二次創作小説(紙ほか)
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- 日常日和。5
- 日時: 2025/11/19 17:27
- 名前: 桜 (ID: Lk0URTLS)
おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!
「目次」
「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584
「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510
「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548
「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76
「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125
「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147
「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388
「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564
「フェアリー・レクイエム〜謎の妖精の騎士一味〜」
新たな戦いの幕開けの予兆>>585-588
逢瀬とサーヴァント召喚の再認識>>589-592(更新)
「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578
「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25
「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245
「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317
「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470
- 時空鉄道の夜(後編)(その6) ( No.493 )
- 日時: 2025/06/25 17:37
- 名前: 桜 (ID: ICvI0sBK)
ブラッディクスの心象風景へ・・・
その異空間の中は何らかの灰色の西部時代の町。そこに入り込めた四人は目的地まで歩いていた。
卑弥呼「ブラッディクスを拐ったブラダマンテちゃんはここから向こうのバーにいるわ。彼女が何かしでかす前に連れ戻すわよ」
お竜さん「場合によっては食ってやろうか?」
以蔵「おい;」
以蔵はエコロを見ながら声をかけた。
以蔵「おいエコロ。おまん、何か知っちょるんか?」
以蔵に訊ねられたエコロは彼らの方に向きながら茶目っ気溢れた様子で答える。
エコロ「聞きたがりだなぁ。まあいいや話すよ。あのブラッディクスは間違いなくドラ・ザ・キッド。でも、チェリーワールドの彼とは違うな」
ブラッディクスの正体がドラ・ザ・キッドだったが、チェリーワールドの彼とは違うという。どういうことなのだろうか・・・?
エコロ「彼はとある事件を機にとある敵側の人物として操られていたんだ。操られるままに悪の限りを尽くしたけど、彼の親友はそれを許さなかった。だから、それによる世界崩壊寸前にその親友が彼を救うために自分の命を差し出した。それを見たことで元に戻っちゃったんだよ」
以蔵「・・・」
エコロ「それから思念体で彷徨う存在だった彼をボクが見つけてね。それと同時に「ブラッディクス」の人格とジョバンニを使役する役割を押し付けた結果身体を手に入れたんだ」
エコロの発言に三人はようやく気付く。
以蔵「は・・・?じゃあ、あのブラッディクスを生み出した人物は・・・」
エコロ「ボクだよー!面白そうだと思ってたからつい、ね!」
卑弥呼「つまりアルターエゴみたいか何かだったの?」
エコロ「彼は一応生者だし、ちょっと違うかな?」
お竜さん「つか、今回の発端は貴様のいざこざか!他のぷよぷよ組に伝えるぞ!」
エコロ「一度や二度はされた身なのにまたフルボッコは困るなぁ〜;」
すると、四人はようやくブラダマンテ達がいるバーの前に着いた!
卑弥呼「ここよ。魔力でたどったらここだったわ」
四人がそのバーの中に入ると、ある少女の泣きそうな声が聞こえた。ブラダマンテだ。
ブラダマンテ「マスター。お許し下さい・・・あなたはロジェロではないけれど、私はあなたを・・・」
四人がバーに入ったドアの音を聞いたブラダマンテは平常心に戻った。
ブラダマンテ「どうやってここへ・・・」
卑弥呼「私とエコロ君が力を合わせれば入れるわ。それよりもあなたはやはりマスター想いなのね。ロジェロ君のような恋愛感情がなくとも」
卑弥呼の言葉を聞いたブラダマンテは眠り続けるブラッディクスを見ながら言う。
ブラダマンテ「そうですね。だけれど、私はマスターを殺さなければいけない。だって、彼が望んだことなので」
その言葉を聞いた以蔵はスマブラXの時空の時でメタナイトが言い放った言葉を思い出した。
メタナイト『それにこの機械人間には殺される理由がある。そいつはいわゆる■■■■■だ』
以蔵「ーーーーー死にたがり」
ブラッディクスの目的は自分が死ぬために殺されることであった・・・!
お竜さん「そうか。今のでわかったぞ。こいつは一人彷徨い続けるのが嫌だったから死ぬためにあんな行動を起こした。しかし、奴にとってイレギュラーな事態が起きた。自分が偶然イゾーを引きずり込んだことだ。だから、イゾーをチェリーワールドに返すために奔走したあとは自分一人で死ぬのだと」
ブラダマンテ「ええ、そうです。だから、私は自分が退去してでもマスターを殺すつもりです。私のマスターがこれ以上の苦痛を受けないために・・・!マスターは何度も拒否しましたが、彼はようやく眠ってくれた。今がその時です・・・」
ブラダマンテは自分の片手槍をマスターであるブラッディクスに向けた。
以蔵「・・・っ!!」
それを見た以蔵はブラダマンテに叫んだ!
以蔵「こんべこのがぁ!!ブラダマンテ、おまんはそれでえいっちゅーか!!?いくらブラッディクスが死にたがったってわしは・・・!!」
以蔵の叫びにブラダマンテは無言で首を横に振った。
ブラダマンテ「ごめんなさい、マスター。今あなたを楽にしますから・・・」
ブラダマンテは自分の片手槍でブラッディクスの心臓を刺した・・・!
以蔵「・・・!!!」
これでブラッディクスは死んだ・・・と思われたが。
ブラッディクス「・・・ブラダマンテ?」
ブラダマンテ「あ、マスター!私は・・・!」
ブラッディクス「いや言わなくていい。むしろ感謝している」
ブラッディクス(?)「貴様のおかげで主の人格はなくなったのだから」
ブラダマンテ「え?」
一方、龍馬達も目を覚ましていた。龍馬は周りを見渡す。
龍馬「お竜さんと以蔵さんは!?」
景虎「卑弥呼様もエコロもいないし、一体どこに行っちゃったんでしょうねー?」
すると、再度出現した異空間から以蔵達が帰ってきた!
晴信「!今までどこに・・・!!」
しかし、彼らの様子を見て驚いた。ブラダマンテが全身傷だらけの状態でお竜さんに抱えられたからだ・・・!
壱与「ブラダマンテさん・・・!?何があったのですか!?」
卑弥呼「それが大変なことになったわ。ブラッディクスが・・・」
自分達の後ろにいるブラッディクスを見た大半の全員は驚愕する。ブラッディクスの瞳の色が赤に変わったからだ!
龍馬「これは・・・」
お竜さん「ああ。MIDICITYの時よりも酷い状態だぞ」
ブラッディクスを見た以蔵は叫んだ!ブラッディクスがこうなった理由はわかっているからだ。
以蔵「ジョバンニ!ブラッディクスを返しちょれ!」
以蔵の叫びにブラッディクスもといジョバンニは三日月笑いを浮かべる。
ブラッディクス(ジョバンニ)「犬のように叫ぶ元気は残っているようだな。ならば、ちょうどいい」
すると、後ろから異空間が出現した!
ブラッディクス(ジョバンニ)「アサシン、岡田以蔵。最後の目的地である時空で待っているぞ。時空鉄道の列車を使ってな!」
そう告げたジョバンニはその異空間に飛び込んだ!それにより異空間は閉ざされた。
以蔵「ブラッディクス・・・!!」
龍馬「以蔵さん。今は彼女を治療を優先しよう」
お竜さん「お竜さんに任せろ」
その数分後、最後の目的地に向かうために出発した時空鉄道の列車の中で晴信は項垂れていた。
- 時空鉄道の夜(後編)(その7) ( No.494 )
- 日時: 2025/06/25 17:39
- 名前: 桜 (ID: ICvI0sBK)
晴信「なぁ、あんな治療はありか?唾液で回復させるって・・・;」
龍馬「お竜さんの唾液は治癒の効果があるからねぇ」
景虎「そういえば、アサシンは?」
卑弥呼「今ブラダマンテが目を覚ますまで診てくれてるわ。目を覚ましたら彼女と話をしたいそうよ」
壱与「・・・」
一方、客室ではブラダマンテは以蔵に付き添われた状態でようやく目を覚ました。
以蔵「気がつきちょったか」
ブラダマンテ「アサシン・・・?」
以蔵「お竜の奴には感謝せい。あいつがいなければおまんは退去しちょったぞ」
ブラダマンテ「坂本龍馬に寄り添うお方が治療して下さったのですか・・・」
以蔵(あの蛇女の治療法が唾液やということは言わんでえい気がしちょる・・・;)
ブラダマンテはこれが夢ではないことに気付いた後静かに呟く。
ブラダマンテ「あなたは恨まないのですか?」
以蔵「こればかりはわしが恨む権利はない」
ブラダマンテ「私はマスターを殺そうとした!だけれど、あなたはマスターを助けようとした!そんな正反対ゆえに恨んでいいはずです!マスターもそう・・・なぜ実行しようとしたら止めるのに私を恨まないのですか・・・」
ブラダマンテの言葉に以蔵はその姿勢を正しながら言う。自分の脳裏にクルークの姿を思い浮かべながら・・・
以蔵「おまんが泣いてるからやき」
ブラダマンテ「え?」
以蔵「奴とて情がなくなったわけではないんでのう。自分を殺そうとした女の涙を見たら、奴はおまんをどうしても止めるし、だからといって恨むことはできん」
ブラダマンテ「・・・あなたがそんなこと言うなんて驚きです」
以蔵「いや、今の言葉はただの受け売りじゃ。あいつなら言いそうやと思うて」
ブラダマンテ「誰なのですかその人って?」
以蔵「秘密じゃあ」
ブラダマンテは以蔵の表情を見ながら訊ねる。
ブラダマンテ「あなたにお聞きしたいことがあるのでいいですか?」
以蔵「えいぞ」
ブラダマンテ「あなたは明らかに私を知っている様子を見せてる。いや、誰かから話を聞いた様子だと思います。もしや私に関係する方がチェリーワールドに呼ばれましたか?」
ブラダマンテの問いに以蔵はにっと笑いながら答えた。
以蔵「楽しそうに話しちょったからな。アストルフォの奴が」
ブラダマンテ「アストルフォ・・・アーちゃん・・・!」
以蔵「ついでに言うが、円卓騎士の奴らもチェリーワールドにいちょる。まあ色々好き放題しちょったが、わしまで巻き込んだりで・・・」
その言葉を聞いたブラダマンテは以蔵の手を掴む!
ブラダマンテ「円卓の騎士様も!?」
以蔵「おん、そうじゃが・・・」
ブラダマンテ「あなたが知り合いになるなんてずるいです!よければ私にもお話を聞かせて下さい!」
以蔵「は?」
前編のセリフからしてお察しの通り、ブラダマンテは円卓の騎士のシンパ。思わず唸る以蔵だが、彼はつぶやいた。
以蔵「・・・敵として戦った場合もあるが、ざっくりじゃ。それでもえいか?」
ブラダマンテ「はい、お願いします!円卓の騎士様達に何があったのか、それによるあなた達の冒険譚を・・・!」
以蔵は王ドラやクルーク達の仲間になってから起きた出来事を話した。ガウェインが敵側の人物として味方サイドであったモードレッドのみならず自分達とも戦ったこと、ハートビート・クロックタワー(針音の時計塔)を巡る旅、敵側から逃げた円卓騎士達の捜索、獅子王やランスロットがとある出来事を機に自分達に対する協力、ガウェインの戦う理由、そしてそれらを救うために戦ったトリスタンの意思も尊重してくれた仲間達がいること・・・
それらを話し終えた以蔵はブラダマンテの涙を見た。
以蔵「す、すまん!嫌じゃったか?」
ブラダマンテ「いいえ。いいえ・・・むしろ嬉しいんです。たとえ過ちを犯したとしてもガウェイン様を救おうとしてくれた人、円卓の騎士様達にも寄り添ってくれた人達がいてくれたから・・・こんな素敵すぎる出来事があったんだって・・・」
以蔵「・・・」
その数分後、以蔵に付き添われる形で姿を現したブラダマンテを晴信が険しい目で見ていた。
晴信「起きたか、裏切り者。何か言いたいことはあるか?」
ブラダマンテ「・・・」
そんな晴信を卑弥呼が宥めながらブラダマンテを諭す。
卑弥呼「武田君。ブラダマンテちゃん、あなたは理由もなくマスターを裏切る子じゃないと思っているわ。今のあなたの気持ちを教えて欲しいの」
ブラダマンテ「・・・」
以蔵が横で頷いたのを見たブラダマンテは自分の今の気持ちを伝える。
ブラダマンテ「あんなことをしておいて今更許されると思っていません。だけど、私は・・・誰に何を言われようとも今度こそマスターとちゃんと向き合うつもりです・・・!」
ブラダマンテの言葉を聞いた晴信はため息を吐きながら告げる。
晴信「ならば・・・自分の命は、自分で守れ。それがお前にできる、あいつへの償いだ」
ブラダマンテ「!」
晴信からの言葉にブラダマンテは無言で頭をぺこりと下げた。彼らへのお礼のつもりで・・・。
エコロは拍手をしながら話す。
エコロ「はいはい、これで彼女の件は解決したようだね!あとはブラッディクスと話をするだけだね〜」
龍馬「もうすぐ彼がいる時空に着く。何があるかわからないから気をつけてね!」
そして時空鉄道の列車がジョバンニ達に乗っ取られたブラッディクスが待つ時空に着いた!
以蔵「あいつとなんとしてでも話すきに・・・行くぜよ!」
- 時空鉄道の夜(後編)(その8) ( No.495 )
- 日時: 2025/06/25 17:41
- 名前: 桜 (ID: ICvI0sBK)
そして最後の時空の目的地にて
ジョバンニ達に乗っ取られたブラッディクスがいる、ぷよ魔導世界(MAX2時の)の時空。ブラッディクスはジョバンニ達の意のままにそこのステーション・ガーディアンだったシェゾ・ウィグイィと戦っていた。
ブラッディクス(ジョバンニ)「ではさらば。貴様の野望は今ここで潰えたのだ」
シェゾ「・・・っ」
シェゾの首が落ちて黒い砂と化して散った後、ブラッディクスは最後のジョバンニを取り込んだ・・・
ブラッディクス(ジョバンニ)「ははは・・・ははははは!!ようやく我らが全て揃った!」
ブラッディクスは周り一面を炎に染め上げた!
ブラッディクス(ジョバンニ)「これで主の命が取り留める!主が閉じ込めた檻から出ることはない!主が死ぬことは許さぬ!主の命は我らのものなのだから!」
一方、その時空に着いた以蔵達一行はその惨状に唖然となった。
お竜さん「・・・酷い有様だな」
ブラダマンテ「これが・・・私がしようとしたことの結末・・・あ・・・ああ・・・」
ブラダマンテが改めて自分がマスターのブラッディクスにしようとしたことの重大さを痛感するが、エコロは横を見た。
エコロ「!あれがジョバンニ達か!」
エコロが見たのはブラッディクスが取り込んだのをそれぞれの個体としての姿で現界したジョバンニ達の姿だった。
景虎「あれは・・・!そしてその中心にいるのは・・・」
そのジョバンニ達の中心にいるのは目を閉じたままのブラッディクスであった。
以蔵「ブラッディクス!!」
以蔵は彼を助けようと走るが、ジョバンニ達が織りなす炎に道を阻まれた!
以蔵「・・・っ!!」
ジョバンニA「させぬ」
なおも景色を炎に包ませる。その直後、ジョバンニ達は融合する。
ジョバンニの真体として・・・!
それを見た壱与は以蔵達に話す。
壱与「みなさん!彼はもう救えない!こうなれば、手をかけるしか道はありません!多少手荒な真似は使うと思いますが・・・」
それを聞いた以蔵は首を横に振る。
以蔵「壱与。それならわしにあいつを救うチャンスを与えてくれんか?」
壱与「えっ!?諦めないつもりですか!?」
すると、ブラダマンテは壱与の腕を掴みながら懇願する!
ブラダマンテ「お願いします、壱与さん!岡田殿にマスターを救うチャンスを与えてあげて下さい!あの人はロジェロじゃないけど・・・私はマスターを・・・悲しいまま死んでほしくない・・・!」
壱与「・・・っ」
ブラダマンテの涙を見た壱与は思わずたじろぐが、それを見た卑弥呼が彼女を諭した。
卑弥呼「壱与ちゃん。私からもお願い。いくら私達が呼ばれた役割だからって彼を死なせるのとは違う。それに以蔵君はブラッディクスに悪感情を抱いていない」
他の人物も同じかと言わんばかりに卑弥呼に賛同の意で頷く。それを見た壱与はとうとう折れた。
壱与「ああもう!どこまでも命知らずなのですねあなた達は!」
以蔵「それはチェリーワールドの奴らにも言ってほしいきに」
壱与は巫女姿に変身し、その炎に自分の宝具である「宵闇翳る月御珠」を与える形で散らせた!
壱与「私は滅びの巫女ゆえ炎をも滅せます。というか今ならやれるかも。また炎が甦られないうちに行ってください!」
以蔵「・・・!」
その直後に卑弥呼によって出現した空間の中に以蔵が飛び込んだ・・・!
気付いたら泡のような空間の中に以蔵は目を覚ました。その上から猫のような見目をした少女の姿があった。
少女「ようやく会えたわね。はじめまして、アサシンのあなた」
以蔵(ああ、ほうか。こいつがわしにブラッディクスと契約するよう差し向けたーーーーー)
以蔵はそっと目を開けた後、少女は話す。
少女「気付いていたようね。私が今から言うことはわかる?」
以蔵「・・・」
少女「あの人は私の彼とは違うけれど、それでも放っておけなかった。だから、あの人と一悶着があるあなたに彼と契約するように引きずり込んだ」
以蔵「・・・」
少女「だからこそお願いがあるの。ーーーーー少しでも、彼を救ってあげてほしい。最初で最後のお願いよ」
以蔵「何言うとんじゃ。ーーーーーおまんも一緒にあいつを救うんじゃ」
以蔵の言葉を聞いた少女は微笑んだ・・・
以蔵は気付いたら別の空間に飛ばされていた。今度は先程のバーと同じ場所。
以蔵(ブラッディクスの心象風景か・・・)
しかし、よく見たら周りには少しだけ色が付いている・・・以蔵が歩き出すと、ブラッディクスの姿があった。
以蔵「ここにいちょったか。一緒に帰るきに」
以蔵の言葉にブラッディクスは目を開けた。
ブラッディクス「ふん。人の秘密を暴いたくせに何を偉そうに」
以蔵「それは悪かったな・・・」
ブラッディクス「ならば、何のつもりで来た」
ブラッディクスの問いに以蔵は答えた。
以蔵「おまんに生きていてほしいから、ここに来たき」
ブラッディクス「・・・」
ブラッディクスは目を見開きながら呟く。
ブラッディクス「・・・俺に、生きていてほしいってか?親友も何もかも失った俺に対して、よくそんなこと言えたな!同情も憐憫もいらぬ!これ以上何もかも」
以蔵「同情も憐憫もないわこんのべこのかぁ!!」
以蔵の叫びにブラッディクスは驚きながら彼を見る。
以蔵「おまんがわしを庇ったからじゃ!何も言わず自分からな!わしはおまんがそんな態度やからついてきちょった!やからこそ・・・」
以蔵はブラッディクスの目を見ながら言う。
以蔵「わしはおまんを守る。やからこそ、親友達の代わりに今迎えにきたぜよ」
ブラッディクス「・・・!」
以蔵の言葉にブラッディクスはふっと笑いながら言う。
ブラッディクス「本当に諦めが悪いなお前は」
以蔵「生前の反省も多少はあるかもな」
そしてその空間が崩れた後、ブラッディクスは最後の令呪を光らせた!
ブラッディクス「令呪を以て命じる!岡田以蔵、俺の中にある迷いを斬れ!」
以蔵「おう!生きろ、ブラッディクス!」
そして以蔵は自分の剣でブラッディクスの中にある迷いを叩き斬った・・・!
- 時空鉄道の夜(後編)(その9) ( No.496 )
- 日時: 2025/06/25 17:43
- 名前: 桜 (ID: ICvI0sBK)
覚醒
その直後から広がる光。これに真体であるジョバンニ達は驚いた。
ジョバンニB「何だ!?我が主から光が・・・!」
エコロ「おー、ようやく自分の生きる意味を見出したんだ!電車で先頭に立ちながら、いろんな時空を旅する役割を持つ・・・」
エコロ「時空の車掌!」
以蔵に救われたブラッディクスは時空の車掌として覚醒した姿を現した・・・!
ブラダマンテ「マスター!」
景虎「へー!似合ってるじゃないですか!」
ブラッディクスが覚醒したのを見たジョバンニ達は目を泳がせながら怒りを向けた。
ジョバンニC「バカなあり得ない!こんなことあっていいわけがない!」
ジョバンニD「我が主が、時空などの役割なぞ・・・!」
その言葉を聞いたブラッディクスはジョバンニ達の方にも向けて名乗りをあげた!
ブラッディクス「ああ、そうだな。俺はやっと生きる意味を見出したんだ。この姿の俺の名は、トリップトレインコンダクター・ブラッディクスである!」
名乗りを上げたブラッディクスはその直後にきょとんとした顔をした。
ブラッディクス「だが、この名は言いづらいな」
以蔵「えいきの。わしはその方が面白いぜよ!」
その様子を見たジョバンニ達は再びブラッディクスを取り込もうと手を伸ばした!
ジョバンニE「許さん・・・!許さんぞぉぉぉぉぉー!!!」
ブラッディクス「また捕まえられるならやってみろ!アサシン、行くぞ!」
以蔵「おうよ!」
ブラッディクスと以蔵が戦闘を開始した後、以蔵は手始めに伸ばそうとしたジョバンニの腕を斬った!
ジョバンニF「!?」
以蔵「おー、案外斬れるもんじゃのう。命が惜しけりゃかかって来いや!」
その直後にブラッディクスがジョバンニの後ろからビームライフルで撃つ!
ジョバンニG「がっ・・・!!」
ブラッディクス「失礼」
その様で怒り心頭のジョバンニ達は再び二人に手を伸ばそうとした!
ジョバンニA「こうなったら二人とも捕らえてくれるわぁぁぁぁー!!」
ブラッディクス「あ、しまった捕まる」
以蔵「何しちょるんじゃあ!?」
しかし、巨大な竜がそれを阻止した!変身したお竜さんに乗っている龍馬だ。
以蔵「龍馬!」
龍馬「わしは大丈夫じゃ!やから以蔵さん達は早くジョバンニを倒しとうぜ!」
龍馬が引き付けているうちに二人は向こうまで走るが、その道中が炎に包まれかけていた!引き上げる道もすでに炎に包まれている・・・
以蔵「しまった・・・これじゃ通れん・・・」
しかし、景虎が風の舞で炎が消し去った!
以蔵「景虎!晴信!」
景虎「行って下さい!そしてバシンとぶっ飛ばして下さい!」
晴信「言っておくが、お前らの優勢だ。決して驕るなよ」
以蔵が無言で頷きながら走ったあと、晴信は第三霊基にチェンジした!
景虎「おう!本気を出しますか・・・武田信玄」
信玄「当たり前だろう。最後まで役割を務まらなきゃ意味ないだろ・・・!」
一方、到着寸前で炎に阻まれた時、ブラダマンテが助けてくれた!
ブラダマンテ「お二人とも、大丈夫ですか!?」
以蔵「ああ、大丈夫きに」
ブラダマンテ「よかった・・・あ、今卑弥呼様達はジョバンニの足と戦ってくれています」
以蔵「それぐらいデカかったか・・・;」
ブラダマンテはブラッディクスに対して罰が悪そうな顔をした。
ブラダマンテ「あ、あの・・・」
ブラッディクス「いやいい。貴様を糾弾する意味はない」
ブラッディクスからの言葉を聞いたブラダマンテは彼にぺこりと頭を下げて残りのエネミーを倒しに行ったあと、二人はようやくジョバンニ達の付近にたどり着いた。
以蔵「着いたきの!これで・・・!」
しかし、ジョバンニの一人の炎が以蔵に及んできた!
以蔵「!!」
エコロ「ラブリートリック!」
その隙を突いたエコロがそれを阻んだため、以蔵は事なきを得た!
以蔵「エコロ!」
エコロ「注釈しとくね。可愛い女の子なら助けるのは嬉しいけど、キミはほっといたら死にそうだからね。そんなことになったらキミのマスターのあの子も泣いちゃうから!」
以蔵「!ああ、必ず奴らを止めちゃる」
以蔵とブラッディクスはようやくジョバンニ達の前に辿り着き、それを見たジョバンニ達は憤った。
ジョバンニ全員「ああなんてことを!!元はといえばアサシン!貴様が引きずりこまなければ、こんなことにはならなかったというのに!!貴様のせいだ!!!」
以蔵「逆恨みが過ぎてツッコむ気にもなれん。もしこいつの親友ならばこんなこと言わんな」
以蔵の挑発を受けたジョバンニ達は攻撃しようとするが、卑弥呼と壱与の攻撃に阻まれた!
ジョバンニ全員「!!邪馬台国の巫女!!」
卑弥呼「もうここで大人しくしなさいよねー?」
壱与「ブラッディクス。あなたのことはもう咎めない。今からあなたがやることを分かりますよね?」
その言葉を聞いたブラッディクスはにっと笑顔を浮かんだあと、右手に空気砲を模した光が包まれた!
ブラッディクス「まさか愚かな俺が使っていた武器を今使うとはな・・・!」
ブラッディクス「スペシャル・ドッカーン!!!」
ブラッディクスの空気砲の光による射出によりジョバンニ達は吹っ飛ばされ戦闘不能となった・・・!
- 時空鉄道の夜(後編)(その10) ( No.497 )
- 日時: 2025/06/25 17:48
- 名前: 桜 (ID: ICvI0sBK)
元の姿に戻ったブラッディクスは息も絶え絶えになったジョバンニ達を見る。
ジョバンニB「ここで終われるものか・・・このまま終わらせるものか・・・ああ・・・死にきれない・・・死にたくない・・・自分は・・・何も悪くない・・・」
ブラッディクス「・・・オレ(キッド)は親友が命を差し出したことによって心を取り戻した。俺(ブラッディクス)はそれに後悔や罪悪感を抱きながらずっと彷徨った。故にお前達だけだ、オレ(キッド)の親友達」
ジョバンニC「・・・」
ブラッディクス「オレ(キッド)が捨てたものをお前達は泥の如く執着し続け、その人生に憎しみの炎を燃やし続けた。俺 (ブラッディクス)は認めてやる」
ブラッディクスに突きつけられたジョバンニ達は真体から瓦解し始めた・・・。
ブラッディクス「だが、それならば真体になってまであの岡田以蔵を憎むほど執着し続けたのか・・・」
元の個体に戻ったジョバンニ達はなおもブラッディクスに寄ろうとしていた。
ジョバンニD「我が主よ。我らと共にーーーーー」
ブラッディクス「ここで最期を迎えるのも悲惨だ。看取れる者がいない、こんな何もない場所で」
ブラッディクスに諭されたジョバンニ達は黒い砂と化し、元の機械化人に戻った・・・。
ブラッディクス「ジョバンニ達よ。俺は死なん。だから気にせず俺に支配されるといい」
ジョバンニ達がそれを受け入れるかのように頷いてから再びブラッディクスの中に取り込まれた・・・。
エコロ「・・・周りを見てみなよ」
周りの景色は元の、否、時空鉄道で旅をする前と同じ場所に戻った。
そこに以蔵達が駆け寄ってきた!
以蔵「ブラッディクス!」
ブラッディクス「なんだ騒々しい」
晴信「今そんな反応はないんじゃないか?」
景虎「少なくとも私が一戦を交えたいと思っていたところですよー」
ブラダマンテ「車掌姿のマスター、なんだかカッコよかったです!」
ブラッディクス「おい褒め倒すな」
すると、卑弥呼がブラッディクスの頭を撫でた!
卑弥呼「ブラッディクス、よく頑張ったわね!勲章としてはまぐりを差し上げたいところだわ!」
ブラッディクス「おい俺を子供のように扱うな」
龍馬(あ。ブラッディクス、元の姿に戻ってる・・・だけど、前とは違う顔つきだ)
勝利を喜び合う中、エコロは突然飛んだ!
エコロ「じゃあ、ボクはそろそろお暇するよー。ここでやることは終わったし」
お竜さん「おいよだれつき。今回のことはお竜さんから他のぷよぷよ組に話しても構わないか?」
お竜さんの質問にエコロは少し気まずそうな顔をした後ほぼ強引に近い形でワープした!
お竜さん「逃げたか。有能だが変に雑魚だなー」
龍馬「お竜さん、どういうことだい?」
以蔵「エコロが「ブラッディクス」を誕生させた本人じゃ。別世界のキッドに「ブラッディクス」の人格を押し付けたもんでのう」
龍馬「なんというめちゃくちゃさだね・・・;」
以蔵「まあ、あいつのおかげで助かったこともあるきの・・・」
そうこうしていたら、時空鉄道の列車が来た!
以蔵「時空鉄道・・・!」
ブラッディクス「ああ、それは貴様らがチェリーワールドに帰るために俺が呼び寄せたものだ。そこから帰るといい」
その直後、卑弥呼と壱与の退去が始まった!
卑弥呼「じゃあ、私達はそろそろ退去するわね。私達の役割も終わったことだし」
以蔵「ほうか・・・」
壱与「あ、一つだけ約束してください。天草四郎には私達のことを話さないこと。彼を信用できないのはもちろんですが、チェリーワールドへの繋がりがさらに厳しくなったらたまったものじゃありませんので」
お竜さん「おー、わかった(やはりあいつはなんかありそうだな」
自分達の役割を果たせた卑弥呼と壱与が退去した後、景虎と晴信も帰るそぶりを見せた。
景虎「じゃあ、私達もそろそろ失礼しまーす。晴信、あなたの赤い車で川中島まで送って下さい!」
晴信「まだ諦めてねーのか!!」
龍馬「うん。二人も元気でね!」
赤い車で走る景虎と晴信を見送った後、ブラッディクスはじっと見ながら言う。
ブラッディクス「おい。いつまでここにいる。アサシン、貴様との仮契約は解けた。だから早く行け、しっしっ」
以蔵「可愛くない態度やきのう」
以蔵は時空鉄道の帰りの列車に乗る前にブラッディクスにつぶやいた。
以蔵「これだけは言わせろや・・・あの時、わしを庇ってくれてありがとき」
以蔵と龍馬(+お竜さん)が帰りの列車に乗った後、ブラダマンテは話そうとする。
ブラダマンテ「マスター。私は・・・」
ブラッディクス「何を言う気だ。そんな暇があるならお前もあの列車に乗れ」
ブラッディクスの言葉にブラダマンテは顔を上げた。
ブラッディクス「チェリーワールドに呼ばれるかもしれないお前のロジェロを探してこい。それを果たせたら、また俺のところに戻って来い」
ブラッディクスに案じられる形で命じられたブラダマンテは頭を下げた!
ブラダマンテ「ありがとうございます、マスター!このブラダマンテは必ずロジェロを見つけ出します!それまではどうか身体をお気をつけて、お元気で・・・!」
ブラダマンテが涙を拭いながら帰りの列車に乗り込み、その後に出発した列車をブラッディクスが見送った・・・
ブラッディクス(行ったか・・・俺も時空鉄道の車掌としての役割を全うしなくてはな・・・)
ブラッディクスの方に時空鉄道の列車が来た。彼はそこに乗る。
ブラッディクス「ーーーーーああ、始まるな(たとえ、これから先に出会って行く奴らの記憶から忘れ去られる存在になるとしても・・・)さぁ、ブラッディクス。俺は時空鉄道でどんな物語を紡ぐのかーーーーー」
ブラッディクスはその椅子に座る人物達を見て少し驚いた。
彼の親友達が、依然変わることはなかった自分に対する笑顔の表情でそれぞれの席に座っていたからだ・・・!
前のように騒がしく自分を呼ぶ親友達をブラッディクスは懐かしい笑顔を浮かべていた。元のキッドと同じような笑顔で・・・
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