二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。5
日時: 2025/09/30 17:20
名前: 桜 (ID: ZZpzcnXb)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560(更新)


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

現在キャメロット城:世界を約80%吸収(その2) ( No.131 )
日時: 2023/08/08 20:49
名前: 桜 (ID: 7gGQw8LV)

一方、シグレ達の陣営はカルナがシグレに、アルジュナがナルカミに契約するように持ちかけていた。シグレはこれに驚きながら聞く。


シグレ「なんで・・・?」
カルナ「いいから早くしろ。時間がない」


ナルカミ「なぜ私に・・・?」
アルジュナ「つべこべ言ってないで契約を成立させなさい」


すると、シグレがカルナと、ナルカミがアルジュナと本契約を交わした!


カルナ「契約成立だな」
アルジュナ「まさかダイ山にいた少年少女達とラーマがいるなんて予想外でしたが」


すると、クロラが再度憎悪魔法を放とうとしていた!


クロラ「小賢しい影が!これはどうする!?」
カルナ「ほう」


カルナはそれを上手くかわし切る!アルジュナも弓を放とうとしてクロラがそれを相殺した!


アルジュナ「憎悪魔法を放ってから隙だらけだな」
クロラ「チィっ・・・!!」


すると、準備を終えたカルナは自身の宝具を展開させた!






カルナ「神々の王の慈悲を知れ。絶滅とは是、この一刺。日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)!ーーーーー是非もなし」






カルナの宝具を受けて大ダメージを受けたクロラは朦朧とする意識の中で思う。


クロラ(ここで死ぬのか・・・ああ。ヴィオロンになりすました時も、あんなに煩わしいと思っていたのに・・・彼らが紡ぎ出した絆はここにも・・・こんなことなら、もっと早くあいつらのような、どんなことがあっても壊せない絆を解ればよかった。だが、僕は、僕には・・・)






フラウト「大丈夫だよ。曲がりなりにも憎みきれなかった人間ならここにいるでしょ?」






クロラは理人から戻ったフラウトを見て思わず彼を呼びかける。


クロラ「・・・フラウト・・・?」
フラウト「悲しいことがあったら、今度は僕が助けるよ。どれだけ跳ね除けられても、必ず・・・」


すると、クロラは涙を流しながらやるせない想いを抱えながら伝える。


クロラ「・・・あ・・・りが、と、う・・・」






一方、以蔵達の陣営ではミリアムが今の以蔵の姿に驚いていた!


ミリアム「それは・・・ガチの人斬りか・・・!?」
以蔵「おん、人斬りじゃ。じゃが、これだといまいち格好が付かんな」


すると、以蔵はまた霊基の姿を変更する!今度は人斬りとしての姿ではなく髪色が赤から紫に変化し、白を基調に纏う侍の姿がそこにあった!


ミリアム「また再臨・・・!?こんな姿、どこで・・・!?」
以蔵「逃げんな。わしはな、正直美しさなんかどうでもえい。じゃが、わしのマスターや子供にまで傷付けたじゃろ?それをしたからわしの怒りに触れたってことでえいかえ?」


すると、以蔵は自分の宝具を発動する!それはミリアムにとって目が離せず、少しも動けないものだった。






以蔵「わしは!!人斬りとしても!!!人を守る!!!!侍じゃあああああーーーーー!!!!!」






ああ。なんていう狂気的で、なんていう粗雑。
だけど、それでも、美しいーーーーー。






姫子「こっちですわー!!」


一方のアイレーン達の陣営は姫子がメガホンを持って巨人を引きつけていた!しかし、防御力が高いはずの巨人にはなぜか大ダメージを与えていた。


ペイペイン「どうして彼女のメガホンが・・・?」
土方「まさか!寿々姫、マサムネ!」
寿々「うむ!」
マサムネ「そっちこそトチるなよ!」


そしてマサムネは後方から巨人に支援攻撃をする!


マサムネ「音波弾だ!!食らえええええーーーーー!!」


すると、寿々姫は土方に対して令呪を発動する!


寿々「令呪を以て命じる!バーサーカー、巨人が怯んでいる隙に宝具を!!」


そして寿々姫の令呪を受けた土方は宝具を発動させる!






土方「この誠の旗は誰にも譲れん。駆けろ!撃て!!斬れ!!!俺がっ!!不滅の誠(しんせんぐみ)!!!だぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!!」






サタン「あの女は元は物事の分別はでき、言葉足らずだが人情深い主君だった。誰もが尊敬するほどにな。だが、バニカの声が聞こえて取り込まれたことであれは立派な冷酷君主となり、赤の吸血鬼一族と敵対するようになってしまった。貴様に召喚されたのはどちらの方だ?」
燕青「・・・バニカに憑かれたククラだ。俺はあの女の邪悪な気配に気付いていたんだ」
サタン「私は主君にこれほどまでに忠義を抱く貴様の気持ちは分からん。いっそのこと生前の主君に罵倒した後に去ればよかったものを。貴様はわかっておるな?今のマスターを愛するということは、ある意味で禁忌に類いされるということ。恋情は英霊でもどうしようもないものだ。そのために前のマスターに矛を向けるつもりだろう?バニカから彼女を解放するためにも。・・・それでも良いのか?貴様には、そこに何も非がないというのに?」






燕青「ああ。それがあの女にできる救い。今のマスターのツキノに、恋をするためならば」






一方のツキノ達の陣営は自分の真名を取り戻したアサトこと燕青と秘密を暴露されたククラことバニカが死闘を繰り広げていた!バニカは必死になりながら燕青を呼びかける。


ククラ(バニカ)「燕青!私の声を聞けよ!!」
燕青「俺はアンタからククラを解放するためにここまで来た!だから、譲れるか!!」
ククラ(バニカ)「燕青!!聞けよ・・・私の、私が閉じ込めた者のぉぉぉぉぉー!!!」


バニカは最大魔法を放とうとした瞬間、燕青に光が包まれた!クリクリやほわん達のメロディシアンの輝きだ!


ロージア&ホルミー&ジャクリン「アサトさん!」
ほわん「アサトさんっ!」
ヒメコ「アサト!」
ジャック「燕青ー!」
ヤス&ハッチン「アサト!!」
パリス「燕青さーん!」
うしお「燕青っ!」
ベンちゃん「燕青殿!」
レガムント&ハルトマン「アサトっ!!」
エフィリン「アサトー!」


アサトと燕青。どちらも大切な名前となった彼はククラに宝具を放つ!


ツキノ「アサトさんっ!!」






燕青「闇の俠客、ここに参上。十面埋伏・無影の如くっ!!!」






ククラ(バニカ)「あ、ぁ、あ、貴様、抵抗、する、き、か」


ククラの身体からバニカが放り出された!その宝具を使った際の地響きでレオンガルフを閉じ込めていた檻も壊される形で解放され、彼女の魂はハルトマンの持っていた封印の瓶に封じられた・・・!






クロ(クロード)「もう少しだ!!急ぐぞ!!」


一方のクルーク達の陣営はガウェインのところまで向かおうとしていた!すると、クルークはその最中で突然飛んできた赤い蝶を見る。


クルーク「赤い、蝶・・・?」
ガウェイン「ええ。幻影ですがね」


すると、クルークは後ろに来ていたガウェインに捕らえられてしまう!


クルーク「!!?」
ゼオ「クルーク!!?」
ランスロット「ガウェイン・・・!!」
ガウェイン「クルークは頂きますよ」


すると、ガウェインはクルークを捕まえたままどこかに消え去った!


クー「クルークーーーーーっ!!!!」






一方、ガルル小隊の宇宙船の上ではシェリーとモリアーティがFフォルガと戦っていた!モリアーティは目の前にいる化け物の戦闘力から本物ではないことに気付いていた。


モリアーティ「あれは本物を模した劣化コピーのクローン。よくこんなの作れたねぇ」
シェリー「なら、話は早い。合図が来たら宝具を放つよ!」


そしてガルルがキャメロット城の方に砲撃を命じた!


ガルル「今度のは特大だ。撃て!」
トロロ「了解ー!」


そしてガルル小隊の宇宙船の砲撃がキャメロット城を撃った瞬間、Fフォルガは攻撃を放とうとした!


Fフォルガ「ーーーーーっ!!!!」
シェリー「モリアーティ!!」
モリアーティ「ではーーーーージョーカーだ」






モリアーティ「宝具開放! 我が最終式、終局的犯罪をここに証明しようーーーーー
終局的犯罪(ザ・ダイナミクス・オブ・アン・アステロイド)!!」





モリアーティの宝具により倒れたFフォルガをシェリーが最後に優しく介抱する。モリアーティは揶揄するかのように聞く。


モリアーティ「まるでこれから死ぬような子供をあやすようだね」
シェリー「好きに言えばいいよ。こいつも多分、苦しかったんだ。だったらその最期に・・・優しく接するのは悪くないでしょう?」
Fフォルガ「・・・」


Fフォルガは安心したかのようにシェリーの人柄から滲み出る温かさに包まれて消滅した後、モリアーティは次第に白くなっていく空を見ながら告げる。


モリアーティ「ーーーーーあとはキミ達が頑張るんだヨ?」


一方ガルル小隊の宇宙船もまた消滅しかけていた!キャメロット城に大ダメージを与えたが、それではまだ力が残っている方だ。


タルル「隊長!!オイラが師匠達の元に行くっす!!」
トロロ「そうじゃなければ、こんなの抑えきれないヨー!!」
ガルル「・・・。いや、いい。あとは彼らに任せるしかない。彼らはケロロ小隊同様に決して諦めない心を持つ。だから・・・大丈夫だ」
ゾルル「・・・」
プルル「・・・そうですね・・・」


ガルル小隊の宇宙船もキャメロット城に吸収されていく。これによりチェリーワールドの大半がキャメロット城に吸収されて行った・・・。

現在キャメロット城:世界を約80%吸収(その3) ( No.132 )
日時: 2023/08/08 20:52
名前: 桜 (ID: 7gGQw8LV)

一方でガウェインに攫われたクルークはとある部屋で目を覚ました。クルークは部屋をキョロキョロと見る。


クルーク「ここは・・・」
ガウェイン「気が付きましたか」


すると、ガウェインがクルークの前に現れた!クルークは思わず身構える。


クルーク「ガウェイン・・・!」
ガウェイン「貴方に良いお話があります」


ガウェインはクルークに自分の付けている赤く輝く石の首飾りを見せる。


クルーク「それは・・・!」
ガウェイン「赤のダイヤと言いましたね?奴らの中の赤いダイヤは所謂偽物であり、こちらの石が本物。モードレッドらが惹かれるアレは偽の南十字(サザンクロス)そのもの。そして貴方は・・・本物であるこの石に私のマスター・・・ホイップを救える価値あると認められた者」
クルーク「・・・」
ガウェイン「貴方はこれまでに陰に日向に自分の仲間達を支え続けていた。だが、それゆえに面倒ごとに巻き込まれることも多い。だけれど、なんだかんだで人と人外との、それが英霊とも繋がりを持たせるから認められる。奴らが持つ特別な絆。それこそが私が理解できないものであり、ホイップを救うために必要なもの。それができるからこそ「絆の子」。私ならば、貴方にあんなことに巻き込ませはさせない。前の仲間のことを忘れて、この太陽の騎士ガウェインと正式に契約を申し込みます!」


それを聞いたクルークはまっすぐな瞳で答えた。


クルーク「お断りするよ」
ガウェイン「!!?」
クルーク「ボクは絆の子じゃないよ。あれはみんなボクが後押ししただけで全部自分の意志だ。クー達だって全部自分の意志だよ」
ガウェイン「わ、私と契約すれば貴方はあんな苦しい思いをしなくて済むというのにっ」
クルーク「確かに面倒だと思うけど、苦しいなんて一度も思ったことない。それにボクは同じ名前でも別の人間だ!」
ガウェイン「!!!」


クルークに自分の内心を看破されたガウェインは思わず焦燥する。


クルーク「それよりも、ゼオ達のところに返してよ!用は済んだだろ?」
ガウェイン「・・・何故ですか・・・?何故、貴方は・・・何故貴方はクルークと同じ道を辿るのだ!!?」
クルーク「!!?」
ガウェイン「いいでしょう。こうなったら貴方の意志を封じてでも「ドッカーーーーーン!!!!!」


すると、その部屋の壁が壊れるような音がした!乗ってきたスターアライズで突撃しにきたカービィ一行だ!


カービィ「クルーク!」
クルーク「カービィ!みんなも!」
ガウェイン「邪魔は他にも・・・!貴方、新世界で私の宝具からワドルディ達を庇った一頭身の道化師ではありませんか?」
グリル「えっ!!?」
マルク「この太陽バスターが!!あの時の恨み忘れたわけじゃないのサ!!モー公に保護された後に全快した今お前をぶっ倒すのサ!!」
ガウェイン「モードレッドが・・・保護した!?」


すると、また壁を壊された音が鳴った!クルーク救出のためモードレッドが宝具で壁を壊したゼオ一行だ!


モードレッド「その時はヤバそうな雰囲気がしたんでな!だから、せめて目を覚ますまで守ってやったまでだ!」
ガウェイン「モードレッド、貴様・・・!!」
ゼオ「ガウェイン!お前の企みはここまでだ!あいつらの足止めも効いたんだろうが・・・あれ?」


すると、ガウェインはランスロットと獅子王の姿を見る。


ガウェイン「・・・ランスロット。我が王をどのように籠絡した?」
ランスロット「違う!私は!」
獅子王「ランスロット。・・・戦いはするが殺さないでと頼みを受けていたのでな」


すると、ガウェインはクロスとクロことクロードの姿を見た!


ガウェイン「!!」
クロス「・・・ガウェイン」
クロ(クロード)「せめてこの者達の話は聞いてやってほしい。貴殿は」


すると、ガウェインはガラティーンをモードレッドの方に向ける!


ガウェイン「貴様、随分と私の旧友までも籠絡してくるな?貴様に問おう。生きるか死ぬか、今ここで選べ!!」
モードレッド「っ!!」
あいり「モーさん!!」






ーーーーー誰かが泣くような音がした。誰かの苦しみ、どうしても叫びたかった想いを封じたのが溢れ出そうな声なき声を。


ユーリ「・・・おい。状況は?」
アッシュ「ポエットちゃんだけは事前に助け出したッス・・・」
スマイル「もうあやしに行くべきじゃないかい?」


すると、ユーリが駆けようとした。


ポエット「ユーリ?」
ユーリ「ーーーーー行くぞ。覚悟を決めた」
アッシュ「・・・」
スマイル「変なお土産は期待しないでおくヨ?」


一方、ホイップの部屋にたどり着いたサンソンは初めて眠る彼女と対面する。その寝顔は美しく、まるで人形のようだった。


サンソン「・・・キミが、ガウェインの・・・」


サンソンは思わず涙ぐむが、彼女のなぜか握っている右手の中を見る。そこには、小さな太陽とクラリネットのオブジェのストラップ。彼はそれを見てふっと微笑う。


サンソン「それはガウェインへのあげたかったプレゼントか・・・キミは本当はガウェインと同じように、ガウェインが好きだったんだね・・・」


すると、サンソンは自分の剣先を眠る彼女に向けた。それは処刑人の彼にとっては酷く嘆くほどの苦しいものだった・・・。


サンソン「ごめん・・・キミをこんな苦しみから、解放させるためだ・・・」


ごめん。ごめんね。ごめんなさい。僕は、どうしてもーーーーー


サンソン「あぁぁあああぁぁぁああああぁーーーーー!!!!!!!!」

現在キャメロット城:世界を約80%吸収(その4) ( No.133 )
日時: 2023/08/08 20:56
名前: 桜 (ID: 7gGQw8LV)

私が憎いのなら殺せ。
それで貴様の気を済むのなら。






ゼオ「ダークネスフレア!!」
ジャガー「エナジーロック!!」


クルーク救出にやってきたゼオ一行はカービィ一行も加えて相対したガウェインの強さを前にして苦戦を強いられているが、それはガウェインも同じだった。


ガウェイン「ランスロットに「凄烈」の祝福(ギフト)を与えられたのは、私の「不夜」の祝福(ギフト)に対抗させるためですか?王」
獅子王「貴卿は些か暴走が過ぎたような様子だったからな。それにモードレッドだけでなく、小さいのにも気をつけた方が良い」
ガウェイン「?」


すると、コピー能力ソードに変身したカービィと宝剣ギャラクシアを構えたメタナイトがガウェインに攻撃する!


カービィ「ソードビーム!」
メタナイト「ギャラクシア・ダークネス!!」
ガウェイン「っ!」


ガウェインは辛うじてそれを避けるが、直後にマルクが迎撃を構えた!


グリル「アクセル!マルクちん、今だよ!」
マルク「OK!マルク砲!!」


グリルに強化してもらったマルクがガウェインに攻撃し、モードレッドがその隙を逃さぬかのように攻撃に向かった!


モードレッド「おーおー!随分とそれが大事だなぁ!」
ガウェイン「これが奴らとは違う本物の赤いダイヤですからね。これを奪おうともしたとは・・・」
タママ「!?」


すると、何かに気付いたタママは咄嗟にトリスタンの顔を見る。その表情はガウェインの首飾りである「赤いダイヤ」が妖しく赤く光るたびに気分が悪くなっていた。


パーシヴァル「?マスター・・・タママ?」
タママ(赤いダイヤは、ボクとも王ドラさんとも一緒にいたらトリさんは調子が悪くなっていたはず!ということはあれは赤いダイヤとは違う・・・!?リリン帝国の件で城にあった不気味な鏡。それはアズサがルナを生き返らせるために使用するはずだった道具。破片にも同等の力がある。赤いダイヤに擬態させていたあの首飾りは)






タママ「ディメンジョンミラーの破片・・・?」






すると、それに気付いたタママは咄嗟にガウェインに攻撃する!


ベディ「タママ殿!?」
タママ「赤いダイヤはボクの中にもある!!お前の付けているそれはディメンジョンミラーの破片で作られた首飾りだ!!」
ガウェイン「は?ーーーーーそういえば、あの場に一人だけいないと思えば・・・まさか!」


メルト「何よディメンジョンミラーって!?説明しなさい!」
チャラ王「まさか!?おいっ!メタナイトさん!あの首飾り!」
メタナイト「なん・・・だと!?」


すると、タママが自分の攻撃を放つ!


タママ「タママインパクト!!」
ガウェイン「っ!!」


ガウェインに致命傷とまでは行かなかったが大ダメージを与えたタママをモードレッドがキャッチした!


モードレッド「タママ!なんでそういう無茶しやがるんだ!」
タママ「ごめん・・・でも・・・」
トリスタン「・・・。ありがとう、タママ殿。おかげで違和感の正体がわかりました」


その隙にクルークが救出されたあと、ガウェインは身体をよろけながら聞く。


クルーク「ガウェイン・・・」
ガウェイン「何故・・・何故私の邪魔をするのですか?ホイップを救うなというのか!?」
エージェント「いや、あんたを止めないとあんたのホイップちゃんは危ないところだったんだぞ」


すると、それを聞いたガウェインは思わずピタッと剣を止める。


ガウェイン「・・・何?」
エージェント「あんたを救い出したという黄泉は俺達の敵。黄泉はあんたに対してホイップちゃんを救う方法を知る奴らがいると言った。だけど、黄泉はそれを本気にしていなかったし、知ったとしても何かに使えるとあんたを利用したんだろう。ホイップちゃんを救う方法を知るのとその要にはクルークが必要だということ。成功しちまえばホイップちゃんはあんたの知らぬまま捨てられるというのに。それを誰が知っていると言ったんだ?青の吸血鬼一族か?吸骨鬼達か?それとも珠黄泉族か?」


エージェントの言葉を聞いたいつのまにか来ていた人物に聞く。






ガウェイン「・・・マダム・玉王。それは本当ですか?」
玉王「・・・」






ガウェインに聞かれた玉王はため息を吐きながら答える。


玉王「あーあ。ぶち壊しやなあもう」
アタランテ「!!!貴様!!」


玉王がようやく嘘だと明かしたのを聞いて呆然とするガウェインを前にしてボーン・キングやCママと共に来ていたヘクソンがさらに明かす。


Bキング「お前らやっぱり・・・」
ヘクソン「そうだ。私達はあの一家への復讐のために秘密警察に追われた貴様に目をつけた。だが、傍に眠るマスターがいては離れるとは思えん。だから、ホイップを救う方法を知ると言って貴様を我が陣営に引き込んだ。我らがそれを知っているはずがないのにあっさりと信じて正直驚いたよ」


ガウェインまでも利用したことを知ったことでゼオは聞く。


ゼオ「お前らに聞きたいんだが、王ドラ達はどこだ?」
ヘクソン「ああ。気付いていなかったな」


すると、ヘクソンは全員に部屋の窓の方を見るように指示をする。


ヘクソン「部屋の窓の方を見ろ」






ヘクソン「今ロンゴミニアドが変貌したキャメロットはこの部屋だけだ。この世界は約8割がキャメロットに吸収された」






それを聞いた大半の全員は唖然となった!じゃあ、以蔵達やハッチン達は・・・!


龍馬「以蔵さん!!以蔵さん!!」
アイオーン「・・・っ!!!」
良「ごめん・・・!!本当にごめんっ・・・!!」
タママ「あんたよくもこんなこと・・・!!」
ヘクソン「パーシヴァルのマスターであるキミは幸運だったな。ここまでたどり着いたキミ達に面白いものを見せるとしよう」


すると、ガウェインがその絶望からディメンジョンミラーの首飾りにその隙を突かれたことでその力に取り込まれてしまう!


ガウェイン「あ・・・あ・・・」
ガレス「兄様!!!」


すると、ヘクソンはニヤリと笑いながら言った。


ヘクソン「見ろ。これが中で打ち砕かれた色とりどりの石となったキミの仲間達だ」






タママ「あ・・・うああ・・・うあああああーーーーーっ!!!!!」






続く・・・!






まさかの・・・感想OK

我らの望む未来(その1) ( No.134 )
日時: 2023/08/11 17:11
名前: 桜 (ID: Z28tGAff)

今回からはいよいよ第四部の最終決戦でございます(震え声)


もうあとは最後まで突っ走るだけですのでどうか彼らの行く末を見守っていただけたら!






「小ネタ」サーヴァント組でのハッチンに対する呼び名


アレク&アストルフォ&ジャック&クー・フーリン&ナーサリー&ディルムッド&モードレッド&アタランテ&アサト(燕青)&ラーマ&メルト&以蔵&お竜さん&ナポレオン&ロビン&ビリー:ハチ
デオン&うしお(牛若丸)&ベンちゃん(弁慶)&トリスタン&ベディ&パーシヴァル&天草&段蔵:ハチ殿
サンソン&メイヴ&エレナ&エジソン&フィン&龍馬:ハチ君
沖田&ガレス:ハチ男さん
パリス:ハチ様
土方:ハチ公(!?)


ハッチン「誰も「ハッチン」って呼んでもらえない・・・自分のサーヴァントにまで・・・OTL」
ヤス「すっかり浸透してるからな;」


ちなみに双循も「ハチ公」って呼んでる(これがこのネタの発端)






ーーーーー月が見える。


綺麗だ。とても綺麗だ。こんな夜はあの黒い雲がなければ「月が綺麗ですね」と言える。あの黒い雲が差し掛かろうとする。


ーーーーー私の気持ちを塗り潰そうとしているかのように。


「あ、あ、ぁ、ぁ、あ、ああ、あああああーーーーー」


我が身には過ぎた慟哭。絶望。憎悪。無力感。この雲はそれを複合する形で形成していた。






ヘクソン「あの青いのは荒波に溺れて沈み、赤いのは業火の海を舞い、あの坊主頭のボーイは暗闇の中に飲まれ、黄色の猫の男女は雷に打たれ、緑のは土に身を落とされ、黄色の蛙は干からびて、狼は終わらない夜の中で嘆き、鼻水のボーイは好きな石の地獄に放り込まれ、赤髪の少女は誰にも見つけてもらえない中で泣き、オレンジの猫は誰も認めてもらえず、あの裏切り者もそこの岩に閉じ込めれた。そしてあのボーイは誰かを助けてもその後に命を失う巻き戻しを繰り返させた。黄色の猫の男女は最後に一緒にいられてよかったではないのか」


仲間達の今の姿を見たタママは呆然としたまま立ち尽くしてしまう。今ならわかる。あの時に自分だけパーシヴァルと共にいさせたのは彼らなりの気遣いの・・・


パーシヴァル「タママ・・・!!」
タママ「あ・・・ああ・・・ボクが、ボクがあの時に無理にでも行かせれば・・・!!」
Cママ「苦しいか?そりゃあ無力だと思うだろ?力がない者に奴らと共に行けるわけがないんだからな」






モードレッド「タママは無力じゃねーよ!!!!」






タママ「・・・!!」
獅子王「モードレッド・・・?」


全員が注視する中、モードレッドは自らの決意を告げた!


モードレッド「確かに危なっかしいし、案外意気地なしだし、加えて強がりだ。だが、話を聞くだけでも力になってるんだ。オレがそうだったように。クルーク達だって、あいつらだってそうだ。たとえバカでも諦めが悪いから、無力なんかじゃねえ!!!」


結果的に絶望しかけた味方陣営達が徐々に立ち上がったモードレッドの言葉にヘクソンは少し苛立つ様子を見せながらいいだろう。


ヘクソン「いいだろう。貴様らがそう言うのなら、我らの最後の敵だと認めてやる。ガウェイン、やれ」
ガウェイン「・・・」


クルーク一行は暴走したガウェインと交戦する!手始めにナーサリーは攻撃を放つ!


ナーサリー「こんな物語は悲しいのだから終わらせるのだわ!」
メイヴ「私達がそれで絶望に支配されるなんて思わないことね!」


ガウェインがこれらの攻撃を剣撃一つで跳ね返し、そうだとしても一斉にガウェインに攻撃を続ける!


エージェント「ガウェイン!」
ベディ「ガウェイン卿!」
龍馬「ガウェインさん!」


大半の全員がガウェインに呼びかけるもそれでも暴走のままに攻撃は止まなかった。クロことクロードが放つ!


クロ(クロード)「ガウェイン!貴様はあの時に言ったな!あの娘のそばにいたいと!あの曇りもない瞳で答えた貴様が!それをこんなところで投げ出すなどと!断じて許さん!!」


すると、クロの言葉にガウェインは微かに反応したのか名を朧げに呼びかける。


ガウェイン「ク・・・ロ・・・ディ・・・?」
ププル「!!みんな!ガウェインに呼びかけて!ガウェインが戻るきっかけになるかも!」


すると、次々と一斉にガウェインの名を呼び始めた!


クー「ガウェイン!」
ガレス「ガウェイン兄様!」
ジャガー「ガウェイン!」
クルーク「ガウェインっ!!」


ガウェインが微かに応じた様子を見ながらゼオはふっと微笑う。


ゼオ「(ヘクソンが言ったガウェインを縛り付ける・・・)できるわけねーだろが。お生憎様。奴は心底まで支配されたわけあるか」


すると、玉王がニヤッと笑いながら言う。


玉王「どうやさかいですのん?奴にはディメンジョンミラーの魔力が取り込まれたんやけど。それを除去はできますん?」
メタナイト「!?」


すると、ガウェインにバリアが張られた!それをマルクは知っていた。


マルク「あれは・・・リフバリア!?」
Bキング「正しくはそれが強化されたもんやけどな。どうもガウェインの魔力には合ってたらしいな」


すると、エレナは何かを思いつく!


エレナ「そうだわ!みんなでビームみたいなの放てばいいんじゃない!?」
ツースト「みんなでビームって・・・」
獅子王「!私も協力すべきと?」
ゼオ「そうだ。魔導を使える者も含めて奴にビームらしきを放てば暴走は止めれるだろう。獅子王達サーヴァントの場合は・・・それ系の宝具だな。キャスター以外でも光を放てれば問題ない」
アレク「じゃあ、僕も行くよ!それぐらいお安い御用だ!」


すると、ゼオの意図を察したアイオーンがギターを鳴らしつつガウェインに攻撃しようとする!


アイオーン「闇雷っ!闇雷!闇雷!闇雷!」
Cママ「必死だなあ貴様。小さな攻撃しか出せんとは。生気を失うだけだ」


すると、アイオーンはにっと笑いながら唱える。


アイオーン「五芒星」
ガウェイン「!!?」


すると、アイオーンの束縛陣によりガウェインは動きを封じられた!


玉王「ガウェイン!?」


すると、そのガウェインに向かってゼオ達魔導師組やアレク達光を放つ宝具がある英霊組が攻撃を放つ!


ゼオ「ダークネスフレア!!」
ププル「スターダスト!!」
クルーク「ウィス・アトラヘンディ!!」
クロ(クロード)「ブルー・イリュージョン!!」
カーン「ルビー・グリッター!!」
フルシュ「サファイア・グリッター!!」
カービィ「ミラクルビーム!!」
マルク「マルク砲!!」
グリル「ブロックエナジースター!!」
タママ「タママインパクト!!」
ジャガー「エナジーロック!!」
リップ「ラブナバケーション!!」
ナーサリー「繰り返すページのさざなみ・・・押し返す草のしおり・・・全ての童話は、お友達よ!」
エレナ「海にレムリア! 空にハイアラキ! そして、地にはこのあたし!金星神・火炎天主(サナト・クマラ)!」
エジソン「これで鎮めろ!!W・F・D!!」
アレク「いずれ彼方に至るためーーー始まりの蹂躙制覇(ブケファラス)!」
アタランテ「二大神に奉る・・・訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)!」






獅子王「最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)!!」






ガウェインに一斉に放たれた光の攻撃により大きな爆発音が聞こえた!


あおい「やったか・・・!?」


しかし、彼らが見たのは信じられない光景だった・・・






なんとガウェインの前に先程よりもさらに強力なリフバリアが張られていたからだ・・・!!






クロス「嘘だろ・・・!!?」
ゼオ「すまない。まさかのリフバリアだ。失敗」
ツースト「はあああああーーーーー!!!?」


そんな光景をヘクソンがニヤッと笑いながら言う。


ヘクソン「それで見抜かれるとは皮肉なものだな。私達さえも楽しませれないとは」






ここはスマブラ屋敷。どう考えてもいつもと変わらないスマブラ屋敷。見知った顔の少女が言う。


アルル「聞いて、王ドラ!やっとボク達でも黄泉を倒せる方法を編み出したんだ!これでキミにも頼らなくて済むね!キミにこれ以上は負担をかけられないもん」


ああ、そうですかと私は返す。私はせめてサポートできるならと本を読むけれど・・・


メタナイト「王ドラ。あの女の対抗策を編み出しているのか?はぁ、全く。いつまで戦うつもりだ。貴様は狂った戦闘ロボじゃないだろう。愛と希望を持って生まれたお世話ロボットだ」


そんなのわかっている。わかっているんだ。だけど、何かあったら困るでしょう?困るのは、あなた達でしょう?あなた達にとって私は弱い?
そんな私にある声がかけられる。


夏美「王ドラ。聞いたわよ。あんたそんな状態なのにまだ戦おうとしてるの?みんなあんたがこれ以上戦うのは望んでない。あんたを消えるべきと望んだ奴らは言うけど、消え去るのはあいつらの方よ!」


はあ?私をこんな風に思わせたのはあいつらでしょう?滅ぶなら滅べばいい。みんな自滅して、みんな跡形もなく消えればいい。そう思っているけれど。






天草「それらは全部自分の心ですよね?あなたの中に宿るもう一人の人格〝カナタ〟の」






嗚呼。やめて。そんなの思いたくない。悪意に蝕まれたくないのに、もう一人の私がそれを拒む。それに誘う。私に呼びかける。私は弱くない。私は、ーーーーー

我らの望む未来(その2) ( No.135 )
日時: 2023/08/11 17:14
名前: 桜 (ID: Z28tGAff)

ガウェインを無力化する最大の一手が失敗し、クルーク達の陣営には最早成す術はなかった。


エージェント「あんなリフバリアで防がれた以上俺達には奴を無力化する術はない・・・!!」
ベディ「でも、このままでは・・・!!」


すると、そんな最中に予想外の人物からの通信が入った。残り数少ない人物達と共に辛うじて残っていたギガディスだ。


ギガディス「あっ、繋がったかー!!」
ププル「ギガディス!?無事だったの!?」
ギガディス「ああ、無事だ!残ったクリオラ達と共になんとか逃げ延びている。合流こそできないが、通信越しにサポートならできるだろう」
ゼオ「ギガディス・・・ごめん、みんなが・・・!」


すると、ギガディスはそれを察して今の状況を話した。


ギガディス「確かにあやつらはキャメロットに取り込まれたが・・・今サタンが魔力を最大限使ってまで完全に消滅を阻止してくれている」
クルーク「!!」
ギガディス「サタンの魔力はヘクソンに邪魔はできるほど柔ではない。多分気付かれたとしてもそれは弾くのだろう」
アイオーン(よかった・・・!クロウ達もまだ・・・!)


すると、ギガディスに代わってもらったエターニャはキャメロットの魔力取り込みのスイッチが入った原因を伝える。


エターニャ「それとキャメロットがスイッチに入った原因がわかった。あの砲撃は吸骨鬼達の切り札であったアーチャーのサーヴァントの宝具。あの上にあるガラスを見よ」


すると、クルーク達の陣営は王ドラ達が閉じ込められた石がある祭壇の上にあったガラスを見た。


エターニャ「恐らく今も眠ったままあれを放ったと思うが、こいつが吸骨鬼達の切り札のアーチャー。真名は源為朝」
トリスタン「・・・!!」


すると、ボーン・キングはそれが癪に障ったかのようにエターニャに声をかける。


Bキング「アンタがあの悠久の魔導師か。流石カレーのためだけに不老不死を選んだだけあって見た目が幼いわあ」
エターニャ「わしは全身骨だけのお前ではないがな。ああ、それと一見犬のような狼には気をつけた方が良いぞ」
Bキング「は?」


すると、Bキングの方にある狼が飛びついてきた!


Bキング「っ!!」
Cママ「この犬、よく見たら天使のガキが乗っているんじゃねーか!!」


Cママがムチでその狼に攻撃するが・・・


ポエット「アッシュ!」
アッシュ「ポエットちゃんまで攻撃していても・・・狼が怒らないと思ったンスか!!?」
Cママ「うわあああああーーーーー!!!?化け物かよ!!?」
アリシア「アッシュ!ポエットちゃん!」


ポエットを背に乗せていたアッシュの猛攻によりCママは思わず怯んでしまう。それを見たトリスタンは再び立ち上がる気力をつけてきていた。


トリスタン(そうだ。できることはまだある。まだ方法をなくしたわけじゃない。私は・・・)






闇の貴公子「貴様がこの世界で唯一生き残った英霊か」


澄んだ青空だけであとは白くて何もない世界。その世界で唯一生き残った英霊はとある魔王に声をかけられていた。


妖弦の騎士「・・・誰だ貴様は」
闇の貴公子「ああ、この世界では悪魔は悪いものだと話されていたな。まあ貴様が警戒するのも無理はない」
妖弦の騎士「私は忙しい。悪いが傍観ならばよそをあたれ」


そう言い放った妖弦の騎士は立ち去ろうとしたところを魔王がふっと微笑う。


闇の貴公子「貴様が愛したマスターを見つける可能性が、私達の世界にあると言ってもか?」


その言葉に妖弦の騎士は思わず驚いた表情をしながら振り返る。


妖弦の騎士「・・・それは誠か?」
闇の貴公子「私は曖昧なことしか言っていないがな。だが、微かな魔力なら私達の世界に感知されたと言っているのだ。貴様を愛したが故に生きろと令呪(願い)をかけたマスターの女を見つけたいのならば」






闇の貴公子「私達の世界に来る気はあるか?」






トリスタン(私は最初はそれだけでよかった。そのためにリップ達をも利用することも考えた。だがーーーーー)






チャラ王「トリスタン!トリスタン、起きろー!!」
トリスタン「失礼、寝坊してしまいました。そんなになるまで私を起こさずによかったものを」
チャラ王「何言ってんだよ!お前も起きないと意味がないだろうが!ほら、みんな待ってんぞ!」


リップ「トリスタンちゃん、またハープ弾きながら泣いてるの?」
トリスタン「いえ・・・悲しかったことを思い出しただけです」
リップ「じゃあ、アタシがそれを聴いてあげる!泣いてすっきりするまでそばにいるよ」


ルート「私のメイド服を写メまくるなど;」
トリスタン「いえ、貴女は可愛らしいですよ。人ではない英霊の身分である我が目に有り余るほどに」
ルート「は?お前も人の心を持っているだろう。普段起きてるのかわからんが、泣いたり眠ったり女を口説いたりバカなことをやらかしたり。私はそんな化け物は知らぬよ。お前だってちゃんと「人」だろうが」


おぼろ(モイモイ)「あなたはおぼろが嫌じゃないの?」
トリスタン「いやではありませんよ。こんな小さいのに妖と蔑むのはおかしいです」
おぼろ(モイモイ)「あなたもそうじゃないの?あなたは確かに死者かもしれないけど、それでも生きてるでしょう?人扱いしない方がおかしいのはそっちも一緒よ」


メルト「相変わらず色男ね。ホント顔だけはいい男なのに中身がかなりバグってるわ。それでも人の心があるのが厄介なぐらいよ」
トリスタン「意外ですね。貴女が私をも人だと思うとは」
メルト「そりゃそうでしょ?アナタは私が大嫌いな人の英霊だもの。まあ例外中の例外の奴らもいるけどね・・・」


王ドラ「全く!無茶なことばかりして、手当てするこっちの身にもなって下さいよ!」
トリスタン「英霊はすぐに回復できますけどね」
王ドラ「英霊でも人の心を持つでしょうが!痛いのを隠さないで下さいよ!その・・・泣きたいのなら泣いても構わないですから」






トリスタン(私を「人」扱いしてくれた今のマスターや仲間達を見て不思議に感じていた。なぜいずれ切り捨てる考えを持ったこの恥知らずにも分け隔てなく接するのだと。だけど、どこか安心していた。目的のためならばいらなかったはずなのに・・・ああ、そうだ。いつか必ず見つけ出す「彼女」だけではない)






トリスタン(今いる仲間達をも本当は失いたくなかったから守っていたんだ。私はこんな自分を受け入れてくれたことが嬉しかった)






すると、ヘクソンが狼の姿のアッシュの眼前に飛び込む!


アッシュ「っ!!」
ヘクソン「こんな動きで我らを止められると思うな」


すると、ヘクソンが正拳突きでアッシュを殴りつけた!


ツースト「アッシュ!!ポエット!!」


すると、直後にアッシュとポエットの前方に飛び出してきたスマイルがヘクソンに食ってかかる!


スマイル「ワンコや天使の子を殴りつけるなんて・・・人の風上にも置けないネ?」
ヘクソン「私にはそのような情は存在しないからな。あるのは目的のための執念と、一度阻止されたことの世界への復讐・・・」
Bキング「おっ、意外と利害は一致していたんやなあ」


すると、ボーン・キングがヘクソンに親しげに話す。


Bキング「あのクソ一家らをも復讐するだけでなく、世界への復讐も考えたんやなあ。ククラが倒された今これから末永くよろしくやっとこうやないか?」


ヘクソンがボーン・キングを見ながら言う。


ヘクソン「ああ、私達もそのつもりだ」






ヘクソン「だが、残念だ。身内への情がなければ応じていたというのにな」


ザクッ






良「え・・・?」


クルーク達の陣営が目の前の光景に衝撃を与えられる。そこにはヘクソンがボーン・キングに手をかけたからだ・・・!!


Bキング「は・・・?」
ヘクソン「我らは貴様らの切り札であるあのアーチャーが欲していたのでな。だが、貴様だけではなくその愛人や生まれた子供にも気付かれる恐れがあった。貴様のナタリーやキング・ジュニアを殺したのは、この私だ」
Bキング「き、貴様ぁっ・・・!!!!」


Bキングは首をはねられ絶命した。あまりにも非情な光景を見たクルーク達の陣営は唖然で言葉も出なかった。


プロキオン「身内への情があるだけで気に障ったの・・・!!?」
フルシュ「ひ、酷すぎる・・・!!人をこんな不幸に追いやるような所業を・・・!!!」
カーン「貴様は本当に人間なのか!!?人間の情は存在しているのか!!?」
ヘクソン「身内への情が必要不可欠である考えが我ら珠黄泉にはない。いい加減抗うのはやめておこうか。こいつらの命までも失いたくないのならな」


すると、ヘクソンが出現させたモニターに二人の男が映し出されていた!


ランスロット「!!シリウス!!ヴァイス!!」
プロキオン「シリウス先生・・・!!?」
ヴァイス「ラン・・・スロット・・・?我らを助けに来てくれたのか・・・」
ランスロット「あ・・・」
シリウス「プロキオンも、来てくれたのだな・・・しばらく見ないうちに立派な顔つきになってきて・・・」
プロキオン「シリウス先生・・・!」


すると、ヘクソンが彼らについて話す。


ヘクソン「その様子だと貴様は我らが捕らえたと気付いていたようだな」
あいり「人質なんて卑怯ですわ!!」
ヘクソン「卑怯で結構。こんなクソ下らない世界のために真っ当に生きたくないのでな。おい、放て」


すると、眠っている為朝が宝具を放ち、その反動で上から岩がアッシュとポエット、その至近距離にいたガウェインの方に落ちてきていることをギガディス達と共にいるサンが気付いた!


サン「岩アル!!避けるアル!!」
アッシュ&ポエット「!!!」
ガウェイン「・・・!?」


こんなタイミングでは誰もがもう間に合わないと思った。その瞬間、赤い翼が確かに飛び立ったーーーーー


ガッーーーーー






ガウェイン「・・・え?」


アッシュとポエットを庇いつつ自分をも庇った男の姿を見る。そこには成長しているが、あの聖杯戦争で共に戦ったーーーーー






ユーリ「よかった・・・お前も守れた・・・」






自分が身を挺して庇う形で三人を守ったユーリはスマイルに語りかける。


ユーリ「スマイル・・・アッシュとポエットを、お前が連れて・・・」


すると、ユーリはそこで意識が途切れた。ポエットは動かないユーリに近づく。


ポエット「ユーリ・・・!!?」


ポエットが呼びかけてもユーリは動かなかった。なぜなら彼は息をしていないからだ・・・


ポエット「ユーリ!!やだ!!ユーリー!!」
アッシュ「ユーリ!!しっかりするッスー!!」
スマイル「ユーリ!!起きてヨ!!キミは不死身なんデショ!!?」


目の前で息をしていない男の姿を見て、ガウェインは過去の幼い見た目の少年の姿を脳裏に浮かんだ・・・






ガウェイン「ユー・・・リ・・・?」


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