。冬はこたつで雑談するからこそみかんが食べたがっているのだ。だからこそ食べさせたらその大量にあったみかんが切れてしまったのだ。


サンソン「どうしよう・・・;アレクも欲しがってるし・・・;」
デオン「だから言ったじゃないか!あまりあげる数を多くするなと!」
アストルフォ「誰かみかんを大量に買ってくれる人いないかなー?ボク達だって洗濯とかもあるし・・・」


すると、三人の会話を聞いた人物が声をかけた。たまたまあやクルが作った料理を届けに行っていたクルークだ。


クルーク「みかん?大量なら近くに知ってるとこあるしボクが行くよ。キミら、忙しいんだろ?」
サンソン「クルーク殿・・・!ありがとうございますっ。費用は僕が用意しますので・・・」
クルーク「いいよ。買いに行った後にその分を渡せばいいから」
デオン「じゃあ、お願いな。ブラックが流石に拗ねるから・・・」
クルーク「はーい」


すると、クルークがみかんを買いに行こうとした瞬間にクーが声をかけた。


クー「クルーク!俺が護衛するぜ」
クルーク「いいよー。ホントに近くだし」
クー「でも・・・(ガウェインがクルークを狙ってるのに、奴がまたいつ現れるのかわからないから・・・」
クルーク「ありがとう、クー。心配してくれてるのはわかるから」


クルークはその屋敷の近くの商店街にある八百屋で大量のみかんを注文していた。お会計の最中に奥さんが言う。


八百屋の奥さん「あらー、そんな大量のみかん全部運べる?おばちゃんが一緒に運ぶわよ?」
クルーク「いや、いいんです(流石に一人で行ったんだし」


すると、クルークは奥さんからある話を聞いた。


八百屋の奥さん「あっ、そうそう!この目黒区の近くにある大田区にあるあの屋敷は立ち寄ってないわよね?」
クルーク「屋敷?」
八百屋の奥さん「屋敷というか、正確には学生寮の洋館よ。中学生から大学生までの子が入寮するんだけど、数年前にチラッと見たけどあそこの管理人がすっごい何かを食ってそうな熊のような大男でさ!もうすっごいデブ男なの!」
クルーク「はぁ」
八百屋の奥さん「管理人であるのを悪用して何人も愛人を抱えてるって噂なのにもう学生寮じゃないわあれ!その寮に入った学生達、かわいそうよ〜!」
八百屋の店主「でも、腐ってもその土地を所有してる金持ちだしさ、多少の衣食住は困ってないんじゃねーかー?」
八百屋の奥さん「あんたはそうやって金のことばっかり考えて!!」


八百屋の店主夫妻が言い合いになる中でクルークはその学生寮についてそんなタイプのやつあるんだと思った。


クルーク(洋館の屋敷タイプの学生寮なんかあるんだ。でも、それほど広い土地に庭があるような真っ当な寮だったら今は動物もいろんな条件はつくだろうけど飼えるんだろうな・・・)


その帰り際、クルークは予想以上の大量のみかんの多さに思わずしてやられそうになった。


クルーク(流石にこの大量は重いね・・・まあゼオもよく食べてるから普通に慣れてるんだけど・・・)


すると、大量のみかんの一つが落ちてしまった!


クルーク「ああっ、みかんが!待てって待って!!」


すると、そのみかんをたまたまその場にいた人物が拾ってくれた。一見不良っぽそうなスーツを着た髭のある男性だった。


クルーク「(この人、不良っぽそうだけど、ハチと同じようなタイプかな。でも、たかられたら困る;)あ、みかん、拾ってくれてありがとうございます」
髭のある男性「!おまん、その荷物重いじゃろ。どこから来ちょる?」
クルーク「えっ、友達に頼まれて買い物に・・・」
髭のある男性「半分持つから送ってくぜよ」
クルーク「えっ;」


クルークは髭のある男性にみかんを入った袋の半分を一緒に持って行ってくれた。それと同時に彼はなんか申し訳ないとも思ってしまった。


クルーク(結局甘えてしまった・・・;なんだかんだでいい人なんだろうけど;)
髭のある男性「頭はえいろうなのに不憫じゃな。おまんの腕力じゃ持てんわ;」
クルーク「違います!ちょっとよく食べる友達もいるから、みかんを大量に買ってるだけです」
髭のある男性「そいつに頼まれちょったか?」
クルーク「ええ、なんだかんだで周囲によく巻き込まれるので・・・まあ、もう慣れてますが」
髭のある男性「周囲に巻き込まれる?それは周囲の方が少しわがままがすぎちょるな。おまん、よく頼られてそうじゃし」
クルーク「(そんなことはないけど・・・えっと、この人からしてもゼオは確かにちょっとわがままかな・・・;だけど・・・)でも、放っておけないですよ。あいつらにもいいところも悪いところもあるのはちゃんとわかってるから、嫌いにはなりたくないんです」
髭のある男性「ふーん。じゃが・・・」


その髭のある男性はあの時にカスパルが放った毒蛇に噛まれた跡にガーゼが貼られてるクルークの左腕を優しく掴んで言う。


髭のある男性「自分のことも大事にしちょれ。そうやないと、壊れるぜよ」
クルーク「えっ!?あ、あのっ(ガーゼが貼られてる左腕に気付いて・・・!?」
髭のある男性「おん、ここでえいか?」
クルーク「は、はい!」
髭のある男性「じゃあ、わし、こっちじゃから」


髭のある男性の行こうとした方向にクルークは気付いた。その先には例の噂の学生寮である洋館がある方向だ。


クルーク(えっ、女癖の悪いデブ男に使われてるの!?)
髭のある男性「そういえば、おまん、名前は?」
クルーク「あっ、クルーク!クルークだ!」
髭のある男性「クルーク。わしは以蔵じゃ。また会えると良いぜよ」
クルーク(以蔵さん・・・)


その夜、エージェントの屋敷でその住人や遊びに来たクルーク達と一緒にみかんを食べていたアイオーンがクルークの様子に気付く。


アイオーン「クルーク、どうしたのだ?」
クルーク「アイオーン!新曲、もうできたのかい?」
アイオーン「最後の総仕上げに入るところだが、神には言えないことか?言いたそうにしているが」
クルーク「えっ;いや、なんでもないよっ;ほら、カービィWiiデラックスの発売記念の可愛いカービィのぬいぐるみ!」
アイオーン「ヴッ!(あまりの可愛さに目がハート」


クルークはまだ使役する英霊はいないが、青の吸血鬼一族から集中的に狙われているアイオーンがなんだかんだで自分達に案じながら付いててくれたことに深い感謝を覚えると同時に少しの罪悪感を覚えた。


クルーク(・・・アイオーンだって、なんだかんだで心配してくれるんだよな。あんな光景を目にしてボクよりもずっと怖かったのに・・・)


その翌日、クルークは明日の学校で授業の問題が当たるアミティとシグにそれに関して教えるために図書館で例題などをまとめたピカチュウやバタフリーのノートの作業をようやく終わったので帰っているところだ。


クルーク(留守番にさせてたクー達、待たせたら悪いよなー;早く帰らないと・・・)


すると、クルークが道端につまづいてしまった!


クルーク「わっ!」
以蔵「危ないぜよ!」


転けかけた時にクルークは助けてくれた相手を見て以蔵に気付いた。


クルーク&以蔵「あっ」


クルークと以蔵は多摩川に繋がる川がある橋の下にあるベンチに座って何気ない会話をしていた。


以蔵「まさかまたおまんに会うとは思っちょらんよ」
クルーク「そっちこそびっくりしたよ。何してたの?」
以蔵「わしは人を探しとんじゃ。わしが腕につけてる鈴のミサンガ。実はそいつからの借り物じゃ」
クルーク「えっ?」
以蔵「そいつに返すために探しちょるんよ。まあどこにいるか分からん。わしは頭を使うのは苦手じゃけど・・・もうちょい範囲広げんとな・・・」


以蔵の顔からしたら本当に鈴のミサンガを持ち主に返すためにその人物を探していた最中に自分と会ったこと、だからと言ってあの時に嘘ではないのは変わりはないのだ。


クルーク「頭を使うのは苦手な奴はボクの友達にも何人かいるよ;」
以蔵「ほうか!?」
クルーク「でも、以蔵さんは根は優しいよ。そうじゃなきゃその人のことが気がかりで鈴のミサンガ返そうとしてない」
以蔵「ほうか(そんなまっすぐに褒める奴、そいつ以外にいるんじゃな・・・」
クルーク「頭を使うのは苦手なのは人間でも人外でも関係ないし・・・」


すると、以蔵はクルークの顔を見て何かを思い出していた。


以蔵「そういえば、おまんのことどこか聞いたような気しちょる。敵じゃないのはわかるが」
クルーク「えっ、どこから!?」
以蔵「詳しく覚えちょらんが、自慢話か何かの褒め称えたような話だったぜよ」
クルーク「そんなオーバーに!?」


すると、そんな以蔵を見たとある人物が一緒にいるクルークを発見して何かの嫉妬を感じていた。そばに浮いている女性がそれを嗜める。


浮いている女性「落ち着け。ローティーンの少年だぞ」
以蔵を双眼鏡で見た男性「わかってる。でも、彼がそんなあどけない外見して以蔵さんを取るんじゃないかって不安でたまらなくなるよ・・・」


その翌日、アムールではクルーク達がいつも通り接客や店頭での試奏を兼ねたプチライブで手伝いしてるリップ達の中に交えて接客やキッチンの手伝いをしていた。






以蔵さん本編に登場の前編

かけがえのない「君」(前編)(その2) ( No.27 )
日時: 2023/02/28 17:38
名前: 桜 (ID: n4UdrwWp)

ちなみに私が好きなケーキはチョコ類のケーキ






チャラ王「おーい、そっちの方上手くやってるかー?」
あやクル「なんとかできてる」
チャラ王「手伝いしてるあやクルさん、大分サマになってきてるな;ところで、うちの浮気野郎のトリスタンとツキノちゃんとこの魔性ゴロツキのアサトは?」
あやクル「合ってるが言い方キツいな;なんか二人して出かけていったぞ。多分サボりだ」
チャラ王「あいつら、まだやってない手伝いはたまってんのに・・・;アミティちゃん達が手伝ってくれてるんだぞ!?」
乃木沢「まあいいじゃねーか。ちょっと疲れかけてるみたいだし、たまには息抜きは必要だぜ?ああ、それと」


すると、乃木沢がチャラ王達にあるお使いの頼みをする!


乃木沢「頼みだけど、お前らでこの注文の品のケーキセット早急に配達に行ってくれない?あとはこっちで大丈夫だし、それで今日のは終了だって。いつも配達に行ってるシャルアン、別件で例のショッピングモールのアムールの支店に出張でいないんだよー;」
チャラ王「えーっ!?シャルアンさん、いつもならその日のうちに届けに行ってくれるのにヤバいじゃねーか!」
乃木沢「そこをなんとか!ちなみにこれ、その住所までの地図ね」


乃木沢はそう言って、厨房を後にする。あやクルはチャラ王に一緒に行くように促す。


あやクル「私らは後からついてくから行ってやれよ。トリスタンがサボりでどこかに行ってる間、リップとの会話はチャンスだぞ?(ニヤニヤ」
チャラ王「だ、誰がリップなんか!!(顔真っ赤)えーと、地図は・・・え゛っ;」
あやクル「どうした?」


乃木沢にケーキセットの配達のお使いを頼まれたチャラ王はクルーク達に話してみんなでその住所に配達しに行くことになった。しかし、大半の全員はどこか緊張や警戒していた。何しろその住所は・・・


メルト「全くもう!!あんな色魔のデブ男の管理人がいるところにケーキの配達になんて冗談じゃないわ!しかもこんな時にトリやアサトはいないし!!」
ペイペイン「アイレーン様に何かあればどうする気なんですか!!」
チャラ王「しょうがねーだろ!?乃木沢さんが住所がここだって言ってんだよ!」
アレク「落ち着きなよ;ただでさえ、アリシア達もかなり警戒してるのに;」


一部から顰蹙(ひんしゅく)を買うものの、ゼオはエレナに聞いていた。


ゼオ「・・・なあ、もしそんなことされかけたらどうするんだ?」
エレナ「その場でぶっ殺して愛人の女の子達助け出すわ。フィンやディルムッドもププルが手を出されたら今のあたしと同意見よ。ゼオだってそうでしょう?」
ゼオ「そうだな。エジソン、それの援護できる?」
エジソン「それは承るぞ!私が言えたことではないがな!」


一部が武器やスキル解放寸前の状態になっている中でジャックがおかあさんであるマスターのほわんに言う。


ジャック「おかあさん!わたしたちがおかあさん、あんな太った豚から守ってあげるからね!」
ほわん「ジャックちゃん・・・!なんていい子なの!」
ヤス(いや、言動がいい子って言えんのかな・・・;)


すると、ハッチンがクルークがなんかいつもと変わらない状態にあることに気付いた。


ハッチン「クルーク?あんまり警戒してねーな?」
クルーク「えっ?いや、なんでもないよ」
メイヴ「私達にも霊基に異常はないんだけどね。それがなんかね・・・」
ナーサリー「あっ、着いたのだわ!」


すると、クルーク達一行はその例の洋館の学生寮に着いた。訳ありな洋館タイプの学生寮の外観は大体どこかかなり絢爛豪華な雰囲気だが、実際は綺麗目な小さな小屋を在するやや広めなガーデンのある草花もちゃんと手入れされてる大きい洋館だった。


ププル「えっ、ここ!?」
ディルムッド「本当にここなのですか?」
ハンドレッコ「アタイの分析データで示したら地図に書かれた学生寮って言ってるからここだよ」
ベンちゃん「でも、中はまだわかりませんからとりあえず入ってみましょう」


彼らはその洋館の学生寮の中に入る。まだ大半が部活か用事なのか分からないが、大半の寮生が留守のような状態に感じた。


ブラック「あの好色男の管理人から逃げてんのかな?」
プロキオン「寮父とも言えるかもしれないけど・・・;」
ラフィーナ「とりあえず先に進みますわ!」


すると、何かが落ちてきた!それは黒い丸だった。


ホルミー「?なんですか、それ?」
ハルトマン「あっ、俺が踏んじゃった」
姫子「その黒い丸、もしかしてですけど」






姫子「マキビシなんじゃなくって?」
大半の全員「」






その瞬間に大半の全員が悟った。この洋館に入った時点で、不法侵入防止の罠が作動されてしまったことを・・・
その瞬間に全員がマキビシを魔法や武器などのスキルで蹴散らしながらケーキセットの注文主を探していた。


ヒメコ「ぎゃー!!!なんでマキビシが出てくるのー!!?」
パリス「とにかく注文主を探さなきゃいけないのにー!!」
レガムント「そんなこと言ってる場合じゃないだろう!!?とにかくマキビシ蹴散らしつつ走れ!!」


一方、マキビシを放った警備を任された人物は監視室のモニターからその光景を見ていた。


???「マキビシを蹴散らしおったか!管理人の留守の間の警備も任されたわしはじゃからと言って引かん!それなら!」


すると、屋敷の床の穴が開いてエージェントとジャガーが落ちた!


エージェント&ジャガー「ぎゃーす!!!」
ルート「エージェント、ジャガー!!」
おぼろ(モイモイ)「二人が落ちたー!!」


すると、その数秒後にエージェントはジャガーを抱えてその穴からなんとか這いずり上がった。つか、エージェントの不死身が幸いしたのね;


アリシア「エージェント、ジャガー、大丈夫!?」
ジャガー「エージェントの不死身で助かったぜ!」
サンソン「よかった!ん?エージェント様、それは・・・」






エージェントの後ろ;穴にあったものでお尻がプスッと刺さって服が少し破れて見える状態


大半の全員「ぶっあははははは!!!!!(不意に喰らって大爆笑」






今現在、エージェントの尻が微かに見える状態になってます(爆弾投下)まあ、危ないところには虹色のモザイクはかけてるんですがね;


エージェント「笑うなあああああーーーーー!!!」
ジャクリン「でも、二人とも助かってよかったやん!」
ホルミー「あれ?これは・・・」


すると、確認のために穴の下にあったものは何かを突き刺さるような竹の群だった。


ホルミー「竹槍のようですね」
リデル「竹槍?」
ラーマ「忍者屋敷にでもなったか?これ」


すると、全員が上から落ちた何かの柵に閉じ込められてしまった!


うしお「なんですかこれー!!?」
カーン「これ、何らかの魔力が込められているな。捕まったら閉じ込めるようにしてある」
フルシュ「どうするんですかー!!?」


すると、ツキノが確保用の柵の棒を掴む!


アイレーン「クリクリの食いしん坊、何をしているのだ?」
ツキノ「ああ、抜けれるの!」
アイレーン「は?」


すると、ツキノは柵の棒を自力で広がらせる形で脱出に繋がる穴を開けさせた!


ツキノ「こんな柵、楽勝なの!」
大半の全員Σ(°д°;)そんな軽々に!?


そういえば、ツキノは公式でも何度も罠にかかっているうちに現在の怪力が身についたのでこういった脱出は朝飯前です(私もクリクリのコミカライズの連載時にそれを見た時に思わず驚愕しました)
というか、魔力使わなくても怪力さえあれば楽勝なんだね。


ロージア「ツキノ、たまにすごいわよね・・・;」
ツキノ「ロージアに褒められたの〜」


一方、先述の罠を突破した一行に警備を担当する人物は思わず驚愕を感じていた。エージェントの尻の件は例の如く大爆笑していたのだが。


???「あの罠を突破するって;今度の侵入者、恐ろしやー;じゃが、わしは諦めるかー!!こうなりゃあれを使って混乱させた隙にわしが直々に撃退しちゃる!!」


すると、あるボタンを押して何かを発動させる!何かの乱麻を模したような人形だった。


ツキノ「乱麻ちゃん!?」
レガムント「いや、これは木でできた人形だ。随分と本格的だな・・・」


すると、その人形が口から蜘蛛の糸のような網を出して襲いかかってきた!


リップ「何か蜘蛛の糸みたいなの出てきたー!!」
フィン「警備もここまで来ると関心するなぁ!」


そして彼らが逃げる先で天井に張り付いていた人物が待ち構えていた!


???「あと少しでわしが天井から落ちた先にはおまんらの・・・」
アミティ「もー!!警備もここまで来ると過剰じゃーん!!」
シグ「うーうー」
クルーク「泣き喚くなよ!!」
???「ん?この声はどこかで・・・それにあやつはまさか・・・!?」


すると、何かを感じた乱麻を模した蜘蛛人形は逃げた!


ベリー「逃げてくれたみたい;」
アストルフォ「じゃあ、これで一件落着・・・!?」


すると、大半の全員はバッと振り向きながら気付いた。蜘蛛人形が逃げたのはアイオーンから感じた臭い。それは彼が事前に食べた好物のニンニクだった!


デオン「うわっ、くっさー!!!(持ってるハンカチタオルでアイオーンが食べたニンニクの臭いを払う」
ブラック「お前、ニンニク臭いからやめろよ!!(同じく持ってるハンカチタオルでアイオーンが食べたニンニクの臭いを払う」
アイオーン「ヴッ;」
???「う゛っ・・・!!!」


すると、その人物が天井から落ちてきた!大半の全員が気付いたのか彼に駆け寄ろうとする。


リップ「人が倒れてる!!」
ルート「つか、どっから落ちてきたんだ!?」
クルーク「以蔵さん!!?」


すると、クルークがこの学生寮の警備を担当していた人物ーーーーー以蔵に真っ先に一番に駆け寄って泣きながら謝った。


クルーク「ごめんっごめんね以蔵さんっ!!キミがここに住んでたなんて完全に気付かなくて!!」
ゼオ「えっ、クルークの知り合いか?」
クー「いつのまにこんな・・・って、こいつ、まさかサーヴァントか!?」


すると、その学生寮での騒ぎを聞きつけて駆けつけた人物がいた!この寮生である快刀乱麻と蒼刻院弓弦だ。


弓弦「以蔵さん、どうしたんですか・・・って、クルーク君!?以蔵さん、いつのまに・・・!!(勘違いによるショックで倒れ込む」
乱麻「お前が倒れてどうする;って、エージェント!?ツキノ嬢達もじゃないか!」
エージェント「乱麻ちゃん!?」
ツキノ「乱麻ちゃん、弓弦君と同じここの寮生なの?」
乱麻「そうだが・・・って、お前ら三人、よく見たらうちの学校の・・・って、そのケーキセット!まさか持ってきてくれたのか!?」
チャラ王「えっ;」


リップ達はケーキセットの注文主である乱麻から代金を受け取り、お互いの事情について話し合った。






罠が最早忍者屋敷のやつ;

かけがえのない「君」(前編)(その3) ( No.28 )
日時: 2023/02/28 17:43
名前: 桜 (ID: n4UdrwWp)

以蔵さんの(本当の)マスター判明






乱麻「なるほどな。それはこちらにも非がある。まさかうちの以蔵以外のサーヴァント連れてるのは驚きだが・・・以蔵、次からは気をつけろ(以蔵の右頬をつねる」
以蔵「いでででででー!!!」
エージェント「乱麻ちゃん、弓弦君、サンソン達のこと伝えなくてごめん;」
レガムント「こちらもすまん;」
乱麻「いや、私も知らなかったとはいえ・・・そういえば、ツキノ、もう一人の奴はどうした?」
ツキノ「リップちゃんのもう一人のサーヴァントとどっか出かけてるの!」
乱麻「何?」
チャラ王「実はリップんとこにはメルトの他にもう一人いるんだけど、あの二人は悪友というかよく連んでるから仲はいい方でな;」
乱麻「ほう」


すると、以蔵はサンソンの顔を思わず見る。彼はあの時の夢の中で見た『彼』とは別人であることはわかっているが、それでも以蔵にはまだほんの少しだけぎこちなさも覚えていた。


サンソン「以蔵さん、だったかな?」
以蔵「ほうじゃ。この幕末四大人斬りの一人の岡田以蔵じゃ」
サンソン「さっきはごめんね。僕だってあと少しで帰ったらマスターのエージェント様達に夕食を作らないといけないのにそれどころじゃ・・・」
以蔵「わしだってこれからマスターの乱麻達寮生に夕食作らんと行かんのに・・・」
サンソン「え?」
以蔵「おん?」


すると、マスターに関する何気ない会話でお互いに何らかのシンパシーを感じたのか共に厨房に向かっていた。


以蔵「せっかくじゃから、ここで夕飯食べちょれ」
弓弦「えっ、いいのかい?」
以蔵「(まあ、クルークも関しても含めて弓弦の話からしてそうじゃし・・・)この処刑人と一緒に美味い夕飯をたくさん作っちゃるわ」
あやクル「そうか。は!!?お前、料理作れるのか!?」
以蔵「乱麻達が家事に関しては使い物にならんからじゃ!」
姫子「意外な事実判明しましたわ!!」


すると、ちょっとした騒ぎを聞きつけた何らかの人物が駆け寄ってきた。一寸子のようなサイズの身体の持ち主の和装の低血圧そうな青年だった。


???「?今日はいつもよりも騒がしいな。以蔵は?」
乱麻「あ、マキノ、起こしたか?何かお客が来てるから侵入者と間違えたお詫びで今さっき意気投合してた友達と夕飯作りに行ってるぞ」
マキノ「そうか。あいつにも友人いるのだな・・・ん?(おぼろをじっと見る」


すると、おぼろはマキノの何らかの視線を感じたのかリップの後ろに隠れた。


マキノ「・・・?」


そして良識的な男性のアサシン組の二人が作った夕飯を食べた後にクルーク達一行は今後のことを話し合うために日を改めてまた訪ねると伝えて帰路に着いた。


メイヴ「サンソンのもそうだけど、以蔵の作った料理も美味しかったわー!」
クー「二人とも、そんななりして苦労してんな;いい仲間できてよかったよ」
サンソン「それどういう意味だい?」
クルーク「以蔵さん、案外優しいところもあるから本当の悪人だとも思えないよねー」
ナーサリー「わかるわ!イゾーはすごく優しいもの!」


以蔵のことを楽しそうに話すクルークを見てアイレーンとハッチンはムスッとしていた。


アイレーン「あの泣きぼくろのぱっつん男だけでなく、あの目隠れの髭男までも納得行かないのだー!!奴の料理は美味しいがな!!」
ハッチン「全くだ!!ファッ、ラフィーナ!お前もムスッとしてんじゃねーの!?何とか言えよ!」
ラフィーナ「私は知りませんわ!(男性だけれど・・・髭があってもよく見たら顔は案外可愛い方だし、抜けてはいるけれど面倒見はいいし、クルークが優しく接するからムカつきますわ!!」


アミティは以蔵について何かしら感じたことを言った。


アミティ「以蔵さん、あたしとシグにも優しく接してくれるよねー!シグの赤い左腕もあんまり気にしてなかったし!」
シグ「うん」
アレク(彼の赤い左腕か。僕も何かあるのか気になってはいるけど・・・まあ今はいいか)


一方、例のトリスタンとアサトは王ドラのところに会いに行っていた。あの出来事の後にどこか元気がなさそうな彼を案じてほぼ毎日様子を見に行ってきてくれたのだ。


王ドラ「・・・。すみませんが、アムールの手伝いをサボってたならチャラ王さんに殺されますよ?」
トリスタン「いえ、貴方が自分で手首切るのではないかと思って心配で・・・だから、せめて貴方のハジメテをこのトリスタンに「断固として断ります」
アサト「でも、あんたは本当に元気にしてなさそうだったよ。あんたのライバルのマタドーラも変に感じてたみたいでこの前の案件の解決者の俺らに様子を見に行ってこいって頼んでんだよぉ」
王ドラ「・・・あの馬鹿牛。変なところで素直じゃありませんね・・・」


王ドラは彼らが持ってきた見舞いの品の一つの和風スティックをポリポリと食べながら口では悪く言いつつもどこか申し訳なさそうに思っていた・・・。






その数日後、洋館の学生寮にまた訪ねにきたエージェント達は話し合いの前に以蔵が作ってくれたクッキーを食べていた。サンソンの作ったマカロンも交えて。


エージェント「話し合いの前にお茶会って;」
クルーク「まあまあ、ボクらのところのポケモン達や連れてきた動物達もまったりしてるしいいじゃん!ちょうど以蔵さん達のとこにこんな可愛いキャバリアいるしね」


クルークは乱麻達の飼い犬である♀の子犬のキャバリア・キング・チャールズスパニエルのチャンタを優しく撫でる。人懐っこい甘えん坊な性格のチャンタは撫でられまくってかなり嬉しそうだった。


クー「案外物怖じしてなさそうだな」
アリシア「うちの豆柴の未亜とも仲良くしてるのよ!」


一方、おぼろは小さなクッキーを持ちながら今は別部屋でルートや乱麻達と女子会トークしているリップのところに戻ろうとしていた。


おぼろ(モイモイ)(以蔵ちゃんにクッキーもらったし、早く戻りに行こうっと)


すると、そんなおぼろをとある手が引っ張る。隅に引き寄せた人物は以蔵達の元にいる一寸子の青年・マキノだった。


マキノ「今日こそ問わせてもらう」
おぼろ(モイモイ)「!!(やっぱりおぼろのこと見てたんだ!!正体がモイモイだってバレちゃ・・・!!」
マキノ「お前、俺と同類の者か?」
おぼろ(モイモイ)「えっ?」


マキノの問いにおぼろは思わず呆気に取られたのかきょとんとしていた。


マキノ「・・・そうか。同類であるならば、誰にも言わないでおこう」
おぼろ(モイモイ)「待って!あんたも元は人間なの?」
マキノ「そうだと言ったらどうするんだ?まあ、俺の素性は今は話さんがな」


マキノはそう言って立ち去った。おぼろは何かに気付いた。


おぼろ(モイモイ)「ーーー気付いた上で気遣ってくれたの・・・?」


一方、寮内に住んでいる何かをキョロキョロと探している様子の以蔵はその道中でギターの音が聞こえた。アイオーンの音色だ。


以蔵「?」


以蔵はその音がする方の部屋に向かう。そこにいたのは愛用ギターのホーリーアークを奏でながら新曲の譜面を起こしているアイオーンだった。


以蔵(こいつ、うちの寮生の奴が見ちょったライブDVDとか何かでチラッと見たことはあったが、その作曲なんじゃったか・・・)
アイオーン「・・・?乱麻や弓弦のところの黒い小動物か」
以蔵「なぜ黒い犬みたいに言うんじゃ;」


以蔵はアイオーンの隣に座りに行く。アイオーンは気付いているが、それは放っておくことにした。


アイオーン「乱麻か弓弦のところには行かんで良いのか?」
以蔵「乱麻は女子会トークに参加。弓弦は愛しのクルークに渡す何かのプレゼント選びにチャラ王達や乱麻のお付きの執事の一人に向かっちょる」
アイオーン「執事?」
以蔵「乱麻は関西にある金融会社の娘じゃ。んで、その護衛の弓弦と英霊のわし、執事二人とメイドが上京の際に一緒についてきたんじゃ!」
アイオーン「金融会社?」
以蔵「本質はちゃんとした会社じゃが、大半が下手したら闇金融とは紙一重ぜよ。快刀金融」
アイオーン「快刀金融・・・」


快刀金融。そのやり方とも言える運営方法が悪を以って悪を断つことで巷ではダークヒーローとも言える関西で最大の金融会社であり、他地方でも何人か知る人もいるほど知られている会社だ。もちろん社員はヤクザのような風貌が多いが、多かれ少なかれ仁義を守るような者ばかりだった。彼女の実家の使用人達もその多くは何らかの武術を極めている。関東で最大の仁侠集団平安遷都一家とは事実上の共闘関係に当たる。


アイオーン(あの娘、その仁義のドンのお嬢であったか・・・!?)
以蔵「おい。指を切っちょる?」
アイオーン「ヴッ?そうだが・・・」
以蔵「わしが放ったあの柵が落ちてきた反動でか。ほら、せめてもの手当てするから手を貸しとうせ」
アイオーン「ヴッ(悪ではあるが、こいつも仁義はあるのだな・・・」
以蔵「で、わしに競馬に行く金を貸しとうせ」
アイオーン「ヴッ!?」


すると、その部屋に置いてあったモップらしき物が動き出した。アイオーンは驚く。


アイオーン「ヴッ!?」
以蔵「あっ、モッシュ。家出した後にまたモップに化けちょったんか?」
アイオーン「ヴッ!!?」
以蔵「こいつ、寮の管理人の飼い犬でうちのチャンタの先輩犬のプーリーのモッシュ。モップみたいじゃろ」
アイオーン「ヴッ!?(あの好色男にどんな心境の変化が!?」


一方、トリスタンとアサトは自分達が度々出かけていたことをリップやツキノ達に謝罪するために向かっていた。


トリスタン「リップもちー殿らも心配してるでしょうね・・・悲しい・・・」
アサト「まあ、詫びとして渡すあんまんを持ってるからそれで機嫌は直せるだろうねぇ・・・ん?」


すると、二人はリップ達がいる洋館の学生寮を目にした。


アサト「ここ、好色家で知られる管理人がいるいわくつきの噂の学生寮だねぇ。寮生達、かわいそう〜」
トリスタン「っ!!」
アサト「どうした?あんたも人のこと言えないからグサッと・・・」
トリスタン「違います!向こうの窓を遠目に見なさい!」


すると、二人は何かを発見した!


以蔵「管理人がボロボロになったおもちゃ捨てたら怒って3日も家出しちょった。お気に入りだったらしいぜよ」
アイオーン「よく許す気になりおった・・・」
アサト「えっ!!?」


なんと以蔵がその学生寮内にいたのだ!よく見ればその左腕には王ドラに貸してもらった鈴のミサンガをつけている。


アサト「えっ、王ドラの鈴のミサンガってことは俺らと一緒に怪術師に立ち向かったあのイゾー!?なんなんだよこれ!?」
トリスタン「私も信じられません。だが、彼は王ドラ殿同様にあの世界に飛ばされたと聞きました。嘘をつくわけないですし、その時に起きた出来事なども結びつくと・・・」
アサト「辻褄が合う・・・ということはあそこの洋館の学生寮にいるイゾーが・・・!」


すると、二人の耳に何らかの声が聞こえた。


???「あのライオン族のミューモンが以蔵さんのマスターか」
二人「え?」


一方、以蔵とアイオーンは他の一同同様にクルーク達のところに戻ってきた。


クルーク「おかえり!って、何そのプーリー?」
以蔵「寮の管理人の飼い犬のモッシュ。おまんらが訪ねに来た3日前から家出したのを戻って来たぜよ」
ヒメコ「えっ!?女性ハーレムから犬ハーレムに切り替えたの!?」
以蔵「おん?」
乱麻「なんだその発言は?」
ヤス「いや、ここの寮の管理人のことだ!確か好色家のデブ男だって!」
弓弦「どういうこと?」
アイオーン「もうどれが真実なのかわからぬ・・・」






ガシャーン!!パリーーーーーン!!!


大半の全員「!!?」






すると、寮の窓の一つのガラスが割れてそこから出てきた何かしらの竜の腕がアイオーンを掴んだ!


アイオーン「ヴッ!!?」
アイレーン「お兄ちゃま!!?」


以蔵はその巨大な竜の顔に見覚えがあった!そう、その顔は自分の・・・


以蔵「お竜!!?」
お竜「イゾー。このマスターはいただくぞ」


すると、その竜の上にいた人物が姿を現した!






以蔵「龍馬!!おまんか!!?」
龍馬「以蔵さん、久しぶりだね。ずっと会いたかったねぇ。キミに来てもらうためにマスターのこのミューモンの青年の身柄は預かるよ」






後編に続く・・・!






後編はさてどうなる・・・!?感想OK

かけがえのない「君」(後編)(その1) ( No.29 )
日時: 2023/03/07 17:23
名前: 桜 (ID: Da2si9iJ)

今回は土佐組+αがメインの話の後編です!そしてシーンの端々で第四部の敵勢力に関する情報も少しずつ明かされていきます。
ちなみに私はFGOアプリではこんなんでもLB7クリア済みなのです。まあ強かというか運ですが、そこはご愛嬌というかご容赦。






エージェント「坂本龍馬・・・!?」


坂本龍馬。江戸時代に武市瑞山が率いた元土佐勤王党の一人であり、土佐から脱藩した後は明治維新を掲げて海援隊などで活動したのだが、最後にはその直前で近江屋で暗殺された人物。英霊になった後に通常であれば彼のクラスは本来の適性でもあるライダーだ。


ハッチン「あいつもお前の知人かー!!?」
以蔵「正しくは生前のじゃ!!こいつは生前にわしを置き去りにしちょった好かん男じゃ!!」
ハッチン「じゃあ、なんでそいつがテメーに会いに来たんだよ!!?なんでかシンガンのギタリストが「ドガシャーン!!」ぎゃあっ!!(龍馬に撃たれかけたが咄嗟に避けた」
パリス「ハチ様!!」


すると、メルトは以前にこのライダーの英霊である龍馬に見覚えがあったことに気付いた。


メルト「アナタは見覚えがあるわ。あの新世界のラボ・ディスカバールでレオンガルフやカーミラにいざという時の予備として凍結されてた英霊よね?パリスがダメだった時のための措置として」
リップ「!」
アポロン【そんなキミがあの状況から脱出できたのは幸運だったけど、どうしてイゾーの居場所まで割り出したんだい?】
龍馬「以蔵さんセンサーって言いたいけど、もう一つはこれを見たらわからない?」


すると、龍馬はあるメモ帳に印されているマークを見せた!それはあの記憶の香水と同じように貼られてあったあの暗黒の丸いマークだ!


サンソン「!!」
デオン「あれは・・・!お前、あの性悪女から教えてもらってたのか!!?」


デオンとそのマスターであるブラックが、ブラックのあの研究所での唯一の友人であるプロキオンと彼の過去を思い出させた記憶の香水を巡る事件がジャック達が召喚される前にあった。その背景における事情を知ったエージェント達やBVLの尽力もあり見つけ出した記憶の香水の力を破壊する革命のナイフによりプロキオンは元に戻り、ブラックとデオンはその後エージェント達の大切な仲間として行動するようになったが、その事件の背後にはとある女が関わっていた。


龍馬「!ああ、キミらだったのか。あの女性が施したのに離反されたマスターとそのサーヴァント。あの女性に関しては穢れてはいるけど、結果的に僕やお竜さんが生き長らえたのは良かったな」
ブラック「あの女、余計なことしやがって・・・(舌打ち」
龍馬「さて、話はもういいよね?以蔵さん、キミのマスターを返して欲しければ、新世界にあるワンダリア跡地のパレードに来て。殺しはしないから、そこでまた会おう」
アイオーン「ヴッ!!?」
以蔵「待て!!」


龍馬はそう言って、攫ったアイオーンを連れてお竜と一緒に立ち去る。しかし、彼らが言いたいことはもっと別のことだった。


以蔵「わしのマスターは乱麻じゃ;」
クルーク「アイオーン、攫われちゃった;」
チャラ王「頭のいいバカっているんだなぁ;」


なんと、龍馬の勘違いにより以蔵のマスターである乱麻と間違えてアイオーンを連れ去ってしまったのだ!大半の全員が顔真っ青になる中、とある声があった!


アサト「ツキノー!何があったー!!?」
トリスタン「リップ、ご無事ですかー!?」
ツキノ「アサトちゃん!?」
リップ「トリスタンちゃんも!」
以蔵「!?」


すると、以蔵は二人に再び会ったことに驚愕した!


以蔵「なんでおんしらがこの世界にいるんじゃあああああー!!?」
アサト「それはこっちのセリフだーーーーー!!!」
トリスタン「こんなところで偶然にも見つけるとは・・・(ポロロン」
レガムント&チャラ王「!?」


その後にアイオーン救出の準備も兼ねて度重なる驚愕な出来事で大混乱している以蔵をなだめるために乱麻や弓弦、クルークやナーサリー、ほわんやジャックやヒメコが別室に連れて行った後に残った一同でトリスタンやアサトから今に至るまでの経緯に関する事情を聞いた。
なんと王ドラが禍いの種で意識を失った時に形成された世界で共に行動したのが同じく飛ばされた以蔵であり、彼はその時に貸してもらった鈴のミサンガを王ドラに返すためにずっと彼を探していた。しかも、王ドラはその時に「山野楽(がく)」と名乗っていたらしい。


アミティ「あの世界にはあたしとシグにそっくりの兄妹がいたんだね。思いやりを持って接していたからあたしとシグには特に優しく接したんだね・・・」
シグ「シグにそっくり」
トリスタン「まさか王ドラ殿を探していたとは驚きでしたが。彼だけを助け出すために一人残った以蔵殿がわざと冷たく突き放したのが気がかりだったのでしょう」
アサト「理由はなんでイゾーが抑止力だったのかはわからんがな」


すると、クーが何かを持って部屋に入ってきた。


クー「その理由と思われるブツ、回収してきたぜ!」
あやクル「それはDeuilのCDアルバムか?」
クー「こいつから何らかの魔力があったのを感じとった。恐らく以蔵はそれを聞いたことで眠って・・・」
ゼオ「ユーリ、王ドラを助けるために以蔵をその抑止として送り込んだのか・・・」


これで合点はいった。ユーリが英霊の存在を知っていたのは意外だったのだが、それは後から聞き出せればいいだろう。
しかし、別に疑問が残った。


ププル「でも、どうしてあの龍馬っていうライダーが以蔵さんに問いただしてたハチ君を撃とうとしたんだろう?」
ヤス「さぁな。俺もよくわかんねーし」
アリシア「ああ、でも。アリシアと同じような手口よね?」


アリシアの問いに大半の一同は一瞬だけクエスチョンマークが浮かんだ。ハルトマンが聞く。


ハルトマン「アリシアちゃん、どういうこと?」
アリシア「だから嫉妬したらアリシアがやる手口!殴ったり踏んだりするのよ。あの人、好きだったらイゾーには傷つけずに他に当たろうとしたもの」


そのアリシアの答えに大半の一同全員は合点が行ったことで驚愕した!一部は顔が青くなりながら。


カーン「おい・・・;」
ロージア「まさか・・・;」
ジャガー「それ・・・;」
フルシュ「そのライダーはイゾーさんが好きなのですねー!だから、わざと彼の気を引くようなことしてるんですよ!」


その瞬間に大半の一同が大絶叫を上げた!色恋のもつれでアイオーンが巻き込まれたのだと・・・;ちなみに作者はそういうのはNGな他の作者さんには決して勧めません;


ペイペイン「そのもつれにアイオーン様に巻き込まれたんじゃないですか!!」
メイヴ「つか、なんでイゾーがモテてんのよ!?」
フィン「この美しい私よりも以蔵の方がいいのか。ほぅ〜?」
ディルムッド「・・・;」
エジソン「知らんぞ!!だが、今はアイオーン救出を目的に・・・」


すると、何かの皿を落としたような音がした!せめてもの元気を出させようと以蔵が作ったシュトーレンを持ってきた乱麻だった。


エレナ「乱麻ちゃん・・・?」
乱麻「龍・・・呪い・・・殺・・・?(手には武器の日本刀」
ルート「お前、なんだかんだ言いながら以蔵のこと姉のように大切に思ってるではないか!!」
おぼろ(モイモイ)(不器用だから以蔵に本心言えないのつらみ;)
マキノ\(・ω・;)スッ(手には乱麻を落ち着かせるために持ってきた好物のあんみつ)


この後しばらくは阿鼻叫喚だったことは言うまでもない。






アイオーン「ヴッ・・・」


一方、間違えて龍馬に攫われてしまったアイオーンはワンダリア跡地のパレードエリア内にある元はとある飲食店でもあった空き建物で目を覚ました。アイオーンは一瞬にキョロキョロとしながら周りを見渡す。


アイオーン「・・・!?」
チョコ「にゃっ。アイオーン?(温まってたアイオーンの服から出てきた」
アイオーン「チョコ!無事であったか(チョコに抱きつく」
お竜「その子猫よりもお竜さんの方が可愛いんだぞ」
アイオーン「!!?」


すると、お竜さんがアイオーンのところに訪ねてきた。しかし、アイオーンはもっと別のことで驚いていた。彼女は足がふわふわと浮いているだけの、黒髪のセーラー服の美女の姿に変わっていたからだ。


アイオーン「・・・。貴様は浮いているが、人の子だったのか・・・?」
お竜「初対面でお竜さんを化け物と呼ばないのは珍しいニンゲンだな。あ、ミューモンか」
アイオーン「我を即刻クルーク達のところに返すがいい。さもないと、闇の太陽神の裁きを受けるだろう・・・」
お竜「は?何を言って・・・」


すると、お竜さんが何かに気付いた。その直後に別室にいる龍馬を呼び出す。


お竜「リョーマ。話があるぞ」
龍馬「お竜さん、何?以蔵さんなら一緒にいた人達と一緒に来ると思うよ」
お竜「こいつ、イゾーのマスターじゃない。確かに魔力量は他のミューモンよりも倍にあるが、少なくともイゾーの魔力じゃない」
龍馬「え?」


龍馬はこの時に気付いた。確かにアイオーンの魔力量は普通のミューモンよりも倍に高く、マスターとしての適性もあるが、そこにイゾーの魔力はない。思えば、マスターが以蔵に流れる魔力をどこからか感じた。それらを逆算すると、以蔵の本当のマスターは・・・


龍馬「じゃ、じゃあ、僕は以蔵さんの本当のマスターの彼女と間違えて、このミューモンを攫って来ちゃったってこと!!?」
アイオーン「ヴッ・・・;」


自分の手違いを知った龍馬は思わず落胆しそうになった。アイオーンは流石に不憫かと思い、声をかけようとするが・・・


龍馬「こんなこと起こしたら、以蔵さんにさらに嫌われるよね・・・」
アイオーン「!」


龍馬はそう言って外に出た後にアイオーンはお竜に問う。


アイオーン「・・・あやつ、以蔵を置き去りにしたことを謝りたいのか?」
お竜「それだけじゃない。あのナメクジは生前に龍馬と一緒にいた時に別行動したら人の話を本当に信じて何度も連れて行かれてその度にリョーマがそいつらをころ「了承した。つまり以蔵へのどこかこじれた想いが今もあるのか・・・;」


アイオーンは土佐組のもつれに何も関係ない自分が巻き込まれたのだとさらにこじれてるとため息をついた。そりゃあ同性に対しての色恋のもつれに自分が巻き込まれたらたまったもんじゃない;


アイオーン「ならば、直ちに我をクルーク達のところに返すがいい」
お竜「お前を返さん。お竜さんは食べないが」
アイオーン「なぜ・・・!」
お竜「その件について声をかけているんだ。予定は多少ずれはしたが、お竜さんはリョーマの暴走を止めるために協力を仰ぎたい」
アイオーン「ヴッ?」


一方、新世界でのワドルディの町。あのフレンズハートとエフィリンを巡る騒動の終結後ワドルディ達を主にポップスターの人々やチェリーワールドの人々、新世界の人々がマルクの渾身の魔法によりできたワープ口でそれぞれの世界に行き来できるようになっており、ポップスターのプププランドのグリーンカントリーにある入り口から以蔵達も含めたクルーク達一行がエフィリンに会うと同時に町に住むキャロラインに訪ねてきた。


キャロライン「私が担当したワンダリア跡地に、あなた達の友達が攫われたの!?」
クルーク「うん;」
キャロライン「こんな大変な時に限って!どんな奴かしら!?」
以蔵「(怒っちょる?)わしの幼馴染の男じゃ;女も一緒やき;」
チャラ王「女がいるのか?」
以蔵「・・・おまんらが言ったあの竜は、普段は足が浮いちょるが見た目は人間の女じゃ。しかも竜じゃなくて蛇女」
ブラック「えっ!?」


すると、以蔵の姿を見たキャロラインはじっと見た。


キャロライン「あなたの幼馴染の男?」
以蔵「そうやき(よく見ればこの女豹、かなりのものもっちょるのう」


キャロラインにじろじろと見られ、以蔵は思わず戸惑う。すると、キャロラインは聞く。


キャロライン「あなた、その男の他にも声かけられまくったりしてない?」
以蔵「おん?」


すると、乱麻がその間を割って入り、以蔵を自分の後ろにやった。


キャロライン「そんな顔して従者思いのいい子ね(やっば・・・;この女の子、隣にいる彼女をナンパ男から守るかのようにめちゃ睨みつける彼氏のような顔してるわ・・・;妹が兄を守るとも思うけど;」
ププル「大変な時って何かあったの?」


ププルの質問にキャロラインは答えた。


キャロライン「実は行方不明のレオンガルフの居場所をやっと割り出して、その場所をカービィとエフィリンに行ってもらったの。魂の地でもある絶島ドリーミー・フォルガに」
サンソン「魂の地・・・」
キャロライン「それでなんとか見つけ出したの。・・・見つけ出したのがレオンガルフの魂だけだったけど」
メルトリリス「!!あいつの肉体はどこかしら!!?」
キャロライン「・・・肉体は、どこかに連れ去られた跡があったわ。カービィとエフィリンが証言してくれて、メタナイトが後から調べたらわかったの。肉体の方は私達とは関係ない外部の奴に攫われているかと」


キャロラインの証言に大半の一同は顔真っ青になった。まさかあの騒動に何知らぬ外部の存在があったんだと。青の吸血鬼一族の者が行ったという可能性は高いが。


トリスタン「・・・エフィリン。今は彼の魂は貴方が持っているお守りの中ですよね?」
エフィリン「うん。普通のお守りにレオンガルフの魂を入れたんだ。レオンガルフ、きっとその方が安心すると思うから・・・」
エージェント「じゃあ、あいつの肉体を早く見つけないとまずい!まずは青の吸血鬼一族を早くなんとかしないとあかんな!」


すると、ペイペインはアイレーンを見て何かに気付く。アイレーンの様子は通常通りだが、彼女がどこかで鳴る何らかの音を感じているのだ。


ペイペイン「アイレーン様?」
アイレーン「いや、なんでもない。お兄ちゃまを助けに行くのだ(アンダンテも心配しているのはわかる。だが、今新世界に来てからどこかで「早く会いに来て」と言っている・・・あれは誰なのだ?」


一方、ワンダリア跡地ではアイオーンがお竜に自分に協力を求めた理由を問いていた。






アイオーン様、乱麻ちゃまと間違えられて連れ去られました;

かけがえのない「君」(後編)(その2) ( No.30 )
日時: 2023/03/07 17:28
名前: 桜 (ID: Da2si9iJ)

お竜さんは何かの勘が鋭い






アイオーン「なぜに龍馬と共にいるお前が我に協力を問う?」
お竜「リョーマはお竜さんが正妻故に側室のイゾーを奪還する前に止めなければならん」
アイオーン「あくまでも龍馬の正妻を名乗るほど奴に惚れているのか・・・」
お竜「というのはお竜さんの事実上の名乗りだ。・・・リョーマは研究所を脱出してからもイゾーに会いたいという目的以外にも最低限の分別はできていた。生来のお人好しも変わらん」
アイオーン「普段はうさんくさいであろう」


すると、お竜は何かを睨みつけるかのように言う。


お竜「だが、あの露出度が高い冷酷女がイゾーに関して情報をかけてくれたおかげで、リョーマは変わってしまった。お竜さんがあのニンゲンを信じるなと言ってるのに!」
アイオーン「!その女、青の吸血鬼一族の者か?」
お竜「いや?だが、それらしき奴らと同盟を組んでる一族の集団の一人だと聞いたぞ。そいつらは大分前にある家族を主にした敵の一族の集団にやられたからその復讐をすると息巻いていた」
アイオーン「青の吸血鬼一族に協力する集団?吸骨鬼の集団は奴らに協力していると聞く。もう一つも協力しているのか?」


すると、お竜はその女が所属するその一族の名を言う。


お竜「・・・珠黄泉族だと聞いたな。本人がそう言っていたんだ」
アイオーン「珠黄泉族・・・」


一方、キャロラインの補助であるワープ魔術によりワンダリア跡地に着いたクルーク達一行は龍馬達に囚われているアイオーンを探していた。


リデル「アイオーンさーん、いますかー?」
ラーマ「どーこーにーおーるーのーだー?」
以蔵「龍馬の奴もわしの気を引くためか知らんが、今更じゃ。好かん奴じゃ」
乱麻「・・・」


乱麻達もわかっていた。以蔵は生前のある出来事が原因で龍馬を恨んではいるが、心底から彼を嫌ってはいない。かと言って素直になれないのでわざと口悪く自分を虚勢させているのだ。


エージェント「とにかくこのワンダリア跡地のパレードエリアでなんとか見つければ・・・」
トリスタン「それならば」


すると、トリスタンは5匹のひよことその親の鶏を呼ぶ。彼らに話しかけ、何かしら聞いているようだ。


リップ「いつ見てもトリスタンちゃんの特技すごいねぇ。うちのペット達もかなり懐いちゃってる」
チャラ王「〜〜〜〜〜っ(ムカってきた」
ルート「お前、やきもちか?」
チャラ王「あ゛?なんか言ったか?」
ルート「何もないぞ」


そしてひよこ達と親からアイオーンの居場所の情報を聞いて掴んだことでひよこ達と親を見送った後に戻って来た。


トリスタン「ワンダリア跡地の今は空き建物となっていますがカフェの類です。アイオーン殿はそこにいると思われます」
おぼろ(モイモイ)「そう」


すると、アイレーンが何かしら少し険しそうな顔をしていたのをロージアが気付いた。


ロージア「?何ですか?アイレーンさんにしては珍しいじゃないですねぇv」
アイレーン「・・・少し頭を冷やしてくるのだ」
ペイペイン「アイレーン様!?」


アイレーンが向こうに立ち去った後をペイペインとハンドレッコがついていく。どうやらアイレーンの様子が少しおかしいと薄々と感じたのはペイペインだけではなかったようだ。


ホルミー「ロージアがあんなこと言うからですよ;」
ロージア「だって〜;」
クルーク「・・・?(何かあったの?アイレーン・・・」


そしてその指定の場所でもある空き建物にたどり着いたクルーク達一行はアイオーンをキョロキョロと探していた。


ハッチン「ここかー?」
パリス【誰もいないね】
あやクル「・・・」


それをどこからか見ていた当の龍馬はなんとなく生殺しの気持ちを抱えてもいた。


龍馬「以蔵さん、あの少年にだけではなく、マスターの女の子や他の子らにもその優しい顔を向けるなんて羨ましい・・・僕にはそんな顔を滅多に向けてくれないのに・・・」


すると、彼はある物を持ち出した!それはあの研究所から持ち出したジャマハートの一端から作られたランタンだ!


龍馬「誰も使おうとしてないこのランタンであるものを作り出されれば・・・!」


すると、そのランタンが光り、その建物内に地割れが鳴った!


ヤス「ん?」
ほわん「地震?」
ジャック「おっきいね」


すると、その床からある巨大な何かを出現させた!


弓弦「ぎゃーっ!!!」
乱麻「なんだこれは!?」
以蔵「あれは・・・!!?」


すると、ワンダリア跡地のパレードエリアに何らかの巨大御殿が出現した!しかもそのエリアにあるパレードをほぼ全壊(爆弾投下)土佐関連の薔薇の色恋のもつれでこんなこと起こすってどういうこと・・・;


アサト「こえーよあれ!?キャロラインの姉御が見たら爪出しながら殺されるぞ!」
トリスタン「こんな一連の話の中になぜこのようなギャグ展開を出すのでしょう・・・;」
うしお「これ、私がその城主の権利をもらいたいところです!」
ベンちゃん「牛若様!?」


大半の全員が巨大御殿に唖然する中、一方のアイオーンは気付いたらお竜とともに何らかの間にいた。


アイオーン「ヴッ?」
お竜「ここは・・・」


お竜はその部屋に見覚えがあった。そう、これはあの時のーーーーー


お竜「あ・・・ああ・・・いやだ・・・リョーマ・・・」
アイオーン「ーーーーーっ!龍馬!!お竜がもうこれ以上はお前が傷つく様は見たくないと泣いている!だからもうやめよ!!」


アイオーンが生前のトラウマを思い起こしてしまったお竜を案じて龍馬に懇願する声を聞いて龍馬は襖越しに話す。


龍馬「ごめんねお竜さん・・・ここが嫌なんじゃなく、僕が暗殺されたから嫌なんだね・・・悲しいよね・・・そこのミューモン君も気付いてわかってくれているのか・・・」


すると、龍馬は一転して穏やかな口調は変わらないものの強く込めて言う!


龍馬「でも、僕だって引くわけには行かない!お竜さんも大事だよ!以蔵さんだって喧嘩しあってるはけど、キミを一度でも化け物と言わない人だから!どうしても一緒に連れて行きたいんだ!」


すると、何らかの魔法が当たろうとしたのを龍馬がそれをピストルで撃った!


龍馬「・・・それを邪魔されるのは嫌なだけだよ。あの少年にも、その分体を依代にしてるキミにも」
あやクル「ハハッ」


なんとあやクルが事前に気付いたのかその巨大御殿に乗り込んだのだ!あやクルは弁解するような口調で言う。


あやクル「勘違いしないでくれないか?私はお前の幼馴染に、そういう感情は抱いてはいない」
龍馬「じゃあ、なんでここに乗り込めたの?」
あやクル「お前が持ってるそのランタン、どこで拾ったのか知りたくてな」


あやクルはずっと研究所にあった例のランタンをなぜ龍馬が持っていたのか知りたくて巨大御殿に一人乗り込んできたのだ。


龍馬「あの研究所に擁する軍団の一人の巨大な彼が、持ち前の馬鹿力で軽々と持てたんだけど、不注意で一つだけ落としてね、僕がその後に拾ったのがこのランタン」
あやクル「やっぱりゴルルムンバがエフィリスが倒された後にワドルディの町に本格的に移り住む時に持ってきた荷物の中にあったやつか。危険物取扱としてCOMに渡すはずだったのを」


あの例のランタンはまさかのゴルルムンバの不注意で落としたブツだったー!!不注意からこんなことの起因の一つを作るって・・・;
答え終わった龍馬はあやクルにピストルで撃とうとする!


龍馬「でも、話はおしまいだよ。キミの知りたいことは全部答えたんだから」
あやクル「!」


そのピストルの弾をあやクルは初級魔法で相殺する!初級魔法でもピストルの弾を相殺できる強大な魔力を持つあやクルに龍馬は感心しながら言う。


龍馬「流石強大な魔物らしいね。ーーーーー今だったら命は逃してあげる。ただし、ここで聞いたことを、誰にも言わないならだけど」
あやクル「ハッ、そうか。以蔵には嫌われたくないからそう言えるのか」






あやクル「だが、私だってその部屋にいるそいつを助ける理由がある!!そいつはヘタレニートのコミュ障だが、絶対に注視すべき音楽の才能を持つ者であるのを知っている!そいつに追い越されたくないからさらに磨く人物もいるのだから!!」






あやクルが龍馬からの交渉を拒否したことにより、龍馬は今度は刀を持ちながら言う。


龍馬「・・・交渉成立だね。抑止力っていう言葉の意味、キミにもわかっているかな?」


一方、チェリーワールドでは秘密警察のボスからの監視任務を受けたモードレッドとアタランテ、フランやしおんやシルクが望遠鏡で何かを観察していた。


モードレッド「あの女は確かに人間だが、青の吸血鬼一族や吸骨鬼一族と繋がってそうだな。珠黄泉族という一族の女だったか?」
アタランテ「確かに露出度の高い服を着ている。一般の青の吸血鬼の奴らもその鞭で叩かれたいのではないのか?」
フラン&しおん「・・・(監視対象のある女の色香に釣られた一般の青の吸血鬼一族を睨みつける」
アタランテ「汝らも嫌だな。私だって嫌悪を感じている」


すると、アタランテは何かを思い出したかのように言う。


アタランテ「そういえば、この女が所属する一族、昔敵対する一族にとある家族が加わったことで掲げていた世界征服の野望が絶たれ、逮捕されているんだったな。あの後に脱獄したのかはわからんが」
シルク「その家族、スーパーヒーロー!?」
アタランテ「ああ、スーパーヒーローのようだな。あるいは救世主か天使か神か」
モードレッド「お前ら、どこの世界に行ってんだよ;ん?」


すると、モードレッドはそれを見て何かに気付いた。彼女はその後に立ち上がる。


アタランテ「モードレッド?」
モードレッド「監視対象の、珠黄泉族の一人のチーママの観察は一旦中止だ。何かややこしくなるようなことを起こしてるようでな」
フラン「う?」


一方、新世界のワンダリア跡地ではその巨大御殿にどうやって乗り込もうか考えていた。


カーン「どうやって乗り込むのだ!?」
クルーク「わかんないよそんなの!まずは魔力を解析でもしないと・・・!」


すると、クルークがいつも肌身離さずに持ってる本の封印のきろくに、魂としてのあやクルが色が薄くなったような形で出現した!


クルーク「あやクル!?」
エージェント「この魔力は・・・あいつ、事前に俺達に場所伝えるように自分の分体を作って出現させたのか!?」
クルーク「こっちに指差してる!」


すると、クルーク達一行はタケコプターで空を飛んで、あやクルの分体(魂)が指示した通りアイオーンがいる場所から感じる魔力の強さを示された!リフバリアが張られてはいるが、恐らくはその示した場所にアイオーンがいるのだろう。


クルーク「そこにアイオーンがいるの!?キミを作ったあやクルも・・・」


すると、その分体がパンッと破るかのように消えてしまった!


クルーク「ちょっと!?どうしたの!!?ねえってば!!」
クー「落ち着け!きっとあやクルの魔力を維持できない何かがあったんだ!!」
以蔵「龍馬・・・!!あんべこのがあ・・・!!」


すると、業を煮やしたゼオが龍馬に問いただす!


ゼオ「坂本龍馬、聞こえるか!なぜこんなことする!?アイオーンが以蔵ちゃんのマスターじゃないって気付いてないのか!!?」


すると、龍馬がその巨大御殿の中からゼオの問いに答える。


龍馬「・・・もう知ってるよ。でも、ここまで来たらやるしないじゃないか」


すると、出現させた丸い透明の玉にチョコと一緒に閉じ込められているアイオーンを龍馬が見る。


龍馬「今思い出したんだけど、彼は僕達に以蔵さんの居場所を教えてくれたその人が協力する青の吸血鬼一族とかいうのが探している人と似ているよねぇ」
アイオーン「・・・」


すると、アイオーンは龍馬の態度からしてあることを問う。


アイオーン「・・・お前は、以蔵に謝りたかったのか?生前に伝えられなかった想いを、抑止力の英霊になってまで伝えたかっただけだったのか・・・?」


アイオーンの問いに龍馬は何かを思い出した。


龍馬『以蔵さんもお竜さんを怖いと思うかい?』
以蔵『怖いわけないじゃろ。どう考えても龍馬の姉ちゃんの方が怖いじゃろ・・・;』
龍馬『た・・・確かに!』
以蔵『その女だって足が浮いちょるが、わしらと何一つ変らんき』
龍馬『ふふっ。やっぱり以蔵さんには敵わないなあ』


そのことを思い出しつつ龍馬はその問いに答える。


龍馬「そうだよ。じゃなければ、こんなことできるわけがないよ」


すると、龍馬は何かを取り出してそれを抜け通せた玉越しにアイオーンの口に含ませた!


アイオーン「ヴッ!!?ヴッ・・・ヴォエエエエエェェェェェ!!!(口に含まれたのが相当不味かったのかオノマトペ吐いた」
龍馬「魔法で作ったまんじゅうとはいえやっぱり不味すぎるよねそれ;」
お竜「・・・」
アイオーン「か、神にそのような物を含ませるとは愚かなり・・・;闇の太陽神の裁きを・・・」


すると、龍馬は出されようとしたそれをアイオーンの口の中に突っ込ませた!


アイオーン「ヴグッ!!」
龍馬「ダメだよ。ちゃんとした魔法のアイテムだから。これは魔法の団子と言って見た目も味もまずいけど、ちゃんとした効果を現すってその人が渡して・・・」


すると、ある魔法でその魔法の団子をアイオーンの口から出させた!その魔法を放った人物を見て龍馬は思わず少し険しい顔をした。


ゼオ「ダメだ、アイオーン。それは洗脳系で使うような魔法の食べ物だ。コミュ障のお前が食べるのは毒だ」
龍馬「・・・なんで自分のサーヴァント達と一緒にここに来れたの?」


龍馬の問いにフィン達と一緒に到着したププルが答えた。


ププル「そんなの簡単だよ!」






ツキノ『ツキノ、あれにあったリフバリアとかいうのを罠用の柵の棒を広げて開けるみたいにしたらいいと思うの。試しにやってみるの!』←その後に自身の怪力で本当にリフバリアをこじ開けて突破した






ゼオ「・・・山の中で培った怪力は結界とかのバリアをも解決するって知った瞬間だぜ」
龍馬「そんなので・・・;」
お竜「おい、その女はお竜さんよりも怪力か?お竜さんの方が怪力なんだぞー!」
龍馬「お竜さん、できるの!?」


一方、別行動を取っていたBVLはハンドレッコがアイレーンに体調の異変がないか聞いていた。


ハンドレッコ「マスター、身体に何か不調はないかい?」
アイレーン「大丈夫なのだ。・・・ただ何か知らないけど、我を呼んでいる・・・」
ペイペイン「何かは知らないのに感じているのですか?」
アイレーン(ただ戦いたいと叫んでいる。戦闘狂ではなく、ちゃんと・・・ひたすら叫んでるお前は一体誰なのだ!?)


すると、アイレーンは何かを発見する。何らかの刀だ。


アイレーン「刀?」
ハンドレッコ「日本刀だね」
ペイペイン「正体は知りませんが、その手に傷をつきかねないのでアイレーン様、その刀を私に・・・」


すると、アイレーンがその日本刀を空に高く掲げた!


アイレーン「出てこい!我の前に姿を現せよ!」


そして何らかの光が辺りを包み込む!それは英霊召喚の証、そこにいたのはーーーーー


???「・・・貴女がこの美少女剣士である私のマスターですか?」


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