二次創作小説(紙ほか)
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- 日常日和。5
- 日時: 2025/11/19 17:27
- 名前: 桜 (ID: Lk0URTLS)
おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!
「目次」
「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584
「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510
「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548
「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76
「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125
「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147
「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388
「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564
「フェアリー・レクイエム〜謎の妖精の騎士一味〜」
新たな戦いの幕開けの予兆>>585-588
逢瀬とサーヴァント召喚の再認識>>589-592(更新)
「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578
「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25
「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245
「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317
「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470
- 太陽のナミダ(その2) ( No.138 )
- 日時: 2023/08/24 17:12
- 名前: 桜 (ID: 6ux8t0L6)
ヘクソン「月の巫女のさらなる力か?もう我らを倒すはずがないのにそんなことして意味があるのかい?」
パワーアップを果たし、月の巫女の衣装も一新させたランを前にして通信越しのクリオラは伝える。
クリオラ「あれは聖剣エクスカリバーの力ね!?エクスカリバーの放たれた光から一部を託されたのよ!」
ベディ「なんですって!?」
ゼオ「確かにこの魔力はエクスカリバーが力を貸したものだ・・・!」
ヘクソンに問われたランは答える。
ラン「・・・そうですね。確かにあなた達は圧倒的な力を持っている。それに比べて私は弱い。あなた方の言ってることも正しい」
ヘクソン「そうだろう?」
すると、ランは凛々しい面持ちでそれを反論するかのように言った。
ラン「だけど、あなた方はその力を悪用してまで慢心している。力があるからこそ復讐も世界征服もできるということ。何もかも壊すということ。それは力を求めるよりも愚かな行為だ」
ランの表情を見て少し苛立ったCママはムチを持ちながら嘲笑う。
Cママ「ガキが生意気言いやがって。てめぇに何ができんだ?獅子王の聖槍はもう効かないんだよ」
ラン「ーーーーー獅子王さん!」
すると、ランはエクスカリバーの光を出現させる!
獅子王「!」
玉王「!!?あれは・・・!!?」
ラン「獅子王さん!受け取って!!」
獅子王が手を伸ばし、その聖剣(光)を掴んだ瞬間ーーーーー
獅子王は本来の騎士王の姿に変化した・・・!
パーシヴァル「我が王・・・!!その姿は・・・!!」
ラン「アイオーンさん!」
すると、ランは空の上にある扉を出現させた!
アイオーン「!?」
ラン「アイオーンさん、キャメロットを止めるためにお願い!」
アイオーン「ヴッ、だが空の上は我には・・・!」
すると、いつのまにか竜の姿に変化したお竜がアイオーンを乗せさせた。
お竜「お竜さん達が連れて行くぞ」
龍馬「空の上でも僕達にだってできることはあるよ。それにキミには助けてくれた恩があるよ。マスター」
アイオーン「ヴッ!」
アイオーンがお竜さんの背中に乗る形で空の上の扉まで向かって行ったのをCママが阻止しようとした!
Cママ「はあっ!!?そんなのさせるわけ」
すると、彼女の方にアタランテの弓が飛んできた!
アタランテ「汝の相手はこっちだろう?今まで子供達をも好き放題にしてくれたこと存分に報いは受けてもらうぞ」
Cママvsエージェント&アリシア&フルシュ&アレク&アストルフォ&しおん&フラン&月島あいり&モードレッド&月島あおい&アタランテの図が出来上がった後にゼオが杖をヘクソンの方に向けた!
ゼオ「今まで好き放題してくれたよな?ぶっ飛ばす」
ヘクソン「私を燃えさせるならやってみろ。楽しませろ」
ヘクソンvsゼオ&エレナ&エジソン&ププル&フィン&ディルムッド&ベディ&ガレスの図が出来上がった後、玉王は慌てふためいた。
玉王「なんやろこれ!?まるでわてが悪いことしたみたいやないの!」
クルーク「しただろ!!手加減なしで行くよオバサン!」
玉王vsクルーク&カーン&クー&メイヴ&ナーサリー&ジャガーの図が出来上がった後、トリスタンはリップに頼もうとする。
トリスタン「リップ。お願いします。どうか私に、あの騎士を無力化させる力をーーーーー」
リップ「トリスタン。令呪を以て命じる。あなたに力を」
答えを聞くまでもなくリップからの令呪を刻まれたトリスタンは優しく微笑う。チャラ王は言う。
チャラ王「ガウェイン達ならランスロットさん達が守ってる。あの騎士の気を俺達が引きつける。だから、行け!!」
トリスタン「!はい。ありがとうございます」
トリスタンがバルフレイナイトのところまで上から向かって行った後、対バルフレイナイトの視線誘導の役割を任じたタママ&パーシヴァル&良&リップ&チャラ王&ルート&メルト&ラン&騎士王&カービィ達が乗ったスターアライズが彼の方を見る。
カービィ「倒したいのならここまでおいでよ!今ボコボコにするから!!」
彼らの瞳にもう迷いはなかった。走り出す理由がたとえどんなに下らなくても・・・!
ルート「こっちだー!!」
バルフレイナイトの誘導を担当する残念理系美少女は自前の発明品の擬似スタンガンでバルフレイナイトを挑発する!ろくな発明をしない品物でも思わぬ効果があったようだ。
マルク「あの発明のスタンガン、クラッカーを弾にしやがるのに効いてるのさ!!?」
グリル「やっりぃー!中々やるじゃーん!」
タママ「そのまま挑発するですぅー!!」
騎士王(トリスタン、マスターだけでなく何気に周囲に恵まれたな・・・)
一方、しおんのサーヴァントであるフランは自分の雷を帯びた攻撃を悉くCママの方に振るっていた!
フラン「ウゥゥゥー!!」
しおん「いいわ!そのまま猛攻よ!」
Cママ「チッ、ガキ共の分際が!!お前らは雑草かよ!!?」
エージェント「じゃあなんであの時に記憶の香水(パフューム)を渡した?ブラックは子供でも別物だったからか?」
Cママ「!!テメェ!!」
一方、玉王にジャガーがギターを鳴らして攻撃するが、その手を読ませないことに長けている彼女にあっさりとかわされていた。
ジャガー「アンター!!!」
玉王「ほーん。あいにくわては心に鍵をかけることに慣れてますねん。その程度でわてを止めれるわけないんやで?」
メイヴ「ふん。うるさいわよ、腹黒おばさん。なら老人が見せるような僅かな隙を見極めるだけだわ!」
クー(今のこいつの言葉、乱暴だが理に適ってやがる・・・;)
一方、倒れたガウェインやユーリを見ているクロ(クロード)&ツースト&クロス&アッシュ&スマイル&ポエット&プロキオン&ランスロットは味方陣営の猛攻ぶりを見ていた。
ツースト「あいつららしいな。やや腕力寄りだがな;」
アッシュ「俺らの世界もあんな感じッスが;」
ランスロット「いつもこんな感じなのかい?」
クロス「いつもの日常でもドタバタな騒ぎが連続してるな」
ランスロット「とぅわ・・・;」
スマイル「でも、人間人外関係なく楽しく過ごしてるヨ。トリスタン君達もそんなボクらだから信頼してるんじゃないカナ?」
ランスロット「!(そうか・・・トリスタンはあの環境だから彼らの味方になれたのだな・・・それはあのモードレッドも・・・」
一方、ヘクソンはゼオ達からの猛攻にもそれを読んだかのようにかわし続けていた。
フィン「貴公、さては読心術を身につけているな?」
ヘクソン「この読心術を含む私の能力はヒマラヤの山中で獣同然の生活をして修行し身につけた力だ。故に貴様らはどんな策を講じても私には勝てない」
エレナ「そんなすごい力があるならもっと世の中のために使いなさいよ!!」
ヘクソン「こんな世の中のためになど使いたくないだけだ」
すると、ヘクソンは手を振りかざそうとする。
ヘクソン「さて、今度はこちらから行くぞ」
ププル「!!あれは攻撃の念動力の波動・・・!!?トリスタン、キミも一旦退いて!!」
ヘクソンが放った攻撃の念力の波動をバルフレイナイトの空上の方まで向かうトリスタンにも向けられていた!
トリスタン「!!!?」
一方、龍馬やお竜に送られたアイオーンは空の上の扉を開けると、そこには部屋一面が白いのとその台の上に白のクラビコードがあった。
アイオーン「白のクラビコード・・・?」
すると、その直後にその上に譜面が出現した!これはジャスティスフルムーンの子守唄と同じものであり、アイオーンには見慣れた、一見解読不可能な文字だった。
アイオーン「・・・そうか。この譜面の文字は我ら向けに作られた「古代文字」・・・」
アイオーン「俺とおじいさまが昔作った文字であったか・・・」
そう、このジャスティスフルムーンの文字は元々は異世界の古代文字だったのをアイオーンと既に亡くなっている彼の祖父が現代風に読めるようにするため作った文字だった。誰も知らないが、見覚えのある彼はそれで闇の流星の消滅に王手をかけたのだ。
アイオーン「我とおじいさまだけの・・・言うなれば子供遊びの暗号だ。だがーーーーー」
彼は気付いたらクラビコードに手を伸ばしーーーーー
ーーーーーああ、誰でもよかった。私がいらないのなら。
ああ、誰でもよかった。その重責を押し付けられるのなら。
ああ、誰でもよかった。ほんのひと時でも、私のそばにいてくれるなら。
キッド「王ドラー!遅刻するぞ起きろー!」
王ドラ「ん?」
気付いたら王ドラは22世紀のトーキョーにあるロボット学校の寮で起きていた。ドラリーニョが待っててくれていた。
ドラリーニョ「王ドラー!一緒に学校に行こー!」
王ドラ「ドラリーニョ。いつも物忘れが激しいあなたが私を待っててくれるのは珍しいですね」
すると、一緒に歩いていたドラリーニョにこんなことを聞かれた。
ドラリーニョ「ここにキミの存在が証明されるよ。キミの存在は、誰かにとってなんだと思う?」
王ドラ「は?何急にーーーーー」
すると、王ドラは気付いたらいつもの教室にいた。そこではマタドーラが待ってくれていた。
王ドラ「マタドーラ、まーた補習決定ですかー?」
マタドーラ「ここにパズルがある。空いたピースの中にはお前のはあるか?」
王ドラ「はぁ?」
マタドーラの問いに王ドラはため息を吐きながら答えた。
王ドラ「・・・そんなの答えはNOですよ。だって、私だけではないでしょう?考えるよりも簡単じゃないですか」
すると、王ドラが教室のドアを開けたらそこには地面が真っ二つに割れた花畑の向こうには天草が立っていた。
王ドラ「・・・天草さん?なんで向こうにーーーーー」
すると、王ドラの背中にグサッと刺されたような何かがあった。
ガウェイン「その理由がわかれば、こんなことにはならなかったのですよ」
すると、向こうに行くガウェインを王ドラが引き止めようとする!
王ドラ「ちょっと!!どこに連れて行くつもりですか!!あんた、私の親友に何をする気だ!!?」
すると、王ドラの目の前で見えた麗しい少女が言い放つ。
麗しい少女「誰でもいいのでしょう?なら、この子達を私にちょうだいよ」
王ドラは手を伸ばそうとした瞬間、その姿はトリスタンの姿に変わっていた。その彼の上には大量のパズルのピースが降り掛かっていた。これまで共に戦った友人達や仲間達、好敵手達、相対した者達、そして自分の想い人ミニッツやなんだかんだで放っておけないトリスタンのピース。
ーーーーーあなたは誰かのピース。
アルル「キミがいなきゃ何もできるわけがない。みんなだって寂しいと思うよ」
ーーーーーあなたは誰かが張り合っていても外せないピース。
メタナイト「貴様がここで挫けたら周りはどうするのだ!!?ここまで戦って来たのだろう!!」
ーーーーーあなたは憎もうとも嫌いになりきれずに捨てられないピース。
夏美「あんたはムカついても寂しいとか悲しいとか思ったことは一度もないわよ。だから・・・勝手にいなくならないでよ・・・」
色とりどりのピース。でも、一つだけ足りない。それは目の前にいる「王ドラ」。
王ドラはそのピースの一つを持ちながらその風景を見る。
ーーーーー待っているから、どうかキミの親友達や仲間達と一緒に元の世界に帰って来てね。
- 太陽のナミダ(その3) ( No.139 )
- 日時: 2023/08/24 17:17
- 名前: 桜 (ID: 6ux8t0L6)
一方、ヘクソンに攻撃の念動力で大半の味方陣営が大ダメージを受けたが、ランがその直前に防御魔法で防いだため、味方陣営が致命傷にはならずに済んだがそれでも瀕死の状態だった。
ヘクソン「現代の月の巫女。その程度ではもう攻撃は防がん。終わりにしよう。バルフレイナイト、やれ」
バルフレイナイト「・・・」
ラン(今度こそ・・・みんなやられちゃう・・・!)
すると、ヘクソンが持っていたものが光り始めた!王ドラがドラミの命を救うのと引き換えに手にした7枚の親友テレカの力だ!
ヘクソン「!!!?」
すると、彼らが閉じ込められた石から放出する形でその時限定で魂だけの精霊となったドラえもんズと春我部防衛隊、ドラゴンの姿になったケロロ達だった!
パーシヴァル「あれは・・・!」
タママ「!!軍曹さぁ〜ん!!!」
モードレッド「精霊でも生体反応がある・・・!これはどういうことだ!?」
アレク「これは・・・天草が彼らの命を守ってるんだ!そこにはドラミちゃんも生きているよ!」
Cママ「負けたくせに・・・!!どれだけしつこいんだ・・・!!」
すると、大半のドラえもんズが対Cママ班に強力な癒しの回復と防御術をかけた!それを受けた彼らは奮起し、モードレッドが宝具発動準備を終えた!
モードレッド「いいぜ!お前らの強さは伝わった・・・!」
Cママ「貴様、宝具を放つつもりか!!?待て!!ちょっとタンマ!!」
あいり「待ったなしですわ!モーさん!!」
モードレッド「我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)!!これはテメーが踏みにじった奴らからの報いだ!!」
モードレッドの渾身の宝具により倒されたCママは最後の最後で悪あがきで叫ぼうとしていた!
Cママ「叛逆の騎士にも地に堕ちたものだなぁ!!テメーは叛逆しない側に選んだんだよバー「うるさい!!」
すると、業を煮やしたアリシアのうさ耳パンチによりそれがトドメとなってCママは倒された!
アストルフォ「案外おっかないね〜」
あおい「最後に蛇蝎の如く嫌っている子供にやられるなんて皮肉なものだ;」
アリシア「うっ、うるさいわね!アリシアは子供じゃないわよ!」
モードレッド「子供だろうが;だけど、アリシア、その・・・ありがとな」
モードレッドに褒められたアリシアは思わず嬉しそうな表情を浮かべる。
モードレッド(あとは、あいつにも返さないとダメだな・・・)
一方、対玉王班は春我部防衛隊に敵に対して能力封印を与えたことで玉王は自前の心に鍵をかけることはできなくなった。
玉王「なんやて!?わて、これじゃあ負けるようなもんやん!!」
クルーク「ボク達が勝つんだよ。アンタの負けだ!!」
すると、宝具発動準備を終えたメイヴが玉王に向かって放った!
メイヴ「大人しく牢屋で隠居することね!愛しき私の鉄戦車(チャリオット・マイ・ラブ)!!」
メイヴの宝具により玉王が倒された!
クルーク「あれ・・・女性も入れたんだね」
カーン「貴様は知らぬうちに使っていたのか;」
一方、対ヘクソン班はドラゴンと化したクルルに自前の超音波で攻撃されたヘクソンの読心術を無効化させた!
ヘクソン「!!?やめろこの音は・・・!!」
ガレス「そうか!これがヘクソンの弱点・・・!」
ププル「音で混乱するのは本当だね;」
ディルムッド「だが・・・その隙を生ませないと彼は動かないであろう」
すると、宝具の発動準備を終えたベディがヘクソンに向かって放った!
ヘクソン「!!!」
ベディ「これは私の渾身の鉄拳です!!剣を摂れ、銀色の腕(スイッチオン・アガートラム)!!」
ベディの宝具によりヘクソンが倒されたのを皮切りにアイオーンの奏でるジャスティスフルムーンの子守唄の音色が聞こえた。それを尚も立ち上がろうとするトリスタンは気付く。
トリスタン(これは・・・アイオーン殿の・・・)
すると、トリスタンの方に精霊姿の王ドラが駆け寄った。それを見ていた彼は奮起する。
トリスタン「ええ。貴方も一緒にあの極鳥を叩きのめしましょう」
一方、アイオーンの奏でるジャスティスフルムーンの子守唄によりキャメロットの力が弱まってきたことで段々と世界は取り戻していき、その中でキャメロットに取り込まれた仲間達もそこから解放され始めた。
シグレ「ん・・・」
以蔵「・・・?」
沖田「え・・・?」
アサト(燕青)「なんだ・・・?」
アサト(燕青)「消滅した世界が、戻って行くよぉ!!」
トリスタンがドラゴンドロロからドラゴンギロロに伝いながら乗せてもらい、バルフレイナイトの空上付近にまでなった!バルフレイナイトがそれに気付いて攻撃を放とうとするが・・・
メタナイト「どこを見ているのだ!?」
カービィ「ティンクルスターアライズ!!」
バルフレイナイト「!!」
すると、それを合図として受け取った騎士王は宝具発動準備を終えた!
ラン「騎士王さん!!」
騎士王「束ねるは星の息吹。輝ける命の奔流。受けるが良い!約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!!!」
騎士王の宝具を受けたバルフレイナイトは大ダメージを受けるが、まだ無力化するほどまでには行かなかった。
良「まだ無力化してないが、あと一息だ!」
リップ「おぼろちゃん、捕まってて!!」
おぼろ(リップ)「うん!」
リップ「ヒップ、お願い!クラーッシュ!!」
リップのハンマーで攻撃した後、飛んできたチャラ王が飛び蹴りでバルフレイナイトを蹴る!
バルフレイナイト「!!!」
バルフレイナイトは攻撃しようとするが、気付いたら身体が動けなくなっていた。そう、これはメルトのメルトウイルスによる毒だ!
チャラ王「どうだ動けないだろ!そいつはメルトちゃんが俺を飛ばす際に敢えて刺させた毒によるものだ!俺はそれで死なんがな!」
メルト「全くもう無茶をするわね!」
すると、トリスタンがドラゴンケロロに乗り、力が弱まってきたバルフレイナイトが攻撃しようとした!
タママ「トリさーん!!」
パーシヴァル「無敵は貴公に付与するよ!」
トリスタン「!ええ、やってみますとも!」
そしてトリスタンはバルフレイナイトの攻撃をパーシヴァルに付与された無敵で防ぎ、自身の渾身の宝具を放つ!
対Cママ班「行けっ!!」
対玉王班「行けっ!!」
対ヘクソン班「行けっ!!」
守備班「行けっ!!」
大半の対バルフレイナイト班「行けっ!!」
リップ「行ってトリスタンちゃん!!!」
仲間達の想いを背負った妖弦の騎士はハープを鳴らしながらそしてーーーーー
トリスタン「我が宝具の空気撃ちで、大人しくなさい!!痛哭の幻奏(フェイルノート)!!!」
トリスタンの宝具を受けたバルフレイナイトはその心中で僅かに取り戻した思いがよぎった。
「ああ。少年がそばに寄り添う男の今放たれた宝具は、これでは優しすぎる。だが、狂気にのまれた私にとっては、美しいーーーーー」
直後に無力化したバルフレイナイトの身体からディメンションミラーの破片の化身が放出した!
メタナイト「!!?あれはディメンションミラーの化身の類か!!」
Dミラーの破片の化身「モウアノフタリハツカエン。ツギハキサマダ!!」
すると、ディメンションミラーの破片の化身がランスロットの方に向かって行った!
ランスロット「!!!」
ガレス「ランスロット様!!?」
Dミラーの破片の化身「キサマハガウェインヤバルフレイナイトヨリモココロガヨワソウダ・・・!!」
しかし、そんなディメンションミラーの破片の化身にとある叫びを耳にし、その直後に罪人の如く鎖を繋がれ・・・
今いる仲間達が紡ぐ明日への希望(ラモール・エスポワール)を示す攻撃が放たれた・・・!
サンソン「邪魔をするなぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」
サンソンに宝具を放たれたことでトドメを刺されたディメンションミラーの破片の化身はその激痛により泣き叫ぶ声を上げながら消滅して行った・・・。
アイオーンは提示されたジャスティスフルムーンの譜面の最後の最後まで弾き続ける。
それは何のためか。世界のために?自身の音楽のために?シンガンクリムゾンズのために?愛しい小さな亜人である大事な恋人のために?それとも、そばにいてくれた仲間達のために?
その最後の音をピンと鳴らしーーーーー
俺の「世界」である仲間を返せ!!!!
アイオーン「キャメロット、打ち砕けぇぇぇぇぇーーーーー!!!!!」
アイオーンがバンと音を鳴らしたことでキャメロットの力が完全に打ち砕かれ、取り込まれたチェリーワールドは解放される。それを味方陣営は感じ取った!
ププル「アイオーン・・・!」
ゼオ「やってくれたぜ!」
クルーク「カーン、願いはある!ガウェインを助けて!」
カーン「!?だが、あの赤の吸血鬼は・・・!」
すると、ユーリも助けたいと願うポエットを見たアリシアはフルシュに願いを頼む。
アリシア「フルシュ。お願い、ユーリを助けて」
フルシュ「!かしこまりましたー!」
二人の願いを受けた二人の魔人はそれぞれに回復魔法をかける。どうやら息をしてはいないが完全に死んだわけではなかったようだ・・・
ランスロット「・・・ガウェイン・・・」
- 太陽のナミダ(その4) ( No.140 )
- 日時: 2023/08/24 17:19
- 名前: 桜 (ID: 6ux8t0L6)
ーーーーー何故だ。
何故なのだ。なぜ貴方はそうなのだ。何故情に駆られた?
貴方やその仲間達が勝利していたのを、その猫型のからくりの娘を助けるために自ら放棄までして。
親友テレカとケロンスターを渡した際のやるせない貴方の笑顔を見て自らの在り方に疑問を持たせて。
まだ終わってない。味方であろうと他者の介入があってはいけない。
それなのに。何故。私を救おうとしたのか?
クロス「ーーーーー!ガウェイン!」
ガウェインはユーリよりも早く目を覚ました。カーンが願いを叶えたことで助けられたのだ。
ガウェイン「クロス・・・?我が王も・・・」
騎士王「貴公は悪い夢を見ただけです。だから、ホイップも放っておかない。大丈夫ですよ」
それを聞いたガウェインはゆっくりと立ち上がりながら自らのガラティーンを取る。
ガレス「兄様!?」
ガウェイン「ーーーーーああ、そうですね。ならば」
すると、ガウェインはガラティーンを置きながらモードレッドに対して叫ぶ!
ガウェイン「貴方は私が憎いであろう!自らの救済の目的のために数多くのものを奪い取った私を!貴方は叛逆の騎士だ。やりなさい!私だって、貴様からの罰を望んでいる!」
しかし、モードレッドは自分も自らのクラレントを置きながら言う。
モードレッド「てめぇ、またはねのけんのかよ」
ガウェイン「なっ・・・」
すると、モードレッドはガウェインに対してヤクザキックをぶちかました!
あいり「モーさん!?」
モードレッド「勘違いするなよ。オレは今のてめぇと殺し合う気はない。それに、今お前を手にかけても泣く奴がいるんだよ」
ガウェイン「!」
モードレッドに不本意にも断られたガウェインは静かに呟く。
ガウェイン「・・・罪にまみれた私を見ても、あの子は怯えるのでしょう?」
クルーク「!」
ガウェイン「私はホイップの呪いを解くために救おうと動いた。それがどれだけさらに罪を重ねたとしても。でも、結局できなかった。私には、結局何も・・・」
すると、クルークがガウェインの頭に頭突きした!
ガウェイン「!!?」
クルーク「バカ!!ガウェインのバカ!!!ばかバカ馬鹿BAKA大バーカ!!!!なんですぐに一人で全部抱えようとするんだよ!!ボクらだってたまには喧嘩もする!!でも、その後に仲直りしてるよ!!それは特別でもなんでもないよ!!誰かを思う気持ちは、人間でも人外でも英霊でも関係ないんだ!!円卓だってそうだよ!!みんなキミに対して思うところはあるだろうけど、そこには少しも憎しみなんか抱いてない!!みんな最終的にはキミもホイップちゃんも助けようとしていたんだ!!それをはねのける気なの!!?キミの本心も聞いてないのに!!」
ガウェイン「そうは言われても、私は今まで、人のためを思って・・・あ・・・」
すると、ガウェインは何かを思い出しながら気付いた。
ガウェイン「あ・・・あ・・・あ・・・ああ・・・」
クルーク(ホイップの叔父)『必ずしも、想いは一つだけだということはないと思うぞ?』
ガウェイン「あぁぁぁぁぁ!!!」
頭を抱えてしまったガウェインを見てモードレッドは言い放った。
モードレッド「てめぇ、本当はどうしたいんだよ。確かにオレもてめぇにはムカつくぜ。だが、決めるのはオレじゃない。そいつが許すならオレは何も言わねえ」
モードレッドの言葉を聞いてガウェインは震えながら訊ねる。
ガウェイン「こんなこと・・・許されるのですか?だって、ホイップを守ろうと人間を大量に死に追いやったのに・・・それでも・・・」
クルーク「それでも助けたいんだよ」
クルークが手をぎゅっと握られたガウェインはその涙を流しながらまっすぐに自分を見つめる表情を見る。
ーーーーーどうしたい?
ガウェイン「帰りたい・・・円卓にも・・・かつての仲間のところにも・・・もう一度・・・帰りたい・・・うわぁぁぁぁぁ・・・」
ガウェインは涙を流しながらクルークに自分の抱えた思いを口にした・・・。
ガウェイン「ごめん・・・なさい・・・」
ガウェインの本心を聞いたクルークは優しく抱きしめながら言う。
クルーク「サーヴァントだって消滅したらその記憶は座に統合されて消されるだろ?人間も、普通死んだら記憶がなくなるのは同じだから。ここにいてよ」
ガウェインがクルークに抱きしめられながら号泣するのを見て全員も彼が泣き止むまで見守っていた・・・。モードレッドはため息を一つ吐きながら言う。
モードレッド「色々あったけど、お前が今までのことちゃんと責任持ってくれたらそれでいい」
ガウェイン「・・・。貴方、少し角が取れましたね?甘くなった気が「バキッ!」だっ!!」
モードレッド「懲りねーなお前!!せっかくオレが優しくしてやってんのに!!」
あいり「モーさん、今はやめたげなさい;」
すると、何らかのスイッチが聞こえた。
ラン「?なんですかこの音?」
クー「俺じゃねーぜ?」
龍馬「キャメロットはもう取り込む動きが止まったはずじゃ・・・」
すると、彼らが上を見ると何らかの光を見た!それはアーチャーの源為朝だ!
プロキオン「ちょっとなんで動いてるの!?」
ポエット「またキャメロット発動のスイッチを打つつもりなの!?」
Cママ「やった!あのアーチャーが目を覚ますぞ!!」
すると、為朝はその直後に完全に覚醒する!為朝は思わずトリスタンを見る。
為朝「・・・」
玉王「さぁ、アーチャー。今このキャメロットのスイッチを再び発動の一手を打ってほしいどす!」
為朝はヘクソン達珠黄泉族の顔を見た瞬間、ある分析結果を結論づけた!
為朝「召喚者殺害により協力度0。これにより貴様らへの協力を拒否」
玉王「え?」
すると、為朝はトリスタンの方まで飛び、その直後に跪いた!
Cママ「は!?何やって・・・!!」
為朝「私の夢の中で「鳥野」として現れた円卓の騎士よ・・・眠っていたとはいえキャメロットによる消滅のスイッチを発動させたことは、すまなかった・・・」
クロ(クロード)「えっ?あ・・・!」
為朝「私は奇しくも夢を見たのだ。楽と朝川と汝、阿美と四太郎、そして以蔵。その夢を見たからこそ悪意を食い止めた。汝らの仲間をも傷つけてしまったのだ。だから、今汝らに寝返る。私よりも小さきものもいるのでな」
為朝が味方陣営に寝返ると聞いて大半の全員はホッとした。
リップ「よかったー、アタシ達が敵じゃないことわかるサーヴァントじゃん!」
チャラ王「つか、お前こんなロボットと知り合いなのか!!?」
トリスタン「禍いの種の件で王ドラ殿救出任務の際にその世界に抑止力として召喚された彼と知り合いました。でも、まさかこっちの彼に引き継いでいたとは」
シルク「よくあの人が許したね・・・;」
モードレッド「つか、そんな騒ぎ起きてたのか!!?」
すると、ヘクソンがシルクをさらって逃亡しようとした!
シルク「!!?」
モードレッド「シルク!!」
トリスタン「待ってなさい、今助けます(ポロロン)あ、間違えて楽器を鳴らすつもりの音を出してしまいました」
ベディ「何やってんですか!大体貴方はいつも・・・」
すると、その直後に目にした光景に大半の全員が驚いた!なんとトリスタンの僅かな演奏が音の刃となってヘクソンの左足を負傷させたのだ!
すると、その直後にヘクソンがシルクを投げ飛ばした!
シルク「モードレッドーーーーー!!!」
モードレッド「シルク!!シルクーーーーー!!!!」
すると、上から複数の何かが光り、その人物達がシルクをキャッチして救出する!それを特にタママが感激した・・・!
大半のドラケロ防衛隊メンバー全員「小さなポケモンに手を出すのはご法度だーーーーー!!!」
天草「私からのせめてもの仕返しの分です!」
クルーク「みんな!!」
アタランテがシルクを投げ捨てようとしたヘクソンを殴り飛ばしたあと、クルーク達はシルクを助けた全員を迎え入れた!すると、声が聞こえた!
ハッチン「クルーク、メガネーーーーー!!!」
クルーク「!!?」
サン「モニターは映せるアル。私達も一足早く下に向かうアル〜」
すると、モニターを映すとそこにはハッチンが叫ぶ姿とそれを呆然としながら見守るヤス達他の対ククラ班の姿があった!
ハッチン「ゼオ、プリンだぞーーーーー!!!ププル、カレーもーーーーー!!!ファーーーーーッ!!!」
ププル「ハチ君・・・!みんなも・・・!」
ゼオ「あいつらも全員無事か!」
ギガディス「最後まで守り切ったサタンはしばらくは全身筋肉痛だがな。まあ死ぬ程度ではないぞ」
ハッチン「あ!!あれも言えるんだった!!ラフィーナの頭の中ムキムキ!!以蔵のバカポメ!!!沖田の病弱ナルシスト「上等じゃねぇかバカハチ」
すると、対ククラ班の後ろには対クロラ班と対ミリアム班、対巨人班がなんとか回復しながらやってきていた!
アサト「おー!生きてたか!」
ツキノ「みんなよかったのー!」
乱麻「チッ!」
姫子「正直死ぬかなと思いましたわ;」
シグレ「名指しで悪く言われた三人は怒ってるけどな;」
うしお「あれ!?なぜアルジュナとカルナがアミティ達と共にいる!?」
カルナ「マスターの気配を感じ取って成り行きだ」
アルジュナ「まさか貴様も来るなんて思わなかったがな」
味方陣営が全員生きていることを知り感嘆する中、ハッチンは仲間達の名をモニター越しに呼び続けた!
ハッチン「おーい!エージェントのハイパー土下座ティックー!!」
エージェント「誰がハイパー土下座ティックだバカハチいいいいいー!!!(激怒」
ハッチン「うわっ、もう聞こえるぜ!」
土方「今ならあのアホ毛のチビ魔道師もプリンで呼びつけられるな」
ゼオ「チビって言うなー!!(°д°#)」
アリシア「じゃあ他のみんなも・・・!」
ポエット「うん・・・!」
ラン「よかった・・・!」
こうした騒ぎを見たキッドは苦笑いする。
キッド「ドラミも救出したし、なんとか決着を着いたぞ王ドラ・・・」
ドラリーニョ「って、王ドラがいなーい!!」
風間「なんだってー!!?」
ボーちゃん「ボ!!?」
すると、王ドラが唯一いないことにようやく気付いた!大半が思わず慌てた。
ギロロ「俺達はあの中で一度は死にかけたな。ということはおそらく、俺達の痛みを全部・・・」
ツースト「じゃあどうすんだよ!!誰か探し出せ!!俺達も一緒に王ドラを探しに行くぞ!!」
すると、トリスタンがそれに名乗りを上げた。
トリスタン「私が見つけ出します」
リップ「トリスタンちゃん!?」
トリスタン「大丈夫です。必ず彼を見つけて共に連れ帰ります」
天草「・・・死なせたらあなたを地獄に追いやりますから」
トリスタン以外の全員がキャメロットの頂上部から降りたあと、トリスタンは王ドラを見つけるために歩き出した!
- 太陽のナミダ(その5) ( No.141 )
- 日時: 2023/08/24 17:21
- 名前: 桜 (ID: 6ux8t0L6)
トリスタン(王ドラ殿。どこにいるのですか?)
ーーーーーああ、よかった。やっと終わった。救い出せた。彼らに後を託して正解だった。
今考えていればろくでもない思い出ばかり。どうしようもないぐらい、バカな騒ぎを起こしてーーーーー
ーーーーー全部ろくなことがないんじゃなかった。そこには輝きがあった。光があった。だから、私もそこに行きたかった。ただそれだけの理由で私の中にいるもう一人の「僕」に抗った。
フェアリーナイト王国を調査完了せず、その国に生まれて日本にたどり着いた、小さなウサギ帽子の泣き虫なあの子に想いを伝えられなかったのが、唯一の心残りでーーーーー
トリスタン「何を言っているのですか。貴方も生きるのです」
ボロボロになっての状態で一人へたり込みながら物思いに耽っていたのを見つけ出してくれたトリスタンを前にして王ドラは朧げに聞く。
王ドラ「・・・一人残ったのですか?」
トリスタン「ええ。貴方を見つけるために。早く行かないと親友も泣きます。私が背負うので掴まりなさい」
王ドラはトリスタンに背負われながら共に歩く中で彼に報告を伝えられた。
トリスタン「珠黄泉族は拘束されました。ボーン・キングはヘクソンの裏切りによって殺されて、ナタリーやキング・ジュニア殺害にも関与していたそうです」
王ドラ「はい」
トリスタン「ガウェイン卿をなんとか救い出しました。そのマスターの安否も時期に確認されるかと」
王ドラ「はい」
トリスタン「キャメロットの消滅のスイッチ発動の関与はまさかの源為朝が眠ったままに関与してましたが・・・真相を知ったことで我らに寝返りました。あなたのこともなぜか覚えていますよ」
王ドラ「はい」
トリスタン「我らの勝利です。私達は、勝ったのです」
トリスタンの報告を聞いた王ドラは涙を流しながら彼に伝える。
王ドラ「・・・ありがとう・・・」
トリスタンは王ドラを背負いながら歩く中で静かに呟く。
トリスタン「必ず貴方と共に生きて帰る。貴方には生きてほしいのだから」
トリスタン「そのために貴様と一騎討ちすることになるとしても」
トリスタンに動向を見抜かれたボロボロのローブを着た人物は問う。
ボロボロのローブを着た人物「・・・我の試練を受けるというのか?」
トリスタン「ええ。そうでないと貴方は王ドラ殿をここから帰させないでしょう?」
ボロボロのローブを着た人物「そうか。いいだろう。ならば、サーヴァントでも「人」であるお前の決意が本物か見せてみろ」
トリスタン「言われなくとも、この代償は高く付くことになるでしょう・・・!!!」
第四部・最終回に続く・・・!
次回で第四部最終回!感想OK
- There are our home here(その1) ( No.142 )
- 日時: 2023/09/06 17:14
- 名前: 桜 (ID: wJNgr93.)
今回はいよいよ第四部最終回!こんなタイトルにしたのは話の内容が深く関係しているからです。
様々な伏線なども残してありますが、ようやく第一部にあたる話の一つで話してた第五部にありつけます。ここに至るまでよく頑張ったよ自分・・・;
ーーーーー「また明日」は英霊(サーヴァント)にはないのに。
ほんのひとときの存在である英霊が言われる資格がないのに、なぜ彼らは懲りずに言うのだろうか。
明日を持たせる希望など何もないのに。所詮泡沫の夢でしかないのはわかっているはずだ。
なのに、どうして?どうして英霊にも人間と同じように接しながら言うのだ。
トリスタン「くっ・・・!!」
トリスタンは満身創痍であった王ドラを連れて帰るためにローブを着た人物と戦っていた。まるで分かられていたかのように思わぬ苦戦を強いられていた。
ボロボロのローブを着た人物「なんだ。少しは期待していたのに。今度はこちらから向かわせてもらおう」
すると彼はある力を形成し、トリスタンに斬りつけようとした!幸いにも彼は辛うじて避けたため間一髪で首を斬られずに済んだが、彼には見覚えがあった。
トリスタン「これは以蔵殿の宝具・・・!?」
ボロボロのローブを着た人物「正しくは再現しただけの劣化コピーだがな。一撃必殺は期待したんだが、どうやらムラがあったな」
すると、彼は今度は赤黒い炎が包み込む剣に変化した!
トリスタン「!!?これはモードレッドの・・・!!?」
ボロボロのローブを着た人物「我がこれで殺さぬうちに選べ。そのカラクリの魂をこっちに引き渡すか、共に死に果てるか」
トリスタン「・・・!!」
すると、彼は再現したモードレッドの宝具でトリスタンに大ダメージを与えた!彼は満身創痍でも攻撃を続けようとした。
ボロボロのローブを着た人物「選べぬのか?まさかどちらとも救うというのか?いっそのこと片方だけ捨ててしまえ。そうすれば楽になれる。人のことよりもまずは自分のことを考えろ」
王ドラ「トリスタンさん。また泣いてるんですか?」
それは決戦前のこと。夜中に眠れなかった王ドラは一人泣いているトリスタンを見かけて声をかけていた。トリスタンは静かに聞く。
トリスタン「・・・人はどうして、明日の希望を持てるんでしょうか?」
王ドラ「いきなりなんですか?」
トリスタン「英霊は所詮泡沫の夢のような存在。だけれど、ここに集まるみんな我ら英霊を人としても扱っている。ただ気兼ねなく一人一人に心を砕き平等に接する心を持っている。円卓の恥知らずの私には眩しいと思うぐらい。だけれど、他の英霊はもう心を開いている。英霊であることを忘れてしまうぐらい。貴方達猫型のカラクリだってそうだ。人としての心を持つならばなぜ諦めない意志を持っているのだ・・・我らにも貴方達にも、「また明日」などと・・・」
ガウェインが前にも発した「特別な絆」。それがなんなのかトリスタンも知りたかった。王ドラはトリスタンの後ろにちょこんと座りながら答える。
王ドラ「・・・私にもわかりませんよ。だって私はドラえもん達とは違って22世紀で生まれたロボットじゃないですから」
トリスタン「え・・・?」
王ドラ「私は恐らくその時の記憶を失っています。いや、いたでしょうね。私は私の中にいる「僕」に気付いてから、以来今でも抵抗し続けています。「僕」の過ぎたる悪意に。本当なら悪意に取り込まれるはずだったのに不思議ですね。飛ばされた22世紀で出会った親友達やその後に出会った仲間達を大切に思う気持ちが芽生えたから抑止になった。ただそれだけだったのに、その思いで悪意を食い止めてるんです。「私」は私として成り立った。でも、特別でもなんでもないですよ。あなたにも同じように自分の友達や仲間達を大切だと思っていたのではないですか?」
トリスタン「ーーーーー私は。私、は・・・」
最初の目的は自らの悲願の成就のために利用する踏み台としてリップをマスターとして選んだ。まだ制御は効かないほど高い魔力を持つ彼女ならば事を運べる確信はあったから。
だけど、自分をも人として平等に接してくれる彼女や仲間達を見たら良心が痛んだ。痛くて悲しい。こんな自分に特別な絆など。
ーーーーーいや、ある。あった。「特別」なものではないけど、確かにそこにあった。人から見たらなんてことのない絆の話。それが私の心に響いたのだ。
これでは「彼女」に怒られてしまう。いつか見つけた時にさらに嫌われてしまう。
私は欲張りでいい。「彼女」を見つけること。今信頼してくれた仲間達を守ること。その二つの目的を持つのは悪いことじゃない。どちらを持ったとしてもよかったのだ。それは「彼女」はいいというのか?
「あなたはそれでもいいよ。過ぎた幸せでも、優しすぎるあなたにはそれでいいんだ」
トリスタンは再び立ち上がり、立ちはだかる彼を見る。その表情を見た彼は思わず戦慄に走った・・・
トリスタン「どちらも捨てるなど、私にはできるはずがない!!!」
トリスタンは宝具を発動に入り、彼もとある宝具を再現してそれを相殺しようとする!
ボロボロのローブを着た人物「宝具か。ならばこうしよう。精神的に傷を負う宝具だ!」
彼はサンソンの宝具を再現し、それをトリスタンの宝具とぶつけようとする!
トリスタン「我が想いのままに歌え!踊れ!!奏でろ!!!」
トリスタン「痛哭の幻奏(フェイルノート)ぉぉぉぉぉーーーーー!!!!」
渾身の宝具の空気撃ちは、その音色は高らかに力強く活気に満ちていた。まるで元からあった目的を新たにするという意志を固めたのか、それとも・・・
トリスタンが息切れしながら立とうとするが、その直後に何もなさそうに見えたボロボロのローブの人物が倒れた・・・。
ボロボロのローブを着た人物「おめでとう。お前達の勝ちだ」
トリスタン「・・・」
ボロボロのローブを着た人物「一つだけ良いか?なぜ貴様は初めて会った際に我を拒絶しなかった」
問われたトリスタンは一瞬だけ沈黙を貫こうとするが、それを振り切って答えた。
トリスタン「それは貴方を拒絶したら、悲しませてしまうだけです」
トリスタン「貴方がガウェインとホイップ嬢が大切だから心配したんでしょう?」
トリスタンに見抜かれたことで驚きの表情をしながら答える。
ボロボロのローブを着た人物「・・・どうして、わかった・・・?」
クルーク(ホイップの叔父)「俺の・・・正体を・・・」
トリスタンはこれ以上何も言えなかった。自分も薄々だったのだ。
ボロボロのローブを着た人物ことホイップの叔父であるクルークはようやく事の真相を話した。
アヴァロンの魔術師「キミがアヴァロンにまで来たのが予想もつかなかったね。ああ、彼もか。ガウェインは二度もここに召喚されたんだ。キミが会ったのは記憶を消されたガウェインかな?それとも記憶を保持しているガウェインかな?」
クルーク(ホイップの叔父)「・・・記憶を保持したガウェインだ。俺もあいつが愛故にいつか暴走すると思っていたんだ」
アヴァロンの魔術師「それを知っててアヴァロンにまで到達したんだねぇ。ガウェインというのは、円卓の中で最も忠節が厚い騎士。まあ巨乳で年下が好きなのは勘弁願いたいけどね」
クルーク(ホイップの叔父)「アハハ」
アヴァロンの魔術師「でも、いつか彼を取り巻く人達のせいで大変なことになるなぁ。巻き込まれた彼をも。それなら私がキミに普通の人間に化けるように 少しだけ助けてあげよう。キミはガウェイン達を心配してるんだろう?その前に聞くけど、キミはいいのかい?そのアルトリアのマスターである少女との約束を果たしてもキミは蘇生しない。その上でトリスタンを見極めることになる。それがどんなことがあったとしても、キミには何も落ち度がないのに?」
クルーク(ホイップの叔父)「・・・それでもいい。彼がガウェインやホイップを救うに値するなら」
トリスタン「マーリンが・・・」
アヴァロンの魔術師・マーリンがこの一端に関与していることを知ったトリスタンは驚愕以外の感情が出なかった。同時に彼は何かを感じ取った。「彼はあのことを知っていたのではないか」と。
クルーク(ホイップの叔父)「最初はお前が二人を救うものだと思っていた。だけど、俺が間違っていた・・・お前だけでなく、仲間達やあのウサ耳の女の子もそれは一緒だったんだ。仲間を思う気持ちは、そうなんだよって。だからこれでいいんだ・・・」
クルークの身体が消えかけてきた時、トリスタンは涙ながらに話す。
トリスタン「聞いてください。ガウェインは、最後まで貴方を大切に想っていた。ガウェインはずっと罪悪感を抱いていた。ガウェインは、ホイップを守るために罪を犯してしまった。だけど・・・その騎士としての気持ちは消えていない!ガウェインはあれでも変わっていないのです・・・!」
トリスタンから聞いたクルークは彼の頬に手を添えながら話す。
クルーク(ホイップの叔父)「そうか。よかった。あの、二つだけ頼みがあるんだが。俺と同じ名前のあの子には謝っておいてくれ。結局巻き込んでしまったから・・・あの子はあれでも芯は強いから、大丈夫だな」
トリスタン「はい」
クルーク(ホイップの叔父)「ホイップのことも優しく接してやってくれ。あの子は優しい子だ。でも、どこか脆い部分があるからお前も支えてやってくれ」
トリスタン「はい・・・約束します」
クルーク(ホイップの叔父)「約束な」
クルークは涙を浮かべながらニカっと笑った後消えた。トリスタンは涙を拭い、王ドラを連れながら歩き出した・・・。
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