二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

日常日和。5
日時: 2025/11/06 17:34
名前: 桜 (ID: CFpxvhHi)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584(更新)


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

五代目風魔頭目vs宇宙忍者(その4) ( No.420 )
日時: 2025/03/17 20:39
名前: 桜 (ID: YbTFrQZ7)

「おまけ」小太郎の忍者キャラ巡り


小太郎「この世界にはサーヴァント以外で忍者キャラがいるようですが、どんな方がいらっしゃるのですか?」
王ドラ「興味はあるのですね?それなら歩きながらいくつかの忍者キャラを紹介しましょうか?」
小太郎「はい、ご案内よろしくお願いします!」


二人は早速と言わんばかりにまずはプププランドを訪ねた。


小太郎「プププランドは我らが江戸化事件を起こした際に拠点としていた場所なのですが」
王ドラ「大丈夫です。彼らは覚えていなかったし、あなた達を迫害する可能性はないです。あ、こっちですー」


二人が最初に見たのはカービィ組の忍者キャラで、どうやら修行に勤しんでいる様子のバイオスパークとツキカゲだ!


小太郎「小さいけど忍者キャラですね!」
王ドラ「彼らはカービィ組の敵の一つの忍者キャラです。小さくてもちゃんと忍者なのですよ」
小太郎「ほう!よほど見た目通りの凛々しい方々だとイメージできますが」


それを聞いた王ドラは少し渋い顔をした。


小太郎「え、なんですかその顔」
王ドラ「いえ。確かに凛々しい方々だと思いますが・・・この話は後にということで。あ、一つ補足しますので行きますか」


王ドラに連れて行かれた先で見せられたのは・・・






カービィ「みだれ花ふぶき!(ニンジャカービィの姿」
王ドラ「カービィさんが彼らを吸い込むと忍者の力を使いこなせます。吸い込まなくても発動できますが」
小太郎「ただのお家芸(コピー)ではありませんか!!」






次に王ドラに紹介されたのは吉祥寺にいる彼らの向こうの片隅で地球に迫り来るとある侵略者と戦っているドロロ兵長と東谷小雪だ!


小太郎「宇宙忍者と人間のくのいち!!?」
王ドラ「彼らがある意味で一番真っ当な忍者ってことですね。ドロロさんはケロロ小隊の一員でありながら地球を守る正義の忍者でもありますよ。小雪さんは転校生で夏美さんの同級生なんです」
小太郎「ほう。しかし、ドロロとやらは侵略者なんですよね?その彼がなぜこの地球を・・・」
王ドラ「あの人が流れ着いた先だった忍野村っていう村の人達の優しさに触れたからそうです。やはり人々の心の美しさに触れたからでしょう」
小太郎「そんな村があるのですね。その村は今はどうしてるのですか?」
王ドラ「・・・今はなくなってますよ。忍庁解体とかもあったみたいで」
小太郎「あ・・・軽率な物言い、申し訳ありません(しかし、ドロロという忍者がなぜ地球を守っているのか興味ありますね・・・」


次に案内された場所ではポップンタウンのある木造アパートだった。


小太郎「なぜこのようなアパートに?」
王ドラ「まあ見てなさい」


彼らが合鍵を使って入ったら、そこには布団の上で寝ているジャージ忍者のヨシオだ!


小太郎「ジャージ!!?」
王ドラ「ところがどっこい。なぜなら・・・」


王ドラがヨシオの襟首を掴もうとしたら・・・


ヨシオ「!!何奴でござる!」


その直前に二人の気配に気付いたヨシオが手裏剣を王ドラの額に投げ飛ばした!


王ドラ「実力はモノホンなのですよ(額からケチャップ」
小太郎「確かに!つか、額は大丈夫なのですか!?」
ヨシオ「あれっ王ドラ殿!?すまんでござる!」


すると、天井からポップン界のラブリーくのいちであるシノビアンコが出てきた!


アンコ「アンコよりも先にヨシオ君vに夜這いかけようとしてるの!!?」
小太郎「こちらはピンクのくのいち!?」
王ドラ「はい。もといヨシオさんのストーカーです」


そんな中で突然床からポップン界のラブリーギャルくのいちであるあやめが掘った状態で出てきた!


あやめ「なんかいると思ったら違ったけどいっかー!ぐっどもーにんぐv」
小太郎「こちらはギャルー!?」
王ドラ「ええ、両者とも実力はモノホンのくのいちです(次行きたい・・・OTL」


二人はヨシオのアパートから出た後に王ドラが自分の方位磁針を見ながら思わず悩んでいた。


小太郎「どうしましたか?」
王ドラ「紹介するはずの残りの忍者キャラがなかなか見つからないんです。どこかに行ったかあるいは捕まっているのかは・・・」


その直後何らかの物体が飛ばされ、それを小太郎がキャッチした!どうやらスピードの出し過ぎで目を回してしまったポップン界のウサギ忍者雷蔵だ!


雷蔵(@×@)きゅう
小太郎「あなたは・・・?」
王ドラ「雷蔵さん!?どうしたんですか!?」


王ドラがふと上を見たらチームクロードの一員の忍者で普段は夏美や小雪のクラスメイトとして過ごす東雲兄弟が降りてきた!


杏「ごめんなさい〜、そのウサギ忍者は私達と競争してましたん」
氷「僕達に張り合おうとしてスピード速くするからだよ;」
王ドラ「東雲兄弟!雷蔵さんも一緒に探してたんですよ。あと、無関係の一般市民に見られたらまずいからほどほどにするように!」
杏「はーい」


小太郎は杏の見た目は美少女な姿に思わず見惚れてしまった。


小太郎(可憐な見た目のくのいちですか・・・)
杏「あ、そこのアサシンのあなた。私は立派じゃないけど、男の子ですv」


杏からのあっさりとした告白に小太郎は衝撃を覚えた!


小太郎「そ、そうなのですか;」
氷「キミ、兄さんはこういう性格だからあんまり気にしないでやってね」
小太郎(弟の方は目つき悪そうに見えて常識人!)


桜サイドの忍者キャラをひとまず紹介し終わった後、帰り道に王ドラは小太郎に訊ねる。


王ドラ「これで一通りは紹介しましたけど、満足しましたか?」
小太郎「はい。実力は本物であることは間違いありませんでした。一部には見た目こそ個性的なのがいましたが・・・;」
王ドラ「あー、特に三人はやっぱりそう思いますよね;みんな根は悪い人ではないのですがね・・・」


王ドラがほっと一息つく中、小太郎は何かの箱を持ってきた。


小太郎「あの、これは今日のお礼です。あとでドラニコフ殿ら親友達や仲間達にも食べていただきたいのですが」
王ドラ「いいんですか?中身はなんですか?」
小太郎「これは風魔まんじゅう。風魔一族が結集して作り出した逸品めいた何か」
王ドラ「あなたの一族が作り出したお饅頭なんですねー」


王ドラは試しにそれを一個だけ食べた。しかし・・・


小太郎「それは一日を過ごすために必要な栄養素が全て蓄えられており、高タンパク、ビタミン豊富、そして高カロリー。このお饅頭さえ食べていれば、餓えることはまずなく、栄養不足も有り得ません」
王ドラ「・・・」
小太郎「ただ唯一の欠点として・・・」






小太郎「まずい。というのが致命的でした」
王ドラ「」






ちなみにこの風魔まんじゅうはFGOで小太郎のバレンタイン礼装であり、それを喜び勇んで食べた全国のマスターもあまりの不味さに気絶したのが続出したとか(実際に彼のバレンタインシナリオでもあった)
当然それを食べた王ドラは・・・


王ドラ(。∀。)←あまりの不味さに気絶
小太郎「王ドラ殿おおおおおー!!?」


ちなみに王ドラはその後、3日は起きなかったのだとか。そしてドロロのシーンのが今回の本編に繋がるよ。






感想OK

雪月に小さな花びらを(前編)(その1) ( No.421 )
日時: 2025/03/24 17:42
名前: 桜 (ID: UMNaVWRl)

今回はタママとモードレッドがメインの前後編!春になる前にどうしても形にしたかった話です〜。






「小ネタ」新たな期待の驚きの産物たち


クロウ「まさか急に俺様の実家の牛乳の配達の頼みが来るなんて思わなかったぜ;」←自転車で漕ぎながら先程の配達を終わらせてきた帰り






以蔵「おんクロウ(しんのすけがむさえに被せていた時の例の被り物をかぶってる」
クロウ「ぎゃあああああー!!!」






クロウ「やいっ驚かすなよ以蔵!びっくりしたじゃねーか!!」
以蔵「ふん、しんのすけが貸してくれたんじゃ。子供でこんなん作るとはすごいきに」
クロウ「お前、子供に対して寛容なところあるよな「どうしましたクロウ殿!?」あ?」






バッキャァァァァァーン!!!(ガウェインとランスロットが壁を壊して参上)


クロウ&以蔵「ぎゃあああああー!!!!」






ガウェイン「王ドラ殿によってつかわされた岡田殿に驚かされたのですね!?」
ランスロット「大丈夫だったか!?」
以蔵((((((;°д°))))))←かなり驚いてる
クロウ「ちげーぞ;つか今、片付けたみたいになってんだから・・・」


すると、かろうじて残っていた壁を斬られた!叫びを聞いて駆けつけた斎藤だ!


斎藤「無宿の鉄蔵!テメェ何をしやがったんだ!」
クロウ「斎藤、ちげーから!!つか、ロムやアンゼリカに怒られるからやめろぉぉぉぉぉー!!!」






すると、空から空飛ぶ巨大な竜に似た蛇に変身したお竜さんに乗った龍馬が現れた・・・!


龍馬「以蔵さん、何かあったのかな?」
クロウ「もうめちゃくちゃだぁぁぁぁぁー!!!」
お竜さん「街が壊れても作り直せばいいだろう」






これの元ネタが気に入っていたので。驚きの産物を生み出すバカたちの図(勉強のできるバカもいるのですよ)






昔の思い出が、たまに夢に出ることがある。


「おかあさん、迎えにきたからまた明日!」
「うん、また明日なー」


通っていた幼稚園で他のみんなが帰った後に、自分だけ最後の一人になる。幼稚園ではその時間が一番キライだった。


だからこそ、今でも一人になると寂しさが出てくる。誰か一緒にいてほしいだけだったのに・・・






とある日の桜ノ城。三月ももう残り半月になってきた頃、外では寒さが舞い戻ってしまったことで桜達はこたつにくるまっていた。


桜「あー!リアルでもこんな感じー!せっかく昨日はこたつを片付けようとしてたのにー!」
スージー「私の発明ならばいつでも陽気にしてあげますわ」
悶怒「夏はどうなるんですか;」


そんな最中でコーヒーを飲んでいるマスハンは桜に聞く。


マスハン「少しいいか?一つだけだが、雪に包まれた桜が咲いた木がある。あれは雪月花か?」
桜「ああ、そうなの!?リアルでも滅多に見れないのよあれ!」
スージー「そんなに珍しいものなんですの?」
桜「うん。雪月花はね・・・」


一方、モードレッドはその雪月花の咲いた木の前で月島グループに仕える白魔導師(名目上は女性使用人)の三六葉樹と通信越しに話していた。


葉樹「ふーん。サーヴァントは夢を見ないって言うけれど、そうではないんだねー。いや、夢を見るならマスターとサーヴァントのお互いの過去の思い出だね。ところが不思議、これはオタマジャクシの彼の思い出かな?」
モードレッド「ああ。なんでこれを見たんだろうな・・・」
葉樹「さっきはマスターとサーヴァントとは言ったけど、そうではなくとも何らかの理由で夢見ることあるよ。モーちゃんの場合は例えるなら、オタマジャクシの彼に対する想いの強さとか!」


葉樹に指摘されたモードレッドは口を震えながら弁解しようとしたが・・・


モードレッド「そんな・・・こと・・・」
葉樹「ないの?本当に?最近のキミの態度がそれだと言ってるようなものだけど。モードレッド」


一方のタママはクルルが開発していたある椅子の入った箱を持ってモードレッドのところに向かおうとしていた。


タママ「クルル先輩、自分で渡せばいいものを・・・いや、オレが渡すべきだと思っていたのか・・・」


モードレッドに憧れの上司のケロロに対してのと同じ好意を抱くタママはあれから気まずかったのか彼女にあまり会えていなかったのを気にしていた。


タママ「あんなこと言ったからきっとびっくりしてたよな・・・あれじゃ告白したのと一緒じゃん・・・;」


それはさておき、なんとか踏ん張ったタママはようやくモードレッドを見つけた。


タママ「モー公・・・」
モードレッド「!タママか」


モードレッドはタママの声に多少びっくりしながらもなんとか通常通りを貫きながら彼に接する。


モードレッド「今日はどうした?」
タママ「その、クルル先輩がこのマッサージ椅子をあげるって。最近なんか疲れてそうだったからって」
モードレッド「メガネガエルが?まあ確かに疲れていたのもあったが・・・」


モードレッドが開けたら、それは何の変哲もないようなマッサージ椅子だった。


モードレッド「ちゃんとマッサージ椅子だな。なんかあったらクラレントでぶっ怖そうと思ったんだがな」
タママ「桜の城でそれはやめて;」


すると、そのマッサージ椅子から何らかの光が溢れ出し、それが二人を包み込んだ!


タママ&モードレッド「!!?」


二人はその光には抗えないまま、視界が真っ白になっていた・・・。

雪月に小さな花びらを(前編)(その2) ( No.422 )
日時: 2025/03/24 17:44
名前: 桜 (ID: UMNaVWRl)

タママ「ん〜・・・」


光が消えた後、タママはぱちっと目を覚ました。彼は目を横にやると、気絶しているモードレッドを見つけた。


タママ「モー公!起きろ大丈夫か!?」
モードレッド「うーん、パトラッシュもう眠いよ・・・(寝ぼけてる」
タママ「何がパトラッシュだ起きろー!!(モードレッドの足に蹴り入れる」
モードレッド「いでぇ!!」


タママに(物理で)起こされたことで目を覚ましたモードレッドは彼に真っ先に寄った後に顔を見た!


モードレッド「タママ!?大丈夫か?」
タママ「ああ、なんとかな;急に視界が真っ白になっちゃったけど・・・」


二人は周りを見渡すと、そこは桜ノ城ではなく見知らぬ場所だった。


タママ「ここはどこ・・・?」
モードレッド「何らかの土地だと思うが」


モードレッドはふと自分の霊基を確認したら、ある異変に気付いた。


モードレッド「まずいな。あいりとの魔力パスが遮断されてる。恐らく一時的なものだろうけどな。タママの方は?」
タママ「・・・ダメだな。オレの令呪ではパールと連絡取れない。お前と同じ状態だ」


なんとお互いの相棒の魔力パスが一時的に遮断されていたのだ!恐らくよほど遠いところに飛ばされたのだろう。


モードレッド「ここがどこかよくわかんねーし・・・」
???「それはアタシが答えるでー」


二人は声がする方を見たら、何か浮遊している人間の少女の姿があった!身体が透けている状態を見る限り、恐らく・・・


タママ「幽霊!?」
???「お、アタシが見えるんやな。ということはあんたも?」
モードレッド「・・・。ああ」


幽霊の少女は二人が自分の姿が見えたことで笑顔でこの土地の詳細を説明する。


幽霊の少女「ならちょうどええから教えたるわ」






幽霊の少女「ここは雪月界。つまりチェリーワールドなどの世界とは別世界や」






この世界の通称である「雪月界」の名前を聞いたタママは思わずちんぷんかんぷんとなった。


タママ「雪月界?何ですかそれ」
モードレッド「オレはかじり程度だが、コアな類のおとぎ話なら聞いたことがあるぞ。幻想的な雪のような世界であり、あの世との入り口の一つでもあるのだと。その世界に行ったやつはもう戻れないか戻ったとしても原因不明とする記憶喪失に陥るのだと」
幽霊の少女「正確にはあの世との入り口じゃないんやけどね。まあアタシは死んだ後に偶然この世界に着いてな、あんたらが迷い込むまで誰もアタシを見えてなかったんや」
タママ「ボク達は元の世界に帰りたいんだけど、どうやって帰るのか教えてくれませんか?」
幽霊の少女「ええよ。ただし、アタシの未練を解決してくれるなら」


幽霊の少女は二人にあるものを手渡したが、それは・・・






幽霊の少女が渡したもの:やってみたいカレカノ7つのシチュエーションが記されたスタンプカード






モードレッド「は?」
幽霊の少女「アタシは親が厳しくて、生きてる間に青春をしたことがなくてなー。できれば、Rー18のこともやってみたかったんやけどね」
タママ「待て待て待て!つまりオレらがカレカノになれってことか!!?」


タママは思わず戸惑ってしまったが、幽霊の少女は首を横に振った。


幽霊の少女「ちゃうよ。とりあえずこのシチュエーションをやってほしいってだけやで!まあ二人は仲がええ方やと思うし、できると思うんやけどなぁ〜」
タママ「それにしたって段階ってもんがあるだろ!?モー公も嫌がるだろうし」


タママの反応に反してモードレッドは意を決したかのように幽霊の少女に告げた。


モードレッド「わかった。それなら、お前のやってみたかった願いをオレ達が代わりに叶えてやるよ」
タママ「えぇー!!?」
幽霊の少女「やったぁ!決まりやな!」


モードレッドが意外にもOKサイン出したことにタママは戸惑うが、彼女は幽霊の少女を見る。


モードレッド「まあやる条件なんだがな。お前の名は何だ?」


モードレッドに訊ねられた幽霊の少女は少し首を傾げながら答える。


幽霊の少女「呼び名としてやけどね・・・ましろ。そう呼んでや」
モードレッド「ましろだな。オレ達がちゃんと帰るまでは同行させてもらうぞ」
ましろ「おおきにー」


三人は向こうに見える町を目指して歩く中でタママはドキドキしまくっていた。


タママ(あああなんでこんなことにいやチャンスかもしれないだけどさ)
モードレッド「タママ、どうした?」
タママ「いやなんでもない!とにかく町に行ってそこの住人からスタンプ押せそうなヒント教えてもらうぞ!」


すると、何かしらのエネミーが大量に出てきた!


タママ「襲撃か!?」
モードレッド「オレ達に気付いてぞろぞろと集めてきた雑魚敵だが、数が多いな」
ましろ「アタシは戦えないから二人に任せるわー」


タママとモードレッドは大量のエネミーを次々と蹴散らすが、モードレッドの方はいつもよりも体力を消耗してきていた。


モードレッド「まずいなマスターとの魔力が遮断されてやがるから、霊基が消耗しきってやがる」
タママ「えっ!?じゃあ、どうすれば」


モードレッドはタママを見て何かを思いついた!


モードレッド「そうだった。タママ、お前がオレの仮のマスターになれ」
タママ「タマッ!?」
モードレッド「オレは姫とも仮契約を交わしてる身だけど、オレンジダヌキとトリ公らを見ただろ?あいつらのように本当のマスターが不在時においての仮契約ならタママにもできるはずだ!」
タママ「それできるのかよ!?」
モードレッド「できるぜ!何よりもオレはお前とならいいと思ってるんだよ」


モードレッドの言葉を聞いたタママは意を決したかのように頷いた。


タママ「わかった。ちょっと待ってろ」


タママは令呪を光らせた上でモードレッドとの仮契約を成立させた!


モードレッド「とりあえずこれでいけるか」


モードレッドは自分の宝具を大量のエネミーに放った!






モードレッド「我は王に非ず、その後ろを歩むもの。彼の王の安らぎの為に、あらゆる敵を駆逐する!我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)!」






タママとの仮契約が成立したモードレッドの宝具により大量のエネミーは一瞬で駆逐された。ましろはそんな風景に拍手を送る。


ましろ「ええやん!なかなかやる奴らや!」
モードレッド「そうか?」


するとカレカノシチュスタンプカードが光り出して、そこに一つ目のスタンプが印された!


タママ「スタンプ!?」
ましろ「一つが叶ったみたいやなぁ。〝二人で共に助け合いたい〟という願いがな」
モードレッド「意外と真っ当な願いだな」


とはいえ一つ目のスタンプが印されて安堵する中、タママの後ろから何かが飛んできた!


モードレッド「!タママ!」
タママ「タマッ!?」


モードレッドが身を挺して庇ったことで事なきを得たが、三人は襲撃してきた人物を見る。それは顔に傷のある小柄な少女だった。


???「何が光ったのがあったから奪おうとしたんだけど、違ったなー・・・ん?キミ、もしかしてサーヴァント?」
モードレッド「そうだ。その様子だとお前らもか」


モードレッドの答えを聞いた小柄な少女は手を振りながら誰かを呼んだ。


???「アン!どうやら違うようだよ!」


アンと呼ばれた長身かつスタイル抜群の肢体を持つ美女はすぐさま小柄な少女の方に駆け寄った。


アン「残念ですわ。海賊が目を奪うような代物だと思ったのに」
タママ「お前らは誰ですか?」
???「あ、やっぱり警戒する?急に襲撃したことはごめんね。詳細は話すからとりあえず一緒に町に行かない?」
モードレッド(最低限でもちゃんとした礼儀はある女達のようだな)


その後、ようやくたどり着いた町にあるカフェでは二人(+ましろ)はアンと小柄な少女から話を聞いていた。






雪月界で新たなサーヴァント登場

雪月に小さな花びらを(前編)(その3) ( No.423 )
日時: 2025/03/24 17:46
名前: 桜 (ID: UMNaVWRl)

二人「たまたまこっちに召喚されただけ!?」
???「うん。いわゆるはぐれサーヴァントと同類ってやつだね」
アン「私達は偶然この町の住人に発見されてヒーローと称えられてましてね。ついでだからヒントを得ようとしつつこの町を襲うエネミー達を倒したところをメアリーがあなた達を見かけてたわけなんですの」
メアリー「最初はエネミーか敵サーヴァントの類だったら倒してやろうかと思ったけどね。キミらはなんでここに?」
タママ「実は・・・」


タママは自分達は雪月界とは違う世界からやってきたこと、偶然出会った幽霊のましろに渡された彼女が生前やってみたかったカレカノシチュスタンプカードのスタンプをあと六つ集めなければ元の世界には帰れないことを話した。


アン「えっ、二人ともカレカノじゃなかったんですの?」
タママ「なんで?」
アン「だって付き合ってるように見えたから」
タママ「ぶっ!!」


アンの発言にタママは思わずココアを噴き出してしまった!


メアリー「え、違うの?」
タママ「いやそんなんじゃないですぅ!確かに親しくしてるのは本当だけど・・・」
モードレッド「・・・」


タママの言葉にモードレッドは何かふてくされたかのようにそっぽ向いていた。


タママ(まさか今ので怒ってる!?そんなに女扱いしてたかオレ!?いや一応女だけど!)


すると、アンがキョロキョロと周りを見渡した。


アン「そういえばその方は見えませんわね。やはり幽霊だからかしら?」
ましろ「あ、そういや二人以外は私の姿は見えへんやったか。ならばこれやな」


ましろはホワイトボードでの筆談を使ってそれをアンとメアリーに見せた!


ましろの筆談「こんにちは、私はましろという者なんやで」
メアリー「どうやらジェスチャーはできるから、そこに彼女がいることは間違いないよ」
アン「私達はあなたの姿は見えませんが、よろしくお願いします!」


ましろはなおもホワイトボードで筆談を使って二人に訊ねた。


ましろの筆談「二人の最終目的はなんや?」
アン「最終目的はそうですわね・・・だからといってあなた方には関係ないでしょうけど」
ましろの筆談「詳しく説明してや」


アンメアは二人の最終目的を明かした!


タママ「ある日豹変した雪の女王だって!?」
メアリー「この世界にはどうやら向こうの城に住む雪の女王が暴れてるらしいんだ。前はこんなんじゃなかったと住人が言ってたんだけどね」
アン「それでエネミー達が大暴れし始めてこの町も含めた住人が困り果てておりましたのよ・・・」
モードレッド「確かにオレ達には関係ないが・・・だからといって放置するわけにはいかねーな」


モードレッドは意を決したかのように立ち上がった!


モードレッド「よーし!オレ達がその雪の女王をぶっ倒してやんよ!」
タママ「えっちょっと!?」
メアリー「倒すのはダメだけど、せめて話を聞いてからにした方がいいよ」
モードレッド「わかってるさ」


アンメアへの協力を決意したあと、アンも席を立ちながら言う。


アン「だけど、今日はもう遅いですから明日にしましょう。宿は用意しますわ」
モードレッド「なるべく複数の奴が泊まれる広さのある部屋を希望な」
メアリー「優しいねありがとう」
タママ(確かにそろそろ疲れてきたし休んだ方が良いかも。でも、これって・・・)


三人がアンメアが用意してくれた宿の部屋は二人で寝れるような広さのある小綺麗なつくりのだった!えっ、これってもしかして・・・


モードレッド「これなら二人で寝れるぐらいにはなんとかなるだろ」
タママ「待て待て待て!流石に一緒にベッドは寝ないからな!オレは下に布団しいて寝る!」
モードレッド「別に原型ならぬいぐるみ代わりになるんだからいいじゃねーか」
タママ「変に聞こえるからやめろ!」


タママが風呂場に行った後、モードレッドはましろに言う。


モードレッド「お前はベッドいらずだな」
ましろ「そうやな。まあ毎夜これを読んどるけどな」


ましろが出したもの:よくあるエロ本


モードレッド「なんで?」
ましろ「私の墓参りに置かれたのをコレクションにしてるものなんやけど・・・私の親が流石に気を遣ってくれてるんや・・・」






ましろ『死ぬ前に男の子といやらしいことしたかったなぁ・・・(目を閉じる』
ましろの母親「いやぁぁぁぁぁー!!!(号泣」






モードレッド(▼益▼#)もっとマシな遺言はねーのか!!?親には同情しかねーよ!!
ましろ「わ、悪かったなぁ・・・;」


その夜、寝ようとした時にタママは布団の中で寝転びながらチェリーワールドにいる仲間達のことを考えていた。


タママ(モモッチ、今頃フッキーに話しかけるのに困ってないかなぁ・・・パールや軍曹さん達は今も探してるのかな・・・王ドラさんはずっと怒ってるよな・・・それにボクの仲間達も・・・)


思わず悩んだタママだが、上のベッドで眠るモードレッドはタママに背を向けながら静かに話す。


モードレッド「・・・オレは正直今頃シルクやあいり達は心配してるかなって思いはある。父上はオレには興味ないからわからないけどな・・・だけど、お前が一緒に飛ばされてくれて少しだけ、感謝・・・してる」


モードレッドが寝た後にタママは顔を真っ赤に染めていた。


タママ(ああもう!そんなこと言われたら・・・)


すると、タママは何かの変化に気付いた!二つ目のスタンプが印されたからだ!


タママ(!?二つ目のスタンプ!?)
ましろ「あー、私の二つ目の願いが叶ったんやな。〝安心してから寝る〟やつやで。ちょっと方法が違うんやけどなぁ」
タママ(具体的にはどんな方法がよかった?)
ましろ「アンアンした後に寝るってやつや(めっちゃいい笑顔」
タママ(ごめんこの方法でいいですぅ・・・;)


その翌日の朝、町の外でアンメアに合流した三人は彼女達の方に駆け寄った!






一夜明けて

雪月に小さな花びらを(前編)(その4) ( No.424 )
日時: 2025/03/24 17:48
名前: 桜 (ID: UMNaVWRl)

雪の女王のいる城に向けて






アン「遅いですよ」
モードレッド「すまん寝坊しかけたんだ」
メアリー「まあ来たならいいけど。それよりも早く行こう。あんまり時間はないよ」
タママ「はーい」


四人(+ましろ)は向こうの先にある雪の女王の城を目的に出発した!その道中に立ちはだかったエネミーを倒しつつ、着々と目的地にまで進んでいた。


アン「タママさん、大丈夫ですか?届きます?」
タママ「誰がチビだ!つか、抱っこすんなですぅー!!(#°д°)」
アン「背丈が抱っこできるサイズですのよ〜」


モードレッド「ほら、狩ったぞ」
メアリー「わぁ!流石叛逆してでもブリテンの騎士だね!」
モードレッド「バッカそれは言うな!」


モードレッド「大丈夫か?つか、その妖怪メロンを露出しかけるな!!」
アン「私の発育がいいのが悪いんですのよ〜」


タママ「お菓子食うですぅ?ポテチですけど」
メアリー「見慣れない単語のやつだけど・・・あ、意外と美味しい!」


ましろ(平和やなぁ・・・)


向こうにある城までもう少しの先でテントを出した夜、焚き出した火の周りに座った四人はマシュマロを焼きつつタママが作ってくれたココアを飲みながらメアリーは訊ねた。


メアリー「ところでモードレッドの元のマスターはどんな人なの?」
モードレッド「は?」
メアリー「いや変な意味じゃなくて。キミらの元いた世界はどんな感じかなって」


メアリーの問いにモードレッドは頭をちんぷんかんぷんとさせながら答えを渋っていた。


モードレッド「うーん、どうだろうな・・・どっちかって言うとクロスオーバーなのか人間人外関係なく色々ごっちゃごっちゃっていうか・・・」
タママ(あんなの見たら誰だって答え渋るわ!!)
アン「なんかわかりませんけど、色んな意味でカオスな世界なんですね」
モードレッド「そうかもしれねーが・・・でも、その分オレ達でさえも何の疑いもなく受け入れるような奴らだよ。それを特別だとも思わずに、ただ普通にな」
タママ「・・・」


タママはその言葉を聞いて宇宙人である自分達を受け入れてくれた桃華や日向家の面々などのキャラ達を思い返していた。そのキャラ達の色んな性格があるとはいえ、その本質にあった心の美しさにはタママだけじゃなく、他の人外組までも影響を受けていたのかもしれない。


メアリー「とにかくいい仲間なんだね」
モードレッド「あ、オレ達の世界でもお前らと同じ海賊がいるぜ!」
アン「本当ですか!?できれば会ってみたいです!」


そんな会話が続く中でましろは何かの気配を感じ取った。


ましろ「待ち。なんか来とる」
タママ「どうしたんですぅ?」


四人が見渡すと、そこには獲物を見つけたような目で歩いてきたキメラの群れがあった!


モードレッド「キメラ!?焚き火の明るさに釣られてやってきやがったのか・・・!」
アン「やっつけまいましょう!メアリー!」
メアリー「うん!」


アンとメアリーはそれぞれの連携技を使ってキメラの群れを次々と倒す!何を隠そう、この二人は龍馬とお竜さんと同じ二人で一組のサーヴァント・・・!


ましろ「ええやん!二人ともかっこええ!」


一方のタママとモードレッドもキメラの群れと戦い、タママはタママインパクトで大半のキメラの群れをぶっ飛ばしていた!


タママ「吹っ飛べやぁぁぁぁぁー!!!」
モードレッド「いいじゃん!敵を一気に一掃してるぜ!」


モードレッドも負けじとクラレントでキメラを倒していき、キメラの群れの数も残りわずかとなった!


モードレッド「あと少しだ!気を抜くなよ!」


しかし、その直後にモードレッドの立つ崖の近くにあった地面が崩れかけた!


モードレッド「!!」
タママ「モー公!!」


タママは飛びながら落ちかけたモードレッドを間一髪受け止めた!タママは普段から鍛えていることから力持ちであるため、鎧の重さ的には問題ないはずだが・・・


タママ「大丈夫か?」
モードレッド「・・・」


すると、カレカノシチュスタンプカードが光り出した!


ましろ「ああ、これは三つ目が印されたんやな。〝自分がピンチの時に助けてくれる〟ってやつや!まあどっちでもよかったんやけどー」
タママ「は!?それって・・・」


タママは思わず顔を赤くしたが、モードレッドは無言で彼の身体を弱めに押した。


タママ「!?」


自分から自ら降りたモードレッドを見たタママは呆然とし、アンメアも少しびっくりしていた。


アン「どうしましたの?」
メアリー「タママは助けたはずなのにね」
ましろ(あちゃー;)


一方その頃、当のお城では雪の女王が玉座に座りながらどうやら意思がある様子のパイプオルガンからの報告を聞いた。


雪の女王「何ですって?誰かが我がお城に向かうと?」
パイプオルガン「はい。どうやら女王陛下に叛逆する意思があるようです。見たところ、四人のうちの三人がサーヴァント。しかし、それよりも気になったのは・・・」
雪の女王「・・・その四人のうちの二人が違う世界からの転移者ということね・・・いや、二人一人のサーヴァントだから、正確には三人なのだけど」
パイプオルガン「どうしますか?女王陛下」
雪の女王「・・・我が使いを差し向ける。命を出すためにここに呼べ」
パイプオルガン「はい、我らの女王陛下」


一方、早朝未明になった頃、先程のこともあって眠れなかったタママはモヤモヤしていた。


タママ(やっぱり女扱いしてたって思われた?でも、それなら無言で殺しにかかってくるってトリさんも言ってたし。だけど、あの態度はやっぱり・・・;)


すると、タママはチェロの音が聞こえた。その音に向かうと、そこには一人弾くモードレッドの姿があった。


タママ(チェロ弾いてる。気晴らしで弾いてんのかな・・・)


タママはモードレッドが弾いている曲の題名はわからなかったが、どこか見覚えがある様子で彼女を見つめるが、突然演奏が止まった!


モードレッド「・・・タママ?」
タママ「あ・・・」


モードレッドはタママに振り向いた後、いつもと変わらない様子で彼に歩み寄った。


モードレッド「さっきは悪かった、ちょっとびっくりしてな。だけど、お前はパー公のマスターだし」
タママ「(あっ、そういう意味だったか)ううん。気にしてねーよ」
モードレッド「そうか。気にしてないなら・・・」


しかし、モードレッドは転けかけてしまい、それをタママが受け止めた!


タママ「モー公!大丈夫か?」
モードレッド「いや、大丈夫・・・(あ、近くで見ちまった・・・」


モードレッドのまっすぐ自分を見つめる顔を見たタママは思わず彼女をぐいっと抱き寄せた!


モードレッド「タママ!?おいやめろ。ダメだって。オレはそんなことしてほしいなんか・・・!」
タママ(好きって言いたくなる。けど、言えない。それなら、このままずっとオレの中に隠せれたら・・・)


モードレッドはタママから離そうとじたばたするが、力が強いタママには応じなかった。まるで男子だというように・・・


タママ「〝ダメ〟かよ?〝イヤ〟じゃなくて」
モードレッド「・・・っ!」


モードレッドは思わずばっと離すかのようにタママを跳ね除けた!


モードレッド「〝イヤ〟だろうが!バカ野郎!!」


モードレッドはチェロを持ちながらタママから逃げるように去った。
思えばあの時から彼女の心は鳴り止まなかった。






心の奥に盾があって、誰かがずっとそれを弾こうと攻撃してやがる。まるで止まない雨のようだ。
止まらなきゃ行けないのに止められない。イラつくから言えよ。お前は誰なんだ?
あいり?タママ?それとも・・・






ーーーーー違う。この霊基の心の中のオレが、「早く伝えろ」って急かす攻撃だ。〝イヤ〟じゃなかったって・・・
オレはタママに、抱きしめて欲しかったんだ。






後編に続く・・・






後編はどうなる・・・?感想OK


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。