二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。5
日時: 2025/09/30 17:20
名前: 桜 (ID: ZZpzcnXb)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560(更新)


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

桜サイドの快刀家の事情〜次兄編〜(その4) ( No.436 )
日時: 2025/04/09 18:18
名前: 桜 (ID: CkpTUGPA)

照明係のスタッフ「監督!あれも台本に書いてあるんですか!?」
監督「書いてないけど!?つか、みんな逃げろ!見学席にいる奴らは全員避難しろー!!」


見学席にいる人達が監督を含めたドラマ制作陣の指示に従いつつ逃げ出す中でエージェントはそのポップ君の姿に驚愕していた。


エージェント「ポップ君は俺達の世界のなんだが、なんであんな大きく・・・;」
アリシア「きっと誰か細工したのね」
サンソン「事前に聞くけど・・・以蔵さんも対処しないわけじゃないだろう?」


サンソンの言葉に以蔵は乱麻の方に叫ぶ!


以蔵「乱麻!」
乱麻「わかった。弓弦は小夢やマキノ達を避難しろ」
弓弦「わかりました!こっちだよ!」


小夢達を避難させた後、トリスタンはハープを奏でながら言う。


トリスタン「では鎮めましょうか」
リップ「よくわからないけど、そうだね。あんなヤバいのがいたらハンマーで殴らないわけないもん・・・!」


巨大ポップ君に攻撃を開始する中でふざけた見た目に反して強力な防御の硬さに流石のチャラ王も参っていた。


チャラ王「ダメだ・・・俺の空手でもかてぇぞあれ!」
アストルフォ「こっちもダメー;」


このままではヤバくなるかと思ったが、ある声が辺り一面に響いた!


静馬「こっちだ!狙いは俺だろ」
乱麻「静兄!?」
巨大ポップ君「・・・!!」


その声を聞いたポップ君は静馬の方に振り向き、そして追いかけ始めた!


アレク「逃げて!」
静馬「心配ない。舞台で殺陣をやったことがあるから大丈夫だ」
以蔵(確かに舞台で殺陣やってるだけ静馬は身体能力に優れちょる。じゃが、このままやと・・・!)


すると、あるギターの音が鳴った!全員はその方向を向いたらある四駆のベンツ。そこには・・・!


ジャガー「待たせたな!」
段蔵「ジャガー殿!」
伊庭「おい!持って来たからにはヘマするなよ!」←ジャガーを連れて行くためにベンツを運転してた(自動車免許取得済み)
ジャガー「おうよ!」


ジャガーは何かを持って来た上でそれを乱麻に投げつけた!


乱麻「これは・・・」
ジャガー「奴の錯乱にはなるだろ!その隙に以蔵が切り札を放て!」
以蔵「!おん!」


巨大ポップ君はなおも攻撃しようとするが、その直後にライトが照らした!


巨大ポップ君「!?」
エージェント「ライトの光で混乱させようってやつか!確かに攻撃ができない分この手の錯乱には効く!」
乱麻「以蔵!」


すると、以蔵は第二霊基の姿で剣を構えながら飛んだ!






以蔵「少しは大人しくしちょれぇぇぇぇぇー!!!」


ザシュ!ザシュザシュ!ザァァァァァン!






以蔵の宝具・始末剣の峰打ちにより巨大ポップ君は消滅し、気絶している三人の女性に変わっていった・・・


アストルフォ「この女の子達は?」
トリスタン「あ。よく見たら以蔵殿に絡んでた静馬のファンのレディ達ですね」
静馬「だから俺を狙ってたってわけか・・・」


静馬はチラッと乱麻や以蔵を見ながら言う。






静馬(桂馬から話を聞いてはいたが・・・理解してくれる友達に巡り会えたのか・・・)






その10分後、今回の巨大ポップ君を生み出した張本人(だと本人がお竜さんの罪を自ら被る形で名乗りをあげた)である王ドラはみんなの睨みつけるような視線を浴びながらため息を吐く。


王ドラ「よほど怒ってますねぇ・・・私が悪かったです。すみませんでした」
ジャガー「やけに素直だな・・・」
お竜さん「おい。王ドラが悪いわけじゃないぞ。お竜さんが止めようとしたら引き金をうっかり」


すると、そこに龍馬が割って入って来た!


龍馬「ちゃんと反省してることだし、許してあげてくれないかな?」
以蔵「まあ王ドラはそこまでゲスなわけやないし・・・謝っちょったなら・・・」
エージェント(いやいやいやゲスじゃなくても過去にも結構えげつないことやってんぞこいつ!?)
リップ(ちょっと黙っててあげてね;)


すると、静馬がひょこっと以蔵達に声をかけてきた。


静馬「話し合いは済んだか?」
弓弦「はい、なんとか」
ベディ「結局撮影中止になったこと、申し訳ありませんでした・・・」
静馬「いや、別の日にしてもらったからいい。それよりもあんたら乱麻達の友達か?」
チャラ王「そうっす」


静馬はチャラ王をじっと見るような様子があったが、すぐに視線を戻しながら言う。


静馬「乱麻と弓弦は昔からちょっとそれぞれ社交性がなくてな。小夢も家族とはいえその実難しい立場だし、以蔵は敵も多いし。だから、気を許す友達や仲間が出来て嬉しい。これからも仲良くしてあげてくれないか?」
エージェント「は、はい!」
アイオーン「闇の太陽神には不可能なことなし・・・」


その数日後のアムールの住区であるリップ達の家ではその後の記事を見ながらルートは呟く。


ルート「へー。あれは野生動物の仕業ということにされたのか」
リップ「うん。なんか一般市民の人が知ったら不安になるからって」
チャラ王「内心気に食わねえが、その方がいいかもしれねーな」


そんな中でメルトはトリスタンに訊ねた。


メルト「トリ、確か静馬の音楽事務所がcranberry、トキオという人と同じところなのよね?」
トリスタン「ええ。ですが、以蔵殿は、ちー殿がトキオ殿の隠し子、しかも赤ん坊の妹までいることは知らないはずだと思いますが・・・」
以蔵「失礼やき。知っとう。ほらお裾分け」
おぼろ(モイモイ)「あっ、ダックワーズねv」


その直後、チャラ王が以蔵に詰め寄ってきた!


チャラ王「えっ!!?な、なんで・・・!どこから知ったんだ!?」
リップ「やっぱり乱麻ちゃんの実家の力!?」
以蔵「そんなもんのために使うかぁ!」
トリスタン「ではどこから知ったのです?」
以蔵「は?トリスタンが喋っとう。やっぱり酒飲みすぎで覚えてなかったんやが」


以蔵の発言にリップ達はトリスタンを見て、トリスタンの方は汗をダラダラと垂らしていた。


トリスタン「嘘ですよね・・・いつから・・・;」
以蔵「いつやったき。わしがトリスタンらと再会したばかりの頃の飲み会じゃったか?まだガウェインとも戦っている頃で。わしも酒飲んでたしあくまでも酔っ払った状態やが」
ルート「なあ。トリスタンがどれぐらい喋ったのかできるだけ教えてくれ」
以蔵「チャラ王はcranberryのトキオの隠し子でしかも世間様や一部以外の奴には今も明かしちょらん、しかも海外にいる母と一緒にいる赤ん坊の妹もおる、チャラ王は麻生夢叶名義で曲を書いてちょると」
チャラ王「全部喋ってんじゃんお前!!?」
トリスタン「まさか酔っ払った状態でも覚えていたとは・・・;」


リップはふと何かはっとした様子で以蔵に聞く。


リップ「知っていて乱麻ちゃん達には黙ってくれたってこと?」
以蔵「そういやそうじゃな。やからて言わないつもりはなかったんやが」
リップ「ありがとう。でも、龍馬さん達にも言わないでね?」
以蔵「龍馬は知らんか・・・わかったき、龍馬に対する当てつけも兼ねて言わん」
ルート(龍馬にクソデカ感情を抱かれてるのにこいつは・・・;)


その数分後、帰路に着く以蔵のスマホに乱麻から電話がかかってきていた。


乱麻「以蔵。静兄の出るドラマ放送は今日の夜だからな」
以蔵「今日か。わかっちょる」


乱麻との電話を切った後に以蔵のスマホに今度はLINE通知が鳴った!静馬からだが、その内容は・・・






静馬からのLINE「なぁ。あのチャラそうな友達はトキオさんの息子か?」






以蔵はそれに「そんなわけないろう」と返信した・・・


以蔵(一体どこから知ったやき・・・)


その夜、エージェント達の住む屋敷では。


アリシア「ねぇ!静馬のキスシーンあるわよ!」
エージェント「はいはい;」


おわり






「後書き」
最後はどこか意味深な終わり方になりましたが、それはまた別の機会。それまでこのシリーズが続ければですが!
そういえばリアルのお話になりますが、この春からようやく親元を離れて一人暮らしを開始します。まだまだ色々なことがあると思いますが、それでも踏ん張りたい今日この頃。






感想OK

Cherry:CamelotZERO(その1) ( No.437 )
日時: 2025/04/15 17:38
名前: 桜 (ID: 98r4yblN)

今回は桜サイドにおけるベディヴィエールメインの第四部後半に至るまでの前日譚。第四部後半でその時のベディの心境を詳しく書いてないなと思い、掘り下げてみました。






「小ネタ」犬達顔合わせ


以蔵「おん、チャンタ。こいつらがスマブラ屋敷のパピヨン三兄弟じゃ」
ネス「みんな仲良くしてねー」


以蔵が自分達の寮で飼っているキャバリアの子犬チャンタと、スマブラ屋敷で飼っているパピヨンの子犬三兄弟のティクタとティクルとティクトが初の顔合わせしていた。ちなみに乱麻達の住む学生寮は寮母の理子がトリマーをしているからかペットは一世帯に1匹までならOKだそうだ。


チャンタ「??」←眠たそうにしてる
ティクタ「おーい、起きてるか?」
ティクト「あっ、向こうに行こうとしてる」
ティクル「マイペースなのね・・・って、向こうに行っちゃだめ!」


なんだかんだでちゃんとチャンタを受け入れるパピヨンの子犬三兄弟を見て以蔵は安堵していた。


以蔵「なんだかんだで受け入れられそうやが」
ネス「特にオスのティクタとティクトがよく声かけてるし」
以蔵「おー、ならチャンタにシーズンが来たらティクタとティクトが争ったりろう?」
ネス「オス犬の戦いだね!」






ネス「ティクタが先に乗るでホットケーキ!」
以蔵「ティクトがはらませたで卵焼きじゃあ!」
ウルフ「おいそこの悪戯小僧と人斬り!!子犬になんて賭けしやがんだ!!」






※犬に限らず生き物で賭けはしないでね






ある特殊な事例で座に刻まれた後の此度の召喚。我が王を今度こそ守りたかった。


たとえ本当に敵対するとしても・・・






Cherry:CamelotZERO

Cherry:CamelotZERO(その2) ( No.438 )
日時: 2025/04/15 17:40
名前: 桜 (ID: 98r4yblN)

私が召喚されたのはかつてのキャメロットに酷似していた城だった。その前にある騎士が立っていた。


ガウェイン「サー・ベディヴィエール。彼らの召喚に応じてくれて感謝します」
ベディ「サー・ガウェイン。もしや貴方もですか?」
ガウェイン「いいえ、私は最初からずっと現界しているので」


ガウェインの言っている意味がわからなかったが、彼の笑顔の雰囲気からどこか陰りがあるのはわかる。どこかの主に酷使されているのかと当初はそう思っていた。


ベディ(ガウェイン卿のことだ、きっと我儘がすぎる主に振り回されたのだろう)


その数日後、私の後に召喚されたパーシヴァル卿やガレスちゃんに会った。話を聞いた私は駆け込む。


ベディ「お二人も召喚に応じたのですね」
パーシヴァル「サー・ベディヴィエール。貴方もだったのか」
ベディ「パーシヴァル卿は相変わらずで。ガレスちゃんも・・・」
ガレス「ベディヴィエール卿。なんかガウェイン兄様がおかしくなったような気がします・・・」


ガレスちゃんの言葉に私は一瞬だけ目を見開いた。ガレスちゃんはガウェイン卿が最も大切にしている妹だ。その妹から放たれた言葉で何かしらの疑問が生まれた。


ベディ(ガウェイン卿がまた復讐心に・・・?)


そのまた数日後、私はこの日に召喚されていたアグラヴェインに会った。


ベディ「アグラヴェイン卿。お久しぶりです」
アグラヴェイン「ベディヴィエール卿、貴様もか。皮肉だが我が王も此度の召喚に応じている、ひとまず挨拶しろ」


その言葉を聞いた私は足早に駆け出した。私は足を止めた瞬間跪いた。






ベディ「我が王・・・!」
騎士王「ベディヴィエール卿。貴方も呼ばれていましたか」






この時のかつての主君はまだ少女の我が王の姿だ。そう、「この時」は。






それからケイ、ガヘリス、パロミデス、ボールス、ペリノア王の順に呼び出せるだけの円卓の騎士達が召喚された。何しろ「珠黄泉族」とか「吸骨鬼一族」とか「青の吸血鬼一族」とかいう三様に連なる者達が召喚していたらしい。


ベディ(会ったことはないが、少なくともこれだけの数を召喚した者は相当な力があるはず)


しかし、私はここで気付いた。叛逆の騎士モードレッドや妖弦の騎士トリスタンが呼ばれていなかったのだ。


ベディ(モードレッドはわからなくもないが、トリスタンは呼ばれてない理由・・・やはり召喚者が難色を示したからなのだろうか)


そう思っていた瞬間、私はある叫び声が聞こえた。どこからかわからないが・・・


ベディ(王・・・?)


その数日後、元は外部召喚だという客将とされる人物がこの城にやってきた。湖の騎士ランスロット卿だ。


ベディ「ランスロット卿!貴方もきていたのですね」
ランスロット「ベディヴィエール卿、貴公もか。ガレスも呼ばれているだろう?」
ベディ「はい、明るい雰囲気のままです。ただ兄のガウェイン卿が少しおかしくなったような感じがあったと聞きましたが・・・」
ランスロット「・・・」
ベディ(ランスロット卿・・・?)


召喚に応じた私達は王の間に呼び出された。この日にようやく我らの召喚者の一人に会えるからだ。


ヘクソン「諸君。よく我らの呼びかけに応じてくれた。客将もここの戦力として加わった貴様らの働きに期待している」


ヘクソンという男の言葉に私も含めた者達は快諾の答えを出そうとするが・・・






ヘクソン「では早速だが、我らのガウェインを助けるために守るのか止めるかで分けた者で殺し合え」






その最初の命令に私達は言葉を失った。ヘクソンはそれには介さぬ様子を見せずに話を続ける。


ヘクソン「実はこの世界にはすでに叛逆の騎士モードレッドが召喚されていてな。その目的である奴の打倒に向けてガウェインを守るのに騎士王に賛同するか止めるかを貴様ら自身が選ぶといい」


一部はその言葉に反論しようとするが・・・


ヘクソン「それに騎士王はすでに聖槍の力で変質していてな」


その瞬間、私達の目の前に現れたのは騎士王ではなく、私がかつて戦った獅子王だった。


獅子王「・・・」
ベディ(王・・・!!)
獅子王「では今夜一晩ゆっくり考えるといい。あ、そこにガウェインは含まぬ」


その翌日、悩んだ末に私とランスロット卿とガレスちゃんとパーシヴァル卿とこアグラヴェイン卿はガウェインを守る側につき、残った円卓騎士達がついたガウェインを止める側と殺し合った。それは銀の腕が血にまみれるほどに。


ベディ「・・・」


結果、私達ガウェインを守る側が殺し合いに勝利し、この城にいることを許されたのだ・・・。

Cherry:CamelotZERO(その3) ( No.439 )
日時: 2025/04/15 17:42
名前: 桜 (ID: 98r4yblN)

それから気のせいだと言われていたガウェインに関しての違和感が徐々に大きくなっていた。霊基こそガウェインであることには変わりはないが・・・


ベディ(ガレスちゃんの言ったのはこのことか?断定できるものではないが・・・)


私はガウェインと話をする機会をようやくでき、彼に会いに行った。


ガウェイン「ベディヴィエール卿。貴方が私をお茶に誘うとはいつぶりなのでしょうか」
ベディ「はい。少しお話したいことがありまして」


私はある話題をガウェインに話した。


ベディ「貴方はヘクソンとかやらに脅されているのでは」
ガウェイン「心配はいりません。私が自分から彼らに与しただけなので」


その言葉に私は目を見開いた。ガウェインはそんな私の気持ちを知って知らずか話を続ける。


ガウェイン「私は私のマスターが呪いによって眠り続けているので。その呪いを解く方法を教えてもらうために引き換えとして彼らに力を貸しています」
ベディ「その言い方、まさか貴方もランスロット卿と同様に最初から呼ばれただけだと?」
ガウェイン「ええ。ですが、私の場合は彼女を救うためにヘクソン達の刃として動いているのですよ。そうでなければ、彼女を救えないので」


その言葉を聞いた私は違和感の正体に気付き、その日の夜にアグラヴェインの元に駆け出していた。


ベディ「アグラヴェイン卿!」
アグラヴェイン「なんだ」
ベディ「我が王やガウェインも連れ出して、すぐにここから逃げましょう。あのヘクソンとかいう男を信用してはならない気がします」


アグラヴェインは騎士王に関してなら何がなんでも仕えようとするので応じてくれるはず。しかし・・・


アグラヴェイン「そんなもの知っている。だからといって逃げ出すわけにはいかない」
ベディ「なぜなのですか!人間嫌いの貴方ならばあの者達に反目す「貴様はあの男に狂気を与えるつもりか!!」


アグラヴェインの怒声に私は言葉が止まった。


アグラヴェイン「癪だが、あの男は・・・眠り続けている子供のマスターを愛している。その子供を何がなんでも救おうとしていた。そのために奴らに力を貸したことを我が王もわかっているのだ・・・だから、この城で私はガウェインを保護しようとする王に仕える。あの男によって王が煩わせてはたまらないからな。貴様も言いたいことがあるのだが」


アグラヴェインのひねくれたかつやるせなさも含めた本心に私は何も言えなかった。「彼らしくない」と思ったことも。


ベディ(ああ、生前は鉄のアグラヴェインとも呼ばれた貴方はモルガン妃が騎士王への刺客として差し向けられても、貴方は裏から円卓を支えた。たとえ嫌われ役になろうとも、ただ貪欲に。なのに、兄のガウェインを放置ではなく救おうとした男だったか?)


ベディは自分の手を握りしめながら呟く。


ベディ「そうですね。貴方に語ることは何もない」
アグラヴェイン「ベディヴィエール・・・?」


私はドアノブを掴んだ瞬間、アグラヴェインに視線を向けた。


ベディ「私とパーシヴァル、ガレスちゃんはこの城から離反するので、貴方は私達は貴方に処刑されたことにして下さい。二人からもすでに承認しています。さらば、鉄のアグラヴェイン」






ベディ「今度こそ、我が王のそばに寄り添えない」






離反した後の翌日、私はパーシヴァル達と合流を果たした。


パーシヴァル「ベディヴィエール卿!よかった、無事に逃げられて。ガレスも今寝てるから起きたら・・・」


すると、パーシヴァルは私の顔を見た。私の方はなんだかよく見えない。


パーシヴァル「ベディヴィエール卿・・・悲しかったね。いつかガウェインも一緒に救おう」


パーシヴァルは私の頭を撫でながら、私は堰を切ったかのようにわんわんと泣いた・・・
それから色々あった。パーシヴァル卿は日本のお金持ちの家に身を匿い、私とガレスちゃんは通称苺の国と呼ばれる国に渡った。


ベディ(あの時から私の時計は止まったままだ。一度たりとも・・・)


パーシヴァルには悪いが、このままなら我が王「も」救うことは不可能だ。そう思った時、私が手伝う孤児院の子供が走ってきた。


子供「ベディ大変!みんなの洗濯物干してたところに急に人とちっちゃいパンダが落ちてきて壊れた!」
ベディ「ええっ!?すぐに案内しなさい!」


私はモンスターの類かと思い、洗濯物が干していたところに駆け出した。


ベディ「何が落ちてーーーーー」






洗濯物がクッションとなった形で気絶していたメガネの少年を見かけた瞬間、我が時計が動き出したのだーーーーー。

Cherry:CamelotZERO(その4) ( No.440 )
日時: 2025/04/15 17:44
名前: 桜 (ID: 98r4yblN)

ベディ「ん・・・」


目覚めたら私は今のマスターのシンガンクリムゾンズのギタリスト・アイオーン様の住むマンションの一室で与えられた私の部屋の天井にいた。どうやらあれは夢らしい。ーーーーーサーヴァントには見ないはずの、「夢」。


クルーク「あー!トリスタン、味噌汁の味噌を入れすぎたらダメだろー!」
トリスタン「いいではないですか。アイオーン殿はそれぐらいは気にしないでしょうし。ね?」
アイオーン「我の供物になるなら構わぬ・・・」
クルーク「こら!」


すっかり我が日常と化した、いつものように騒がしい日常に起こされた私はリビングに入った。


クルーク「あ、ベディ。おはよう。キミがちょっと疲れてるから今ボク達が代わりに朝食作ろうとして・・・」
ベディ「〜〜〜〜〜」
クルーク「ベディ!!?なんで泣いてるの!?もしや、やっぱりなんか痛かった!?」
ベディ「違います・・・ただわかりませんが、おそらく召喚されたばかりの頃の、夢を見て・・・サーヴァントには見ないはずの・・・」
クルーク「ええ・・・;」
トリスタン「その原因はやはり私のやらかしで・・・」
アイオーン「貴様、普段から何をしているのだ・・・」
ベディ「あ、ですが、最後に出てきたのは貴方でしたよクルーク殿」
クルークΣ(;□д□)ええっ!!?


あれから私はクルークと小さきパンダ・ジャガーを保護及び介抱したことが端を発して、あの場には唯一呼ばれていなかったトリスタン卿や倒すべき敵となるはずだったモードレッドと再会し、なんやかんやあってチェリーワールドへの協力を兼ねてアイオーン様と契約し彼のサーヴァントとなりました。
・・・正直我ながら弱い騎士にもほどがありました・・・それでも、ガウェインには勝てるはずがなかったというのに。だけど・・・


クルーク「まさかボクが泣かせちゃったのかい・・・?」






クルーク『人間も、普通死んだら記憶がなくなるのは同じだから。ここにいてよ・・・』






ベディ「はい・・・」


私はこのチェリーワールドに平穏を取り戻した日常にいる彼らの中にいる。


END






「後書き」
チェリーワールドにおける第四部後半の円卓組の前日譚を書きたいと思い執筆。クロスオーバーでクルークを始めとした人々に一番影響しているのはベディヴィエールなのかもしれません(やっぱり円卓組の中でも一番良識のある「人間」だからか?(人間は強さが人の領域を超えた騎士を指す)
おや?まだ1ページありますね?気休め程度だと思いますが、気になるならおめくりどうぞ〜。






「予告」


20××年、とある蒸気と歯車に囲まれる世界では何らかの大会が催されていた。






蒸気聖杯戦争






キャスターだけで争い合う、その聖杯戦争における聖杯によってチェリーワールドが吸い込まれたことによってたどり着いた蒸気と歯車の都市。


メタナイト「なんなのだこの都市は・・・!」


その都市で出会う見知った顔した「同一のような別人」。


クルーク「そんなこと・・・!」


ゼオ「正体を見せろ!」


ノッブ「どうして・・・再びわしの前に現さなかったのじゃ・・・!」


その中で知る様々な人物の「想い」と「忠義」と「信念」、そして「決意」。


ナーサリー「残念だけど、あたしはあなたのサーヴァントだった「あの子」じゃないわ」


トリスタン「我が宝具の空気撃ちを以て、貴様らの野望を砕く!」


ツースト「腑抜けたつもりはねぇ!あの時に俺の愛に出会えたから強くなれたんだ!」


二つの世界を巡る激闘の末にたどり着いたものはーーーーー






クルーク?「そして終わらせよう。こんな戦い(悲劇)を」






チェリーワールド×蒸気都市〜歯車の光〜近日連載開始






新たな外伝よろしくです!感想OK


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