二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。5
日時: 2025/11/19 17:27
名前: 桜 (ID: Lk0URTLS)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564


「フェアリー・レクイエム〜謎の妖精の騎士一味〜」
新たな戦いの幕開けの予兆>>585-588
逢瀬とサーヴァント召喚の再認識>>589-592(更新)


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

第五幕:忍び寄る戦いの迫る時(その2) ( No.233 )
日時: 2024/03/18 20:03
名前: 桜 (ID: dFTsrC3s)

阿国「さて、小太郎様が仲間に加わりましたし、そろそろ・・・」


すると、炎の残骸により地面が崩れて阿国が滑り落ちた!


阿国「あ」
王ドラ「阿国さん!!」


すると、王ドラは彼女を助けるために自ら発生したその穴に飛び降りた!


天草「王ドラ殿!!」






ーーーーーまた泣いている彼女が現れた。今度は前よりも姿が見えてきている。その瞳の色は暗かった。


???「・・・」


嗚呼、あなたはなぜ泣くのですか?






王ドラ「ん・・・」
阿国「!王ドラ様!」


王ドラは崖の下で目を覚ました。幸いにも彼に膝枕している阿国と同様に死んでいなかったようだ。


王ドラ「阿国さん・・・よかった、無事で・・・!!?(阿国が膝枕してくれたことに気付く」
阿国「私もあの時は死ぬかと思いましたが、斬サブローが駆けつけてくれたのとトリスタン様がハープを使って弦をワイヤー代わりにして助けてくれました」


阿国と座る斬サブローの後ろには小さな壁を背に寝そべっているトリスタンがいた。トリスタンは全身小さな怪我だらけだ。


王ドラ(自ら飛び込んでまで助けてくれたのですね・・・前に川に溺れたのと・・・あれ?それはこの男も溺れたからでは?)


すると、何らかの声が聞こえた!上から降りてきた天草達だ!


天草「三人とも、ご無事でしたかー!」
ドラニコフ「ガウガーウ!」
小太郎「あれは僕が狂化していた際に焼けこげたのが・・・本当に申し訳ありませんでした!」
阿国「いえ、大丈夫です。全員助かりましたし、気にしていませんよ」


すると、何らかの通信が鳴った!


王ドラ「あっ、そうだ。通信が一時的に途切れて・・・」


すると、その通信は待機していた為朝達には許可を得ずにそれを無断使用したブルンスピッツからだ!


ブルンスピッツ「おい、通信が途切れていたぞ!穴に落ちたらしいが、それもこれもあのキャスターが引き金だな!!?」
ドラニコフ「ガウ!!?」
小太郎「違う!あれは僕が!」
クロウ「やいっ!!阿国はお前にも今は危害は加えてねーだろ!サーヴァントとはいえあいつも人の心を持った奴じゃねーのか!!」
ブルンスピッツ「ミューモンのハリネズミ族は黙れ!」


すると、ブルンスピッツは王ドラに対してあることを要求した!


ブルンスピッツ「もういい。この世界を救いたいならあのキャスターを切り捨てろ」
天草「!!?」
アサト(燕青)「は!?何言ってんだよアンタは!!」


すると、阿国がそれを諭した!


阿国「アサト様!いいのです。彼はさっきだってあの場から落ちた私を助けようとしてくれたのです。英霊ならばその罰はしかるべきものです」
シアン「阿国ちゃん・・・!?」


その言葉を聞いたブルンスピッツは王ドラに詰め寄る。


ブルンスピッツ「さぁ、キャスターもこう言ってるしこの世界を守るCOMならばとっとと「ブッ」


通信はそこで途切れた。王ドラが話を最後まで聞かずに自ら無言で打ち切ったからだ。


阿国「どうして・・・?」
王ドラ「ーーーーー切り捨てるわけないでしょう」


王ドラは阿国の方を向きながら言う。


王ドラ「あなたはなんだかんだで私を尊重してくれた。なぜか分かりませんが・・・これはあなたのせいじゃない。大丈夫、私が守りますよ」
阿国「・・・!」


その言葉に阿国は思わず溢れ出そうだった涙をぐっと堪えた。歌舞伎の創始者である以上泣き顔を見せてはいけないのだ。


阿国「ありがとう、ございます・・・!」


一方、アムールでの待機班は王ドラに一方的に通信を打ち切られたことにブルンスピッツ以外はこれは切られて当然だと納得していた。


為朝「裁定。この仕打ちはブルンスピッツの完全なる有責である」
ウンディーネ「つか、女の子に対してあれはひどい!」
ブルンスピッツ「キミ達は疑問に思わないのか!あのキャスターは元は高杉晋作の配下の四方隊の一人だろう!」


すると、そんなブルンスピッツの首元に刀を向けた!第二霊基に変貌した以蔵だ。


以蔵「わしも仕事でもこんな無茶振りをされたら流石に殺しちゃるき。わしが言うのもなんじゃが、ふざけた物言いも大概にしちょれ」
ブルンスピッツ「ヒェッ!!?」


これに逆らえなかったブルンスピッツはとぼとぼと自分の匿う部屋に戻った。以蔵はシーラに聞く。


以蔵「シーラ。怖いか?」
シーラ「ううん。あの人の方が悪い」
以蔵「ほうか」
クロウ(つか、こいつはゴロツキでろくでもないけど、根はいい奴じゃねーか!!)


一方の実動班はトリスタンが何かに気付いた。勝利に近づいた音がしなくなったからだ。


トリスタン「勝利の気配がありません。何か知りませんか?」
小太郎「はい。我ら四方隊は・・・」


小太郎は所属していた高杉主導の下での「四方隊」について語り始めた。


小太郎「四方隊は東西南北をモチーフに作られた精鋭部隊です。それぞれの方向に位置していて、僕は南、阿国殿は北、セイバーの柳生殿は東、そして最後の・・・アーチャーの俵藤太殿は西に位置します」
天草「彼なら知っています。たくさんのおにぎりで我らがバラバラにはぐれたことがありました」
小太郎「たくさんのおにぎり!!?」


小太郎はこほんと息を吐きながら話を続ける。


小太郎「我ら四方隊はあなた方のみたいな者と戦って敗北することにより完全に高杉晋作から離反する権利を得られます。僕の場合はそうでしたが・・・」
王ドラ「待って下さい。それなら阿国さんは・・・」


阿国は王ドラを見ながらようやく口を開いた。


阿国「・・・いいですよ。この時のみ全力で戦って、私を倒して下さい」
王ドラ「!」
阿国「私はあのクソ社長を嫌って反目しましたが・・・やはりそれだけじゃ得られなかったです。だから、私と全力で戦って下さい。私をーーーーー全力で負かして(助けて)下さい」


阿国の揺るぎない意志にようやく王ドラもそれに応じた!






王ドラ「いいでしょう。多少の痛みは我慢して下さいね!」






阿国が斬サブローを使って天草に攻撃するが、天草は自分の剣を使ってそれを防いだ!


天草「まだまだ。こんなものじゃありませんよ」


すると今度はトリスタンがハープを奏でるように阿国に対して音の刃を放つが、斬サブローに防がれる!その直後に変身したドラニコフが自前のタバスコを飲んだ上で炎を放った!


ドラニコフ「ガオオオオオーーーーー!!!」


阿国はこれを自分の回避スキルで防ぐが、直後に王ドラのヌンチャクが飛んだが、彼女はこれを自らの舞でかわした!


王ドラ「ほう。伊達に歌舞伎を創始したんじゃないのですね?」
阿国「貴方がたも立派な技量です。攻撃、疾さ、知略・・・みんなで合わせてみたらそれがよく発揮が増す・・・でも」


すると、阿国は自分の宝具をトリスタンに放とうとする!


阿国「女性だからって舐めないで下さいまし・・・!」
トリスタン「!」


それを勝負のジャッジとして見ていた小太郎は阿国の戦い方について分析する。


小太郎(阿国殿は自らの固有結界で舞台を思わせるものを作成して斬サブローと剣で立ち回ることによって宝具を放つ。小さい身体して普通の聖杯戦争なら我らアサシン同様にハズレとされるキャスターの中でも優秀な方だ。そんな相手に、どう上手く立ち回るのか・・・)


すると、阿国は自らの宝具をトリスタンに放つ!






阿国「今宵の演目をご覧あれ!阿国十八番・出雲荒神歌舞伎!!」
斬サブロー「ザァン!!」






宝具によってトリスタンは大ダメージを受けたかのように仰向けに倒れ込んだ!


王ドラ「トリさん!!」
阿国「途中でいい音を鳴らしてたのを聞こえましたが、それが途切れてしまうとは・・・」


すると、阿国は何かに気付いた!


阿国(音?今までならこの宝具を受けている最中で音を鳴らす者なんていなかった!ということは・・・)


すると、阿国の身体が束縛された!トリスタンの弦が放ったトラップワイヤーだ!






トリスタン「痛哭の幻奏(フェイルノート)。これで文句はないですね?」






トリスタンの咄嗟の策により敗北した阿国はようやく高杉の支配下から完全に解放された後に文句を言った。


阿国「あそこで回避スキルはずるいですわ!私の宝具には必中付与はナッシング!」
トリスタン「でも、見事な舞でしたよ」


すると、そんな阿国を王ドラが優しく出迎えた。


王ドラ「おかえりなさい。阿国さん」
阿国「!ただいまなのです」


この一件により、一人だけ除けば彼らの結束はますます強いものとなった・・・!

第五幕:忍び寄る戦いの迫る時(その3) ( No.234 )
日時: 2024/03/18 20:05
名前: 桜 (ID: dFTsrC3s)

ブルンスピッツ「クソー!!!あのオレンジの悪魔、なんっで言うことを聞かないんだ!!」


一方ブルンスピッツは部屋で一人喚いていた。その様子は先ほどのことだけじゃないようだった。


ブルンスピッツ「いや最初から警戒心がありそうだったし!流石あいつが手こずった相手だけあるな!こうなれば、あいつの依頼を遂行できるように操りの術を使ってあのオレンジの悪魔を従わせてキャスターを」


すると、後ろからコツンと音が鳴った!彼が振り向くとそこにいたのはいつのまにか霊体化して入り込んだ柳生だ。


柳生「・・・」
ブルンスピッツ「は・・・!!?な、なんであんたがここに!!?まさか入り込んだ先で今のを聞いて」


すると、柳生はブルンスピッツに峰打ちを喰らわせた!ブルンスピッツは気絶した。


柳生「ーーーーーしばしと眠らせてもらうぞ」


柳生は何らかの置き手紙を書いた後に立ち去った。その数分後にクロウが部屋を訪ねに来ていた。


クロウ「おーい、悪いこと企んでねーよな・・・ぎゃー!!!なんっで気絶しやがんだ!!?ん?」


すると、クロウは柳生が書いた置き手紙を見つけた。


クロウ「なんだ置き手紙か?〝明日、我らは貴公らに戦いを挑む。それまで準備してくるがいい〟はぁーっ!!?」


一方以蔵はアムールでの外の見張り番をしていた。昨日の高杉との会話から龍馬のことがさらに気がかりになっていた。


以蔵「・・・そんなわけあらん。そんなわけあらん、が・・・」


すると、そこに高杉が密かに来ていた。


高杉「やあ、取引の話は考えてくれたかい?」
以蔵「一番嫌な時に来る奴じゃ;」


すると、高杉は少しばかり残念そうに語る。


高杉「そうか。意外と固いなぁ!じゃあ、ここだけの話をキミだけにしようか!」
以蔵「望んちょらん」
高杉「つれないな。キミらが知っていた通り、あいつらが持っていた聖杯を何かに接続していたんだ。離反した後、僕達もそれを求めた。勝利の証で渡すので密約をかわしていたんだ。聖杯と接続したそれはなんと神秘的な王冠!」
以蔵「それはめでたいことじゃのう」
高杉「まあそれは僕の嘘なんだが・・・僕も後になって知ったけど、あれはこの国があるこの星・・・元々はポップスターをも巻き込まれそうになったものだって?」
以蔵「・・・なんじゃと?」
高杉「何しろそれはーーーーー」


高杉は調べた上でその王冠の詳細を以蔵に話した。


高杉「で、僕らはそれを手に入れるために行動している!まあみんな思惑は違うけどね。ここまで来たついでに聞くけど、キミ達が保護しているシーラちゃんっていう女の子を斬るつもりはないよね?彼女の正体を薄々と」


その直後に刀を高杉に向けた以蔵は彼の話を聞いてそれが尋常ではないものを感じ取るのと同時に答えた。


以蔵「・・・じゃから、なんじゃあ。わしはあいつを最後まで守るつもりじゃ」
高杉「過保護だねぇ。キミはそこがいいところだけどね。護衛の仕事はしくじったことが「えいよ」


以蔵の答えを聞いて高杉は目をまん丸にしていた。


以蔵「取引に応じればえいな?おまんからの条件はなんなのか言え!」
高杉「いいのかい!?それじゃ早速話すよ!」


一方のまほろあ城の内部では小太郎が王ドラ一行に寝返ったことを報告で伝わった。


直己野勝家「そうか。いいアサシン故非常に残念じゃ・・・」
芹沢「だけど、戦いは万全な体制を崩れていない。こっちが押し通せればすぐに鎮圧するだろう。それにこちらはすでにあいつらを捕まえているからな」
斎藤「・・・さぁ。あいつらのことは僕はよく知らないので」


それを見ていた山南は沖田に合図で指示を出していた。


山南(・・・いざという時は彼を止めてあげてね)
沖田(はい)


一方、まほろあ城に帰還した高杉は縁側で外を見ていた。


高杉(・・・大丈夫です、成し遂げてみせます。あんなことはさせない)


高杉は一人でその右手をぎゅっと握りしめていた・・・

第五幕:忍び寄る戦いの迫る時(その4) ( No.235 )
日時: 2024/03/18 20:07
名前: 桜 (ID: dFTsrC3s)

王ドラ「いやー、帰還は大荒れでしょうねー」


一方アムールに帰還に向かっている実動班は気分転換にと雑談で盛り上がっていた。中には物騒な話題もあったが。


天草「本当ですね。貴方、帰った後にあの男に気をつけなさい」
王ドラ「そんなことしたら殴り飛ばしてますよ」
ドラニコフ「・・・(王ドラの発言に少し怒ってる」
王ドラ「ドラニコフ、やっぱり怒りますか・・・;」


すると、ある映像が映し出された!高杉からだ。


高杉「小太郎君、離反おめでとう!阿国君も本格的に離反できたみたいだねー」
阿国「クソ社長・・・!!」


高杉はおちゃらけた態度だったが、王ドラは警戒を崩さずに問い詰める。


王ドラ「・・・あなた方を止めるために合戦を開こうとしたのはわかりましたか?」
高杉「うん、わかった。その果たし状、受けてやろうじゃないか。キミ達が勝った場合、解放してあげるよ?ーーーーーそこにいるキミの親友やあのミューモン達同様に逃れれたんだけどね?」


すると、高杉が見せたのは・・・






逃れはしたが、運悪く高杉側に囚われてしまったアッシュとスマイルだった・・・!!


アッシュ「みなさん助けてくれッスーーーーー!!!」






王ドラ「アッシュさん!!スマイルさん!!」
トリスタン「囚われの犬とミイラの図ですか・・・うわぁ・・・」
アッシュ「犬じゃねーッス!!」
スマイル「ミイラでもないヨー。まあ、早く助けに来てネ?」


高杉は合戦の内容の詳細を話した。


高杉「明日の合戦でキミ達が勝ったら大人しく降伏するよ。だけど、キミ達が負けた場合は・・・この二人は新選組による打ち首刑だ」
ドラニコフ「・・・!!!」
高杉「じゃあ明日待ってるよ!アディオス!」


高杉からの通信による映像が途切れた後に王ドラの闘志に火がついた!


王ドラ「・・・今にみてなさい・・・!!」






そしてその翌日。王ドラ一行はようやく合戦の準備を終えた。しかし、何かに気付いた。


王ドラ「そういえば、ブルンスピッツさんはどうしました?」
クロウ「(げっ!!)あ、あいつなら頭をぶつけて気を失ってるぜ(言えねー・・・俺達の知らぬ間に襲撃に遭ってたって・・・;」
王ドラ「・・・まあいいでしょう」


すると、以蔵が声をかけて来た。


以蔵「王ドラ・・・悪いが、今日はわしは行けん」
アサト(燕青)「えっ、なんで!!?」
王ドラ「シーラちゃんのことですか?」
以蔵「・・・」


以蔵の表情に王ドラはため息ついた後にその要望を受け入れた。


王ドラ「いいですよ。シーラちゃんはまだ子供です。護衛が一人でもつかないと意味ありませんから」
以蔵「!感謝するぜよ!なるべく勝っちょれ!」


そして王ドラは宣誓する!


王ドラ「目的は高杉側の降伏とアッシュさんとスマイルさん、沖田さんや土方さんの解放です!高杉側は強力なサーヴァントを従わせている。全力で私達を襲ってくるでしょう」






王ドラ「怯むな!いずれ世界を救う手立てに繋がりたいなら戦え・・・!!」
大半の全員「御意!!」
王ドラ「行くぞおおおおおーーーーー!!!」






一方、合戦が始まったことを知った高杉側は直己野勝家が訊ねていた。


直己野勝家「合戦が始まったが、どうするのじゃ?」
高杉「安心して。幸いにも城の入り口にはレーザーが使えるリアクターがある。面白い作りの巨大な戦艦からヒントを得て作り出したのさ!」
芹沢(・・・どうしようもなく、くだらんものを・・・;)
直己野勝家「おお!カッコいいなそれ!」


一方、王ドラ達が城の入り口にたどり着いたらリアクターが立ちはだかってきていた!


王ドラ「あれはメタナイトさんのところのリアクター!!?」
天草「いえ、あれは本物と違います。恐らく高杉晋作が作ったフェイクだ」
為朝「それならばこちらに考えがある。アサト、協力を要請する」
アサト(燕青)「えっ、俺?」


すると、為朝はアサトを自分のボディーに乗せて飛んだ!高杉リアクター(命名)を誘導するかのように撃たれるようにスタンバイした!


クロウ「無理だ!あれはどんな攻撃にも効かないとカービィからも聞いてるぜ!!」
為朝「だが、弱点は存在する。アサト」
アサト(燕青)「わかった。ほいさっさ!」


すると、アサトに攻撃されたリアクターが為朝を撃つ準備に入った!






為朝「射出準備、全完了。これより発射する」
アサト(燕青)「いけぇぇぇぇぇーーーーー!!!」






リアクターが撃ってきたところで為朝が避けた途端に壁に飾ってあった鏡が仇となってそれが吹き飛ばされた!


為朝「鎮圧完了」
アサト(燕青)「これがあんたのアイディアってわけか!」
シアン「すごいにゃ!それが弱点でもあるって気付いたんだね」


入り口を突破したことで王ドラは言う。


王ドラ「では向かいますよ!」


一方、高杉側はリアクターが破壊されたことに直己野勝家は慌てていた。


直己野勝家「おい壊されたぞ!どうするんじゃ!?」
高杉「彼があの巨大ロボアーチャーのサーヴァントとも契約してるなんて聞いてない!僕が欲しかったのに!」←奇兵隊を所有しているためスーパーヒーロー系の機械類には目がない
パラケルスス「羨ましがらないで下さい」


すると、高杉は次なる策に講じた!


高杉「じゃあ真っ当に戦うべきだね。頼むよ、新選組の二人、柳生さん、藤太君!」
沖田「はっ」
土方「・・・」
柳生「任せるがいい」
藤太「戦いは好かないがな」


一方、アムールでは一人残った以蔵がシーラに子守唄を歌っていた。


シーラ「・・・みんな・・・大丈夫?」
以蔵「ああ、大丈夫じゃ。あいつらなら勝つ。余計な心配しなくてえい」
シーラ「うん・・・むにゃ・・・」


シーラが眠ったあと、以蔵はその隙にこっそりとアムールを出た!


以蔵(高杉はわしに今日の合戦に参加するなと言っちょる。代わりにわしが龍馬達を助けに行っちょる間、シーラには手を出すなと釘を打った!待っちょれ、早く戻るぜよ!)


一方の高杉は昨日の以蔵の言葉を思い返していた。


以蔵『わしがいない間、シーラには手を出すなき。もし危害を加えたら斬っちゃる!』
高杉「意外と言うことは言うじゃないか。まあ普段ならわかりにくいけどねぇ」






シーラ「zzz・・・」


シーラが眠っている瞬間・・・






コッコッコッコッ・・・ガチャッ、ギィィィィィ・・・






続く・・・






何か・・・感想OK

第六幕:怨恨開花(その1) ( No.236 )
日時: 2024/03/23 12:13
名前: 桜 (ID: AQHMnU3E)

今回は王ドラ一行がまほろあ城に合戦を挑んだ末に待っていた衝撃の真実とは・・・!?


次回で最終回です。あとはもう好き放題に突っ走ってやるだけ。






ーーーーー語るのはこれが最後となる、話の結末を告げよう。


直己野勝家「何?阿国が離反した?」


直己野勝家は阿国が高杉側から離反したことを芹沢から告げられていた。


芹沢「まあいいでしょう。裏切り者に怒りが沸くなどあなたらしくもありませんぞ」
直己野勝家「・・・そうじゃな。阿国の処遇はあいつらを手打ちにしてからじゃ」
山南「・・・」


直己野勝家は阿国が裏切っていても自分達にはまだ勝算があることに高笑いしていた・・・。
これが幕間の結末である。






ーーーーーこれはどこかの過去の世界。


「何?セイバー陣営がアサシン陣営を倒した?」
「ええ、マスターが落ちこぼれの魔術師だと思いましたが、少し侮っていたようです。我らの身内とはいえ優勝候補のアサシン陣営を倒すのは相当なものだ。そのセイバーの実力ももちろんのこと、マスターの頭の回転の速さと抜け目のなさは平凡であるが故の資質だと認めるものですから」
「・・・そうか・・・わしは今は疲れた。少し休むぞ」
「はい」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「え?今なんて言いました?」
「此度の聖杯戦争の参加者のマスター全員を皆殺しにすると言った」
「正気ですか?とうとうボケたので?」
「正気だ。主催のわしの決断だ。主催者に逆らう権利はないはずだが?」
「お待ち下さい!せっかく此度の聖杯戦争がもう後半まで突入しています!マスターだけでなく、そのサーヴァントからも恨みを買いかねません!」
「知るか。サーヴァントも消えれば記憶は消される。こちらに矛先が向かってくることもないだろう。わしは今から我がひ孫と戯れねばならん。邪魔するな」
「お待ち下さい!おやめ下さい!!お祖父様!!!お祖父様あああああーーーーー!!!!」






ーーーーーそれから、ずっと後のお話。






まほろあ城内部では王ドラ一行がようやく乗り込むことができていた。


トリスタン「もう高杉晋作はこの先の部屋です!」
アサト(燕青)「早く向かうよ!」


すると、何らかの光が飛んでそれを王ドラが避けた!


王ドラ「流石天才剣士は伊達じゃないようですねぇ。沖田さん」
沖田「・・・」


すると、王ドラ一行は次々と現れた四人の出撃者達に囲まれていた!


土方「まさかここまで乗り込むとはな」
アサト(燕青)「あんたここまでしたら寿々姫が流石に泣くよぉ?」
ドラニコフ「ガウ!」


柳生「此度で勝利するのはどちらだろうか見極めるとしよう」
天草「ええ。此度の生こそ勝ってやりますよ(彼にも伝達を伝えておきましたので」
クロウ「天草、俺が援護するぜ!あんな怖い顔のジジイに誰が怯むかってんだ!」


藤太「戦は好かぬ。だが、かの鎮西八郎と英国(えげれす)の円卓の騎士と刃を交われることにはこれ以上の機会はない」
トリスタン「いえいえ、あんな大偉業を残したあなたには賞賛される謂れはないので」
為朝「だが、全力で射た(戦わ)せてもらう」


それぞれが戦う中でシアンは沖田に対してたしなめる。


シアン「沖田ちゃん、こんなこと続けてたらアイレーンちゃん達が悲しむにゃ!めっ!」
ウンディーネ「めー!」
沖田「確かにそれは心苦しいです。しかし、今は高杉晋作に心酔している身ですので」


すると、沖田が剣を構えながら言う。


沖田「ちょうど王ドラ様の強さをこの目で確かめたくなったので」
阿国「・・・王ドラ様!」
王ドラ「いいでしょう」






王ドラ「戦うなら血を吐いてでも死ぬ覚悟で戦え!!」






沖田は凄まじい剣技で王ドラのヌンチャクと打ち合った後に阿国の斬サブローを使った舞が飛ぶ。加えてウンディーネの水の壁を弾かせた後に見えたシアンの演奏によるストロベリーギターの力で編み出したハートの防御であと少しという時に防がれていた。


沖田(やはり人の長所を取り入れた戦い方をしている・・・足りない部分を互いに補っているあたり、さらに強さを増してきている!ならば、これはどうでしょうか?)


すると、沖田の剣技で王ドラのヌンチャクが壊れた!予想外の攻撃に王ドラは少し驚いた。


王ドラ「私としたことが少しぬかりました。ここまでやるとは・・・」
沖田(そりゃあね。我がマスター、アイレーン様達を助けるためですもん)


すると、沖田は宝具を王ドラに放とうとしていた!


沖田「死ぬ前にこれだけは覚えていて下さい」






沖田「自分がどうなっても、周りは知りませんからね・・・!」
王ドラ「ゾクッ」






沖田は自分の宝具ーーーーー最大の剣技を放った。






沖田「無明三段突き」






沖田の剣技により王ドラは吹き飛ばされた!


阿国「王ドラ様!!」
沖田「ぶっ飛ばされるだけ身軽だったってことですかね・・・」


すると、沖田は何かに気付いた!


沖田(ーーーーー今なんと?違う!今まで私の宝具を受けて貫くではなく、ぶっ飛ぶ相手は存在しない!ということはわざと・・・!)


すると、沖田は周りを見渡したらわざと吹っ飛ぶようにして避けていた王ドラの拳が飛んできた!


沖田「っ!そこだ!!」


その攻撃によってまほろあ城の一部が崩された!下に倒されたのは・・・王ドラだ。


沖田「私の勝利ですね・・・!」
王ドラ「くっ・・・(ここまでですか・・・あーあ」


すると、王ドラは沖田の顔に手を添える。


王ドラ「もったいないことをしましたね」






王ドラ「せっかくいい顔で、笑うようになってきたのに・・・」
沖田「・・・!」






すると、王ドラは下から沖田の腹を蹴った!


沖田「っ」


すると、王ドラはニッと笑いながら拳を彼女に繰り出した!沖田はぶっ飛ばされていた。


シアン「すごいにゃ・・・」
阿国(全く、あなた様という方は・・・)


王ドラは少しよろけていた。


王ドラ(やっぱり斬られてないとはいえ痛いですね・・・当たる直前に間一髪で避けていたから・・・)


すると、ウンディーネが何かに気付く!


ウンディーネ「!!王ドラ、うしろ!!」
王ドラ「え?」


すると、王ドラは刺し貫かれた。刺し貫いたのは・・・






最後の抵抗と言わんばかりに立ち上がった沖田だった。


王ドラ「沖田さ・・・」






一方、土方の強さにアサトとドラニコフは驚いていた。


アサト(燕青)「なぁ、バーサーカーの中でもあれは強い方かなぁ?」
ドラニコフ「ガウ・・・;(訳:ボクもよくわからない;」


すると、土方は自身の宝具をアサトに放つために走り出す!


アサト(燕青)「げっ、アンタの戦う理由は一体何なんだよ!!?」






土方「戦う理由など決まっている!俺がっ!!新選組っ!!!だぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」
アサト(燕青)「っ!!!」






すると、アサトはそれにより大ダメージを受けて倒れ込んでしまった!


ドラニコフ「ガウゥゥゥ!!?(訳:アサトーーーーーー!!!」


慌てたドラニコフに土方は銃を差し向けた!


土方「残すは貴様だ。狼もどき猫が」
ドラニコフ「ガウゥ・・・(訳:一体どうしたら・・・」


すると、ドラニコフは土方の丸い銃口を見た!


ドラニコフ「!!」


それによりドラニコフは自ら封印を解いた後に狼に変身した!


ドラニコフ「ウガアアアアアーーーーー!!!」
土方「これは・・・!?」


すると、ドラニコフがタバスコを飲んだ末にその炎を土方に吐き出した!


ドラニコフ「アオオオオオーーーーーン!!!!」
アサト(燕青)(流石強いけど、事態解決した後の処理はどうするんだろうねぇ・・・(遠い目)

第六幕:怨恨開花(その2) ( No.237 )
日時: 2024/03/23 12:13
名前: 桜 (ID: AQHMnU3E)

一方の天草とクロウは柳生と戦っているが、彼の何事も動じてなさそうな様子に流石に焦りが見えてきていた。


クロウ「やべえ!?ジジイの姿で召喚されてるのに息切れすらしてねえ!!?」
天草「流石冷徹と噂される兵法家かつ政治家。そういうのにも長けていたのですね?」
柳生「そうとも。清廉潔白だけでは押し切れぬものよ。現に貴様はそのように真っ当な理由であったからではなかったのか?」
天草「・・・」


天草は柳生にそのようなことを言われて生前の島原の乱を思い出していた。しかし、彼は目の前にいるセイバーが自分達反乱軍と敵対した討伐軍の一員であっても負けるわけには行かなかったのだ。


天草「(私はなんとしてでも全ての人類を救う。たとえ誰とも分かり合えなくとも・・・)小太郎殿!!」


すると、小太郎が柳生相手に奇襲をかけた!柳生は間一髪で止める。


柳生「・・・!」
小太郎「お命ちょうだい!!」


柳生の剣の跳ね返しによって小太郎が弾かれた後、クロウは愛用のギターのレッドトマホークを使って柳生に攻撃した!


柳生「ほう?」
クロウ「ほんのかすり傷だけでも傷をつけたな!」


クロウを跳ね返した後に柳生は天草の目を見た。


天草「これでも手を取り合わないわけではないのですよ?」
柳生(ふ。少しは顔つきが良き方に戻って来たか)






一方、トリスタンと為朝は藤太のいざという時の戦闘力の高さに少し驚いていた。特にトリスタンは前の禍いの種の件で英霊剣豪と成り果てた彼と戦ったことがあるとはいえそれでも変わらぬ戦術に畏怖を覚えていた。


トリスタン(前に会ったのとは何も変わらぬ、能ある鷹は爪を隠すような方です・・・)
為朝「少しは楽しめる」
藤太「お主らも良き戦いぶりであるぞ!流石伝説に恥じない通りだ」


藤太がこんなに優しい顔をしながら褒めてくれるが、トリスタンは彼が本気の実力を自ら出していないことに勘づいていた。つまり彼はそれだけの実力を出してもまだ本気を出していないことになる。


トリスタン「(ただ弓を鳴らすだけでは通用しない。となればーーーーー)これでどうだ!」
藤太「!」


すると、トリスタンが放った音の刃がトラップワイヤー代わりに藤太の右足に絡めついた!


藤太「なかなかやるな!足を絡めとるとは!」
トリスタン「動きを止めるのは一瞬だけです。為朝殿!」
為朝「承知。朽ち果てよ」


為朝は自身の宝具を為朝に放った・・・!






一方、それを映像モニターで見ていた直己野勝家は流石に慌てて来ていた。


直己野勝家「ど、どうするのじゃ!?このままでは負けるぞ!!?」
高杉「確かにこっちが徐々に押されてるね。このままだとこっちが分が悪いんじゃないかなー?」


しかし、高杉は余裕のある表情で言った。


高杉「でも、大丈夫。僕はまだ自分の戦い方を見せてないんだからね」


すると、何らかの音がまほろあ城全体に響いていた!


クロウ「何だ!!?」
高杉「諸君、キミ達はよく戦ってくれたよ。本当によく戦ってくれた。でも、残念。僕は戦う術を見せていないからね?」
為朝「・・・今何と?」


すると、何らかの走り出す音がする!少し風変わりな雰囲気を持ったロボットの大群だ!


アサト(燕青)「な、何だこれはー!!?」
阿国「これは・・・!!」


そのロボット達の正体に気付いた阿国は高杉に対して食ってかかった!


阿国「自分の奇兵隊を差し向けたのですねクソ社長!!」
シアン「えっ、奇兵隊!?」
ドラニコフ「ガウガウ?(訳:そういえば、高杉晋作は・・・」


高杉晋作。幕末の長州藩で活動していた志士かつ尊皇攘夷活動家。吉田松陰の指導の下で学術を学んだ「松下村塾四天王」の一人である。
そんな彼が創始したのは、身分を問わずに参加させて近代訓練を施した「奇兵隊」であった!


トリスタン「何が目的ですか!?」
高杉「決まってるよ。キミ達の今で言う回復アイテムを奪う兵糧攻めでの勝利。そしてキミ達が守る彼の身柄かな?」


すると、天草が見たのは刺し貫かれて意識を失った王ドラを抱えた沖田であった!


沖田「・・・」
天草「まさか生前の敗因となった戦法を持っていくとは・・・嫌な男だ」






一方、まほろあ城に陰ながら侵入していた以蔵は事前に高杉に渡された鍵で指定された牢屋を開けた!


以蔵「・・・」


以蔵はゆっくりとある場所に向かう。すると、その場所に囚われている龍馬を見つけた!


龍馬「・・・以蔵さん?」


すると、以蔵は彼を縛り付けていた雷の鎖を微塵も残さずに叩っ斬った!


龍馬「!?」
以蔵「勘違いするなき。高杉に斬っちょれと言われただけじゃ。わしらを置き去りにしたおまんを許した覚えはおらんがな」


解放された龍馬は目を丸くしながら聞く。


龍馬「まさか・・・助けに来てくれたの?」
以蔵「おまんは生きようが死にようが関係おらんが、やっぱりどっちにせよムカつくがよ」


すると、龍馬は以蔵に抱きついた!


龍馬「以蔵さん!!僕も会いたかった・・・!!」
以蔵「ええい離さんかい!!」


すると、龍馬は何かを思い出したかのように以蔵に頼む。


龍馬「あの、お竜さんも助けてね?」
以蔵「それはあえて請け負っちゃるが・・・わしが助けようとしたんはおまんらだけやないきな」


すると、龍馬は以蔵が指した人物を見る!


龍馬「!まさか・・・!」


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