二次創作小説(紙ほか)

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日常日和。5
日時: 2025/11/06 17:34
名前: 桜 (ID: CFpxvhHi)

おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!


「目次」


「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584(更新)


「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510


「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548


「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76


「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125


「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147


「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388


「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564


「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578


「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25


「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245


「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317


「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470

「トリスタン」は突然に(その2) ( No.550 )
日時: 2025/09/17 17:12
名前: 桜 (ID: 9qyxNSv4)

翌日の朝から・・・






その翌日の朝、トリスタンは歯磨きをしながらテレビで朝の情報番組であるおはスタを見ていた。その内容は・・・


アナウンサー「いやー、ドッペルゲンガーっていう話をよく耳にしますが、本当にあるんですかねー?」
ゲスト解説者「これだけ都市伝説として広がっているから、あながち嘘でもなさそうですけどね。個人的には同じ名前というだけでも反対の方向だというのも・・・」
トリスタン「うーむ・・・」


トリスタンはその後に頼まれたケーキの材料をおぼろと一緒に買い出しに出掛けて歩く最中に悩んでいた。


トリスタン「朝からドッペルゲンガーの話題を出すとは・・・」
おぼろ(モイモイ)「でも、なんか悪いこと起きそうね。占おうか?蝶占いで」
トリスタン「虫は大の苦手なのですが・・・できるのですか?」
おぼろ(モイモイ)「できるわよ。それに蝶占いはおぼろが舞えばいいだけだから!」


おぼろがくるりと回るように踊り出すと、彼女は目を見開いた!


おぼろ(モイモイ)「あ、これは悪いわ」
トリスタン「どういうことですか?」
おぼろ(モイモイ)「まずは頭上注意」


すると、トリスタンの目の前で植木鉢が落ちてきた!割れたそれを見て彼は顔が青くなった。


トリスタン「なぜ上から植木鉢が・・・;」
おぼろ(モイモイ)「おぼろもわからないんだけどね・・・信じられないって顔してるの?あっ、トリスタン!次は飛び出し注意よ!」


その直後にトラックがトリスタンの前を遮るように突っ込んできた!目の前で壁にぶつかる形で事故を起こした彼は震えてしまった。


トリスタン「おぼろ嬢!先程から悪い結果しか出ていませんが!?」
おぼろ(モイモイ)「だから、悪いって言ったじゃない;あ、後ろには気をつけて!猛犬注意だから!」


すると、後ろから複数の猛犬がトリスタンの方に走ってきて、彼はものすごいスピードで必死に逃げ出す!


トリスタン「ここまで来ると怖いのですが!?」
おぼろ(モイモイ)「えー;あ、次火気注意」
トリスタン「あっつ!!(火傷した」
おぼろ(モイモイ)「水濡れ注意」
トリスタン「みぎゃっ!!(川に転落した」
おぼろ(モイモイ)「感電注意」
トリスタン「うぎゃあっ!!(感電した」


トリスタンは行く先々で災難に巻き込まれるが、それを上から見ていた人物が頭を悩ませていた・・・。
その数時間後、学校から帰ってきたリップはトリスタンのボロボロな姿を見て愕然とする!


リップ「トリスタンちゃん、どうしたのその怪我!!?」
リップママ「それが買い物の途中で災難に巻き込まれちゃったって;でも、ちゃんと頼んだものを買ってきてくれたのよ(買い物袋の中身を見せる」
リップ「ホントだ!よく耐えてきたね・・・;」
リップママ「でも、かなり怪我してるみたいだし、今日はもう休ませてあげようと思って。リップもそれでいい?」
リップ「うん・・・」


リップママが「トリスタンちゃん、何か持って来るわね」と言って部屋から出て行った後、ベッドで眠るトリスタンをリップが訊ねる。


リップ「トリスタンちゃん・・・身体は大丈夫なの?」
トリスタン「大丈夫です・・・サーヴァントなので霊核に響かない限り、自然回復できますので」
リップ「いや、そっちじゃなくて。昨日のこと・・・あれから体調に変化はない?」
トリスタン「?はい・・・そもそも、昨日は私と同じ名で姿を現した少女が出てきたのが謎なのですが・・・あくまでルート嬢の開発したサーヴァントのデータ察知の上なのですが」
リップ「昨日はあの後に慌てながら逃げて行ったもんね・・・(そして、なぜか例の地脈が全部解決したかのように綺麗さっぱり元に戻っていた・・・」


リップにとっても成功したといえるのだが、あんなことが起きた以上おかしい。リップは心配してそうに聞く。


リップ「ねぇ、何か・・・変なものがあったりしてない?」
トリスタン「む・・・?なんでもないのですが」


それはさておき、まずはあの少女を見つけ出して捕まえることを優先におかなくてはいけないのだが、彼は悩んでいた。


トリスタン「つか、あれを他の円卓に見られたら私の女体化だと疑われそうで・・・;」
リップ「女体化でもトリスタンちゃんはあの子ほどにはならないと思うよ;一度見たんだし」
トリスタン「いっそのこと、COMに頼んで捜索願とか・・・」


すると、部屋の窓がパリンと割れた!原因はトリスタンの後ろに飛んできたサッカーボールだ。


トリスタン「・・・;」


そのサッカーボールが破裂した後、妖弦の騎士は怒っている様子でリップに告げる。


トリスタン「へっはふをはひにひにはふは(訳:鉄柵を買いに行きますか」
リップ「その前に割れたガラスを直そうね・・・;」


その数分後、ガラス板を買うために二人(+おぼろ)でホームセンターに出かけている途中でトリスタンはラブナを集める魔女っ子に話しかける。


トリスタン「すみません、わざわざ付き合ってくれて・・・」
リップ「いいよ。アタシの家でもあるんだもん」


それを上から見ていた人物が小さなハープを鳴らし始めた!その音がなんなのかリップが気付く。


リップ「!避けて!」
トリスタン「わっ!」


トリスタンはとうとう自分と同じ音の刃を使ってくれたことに驚いた!


トリスタン「これは・・・!?」
おぼろ(モイモイ)「それだけじゃないかも?」


すると、赤い踵がトリスタンの眼前に飛び降りようとしていた!


トリスタン「ちょっ、ちょっと!?急に大胆になったのですが!?」


しかし、その人物は逃げようとしたトリスタンを先回りしながら追いついた!その人物は昨日の・・・






トリスタン?「ほんっと、逃げ足だけは速いわね・・・「トリスタン」よぉ!」






トリスタン「で、出た・・・!!」
リップ(人格がある・・・!?シャドウサーヴァントとは違う・・・)


急に再び現れたもう一人のトリスタンに対して、トリスタンはカタコト言葉で話しかける。


トリスタン「あの・・・ワタシ、ナカマ!テキじゃないデスヨ!」
リップ「急に片言になってるんだけど!?」


その直後、もう一人のトリスタンはトリスタンに向かってハープを鳴らした真空の刃を放ったが、避けられてしまった!


トリスタン「!!」
トリスタン?「また避けられたわね・・・なるべく自然に殺そうかと思ったんだけど、あっさりと回避されちゃったし。まあちょうどいいから、直接殺してやるよ!」


もう一人のトリスタンが攻撃を繰り出し始める中、トリスタンとリップ(&おぼろ)はそんな彼女を巻きつつも無関係の一般人を巻き込まないよう裏山に向かった!


トリスタン「もしかして先程のトラックとかも、あの少女の仕業ですか!?」
おぼろ(モイモイ)「そういうことになっちゃうわね」
リップ「いいから今は裏山に向かうよ!関係ない人を巻き込んだら大変だから!」


着いた裏山にようやく降り立った後、トリスタンはハープを奏で始める!


トリスタン「少しは痛い思いしますが、恨まないように!」


しかし、もう一人のトリスタンには効かなかった。なぜなら・・・


トリスタン「無敵付与スキル!?」
リップ「しかも回避も付与してる・・・」


驚く二人を見たもう一人のトリスタンはクスリと笑う。


トリスタン?「そうか・・・テメェのは回避スキルだけだったか?人間の英霊は相変わらずツメが甘いな」
リップ(あの子、英霊ではあるけど、モトは人間じゃないのか・・・)


リップは戸惑うが、なんとか耐え切ってもう一人のトリスタンの前に立ちはだかった!


リップ「ダメ!アタシのトリスタンちゃんを殺さないで!殺すならアタシにして!」
トリスタン「リップ・・・」


それを聞いたもう一人のトリスタンは二人の予想に反して悩んだ反応を見せた。


トリスタン?「本家様のマスターか・・・うーん、あくまで「トリスタン」だけを殺す目的だから・・・正直他はどうでもいいのよね。だから・・・」


すると、もう一人のトリスタンが縄でリップを縛り始めた!


リップ「!?」
トリスタン?「そこで大人しく見とけよ」


もう一人のトリスタンはリップを木に吊る上げるが、なぜか逆さま&リップのパンツが見えていた!


リップ「きゃあっ見ないでー!!」
トリスタン(ピンクのハートのドットですか・・・)


一人戦いに立たされたトリスタンはもう一人のトリスタンになんとかダメージを与えられないか思案していた。


トリスタン(このままでは私が殺される・・・む?これは・・・)


もう一人のトリスタンの奏でるハープを聞いたトリスタンは、その中で何かのヒントに気付いた!


トリスタン(そうですか・・・彼女のあれは音楽の記号で言うなら、ピアニッシモ。ならば反対のフォルテッシモで奏でれれば・・・!)


トリスタンはハープでフォルテッシモを鳴らし、その真空をもう一人のトリスタンの方に向けた!


トリスタン?「!」


それにより無敵スキルや回避スキルが壊された後、もう一人のトリスタンはダメージを与えられていた!しかもドレスが破れたので豊満な胸元が露わになったのを隠した状態で。


トリスタン?「いったーい・・・やるじゃねーか、トリスタン」
トリスタン「ゆ、豊かな胸が・・・!?」
おぼろ(モイモイ)「でも、効いてるわ!」
トリスタン?「あーあ、こんな姿じゃ戦えねーか。今日は見逃してやるよ。だけど、忘れないでよね」


もう一人のトリスタンはニカッと笑いながら告げる。


トリスタン?「油断したら殺すからな、お兄様」
トリスタン「なっ・・・!」
トリスタン?「じゃあなー」


もう一人のトリスタンが立ち去った後、トリスタンは慌てた!


トリスタン「その格好で街に出たら大混乱ですよ!」
おぼろ(モイモイ)「男達が顔真っ赤に悶絶して、女達がそれを見て怒ってビンタするやつね;」


一方のリップは吊し上げられた状態で顔真っ赤になって叫び続けていた。


リップ「こらー!!早く助けてー!!」
トリスタン「えっ、このままならば、ちー殿にも今から撮る撮った写真フォトを見せようとしたのに」
リップ「こればっかりはよくなーい!!」


その翌日、昨日と同じ裏山でなぜかトリスタンがぶらーんと縛られていた。






一部にお色気シーンが混ざってる;

「トリスタン」は突然に(その3) ( No.551 )
日時: 2025/09/17 17:14
名前: 桜 (ID: 9qyxNSv4)

翌日、裏山にて






トリスタン「ああ、私は悲しい・・・」


それを後ろの木陰からこっそりと見ていたリップ達はチャラ王が頷いていた。


チャラ王「よし、これでバッチリだな」
ルート「あとは本人が来れば、だが」
リップ「・・・;」


事は約1時間前、ルートのお屋敷にて・・・


チャラ王「早速、作戦会議だ!」
ルート「メルト、このおはぎを食べるか?」
メルト「リップが食べさせてくれたらいいわよ」
リップ「えー。あーんするの?」
トリスタン「毒婦がこのようなおねだりなどと・・・」
おぼろ(モイモイ)「ねえねえ、他のお菓子はない?」
チャラ王「のほほんとしてんじゃねーよ!!このことは他の円卓にも言っていないんだ!トリスタンの名前を持つ奴が呼ばれてきたっていう円卓の騎士にとって緊急事態。バレたら問い詰められるのは俺達だぞ!」
ルート「ぐっ;」


そうなる前にチャラ王達が提案したのは、もう一人のトリスタンの捕獲・・・!


チャラ王「もう一人のトリスタンは今野に放たれてる状態だ。今のところは無関係の奴らを巻き込んでないようだが・・・万一にそうなるのを防ぐためにも、もう一人のトリスタンを捕獲する!」
リップ「捕獲といっても、一筋縄ではいかないと思うよ。無敵と回避付与してたんだ」
チャラ王「両方ともかよ!?おいメルトちゃん、あんたの宝具でなんとかならねーのかよ!?」
メルト「私のは強化解除されるのは宝具を放ってからよ?」
チャラ王「攻撃でもしなきゃ意味ねーじゃんかよ!トリスタンと同じ名前の女がなんで呼ばれたかも気になるし・・・お前、何かした?」
トリスタン「してません。恐らく」
チャラ王「そこは言い切れよ;(蒸気都市の件であの時は王ちゃん達があのイかれた三角から出てこなかったら、俺達は負けてたし帰れなかったな・・・その時もこいつが何かしたような気がする・・・やっぱり、こいつには何かある?俺達にも言わないような何か・・・まあ、今はそんなこと考えても仕方ねーか」


チャラ王は気を取り直しつつ、ホワイトボードをバンと叩く!


チャラ王「まあ、それなら仕方ない。策がないわけじゃねーし」
トリスタン「どんな策ですか?」
チャラ王「簡単だ(ニヤリ」


そして現在、こういう状態である(ぇ)


トリスタン「誘き寄せるために私を使うのですか・・・OTL」
チャラ王「あいつが狙うトリスタンで誘き寄せれば、あとはなんとかなるだろ。万一の保険でその下に豪華な料理を置かせたが」
メルト「使えるわねそれ」
リップ「待って。そこは自信持っていいの?」


トリスタンは半泣きになりながら、チャラ王に懇願する。


トリスタン「昨日はリップと二人で過ごしたことは謝りますから許して下さい・・・」
チャラ王「そういうことじゃねーよ!!(顔真っ赤」
ルート(図星なのか・・・)
リップ「ちー君!そんな風に怒らないでや」


すると、トリスタンの下でじーっと見つめる人物がいた。気配を察知してやってきたもう一人のトリスタンだ。


チャラ王「来た!」
ルート「意外。もう少し様子を探りながらくるかと思ったが」
おぼろ(モイモイ)「あとは上手く誘き寄せれたら・・・」
トリスタン?「うーん・・・」


しかし、もう一人のトリスタンはどこか悩ませながらトリスタンを見つめ続けるような表情をしていた。


トリスタン?「人間にしてはありきたりすぎるけど・・・なんかお仕置きしてるみたいな・・・」
チャラ王「変な方向で怪しまれてる!?」
リップ「この子にしてはまともなことを・・・!」
トリスタン?「まあ人間なんてそんなもんか・・・いいぜ。乗ってあげるわ」


もう一人のトリスタンがぶら下がっているトリスタンを攻撃しようと飛んだら、リップが出てきた!


リップ「よしっ来た!それっ恋のメガトンハンマー!」
トリスタン?「!」


しかし、もう一人のトリスタンは軽やかかつ華麗にそれを回避した!


リップ「そんなあっさりと!?」
トリスタン?「私はこれでも自分の靴の使い方ぐらいは熟知してるのよ」


すると、チャラ王は蹴りでもう一人のトリスタンにぶっ飛ばそうと飛ぶが、彼女はそれをハープで鳴らしながら攻撃する形で避けた!


チャラ王「んがっ!!あいつのを小さくしたようなハープを持ってきやがったか・・・!」
トリスタン?「あははは、無様!」
リップ(でも、これは単なる誘導。すでに読んでるんだよ!)


ルートは後ろからある機械で超音波を出した!彼女が開発した超音波機能だ。


トリスタン?「!」
ルート(残念。この超音波で動きを止めてもらう!)


その隙を突く形でメルトの蹴りが飛んで来た!


メルト「これで決まりだわ!」


しかし、もう一人のトリスタンはニヤリと笑いながらそれも飛ぶ形で避けた!


メルト「!?」
トリスタン?「へぇ。超音波で私の動きを止めて、その隙に攻撃を繰り出す?いかにも人間のやることだぜ」


トリスタン?はハープで出した弦で縛りつける形でチャラ王とルートとメルトの動きを封じた!


チャラ王&ルート&メルト「!!」
リップ「みんな!」


しかし、後ろから彼女の髪を引っ張ろうとする人物がいた。ヒップに抱えてもらったおぼろだ。


ヒップ「ここでいいップ?」
おぼろ(モイモイ)「うん。お願い!」


しかし、それに気付いたもう一人のトリスタンに二人ともガッと捕まった!


おぼろ(モイモイ)「ウソッ!?」
ヒップ「気配を消したのに・・・!」
トリスタン?「これでもアーチャーなんでな。じゃあ、二人とも・・・グッバーイ☆(カッキーン!」
リップ「おぼろちゃん、ヒップ!!」
トリスタン?「そいつが武器だったようだけど・・・ちゃんと見なきゃダメだぜ?トリスタンのマスターさんよぉ」


もう一人のトリスタンは俯いている様子のトリスタンにハープを持ちながら近づいてきた!


トリスタン?「待たせたなー、トリスタン。ようやく戦えるぜ。あ、ちなみに回避だけでなく無敵も行うから攻撃は無理だぜ。まあ、どうあがいてもお前の負けだな!」


しかし、トリスタンの足は震えており、立つことはできなかった・・・


チャラ王「トリスタン、何してんだ!!立てトリスタン!!」
トリスタン(無理です。あんな強さを見せつけられたら負けーーーーー)


もう一人のトリスタンが一歩一歩と近づきながら歩んで・・・






ズボッ


トリスタン「ると思いましたか?」






トリスタン?「・・・は?」


もう一人のトリスタンはなぜか落ちていた。そう、それは地面に擬態させた・・・!


トリスタン?「まさか・・・!!底なし沼ぁぁぁぁぁー!!?」
チャラ王「よっしゃぁぁぁぁぁー!!!」
リップ「アタシが擬態魔法かけてたから正直引っかからないなと思ったけど・・・」
ルート「クルークを巡った鹿ノ子の結婚式騒動の時に使用していたのが、まさか第三の策として使うことになるとは・・・(日常日和。5にある前後編参照」


底なし沼に落とされたもう一人のトリスタンはどうにかして這い上がろうとするが・・・


トリスタン?「やりやがったな・・・!!こんなものから、すぐに這い上がって・・・!!(あれ!?動けないし、ハープが出せない!?」


そんなもう一人のトリスタンを見たチャラ王はニヤリと笑う!


チャラ王「やっぱりあれは魔法か!いや、魔術の方が正しいな。泥は全ての五大元素を無効化にするって聞いたから、いやーこれ、意外と使えるなー」
トリスタン?「な、何をする気だ・・・;」
チャラ王「安心しろ。俺はあいつらのように揶揄ったりしたりしないんでな・・・」
ルート「おいチャラ王。意地悪そうな顔をするな。弱いものいじめはダメだと聞いたぞー」
トリスタン(た、タチが悪い・・・)
リップ(昔からそうだったもんね・・・;)
トリスタン?「・・・っ!!」


その後、もう一人のトリスタンは二度とトリスタンに手を出さないという約束と引き換えで救助。
これにてもう一人のトリスタンは捕獲されたのだった。






一方、ベディは自分のマスターであるアイオーンの住むマンション(つまり居候である)で彼に紅茶を淹れながらリビングにある窓を見渡していた。


アイオーン「我が聖域の閉ざす扉の向こうに何があった・・・?」
ベディ「いえ・・・トリスタンにまた何かあるのではないかと頭に過ぎりまして」
アイオーン「ヴ?前から感じるが、貴様は何かとトリスタンを案じている。円卓の騎士はここからでも察知するというのか?」
ベディ「そんなものはないですよ。それを感じるとしたら、我が王とマスター本人の身です」
アイオーン「ではなぜ・・・」
ベディ「言うなれば・・・友の勘、ですね」


一方、縄に縛られたトリスタン?を前にチャラ王は彼女をどうするのか訊ねる。


チャラ王「捕獲できたとはいえ、そのあとはどうするんだ?」
ルート「スマブラ屋敷に頼んで地下牢に閉じ込めてもらえれば?もとい、オシオキ部屋」
メルト「でも、隣にはキャメロット城あるから多分バレるんじゃない?壁を壊してまで駆けつけてくるかも」
チャラ王「そうなったら俺らは出禁になるから無理だな・・・;」
リップ(メタナイトさんだけでなく、ルイージさんとかウルフさんとかが怒るもんね・・・;)
トリスタン(つか、円卓騎士も連帯責任で、その弊害がマスターにも及びますよ・・・)


スマブラ屋敷にはメタナイトだけでなく、怒らせてはいけないファイター達もいるからな・・・;






もう一人のトリスタン捕獲

「トリスタン」は突然に(その4) ( No.552 )
日時: 2025/09/17 17:17
名前: 桜 (ID: 9qyxNSv4)

捕獲、その後






その数十分後、話し合いの結果ルートの屋敷の地下に連れてこられたもう一人のトリスタンは十字架を模した木に縛られたことで引き笑いした(ちなみに飛ばされたおぼろとヒップはその間に帰って来た)


トリスタン?「おい・・・このやり方はあんまりじゃねーか?」
チャラ王「すぐに逃げ出す可能性が高いからな」
トリスタン?「心配しなくても、アナタ達には傷つけたりしないわ・・・トリスタン以外には」
トリスタン「それが問題なのですよ!?」


そんなもう一人のトリスタンの態度に多少呆れつつもルートは椅子に座りながら彼女に話しかける。


ルート「残念だが、お前には黙秘権も弁護士を呼ぶ権利もない。私からの質問に答えてもらおう。名前は?」
トリスタン?「トリスタンだ・・・まあ妖精騎士としての名前なんだが。本当の真名は教えないわよ」
ルート「妖精騎士のトリスタンってことか・・・同じ名前で呼ぶのは紛らわしいから・・・あー!いっそのことトリ子だ!女のトリスタンだからトリ子で!」
トリ子「随分と微妙なセンスの呼び名ね・・・しかも表記が変わってるし;」
ルート「お前はどこから来た?」
トリ子「どこって・・・サーヴァントの身だから、こいつに呼ばれたようなものね」
ルート「妖精でも座とやらに登録されるのか・・・お前はなんなんだ?」
トリ子「うーん・・・ネタバレはまだ早いんじゃねーか?」


トリ子の応答にルートはため息を吐きながら椅子から立ち上がる。


ルート「わかった。おいリップ。あれ出せ」
リップ「はーい。ちー君、お願い!」
チャラ王「ああ。おい動くなよ」


すると、チャラ王はトリスタンを羽交締めにして、リップが注射器を持って彼の腕に近づいてきた!


トリスタン「!?なんなんですか・・・あああああー!!!」
メルト「い、痛そうね・・・」
リップ「大袈裟だなぁ・・・」


リップはその注射器でトリスタンから吸い取った血を使って、サタンのぬいぐるみに注入した!


トリスタン「!?」


ルートはそのサタンのぬいぐるみをリップから渡してもらった後、それをトリ子の身体に触れさせた!


トリスタン「えっ!?」
トリ子「これは・・・!?」


気付ければ、トリ子の右腕にはハートの形をした紋章が刻まれていた・・・!


トリ子「そのヘンテコなぬいぐるみを媒介にした人体血術か・・・!テメェら、一体何したんだ!?」
チャラ王「教えてやろうか?」


チャラ王はそのサタンのぬいぐるみの髪を引っ張り始めた!


トリ子「いだだだ!!髪!引っ張られてる!!」
チャラ王「こちょこちょ」
トリ子「あはは!やめて!くすぐったい!」
ルート「このぬいぐるみにお前の痛覚と一体化してもらった。何かある場合、このぬいぐるみを使えば身動き取れないし、もしこれが破裂したってなったら・・・」
トリ子「・・・!やってくれやがったか・・・!」
メルト「たまたまヘンテコなぬいぐるみを持ってたのは良かったけど・・・つまり、アナタはこのぬいぐるみの肉奴隷よ!」
おぼろ(モイモイ)「いや、それはちょっと違う;」


その数分後、トリ子はルートの屋敷の地下牢に入れられた後、その帰路にチャラ王はトリスタンに伝える。


チャラ王「とりあえずあの女は地下牢に入れてるから、万一脱走したとしてもお前には手出しはしないと思う」
トリスタン「それはそれは・・・」
チャラ王「あと、これ。いざという時のショックガン。王ちゃんから借りてきたスペアポケットから出したんだが、使い方には気をつけろ」
トリスタン「はい」


チャラ王と別れた後、リップはミニッツとタイマーの兄妹の住むマンションを見かけた。


リップ「ねぇ、気晴らしに寄ってかない?ミニッツちゃんの笑顔が癒しになるかも」
トリスタン「そうですね」


リップとトリスタンが二人が住んでいる部屋の前に着き、インターホンを鳴らすが、誰も出ない。そこでトリスタンは合鍵を取り出した!


リップ「その合鍵、どうしたの!?」
トリスタン「作ってもらいました」
リップ「そういうのはよくないわよ;」


トリスタンが作った合鍵を使って開けると、話し声が聞こえた。


リップ「あれ?あの声は王ちゃん?そういえば、今日はミニッツちゃんに呼ばれたから行くって言ってたわ。それと・・・」
トリスタン「まさか・・・;」


二人がこっそりと見ると、そこには・・・






トリ子「ふーん。その子がお前の膝の上で寝てるから離れられないのかー」
王ドラ「ト、トリさん、なんですかいきなり」
トリスタン(°д°)






トリ子が地下牢に入れられてから数分で脱走。そしてたまたま立ち寄ったこの部屋で「トリスタン」として王ドラの元にやってきたのだ。ちなみに王ドラは彼女を変な方向で女体化したトリスタンだと思っていることから気付いてない。ミニッツは彼の膝の上ですやすやと寝てる。


トリスタン(ちょっと見張りがザルすぎませんか!?)
リップ(まさか脱走するなんて・・・;でも、なんで王ちゃんのところに・・・)


すると、王ドラはトリ子に訊ねた。


王ドラ「そういえば、あなたは女体化してでも変な方向でいじってきてますね。胸元の藻みたいな傷がないのですが」
トリ子「!お前・・・そっけないかと思えば、意外とよく見てるんだな」
王ドラ「へ、変なこと言わないで下さい!私はただ・・・ほら、ミニッツさんが起きちゃうでしょう!」
ミニッツ「zzz・・・」


トリスタン(おやめ下さい!誤解されてしまいます!)
リップ(トリスタンちゃんも同じことやってるんじゃないの〜?)


その直後におぼろがリップのカバンから出てきた後に声をかけた!


おぼろ(モイモイ)「なるほどね。あくまでも推測でしかないけど・・・あの子の目的はつまり、王ちゃんもだったのね。きっとさっきのでトリスタンには迂闊に手出しをできなくなったから、次の作戦に移ったのね。女の子相手だと王ちゃんは心を揺らいじゃうなー」
トリスタン「それではまるで・・・(あいつに心を奪われるというやり方・・・」


すると、トリスタンは自分のカバンからサタンのぬいぐるみを取り出した!


リップ「トリスタンちゃん!?」
トリスタン「ええい、かくなる上は!」


トリスタンがサタンのぬいぐるみのほっぺを叩いたら、トリ子の方も叩かれたような感覚がした!


トリ子「いでぇ!!?」
王ドラ「トリさん?どうしましたか?」
トリ子(こ、この痛みは・・・!)


トリ子が頬に触ったら、またバチンと叩かれたような感覚が響いた!


トリ子「へぶっ!!?」
王ドラ「トリさん!?」


一方のトリスタンは息を吐きながらサタンのぬいぐるみを握りしめようとした。


トリスタン「これでなんとかなれば・・・」
リップ「トリスタンちゃん、ひとまず落ち着いて・・・;」
おぼろ(モイモイ)「もう少しね」


しかし、トリ子の方は涙目になりながらも王ドラの方をバッと向いた!


トリ子「くっ・・・こうなれば、最後にせめて・・・!」
おぼろ(モイモイ)(あっ、トリ子の方も粘ってる;)
王ドラ「トリさん?本当に大丈夫ですか?」


すると、トリ子は王ドラの腕を掴みながら近づいてきた!


トリ子「悪く思うなよ?ただ口の中を口で吸うだけだから」
王ドラ「は!!?いやですよそんなの!!ミニッツさんが膝の上で寝てるのに!!」
トリ子「いいから「させますか!!」


それを阻止せんと、トリスタンはサタンのぬいぐるみの足の小指の部分をガンッと壁にぶつけた!これにトリ子は痛みで倒れ込み、トリスタンも勢いになりすぎたのか思わず倒れ込んでしまった。


リップ「トリスタンちゃん!!?」


その直後、トリ子の脱走に気付いたチャラ王達が駆けつけてきた!


チャラ王「リップ、トリスタン、無事かー!?」
メルト「トリ子が突然脱走したのよ!?」
ルート「つか、なぜ痛がってるい?」
リップ「これは事情があるんだよー;」
おぼろ(モイモイ)「あと、肝心のトリ子ならあっちの部屋にいるわ」
チャラ王「そうか!わかった!」


チャラ王達はトリ子を捕まえようと部屋に入ってきた!


チャラ王「トリ子!」
ルート「観念しろ!大人しく・・・」
王ドラ「えっ、チャラ王さん達!?つか、ミニッツさんが起きちゃったらまずいでしょうが!」
メルト「ミニッツ?確かに寝てるわ。しかもスヤスヤと安心してそうに」
チャラ王「つか、なんで王ちゃんがここにいるんだ?」
ルート「ミニッツに呼ばれたから来たんじゃないのか?」
王ドラ「・・・(顔が赤くなってる」
メルト「な、なによその反応!?」


すると、チャラ王は痛がっているトリ子をバッと抱き抱えた!


チャラ王「それは悪かったな!トリスタンは連れて帰るから、二人で楽しんできてくれ!」
トリ子「あっ・・・」
ルート「ではまたな。ほら行くぞ、メルト」
メルト「ムカつくわー!」
王ドラ「あっ、待ちなさい!」


王ドラはミニッツをソファーのところに寝かせて夏用の毛布をかけた後、トリ子を連れ出した三人を追おうと玄関に出てきた!


王ドラ「トリさん、なぜか小指が痛がって・・・って、トリさん?いつの間にか男性に戻った?」
リップ「あははー;(ギリギリセーフ;」
トリスタン「いいえ・・・大丈夫です。お気になさらずに」
王ドラ「そうですか(大丈夫かなぁ・・・;」


ミニッツはそんな彼らの対応とは裏腹に笑顔を浮かべながら寝息を立てていた・・・。






ーーーーーとある場所の会議室。そこにある席に座る、謎の仮面の騎士トリストラムが紅茶を飲みながら告げる。


トリストラム「私が介入した電脳空間と、蒸気都市の世界が奴らによって踏み出される形で解決されている。もうすぐ頃合いですね」
どくりんご「でも、その中で分かったことありますよね?」
トリストラム「ええ。あのオレンジ色のからくりは私の紋章を見て見抜かれている。普通ならば誰も気付かないのですが」
どくりんご「事前に調べたってやつですか・・・まあ誰から聞いたのか知りませんが」
トリストラム「まあ誰なのかはさておき」


トリストラムはある水晶玉を光らせた!


トリストラム「あの方が命じたので正直不本意な命令なのですが・・・間違いない」






トリストラム「人間界に逃げてきたタイマー王子とミニッツ王女はこの薄汚いような国の中にいる・・・」






タイマー「へっくし!」


一方、それを知らないタイマーはティッシュで鼻水を止めながら呟く。


タイマー「も〜、なんでまだ暑いのにくしゃみが出てくるの;さては王ドラの奴、ミニッツと会ってて、それで僕のことあれこれあることないこと言ったんだ!」


王ドラは後者のはしてないよ;
タイマーは風が吹いたのを感じた!


タイマー「風・・・少しずつ涼しくなったってことか」






タイマー(でも、これから先になんか嫌な予感がする・・・)






この風が実は後に起こる事件の合図だということを、誰も知る由もなかった・・・


FIN






「後書き」
ラストで続くような描写になってますが、今回で妖精騎士トリスタンが初登場。第五部のキーワードが妖精もあるので思い切って出させました。言うなれば、彼女はミニッツと同様にメインヒロインですね。ミニッツちゃんとも絡ませたい。
第五部のお話は実は過去の(時系列は第一部に当たる)桜サイドの逃走中3に仄めかされているので、王ドラ達がゆっくりと解き明かせるように頑張ってもらいたいぐらいです。書くのは私なのですが。






ようやくこぎつけれた!感想OK

日常ブレイカー?それとも・・・?(その1) ( No.553 )
日時: 2025/09/24 17:23
名前: 桜 (ID: a8bifGsH)

第五部のプレリュードに値するお話、妖精騎士トリスタンと名乗る少女がトリスタンなどの日常を引っ掻き回しまくります。
しかし・・・?






「妖精騎士トリスタン」を名乗る少女(トリ子)がリップ達の手により捕獲されてから翌日の朝。トリスタンは昨日まで一気に怒った色々な出来事に流石に疲れ始めていた。


トリスタン「うぅ〜・・・目が・・・」
リップ「トリスタンちゃん、いつも目を閉じてるじゃん;」
トリスタン「がくり」


そんなトリスタンを見かねたマスターのリップはある提案を思いついた。


リップ「ねぇ、アタシ達が学校から帰ったらスマブラ屋敷に行こうよ!ピカチュウやピチューとかリュカ君達が癒してくれるかもね」
トリスタン「そうですね・・・行きましょうか(リップの笑顔だけでも癒しになっていますが・・・」


すると、トリスタンの後ろから、メルトがぬっと出てきた!


メルト「・・・もちろん私もご一緒させていただくわ、よろしくて!?」
トリスタン「はいOTL」
リップ「うん、メルトちゃんも一緒に行こう!」


そして放課後、ルートとともにリップに呼ばれてきたチャラ王は少しだけ呆れていた。


チャラ王「で、結局行くのかよ;」
リップ「うん。トリスタンちゃんの癒しになってくれたらなーと」
チャラ王「俺達はついで扱いか・・・(リップは俺よりもトリスタンに優しいんじゃねーか」
ルート「ちー。ヤキモチか?」
チャラ王「妬いてねぇ!」


そしてリップ達がスマブラ屋敷に着いたら、なぜか騒がしくなっていた。


おぼろ(モイモイ)「なんか騒がしいわねー」
トリスタン「何があったのでしょうか・・・?」


すると、ルイージとファルコとウルフとマルスがトリスタンに飛びかかって来た!


ルイージ&ファルコ&ウルフ&マルス「トリスタァァァァァーン!!!!」
トリスタン「わっなんですかいきなり」
ルイージ「アンタ、どういうことだよ!?」
ファルコ「しかも女体化してやがるし!」
ウルフ「俺様の靴をダサいって言ってくれたしなー!!」
マルス「キミが普段から何考えてるかわからない性格してると思ったけど、あちこちで引っ掻き回さないでくれる!?」
トリスタン「え?え?え?何のこと「トリスタン」


すると、背後からの声にトリスタンはホラー映画の如くギギギ・・・と振り向く。そこに立っていたのは・・・






メタナイト「貴様、女の姿でよくも私の仮面のスペアまで全部割ってくれたな・・・命で償ってくれるか?(^ω^#)」
トリスタン「」






トリスタンは身に覚えのない出来事に一瞬考え込んだ。が・・・


トリスタン「逃亡します。すたこらさっさー」


ギャグによくあるような走り方で逃げ出した!


ルイージ「逃げた!!」
ファルコ「あの糸目野郎がー!!」
ウルフ「まあ、メタナイトの仮面がスペアまで割ってくれたのはいいんだがな!」
メタナイト「それを良いことのように言うな!!」
マルス「待てぇぇぇぇぇー!!!」


五人がトリスタンを追うが、そこにリップ達が五人の前に立った!


トリスタン「リップ!ちー殿らまで!」
リップ「行って、トリスタンちゃん。ここはアタシ達が食い止めるわ」
ファルコ「上等だぁー!!」
ウルフ「お前らもボコボコにしてやるぜ!!」
トリスタン「リップ、それとみなさん・・・すみません・・・!」
チャラ王「ついでみたいに言ってんじゃねーよ!?」


トリスタンが五人の足止めを担ってくれたリップ達を残して逃亡する中でふと脳裏によぎった。


トリスタン(つか、私の女体化、壊した仮面・・・まさか・・・)


最上階にある部屋に逃げ出すと、そこにはカービィの姿があった!


トリスタン「カービィ?」


しかし、彼女に近づきながら話しかけている人物は・・・






カービィ「トリスタン・・・?今日はどうしたの?」
トリ子「ふーん・・・逃げないのね、アナタ」
トリスタン(やっぱり!!)






案の定、二度目の脱走して来たトリ子がカービィに迫って来ていた。ちなみに今日、スマブラ屋敷でやらかした数々は彼女の仕業です。


トリスタン(予想はしていましたが・・・まさかの二度目の脱走って・・・;)
トリ子「迫って来ると、弱いんだな。でも、なんか先にされてるっぽいな。もしや誰かに調教されてるのか?」
カービィ「ト・・・トリスタン・・・」
トリ子「ま、その慣れてなさそうな顔の方がそそるわね」


トリ子がその唇をカービィに近づいた・・・が。


トリスタン「させませんよ!」
トリ子「ぎゃっ!?」
カービィ「!?」


カービィに見られないようにトリスタンが彼女に服を大量に被せたあと、トリ子に問いただした!


トリスタン「カービィに何をしようとしたのですか!」
トリ子「別に。可愛い顔してた割には慌ててたから、からかっただけよ」
トリスタン「まるでいじめっ子みたいじゃないですか!」
トリ子「悪属性なんでな。それにオマエも似たようなことしてるんじゃねーか?」


その言葉を聞いて怒りを来したトリスタンはサタンのぬいぐるみを出してから、自分のハープを現させた!


トリスタン「貴女が現れてから、ろくなことがありませんよ!我がマスターのリップも、王ドラ殿も、我が仲間も・・・これ以上我が平穏な日常を引っ掻き回さないでいただきたい!」
トリ子「ふーん?それはオマエにとっては自分で掴み取ったものだからか。所詮サーヴァントの身なら、仮初のもの、泡沫の夢に過ぎないのにな。癪だけどー」
トリスタン「・・・ルートのお屋敷に戻りなさい。言うことを聞かないなら・・・」
トリ子「オマエの血で私の痛覚を移したそのぬいぐるみを破裂させる気か・・・いいわよ、やってみれば?それがアナタの望みなら」
トリスタン「・・・っ」


すると、お互いに宝具を起動する!


トリスタン「我が心のままに!」
トリ子「めちゃくちゃに踏み潰してあげるわ!」


しかし、宝具を展開する寸前にドアからバンと音が鳴った!


リップ「ちょっと!やめてよ!」
ルイージ「おいトリスタン!ここにいんだろ・・・」


すると、トリスタンを追って来た五人の顔があんぐりとなった!それを見たトリスタンも驚愕した・・・。


ファルコ「はあっ!!?トリスタンが二人ぃ!!?」
ウルフ「お前ら、二人に分裂していたのか!?トリスタンだったらできそうだぞ!!」
ルート(あーあ、見つかってしまったか・・・;)
メルト(ちょっと、ケツ妖精。これはなんとかならない?)
ヒップ(記憶を失くさせる魔法があるップが・・・正直お勧めできないップ・・・;)
おぼろ(モイモイ)(ええ・・・)
メタナイト「いや、トリスタンが二人に分裂できるわけがない!これはどういうことだ!説明しろ!」
トリ子(ちょっとしくったな・・・ならば、ここはあえて・・・)


すると、トリ子はドレスの裾を掴みながら、ペコリと頭を下げた。


トリ子「自己紹介がまだだったな。私は「トリスタン」の女性版で召喚されたアーチャーのサーヴァントよ」
トリスタン「・・・!!」
ウルフ「は!?トリスタンの女性版で呼ばれたサーヴァントォ!!?」
マルス「だけど、騎士王は男性として伝説が伝えられてるから、それはありがちかもしれないかな・・・」


この妖精、ついに我が日常を堂々と侵食して来ました。頭の中がごっちゃになっていますが、今は一度逃げてから考えましょう。
トリスタンは再び、窓から飛びながら逃亡を開始した!


ルイージ「トリスタン!?ここ、最上階だよ!!?」
メタナイト「しかもハープを使って滑空するなぁぁぁぁぁー!!!」


一方、トリスタンに大量の服を被せられたカービィは・・・


カービィ「zzz・・・」


すやすやと昼寝をしていた(ちなみに幸いなことに先程の会話は聞いていなかった)






トリ子、スマブラ屋敷に来訪

日常ブレイカー?それとも・・・?(その2) ( No.554 )
日時: 2025/09/24 17:25
名前: 桜 (ID: a8bifGsH)

その数十分後、スマブラファイターのみならず、遊びに来ていた人達もトリ子の話題でざわついていた。


ルキナ「あの人、やっぱりトリスタンさんの女性版なんですって!」
サムス「トリスタンは外見だけはかなりいいから、そっちの方にも影響したのかしらね・・・」


ケン「少し不良っぽいが、顔は美人だなー」
スネーク「そうだな!それにいい身体してるし、性欲が(ry」


ネネ「なんか妖精さんみたいな雰囲気の人よね」
アリシア「トリスタンが妖精みたいな感じだから、そんな感じを受け継いでるの?」


誰もが口にするトリ子についての話題にトリスタンはどんよりとしながらハープを鳴らしていた。


リップ「トリスタンちゃーん;大丈夫?」
トリスタン「大丈夫です・・・OTL」
チャラ王「絶対大丈夫じゃなさそうだな;」
ルート「とりあえず、この屋敷にいる奴らには危害を加えない約束をしてくれたが・・・何が起こるかたまったもんじゃないな」


呼ばれて来た経緯を知るリップ達はトリ子には警戒を緩めない中、ある人物がひょっこりと顔を出して来た。


ゼオ「なぁ、トリスタンの女性版の奴が来たってホントか?」
リップ「ゼオ君!」
チャラ王「まあ、手違いで呼ばれて来まして・・・」


すると、見かけたトリ子がリップ達の方に駆け寄って来た。


トリ子「おい。このチビは誰だよ?」
リップ「ああ、彼は訳あってスマブラ屋敷に居候してる、闇の魔導師のフルーティストのゼオ・ウィグルゥ君。cantabileという人気バンドのフルート担当なんだ」
トリ子「ふーん」


トリ子が下を見たら、ゼオの履いてる靴に目をやった!


トリ子「アナタ、なんか一風変わった靴を履いてるわね。でも、ダサくねーな」
ゼオ「そうか?」
メルト(この妖精、靴に興味があるの?)
おぼろ(モイモイ)(音楽よりもそっちの方に目が引いてるなぁ)


そんな中でクルークがゼオに声をかけて来た!


クルーク「ゼオー。フォックスが用事手伝ってくれって」
ゼオ「ああ、今行く」
トリ子(今度は七三分けのメガネが出て来たな・・・)
メイヴ「ねえねえ、ついでに今話題になってる・・・」


すると、トリ子が突然びっくりして思わず倒れ込んでしまった!


メイヴ「ねえあなた、大丈夫!?」
トリ子「ああ、大丈夫だ。一瞬似た顔してるなと思って」
メイヴ「?」


ゼオ達がフォックスからの用事を手伝うために行ったあと、サンソンが声をかけて来た。


サンソン「何か話題になっていますが・・・そちらが例のお嬢さん?」
トリスタン「ええ、まあ・・・」
トリ子(今度はインテリそうな貴族のお坊ちゃんか。私の悪属性とは違いそうなんだけど)


すると、向こうから破壊音が響いた!


トリ子「なんだぁっ!?」
サンソン「あー、僕のマスターがまた逃げて来た拍子で墜落してるね;もっと話したいところなんだが、今日はここでお暇するよ」


サンソンが逃亡の際に墜落して来たマスターのエージェントの介抱に向かったあと、トリ子は引きながら訊ねて来た。


トリ子「あいつのところのマスター、かなり手のかかりそうな奴に見えるが、何の仕事してんだよ?」
チャラ王(さ、流石に鋭いところを・・・!!)


その直後、ププルが声をかけて来た!


ププル「キミ達〜。ゼオは知らない?」
リップ「ああ、ゼオ君ならフォックスさんの用事を手伝いに行ってるわ」
ププル「わかった、ありがとう・・・うわー、キミ、めっちゃキレイ!妖精さん!?」
トリ子「・・・まあそれみたいなやつなんだが(さっきのといい、なんで怒ることはあっても怯えない奴ばかりなんだろ・・・」
ププル「そうなんだ!あ、ギガディスっていう魔王とかに声をかけられたら言ってね?キミのような妖精さん?はそいつが好みそうだから!」
トリ子「ああ、わかったわ・・・(なんか守ろうとしてる?」
ププル「じゃあ、またね!」


ププルが手を振って向こうに行った後、トリ子は自分に対するこの世界の人達の態度に戸惑っていた。


トリ子「なぁ、あいつらの真意は?なんか裏が・・・」
チャラ王「そんなんはないな。まあ変なところではごく一部だ。とりあえずあいつらはいい奴だよ」
トリ子「そう・・・」
リップ(この子にしては普通な・・・前はアタシに対して木にぶら下がらせただけで他は危害を加えなかったり、捕獲した時もトリスタンちゃん以外は殺そうとしなかったりで・・・)


すると、向こうの壁の方からじっと見てくる人物がいた。アイオーンだ。


リップ(アイオーンさん?なんかじっと見てるけど・・・)
アイオーン「・・・」


アイオーンはリップ達には声をかけずに、そそくさと立ち去って行った・・・。


トリ子「私は夜になったら、ちゃんとドーナツ女の住む屋敷に戻るぜ。どうせ牢暮らしの身分なんだろ?」
ルート「・・・」


一方、クルークはフォックスからの用事を手伝っている中で、同じく手伝っているゼオに訊ねる。


クルーク「あの子、なんなのかと思ったけど意外と美人さんだよねー。ちょっとワルそうな不良っぽいけど、まあ慣れた方ではあるし。悲しいことにね。メイヴを見て驚いてたのは気になったけど」
ゼオ「ああ。だが・・・あの娘は、俺と同じ匂いがしてるんだがな」


その夜、のび太の部屋ではドラえもんがしんのすけからのLINEを見て羨ましそうにしていた。


しんのすけのLINE「なんかトリスタン兄ちゃんをおねいさんにしたような人が来てるゾ。でも、めっちゃキレイな美人のおねいさんなんだゾーv」
ドラえもん「いいなぁ。ぼくは今日は用事で行けなかったからなぁ・・・」


すると、のび太があるチラシを持って自分の部屋に入って来た!


のび太「ドラえもーん!明日、どっかに行かない?」
ドラえもん「どうしたの?」
のび太「なんか建設中のテーマパークが明日一日だけお試しで無料開放してくれるって。誰でも行けるらしいから、ドラえもんもキッドや王ドラ達を誘って行こうよ!」


のび太の提案にドラえもんは訊ねる。


ドラえもん「のび太君は、やっぱりしずかちゃん達と?」
のび太「うん、みんなで行こうって!それでウキウキしてるんだ!」
ドラえもん「そうかー。それならぼくもキッドや王ドラ達だけでなく、春我部防衛隊やケロロ小隊も誘おうかなー?」
のび太「うん、来てよ!パーシヴァルさんはタママのサーヴァントだから、絶対に来るよ!あ、モーさんも来るのかな?タママは嬉しがりそうだけど」
ドラえもん「なんで知ってるの;」
のび太「以蔵さん達が教えてくれたんだ。なんか二人が付き合ってるとか付き合ってないみたいな」
ドラえもん(厳密には友達以上恋人未満なんだろうけど・・・タママ君、大変だなー;)
のび太「あ、天草さん達はもちろん、トリスタンさんは絶対に来るかな;変なタイミングで絶対に王ドラの前に現れるもん;」
ドラえもん(それに関しては、王ドラが本当に不憫しかない・・・;)


その翌日、例の建設中のテーマパークの前に来ていた一行はスネ夫が訊ねる。


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