二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。5
日時: 2026/01/08 17:11
名前: 桜 (ID: nqtZqZHy)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584
続☆年明けのアムール>>611-614


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564


「フェアリー・レクイエム〜謎の妖精の騎士一味〜」
新たな戦いの幕開けの予兆>>585-588
逢瀬とサーヴァント召喚の再認識>>589-592
冬の裏山での怪奇現象の調査>>593-596
○○○の○○は蜜の味>>597-600
偶然による○○の連鎖>>615-618(更新)


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578
クリスマスで御用改め!>>601-605>>606-610


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

第四幕:私の輝きの星(その2) ( No.229 )
日時: 2024/03/12 20:17
名前: 桜 (ID: ICvI0sBK)

一方の柳生は沖田と共に城内にある場所に向かっていた。そこはいわゆる元のマホロアランドの天井にある天文台から変質した場所だった。


小柄な男性「いやー、まさかサーヴァントという英霊に会えるとは!」


その場所にずっと閉じ込められていた小柄な男性の賞賛をよそに柳生は話を続ける。


柳生「ーーーーーそれで、貴様らの目的はなんだったんだ?」
セクシーな女性「これを見なさい」


セクシーな女性が二人に見せたのは、ある王冠のレプリカだった。


ドクター風の男性「これはレプリカですが、我がギルドが持つ聖杯と接続できる可能性のあるこの王冠の存在に気付いた我らはある作戦を見出しました。それは第三次聖杯幻奏聖杯戦争の発生。そのために各地で拐ってきたある適性を持つ少年少女達を使ってあなた方を召喚しました。成功したのはほんの僅かでしたが・・・」
沖田「うわ。やっぱり人体実験じゃないですか(霊体化中」


柳生はその拐われた少年少女達のリストを見る。


柳生「そんな適性はどこで・・・魔力を利用したのか。どれも良質なものばかりを選んでいるな」
セクシーな女性「ええ、そうよ。だけど、それにはまずは繋がるための心を開く必要があった。あの子がその人を信頼するための実験が始まった。それはあなた達サーヴァントの召喚にも成り立ったのよ」


柳生はその実験の風景を用意された映像で見る。






それは嫌がる少年少女達がその王冠の中に無理やり入れられ泣き叫んだり絶望したり死に絶えたりしただけでなく、三人も含むその実験者達が何事もなかったかのようにその非人道的な実験を続ける場面もあった・・・






小柄な男性「それでついに!あの王冠の心を開かせることに成功した!発見した時点ですでに消えかけたものがついに復活の兆しが見えたんだ!」
沖田「趣味悪いですねぇ」
柳生「ーーーーーあの島原の乱同様の因果か。拙者には馴染み深い」


映像を見終えた柳生は小柄な男性に聞く。


柳生「して、なぜこの世界までも制圧しようとした?」
小柄な男性「それはCOMにバレないためでもあるのだが・・・ある人物に依頼されてな。内容は自分をコテンパンに負かした奴らに復讐だ。それが関係しているのか我がギルドマスターも意気揚々としていた」
柳生「その者は誰だ」
小柄な男性「超厚底のシークレットシューズを履いている小柄な男だ。なんでも自分達の野望を二度も打ち砕かせたことには恨みを抱いているらしい。ギルドマスターは奴にもこの実験の内容を黙っていたし、上手く抱き込める腹積もりであったがな」
沖田(ん?私達が召喚される前の話・・・?)


すると、小柄な男性が落ち着いた様子で言う。


小柄な男性「我らもしがない魔術師だが、そのギルドマスターに才能を買われている。同時に・・・ギルドを出たいのであれば、一生牢獄に入らなければ行かん。ギルドの創設時からの決まりだ」
ドクター風の男性「ここに来た時点でわかっています。捕まらないことや仮に死なないなど我らにはその権利がありません」
小柄な男性「どうせいずれはCOMに加勢するとわかっていた。お前達が我らから離反した時点で心から従わせるなどできるはずもない」






柳生「そうか」






その数分後にまほろあ城から出ていた沖田は柳生に聞く。


沖田「あれはCOMが捕らえなきゃいけないとはいえ峰打ち程度で大丈夫ですか?」
柳生「ああ。少なくとも殺したりはしていない」
沖田「それならいいんですけど・・・あーあ、これであの夢の王冠の話は高杉さんの嘘だってわかりましたねぇ。何よりあんな愚かな人間が発見したものなんかで山南さん達も召喚されたのがショックですよ」
柳生「お望み通り真実が知れてよかったな。自分の主を助けるなり好きにするが良い」


柳生の言葉に沖田は横を向きながら言う。


沖田「・・・いいえ。今は高杉さんの配下でいることにします。あの人を止めなくちゃいけないので」
柳生「・・・」


すると、鎧の足が鳴っていた時二人はその人物をまっすぐ見た。それは別存在なのだが、かの騎士王が黒化した存在ーーーーー


セイバーオルタ「あの聖杯戦争は良いものではないか?ファンタジーな風景で血みどろの争いを繰り広げるーーーーー私向きの聖杯戦争だ」


セイバーオルタを見た沖田は思わずため息を吐く。


沖田「なんでもありですねあれ。まさか恐らく別の存在とはいえ黒い騎士王まで召喚されるなんて・・・」
セイバーオルタ「あれは私が蹂躙するものだ。なのに、それを台無しにするとはーーーーー貴様らが代わりに蹂躙するがいい」


すると、柳生は剣を構えながら言う!


柳生「貴殿は後ろから黒化した騎士王に攻撃しろ。挟み撃ちという手は使えるだろう」
沖田「!ええ!沖田さんの剣の天才ぶりを見せつけてやりますよ!」


沖田も剣を構え、黒化した騎士王との戦いが始まった・・・!






一方のアムールではブルンスピッツを連れた上で二人が帰って来ていた。


為朝「見たところ生存者であったか」
ブルンスピッツ「ん?ああ」


すると、トリスタンが王ドラをクスクスとからかうかのように言う。


トリスタン「それで口付けをかわしたのですか?」
王ドラ「何を言ってるんですかっ;そんなことしませんっ;」
トリスタン「ふふ、素直じゃないですね」
王ドラ(°_°;)←恋愛に関して超ウブ&女の子が苦手


すると、シアンが2階から降りてきていた!


シアン「みんなー!ドラニコフちゃんが今目を覚ましたにゃー!」
王ドラ「!」


すると、目を覚ましたドラニコフがゆっくりとした調子で2階から降りてきた。


ドラニコフ「ガウ・・・ガウ(訳:みんなに心配かけてごめんね・・・」
王ドラ「ドラニコフ!」
ドラニコフ「ガウガウガウ、ガウゥ(訳:シアンちゃんから聞いた、ボクはあのキャスターの薬で巨大化して目隠しされて大暴れしたんだって。他の親友もまほろあ城に取り込まれたし、王ドラが来てくれなかったらどうしていたのか・・・」
トリスタン「なんですって!?」


なぜかほんやくこんにゃくなしでドラニコフの言葉がわかるトリスタンは彼の話を聞いて唖然する。それならば他の仲間達も・・・!


トリスタン(リップ達はあの城を保つために生きたまま糧とされたのですね・・・ものすごく悲しい・・・)


すると、クロウがドラニコフを遠回しに励ましていた。


クロウ「気にするなよ。なんか大暴れしても裸族よりも断然マシだからな!」
王ドラ「今はユーリさんの魔法で制御されていますが・・・阿国さんも覚えて下さい」
阿国「なんでしょうか?」
王ドラ「ドラニコフは丸いものを見たら豹変するんです。制限が切れた際は恐らく傷がつきますねぇ」


王ドラの説明にドラニコフはぷんぷんと怒る!


ドラニコフ「ガウゥッ、ガウッ!ガウッ!(訳:そんなことしないよ失礼な!ボクだってちゃんと制御できるようになるもん」
王ドラ「あはは、冗談ですよ〜」


すると、阿国は聞く。


阿国「制御はロボットもするんですよねぇ〜。てっきりできないものかと」
王ドラ「そりゃあ心を持っていますよ。22世紀の猫型には」


すると、阿国はたじろぎしながらトリスタンに聞く。


阿国「ではトリスタン様・・・斬サブローは?私の斬サブローはどうなっているのですか?」
トリスタン「・・・ははは、ドラニコフ殿の方が強さは勝てました。どうか力強く生きていて欲しいレディ」
王ドラ「ちょっとトリさん!」


すると、阿国は鼻で笑いながら説明する!


阿国「何もわかっていませんねぇ。この斬サブローは妖怪退治を生業とするという人が死んでもなお寄り添ったまさに秘密兵器です!貴方様には理解できないでしょうけど!」
ブルンスピッツ(何の話をしてるんだこいつらは)
トリスタン「つまり妖怪ハンターも兼ねているのですか。それなら・・・非礼を詫びます。私はそれに関して関係なさそうな話ですけど」
阿国「わかれば良いのです!」


すると、クロウがドラニコフに話しかけた!


クロウ「まあ大丈夫だな!バーサーカーはなんとなく怖いイメージだけど、それも可愛く見えるぐらいやべー奴がいるからな!」
ドラニコフ「ガウ」
以蔵「肉体的にも精神的にも危ない奴がいるんじゃないき」


以蔵が王ドラの方に向くと、ドラニコフについて今後の方針を聞く。


以蔵「王ドラ。ドラニコフはどうするんじゃ?」
王ドラ「そうですね・・・一緒に戦いましょう。おかえり、ドラニコフ」
ドラニコフ「ガウ!」


すると、ブルンスピッツが頭を掻きながら言う。


ブルンスピッツ「じゃあ私は3階で休憩するよ。くれぐれも命を奪うようなことをしないように」
王ドラ「・・・」


心配になったドラニコフは王ドラに言う。


ドラニコフ「ガウッ、ガウッ・・・(訳:嫌な言い方だけど、大丈夫?」
王ドラ「ええ、大丈夫です。では私は2階の部屋で休みますから」
天草「では私がここを見張ってますよー」


王ドラが2階に上がり、その素振りはまるで気にしてないようなものだった・・・。

第四幕:私の輝きの星(その3) ( No.230 )
日時: 2024/03/12 20:19
名前: 桜 (ID: ICvI0sBK)

その後の夜中になぜか眠れなかった阿国はジュースを取りに行こうとしたところを同じく眠れなかったシアンに遭遇する。


阿国「あ、シアン様」
シアン「阿国ちゃんも眠れないにゃ?」


阿国とシアンは自分の持ってきたそれぞれのジュースを飲みながら言う。


阿国「シアン様はブルンスピッツについてどう思いますか?」
シアン「あの人は王ちゃんに当てつけみたいに言ってくるから嫌いにゃ!クロウちゃんもあの後に「やいっなんなんだあいつはマジでムカつくー!!」って怒ったもん!」
阿国「・・・そうですね、二人の意見は正しいです。だけど、私は殺すようなことはしないと誓っています。どう考えたって悲しむ人はいると思いますので。私は歌舞伎の舞で人を笑わすことは好きですが、泣かせるのは嫌いな踊り子ですから」
シアン「・・・みんな思うところはあるのにごめんにゃ。あたしもまだまだ未熟にゃあ・・・」
阿国「いいですよ。そんなこと気にしていません」


シアンは阿国を見ながら言葉を続ける。


シアン「じゃあ、あたしも一つだけ詮索していいかにゃ?」
阿国「なんでしょうか?」






シアン「・・・阿国ちゃん、なんか壊れかけてにゃい?」






シアンの質問に阿国の動きは一瞬だけ止まった。それを見たシアンは思わず慌てる。


シアン「へ、変なこと聞いてごめんなさい!でも、時折消えかけてそうに見えたから、その・・・」


シアンの謝罪に阿国は首を横に振った。


阿国「・・・いいえ、シアン様の言ったことは本当ですよ」
シアン「!」
阿国「私は何らかの理由でこちらの世界にやってきました。そして高杉様の元から離反した。ある目的のために」
シアン「誰にも言わにゃいから、あたしに話してくれにゃい?そうでもしないとあたしがわかるとは思うにゃ」
阿国「いずれ知られることなんですが;・・・そこまで言うならいいでしょう。ただし嫌だったら言ってくださいまし」


阿国はシアンと手を繋ぎながら彼女の頭の中にその発端となった理由を流れ込んだ・・・


BGM:流星ドリームライン






ーーーーーそれは最悪なところだった。人を奴隷に扱って殺しては闇ギルドの魔術師達が嗤うのを繰り返していた。
そんな場所に召喚された私は、偶然にも「あのお方」と出会った。
猫のからくりであり、人間の時は女性のように美しい割には真面目で変なところで頭が固くて、丁寧な口調ながらその口も悪くてなんでも一人で抱え込んで。でも、私を私として尊重してくれた。誰よりも強くて優しい「あのお方」に対して私は次第に特別な想いを抱くようになった。


「ーーーーーあなた様のことはまだよくわからないけど、私のこの気持ちの方がわかりません」


自分よりも私を優先してくれた。でも、あの時に限って。
私よりも、自分を優先していればーーーーー






グシャッ






私を庇ってまで死んだあの人はバカでした。私のような今も泣き叫ぶような情けない英霊を庇うことはないのに。あなた様は、生きていて欲しいのに・・・


「ーーーーー!!ーーーーー!!!」


その最中でそんな私に、手を差し伸べた方がいました。救いではなく「私」が「あのお方」を、1回限りの方法で過去に飛んでまで今度こそ「あれ」からお守りするためにーーーーー


「ーーーーーあとは過去の私の教え子に任せます。だから、今度こそ己の「出雲阿国」として・・・彼を守りなさい」


そうして私は、またーーーーー






阿国の話した内容を見たシアンは涙が止まらなかった・・・。


阿国「シアン様・・・!やはり、嫌でしたか!?」
シアン「違うにゃ。違うにゃ。ただ辛くて痛くて、温かくて優しかっただけにゃあ。こんな奇跡みたいな出会いがあったんだと思って、あたしも嬉しくなって・・・」


シアンがただ嫌なのではなく、自分を想ってくれたことに泣いていたのを見て阿国は何も言えなかった。こんなに心優しい子に対してこれ以上の言葉は野暮を感じ取ったからだ・・・


シアン「約束するにゃ。このまま阿国ちゃんの結末を見守るにゃん。いざという時はあたしも戦うこともできるにゃあ!」
阿国「はい。それだけで心強いです。私達であれをぶっ倒すのです!」


シアンが自分に寄り添ったことで阿国は決意を新たにしていた・・・!






一方、自分の領地にいる小太郎は空を見ながら呟く。


小太郎「ーーーーーなぜかわからないけど、目的を新たにした奴らが最初に狙うのはここのような気がしますね。柳生殿が生きてさえくれればいいのですが」


一方、その柳生はセイバーオルタを相手に上手く立ち回っていた。すると、彼女が攻撃を放とうとした瞬間に沖田の咄嗟の奇襲がそれを阻止する!


セイバーオルタ「!」


そしてその隙に柳生の剣技がセイバーオルタの腹を刺し貫いた!


柳生「ーーーーー安らかに眠ると良い」


セイバーオルタが座に還された後、沖田は血まみれになりながら言う。


沖田「やはり腐っても剣術無双ですね。おかげで私は普段なら好かない奇襲を仕掛けるだけに留まりました」
柳生「先ほど吐血していた者が言うことではないな。それならば、貴殿もあの者に対してできることがあるのではないのか?」
沖田「・・・」


沖田はその言葉を聞いて、どこか陰りのある顔をしていた。まるで生前の作り笑いに近かったかのように。






一方、起床した王ドラ一行は朝食にありつけていた。今日のは以蔵が作った炊き込みの穀米ご飯と味噌汁と鮭の焼き魚だ。


王ドラ「ああ、やはり朝食はこれですね」
以蔵「シーラ、ご飯粒ついちょる」
シーラ「ん」


朝食を食べ終えた大半の全員は今日の目的について話し合っていた。


トリスタン「で、これからどうしますか?」
アサト(燕青)「俺は音楽を奏でたいなぁ」
トリスタン「いいですね、合同ライブでしょうか」
クロウ「今はそんなこと言ってる場合じゃねーだろ!確かに音楽は好きだが、今はヘタレオン達の救出が先だ!」
ウンディーネ「そのための事態解決だよー」


すると、王ドラが天草に聞く。


王ドラ「天草さん、何かありませんか?」
天草「そうですね。本格的な戦いが近づいてきましたし、そのためのほんの小手調べとしてここですね」


天草は今回の事態把握のために自分が見た上で改めて製作した巨大な地図の版図を広げ、その中にある場所を示した。


天草「ここですね。この場所は風魔小太郎が領地にしている場所です」
以蔵「そいつを制圧しろっちゅうんか?」
天草「少し違います。捕らえた形で彼を自分達の勢力に加えるということですよ」
為朝「奴を仲間にするということか?」
天草「そうとも言えます。あの忍者の命をこちらで預かる面でもありますし」


王ドラはそういえばと阿国に聞く。


王ドラ「なぜ高杉さんは私の大半の仲間達を生きたままあのまほろあ城に取り込ませたのですか?場合によっては殺すことも考えていそうですが。殺されたら困りますけどね」
阿国「そんなの決まってます。その人の魔力というか・・・ステータスです。ドラニコフ様やシアン様達のような一部は免れたけれどその城を維持できるだけの力の源がなければ、結果的にマホロアランドからまほろあ城に変えるなんてできませんから」
王ドラ「それなら尚更止めないわけには行きませんね。こんなふざけた真似を・・・!」


今日の目的が固まったことにより、ブルンスピッツが意見を発してきた。


ブルンスピッツ「今日の目的は固まったようだな。こっちは警備をつけてさえくれたらそれで構わない。だが、そのキャスターと狼のからくりはなしだ。俺に何をするかわからないからな」


すると、ドラニコフが自ら受け入れる形で王ドラ達に同行を申し出た!


王ドラ「ドラニコフ・・・いいんですか?」
ドラニコフ「ガウ!」
王ドラ「・・・ありがとう、頼りにしてますよ」
トリスタン「ではドラニコフ殿が実動班に加わったので警備班は引き続きアムールの守りを!」
為朝「承知した」


再び外に出た実動班は阿国が王ドラに聞く。


阿国「・・・令呪を使っても構いませんから、あんな殿方は無視してくれてもいいと思いますよ?」


王ドラもわかっていた。ブルンスピッツは本来ならば殺すべきだと。だが・・・


王ドラ「・・・今はいいです。あの人の行いに関してはCOMで追求するべきだと思いますので。それに気になることが一つありましたし」
天草「気になることですか?」
王ドラ「とにかく小太郎さんの領地に向かいましょう」


一方、部屋に一人いるブルンスピッツは先ほどの王ドラの態度で苛立っていた。


ブルンスピッツ「あいつは本当に22世紀の猫型ロボットか!?流石あの男が言うようなオレンジの悪魔だな!復讐されて当然だ!」


すると、ブルンスピッツは何らかの気配を感じ取った。


ブルンスピッツ「ん・・・?誰かいなかったか?」


一方の実動班はドラニコフが変身してまで意外な活躍で次々と現れた敵を一掃して行った。

第四幕:私の輝きの星(その4) ( No.231 )
日時: 2024/03/12 20:21
名前: 桜 (ID: ICvI0sBK)

ドラニコフ「ドガルルルルルーーーーー!!!」
天草「お、お見事な蹴散らしです・・・」
王ドラ「そりゃそうでしょう。ドラニコフは変身したら強い分私達にも被害に遭わせていますが」
トリスタン「なんですか、野生が怖いのですか?」
天野「いいえ!私がトラウマを抱くのはヒョウですよ!」←このためヒョウ族のミューモンであるロムが苦手


蹴散らし終えたドラニコフは四次元マフラーを巻いた普段の姿に戻り、阿国はその二面性に感心する。


阿国「それにしても演じているのかと思うぐらい別人なのですねー」
ドラニコフ「ガーウ、ガウ、ガウ(訳:そりゃそうだよ、ボクはこう見えてもハリウッド俳優だよ」
王ドラ「スーパースターのハリウッド俳優だからってドヤらないで下さい;」
トリスタン「なんですって!?」


すると、トリスタンはドラニコフの手を握りながら頼む。


トリスタン「私は既にモデル事務所などから何十件もスカウトが来てるのですが、貴方のところにならぜひ私を入れさせて下さい」
ドラニコフ「ガウ!!?」
王ドラ「何言ってんですかあんたはー!!?ドラニコフ、引き受けてはいけません!!」
トリスタン「私のような美貌を持つ者がハリウッド俳優ならば、世間は放っておかないと思いますけど・・・」←円卓一の絶世の美男子
天草「たまに腹立ってきますよねこの騎士・・・何か既視感があって苛立ちます」←中の人が同じ内山ボイス


すると、その様子を見ていた阿国は何かを感じ取った。


阿国「・・・あの殿方ならば、私達がお守りしますよ。大丈夫です」


すると、阿国からリディアに変身した!


ドラニコフ「ガウ!?」←初めて見た
リディア「あの・・・ごめんなさい。あんな人に会ったら、何かされそうだったから・・・」
王ドラ「・・・いいです。あの男はいずれ捕まるでしょうし。気に病まないで下さい」


リディアはそれを聞いて安堵した表情を浮かべた後に阿国に変身する。王ドラは聞く。


王ドラ「リディアさんが安心してくれたのはいいですけど・・・阿国さん、どこか体調が悪いのですか?なんか足がちょっとおぼつかなくなったような・・・」
阿国「いいえ、大丈夫です・・・王ドラ様」


阿国は王ドラを見ながら言う。


阿国「もし私が隠し事をしていても、貴方様は私を見捨てますか?」
王ドラ「・・・そんなことぐらいで見捨てません。むしろもしそれを知ったとしても今ここにいる「出雲阿国」を信じますから。ただそれだけです」


王ドラが自分を信頼してくれたことに対し阿国は顔を赤らめつつ笑顔を浮かべた・・・


阿国「そうですか」


そして風魔小太郎の領地にたどり着いた王ドラ一行は彼らしい忍者の雰囲気に納得する。


トリスタン「安定の忍術の里の雰囲気ですね」
天草「人はいないようですが、辺りを見渡して・・・」


すると、王ドラ一行が上を見ると、小太郎が上からぐんっと逆さまで出てきた!


小太郎「やはり来ましたか」
王ドラ「ぎゃあっ忍者特有の現れ方!!」


現れた小太郎に対して天草は来た目的を話す。


天草「もちろん貴方と戦う気はありますが、倒す目的はありません」
小太郎「・・・ならば、なぜ僕の領地に来たのですか?」
天草「それはもちろん、貴方を我らの仲間に加えるためにここに来ました。それを勝利条件に兼ねて」
小太郎「・・・」


小太郎は王ドラ一行の要求を拒否した。


小太郎「断ります。何のつもりか知りませんが、信用なりません。いくら阿国殿がそちらに寝返ったとはいえ僕は高杉晋作の配下から裏切らない。それに・・・僕が聞いた「声」の人のために戦っていますので」
トリスタン「声?」


すると、小太郎は自分のクナイを構えながら言う!


小太郎「アサシン、風魔小太郎。風魔の第五代目頭目であり、戦国の武将北条家に仕えた忍者集団「風魔一党」の頭領。そして此度の現界では、見ず知らずである「声」の持ち主のために戦うサーヴァント」






小太郎「いざ尋常に勝負!!!!」






続く・・・!






感想OK

第五幕:忍び寄る戦いの迫る時(その1) ( No.232 )
日時: 2024/03/18 20:00
名前: 桜 (ID: dFTsrC3s)

今回は小太郎との戦闘→ある人物との戦闘。そして・・・
いよいよ話が折り返してきたのでラストに向けて盛り上げるしかなさそうです。






「小ネタ」ボーイズ達のホワイトデー(腐った表現注意&時系列はバレンタインデー2024と風花月夜伝2の間です)


弓弦「クルーク君!」
クルーク「弓弦?」


クルークはゼオと歩いていたところを以蔵と一緒にいる弓弦に声をかけられていた。


クルーク「どうしたんだい?」
弓弦「その・・・今日はホワイトデーだけど、1ヶ月前の僕からのチョコ、どうだったか・・・」
クルーク「えーと・・・ああ、あれか!バレンタインの時だけは作れるってびっくりしたけど、前と同じ美味しかったよ」
弓弦「えっ、本当!!?(前と同じく食べてくれたんだ・・・!」
以蔵(よかったのう、弓弦。あの等身大チョコを食べてもらえて;)






クルーク「そうそう、ゼオが前と同じ小さく切り刻んでチョコフォンデュにしたんだよね」






弓弦「」
ゼオ「あ〜・・・そうそう(濁りのない清らかな笑顔」
クルーク「アイレーンからもあのチョコもらったし、もらったチョコを全部小さく切り刻んでチョコフォンデュに安心して食べれるだろうって・・・」
以蔵「おいクルーク!それ以上は・・・!」


すると、弓弦がゼオに掴み掛かった!


弓弦「前と同じ小さく・・・切り刻んだって・・・?何勝手なことしてるんだこの大食らい黒チワワがぁぁぁぁぁー!!!(大激怒」
ゼオ「ばっかお前その時だけは作れることは認めるが、あんなチョコを食わされるクルークの身にもなってみろよ。そもそも等身大チョコなんか保存きかねーし、大食いじゃないクルークならば食べれることでもないだろう」
弓弦「自分はファン達からもらってるんでしょ!!?矛盾してない!?」
ゼオ「俺はいいんだよ食いもんなら食う」
弓弦「じゃあなんでクルーク君をガウェインさんから守ってたの!!?自分にはププルさんがいるくせにクルーク君に対して過保護過ぎない!!?」
ゼオ「クルークはああ見えて結構隙がありそうだから敵に狙われそうにもなるから守ってるんじゃねーか。お前の等身大チョコはいわゆる過激のファンのそれだと思うが」
弓弦「その過激のファンと一緒にしない!!あのチョコはそれとは違って愛!!愛がこもってるんです!!」


クルークは会話は完全に聞こえていないが、ため息をついた後に以蔵にクッキーを渡す。


クルーク「はい、以蔵さん」
以蔵「おん!?」


すると、クルークは臨戦態勢に入ってる二人に声をかけた。


クルーク「弓弦」
弓弦「え?」
クルーク「ゼオ」
ゼオ「ん?」


すると、クルークはゼオと弓弦のそれぞれにクッキーを渡した!


クルーク「はいっ。今日はホワイトデーだし、バレンタインの時のお返しだよ。だから喧嘩はやめようか」
弓弦「はわわわわわ・・・クルークくーん!!(クルークに抱きつく」
ゼオ「あっ、クルークから離れろお前」
クルーク「ここで喧嘩しないで;街中だよ;」
以蔵(これで無自覚かえ・・・;)


ハッピーホワイトデー2024。






ーーーーーさらに話の続きをしよう。


直己野勝家「あっはっはっ!今日は宴じゃ!好きに飲め飲め!」


エージェントは何らかの洗脳でまほろあ城の大名「直己野勝家」に変貌していた。そこに表向きは彼の配下である高杉が来た。


高杉「殿様ー!なんか一つだけ現代の雰囲気に残された建物があるのですがー!」
直己野勝家「ほう、生き残ったのがあるのか。ならば見せてみよ!」
高杉「ははーっ!」


すると、高杉がアムールがなぜか運転している映像を直己野勝家に見せてきた!


直己野勝家「これは・・・なぜ家が動いている?」






ーーーーー幕間は終わりまで記す。






王ドラ「小太郎さん・・・」


クナイを構えてきた小太郎を見た王ドラに天草が声をかけた。


天草「王ドラ殿。彼は本気です。ならばこちらも本気で向かわねば彼の心に響くなんて思えません」
王ドラ「・・・」


自らの戦いの目的を掲げながら自分達に戦いを挑む小太郎の姿を見て王ドラもようやく戦いの意思を湧き上がった!


王ドラ「ーーーーーわかりました。その挑戦、受けて立ちましょう!」


トリスタンはハープで小太郎に音の刃を放つが、彼はそれを軽やかに避けた!


トリスタン「くっ・・・」


すると、阿国が斬サブローとの共鳴で技を放つが、彼の身代わりの術によりかわされた!


阿国「むっ、いい疾さ!」


王ドラは前にも、そして今でも小太郎の実力を分析していた。


王ドラ(ドロロさん達忍者とも度々戦っていましたが、これは私達の知る忍者組が持つそれとは全く違う。違うのは段蔵さんと似たようなものですが、この忍術は単調ながら全くタイミングが読めない圧倒的なもの!小太郎さんに勝てないと仲間にすることはできない・・・ならば)


すると、王ドラは小太郎の背中から蹴りを放とうとする!


王ドラ「(動きの中で生じた僅かな隙を見極めてそれを突くのみ!)そこだ!」
小太郎「っ!」


すると、その攻撃のタイミングを見極めたトリスタンが宝具を放つ!


トリスタン「忍び寄る嘆きを奏でる。痛哭の幻奏(フェイルノート)」


小太郎はそれにより大ダメージを受けた!ドラニコフは少し安堵する。


ドラニコフ「ガウ!?(訳:やった?」
王ドラ「いいえ、わかりません。いくら彼に外国人のような雰囲気があるからってそんな這い上がることは・・・(え?外国人?」


すると、小太郎は静かに這い上がりながら言う。


小太郎「澄色の猫のからくり。あなたは今、あの時と同じように見抜きましたよね?」
王ドラ「は?」


すると、小太郎はクナイを強く握りしめながら言う!


小太郎「その通りです。僕は生まれながらの忍者の頭目でありながら異人の血を引いた者。でも、それとは少し違うんですよね。たとえ姿を変えてもその声の者を助けれるならば・・・僕は、夜叉にも鬼にもなる」


小太郎の普段は前髪で隠れている瞳に迷いはなかった。






そう、彼の解放させた第二宝具果てぬ羅刹に転ず(オウガ・トランス)で赤鬼となって。






ドラニコフ「ガウゥ!!(訳:あの人、鬼の血も引いていたのか・・・!」
小太郎「ではこちらからも行きますよ」






小太郎「不滅の混沌旅団(イモータル・カオス・ブリゲイド)!!」






鬼と化した小太郎の宝具により全員が大ダメージを受けるが、それでも致命傷にはならずに済んだ。


天草「まさか自ら鬼の力を解放させるなんて地獄の果てまでにもその人と共に行くつもりですか」
王ドラ「どういうことですか?」
天草「普段は封じられているあの第二宝具は理性ある狂化です。北条五代記にもこの彼の姿があります。この宝具を解放させると各ステータスが極端に向上し回復もし続けますが、代償は自分の寿命と臓器への深刻な損傷、脳の出力限界(オーバードライブ)による部分崩壊が存在します。このまま行くと彼は助からないでしょう」
王ドラ「そんなことって・・・!そこまでして顔も見たこともないその人のために忠義を尽くすのですかあなたは!!」


王ドラに問われた内容に小太郎は答えた。


小太郎「ええ、それが忍者の僕の忠義です。たとえすでに末路を辿っていたとしても!!」


鬼と化した小太郎を一刻も早く倒さなければ自分達の命も未来も危ない。王ドラは何か方法はないかと考えた。


王ドラ(このままでは小太郎さんが消滅の一途をたどる!何か無力化できるいい方法は・・・)


すると、王ドラは小太郎が放った火を見て何かに気付いた!


王ドラ「・・・ドラニコフ」
ドラニコフ「ガウ?」


すると、王ドラは自分が持ってきたラー油をドラニコフの口にぶっ込んだ!


ドラニコフ「!!?」
王ドラ「飲むのです!」


すると、ドラニコフは変身した上でそのラー油の辛さにより火を放った!


阿国「王ドラ様!?これは一体・・・!」
王ドラ「いいですから!」


小太郎は取り囲まれた火を見ながら余裕ある顔をしていた。


小太郎「僕に火を使ってまで事態を酷くさせてますよ。火で気配だけを消していても・・・」


すると、小太郎は何かに気付いた!


小太郎(ーーーーー気配?もしかして気配を消してまで攻撃を伺っているのか!?そうなった場合、彼らが攻撃を放つ方向は・・・)


すると、小太郎は後ろをばっと見る!


小太郎(後ろ・・・!)
阿国「じゃありませんよ。予想通りの動きをしてくれて助かりました」


すると、阿国が自身の宝具を小太郎に放つ!






阿国「さぁさぁ、歌舞伎の幕が上がる!阿国十八番・出雲荒神歌舞伎ぃぃぃぃぃー!!!」
斬サブロー「ザァン!!」






阿国の宝具によりダメージを受けた小太郎は本来の姿を取り戻したタイミングで天草が言う。


天草「まさか炎を増やしてまで気配察知を錯乱させるとは・・・!ちょうどいい、彼にはまだ何か隠してることがあるのでいっそのこと暴きなさい!」
王ドラ「言われなくとも!」


すると、王ドラは小太郎に向かって走り出す!


小太郎「ま、待って下さい!!二度も見抜かれたのに、三度はダメです!!ただでさえ女子のような容姿を持つあなたに近づかれたら隙が生まれます!!別の意味で死にます!!って、また何か見抜いてますよね!!?やめてやめて下さい!!僕の本心を見抜かれたくなーーーーーい!!!」


王ドラが自前の読心術を使ってまで小太郎の心の中で見えたものは・・・






忠義、生きる意味、離別、衰退、そしてーーーーー主(声)に対する信頼。






小太郎「・・・ああ、完全に見られちゃいました」


すると、小太郎は消滅寸前の身体を振り絞ってまで逃げ出したのを天草が追いかける!


天草「小太郎殿!待ちなさい!一人死ぬつもりですか!」
小太郎「こんな消滅寸前の身体はどうせ座に還ります!」
天草「走ってるじゃありませんか!」
小太郎「そんなはずはありません!」


小太郎は涙ぐみながら自分の想いを吐露する。


小太郎「現に僕はあなたのマスターである澄色の猫のからくりに負けたのです・・・つか、最初に会った時点で僕は負けたのですね。出会した次の瞬間に僕の真名を見抜かれた時点で。だから、これで良いのです。高杉殿らの元にも戻れず、かと言ってあなた達の仲間になる資格もない。自分は最初から自分に助けを求めた「声」のために戦ったのだから・・・」


すると、そんな小太郎を天草が捕まえながら言う。


天草「いいえ、それならば尚更こんなところでは終わらせられませんね。ーーーーー貴方は今までよく頑張りましたね。大変立派な忍者でしたよ風魔小太郎」
小太郎「!」


同じく追いついたトリスタンは小太郎を諭す。


トリスタン「それに大丈夫ですよ。アサシンはすでにこちらの陣営にも何人かいますし、今更気にしないです」
ドラニコフ「ガウ」
王ドラ「ーーーーーそういうことですので、ぜひ力を貸して欲しい」


敵対していても自分というアサシンを必要としてくれた王ドラ一行に感銘を受けながら呟く。


小太郎「・・・本当に風変わりなからくりの方だ・・・そんなこと言われたら逆に死ぬしかないのですか?」
王ドラ「いや、生きていて欲しいですよ。別に死ねばいいなんて思っていませんしね。いや、すでに死んでると思いますが」
小太郎「ジョークをぶちかましてる場合じゃないですよ。感動が台無しです」


すると、小太郎の消滅の光が消えた後に残れた彼は決意を王ドラ一行の前に表す!






小太郎「いいでしょう、乗ってやります。アサシン、風魔小太郎。僕の命はあなた方に捧げ、最後まで忠義を尽くします!」
王ドラ「こちらこそ最後までよろしくです!」






風魔小太郎が仲間に加わったことで王ドラ一行はまた一歩事態解決に近づいた・・・!

第五幕:忍び寄る戦いの迫る時(その2) ( No.233 )
日時: 2024/03/18 20:03
名前: 桜 (ID: dFTsrC3s)

阿国「さて、小太郎様が仲間に加わりましたし、そろそろ・・・」


すると、炎の残骸により地面が崩れて阿国が滑り落ちた!


阿国「あ」
王ドラ「阿国さん!!」


すると、王ドラは彼女を助けるために自ら発生したその穴に飛び降りた!


天草「王ドラ殿!!」






ーーーーーまた泣いている彼女が現れた。今度は前よりも姿が見えてきている。その瞳の色は暗かった。


???「・・・」


嗚呼、あなたはなぜ泣くのですか?






王ドラ「ん・・・」
阿国「!王ドラ様!」


王ドラは崖の下で目を覚ました。幸いにも彼に膝枕している阿国と同様に死んでいなかったようだ。


王ドラ「阿国さん・・・よかった、無事で・・・!!?(阿国が膝枕してくれたことに気付く」
阿国「私もあの時は死ぬかと思いましたが、斬サブローが駆けつけてくれたのとトリスタン様がハープを使って弦をワイヤー代わりにして助けてくれました」


阿国と座る斬サブローの後ろには小さな壁を背に寝そべっているトリスタンがいた。トリスタンは全身小さな怪我だらけだ。


王ドラ(自ら飛び込んでまで助けてくれたのですね・・・前に川に溺れたのと・・・あれ?それはこの男も溺れたからでは?)


すると、何らかの声が聞こえた!上から降りてきた天草達だ!


天草「三人とも、ご無事でしたかー!」
ドラニコフ「ガウガーウ!」
小太郎「あれは僕が狂化していた際に焼けこげたのが・・・本当に申し訳ありませんでした!」
阿国「いえ、大丈夫です。全員助かりましたし、気にしていませんよ」


すると、何らかの通信が鳴った!


王ドラ「あっ、そうだ。通信が一時的に途切れて・・・」


すると、その通信は待機していた為朝達には許可を得ずにそれを無断使用したブルンスピッツからだ!


ブルンスピッツ「おい、通信が途切れていたぞ!穴に落ちたらしいが、それもこれもあのキャスターが引き金だな!!?」
ドラニコフ「ガウ!!?」
小太郎「違う!あれは僕が!」
クロウ「やいっ!!阿国はお前にも今は危害は加えてねーだろ!サーヴァントとはいえあいつも人の心を持った奴じゃねーのか!!」
ブルンスピッツ「ミューモンのハリネズミ族は黙れ!」


すると、ブルンスピッツは王ドラに対してあることを要求した!


ブルンスピッツ「もういい。この世界を救いたいならあのキャスターを切り捨てろ」
天草「!!?」
アサト(燕青)「は!?何言ってんだよアンタは!!」


すると、阿国がそれを諭した!


阿国「アサト様!いいのです。彼はさっきだってあの場から落ちた私を助けようとしてくれたのです。英霊ならばその罰はしかるべきものです」
シアン「阿国ちゃん・・・!?」


その言葉を聞いたブルンスピッツは王ドラに詰め寄る。


ブルンスピッツ「さぁ、キャスターもこう言ってるしこの世界を守るCOMならばとっとと「ブッ」


通信はそこで途切れた。王ドラが話を最後まで聞かずに自ら無言で打ち切ったからだ。


阿国「どうして・・・?」
王ドラ「ーーーーー切り捨てるわけないでしょう」


王ドラは阿国の方を向きながら言う。


王ドラ「あなたはなんだかんだで私を尊重してくれた。なぜか分かりませんが・・・これはあなたのせいじゃない。大丈夫、私が守りますよ」
阿国「・・・!」


その言葉に阿国は思わず溢れ出そうだった涙をぐっと堪えた。歌舞伎の創始者である以上泣き顔を見せてはいけないのだ。


阿国「ありがとう、ございます・・・!」


一方、アムールでの待機班は王ドラに一方的に通信を打ち切られたことにブルンスピッツ以外はこれは切られて当然だと納得していた。


為朝「裁定。この仕打ちはブルンスピッツの完全なる有責である」
ウンディーネ「つか、女の子に対してあれはひどい!」
ブルンスピッツ「キミ達は疑問に思わないのか!あのキャスターは元は高杉晋作の配下の四方隊の一人だろう!」


すると、そんなブルンスピッツの首元に刀を向けた!第二霊基に変貌した以蔵だ。


以蔵「わしも仕事でもこんな無茶振りをされたら流石に殺しちゃるき。わしが言うのもなんじゃが、ふざけた物言いも大概にしちょれ」
ブルンスピッツ「ヒェッ!!?」


これに逆らえなかったブルンスピッツはとぼとぼと自分の匿う部屋に戻った。以蔵はシーラに聞く。


以蔵「シーラ。怖いか?」
シーラ「ううん。あの人の方が悪い」
以蔵「ほうか」
クロウ(つか、こいつはゴロツキでろくでもないけど、根はいい奴じゃねーか!!)


一方の実動班はトリスタンが何かに気付いた。勝利に近づいた音がしなくなったからだ。


トリスタン「勝利の気配がありません。何か知りませんか?」
小太郎「はい。我ら四方隊は・・・」


小太郎は所属していた高杉主導の下での「四方隊」について語り始めた。


小太郎「四方隊は東西南北をモチーフに作られた精鋭部隊です。それぞれの方向に位置していて、僕は南、阿国殿は北、セイバーの柳生殿は東、そして最後の・・・アーチャーの俵藤太殿は西に位置します」
天草「彼なら知っています。たくさんのおにぎりで我らがバラバラにはぐれたことがありました」
小太郎「たくさんのおにぎり!!?」


小太郎はこほんと息を吐きながら話を続ける。


小太郎「我ら四方隊はあなた方のみたいな者と戦って敗北することにより完全に高杉晋作から離反する権利を得られます。僕の場合はそうでしたが・・・」
王ドラ「待って下さい。それなら阿国さんは・・・」


阿国は王ドラを見ながらようやく口を開いた。


阿国「・・・いいですよ。この時のみ全力で戦って、私を倒して下さい」
王ドラ「!」
阿国「私はあのクソ社長を嫌って反目しましたが・・・やはりそれだけじゃ得られなかったです。だから、私と全力で戦って下さい。私をーーーーー全力で負かして(助けて)下さい」


阿国の揺るぎない意志にようやく王ドラもそれに応じた!






王ドラ「いいでしょう。多少の痛みは我慢して下さいね!」






阿国が斬サブローを使って天草に攻撃するが、天草は自分の剣を使ってそれを防いだ!


天草「まだまだ。こんなものじゃありませんよ」


すると今度はトリスタンがハープを奏でるように阿国に対して音の刃を放つが、斬サブローに防がれる!その直後に変身したドラニコフが自前のタバスコを飲んだ上で炎を放った!


ドラニコフ「ガオオオオオーーーーー!!!」


阿国はこれを自分の回避スキルで防ぐが、直後に王ドラのヌンチャクが飛んだが、彼女はこれを自らの舞でかわした!


王ドラ「ほう。伊達に歌舞伎を創始したんじゃないのですね?」
阿国「貴方がたも立派な技量です。攻撃、疾さ、知略・・・みんなで合わせてみたらそれがよく発揮が増す・・・でも」


すると、阿国は自分の宝具をトリスタンに放とうとする!


阿国「女性だからって舐めないで下さいまし・・・!」
トリスタン「!」


それを勝負のジャッジとして見ていた小太郎は阿国の戦い方について分析する。


小太郎(阿国殿は自らの固有結界で舞台を思わせるものを作成して斬サブローと剣で立ち回ることによって宝具を放つ。小さい身体して普通の聖杯戦争なら我らアサシン同様にハズレとされるキャスターの中でも優秀な方だ。そんな相手に、どう上手く立ち回るのか・・・)


すると、阿国は自らの宝具をトリスタンに放つ!






阿国「今宵の演目をご覧あれ!阿国十八番・出雲荒神歌舞伎!!」
斬サブロー「ザァン!!」






宝具によってトリスタンは大ダメージを受けたかのように仰向けに倒れ込んだ!


王ドラ「トリさん!!」
阿国「途中でいい音を鳴らしてたのを聞こえましたが、それが途切れてしまうとは・・・」


すると、阿国は何かに気付いた!


阿国(音?今までならこの宝具を受けている最中で音を鳴らす者なんていなかった!ということは・・・)


すると、阿国の身体が束縛された!トリスタンの弦が放ったトラップワイヤーだ!






トリスタン「痛哭の幻奏(フェイルノート)。これで文句はないですね?」






トリスタンの咄嗟の策により敗北した阿国はようやく高杉の支配下から完全に解放された後に文句を言った。


阿国「あそこで回避スキルはずるいですわ!私の宝具には必中付与はナッシング!」
トリスタン「でも、見事な舞でしたよ」


すると、そんな阿国を王ドラが優しく出迎えた。


王ドラ「おかえりなさい。阿国さん」
阿国「!ただいまなのです」


この一件により、一人だけ除けば彼らの結束はますます強いものとなった・・・!


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