二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。5
日時: 2025/09/30 17:20
名前: 桜 (ID: ZZpzcnXb)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560(更新)


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

苺の彼方をもう一度(後編)(その2) ( No.111 )
日時: 2023/07/08 12:12
名前: 桜 (ID: eMnrlUZ4)

対巨大鳥戦






一方、ベリールーン郊外ではクルーク一行がシルアの行方を探していた。


ジャガー「なあ、ここで間違いねーか!?」
クルーク「多分まだ移動してるんだけど・・・!!」


すると、クルーク一行は例の巨大鳥に追いかけられながら飛び続けるグレンの飛行船を見た!


チャラ王「は!!?なんで!?」
ベディ「巨大鳥・・・!!そうか!シルアがそこに行って・・・!!」
アイオーン「仕方あるまい!ここから先はタケコプターで飛行する!」


一方、当の飛行船ではなんとか修復完了できたが、巨大鳥の未だに止まない猛攻から時に砲撃で攻撃したりと逃げまくっていた。


リデル「ま、まだあの鳥は追い続けてるんですか!?」
あやクル「体力がバカ高いではないか!!」
グレン「今はそんなこと言ってる場合じゃねーよ!!オルフェがなんとか動力炉を与え続けてるが、それもこのままじゃ・・・!!」


すると、その衝撃でモードレッドが目を覚ました!


モードレッド「な、なんだ!!?あれから何が起こってんだ!!?」
あいり「モーさん、よかった目を覚ましたわ!!」
ツースト「だけど、もう飛行船がまた大破されかけてるぞ!!」
モードレッド「ええーっ!!?」


すると、巨大鳥のくちばしが飛行船に突っ込もうとしていた!


イサキ「ぎゃー!!もうダメぇぇぇぇぇー!!!」
シルア(ベディ、あの時に飛び出してごめんなさい・・・助けて・・・!!)


すると、とあるパンチが巨大鳥に当たった!それはエクスカリバーの光のようだった。


タママ「あれ、エクスカリバーですか!?」
ラーマ「いや、これはエクスカリバーのレプリカのようなものだ。しかも義手。それで巨大鳥をパンチしたのか・・・」
シルア「!!」


すると、飛行船の天井からベディが降り立つ。その可憐な振る舞いと美少女顔に大半の全員が驚いた!


アミティ「!!?美少女だー!!」
ラフィーナ「ま、負けたわ・・・OTL」
シグ「虫の方が好きー」
ベディ「こんな身体のでかい女性いるわけないでしょう!?私は男です!!」
ヒメコ「えぇーっ!!!?」


すると、ベディに続いてクルーク一行が次々と降りて来た。


クルーク「よかったみんな無事かー!!」
ハッチン「クルーク!!ジャガー達も生きてたかよかったー!!(号泣」
トリスタン「クルーク殿らを探した先で見つけたのです。今あの少女に駆け寄ってるベディヴィエール卿」
ほわん「ほわっ!!?」


すると、ベディを見たシルアは叱られると感じて謝ろうとする。


シルア「ベディ、ごめんなさい・・・やっぱり怒って・・・」
ベディ「よかった・・・貴女が無事ならそれで良いのです・・・」


自分を優しく抱きしめてくれたベディにシルアは涙をブワっと浮かべた。


シルア「ごめんなさい・・・!ベディが勝手に・・・!!」
ベディ「大丈夫です。今解決します。トリスタン卿とメルトリリス嬢とリップ嬢!あと、龍馬殿とそのマスターも来なさい!」
トリスタン「!」
リップ「うんっ!」
お竜「アイオーン、リョーマ、行くぞ!」
龍馬「お竜さん、あまり強引に行かないようにね?」
アイオーン「ヴッ」


そしてベディ一行が巨大鳥を撃退しに飛行船の上に立ち、リップがヒップをステッキに変身させて目眩しのための散弾を放った!


リップ「散弾!!どこにいると思う!?」


リップの散弾の隙間から巨大鳥が混乱し、そこにお竜の伸ばされた髪の毛を絡み付かせた!


お竜「ほう。パワータイプだな。思わず食べたくなるな」


すると、その隙に巨大鳥に龍馬の刀での一撃を与えた!


龍馬「流石に今ので無力化はできてなさそうだね」


すると、メルトが持ち前の速いスピードを使って巨大鳥を自身の方に誘き寄せる!


メルト「ふふっ。どこを見ているの!?」


すると、トリスタンが自分の宝具で巨大鳥に攻撃しようとする!


トリスタン「行きますよ。痛みの音、嘆きを奏でる「っ!!ダメです!!」


すると、ベディが咄嗟にトリスタンを筋力Aの腕で止める!


リップ「ベディさん!?」
ベディ「ダメなのです・・・無力化はすると言いましたが、殺せなど言っていない・・・あの鳥も一生懸命生きているのです!」
シルア「!」
ベディ「だから私も、一生懸命助けたいのです!!」


ベディの言葉にはっとしたアイオーンは彼に問う。


アイオーン「ならば我は問う。貴様は巨大鳥を大人しくさせたいか?」
ベディ「!」
アイオーン「だが、生きてほしいというのはそれ以上に時に酷を与える末路もある。貴様の顔からは生前にも同じことの罪悪が見える。それでも相手に生きてほしいと願うか?」


アイオーンの問いにベディは悩みつつもこう答えた。


ベディ「・・・確かに私は、かつて罪を犯しました。王に生きてほしいと願うあまり、王の命に背いてあのような所業に至らせたことを」
アイオーン「・・・」
ベディ「ーーーーーだからこそ、償えぬ罪はないと信じたいのです。今世の時に我が王を残して逃げてしまった私の新たな罪も含めて。そのためにどんな結末が待っているとしても」


ベディの答えにアイオーンはふっと微笑いながら言う。


アイオーン「貴様は愚かである・・・だが、今の貴様ならば我がどれほど言っても聞かぬだろう・・・」


すると、ベディの思いを汲み取ったアイオーンが彼と契約する!これで龍馬同様にベディとも本契約したことになる。


リデル「アイオーンさん、新たな契約を・・・!」
ディルムッド「よし、あの巨大鳥を殺すがい「ダメーーーーーっ!!!」!!?」


すると、シルアがベディに懇願する!


シルア「殺しちゃダメ!あの鳥を・・・助けてあげて!!」


シルアの声を聞いたベディは了承する!


ベディ「まかせなさい。必ずあの鳥を助けます!」


ベディの姿にトリスタンは半ば呆れながらも歩み出す!


トリスタン「仕方ありませんから、私も協力します。一人の小さなレディの頼みなので」
ベディ「!ありがとうございます、トリスタン」


すると、巨大鳥がなおも猛攻しようとする!


ベディ「策は!?」
トリスタン「ご安心を!私の宝具は、トラップワイヤー代わりにもなっているのです!」


すると、巨大鳥はトリスタンの宝具で縛られた!これを好機と踏んだアイオーンは浮かんだ令呪を光らせた!


アイオーン「令呪を以て命じる。セイバー・ベディヴィエール、宝具で巨大鳥を無力化せよ・・・!」


アイオーンの令呪による命を受けた宝具を巨大鳥に放つ!






ベディ「我が魂喰らいて奔れ、銀の流星!一閃せよ、銀色の腕(デッドエンドーーーアガートラム)!!」






ベディの宝具により巨大鳥はようやく大人しくなり、身体が普通の鳥のサイズにまで縮んだ。これにチャラ王は感嘆していた。


チャラ王「すげ・・・!」
ルート「あの二人は息ぴったりだな。トリスタンも、前よりも楽しそうにしている」
おぼろ(モイモイ)「そうね・・・」


すると、その鳥に数多の鳥が駆け寄って来た!


クー「あの鳥の群れ、仲間か!?俺達を敵討ちしにきたのか!!?」
ベディ「あの鳥を、迎えにきたのですよ。ほら見なさい」
メイヴ「えっ?」


すると、数多の鳥のうちの一匹が気絶している鳥に呼びかけた。それで目を覚ました鳥は前よりも軽やかに鳥の群れに帰って行った・・・。


シルア「とても嬉しそう・・・ずっと会いたかったんだね。それなのにシルア、殺しちゃえばいいって酷いこと言って・・・」


すると、そんなシルアの頭をベディが優しくポンと撫でた。


ベディ「それはもういいですよ。ーーーーーシルア、頑張りましたね」


ベディが誉めてくれたことでシルアはまた泣き始めてしまった!


シルア「ベディ・・・お姉ちゃんが言ったこと、思い出したの・・・あの鳥も生きてるから、恨んじゃだめって・・・シルアもっ、シルヴィお姉ちゃんに、会いたいぃぃ!」
ベディ「シルア・・・」


すると、モードレッドを連れたあいり達が医務室から帰ってきた。


あいり「終わりましたの?」
モードレッド「って、ベディヴィエール!?お前、見つけれたのか!?」
ベディ「モードレッド卿?いや、この絆の子がパンダと墜落したのを運んで」
クルーク「だからボクは絆の子じゃないって;」
ツースト「って、その子はどうした?」
ナーサリー「シルヴィお姉ちゃんに会いたいって泣いてるのだわ・・・」
あおい「そうですか・・・えっ?シルヴィ?アタランテ、確かあなた達のところの・・・」


一方、ベリールーンの王宮ではベリーが母親である女王にアッツアツの風呂に強制的に入らされていた。


ベリールーンの女王「どう、ベリー?久々に過ごす親子水入らずの風呂は」
ベリー「熱いし最悪よOTLアリシア達、無事かしら・・・」
ベリールーンの女王「大丈夫よ、ああいう下僕はあれぐらい可愛がればいいわ。マグマで溶けるくらいには」
ベリー「は!!?」
ベリールーンの女王「何よその顔、ブサイクよ?」


すると、ベリーは涙ながらに母親に食ってかかった!


ベリー「お母様、アリシア達はベリーの下僕じゃなくて、友達で仲間でもある家族よ!!」
ベリールーンの女王「友達・・・?」


すると、そんな二人のもとに一人の兵士がボロボロになりながら入って来た!


兵士「女王様!!大変です例の逆賊どもが、とうとうこの王宮に侵入しました!!」
ベリー「!!?」
ベリールーンの女王「なんですって?」


一方、エージェント達はガレスと段蔵にベリーが連れて行かれた場所まで案内されていた!


ガレス「ベリー様は女王が親子水入らずで大浴場に連れて行かれています。あ、女王の裸は見ない方がいいかと;」
弓弦「死ぬフラグだよそれ!!?」
乱麻(女性の裸体は恥ずかったか・・・)


すると、王宮内にとある緊急警報が鳴った!


緊急警報「非常事態、非常事態(エマージェンシー、エマージェンシー)例の逆賊、この王宮内に侵入」
エージェント「なんだって!!?」


一方、大浴場ではベリー母子をじろじろと見ながら嗤う男がいた。青の吸血鬼一族の一人で、かつてはヴィラリン帝国でヴィオロン大佐になりすましていたクロラだ。


クロラ「全くククラ様も人使いが荒い・・・太陽の騎士であるお前と同行しろというからな」
ベリールーンの女王「私の城に入って来るとはいい度胸ね・・・よほど死にたいのかしら?」
ガウェイン「風呂真っ最中のマダムに言われたくないのですが。ベリールーンの女王」


一方、空上に飛んでいるグレンの飛行船ではガレスが王宮にいるとベディが話してくれたことで彼女を船内の探知機で探していた。






クロラ&ガウェイン襲来&クロラ再登場

苺の彼方をもう一度(後編)(その3) ( No.112 )
日時: 2023/07/08 12:16
名前: 桜 (ID: eMnrlUZ4)

味方側からの嬉しい救援






モードレッド「早くしろ!ガレスにもし何かあったらぶっ殺す!」
オルフェ「わかっとるわ!今動力炉にも入れまくっとるわい!!」


一方、とある某所では部屋にいるボーン・キングの愛妾の吸骨鬼ナタリーはとある赤ん坊に子守唄を歌っていた。キングとの間にできた子らしい。


ナタリー「キング・ジュニア・・・あなたの父親のキング様も復活なさった。いずれ成長したらあなたはお父様の片腕になれるのよ。それまでは私はあなたのそばにいるわ」


ナタリーは愛した男であるキングを恋慕しながら彼の名を呟く。


ナタリー「キング様・・・」






ザシュッーーーーー






ナタリーが何者かによって殺害されたあと、泣き始めたキング・ジュニアも殺害された。キングが不在時の出来事であった。






一方、ベリールーンでは女王がクロラとガウェインと共に戦っていた。女王は桁違いの強さを持ち、クロラも思わず感心していた。


クロラ「ほう。やるな?」
ベリールーン女王「わかったでしょ?さっさと放り出されることね・・・「ではこれはどうだ?」


すると、クロラがパチンと指を鳴らすと、瓦礫が動かされベリーの頭上に落ちようとしていた!


ガウェイン「クロラ!?」
ベリー「!!!」
ベリールーンの女王「ベリー・・・!?」


思わず死を覚悟したベリーは直後に何かに包まれたような感覚がした。恐る恐ると目を開けると、そこにはエージェントがいた。


エージェント「大丈夫か?ベリー」
ベリー「パ・・・パ」


ベリーは自分がずっと待っていた人物を見て思わず涙がこぼれたが、クロラは舌打ちをしながら食ってかかっていた。


クロラ「まさかお前達がかぎつけて来るとは・・・!!」
サンソン「前はエージェント様達が随分とお世話になったようですね?」
クロラ「そりゃあな。その男達にあの時の儀式を邪魔されたら憎くなるだろうな・・・」






クロラ「この生まれ持った痣を見たらなぁ!!(顔には先祖が由来する呪いの痣」
アレク「!!!?」






エージェント一行はその痣を見て驚く。そしてそれでベリールーンの女王が彼に関する事実に気付いた。


ベリールーンの女王「あなた、人間との混血ね?しかもそれは愛する二人を陥れた罰を受けた、とある王族の男が原因して」
乱麻「!!?」


ベリールーンの女王の発言にクロラは一瞬だけ訝しげな顔をした後に答える。


クロラ「ああ、そうだ・・・とある王族の男が親友を取られて怒りに狂った隙を突いた青の吸血鬼一族の女との情交の果てに子を宿させた。呪いの制裁を受けたのは・・・そのあとだ」
アリシア「!!!」


クロラは武器の剣を構えながらエージェント一行を斬ろうとする!


クロラ「だから・・・僕の呪いを解くためならば、貴様らを殺す!!」


すると、ガレスが間に割って入って止めにかかった!


ガレス「それは人の命を奪ってまで呪いが解けるものではないでしょう!!」
ガウェイン「!!」


すると、ガウェインはガレスの姿を見て驚く!


ガウェイン「・・・ガレス?貴女は死んだはずだと・・・」
ガレス「!?」
フルシュ(忘れてた!!確かガレスちゃんは・・・!)


すると、ガウェインの方に天井から何らかの月の光が発する!


ガウェイン「!!?(ぐっ、また同時に痛みが・・・!!」


そしてその月魔法を発動させる!


ラン「ムーン・イア・ヘカイテ!!」


月の巫女に変身したランの新たな月の攻撃魔法にガウェインは致命傷を受けたあと、思わぬ救援にアリシアは手を振った!


アリシア「ラン!」
ラン「アリシア!?それとみんな大丈夫ですか?」
アストルフォ「うん、なんとか。クロラはガレスちゃんが撃退したし、ガウェインも・・・」


すると、瓦礫の中で朽ちたはずのガウェインが辛うじて立った。これに大半の全員は驚く。


ガウェイン「今度は現代の月の巫女ですか・・・これで五つ目の命を奪ってくれたな・・・」
ブラック「五つ目?」
以蔵「ようわからんが、また斬っちゃ「ダメだ今は戦うな!!」


すると、王宮の上に着陸していたグレンの飛行船からツースト達が出て来た!


ツースト「そいつ、式神の道具「七つ星」を取り込んでやがる!!つまり霊核の他にハートビート・クロックタワーの件までは七つの命を持っていたんだ!!」
サンソン「なんだって!!?」


ツーストが明かした事実に大半の全員が唖然になるが、ガウェインは疑問符を思い浮かべた。


ガウェイン「なぜ貴方が式神の道具を・・・いや、待て。貴方は・・・」


すると、ガウェインがツーストの襟巻きを掴んで問い詰めた!


ガウェイン「なぜ貴様の方から、あの式神の魔力がある!?貴様、もしやクロスの主人か!?答えろ!!」
ツースト「・・・そうだと言ったらどうするんだ?その態度からクロスに関係してないわけじゃないようだな」


ツーストの発言にガウェインはその襟巻きを離した後に言い放つ。


ガウェイン「キング、まさか目の付け所が悪いとは・・・まあいいでしょう。現代の月の巫女、仲間と共に二つの事件を解決したと言っても貴女のその衣装はまだ未完成の証だ」
ラン「!」
ガウェイン「クルーク。いずれ貴方を攫いに行く。たとえ敵に回ったベディヴィエールやパーシヴァル、ガレスを殺してでも」
ガレス「・・・!!」


すると、ガウェインの身につけている首飾りが赤く光ったあと、彼は気絶しているクロラを連れながら転移空間を発動する!


ガウェイン「ではさらば」
ゼオ「!待て!!」


ガウェインが立ち去ったあと、ガレスは自分の兄が闇に落ちたと実感し、涙を流した・・・。


ガレス「兄様・・・」


そんなガレスをモードレッドが頭を撫でたあと、ツーストに聞く。


モードレッド「なあ。何か知ってんのか?」
ツースト「・・・」


すると、エージェントがベリールーンの女王に頼み込む!


エージェント「あの、女王!お願いします、ベリーを連れ戻さないで・・・」


すると、女王は突然高笑いし始めてしまった!大半の全員が驚いたあと、女王は笑いが止む。


ベリールーンの女王「全くあそこで立ち向かうなんて・・・まあ例の逆賊達を撃退してくれたし、友達ごっこでも好きにすればいいんじゃない?」
エージェント「!ホントですか!?」
ベリールーンの女王(全くベリーが他国でいじめられてるんじゃないかってヒヤヒヤしたわ!)


すると、サンソンが何かをベリールーンの女王に渡す。ベリーのぬいぐるみだ。


サンソン「女王、これは僕が作ったぬいぐるみです。これでベリーと一緒ですね」
ベリールーンの女王「・・・。今度はどうやっていじめとこうかしら」
サンソン「えっ!?」
ベリールーンの女王「嘘よまた来なさい。あ、ついでに飛行船の修繕とあいつらに関して協力ぐらいはするわよ」
グレン「!ありがとうございます!」


そしてグレンの飛行船で元の世界に帰ったあと、ベリーは先ほど見た母親の意外な一面を驚いていた。


ベリー「・・・あの人にも、ああいう顔はするんだね・・・」
ププル「ところでなんでシルアちゃん連れてるの?」
グレン「ああ、会いに行かせるんだよ。・・・モードレッドの要望でな」
ププル「え?」


一方、スマブラ屋敷ではメタナイトがゼオから連絡を受けていた。


メタナイト「そうか。ようやく見つけたか。そうとなればこちらも準備に取り掛かる。お前達はそれまでゆっくり休め」


メタナイトがその連絡を終えたあと、スマブラ屋敷にインターホンが鳴った!メタナイトがそれに応じる。


メタナイト「誰だ?」
???「・・・開けてくれ。キミ達に協力したい」
メタナイト「何かのグループか?悪いが、今はこっちも取り込み中で・・・」


すると、しんのすけがドアを勢いよく開け出した!


しんのすけ「良ちゃん!?みんなも!」
良「しんちゃん!」
メタナイト「えっ!?」


一方、白金にあるモードレッド達の住むマンションに着いたクルーク一行は葉樹を通して月島家のメイドの一人であるシルヴィに会った!






ベリールーンから帰還

苺の彼方をもう一度(後編)(その4) ( No.113 )
日時: 2023/07/08 12:19
名前: 桜 (ID: eMnrlUZ4)

葉樹「この子だよね?」






シルヴィ「おかえりなさいませ〜(完全に葉樹の趣味全開のミニスカメイド服」
大半の一同全員「」






シルア「お、ねえ・・・ちゃん・・・?(顔真っ青」


葉樹の趣味全開のミニスカメイド服を着ているシルヴィの姿に大半の一同全員が引く中、あおいが言う。


あおい「やっぱりですか!この子、あっちゃん達の担当してるメイドの一人ですよ」
シルヴィ「シ・・・シルア!違うのこれは仕事用の制服なの!!Σ(°д°Ⅲ)」
パーシヴァル「まさか人間界に飛ばされていたとは・・・」
モードレッド「それにしてもお前の趣味全開じゃねーのか;」
葉樹「ふっふーん。こっちのはメイド服を差別化しないと分かりにくいでしょう?」


すると、シルアは涙ぐみながら姉のシルヴィに問い詰めた!


シルア「それよりも・・・どうして早く帰って来なかったの!シルア、ずっとあの孤児院で待ってたんだよ!!」
シルヴィ「早く帰りたかったんだけど、旅の途中で巻き込まれた竜巻に人間界に飛ばされた時に飛行船が壊れて帰るに帰れなくて。だから、飛行船を買うためにみんなでバイトしてたのよ」
シルア「・・・っ」


すると、ふてくされてるシルアをシルヴィが優しく抱きしめた。


シルヴィ「ごめんね、シルア。もっと早く会いに来れればよかったね」


シルヴィの自分を想う言葉にシルアは涙を流したところを姉が茶化した。


シルヴィ「泣き虫なのは相変わらずね」
シルア「なっ;それは、お姉ちゃんもでしょ?」
シルヴィ「・・・ふふっ」






シルア「もうどこにも行ったりしないでねお姉ちゃん」
シルヴィ「ああ。どこにも行かないとも」






ベディ(よかったですね、シルア)
クルーク「・・・」


すると、見かねたクルークがベディに聞く。


クルーク「これでキミの理由はなくなったね」
ベディ「!はい」
アタランテ「どういうことだ?」
クルーク「ベディは姉の代わりにこの子の面倒を見てたんだ」
アタランテ「そうか・・・(先を越されたようだな・・・」←大の子供好き


すると、トリスタンがベディにマントを掴まれながら呼び出された。


ベディ「トリスタン卿。少しだけよろしいですか?」
トリスタン「!」


ベディはトリスタンを二人だけで庭園に呼び出したあと、彼はさっきのことを謝罪した!


ベディ「さっきは申し訳ありません。貴方にとっては良いことだと思うのに、思わずあの彼にヤキモチを妬いて、それであんな態度を取って・・・モードレッド卿が何も言わないのは貴方の成長を少しだけ認めているからだと思うのですが、私はああいう割り切り方はできない。あの卿のように、成長を認めることもできていない・・・!」


ベディからの謝罪にトリスタンは少しだけ口を噤んだあと、静かに呟く。


トリスタン「・・・怒ってはいませんよ。ただ・・・貴方に冷たくされて、理由を言ってくれないから悲しい・・・私はやっと会えて嬉しいのに、貴方がまだ維持していることが嬉しかったのに・・・!嫌われたのかと思いました。私は、ガウェインと訣別して、それでも貴方が敵に回らないで嬉しかったのです・・・!」
ベディ「・・・待たせて、ごめんなさい。トリスタン」


そんな二人を物陰から見たリップ&チャラ王&ルート&おぼろ(モイモイ)&メルトはようやく安堵する。


リップ「よかったね・・・!トリスタンちゃん
・・・!」
チャラ王「あれは強がるよりはよっぽどトリらしいな;」
ルート「やっぱり相当気を張ってたのか」
おぼろ(モイモイ)「しょうがないよねー男って;」
メルト「それは激しく同意よ?」


一方、そんな彼らに同じく龍馬&お竜やガレスと共に様子を見にきたアイオーンが声をかけた。


アイオーン「無断の追跡は神罰による天雷を下すだろう・・・」
チャラ王「うわっびっくりした!!」
お竜「お竜さん達もいるぞ」
龍馬「僕らと同じことを考えたみたいだね;」


すると、ガレスはアイオーンに声をかける。


ガレス「アイオーン様、頼みがあります。私とも契約して下さい!」
アイオーン「ヴッ!?」
ガレス「私は兄様がああなった理由を他の円卓同様に知らないまま・・・この耳で兄様から真実を知りたいのです。私自身に放っておくなんてできるわけないから・・・」


アイオーンはその言葉を聞いて、ガウェインが身につけている赤い色の首飾りについて薄々と何かに勘づいていたのだ。大きな力を持つ何かを。すると、返事代わりにアイオーンはガレスとも契約した!


ガレス「ありがとうございます!」
アイオーン「神もそれは・・・気になっているだけである」


一方、ランはププルとメイヴとバルコニーで話していた。


ププル「やっぱり綺麗な風景だね〜!」
ラン「わわっ、ププルさん落ちないで下さい!」
メイヴ「ところであなた・・・よく見たらいい素材してるわね。ほら、磨いであげるからこっちに来なさいよ」
ラン「ほわっ!?それはなんなんですか!?」


すると、そんな三人に何らかの光の巨大槍が降りてきた!


メイヴ「!!あの魔力は、獅子王の宝具!!?」
ラン「!!ププルさん、危ない!!」
ププル「わっ!!?」


ランは月の防御魔法でそれを見事に防ぎ切るが、煙が消えたあと、彼女の姿はなかった。


メイヴ「うそ・・・;」
ププル「ランちゃん!!!?」


一方、とある某所ではランスロットはフリードに頼んでそれをもらうことに成功した。


フリード「じゃあ、これで・・・ピョン★」
ランスロット「悪いな。急な頼みで」
フリード「別にいいピョン★ただ・・・同僚に優しすぎるのは、正直どうかと思うよ・・・ピョン★」


フリードに言われたランスロットはそれを持って立ち去ったあと、彼は呟く。


フリード「あの子はよく生きていられてる、ピョン★」


一方、ランスロットはフリードに渡されたある封筒を持って歩いていた。


ランスロット「彼は一体何を・・・あっ、思わず開けて落ちてしまった!すぐに拾わないと・・・とぅわ?写真・・・?」


すると、ランスロットはその写真を見て衝撃を与えられた。その人物はガウェインとホイップに最も関係している人物・・・!


ランスロット(なんだこれ・・・!だが・・・まさか・・・!!これがガウェインの豹変した理由か・・・?)


一方、ランが行方不明になったことでざわつき始めた大半の一同をトリスタンは唖然とした表情で見ていた。


トリスタン「獅子王が・・・!!」


すると、そのトリスタンにある人物が目隠しをした。それはあの時にスマブラ屋敷で見たボロボロのフードを被った人物だ。


???「現に太陽の円卓騎士の核心に近づいている。ガウェインの真実を知った時には、お前達を敵として認めよう」


その人物が再び消えたあと、トリスタンはそれをどういう意味だと疑問符を浮かべながらその正体については謎がさらに深まる一方、ランスロットは空中庭園にいるガウェインに会うために走る中、Bキングとヘクソンの会話からとある情報を聞いた。


Bキング「ほんまにワイのところにナタリーがジュニアと共に殺害されたんや!!獅子王のところにもアグラヴェインが暗殺されたと聞いとる!!」
ランスロット「!!?」
ヘクソン「まあナタリーとジュニアの件はともかく・・・アグラヴェインが殺害されるのは好機であろう?いずれガウェイン一人を残して獅子王やランスロットも殺害するつもりだからな」


ヘクソンの言葉にランスロットは驚愕を抱えたまま庭園に着く。その一番高い木の上にはクロラと共に赴いていたベリールーンの任務から帰って来てどこかのバンドの曲をアカペラで歌っているガウェインの姿があった。


ランスロット「・・・」


ランスロットはその木を登ったあと、また冷たく扱われるのを覚悟しつつガウェインに聞く。


ランスロット「ガウェイン。あの現代の月の巫女は獅子王の聖槍で消失したが、死んではいないだろう」
ガウェイン「〜♪」
ランスロット「ガウェイン。ガウェイン」






ランスロット「クルーク〝公〟の」
ガウェイン「!」






『ガウェイン。娘のホイップをよろしくな。俺が死んだあとでも』


その言葉を聞いたガウェインは静かにこう呟く。


ガウェイン「・・・あれは私のせいです。私がちゃんと気付かなかったのが悪いです。口にしなければわからないなどと、人としても傲慢だったというのに」
ランスロット(あの卿がホイップ以外に見たら普通の子である〝絆の子〟に執着を抱くのは稀だ。だとしたら・・・)
ガウェイン「だから、ホイップの呪いを解かなければならない。そのために〝絆の子〟を」






ガウェイン「クルークと同じ名を持つあの子を・・・」






まさか、思いもしなかった。ガウェインはあの頃も今も変わっていないなんて・・・






卿が愛した子であるホイップが、ガウェインを縛り付けるために、利用されているなんて。






FIN






「オリキャラ紹介」


・シルア
メルヘン王国に位置する苺の国ベリールーンの孤児院に住む幼い少女。ベディと出会う前は心を閉ざしていたが、本来は明るく感情豊かな性格。物心が付く前の頃より慕う姉を長い間待ち続けており、それを巨大鳥のせいだと憎んでいたが、後にその真実を知ることになる。


・シルヴィ
月島家のモードレッド達が住む白金のマンションを担当するメイドの一人。元は旅人であるが、その途中で巨大竜巻に巻き込まれて人間界に飛ばされた時に飛行船が壊れてしまい、新しい飛行船を買う資金を貯めるために月島家でバイト要員のメイドとして働いていた。元はメルヘン王国にある苺の国ベリールーンの孤児院出身であり、先述のシルアの実の姉。


「後書き」
円卓捜索がメインのお話が終わり、次回からいよいよ第四部後半が大詰めに入っていきます。その終わりまで止むことなく突っ走ろうと思うので最後まで付き合っていただけたらと。
ちなみにベリールーンの名前の由来はFGOの関連するアレから多少は変えたものです。ストーリー名にもありますが、それをベリールーンにかけてもあんまり違和感ないw
ベリーちゃんの故郷の話をいつか書きたいと思っていたので彼女のプロフィールを参考にしつつ話の構想も膨らませました。あと、段蔵ちゃんが何気なく桜サイドの戦力の鯖入り。彼女については今後の第四部のあとでもある話の重要人物として出そうと思ってるのでそれについても気長に待っていただけたら嬉しいです。第四部も最後の最後まで突っ走ろうと思うのでよろしくお願いします!






いよいよ第四部後半が大詰めに・・・!感想OK

輝ける希望の星達よ(その1) ( No.114 )
日時: 2023/07/13 12:43
名前: 桜 (ID: aU51y5nQ)

今回からはいよいよ第四部後半の終盤突入&ランスロット&獅子王戦です。なぜかって?それは前回の話からしてこれの方がいいのさ!






「小ネタ」メタナイトの素顔に鯖達は萌えるか?


メタナイト「〜♪(今日はパフェあるかな・・・」






モードレッド「こんのバカトリ野郎がーーーーー!!!(激怒しながらトリスタンにクラレントを振り上げる」
トリスタン「ここでクラレントを振り上げるとは;」
メタナイト「!!?」






二人の喧嘩を目撃したメタナイトはモードレッドの宝具で仮面を割られて気絶してしまった!


モードレッド「げっやべっ!!」
トリスタン「だから、クラレントを振り上げるのはいかがなものかと;ほら、メタ殿、モードレッドが謝るから起きて・・・」






メタナイトの素顔:カービィと同じぐらい可愛らしい顔






すると、それを見たトリスタンとモードレッドは無言の合図で伝えてそれぞれ取り出したスマホのカメラで撮り出した!二人の喧嘩の理由はトリスタンがあいりに言い寄ったことだが、メタナイトのウルトラキュートな素顔を見ていつのまに仲直りしたらしい・・・。
その後日・・・


以蔵「見ちょれトリスタンとモードレッドの奴、メタ助の可愛い素顔の写真を送ってきたぜよ!」
サンソン「本気かい!?」


サンソン「メタナイト殿の素顔はこんなに可愛いのですよ!」
ナポレオン「何だって!?」


ナポレオン「メタナイトの奴、仮面で素顔を隠すとは損してるぜ!」
メイヴ「意外と可愛い方じゃないのよ・・・!」


メイヴ「そうでしょ、もったいないわね!」
デオン「せめて私のような騎士を見習う勇気はないだろうか・・・」


フィン「おお、可愛らしい!」


沖田「メタナイトさんの素顔ですか!?」


エジソン「メタナイトの素顔は・・・」


アサト「これは誘ってる系かなぁ?」






お竜「あ、素顔が癒し系のマスコットのような魔性の一頭身騎士だ」
龍馬「お竜さん;」
メタナイト「やかましいいい加減にしろーーーーー!!!」






王ドラ「計 画 通 り(実はモードレッドにトリスタンがあいりを口説いたと教えた今回の発端」


王ドラはタヒんだ(爆弾投下)






ずっと叶いたくて、死ぬほど叶いたくて、だけど叶わない願いだと言うことは知っている。


またかつての円卓のように過ごせる日々。くだらないことも言い合って、平和な現代ゆえ今度は我が王も、ガウェインも幸福に。それは聖杯でも叶うわけではない。だが、心のどこかでは・・・ほんの少し、叶う道筋が見えた・・・とその日が来るのを待っていた。


何度失意に堕とされれば、私は諦めることができるのだろう。






ガウェインに殺されること。






王ドラ「そうですか、ランさんが獅子王の聖槍からププルさんを庇って消失と・・・」


その翌日、王ドラと天草とクロムはスマブラ屋敷に帰って来ていたクルーク一行から傷だらけの三つ巴悪魔から逃げ出していた円卓騎士を全員見つけ出した報告をすると同時にランが獅子王の聖槍でププルを庇って消失したと聞いた。


ププル「ごめん、本当ごめん・・・っ!!」
クロム「いや、いいんだ。まだ死んでないわけじゃないから、どこかにいる可能性は残されてある。低い可能性だがな」
ゼオ「万一に聞くが、やっぱりアグラヴェインが関係しているからか?」


ゼオの問いに王ドラは首を横に振る。


王ドラ「・・・彼はあなた達がベリールーンに向かったのと同時刻に一人で私の元に訪ねて来た後に・・・何者かに暗殺されて消滅していました」
トリスタン「・・・っ!!!」
天草「その暗殺犯は傷だらけの三つ巴悪魔の一人か、万一彼らの元にスパイとして送り出していたハウルやフリードの可能性もあるようです。今はまだ解析は行っていませんが・・・あのアグラヴェインがあれで消滅するのは意外とあっけなかったですがね」


アグラヴェインが暗殺された・・・!?それは天草やベディ達の逃亡の手引きが敵側にバレたかあるいはいずれ敵対する前に未然に殺したか・・・どっちにしろ今は断定できないだろう。
王ドラは何かを思い出したか四次元袖を探る。


王ドラ「ドラリーニョが泣いて暴れたのを押さえてたから忘れかけてましたが・・・サンソンさん、これを」
サンソン「えっ?」


すると、王ドラはアグラヴェインに渡された封筒をサンソンに手渡した。


王ドラ「私が欲した情報であり、彼が消滅前に見つけ出したのをあなたに渡すように言われたので」
サンソン「えっ、重要機密ですか!?僕が抱える自信はないです!」
王ドラ「一応は重要機密なのですか?いや、私も秘密裏に調べたし、それに該当しますね・・・」
クロム「お前も確かめずに調べたのかよ!?」


すると、王ドラはクルーク一行に伝える。


王ドラ「とにかくランさんはこっちで見つけ出します。あなた達は決戦までにゆっくり休むこった!」
大半の人達全員「えーっ!!?ぶーぶー!!」
エージェント「こらっお前らっ;悪いな、すぐに休むぜ!」


クルーク一行が部屋から出て行った後、一人残っていたトリスタンは去り際に言う。


トリスタン「王ドラ殿」
王ドラ「なんですか?」
トリスタン「私はこの先に貴方がどこに消えようとも必ず見つけ出すことを約束します。だから、この決戦に勝利した後・・・」






トリスタン「1回だけ褥(しとね)を共に「チャラ王さーん、あなた方のところのトリさんがちょっかいかけてきてまーす」すみませんでした許して下さいOTL」






トリスタンが部屋から出て行った後、クロムは思わず同情するように王ドラに言う。


クロム「お前、ヤバいのに好かれたな;もしかしてあいつはお前が女の子が苦手な思春期のDTだって知ってるのか?」
天草「そうなのですか!?私が夜中に抱き潰すなりお守りしますよ!」
王ドラ「発言からしてアウトだから嫌です;」


天草にも警戒心を抱く王ドラ(まる子のナレーション風)






ラン「ん・・・」


ランは気付いたらどこかの町の丘の上で目を覚ました。その地はドイツのある町に似ていたが、ランが見覚えのない景色がその下に広がっていた。


ラン「ここは・・・どこ?私、ププルさんを聖槍から庇って死んだはずじゃ・・・!!」


すると、ランは自分を見る人物に気付く。そこには何か違う雰囲気を持つガウェインと、彼と一緒にいる幼い少女だった。


ガウェイン「・・・貴女、今どこから来ました・・・?」
ラン「えっ・・・えっ?」
???「お姉ちゃん、誰?ガウェインを知ってるの?」
ラン「あ・・・私は・・・」


すると、ランは大きな腹の虫の音を鳴らした!思わず顔真っ赤にして沈黙してしまう。


ガウェイン「お腹が空いていたのですね。ちょうど私達は散歩の帰りでしたので、うちでどうぞ食事を」
ラン「えっ、いいんですか!?」
???「うん、お姉ちゃんがなんか疲れてそうだったから」


ランはガウェインと少女に食事に招かれた家である楽器職人である男が迎え入れた。


???2「おかえりー。お、その子は?ガウェイン、お持ち帰りしたのか?」
ガウェイン「してませんよ;拾ったのです」
???「叔父さん、冷やかしはダメー」
???2「冗談だよ。お前の癖だ。倒れていたところを見つけて連れてきたもんな」
ガウェイン「それも騎士の基本ですよ」


すると、ランは少女の叔父が作っているクラリネットを見た。


ラン「クラリネット?」
???2「そうそう、俺は木管楽器職人で、姪で義娘でもあるホイップが駆け出したばかりのクラリネストなんだよ。親である俺の兄夫婦が認めてもらえなくてそれで引き取ったんだ。まあホイップは兄の再婚相手の連れ子だから血縁上の姪ではないんだけどな・・・」
ラン「・・・」
???2「でも、ホイップはクラリネット演奏が上手なんだ。ガウェインもわかってる。だから、アメリカにあるジュリアード音楽院に特待生枠で合格を目指して勉強してるんだが、ソルフェージュだけがかなり苦手らしくてな・・・;」
ホイップ「・・・」


すると、ガウェインはホイップの叔父に言う。


ガウェイン「この子はお腹が空いてるのですが」
???2「マジ!?悪い悪い、今から飯を作るよ!」


ホイップの叔父がガウェインと共に食事を作りに行った後、ホイップは言う。


ホイップ「お姉ちゃん、僕はこれからソルフェージュの勉強するから。部屋で休んでて・・・」
ラン「ソルフェージュだったら教えようか?」
ホイップ「えっ?」


すると、ランはホイップが持つソルフェージュ用の楽譜を見ながら歌を使った説明する。


ラン「倍音なら合わせてみれば音感わかるかも。ほら、こんな風に。ラ〜♪」
ホイップ「えっと・・・こう?ラー♪」
ラン「もうちょっと高くで」
ホイップ「うん、ラ〜♪」
ラン「そうそう、上手!」


ランに褒められたことでホイップは嬉しくなり、二人のソルフェージュを食事を作っている最中のガウェインとホイップの叔父が聞いていた。


???2「おや?ホイップの歌と、彼女の歌声かな?」
ガウェイン「二人ともソルフェージュを合わせていますが・・・どうやらそれに苦手意識を抱いたホイップは彼女に教えられて克服したようですね」


ガウェインの言葉にホイップの叔父は安堵する。ガウェインはホイップにソルフェージュの仕方を教えてくれたランに感謝するのだった・・・。

輝ける希望の星達よ(その2) ( No.115 )
日時: 2023/07/13 12:47
名前: 桜 (ID: aU51y5nQ)

ーーーーー私は何らかの因果かガウェインを抱える珠黄泉族のヘクソンによりセイバーで召喚された。聞けば対モードレッド対策で私が呼び出されたそうだ。他の円卓騎士達も召喚されたが、唯一「彼」がいなかった。


騎士王(そうか。トリスタン卿だけはいなかったか・・・)


私はその数日後に聖槍も持たされるらしい。そこに彼女ーーーーー第五始祖の青の吸血鬼ラーチに案内をを受けていた。


ラーチ「こっちですよ。ここで持たせると」
騎士王「随分と変わった部屋だな。何をするんだ?」
ラーチ「私はククラ様の命のためなら、なんでもしますけどね・・・」


すると、ラーチが私の聖槍を見つけた。


ラーチ「あった!これだ!」
騎士王「良かった。では・・・」


すると、聖槍から何らかの闇が放たれた!


騎士王「!?(聖槍から邪悪な闇が・・・!!」
ラーチ「騎士王!!」


すると、ラーチは騎士王を助けようとした手を振り払われた!


騎士王「逃げなさい。私はそれで死にませんよ(それに今のガウェインが・・・」


すると、見かねたラーチが聖槍の方に呼びかける。


ラーチ「お願い。今すぐそれを私に移して」


ラーチは呼び寄せの魔術で聖槍から邪悪な闇を自分に移した!


騎士王「ラーチ!?待ちなさい、今は貴女を何としてでも・・・」


すると、ラーチは自分が持っている爆弾を自らの首元に押しつけた!


ラーチ「叛乱を目論んだのを理由に、私を殺したことにして下さい」
騎士王「!!?」
ラーチ「あなたはガウェインの異変に気付いたのでしょう?我らのククラ様が突然変わってしまわれたのと同じように。あなたの方が人望は厚いです」
騎士王「何を言う!貴女がそんなことをしても・・・!!」
ラーチ「今の貴女は獅子王でも悪に落ちないからいいです。貴女様なら事を成し遂げれます!」
騎士王「えっ・・・?」






ラーチ「アーサー王。必ずガウェインやククラ様を救い出して。それが遺言です」






ドッカアアアアアーーーーーン!!!!


騎士王「ラーーーーーチーーーーー!!!!」


私はラーチを助けようと手を伸ばしたが、時すでに遅く絶命した彼女の遺体を前にして涙を流さずにはいられなかった・・・。


騎士王「あ・・・あ、あぁああぁぁあ・・・」


私はラーチが望んだ通り、私が叛乱の芽であったのを知って殺したと伝えてヘクソンらに認められた後もしばらくは塞ぎ込んだ。ランスロットやベディヴィエール、アグラヴェインも心配するほどに。
私は騎士王として過ごす最後の1日を与えられたことでふらっと街に駆け出した。平和な現代とあの場所とのギャップに、ますます傷だらけの三つ巴悪魔に憎しみをさらに増していく中、公園の方からとある歌声が聞こえた。それはウサギの耳が生えいるのを除いてラーチによく似た少女だった。


ラーチによく似た少女「ごめんなさい。うるさかったですか?」
騎士王「いいえ・・・貴女の歌声があまりにも綺麗だったので」
ラーチによく似た少女「綺麗・・・ですか?」
騎士王「ああ。綺麗だった」


私は公園から立ち去ろうとした瞬間、彼女が言う。


ラーチによく似た少女「ありがとうございます!私は自信もないけど・・・綺麗だって言ってくれて嬉しかったです!」


純真なる少女から純粋な好感から感謝の言葉を聞いた私はそのまま立ち去った。嬉しかった。生写しだけの別人だとわかっていても、歌声は響いた。希望を少しだけ与えられたような気がして・・・私はその翌日に「獅子王」となり、ヘクソンが伝令する。


ヘクソン「これによりガウェインを除いて選択を委ねよう。私達に従うか叛乱を起こすか。真っ二つに割れた場合は翌日殺し合ってもいい」


ガウェインは何も言わなかった。相変わらず忠義を抱かれた私は卿の異変が何なのかわからない。私が関連していないのもわかっているが。翌日にヘクソンの予想通り真っ二つに割れたもの同士で殺し合い、私達に従う側が勝利しても、ベディヴィエール達がアグラヴェインの手引きで逃走しても何も思わなかった・・・。






ハウルの手引きで再び騎士王の姿で、ラーチによく似た少女のランと再び出会うまでは。






クルル「気配を探しても見つからねェな〜」


一方、クルルズラボではクルルがランの行方を探知機で探すが、なかなか所在を掴めなかった。


キッド「どうすんだ?このままだとドラリーニョが泣くぞ」
ドラえもん「それは・・・「それを私が知ってるヨ?」えっ!?」


すると、シェリーとモリアーティがクルルズラボにいつのまに訪ねに来ていた。


キッド「なんだ!?こっちが大変な時に!」
シェリー「ランの行方を、このジジイが知っているから。大丈夫、何か怪しい行動したら令呪で即刻自害を命じるから」
モリアーティ「酷いなぁ;フランちゃんにも会えない・・・;」


シェリーが人格者のマスターであり、頭の回転が速く周囲を操縦するにも長けたのを見て信頼をを抱くドラえもんは聞く。


ドラえもん「裏切ったりしないよね?」
シェリー「もちろんだよ」






私はしばらくはここに留まっていた。私が未来人であることを話した後もガウェインさん達は受け入れてるようだった。むしろホイップちゃんが目がキラキラさせてたし、ガウェインさんも聞きたいと目を輝かせていた。


ガウェイン「未来から来たのですね。未来人は今時バイオテクノロジーを使った魔導もあるようで」
ラン「バカにしてるんですか?」
ガウェイン「いや、聞いてて楽しいですよ。あ、でも・・・ホイップが特待生として合格してるか聞きませんよ。台無しになってしまうので」


ガウェインの姿を見てランは今のガウェインを考えたら悲しませたくないと思った。


ラン「・・・大丈夫ですよ。ホイップちゃんはなんとかやれます」
ガウェイン「本当ですか!?貴女がそれを語ると言うことは確かに言わない方がいいですね!」
ラン(どうして嘘をついたかわからないけど、ガウェインさんをどうしても悲しませたくなかったね・・・)






私はとある研究所で召喚された。しかし、その頃にはマスターが去られてしまった。私は何としてでも探し出した。彼を見つけ出した後に連れ去った研究者を斬り落としたあと、賢聖と有名なシリウスの元まで連れ出した。


シリウス「・・・会わなくていいのか?」
ランスロット「ああ。・・・憎まれても構わない」


私は立ち去った。このまま完全に立ち去ろうと思ったある日、私のマスターであった彼は剣術を練習していた。


ランスロットのマスター「とぉー!どうだぁー!」


彼の稚拙な剣術を見かねた私はとうとう遠くから話しかけた!


ランスロット「それでは拙いだろう!」
ランスロットのマスター「うわっ剣が喋り出した!?」
ランスロット「貴方の剣である私が教えてやろう」


私は彼の剣になりすまして剣術を教えた。顔をみせぬまま指導を続けた結果彼は見事に剣術を一流のものとして成長していった。


ランスロット「これでキミに教えることは何もない。だが、願いはあるのか?」
ランスロットのマスター「うーん・・・でも、あるよ。ボクをいつも支援する不思議な人に会いたい」


私はこの言葉に驚いた。だって、それは私が・・・


ランスロットのマスター「まあ叶わない願いだってわかってるけど・・・顔を見せてくれなかったけど今まで指導してくれてありがとう」


彼はそう言って立ち去る。私は嬉しくなりながら呟く。


ランスロット「すでに会っているがな。ああ、バカだなぁ・・・」


私はそのあと客将として傷だらけの三つ巴悪魔に迎え入れられた。そこには我が王も同胞も召喚されていると聞いた。我が王には温かく出迎えられたが・・・


ランスロット「ガウェイン!またキミと共に戦えるとは・・・!」


しかし、彼は私を見た途端嫌悪感のある顔に変わった。


ガウェイン「・・・用はそれだけなのでしょう?」
ランスロット「あ・・・それは・・・」
ガウェイン「だったら出て行って下さい。ホイップの付き添いなので」


ガウェインは生前からしてまだ怒っていたのか私に対してさらに冷酷に接されていた。私にはガウェインの異変の理由は分からなかった。傷だらけの三つ巴悪魔の方が実は悪であったことをこの時にはまだ知る由もなかったのだ・・・






ランは夜明け前にホイップの叔父にとある神殿に連れられていた。事情を知ったことでランを現在の時間軸に帰還させようとしているからだ。


ホイップの叔父「悪いな」
ラン「あの・・・いいんですか?」
ホイップの叔父「未来を変えられる前にこの石に入って仮死状態で眠らせるんだ。そうすれば未来への影響が及ぶことはなくなるし多分見つけられるんじゃないかと思う」
ラン「・・・そうですか」


すると、ホイップの叔父は突然こんなことを呟き始めた。


ホイップの叔父「・・・俺は正直迷っているんだ。ガウェインはああ見えて人間じゃない。いや、それ自体は問題ないんだが・・・ガウェインがホイップを大切に想っていることも知っている。ガウェインはある日お前と同様突然うちにやってきてから本当によくやってくれてる。だからこそ、不安はある。いつかその愛故に暴走するんじゃないかと」
ラン「っそんなことないと思いますよ!あるとしても、必ず止めに来てくれる人がいてくれたらガウェインさんもホイップちゃんも安心するかもです!?」
ホイップの叔父「流石にありえないな。そんなことがあったら俺が死んだ後にでもそいつを試しに行くぜ。ゴホッ」
ラン「なっ!なんで自分の病気が治るのを諦めるんですかっ。それに結構ガキ・・・」


ランが言いかけた唇をホイップの叔父が指で置きながら言う。


ホイップの叔父「大丈夫だ。ランは生きて帰れる。ほら、始めるぞー」


すると、ランは入る前にホイップの叔父に問う。


ラン「一つだけいいですか?」
ホイップの叔父「なんだ?」
ラン「・・・あなたの本名はなんですか?」


すると、ホイップの叔父は驚くもそれについて茶化した。


ホイップの叔父「俺にもモテ期到来か・・・」
ラン「違いますよ;」
ホイップの叔父さん「冗談だ。ちょっとふざけすぎだな」


すると、ホイップの叔父は自分の本名をランに明かす!






ホイップの叔父「俺はクルーク・プラネティト。ホイップの叔父であり、楽器職人だ」


クルークと同じ名を持つ男の名を聞いたあと、ランは魔力が入った神殿の石の中で眠りに落ちて行った・・・






一方、スマブラ屋敷で休ませているタママ以外のドラケロ防衛隊と天草とカレンはシェリーとモリアーティの案内でドイツにあるケルン大聖堂にたどり着いていた。ここにランによく似た少女が眠っている情報があるからだ。


王ドラ「着きましたよ・・・ドラリーニョ」
ドラリーニョ「うん。ごめん。必ずランちゃんを見つけ出すから」


ドラリーニョは気丈に振る舞っているが、王ドラの内心は複雑であった。元は自分があの時にガウェインに食ってかかったことで幼稚で純真な心を持つ彼を特に巻き込まないようにしていたのだ。それができなかったことで自責の念はあったのだ。自分を責めないでくれた親友もその消えた恋人も悪くないのに。


マタドーラ「ドラリーニョはもう悲しんでないから落ち込んでんなよ!」
王ドラ「はぁ?」
キッド「おい、マタドーラ!」
マタドーラ「それにサンソン達サーヴァントは何も悪くないし、つか、トリスタンは知らなかったんだし。多分それに関しては責めようがねーよ。それに珠黄泉や吸骨鬼集団に関してはは野原一家への復讐が目的だったみたいだし」
しんのすけ「おぉ?」
ドロロ「そうでござるな。話からして完全に自業自得を認めぬ故我らも全力で立ち向かうでござる!」
風間「しんのすけ達のことも今度はボク達も共に戦ってやるから!」
王ドラ「・・・ありがとうございます」


そんな王ドラの安心した表情を見た天草は隣にいるカレンに聞く。


天草「私も信用するという意味合いで良いのですね?」
カレン「ええ、いいんじゃない?私も今回の話を聞いて納得行かなくてよ!それに今回はランを見つけるためにあの犯罪者男の話に乗っただけ!そのマスターのシェリーのことはよくわからないけど・・・低い可能性でも藁を掴むだけよ?」


一方、ランスロットは獅子王の元を訪ねるために部屋に向かう途中である声をかけられた。


Cママ「ガウェインにまた嫌味言われるのは耐えきれないからか」
ランスロット「!Cママ・・・!」
Cママ「お前はいいよなぁ。獅子王に慰めてもらえて。それとも今度は獅子王を抱き潰してんのか?」
ランスロット「うるさい!私に斬り落とされたくないなら我が王の前をうろつくな!」
Cママ「ではテメェもあのガキを陰ながら支援するのはやめた方がいいわ。生前からして穀潰しの父親のくせにかつての自分の息子同然に愛情を抱くのは気に触るんでな」
ランスロット「!!」


Cママがそう言って立ち去った後、獅子王のいる部屋にたどり着いたランスロットはドアをノックする。


ランスロット「王。少しよろしいですか?・・・王?」


ランスロットがドアを開けると、そこには自分の左腕を押さえている彼女の姿があった!


ランスロット「王!?どうしました!?まさかガウェインに・・・」
獅子王「違う・・・痛い、痛い。早く取って欲しい」
ランスロット「な、何がですか!?」
獅子王「鉛で左腕を上げれなくなっている・・・取って欲しいのだ・・・!」


一方、スマブラ屋敷では来たるであろう決戦まで休養中のゼオはドロッチェからある話を聞いていた。


ゼオ「魔剣リ=ナイトか?」
ドロッチェ「そうだぜ。その強大な剣を新世界でアルマパラパがコレクションしていたんだ。ボスのレオンガルフの命令で」
ゼオ「前の件の関連か。じゃあ、お前らはもう盗んだの?」
ドロッチェ「いや、新世界にまで盗みに行こうとしていた最中にそれが誰かに渡しやがったみたいでそれで骨折りになったOTL」
ゼオ「相手が洗脳中でも泥棒対策は取ったってやつか」


すると、ドアをバンと開けられ、そこには夏美が立っていた。


夏美「ゼオ君。今は情報を仕入れるなと言われたんじゃなかったの?(^ω^#)」
ゼオ「はーい;」
ドロッチェ(こぇえ・・・;)


一方、ケルン大聖堂では王ドラ達が事情を話して現地の大使館の職員に許可をもらった上でその部屋を訪ねにきていた。モリアーティは言う。


モリアーティ「誰が仕組んだか知らないが、まさかここで眠っているとはねぇ・・・;」
シェリー「早く見つけてあげて」
ドラニコフ「ガウ」


彼らはランが眠る部屋を探している中でギロロが何かを見つけた。


ギロロ「おい。なんかアンゴルストーンと同じ形状の透明な石がある」
マサオ「えっ?」


すると、彼らが見つけた透明の石の中にはランが生きたまま一人眠っているのを発見した!


ネネ「ランちゃん・・・!」
シェリー「大使館の職員から秘密裏で木彫り用のカッターをもらった。それでキミに割って欲しいって」
ドラリーニョ「!うん」


ドラリーニョはシェリーから託された木彫り用のカッターで黙々とその石を削る!


パリ・・・パリパリ、パリン!






ランは一筋の涙を流しながらあの石の中から解放された・・・!






ドラリーニョ「ランちゃん・・・?ランちゃんなの?ランちゃん!ぼくがわかる!?」


すると、目を開けたランはドラリーニョが置いているサッカーボールを手に取る。ランは目覚め故か拙いながらもその名を口にした。


ラン「ドラリーニョ・・・」
ドラリーニョ「・・・!」


その姿に見ていた全員も思わずもらい泣きしたりと涙を流さずにいられなかった。ランは獅子王の聖槍で一時は死んでいると思われたから・・・。






ランスロット「・・・王よ。着きましたよ」


一方、ランスロットは獅子王をとある場所に案内していた。それはトリスタン達のいるスマブラ屋敷だ。


獅子王「本当に良いのだな?」
ランスロット「ええ・・・私はあの子だけでなく・・・あの時の騎士にも、もう一度この目で見たいのですから」


それはランスロットが傷だらけの三つ巴悪魔に客将として迎え入れられる前にとある魔獣の噂を耳にして秘密裏に倒しに行こうとしたことがあった。


ランスロット(ここが例の魔獣がいる洞窟か・・・その場所の位置だけでも確かめて・・・!!)


すると、ランスロットは信じられないような表情で何かを見る。それは既に倒されていた例の魔獣だった!


ランスロット(なっ・・・!強大な攻撃力を持つ魔獣を、誰が・・・)


すると、ランスロットはその騎士を垣間見る。それは仮面を着けた一頭身の騎士。既に戦いの痕が残る剣から要するにその魔獣を一人で倒していたのを理解した。・・・要するにランスロットにとっては憧れであり、因縁であり、いつか剣を交えたいと思ったその一頭身の仮面の騎士ーーーーーメタナイトをもずっと探していたのだ。ランスロットは独自に彼がスマブラファイターとして呼ばれているのも掴んでいたのだ。


獅子王「確かに話からしてあの魔獣を一人で倒したのは尋常ではない。・・・本当に絆の子を殺しても良いか?」
ランスロット「はい。ガウェインも貴方もその痛みがなくなるでしょう。もし失敗したら、その時は私を・・・」


ランスロットは通常の武器である剣のアロンダイトの代わりに持つある剣を見る。ランスロットには手にしたものならなんでも剣として扱える逸話を持つ宝具があるのだが、その剣は魔剣リ=ナイトであった・・・。






不穏な空気


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