二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

日常日和。5
日時: 2025/09/30 17:20
名前: 桜 (ID: ZZpzcnXb)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560(更新)


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

時空鉄道の夜(前編)(その4) ( No.486 )
日時: 2025/06/20 17:21
名前: 桜 (ID: kMhI8rct)

次の目的地の時空






ーーーーー人の心を持った機械は失くした時が一番虚無になれるという。


人の心など取り入れなければよかったというのに、周りはそうさせてくれない。いや、時代がそうさせてくれなかったのだ。


なぜこの時代に変わってしまったというのだ。






時空鉄道の列車が次の時空に向かう途中、景虎は大好きな酒を飲んでいた。


景虎「いやー、ひっくここの食機はひっくサービス旺盛ですねぇひっく」
晴信「おいこんな時に酒飲むな!」
以蔵「はっはっはっ、ここの食機はずるいもんじゃのう!」←同じく酒飲んでる
晴信「お前も便乗して飲むな!」


ブラッディクスは紅茶を一口啜りながら話す。


ブラッディクス「約2名には酔っ払っているところ悪いが、もうすぐ次の時空に着く。サウンドワールドのMIDICITYだ」
以蔵「アイオーン達が住んちょるところかぁ〜(ひっく」
ブラッディクス「アサシンは知っているようだな。しかし、このMIDICITYは貴様の知るものとは違う。ジョバンニが作り出したものとはいえ貴様らとの記憶もない。せいぜい身に沁みておけ」


そして列車が目的地のサウンドワールドのMIDICITYの時空に着いた!


ブラッディクス「さぁ、行こう。今度こそ戦禍の時だ・・・」






一行が足を踏み入れたサウンドワールドのMIDICITY。しかし、その風景は・・・






ヤンキーの死語がみっちりと並んでいるようなポスターや旗などがあった(ぇ)






ブラダマンテ「・・・あの、ここは不良都市なのですか?」
晴信「これも目的に取り入れたのか?」
ブラッディクス「なっ!俺のせいじゃないやい!」


すると、ヤンキーのミューモン達が一行の前に立ちはだかって来た!


ヤンキーのミューモンA「そこの姉ちゃん達〜。そんなチンピラと赤いのと暑そうなのはやめて強い俺達と遊ぼうぜ〜」


※1分後


景虎「どこが強いのですか?全然弱いではありませんか!」
ブラダマンテ「私のマスターを侮辱しないで下さい!」
ヤンキーのミューモンB「すみませんでしたOTL」
ヤンキーのミューモンC「おいもう行こうぜ!」


景虎とブラダマンテにボコボコにされたヤンキーのミューモン達が逃げ去った後、以蔵はふと死語が書かれてある旗を見た。


以蔵「ほんにガラの悪い街並みやき」
???「そりゃそうだな。違う意味で乗っ取られたんだからな」


一行が声がする方向に振り向いたら、そこにいたのはシンガンクリムゾンズの筋肉ドラマー・ロムだ!


以蔵(ロム・・・!)
ロム「どうやら見慣れない顔がいるから見に来たら、例の機械人間が来てるじゃねーか」
ブラッディクス「・・・」
ブラダマンテ「マスターを傷つけないで!」


それを見たロムはため息を吐いたが・・・


ロム「ちょうどいい。お前ら、俺と共同戦線張らねーか?」
ブラッディクス「は?」


突然申し出された共闘に一行は戸惑ったが、ロムの顔からは本気であることを見抜いた。


晴信「・・・何かあったようだな?」
ロム「ああ。実はこのMIDICITYを牛耳っていたダガー・モールスというクラゲ野郎が復活してな、例の機械を使って再びMIDICITY及びサウンドコスモ全体を支配しようとしていたんだ」
以蔵「ジョバンニか・・・!」
ロム「よく知ってるなお前」
ブラッディクス(ダガー。奴がここのステーション・ガーディアンか)
景虎「支配はこの不良の街並みにしてまでするというものですか?」
ロム「いや・・・話はここからなんだが」


ロムが語るところによれば・・・






ダガー「貴様・・・!学生の身分で生意気だぞ!」
双循「くくく・・・おどれを倒せれば、このジョバンニはワシのもの。このMIDICITYで最強かつ支配者になるのはこのDO根性北学園の生徒会番長・双循じゃ!」






ロム「どこ指のあのゲスドラマーがジョバンニを使って支配したことでこの街が一気にスラム街に・・・;」
大半の全員「」


まさかのどこ指のえげつないドラマーで有名な双循の下剋上によりダガーから支配者の権利を強奪。それでこのMIDICITYが不良だらけの都市にまで変わり果ててしまったそうだ・・・;つか、何してんですかあんた。


ブラダマンテ「ちなみにそのダガーはどうしましたか?」
ロム「ダガーの奴はどこかに閉じ込められた。居場所は俺もよく知らねぇ・・・」
以蔵「つまりおまんは双循を止めるためにわしらと手を組めと?」
ロム「ああ、このままではMIDICITYがますますおかしくなる。クロウ達も奴に囚われてしまったし、何よりも俺は双循を止める。お前らはジョバンニとやらを回収する。その機械人間をどうするのかはそれからでもいいだろう」
晴信「確かに利害は一致している・・・どうするんだ、アサシン」


以蔵は思わず悩んだが、意を決してロムを見る。


以蔵「承ったき。わしもMIDICITYがこんな状態では吐き気がするきの」
ロム「よし、決まりだな!それとお前、まるでMIDICITYを知っているような言い方をしてるな」
以蔵「た、たまたま似たような街並みがあっただけじゃあ!」


そして双循がいる場所であるMIDICITYで高くそびえ立つタワーに着いた後、一行は下から上る形で乗り込むことにした。


景虎「階段を上らなければならないのですねぇ」
ロム「気をつけろ。そこは警報アラームが鳴る箇所がある。もし鳴らしてしまった場合はせめて囲い込まれないように気をつけてくれ」
ブラダマンテ「はーい」


すると、晴信がうっかりその箇所を踏んでしまい、警報を鳴らしてしまった!


景虎「はーるーのーぶー!」
晴信「わ、悪かった!すぐに逃げるぞ!」


一行が赤レーザーとかサンダーの波から逃げ出し、ようやく警備を撒いた!


以蔵「サ、サンダーの波って・・・;」
ロム「双循の奴、これを用意しやがったな・・・まあ次から気をつけろ。行くぞ」


気を取り直して上の階に向かう中、ブラダマンテは以蔵に訊ねる。


ブラダマンテ「あの、アサシン・・・別世界とはいえ二人のことを面識があるようですが」
以蔵「・・・」
ブラダマンテ「もしやあの双循という方はあなたの世界でもあんな感じですか?」
以蔵「ほうじゃな」


双循はどこの世界線でもあんまり変わらないようなイメージ






ようやく最上階に着いた一行は双循が待つ部屋に乗り込んだ!


ロム「おらぁっ!!双循、いい加減にしやがれ!!」
双循「ほう、とうとうリーダーがわしに捕まえてもらいに来たようじゃの・・・なんか増えておるか?」
晴信「ロムから共闘を勧めてくれたから了承した。力ずくでも返してもらうぞ!」


晴信がパンチで双循を吹き飛ばそうとしたら、後ろを向いた彼のカバンで手を痛めてしまった!


晴信「い゛っ・・・!!!」
ロム「あんた、大丈夫か!?」
以蔵「これ・・・まさかカバンに鉄板はいっちょるのか!!?」
双循「よく見抜けおったのう。本当ならいじめ倒そうと思ったが、侍風のチンピラのおどれはよく見たら可愛い顔をしておるからワシが侍らせてやっても構わんぞ」
以蔵「わしを女役にすんなや!!」


立ち上がった双循はニヤリと笑いながら告げた。


双循「そんなこと言ったら足が痛くなるわい」
以蔵「は?」


すると、以蔵の足に強烈な痛みを感じた!


以蔵「いっだぁぁぁぁぁー!!!」
ロム「これは・・・マキビシか!」
双循「そのマキビシが下にある限り、ここには来れんのう」


双循は笑うが、その直後にこの時空におけるジョバンニが光りだした!


双循「!?」


その光はブラッディクスや以蔵に及ばせた!


ブラッディクス&以蔵「!?」
ブラダマンテ「マスター!!」






以蔵(ここは・・・)


以蔵は目を覚ましたら、何らかの空間にいた。混沌を極める空間に。


以蔵(なんじゃこれ。頭痛い痛い痛いき!!)


以蔵は頭を抱える最中に何らかの記憶を見た。そこはとある墓の前で泣く、自分が知る人物。


以蔵(あ、あ、あ、あーーーーー)


次第に自分自身にも流れ込んできた。悲しみ、慟哭、喪失。それで頭が支配されたーーーーー






以蔵を助けるために駆け込んだ、維新の英雄が来なければ。


龍馬「以蔵さん!!」






龍馬の自分を呼ぶ声に以蔵は目をゆっくりと見開いた。


以蔵「りょ・・・うま?」
お竜さん「お竜さんもいるぞー」
龍馬「以蔵さん!よかった・・・!」
以蔵「なんでおまんらがここに?」
龍馬「キミを助けたいと言ってるんだよ!たとえおまんに拒絶されても、わしの思いは変わらんぜよ!」
以蔵「あの時はおまんがわしを置き去りに・・・ああ、もうええきに!!」


すると、以蔵がふと何かに気付いた。


以蔵「おまんら、どうやってここにはいっちょるのか?」
龍馬「壱与さんの力を借りたんだ。あと、彼女は本来のステーション・ガーディアンだった彼を助けてるんだ」
以蔵「は?それに壱与って・・・」


一方、外の空間では真面目そうな小柄な少女もとい壱与に救出されたダガー・モールスが双循の方に怒鳴り込んできた!


ダガー「貴様ぁ!!私のジョバンニを好き放題に使うとは・・・!!」
双循「これはかなりまずいやつじゃな;」
ロム「まずいのレベルの問題じゃないだろ!!」


そんな一行の前に立っていたのは・・・






この時空のジョバンニによってライフルガンを一行の方に構えてきたブラッディクスの姿があった・・・!!






ブラダマンテ「マスター!!目を覚まして下さい!」
壱与「いや、あれは一時的です。処刑も視野に入れても多分キックで目を覚ませられると思いますが、タイミングが合えれば・・・」
晴信「なんで殴るという答えになるんだ!?邪馬台国の奴らはこんな感じか!?」


すると、出現した空間から龍馬に救出された以蔵が彼らと一緒に出てきた!


晴信「アサシン!」
以蔵「おまんら!っちゅーか、ブラッディクスはなんか豹変しちょるき・・・;」


以蔵もブラッディクスの姿を見て察したのか汗だくになる。お竜さんが気ままに飛びながら言う。


お竜さん「お竜さんが食ってやろうか?」
龍馬「ダメだと思うよ;」


すると、ブラッディクスがライフルガンの引き金を引こうとした!


以蔵「!!ブラッディクス!!」


以蔵はやむを得ずブラッディクスと戦う。その中で呼びかけた!


以蔵「目を覚ましちょれ!!わしはおまんに失わせるようなことしとうない・・・!!」


以蔵の呼びかけにブラッディクスは上を見上げた。


ブラッディクス「・・・アサシン・・・?」


ブラッディクスはよく見たら視線が通常に戻っている。ブラダマンテは安堵する。


ブラダマンテ「マスター!よかった・・・!」
景虎「何があったのですか?」


ブラッディクスは気付いたら自分の中に取り込めたジョバンニについて推察する。


ブラッディクス「・・・何らかの叛逆だな。しかもジョバンニ側の」
以蔵「叛乱?何があったんじゃ」
ブラッディクス「助けてくれたことは感謝する。しかし、それについては貴様には関係ない事項だ」


双循はとっ捕まえたし、ダガーも流石にやる気が失せたということでロムは歩き出す。


ロム「じゃあ、共闘は終わったということだな。お互いの目的も不本意だが果たせたことだし」
以蔵「待っちょれ。こいつに手をかけるつもりか・・・?」


以蔵が守るようにブラッディクスの前に出たが、ロムはふっと微笑った。


ロム「いや、やめておく。こうなっちまったのは双循が全面的に悪いしな」
以蔵「!ほうか」
ロム「シアンも元の世界に帰っちまったし、お前らに出会えたことが幸運だった。ありがとな!」
龍馬(?この時空のシアンちゃんは元の世界に?)


そして別行動する龍馬(+お竜さん)と壱与を残して一行が乗る時空鉄道の列車が次の目的地に向けて発ったのを見届けたロムにメイプル社長が声をかけた。


メイプル「ロム君はこれでいいのですかな?」
ロム「ああ、ダガーも戦意喪失したしな・・・しかし、あのアサシンはどう見ても俺達を知ってるように見えたんだが・・・?」


その理由は以蔵本人にしかわからない。一方の龍馬も竜化したお竜さんで飛び立った際に上からMIDICITYの風景を見ていた。


龍馬(この時空でのアイオーン君もちゃんと元気にしているみたいだね・・・)






二つ目のジョバンニ入手

時空鉄道の夜(前編)(その5) ( No.487 )
日時: 2025/06/20 17:24
名前: 桜 (ID: kMhI8rct)

三つ目の時空の目的地






・・・一行がこれから向かう目的地の時空であるスマブラXの世界。この時空では原作通りタブー率いる亜空軍と戦っていたが、途中で突如降りてきたジョバンニの力により亜空軍が塵もなく全滅。不本意にも勝利したスマブラファイター達はジョバンニを落としたのは誰なのか時に戦いながら調査していた。


マルス「メタナイト。ジョバンニを落とした輩は誰なのかわかった。今はこの世界に向かってる」
メタナイト「そうか。そいつには確か英霊という存在を使役している。その中には剣を持った人物がいる」
マルス「で、アイクは自らジョバンニを取り込んでくれてるけど・・・どうするんだい?」


メタナイトは宝剣ギャラクシアを鞘から出して・・・






メタナイト「では殺すか。そいつ諸共だ」






一方、時空鉄道の列車で次のスマブラXの時空に向かっている途中でブラッディクスが紅茶を一口啜った後に窓の方を見ていた。


ブラッディクス「・・・」


その数分後、呼び出された以蔵達はブラッディクスから内容を伝えられる。


ブラッディクス「次の目的地はスマブラXの時空だ。もちろん死んだとしても、それは影が消滅しただけ。まあ前二つの世界は嫌な奇跡のように死亡者は出なかったがな・・・」
以蔵「また変な改造されん?」
ブラッディクス「さ、流石に今回はちゃんとした戦場だ!」
晴信(前二つの世界がこいつにとってもヤバかったか・・・;)


そして時空鉄道の列車が目的地のスマブラXの時空に着いた!


ブラッディクス「さぁ、行こう。いつにも増してピリピリされているようだがな・・・」






この世界のジョバンニがあるであろうスマブラXの世界はちゃんと原作通りの世界であった。


以蔵(よかった・・・ちゃんと原作通りやきに・・・;)


すると、後ろから弓の攻撃が飛んできた!以蔵がそれを剣で弾く!


以蔵「っ!」
景虎「おー!やりますね!」


一行が上を見上げると、トライフォースの勇者リンクと飛べない天使ピットがいた!


リンク「おい機械人間。悪いが、あの変な機械を落としてくれた罪は命を以て償ってもらうぞ」
ピット「そのアサシンも一緒にです!」
ブラッディクス「!(ようやくまともになったか・・・;」


すると、景虎が自分の杖を持ちながら笑った!


景虎「ようやくきました!ここは共に川中島を駆け抜けましょう、晴信!」
晴信「ここは川中島じゃないんだが・・・;」


景虎が槍を持って軽々と飛んできた!


リンク「ピット!女だからって油断するな!」
ピット「わかってます!」


ピットが矢を放つが、景虎はそれを軽いと言わんばかりの動きで避けていた!


景虎「あははははは!無駄無駄!」
リンク「な、なんだこいつー!!?」


すると、晴信の攻撃力アップのバフが景虎に与えた!


晴信「お前に任せる!俺と戦ったイかれた武将の長尾景虎!」
景虎「はーい!」


景虎は宝具展開し、その弾みでなぜか召喚された愛馬に乗りながら・・・


景虎「駆けよ、放生月毛! 毘沙門天の加護ぞ在り! 」






景虎「毘天八相車懸りの陣!」






景虎の宝具によりリンクとピットが致命傷を受けた・・・


リンク「・・・あの女、ガノンが会っていたらタチ悪そうに思われたかもな」
ピット「無念です・・・」


二人は黒い砂と化して散った・・・


以蔵「景虎も相変わらずいかれちょるのはあるが・・・あれがジョバンニによる世界の死亡・・・」
ブラッディクス「おい行くぞ。あまり時間がない」


その数分後、一行はとある町の前に着いた。


ブラダマンテ「ここは・・・」
ブラッディクス「行くか。ホシはあるようだぞ」


その町に入ったら、ブラッディクスの予想通り大量のプリムを連れたマルスが立っていた!


以蔵「おまん・・・!」
マルス「やあ、機械人間さんと引き連れてるアサシンさん。会って悪いと思ったけど、死んでくれない?」
ブラッディクス「ほう?もしやジョバンニが落としたのは俺なのだと?まあ当たってはいるが」
マルス「キミが諸悪の根源なんだからね」


神剣ファルシオンを構えたマルスをブラダマンテがじっと見ていた・・・。


ブラダマンテ「・・・」


ブラダマンテは一旦は目を閉じて・・・






ブラダマンテ「そんな軽い剣で私をも倒せると思ったのですか!」
マルス「!?」






ブラダマンテの言葉に大半の全員は言葉を失った。え?マルスの神剣ファルシオンが軽い・・・?ブラダマンテは槍と盾を使ってプリム達に攻撃する!


ブラダマンテ「私が尊敬する円卓の騎士様の方がもっと強そうなんだから!陛下の方が親しみやすいわ!あと、私の大好きなロジェロの方が百倍カッコいい!」
晴信「おい!次々とプリム達を倒してやがる!?」
景虎「彼女もなかなかのものですねー」


次々とプリム達が倒されたのを見たマルスは思わず戦慄する!


マルス「ああ・・・やめて!そんなめちゃくちゃなやり方で攻撃しないで!せめてちゃんと戦おう!」
ブラダマンテ「これでもちゃんと戦っているつもりです!」


ブラダマンテが宝具を展開し・・・






ブラダマンテ「目映きは閃光の魔盾(ブークリエ・デ・アトラント)!!」






ブラダマンテの宝具により致命傷を受けたマルスは自身が黒い砂と化する前に呟く。


マルス「ああ・・・キミは守ろうとするんだね。マスターはキミが憎む悪の仲間だというのに変わりないのに」
ブラダマンテ「・・・」
マルス「どういう心変わりかは知らないけど・・・せめて後悔のないように・・・」


マルスが黒い砂と化した後、ブラダマンテがくるっと振り向きながら声をかけた!


ブラダマンテ「さぁ、マスター、みなさん!行きましょう!」
ブラッディクス「ああ。アサシン、この時空におけるステーション・ガーディアンは誰だと思うんだ?」
以蔵「誰って・・・どういう意味じゃ」






ブラッディクス「この世界のステーション・ガーディアンはグレイル傭兵団団長のアイクだ」






その数分後、ようやくそのアイクが待つ工場に着いた一行。しかし、とある剣技が飛んできた!


以蔵「っ!」


以蔵が思わず剣で打ち返すが・・・


メタナイト「ほう?流石腐っても剣の天才なだけあるな」
以蔵「メタナイト・・・!」


自分の姿を見て驚く以蔵をメタナイトはじっと見る。


メタナイト「貴様が機械人間と契約したアサシンのサーヴァントだな?悪いが、貴様にはここで死んでもらう」
以蔵(うわっカービィ限定の色ボケ成分を抜きちょるが怖いきに!!)


すると、晴信が以蔵の前に立った後、メタナイトに呼びかける。


晴信「どうしてもこいつらを殺さないとダメなのか?それにアサシンは元の世界から飛ばされた奴であり、その世界には本来のマスターがいる。しかもなんだかんだで信頼し合う主従だと聞く。お前が言うそれはこれを聞いていても、か?」


メタナイトはため息を吐いた後・・・


メタナイト「知らぬ。そんなもの知ったことではない」
大半の全員「!?」


晴信の説得を即座に切り捨てたメタナイトに大半の全員が驚愕。彼はそれを意に介さずに話を続ける。


メタナイト「聞けば貴様らは影法師に過ぎぬ死者。たとえ楽しい記憶があるとしてもそれが本体に還元されるばかりでまた呼ばれた際にその記憶はないのだ。貴様らはそのぐらいは理解あるだろう」


メタナイトはブラッディクスを見ながら発言する。


メタナイト「それにこの機械人間には殺される理由がある。そいつはいわゆる■■■■■だ」
ブラッディクス「・・・っ。黙れ」
以蔵(今なんと・・・いや、そんなことよりも)


以蔵は剣を鞘から取り出して、それをメタナイトに向けた!


以蔵「わしは難しいことはようわからん。おまんの言ってることは正しいとは思うが、全くわからん!!頭固いだけのジジイと違ってわしは変に情を覚えるような奴じゃ!わしの本当のマスターとその仲間との日々をこんなことで知ったことないと済まされとうない・・・!」


以蔵の啖呵を聞いたメタナイトもギャラクシアを構えた。


メタナイト「それでも争うというのか人斬り。まあジョバンニを取り込んだのはこっちの方にいるのでな」


すると、ジョバンニを取り込んだステーション・ガーディアンであるアイクが来た!


アイク「メタナイト。こいつらを殺るぞ」
メタナイト「貴様ら。生きるか死ぬかだ。どっちを選ぶか好きにしろ・・・!」


両者の信念を賭けた戦いが始まった・・・!






アイク「天ッ!空ッ!」
ブラダマンテ「わわっ!」


アイクと戦っているブラダマンテ達は彼のパワー溢れた剣撃に思わず体勢を崩しそうになる場面もあったが、ブラッディクスの支援もありなんとか乗り切っていた。


景虎「おー、やっと手応えのありそうな剣士に会えましたねぇ!」
晴信「こっちは思わず圧倒されそうだがな・・・;」
ブラダマンテ「あれは太陽の騎士ガウェイン様に遜色ないほどの実力がありますね・・・!」


一方、メタナイトと剣を打ち合う以蔵は彼の剣技について自己分析していた。


以蔵(剣術の大本は本物のメタナイトのとは変わらんか。変に自由自在でわしが取り入れられん類。・・・じゃが、おまんは愛する奴を得たメタナイトには足元にも及ばん!わしでもかろうじて勝てるレベルやき!)


一方のメタナイトの方も以蔵の剣を自己分析していた。


メタナイト(外道の剣であると聞いているのだが、あれはどう見ても人を守る剣だ。そこまでしてあの機械人間を、本来のマスターを守りたいというのか)


一方、ブラダマンテ達と戦うアイクは最後の切りふだに乗り出した!






アイク「大天空!」






アイクの最後の切りふだによる一撃を受けた大半は大ダメージを受けた。


景虎「あははは!痛い痛い!強いのに会えました!」
晴信「こっちは死にかけたのによく笑えるなお前は!?」
ブラダマンテ「魔盾にヒビが入ってる・・・!」


思わず苦戦したブラダマンテ達を尻目にアイクがブラッディクスに神剣ラグネルを向ける。


アイク「機械人間。ここでトドメを刺してもらおう」


それを聞いたブラッディクスはライフルガンを取り出そうとする。が・・・


晴信「おい。お前が手を下す必要はない」


すると、晴信が宝具を展開させた!


ブラッディクス「貴様、それは・・・」
晴信「ああ、俺の宝具は四つの属性を操れる。陣を敷き、炎に包まれた騎馬軍団と、トドメの移山を突撃させることができる。今は貴様に向けないだけありがたいと思え」


そして晴信がアイクの方に軍配を振り・・・






晴信「風林火山!!」






晴信の宝具を受けたアイクは致命傷となった後にメタナイトを見る。


アイク「ーーーーーここまでか。メタナイト。俺は先に逝くぞ」


アイクは黒い砂と化して散った。彼が自ら取り込んでいたこの世界のジョバンニを残して・・・


ブラッディクス「・・・」


一方、以蔵の方も時にメタナイトの剣術に圧倒されそうになりながらも持ちこたえつつ自分の剣で彼と打ち合い続けていた。


メタナイト「はぁぁぁぁぁ!!」
以蔵「キエェェェェェー!!!」


メタナイトと以蔵が飛びながらお互いの剣をキンと打ち合った後、息切れする以蔵にメタナイトは訊ねる。


メタナイト「貴様。それをどこで覚えた?」
以蔵「おまんの剣技を少しだけ真似てやったき・・・おまんの剣が自由自在やから少しだけ、な」


メタナイトはふっと笑いながら言う。






メタナイト「ーーーーー見事だ」






そう呟いた直後、メタナイトは画面越しで口から血が吐いた。つまり勝利したのは岡田以蔵・・・!


メタナイト「聞くが、貴様は・・・諦めないつもりか?いつか別れが来るとわかっていても・・・」
以蔵「おん。やからこそ、諦めん。人間の命にも限りがあるから頑張れるもんじゃろ?」
メタナイト「・・・そうか。そうか」


そう言い残した後、メタナイトは黒い砂と化して散った・・・


ブラッディクス「これで三つ目のジョバンニを取り戻せた」


ブラッディクスは三つ目のジョバンニを自分の中に取り込んだ・・・






ブラッディクス「さぁ、次の時空に向かうぞ。アサシン、貴様が血にまみれるのを楽しみにしていない訳ではないぞ」
以蔵「・・・」






一方、別の場所では龍馬達が敵と戦い勝利を果たしていた。


お竜さん「おい人間。お竜さんが食ってやろうか?」
アイク「いや食べないでね;」


彼らが今話しかけているハイラル王国の姫君ゼルダは首を横に振る。


ゼルダ「いいえ、いいです。それでなくとも私達は消える運命にあると察していますので」
エコロ「へー、このゼルダ姫もこっちのとはあんまり変わらないのか。この世界についてはどう思ってるの?」


時空の旅人に問われたハイラルの姫君は答える。


ゼルダ「・・・勝手に作動していたり、私達を動かしたりもしてきます。完全に憶測ですが、まるでジョバンニが意思を持っているような・・・」
壱与「ジョバンニが、意思を?」
ゼルダ「それにあの機械人間には攻撃する意思はないように見えます。虚無のような瞳をしていますが・・・」
卑弥呼「ブラッディクスに攻撃する意思はないって・・・」


ゼルダから情報を聞いた龍馬は前にブラッディクスと対峙した出来事を思い返していた。


龍馬(あの彼はパンキッシュに身体を乗っ取られていたドラ・ザ・キッドとはいえ明らかに僕達を敵として認識していた。だけど、今思えば僕達をも敵としてはっきりと認識していない・・・)






じゃあ、あの「ブラッディクス(ドラ・ザ・キッド」は一体誰なんだ?






後編に続く・・・






あのブラッディクスは一体・・・?感想OK

時空鉄道の夜(後編)(その1) ( No.488 )
日時: 2025/06/25 17:24
名前: 桜 (ID: ICvI0sBK)

いよいよ時空鉄道のお話が後編へと進みます。ブラッディクスの正体とその目的とは・・・!?






ーーーーー俺がただ彷徨うだけの存在だった頃に旅人と出会った。


その旅人は姿も目的もわからぬ、掴みどころのないやつだったのだが、思いついたように言ってきた。


「じゃあ、今からキミを作ってあげるよ。あ、ある人物が生み出した人格も材料にして、ね!」


俺はそいつにその人格を押し込まれた。






そして、「ブラッディクス」が生まれた。






時空鉄道の列車が次の目的地に向かう時空であるクレしん世界の春我部。そこでは野原一家とハンターでもある良達がボーン・キング率いる吸骨鬼一族と戦っていたのだが・・・


みさえ「ああもう!こいつらがキング達をも食べまくるしどうなってんのよ〜!!」






「どうして・・・どうしてだよぉ・・・!!」






以蔵「!」


以蔵は目的地に向かう時空鉄道の中で目を覚ました。サーヴァントは夢を見ないはずなのだが、なぜか共鳴したような、誰かが泣き叫ぶ悲しき夢を見て。


以蔵(なんとも夢見が悪いのう・・・)


その数分後、呼び出された以蔵達を前にブラッディクスは紅茶を一口啜りながら話す。


ブラッディクス「もうすぐ次の目的地に着く。現代日本における春我部の時空だ」
以蔵「しんのすけ達がいる、時空・・・」
ブラッディクス「三つ目のジョバンニ入手の時の世界よりはいささか平和的で多少は好かんが・・・少なくともジョバンニが作り出した歪みはあるだろうな。気を引き締めろ」
晴信「あんたが仕組んだものじゃないのか?」


晴信の問いにブラッディクスは何も答えなかった。


晴信(無言か・・・だが、これは奴の関与ではなさそうだな・・・)


そして時空鉄道の列車が目的地であるクレしん世界の時空に着いた!


ブラッディクス「さぁ、行こう。春我部の町へ・・・」

時空鉄道の夜(後編)(その2) ( No.489 )
日時: 2025/06/25 17:27
名前: 桜 (ID: ICvI0sBK)

四つ目の時空の目的地






そのクレしん世界は普段の明るく温かい雰囲気が一変し、どこもかしこも暗さが漂う世界に変貌していた。


景虎「なんか暗いですねー」
ブラッディクス「ジョバンニによる介入だな。恐らくステーション・ガーディアンであるボーン・キングの勢力が優勢になってて・・・」


ブラッディクスが突然目を見開きながらあることに気付いた!


ブラッディクス「は?どういうことだ?」
ブラダマンテ「マスター?どうしましたか?」
ブラッディクス「なぜボーン・キングの気配がないのだ!?」


ブラッディクスがそう発した瞬間、周りが何らかの霧に包まれた!


晴信「!?」
景虎「にゃ?なぜかみなさんの姿がなくなってる!?」
ブラダマンテ「マスターはどこに・・・!?」


その霧による気配遮断によりお互いの姿が見えなくなってしまったが、元から気配遮断スキルを持つアサシンの以蔵はたまたまブラッディクスの一番近くにいたこともあり彼だけはその姿を見ることができた。


以蔵「ブラッディクス!」
ブラッディクス「そうか。貴様は気配遮断スキルを持つアサシン・・・」
以蔵「おん。他の奴らの姿が見えちゃあないがな。この霧は一体なんなんじゃあ?」
ブラッディクス「それは・・・」


すると、二人の前になぜか浮遊している幼児達がふらふらとやってきた。


以蔵「なんじゃあ!?」
ブラッディクス「貴様らは・・・」
浮遊している幼児A「ねえ。そんなことしてまで何になるの?」


浮遊している幼児の言葉にブラッディクスは眉をしかめた。


ブラッディクス「・・・何?」
浮遊している幼児B「あなたは生きていた。だけど、他の親友達はもう死んでしまったんだ」
ブラッディクス「うるさい」
浮遊している幼児C「親友の一人があなたを助けようと自らの命と引き換えに力を差し出した。その決断は英断だよ」
ブラッディクス「黙れ」
浮遊している幼児D「他の親友達もそれに賛同した。あなたに生きてもらうためにね」
ブラッディクス「やめろ」
浮遊している幼児E「あなたはそれで悲しいのかな?」






浮遊している幼児E「そんなもんもう切り捨てちゃえよ「やめろと言っている!!」






ブラッディクスの銃声により浮遊している幼児達は散ったが、以蔵は今の彼の様子に異変を感じ取った。


以蔵「ブラッディクス・・・?」


一方、しんのすけとひまわりとシロと合流したみさえはようやく今回の春我部を一変させた原因と対峙した。


みさえ「この春我部がこうなった原因はあなたなのね?まつざか先生」
まつざか「・・・」
しんのすけ「おお、もしや図星ですなぁ〜」
ひまわり「た〜いの」
シロ「ク〜ン・・・;」
みさえ「あなたの動機は知らないけど・・・徳郎さんを亡くした気持ちはわかるわ。だけど、こんな乱入してまでふたば幼稚園のみんなのためにもこんなことしちゃダメなの「うるさいわね!!」


まつざかは声を荒らげた後にジョバンニを取り出した!


まつざか「あなた達なんかに・・・徳郎さんを失った気持ちがわかるわけない・・・!」


すること、ジョバンニが突然光り出した!


みさえ「!?なんなのこの光!?」
しんのすけ「おおっ、まずしいぞ」
みさえ「それをいうならまぶしいでしょ!」


ジョバンニの光が消えた後・・・






大きな魔神柱のようなエネミーに姿を変えた・・・!






みさえ「ぎゃああああー!!!」
しんのすけ「おぉー!お化け屋敷とかに出てくるお化けよりもカッコいいー!」
ひまわり「おぉー!」
シロ「キャンキャン!!」


一方、一行は気配遮断を持つ霧に囲まれたことによりお互い逸れてしまっていても解決策を探していた。


以蔵「それにしてもこの霧はどうやって出てきたんじゃあ?」
ブラッディクス「これは何らかの・・・」


すると、二人の前にまつざか先生が現れた!


以蔵「おまんは、しんのすけ達の通う幼稚園の・・・」


しかし、彼女はいつの間にか一人や二人、いやそれ以上に増殖し始めた!


以蔵「増殖しちょるぅ!!?」
ブラッディクス「!そうだったか」
以蔵「どうしたんじゃ!?」
ブラッディクス「ボーン・キング率いる吸骨鬼一族はもう全滅している。しかし、奴が死ぬ前に誰かがジョバンニを奪っていたことでそれ自体は生き延びていたのだ・・・!」
以蔵「つまりステーション・ガーディアンがまつざか先生に切り替わっちょったということか・・・」


一方、それぞれ逸れてしまった三人も増殖したまつざかと遭遇して対峙していた。


晴信「くそっ!この女が誰なのか知らないが、次々と増殖してやがる・・・!」


景虎「この人、なんかアメーバみたいですねぇ」


ブラダマンテ「マスターはどこにいるのですかー!!?」


未だ増殖し続けるまつざかに苦戦する三人。このまま体力切れでギブアップかと思われたが・・・






エコロ「フェイクスピーチ!」






エコロが大量のまつざかに対して一気に攻撃したことで霧が消えてようやくお互いの姿が見えるようになった・・・!


晴信「お前ら!無事か!」
景虎「私が負けるわけないので無事でーす」
ブラダマンテ「それよりもマスターは・・・」


すると、エコロが気ままにしながら飛んできた!


エコロ「二人にはある人物に行かせてもらった。多分キミ達と合流できるよ〜」


一方、大量のまつざかを相手にするうちに以蔵も次第に疲れが見え始めてきた。


以蔵(斬っても斬ってもまた蘇ってちゃる・・・!もうキツい・・・!)


しかし、その大量のまつざかを大きな口で捕食する黒い竜の姿が出てきた!


以蔵「(は?この蛇みたいな黒い竜は・・・)お竜!」
お竜さん「なんか苦戦していると聞いてな。本当は嫌なんだが助けに来たぞー」
以蔵「おい(^ω^#)」


すると、龍馬の方も駆けつけてきた!


龍馬「以蔵さん!無事でよかった!」
以蔵「おい!わしはいつでも無事じゃあ!」
ブラッディクス「・・・」


ブラッディクスはこれを遠い目で見ていたが、ふと上を見上げると・・・






空が割れて大量の雨が流れてきた。






お竜さん「空が割れてるのに雨かー?」


それを見たブラッディクスは少し訝しげな顔をした。


ブラッディクス「まさかこんなことが起きるとはな・・・」
以蔵「何があったんじゃ!?」
ブラッディクス「あの空のヒビから降り出した雨は先の目的地からの影響だ。津波の予報をよく聞かされているだろう?つまり・・・」






ブラッディクス「これから向かうはずのケロロ軍曹の時空が崩壊した」






ブラッディクスの発言に全員が驚愕する。ケロロ軍曹の世界の時空が崩壊・・・?


龍馬「これはヤバくなってきたね・・・」
以蔵「おい!四つ目のジョバンニは・・・!」
ブラッディクス「今ケロロ軍曹の世界の時空に向かっている。五つ目のジョバンニと結託するためにな」
以蔵「!!それなら早く向かうきに!!ブラダマンテ達も一緒じゃあ!!」


以蔵達がひとまずブラダマンテ達のところに合流しようとしたら、魔神柱のようなエネミーに阻まれた!


以蔵&龍馬「魔神柱!!?」
ブラッディクス「いや、それはジョバンニ自身が俺達を阻むために作られたコピーだ。本物はあの世界に向かっているというのに・・・くそ、なんでこんな時に・・・!」


このまま絶体絶命かと思われたが・・・


みさえ「それなら私が引き付けてあげるわ!だから、早く行きなさい!」
以蔵「おまんは・・・!」
龍馬「以蔵さん!今は晴信さん達のところに向かおう!」


以蔵達が魔神柱のようなエネミーを引き付けてくれたみさえを背に向かい、彼女はそれに向かって飛んだ!


みさえ「誰がケツデカじゃーい!!」


みさえの武器でもある自分のデカい尻で魔神柱のようなエネミーを圧倒する時、以蔵達が走り出したら時空鉄道の列車が向かってきた!


以蔵「あれは・・・!」
卑弥呼「こっちよ!こっち!」
壱与「他のみなさんも乗ってます!」


以蔵達はすでに時空鉄道の列車に乗り込めたブラダマンテ達を見て少しだけ安心し、龍馬が本来の姿に戻ったお竜さんに乗る。


龍馬「行くよお竜さん!」
お竜さん「ああ、行こう!」


それを見た以蔵はブラッディクスを見る。


以蔵「おい。おまんはどうするんじゃ?令呪があるんじゃろ」
ブラッディクス「・・・」


なんだかんだで自分を見てくれる以蔵の目を見たブラッディクスは自分の令呪を光らせた!


ブラッディクス「令呪を以て命じる。岡田以蔵、俺を抱えて飛べ!」


ブラッディクスの令呪を受けた以蔵は早速と言わんばかりに彼を抱き抱えた!


以蔵「行くぜよ!少しは浮いた感じがするが、我慢せい!」


ブラッディクスを抱えて飛んだ以蔵はようやく二人とも時空鉄道の列車に乗り込めた!


龍馬「以蔵さん!」
以蔵「正直落ちるかと思ったが、やればできるもんやき・・・;」


時空鉄道の列車がケロロ軍曹の世界の時空に向かっていくのを見届けたみさえは呟いた・・・。


みさえ「・・・行けたのね。あとはあんた達の好きにしなさい・・・」

時空鉄道の夜(後編)(その3) ( No.490 )
日時: 2025/06/25 17:29
名前: 桜 (ID: ICvI0sBK)

五つ目の時空の目的地






そして時空鉄道の列車がケロロ軍曹の世界の時空に着くが、そこは雷が鳴らす黒い雲と周囲には足場もない海でできた世界になっていた!


晴信「おい!これはどういうことだ!」
景虎「ケロロ軍曹の世界は春我部となんら変わりない現代の街だと聞きましたが」


景虎の問いにブラッディクスは首を横に振りながら答える。


ブラッディクス「いや、ケロロ小隊にはとある記録があった。それは奴らが任命されたある任務。その任務の地が今ここである大コウカイ星だ!」
以蔵「ケロロ・パイレーツか・・・!」


この世界がケロロ・パイレーツ(ケロロ軍曹の海賊をテーマにしたメディアミックスの一つ。公式で漫画となっていた)の世界であることを知った一行は大半がますます焦りの顔を見え始めた。


ブラダマンテ「では足場がなければ意味がないじゃないですか・・・!」


そんな彼らの不安を突くかのように魔神柱のようなエネミーの二体が立ちはだかってきた!


晴信「こんな時に来やがって・・・!」
壱与「でも、この列車を足場にしたら壊れちゃいますよ〜!!」


しかし、ほぼ同じタイミングで何かが飛んできた!


卑弥呼「!あれは・・・!」
エコロ「わぁお!これはいい流れだ!たとえ全滅すると分かっていながら最期まで戦い続けたケロロ小隊の最後の置き土産!」






エコロ「その名は超キングケロン!」






一行を助太刀に来た超キングケロンは早速と言わんばかりに彼らの足場となった・・・!


エコロ「全くキミ達兄妹は!キミ達の犬と共にこれを見つけて運ぶだなんてまさに嵐を呼んだね!」


それを見たしんのすけとひまわりとシロは自分達が消滅する前に手を振った。


しんのすけ「ほっほーい。じゃ、そういうことで!」
ひまわり「や!」
シロ「アン!」


それを見て一瞬だけ笑顔になった以蔵は他の仲間同様にキングケロンのある一体のレバーを引いた!


以蔵「行くぜよ!!」


魔神柱の片方がキングケロンに攻撃しようとするが、景虎が操作するドロスカイによる韋駄天で回避した!


景虎「このロボの回避の性能もなかなかですねぇ!」


その直後、晴信が操作するギロキャノンによる煙幕砲撃が魔神柱二体の方に落ちてきた!


晴信「よし!これでめくらましにはなるはずだ!」


しかし、これを効かんと言わんばかりに魔神柱二体は超キングケロンを捉えた!


晴信「ちぃっ、気付かれたか・・・!」
ブラダマンテ「お任せて下さい!」


ブラダマンテが操作するタマホーンによる超破壊華斬氷で魔神柱二体にダメージを与えた!


ブラダマンテ「どうだー!」
晴信「いや!まだだ!」


しかし、魔神柱に攻撃されそうになりドロスカイの韋駄天により回避した!


景虎「今のはやっばいです!次が来たら・・・!」


すると、時空鉄道の列車の上から何らかの光が出てきた!そこには立つのは卑弥呼・・・!


卑弥呼「これは以蔵君達が勝つわ!星辰象る久遠鏡!」


卑弥呼の補助宝具により超キングケロンはパワーアップを果たした!


以蔵「力がみなぎちょる・・・!龍馬!」


以蔵に呼ばれた龍馬はクルアームを操作しながら魔神柱を分析した!


龍馬「うん、大丈夫!今なら二体とも倒せるほどになってる!」
お竜さん「イゾー。羽目を外すなよ」


以蔵は頷いたあと、自分が操作するケロダッシュからハンマーを取り出した!


以蔵「キングケロンハンマー!」


そして超キングケロンはそれを魔神柱二体に向けて振り・・・






以蔵「このケロンションブレイクで二体とも死にさらせぇぇぇぇぇー!!!」






超キングケロンによるケロンションブレイクによって魔神柱二体は粉砕され、その中から二つのジョバンニが出現した!


ブラッディクス「!」


ブラッディクスはそれらをすかさず自分の中に取り込ませた・・・!


ブラッディクス「これで四つ目、五つ目のジョバンニが手に入った。旅はもうすぐで終わりだな・・・」
以蔵「なんかしんどそうやのう;」


すると、超キングケロンがキングケロシップに変わり、大半の一行を時空鉄道の列車にまで送り出した!


お竜さん「お竜さん達を送り出すというのか。リョーマも乗ってみるか?」
龍馬「そうだね。ここまで来たら最後までついていくしかないし・・・」


ブラッディクスはふと以蔵の上着の裾を掴んだ。


以蔵「おん?」
ブラッディクス「・・・」


ブラッディクスの顔を見た以蔵はなぜ裾を掴んだのか聞かないことにした・・・。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。