二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。5
日時: 2025/11/06 17:34
名前: 桜 (ID: CFpxvhHi)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584(更新)


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

第五幕:忍び寄る戦いの迫る時(その4) ( No.235 )
日時: 2024/03/18 20:07
名前: 桜 (ID: dFTsrC3s)

王ドラ「いやー、帰還は大荒れでしょうねー」


一方アムールに帰還に向かっている実動班は気分転換にと雑談で盛り上がっていた。中には物騒な話題もあったが。


天草「本当ですね。貴方、帰った後にあの男に気をつけなさい」
王ドラ「そんなことしたら殴り飛ばしてますよ」
ドラニコフ「・・・(王ドラの発言に少し怒ってる」
王ドラ「ドラニコフ、やっぱり怒りますか・・・;」


すると、ある映像が映し出された!高杉からだ。


高杉「小太郎君、離反おめでとう!阿国君も本格的に離反できたみたいだねー」
阿国「クソ社長・・・!!」


高杉はおちゃらけた態度だったが、王ドラは警戒を崩さずに問い詰める。


王ドラ「・・・あなた方を止めるために合戦を開こうとしたのはわかりましたか?」
高杉「うん、わかった。その果たし状、受けてやろうじゃないか。キミ達が勝った場合、解放してあげるよ?ーーーーーそこにいるキミの親友やあのミューモン達同様に逃れれたんだけどね?」


すると、高杉が見せたのは・・・






逃れはしたが、運悪く高杉側に囚われてしまったアッシュとスマイルだった・・・!!


アッシュ「みなさん助けてくれッスーーーーー!!!」






王ドラ「アッシュさん!!スマイルさん!!」
トリスタン「囚われの犬とミイラの図ですか・・・うわぁ・・・」
アッシュ「犬じゃねーッス!!」
スマイル「ミイラでもないヨー。まあ、早く助けに来てネ?」


高杉は合戦の内容の詳細を話した。


高杉「明日の合戦でキミ達が勝ったら大人しく降伏するよ。だけど、キミ達が負けた場合は・・・この二人は新選組による打ち首刑だ」
ドラニコフ「・・・!!!」
高杉「じゃあ明日待ってるよ!アディオス!」


高杉からの通信による映像が途切れた後に王ドラの闘志に火がついた!


王ドラ「・・・今にみてなさい・・・!!」






そしてその翌日。王ドラ一行はようやく合戦の準備を終えた。しかし、何かに気付いた。


王ドラ「そういえば、ブルンスピッツさんはどうしました?」
クロウ「(げっ!!)あ、あいつなら頭をぶつけて気を失ってるぜ(言えねー・・・俺達の知らぬ間に襲撃に遭ってたって・・・;」
王ドラ「・・・まあいいでしょう」


すると、以蔵が声をかけて来た。


以蔵「王ドラ・・・悪いが、今日はわしは行けん」
アサト(燕青)「えっ、なんで!!?」
王ドラ「シーラちゃんのことですか?」
以蔵「・・・」


以蔵の表情に王ドラはため息ついた後にその要望を受け入れた。


王ドラ「いいですよ。シーラちゃんはまだ子供です。護衛が一人でもつかないと意味ありませんから」
以蔵「!感謝するぜよ!なるべく勝っちょれ!」


そして王ドラは宣誓する!


王ドラ「目的は高杉側の降伏とアッシュさんとスマイルさん、沖田さんや土方さんの解放です!高杉側は強力なサーヴァントを従わせている。全力で私達を襲ってくるでしょう」






王ドラ「怯むな!いずれ世界を救う手立てに繋がりたいなら戦え・・・!!」
大半の全員「御意!!」
王ドラ「行くぞおおおおおーーーーー!!!」






一方、合戦が始まったことを知った高杉側は直己野勝家が訊ねていた。


直己野勝家「合戦が始まったが、どうするのじゃ?」
高杉「安心して。幸いにも城の入り口にはレーザーが使えるリアクターがある。面白い作りの巨大な戦艦からヒントを得て作り出したのさ!」
芹沢(・・・どうしようもなく、くだらんものを・・・;)
直己野勝家「おお!カッコいいなそれ!」


一方、王ドラ達が城の入り口にたどり着いたらリアクターが立ちはだかってきていた!


王ドラ「あれはメタナイトさんのところのリアクター!!?」
天草「いえ、あれは本物と違います。恐らく高杉晋作が作ったフェイクだ」
為朝「それならばこちらに考えがある。アサト、協力を要請する」
アサト(燕青)「えっ、俺?」


すると、為朝はアサトを自分のボディーに乗せて飛んだ!高杉リアクター(命名)を誘導するかのように撃たれるようにスタンバイした!


クロウ「無理だ!あれはどんな攻撃にも効かないとカービィからも聞いてるぜ!!」
為朝「だが、弱点は存在する。アサト」
アサト(燕青)「わかった。ほいさっさ!」


すると、アサトに攻撃されたリアクターが為朝を撃つ準備に入った!






為朝「射出準備、全完了。これより発射する」
アサト(燕青)「いけぇぇぇぇぇーーーーー!!!」






リアクターが撃ってきたところで為朝が避けた途端に壁に飾ってあった鏡が仇となってそれが吹き飛ばされた!


為朝「鎮圧完了」
アサト(燕青)「これがあんたのアイディアってわけか!」
シアン「すごいにゃ!それが弱点でもあるって気付いたんだね」


入り口を突破したことで王ドラは言う。


王ドラ「では向かいますよ!」


一方、高杉側はリアクターが破壊されたことに直己野勝家は慌てていた。


直己野勝家「おい壊されたぞ!どうするんじゃ!?」
高杉「彼があの巨大ロボアーチャーのサーヴァントとも契約してるなんて聞いてない!僕が欲しかったのに!」←奇兵隊を所有しているためスーパーヒーロー系の機械類には目がない
パラケルスス「羨ましがらないで下さい」


すると、高杉は次なる策に講じた!


高杉「じゃあ真っ当に戦うべきだね。頼むよ、新選組の二人、柳生さん、藤太君!」
沖田「はっ」
土方「・・・」
柳生「任せるがいい」
藤太「戦いは好かないがな」


一方、アムールでは一人残った以蔵がシーラに子守唄を歌っていた。


シーラ「・・・みんな・・・大丈夫?」
以蔵「ああ、大丈夫じゃ。あいつらなら勝つ。余計な心配しなくてえい」
シーラ「うん・・・むにゃ・・・」


シーラが眠ったあと、以蔵はその隙にこっそりとアムールを出た!


以蔵(高杉はわしに今日の合戦に参加するなと言っちょる。代わりにわしが龍馬達を助けに行っちょる間、シーラには手を出すなと釘を打った!待っちょれ、早く戻るぜよ!)


一方の高杉は昨日の以蔵の言葉を思い返していた。


以蔵『わしがいない間、シーラには手を出すなき。もし危害を加えたら斬っちゃる!』
高杉「意外と言うことは言うじゃないか。まあ普段ならわかりにくいけどねぇ」






シーラ「zzz・・・」


シーラが眠っている瞬間・・・






コッコッコッコッ・・・ガチャッ、ギィィィィィ・・・






続く・・・






何か・・・感想OK

第六幕:怨恨開花(その1) ( No.236 )
日時: 2024/03/23 12:13
名前: 桜 (ID: AQHMnU3E)

今回は王ドラ一行がまほろあ城に合戦を挑んだ末に待っていた衝撃の真実とは・・・!?


次回で最終回です。あとはもう好き放題に突っ走ってやるだけ。






ーーーーー語るのはこれが最後となる、話の結末を告げよう。


直己野勝家「何?阿国が離反した?」


直己野勝家は阿国が高杉側から離反したことを芹沢から告げられていた。


芹沢「まあいいでしょう。裏切り者に怒りが沸くなどあなたらしくもありませんぞ」
直己野勝家「・・・そうじゃな。阿国の処遇はあいつらを手打ちにしてからじゃ」
山南「・・・」


直己野勝家は阿国が裏切っていても自分達にはまだ勝算があることに高笑いしていた・・・。
これが幕間の結末である。






ーーーーーこれはどこかの過去の世界。


「何?セイバー陣営がアサシン陣営を倒した?」
「ええ、マスターが落ちこぼれの魔術師だと思いましたが、少し侮っていたようです。我らの身内とはいえ優勝候補のアサシン陣営を倒すのは相当なものだ。そのセイバーの実力ももちろんのこと、マスターの頭の回転の速さと抜け目のなさは平凡であるが故の資質だと認めるものですから」
「・・・そうか・・・わしは今は疲れた。少し休むぞ」
「はい」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「え?今なんて言いました?」
「此度の聖杯戦争の参加者のマスター全員を皆殺しにすると言った」
「正気ですか?とうとうボケたので?」
「正気だ。主催のわしの決断だ。主催者に逆らう権利はないはずだが?」
「お待ち下さい!せっかく此度の聖杯戦争がもう後半まで突入しています!マスターだけでなく、そのサーヴァントからも恨みを買いかねません!」
「知るか。サーヴァントも消えれば記憶は消される。こちらに矛先が向かってくることもないだろう。わしは今から我がひ孫と戯れねばならん。邪魔するな」
「お待ち下さい!おやめ下さい!!お祖父様!!!お祖父様あああああーーーーー!!!!」






ーーーーーそれから、ずっと後のお話。






まほろあ城内部では王ドラ一行がようやく乗り込むことができていた。


トリスタン「もう高杉晋作はこの先の部屋です!」
アサト(燕青)「早く向かうよ!」


すると、何らかの光が飛んでそれを王ドラが避けた!


王ドラ「流石天才剣士は伊達じゃないようですねぇ。沖田さん」
沖田「・・・」


すると、王ドラ一行は次々と現れた四人の出撃者達に囲まれていた!


土方「まさかここまで乗り込むとはな」
アサト(燕青)「あんたここまでしたら寿々姫が流石に泣くよぉ?」
ドラニコフ「ガウ!」


柳生「此度で勝利するのはどちらだろうか見極めるとしよう」
天草「ええ。此度の生こそ勝ってやりますよ(彼にも伝達を伝えておきましたので」
クロウ「天草、俺が援護するぜ!あんな怖い顔のジジイに誰が怯むかってんだ!」


藤太「戦は好かぬ。だが、かの鎮西八郎と英国(えげれす)の円卓の騎士と刃を交われることにはこれ以上の機会はない」
トリスタン「いえいえ、あんな大偉業を残したあなたには賞賛される謂れはないので」
為朝「だが、全力で射た(戦わ)せてもらう」


それぞれが戦う中でシアンは沖田に対してたしなめる。


シアン「沖田ちゃん、こんなこと続けてたらアイレーンちゃん達が悲しむにゃ!めっ!」
ウンディーネ「めー!」
沖田「確かにそれは心苦しいです。しかし、今は高杉晋作に心酔している身ですので」


すると、沖田が剣を構えながら言う。


沖田「ちょうど王ドラ様の強さをこの目で確かめたくなったので」
阿国「・・・王ドラ様!」
王ドラ「いいでしょう」






王ドラ「戦うなら血を吐いてでも死ぬ覚悟で戦え!!」






沖田は凄まじい剣技で王ドラのヌンチャクと打ち合った後に阿国の斬サブローを使った舞が飛ぶ。加えてウンディーネの水の壁を弾かせた後に見えたシアンの演奏によるストロベリーギターの力で編み出したハートの防御であと少しという時に防がれていた。


沖田(やはり人の長所を取り入れた戦い方をしている・・・足りない部分を互いに補っているあたり、さらに強さを増してきている!ならば、これはどうでしょうか?)


すると、沖田の剣技で王ドラのヌンチャクが壊れた!予想外の攻撃に王ドラは少し驚いた。


王ドラ「私としたことが少しぬかりました。ここまでやるとは・・・」
沖田(そりゃあね。我がマスター、アイレーン様達を助けるためですもん)


すると、沖田は宝具を王ドラに放とうとしていた!


沖田「死ぬ前にこれだけは覚えていて下さい」






沖田「自分がどうなっても、周りは知りませんからね・・・!」
王ドラ「ゾクッ」






沖田は自分の宝具ーーーーー最大の剣技を放った。






沖田「無明三段突き」






沖田の剣技により王ドラは吹き飛ばされた!


阿国「王ドラ様!!」
沖田「ぶっ飛ばされるだけ身軽だったってことですかね・・・」


すると、沖田は何かに気付いた!


沖田(ーーーーー今なんと?違う!今まで私の宝具を受けて貫くではなく、ぶっ飛ぶ相手は存在しない!ということはわざと・・・!)


すると、沖田は周りを見渡したらわざと吹っ飛ぶようにして避けていた王ドラの拳が飛んできた!


沖田「っ!そこだ!!」


その攻撃によってまほろあ城の一部が崩された!下に倒されたのは・・・王ドラだ。


沖田「私の勝利ですね・・・!」
王ドラ「くっ・・・(ここまでですか・・・あーあ」


すると、王ドラは沖田の顔に手を添える。


王ドラ「もったいないことをしましたね」






王ドラ「せっかくいい顔で、笑うようになってきたのに・・・」
沖田「・・・!」






すると、王ドラは下から沖田の腹を蹴った!


沖田「っ」


すると、王ドラはニッと笑いながら拳を彼女に繰り出した!沖田はぶっ飛ばされていた。


シアン「すごいにゃ・・・」
阿国(全く、あなた様という方は・・・)


王ドラは少しよろけていた。


王ドラ(やっぱり斬られてないとはいえ痛いですね・・・当たる直前に間一髪で避けていたから・・・)


すると、ウンディーネが何かに気付く!


ウンディーネ「!!王ドラ、うしろ!!」
王ドラ「え?」


すると、王ドラは刺し貫かれた。刺し貫いたのは・・・






最後の抵抗と言わんばかりに立ち上がった沖田だった。


王ドラ「沖田さ・・・」






一方、土方の強さにアサトとドラニコフは驚いていた。


アサト(燕青)「なぁ、バーサーカーの中でもあれは強い方かなぁ?」
ドラニコフ「ガウ・・・;(訳:ボクもよくわからない;」


すると、土方は自身の宝具をアサトに放つために走り出す!


アサト(燕青)「げっ、アンタの戦う理由は一体何なんだよ!!?」






土方「戦う理由など決まっている!俺がっ!!新選組っ!!!だぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」
アサト(燕青)「っ!!!」






すると、アサトはそれにより大ダメージを受けて倒れ込んでしまった!


ドラニコフ「ガウゥゥゥ!!?(訳:アサトーーーーーー!!!」


慌てたドラニコフに土方は銃を差し向けた!


土方「残すは貴様だ。狼もどき猫が」
ドラニコフ「ガウゥ・・・(訳:一体どうしたら・・・」


すると、ドラニコフは土方の丸い銃口を見た!


ドラニコフ「!!」


それによりドラニコフは自ら封印を解いた後に狼に変身した!


ドラニコフ「ウガアアアアアーーーーー!!!」
土方「これは・・・!?」


すると、ドラニコフがタバスコを飲んだ末にその炎を土方に吐き出した!


ドラニコフ「アオオオオオーーーーーン!!!!」
アサト(燕青)(流石強いけど、事態解決した後の処理はどうするんだろうねぇ・・・(遠い目)

第六幕:怨恨開花(その2) ( No.237 )
日時: 2024/03/23 12:13
名前: 桜 (ID: AQHMnU3E)

一方の天草とクロウは柳生と戦っているが、彼の何事も動じてなさそうな様子に流石に焦りが見えてきていた。


クロウ「やべえ!?ジジイの姿で召喚されてるのに息切れすらしてねえ!!?」
天草「流石冷徹と噂される兵法家かつ政治家。そういうのにも長けていたのですね?」
柳生「そうとも。清廉潔白だけでは押し切れぬものよ。現に貴様はそのように真っ当な理由であったからではなかったのか?」
天草「・・・」


天草は柳生にそのようなことを言われて生前の島原の乱を思い出していた。しかし、彼は目の前にいるセイバーが自分達反乱軍と敵対した討伐軍の一員であっても負けるわけには行かなかったのだ。


天草「(私はなんとしてでも全ての人類を救う。たとえ誰とも分かり合えなくとも・・・)小太郎殿!!」


すると、小太郎が柳生相手に奇襲をかけた!柳生は間一髪で止める。


柳生「・・・!」
小太郎「お命ちょうだい!!」


柳生の剣の跳ね返しによって小太郎が弾かれた後、クロウは愛用のギターのレッドトマホークを使って柳生に攻撃した!


柳生「ほう?」
クロウ「ほんのかすり傷だけでも傷をつけたな!」


クロウを跳ね返した後に柳生は天草の目を見た。


天草「これでも手を取り合わないわけではないのですよ?」
柳生(ふ。少しは顔つきが良き方に戻って来たか)






一方、トリスタンと為朝は藤太のいざという時の戦闘力の高さに少し驚いていた。特にトリスタンは前の禍いの種の件で英霊剣豪と成り果てた彼と戦ったことがあるとはいえそれでも変わらぬ戦術に畏怖を覚えていた。


トリスタン(前に会ったのとは何も変わらぬ、能ある鷹は爪を隠すような方です・・・)
為朝「少しは楽しめる」
藤太「お主らも良き戦いぶりであるぞ!流石伝説に恥じない通りだ」


藤太がこんなに優しい顔をしながら褒めてくれるが、トリスタンは彼が本気の実力を自ら出していないことに勘づいていた。つまり彼はそれだけの実力を出してもまだ本気を出していないことになる。


トリスタン「(ただ弓を鳴らすだけでは通用しない。となればーーーーー)これでどうだ!」
藤太「!」


すると、トリスタンが放った音の刃がトラップワイヤー代わりに藤太の右足に絡めついた!


藤太「なかなかやるな!足を絡めとるとは!」
トリスタン「動きを止めるのは一瞬だけです。為朝殿!」
為朝「承知。朽ち果てよ」


為朝は自身の宝具を為朝に放った・・・!






一方、それを映像モニターで見ていた直己野勝家は流石に慌てて来ていた。


直己野勝家「ど、どうするのじゃ!?このままでは負けるぞ!!?」
高杉「確かにこっちが徐々に押されてるね。このままだとこっちが分が悪いんじゃないかなー?」


しかし、高杉は余裕のある表情で言った。


高杉「でも、大丈夫。僕はまだ自分の戦い方を見せてないんだからね」


すると、何らかの音がまほろあ城全体に響いていた!


クロウ「何だ!!?」
高杉「諸君、キミ達はよく戦ってくれたよ。本当によく戦ってくれた。でも、残念。僕は戦う術を見せていないからね?」
為朝「・・・今何と?」


すると、何らかの走り出す音がする!少し風変わりな雰囲気を持ったロボットの大群だ!


アサト(燕青)「な、何だこれはー!!?」
阿国「これは・・・!!」


そのロボット達の正体に気付いた阿国は高杉に対して食ってかかった!


阿国「自分の奇兵隊を差し向けたのですねクソ社長!!」
シアン「えっ、奇兵隊!?」
ドラニコフ「ガウガウ?(訳:そういえば、高杉晋作は・・・」


高杉晋作。幕末の長州藩で活動していた志士かつ尊皇攘夷活動家。吉田松陰の指導の下で学術を学んだ「松下村塾四天王」の一人である。
そんな彼が創始したのは、身分を問わずに参加させて近代訓練を施した「奇兵隊」であった!


トリスタン「何が目的ですか!?」
高杉「決まってるよ。キミ達の今で言う回復アイテムを奪う兵糧攻めでの勝利。そしてキミ達が守る彼の身柄かな?」


すると、天草が見たのは刺し貫かれて意識を失った王ドラを抱えた沖田であった!


沖田「・・・」
天草「まさか生前の敗因となった戦法を持っていくとは・・・嫌な男だ」






一方、まほろあ城に陰ながら侵入していた以蔵は事前に高杉に渡された鍵で指定された牢屋を開けた!


以蔵「・・・」


以蔵はゆっくりとある場所に向かう。すると、その場所に囚われている龍馬を見つけた!


龍馬「・・・以蔵さん?」


すると、以蔵は彼を縛り付けていた雷の鎖を微塵も残さずに叩っ斬った!


龍馬「!?」
以蔵「勘違いするなき。高杉に斬っちょれと言われただけじゃ。わしらを置き去りにしたおまんを許した覚えはおらんがな」


解放された龍馬は目を丸くしながら聞く。


龍馬「まさか・・・助けに来てくれたの?」
以蔵「おまんは生きようが死にようが関係おらんが、やっぱりどっちにせよムカつくがよ」


すると、龍馬は以蔵に抱きついた!


龍馬「以蔵さん!!僕も会いたかった・・・!!」
以蔵「ええい離さんかい!!」


すると、龍馬は何かを思い出したかのように以蔵に頼む。


龍馬「あの、お竜さんも助けてね?」
以蔵「それはあえて請け負っちゃるが・・・わしが助けようとしたんはおまんらだけやないきな」


すると、龍馬は以蔵が指した人物を見る!


龍馬「!まさか・・・!」

第六幕:怨恨開花(その3) ( No.238 )
日時: 2024/03/23 12:15
名前: 桜 (ID: AQHMnU3E)

一方、龍馬達とは別のところにある地下牢に閉じ込められている王ドラ一行はようやく目を覚ました王ドラにトリスタンが静かに怒っていた。


トリスタン「終わったと思って隙が生まれたのを沖田嬢に不意打ち喰らうって、ガウェインの時から全く懲りてませんね?」
王ドラ「・・・すみません;」
シアン「以蔵ちゃんとシーラちゃんは大丈夫かにゃ・・・?」


一方、勝ったと知らされた直己野勝家は高杉達に聞いていた。


直己野勝家「それで処刑方法は?」
芹沢「斬首系で良いです。私が合図するまでは手を出すなと言うので」
直己野勝家「ふむ、それで行こう。今日の会合は終わりとする!」
高杉「・・・」


会合を終えた高杉は歩き出した時に壁の隅に立っている山南に気付いた。


高杉「もしやキミも同じ考えかな?」
山南「ええ。まさかあなたと利害一致するなんて思いませんでしたが」


高杉と山南の二人が行った先の地下牢の扉を開けて、そこに天草が気付く。


天草「高杉晋作。それと・・・」
山南「セイバー・山南敬助。新選組の一人です」
クロウ「てめぇ!!これから殺される俺達を嘲笑いに来たのか!?」
山南「待って下さい。話を聞いてと言っても言い訳に聞こえるのですが」


すると、高杉が山南の前に立ちながら話す。






高杉「その件で話をしにきたんだよ。僕達は彼を止めるためにここにいる」






王ドラ「・・・え?」


一方、謁見の間では鎖に繋がれたまま連れて行かれたアッシュとスマイルは直己野勝家に説得していた。


アッシュ「エージェントさん、元に戻って欲しいッス!!あんたは洗脳されてるだけだ!!」
直己野勝家「?お主ら、わしと会ったことがあるのか?」
スマイル「うわー、これは重症ダネェ・・・」
芹沢「静かにしてくれないか;」


アッシュが叫んでいる隙に土方は沖田に対して念話で呼びかけていた。


土方(いいか、沖田。芹沢がやれと言ったらお前は奴に奇襲しろ。俺はその隙にあの二人を救出する)
沖田(はい。山南さんは王ドラさん達を助けに向かってますので)


すると、そんなところに斎藤が帰って来ていた。


斎藤「ただいまーっす。ちょっと遅れちゃったなぁ」
土方「斎藤!お前、どこに行ってた!」
斎藤「ちょっと用事ですよ。個人的なのね」


すると、斎藤はアッシュの顔を覗きこみながら揶揄ってきた。


斎藤「へー。今時の狼男って犬に似てるんだなー」
アッシュ「犬じゃねぇッス!!(怒)つか、あんたも新選組の一人か!?ここからだ」






ザクッ


アッシュ「え・・・?」






その瞬間、この場にいる大半の全員が驚いた。もちろん芹沢も。


芹沢「おい。何やっているんだ。私の合図を言うまでは斬るなと言ったんだが」


世紀の大悪党を自負する芹沢も驚愕を隠しきれなかった。なぜなら目の前でアッシュの胸を刺した人物は・・・






斎藤「すみませんね。やっぱり自分でやりたくなったので」

第六幕:怨恨開花(その4) ( No.239 )
日時: 2024/03/23 12:17
名前: 桜 (ID: AQHMnU3E)

そう言った斎藤は変わらずにヘラヘラと浮かんでいたが、その直後に真剣な表情に変わった。


斎藤「やっと見つけたんでな。あの男のひ孫がよぉ!!」
アッシュ「!!?」


何がなんだかわからないアッシュは瀕死の状態で斎藤に話しかけていた。


アッシュ「あのクソジジイの!?でも、あんたとは会っていなかったんだが・・・!」
斎藤「あの時はあんたは幼かったんだが、これを見てわからないかな?」


すると、斎藤は第三霊基に変身する!新選組の衣装でもある浅葱色のダンダラ羽織に長くなった髪を見て、アッシュははっとした。


アッシュ「は?あんた・・・まさか・・・!」
斎藤「やっと思い出したんだね」






斎藤「俺はあの男に殺されたマスターのセイバーだもんねぇ?」






斎藤の発言を聞いて沖田は何が何だかわからなかった。


沖田「え・・・?斎藤さん、何を言って・・・」
パラケルスス「第二次幻奏聖杯戦争の話です。あの時は主催側の凄惨な方法で終わらせたので、恐らく彼はその際の強い恨みから記憶を保持したのではないかと」
土方「・・・!!」
斎藤「まああのクズジジイは死んだと聞いたからな。奴の代わりにひ孫とその透明人間の命を以て贄に差し出す必要があった。マスターを踏み躙った奴らに、そして第三次幻奏聖杯戦争の勃発を目論んだあの闇ギルドがいるようなこの世界に対しての復讐にな?」


すると、それを聞いたスマイルは斎藤に聞く。


スマイル「待って。それならなぜボクまで?関係ないはずダヨネ?」
斎藤「関係あるんだよなぁ。この子と同じくね」


すると、斎藤が見せたのはなぜか攫われたシーラだった!


シーラ「ここ、どこ・・・!?」
スマイル「その子に何か関係があるのかい?」


すると、斎藤はため息を吐いた後に答えた。


斎藤「ひどいねー。〝既に死んだ家族〟のことを忘れちゃったのかな?まあ普通なら人間と違って長命な種族だからねぇ」
スマイル「それはどういう・・・!!!」


すると、スマイルは何かに気付いて思わず立ち尽くした!


スマイル「・・・お前・・・まさか・・・」






スマイル「スリールを贄に差し出す気か!!?」






斎藤「ああ、そうだ。この幼女は既に大病で早逝したあんたの末妹スリールだろう?可愛がって来たもんなぁ。だから奴らがサーヴァント召喚のような形で天界から強制的に呼び寄せたとはいえ、今度こそ最期まで二人仲良く一緒にいさせてやるんだよ。あの王冠の中でな?」


すると、斎藤が指した王冠を見たスマイルは唖然する!


スマイル「それは・・・!!やめて!!贄ならボク一人でいい!!アッシュとスリールを巻き込むな!!」
斎藤「まさか実体化までしてるって言うから、こんな再会の機会は滅多にないよ?永久に一緒にいさせてあげるからね?」


すると、襖をバンと開いたような音があった!急いだ様子の山南だ。


山南「斎藤君!やめて!これ以上は復讐をやめるんだ!!」
斎藤「山南さん。やっぱりあんたも止めに来たんだね?沖田ちゃんと副長に指示してたってバレてるんだからさ」
沖田(やっぱりバレてたのですか・・・!!)


すると、山南は自分の剣を斎藤相手に構えた!


山南「だったらなんだって言うんだい?キミとはいえ、これ以上こんなことしたら私とて斬りかねない」
斎藤「ショックだね、山南さん。あんたはいい人なのに・・・!?」


すると、山南と同じく現れた高杉は隣にいる一行を聞く。


高杉「これが真実だけど、信じてくれないのかい?」






王ドラ「はい。それにしてもアッシュさんのひいおじいさんは恨まれすぎましたね。話を聞く限り奴の自業自得ですが・・・」






なんと二人と密約を結んだ王ドラ一行が駆けつけてきた!突然の登場に特に沖田は目を丸くする。


沖田「王ドラさん!?あ、あの・・・!」
王ドラ「ええ、わかってましたよ。だって、あの時に合図を私に示すようにしたのですからね」






王ドラ『私としたことが少しぬかりました。ここまでやるとは・・・』


沖田さん!沖田さん!やっぱりあなたは人の心がないとはいえ流石にアイレーンさん達を裏切るなんて信じられない!
もし裏切っていないならどんな手を使ってもいい!合図しなさい沖田さん!お願い答えて・・・!!


王ドラの下からの蹴りにより何を言いたいか気付いた沖田はぶっ飛ばされた直後に自分の剣で腹を立てる!その後の沖田の行動に王ドラはそれが沖田の血だと察した。


王ドラ『(痛い・・・でも、刺されてない・・・)沖田さ・・・(やっぱり裏切ってなかったのですね・・・』






クロウ「そうだったのかよ沖田!」
沖田「はい。私達は最初から自分のマスター達を助けるために行動していたのですから」


沖田のあの行動の理由を知った阿国は思わず一筋の涙を流す。斎藤は呆れた様子で言う。


斎藤「それで与するような真似をしたわけ?いくら副長でもこれはがっかりだなぁ」
土方「斎藤ぉ・・・」
斎藤「でも、もうおしまい。聖杯と接続したこの王冠はもう開花するから」


すると、トリスタンは斎藤が指しているその王冠を見て思わず唖然した!


トリスタン「まさか・・・それに聖杯を接続したのか!!」
シアン「トリスタンちゃん・・・?」


トリスタンはそれに見覚えがあった。それは記録にも残れないが、かつて飛ばされた過去の地にて戦った・・・






トリスタン「マスタークラウン・・・!!」






マスタークラウンはそれを指摘された途端に何らかの光が眩いた。


斎藤「気付くのが遅かったね。そうだよ、これを使ってチェリーワールドに対して復讐する。これがあの魔術師達が持ってきたのは癪だったけどね?」


光が消えたあと、聖杯と接続したマスタークラウンは・・・






おぞましい巨大な木の姿に変貌を遂げた・・・!!






王ドラ「嘘・・・嘘でしょう!!?」
アサト(燕青)「まさかこんな化け物と・・・!」


すると、アサトは斎藤によってシーラ(スリール)が囚われていることに気付く!


アサト(燕青)「シーラちゃん!?なんでここに・・・イゾーはどうしたんだよ!!?」


アサトに聞かれた斎藤はやるせなさそうに答えた。


斎藤「ああ・・・俺が斬った」
ドラニコフ「・・・!!」


すると、怒った高杉が斎藤に詰め寄ろうとする!


高杉「キミ、そんな嘘はよくないよ!そもそもあれは僕が彼との・・・ごふっ」


すると、高杉は吐血してしまった!


パラケルスス「高杉殿!」
斎藤「また道半ばだったねぇ。自分の病気が原因であんな最期を迎えたのと同じようにな?」


すると、斎藤はスリールにマスタークラウンを差し出すべくレーザーを浴びせた!


スリール「きゃっああああああーーーーー!!!」
スマイル「スリール!!スリールーーーーー!!!」
斎藤「さぁ、大人しくしろ。すぐに兄も・・・」


すると、土方が斎藤に向かって撃った。突然の行動に目を丸くした斎藤に対して土方は言う。


土方「斎藤。それがお前の誠か?それは恩讐のためか?それが誠なら俺は全力を以て否定する!!」


すると、土方の銃弾でようやく二人が囚われた鉄柵が壊されたことで解放された!


ウンディーネ「あのコワモテ、なかなかやる!」
王ドラ「アッシュさん、スマイルさん、行きましょう!アッシュさんは意識ありますよね!?」
アッシュ「はいッス・・・(生きてるだけでも奇跡ッス・・・;」


一部を除いて一旦は撤退に向かう中でスマイルはシーラことスリールを助けるために彼女の元へ向かった!


アッシュ「スマイル!!?」
スマイル「ごめん、アッシュ・・・!!ボクもスリールと一緒に行く!!」


為朝に抱えられたアッシュはだんだん視線が遠くなって行くスマイルの名を叫ぶことしかできなかった・・・


アッシュ「スマイルうううううーーーーー!!!」


残ったスマイルは自分の愛する妹を抱きしめたことで自分をも取り込まれようとしていた!


芹沢「おい!!何をしている!?」
直己野勝家「流石に何のつもりじゃ!!?」
スマイル「スリール!ボクだよ!お兄ちゃんだよ!ボクの大切だった・・・!!」


すると、スリールはその声を聞いて少し落ち着きを取り戻した・・・。


スリール「ーーーーーおにい、ちゃん?」
スマイル「ボクも一緒に行くから!今度こそ、ずっと・・・!!」


それを見ていた高杉は何かを思い出した。






『いいですか、晋作。私と同じサーヴァントとして召喚された以上人が犠牲するのを見てはいけません。それが愛であるとしても止めるべき必要があるのです』






高杉「・・・僕、は・・・」


一方のまほろあ城から一足先に脱出した以蔵達はマスタークラウンがまほろあ城の一部を半壊させたことに驚愕した!


以蔵「あれはなんじゃあああああーーーーー!!?」
龍馬「!!もう始まってしまったか!!」


その数分後、アムールに辛うじて帰還した王ドラ一行は牢屋から出させてもらってから起きた出来事に未だに衝撃を受けていた。


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