二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。5
日時: 2025/09/30 17:20
名前: 桜 (ID: ZZpzcnXb)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560(更新)


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

第四の巻:変わりはしないもの(その1) ( No.16 )
日時: 2023/02/08 16:38
名前: 桜 (ID: fjkP5x2w)

今回からはいよいよ物語が動き始め出してきます。英霊剣豪は差異はあれど大半は本質的には変わらないものがあるのかもしれませんね。それはもう良くも悪くも。
ところで宝具名の括弧名はやや安定してないのですが、特に意味はない。意味は特にないぜよ!






ーーーーーとはまあ、根性論も意味のないものではない。


何かを守りたいからこそ、根性論に捉えてしまうものだ。


信念。宝物。執心。主観。嗜好。モットー。


それらはものでも物でも関係ない。それをよほど守りたいからこそ、


ーーーーー何かを頑張れるし、その過ぎた悪意すらも制御できるものなのだ。






鈴鹿「ふーん。あそこがあいつらの本拠地の長屋・・・」


英霊剣豪のバーサーカーの鈴鹿は以蔵達一行の本拠地であり、為朝の家である長屋を遠くからじっと見ていた。
ーーーーー英霊剣豪のライダーを連れて。


英霊剣豪・ライダー「鈴鹿、本当にやるのですか?あそこにはあの・・・」
鈴鹿「構わないし。・・・少なくともその始末はあんたに任せるっしょ」
英霊剣豪・ライダー「・・・」


英霊剣豪のライダーはどこか悲しげな表情を浮かべていた・・・。






照「ここが四太郎殿や阿美嬢の預け先の長屋・・・」


照を含めた以蔵達一行は為朝が滞在している長屋に来ていた。為朝は以蔵達一行の活躍を表情には出さないが、喜んでいるようだった。


阿美「それで、以蔵さん達、お殿様に呼ばれて城に行ったよ!あたし達は行けなかったけど、以蔵さんが語り聞かせてくれた!」
四太郎「以蔵さん達の活躍や璃姫様の話、どれもわくわく」
為朝「そうか。四太郎と阿美はまだ子供だから参内できないのではあるが、なんだかんだで楽しんでいるな」


為朝はまるで二人の本当の祖父かのように二人に時に厳しくも温かい愛情を持って四太郎と阿美の兄妹に接していた。初めて為朝の姿を見たトリスタンとアサトもそれを感じていた。


トリスタン「まるで二人の本当のお祖父殿のようですね」
アサト「そうだな。あの巨大なロボットを見て思わず畏怖しなければ・・・;」


すると、王ドラと以蔵が夕食の支度が出来たことを報告していた。


王ドラ「夕食できましたよー」
照「はーい。今行きます」
以蔵「わしの焼いたカレイもあるんじゃ。ちゃんと釜戸の火を起こしたき!」
アサト「へー、カレイを・・・えっ!?イゾー、料理出来んの!?」
以蔵「見よう見まねじゃけどな。あと、わしは下に弟らがいる長男じゃから、自然と小さい子供とかには優しくなってしまうぜよ」
トリスタン(だから、四太郎殿や阿美嬢の兄妹にはなんだか優しげな言わば聖母のような感じだったのですね。博打や酒好きの泣き虫ではありますが、子供らにはちゃんと根は優しい方だとわかるのですか)


王ドラと以蔵が作った夕飯を囲った食卓で楽しそうにしていた大半の全員を見て王ドラが他のドラケロ防衛隊やスマブラ屋敷などの光景を思い出していた。


王ドラ(こんな楽しそうな風景を見て度々感じる居心地の良さはこの世界に飛ばされて以来ですね)
以蔵「なあ、楽がこの世界に飛ばされる前もこういう騒がしく賑やかな感じか?」
王ドラ「!そうですね。騒がしくてうるさかったですが、それはもう楽しい時間ですよ。元の世界に一緒に帰ってまた会えたらあのバカ達に会わせてやりたいのですが」
以蔵「わしも人のこと言えん気がしちょる;」
王ドラ「以蔵さんも飛ばされる前はこんな楽しい風景ですか?」
以蔵「おん?・・・生前はそうじゃなかったがな、召喚された後の日々は楽しい風景じゃったぜよ。何しろーーーーー」


すると、以蔵が浮かび上がろうとした途端に頭に何か弾かれたような感覚になり、思わず俯いた。


王ドラ「!?以蔵さん、どうしたんですか!?」
アサト「うそっ!?頭痛が来てんのか!?」
以蔵「いや・・・大丈夫じゃ。ほんに楽しい風景じゃから心配はいらん。思い出そうとしたら何か弾かれた感覚が来てるだけじゃ」
トリスタン「そうですか。・・・何か霊基に異常があれば言って下さいね?」
以蔵「わかっちょる」


すると、何かしらの雷が長屋の近くに襲ってきた!


照「雷!?」
王ドラ「って、空が赤く・・・英霊剣豪ですか!?」


王ドラが一人駆け出すと、そこは予想通り英霊剣豪が現れたのを報せる悍ましく感じる赤い空が覆っていた。


王ドラ「やっぱり!じゃあ、英霊剣豪はどこに「やっぱり勇敢なんだね、武器商人のオレンジダヌキちゃん?」


王ドラは咄嗟に後ろを見て鈴鹿に遭遇するが、鈴鹿は何かしらの拘束陣を出した!


王ドラ「ーーーーーっ!!?」
鈴鹿「拘束陣だし。さぁ、一緒に来てもらうわ!」


すると、王ドラが一人駆け出したことに気付いた以蔵やトリスタンがその場に来た!


以蔵「楽!?」
トリスタン「楽殿!!待ってなさい今助けに!」
鈴鹿「ああ、あんた達にこいつらを倒せる?」


すると、鈴鹿は自分の密かに連れた複数の妖霊を出現させた!


トリスタン「妖霊!?いつのまに・・・」
鈴鹿「こいつらを返して欲しくばここから近くの西にある宇治山に来てよね!」
以蔵「待て!!楽!!!楽ーーーーーっ!!!!」


鈴鹿はそう言って王ドラを攫いながら消えた後にトリスタンと以蔵は急ぎながら複数の妖霊を倒す。以蔵は急いで宇治山に駆け出そうとする!


以蔵「すぐに楽を助けるぞ!」
トリスタン「っ!待ちなさい!彼女は楽殿をこいつらと言っていた!つまり彼女が攫ったのは楽殿だけではありません!」
以蔵「は!?じゃあ、他にも・・・」
アサト「イゾー!!トリ!!」


アサトが以蔵とトリスタンの元まで駆け出すと、悪い情報が待っていた。


アサト「四太郎と阿美があの英霊剣豪のライダーに攫われやがった!!為朝はなんとか取り戻そうとしたが、ライダーの宝具で怪我しちまってる!!」
以蔵&トリスタン「!!!」


その後はトリスタンのスキル1の声高らかに愛を讃んで回復した為朝が英霊剣豪のライダーについても情報を伝えた。


為朝「まさかあの雷が英霊剣豪に成り果てたライダーのものだと思わぬぞ。英霊剣豪になったことで鈴鹿と同様にライダークラスに変質したとも含めるな」
トリスタン「じゃあ、あの英霊剣豪のバーサーカーは持ち方や構え方から元々はセイバークラスの・・・つまりあの者の真名は鈴鹿御前・・・」
為朝「・・・ライダーの真名は我は見抜いておったぞ。生前における私の子孫だからな。ライダーの真名は、源頼光」
以蔵&トリスタン&アサト「・・・!!」


その数分後、照や為朝を含めた以蔵達一行は王ドラや四太郎と阿美の兄妹を英霊剣豪の二人から救い出すために宇治山に向かおうとしていた。


照「為朝殿。まだ回復をなさっては・・・!」
為朝「ならぬ。あの莫迦者のしでかしたことだ。何より・・・楽は奴らに何をされるかわからんが、まだ幼い四太郎や阿美が泣かないわけがないだろう」
照「・・・」
トリスタン「以蔵殿、楽殿から貸した鈴のミサンガですか?」
以蔵「持っちょる。鈴でわしだと気付くじゃろう。為朝、えいか!あいつらを思うなら真っ先に死ぬようなことするな!生きてあいつらを助け出すために戦え!」
為朝「・・・!」
アサト「では行くぞ!!」


以蔵達一行は王ドラや四太郎と阿美の兄妹を助け出すために駆け出した!目的地は彼女達の本拠点である宇治山の頂上・・・!

第四の巻:変わりはしないもの(その2) ( No.17 )
日時: 2023/02/08 16:41
名前: 桜 (ID: fjkP5x2w)

王ドラ「ん・・・」


王ドラは暗い洞窟内で目を覚ました。すぐさまに周りを見渡す。


王ドラ「ここは・・・以蔵さん達は・・・!」
鈴鹿「あの幕末四大人斬りの粗野男を少なからず気にかけているのは本当なんだねぇ」


すると、鈴鹿が王ドラの目の前に姿を現した!王ドラは思わず彼女を睨みつける。


王ドラ「ふざけるな・・・!確かに以蔵さんは酒好きで下手の横好きのギャンブラーでバカですが、不器用ながらも子供相手にはちゃんと優しく接して面倒も見て私さえも守ってくれました。あれは自分が悪だと自覚してる奴じゃなければできないことだ・・・!」
鈴鹿「ふーん。最初から自分の意思で気にかけたということよね。ん?」


すると、鈴鹿は王ドラの右腕にあった十字架の小さなタトゥーのようなものに気付いた。・・・ロボプラ事件の時よりも少し大きくなっている感じはするが。


鈴鹿「十字架の・・・タトゥー?ということは・・・あんた、武器商人や山野楽という名前は嘘?」
王ドラ「・・・っ!!!」


自分の嘘が敵にバレたことにより王ドラは思わず動揺するが、鈴鹿はいいこと気付いたとでも言ってるかのように微笑う。


鈴鹿「それならあんたに口を割らせようかなー!」


すると、鈴鹿は自分の刀で王ドラの腹に刃をかけた!


王ドラ「ぐっ、ぁ・・・!!!」
鈴鹿「ねぇ、死にたくなければあんたの名前教えてよ。私、本当ならクラスはセイバーだけどさ、英霊剣豪になったことでバーサーカーに変質してんだよね。だから、〝あんたの痛みによる叫びの言葉でも聞かない〟し」


自分の身体を未だに覆う拘束魔術と鈴鹿から受けた腹の斬撃による拷問により王ドラは思わず死を覚悟した・・・






ーーーーーこれは、氷の上?


雪の上?上はいつも通りの青い空だけど、なんだか何もなくて寂しい感じ。


そんなことだけれど、ある顔が目に入った。人間?漂流者?少女?


「ーーーーーーーーーーー」


それは何を言われたかわからない。ただもう何も覚えてはいないけれど、あれは私への呪いだった気がする。それがなんなのか未だにわからないけれど。


それはまだ昼なのに月の光に変えて消えた。こっちには気付いていないけれど、ただ立ちすくんで叫びながら泣いているのはーーーーーー






以蔵「楽!!楽!!」


王ドラは以蔵の呼びかけにその意識を取り戻した。周りには暗い洞窟のままであるということは、自分はなんとか生きている。


王ドラ「以蔵さん・・・?」
以蔵「よかった!!楽、危うく死ぬかと思ったぜよ!!トリがおまんの何らかの袖から取り出したあの医者のようなカバンでなんとか治療したのか目を覚ましたんじゃ!!」
王ドラ「トリさんが・・・?」


すると、王ドラのすぐ近くには思わず安堵したトリスタンがいた。


トリスタン「目を覚ましたのですね。ああ、あの英霊剣豪のバーサーカーは私が間一髪で弓を放ったので四太郎殿と阿美嬢の居場所を伝えた上で逃げました」
王ドラ「四太郎君と阿美ちゃんも!?」
トリスタン「はい、あの英霊剣豪のライダーに攫われて。あのライダーの真名は為朝殿の子孫の一人の名です。源頼光」
王ドラ「為朝さんの・・・!」
トリスタン「ついでに確認できました。あの英霊剣豪のアサシンにあのような強化を施したのは英霊剣豪のバーサーカーです」
王ドラ「だから私を早くから知ったかのような様子だったんですね・・・」


すると、王ドラは何かに気付いた。


王ドラ「そういえば、ここは宇治山の中ですよね?どうやって見つけたんですか?」
以蔵「あの壬生浪の言葉を信じるつもりはないかが・・・」


ーーーーー回想ーーーーー






以蔵「宇治山ってマジか!?」
アサト「どうやって歩くんだよ!?」
為朝「私のボディに全員乗せながら移動できるが?」
トリスタン「いいですから!貴方が壊れてしまう!」
照「本当にどうするんだ・・・」


すると、五人にある人物が声をかけた!


斎藤「お困りのようだね〜。武器商人ちゃん達の居場所ぐらいは教えてやろうか?」
照「!斎藤!」
以蔵「なんじゃ!わしらを馬鹿にしちょるんか!?」
斎藤「いや?三人目の英霊剣豪を倒したし殿からお墨付きもらったから認めてやろうかと思ったまでだ。それに・・・」


すると、斎藤は以蔵を一瞬だけ少し険しい顔しながらじっと見た。


以蔵「?」
斎藤「あの英霊剣豪のバーサーカーは特に厄介だからね。・・・武器商人ちゃんは山頂までの第二中間地点にある洞窟。あの兄妹は山頂だ」
トリスタン「!・・・今は信じるしかないようですね」
斎藤「わかったらさっさと迎えに行け。照。こいつらの護衛を頼んだ」
照「はい」






ーーーーー回想終了ーーーーー






以蔵「正直わしは半信半疑じゃったがな」
王ドラ「斎藤さんが・・・あの時に英霊剣豪のアサシンを倒したことで態度が少し軟化したのですね(あの拘束陣がなければあの女を蹴り飛ばせたものを・・・!」
トリスタン「アサト達も洞窟の外で待っているので行きましょう。四太郎殿や阿美嬢を助けに行くのです!」


そして王ドラを救出後は四太郎と阿美の兄妹を助けるために為朝が全員を自分のボディに乗せて飛んだ。ん?全員?自分のボディに乗せて?


大半の全員「うわあああああーーーーー!!!ヒュンってなるぅぅぅぅぅーーーーー!!!」
為朝「場所がわかれば後は飛ぶしかあるまい。もう時間がない、全員しっかりと掴まれ!」
王ドラ「軽々と飛んでるんですけどぉーーーーー!!!?」


この日、宇治山の月明かりの下で数人の叫びが聞こえていたと城下町で噂になったという・・・

第四の巻:変わりはしないもの(その3) ( No.18 )
日時: 2023/02/08 16:44
名前: 桜 (ID: fjkP5x2w)

そして頂上付近にたどり着いた以蔵達一行は為朝のボディから降りた。一部には思わず酔って吐き気が込み上げた人物もいるが。ってゆーか、為朝酔い?


トリスタン「うぷっ;これには耐えきれない・・・;」
アサト「暑いのも寒いのも苦手でそれもダメってどういう性質してんだよ!?」←新世界での旅での目撃数が多数
以蔵「わしは寒いのは平気じゃのに・・・;」
王ドラ「寒いのは苦手なのがすごいですよ」
以蔵「!ほうじゃろほうじゃろ!(ドヤッ」
照(なんでドヤ顔なんだろうこの人斬り;)


見張りのために頂上付近に残る為朝は四太郎と阿美の救出のために二人の英霊剣豪と戦う以蔵達一行に発破をかけた!


為朝「私からの発破だ。ーーーーー大丈夫であろう、絶対にあの莫迦者をあの女狐と一緒にとっちめて四太郎と阿美を救出しろ」
王ドラ「!はい」


以蔵達一行は頂上まで歩く。そしてたどり着いた時に英霊剣豪のバーサーカーとライダーが待ち構えていた!


鈴鹿「思ったよりも早く来たんだねー。そこまでしてでも勝ちたいっしょ?」
英霊剣豪・ライダー「?あらあら。そちらの可愛らしい猫の半妖の類の武器商人様は私を頑なに見ようとしませんね?心配しなくとも最後に討ちますが」
トリスタン(・・・真っ赤になるってことはやはり頼光殿が女性の姿で現界されたことに驚いただけではありませんね。やはり女性は苦手故にあのスタイルは・・・)
王ドラ(言うなこの馬鹿トリ!!しょうがないですあんなの見たら余計恥ずかしくなるでしょう!?それよりも四太郎君や阿美ちゃんの・・・)
頼光「まあまあvその初々しい態度は、生前の頼光四天王の一人の特に可愛らしい我が子にそっくりですわねv余計に愛しくなって我が子として持ち帰りたくなりますわv」
王ドラ「違います!!そんなんじゃないです!!あと、連れ帰られたくない!!」
トリスタン「えっ、それは私の特権で貴女でも取られたくない・・・「黙ってて下さい!!!」


すると、鈴鹿は二人の会話から気付いたことを言った。


鈴鹿「ああ、あの兄妹?行方を教えろって?」






鈴鹿「私らに一思いに斬られて死んだよ。流石に生きて返すなんて言ってない」
以蔵「・・・!!!!!」






その言葉を聞いた時に以蔵は思わず言葉を失った。
その後に二人の英霊剣豪に対する憤怒、怨恨、憎悪、四太郎と阿美に対する喪失感、悲壮、愛しさ、温情、ある意味真っ当な愛情が彼の霊基中に巡り巡って包まれる・・・


以蔵「あ・・・あ・・・おまんら・・・おまんらぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」


すると、以蔵は思わず第一再臨の姿に変更され、その際に二人に対する憤怒や憎悪によりさらに見た目のおぞましさを増大させた!


アサト「以蔵!?」
以蔵「許さん!!相当死にたいようじゃな!!?では死ね!!死ね!!英霊剣豪という大義を掲げて無力な子供まで殺戮したことを、わしが一思いに殺し(斬っ)ちゃる!!!」



以蔵が自分の憤怒で鈴鹿や頼光を思わず圧倒させる!


王ドラ「以蔵さん・・・!!」
トリスタン「彼はああ見えても「大義を掲げて無力な女子供までも殺戮する」のが、彼にとっては「自分が馬鹿にされる」よりも地雷です。だからこそ四太郎殿や阿美嬢を手にかけたことが許せなかったのでしょう」
アサト「イゾー・・・」


すると、鈴鹿と頼光は以蔵に負けじと応戦する!


鈴鹿「いいねいいねすごい狂気だし!名乗らせてもらうわ!私は英霊剣豪のバーサーカー・朱里!」
頼光「私は英霊剣豪のライダー・白夜。たとえ狂気に堕ちようとも目的を果たさせてもらいますわ!」


そして以蔵に相対する鈴鹿&頼光が斬り合う中で鈴鹿は自分の宝具を発動する!


鈴鹿「草子 枕を紐解けば 音に聞こえし大通連 いらかの如く八雲立ち 群がる悪鬼を雀刺し 文殊智剣大神通 恋愛発破 〝天鬼雨〟!!」


鈴鹿の宝具の刀の雨を以蔵は事前に自分に持ち前の回避スキルでかわしながら手始めに鈴鹿を討とうとするが、そこに頼光が以蔵の眼前に現れた!


以蔵「!!」
頼光「回避スキルが解かれたのではしょうがないですね?この頼光、鬼となります」


すると、以蔵の回避スキルが解いたことに気付いた王ドラは彼にある補助魔法をかけた!


王ドラ「私は魔力量は平均的ですから中級のしかできませんが・・・その宝具の後に勝ちなさい!!」


すぐさまに頼光は以蔵に宝具をかけた!


頼光「来たれい四天王。【牛王招雷・天網恢々】!!」


頼光の超強力な宝具により以蔵は倒されてしまった・・・はずがなんと耐えきっていた!そう、王ドラが以蔵にかけた魔法はガッツスキルを付与する補助魔法・・・!


頼光「な・・・!?」
鈴鹿「まさかあいつ、ガッツスキルを・・・」


すると、以蔵は自分の宝具を鈴鹿に、続いて頼光に放った!これにより致命傷を負った頼光は言う。


頼光「まさか・・・母である私にあの子達をも持ち帰らせてくれないとは・・・」
以蔵「?それはどういう意味じゃ「以蔵兄ちゃん!!」


すると、以蔵に抱きついた相手は殺されたとされていた四太郎と阿美の兄妹だった!それにより以蔵はいつもの姿に装備変更した。


以蔵「おまんら・・・生きてちょったか!」
阿美「うん!以蔵兄ちゃんがあんなに怒ってくれたなんて思わなかったけど・・・」
四太郎「あの女の人が手にかけないでくれた」
王ドラ「頼光さんが・・・?」
頼光「・・・」






鈴鹿『どうした?早く斬っちゃうし』
四太郎『いやだ・・・いやだ』
阿美『死にたくないよ・・・!以蔵兄ちゃん、助けて・・・!』
頼光『・・・』
鈴鹿『なんで躊躇ってんの?さっさとーーーーー』
頼光『いやです・・・私達のせいで両親を失ってしまった兄妹に手をかけることはできません・・・私の中の母性がそうさせているのです・・・それを抗うなんてできません・・・』
鈴鹿『・・・勝手にすれば。私はあの武器商人の様子を見に行くから』






アサト「母性には結局抗えなかったのか・・・」
鈴鹿「私は頼光の本心に尊重したんだ。この女は一度言ったら聞かないからね・・・」


すると、頼光と鈴鹿が消えゆく寸前にある言葉を残した。


頼光「岡田以蔵。先ほどのあの兄妹を想って激怒した様は見事でしたよ」
鈴鹿「ああ、あと赤髪の糸目。アサシン・舞々のことは・・・私なりに申し訳なく思ってるし!」


二人はそう言って消えた後に以蔵は言う。


以蔵「・・・当然やき」
トリスタン「一応悪いと思ったのですね・・・」
照「四人目・五人目の英霊剣豪の退治、見事でしたよ」


照はそう言ったが、アサシン・舞々の件や今回の件に関して本当のことを言えなかった。
言えるわけない・・・だって私を理解してくれたあの方に捨てられたくないから・・・






とある場所。そこではとあることで秘密裏の謁見を開いていた。


???「そうか。既に朱里と白夜は倒されたのだな?」
???2「はい。いよいよ始動の時ではないかと」
???「ああ、そうだな。我の長き悲願を、今果たす時だ・・・!セイバー・槐。足止めを貴様に頼んだぞ」
英霊剣豪・セイバー「はっ」
???「お前はその時に備えて休んでこい。いざというときの最終兵器なのだからな」
???3「はい」






???「我の永い時を要した悲願だ。誰にも邪魔させるものか・・・!」






続く・・・!






感想OK

第五の巻:生きとし、生ける者。(その1) ( No.19 )
日時: 2023/02/11 15:06
名前: 桜 (ID: LSK2TtjA)

今回からはいよいよ物語がクライマックスに向かって走り出します。その中でたくさん書きたかったことを好き放題に書いていくので悪しからず。
・・・処女作の小説執筆時の悪ノPさんの如く色々と書きまくるみたいな感じになりますね;まあ、何も考えずに色々と好き放題とかやらかせば結果的には後から良いことが待ってるから別にいいのですが。反省も後悔もその後の肯定もしたって良かったんです。悪ノ娘シリーズのジェルメイヌみたいに。






ーーーーーああ、脆い。


脆くなるのに、


なぜ、ただ泣いているんだ。






???「英霊剣豪のキャスター・瑠璃条、やれるか?」
英霊剣豪・キャスター「はい。手筈はできていますわv」


そして英霊剣豪のキャスターはある施しをかけた後に赤い空を出現させて巨大な何かを芽生えさせた!


???「さぁ・・・今こそ我が悲願を果たしてくれよう・・・!!」






空がこれ以上ないぐらいに赤く染まり、巨大な何かが城の上に出現させた!それにより飛び出してきた妖霊達から大半の城下町の町民全員が逃げ惑う。それを見た王ドラは何かを予感した。


王ドラ「これは・・・!!」
以蔵「親玉のお出ましか・・・!!」


そして四太郎と阿美を紅孔雀亭に預けて、その別れ際に四太郎と阿美は激励を送る。


阿美「みんな頑張って!きっと英霊剣豪の親玉、みんななら倒せるよ!」
シグ「気をつけて」
以蔵「ああ。・・・帰りを待っちょれ」
お紅「心配しないで下さい。四太郎君と阿美ちゃんなら私の方でお守りしますわ!」
王ドラ「頼みます!」
アサト「行くぞ!」


四人の以蔵達一行が恐らく親玉が待ち構えているであろう城に向かう中、阿美はお紅に聞く。


阿美「ねえ、お紅さん。おじいはあたし達を助けるよね?」
お紅「!・・・ええ。きっと私達を、必ず助けますわ」


一方、それを以蔵達一行のもう一つの拠点にしている長屋がある山の上から巨大な何かを見ていた為朝は何かを感じた。


為朝「・・・出現、顕現、悪意、狂気、厄災、天災、業、怨恨・・・」


まるで四太郎と阿美が英霊剣豪に攫われていた件から薄々と感じた何かを段々と思い出しながらそれを分析しているかのようだった・・・。






クライマックスまで加速中・・・!

第五の巻:生きとし、生ける者。(その2) ( No.20 )
日時: 2023/02/11 15:09
名前: 桜 (ID: LSK2TtjA)

城に向かう以蔵達一行は現れた妖霊達を次々と倒していく中、以蔵は前から感じていた王ドラのハイレベルな戦闘力を垣間見つつ彼の体力を気遣う。


以蔵「楽!大丈夫か?」
王ドラ「ええ、大丈夫ですよ。このぐらいはへっちゃらです」
トリスタン「それよりも殿に会って万が一隠していた事実があればこれまでの英霊剣豪に関して口を割らせるしかありませんね」
アサト「おい!あんな娘姫の璃姫を可愛がる奴がそんなこと「そうですよ。殿は何らかの遮断されたようで知らなかったと言ってます」


すると、照が以蔵達一行のところに駆けつけた!


以蔵「照!ほんなら璃姫や殿は・・・」
照「今なんとか他の臣下達同様に地下の倉庫に避難してます。あの巨大な何かを放った英霊剣豪のキャスターや親玉である「冷泉宮」の居場所なら案内しますのでついてきて下さい」
王ドラ「はい。ありがとうございます、照さん」


照は自分の隠し事に気付いた様子はなくそれどころか自分を信じてくれる以蔵達一行を見て前よりもさらに増大した罪悪感とともに何かを思い出していた。






『お前は我が遣わす任務に成功すべく見出された逸材だ。認められたいのならば、重要な任務を果たすために城に忠臣として殿のそばで仕えてこいーーーーー』






照(私の心から敬愛する主人の、英霊剣豪のキャスターであるあの方からの任された任務・・・なのに、どうして?どうして私を信じてくれるこの人達を裏切るのが怖いのだろう?)


照の時折苦しそうな表情に王ドラは気にかける。


王ドラ「照さん?どうしました?」
照「いえ。なんでもありませんよ」


照はその答えの後に少し冗談を交えつつ以蔵達一行にある質問した。


照「あなた方はもしもどこかで信じた人が突然あなた方に襲い掛かったらどうしますか?裏切ったことを、罵倒しますか?」
王ドラ「怒りますよ」
照「やっぱり罵倒ですか」
王ドラ「怒っても・・・罵倒はしませんよ。それをするのは流石に効果的だと思えない」






王ドラ「現にあなたは私達に英霊剣豪のことで罪悪感を抱いてるのでしょう?」






照「・・・えっ?」


王ドラの言葉に照は気付いた。自分の隠し事を、最初から彼らが気付いた上でーーーーー


照「知っていたのですか?」
以蔵「知らんわけないぜよ。でも、おまんがそれで罪悪感を抱いたこと知っちょる。じゃから、黙ってたき」
トリスタン「時折笑うというよりも泣きそうな顔をしてましたしね」
アサト「俺達は裏切りには癪だが慣れた方だしな。・・・だから、その贖罪を兼ねた上で俺達を英霊剣豪のキャスターに案内しようとした。自分の意思でな」
王ドラ「・・・まあ慣れたものですので、そんな泣きそうな顔してるくせにいい加減意地張らないで下さいよ」


四人が自分の隠し事を最初から気付いた上でそれでも咎めないでくれたことに照はとうとう必死に抑えていた感情が溢れ出しそうになった。


照「あ・・・私・・・私は「ダメじゃないの照。そうやって感情に振り回されちゃ」


すると、照に声をかける人物が以蔵達一行の前に現れた!その女性はMEIKOに似た容姿を持つ、どこか妖艶さを持った女性だった。


王ドラ「あなた、MEIKOさん・・・ではないですよね」
???2「!意外な返答ね。これは分体にあなた達が言う中世ボカロ世界の「メイリス=ベルゼニア」を元にして作ったのに、この姿とよく似た知り合いがあなた達にはいるのね」
トリスタン「・・・分体?」


すると、その女性は自ら名乗りを上げた。


???2「私は英霊剣豪のキャスター・瑠璃条。本当は英霊ではないのだけれど・・・仮称としての名目である真名として、ジェルメイヌ=アヴァドニアを名乗らせておくわ。まあ、私自身は幾多の世界を渡り歩く異界の旅人だからね。あの時空の旅人とか言う奴とは違うけど」
アサト(世界を渡り歩く旅人・・・?)


アサトはそのジェルメイヌと名乗る幾多の世界を渡り歩く異界の旅人の女性を見て少しずつざわざわした感覚を覚え始めた。ジェルメイヌは照の方に向き直しながら言う。


ジェルメイヌ「照。任務は達成したわ。ご苦労様」
照「えっ?これは任務のために動いているわけでは・・・」
ジェルメイヌ「何言ってるのよ。ちゃんと動いてくれたじゃない」


すると、ジェルメイヌが指を鳴らした瞬間に照の身体が光り出した!


照「!!?何を・・・!!」
ジェルメイヌ「あなたが私をこの一行に会わせた時点で装置が入ったのよ。・・・こいつらを破壊するための起爆がね」
照「ジェルメイヌ・・・さ・・・まぁ・・・っ!!!」


照を弄ぶジェルメイヌにアサトは食ってかかる!


アサト「あんた何やってんだ!!自分を信じてくれた奴にこんな・・・!!」
ジェルメイヌ「あれ?まだその部分だけは思い出せないのかしら?それに気付いてないのは酷いじゃない?この子は、生前のあなたの仲間だったのに」
アサト「!!?」


すると、アサトはその言葉でようやく少し思い出した。照はーーーーー


アサト「まさかあんたは!!」
ジェルメイヌ「さぁ、私と一緒に戦ってあげるからこいつらを蹂躙しなさい!」
トリスタン「見た目は生前に私と禁断の恋を語る同僚のかなりの好みなのに・・・」
王ドラ「そっちですか!!」
以蔵「・・・戦うしかないぜよ!!」


以蔵達一行がジェルメイヌ&何らかの装置のスイッチが入ったことにより我を失った照と相対する!トリスタンは音の刃でジェルメイヌと照に攻撃するが、かわされていた。


トリスタン「こんな事態だという時に余裕ある様子で速いスピードですね・・・!」
ジェルメイヌ「そりゃあ私は異界の旅人だからね。だから、サーヴァントである照を操りながらかわすなんて可能よ」
トリスタン「・・・照嬢がサーヴァント!?だが・・・!」


すると、以蔵が剣術によりジェルメイヌと照に攻撃しようとするが、ジェルメイヌは軽々とその刀を掴んでいた!


以蔵「は!?おまん、そう易々と受け止め・・・!!」
ジェルメイヌ「私はこんなことだってできちゃうのよ!流石に剣の天才である人斬りのあなたでも・・・」


すると、王ドラはジェルメイヌに素早く蹴りを入れる!しかも彼女が見抜けないような速いスピードで!


ジェルメイヌ「えっ!?」
以蔵「楽!!」
王ドラ「防御ばかりで横が手薄ですよ。おばさん!」
ジェルメイヌ「あんなスピードで私に攻撃できたなんて・・・何者なのあいつは!!?」


ジェルメイヌが王ドラの戦闘の実力の高さに驚愕する中で彼は以蔵やトリスタンに簡単な回復の魔術をかけた!


王ドラ「初級の回復の魔術です。行きなさい!」
トリスタン「はいっ」
以蔵「回復かけてくれるだけでも感謝するき!」
王ドラ「さぁ、行きましょう。あの女をーーーーー」
アサト「!!楽、後ろ!!」
王ドラ「えっ?」


すると、ジェルメイヌが王ドラを背後から襲い、その首を掴んだ!


王ドラ「ーーーーーっ!!!」
ジェルメイヌ「ねぇ、あなた、本当は武器商人じゃないわね?ということはもしかしてあなたが要?私が種を落としたはずの要の本人いないなーと思えば成り代わってたということね!レオンガルフの奴、こいつに移すようにあの時に細工までして」


すると、ジェルメイヌの王ドラの首を絞める腕が強くなった。


ジェルメイヌ「でも、その本人以上にこんないい優良物件があったなんて思いもしなかったわ。ねぇ、おばさんと言ったことを許す代わりに、私にその強大な力をちょうだいよ」
王ドラ「・・・ぁ、にょ・・・ぃ」
ジェルメイヌ「聞いてるの?」
王ドラ「ぐっ、ぁっ!」
ジェルメイヌ「ねぇ、お願いよ。私に「ザクッ」


すると、ジェルメイヌの身体を何かの音の刃が貫いた!王ドラを助けることと彼の首を絞めていることで生じたわずかな隙を突いたトリスタンだ。


ジェルメイヌ「え?」
トリスタン「その者を手中に堕とすのは私だ。だから、その者を返してもらう」
ジェルメイヌ「そう。あなたがこの猫耳のからくりを欲しがったのは本気だったのね。意外だわ。油断したわねぇ・・・」


ジェルメイヌはそう言って紙の人形から砂となって消えた。王ドラは息を取り戻しながらトリスタンに言う。


王ドラ「助けてくれてありがとうございます」
トリスタン「ええ。あなたがあれで抵抗しなかったら隙が生まれませんでした」
王ドラ「あなたに託したわけではないのですが。・・・アサトさん」
アサト「ああ、わかってる。あいつの分体が消えただけで本体は死んでないことに。それよりも照だ」


四人は照と対峙するために立ち上がる。照はスピードに長けた戦法が得意とするだけあって実力が高いために以蔵達一行を苦戦させていた。


トリスタン「スピードがあのキャスター同様に速い・・・となると、これは・・・」


すると、照の正体に気付いたアサトは王ドラに進言する!


アサト「楽。お願いがあるんだ。俺に令呪を注ぎ込んで」
王ドラ「!?アサトさん、いいのですか?彼女を倒すのはあなたにとって今だって苦しそうに・・・」
アサト「いいんだ。俺の勝手だからあの非道女になんかあげるか。あいつが死ぬなら全部俺のせいにする。お願いだ」


アサトの覚悟に満ちた目を見た王ドラはようやく承諾した。


王ドラ「・・・その覚悟を貫きに行きなさい」


王ドラから承諾をもらったアサトは今や戦闘するだけの人形と化してしまった照を討ちに行く!王ドラは彼に令呪を放った!


王ドラ「令呪を以て命じる!新宿のアサシン、殺しに行くのではなく救いを与えるために彼女に宝具を放て!」


王ドラから令呪の力をもらったアサトは宝具を放つ!


アサト「闇の俠客、ここに参上ーーーーー」
照「宝具発動」






アサト「【十面埋伏・無影の如く】!!!」
照「【連環馬大嵐陣】!!!」






その光景はあまりにも速かっただけでなく、思わずその時折に強い輝きに王ドラ達は目を奪われていた。それだけ本当に美しかったのだ。まるで二人の「俠客」が相対したことでさらなる輝きが生まれたかのように・・・。






アサトに倒された照は消滅間際に彼に問う。


照「・・・ああ・・・なぜあなたなのですか。あなただとわかってさえあれば、私の装置を発動前に止めれたかもしれないのに。お互いに思い出せなかった。そのことを深く反省はしている。すまなかった・・・でも、それはあなたのせいじゃない。だから・・・たとえ英霊であっても・・・い・・・きて・・・」


照はそう言い残した後に消滅した。アサトに英霊であったとしても「生きて」という願いを託して・・・。


アサト「照・・・!!」






アサト「ーーーーー呼延灼っ!!!」






続く・・・






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