二次創作小説(紙ほか)
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- 日常日和。5
- 日時: 2025/11/27 17:44
- 名前: 桜 (ID: CBSnqzpH)
おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!
「目次」
「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584
「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510
「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548
「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76
「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125
「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147
「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388
「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564
「フェアリー・レクイエム〜謎の妖精の騎士一味〜」
新たな戦いの幕開けの予兆>>585-588
逢瀬とサーヴァント召喚の再認識>>589-592
冬の裏山での怪奇現象の調査>>593-596(更新)
「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578
「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25
「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245
「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317
「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470
- 雪月に小さな花びらを(前編)(その2) ( No.422 )
- 日時: 2025/03/24 17:44
- 名前: 桜 (ID: UMNaVWRl)
タママ「ん〜・・・」
光が消えた後、タママはぱちっと目を覚ました。彼は目を横にやると、気絶しているモードレッドを見つけた。
タママ「モー公!起きろ大丈夫か!?」
モードレッド「うーん、パトラッシュもう眠いよ・・・(寝ぼけてる」
タママ「何がパトラッシュだ起きろー!!(モードレッドの足に蹴り入れる」
モードレッド「いでぇ!!」
タママに(物理で)起こされたことで目を覚ましたモードレッドは彼に真っ先に寄った後に顔を見た!
モードレッド「タママ!?大丈夫か?」
タママ「ああ、なんとかな;急に視界が真っ白になっちゃったけど・・・」
二人は周りを見渡すと、そこは桜ノ城ではなく見知らぬ場所だった。
タママ「ここはどこ・・・?」
モードレッド「何らかの土地だと思うが」
モードレッドはふと自分の霊基を確認したら、ある異変に気付いた。
モードレッド「まずいな。あいりとの魔力パスが遮断されてる。恐らく一時的なものだろうけどな。タママの方は?」
タママ「・・・ダメだな。オレの令呪ではパールと連絡取れない。お前と同じ状態だ」
なんとお互いの相棒の魔力パスが一時的に遮断されていたのだ!恐らくよほど遠いところに飛ばされたのだろう。
モードレッド「ここがどこかよくわかんねーし・・・」
???「それはアタシが答えるでー」
二人は声がする方を見たら、何か浮遊している人間の少女の姿があった!身体が透けている状態を見る限り、恐らく・・・
タママ「幽霊!?」
???「お、アタシが見えるんやな。ということはあんたも?」
モードレッド「・・・。ああ」
幽霊の少女は二人が自分の姿が見えたことで笑顔でこの土地の詳細を説明する。
幽霊の少女「ならちょうどええから教えたるわ」
幽霊の少女「ここは雪月界。つまりチェリーワールドなどの世界とは別世界や」
この世界の通称である「雪月界」の名前を聞いたタママは思わずちんぷんかんぷんとなった。
タママ「雪月界?何ですかそれ」
モードレッド「オレはかじり程度だが、コアな類のおとぎ話なら聞いたことがあるぞ。幻想的な雪のような世界であり、あの世との入り口の一つでもあるのだと。その世界に行ったやつはもう戻れないか戻ったとしても原因不明とする記憶喪失に陥るのだと」
幽霊の少女「正確にはあの世との入り口じゃないんやけどね。まあアタシは死んだ後に偶然この世界に着いてな、あんたらが迷い込むまで誰もアタシを見えてなかったんや」
タママ「ボク達は元の世界に帰りたいんだけど、どうやって帰るのか教えてくれませんか?」
幽霊の少女「ええよ。ただし、アタシの未練を解決してくれるなら」
幽霊の少女は二人にあるものを手渡したが、それは・・・
幽霊の少女が渡したもの:やってみたいカレカノ7つのシチュエーションが記されたスタンプカード
モードレッド「は?」
幽霊の少女「アタシは親が厳しくて、生きてる間に青春をしたことがなくてなー。できれば、Rー18のこともやってみたかったんやけどね」
タママ「待て待て待て!つまりオレらがカレカノになれってことか!!?」
タママは思わず戸惑ってしまったが、幽霊の少女は首を横に振った。
幽霊の少女「ちゃうよ。とりあえずこのシチュエーションをやってほしいってだけやで!まあ二人は仲がええ方やと思うし、できると思うんやけどなぁ〜」
タママ「それにしたって段階ってもんがあるだろ!?モー公も嫌がるだろうし」
タママの反応に反してモードレッドは意を決したかのように幽霊の少女に告げた。
モードレッド「わかった。それなら、お前のやってみたかった願いをオレ達が代わりに叶えてやるよ」
タママ「えぇー!!?」
幽霊の少女「やったぁ!決まりやな!」
モードレッドが意外にもOKサイン出したことにタママは戸惑うが、彼女は幽霊の少女を見る。
モードレッド「まあやる条件なんだがな。お前の名は何だ?」
モードレッドに訊ねられた幽霊の少女は少し首を傾げながら答える。
幽霊の少女「呼び名としてやけどね・・・ましろ。そう呼んでや」
モードレッド「ましろだな。オレ達がちゃんと帰るまでは同行させてもらうぞ」
ましろ「おおきにー」
三人は向こうに見える町を目指して歩く中でタママはドキドキしまくっていた。
タママ(あああなんでこんなことにいやチャンスかもしれないだけどさ)
モードレッド「タママ、どうした?」
タママ「いやなんでもない!とにかく町に行ってそこの住人からスタンプ押せそうなヒント教えてもらうぞ!」
すると、何かしらのエネミーが大量に出てきた!
タママ「襲撃か!?」
モードレッド「オレ達に気付いてぞろぞろと集めてきた雑魚敵だが、数が多いな」
ましろ「アタシは戦えないから二人に任せるわー」
タママとモードレッドは大量のエネミーを次々と蹴散らすが、モードレッドの方はいつもよりも体力を消耗してきていた。
モードレッド「まずいなマスターとの魔力が遮断されてやがるから、霊基が消耗しきってやがる」
タママ「えっ!?じゃあ、どうすれば」
モードレッドはタママを見て何かを思いついた!
モードレッド「そうだった。タママ、お前がオレの仮のマスターになれ」
タママ「タマッ!?」
モードレッド「オレは姫とも仮契約を交わしてる身だけど、オレンジダヌキとトリ公らを見ただろ?あいつらのように本当のマスターが不在時においての仮契約ならタママにもできるはずだ!」
タママ「それできるのかよ!?」
モードレッド「できるぜ!何よりもオレはお前とならいいと思ってるんだよ」
モードレッドの言葉を聞いたタママは意を決したかのように頷いた。
タママ「わかった。ちょっと待ってろ」
タママは令呪を光らせた上でモードレッドとの仮契約を成立させた!
モードレッド「とりあえずこれでいけるか」
モードレッドは自分の宝具を大量のエネミーに放った!
モードレッド「我は王に非ず、その後ろを歩むもの。彼の王の安らぎの為に、あらゆる敵を駆逐する!我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)!」
タママとの仮契約が成立したモードレッドの宝具により大量のエネミーは一瞬で駆逐された。ましろはそんな風景に拍手を送る。
ましろ「ええやん!なかなかやる奴らや!」
モードレッド「そうか?」
するとカレカノシチュスタンプカードが光り出して、そこに一つ目のスタンプが印された!
タママ「スタンプ!?」
ましろ「一つが叶ったみたいやなぁ。〝二人で共に助け合いたい〟という願いがな」
モードレッド「意外と真っ当な願いだな」
とはいえ一つ目のスタンプが印されて安堵する中、タママの後ろから何かが飛んできた!
モードレッド「!タママ!」
タママ「タマッ!?」
モードレッドが身を挺して庇ったことで事なきを得たが、三人は襲撃してきた人物を見る。それは顔に傷のある小柄な少女だった。
???「何が光ったのがあったから奪おうとしたんだけど、違ったなー・・・ん?キミ、もしかしてサーヴァント?」
モードレッド「そうだ。その様子だとお前らもか」
モードレッドの答えを聞いた小柄な少女は手を振りながら誰かを呼んだ。
???「アン!どうやら違うようだよ!」
アンと呼ばれた長身かつスタイル抜群の肢体を持つ美女はすぐさま小柄な少女の方に駆け寄った。
アン「残念ですわ。海賊が目を奪うような代物だと思ったのに」
タママ「お前らは誰ですか?」
???「あ、やっぱり警戒する?急に襲撃したことはごめんね。詳細は話すからとりあえず一緒に町に行かない?」
モードレッド(最低限でもちゃんとした礼儀はある女達のようだな)
その後、ようやくたどり着いた町にあるカフェでは二人(+ましろ)はアンと小柄な少女から話を聞いていた。
雪月界で新たなサーヴァント登場
- 雪月に小さな花びらを(前編)(その3) ( No.423 )
- 日時: 2025/03/24 17:46
- 名前: 桜 (ID: UMNaVWRl)
二人「たまたまこっちに召喚されただけ!?」
???「うん。いわゆるはぐれサーヴァントと同類ってやつだね」
アン「私達は偶然この町の住人に発見されてヒーローと称えられてましてね。ついでだからヒントを得ようとしつつこの町を襲うエネミー達を倒したところをメアリーがあなた達を見かけてたわけなんですの」
メアリー「最初はエネミーか敵サーヴァントの類だったら倒してやろうかと思ったけどね。キミらはなんでここに?」
タママ「実は・・・」
タママは自分達は雪月界とは違う世界からやってきたこと、偶然出会った幽霊のましろに渡された彼女が生前やってみたかったカレカノシチュスタンプカードのスタンプをあと六つ集めなければ元の世界には帰れないことを話した。
アン「えっ、二人ともカレカノじゃなかったんですの?」
タママ「なんで?」
アン「だって付き合ってるように見えたから」
タママ「ぶっ!!」
アンの発言にタママは思わずココアを噴き出してしまった!
メアリー「え、違うの?」
タママ「いやそんなんじゃないですぅ!確かに親しくしてるのは本当だけど・・・」
モードレッド「・・・」
タママの言葉にモードレッドは何かふてくされたかのようにそっぽ向いていた。
タママ(まさか今ので怒ってる!?そんなに女扱いしてたかオレ!?いや一応女だけど!)
すると、アンがキョロキョロと周りを見渡した。
アン「そういえばその方は見えませんわね。やはり幽霊だからかしら?」
ましろ「あ、そういや二人以外は私の姿は見えへんやったか。ならばこれやな」
ましろはホワイトボードでの筆談を使ってそれをアンとメアリーに見せた!
ましろの筆談「こんにちは、私はましろという者なんやで」
メアリー「どうやらジェスチャーはできるから、そこに彼女がいることは間違いないよ」
アン「私達はあなたの姿は見えませんが、よろしくお願いします!」
ましろはなおもホワイトボードで筆談を使って二人に訊ねた。
ましろの筆談「二人の最終目的はなんや?」
アン「最終目的はそうですわね・・・だからといってあなた方には関係ないでしょうけど」
ましろの筆談「詳しく説明してや」
アンメアは二人の最終目的を明かした!
タママ「ある日豹変した雪の女王だって!?」
メアリー「この世界にはどうやら向こうの城に住む雪の女王が暴れてるらしいんだ。前はこんなんじゃなかったと住人が言ってたんだけどね」
アン「それでエネミー達が大暴れし始めてこの町も含めた住人が困り果てておりましたのよ・・・」
モードレッド「確かにオレ達には関係ないが・・・だからといって放置するわけにはいかねーな」
モードレッドは意を決したかのように立ち上がった!
モードレッド「よーし!オレ達がその雪の女王をぶっ倒してやんよ!」
タママ「えっちょっと!?」
メアリー「倒すのはダメだけど、せめて話を聞いてからにした方がいいよ」
モードレッド「わかってるさ」
アンメアへの協力を決意したあと、アンも席を立ちながら言う。
アン「だけど、今日はもう遅いですから明日にしましょう。宿は用意しますわ」
モードレッド「なるべく複数の奴が泊まれる広さのある部屋を希望な」
メアリー「優しいねありがとう」
タママ(確かにそろそろ疲れてきたし休んだ方が良いかも。でも、これって・・・)
三人がアンメアが用意してくれた宿の部屋は二人で寝れるような広さのある小綺麗なつくりのだった!えっ、これってもしかして・・・
モードレッド「これなら二人で寝れるぐらいにはなんとかなるだろ」
タママ「待て待て待て!流石に一緒にベッドは寝ないからな!オレは下に布団しいて寝る!」
モードレッド「別に原型ならぬいぐるみ代わりになるんだからいいじゃねーか」
タママ「変に聞こえるからやめろ!」
タママが風呂場に行った後、モードレッドはましろに言う。
モードレッド「お前はベッドいらずだな」
ましろ「そうやな。まあ毎夜これを読んどるけどな」
ましろが出したもの:よくあるエロ本
モードレッド「なんで?」
ましろ「私の墓参りに置かれたのをコレクションにしてるものなんやけど・・・私の親が流石に気を遣ってくれてるんや・・・」
ましろ『死ぬ前に男の子といやらしいことしたかったなぁ・・・(目を閉じる』
ましろの母親「いやぁぁぁぁぁー!!!(号泣」
モードレッド(▼益▼#)もっとマシな遺言はねーのか!!?親には同情しかねーよ!!
ましろ「わ、悪かったなぁ・・・;」
その夜、寝ようとした時にタママは布団の中で寝転びながらチェリーワールドにいる仲間達のことを考えていた。
タママ(モモッチ、今頃フッキーに話しかけるのに困ってないかなぁ・・・パールや軍曹さん達は今も探してるのかな・・・王ドラさんはずっと怒ってるよな・・・それにボクの仲間達も・・・)
思わず悩んだタママだが、上のベッドで眠るモードレッドはタママに背を向けながら静かに話す。
モードレッド「・・・オレは正直今頃シルクやあいり達は心配してるかなって思いはある。父上はオレには興味ないからわからないけどな・・・だけど、お前が一緒に飛ばされてくれて少しだけ、感謝・・・してる」
モードレッドが寝た後にタママは顔を真っ赤に染めていた。
タママ(ああもう!そんなこと言われたら・・・)
すると、タママは何かの変化に気付いた!二つ目のスタンプが印されたからだ!
タママ(!?二つ目のスタンプ!?)
ましろ「あー、私の二つ目の願いが叶ったんやな。〝安心してから寝る〟やつやで。ちょっと方法が違うんやけどなぁ」
タママ(具体的にはどんな方法がよかった?)
ましろ「アンアンした後に寝るってやつや(めっちゃいい笑顔」
タママ(ごめんこの方法でいいですぅ・・・;)
その翌日の朝、町の外でアンメアに合流した三人は彼女達の方に駆け寄った!
一夜明けて
- 雪月に小さな花びらを(前編)(その4) ( No.424 )
- 日時: 2025/03/24 17:48
- 名前: 桜 (ID: UMNaVWRl)
雪の女王のいる城に向けて
アン「遅いですよ」
モードレッド「すまん寝坊しかけたんだ」
メアリー「まあ来たならいいけど。それよりも早く行こう。あんまり時間はないよ」
タママ「はーい」
四人(+ましろ)は向こうの先にある雪の女王の城を目的に出発した!その道中に立ちはだかったエネミーを倒しつつ、着々と目的地にまで進んでいた。
アン「タママさん、大丈夫ですか?届きます?」
タママ「誰がチビだ!つか、抱っこすんなですぅー!!(#°д°)」
アン「背丈が抱っこできるサイズですのよ〜」
モードレッド「ほら、狩ったぞ」
メアリー「わぁ!流石叛逆してでもブリテンの騎士だね!」
モードレッド「バッカそれは言うな!」
モードレッド「大丈夫か?つか、その妖怪メロンを露出しかけるな!!」
アン「私の発育がいいのが悪いんですのよ〜」
タママ「お菓子食うですぅ?ポテチですけど」
メアリー「見慣れない単語のやつだけど・・・あ、意外と美味しい!」
ましろ(平和やなぁ・・・)
向こうにある城までもう少しの先でテントを出した夜、焚き出した火の周りに座った四人はマシュマロを焼きつつタママが作ってくれたココアを飲みながらメアリーは訊ねた。
メアリー「ところでモードレッドの元のマスターはどんな人なの?」
モードレッド「は?」
メアリー「いや変な意味じゃなくて。キミらの元いた世界はどんな感じかなって」
メアリーの問いにモードレッドは頭をちんぷんかんぷんとさせながら答えを渋っていた。
モードレッド「うーん、どうだろうな・・・どっちかって言うとクロスオーバーなのか人間人外関係なく色々ごっちゃごっちゃっていうか・・・」
タママ(あんなの見たら誰だって答え渋るわ!!)
アン「なんかわかりませんけど、色んな意味でカオスな世界なんですね」
モードレッド「そうかもしれねーが・・・でも、その分オレ達でさえも何の疑いもなく受け入れるような奴らだよ。それを特別だとも思わずに、ただ普通にな」
タママ「・・・」
タママはその言葉を聞いて宇宙人である自分達を受け入れてくれた桃華や日向家の面々などのキャラ達を思い返していた。そのキャラ達の色んな性格があるとはいえ、その本質にあった心の美しさにはタママだけじゃなく、他の人外組までも影響を受けていたのかもしれない。
メアリー「とにかくいい仲間なんだね」
モードレッド「あ、オレ達の世界でもお前らと同じ海賊がいるぜ!」
アン「本当ですか!?できれば会ってみたいです!」
そんな会話が続く中でましろは何かの気配を感じ取った。
ましろ「待ち。なんか来とる」
タママ「どうしたんですぅ?」
四人が見渡すと、そこには獲物を見つけたような目で歩いてきたキメラの群れがあった!
モードレッド「キメラ!?焚き火の明るさに釣られてやってきやがったのか・・・!」
アン「やっつけまいましょう!メアリー!」
メアリー「うん!」
アンとメアリーはそれぞれの連携技を使ってキメラの群れを次々と倒す!何を隠そう、この二人は龍馬とお竜さんと同じ二人で一組のサーヴァント・・・!
ましろ「ええやん!二人ともかっこええ!」
一方のタママとモードレッドもキメラの群れと戦い、タママはタママインパクトで大半のキメラの群れをぶっ飛ばしていた!
タママ「吹っ飛べやぁぁぁぁぁー!!!」
モードレッド「いいじゃん!敵を一気に一掃してるぜ!」
モードレッドも負けじとクラレントでキメラを倒していき、キメラの群れの数も残りわずかとなった!
モードレッド「あと少しだ!気を抜くなよ!」
しかし、その直後にモードレッドの立つ崖の近くにあった地面が崩れかけた!
モードレッド「!!」
タママ「モー公!!」
タママは飛びながら落ちかけたモードレッドを間一髪受け止めた!タママは普段から鍛えていることから力持ちであるため、鎧の重さ的には問題ないはずだが・・・
タママ「大丈夫か?」
モードレッド「・・・」
すると、カレカノシチュスタンプカードが光り出した!
ましろ「ああ、これは三つ目が印されたんやな。〝自分がピンチの時に助けてくれる〟ってやつや!まあどっちでもよかったんやけどー」
タママ「は!?それって・・・」
タママは思わず顔を赤くしたが、モードレッドは無言で彼の身体を弱めに押した。
タママ「!?」
自分から自ら降りたモードレッドを見たタママは呆然とし、アンメアも少しびっくりしていた。
アン「どうしましたの?」
メアリー「タママは助けたはずなのにね」
ましろ(あちゃー;)
一方その頃、当のお城では雪の女王が玉座に座りながらどうやら意思がある様子のパイプオルガンからの報告を聞いた。
雪の女王「何ですって?誰かが我がお城に向かうと?」
パイプオルガン「はい。どうやら女王陛下に叛逆する意思があるようです。見たところ、四人のうちの三人がサーヴァント。しかし、それよりも気になったのは・・・」
雪の女王「・・・その四人のうちの二人が違う世界からの転移者ということね・・・いや、二人一人のサーヴァントだから、正確には三人なのだけど」
パイプオルガン「どうしますか?女王陛下」
雪の女王「・・・我が使いを差し向ける。命を出すためにここに呼べ」
パイプオルガン「はい、我らの女王陛下」
一方、早朝未明になった頃、先程のこともあって眠れなかったタママはモヤモヤしていた。
タママ(やっぱり女扱いしてたって思われた?でも、それなら無言で殺しにかかってくるってトリさんも言ってたし。だけど、あの態度はやっぱり・・・;)
すると、タママはチェロの音が聞こえた。その音に向かうと、そこには一人弾くモードレッドの姿があった。
タママ(チェロ弾いてる。気晴らしで弾いてんのかな・・・)
タママはモードレッドが弾いている曲の題名はわからなかったが、どこか見覚えがある様子で彼女を見つめるが、突然演奏が止まった!
モードレッド「・・・タママ?」
タママ「あ・・・」
モードレッドはタママに振り向いた後、いつもと変わらない様子で彼に歩み寄った。
モードレッド「さっきは悪かった、ちょっとびっくりしてな。だけど、お前はパー公のマスターだし」
タママ「(あっ、そういう意味だったか)ううん。気にしてねーよ」
モードレッド「そうか。気にしてないなら・・・」
しかし、モードレッドは転けかけてしまい、それをタママが受け止めた!
タママ「モー公!大丈夫か?」
モードレッド「いや、大丈夫・・・(あ、近くで見ちまった・・・」
モードレッドのまっすぐ自分を見つめる顔を見たタママは思わず彼女をぐいっと抱き寄せた!
モードレッド「タママ!?おいやめろ。ダメだって。オレはそんなことしてほしいなんか・・・!」
タママ(好きって言いたくなる。けど、言えない。それなら、このままずっとオレの中に隠せれたら・・・)
モードレッドはタママから離そうとじたばたするが、力が強いタママには応じなかった。まるで男子だというように・・・
タママ「〝ダメ〟かよ?〝イヤ〟じゃなくて」
モードレッド「・・・っ!」
モードレッドは思わずばっと離すかのようにタママを跳ね除けた!
モードレッド「〝イヤ〟だろうが!バカ野郎!!」
モードレッドはチェロを持ちながらタママから逃げるように去った。
思えばあの時から彼女の心は鳴り止まなかった。
心の奥に盾があって、誰かがずっとそれを弾こうと攻撃してやがる。まるで止まない雨のようだ。
止まらなきゃ行けないのに止められない。イラつくから言えよ。お前は誰なんだ?
あいり?タママ?それとも・・・
ーーーーー違う。この霊基の心の中のオレが、「早く伝えろ」って急かす攻撃だ。〝イヤ〟じゃなかったって・・・
オレはタママに、抱きしめて欲しかったんだ。
後編に続く・・・
後編はどうなる・・・?感想OK
- 雪月に小さな花びらを(後編)(その1) ( No.425 )
- 日時: 2025/03/28 17:18
- 名前: 桜 (ID: yjbtW0vq)
いよいよ後編です!タママとモードレッドの間にすれ違いが発生してしまい・・・!?
「小ネタ」入れ替わり
チャラ王(リップ)「なんか入れ替わっちゃってて;」
ルート(チャラ王)「朝からこんなんだよ;」
リップ(ルート)「きっと何らかの魔法が原因だな」
トリスタン「そうですか(口調聞かなきゃあまり誰かわかりませんね・・・」
メルト「どっちにしたって今日1日ぐらいね」
おぼろ(モイモイ)「バッサリ言うよね」
しかし、今日1日ぐらいは入れ替わっているというので試しに・・・
リップ(ルート)「パピラキラブナピュアクル!みんな笑顔にしちゃえー!」
ルート(チャラ王)「ずっと好きだったんだぜ(チェロ弾きながら斉藤和義のずっと好きだったを歌唱」
チャラ王(リップ)「あああ貴重な経験んんんんん!!(悶えてる」
チャラ王(リップ)「アタシの一生の宝物にする(●REC」
トリスタン「結構サマになってますね」
メルト「これからエージェント辺りにでも脅かしに行く?」
おぼろ(モイモイ)「いいわね行きましょう!」
翌日、元に戻りました(なお当のエージェントは入れ替わった三人を見て呆然)
ーーーーーああ、ごめんね。
キミを守れなくて、本当にごめん。
キミの大切な●●●●●●までも悲しませて、ごめんーーーーー
その夜が明けた朝、タママとモードレッドはあれから口を利いていなかった。
タママ&モードレッド「・・・」
口を利いてない二人を見たアンメアとましろはたじたじとしていた。
アン「やっぱり喧嘩したんですかね?」
メアリー「痴話喧嘩ならよくあるんだけどね」
ましろ「・・・」
そろそろ目的地まで近くなった際、タママは一人水浴びをしながら夜明け前にモードレッドが愛しく見えたことで彼女を思わず抱きしめてしまったことを悔いていた。
タママ「あー!!すっげ可愛かったから抱きしめちゃったよ!!?んで、嫌がられたしそんで口利いてくれないし!!どうすんだよもう嫌われたも同然じゃん!!」
タママは頭を抱えながら、もうどうしたらいいかわからなくなっていた。
タママ「嫌われたのかな・・・オレは・・・」
一方のモードレッドは一人コーラを飲んでいたところをメアリーに声をかけられていた。
メアリー「少しだけ隣いいかな?」
モードレッド「好きにしろ」
モードレッドの隣に座ったメアリーはモードレッドに訊ねる。
メアリー「やっぱり嫌いになったの?」
モードレッド「・・・何がだよ」
メアリー「タママのこと」
メアリーに指摘されてムッとするモードレッドだが、直後に彼女は静かに呟くように答えた。
モードレッド「・・・嫌ってねーし。つか、オレに嫌悪してるだけだ。あのババアと同じように思われると」
メアリー「・・・!」
モードレッド。アーサー王ら円卓及びブリテンを滅ぼす野望のために王の異母姉でもある魔女モルガンにより生まれたアーサー王の血を引くホムンクルス。当然アーサー王を陥れるための道具として利用されたことで淫蕩な母を嫌っていたことから絶対に同じにはなりたくないとしていた。タママに抱きしめられた時に拒否ったのはそれが自らで否定するのを恐れたからだ。
モードレッド「オレはタママにはあんな女と同じ「売女」だと思われたくない。でも、オレはオレのマスターのあいりが好きだ。だけど、それだけでは混乱するからわからなくなっただけだ・・・」
モードレッドが飲み干したコーラの缶を持ちながら立ち去った後、メアリーは横を向いた。
メアリー「・・・これ伝えた方がいい?悪い?」
そう聞かれたメアリーから少し離れた木の後ろからアンとましろがひょっこりと出てきた。
アン&ましろ(・⚪︎・)ひょっこりはん
メアリー「こんな時に小ネタを挟まないで;」
一方、タママはみんなのところに一人戻ろうとしていたら彼女があの時に落としたチェロ用の楽譜を思い出した!
タママ「加えてあいつが落とした楽譜を届けなきゃならないし・・・」
しかしタママが曲の題名を見た瞬間、彼は顔を上げながらそれを持って走り出した!
タママ(バカ。バカだ。バカ野郎が。ばかバカ馬鹿BAKAバーカ!なんで、題名を思い出せなかった。あいつがあの時に弾いた曲は、オレに)
タママは自分の脳裏に前にモードレッドと話していたことを思い出した。
モードレッド『春に雪月花があればいいな』
タママ『なんで?』
モードレッド『この霊基のオレの好きな桜の花だ。あいりと出会った時がそれだったから運命だったんだよ。もしそれと同じぐらいの運命があったら、オレが春らしい曲弾いてやったな。まあ来ねーけどな!』
タママ『結構バッサリしてるなお前・・・;』
春よ、来い
タママ「どうしてあの言葉を忘れてたんだ・・・!」
そのことを思い出したタママは走ろうとした瞬間につまづいてしまう!
タママ「いったぁ〜・・・;なんですかもう・・・」
しかし、彼の後ろにはエネミーの一体が・・・
タママ「ぎゃあああああーーーーー!!!」
その叫びを少し離れたところで聞いたモードレッドは首を傾げる。
モードレッド「タママ・・・?」
モードレッドはすぐさまタママの方に向かったが、すでに彼の帽子だけであった!
モードレッド「タママ!!」
その直後に異変に気付いたアンメアとましろが来た。
アン「どうしましたの!?」
モードレッド「タママが、拐われた」
メアリー「ええっ!!?」
ましろ「うそやん・・・;」
タママが拐われたことによりアンが行った偵察から犯人を割り出した!
アン「タママさんを拐った犯人割り出しましたわ!犯人はあの雪の女王の城にいる伏兵クラスのエネミーです!」
メアリー「僕達がもうすぐ辿り着くことを勘付いたんだね。だから、唯一の生者であるタママを拐ったってことか・・・!」
ましろ「どうするんや?」
モードレッド「ああ。助けに行くしかないだろ」
モードレッドはクラレントを構えながら走り出す!
モードレッド「では行くぞテメーら!!」
一方の拐われたタママは手を手錠で縛られた状態で衛兵のエネミー達により連れ出されていた。
タママ「・・・」
タママが不安げな表情を浮かぶ中でようやく足が止められ、衛兵のエネミー達に身体を押されたタママは目の前にいる人物のもとに出された。
雪の女王「無礼。まだ命を出されてないのに捕虜に対して乱暴に扱わないで」
衛兵のエネミー「・・・!失礼しました女王陛下!」
雪の女王「下がりなさい」
衛兵のエネミーが立ち去った後、タママは目の前にいる人物、雪の女王の顔を見た。
雪の女王「はじめまして。別世界からの転移者。私はこの雪月界を治める雪の女王グレイス」
タママ「グレイスってウィンが言ってた同じぷよクエ組の女の名前!?」
タママの言葉を聞いたグレイスは顔を彼の方に向きながら言う。
グレイス「・・・あの子に会ったの?」
タママ「フレッドさんによくちょっかいかけにいってるのを目撃してるから。悪意を持たれることは少ない方だと思いますけど」
タママの話を聞いたグレイスは窓の方を見ながら言う。
グレイス「なら、私の目的は尚更達成しやすいわね」
タママ「達成・・・?」
グレイスは淡々と自分の目的を明かす。
グレイス「私の最終的な目的はチェリーワールドをも我が雪の中に埋もれさすようアーチを作ること。そのためにそれに関係する漂流者をずっと探していたの」
タママ「・・・!」
グレイス「まあ誰が飛ばしたか知らないけど、好都合だと捉えたわ。このパイプオルガンを使った魔法とあなたの身体を材料にそのアーチが作れるとね」
タママ(ボクを生きたまま錬成するためにわざわざ拐いに来やがったのか・・・!!)
一方、ようやく辿り着いた雪の城の地下から潜入した三人(+ましろ)は並いる伏兵や衛兵のエネミー達を次々と倒しながら歩を進めていた。
モードレッド「数が多いが、雑魚敵ばっかりだぜ!」
メアリー「これなら何とかなるかもね」
しかし、突如パイプオルガンの音色が聞こえた!
モードレッド「パイプオルガン・・・?(だが、なんか嫌な感じだな・・・」
その音色が止んだ途端に下から大量の水が溢れ出した!
アン「水・・・!!?」
モードレッド「がばばばばば(溺れかけてる」
水の中で三人が泡を出しながら溺れかけるが、ましろが横を見ると何かを発見した!
ましろ「これは・・・!一か八かや!」
ましろはカッターを使って発見した何かをあるものに錬成させ、それを三人に投げつけた!
ましろ「船や!早よ乗りぃ!」
三人「!!!」
三人はましろが作った船に乗った後、生き残った巨大エネミーが立ちはだかって来た!
メアリー「まだいたのか!舐めるなよ海賊を!」
メアリーがカトラスで斬りつけた後、アンに呼びかけた!
メアリー「アン!」
アン「これが二人の絆ですわーーーーー!!!」
アンがマスケット銃で援護して巨大エネミーを撃ち抜いた!このコンビネーション攻撃が生前に捕縛する寸前まで戦い抜いた逸話を持つ宝具「比翼にして連理(カリビアン・フリーバード」・・・!!
モードレッド「思い切りのいい女どもだな・・・!」
ましろ「うんうん。これこそが大海賊時代で名を馳せた二人一組の女海賊、アン・ボニーとメアリー・リードやで・・・!」
船が地上にまで上がり、地下から抜け出せた後にアンはメアリーが体調を崩しかけたことに気付いた。
アン「メアリー!?」
メアリー「ごめんアン。ちょっと足が崩れかけてるかも・・・」
アン「いいんですよ。ごめんなさいお二人とも、私達はあちらで少し休ませてもらってもよろしいです?」
モードレッド「ああ。行ってこい」
ましろの筆談「任せとき」
アンがメアリーを連れて休んで行った中、モードレッドはましろに訊ねる。
モードレッド「・・・そろそろ言わねーのか?」
ましろ「えー。何言ってるんや。アタシに隠し事なんて」
モードレッド「あいつのことでオレに謝りたいんだろ?アイシラ」
その名前を聞いたましろは突如ピタッと笑いを止めた。
ましろ「・・・いつから気付いてた?」
モードレッド「最初にあいつの親友だったお前を見た時からな。お前が気付かれないようにエセ関西弁を使ってんのはわかるぜ」
それを聞いたましろはクスッと笑いながら話す。
ましろ(アイシラ)「・・・そうだよ。あの時はあの子の家の妨害もあって助けに来ることができなかったんだ」
モードレッド「・・・」
ましろ(アイシラ)「駆けつけた時はもう遅かったんだ。あの子のサーヴァントだったキミが生きてくれたことは嬉しかった、けど・・・ごめん、本当にごめんね・・・!」
自身の正体であるアイシラだった時の口調に戻ったましろは涙ぐみながらながらモードレッドに謝った。彼女はその頭をポンと撫でながら言う。
モードレッド「あの時は確かに恨んだが、それはお前にじゃない。あいつを陥れた身内にだ。お前に対しては恨みもへったくれもない・・・」
ましろは涙ながらに笑顔を浮かべた・・・。
- 雪月に小さな花びらを(後編)(その2) ( No.426 )
- 日時: 2025/03/28 17:21
- 名前: 桜 (ID: yjbtW0vq)
一方、王の間ではグレイスが高い丸台の上に座らせられたタママを後ろにパイプオルガンの方に向かっていた。
グレイス「もうそろそろ弾いてあげるわ」
タママ「こんなところで死ぬのは嫌ですぅぅぅぅぅー!!!」
しかし、弾く直前に扉がドッカーンと壊された!
グレイス「誰?」
渦巻く煙が消えたら、そこには・・・
モードレッド「タママを、返せ・・・!」
タママ「モー公・・・!」
自分を助けに現れたモードレッドの姿を見てタママは思わず涙を浮かべる。その彼女の後ろからアンメアとましろがひょっこりと出て来た。
アン「私達も」
メアリー「いるよー」
ましろ「待たせたなぁ」
タママ「みんなも!」
彼女達の姿を見たグレイスはエネミー達を魔法で呼び出す!
グレイス「命令よ。妨害しなさい」
グレイスの命によりモードレッド達に立ち向かおうとするが、次々と一掃されていった。
メアリー「こんなの敵じゃないよ!」
アン「ここは私達に任せてモードレッド、今のうちにタママを!」
モードレッド「おうよ!」
モードレッドはクラレントを使ってタママのいる高台の方にまで飛んだ!
モードレッド「来たぜ!」
タママ「あ・・・」
自分を助けに来てくれたモードレッドの姿を見たタママは思わずたじろってしまう。
今日の夜明けは・・・「悪かったな」
モードレッドの呟いた言葉を聞いたタママはぱっと彼女の方に向いた。
モードレッド「急に抱きしめられたからびっくりしてたんだ。まさかあんな抱きつかれるなんて思わなくてな」
タママ「(あ、そっちだったか;だけど・・・)オレも、悪かった・・・」
すると、カレカノシチュスタンプカードが光り出し、四つ目のスタンプが記された!
ましろ(アイシラ)「おー、またアタシの願いが叶ったんやな。〝喧嘩した後にお互いに謝って仲直り〟!」
モードレッド「果たしてこれでいいのか・・・」
その様子を見たグレイスは動きがよろけていた。
グレイス「う・・・」
パイプオルガン「女王陛下。ここは私にお任せを」
すると、パイプオルガンが自分の音色をかき鳴らし始めた!
モードレッド「この音はあの時の・・・お前は・・・」
すると、突然アンの方に異常が来した!
アン「あぐっ・・・!」
メアリー「アン!大丈夫!?」
すると、アンが自分のマスケット銃をメアリーの眉間の方に向き始めた。
メアリー「アン・・・?」
撃たれそうになったところを間一髪でモードレッドに助けられた!
メアリー「モードレッド!」
モードレッド「気をつけろ。あの妖怪メロン女は今回の発端に操られてやがる!」
タママ「発端!?」
その言葉を聞いたタママはパイプオルガンの方に向くが、パイプオルガンはせせら笑っていた。
パイプオルガン「そうです。我が女王陛下を操ったのもあの地下室で水を出すように差し向けたのも、この私の音色なんですからなぁ・・・!」
今回の発端として、その本性を露わにしたパイプオルガンを前にタママは訊く。
タママ「それなら・・・お前の目的は、なんですか?」
パイプオルガン「それは決まっています。チェリーワールドと雪月界の二つの世界、両方とも我が支配下に置くことです。とある方に置き去りにされた私ですが、そこで思いつきました。どうせなら私が影の王となり、幾多の世界を支配してやろうと・・・!そのために哀れな哀れなひとりぼっちの雪の女王を利用しましたからな」
モードレッド「貴様・・・!」
パイプオルガンの言葉に三人(+ましろ)の顔には怒りの表情が浮かんだが、彼は話を続ける。
パイプオルガン「ではお行きなさい。今度は共に逝けるのですから・・・!」
メアリー「アン・・・!」
パイプオルガンによって操られたアンはマスケット銃で撃ちまくるが、三人は別々に分散した状態でそれを避けた!
モードレッド「相方が呼びかけてるから目を覚ませー!」
タママ(確か生前のアン・ボニーは捕縛された後に・・・これじゃ・・・)
すると、アンは何かを呟いた!
アン「いや・・・逃げて・・・メアリー・・・!」
モードレッド「!まだ自我が残っていたか!」
ましろ(アイシラ)「あれは心底ではあのパイプオルガンに抵抗しとるな・・・」
だが、このままではアンの心底さえもパイプオルガンに操られてしまうのだろう。そう考えたタママは咄嗟に彼女の方に飛んだ!
タママ「させるか!」
モードレッド「タママ!」
タママは拳を飛びながら口を動かした。
タママ「メアリーを「また」先に逝かせんな!」
アン「・・・!!」
タママの拳がアンの脇腹を掠った後、彼女のマスケット銃がカタンと落とされた!
タママ(わざと当たらなかったけど、これなら・・・)
アン「メアリー・・・?」
アンの様子が通常の状態に戻ったことでメアリーが駆け寄った!
メアリー「アン・・・!」
メアリーを見たアンはポロポロと泣き出しながら彼女に抱きついた!
アン「ごめんなさいメアリー!危うくまたあなたを先に逝かせるところでした・・・!」
メアリー「・・・!」
メアリー・リードは捕縛後に獄中で熱病を患ったことによる最期があった。反対にアン・ボニーは父親が手を回して逃亡に成功した後に普通の人生を全うしたという。だからなのかサーヴァントになってからは、お互いに先に死なせたくないのだ・・・。
モードレッド「・・・」
すると、持ち直したグレイスが杖をタンと鳴らした!
グレイス「待ちなさい。こっちも忘れてないわよね?」
その直後にグレイスが氷の魔法を出させた!
グレイス「まさか私が氷を出せること気付いていないわよね?フィンブル」
その氷の魔法で四人に攻撃するが、モードレッドがクラレントで攻撃を弾き返した!
モードレッド「そろそろやべーな。あの女王サマを助け出さないとな・・・!」
モードレッドはタママの方を向き、それに気付いたタママは頷く。
タママ「あまり強い力を出せないがーーーーー令呪を以て命じる。今こそ影の王を名乗る者を討て、モードレッド」
令呪三画を使ってまで自身に刻まれたモードレッドはすぐさま飛ぶ!
パイプオルガン「ふん。どれだけ令呪三画を使おうともこの私の音色には・・・」
パイプオルガンは再びかき鳴らそうとするが、モードレッドの飛び蹴りに阻まれてしまった!
モードレッド「三度もさせるか!」
パイプオルガン「なっ・・・!!」
その様子を見たグレイスはモードレッドに問う。
グレイス「あなたは私に対して叛逆するつもり?」
モードレッド「ああ、叛逆するさ!だけど、お前に雪を吹雪かせるのを見る方が哀れだからな!そしてこのクラレントで安らぎを得てやんよ!」
モードレッド「お前の心を凍りつかせた、その氷を解かしてでもなぁ!!」
モードレッドの宝具・我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)によりパイプオルガンが叫びながら粉々に粉砕され、グレイスは壁に追いやられた!
グレイス「う・・・ぐぅ・・・!」
グレイスは目の前のモードレッドを見た後、その胸元を突かれた・・・!
グレイス「ア・・・ア・・・アアァァアア」
貫かれたのは彼女ではなく、彼女の中にあったパイプオルガンによる音色だった。今の彼女の叫びがその証拠であった・・・
タママ「モー公・・・」
モードレッド「見てみろよ。ほら」
モードレッドが指した方向を見ると、そこには立ち尽くすグレイスの姿があった。
アン「これは・・・」
ましろ(アイシラ)「それがこの女王様の素顔やで」
ましろはパイプオルガンの破片を持ちながら説明した。
ましろ(アイシラ)「このパイプオルガンはおそらくチェリーワールドから持ってきたものやろ。なんかのダークパイプオルガンってやつ」
タママ「闇の楽器・・・!」
ましろ(アイシラ)「そういう類やったんか。普通は意思があそこまで示されないものやと聞いたんやけど、何らかの力が増幅されたんやな。そしてこれがこの城でずっとひとりぼっちだったこの女王様と偶然にも共鳴してたってことや・・・誰が置いたかは知らんが・・・」
すると、正気に戻ったグレイスは静かに呟く。
グレイス「・・・そうよ。この雪月界の統治者として、ずっとこのお城で暮らしていたの・・・この世界を動かすための装置・・・それだけで私が生まれた・・・だけど、私は寂しかった・・・外の世界の明るい声を耳にするたびに疎外感に苛まれて苦しかった・・・だけど、私はそんなものには・・・」
メアリー「違うと思うよ」
メアリーの言葉にグレイスは思わず顔を上げた。彼女は話す。
メアリー「それが人としての感情じゃないか。単に世界を動かすための装置なら、その感情は出てこないよ。もちろん僕達だって、タママだって同じ。人間人外でさえも人の心があれば、出てくるものだってタママから聞いてるんだ・・・だけれど、なくさないようにしてるんだって。まあ、人の心があってもそれがわかるのは別だけどね。僕達も生前に同じようなことしてるしさ」
モードレッド「確かに言えてはいるな;」
メアリー「とにかくキミは、単に人に歩み寄りたいだけだ。もし寂しいなら、最初から話せば良かったんじゃないかな・・・」
メアリーの言葉にグレイスは彼女の手を握りながら言う。
グレイス「あなた達はサーヴァントでも元は人間なのね。手が温かいわ」
メアリー「そりゃね」
グレイス「ありがとう・・・」
雪月界の空が元の穏やかなものに戻った後、モードレッドは立ち上がる。
モードレッド「これで解決したと言っていいな。行くぞタママ、ましろ」
グレイス「待ちなさい。行く前にこれ」
別れ際にグレイスから渡されたものを見て、モードレッドは少し驚いた。
グレイス「地図よ。あなたの大切なものの一つである場所が記されたもの。なんで移されたかは知らないけど」
モードレッド「・・・感謝するぜ女王サマ。じゃあ、あばよ!」
タママ「あ、バイバイですぅ!」
ましろの筆談「またなー」
二人(+ましろ)はその雪の城の窓からぴょんっと飛び降りた!
アン「あっ、待ちなさーい!私達よりも先に行くなんてー!」
メアリー「ホントだよね!タママ、ちゃんと聞いてよ!アンを助けてくれてありがとー!」
アンメアは笑顔で手を振り、グレイスはそれをただ笑顔を浮かべて二人の姿が見えなくなるまで見続けていた・・・。
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