二次創作小説(紙ほか)
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- 日常日和。5
- 日時: 2025/11/19 17:27
- 名前: 桜 (ID: Lk0URTLS)
おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!
「目次」
「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584
「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510
「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548
「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76
「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125
「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147
「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388
「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564
「フェアリー・レクイエム〜謎の妖精の騎士一味〜」
新たな戦いの幕開けの予兆>>585-588
逢瀬とサーヴァント召喚の再認識>>589-592(更新)
「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578
「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25
「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245
「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317
「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470
- 第6話:風よ光へと吹け(その3) ( No.463 )
- 日時: 2025/05/28 17:10
- 名前: 桜 (ID: Lk0URTLS)
蒸気シェゾが夢幻メタナイトに渡される形で魔法の歯車をキャッチしたことで三つの歯車のうち二つはクルーク達側に渡った。
蒸気シェゾ「いやー、あのおっさんから歯車を生み出させるなんて貴族にしては勇気の・・・」
しかし、その代償で夢幻メタナイトは動かなくなっていた・・・
ププル「夢幻メタナイトさん・・・?」
メタナイト「・・・これは。奴はシェイクスピアの台本に触れたことで恐らく・・・」
蒸気クルーク「ウソ・・・ウソ!!メタナイトぉぉぉぉぉー!!!」
蒸気クルークは叫ぶが、ゼオが彼の首根っこを掴んだ!
ゼオ「おい!今は夢幻メタナイトの犠牲を無駄にするな!それよりもあのオッサンを討つのが最優先だ!」
視線が集中的に向けられたシェイクスピアは汗だらけになりながら言う。
シェイクスピア「吾輩が作った騎士は今城の外に差し向けている。それならば・・・吾輩は穴を開けたらまずいからこれで!ドロン!ですぞー!」
シェイクスピアは自分のスキルで作成したスプリガンの幻影の肩に乗る形で逃亡した!
フィン「逃げたな!追いかけるぞ!」
ゼオ(俺達はいいとして、あれが城外に放り出されたらまずいな・・・)
一方、シェイクスピアが作成した大量の騎士の幻影に外にいる大半の全員が苦戦していた。
夢幻デデデ「こいつら、一体どこから・・・ワドルディ、もっとシステムの性能を上げろ!」
夢幻ワドルディ「ええっ!?これが一番の限界なんですよー!!」
蒸気アルル「うわーっ!?向こうからもゾロゾロと出てきてる!」
機関のキャスター「作家のキャスターの仕業か」
一方、セイバーオルタと戦っているリップ達も後ろから出てくる騎士達の幻影が出てきたことに次第に苦戦を強いられてきていた。
リップ「いやー!?こんな時にぞろぞろと出てくるー!?」
チャラ王「あんたの差し金か!?」
セイバーオルタ「いや、知らん。つか、これが終わった後作家のキャスターを殺したくなった」
ルート「お前も知らなかったのかよ!!?」
すると、セイバーオルタがエクスカリバーを構えた!
セイバーオルタ「さて、戯言はそれまでだ」
セイバーオルタはチャラ王に剣で飛ばすように斬りつけた!
チャラ王「っ!!」
リップ「ちー君!!」
リップはチャラ王に駆け寄ろうとしたのをセイバーオルタが斬ろうとするが、トリスタンによる音の斬撃で阻まれた!
トリスタン「マスター達は斬らせない・・・!」
セイバーオルタ「すでに体力が削られているのに?」
トリスタンはセイバーオルタを睨みつけるが、同時にその霊基はもう疲弊で限界を迎えつつあった。目の前にいる彼女はオルタ化しても騎士王、ゆえにその強さも未だ健在であったのだ。
トリスタン(確かにこのままでは・・・だが、私は・・・!)
決戦前に眠っていた際に夢に見た黒い空間。そこに立つトリスタンに黒い何かが話しかけてきた。
黒い何か「ーーーーーさて。覚悟はできたようだな」
トリスタン「だって貴方はこれから先今まで以上の酷な戦いになると言ったのでしょう?貴方の言うことに間違いはないのだから」
黒い何か「絶対というわけではない・・・いいのか?今のマスター達を守る権利を放棄するのも手だぞ。わかっていて貴様の目的はそれを最初の時点で組み込んだのか?」
黒い何かの問いにトリスタンは答える。
トリスタン「最初の目的は変わっていませんよ。ただ二つの目的ができただけ。どんな人がどれだけ言われようとも自分のマスターとその仲間達との楽しい日々を否定する気はない。私は愛を躊躇わぬ欲張りな騎士です・・・それをお忘れなきよう」
トリスタンの言葉に黒い何かはため息を吐いた。
黒い何か「お前は円卓の騎士達の中でも忠義よりも友愛を優先する男だ。そういうのはあまり好かんが・・・それをそこまで言われたら仕方ない。いいだろう。いいだろう、いいだろう!それを使うたび命を縮むことを忘れるなよ・・・星(運命)に会うのならな」
黒い何かは高笑いしながら全身から炎を放出させた・・・!
うおおおおお!その意思を今受け取った。貴様に一つ目の試練(力)を与えてやろう。せいぜいそれを有効に扱うといい・・・クハハハハ!
一方の夢幻ドロッチェも騎士達の幻影を蹴散らしていくうちに体力が切れかけていた。
夢幻ドロッチェ「おいこんなこといつまで続くんだ〜!!?」
それでも走り続けるが、騎士の幻影の一つが夢幻ドロッチェに剣を向けようとした!
夢幻ドロッチェ「しまっ・・・!」
しかし、一つの砲丸が騎士の幻影の一つを粉砕したのだ!それを見た夢幻ドロッチェは戸惑う。
夢幻ドロッチェ「なんだ?俺を守ったようだが・・・」
一方、機関のキャスターも何らかの声が聞こえた!
機関のキャスター「マスター、今何か喋ったか?」
蒸気アルル「喋ってないよ?」
機関のキャスター「おかしいな、確かにマスターの声だったのだが・・・」
一方、マスターの王のもとに戻ってきたシェイクスピアは怒り心頭である彼に言い訳をしようとしていた。
シェイクスピア「マスター。実は奴らに魔法の歯車の二つを奪われまして・・・」
王「嘘ついて出て行っていたのを咎めようとしたがどうでもいい。三つの穴が開いていたからな・・・!」
シェイクスピア「は?三つ・・・?」
城の外では騎士の幻影の一つを狙って攻撃を始めていた。まるで蒸気クルーク達を援護するかのように・・・!彼らの先頭に立った人物は、チャイナ服を着たオレンジ色の猫型ロボット・・・!
王ドラ「聞け!あの三角ダイヤから呼ばれた者達よ!この世界に飛ばされた我らの仲間達の意思を信じ、元が敵同士でも尊重し合い、城内にいる仲間達をも、その勝利への道を切り開け!」
- 第6話:風よ光へと吹け(その4) ( No.464 )
- 日時: 2025/05/28 17:12
- 名前: 桜 (ID: Lk0URTLS)
あの三角ダイヤから抜け出せた王ドラ達はそれぞれ散らばる形で夢幻デデデ達、夢幻ドロッチェ、蒸気アルルの陣営を援護しにきていた!
ドラメッド「ここは吾輩らにも任せるであーる!」
夢幻デデデ「誰だ!?」
ドラリーニョ「あっ、そっか!初めまして、別世界の大王!」
ドラニコフ「ガウ!」
キッド「いやー、同じ顔ってのは本当にいるんだなー」
夢幻ドロッチェ「お前らは・・・!?」
ドラえもん「ぼく達はクルーク君達の仲間だよ」
マタドーラ「俺様達のことは気にせずに聖杯を守り抜けセニョール!」
蒸気アルル「キミ達は誰!?どうしてボク達と同じ顔してるの!?」
アルル「あ、別世界のボク!?確かに同じ顔だ!」
シェゾ「ということはこの世界にも俺がいるんだな・・・」
機関のキャスター「・・・」←予想外な出来事すぎて思考がフリーズ
リップ達の方もセイバーオルタが騎士達の幻影を蹴散らす音が聞こえた。
セイバーオルタ「突然光ったと思えば、抜け出せてきたのか・・・!」
トリスタン「・・・!」
トリスタンは自分に徐々に近づくその足音が大きくなる度に感極まりかけていた。ずっと助けようとしていた人物が自分の目の前に・・・!
王ドラ「来てやりましたよトリさん!」
トリスタンは涙を何とか引っ込めながら王ドラに声をかける。
トリスタン「貴方という人は、本当に・・・」
王ドラ「誰に呼ばれたか知りませんが、「助けて欲しい」という声が聞こえたので」
すると、彼を見たリップが飛びついてきていた!
リップ「王ドラちゃーん!来てくれてよかったぁー!」
王ドラ「わっ、変に抱き付かないで下さいよ!」
王ドラの後ろにいる源為朝は報告する。
為朝「王ドラ、こちらの雑魚処理も完了した」
王ドラ「じゃあ、数が少なくなったってことですね。まあ奴らなら大丈夫でしょう」
セイバーオルタは王ドラの隣にいる出雲阿国の姿を見た。
セイバーオルタ「キャスターを連れていたか・・・」
阿国「えっ、あなた様は騎士王様!?なぜそんなに黒く・・・」
その直後、戸惑う阿国に天草四郎が話しかけて来た。
天草「彼女はチェリーワールドにおける騎士王の別側面です。オルタと言っていい」
セイバーオルタ「貴様は・・・!問おう。貴様はこの者達に加担するつもりか?」
セイバーオルタの問いに天草はこくりと頷く。
天草「私が目指すのは人類救済。誰に加担するつもりはないのですが、踏みにじられるのを見たら黙って見ていられなくなりまして」
王ドラ「いや、人類救済も大問題でしょう;」
トリスタン達はセイバーオルタをじっと見ながらそれぞれの武器やスキルを解放させた!
王ドラ「ーーーーーとはいえここでぶっ飛ばしましょうかね!」
リップ「応ッ!!」
一方最上階まで走るクルーク達だが、そこには見張りの騎士達が待ち構えていた!
クルーク「!まだいるなんて・・・!」
クー「ここで蹴散らさねーとな・・・!」
すると、騎士の一人が自分の肩を叩く人物を見た。
騎士「あれ、ツースト様!我らの援護に来たのですね!こいつらをけちら「ザシュッ」グエェッ!!?」
それを皮切りに騎士達は知らぬ間に倒されていた。蒸気クルークは絵筆を構えようとしたが。
蒸気クルーク「おい。あんた自分の部下に何して・・・「は!?」
しかし、そのツーストは蒸気クルークの知る彼ではなかった!
ツースト「クルーク!?なんでそんな格好に!?」
蒸気クルーク「は!?」
蒸気クルークは格好が違ったことに戸惑ったが、ツーストの姿を見たクルークは彼に駆け寄った!
クルーク「ボクはここだ!」
ツースト「えっクルーク!?つか、同じ顔が二人!!?」
クルーク「この人はこの世界のボクだよハゲ」
ツースト「誰がハゲだー!!大体お前は「ツーストー!」
すると、後ろから駆け寄った音が聞こえた!ツーストと共に駆けつけた月島あいりとモードレッド、月島あおいとアタランテ、しおんとフランケンシュタイン、BVLと沖田総司だ!
あいり「ようやく抜け出せたかと思えば、早く行っちゃうんだから・・・!」
モードレッド「お前ら待たせたな!」
カービィ「あいり、モーさん!」
あおい「ん?あなたはよく見たらホルル小隊の件で・・・」
アタランテ「まさかここに遭遇するとは」
ププル「あおい君、あっちゃん!無事だったんだね!」
医者のキャスター「・・・」
しおん「もう!危うく煙まみれになるところだったわ」
フラン「うー(しおんの頭を撫でる」
ゼオ「再会した記念に雪降られたいか?」
アイレーン「クルーク!久しぶりなのだー!」
ペイペイン「アイレーン様、またそんな男に!」
ハンドレッコ「まあまあ、せっかくマスターが自分のフィアンセに再会したんだから」
クルーク「誰がフィアンセだー!!」
沖田「ノッブのくせに無事でいるとか生意気ですよー!(剣で振り回す」
ノッブ「お主が病弱なだけじゃろ!(剣で打ち返す」
この光景に戸惑った蒸気クルークはフィンに訊ねた。
蒸気クルーク「ねえ、あのツーストはもしかして・・・」
フィン「ああ、チェリーワールドの彼だ。彼は一途な色ボケのリア充の世界のイケメンアイドルグループの二番手なのだよ」
蒸気クルーク「よくわからない属性がてんこ盛りしてるんだけど」
アタランテは医者のキャスターに気付いたのか話しかけて来た。
アタランテ「まさか汝がこの世界に呼ばれたとはな」
医者のキャスター「お前もまさかチェリーワールドに呼ばれたとは思っていなかったな」
アタランテ「どうやら私がアルゴノーツの中で一番に来た先駆者のようだな。少しは羨ましいか、アスクレピオス」
アタランテにより医者のキャスターの真名を知ったカーンは驚く!
カーン「あの医神アスクレピオスか・・・!」
アスクレピオス「お前に僕の真名をバラすなど本来なら治療対象だが・・・今はそうは行くまい」
モードレッド「おうよ!オレ達はあの三角ダイヤから抜け出せたからな!城の外にも他に抜け出せた奴らが戦っているし!」
クルーク「!みんな・・・」
すると、ツーストはゼオの首元に外しかけたガーゼに気付いた。
ツースト「ゼオ、その首元にあるガーゼはどうしたんだ?」
ゼオ「いや、なんでもない」
ツースト「・・・!」
ツーストはそのゼオの首に貼っていたガーゼの隙間にある斬り傷を覗き見た。クロスは腕組みをしながら告げる。
クロス「せっかくの再会を邪魔して悪いと思ったが・・・今は急ぐ時だ」
クルーク「はい!じゃあ、みんな急ごう!」
すると、何らかの気配を感じたツーストは足を止めた!
ツースト「悪い。俺にはやり残したことがある。あいり達を頼むよ」
あいり「ツースト!?」
メイヴ「別にいいんだけど、クロスは付かなくていいのかしら?」
ツースト「いやいい。俺一人で何とかするから先に行け!」
クロス「・・・わかった。我が主人、あいりを泣かすようなことするなよ」
クルーク達が行った後、一人残ったツーストは曲刀を構えながら呟く。
ツースト「いるんだろ?来いよ」
ツーストに促されて出て来たのは自分と同じ顔した蒸気ツーストであった。
蒸気ツースト「あいつらを送り出したか。全く腑抜けにも程がある」
ツースト「そっちこそ、どうやらうちのバカ達が世話になったそうだな。ゼオの首元にある傷をつけたのはお前か?」
ツーストの問われた蒸気ツーストは睨みつけるかのように言う。
蒸気ツースト「そこまでわかるようだな」
ツースト「ああ。お前は蒸気都市のお前(俺)だからな」
ツーストが曲刀を構えた瞬間、蒸気ツーストも剣を構えた!
蒸気ツースト「ならば、チェリーワールドのお前(俺)のその腑抜けた面、首だけの姿となるがいい・・・!!」
- 第6話:風よ光へと吹け(その5) ( No.465 )
- 日時: 2025/05/28 17:16
- 名前: 桜 (ID: Lk0URTLS)
そして最上階の王の間に辿り着き、クルーク達はその扉をバンと開けた!
蒸気クルーク「王サマ!今回の蒸気聖杯戦争は阻止させてもらうよ!」
玉座に座る王は怒りに満ちたような顔でクルーク達を睨みつけていた。
ププル(あれがこの蒸気都市の王サマ!?うちのギガディスに似たような雰囲気だけど・・・)
ゼオ(おー、わかるか?)
王はようやく口を開いた。
王「貴様ら・・・よくも計画を台無しにしてくれたな・・・」
蒸気シェゾ「本来いるはずの騎士がいないじゃねーか。どうしたんだ?」
王「それが三角ダイヤの穴が抜けた気配を感じ取ったとかで独断でその気配がする者のところに向かったのだ・・・!」
クルーク(やっぱり、薄々と感じた気配は蒸気ツースト(彼と同じ奴)のだったのか・・・)
ゼオは王に対して杖を構えた!
ゼオ「ここにはもうあんたを守ってくれる奴らがいない。だから、今ここでお前の計画を台無しにしてもらう」
ゼオの言葉を聞いた王は杖を立ち上がり、武器の杖を構えた!
王「ならば、本気で来るといい・・・」
エレナ「来るわよ!」
エジソン「応ッ!」
王が杖で星の散弾を放ったところをフィンが回避+ターゲット集中スキルで防いだ!
ププル「フィン!」
フィン「マスター、防御はこちらに任せたまえ!まあ限度があるがね」
続いて王がアイスビームを放つ!
メイヴ「きゃっ!?」
クー「アイスビーム放ちやがったか!」
しかし、カービィがコピー能力ファイアでそれを溶かした!
カービィ「氷なら火を使っても問題ない!」
カッツ「この季節には暑いけどな;」
しおん「暑い・・・」
すると、王の杖が無数の槍に変わった!それをクルーク達に向けた!
カーン「まずい!槍を放つつもりか!」
メタナイト「任せろ!」
メタナイトと沖田が槍達の一部を斬りつけたことで数を減らした!
王「ふっ・・・そんなもので「それだけじゃありませんのよ」
あいり達の方を見たら、モードレッドとアタランテが残りの槍達に宝具を展開させた!
モードレッド「我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)!」
アタランテ「訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)!」
二人の宝具により槍を全滅させた王は流石に焦りの表情が見えて来た。
王「バカな・・・」
フラン「ウガァッ!」
そんな王にフランが雷による攻撃を放った!王はぶっ飛ばされた!
アイレーン「お前も怒っていたのか」
フラン「ウ!(ドヤ」
ハンドレッコ「だけど、これで倒せれるかも!」
自分が次第に劣勢になって来た王は自分の令呪を光らせた!
王「シェイクスピア・・・ここに来い」
蒸気クルーク「!?しまった!」
王に令呪で呼ばれたシェイクスピアは跪いた!
シェイクスピア「お呼びでしょうか、マスター?」
王「貴様に命じる。貴様のスキル「創作幻想」でリア王を出せ」
二つ目の令呪を受けたシェイクスピアは遠慮なく創作幻想でリア王を出現させた!
シェイクスピア「申し訳ありませんが、これは一時的な出現だと思いますよ?それまでに倒せれば」
その直後、王がシェイクスピアの肩を掴んだ!
シェイクスピア「なっ!?」
王はニヤリと笑いながら令呪の最後の一画を光らせた・・・
王「令呪を以て命じる。リア王共々私と私の計画(台本)に融合しろ」
シェイクスピア「マスター!?今なんと・・・マスター!!」
シェイクスピアとリア王がなすすべなく融合させられた後、王は巨大な機関の姿に変わった・・・
王「これで計画の空いた穴は埋まった・・・万一の時のために替え玉として練っていた創作幻想(台本)で計画を遂行させてもらうぞ・・・」
王「無限の王・蒸気王としてなぁ!!」
巨大な機関を鎧に纏う異形の姿と化した王もとい蒸気王の姿に流石に全員も恐怖を覚えて思わず身体が動かなかった。
ペイペイン「あんなのどうやって倒したらいいんですか!」
あおい「わからない・・・威圧で動かなくさせられてるんですよ!」
カッツ「スタン・・・!こいつのスキルか・・・!」
蒸気王はそのハンマーを下に振った後・・・
ドッゴォーンッ!
貴族の屋敷が並ぶ街並みが粉々に破壊された・・・
ノッブ「並ぶ立派なお屋敷が、あんな・・・」
蒸気王「試行としてやってみたが、破壊力は悪くなかった・・・次は外で戦っている貴様らの大切な仲間を粉々にしないとなぁ・・・」
メタナイト「これが貴様のやり方か!貴様は自分の民をなんだと思っているのだ!」
蒸気王「かぜのまちの奴らもひかりのまちの貴族達も私にとっては小さな虫に過ぎん。もちろん私の部下達もだ」
蒸気クルーク「お前、自分の部下達まで・・・!」
蒸気王は蒸気クルーク達の叫びに罪悪感を微塵も感じないと言わんばかりに彼らを見た。
蒸気王「安心しろ。貴様らもすぐに会わせてやる・・・」
???「そこまでだ」
突然飛んできた一輪の薔薇が、蒸気王の頭に命中した!
蒸気王「!?貴様は・・・いや、貴様らは!なぜ・・・!!」
カービィ「あ・・・!」
蒸気王の上をクルーク達は見た・・・
前よりもパワーアップした、ワープスター号に乗る夢幻カービィと夢幻メタナイトを・・・!
最終話に続く・・・!
次回で最終話ダヨー。感想OK
- 最終話:さよなら蒸気都市(その1) ( No.466 )
- 日時: 2025/06/03 17:06
- 名前: 桜 (ID: ly29w5Uv)
今回で最終回!果たして蒸気都市ダイヤモンド・タウンの結末は・・・!?
ーーーーー夢幻メタナイトはこのまま死の淵に消えるかと思われたが、気付いたらどこかの洞窟にいた。
夢幻メタナイト「ここは・・・」
???「僕の生きたギリシャの・・・あの男が気にかけていたある吟遊詩人が下っていた冥界にある洞窟だ。と言っても、いわゆる仮想空間に過ぎんがな」
夢幻メタナイトは自分に声をかけた人物を見る。第三再臨姿のアスクレピオスだ。
夢幻メタナイト「そなたは・・・もしや医者のキャスター?」
アスクレピオス「霊基を変えているから一瞬わからなかったか。ついてこい」
アスクレピオスに案内された夢幻メタナイトはとある場所に辿り着く。
アスクレピオス「着いたぞ。見ろ」
夢幻メタナイトが目にしたのは・・・
小さな星の光の上で眠る夢幻カービィの姿だった・・・!
夢幻メタナイト「カービィ・・・!?あの時に死んだはずでは・・・!」
アスクレピオス「厳密には死んではいない。あの時にそいつがなった光の形を見て、生きた魂のまま聖杯の中に連れて行かれたと勘づいた。それを僕がひかりのまちの奴らには内密で連れ出した。その代償に眠り続けているままだがな・・・」
夢幻カービィを見る夢幻メタナイトを見て、アスクレピオスは問う。
アスクレピオス「・・・吟遊詩人は愛する者を永遠に失った。冥界から連れ戻そうとしてもその女に振り向いてしまったことでそれが確実となった。問おう、貴様はその吟遊詩人と同様にこの冥界からそいつを連れ戻す気はあるか?」
アスクレピオスの問いに夢幻メタナイトは首を横に振った・・・
夢幻メタナイト「連れ戻さなくていい・・・ただ彼女に、言いたいことがある。だから、今ここで言わせてもらう」
夢幻メタナイト「カービィ。私も、キミが好きだ・・・」
一筋の涙を流しながら夢幻カービィに想いを告げる夢幻メタナイトを見てアスクレピオスはふうっと一息ついた。
アスクレピオス「誤解するな。貴様はあの吟遊詩人ではない。連れ戻せる資格はある。冥府神ハデスがいないなら尚更な。僕を殺した神々を嫌う僕が来たからな・・・」
すると、夢幻カービィの動きが微かに動いた・・・!
アスクレピオス「そいつに与えた特効薬を教えてやる。一番下らんものだがな・・・貴様の真実の愛、だ」
夢幻メタナイト「・・・!」
夢幻カービィは目をうっすらと開けながら、目の前にいる愛しい人の顔を見た・・・
夢幻カービィ「メタ・・・?」
夢幻メタナイト「カービィ・・・!よかった・・・!」
夢幻メタナイトは夢幻カービィを思わず痛いほど抱きしめる。それを見た夢幻カービィは涙を浮かべながら彼の頭を撫でた。
夢幻カービィ「メタ、あのね・・・ボクもずっとキミに言いたかったことがあるんだ!あの時みたいにじゃなくて・・・」
夢幻メタナイト「私もだ、カービィ。ならば、同時に言うか・・・」
夢幻カービィ&夢幻メタナイト「キミが、好きだよ」
想いが通じ合った二人は光に包まれた・・・
夢幻メタナイト「では帰るか。クルーク達を助けに・・・」
夢幻カービィ「うん!」
二人を包んだ光が消えた後、アスクレピオスは一人静かに呟いた・・・
アスクレピオス「・・・あとは僕の本導体と、マスター達次第だ。あと・・・今度はもう手放すなよ。あの吟遊詩人とそいつが愛した女ではないのだからな・・・」
パワーアップしたワープスター号に乗る二人を見た蒸気クルークは二人を呼ぶ!
蒸気クルーク「カービィ!メタナイト!」
夢幻カービィ「えへへ。ただいま!」
夢幻メタナイト「流石に死ぬかと思ったがな・・・」
それを見たアスクレピオスはニヤリと笑った。
アスクレピオス「僕による治療は完了したようだな・・・一抹の賭けだったが、マスターのあの時の演技はオーバーが過ぎたな」
クルーク「え?じゃあ、あの時に泣き叫んでたのは・・・」
クルークに聞かれた蒸気クルークは・・・
蒸気クルーク「てへっ☆」
大半の全員「いや、てへっ☆じゃねーから!!!」
おぼろ(モイモイ)「どうやって戻ってきたの?」
夢幻メタナイト「愛の力だ」
一方、これまでの経緯を知らないあいり達は思わずびっくりしていた!
あいり「カービィとメタナイトが二人!?」
モードレッド「なんだこのムフフなじゃなくてどっちがあいつらなんだ!?」
ゼオ「どっちも本物だ。あいつらはこの世界の住人だ」
クロス「ほう(王ドラ辺りが見たら思わず弄ってそうな・・・;」
それを見た蒸気王は唖然としながらワープスター号を見た。
蒸気王「バカな・・・あそこから出られないはずだ!」
夢幻カービィ「愛の力だもん!」
そうこうしているうちにクルーク達もスタン状態が解けた!
ププル「スタンが解けた・・・!」
フィン「ではそろそろ覚悟してもらうか」
蒸気王はクルーク達を睨みつけながら発する。
蒸気王「貴様らはワープスター号のような乗り物がないゆえ飛ぶことはできん」
ゼオ「一部はともかく浮遊魔法ならどうにかなるが、流石に大人数相手では・・・」
すると、空から何かが飛んできていた!蒸気王はそれを見た。
蒸気王「あれは古代の技術で作られた神秘の船・・・!」
カービィ「ローア・・・!?(ボク達の世界のとは違うようだけど・・・」
すると、ローアのウィング部分からモニターが映し出され、そこには夢幻マホロアが映っていた!
夢幻マホロア(モニター)「ヤア、キミタチ!コレが映し出されタというコトはボクはマケタんダロウケド・・・ソノ時のタメの乗り物としてキミタチにボクのローアを貸してアゲるヨォ!必ずボクタチのためにこんな蒸気聖杯戦争を終わらセテ、そしてボクタチを助けテネ!」
クー「夢幻マホロアの奴、最初からこの策を用意してやがったのか・・・!」
メイヴ「でも、これで蒸気王に立ち回れそうね。最後まで助かったわ・・・!」
メタナイト「乗るぞ!」
大半の全員がローアに乗る中でノッブは夢幻クルークとアスクレピオスに訊ねる。
ノッブ「お主らは乗らんで良いのか?」
蒸気クルークはその言葉に首を横に振った後・・・
蒸気クルーク「・・・乗ってくれ。ボク達はここに残るよ」
蒸気クルークの言葉にノッブは察した。
ノッブ「やはりあの古代機械のところに向かうのか?」
蒸気クルーク「うん。最後のケジメをつけにね。二度とこんな歪んだ聖杯戦争を起こさないように・・・」
すると、モードレッドがゲート扉からひょっこりと顔を出した!
モードレッド「おい。もう飛ぶぞ」
ノッブ「ああ。今向かう」
モードレッド「あと、そこのクルーク」
モードレッドが無言で何かを蒸気クルークに手渡した。蒸気クルークが見ると、彼女が三角ダイヤから脱出できた際に持っていた、最後の三つ目の魔法の歯車だった・・・
モードレッドの気持ちを察した蒸気クルークがお互いに目を合わせた後、彼女はローアの中に戻った・・・
ノッブ「どうやら全部お主らの手に入ったそうじゃな」
蒸気クルーク「だね。あ、一つだけ言い忘れてたんだけど・・・キミ達のところのアサシンの彼には後で謝っておいてね」
それに頷いたノッブはやるせない笑顔を浮かべ・・・
ノッブ「・・・さらばじゃ、クルーク」
ノッブがローアの中に入った後、ゲート扉が閉ざされた。そしてローアが蒸気王のところに向かうために飛んだ・・・!
アスクレピオス「マスター・・・」
蒸気クルーク「大丈夫。行こう!」
蒸気クルークとアスクレピオスは城の奥にある古代機械のところに向かった・・・!
- 最終話:さよなら蒸気都市(その2) ( No.467 )
- 日時: 2025/06/03 17:12
- 名前: 桜 (ID: ly29w5Uv)
一方、城の前で仲間達と共にセイバーオルタと戦っている妖弦の円卓騎士は飛ぶローアを見た。
トリスタン「あれは・・・!(そうですか・・・」
王ドラ「ローア!?なぜこんなところに?」
トリスタン「いえ、あれは・・・この世界の彼のローアです」
王ドラ「!この世界にも彼が・・・会えないのは残念ですがね」
一方、それを見たセイバーオルタもローアの方に剣を振ろうとしたが、天草がそれを阻止するかのように黒鍵を投げ飛ばした!
セイバーオルタ「っ!」
天草「彼らの邪魔はさせませんよ?」
阻まれたセイバーオルタは自分のエクスカリバーに黒い光を込めた!
リップ「この感じはまさか・・・宝具!みんな逃げて!」
セイバーオルタは剣を振り・・・
セイバーオルタ「約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)!!」
セイバーオルタの超強力な宝具により周囲一帯が飛ばされ、このまま全滅かと思われたが・・・
チャラ王「!為朝さん!!」
為朝が自分のガッツスキルを発動させてまで矢を放ったことでマスターの王ドラやリップ達を守ってくれたことで事なきを得たのだ・・・!
為朝「心配ない、ガッツスキルを発動させたことで無事である。だが、これ以上の戦闘は不可能」
王ドラ「為朝さん・・・あなたは休んでて下さいね」
為朝の矢によって宝具を半減させられたセイバーオルタは二度目の宝具展開を発動させようとした。
セイバーオルタ「次が貴様らの全滅だ・・・」
しかし、彼女の足元にはルートの発明品だった小さな機械人形達に囲まれた!
セイバーオルタ「!?なんなのだ、こいつらは?」
ルート「どうだ動けないだろう!リップ、ちー、お前らがヘンテコだと言った私の発明品は役に立ったか!」
リップ&チャラ王「役に立った!!」
ルート作の小さな機械人形達に妨害されたセイバーオルタはそれを振り払っていた。
セイバーオルタ「この私を舐めるとはな・・・」
阿国「隙あり、斬サブローアタック!」
斬サブロー「ザァンッ!」
メルト「これはこないだの彼女の分の仕返しよ!」
セイバーオルタ「っ!!」
阿国とメルトの攻撃に続いて、王ドラもセイバーオルタを蹴り飛ばした!
セイバーオルタ「がっ・・・!!」
王ドラ「いけっ!!」
リップ「!」
王ドラに合図されたリップは自分の令呪を光らせた!
リップ「令呪を以て命じる。今こそ黒い騎士王に眠りを与えて!アーチャー!」
トリスタン「!」
リップの令呪による命を受けたトリスタンはハープを引く。
トリスタン「我らの王。黒い騎士王。貴方はこの世界の王に、蒸気聖杯戦争に力を貸した。だからこそ・・・我が宝具の空気撃ちを以て、貴方達の野望を砕く!」
トリスタンはハープを奏で・・・
トリスタン「痛哭の幻奏(フェイルノート)!!」
自分の最大威力を込めた宝具を黒化した生前の主君に放った・・・!
セイバーオルタ「・・・っ」
それにより倒れたセイバーオルタは自分のエクスカリバーを手に取ろうとするが、そこにトリスタンが前に現れた。
セイバーオルタ「貴様・・・」
トリスタン「王。今貴方に眠りを与えることをお許し下さい」
セイバーオルタ「それは・・・どういう・・・」
その直後、セイバーオルタはトリスタンに剣で刺し貫かれた。それを抜いた後、セイバーオルタは口から血を流しながら・・・
セイバーオルタ「あの時に私の前から去った嘆きの騎士よ。ーーーーー見事、だ」
そう言い残した後に消滅した・・・
トリスタン「・・・」
剣を鞘に納めたトリスタンにリップ達が駆け寄る。
リップ「トリスタンちゃん・・・」
トリスタン「言わなくていいですよ・・・これで、良いのです」
王ドラ「・・・」
トリスタンは自分の内心に秘める悲しみをごまかすかのように微笑みを浮かんだ・・・
一方、ツーストの方も蒸気ツーストと剣を交わりながら彼に言い放った!
ツースト「おい。お前にとって自分の主君はなんなんだ?自分の主君に歪みがあると知っていても従うつもりだったのか?」
蒸気ツースト「・・・」
ツースト「答えろ・・・蒸気ツースト(この世界の俺)!!」
蒸気ツーストはツーストの曲刀に飛ばされたのを耐え切った後に呟く。
蒸気ツースト「当たり前だ。あの人は天涯孤独の身だった俺を拾ってくれたのだからな」
ツースト「何・・・?」
蒸気ツースト「俺は両親が死んだ後に愛を知らぬまま一人きりで彷徨っていたところをあの人が見つけてくれた。その目的が利用するためだとしても、あの人が拾ってくれたことと俺に「士爵」の位を与えてくれたのは事実だからな・・・!」
蒸気ツーストの言葉にツーストは何かに気付いた。
ツースト(ああ、そうか。こいつは俺が運命(あいり)に出会えなかったーーーーー)
蒸気ツースト「話はもういいだろう。ここで死ねっ!」
ツースト「っ!!」
ツーストは曲刀を飛ばされた拍子で倒れ込み、そこを蒸気ツーストが剣で構えた。
蒸気ツースト「俺にしては運のいい奴だ。ではここで死を・・・」
しかし、ツーストはニヤッと笑った・・・!
蒸気ツースト「何がおかしい?」
ツースト「甘いな。俺がわざと曲刀を離したと知らずにな」
その直後、蒸気ツーストの後ろに曲刀が刺さったタイミングで床が地鳴りし始めた!
蒸気ツースト「!しまっーーーーー」
ツースト「これがゼオ達の分の報いだ!!グランドダッシャアアアアアー!!!」
ツーストの策に嵌った末に最大攻撃を受けた蒸気ツーストは抜け落ちた床から落ちる寸前に走り出したツーストがその手を掴んだ!
蒸気ツースト「ここで俺を助けるか!貴様は俺でありながら緩い!情に脆い!人に甘すぎる!貴様は同じ俺ならば、不要な情を切り捨てるはず!それができなかったからこそ腑抜けたのだ!」
ツースト「腑抜けたつもりはねぇ!!」
ツーストの叫びに蒸気ツーストは驚いた!それに目もくれずにツーストは同じ自分に叫び続ける!
ツースト「あの時に俺の愛に出会えたから強くなれたんだ!かくいう俺も今のあんたと同様に愛を知らなかったんだよ!だけど、あの時に俺の愛に出会えたから俺もあそこにいたいと思えた!俺の愛が笑ってくれたりしてくれると嬉しくなった!それだけじゃなく、他の奴に優しくされるのもそいつらと一緒にバカ騒ぎするのもそいつを信じることも心地良くなった!俺にとっては俺の愛が、そいつらが、俺にとっての「光」だった!俺の愛やそいつらの心にある「影」に惹かれて、「光」の想いに憧れた!俺は俺の愛と、そいつらと一緒に生きたい!お前には響かないだろうが、それが俺が同じ俺(お前)を助ける理由だ!」
ツーストの叫びを聞いた蒸気ツーストは脳裏にある思いが浮かんだ・・・
蒸気ツースト(おい・・・これが、「俺」か・・・?)
気付いたら、蒸気ツーストは水が見えた。それは彼から流れた・・・
蒸気ツースト(涙・・・?)
二人はそのまま瓦礫と化した城の下に落ちていった・・・
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