二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 日常日和。5
- 日時: 2025/11/27 17:44
- 名前: 桜 (ID: CBSnqzpH)
おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!
「目次」
「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584
「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510
「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548
「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76
「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125
「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147
「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388
「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564
「フェアリー・レクイエム〜謎の妖精の騎士一味〜」
新たな戦いの幕開けの予兆>>585-588
逢瀬とサーヴァント召喚の再認識>>589-592
冬の裏山での怪奇現象の調査>>593-596(更新)
「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578
「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25
「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245
「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317
「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470
- キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう(その2) ( No.562 )
- 日時: 2025/10/06 17:15
- 名前: 桜 (ID: Wz/uC4rR)
その翌日、みんなより早起きしたトリ子はまだ寝袋で寝てる王ドラをじっと見ていた。
トリ子(本当に襲わなかったな。私は悪逆の妖精。いつ襲われてもおかしくない・・・)
すると、王ドラはぱちっと起きてくれた。
王ドラ「あ、トリ子さん、おはようございます。よく眠ってくれたようで」
トリ子「(しかし、こいつは女っぽいけどな;)おはよう。本当に寝袋で寝たんだな・・・」
王ドラ「はい。今日は私が軽い修行をした後にどこかに行きますか?」
トリ子「は?」
王ドラ「遊びに、ですよ」
トリ子「遊びに??」
一方、リップ達の方はリップが昨日よりもさらに落ち込んでいるようだった。
チャラ王「おい落ち込むな。サーヴァントになる前にあの子にも色々あったってことだろ。なんか訳ありそうな美少女だしなー」
リップ「うっさい;すっかり鼻の下伸ばしちゃってんじゃん;」
チャラ王「聞くけど、あれでトリ子が嫌になったか?」
リップ「それはないわ(きっぱり」
チャラ王「鋼のメンタルだな;まあ、トリスタンやメルトちゃんを受け入れるぐらいだからな。メルトちゃんはトリスタンよりもマシだけど」
リップ「そうだけど〜;」
チャラ王「そもそもあいつの目的の「トリスタンを抹殺する」というのは今思えば、なんか理由があると思ったし、このままだったら、逆に襲われるかも・・・」
リップ「グサーッ!!」
リップはトリ子のことをどこか心配してそうな口調で呟いた。
リップ「トリ子ちゃん、どこに行ったんだろ・・・泣いてないかな?」
チャラ王「靴でも磨いてんじゃねーか?ほら、トリ子の履いてる靴は武器にもなるし」
リップ「トリスタンちゃんを殺す気!?」
リップは散々悩んだ後、すっと立ち上がった!
リップ「ちーくん!一緒にトリ子ちゃんを探しに行くよ!」
チャラ王「は!?なんで俺が!?」
リップ「もちろん、ちーくんだけじゃないもん!」
すると、リップはトリスタンの自室をバンと開けた!
リップ「トリスタンちゃん!あのね」
しかし、トリスタンの顔は目を見開いたような顔をした。なぜなら部屋には・・・
壁には王ドラのプロマイドのポスターが貼られてあり、棚には数多くの王ドラのぬいぐるみとプラモと人形(原型&擬人化共に、しかも手作り)が置かれていたからであった!
トリスタン(°д°)
リップΣ(°д°;)ナニコレ!!?
トリスタンの自室にまさかの唖然。あれはマスターになった際に元は長兄の部屋だったのを譲ってくれたというのに・・・;
そこにチャラ王が来ていた。
チャラ王「おい、どうし・・・げぇっ!!?なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁー!!?」
トリスタン「これは譲ってくれたものです!」
チャラ王「嘘つけぇ!!」
一方、トリ子は川の近くで大きい魚を釣った王ドラを見て褒めていた。
トリ子「へー、やるじゃんか!おっきい魚ー!」
王ドラ「今度はトリ子さんが釣ってみてください」
トリ子「は!?それなら少しは教えやがれ!」
案外楽しそうな雰囲気の二人をこっそりと見ていた天草と阿国はそれぞれで唇を噛み締めていた。
天草「まあ、それが「私の」マスターのいいところではありますが。いいところではありますが(強調」
阿国「ソーバッド・・・このままではあの二人が契りそうになります!」
為朝「世間一般から見たら、兄妹のような感じなのであるが」
その後に二人で乗ったこの時代における小さな屋形船では王ドラが訊ねに来た。
王ドラ「トリ子さんは、どうして私を頼ってくれたんですか?」
トリ子「は?そ、それは・・・」
王ドラ「他に行くところがないからですか?」
トリ子「ちげーし。そんなんじゃねーよ・・・」
王ドラはトリ子に優しい口調で話しかけた。
王ドラ「トリさんやリップさん達、多分あなたと色々あったんでしょうが、そこに悪感情はありませんよ。もちろん我らの仲間達にも」
トリ子「別に、悪口なんか上等だし」
王ドラ「少なくとも陰口を言う奴らなんかじゃないんですがね」
トリ子「だけど、私はこれでも悪逆の妖精。だから、嫌われて当然なんだ・・・」
王ドラはトリ子を諭すように話す。
王ドラ「あなたのそれは、私からしても偽悪的だと思いますよ。だって、あなたはあの時にのび太君達を助けてくれたんでしょう?多分、それは他の人も気付いてたんだと思いますよ。悪人としてならスマブラの悪役組とかあのアラフィフ達の方がまだ筋が通って見えますけどね。でも、誰も言ってくれないなら私が言ってあげますよ。殺される覚悟がありますので。トリ子さん、あなたは悪にはなりきれませんよ」
王ドラの言葉にトリ子は一瞬だけ彼の顔を見ながら呟く。
トリ子「・・・思わずぐっと来たんだけど。オマエが殺される覚悟してなきゃ殺してたよ」
王ドラ「そうでもしないとやっていけないので。私の方では日常茶飯事でしたし」
トリ子「どんな日常なんだよ・・・;」
トリ子は思わず引いたが、今思えばリップ達も王ドラと同様に理解してくれたはずだ。あの時にリップが自分を心配して駆けつけてくれていたのだから。
トリ子(リップ・・・)
すると、自分の修行している道場の同門の一人が王ドラに向かって呼びつけていた。
王ドラ「おや、私の同門が呼んでいるようですね。少しお待ちを」
王ドラが先に屋形船から降りた後、トリ子は気付かれないようにそっと降りた後に走り出した!
王ドラ「そうですか・・・おや?」
同門生「どうしたんだ?」
王ドラ「いえ、何も。少し失礼」
すると、王ドラはスマホを取り出した後に電話をかけた!
王ドラ「もしもし、リップさん?ええ、彼女ならあっちの方に—————」
トリ子(なんで走ってるか知らねえ!!だけど、やらなきゃいけないことはわかってる!!まずはリップに謝って、それから・・・)
すると、トリ子は自分を探すリップ達を見つけた!
トリ子「おい!」
リップ「あっ、トリ子ちゃん!?」
チャラ王「(王ちゃんの言う通りだったか・・・)こんなところにまで、どこに行ってたんだ?」
トリ子「その・・・トリスタンのマスター、昨日は悪かったな・・・」
リップ「トリ子ちゃん・・・」
トリスタン「自分から謝罪する心はあったのですね・・・」
トリ子「だから」
トリ子「これが最後だから、オマエが私と勝負しろ!トリスタン!」
トリスタン「!!?」
二人のトリスタンの勝負を見届けることになったチャラ王はリップに耳打ちする。
チャラ王(なぁ、いいのか?)
リップ(うん、いいの。少なくとも、今のトリ子ちゃんには・・・)
トリ子はトリスタンに向かって叫ぶ!
トリ子「勝負は先に膝をつかせた方が勝ち!あ、オマエのマスターからの令呪はなしだぞ!」
トリスタン「(どうやら本気で・・・)わかりました。では・・・」
トリスタン&トリ子「いざ勝負!!!!」
- キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう(その3) ( No.563 )
- 日時: 2025/10/06 17:17
- 名前: 桜 (ID: Wz/uC4rR)
勝負の先攻として、まずはトリスタンがハープを奏でた!そこから音の刃が放ち、トリ子はそれを自分のヒールを活かした華麗なステップによる動きで避ける。
トリ子「当たるわけねーだろバーカ!」
その最中にぞろぞろと邪魔しようとした雑魚敵を次々と薙ぎ払いながら、お互いに相対していく。それを見たリップは何かを感じた・・・
リップ(何、この戦い。今思えば、前までの戦いはどちらかというと本気じゃなかった気がする。もちろん挨拶代わりだろうけど、でも、これはそれを優に超える!二人は同じ名を持つ、お互いに違う「トリスタン」。それがあるからこそ・・・違う部分を生かした「芸術」にして「騎士」!!)
トリ子が木に登った瞬間、トリスタンは音の刃を放つが、たまたま近くにいた雑魚敵を盾にしたことで回避した!
トリスタン「ああ、近くにいたエネミーを盾にするとは・・・私は悲しい」
トリ子「うるせーお互い様だ優男が!」
トリスタン「はい、おっしゃる通りで」
それを見たチャラ王はリップの隣にいながら呟く。
チャラ王「あれが正直本当に弓なのか疑いたくなるレベルだが・・・末恐ろしい射撃だな。音楽が聞こえたかと思えば罠にかかり、攻撃したかと思えば誘導している・・・本気を出せば、トリ子のスピードなんか追いつけるようだな。この戦い—————荒れるな」
トリスタンの卓越した弓の腕前を見たトリ子は内心ではびっくりしていた。
トリ子(やっべぇ〜!!今のは一発で放ったんだろうが、雑魚敵の身体には三発も射られた跡があったぞ。弓らしいハープでつまんない音を奏でるかと思えば、一瞬にして攻撃を転じやがる。なるほど、これが「トリスタン」という騎士か!)
トリスタンは下を見ながらつぶやく。
トリスタン「では開きますか」
トリ子「えっ?」
すると、下から出てきた音の刃に当たりそうになったのをトリ子は自分のヒールを使って間一髪で回避した!
トリ子「ちぃっ!」
このまま、トリスタンの独壇場で行くかと思われたが・・・
トリスタン(ナレーションもそうですが、何が独壇場ですか。あまりにも彼女の靴のスピードが速い!これは恐らく、本当は私を殺したいのではなく・・・)
しかし、向こうから爆発音が鳴った!
リップ「?爆発?」
チャラ王「気のせいじゃねえ?」
しかし、ここから向こうにある町が爆発に襲われていた!その町は・・・!
トリ子「あのオレンジのからくり猫がいる場所・・・!!」
トリ子はその町に向かって駆け出した!
トリスタン「ちょっと!?」
リップ「まさかあの町に王ちゃんがいるの!?」
チャラ王「追いかけるぞ!」
一方のトリ子は王ドラを探しに向かおうとした最中に襲撃してきた騎士のような敵を倒していた。
トリ子「(襲撃してきたのは騎士のような奴らね・・・そんなことよりも・・・)おいコラ!返事しやがれ!」
すると、トリ子の目の前にその騎士のような敵に襲われそうになった小さな子供の姿があった!
小さな子供「助けてぇぇぇぇぇー!!!」
トリ子「!!」
その言葉を聞いたトリ子が咄嗟にその騎士のような敵を蹴り飛ばす形で倒した!
小さな子供「あ・・・ありが・・・」
トリ子「何も言うな!すぐ逃げやがれ!」
小さな子供「は、はい!」
小さな子供が逃げれた後、トリ子はあることを呟く。
トリ子「おい。テメーの仕業だろ、傲慢の騎士」
トリ子に呼ばれた傲慢の騎士はすぐに姿を現した!
傲慢の騎士「おや、バレてたか。いきなり会ってなんだけど、あんた、あちき達の仲間にならないか?」
傲慢の騎士の誘いにトリ子は少し目が見開いた。
傲慢の騎士「あんたが妖精ってことはあちき達と同じってことだよ。その悪として振る舞う姿はトリストラムやあのお方に気に入られるわ。もちろん本当に大事にされる形でね」
その言葉を聞いたトリ子は一度だけ目を閉じた後、静かな口調で言った。
トリ子「お断りだ。オマエらの目的はわかんねーが、こんな爆発を起こす奴らのところにいるよりも、あんな平和ボケでのんきな奴らのいるところがいいんでな」
トリ子に誘いを蹴られた傲慢の騎士は自分の剣を鞘から取り出した!
傲慢の騎士「交渉決裂でショー」
「あははは!こういう弱っちい妖精の奴らの叫びはワクワクしてくるぜ!」
トリ子「・・・!」
一方、リップ達は騎士のような敵を倒しつつトリ子を探していた。
リップ「おーい、トリ子ちゃーん!」
チャラ王「どこに行ったー!?」
トリスタン「返事をして下さい!」
すると、傲慢の騎士と戦うトリ子の姿があった!
トリスタン「!レディ・トリ子!」
チャラ王「あの女はこの前の・・・!」
少しだけ苦戦する様子のトリ子は咄嗟に叫ぶ!
トリ子「ああくそ!最初は私が「トリスタン」として、居場所を得たかっただけだったなのになぁ!」
リップ「!」
その彼女の言葉を聞いたリップはおぼろと出会った時のことを思い出した!一寸子となった彼女は、自分達と出会う前に誰かに追われていたこともあって居場所がなく、一人ぼっちだったことを・・・!
リップ(ああ、そうか。よくわからないけど、あの子は、ずっと・・・!)
傲慢の騎士は剣をトリ子に振り上げようとした!
傲慢の騎士「ここで死ねぇ!」
トリ子は思わず目を瞑るが、彼女には何もなかった。リップが杖による魔法で傲慢の騎士を弾き返したからだ!
トリ子「!オマエ・・・!」
傲慢の騎士「あんた、この前の!どういう変化の兆し!?」
リップはトリ子の方に振り向きながら訊ねる。
リップ「トリ子ちゃん、あなたは妖精でもサーヴァントだよね?だったら、こっちにいい提案があるの」
リップ「アタシと契約してくれる?」
リップの誘いにトリ子は驚きながら問い詰める!
トリ子「はぁ!?私はオマエらのトリスタンを殺そうとしたんだぜ!そんな妖精と契約するだなんて・・・」
リップ「今はもうあなたの人となりを知ったし、もう警戒してないよ。それにあなたはさっき戦った後にそう言いたかったんでしょう?」
トリ子「・・・いいの?私と契約して」
トリ子の問いにリップは首を縦に振った。
リップ「いいよ。あなたの望むなら、どこまでも一緒に落ちてあげる」
リップの令呪が光った後、トリ子はリップとの魔力パスを感じた後に呟いた。
トリ子「どいつもこいつも変わった奴らばかりね・・・」
その様子を見た傲慢の騎士は剣を構えながら叫んだ!
傲慢の騎士「おい!契約したからって調子に乗らないでよ!」
剣を振り上げようとした瞬間、トリスタンの音の刃によって阻まれた!
トリスタン「させませんよ」
その直後、チャラ王がヌンチャクを振り上げながら叫んだ!
チャラ王「らぁぁぁぁぁ—————!!!」
それが傲慢の騎士に当たって、彼女は吹き飛ばされたがすぐに立ち上がろうとした!
傲慢の騎士「おのれ・・・!」
すると、トリ子は自分の宝具を展開させた!
トリ子「これが半分は不本意ながらも契約したサーヴァントの力だ!痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノート)!」
正式にリップのサーヴァントとなったトリ子の宝具によって大ダメージを受けた傲慢の騎士は負け惜しみに叫ぶ!
傲慢の騎士「ふん!いつか必ずあんた達を殺しに行くからな!覚えてなさい!」
傲慢の騎士がテレポートで立ち去った後、トリ子は訊ねる。
トリ子「おい。あのオレンジのからくり猫のことは・・・」
リップ「王ちゃんなら大丈夫だよ。あの人、めちゃくちゃ強いし、あんな騎士の数人なんか一瞬で瞬殺だよ?」
トリ子「そうなのかよ・・・でも、そうかもね」
すると、リップは腕を広げながら声をかけた。
リップ「ようこそ我が家へ。そしておかえり、トリ子ちゃん」
トリ子「・・・!」
一方、その様子を少し遠くから見ていたトリストラムは少しだけ舌打ちした後に呟いた。
トリストラム「どうやら彼女は、そちら側についたようですね・・・まあ、我らが殺しに行くことは確定しましたが・・・!」
すると、後ろから攻撃があったのをトリストラムは咄嗟に避けた!その攻撃を放った人物は・・・
王ドラ「すみませんが、先程の町の襲撃は私が目当てだったんですよね?」
王ドラの姿を見たトリストラムは聞く。
トリストラム「貴方はこの前の・・・どこで気付いたのですか?」
王ドラ「あの騎士達のような姿が怪しい動きをしていると、私の同門から聞いたのです。事前に出来る限り、町の人々を避難させて正解でしたね」
トリストラム「では貴方が目当てだという言葉。何故、そう思うのですか?」
王ドラ「私があなたの剣の鞘の紋章を見たのを気付いたのでしょう?そして、それは私が今もずっと調べているものと一致していると」
王ドラの答えを聞いたトリストラムは飛びながら軽くお辞儀する。
トリストラム「やはり私の目に狂いはなかったのですね。ならば、貴方は我らが狙うものにも気付いているのでしょう?」
王ドラ「そんなことはさせませんし、そこまでにしてまで、何が目的なんですか?」
トリストラム「今は教えられませんが・・・知りたければ、どこまでも追いなさい。そして貴方は、第一人者になることでしょう。我らのフェアリーナイト王国に、足を踏み入れた「勇者」としてね」
トリストラムが笑いながら立ち去った後、王ドラは少しだけ舌打ちしながら呟く。
王ドラ「・・・ミニッツさんとタイマーさんを、誰が攫わせますか。クソ仮面野郎が」
- キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう(その4) ( No.564 )
- 日時: 2025/10/06 17:19
- 名前: 桜 (ID: Wz/uC4rR)
その日の夕方、現代の日本の都内ではルートにも話してもらい、リップ達が新たな仲間となったトリ子をアムールに連れ帰っている途中で彼女は訊ねる。
トリ子「本当にいいのか?退屈したあまり、傷つけてしまうこともあるかもしれないぜ?」
リップ「いいよ。その時はカラオケでも遊園地でも連れて行ってあげる。もちろんみんなで!」
トリ子「みんなでかよ・・・「おや、レディ・リップ?」
すると、 アイオーンと一緒に歩く、彼の直属のサーヴァントであるベディヴィエールがリップ達に声をかけにきた!
トリスタン「ベディヴィエール・・・!」
ベディ「また人を連れ帰ったのですね。相変わらず物好きなのですね・・・トリスタン卿の命を狙っていたというのに」
リップ「!」
チャラ王「ベディさん、どこから知って・・・」
ベディ「なんでも。ではそろそろ行きましょう、アイオーン様」
アイオーン「ヴッ」
二人が立ち去った後、帰路に着く最中にアイオーンはベディに訊ねる。
アイオーン「あの娘が、トリスタンと同じ名を持つ、名ばかりの系譜の者か・・・介錯しなくてよかったのか?」
ベディ「はい。少なくとも、今は彼女にはそのような気はなさそうなので」
そしてアムールに着いた後、リップはトリ子に声をかけた。
リップ「パパ達に話した後、トリ子ちゃんの部屋は用意するからね!あと、家具も買ってあげる!可愛い子は可愛い部屋に住まなくちゃ!」
トリ子「別にいいし・・・」
チャラ王「おいおい、あんまり無駄遣いすんなよー;」
すると、上からタケコプターで飛ぶ人物の姿が見えた。事件の後始末を天草達や同門生に任せて、現代に来た王ドラだ!
王ドラ「おーい」
リップ「!王ちゃん、無事だったのね!」
王ドラ「そりゃそうですよ。私があんなので死ぬわけがないでしょう(まあ、別の意味でヤバい事態に発展していますが・・・)おや、トリ子さん」
トリ子「!あの・・・」
王ドラ「・・・無事に帰れてよかったじゃないですか」
トリ子「!」
トリ子が思わず顔を赤くするが、王ドラは2階の窓が開いているのを見つけた!
王ドラ「2階?あなたの部屋ですよね、トリさん。侵入者のリスクもあるから、ちゃんと閉めて—————」
トリスタン「!お待ち下さい、その部屋は・・・!」
王ドラが窓から入って着地した瞬間・・・
壁一面には自分のプロマイドによるポスターと棚の上には自分のぬいぐるみ(原型・人間ともに)などを見た(爆弾投下)
王ドラ「!!??」
その数分後、王ドラは「マシュマロを焼いていいですよ」とトリ子に告げたあと、自分のプロマイドやぬいぐるみなどが入った箱を焚いた火に燃やそうとそれを運び始めた!
トリスタン「本当にお待ち下さい!それは燃やしちゃダメです!まずは話し合いましょう!話せばわかりま「はい、ポーイ」あああああー!!!(縄に縛られてる」
トリ子「焼きマシュマロ、案外うめーな!」
しかし、彼は知らなかった。王ドラのこれらはアムールでの自室以外にもあることに(ぇ)
リップ&チャラ王「オチがひでぇ!!」
おわりールー
「後書き」
ということで第五部のプレリュードはこれにて終了ですが、これからどんどんトリストラム達騎士やフェアリーナイト王国の謎、そして最重要なキーパーソンとなるタイマー兄妹のさらなる心情なども明かされていくので、その辺をお楽しみいただければ!
話が変わりますが、いよいよハロウィンの季節になってきたので漫画の方でも忙しいし、小説もそれにちなんだテーマを書くと思います。今年のハロウィンはどんなギャグなどの衝撃を与えれるかな・・・。
第五部が本格的に始まった!感想OK
- 世に放った誠を探しに(前編)(その1) ( No.565 )
- 日時: 2025/10/10 20:29
- 名前: 桜 (ID: wJzAqpnE)
今回は桜サイドにおける新選組と王ドラメイン、言うなれば、風花月夜伝2の後日談に該当する前後編です。最初のシーンこそ関係あるのか?って思われそうだけど、ちゃんと繋がってるんだよ!
—————転がり落ちてしまった。
あの爆発が原因で転がり落ちてしまった。
「—————!!」
辛うじて無事だった自分が呼びかけても反応がない。このままではいずれ死ぬ。
いやだ。行かないで。
そんな願いに呼応してか、突然現れたある伝説のポケモンが自分に訊ねた・・・
「人間は愚かだ。だが—————」
とある日のスマブラ屋敷の地下にある新選組の屯所(元は空き部屋だったが、マスハンに許可を得た上で使用させてもらった)そこでは今日も新選組を中心に他の剣士組やセイバー組、それとはクラスこそ違うが剣を武器にしているサーヴァント達も交えて、剣稽古に励んでいた・・・。
土方「もう一発だ。メタナイト」
メタナイト「ほう・・・どうやらやめるつもりはないようだな!」
土方「負かす」
メタナイト「そろそろ、どちらが鬼なのか決めさせてもらうぞ」
そんな二人の周りには土方に負かされた剣士達の山が(ぇ)
シェゾ「す、すげーやメタナイト!戦い方があんなめちゃくちゃでも強い鬼の副長にも対等に剣を交えてやがる!(土方に負かされた」
以蔵「いっちょれメタナイト!そのまま壬生浪に勝ってきいや!(シェゾと同じく」
ツースト「ボコボコにしてくれメタナイト!特に顔を!」
リンク「潰れろ土方ぁぁぁぁぁー!!!」
一方、同じく剣を交えている、新選組の天才剣士である一番隊隊長でアイレーン直属のサーヴァントでもある沖田は練習相手の天川空に訊ねられていた。
沖田「えっ?私達の生前新選組に対しての評価はなんだったのかって?」
空「うん。今となっては正義の味方というか大人気みたいのようだけど、やっぱり最初は評判が悪かったのかなって。例に漏れず、よくあることだそうだし」
沖田「そうですねえ」
空の問いに沖田は罰が悪そうにしながら答えた。
沖田「まあ私達も相当暴れてたっていうのはありましたが、浪人の剣士からは大分恐れられていたようです。新選組は現代の警察と同じようなものですから」
空「だから、一部のサーヴァントからは嫌そうな顔をしていたのか・・・以蔵さんとか高杉さんとか」
沖田「そういうことになりますね。あなた、察しがいいですねー」
空「そう?いや〜、それほどでも〜」
沖田「隙あり!(自分の剣をまっすぐから突き出した」
空「わわっ!?(間一髪で防いだ)ひ、卑怯だよ沖田ちゃん!」
一方、その剣稽古をウーロン茶を飲みながら見ていた王ドラに新選組の三番隊隊長でスマブラ屋敷に駐在するセイバーの一人・斎藤一が声をかけてきた。
斎藤「おー、王ドラちゃん。僕達の剣稽古を見にきてくれたの?」
王ドラ「ええ。私の修行の休憩の合間に」
斎藤「カンフーもとい格闘か。相変わらず熱心だねー」
王ドラ「そりゃそうです。サボったわけではないのですよ」
斎藤「真面目なのはいいことだけどさ、少しは肩の力を抜かない?あんたからして、無理してるような」
王ドラ「大丈夫です。まだまだ行けます。じゃあ、そろそろ時間なので」
斎藤「はいよー」
王ドラが再びカンフーの修行に向かう中で彼は今日のこれからのスケジュールを思い返していた。
王ドラ(えーと、次は足技を鍛える修行。それが済んで、マックさんとスパーリングしてから、筋トレですね。そのあとは・・・)
王ドラがふと視線を横にやると・・・
レントラーが頭をアフロヘアーになった状態で倒れていた(ぇ)
王ドラ「・・・・・・;」
何か怪しい雰囲気を感じた王ドラは通り過ぎようとするが、その直後に後ろから掴まれたような感覚がした!
王ドラ「!!?」
レントラー「おいタヌキ。あんたを襲う気はねーが、とりあえず・・・何か食わせろ!」
王ドラ「ぎゃあああああー!!!アフロヘアーのレントラーのオバケが出たぁぁぁぁぁー!!!」
レントラー「誰がオバケだ誰が!!」
その数分後、王ドラはレントラーと一緒に近所のカフェに入った後に彼にメニューにあったポフィンを差し出した。
レントラー「?なんだそれは」
王ドラ「ポフィンを知らないポケモンもいるのですね。それ美味しいので、人間でも食べれます」
レントラー「俺をポケモン扱いするな!いやポケモンだが!」
王ドラ「どっちなんですか!?」
レントラーは大声で暴れ始めながら叫ぶ!
レントラー「なんか和食とか作れよ!タヌキならば、できるだろそれぐらい!」
王ドラ「私はタヌキじゃありません!全く・・・しょうがないですね」
代金を払ってからカフェを出た後、王ドラはどこからか持ってきた材料を使ってヒラメの焼き魚や豆腐とワカメの味噌汁を作ったのをレントラーに差し出した。
レントラー「そうだこれだこれ!」
王ドラ「わざわざ人間の食べ物を差し出すとは・・・あ、ポケモン達も擬人化すれば同じことか」
レントラー「うめーなこれ!あんた、料理はできるじゃねーか!」
王ドラ「いやあ。よく仲間達に料理を振る舞ってるので」
一方、スマブラ屋敷の食堂にある冷蔵庫から食糧がなくなっていることに気付いて騒ぎとなった!
斎藤「おい!ここの食糧を盗んだのは誰だよ!鉄蔵か!?」
以蔵「わしを疑う気かぁ!!」
ルイージ「まあまあ;それに以蔵さんはキミ達と剣稽古してたし、彼が犯人かどうか考えにくいよ」
沖田「じゃあ、誰がやったんですか?」
ルイージ「多分王ドラだね;こんなこと度々あるんだOTL」
山南「よくわかりませんが、大変な思いをされていたのですね・・・;」
すると、土方が食堂を出た!
斎藤「副長!?」
土方「新選組。出るぞ」
ルイージ「あっ、ちょっと!?」
桜サイドの新選組(現行)が王ドラを縛り上げるために走り出した!
土方「オレンジの悪魔、王ドラ!御用改め」
王ドラ「よろしければ、ご飯おかわりしますか?」
レントラー「は!?いいのか?」
王ドラがご飯のおかわりをレントラーに差し出しているのを見た斎藤は彼の首根っこを掴んだ!
レントラー「なんだテメェ!!」
斎藤「あのー、彼を犯罪者にさせるのをやめてもらっていいかな?それにあんたが食べてる料理をよく見たら、材料がこの屋敷の食糧だし」
レントラー「は!?よく見たら、お前は・・・新八が話してた奴じゃねーか!」
斎藤「—————は?」
新八の名前に斎藤が反応したため、レントラーは自分がここに来た理由を話した。
土方「・・・なるほどな。永倉があれから俺達と離れていた間に出会ったポケモンか。気付いたら、相棒になったってわけか」
レントラーがここに来たということは新八も当然近くにいるはずだ。沖田は周りを見渡しながら聞く。
沖田「で、永倉さんはどこにいるんですか?嘘ついたら、拷問しますけど」
レントラー「それが・・・なぜか行方不明になりやがったんだ」
沖田「えっ!?」
レントラーの言葉に四人は驚く。
レントラー「俺もお前さん達と一緒に新八を探してるんだ。だから、力を貸してほしくてよ」
レントラーの言葉には嘘はない。その言葉を受けた沖田は承諾する。
沖田「ええ、もちろんです。永倉さんを新選組のみんなで探しに行きましょう」
レントラー「ホントか!?」
斎藤(でも、こいつはなんとなく気に食わないような感じがするなぁ・・・)
すると、隠れていた王ドラを山南が見つけた。
山南さん「王ドラ君。いるなら出てきて」
王ドラ「あ、はーい。立ち聞きしてすみません」
山南「悪いと思っているなら、我らの永倉君探しを手伝ってくれないかい?」
王ドラ「はい?」
その数分後、王ドラは土方から(半ば強制的に)浅葱色の羽織をもらってからそれに着替えたのを彼らの前に出てきた。
今回は桜サイドの新選組と王ドラメイン!
- 世に放った誠を探しに(前編)(その2) ( No.566 )
- 日時: 2025/10/10 20:33
- 名前: 桜 (ID: wJzAqpnE)
王ドラ、臨時で新選組に(強制的に)加入
王ドラ「・・・;」
土方「よし、着替えて来たな。正式ではないとはいえお前も隊士としてついて来てもらうぞ」
王ドラ「どういうつもりなのですか?」
土方「前の江戸化事件の時にお前が中心で動いていたな?あの時に永倉も召喚されている」
王ドラ「!」
前のチェリーワールドの江戸化事件の際にその黒幕(だと王ドラ達は思っていた)である高杉晋作側に新選組の一人である永倉新八も召喚されていたのだ。彼は生前に敵対した高杉に従いたくなかったことと真の秘密に気付いたことから王ドラ達と出会う前に抜けてしまったものの、チェリーワールドから退去していない情報を新選組が掴んでいた。
王ドラ「つまり、私が最初の時点で唯一無事だった生者側である以上、信頼性はあるからなんですね?以蔵さんのことであなたとは散々バチバチだったのに」
土方「岡田の方は別だが・・・騒ぎは起こすだろうが、同時に貢献もしているからな」
沖田「ちょっと土方さん!そこは「岡田のことはもうどうでもいい」と言ってあげて下さいよ!」
斎藤「やめるように言ったけど、副長はまだ諦めてなかったんですか(自分の剣を取り出そうとする&目が全く笑っていない」
山南「二人とも、今はそういう場合じゃないから落ち着きなさい;」
それを聞いた王ドラはふっと笑いながら答えた。
王ドラ「悪いですけど、そのお話はお受けできませんね。あなた達が勝手に探しなさい」
レントラー「は!?このタヌキの坊主、さっきはあんな優しく料理を振る舞ってたくせに人でなしかよ!!?」
斎藤「あ、羽織を脱ぐんだね。よかったそ「斎藤」
土方「お前が聞かないと思ってな、連れて来た」
土方が持っていた袋を落とすと、その袋が動いた!形には見覚えのある王ドラは中に入っているものの名前を言う。
王ドラ「ドラニコフ?」
ドラニコフ「ウゥー;」
土方「こいつも途中までは操られたとはいえ事件解決に奔走したのを思い出してな」
王ドラ「ドラニコフを離しなさい!つか、そんなことしたって私は」
土方「ならば、次はこいつを捕まえていいのか?お前の目の前で拷問を行うが(ドラリーニョの写真を見せる」
王ドラ「Nooooooooooooooooooo」
ドラリーニョの身柄を人質に使われた王ドラは泣く泣く承諾した・・・;
王ドラ「あなたの隊士としてつかせていきます・・・OTL」
レントラー「泣きながら承諾したのはいいが、写真の奴はどういう奴なんだ?」
沖田「彼は王ドラさんの親友の方ですよ。しかも王ドラさんの方が甘々になるやつの。今袋から救出されたドラニコフさんも王ドラさんの親友なのですが」
ドラニコフ「ガウー;」
袋から出されたドラニコフを見たレントラーは声をかけた。
レントラー「なんか狼みたいだが、あんたも新八を探してくれるのか?」
ドラニコフ「ガウ(訳:いいよ」
レントラー「おい。はいと返事はできねーのか」
ドラニコフ「ガーウ(訳:喋らないからムリ」
レントラー「いい加減にしろよテメェはぁ!」
王ドラ「待って下さい!ドラニコフはガウとかワウとかの言葉しか喋れないので許して下さい!」
王ドラはドラニコフに食ってかかるレントラーを止めようとしたが、斎藤が彼を掴むように引き寄せた!
斎藤「ここは僕が止めるから大丈夫だよー」
王ドラ「は?まあ仲裁してくれるなら、別にいいですけど・・・」
斎藤(・・・いい加減早く終わらせた後に羽織を脱がせるか。あんたには人斬り集団の羽織は似合わねえ)
その数分後、見回りに出かけた新選組と王ドラとドラニコフとレントラーはその最中に王ドラが訊ねた。
王ドラ「てっきりすぐに探しに行くかと思えば、まずは見回りなんですね」
沖田「はい!他にも屯所の掃除とかがありますよ。土方さんの肩揉みはここでも流石に勘弁ですが・・・;」
王ドラ「大変なんですねぇ。でも、なんかスマブラ屋敷の地下の一部が綺麗になったという声がファルコさんから聞きましたけど、相当掃除してたのですね」
沖田「はい。そうしないと、土方さんに怒られちゃうので」
その様子を聞いたドラニコフは王ドラの裾を掴みながら訊ねるような仕草をした。
ドラニコフ「ガウ(訳:ごめんね、ついて来て。でも、王ドラに何かあったら困るから」
王ドラ「あ、ありがとうございます、ドラニコフ」
斎藤「へー。王ドラちゃんには言葉分かるんだねー」
ドラニコフ「ガウ?(訳:聞くけど、以蔵さんは協力しないの?」
王ドラ「私がいるなら協力しそうですが、流石に今の羽織では・・・」
沖田「ダーオカは何も介入がなくともドラニコフさんの言葉がわかるとはいえ来なくていいと思いますよ!」
斎藤「僕も賛成しないなそれは・・・」
その直後、斎藤はドラニコフに詰め寄って来た!
斎藤「なぁ、鉄蔵は素であんたの言葉がわかるのか!?」
ドラニコフ「ガウ?(訳:そうだけど、なんで?」
王ドラ「以蔵さんはほんやくこんにゃくを食べてないけど、ドラニコフが何を言っているのかわかるそうです」
斎藤「おい鉄蔵を呼び出せ。立ち位置は奪わせてもらう(自分の剣を再度取り出そうとする」
山南「やめてあげなさい;」
王ドラ「ほ、他にもクーさんとかトリさんとかモーさんがほんやくこんにゃくなしでも、ドラニコフの言葉がわかるのですよ!」
沖田「えっ?トリスタンさんとモーさんは知っていますが、他の円卓はわからないのですか?それが円卓組の共通の特技だと思っていましたが」
王ドラ「私もそう思って、騎士王さん達を連れて試しましたが、みんなわからないそうです。あとで理由を話したらびっくりされましたが」
山南「誰だってあんなの聞いたらびっくりしますが」
それを聞いた土方はドラニコフに訊ねた。
土方「おう、岡田がお前の言葉がわかるらしいな・・・岡田に土方と衆道してやれと言ってやってくれねーか?」
ドラニコフ「・・・」
すると、ドラニコフが土方にパンチを繰り出した!
土方「!!」
レントラー「なんか土方を殴りやがったなこいつ!!?」
王ドラ「ちょっと何やってるんですかあなた達・・・!」
すると、王ドラの方に気配を察知した!
王ドラ「!?(思わずヌンチャクを投げ飛ばす」
ドラニコフ「ガウ!?」
ヌンチャクが当たったら、額にたんこぶができた天草四郎と源為朝と出雲阿国が茂みから出て来た!
天草「やはり気付きましたか」
王ドラ「天草さん・・・!二人まで来てるのですか!?」
為朝「王ドラが行く道を変更したのでな(プシュー」
阿国「新選組のみなさん、私達も連れて行って下さいまし!これでも王ドラ様のサーヴァントです!」
阿国の懇願に土方はある一点を集中しながら承諾した。
土方「いいぞ。よく見たら発育がいいし」
阿国「!ありがとうございます!」
王ドラ&沖田&斎藤(^ω^#)視線を胸に集中するな
土方から許可を取った天草は斎藤をじっと見つめながら言う。
天草「あ、何もしませんので見回りと土方副長の肩揉みのどちらかの仕事を請け負います。結果役に立つと思いますが」
斎藤「ホント?じゃあ、よろしくー」
天草達を臨時という形で新選組に引き入れた後に、今度はさっきよりも少し広い街で見回りをすることとなった。
土方「範囲を広げないと見回りの意味がないからな」
為朝「厳しさ150%増し」
一方、阿国は沖田と女子トークをしていた。
阿国「この街は最近になってから田辺正志というお金持ちの資産家が支援をするようになったことで煌びやかになったそうです!」
沖田「どうりでキラキラと輝いているなと思ったわけですねぇ。まぁ、嫌いではありませんけど!」
山南(女子会トークしてるのに土方君は絶対に気付いてないな・・・)
そんな中で斎藤はヘラヘラと王ドラに声をかけた。
斎藤「王ドラちゃん、もうちょっと歩くけど大丈夫?」
王ドラ「はい、大丈夫ですよ」
ドラニコフ「ガウ」
斎藤「ドラニコフ君も大丈夫だそうだね」
王ドラを何かと気にかける様子の斎藤を見た天草は声をかけた。
天草「斎藤殿、何気に王ドラに優しいですよね。彼を狙ったりしているように見えましたが」
斎藤「そう?まあでも、この子は真面目そうなのによく無茶するし、自分の身を顧みずに人を助けようとするし。それに・・・」
斎藤も薄々ではあるが、もう一つ引っ掛かりがあった。何せ今はなかったことにされた未来で自分がチェリーワールドへの復讐のために与するマスタークラウンに王ドラが殺されてしまったのだ・・・彼を助けるためにその未来から来た阿国を庇った形で。
斎藤(だからこそ、あの子を絶対に守らなくちゃいけない。あの子が無事なら、それでいいんだ・・・)
沖田「斎藤さんー?」
斎藤「!いや、なんでもないよ」
すると、向こうから騒がしい声が聞こえた!
天草「?何やら揉め事のようですね」
山南「見に行きますか」
一同がその場に駆けつけると、沖田のマスターのアイレーンがリーダーを務めるBVLが赤味を帯びた着物を見にまとう侍に食ってかかっていた!
沖田「アイレーン様!?ペイペインさんやハンドレッコさんまで!」
アイレーン「おいペイペイン、何がどうなっているのだ!?」
ペイペイン「急にこっちに来たからわかってないのです。ハンドレッコ、この赤味を帯びた着物の下民はなんなんでしょうか?」
ハンドレッコ「ちょっと待って。今こいつらに関連するデータを収集してるんだから・・・」
王ドラ「なんか赤味を帯びた着物を着た侍に絡まれてるようですが・・・」
その直後、土方がゲベール銃で赤味を帯びた着物を着た侍を撃った!
BVL「!!?」
ドラニコフ「ガウ!?(今撃ったよね!?」
王ドラ「ちょっと何やってんですか街中で!!?」
土方「下がってろ。あれは厄介な類だ」
天草「厄介な類?」
その侍を見て薄々と察した斎藤が冷静な状態で答える。
斎藤「・・・生前、山南さんが切腹した後に新選組は二つに分裂するという出来事があってね、それが端を発して新選組が崩壊に至ったんだ」
王ドラ「二つに分裂?」
斎藤「僕達がここにいるってことは、そういう可能性もあり得るってこと。その二つに分裂した際の組織の名は・・・」
斎藤「御陵衛士」
その名を聞いたレントラーも少し思い出した!
レントラー「あいつらは新八が俺に話してくれた奴らだな!」
為朝「ちなみにレントラー。技は使えるか?」
レントラー「いや、なぜか使えない;新八が行方不明になってから目を覚ました後に使えなくなってな;すまねえ;」
阿国「ウソでしょう!?」
すると、土方に気付いた御陵衛士がぞろぞろと王ドラ達の方に向かって来た!
阿国「こっちに来てますねー;」
アイレーン「あっ、沖田!?」
沖田「アイレーン様・・・!」
それを見た王ドラはため息を吐いた後、土方に制止する。
王ドラ「土方さん。ここは街中ですからね」
土方「どういうつもりだ?」
王ドラは四次元ポケットから何かを取り出した!
王ドラ「カミナリだいこ〜」
王ドラのカミナリだいこを見た御陵衛士達はちんぷんかんとなるが・・・
王ドラ「あんまり知らないようですねー。じゃあ、教えます」
王ドラ「ここからでも雷様が来ることをよく覚えておくといいですよ(^言^)」
王ドラに太鼓を鳴らされたので出て来た雷に御陵衛士達は倒されて行った!それを見た斎藤は半ば呆れながら話しかけていた。
斎藤「王ドラちゃんは意外とえげつないねー;」
王ドラ「そうですか?」
その直後、BVLが王ドラ達の元に駆け寄って来た!
アイレーン「沖田!お前達も来たか!」
ハンドレッコ「ん?王ドラ、その羽織は・・・」
沖田「ああ、ちょっと事情があって、彼を臨時で新選組に入らせました。その証が私達も着ている羽織です」
王ドラの羽織姿を見たペイペインは思わず見惚れていた。
ペイペイン(どうするんですかめちゃくちゃいいじゃないですか以蔵殿とかはかなり嫌がるでしょうけど私的にはありというかむしろ結構輝いて見えるような)
王ドラ「ちょっとペイペインさん?大丈夫ですか?」
ペイペイン「!え、ええ!あなたに心配されるようなことなんてありませんよ!」
王ドラ(やっぱり嫌われてるんですね・・・)←ペイペインからの好意に気付いてない
土方はペイペインとハンドレッコをじっと見ていた。
土方「なぁ、斎藤」
斎藤「なんですか?」
土方「聞きたいことがあるんだが」
土方「沖田のマスターのバンドメンバーだが、より別嬪さんに見えるのはなんでだろうな」
斎藤「あんたが巨乳好きだからだよ!!?」
そういえば土方さん、おっぱい星人だったな・・・;
レントラー(新八の言ったことは本当のことだったか・・・;)
さっきから土方さんが色んな意味ではっちゃけてる;
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120

