二次創作小説(紙ほか)
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- 日常日和。5
- 日時: 2025/11/27 17:44
- 名前: 桜 (ID: CBSnqzpH)
おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!
「目次」
「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584
「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510
「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548
「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76
「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125
「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147
「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388
「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564
「フェアリー・レクイエム〜謎の妖精の騎士一味〜」
新たな戦いの幕開けの予兆>>585-588
逢瀬とサーヴァント召喚の再認識>>589-592
冬の裏山での怪奇現象の調査>>593-596(更新)
「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578
「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25
「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245
「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317
「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470
- うちの護衛のママ侍さん(その4) ( No.42 )
- 日時: 2023/04/06 00:05
- 名前: 桜 (ID: MDTVtle4)
そして騒動に・・・
一方、吹奏楽部の木管セクション練の練習場所である教室(普段は音楽科2ーFの教室として使われている)では雨季は小夢のバスクラの音色がいつもよりも音が違っていたことに気付いていた。
雨季「快刀さん?何かあった?」
小夢「いえ、なんでもないです;」
まほろ「小夢ちゃん、木津君にはちゃんと堀内君が注意しといたからね;まあ全く諦めてないと思うけど」
小夢「そんなんじゃないですっ」
すると、ミイと小夢の友人でクラスメイトでありクラリネット専攻で吹奏楽部の小夢と同じクラリネットパート所属の小早川なほが小夢に茶化しながら聞く。
なほ「恋煩いじゃないのー?ほら、たまに忘れた弁当届けに来てくれるあの護衛の人」
小夢「ち、違う!先輩達、それはこの子の言ってることで・・・!」
雨季「弁当届けに来てくれる護衛?だから、木津からの告白断ってるのね」
小麦「小夢ちゃん、それは本当?まさか1年生達が度々雑談してたのはその人の?」
まほろ「なほちゃん、その人の画像ある?めっちゃ知りたいから私達にも見せてくれない?」
なほ「いいですよー」
小夢「なほ!?」
すると、なほが見せてくれたスマホの保存されている画像を見てまほろと雨季は一瞬驚愕した。
まほろ&雨季「え;」
小麦「二人ともどうしたの?」
まほろ「この人、景ちゃんやなっちゃんがいつも同じバカ騒ぎしてぶつけて壊しちゃった自転車の人だよ!」
なほ「え;」
小夢「今なんて!?金城先輩と邂逅したの!?」
雨季「快刀さん。そういえばこの人がこないだ景吾の名字を聞いて顔真っ青で逃げちゃったんだけど、何か話してないよね?快刀さん。快刀さん?」
すると、教室のドアを開けた人物がいた!開けたのは見慣れた顔だ。
クルーク「まほろさん、雨季さん、こんにちはー。ボクらが探してる快刀小夢ちゃん、委員会が終わって今吹部の部活動中だって同じ委員会の人が言ってて・・・」
以蔵「にゃあああああーーーーー!!!?(小夢を探したらあの時に会った金城と一緒にいたまほろと雨季がいて絶叫」
教室にいた大半の木管担当の部員全員「ぎゃああああああーーーーー!!!?(当の本人である以蔵を見て絶叫」
絶叫を聞いて思わず耳を塞いだクルークはすぐさま冷静さを取り戻して言う。
クルーク「やっぱり同じ部活だったのか;小夢ちゃん、キミんとこの部長の金城は確かに一見嫌味ったらしいし暴君と呼ばれててセッションでキミを打ちひしがしたのはわかるけど・・・」
雨季「やっぱりこの人に金城が暴君って話したらしいの!」
小夢「ご、ごめんなさい・・・;」
まほろ「あれは景ちゃんやなっちゃんが悪いからね。だから景ちゃんは自転車を弁償しようと探したんだよ;」
以蔵「にゃっ、ほうだったか・・・?」
すると、何か追いかけられてるように走る音がした!
クルーク「ん?あれはエージェント達?おーい、小夢ちゃん見つけたよ!雨季さんやまほろさんも一緒にいるよ!」
エージェント「助けてくれえええええー!!!なんか大半の生徒が俺達はもちろんサクソンやモーさんやトリとかに惚れたとかで追いかけられてるー!!!」
大半の全員「」
なんと彼らに惚れた大半の生徒全員がエージェント達を追いかけていました(爆弾投下)そりゃあちゃんと知名度があるキャラもいるし・・・;
そして以蔵を見つけた一部の生徒が彼に釘付けになった!
特進科の女子生徒A「あっ、なんかあたしのめちゃ好みそうな人いる!そっちの七三のメガネ君もよく見たら可愛いし!」
特進科の女子生徒B「こうなったら二人もロックオンよ!」
以蔵「なんじゃあああああー!!?」
クルーク「うわっ、こっちもなんか狙われてる!?ちょっと離して!」
すると、事態に気付いた雨季がその女子生徒からクルークを引き離したあとに彼らを連れて教室を出ようとした!
クルーク「雨季さん!?」
雨季「クルーク、その人やエージェント達と一緒に逃げるわよ!まほろ、景吾達のところに案内できる?」
まほろ「できるよ!今金管セクションが終わったって報告受けてるから第三音楽室に向かってると思う!」
雨季「多分景吾相手なら怯むわ!快刀さんも来なさい!」
小夢「は、はい!」
小麦「あの、あたしらはこれから来る木管部員達やシバちゃん先生達に事情を話して沈静化するように言ってくる!」
雨季「頼んだわよ!」
大半の全員がまほろと雨季が守護しつつ大半の追いかけて来る大半の生徒達から逃げる中でロージアは雨季に謝る。
ロージア「ごめんね雨季さん〜;おにいちゃん達が追いかけてきて;」
雨季「いいのよ。よく見たら初めて会った人らもいるし」
ツキノ「ツキノ、逃げ切れたら甘いチョコマフィンをたくさん食べたいの。疲れたあとなら美味しいの〜」
うしお「ツキノ、それを私にも一口!」
ベンちゃん「おやめ下さいうしお様せっかくこの方々が協力してくれたのにっ;」
ホルミー「ツキノ!この状況で流石にそれはっ;」
まほろ「いいよー。購買にもあるけど、清ちゃんに即席で作ってもらうし」
アサト「俺にも作ってほしー」
ジャクリン「これ、いい運動になりそうや!」
一方、第三音楽室では一足先に金城を含めた金管セクションや打楽器パート練を終えた部員達が全体合奏の楽譜立てなどの準備をしていた。
宮島「今日の全体合奏にはシバちゃん先生が指揮で来るかな?」
金城「どうだか。そういえば、まほろや雨季達が率いる木管部員、まだ来てないか?」
シグレ「何かあったのか・・・?」
一方、第三音楽室にたどり着く直前に以蔵がその追いかけていた生徒の一人に捕まりそうになった。
情報科の男子生徒「キミ、なんで逃げんのー?」
以蔵「にゃっ;」
龍馬「以蔵さん!?」
すると、とある手が第三音楽室の扉の隙間から出てきて以蔵をその生徒から引き剥がすようにして入れさせた!
ドアを閉められて思わず邪魔するなとブーイングする中で金城が第三音楽室から出てきながら言った。
金城「何か用か?」
金城のかなりドスの効いた声で聞かれた大半の生徒達が顔真っ青になってようやく黙ったのを確認した彼は再びそのドアを閉めた。
金城「お前ら大丈夫か?」
以蔵「お、おん;」
雨季「景吾、言いたいことがあるんだけど」
金城「なんだ?」
雨季から話を聞いた金城は一瞬ため息が吐いた後に言う。
金城「俺はあの後に指摘したが、それで実力向上したのはあるから今更怒る気にはなれん。ただ言い方を考えるべきだったな」
小夢「ごめんなさい・・・」
乱麻「もう変なこと言うなよ;以蔵は相手が自転車を弁償してくれるというのに」
クルーク「以蔵さん、小夢ちゃん。金城は確かに嫌味ったらしいし口も悪いけど、伝え方がかなり不器用なだけでちゃんと部員達や後輩達のこと考えてくれてる奴だから!以蔵さんの自転車を弁償してもらおうよ」
小夢「・・・いぞ兄!」
以蔵「お、おん!」
アタランテ(クルーク、汝の言う通り人を見る目に長けているな)
モードレッド(フランも今では心を開いてるしなー)
フラン(う!)
しおん(私にもちゃんと「人」として扱ってくれてるし・・・)
日頃から大半のキャラ達が一目置いているクルークの掌握術ぶりに龍馬は少し嫉妬が混じった羨望を覚えた。
龍馬(やっぱり人として扱ってくれてるから以蔵さんも惹いてるのかな)
アイオーン(操ったというわけではないが、なんだかんだでちゃんと個性を認めているのだ。お竜にだって、「化け物」ではなく「人」として扱ってくれているであろう。それも怯えた様子もなく)
お竜「・・・」
すると、お竜は何かの出来事を思い出した。生前に初めて以蔵と会った時に彼が自分を化け物ではなく人として見てくれた数少ない人物だった。このチェリーワールドの抑止力ともされるサーヴァントとなった今でも生前と変わらず喧嘩ばかりしているが。
お竜(なんだかんだでこの人間達は、お竜さんを見ても怯えないな。初めて見る顔の奴らも)
まほろ「あの、それ浮いてる時はやっぱり身体軽い?」
お竜「何気なく怯まずにお竜さんに質問しているな」
すると、乱麻が雨季にじっと見られたことに気付いた。
乱麻「なんだ?」
雨季「いえ、何でもないわ(この子、どこかで見たような顔ね。会ったのは今が初めてだけど」
一方、木管セクションの部員全員が第三音楽室に到着した!
小麦「よかった、逃げ切れたみたいだね!」
雨季「ええ、景吾達が察してくれて助かったわ」
雅也「!小夢ちゃん・・・」
すると、以蔵と楽しそうに話している小夢を見た。その時の彼女の表情はまるで・・・。宮島が何かの異変を感じて雅也に聞く。
宮島「木津・・・?」
雅也「堀内先輩、すいません。俺は全体休むって金城先輩に伝えて下さい」
堀内「雅也!」
雅也が立ち去るのを堀内が追いかけに行った後にシグレは聞く。
シグレ「?彼、どうした?」
宮島「ありゃー;あれはまずったかな・・・;」
ジャガー(何か小夢に言い寄ってるっぽいけどあれはガチ恋か。青春だな)
フルシュ(青春は幸せの類で言うべきですよ;)
すると、木管セクション部員の一人のフルート担当のメグル・クリスタチアが彼らを心配して聞いていた!
メグル「?クルーク君、どうしたんですかー?」
アイオーン(ヴッ;)←ゼオやププルと同様にメグルの本性や自分と同じ未来予知能力に気付いてるのか嫌そう
クルーク「いや、何でもないよ;」
一方、木の上から双眼鏡で彼らの様子を見ていたシェリーとモリアーティはクルークの優れた掌握術を垣間見て関心を寄せていた。
モリアーティ「彼、サーヴァントをも引き寄せるような掌握術に長けているネ。あの中では普通の部類だけどネ」
シェリー「普通の類だからこそ言いにくいことが言えるような長所があるんだよ。・・・確か、あいつら側のセイバーの太陽の円卓騎士が攫おうと狙ってるんだっけ?」
モリアーティ「あの目的は恐らくは何らかの庇護ダネ。協力はいつかするだろうけど・・・あの人間の子を奪った時にそいつの絶望した顔は」
モリアーティ「愉快滑稽な最高傑作だから見たくないかネ?」
シェリー「・・・なるほど」
一方、彼らの様子とはよそに以蔵や乱麻達が住む学生寮の近所の交番勤務の笹波が入手した情報を慌てて持ってきた!
笹波「おい!あの快刀金融の随一の護衛、星ノ宮学園の制服を着てた!」
伊勢崎「ま、まさか学校荒らし!?すぐに逮捕に向かいましょう!!」
彼らが誤解で以蔵の逮捕に向かったのを密かに双眼鏡で見ていた王ドラはスマホを取り出した。
王ドラ「これはキッドに事情を伝えないとヤバそうですね(やっぱり以蔵のマスターの乱麻さんの父親は、関西ではダークヒーローとも有名な快刀金融のドンの社長か」
王ドラはタケコプターを使ってその場から離れた。COMにゼオの青の吸血鬼一族に関する報告の虚偽に気付いていながら黙認しただけでなく、陰ながら時に助力していたことがCOMにバレたら自分もただじゃ済まないだろう。しかし、彼はそれでも、自分があの禍いの種で意識を失った時に以蔵やトリスタン、アサトに助けられた恩もあり、あの時に対峙したガウェインと再び相対や彼の身に起きた異変を確かめるために陰ながら支えていくのだ・・・。
弓弦「以蔵さん、新しい自転車もらってよかったですね」
以蔵「おん。一応弁償してくれちょったし」
すると、乱麻サイドの執事である松平が帰って来た。
松平「乱麻様、すみません!奥様から急な仕事を寄せられて・・・」
乱麻「松平、ようやく帰って来たな。お前はまだ見たことがないだろう。こいつらに名乗れ」
松平「お初にお目にかかります。伊庭さんと同じ執事の松平と申します」
ゼオ「ん?下の名前は?」
松平「え;」
以蔵「それが頑なに言おうとしないんじゃこいつ」
リップ「以蔵ちゃーん。うちのアムールの新作ケーキの案出すの手伝って欲しいんだけど」
すると、リップの顔を見た松平の顔は急に気まずそうになり、リップは松平に気付いて驚いた!
リップ「えっ、桃ちゃん!?」
弓弦「え;」
松平「ひ、人違いだ俺は;」
リップ「ちー君、ルートちゃん!間違いないよ桃ちゃんだよ!」
チャラ王「えっ、桃ちゃん!?」
ルート「桃介!?どこかの家の執事で働いていると聞いたが、乱麻達のところで働いてたのか!?」
松平「人違いだあああああーーーーー!!!!」
逃げる松平をリップ達が追いかけて行ったが、松平を知らないトリスタンは聞く。
トリスタン「あの、彼は乱麻嬢の執事ですよね?」
ゼオ「リップ達が知ってる様子だけど。あ、データを見たらあの執事はリップの4歳上の従兄だ。岡山出身で・・・」
ゼオ「名前は松平桃介」
大半の全員「ぶっふぅっ!!!」
大半の全員が松平の下の名前、しかもリップ達の従兄だと聞いて思わず笑ってしまい、おぼろは呆れたように言う。
おぼろ(モイモイ)「しょうがないわねー、人もサーヴァントも関係なく;」
マキノ「サーヴァントでも根っこはあまり人間と変わらんな」
サエカ「彼らだけじゃありませんよ。あなた方も今は一寸子だとしても私達とはあまり変わりませんよ」
マキノ「・・・!」
おぼろ(モイモイ)「・・・うん。今は明かすのが怖いけどそれでも確かに受け入れてくれそうね」
すると、テレビで警官二人が星ノ宮学園で学校荒らしが来てないかと騒いで騒ぎになってるニュースが流れていた。
メイヴ「あら、やだぁ〜。誤認逮捕に向かってるの?」
クー「どっちにしろ迷惑だなー」
ナーサリー「ジャック、パリス、絵本を読んで遊びましょう」
ジャック「わたしたち、親指姫」
パリス「ボクはオオカミ少年で!」
アポロン【ヒェッ】
おわりのオオカミ
「後書き」
今回は以蔵さんを中心に知らないうちに周りまで巻き込んでまで話は展開されていく内容ですが、ドタバタギャグな上でこの話で書きたいシーンもほぼ全部書けたので内容は気に入っています。ただ今回のタイトルに少々捻りが足りなかったのが唯一の未練ですね;私はタイトルを付けるのが話を作るよりかなり難しく考えてしまうので時に大苦戦します。時々パッと浮かんで秀逸に思い付いた奴もありますけど。
金城達も第四部後半の話のエピソードにどんどん絡んでいくのですが、ガウェインとの再戦が近くなって来ています。その時にはかなり長い話の中編や最終となる話も絡んだ前後編になるかまた新しい連作シリーズになるのかは吉が出るか凶が出るか。ウフフ、今から考えただけでも怖いOTL
感想OK
- とある雪月花の羽根。(その1) ( No.43 )
- 日時: 2023/04/07 18:19
- 名前: 桜 (ID: p/lGLuZQ)
今回は敵側のセイバーの円卓騎士ガウェインとの再戦の時が近づいて来たということでモードレッドのチェリーワールドに召喚されてから辿る過去話も交えつつ現在の時間軸である行動も取る話。タイトルはその内容にさりげなく交えつつ。
オリジナル設定が含まれるのでそこは何卒ご容赦を(震え声)
前回に記されたモードレッドの行動。話の時間を約1週間前に遡ってみよう。あの時に何があったのかを。
アタランテ「モードレッドは、どうして任務の合間にあれを探そうとするのだ?」
モードレッド「は?」
アタランテの問いにモードレッドは思わず呆気に取られた。だが、すぐに我に帰った後に言う。
モードレッド「理由は特にねーよ」
アタランテ「じゃあ、女と言われたら斬るような汝が好まんような物をなぜ今でも探し続けているのだ?よほどの理由がないとは思えんが」
モードレッド「それは・・・ただ時に買い戻してでも、あいつに返したいだけだよ」
誰も知らない。とある雪月花の日の羽根。彼女があの日オレを引き換えとして売ってくれた、彼女がずっと大切にして来たあの羽根(リボン)を・・・
【Episode1:Died affter hell time…?】
モードレッドは約数年前に魔術に長けると言われているとある一族の令嬢の使役するサーヴァントとして召喚された。
魔術師については嫌悪はしているが、この世界の魔術師はある程度は理に適っている者が多いだけでなく、何と魔導師や魔法使いの類も数多くいることに彼女は驚いていた。令嬢の方そんな理に適っている人物の一人だった。下の兄弟ばかり優遇する親から見放され落ちこぼれと見なされたが、実はその令嬢には並外れた量の魔力が秘められていた。その多さに暴走を起こさぬようにチェリーワールドの神々がセーブをかけているだけだった。しかし、令嬢はそれとは別のことを望んでいた。
モードレッド「家を出る?」
令嬢「うん。どこか森の中で静かに暮らすの。ああ、キノコを扱う薬剤師にはなりたいかな。魔術師が薬剤師として成り立つなんて許してはくれないもの」
モードレッド「・・・そうか。その方がいいぜ」
令嬢「あ、その時はモードレッド。私のセイバー。いつでも私を守ってくれた騎士様。貴方も私と一緒について来てくれない?貴方はいつも私を気にかけてくれたんだもの」
モードレッド「!ーーーーーああ。オレのマスターの言いつけなら喜んで付いてくぜ」
令嬢はモードレッドに令呪での強制はしなかった。あくまで自分のセイバー自身の意思に委ねるように返答を待っていてくれたのだ。
令呪での強制は一度もしなかった。ーーーーーただ、その後に起きたあの日に除いては。
モードレッド「マスター!大丈夫か!?」
令嬢「う、うん!大丈夫だよ!」
二人は家を出る直前に令嬢の両親に「我が一族の恥である出来損ない役立たずの令嬢」を殺せと命じられた追手に追われていた。もちろんモードレッドが守るような形で振り切って逃げ続けた。しかし、追手がどこまで追って行き、ついに見つかってしまったのだ。
追手「そのサーヴァントを押さえろ。この出来損ない令嬢を銃で撃って殺せ。命令だ」
モードレッド「マスター!!逃げろ!!オレは構わないからは早く逃げるんだ!!」
令嬢「モードレッド・・・!!」
しかし、自分を守ってくれたサーヴァントであるモードレッドには英霊だとしても生きていて欲しいと望んだ彼女は自分の右手に刻まれた令呪を発動させた!
令嬢「モードレッド!令呪を以て命じる。生きていて。モードレッドを守るように誰も傷つけないで!」
モードレッド「マスター!?」
令嬢「モードレッド。私を守ってくれてありがとう。さよなら」
その直後に彼女はモードレッドの眼前で複数の追手が放った銃に撃たれて[[rb:斃 > たお]]れた。両親による娘の殺害任務を完了した追手がその場から立ち去った後に彼女の亡骸を見たモードレッドは時に嗚咽を上げながら悲しみに暮れた。
モードレッド「あ・・・あぁ・・・あぁぁぁぁぁぁぁ」
生前のカムランの丘での出来事はオレ自身が起こしたことだとわかってる。でも、こんな理不尽に、自分が殺されるというのにそれはーーーーー
オレに対する、冒涜じゃないか。
その1年半後、彼女は生きるためにとある国で活動する勇者パーティに女剣士として所属していた。実力のあるモードレッドは勇者パーティにとって即戦力だった。
国民A「きゃー!あれは勇者トニー様のいる勇者パーティよ!」
国民B「トニー様も他のパーティメンバーもみんな実力があるから羨ましいわ!特にあの剣士様はあのパーティの要よ!トニー様も頼もしい剣士が来てくれてよかったですわね!」
トニー「ありがとう。嬉しいよ(密かにニヤッ」
令嬢の最期に放った令呪の効果により消滅せずに生き延びているモードレッドは一見勇者トニーが率いるパーティに頼りにされているかと思えば、そのパーティは日本で言うならブラック企業に値する物だった。
トニー「おい、名無しの剣士。もうすぐ人間界の日本で主催される闇オークションの日だから有金を置いて商品として出席して出て行け。主を見つけたらせいぜいこき使ってもらうんだな」
モードレッド「・・・わかった」
元マスターの令嬢を理不尽な理由で亡くしたショックから無気力になっていたモードレッドをいいカモだと思った勇者トニーを含めたパーティは陰で名無しの剣士と呼びながら子供の玩具を扱うかのように虐げていた。
その闇オークションの日に商品として出されたモードレッドに低い値で落札しようとする権力者達やニヤニヤと嗤う虐げた勇者パーティを見ても彼女はもう何も感じなかった。
もういい。何もかも壊れていい。今の状態で父上にも相対することはないのが唯一の幸いだ。消滅できるのなら、これ以上は何もいらない。煩わしいんだ、何もかも。
キィ・・・
すると、その闇オークション会場に間違えて入ってしまったのであろう恐らくは小学1年生ぐらいの頭にリボンを付けた少女がモードレッドを見つけた。
モードレッド(え・・・?)
???「待って!待って待って!そんな値打ちなら、その子を私にちょうだい!」
トニー「ああ?この場所はガキが来るところじゃねーし、貧乏人に用はねーよ。ん?」
すると、トニーは少女が付けているリボンを見て関心を寄せた。
トニー「それ、白い鳥の羽根と木の実で作られたリボンか?いいリボンだ、どこの子供だい?」
???「私を子供と侮るんじゃないわ!月島グループの社長令嬢の月島あいりですわ!」
モードレッド(社長令嬢・・・?普通こんなところに間違ってでも来ない)
トニー「月島家グループ!?そんな大金持ちの子供が、こんなところに来るものか!」
あいり「ルドヴィカや双子の弟のあおいといたけど、ルドヴィカが早く帰ろうって言うからあおいと別々に撒いたんですのよ!(フンッと鼻で鳴らす」
トニー「確かにいいリボンだけど・・・」
闇オークションの司会「どうしますか?」
トニー「じゃあ、お支払いでお父様にお話しますよ。家はどちらに?」
あいり「ダメ・・・家族で旅行で遊びに来てるのよ」
トニー「でも、お父様も休暇中でしょう?」
あいり「お父様は明後日までお仕事なのよ・・・」
トニー「では仕方ありませんね。またご機会に」
モードレッドはあいりを一瞬で見たがすぐさまに目を逸らした。闇オークションが再び始まるかと思えばーーーーー
あいり「待って!!」
トニー「!?」
あいり「これで文句ないわよね!?このリボンあげますわ!だから、その子を自由にしてあげて!!」
モードレッドは身につけたリボンを外してまで引き換えとして差し出したあいりを見ながらどこか侮蔑した感情を抱いた。
モードレッド(自由に・・・?バカだ。オレは自由にしてるよ。勝手に救った気持ちになって、優越感か。どうせまた虐げるだけなのに。そんなことも、関係ないがな)
モードレッドはあいりに引き取られ、その後に同じく帰路に着いていたかなり上等な別荘であおいが双子の姉のあいりから事情を聞いた。
あおい「リボンと引き換えにもらった!?」
あいり「そうなんですの〜!!!(号泣」
あおい「で、なんで姉さんは泣いてるんですか;」
あいり「ルドヴィカと一緒にメイド長の季結に怒られて・・・2時間」
あおい「ああ、ルドヴィカも落ち込んだのはそのせいですか・・・;」
あいり「でも、無愛想な父様は意外にも許してくれたし、私はそれで満足ですわ!名前はなんで言うの?教えてv」
すると、あいりを見たモードレッドはガリッとその差し伸べた左手を引っ掻いた!
あいり「いたーーーーーい!!!(手からケチャップがボタボタ」
あおい「逃してやったらどうですか?」
あいり「ダメっ!!この子は一人じゃ生きていられないわ!だから、あんな闇オークションで大人しく愚劣な権力者達に値打ちされそうになったのよ!!」
モードレッド「・・・」
あいり「ねーーーーーv」
モードレッドは包帯を巻いて再び差し伸べたあいりの左手をガリッとを引っ掻いてまたあいりが怪我してしまい、その日はちょっとした騒動になっていた。
モードレッドは当初は自分を引き取っただけでなく、親しく接そうとしたあいりがかなり苦手であった・・・。
再び現在の時間軸。ここからはモードレッドの過去の話との二つの視点で話を展開する。
とある丘で悠久の魔導師エターニャは、双眼鏡でゼオ達を見ながら何らかの気配を感じ取っていた。
エターニャ「一緒にいるあいつらはサーヴァントの類であったか。だが、意外と楽しそうにしているな(よく見ると、あいつらも根っこは生きてる人間と何ら変わりない・・・」
すると、エターニャの目の前に何かが飛んでいるのを見た。モードレッドだ。
モードレッド「よっ☆はじめまして、悠久の魔導師サン?」
エターニャ「・・・!お前はセイバーの円卓の・・・」
モードレッド「今はあいつらにとっては敵側だがな。まあ約1名は除いてるけど、ちょっくら話しようぜ?エターニャのばあさん」
すると、モードレッドは彼女を異次元空間に連れ出した!外部に情報を漏らさないようにするためだ。
エターニャ「何の用だ?あのサーヴァント達ならば敵ではないことはわかっている」
モードレッド「そんなのわかってんだよ。用があるのはお前だよ」
エターニャ「は?」
モードレッド「あんた、かなり厄介な魔獣退治の依頼を任されたんだろ?オレにも同行しろ。オレに対する報酬と引き換えにな・・・!」
エターニャは彼女の態度にちんぷんかんとなった。秘密警察というCOMにとっては一部では番犬とも称される厄介な組織所属のサーヴァントであるにも関わらず、時には味方の立ち位置にもなる中立的な態度で自分に接したからだ。その裏にある真の目的に少しも気付かずに。
- とある雪月花の羽根。(その2) ( No.44 )
- 日時: 2023/04/07 18:23
- 名前: 桜 (ID: p/lGLuZQ)
【Episode2:Snowcherry under knight】
その日は雪月花が降り積もった夜、モードレッドは与えられた簡易部屋の中のベッドの上にいた。よく見れば物は上等な物ばかりだ。
モードレッド(別荘の中は上等な物ばかり、働く使用人も多い・・・一体どういう上流階級のお嬢様だろう。12時が近いな・・・日が過ぎたら深夜にここを即刻出よう)
すると、ドアを開けた!モードレッドは予想外な出来事に驚いた!
あいり「じゃーん!あいりですわー」
モードレッド(えっ;えっ?)
あいり「びっくりしちゃった?一緒に寝ようと思って来たのよー。ルドヴィカがまだ心を開いてないうちは部屋に入れちゃダメって言うけど、ここで寝るなら大丈夫よね!」
モードレッド「・・・(かつてのマスターと同じ、本当に変わったお嬢様だなぁ・・・」
あいり「別荘でもこの辺りは郊外だし、不審者が現れることもあるから聞こえて怯えてるんじゃないかって心配してましたの。でも、大丈夫!私があなたをちゃんと守るから!」
あいりの言葉にモードレッドの中に何かが動いたのを感じた。まるで眠れない日々が嘘のようだった。
モードレッド「・・・モードレッド」
あいり「え?」
モードレッド「〝モードレッド〟っていう、名前だ。好きに呼ぶがいい」
捨てたはずだった自分の真名を、もう一度口にした雪月花の夜。
あいりはモードレッドに優しく頭を撫でながら言う。
あいり「モーさん・・・こんなに強く振る舞って生きてきてそうなのに、とても寂しそうな表情をしていますのね・・・」
優しく頭を撫でられたモードレッドは次第にその温かさに目から雫が浮かんできた。
あの日、かつてと同じようにあいりに優しく頭を撫でられた夜、自分がそれまでどれだけその悲しみを吐き出したかったのか気付いたんだ・・・。
その翌日、あいりはモードレッドに服をプレゼントしてくれた。モードレッドが好みそうな服装だ(詳しく言えばモードレッドの霊衣であるトゥリファスの記憶と同一)
あいり「はい!できましたわっ。赤いジャケットはルドヴィカが仕立ててくれたのよ」
ルドヴィカ「本当ならば私がその美しさを生かすようにプロデュースしたかったのですが。せっかくの逸材でしたのに!」
あおい「いや、嫌がったんだから意味ないでしょう;大事に着て下さいね」
モードレッド「おう」
あいり「きれいですわよ」
モードレッドはあいりと一緒にいると、前のマスターを失ってから今まで降り積もった雪が一気に溶けていくように感じとった。その日は雪月花の夜であったが、彼女にとってあいりは自分の雪月花のような気がした・・・。
そんな日々を過ごすようになって来た時にモードレッドはガサガサとするような音がした。恐らくはあの勇者パーティが自分を連れ戻すために機会を伺っているのだろう。
モードレッド「・・・」
現在の時間軸。エターニャは厄介と噂されている魔獣と戦っていた。その魔獣は可愛らしい猫の見た目だが意外と強く、豹変すれば凶暴な特性を持つ虎に変貌するモンスターの類だった。
エターニャ(あれは意外と強いが、その魔獣もかなりのダメージを蓄積している・・・これはもうあと1発一撃を放てば勝てる。だが、わしもそろそろスタミナ切れで倒れそうだ。ならば・・・)
エターニャは霊体化中のモードレッドに後を任せるように聞く。
エターニャ「お前の宝具でいけるよな?」
モードレッド「はっ。オレを舐めんなよ。あと1発をオレに任せるのは最適な大役だな」
そしてモードレッドは自分の宝具を放つ!
モードレッド「これこそは、わが父を滅ぼし邪剣。【我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー】!!」
モードレッドの宝具によりその魔獣が倒された後、エターニャに介抱を受けたモードレッドに彼女からあることを言われた。
エターニャ「聞きたいことが山ほどあるが。お前はなぜ生前と真逆の立場でかつての円卓と敵対しているんだ?あのアーチャーはどうやらお前達の敵とは違うようだが」
モードレッド「まあトリ野郎は味方でも敵でもポンコツかつフリーダムだろ?誰から見ても技の技巧よりも奇行の方が目に引くじゃねーか」
エターニャ「確かにわしでもそう思うな;待ってろ、今報酬を用意するから」
エターニャは今回の依頼に関する割と高額な報酬金を取りに行って再び戻ってきたあと、それをエターニャに渡そうとした。
エターニャ「報酬金としてはこれで十分だろう」
モードレッド「いや、報酬の方は受け取っているぜ。目的は金じゃねーんでな」
エターニャ「そうなのか?」
モードレッド「・・・ではさらばだ」
モードレッドが立ち去った後にエターニャはこの袋にたんまりと入った報酬金をどうしようかと悩んだ最中にふと机の上を見たらあったはずのものがいつのまにかなくなっていたのだ。
エターニャ「あやつ・・・!(あのリボンはわしがプニィにプレゼントで贈ろうとして商人から買ったアンティーク物。あれがあいつが求めた報酬だったのか・・・」
一方、モードレッドはようやく達成したような顔をした。それは目的にしていた鳥の羽根と木の実で作られたリボン。あの時にエターニャから報酬として奪い取り、ようやく自分の手に渡れたのだ。
あいり『私があなたをちゃんと守るから!』
モードレッド「・・・。次に会えたら、返すさ・・・」
[newpage]
【Episode3:See you again tomorrow】
その夜、勇者トニーが率いる勇者パーティは月島家の別荘近くで彷徨いていた。モードレッドがいなくなったことでパーティが急激に弱くなって落ちぶれたことでまた彼女を利用するために連れ戻そうとしているのだ。
トニー「日本にまたたどり着くまで随分と遅くなった。おい、魔法使い、方位で確かめろ。神官も気配を探れ。戦士は不審者が発見したら即座に始末しろ!あの名無しはどこに行った?あいつがいなきゃ強い魔獣を倒せない!」
モードレッド「名無しじゃねーよ」
すると、トニー一行は一人来たモードレッドを発見した!
トニー「おっ、お前!名前があったのか!?まあいい、帰るぞ!明日は前から依頼されたあの魔獣を倒しに行く!」
モードレッド「行かせない」
すると、モードレッドが自身の霊基の装備変更し、クラレントを構えながらサーヴァントの力を解放した!
モードレッド「お前らは用済みだ。消えろ」
トニー一行「うわあああああーーーーー!!!!化け物!!」
モードレッド「汚いお前らはオレの大嫌いな人間の中でも格別だ。本当はずっと許せなかった・・・」
モードレッドはクラレントを構えて宝具を放とうと振るう!トニー一行は恐怖で思わず頭を抱えながら死を覚悟したが・・・
???「待て!モードレッド!!」
その制止の声に気付いたモードレッドは宝具を放つ光を止めた。彼女の後ろにいるのはあいりとあおいの父親である月島家グループ社長兼当時は都議会議員だった圭一郎だ。
圭一郎「去れ、勇者一行。この夜のことは忘れ二度と日本に近づくな」
モードレッドに殺されそうになったことですっかり怯えてしまったトニー一行はすぐさまその場から立ち去った。
彼があいりとあおいの父親であることを知っていたモードレッドは圭一郎に言う。
モードレッド「あいつらはまたオレを連れ去ろうとしてくる・・・始末しなければ」
圭一郎「私がさせない。大丈夫だ。お前、サーヴァントという類のセイバー、しかも円卓の騎士だな。この世界では守護の加護により生きながらえる特質はあるとされる。だが、お前だっていつか狙われるかわからない・・・霊核とも言える命を失いたくないのならサーヴァントとしての力はあまり解放するな」
モードレッド「命なんていらねーよ!!」
圭一郎は冷静に保ったままモードレッドにあることを頼んだ。
圭一郎「あいりとあおい、美貴を守ってやってくれないだろうか。私の妻の愛紗は急病で死んだとされるが、あれは総理らがしたことの隠蔽による偽装だ」
モードレッド(!!?)
圭一郎「私は妻を必ず見つけ出す。だから、お前がいつでも私の子供達を守ってほしい・・・特にあいりは、いつかお前のマスターになる者だ。それを受け入れてくれる生涯の仲間が必ずできるのならば」
圭一郎の頼みにモードレッドは受け入れるしかなかった。この男は、自分を犠牲にしても嫌われたとしても、自分の妻や子供達を愛していた本心を言わないのだから。
いらない、霊核(命)だった。だけど、今はそう思う度に目蓋にあいりの笑顔が浮かぶ。それがあいりがあの事件に巻き込まれてオレと引き離されても、あいりが他の男を好きになったとしても。それでも。今は・・・
今は・・・
現在の時間軸。西澤邸ではタママは自分の部屋でお菓子を食べながら昼寝していた。すると、コンコンと窓を鳴らす音が聞こえた。
モードレッド「おーい。タママー」
タママ「タマ?っ!?モー公、なんでこんなとこに!?セキュリティ発動するんじゃねーの!?」
モードレッド「そんなもんかわすルート調べとけばなんとかなるんだよ」
タママ「そんなもんとかなんとかって;っていうか、それ空飛ぶじゅうたんか!?」
モードレッド「ああ、仕事に向かうための運転用だよ」
すると、モードレッドは自分の手をタママに差し伸べながら言う!
モードレッド「せっかくだからこれで軽くドライブしようぜ!あっ、これは誰にも内緒な」
タママ「はぁっ!?気配は消せるのか!?」
モードレッド「外部には見えないようにしてある。お前らのところで言うアンチバリアを使う必要はないさ。オレを信じてくれ」
モードレッドの言葉にタママはようやく了承してその手を取った。
タママ「・・・帰す時は安全に返せよ」
モードレッド「流石に怪我させるかよ;」
モードレッドとタママは空飛ぶじゅうたんでいつもの街の風景やプリンプタウン、月見台や春我部や吉祥寺、ポップンタウンやメルヘン王国や天界や魔界など色々と空から見て周った。途中には男女問わずにモードレッドのファンが黄色い声を上げているのだが、モードレッドはその度にタママの肩を組むなどの行動に出ていた。
タママ「おい。これはお前のファンの逆鱗に触れるぞ;」
モードレッド「いいんだよ。一部にタママのこと悪く言ってた奴もいるし。もう友達だしな」
タママ「!そ、そうか(乱暴だし口も悪いし不良ではあるけど、普通は見えないだけで根はちゃんといい奴なんだよな・・・」
そしてドライブを終えた時にタママは再び西澤邸に送ってくれた。
モードレッド「じゃあ、これから呼び出しがあるんでな」
タママ「もう行くのか・・・気をつけてな」
モードレッド「ああ。またな!」
モードレッドが立ち去る中で、タママはモードレッドの「またな」という言葉に少し嬉しくなった。
タママ「・・・。これが最後じゃないってことか」
タママが西澤邸に帰った後に西澤邸の使用人である執事のパールが出迎えてくれた。
パール「あっ、タママ殿、お出かけでしたか?」
タママ「友達に会いに行ってたんですぅ(本当のことだけど友達って言うとなんかな・・・;」
パール「そうでしたか。あ、おやつのチョコチップクッキーがありますよ」
タママ「わーい!」
一方、モードレッドは彼女を待っていたアタランテとフラン、シルクやしおんが出迎えてくれた。
アタランテ「モードレッド!どこに行ってた?」
モードレッド「ちょいとドライブだ」
しおん「仕事用で私用に使うのは怒られるからやめて;」
フラン「う!」
シルク「魔法のじゅうたんだー!」
モードレッド「わかったわかった;ん?ボスからの任務の電話だな。今日は早く済ませそうだからもう行くぞ。乱麻や以蔵達が住む学生寮でみんなで夕飯に食いに行って来てとクルークからもLINE来たしな」
アタランテ「ああ」
ツースト「?あいり、どうした?」
あいり「ううん。ただモーさんがどこかにいるような気がして」
いらなかったオレの命。一番にあいりにあげたい。でも、それを止めてくれるのならその時は、クルーク達同様に一番にタママに止めてほしい。
たった一つ夢があるんだ。オレ、あいりが闇オークションに売ったあのリボンを買い戻してでもあいりに返したい。今はそれをやっと手に入れたから。そしたら全部が変わるわけじゃないけど、少しでも変われたなら。そしたら今度こそ言えるんだ。叶わなくとも。「お前が好きだ」と・・・
そしたらやっと、雪月花の日よりも本当に分かり合えるような気がする。誰にも秘密・・・聖杯などに頼らずとも自分の力で叶えたかったオレのたった一つの、夢。
おわり
「後書き」
今回はモードレッドの過去話と現在の時間軸の二つを掛け合わせた合間も含む話。後者に関しての時系列としては前回の話の前日譚ですね。
過去の外伝の一つにもあるあいりとあおいの吉祥寺学園への転校は彼女が関係していると思います。悪い意味でもなくて、ただこれからの話の伏線回収のためにここで言うのは控えておきます;
ちなみに雪月花は私的には雪の桜、桜の白い羽根とも言える考えがあります。見たことはないけどその分一番幻想的だからそういう見解が私の中でか生まれてますね。
感想OK
- 時の輝きよ(その1) ( No.45 )
- 日時: 2023/04/13 23:46
- 名前: 桜 (ID: BmxuFWGD)
今回からいよいよあの太陽の騎士との再戦による長編ストーリーが開幕!話の構成からしてかなり長くなるかならないかはわからない(震え声)
とりあえず序盤だけでももうね・・・;
ーーーーあの者達は以前にもチェリーワールドでの大きな事件を解決し続けているという。
数多の試練やそれによるいざござ、悲しみや苦しみがある道の中で、その解決を三つもやり遂げたのだ。我らの存在を知る前に。
まずは一。月の巫女と闇の巫女をめぐる国がらみの事件。闇の巫女が愛した月の巫女を蘇らせようとしたのだが、問題は月の巫女だ。既に死んでいる彼女とは実は既に会っているが、亡くなった後に月の巫女の力を有して転生したのはそれに関する凡例により生前の記憶はない、彼女と同じくウサギの耳が生えた幼い少女だった。
まるで私の愛する主である少女そのものだ。似てるなんてものじゃない、今もなお呪いにより眠り続けている少女と同じような末路に辿り着きそうで恐れた。
次に二。現在の四勇者と犯罪組織ペールノエルをめぐる冒険と陰謀による事件。この前に出くわしたキャスターのサーヴァント二人を連れた、あの闇の魔導師が四勇者の一人だったことには少し驚いたが、その冒険譚を見るうちにどこか高揚感を覚えた。
闇の流星という厄災を四勇者やその仲間達が払い除けた。あれは大厄災だったというのに、消滅までの鍵を掴めたことが稀に見ない偉業であったのだ。
最後に三。天使族の血を引く少女やその仲間達が犯罪組織ブタのヒヅメとの激突による事件。その過程で天界の階級制度を改めるに至ったのは大層に興味を惹かれた。
まさか天使族の厄災がその少女に取り憑いていたことを知って驚愕はしているが、ブタのヒヅメの目的はとある一家への復讐とは、吸骨鬼集団も珠黄泉族もそれと同じようなことを言っていた。まさかそれと同一の一家だろうか。一体どんな一家なのか機会があればこの目で確かめてみたいものだ。
しかし、一番気になる部分はあった。二からのあの三人のサーヴァントを連れた、メガネをかけたあのマスターの少年だった。良くも悪くもあの中では普通だ。しかし、日向影にもいろんな者にその背中を押して、なんだかんだで誰にでも分け隔てなく接して、水面下で支え続けた。
そのマスターを、私は欲しがった。その内にある輝きは、私の眠り続けているマスターであるホイップの呪いが解けるかもしれない。
「もしもあの人がいてくれたら、ホイップの呪いが解けるかもしれない」と。
ガウェイン「ーーーーーだから、必ずあの場から奪還する。たとえどんな手を使ってでも、泣き喚こうとも貴方をそこから引き離す。ホイップの呪いが解ける鍵となるのなら」
とある日のスマブラ屋敷。いつもの仲間達と共に遊びに来ていたエージェントはカービィが作ってくれたマフィンを食べながら言う。
エージェント「夢!?」
ルキナ「そうですよっ。まあ私達も世界を救ったとはいえまだまだ志半ばですけどね。エージェントさん達からも聞きたいと思って」
エージェント「うーん、スパイとして大成する夢は自分の力で叶いたいと思うし・・・ヒーローになりたいとも今は思ってるけど。小さい頃にTVで見てた優しくて強い、スーパーヒーローみたいに・・・」
ルキナ「確かにスパイの人にはありがちな志望動機ですね」
アイク「まあきっかけはそんなものだ(大好物の肉を食ってる」
カムラ「エージェントは失敗ばかりのドジでもちゃんとヒーローのようだけどね」
エージェント「やめろその間接的な腫れ物を触るみたいに!!(大汗)おい、お前は・・・(アレクやアストルフォは自信満々に答えそうだけど、サンソンのは・・・」
すると、サンソンがどこか悲しみを帯びたかのような顔をしていた。エージェントはそれを見て驚いてしまう。
エージェント(えっ)
サンソン「僕、子供組の様子を見に行ってきますね」
アストルフォ「シャルル!?」
アレク「あ、僕も行くよ」
エージェント「待て!サンソン!そんな歩を速めるな!サンソ〜ン!!」
エージェント達が部屋を出て行った後にルキナは少し疑問に思った。
ルキナ「今エージェントさん、サクソンさんのこと「サンソン」って言わなかったですか?」
カムラ「さあ?」
アイク「空耳だろう」
エージェントはサンソンを呼び止めるために彼を真名で呼びながら追っていた。
エージェント「待てっサンソン!違うんだー!!」
サンソン「待ちますから!スマブラ屋敷内で僕の真名を呼ばないで下さい;」
エージェント「あっ、ごめん;さっきの発言は気にすんなよ!その・・・嫌がらせのつもりで言ったわけじゃないから!」
サンソン「怒ってませんよ。ただ僕の生前を少し思い出してしまっただけです。僕には少し眩しかっただけで・・・」
シャルル=アンリ・サンソン。18世紀末〜19世紀初めにかけてのムッシュ・ド・パリでありサンソン家の四代目。医者としても活動していた彼はやがて処刑の際に痛みをなくせるように処刑具のギロチンを開発したのだが、皮肉にもそれがフランス革命で当時のフランス王家や関連する貴族などの人物を多く処刑するために使われてしまった処刑人。彼の人生はその大半が幼少期を含めても差別と侮蔑で彩られている。だから聖杯に関する願いはあっても声高らかに言えないのだ。
アストルフォ「シャルルだって言っていいのになー」
アレク「実際よく働いてくれてるしここの人達からも冷たい印象に見えるだけで根はいい人だと思われてるし」
サンソン「そうかい。・・・ごめんね」
エージェントだってわかっている。なんだかんだでサンソンがサーヴァントの身であっても「人」として振る舞う人物であり、一歩引いた位置でちゃんと見てくれていることも。でも、たまには甘えたり弱音を吐いたりもしてほしい。たとえいつか別れなければならない時が来るとしても少しでもここで過ごして楽しかったと思ってくれるように。
キッド「あー!ちくしょー!!王ドラの奴ー!!!」
一方のアメリカ西部時代での自分の家。キッドは何やら腹が立っていたようだ。以蔵のことに関して王ドラと激しい口喧嘩したからだ。
キッド「以蔵の奴があのへちゃむくれと親しげに話してたら「以蔵さんは確かに博打好きで酒好きでもそんなNTRする人じゃありませんよ」とか庇ってたからオレも言い返してやったら殴ってくるし、しかもあいつの賭博のツケを返すのも目的の一つとして前から勝ちすぎて出禁にされたカジノ店を前よりも増やしただけじゃなく、そこにリップんとこのトリ野郎が付いてきたのをほっときやがった!!それでドラミにも「大人気ない」とか言われて喧嘩しちまうし・・・OTL」
キッドは思わずため息を吐いてしまい、椅子にギッと座る。ちなみにさっきのは以蔵さんが今度王ドラにチャーハンを作るから何かバリエーションがないかドラミちゃんに相談していただけです。
キッド「前まではかなり嫌ってたくせに最近なんか軟化してきてるし、あの禍いの種の件で何があったんだよ・・・」
すると、キッドはとある本を目にした。自分の本棚でもあまり見たことないような代物だ。
キッド「なんだこれ?〝武器生成の錬金術〟?〝この錬金術が成功したらアナタは相手を懲らしめるだけの武器が作れます〟〜?きな臭いだろ誰がそんなのに・・・(王ドラに少しだけ日頃の鬱憤による仕返しできればいいかな・・・」
キッドはその材料を集めてその魔法陣を描いた。材料は身近なものばかりであったためにもうすぐ使い切れそうな文房具などのものなら問題なかったようだ。
キッド「これで武器生成するなら問題ねーかな;呪文だ!なるべく王ドラをできれば懲らしめるようなオレの空気砲のシステムを含めたやつだ!〝鐘を鳴らす小鳥、千年の森の唄、鏡の中のわたし、あなたは誰?〟・・・」
キッドはその呪文を放って魔法陣が光ったが、光っただけで何も起こらなかった。
キッド「なんでい、何も起こらなかったじゃねーか!!やっぱりあれはきな臭いやつか・・・」
すると、突然キッドの頭に激痛が走った!キッドはその痛さに思わず頭を抱えた。
キッド「あっ、ぐ・・・!!なんだ何かが、オレの・・・!!!うわあああああぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
その数分後。気付いたらキッドはどこかに失踪していた。床にあったのは彼が行ったその武器生成の錬金術に関しての記された本・・・
ーーーーー波音が聞こえる。
周りをかき消すかのような音。目の前に立つ羊のツノを持つ幼い少女は告げる。
「ーーーーー貴方が、好きだよ」
そう告げる理由は親愛か恋情かはわからない。だけど、どことなく切なそうな恋する表情(かお)だ。まるで少女の想いはちゃんと淡い恋慕であると、言っているかのようにーーーーー。
モードレッド「・・・」
モードレッドはそこで目を覚ました。それはあいりとの間に起きたとある出来事を機に熱を出して意識をなくした時などに見る夢。最近はタママやマルク、クルーク達とも交流するようになったことであまり見なくなったのに、サーヴァントは夢を見ないという話は嘘であるとモードレッドは内心で呪った。
モードレッド「クソ野郎が・・・!」
クルーク「ふう。やっとクルミ名義での新曲ができた・・・」
クルークは自身がピアノボーカルのクルミとして在籍するcantabileの新曲がようやく完成した後に自分の家の部屋にあるベッドに寝転んで物思いに耽る。モードレッド達と本格的に出会ったと同時にガウェインと初めて遭遇した出来事だ。自分がカスパルが放った毒蛇に噛まれたことを知ってガウェインが激怒して彼の命とも言える灯火のストーンを術火で燃やして殺したこと。何の因果か敵対する自分に注目するのかはわからない。理由がどうであれ自分のためにカスパルの命を弄ぶのはどう考えても間違っているからだ。
クルーク(トリスタンやモーさんの生前の同胞とはいえ、ボクのためにカスパルの命を弄ぶのは間違ってる。それがあるからアミティ達やゼオ達、クー達を裏切るなんてできないよ。トリスタンだって・・・あの時の様子からして何も知らなかったんだし)
このことを誰よりも一番悲しんで複雑に思うのは生前におけるガウェインの同胞でもあるトリスタンだった。事実彼はサタンに召喚されていたという話を彼から聞いたので敵ではないことがわかる。このチェリーワールドに召喚された彼にはこれから待ち受ける苦難の出来事が待ち受けているにせよ、それを受け入れて覚悟を決めるかはあくまで彼自身だ。クルークや彼のマスターのリップも、それに口出しするのはできない。
クルーク(死なれてほしくないからトリスタンの覚悟を決めるまで、根気よく待ち続けるしかないのかな・・・)
バウム「そう思うのならさっさとバシーンと背中を押せばいいだけじゃないか」
クルーク「そうだけど、それだと本人自身の意思を蔑ろに・・・」
クルークは突然窓から来訪したバウムの声を聞いて驚いたのか飛び起きた!
クルーク「いつからそこに・・・;」
バウム「オレがあの三人の霊核を奪いに来たと言ったらどうする?・・・冗談だそんな睨みつけるような顔すんなよ;まあお前に用があるからやるぜ」
バウムに渡されたモノを見てクルークは驚愕した!
バウム「それは違法コレクターが運んでる最中に手違いで落としていたのを拾ったブツだ。それは絆を深めることや敵側の詳細を知る鍵にもなるから、とある場所に着くまで無駄にすんなよ。場所ならお前もわかっているだろ?」
バウムがそう言って立ち去った後にクルークは渡されたモノを見てそれを口にした。
クルーク「間違いない、これは魔道学の昔の伝説にある〝ハートビート・クロックタワー (針音の時計塔)〟に存在する、時計のオルゴール・・・!?」
とある黒い空間。何もない空間に気付いたらトリスタンはそこで一人立っていた。彼が密かによく見る夢だろうか、さておきとある黒い何かに話しかけられていた。
とある黒い何か「ーーーーー貴様はこれまでに苦難の出来事に立たされているが、それからもたくさんの出来事がお前を待ち受けているだろう」
トリスタン「・・・貴方は何か見えたのですか?」
とある黒い何か「それについては俺は言う由もない。それを決断するのも覚悟を決めるのもお前自身だろう。・・・お前の同胞が付けている、あの首飾り。あれは魔の類だが、その結末に破滅は期待するなよ」
その黒い何かは消えて、黒い空間は蝶から光に変えた。その夢の終わりだろうか、この世界に召喚されてから夢を見るたびに終わりがこれなのだ。曖昧にしか言ってくれないが、彼の言うことには一理はあった。ただ彼が、青の吸血鬼一族らと同様にかつての主君である王が成った獅子王やガウェイン達の敵としてリップ達と一緒に戦う覚悟をまだ決めていないからだ・・・。
- 時の輝きよ(その2) ( No.46 )
- 日時: 2023/04/20 23:01
- 名前: 桜 (ID: YUZdXVbt)
その翌日のスマブラ屋敷。桜サイド側のサーヴァント達を中心にしんのすけから自分が知る野原家の事情を聞いていた。それは・・・
しんのすけ「おいみさえ〜、なんで俺のビールをもう1本追加してくれないんだ〜。ダメ!ビールは1日1本まででしょ!せめて早く出世しなさいよ係長止まり!なんだとー!この脂肪嫁!なんですってー!三段腹アターック!いてー!俺が悪かったー!(交互にひろしとみさえの口調に変えて話してる」
クー&アストルフォ&アサト&沖田&モードレッド&以蔵&アポロン「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!(大爆笑」
トリスタン&お竜「ブゥーッ!!(爆笑で吹いた」
メイヴ&エレナ&エジソン&ディルムッド&うしお「〜〜〜〜〜!!!(笑いを堪えてる」
アタランテ「なぜそんな騒動が日常茶飯事の家族でありながら慣れた様子なんだ;」
ベンちゃん「うしお様、もうそのぐらいで・・・!」
龍馬「以蔵さん、お竜さん、そろそろ当人達から怒られるからやめたげて;」
フィン「いやー、しんのすけ君の家族は愉快だね〜」
フラン「う!」
メルト「フラン、なんで私を見るのよ;」
ジャック「メルトはフランのママだって!」
リップ&ヒップ&チャラ王&ルート&おぼろ(モイモイ)「え!!?」
メルト「違うわ!誤解よ!!」
マキノ「まるで認知はしないような態度だな」
メルト「少し黙っててもらえるかしら!?」
パリス「しんのすけ君の家族は平和ですよね!ちょっと羨ましい限りですっ」
ナーサリー「幸せで平和な家族の物語も読みたいのだわ!」
しんのすけ「いや〜、それほどでも〜」
デオン「少々騒々しいけどな;」
楽しそうに過ごす彼らを一歩引いた位置から見守るサンソンにアレクが話しかけながら言う。
アレク「やっぱり嫌かい?」
サンソン「えっ?」
アレク「キミ、しんのすけ君の母方のおばあちゃんに会っても切なそうな顔をしていたよ」
サンソン「・・・嫌じゃないよ。ただちょっともしもの時があればと思っただけだ。野原一家はその理想的というか、時折沸き立ちそうになる憧れを抑えているだけだよ。それにあの人はどこか面影が誰かに似ているんだ」
アレク「生前にキミが処刑執行を行った人?確か英雄として座に刻まれたって聞いたけど」
アレクの問いにサンソンは答え代わりに頷いた。すると、しんのすけがサンソンの方を呼ぶ。
しんのすけ「サクソン君ー!アレク君と一緒にこっちに来るゾ!」
サンソン「えっ、でも・・・」
しんのすけ「何か寂しそうな顔をして見ていたから、本当は輪に入りたいんじゃないかって思って」
アストルフォ「あっ、ごめん!みんなサクソンのこと仲間外れにしてるわけじゃないんだよっ;むしろみんなはたまには頼ってほしいというか・・・」
アレク「サクソン。僕達もしんのすけ君と話そう!」
サンソン「・・・うん、そうだね」
サンソンだってわかっている。ただ自分の中に温かくて平和な時間の安らぎに綺麗すぎて耐え切れるわけがないと泣いている自分もいることを否定できることができないからだ・・・
一方、クルークはプリンプタウンでバウムに渡された時計のオルゴールのことで聞き込みしていた。しかし、結果はみんなその伝説の逸話にあるオルゴールを持てたことは素晴らしいからクルークが一生モノとして大切に持った方がいいという答えばかりだった。
クルーク「やっぱりこれ、伝説のオルゴールなんだ・・・!じゃあ、早く返した方がいいかな・・・ん?」
町民「何これー。おじさん、この人形はアンティークに作られた用のやつ?」
商人「バカだね、昔から伝わる伝説のハートビート・クロックタワーから持ち出されたものだ!正しくは空から落とされたものだから道標は知らんけどな」
クルークはその話を聞いて一刻も早く時計のオルゴールを元の居場所であるハートビート・クロックタワーに返すために駆け出した!
クルーク(ボクが・・・ボクが返してあげなきゃ・・・!)
一方、ゼオは好物のプリンを食べながらププルに聞く。
ゼオ「なあ、ププル。なんか最近エターニャからじろじろと見られてないか?」
ププル「そう?エターニャ、最近はどこか険しい顔をしてたけど、あれは疑うような顔じゃないよ」
ゼオ「もしやエレナ達サーヴァントの存在がバレたとか?」
ププル「変なこと言わないでよ〜;根は悪い人達じゃないんだから!」
ゼオ「ごめん、悪い悪い」
一方、二人と同じ部屋にいるアイオーンがソファの上でジャガーと飼い猫のショコラを抱き枕として寝ていた。
アイオーン&ショコラ「スピー・・・zzz」
ジャガー「いい加減離せ;ヤスやハッチンとこのクソ金髪同様に小さく可愛い生き物として扱われて最悪だ;」
ププル(ジャガー、見た目が全くそうだけどね;)
ゼオ「ん?あの時は双循に酷い目に遭わされたとかじゃねーの?」
ジャガー「別の意味で精神的に酷い目に遭わされたOTL」
くぅちゃん「ぐ!!?(ジャガーの発言からあの出来事のその後の真相を察して思わず怯む」
ププル「くぅちゃん、急に怯えてどうしたの?」
ゼオ「ステラやリストもなんか急に怖がって俺に抱きついてきてるぜ。よしよし、怖くない(抱きつくステラやリストを宥める」
すると、ドアをバンと開けた音がした!クルークだ。
ゼオ「クルーク、どうした!?」
クルーク「ゼオはこのオルゴール、知ってるかい?」
ゼオ「!このオルゴール・・・どうしてそれが・・・!」
クルーク「バウムから渡されたんだ。返さないといけない。お願いだけどボクやカーン、よぞらやクー達をハートビート・クロックタワーに連れて行ってほしい・・・!」
その後にみんなが集まったエージェント達が住む屋敷ではクルークが返そうとしている時計のオルゴールからゼオが魔法で解析し、調べたところどうやら空の中にあるようだ。
ゼオ「空の中でも見えんな。気配はするから実在はしてるが、姿が見えなかったら行くことはできない」
ハッチン「な、なんとか方法はねーのか!?」
ゼオ「ギガディスにダメ元でも聞くか?サタンなら今またやらかしてシェゾさんやアルルさん達にしばかれてるだろうから」
ペイペイン「いや、止めてでも聞きなさい;」
すると、ギガディスにスマホのSMSでアイコンタクトを取ったところ彼らの予想外に鍵となる方法なら知っているという返信が来た。
ゼオ「知ってるそうだ」
ププル「ホント!?やっぱりあれでも魔王なんだなー」
ヒメコ「すぐに向かうよ!」
クルーク一行はすぐにメルヘンランドの郊外にあるギガディスの別荘に向かう!
一方、その空上では独自にハートビート・クロックタワーを調べているとある飛行船があった。
???「ハートビート・クロックタワー・・・いつか必ず発見するためにその鍵を見つければいいんだが・・・あの時に会ったあいつに久しぶりに会いに行くか」
そしてメルヘンランドの郊外にあるギガディスの別荘。魔界の若き王に相応しくなかなかに絢爛豪華な構造だった。
ハンドレッコ「ところどころにサタンの友人らしい趣味の悪さがあったけど、若き魔界の王に似合うレベルだね」
ほわん「トリスタンさんはサタンさんに召喚されたって言ってるけど、ギガディスさんっていう人とも知り合ってる?」
トリスタン「いいえ。今が初対面ですよ」
ヤス「そうか・・・まああいつはあんたほどじゃないけど女好きな魔王だと聞いてるからな」
ラフィーナ「足もひろしさんと同様に臭いですわ」
シグ「あと、泣き虫のダメ男」
あやクル「こら;」
ブラック「あ、指定の部屋に着いた」
指定の部屋に着いてドアを開けて入ると、そこにはギガディスが待ち受けていた!
ギガディス「やあ、ププル、ゼオ。それにそこな仲間達も。いつもの如くなかなかに個性的な面々だな・・・」
すると、ギガディスはリップのサーヴァントであるトリスタンを垣間見て何かに気付いたような様子を一瞬だけ見せたが、すぐに話を戻した。
ギガディス「さて。そなたらはハートビート・クロックタワーについて詳細を聞きたいのであったな。それを発現する鍵なら教えても良い」
アミティ「ホント?」
ギガディス「ただし、条件がある。よく見たらそこの者はメタナイトが探しているお尋ね者の騎士ではないか。その仲間と同様に協定を外すが良い。嫌ならば余を倒すがいい。教えるのはどちらかだ」
すると、スキルを解放したゼオに合図されたエレナとエジソンはギガディスに自分の魔力を解放する。選んだのは後者の方だ。
ギガディス「・・・ゼオはどうしても後者を選ぶのか?」
ゼオ「ああ、あの騎士は外せない。だから、後者を選ぶよ」
ギガディス「了承した。ならば余を倒してみるがいい。その覚悟がどれほどのものか見極めようぞ!」
そして戦闘が始まった後、せめてもの庇護のためにギガディスが作り出した空間により閉じ込められたププル達はホルミーが聞く。
ホルミー「あの人は腐っても魔王ですよね?でしたら、かなり強いのでは!?」
ププル「確かにボロクソ言ってるけど、強いってことはある。旧友のサタンさんには及ばないけれど、強力な魔法を色々と使いこなすよ」
ツキノ「でも、ゼオさんが負ける気はしないの〜」
モードレッド「ああ(あいつ、なんだかんだオレらを匿ってくれたことは内心では満更でもないよなぁ・・・」
ゼオはギガディスを追いながらエレナとエジソンが後方からゼオを支援しながらギガディスを追撃する!
ゼオはギガディスとの戦いについて内心で高揚感を感じていた。
ゼオ「ダークマインド!」
ギガディス「ソウルスピア!」
ゼオ(なんだろうな、この感じ。まるでボレロを踊って(遊んで)いるようだな)
これについてはエレナとエジソンも同様だった。何しろ相手は自分達も知らないような魔法も使う者・・・!
エジソン「全く彼のは実に未知の領域だ!」
エレナ「この目で見てとことん調べてやりたいわ!」
ギガディスとの戦いはますますヒートアップするが、クルークが何かに気付く。
クルーク「まずいね。この部屋の中は完全にギガディスのゾーンに調整されてる」
エージェント「・・・!!バカ!ゼオ!!すぐにエレナ達と一緒に逃げろ!!」
エージェントの懇願も聞かないゼオ達を前にギガディスは自分のゾーンの中で勝利を確信し、最上級魔法を詠唱なしで放つ!
ギガディス「ーーーーー悪く思うな、ゼオ。テラマジックスピア!」
放たれた最上級魔法により当たったゼオは倒れ込むのを見たギガディスはすぐさま渋い顔をした。その理由は・・・
ゼオ「エンジン。もう効果が切れたよ」
エジソン「そうか。あとは上手くやるのだ」
ゼオ「最上級魔法まで使ったのにヤバいと思ったか?そこのライオン頭に防御できる魔術術を1回だけかけてもらった。バカに見える天才の方が厄介だな」
すると、ゼオがギガディスに最上級魔法を放った!
ゼオ「ダークネスフレア!」
ギガディス「ぐっ・・・!!」
ゼオの最上級魔法が命中したギガディスは仰向けに倒れ込む。彼は言う。
ギガディス「流石若さ故に伸び代がすごいな。我が息子のようなゼオ」
クー「ゼオがあのギガディスの息子か!?」
クルーク「いや、違うからね;本気にしない;」
エレナ(平和な現代でもどこも大変なのね・・・;)
すると、ギガディスがようやく折れたのかクルーク一行の頼みを了承した後、ハートビート・クロックタワーを体現する方法を教えてくれた。
ギガディス「方法なら一つだけだ。世界中にある指定された世界遺産のうちの四つの地点にいるそれぞれの赤・青・白・黄と呼ばれる使者に選ばれた者に会いに行き勝たなければならない。四人の使者に勝った時に、ハートビート・クロックタワーは体現するであろう」
アリシア「じゃあ、四人の使者の人達に勝てれば体現できるのね!?」
カーン「・・・」
ギガディス「ああ、そうである!余がその話を知っててよかったと思うである!(実は全てキッドに聞いた話だがな・・・;)せっかくであろうから、四つの世界遺産の道標ぐらいは教えるぞ」
その後にギガディスの別荘から出たクルーク一行は次なる目的を定めた。
クルーク「気になるポイントは多いけど;ハートビート・クロックタワーを発現させるためには四つの世界遺産の順にその赤の使いがいるイースター島、青の使いがいるイタリアの水の都ヴェネツィア、白の使いがいるローマの闘技場のコロッセオ、そして最後に黄の使いが待つペルーの世界遺産の空中都市マチュピチュ行かなければならないってことか!」
姫子「でも、道標の順番が地理的にバラバラですわ!そんなところにどうやって行けばいいのよ?」
フルシュ「それは・・・」
すると、以蔵が何かを思い出したかのように言う!
以蔵「あいつじゃ!あいつを呼び出す他はないぜよ!」
乱麻「以蔵、どうした?」
沖田「またバカなこと考えてるんですねぇ」
すると、以蔵が持ってきた銅鑼で呼び出した後に突如巨大な飛行船が雲の隙間から現れて降りてきた!
弓弦「飛行船!?なんですかこれ!?」
すると、飛行船の中からとある人物が出てきた。ゴーグルを身につけている若き青年だ。
???「よう、以蔵!ちょうど久しぶりにお前に会いに行こうと思ったんだ!」
以蔵「おい、グレン!おまんが探してるのはハートビート・クロックタワーじゃろう!?じゃから、2日後にわしらとこいつらを全員乗せい!」
グレン「えっ!?どういうことだ!?」
龍馬「それはこっちのセリフだけど、キミは以蔵さんとどういう関係なの?」
お竜「リョーマ、こいつとこのナメクジは会話からしてただの知り合いだぞ」
以蔵を通じてクルーク一行から話を聞いたその飛行船の船長で冒険家でもあるグレンはその内容に驚きつつも彼らを自分が独自に調べているハートビート・クロックタワーへの足かがりとなる鍵として連れて行く決意を固めた。
グレン「わかった。あの伝説の塔への足かがりになるならば運転役としてもサポートするぜ。どうやら以蔵のツレのようだし」
プロキオン「ホントですか!?」
ベリー「よかった!これでハートビート・クロックタワーの使いの人達に会いに行けるよ!」
ゼオ「うん、その前に俺達のコピー人形作らなきゃまずいな」
クルーク「あ;」
とはいえこれでようやくハートビート・クロックタワーへの旅には出られそうだ・・・
弓弦「ところで彼とどうやって知り合ったんですか?」
以蔵「わしらがあの寮に移って暮らし始めた頃に飛行船が落ちてきて、中に乗ってたグレン達が腹を空かせて倒れたからわしが作ったおにぎりを振る舞った」
乱麻「合宿帰りに疲れで飛行船が飛んでいる幻を見たかとまさか本物だったのか」
旅立ちの時
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