二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。5
日時: 2025/11/06 17:34
名前: 桜 (ID: CFpxvhHi)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584(更新)


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

シチリアでの鳥の夢(前編)(その5) ( No.275 )
日時: 2024/07/11 17:39
名前: 桜 (ID: xTLxRpAm)

水中ヒーローショー?






アミティ「はーい、水中ヒーローショーの始まりだよー!この海を荒らす悪者であるホワイトガオーライオンが暴れながら出てきましたー!もうすぐ来ますよー!」
見に来た大半の子供達全員「キャー!!!」


それを船巡りに来ていた船から見ていた野原一家は予想外に乗ってくれた子供達を見ながらひとまず安堵する。


みさえ「しんのすけ達はどうなるかと思ったけど、とりあえず安心ね。ひまも盛り上がってるし」
ひまわり「たおー!」
ひろし「俺達も船から見れるって得だなー。ところで・・・」


すると、なぜか一人で船に乗っていたブラックと彼のサーヴァントのデオンをちらっと見る。


ひろし「プロキオン君と一緒に行ったんじゃないのか?」
ブラック「それが途中で行方不明になったんだ!だから船から捜そうと思っただけだ」
デオン「捜しても全然見つからなくてな・・・」


すると、シロが唸ってるのが聞こえた!


みさえ「どうしたの?シロ、そんな風に唸って・・・」


一方、一行は水中ヒーローショーのヒーロー役の出番が来るまで待っていた。


チャラ王「俺達がヒーロー役ってことかー」
為朝「戦隊ものだから都合がよかったのだろう」


すると、ロッカーからバンバンと音がなった!


クー「なんだ?変な不審者か・・・」
エジソン「もごご〜!!(ロッカーに手足を拘束されながら閉じ込められてた」
リップ「エジソンさん!!?ホワイトガオーライオン役のあなたの出番はアタシ達よりも先だったはずじゃ!?」


舞台裏で何が起きているか知らないアミティは呼びかけた!


アミティ「ホワイトガオーライオンが来襲!みんな身構えてー!」


しかし、現れたのは・・・






なぜか黒い兜を被っている騎士のような男だった。






アミティ「あれ?盛り上がりすぎて衣装が一新したのかなー?(何これ!?こんな演出聞いてないよ!!?」


すると、その黒騎士は剣を振るってきた!水中ヒーローショーを見ていた子供達は叫び声を上げながら逃げ回る!


シェゾ「なんだ!?何があった!!?」
ゼオ「それが黒い兜の騎士が襲来してきて・・・」
エレナ「エジソンは閉じ込められてたのをクルーク達が発見したって聞いたわ!」


子供達が逃げ回る様子に船に乗っていた人達も恐怖に包まれていた!


みさえ「しんちゃーん!!みんなー!!」
ひろし「待ってろ俺が今助けるー!!」
デオン「ダメだ相手は手馴れの騎士だと見受ける!」
ブラック「ん?」


すると、ブラックはその騎士の後ろの小さな船にプロキオンが立っているのを発見する!


ブラック「プロキオン・・・?ということはなぜか衣装が違うがまさかあの騎士は・・・!」


事態に気付いたブラックはクルークに電話する!


ブラック「クルーク!あの騎士だな!?」
クルーク「ブラック!?どこにいてたの!?」
ブラック「船にいたんだ!あの騎士の後ろにプロキオンがいる!正体は知らないはずはないよな!?」
クルーク「えっ!!?まさか!?」
王ドラ「昨日と同じ現象・・・ってことはあの騎士の正体は・・・」


姿が変わっていたものの昨日のホイップと同じく操られたプロキオンと共に襲って来たのは彼のサーヴァントのランスロットだった・・・!!


チャラ王「あいつもアロハ騎士の類か!?」
天草「あれでアロハ騎士なのはもう意味不明でわけがわからないのですが・・・」
クー「とにかく気絶させてもらうぞ!」


ランスロットにクーが槍を持ちながら立ち向かった!


ナーサリー「クー!クルークも!」
クルーク「いいからジャックちゃん達と一緒に逃げて!」


クーはなんとかランスロットに応戦するが、予想以上の強さに次第に苦戦を強いられていた。


クー「やべーって!もう耐えきれねー!!」
クルーク「ちょっと!どうしたら「そこまでー!!」


すると、リップがハンマーでランスロットの頭をぶん殴った!ランスロットは何が起きたかわからずに起き上がる。


リップ「子供達が楽しむ水中ヒーローショーをめちゃくちゃにしないでよね!この楽しみを壊したら許さないんだから!」


リップはヒップを変化させたハンマーで操られたランスロットと戦う!すると、業を煮やした彼がそのハンマーを弾き飛ばした!


リップ「あっ!もうダメだ!」
チャラ王「リップ!!」






ラムダ(メルト)「合図受け取ったわ、リップ」






すると、ラムダがランスロットを泳ぐがごとく蹴り飛ばした!それを見てキョロキョロと見渡したプロキオンの後ろに・・・


おぼろ(モイモイ)「えい!」
プロキオン「!」


プロキオンは髪を引っ張られて気絶してなんとか被害を食い止めた・・・


リップ「終わった・・・?」


すると、大半の子供達が一斉にリップ達の方に駆け寄る!


ネネ「すごい!かっこよかったわー!」
ジャック「ハンマーでも解体できるー?」
風間「思わず変身ヒロインを見てるようでしたー!」
ナーサリー「メルトも綺麗だったわー!」
リップ「あ・・・えへへ」
ラムダ(メルト)「悪い気はしないけど」


すると、シェゾがリップの腕を掴む!


シェゾ「おいスタンプカード出せ。リップ!」
リップ「な、何〜!?」


すると、シェゾはリップが出したスタンプカードにタオルミーナのアトラクションのスタンプを押した!


シェゾ「まあ予想外な事態はあったけど、子供達は盛り上がったし合格だ」
リップ「わー!」


タオルミーナのスタンプを手に入れたのを見た他の一行は思わず安堵する。


クルーク「これでようやく二つ目かー」
王ドラ「ランスロットさんやプロキオン君は戻ったと思いますし・・・つかランスロットさんが日焼けしてるしカッコいいのがムカつきます;」


すると、海から何かの音が聞こえた!


チャラ王「ん?なんだこの音・・・」


すると、出てきたのは・・・






巨大鯨だった・・・!!






ルート「巨大鯨ー!!?」


すると、その巨大鯨の近くにいた王ドラとリップとチャラ王が乗せられる形で攫われてしまう!


王ドラ「ホチャぁぁぁぁぁー!!!」
リップ「いやぁぁぁぁぁー!!!」
チャラ王「助けてくれぇぇぇぇぇー!!!」
しんのすけ「三人ともおっきい鯨に乗るなんてずるいゾ!」
ヤス「攫われたんだぁぁぁぁぁーーーーー!!!」






後編に続く!






感想おk

シチリアでの鳥の夢(後編)(その1) ( No.276 )
日時: 2024/07/26 17:01
名前: 桜 (ID: Mm9jHYga)

2024年夏のお話の後編ですー。
王ドラ、リップ、チャラ王は謎の巨大鯨に連れて行かれたが・・・?






ーーーーーああ、大きな鯨を遣わしたのね?


そういえば、まだ行ってなかったわよね。なんか自分が待ちくたびれてたって感じだったし。


それとも、






そこまでして手に入れたいものがあるのかしら?お可愛いこと。






王ドラ「ん・・・?」


カンフーの達人はうっすらと眠っていた目を開けようとしていた。


王ドラ「んん・・・?」


そこは豪華そうなホテルの部屋で、自分は二人と一緒に巨大鯨に連れて行かれたはずだが・・・


ベディ「お目覚めになりましたか。いや、あんなことされたのでは目覚めはよくないようですが・・・(姿は霊衣のシルバー・バトラー」
王ドラ「!!??」


目を覚ました王ドラは自分の今置かれている状況に理解ができなかった。気付けば自分は豪華なロイヤルベッドの上で目を覚まして、ましてや見知らぬホテルの部屋で・・・


ベディ「ああ、挨拶が遅れましたね。ようこそ、シラクーサを擁するホテル「ロイヤル・キャメロット」へ」


王ドラはまさかの円卓が経営しているホテルに匿われていたので戸惑うが、それよりもふと思い出したことを問い詰めた!


王ドラ「リップさんとチャラ王さんは!?無事なんですか!?」
ベディ「ええ、ご無事です。貴方と一緒に浜辺で気絶していたのを発見したのでここに連れてきました。一足先に目を覚まして今はなんだかんだで満喫していますよ」
王ドラ「そうですか。よかった、あの巨大鯨に食べられたと思っていたから・・・」


王ドラの発言に隻腕の円卓騎士は一瞬だけ気まずそうな顔をした。


ベディ「あの・・・もちろん叱りましたが、実はあの巨大鯨を放った人物がこのホテル内にいまして・・・」
王ドラ「え?」
ベディ「案内するので会ってくれませんか?」


ベディに連れられた王ドラはその人物がいるであろうマットのお部屋に案内される。そこは泳ぐ魚達が窓越しに見ることができる小さな部屋だった。


王ドラ「魚の映画館ですかこれ」
ベディ「では私はここで一旦退室しますので何かあれば通報して下さい。私がこの右腕で(拳で)言い聞かせますので」
王ドラ「そこまではいいですよ・・・;」


ベディが退室した後、王ドラはマットの上に座って窓越しから泳ぐ魚達を見ていた。


王ドラ「海に貫通するよう建てられたと思いますが、綺麗ですよねー・・・」


すると、ふと横を見たら隣に一羽の鶏がいることに気付いた。


王ドラ「鶏?なんでこんなところに・・・」
???「何故か伴っている三羽のうちの一羽のジョンです」


すると、王ドラは後ろをばっと振り向いた!そこにいたのは・・・






トリスタン「おはようございます。いや、もうお昼ですが」






なんとトリスタンがルルハワの鶏が名称の霊衣で王ドラの前に現れたのだ!王ドラはトリスタンが鯨を遣わした犯人であることと彼の格好と何故か三羽の鶏を伴っていたことに唖然。


トリスタン「どうしましたか?ああ、私の水着の姿がよほどよかったから見惚れたのですね?この絶世の美貌を持つので」
王ドラ「巨大鯨を遣わしてくれたといい今の格好にショックが大きいですよ!!あと、つけてるゴーグルが四つだし!」


色々突っ込みたいことはあったが、王ドラはトリスタンに問いただした!


王ドラ「なんで巨大鯨を使って私達を攫ったんですか!?あの時は大変だったんですよ!?」
トリスタン「なぜって・・・来ないからですよ」
王ドラ「はぁ?」


トリスタン『ーーーーー待ってますよ(私達円卓がシチリアで経営するホテルにいるので』


王ドラ「あれはそういう意味だったんですか;」
トリスタン「本当ならルートやおぼろも連れて行くはずでしたが、距離が遠かったので実現しませんでした」
王ドラ「メルトさんは連れて行かなくてよかったんですか?」
トリスタン「メルトリリスは毒婦ですので・・・」
王ドラ(遠回しに気にかけるのに素直じゃないなこの男)


すると、王ドラは今はっとあることに気付き、トリスタンに近づく。


トリスタン「な、なんでしょう?急に積極的な・・・」
王ドラ「他の二人みたいに操られてる様子はないのですね?」


すると、それを聞かれたトリスタンはその問いに答える。


トリスタン「私と同じようにアロハ騎士となったガウェインとランスロット卿のことですね?私は運良くサタンから逃げれたので無事でした。なのでアロハ騎士で唯一無傷です。リップがまだ来ていなかったのもあったので」
王ドラ「へー。まあそれならいいですけど・・・」


すると、トリスタンはあることを口にする。


トリスタン「そういえばバロックの街並みを中心に繰り広げられるレース。あれは我が王主催でやっているのですよ。明日は最終レースなのでせめて今から選手達を見に行ってあげてくれませんか?」
王ドラ「レース?(そういえば、パンフレットにそれがあったな・・・見に行く価値はありそうですね」


トリスタンに連れられた王ドラは明日の最終レースを控える選手達やその会場を見る。思ったよりも盛り上がっており、最終レースに参加する選手達も意気揚々とコンディションを整えていた。


王ドラ「思ったよりも熱気ありますねこれ!」
トリスタン「そうでしょうそうでしょう。まあその中には私の影武者としてレースに参加してる方もいますよ。名目上はそうならないようにしてますが、あそこに・・・」


すると、何らかの怒声が響き渡っていた!


チンピラ風の選手A「てめぇ!!予選1位だからって調子に乗るんじゃねえ!!」
チンピラ風の選手B「お前が降りれば、俺らは繰り上げで出場できたんだぞ!!」






以蔵「うるさいき。そっちが負けたのが悪いぜよ!」






なんと以蔵がチンピラ風の選手達に絡まれていた!ということは彼がトリスタンの影武者としてレースに参加した選手・・・!


王ドラ「以蔵さんがレース参加者!?」
トリスタン「彼は最初こそ文句言っていましたが、我らが用意した水上にも飛行にも使えるジェットで練習しまくったのですよ。とはいえレースのメインはもっぱら飛行でしたが、それでも勝てていたのです」
王ドラ「受けた仕事はきっちりやるのですね・・・つか、早く助けないと!アチョー!」


間に飛んで割って入ってきた王ドラがチンピラ風の選手Aを蹴り飛ばした!


チンピラ風の選手A「いっでぇ!!?誰だー!!?」
以蔵「楽!」
王ドラ「自分達が負けたぐらいで脅そうとするんじゃありませんよ!そっちの方が愚かです!」
チンピラ風の選手B「あっ、こいつはオレンジの・・・すんませんでしたぁぁぁぁぁぁー!!!」


チンピラの選手二人が逃げた後、以蔵は王ドラとの再会を喜んでいた。


以蔵「ようやっと来ちょったか〜!」
王ドラ「ははは、照れますねvそれよりもトリさんの影武者としてレースに出場してるんですね。しかも最終レースに残って」
以蔵「そうじゃ!トリスタンが賞金2000万円とシークレット賞品を円卓側で用意すると言ったんじゃ!太っ腹じゃろ!」
王ドラ「ええ、まあ・・・」


王ドラは戸惑いつつ以蔵に今までのも含めてレース内容を教えてくれるよう囁く。


王ドラ「頼みがありますが、レースのコース内容を今までのも含めて教えてくれますか?」
以蔵「おん、えいよ。コピーじゃがその内容の紙じゃ」


「騎士王主催のレースのコース内容」
・カターニャの一っ飛びコース(1日目)
・シラクーサの迷路コース(2日目)
・パレルモの変則飛びコース(3日目)
・バロックの町の駆け巡りコース→タオルミーナの浜辺を最終ゴールでフィニッシュ(4日目)←明日がこの最終コース


王ドラ「へー。意外と難度がちょうどいいような内容そうな・・・」
以蔵「ほうじゃ。ま、3日目までの予選2位のタマネギには負けんぜよ。あんななりして意外と侮れん奴き」
王ドラ「待って下さい。その選手ってもしや・・・」


すると、その選手である人物が二人の方に駆け寄ってきた!


エージェント「おーい。襲撃されたって聞いたんだが・・・げぇっ!?」
王ドラ「やっぱりあなたでしたか;」
エージェント「聞いてしまったか!俺が予選2位で最終レースに出場する選手だということに・・・!」
王ドラ「聞かなくても気付きますよそれ;」


すると、トリスタンはエージェントのことで補足する。


トリスタン「エージェント殿は以蔵殿と優勝争いになってるから厄介です。強敵ですよ」
王ドラ「いつのまにやらそんなことに・・・」


そしてロイヤル・キャメロット内にあるビーチに連れて行かれた王ドラはそこで遊んでいたリップやチャラ王とようやく再会を果たした。気付いた二人は嬉しそうだ。


リップ「王ちゃん!よかった目を覚ましたんだ!」
チャラ王「あの時に気絶がすごかったからあのまま死ぬかなと思ったぜ;」
王ドラ「すみませんねホントに;あと、ビーチは二人で遊んできなさい」
リップ「まだしんどいの?それならゆっくり休んでてね」


二人がなんだかんだで楽しく過ごしているのを遠巻きで見ていた王ドラはパラソルの下で休みながらクルーク達の無事を祈っていた。


王ドラ「クルークさん達、無事だといいですねぇ。天草さんや為朝さんも・・・」
モードレッド「心配しなくとも全員無事だ」


すると、上から覗き込まれたのをびっくりした王ドラは叛逆の円卓騎士に聞く。


王ドラ「びっくりした!つか、その格好はセーラー服のサーファーですか?」
モードレッド「おうよ!ちょっと用事があってタママと一緒に来たんだが、まさかオレの本来の勤め先でお前らを見つけるなんて思ってなかったぜ。あと、これは父上の宝物庫からパク・・・永遠に借り受けたプリドゥエンだ!」
王ドラ「あなたがあのホテルにヘルプで来たと言った元はここでしたか。あと、それはドロボーです;」


モードレッドが「タママはなんか気恥ずかしいのかどっかに行っちまったけど、クルーク達に報告ぐらいはしとくぜー」と言って立ち去った後、そのことに安堵するがそこにエージェントが来た!


エージェント「なんだ、クルーク達も来てるんだなー」
王ドラ「エージェントさん!あなたも泊まってたんですか!?」
エージェント「おうよ。アリシアやサンソン達と同じく何故か帰れないところを騎士王が招いてくれたんだ。要はトリスタンの懇意としてだな。アリシアや姫子さんは一昨日にタオルミーナのシュノーケルに行ったそうだ」
王ドラ(昨日は二人がいなかったのはすでに行っていたからだったんですね・・・)


すると、エージェントは王ドラに申し出する。


エージェント「ということでレース用のマシンの最終調整手伝ってくれ」
王ドラ「はい?」
エージェント「最終ゴールのタオルミーナは水上コースもあるし、俺はどうしても以蔵に勝ちたいんだ!お願いだ!」


すると、突如飛行モードで飛んできた以蔵が割って入ってきた!


以蔵「ジェントのバカかぁぁぁぁぁー!!!わしもこいつに最終調整見てもらうんじゃぁぁぁぁぁー!!!」
エージェント「急に割って入って来るな!!?」


すると、戸惑う王ドラは以蔵にエージェントから頼まれたことを伝える。


王ドラ「あの、以蔵さん。エージェントさんは水上コースで飛行コースでやるあなたに勝ちたいと私にチェックしてもらうよう頼まれただけですが・・・」
以蔵「何?」


その言葉を聞いた以蔵は一瞬黙った後、自分のマシンに乗る。


以蔵「やっぱり一人で最終調整するき」
王ドラ「えっ、以蔵さん!?聞きたいことがありますが、龍馬さんは?」
以蔵「教えちゃる!龍馬の奴、パレルモでやることがあるからとマスターのアイオーンについてきてわしを置いて行ったんじゃ!あばよ!」


以蔵が飛行モードで立ち去った後、王ドラはその態度に疑問を抱いた。


王ドラ「何があったのですか・・・」
エージェント「拗ねてんだろうほっとけ。それよりも俺からの頼みは請け負うかー?」
王ドラ「あ、はい。ひとまず」


その夜、ロイヤル・キャメロット内にあるレストランでディナーにありつけることになった。かなり豪華かつボリュームのある食事になっている。


騎士王「ようこそ、ロイヤル・キャメロットへ。お口に合うか心配だったのですが・・・(水着霊基の第三霊基」
王ドラ&リップ&チャラ王(円卓ボリューム;)
パーシヴァル「では私が切り分けましょう!これは王ドラ殿の分です!(かなりの量のフライドチキンとサラダを盛る」
王ドラ「太っちゃいますよそれ!!?」


みんな雑談したり、出された料理を美味しそうに食べたりなど思い思いにディナーを過ごしている中、サンソンが話しかけて来てくれた。


サンソン「あの・・・僕のマスターのエージェント様が散々振り回してごめんなさい」
王ドラ「いえいえ、サンソンさんが謝ることじゃないので」
リップ「?何かあったの?」


すると、直後にその内容を聞いて二人は驚いた!


チャラ王「は!?運良く三つ目のスタンプのありかにつけたってことじゃん!」
王ドラ「そこに以蔵さんも出場してるので明日の様子を見守るしかないかなと。それか陰ながら手伝ったり」
リップ「そういえば以蔵さん、明日に備えて早く寝にいったのを聞いたよ。きっと気合い入れてるんだねー」
王ドラ「そうですね(昨日の態度はなんか疑問に浮かびましたが・・・」


すると、カランカランとカクテルが鳴るような音が聞こえた。


モリアーティ「ふふふ。明日の最終レースで楽しみにしている君達にこのホテル専属のバーテンダーである私が前夜のカクテルを提供しよう(霊衣のグレイ・カラーの姿」
チャラ王「うわっ、モリアーティのおっさんが意外と決まってやがる!?」
シェリー「モリアーティ、未成年にお酒を提供しないでねー(バーテンダーの姿」


そして明日を迎え、わいわいと賑わっている最終レースはさらなる盛り上がりで熱気をじわじわと感じさせていた。






今回は2024夏の後編!

シチリアでの鳥の夢(後編)(その2) ( No.277 )
日時: 2024/07/26 17:05
名前: 桜 (ID: Mm9jHYga)

サマーレース!






リップ「ひとまず様子見だと言ったけれど、二人のどっちが勝つかなー?」
チャラ王「さぁな。どっちも優勝候補だと言ってたし。以蔵の金大好きパワーでここまで来るのは大したもんだけど;」


すると、チャラ王の頭に軽く扇子で叩く人物がいた。以蔵を応援しに来た乱麻と弓弦だ。


乱麻「それでも可愛いところはあるんだぞ」
リップ「乱麻ちゃん、弓弦君!やっぱり二人とも以蔵さんの応援に?」
弓弦「うん。ここまで来たら最後まで見るしかないし」
チャラ王「ということは最初から観戦してたってことかよ」


すると、レース司会のラフィーナがマイクを持ちながらレースの開始寸前の合図を鳴らした!


ラフィーナ「まもなく最終レースを開始しますわー!この日は特別審査員や特別解説者が来ましたのよ!」


すると、特別審査員や特別解説者の席にはクルークと天草が座っていた!


クルーク「あっ、リップ、チャラ王!よかった無事でー!」
天草「主催者の騎士王を半ば強引に押し切る形でこの役職に付いたのはよかったですが・・・」
リップ「クルーク君、天草さん!」
弓弦「!!??(クルークの水平服を見て顔真っ赤」
乱麻「弓弦、落ち着け」
チャラ王「天草を見たら少しは安心するだろうけど、王ちゃんが遅いな・・・?」


一方、当の王ドラは二人よりも少し遅れて最終レース会場に行くために部屋を出ようとしたら、トリスタンが部屋に入って来た。


トリスタン「おはようございます。今日の最終レースを見に行くのですね」
王ドラ「そうですね。ひとまず様子見で保留にしてますが、だからといって見に行かないことはないかと・・・」


それを聞いたトリスタンが一瞬だけ沈黙を貫いた後、彼はとあることを話し出した。


トリスタン「この最終レースで優勝したら賞金2000万円とシークレット賞品を我ら円卓側が与えると知ってますよね?」
王ドラ「ええ、以蔵さんから聞いてます」
トリスタン「シークレット賞品について提案をしたのは私ですよ。その内容を承諾した我が王にも話していません」
王ドラ「?あなたが自分の主君にも話さないということはよほどのことがあるんですか?」
トリスタン「ええ・・・シークレットの賞品は貴方だからです」


すると、トリスタンは王ドラのいる部屋に鍵をかけた後に以蔵に自分の影武者を頼んだ理由を説明する。


トリスタン「以蔵殿に私の影武者を頼んだのはこのためです。頼んだ当初は彼は嫌がったのですが、賞金2000万円とシークレット賞品を話したらあっさりと承諾しました。シークレット賞品の内容だけは話してませんでしたが・・・彼が優勝したらお迎えに行きますのでここでお待ちを」


トリスタンが立ち去った後、唖然となった王ドラは我に返った後に叫んだ!


王ドラ「まさかあのバカトリ以蔵さんを通じて私をもらうつもりだったんですか!!?つか騎士王さんや以蔵さんにも騙してたってことですか!!?以蔵さんがそれを知らずに優勝したら私は・・・!!!なんてこったえらいこっちゃ!!!」


すると、壁の隅から物音が鳴った!確かめると、なぜかカーバンクルがいた!


カーバンクル「ぐー!」
王ドラ「カーバンクル!そういえば、最初のアトラクションからの帰り際にアルルさんがカーくんが帰って来ないから見かけたら連絡してと言われてました!カーバンクル、みんなに私がここにいる位置をその額の宝石で伝えれますか?」
カーバンクル「ぐ〜」
王ドラ「わー、無理そうな顔;」


すると、部屋のドアをぶっ壊す音が鳴った!異変に気付いて王ドラを救出しに来たリップとチャラ王とエージェントだ!


リップ「王ちゃん、大丈夫ー!!?」
王ドラ「あっ、よかった来てくれましたー!!(感涙」
エージェント「こいつらに一緒に王ドラを捜すように頼まれたからダウジングで辿ってきた!どうしてこんなところに?」
王ドラ「実はかくがくしかじかで・・・」
チャラ王「なんだって!!?あんたがシークレット賞品!!?」


衝撃の内容を聞かされたチャラ王は頭を抱える中でそれを聞いたエージェントは逆に優勝に対する意欲をさらに高まった!


エージェント「それなら尚更優勝しないわけがないな!トリスタンの目論見を阻止するためにはそれしかないだろう!」
リップ「でも、以蔵さんは予選1位なんでしょ?勝てる要素ある?」
王ドラ「勝てる要素って・・・」


すると、王ドラは何かに気付いた!当たるのは一か八かだが、勝てる要素があるのを見込める策を・・・!


王ドラ「・・・いや、ありました!一か八かでもやってみる価値はあります!」


すると、王ドラはそれに関してのレースの意見書を書いた後、それを白い封筒に包んだ後に言う!


王ドラ「チャラ王さん!このレースの意見書を騎士王さんに渡して下さい!多分以蔵さんは、ーーーーー」
チャラ王「!そうか!わかった、届けに行ってくる!待ってろ!」


そして数分後の最終レースの開始寸前、ようやく戻って来たエージェントに対して以蔵は絡む。


以蔵「おまんが準備を休むのは珍しいのう。まあ足が速いだけ間に合っちょって」
エージェント「うるせぇっ;」
以蔵「おん?別にルール違反やないが、なんか二人乗りしちょる・・・」


すると、エージェントの後ろには王ドラが乗っていた!彼の優勝を見届けるためにエージェント側についたらしい。


王ドラ「ごめんなさい、以蔵さん」
以蔵「ほうか。ならわしも優勝しちゃる!!」


そしてレース開始の合図が鳴った!


ラフィーナ「3、2、1・・・Goooooooooo!!!」


最終レースの出場者達が走り出した後、騎士王はホテルのモニター越しから見守っていた。


騎士王「ふむ、なかなかの走り。しかし、一つの懸念だけは結局解決できなかったな・・・」


すると、チャラ王が意見書が入った封筒を持ちながらバンとドアを開けた!


ガレス「ちーさん!?(水着霊基の第一霊基」
チャラ王「その問題点を王ちゃんがまとめた意見書を持ってきた!これをせめてもの参考にしとけ!」
騎士王「王ドラ殿がまとめた意見書ですか?渡しなさい」


一方、その最終レースで出場していたカービィ(エアライド仕様)、秘書スージー(ロボアーマーで出場)、フォックス、ファルコ、ウルフ(三人ともそれぞれのパイロット機で出場)、ファルコン(マシンカーで出場)、ウィッチ(魔法のほうきを操って出場)、鏡音姉弟(二人揃ってロードレーサーで出場)、双循(バイクで出場)、アストルフォ(ピポグリフで出場)、カレン(花の杖を魔法のほうきに変えて出場)が次々と脱落していく中、以蔵と共に残ったエージェントは王ドラを気にかける。


エージェント「アストルフォには悪かったな・・・;王ドラ、大丈夫か?」
王ドラ「はい。カービィさんには後で謝りますが、こんなところで落ち込んでいられませんよ」
エージェント「ははっ、お前らしいな」


すると、以蔵が飛んでいるマシンから砲撃を放った!


エージェント「お前っ!何すんだっ!!」
以蔵「はんっ、わしの下で談笑するのが悪いき。羨ましくなんかおらん!」
エージェント(あっちも王ドラに対してデレてんのかよ!?)


すると、ようやくレース地点がタオルミーナの海の上に突入した!


以蔵「見ちょれ!必ず勝っちゃる・・・」






騎士王からのアナウンス「あーあー、マイクテステス。急なお知らせで悪いのだがタオルミーナのコース経路変更。これよりこのコースのルールを飛行での走行は禁止に変更する」
以蔵「ゑ?」






すると、以蔵がマシンが反応してか上から落ちてきた!水上で受け止めたものの、スピードが急激にダウンし始めた!


リップ「ちー君!」
チャラ王「ああ、王ちゃんの勘が当たったよ。以蔵さんは水上での走行がまだ苦手だったことをな・・・!」


そう、王ドラはあの時に以蔵の態度の理由に気付いてこの行動を実行したのだった!本人としても努力したのだろうが、結局最終レースの日に至るまでできなかったのだろう・・・


王ドラ(ごめんなさい以蔵さん・・・恨むならあなたを騙してくれたバカトリを恨みなさい!)


急にルールを変更された以蔵は我に帰った後に憤慨した!


以蔵「なんじゃあああああー!!!納得いかん!!こうなったらもう棄権しちゃる!!」


すると、以蔵の方に音の刃と、矢文が飛んできた!音の刃は避けて矢文は慣れた手つきで受け取った後、その内容には・・・


乱麻からの文「こうなったからには最後の瞬間までやれ」
以蔵「トリからは無言の諌めで、乱麻からは弓弦を通じての矢文って・・・棄権したらわしが二人に殺される末路やないか!!」


一方のエージェントはすっかりと以蔵を追い抜き、ゴールに向かっていた!


エージェント「行くぞ!しっかり捕まってろよ!」
王ドラ「はい!」


水上を走るエージェントのマシンはとてつもないスピードで走り抜き、そして・・・!






ラフィーナ「Goooooooooooal!!!優勝はエージェントー!!」
エージェント&王ドラ「よっしゃぁぁぁぁぁー!!!!」






エージェントがゴールしたことにより、王ドラがトリスタンに引き渡されるのを免れたのだ・・・!






レースはエージェント側の優勝!

シチリアでの鳥の夢(後編)(その3) ( No.278 )
日時: 2024/07/26 17:08
名前: 桜 (ID: Mm9jHYga)

しかし・・・






トリスタン「ああ、負けてしまったのですね・・・」


それをサンソンと共に騎士王らとは別室のモニター越しで見ていたトリスタンは席を立って何らかのボタンを押そうとしていた。


サンソン「?何をするのですか?」
トリスタン「あの巨大鯨を使ってでも王ドラ殿をさらうのですよ。貴方のマスターのエージェント殿が以蔵殿を負かして優勝したのですから」


それを聞いたサンソンは自分の剣を持ちながら彼を止めようとする!


サンソン「力ずくでやってもろくなことはないだろう?あなたは欲しいと思った相手を手に入れるためなら手段は選ばない男だろうけど、僕はそんな相手でも退くつもりはない。今から僕はあなたを止めるよ」


サンソンに言われたトリスタンは少しだけ渋そうな顔をした。


トリスタン「・・・そうですね。貴方の言葉だからこそ私は耳に痛いですよ」






トリスタン「でも、それなら仕方ありませんね。リップやちー殿にも怒られますから」
サンソン「え?」






すると、サンソンは思いとどまったトリスタンを空振りする勢いで巨大鯨を呼び出すスイッチを押してしまった!


トリスタン&サンソン(°д°)あっ


そして突如レース会場でスペアで追加した巨大タコと一緒に巨大鯨が襲来しに来た!


王ドラ「えーっ!!?あの時の巨大鯨がなんでここにー!!?」
エージェント「巨大タコとセットかー!!?」


騒然となった会場では観客の避難をクルークと天草が先導していた!


クルーク「みなさん逃げて下さーい!!」
天草「アレの狙いはもしや、王ドラか・・・!!」


すると、巨大タコの足を王ドラに届けようとした!


王ドラ「やばいですってこれ!!?」


すると、その足を斬り付けられた!事態に気付いて二人を助けるために剣で斬った以蔵だ!


以蔵「大丈夫か二人とも!?」
王ドラ「以蔵さん!」
エージェント「以蔵が助けるのはいいが、こんな不安定な足場じゃ・・・!」


このまま絶体絶命かと思われたが・・・


???「諦めてんじゃねーぜ!足場なら俺が用意してやっから!受け取れ!」


すると小舟が出現し、三人はそれに乗る!王ドラは遠くからその海賊船を見て声の主は誰なのかピンと来た!


王ドラ「あなたは・・・!」






フレッド「残念だな巨大鯨サンと巨大タコサンよぉ!足場を提供されたらもう詰んだぜ!」






なんとぷよクエの海賊王の一人フレッド率いる海賊船ブラッドアンカー号がピンチに駆けつけて小舟を提供したのだ!これで足場の件は思わぬ助け舟により解決した!


以蔵「海賊か!わしらサーヴァントの中にはそういう奴もいるんじゃが」
王ドラ「大航海時代で活躍していた海賊達ですね!」
エージェント「その話はちょっと気になるところだが、今はこれの討伐に専念しないとな!」


そして巨大鯨と巨大タコを前にそれぞれの技や宝具を放つ!


王ドラ「スピニングバードキック!」
以蔵「わしは剣の天才じゃあああああー!!!」
エージェント「当たれぇぇぇぇぇー!!!」


そして大ダメージを与えたところでエージェントは最後のトドメの銃弾を放った!それに貫通されたことにより巨大鯨と巨大タコは沈んでいった・・・。


エージェント「ミッションコンプリート!」






そして騒動が解決した後、騎士王らも含めた大半の全員に無言の圧力で問い詰められたトリスタンは観念する。


トリスタン「・・・申し訳ありません。私が悪かったのです。我が王や以蔵殿らを騙しただけでは飽き足らず、憤って巨大鯨や巨大タコを放ってしまいました・・・」
サンソン「いや、巨大鯨や巨大タコのはトリスタン殿が悪くなくて・・・僕がポカをやらかして・・・(トリスタンの後ろに立たれる」
トリスタン「私が全部悪いのは認めます。全部」


そのトリスタンの態度に騎士王はため息を吐きながら言う。


騎士王「もういいです。自分に非があることを自覚しているので。王ドラ殿、せめてお詫びはさせて下さい」
王ドラ「えっ?」


すると、騎士王はスタンプカードに三つ目のアトラクションのスタンプを押した!


騎士王「三つ目のスタンプです。あのバカンスの魔王にこのレースのアトラクションの責任者を任されていたので」
王ドラ「あ、ありがとうございます!」


三つ目のスタンプを手に入れた後、トリスタンは王ドラ達を引き止めた!


トリスタン「待って下さい。リップらが行くなら私も同行させてもらえませんか?私は彼女のサーヴァントですので」
リップ「トリスタンちゃん・・・」
クルーク「好きにしていいよ。他の二人のアロハ騎士は操られてたし、ボク達の方でキミ達を守るのがいいから」
トリスタン「!ありがとうございます」
ベディ「・・・?」


そしてトリスタンがクルーク一行に加わった後、無事にカターニャのホテルに戻って来た!


ドラえもん「あっ、よかった戻って来たんだ!」
ラムダ(メルト)「三人とも、だいじょう・・・って、なんでここにトリがいるのよ!?」
トリスタン「ようやく合流したのです、ありがたく思いなさい」


言い合いになった二人を仲裁しつつルートは場を取り仕切る。


ルート「はいはい、喧嘩はいいから。夕食を食べに食堂に向かうぞ」
クルーク「はーい」
ルート「それとリップ、ちー・・・おかえり」
チャラ王「!」
リップ「ただいま!」


そして翌日の四つ目のアトラクションであるシチリア最大の文化都市パレルモでの出来事に対する期待と一抹の不安を胸にみんな休むのだった・・・。






三つ目のスタンプGET!

シチリアでの鳥の夢(後編)(その4) ( No.279 )
日時: 2024/07/26 17:12
名前: 桜 (ID: Mm9jHYga)

四つ目のアトラクション






いよいよその翌日となり、クルーク一行は古代都市のパレルモに向かっていた。おぼろはパンフレットを見ながら質問した。


おぼろ(モイモイ)「ねえ、ミニサマーフェスティバルならともかくお化け屋敷ってどういうことなの?」
王ドラ「私もわかりませんね。とにかく先にお化け屋敷に入って確かめとけばよろしいかと」
クー「お、もう着くぜ」


古代都市パレルモに着いた一行は早速そのミュージアムのような様々な国の建築方式が採用されていた建物の数々に思わず面食らっていた!


リップ「流石建築都市!あっ、ノルマン王宮とかもあるー!」
クルーク「古豪ゲーテがこの街を訪れて「世界一美しいイスラムの都市」と言った言葉も頷けるなぁ」
天草「(もしやこの都市のどこかに聖杯が・・・)ん?」


すると、クルーク一行はこの都市の建物とは明らかに雰囲気が違うのを発見する!日本風のお化け屋敷だ。


ルート「こ・・・これがそのお化け屋敷か」
ラムダ(メルト)「ちょっとぐらい入った方がいいかも・・・」


一行がそーっとお化け屋敷に入ると、そこには何の仕掛けもなかった。


リップ「何もないなぁ・・・」
チャラ王「もしやこれはハリボテか?」


すると、一行はふと横を見る。真っ暗で見えづらい建物の中から僅かに認識できるそこには・・・






何やら威嚇している巨大な何かだった。


大半の全員「ぎゃあああああーーーーー!!!!」






それに恐れのいて逃げ切った後、ナーサリーが泣いてしまった!


ナーサリー「怖いのだわー!!オバケなのだわー!!」
クルーク「よしよし;」
為朝「アレは急な視認阻害があり、正体を認識できず」
トリスタン「アレは認識しなくてよろしいかと;」


流石に現時点で確かめるのは早すぎたのか王ドラが場を取り直す。


王ドラ「まあお化け屋敷のは最後に置いといて、今はミニサマーフェスティバルのところに向かいましょう!」


クルーク一行がミニサマーフェスティバル会場に向かうと、そこは先ほどリップが見たノルマン王宮のところだった!


リップ「わぁー!アタシがさっき見たノルマン王宮だー!」
ルート「?確かにミニサマーフェスティバルだが・・・」


だが、看板に書かれていたのはミニサマーフェスティバルの名称ではなく・・・






看板「中規模ながら大盛り上がりのミニサーヴァントサマーフェスティバル開☆幕!」
大半の全員「ミニサーヴァントサマーフェスティバル!!?」






なんとその会場はミニサーヴァントサマーフェスティバルと呼ばれるところだった!そこに見慣れた足音を鳴らす人物が現れる。


クリオラ「あらあら、もう来たみたいね?」
おぼろ(モイモイ)「クリオラさん!?これはどういうこと!?」
クリオラ「このアトラクションの責任者代理として教えてあげるわ。ここはね・・・」






クリオラ「同人誌イベントなのよ!」






なんとミニサーヴァントサマーフェスティバルはいわゆるコミケで言う同人誌イベントだったのだ!あまりにも突然すぎて呆気に取られるが、クルークはあえて聞いた。


クルーク「・・・つまりボク達がここで売られてる同人誌を買えって?」
クリオラ「違うわ!同人誌をあなた達が描いて欲しいのよ!あの女を負かした後にクルークが連れて帰って欲しいのよ!」
クルーク「えっ!!?」


クルークがびっくりする中、天草が聞く。


天草「何があったのですか?」
クリオラ「それがね、メイヴが自分の写真集を製作しまくってそれを購入者達が続出してこのアトラクションを壊そうとしているの!本来はルール違反だったのよ!」
トリスタン「自分の写真集を売りまくりって?なんという自己愛というか自己肯定感の高さというか・・・」


しかし、メイヴは生まれながらの美しさを常に伴っているコノートの女王であるため、本来はルール違反であるのにも関わらず、その写真集に釣られて買ってしまった人物も多いほど人気が誇ったのだろう。この現状を憂いた責任者代理のクリオラはメイヴに対抗するための同人誌を製作してほしいと頼んだのだ!


クリオラ「お願い!一冊でも数冊でもいい、メイヴに対抗する同人誌を作って欲しいの!もちろんスタンプはあげるわ!」


そんなクリオラの素直な頼みに王ドラはがっくりと項垂れた後、それを承諾した。


王ドラ「同人誌作ればいいだけですよね?それなら・・・」
クリオラ「!ありがとう!」


しかし、同人誌を作るにも会場内を回りながら何から作ればいいのか悩んでいた。


クー「しかし、誰に役割を任せるか悩むなぁ」
為朝「それを今から決めるのだ」


すると、一行にアイスをあげた人物がいた。このアトラクションの手伝いをしていたアイオーンだ。


アイオーン「冷やしたとんがりの供物を食しながら思案するといい・・・」
リップ「アイオーンちゃん!やっぱりこのアトラクションの手伝い?」
アイオーン「手伝うだけでいいと言われたものである。龍馬にもあそこで自分の役割を果たしている・・・いや、あれは・・・」


アイオーンが指を指す方向を見ると・・・






以蔵がメインの同人誌を見ながら出すべきかどうか審査中の龍馬と多く並びながら冷や汗を描いている同人作家達だった(ぇ)


並んでる同人作家全員「・・・・・・・・・・・・;」
龍馬「うーん・・・以蔵さんはこういう感じじゃないんだよなぁ・・・」






王ドラ「・・・まさか手伝いってこれのことですか?つか、私にその審査を譲ってほしい下さいよ譲れ」
チャラ王「事態を悪化させるな!!」
ルート「そういえば、クルークは見てないよな?」
クルーク(□□д□□)アワワワワワドウヤッテメイヴノシャシンシュウニカツカカンガエナイト・・・
クー「かなり混乱してるから見てない;それが唯一の救いだな;」


その同人誌のテーマを決めるものを考えていた仮設ホテルではなんとか話し合いを重ねていた。


王ドラ「期限は1週間。内容を見る限り漫画やイラスト集だけではなく、ゲームやショートアニメも自作しているそうです」
ナーサリー「役割はあるの?」
王ドラ「うーん、私はショートアニメの方に集中したいので漫画のストーリー構成ぐらいはしますが、クルークさん、リップさん、チャラ王さん、トリさんがその作画やりなさい」
クルーク「えっ!?」
リップ「アタシ達が作画ー!?」
王ドラ「で、天草さんと為朝さんとクーさんとナーサリーさんとルートさんとおぼろさんとラムダさんはショートアニメの声優を担当してもらいます。そこに印刷所回りとかの雑用をこなしてくれる人材が欲しいのですが・・・」


すると、ドアをバンと開ける音を聞いた!セレンと彼のサーヴァントであるロビンフッドだ!


セレン「それに関して優秀な人材ならヘルプ扱いでそっちに提供するよ!」
ロビン「これをオレにやらせる気満々で連れてきたんですかねぇ!?(水着霊衣の夏の狩人の姿」
王ドラ「棚からセレンさんですか。まあ確かにこの役割はロビンさんならば優秀そうですし」
セレン「あっ、それと王ドラ君に会いたい人物も連れてきたよ。おーい、来てるよー!」


すると、王ドラのサーヴァントの一人の出雲阿国が部屋に入って来た!


阿国「王ドラ様、お会いしたかったです〜!」
王ドラ「ようやく(安らぎの)オアシスが来ましたか・・・」
阿国「!?(ズキュン」
トリスタン(紛らわしい言い方がダメですね)
クルーク(あれは無自覚な天然の人たらしが使うようなやつだよ)←人のこと言えない


そして、ようやくメイヴの写真集に対抗する同人誌とショートアニメの内容ができた!


王ドラ「これが必勝オーダーです!」


「メイヴの写真集に対抗する同人誌とショートアニメの内容」
・異世界における魔法少女であるリップ一行の冒険活劇の漫画(ちょっとお色気要素はあるが健全)
・仁義ありのややブラックジョークな報復痛快コメディのショートアニメ


クルーク「へー。確かにこういうハラハラも味わうけど対抗する分にはいいかも」
王ドラ「作画の方も必要であればちょっとは手伝いしますよ?」←自覚はないが絵がド下手(唯一苦手なこと)
チャラ王「結構っす;」


漫画班は王ドラがまとめてくれたプロットを元に漫画執筆に取り掛かっていた。


クルーク「なんかボクがメインの作画やるって恥ずかしいな・・・」←メインの線画担当(背景もちょっと)&クルーク名義の本になってる
リップ「いいじゃん、この中で一番絵が上手いんだから!」←仕上げの効果トーン貼り担当
チャラ王「ほらほら、時間ねーぞ・・・って、お前背景うめーじゃねーか!腹立つー!!」←ベタ塗り&人物の髪トーンや影などのトーン貼り担当
トリスタン「そうでしょうそうでしょう」←背景担当


すると、クルークのスマホに電話の通知がなる。彼は電話に応じた。


クルーク「はい」
メイヴ「あっ、やっぱり来たのねクルーク!私よv」
クルーク「メイヴ!?」


メイヴからの電話にクルークは戸惑いながらも問い詰めた!


クルーク「クリオラから聞いたよ!?キミ、自分の写真集を売ってファンを増やしたんだって!?」
メイヴ「別に撮影しただけでルール違反は犯してないわ?あの魔界の魔女がギャーギャー言ってるだけよ?」
クルーク「実写はダメだろ!?」
メイヴ「あの女に何言われたか知らないけどとりあえず負けないわよ。あ、朝一番に来て私の写真集を買ってね?じゃあね」
クルーク「おいっ買うわけないじゃん!!」


電話を切られた後、戸惑うチャラ王はあえて聞く。


チャラ王「メイヴに対抗する意志は深めたか?」
クルーク「当たり前だ!ロビンが今印刷所を探し回ってくれてるから勝つぞー!!」


一方、ショートアニメ班は出来はいいのだが、どこか物足りなさを感じていた。


王ドラ「うーん、やっぱりインパクトがちょっと・・・」
阿国「ああ、それならこの阿国さん、一人だけなら知っておりますよ?」


その数分後、王ドラと阿国はある人物に打診していた。シチリアを気ままに楽しんでいた高杉だ。


高杉「僕に黒幕の声優をやってほしい?」
阿国「そうなのです!王ドラ様が悩んでおられるのです、お聞きになってもらえませんか?」
高杉「え〜?なんかいやだなぁそれ。うん、面白そうだけど無理だね」
王ドラ「高杉さん・・・」






王ドラ「聞いてくれたら土方さんをはめる方法を教えますが・・・」






そう、何せ高杉は生前に新選組に追われていた身。ということは・・・


高杉「はっはっはっ、この天下の極道であるわしに対してやり返せると思っておったか!(かなりノリノリでこなしてる」
王ドラ(聞いてくれてよかった・・・まぁ、あれは半分嘘だったんですが)←確信犯
クー(策士かよ・・・;)


下手したらマルクやマホロアよりも厄介な人物だよなオイ。






まさかの同人制作


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