二次創作小説(紙ほか)
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- 日常日和。5
- 日時: 2025/09/30 17:20
- 名前: 桜 (ID: ZZpzcnXb)
おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!
「目次」
「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510
「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548
「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76
「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125
「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147
「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388
「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560(更新)
「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25
「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245
「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317
「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470
- 五の儀、星へ届けるハーモニー(その2) ( No.386 )
- 日時: 2025/02/03 17:25
- 名前: 桜 (ID: QaTT9JyW)
あいり「姿が変わってる・・・!?」
クルル「今その星霊石の性質を突き止めたぜェ〜」
割り出したその星霊石の性質の詳細をクルルがコンピューターを操作しながら話す。
クルル「その星霊石は心の弱い奴につけ込んで、自分の傀儡として取り込むことで持ち主の能力を自分のモノにする奴なんだな。だが、これでも不完成な形だが・・・あとちょっとすれば、奴の傀儡として完成だ・・・!」
デオン「つまりこのままいけば、その厄災を倒してもあの子は助からないってことか・・・!?」
ギロロ「冗談じゃない!あいつが完全に奴に取り込まれてたまるか!」
キッド「総攻撃だぁぁぁぁぁーーーーー!!!」
一同はトララを引き離すべく、星霊石に攻撃を仕掛けるが、トララのトランペットによる防御術により悉く阻まれた!
龍馬「これは完全に防がれてるね・・・」
以蔵「つか、あいつがちょこまかと動いてるんじゃぁぁぁぁぁー!!!」
すると、ダークトララが偶発的に落とされたモンスターボールから彼女のポケモンのプラスルのドレミとマイナンのナナオが出てきた!
ドレミ「何ー?」
ナナオ「え?なんでトララがあんな姿になってるの・・・?」
リップ「危ない!」
星霊石に攻撃されそうになったドレミとナナオをリップが庇った!
チャラ王「リップ!」
リップ「平気!二人とも、すぐにあなた達のご主人様を元に戻してあげるからね・・・!」
ドレミとナナオを知らないお竜さんがタママに聞く。
お竜さん「あのポケモン二匹はなんだ?美味そうなんだが」
タママ「トララのポケモン達だ。んで、そのプラスルとマイナンにはドレミとナナオという名前が付けられてるんだけど・・・」
すると、ゼオは何かに気付いた!
ゼオ「なあ、これならいけるんじゃないか?ドレミとナナオのあの技ならな・・・!」
王ドラ「!そうか、あれなら・・・!」
すると、二人はタケコプターを使ってリップからドレミとナナオを渡された後に二匹に呼びかける。
王ドラ「あなた達、ちょっと協力してくれませんか?あなた達の主人を元に戻せる兆しにはなるかもしれません」
ドレミ&ナナオ「うん!いいよ!」
王ドラ「よし!合図が来るまでちょっと待ちなさい!(キッド、天草さん、お願いします!」
王ドラに目で言われたキッドと天草は頷く!
キッド「これで元に戻せるならやるしかねーな!」
天草「はい。あくまでも可能性の話ですが・・・!」
王ドラがタケコプターを使いながら星霊石の周りを駆け回る!
おのれ、タヌキ風情がちょこまかと!
王ドラ「今ですよ!」
ドレミ&ナナオ「スパーーーーーク!!!」
ドレミとナナオのスパークにより星霊石が麻痺された!
ダークトララ「!」
キッド「チャンス!スペシャルドッカーーーーーン!!!」
天草「双腕・零次集束(ツインアーム・ビッグクランチ)!!」
二つの渾身の切り札により爆発が起きた!
フィン「麻痺をさせて一撃を喰らわすというわけだな!」
ディルムッド「これならあの厄災から彼女を引き離せるでしょう・・・!」
誰もがそう思っていた。しかし・・・
王ドラ「ウソ!バリケード・・・!!?」
トララが直前に奏でたことで超強力なバリケードにより防がれてしまった!さらに言うなら麻痺も解除されている・・・!
ガレス「麻痺されたんじゃなかったんですか!?」
小太郎「いや、勝手に解かれてます。つまり星霊石の麻痺を解除した彼女を引き離すことを優先させなければ、どうしようもない・・・!」
ぽぽか「そんな・・・!」
今の策が失敗したのではどうしようもない。誰もがそう思っていた・・・
ホルル「・・・」
そんな中でもホルルは自らのホルンをケースから取り出す。
ホルル(私はお前にどれだけ憎まれても構わん。だが・・・)
ホルルは唇にマウスピースを当たらせる。
ホルル(聞け。これはお前が高熱にかかった時に安心するように吹いた曲だ・・・!)
ホルンの音がストーンヘンジに響く。それはトララの意識の奥底にも響いた。
トララ(これは・・・あの時の・・・?)
それを聞いていた大半の一同の頭の中にホルルのテレパシーが響いた。
ホルル(介入するな。私にやらせてくれ)
アシュヴァッターマン(マスター・・・)
トララはそれを聞いて優しい記憶を思い出しそうになるが、星霊石がそれを阻んできた!
惑わされるな!それは自分で作った曲なのだぞ!劣等感を抱えるはずだ!
トララ(そうなんだ・・・いやです!お姉ちゃまの作った曲なんか聞きたくない!)
ダークトララは星霊石に攻撃を指示するが、それをヴリトラに阻まれた!
ヴリトラ「させるか!貴様のための演奏じゃ!たっぷりと聞け!」
ホルルはテレパシーでトララに呼びかけた。
ホルル(トララ。やはり覚えていなかったのか・・・これはお前があの時に口ずさんでいた曲だったのに)
トララ(え?)
ホルルの告白にトララは顔を上げた。
ホルル(それがよかったから曲として思い起こした。完成するのに少し時間がかかってしまったが・・・今もあの時ほどよかった曲なんてなかったよ)
ホルルはテレパシーを通して妹のトララに謝った。
ホルル(ごめん。だが、あの時も本当はお前を心配していたんだ・・・)
トララ(・・・!)
トララ(お姉ちゃまが心配してくれた?褒めた?私の、作った曲を・・・?)
トララは気付けばトランペットで二重奏という形でホルルの演奏に合わせた!
何をしている・・・!?
ホルル(トララ?それは・・・)
トララ(えっ?あの時は曖昧にしか覚えてないから勝手に作りました!)
ホルル(お前らしいが・・・素晴らしい。ならば、私も・・・!)
ホルルとトララは二重奏を通じて会話しだした・・・
トララ(ちょっと!お姉ちゃま、走りすぎです!)
ホルル(そっちが合わせろ)
トララ(だーかーらー!私の音を聞いて下さいよ!)
トララのトランペットはホルルのホルンに食らいつきつかれつつもアンサンブルとして成り立っていた!
トララ(どうですか?)
ホルル(ああ。いい、な・・・)
そのハーモニーを聞いた大半の一同も思わず聞き惚れていた!
トリスタン「いい演奏です・・・」
サンソン「トレビアン・・・」
やめろ!やめるのだ!お前は・・・!!やめろおおおおおー!!!
すると、光が浴びた後・・・
トララが星霊石から引き離されたことで元の姿に戻った・・・!
トララ「あ・・・」
ドレミ&ナナオ「トララー!!!」
トララに大半の全員が駆け寄った。それを見た星霊石はさらに怒りに触れ・・・
おのれおのれ!我をここまで怒りに触れさせたこと、覚悟しろ!
カービィ「わわっ!ヤバい!」
しかし、空から無数の銃撃が星霊石に浴びさせた!
ナーサリー「銃撃?」
モードレッド「いや、これは宝具。まさか・・・!」
全員が上を見上げたらまさしく魔王とも称されるアーチャー・・・!
ノッブ「ここぞという時に奴を封じたぞ!ぜひもないよね!」
カービィ「ノッブ!」
ノッブの宝具により星霊石が人を傀儡するのは不可能となった・・・!
我の手を封じるとはなめくさりおって・・・!
アシュヴァッターマン「マスター!俺に宝具を回せ!」
ホルル「あの星霊石はそれでも防御が高い!令呪を使っても倒すのに無理がある!」
しかし、ドラえもんが前に出た!
ドラえもん「いや、倒せるよ!ぼく達の親友テレカの力も与えればいいんだ!」
ケロロ「そうか!親友テレカは令呪と同等以上の力があったでありますな〜!」
それを聞いたホルルとアシュヴァッターマンはお互いを見ながら頷いた後、ホルルは自分の右手に宿る令呪を光らせた!
ホルル「令呪を以て命ずる。アシュヴァッターマン、私を守っていた星を、炎で天へ放て」
ホルルから令呪を受けて力を与えた後、ドラえもんズも親友テレカを取り出した!
ドラえもんズ「我らドラえもんズ!!!」
ドラえもんズの親友テレカの光を浴びたアシュヴァッターマンはこれまでにない力を宝具に込めた・・・!
アシュヴァッターマン「大人しく逝きやがれぇぇぇぇぇーーーーー!!!転輪よ、憤炎を巻き起こせ(スダルシャンチャクラ・ヤムラージ)!!!」
ホルルの令呪やドラえもんズの親友テレカの力を受けたアシュヴァッターマンの宝具により星霊石は粉砕された・・・!
カルナ「ようやく終わったか・・・」
しかし、倒されたものの完全には粉砕されておらず残っていた残滓が王ドラやタママ、トララの三人に及んできた!
王ドラ&タママ&トララ「!!?」
アイオーン「馬鹿な・・・!?」
- 五の儀、星へ届けるハーモニー(その3) ( No.387 )
- 日時: 2025/02/03 17:27
- 名前: 桜 (ID: QaTT9JyW)
気付けば三人が飛ばされた場所は暗い空間の中であった。先に目を覚ました王ドラが二人を起こす。
王ドラ「二人とも、大丈夫ですか!?しっかりしなさい!」
タママ「タマッ!?ここは・・・」
トララ「どうやら星霊石の残滓に取り込まれたみたいです・・・」
三人は突如光った方から声が聞こえた。
王ドラ「これは誰かの泣き声?」
タママ「行ってみるですぅ」
三人が光の中に入ると、そこはタママとトララには見覚えのある草原であった。
トララ「ここはケロン星の・・・!」
トララは遠くで何かを発見した。そこには泣き叫ぶホルルと・・・
トララ「・・・僕・・・?」
トララは覚えていなかったが、この時、幼い彼女は姉のホルルの不注意による事故で死ぬはずであった。自責の念と悲しみに囚われたホルルの前にある光が現れた。
ホルル「!」
ーーーーー死の淵にある妹を助けたいのだな?その願いがあるならば、我に身を委ねよ。貴様の身と引き換えに妹に救いを与えるのだーーーーー
王ドラ「そうか・・・彼女の片目はそうだったんですね。大切な妹のあなたを死の運命から救うために・・・」
トララ「・・・っ」
トララは涙をのみつつ、自身の身を犠牲にしてまで救ってくれた姉のホルルに向かって叫んだ!
トララ「お姉ちゃま!!」
ホルル「!」
ホルルはその声に振り向いた後、トララは叫ぶ!
トララ「僕は生きます!たとえお姉ちゃまに助けてもらえなくても生きてやります!だから、未来で待ってて!」
そう伝えた後、三人は穴の中に落ちた。ホルルは自分の目の前で横たわる妹が息を吹き返すまでそれを見続けていた・・・
タママ「あ・・・」
次第に三人は無力感に囚われていた。王ドラはそれでも三人一緒に元の場所に帰るために踏ん張っていた。
王ドラ「・・・」
ーーーーーこれでわかったのだろう?結局決められた運命を覆せぬものがあるのだと。未来からのからくりタヌキである貴様なら我の言葉がわかるはずだ。
王ドラ(いや、違う。違う。違う違う違う。それでもちゃんと覆せた、というよりも切り開いた奴がいる。私はその人を知っている・・・)
王ドラはラビとアイオーンの姿を思い浮かんだ。そう、彼らはまさしく自分の決められた運命に押し潰されずに切り開くことができた人物・・・!
王ドラ(だから、その人達のためにもこんなところで止まってたまるか!)
王ドラはもうすぐ辿り着く出口まで懸命に無力感に抵抗するが、次第に歩みを遅めてきていた・・・
王ドラ(出口が見えたのに、あと少しなのに・・・)
だから、言っただろう。どんなに抗おうが、歩みを止まるのだからーーーーー
「じゃあ私はそれを否定する。絶対にこの子達の歩みは止まることはないってね」
王ドラは自分の背中を押す人物の声が微かに聞こえた・・・
王ドラ(ウソだ。まさか、「また」があるわけ、がーーーーー)
王ドラの背中を押す人物「私はこの子達のことは知らないからよくわからないけど・・・間違いなくこの子達は歩む力を持ってる。戦う力もだけど、何よりも大切な人を助けたい気持ちがね」
王ドラの背中を押す人物はにっこりと微笑いながら呟く。
王ドラの背中を押す人物「キミ達に何があったか私にはわからないけど言うね。ーーーーーよくここまで頑張ってきたね。私から言えることだけど、確かに才能があればいいかもしれないけど・・・それでもただ自分達の信じる気持ちに向かって進めばいいんだ。元は何の才能もないような、ただの平均レベルの一般人の私が言うことじゃないけどね!」
その人物は笑いながら、王ドラに呼びかける。
王ドラの背中を押す人物「だから、この子達と一緒に早く行ってあげて。まだここで終わりじゃないでしょう?」
王ドラ「・・・」
王ドラは後ろから静かに呟くように話す。
王ドラ「「また」助けたのですね?だったら、少しだけ振り向いていいですか?」
王ドラの背中を押す人物「えー?ここでわがまま言うんだね。一生懸命初対面を装ったのに・・・しょうがないなぁ、たったの一度だけだよ。一度だけならいいよ」
王ドラはその人物の方を振り向く。そう、「彼女」はキャメロット城の時に閉じ込められた石の中で心を折れかけた自分に発破をかける形で助けてくれた人物・・・!
王ドラの背中を押す人物「でも、私に二度も会ったことは内緒だよ?「彼」が泣いちゃうんだから!」
三人は気付けば、元の世界の空の上に移動していた。つまりこのまま行けば地面に落下・・・!
王ドラ「わぁぁぁぁぁーーーーー!!!」
タママ「なんですぅ・・・タマァァァァァー!!!」
トララ「短い人生でしたぁぁぁぁぁー!!!」
その寸前に誰かが王ドラを受け止めた!為朝に乗せてもらったトリスタンだ。
トリスタン「全く危なっかしいですね・・・」
王ドラ「トリさん!」
為朝「無事に脱出したようだな。タママやトララもパーシヴァルに救出された」
王ドラ「そうですか・・・私達を助けてくれてありがとう」
トリスタン達に助け出された三人は駆けつけた仲間達のもとに戻れた。
チャラ王「おお、脱出したか!」
トリスタン「ええ。あの星霊石の気配もありません。恐らく消滅したのでしょう・・・スヤァ」
ベディ「トリスタン!貴方はなぜこんな時でも寝るんですか!?」
トリスタンをベディ達円卓が叩き起こしに向かった後、トララはホルルの変化に気付く。
トララ「お姉ちゃま、その目・・・!」
ホルル「ああ、なぜか元の色に戻っているし、封印の能力も失っている。なぜだろうな・・・」
王ドラ(あの星霊石と決別したから・・・?)
王ドラはそう推察するが、そんな中でレララ達が起きた。
レララ「隊長、トララ!?何があったんダ!?」
ラババ「倒れてから目を覚まさなかったんだけど・・・」
果心居士「何ガ起こッたのデすか?」
段蔵「みな様。それは・・・」
彼女達と同じく起きたドルルも項垂れていた。
ドルル「あ・・・みなさん・・・」
トララ「ドルル!目を覚ましたのですね!」
バトルウィンドウズもスクリーンに大丈夫かの文字が映されたが、ドルルはホルルを見た。
ドルル「ホルル!?ごめん、私は・・・!」
ホルル「いや、もういい(お前のあの歌がなかったら、変わらないままだったからな・・・」
ドルル「でも・・・私はキレて、月島あいりにも酷いことを・・・!」
それを聞いたあいりはドルルに声をかける。
あいり「別にバーチャルアイドルが悪いわけじゃありませんわ。ただ一つだけ言うなら・・・やるならオリジナルをやりなさい!」
ドルル「!」
顔を上げたドルルに対してあいりは彼女を諭した。
あいり「あなたの歌もダンスも素晴らしかったわ。それはあなただけの、あなたにしかない長所よ。人の長所ばかり見るのではなく、自分にしかない長所や短所をちゃんと見ることね!」
ドルル「はい・・・!」
ひとまず解決と見たクルークは一息ついた。
クルーク「なんとかなったみたいだね」
ププル「やっと家に帰れるよ〜・・・」
すると、何らかの拍手が聞こえてきた。
ツースト「誰だ!」
その人物は拍手を止めた後、一部の人達以外の一同の前に姿を現しながらため息を吐く。
トリストラム「やれやれ。結局地球人の力を借りるとは・・・」
あおい「あなたは・・・?」
トリストラムを見たアシュヴァッターマンが舌打ちをしながら王ドラ達に話す!
アシュヴァッターマン「こいつだ!こいつがケロン軍の使者を名乗った後にマスターを縛り付けた奴だ!」
一部の人達以外の全員「えええええーーーーー!!?」
トリストラムの姿にギロロは驚く!
ギロロ「どう考えても地球人ではないか!」
ドロロ「いや、ケロン軍の最近の記録には確かにホルル小隊に地球を向かわせてるとあるでござる。ということはまさかそなたが介入を・・・」
ゼオは自分の杖をトリストラムに向けながら訊ねた!
ゼオ「答えろ。お前は何者だ?」
トリストラムにそれに鼻で笑いながら話す。
トリストラム「今は答えられませんね。あのお方の命令にも入っていないので」
ホルル「だが、名は私に教えたのではなかったのか?」
トリストラム「ええ、「トリストラム」という名前だけは。みなさん、どうやらお疲れのようですのでここは大人しく引き下がりましょう。目的のあれの「封印」も予想外ながら達してますし」
エージェント「こら待て!」
トリストラムがテレポートで立ち去る際に王ドラは彼の剣の鞘にある刻印を見た!
王ドラ(あのマークは・・・フェアリーナイト王国の・・・!?)
- 五の儀、星へ届けるハーモニー(その4) ( No.388 )
- 日時: 2025/02/03 17:29
- 名前: 桜 (ID: QaTT9JyW)
その後、クルルからの通信を通して(多少はサバを含む)今回の事態を知ったケロン軍はその間接的な原因の一人でもあったトリストラムを宇宙警察との協力の上で緊急指名手配。ガルル小隊を始めとした一部のエリート小隊が彼の足取りを追うことにし、地球側とされるCOMやタイムパトロールや秘密警察も各地で調査を行うことになったそうだ。
ストーンヘンジから帰還した一同は帰りを待っていた人達から大目玉を食らったものの王ドラが事の真相を説明。ついでにアネモネの正体がわかった夏美は思わず倒れて3日間は寝込んだことは言うまでもない。
そしてトララを含めたホルル小隊は今回の事態も含めた騒動により当分は謹慎かつ島流しの処分。期間中はケロロ小隊がその監視を担うことになったが、その島流し先は・・・
メルト「アナタ、相当死にたかったようね?」
ホルル「ふん、水の身体など大したことはない」
王ドラ(その島流し先がまさかの地球ってどういうことですかねー!!?)
なんとホルル小隊の島流し先は地球。ケロン軍の上層部曰く「田舎の星であっても一度は地球の多様かつ最低限の礼節のある文化に触れてきなさい」とのことだそうだ。それで今は古代中国にある王ドラの家でもつれになっているらしい。
レララ「まさか隊長が地球のからくりに恋をするなんてナ!」
為朝「私もこの身はからくりであるのだが」
トリスタン「二人とも、ダメですよ。彼は私の愛妾?ですからね。今アムールの手伝いをサボってまで来たので」
天草「と言ってますが、チャラ王はどうでしょうか?(チャラ王に電話」
チャラ王「わかった、帰って来たらお前えんずいバイルドライバーだからな?(^ω^#)」
トリスタン「天草・・・!!」
争いが争いを生む事態にもなるが、ホルルは王ドラに近づきながら言う。
ホルル「それに王ドラは私からのプロポーズを受け取った身なのだぞ」
阿国「そうなんですか!!?(大ショック」
王ドラ「そうでしたか?」
王ドラのすっとぼけた発言を聞いたホルルは口をあんぐりと開きながら言う!
ホルル「アネモネの時の私は大人になったらと言ったから今明かしたのだぞ!!?」
王ドラ「あれはアネモネちゃんだったから無効です!!」
ホルルの話を聞いたメルトは鼻で笑いながら話す。
メルト「からくりのアルブレビト、子供の姿でなければ想いを伝えることができない愚かな女なんて捨てなさい。それなら私と二人で水の中に閉じ込めるのはどう?拒否権はなくってよ?」
トリスタン「この毒婦!」
天草「ダメですよ彼は私の正室ですから!」
メルト「アナタのは聖杯を手に入れるための措置に過ぎないじゃない!」
果心居士「それなら改造をお勧めしましょう!(急に口調が流暢に」
王ドラ「あああうるっさあああああーい!!!」
アシュヴァッターマン(あんたも苦労してんだな・・・;)
そんな最中、ラババはパソコンをいじっている様子のドルルに聞く。
ラババ「ドルル先輩、新しいバーチャルできたんだ?」
ドルル「うん。今配信開始するところよ・・・!」
一方、「あいりん」の生配信のライブ会場だった場所では集まってくれた大勢のファン達を前に「あいりん」だったアイドルは彼らに謝罪した。
アイドル「みんな、今日は私のためにたくさん集まってくれてありがとう。そして今まで騙してごめんなさい・・・あの姿は月島グループのご令嬢である月島あいりさんの姿を模したものだったの。新しい私のバーチャル姿を見ても怒るかもしれないけど・・・これからも私を応援してくれますか?」
「あいりん」だったアイドルのバーチャルの前にファン達は一瞬だけ沈黙したが、すぐに拍手の音が聞こえた!
のだめ「流石にびっくりしたけど、どんな姿でも好きデスよ!」
峰「だからいつものようにあんたの元気な姿と一緒に歌を届けてくれ!応援するぜ!」
「あいりん」のライブ配信を見たことでファンになってくれたのだめや峰を始めとしたファン達に受け入れられたアイドルは可愛いとびきりの笑顔を見せた!
アイドル「みんなありがとう!新生アイドル、ドルるんの初ライブ、歌っちゃうよぉぉぉぉぉー!」
ファン全員「おおおおおーーーーー!!!」
「あいりん」だったアイドルことドルルは新生アイドル「ドルるん」として生まれ変わったのだ・・・!
ドルるんことドルルのライブを会場の外の方から見届けたあいりの方にモードレッドが声をかける。
モードレッド「よぉ、あいり。外から見てるじゃねーか」
あいり「モーさん。そうね・・・あの子が罵倒されるのがちょっと心配になったからせめてもの様子を見に来たけど、杞憂だったみたいですわ」
モードレッド「ドルルのアイドル伝説はこの地球にいる限り続けられそうだな〜」
あいり「ありえるわね」
クスクスと微笑うあいりにモードレッドはマスターである彼女の顔を覗き込んだ。
あいり「な、なに!?」
モードレッド「いや?もしもあいりんがお前なら、やっぱりこの顔だなと思って。今みたいに戸惑うような赤い顔だ」
あいり「変わりませんわねあなた・・・そうやって何人の乙女の心を弄んだんですの?」
モードレッド「別に弄んだつもりはねぇよ」
一方、以蔵は電話で快刀金融に桐明の行方を聞いたが、彼はすでに自ら申し出る形で出て行ったことを告げられていた。
伊庭「やっぱりいなくなったのか?」
以蔵「おん。自らお頭に申し出ちょった・・・(もし見つけたら、奴がクルークじゃったかは問い詰めるぜよ!」
一方、タママは何かを呟いていた。
タママ「あの時は誰がボク達を助けたのかは知らないですぅ。だけど、王ドラさんには悪いけど助けられなくていいかなと思ったんですよ・・・」
トラン(トララ)「タママ先輩ー!!あなたのために作ったお弁当です受け取ってー!!(はぁと」
タママ「今みたいにトララが追いかけなくなるからだよ!!(汗」
いつもの如く自分宛の弁当を渡そうとするトララから逃げ回るタママ。恋愛事になると過激なアプローチを行うのは姉妹共だったのかよ!!?
タママ「このままじゃヤバい!パールを呼び出して「タママ先輩、隙が多すぎですよv」
タママが倒れた拍子で生体恋化(アホトロン・フォーム)により人間時のトララの割と大きめな胸に埋もれてしまう!
トラン(トララ)「タママ先輩、とうとう人間時の僕の胸に・・・v」
タママ「ちげーよ離せ!!もし誰かに見られたら・・・!」
タママが上を見ると、そこには驚いた様子のモードレッドの姿があった(爆弾投下)
モードレッド(°д°)
タママ「・・・;」
トラン(トララ)「あ、倒れた拍子で弁当が崩れちゃいました!では名残惜しいけど、今日はバイバイでーす!お姉ちゃまにも進展報告しないといけないのでー!」
タママ「そういうことは大声で言うんじゃねー!!」
トララが立ち去った後、タママはしどろもどろでモードレッドに弁明しようとするが・・・
タママ「あの、これは・・・;」
モードレッド「別に怒ってねーよ。トララの方が勘違いしてるってわかるし。今のはパーシヴァルに言われたくないって顔だろ?」
タママ「違う!」
モードレッド「いや、弁明しなくてもいいぜ。約束は守るよ」
タママ「俺がモー公に変に思われたくなかっただけだよ!」
モードレッド「・・・は?」
タママ「タマッ!!?なんでもない今のは忘れとけ!じゃあな!」
顔が赤くなりながら走り去ったタママを見たモードレッドは数分後、たまたま夕飯の買い物に出ていたガレスに会った。
ガレス「モードレッド!今帰りなのですか?」
モードレッド「ガレス。そっちは夕飯の買い出しか?」
ガレス「はい!あの、モードレッド・・・さっき見ましたが、もしやタママ殿が貴方に我が王の話をしていたのですか?」
モードレッド「いや、そんなことねーよ。どうして思うんだ?」
ガレス「あなたがなんか気に食わない顔をしていたので。なのでタママ殿が貴方に我が王の話をしたのかと・・・」
ガレスはモードレッドの顔を見た瞬間に言葉を止めた。何しろ自分の目の前にいる、今の弟(妹)の表情はーーーーー
モードレッド「ーーーーーそうかよ・・・っ」
モードレッド「オレはそんな顔しながらタママと話してたのかよ・・・」
ガレス「・・・モードレッド、貴方はもしやあいり様のと同じ・・・」
それからモードレッドが何言われたのかは全く覚えていない。ただその中で自分が覚えていることはさっきタママに言われた時から顔が熱くなるほど赤くなっていること・・・
ゴルドール「うおおおおおワシのそこそこ一番のあいりんとのコラボグッズの在庫がぁぁぁぁぁー!!!やっとワシが再登場できたかと思えばオチ担当かぁぁぁぁぁー!!!(落胆のポーズ」
おわり
「後書き」
久々のオリケロが中心となって活躍してくれましたが、まさかの星霊石を引っ提げてくるなんて思ってなかったなー;フェアリーナイト王国についてもようやく進展の兆しが来そうだし。
様々な伏線を残しつつもようやく終わらせましたが、実は桐明にはこれから先のお話で最重要のキーパーソンになる予定がありますのでその時をお楽しみに!とは言ってもかなり大掛かりなテーマであるお話になるかもしれないがな!
よかった!感想OK
- 桜サイドの快刀家の事情〜三兄編〜(その1) ( No.389 )
- 日時: 2025/02/07 17:45
- 名前: 桜 (ID: U.L93BRt)
今回は長編の後の息抜きとしてずっとあたためてたネタを引っ提げて執筆!なかなかこういう機会はなかったから新鮮(ぇ)
「小ネタ」円卓の恐ろしさ
ガウェイン「憎きオレンジの悪魔に我ら円卓の恐ろしさを伝えてやります!」
ランスロット「ちょっと待て!!」
突然こんなことを言い出したガウェインにランスロットはなだめた。
ランスロット「なぜそんなことを?」
ガウェイン「あの男は円卓をなめるかのように翻弄してくるのです!加えてトリスタン卿は奴を好いているし・・・!」
ランスロット「(後者はいわれのない罪だろう;)気持ちはわかるが、何をするつもりだい?」
ガウェイン「これです!」
一方、それを知らない王ドラはいつもの修行から帰って来ていた。
王ドラ「遅くなりましたね・・・うちの奴らも夕飯を待っていることだし」
すると、誰かが王ドラに急襲して来た!
王ドラ「誰ですか!」
ガウェイン「オレンジの悪魔・・・今こそ貴様に円卓の恐ろしさを伝えに来たぞ!」
ガウェイン&ランスロット「とある人物から聞いたこの服をまとって!(ふたりはプリキュアのキュアブラックとキュアホワイトの格好」
王ドラ「」
おいいいいいー!!?大の男がプリキュアの格好すんなや!!?全国のプリキュア(特にふたりはプリキュアのキュアブラックとキュアホワイト)やそのファンに怒られるぞ!!?
ガウェイン「ふっふっふっ・・・奴は我らの今の姿を見て驚愕しています!」
ランスロット「ショック受けてるのだぞ!!?こんな格好やだ!!」
ガウェイン「何を言うのですか!あの黄色メガネのカエルが教えてくれたのです!1000円と引き換えに」
クルルに教えられたのかよ!!?ギャグカオス組の一人に教えてもらうなや!!
ガウェイン「さぁ、いざ勝負!今日こそ決着をつけますよ」
ベディ「剣を摂れ、銀色の腕(スイッチオン・アガートラム)ゥゥゥゥゥー!!!」
ガウェイン&ランスロット「ぎゃあああああーーーーー!!!」
偶然遭遇したベディが宝具で二人をしばいた後、彼は二人を抱えながら王ドラに謝った。
ベディ「申し訳ありません王ドラ殿!今から二人を連れて帰るので、また何かあったら私の方に連絡して下さい!」
王ドラ「はい、ベディさん。ありがとうございます・・・」
天草「今日は夕飯を食べてないようですが、何かありましたか?」
王ドラ「やっと円卓の恐ろしさを実感しました(あんなマッチョな二人をベディさんが軽々と抱えてるのを見たら一番恐ろしく感じますよ・・・;」
追記:円卓騎士は基本的にはみんなめちゃくちゃ強いのです
快刀乱麻。関西圏にある快刀金融の社長(ボスとも呼ばれる)の娘であり、アサシン・岡田以蔵のマスターでもあるポップン学園高等部の1年生。剣道部に所属しており、弓道部にはその付き人の弓弦がおり、下宿している東京にある学生寮には他にも3人の付き人が存在しており、以蔵や弓弦を含めて暮らしています。
そんな彼女には義理のも含めて兄弟が四人おり、その一人はもちろん義妹で星ノ宮学園中等部音楽科1年生の快刀小夢。上の兄弟には三人の兄がいます。この兄達が根は悪い人物ではないけれど、なかなかの曲者揃い。今回はそのうちの一人である三兄のお話をお伝えしましょうーーーーー
審判「1本!それまで!」
とある日のポップン学園の剣道部では練習試合が行われており、今回も最後まで勝ち進んだのは一番のエースとして目される快刀乱麻だ。
剣道部の先輩A「また快刀の一人勝ちかー;」
剣道部の先輩B「あいつ、部長からも期待されてるんだっけか?」
剣道部の2年の先輩達が話している最中に2年生のチャラ風な男の先輩が割って入ってきた!
チャラ風な男の先輩「でも、俺はああいう子は凛々しくていいよね〜」
剣道部の先輩A「確かに快刀は顔は可愛いんだがな。お前、また言ってんのか?」
チャラ風な男の先輩「俺、快刀さんを狙っちゃおうかな?」
剣道部の先輩B「無理だな〜。あいつ、下宿してるが実家がある意味太いから弓道部の蒼刻院がお付きでいるし、もう一人のお付きもなんか色んな意味でヤバい奴だって話だ。うちの女子部員達とか一部の男子部員の奴らも狙ってるって噂もあるらしいぜ〜」
チャラ風な男の先輩「ふーん(でも、俺の方が落とせるぜ。快刀さん、お前の隣は俺が付いてやる!」
チャラ風な男の先輩は早速と言わんばかりに乱麻に話しかけに行った。
チャラ風な男の先輩「快刀さん、だよね?話あるんだけど」
乱麻「先輩?部活での話なら手短にお願いしますが」
チャラ風な男の先輩「(ガード、かってぇな〜;)いや、そうじゃなくて・・・」
乱麻「あ、すみません。迎えの奴が来ました」
チャラ風な男の先輩(!!)
チャラ風な男の先輩は乱麻を迎えに来た人物の顔を見たが・・・
以蔵「乱麻!迎えにきちょったぞー!(まっこと格好えい羽織袴着用」
乱麻を迎えに来た以蔵の姿に彼に惚れている大半の女子部員達や一部の男性部員達がケチャップまみれに。もちろん初めて彼を目にした一部の部員達も心を奪われた!
チャラ風な男の先輩(えっ!?どう見ても悪いゴロツキそうだけど・・・別嬪なお嫁さん系のか!!?)
乱麻「迎えに来させて悪いな」
以蔵「今日は弓弦が委員会っていっちょるからな。確か図書委員じゃったか?」
チャラ風な男の先輩(くっ;完敗だ!!こんなモテ男が別嬪なお嫁さん男に勝てるなんて無理だぜ・・・;)
二人は帰路に付きながら雑談してる最中に以蔵が今日の夕飯を話していた。
以蔵「おん、そうじゃ。今日の夕飯、豚の角煮ぜよ」
乱麻「食う。もしや珍しく今日の博打で勝ったか?」
以蔵「今日も負けたからせめて気分を晴らそうとしたんじゃろうが!!(号泣」
そういえば、以蔵さんは博打に関して下手の横好きだったなー;そんな雑談している中でニット帽を被る男に声をかけられた。
ニット帽を被る男「わっ、男連れかと思ったけど、男の方が好みだね。今から俺とお茶しない?」
以蔵「は?」
すると、乱麻が無言でニット帽を被る男を殴りつけた!
ニット帽を被る男「」←殴られて気絶
以蔵「乱麻!?」
乱麻「行くぞ」
気絶しているニット帽を被る男をその場に残した後、以蔵は乱麻を叱った!
以蔵「さっきのはあんな殴り方はあかんじゃろ!せめてものわしに斬らせろ!」
乱麻「別に死にはしないだろう。それに街中だ」
すると、帰宅する寸前に近所に住む沢田のおばちゃんが話しかけて来た。
沢田のおばちゃん「あっ、二人ともおかえり!そういえば、寮の玄関に絵の具付いたのを見たわよ」
以蔵「絵の具?」
沢田のおばちゃんの言葉を聞いて、帰った後に探ったらまさしく彼らの学生寮の玄関辺りに絵の具らしき跡があった。
以蔵「これは・・・」
乱麻「ああ。原因わかった・・・」
乱麻がすかさず入ったら、そこで絵を描いている最中の人物の後ろ姿を見た!
乱麻「またか桂兄!」
桂馬「おー。おかえり二人とも!」
ポップン学園近くにある美術高校に通う三兄の桂馬の来訪により以蔵当番による夕飯は豚の角煮だけでなくサラダやちまきまで作ったりして振る舞った。
サエカ「桂馬様、また課題明けなのですね?」
桂馬「おーよ。そういう時に以蔵の料理が食べたいと思っててさ〜」
伊庭「そういえば、別の寮に住んでましたね。桂馬様の通う美術高校の寮生だから」
桂馬「そうだが、あそこの寮母さんがそういう時は融通聞かなくてさ〜。お、小夢、ちゃんとご飯食べてるか?学校でいじめられたりしてないか?」
小夢「食べてるよ。何もないってば」
桂馬「松平は仕事には慣れたか?」
松平「はい、今は」
理子「桃ちゃんは仕事がめちゃくちゃできるから助かってるわv」
松平「おいその名前で呼ぶなよ!!?」
桂馬「えっ、それが下の名前!!?」
桂馬の他の寮生達にも気さくに接する姿を見た以蔵はご飯をよそいながら言う。
以蔵「桂馬の奴、相変わらずじゃな」
弓弦「課題明けですからねー;」
すると、乱麻がご飯のおかわりを桂馬の方にあげながら言う。
乱麻「夕飯食べたら帰れ。桂兄の住む寮にも門限があるし、何より誰かに見られたら困る」
弓弦「ちょっ、ちょっと乱麻さん・・・!」
乱麻の気迫に大半の全員が思わず怯んでしまうが・・・
桂馬「わかった、帰るぜ。そろそろ菅野が探しに来る頃だしマキノを起こしちゃ悪いしな」
以蔵「すまんな・・・;(てっきりいつものように兄妹喧嘩するかと思えば・・・;」
桂馬が夕飯を食べた後に帰った後、以蔵を先ほどの桂馬に対する乱麻の態度について彼女をたしなめた。
以蔵「乱麻!ああいう言い方しちょったらあかんじゃろ!あれでもおまんの兄やき!」
乱麻「はいはい聞いてるぞー(桂兄がお前を狙ってるからこっちの態度がキツくなるんだろうが」
その翌日の休日、渋谷の街中ではクルークら男子達が遊びに来た女子達の買い出しに付き合っていた。
今回は以蔵さんを巡るギャグ
- 桜サイドの快刀家の事情〜三兄編〜(その2) ( No.390 )
- 日時: 2025/02/07 17:47
- 名前: 桜 (ID: U.L93BRt)
いつもの奴ら
クルーク「ラフィーナ達の勝った服とかの荷物持ちはきついなぁ;」
クー「本当そうだな。あ、メイヴの奴が今ラフィーナの嬢ちゃんと服を取り合ってやがる;」
エージェント「アイスを食べに行ってるアリシア達も今ほわん達が見てくれてるからこっちは楽だぜ?」
アイオーン「ガレスも胸を躍らせながらアストルフォと修練場(要はジム)に向かっている・・・」
ゼオ「腹が減ってきた・・・」←先程カツ丼特盛を3杯食べたばかり
流石に疲れてきた一部の男性陣を前にチャラ王は声をかける。
チャラ王「もうそろそろ出るそうだからあと少し我慢しろ;トリはこういう時は大人しくしてるのに・・・あれ?どこに行った?」
ベディ「そういえば、フィン殿やディルムッド殿と散策しに行くと・・・」
彼らから少し離れたところでは・・・
ディルムッド「やはり我が君もやめた方が良いかと!今はそんなこと・・・!」
フィン「いいではないか。美しい女性に声をかけに行くのだぞ?」
トリスタン「そうですよ。私はできれば美女の親子丼を望んでいますが」
チャラ王「オラオラオラスケボーのお通りだあああああー!!!(スケボーからジャンプからのドロップキック」
トリスタン「べぎゃっ!!!(クリーンヒット」
ディルムッド「トリスタン殿おおおおおー!!?」
三人(ディルムッドは全くの不可抗力)が複数の女性(しかも人妻やその娘も含めて)をナンパしようと察したチャラ王はトリスタンをフルボッコ。チャラ王は理性ある遊び人だもんな(だから人妻や不倫はNG)
サンソン「あれはほっといて大丈夫かな?」
ベディ「気にしないで下さい。彼には痛い目に遭った方がいいので」
エジソン「親友に対して意外と容赦ないなキミ・・・;」
すると、龍馬の方にお竜さんが帰って来た!
お竜さん「リョーマ、戻って来たぞー」
龍馬「おかえりお竜さん。焼き鳥食べて来た?」
お竜さん「ああ、ププルが奢ってくれた。土産もあるぞ」
アサト「マジで?じゃあ、俺はねぎま!」
ハッチン「俺はササミ!ヤスは!?」
ヤス「俺は自分の弁当があるからいい。ベンちゃんは?」
ベンちゃん「いえ、拙者も遠慮しますぞ」
すると、一部の人達が向こうで何やら騒いでたのを見る。
レガムント「あっちはなんか騒がしいな」
エージェント「ホントか?俺達で見に行くぜ。少し待ってろ」
エージェントとサンソンとチャラ王とトリスタンとアイオーンと龍馬とベディが騒いでる方向を見に行ったら、なんとベンツの四駆らしき車の前でスマホを弄るような男性がいた!
サンソン「どうやらあれはあの男性に向けた黄色い声のようですね」
龍馬「誰かを待ち合わせてるのかな?」
そんなこと考えていたら、目が合った瞬間にその男性がエージェント達の方に近寄ってきた。
エージェント「あ、すみません。すぐ行きますので・・・」
桂馬「こいつらが噂の友人だったかー」
エージェント「え?」
桂馬「菅野、連れてけ!」
すると、黒服らしき男性達がエージェント達をベンツの四駆に半ば強制的に乗り込ませた!その騒ぎの声をクルークが気付いて様子を見に来ていた。
クルーク「やっぱりまたなんか揉めてるのかい?」
しかし、クルークがひょっこりと出て来たらエージェント達がベンツの四駆に黒服の男達に乗り込ませられたのを見た!
クルーク「ええっ!!?ちょっとどういうことぉ!!?」
クルークが駆けようにも時すでに遅く、エージェント達が乗せられたベンツの四駆が走り去ってしまった!
クルーク(□д□;;;)あ・・・あ・・・;
シグ「メガネ、何があったー?」
クルーク「エージェント達がなんか誘拐された・・・;」
ハルトマン「ええっ!!?」
その直後、ププル達女性陣や遊びに来ていた子供組がそれぞれの買い出しや用事から戻ってきた。
ププル「どうしたの?」
ラーマ「エージェント達が誘拐されたそうだ・・・;」
アリシア「えっ!?まさかこないだのエージェントがやらかした際の恨みで!?」
ロージア「何やったんですかエージェントさんは!!?」
リップ「ちーくんやトリスタンちゃんもいないってことはまさか一緒に連れてかれたんじゃ・・・!?」
ガレス「ど、どうしましょう!?」
すると、近くで買い出しに出掛けていた乱麻達三人を見かけた。
以蔵「おい、これで全部か?」
乱麻「いや、まだチャンタ達の新しい首輪を買ってないぞ。そろそろ買わなきゃだろう」
弓弦「あー、確かに新調しないと・・・」
そんな三人にお竜さんが飛び込んで来た!
お竜さん「ナメクジー!」
以蔵「なんじゃあ!!?」
お竜さんが急に現れたことに驚いた以蔵だったが、彼女はそれを気にもせずに話す。
お竜さん「リョーマ達が誘拐された。力を貸せー!」
以蔵「げぇっ!!?」
お竜さんの言葉を聞いた乱麻は自分達の方に駆けてきたクルーク達に振り向きながら訊ねる。
乱麻「何があった?」
クルーク「エージェント達がなんか黒服らしきの男達にベンツの四駆らしき車に乗り込ませられて連れて行かれたんだ!どうせエージェントのいつものやらかしによるかトリスタンの女関係のもつれによる恨みかと思うんだけど・・・」
弓弦「ベンツの四駆!?」
それを聞いた乱麻は頭を抱えながら話す。
乱麻「その車ならこっちに心当たりがある」
メイヴ「本当なの?」
乱麻「ああ、犯人が向かったならこっちの方向だ!」
一方、とある高級料理店の個室に連れて行かれたエージェント達は桂馬から話を聞いた。
大半の全員「乱麻(さん)の彼氏!!?」
桂馬「そうだけど」
ベディ(意外と年上が好みなんですね・・・;)
桂馬は微笑みを絶やさずに話し続けた。
桂馬「まあなんだ。別に奢ってやるから好きなの頼んで・・・」
エージェント「乱麻となんか揉め事あったのか?」
エージェントに訊ねられた桂馬は思わず目を見開いた。
桂馬「なぜそう思った?」
エージェント「いや、彼女の実家がある意味太いんでね。それ関連の揉め事あったのかなーって」
サンソン(エージェント様!流石にそれは)
エージェント(何かあるかわからないからあえて駆け引きするんだよ)
それを聞いた桂馬は肩を整えながら言う。
桂馬「いや、揉めてはないよ?ただ乱麻の友人だって聞いたからお前らから話を聞きたいだけ」
チャラ王「話?」
桂馬「それはな」
すると、個室のドアがバンと開いた!クルーク達を連れてきていた当の乱麻達だ。
トリスタン「レディ・乱麻!?リップ達も!」
乱麻「いい加減にしろよ兄貴(・ー・#)」
大半の全員「えっ!!?お兄さん!!?」
桂馬が乱麻の兄だと知ったクルークは聞く。
クルーク「もしかして三番目のお兄さん?」
以蔵「おん、三兄じゃ」
クルーク「うわー;でも、王ドラが来なくてよかったね。あいつだったら突入の際に物を壊しそうだったもん;」
以蔵がクルークと親しい様子を見たのとそのクルークから王ドラの名前を聞いた桂馬は以蔵に訊ねる。
桂馬「この子らも以蔵や乱麻達の友達か?」
以蔵「友達・・・まあそんなんじゃな。なんだかんだでよくつるんちょる」
桂馬「よかった。それならこのあと、ここでご飯食べた後みんなで泊まりに行くか?」
以蔵「はぁ!?こいつらも泊まりに行かせるんか!?」
桂馬「いいんだよ。俺の予約したホテルにはめちゃくちゃ美味いディナーあるそうだって」
ゼオ「マジで!?みんな行こうぜ!(目がキラキラ」
エレナ「なんで食べ物のことになると人が変わるの;」
しかし、桂馬の言葉を聞いた龍馬が彼の以蔵に抱く想いを即座に察した!
龍馬(ホテルって・・・まさか・・・!?)
乱麻「以蔵!それなら今日の夜は回転じゃない寿司に行こうか」
以蔵「回転じゃない寿司は高いとおまんが言ったんじゃか?」
龍馬「なんなら以蔵さん、僕が高級居酒屋に連れて行こうか?一番高いお酒奢ってあげるよ」
以蔵「おまんとは嫌じゃスベタァ(酷」
龍馬(・ω・`)
龍馬や乱麻の様子や桂馬の言葉から今の状況を大体把握したアイオーンはオロオロしたが・・・
アイオーン(このままではまさしく以蔵の花は散らされる。ならば・・・その一計を使うには癪であろうが・・・)
アイオーンは意を決して「あの一計」を使った!
アイオーン「以蔵。神がここでの夕食を奢る代わりに我が貴様に幾多の金貨を貸し出す・・・」
以蔵「ほんにかぁぁぁぁぁー!!!?(目が$マークに」
桂馬「以蔵!!?」
龍馬&乱麻(アイオーン(君)ナイス!)
以蔵が桂馬から離れてアイオーン達の方に来た後にアイオーンは桂馬を見下ろしながら話す。
アイオーン「貴様には悪いが、ここでの金銭は我が請け負おう。さらば」
桂馬だけ個室から閉め出した後、龍馬が一旦扉を開けた後に言う。
龍馬「悪いけど僕の以蔵さんをキミにも渡す気はないからね?」
再度個室の扉を閉め出した後、桂馬はわなわなと震えていた・・・。
菅野「桂馬様・・・;」
桂馬(あの胡散臭そうな野郎・・・やはりそうだったか・・・)
その後に彼らがそれぞれ注文した料理を食べている間、以蔵はアイオーンにすり寄るように言う。
以蔵「いつ金貸してくれるんじゃ?」
アイオーン「神はここを出た後にすぐに聖域に帰還する(つまり直行で帰る」
以蔵「」
アイオーン様、すっかりフォローが上手くなってきたなオイ。
以蔵さんは金関係になると釣られる男(ぇ)
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