二次創作小説(紙ほか)
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- 日常日和。5
- 日時: 2025/11/27 17:44
- 名前: 桜 (ID: CBSnqzpH)
おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!
「目次」
「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584
「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510
「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548
「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76
「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125
「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147
「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388
「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564
「フェアリー・レクイエム〜謎の妖精の騎士一味〜」
新たな戦いの幕開けの予兆>>585-588
逢瀬とサーヴァント召喚の再認識>>589-592
冬の裏山での怪奇現象の調査>>593-596(更新)
「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578
「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25
「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245
「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317
「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470
- 光の御子vs魔界のプリンス(その2) ( No.342 )
- 日時: 2024/12/05 18:04
- 名前: 桜 (ID: 9f0x46jl)
クー「チッ・・・」
敏捷:Aであり、普段は使わないが原初の18のルーン魔術を修得しているクーは相手が剣士や並の魔術師ならば自慢の速さとルーンの爆発で簡単に剣や魔術の軌道をそらせるが、膨大な魔力を持つ魔王であるサタン相手では魔法による攻撃を受けると不利になることから隙を伺いながら逃げるしかなかった。
クー(流石アホでも魔王だ。簡単に奴の魔法の攻撃を受けたらやべぇ・・・)
クーはルーン魔術を発動させ、彼の魔法を生やした無数の枝で縛り込む形で防ぐ!だが、その背中にもサタンの魔法が放たれていた。
クー「くっ」
当のサタンは後ろから無数の魔法の渦を発動する形で流れ弾を放出させていた。そこから飛ぶように回避したクーは空から投げボルクでサタンの心臓に当たろうとするが、彼のシールドに防がれた!
サタン「狗らしく私の心臓に当たろうとしたが、私は悪魔ゆえ不死身だぞ?」
クー「誰が狗だっ・・・うっ!」
その直後にクーはサタンが発動した無数の木の枝で縛られてしまう!
クー「チッ・・・」
サタン「魔王の私に対し、貴様に欠片も勝ち目はない。大人しくなぶられていろ」
クー「なんなんだ、テメェは。セイバーのところのあの糸目野郎を召喚してリップのところに遣わしたりその後も協力したと聞いていたけどな、クルーク達にもおちょくるにしても暇つぶしにしては度が過ぎてるぞ」
サタン「ふん。単に言葉の利き方を知らぬ貴様が気に食わぬというだけの話だ」
クー「・・・へっ、気が合うな。俺もだよ!」
すると、あらかじめ仕掛けておいた火のルーン魔術がサタンを囲んで爆発させた!これによりクーの拘束は解いた。
クー(普段は武器戦闘を好むが。ルーン魔術も役に立つとはな。それにしても・・・)
爆発の炎から生還したサタンは煤で一張羅を汚しながら立つ!
サタン「・・・」
クー「自慢の一張羅がま〜た汚れちまったかよ(やっぱり。雰囲気は違うが・・・」
クーはいつかの世界、またどこかの世界で会っていたとされるとある人物のことをぼんやりと思い出していた。
それは金の鎧を身に纏い、全てを見下したような態度を取る金髪と赤目の男。冷酷無情にして酷薄、人の意見を聞き届けず、己の基準のみを絶対とする暴君。好戦的かつ残忍な人物で自身の我欲で周囲にどれだけ被害を与えても頓着することはない唯一無二の王だった。
細かい部分は異なるものの基本的な性質が彼に似通ったものを持つサタンをクーは前から気に入っていなかったのだ。
クー「あんた、やっぱりあいつと同類だな」
サタン「あいつとはなんだ?」
クー「サーヴァントの身でぼんやりとしか覚えてねえが、あの金ピカのだよ!」
クーは槍のレッド・ブリンチ・スリサズでサタンに攻撃する!サタンはそれをシールドで防ぐ。
サタン「よくわからんが、なぜか気に食わぬ。私は魔王。その金ピカと一緒にするな」
サタンは咄嗟に最大魔法をクーに放った!
サタン「サタンクロス!」
クー「ーーーーーっっっ!!!」
サタンからの攻撃で大ダメージを受けたクーだったが、事前にガッツスキルを発動させていたのかよろけつつもなんとか立ち上がった。
サタン「ガッツスキルとはなかなか厄介だな。安易に殺したりもできん」
クー「俺は生き残ることに関しては長けるランサーだからな・・・。金髪のツノもじゅ〜ぶん煤だらけになってんじゃねーか?」
サタン(アルスターの戦士としての風格も取り戻したか・・・であれば・・・)
挑発されたサタンはさらに最大魔法を発動させようとしていた!
サタン「よかろう。貴様にはもうガッツスキルを発動することはない、死ぬがよい」
クー「・・・っ」
ドン!
すると、その直前に近くで爆発音が聞こえた。聞いた二人がふと上を見上げた。
クー&サタン「・・・」
その上である巨大ゴーストのモンスターが出現した・・・!
- 光の御子vs魔界のプリンス(その3) ( No.343 )
- 日時: 2024/12/05 18:07
- 名前: 桜 (ID: 9f0x46jl)
クー「俺達の魔力に誘発されて出てきやがった・・・」
サタン「大昔にこのナーエの森を工房にしていた魔導師達の亡霊か・・・」
今は歴史書やお伽話でしか語られなくなったとあるお話。
「とびらのないらくえん」と呼ばれていた時代のプリンプには、地方で起こされた戦争をこの町が唯一逃れていた時に流れ着いたしがない魔導師の存在がありました。
「このプリンプでなら戦争を逃れ、くまもりの儀を応用した上で我らの儀式を行うことができる」
そう思った魔導師は、その中でも波長の合ったナーエの森を自身の工房として儀式を繰り返し行いました。
その儀式の内容は、人間や生き物を材料にし、魔法の実験で使用する鉱石を作り出すこと。
その魔導師の理想に惹かれ、何人か密かに弟子入りする魔導師の卵達もこの儀式に参加しましたが、時が経つにつれ次第に儀式が行われなくなりました。
そして戦争が終わり、プリンプには現在も続いている平和な時が始まった頃にはナーエの森には儀式を行っていたその魔導師達の姿は忽然と消していったのです。
クー「なんかいつものとは違ってきなくせえナーエの森かと思っていたが、まさか活性化しただけでなく、巨大ゴーストとして集まるなんてな・・・」
サタン「その魔導師達の結末を口外しないのであれば、教えてやる。その儀式を行った魔導師達は・・・」
サタン「くまもりの儀を使った儀式を失敗したことによる猛毒で死に絶えた」
クー「・・・」
サタンは前からナーエの森が何らかの形で魔力が活性化していたことに気付き、単独でその調査に向かっていたところをプリンプ魔導学校の宿題で魔法薬の試薬のための材料の採取に来ていた三人を偶然見かけたのだ。
つまりさっきのサタンの態度は三人に帰れと伝えようとしていたのだろう。そこにその中でもクルークとアミティを守ろうとしたクーが割って入り、戦闘に発展したらこの巨大ゴーストのモンスターがそれに誘発されて出てきてくれたというわけだ。
サタン「貴様は生前に死者を相手にしたことがあるか?」
クー「影の国は俺を指南したスカサハが女王として君臨する所謂死の国だ。そりゃあ一度や二度はあるだろうよ」
ピリピリとした会話の中で二人は視線をお互いに移しながら言う。
サタン「ではこの巨大ゴーストにも心配いらぬというわけだな?」
クー「そうだな。戦わなきゃ戦士としての意味もないだろうがよ」
クーはその顔に不敵な笑みを浮かべつつ槍を巨大ゴーストの方に構えた。それを見たサタンが魔力を解放させながら言う。
サタン「ほう。狗にしては良い構えではないか」
クー「テメェはあとで100回はこの槍で殺してやるよ」
巨大ゴーストとの戦闘を開始させた二人はクーが槍でレッド・ブランチ・エイワズをそれに攻撃する!しかし、巨大ゴーストには少ししかダメージは与えられなかった。
巨大ゴースト「ーーーーーっ!」
クー「相当未練があったようだねぇ?だったら、ちょっとの痛みぐらい我慢しな!」
サタンはその背中から魔法攻撃を繰り出した!
サタン「テンペスト」
巨大ゴーストは中ダメージを受けたものの、それはサタンの思っていた反応ではなかった。
サタン(思ったよりも硬いか・・・相当な防御系の魔法を付与していたそうだな)
しかし、巨大ゴーストには少しずつダメージを与えており、それを見越していたクーが槍の連続技を突き出す!
クー「レッド・ブランチ・スリサズ、アルジズ、ソウイルの三連突きを食らいなぁ!」
クーは巨大ゴーストに大ダメージを与えたが、気付いたらいつの間にか生やしていた巨大ゴーストの手が伸ばされていた!
クー(あらかじめ手を隠しやがった!姑息な手を・・・!)
そこにサタンが飛ぶような形でディザスターでそれを弾いた!不本意にクーは揶揄気味でサタンに聞く。
クー「ま〜さかあんたに助けられるとはな。どういう心境なんだ?」
サタン「今貴様は私に殺されるべき。勝手に他者にそれを奪われてはたまらんからな」
クー(随分と小賢しいことで・・・)
しかし、クーは何かに気付いた!自分のガッツスキルが発動できる状態に戻ったからだ。
クー「なぁ、俺と一つ賭けしねえか?トドメとしてさっきの投げ槍を使うんだよ。それで俺が生きていたら、あんたの勝ちだ」
サタン「!ふん、いいだろう。せいぜい死に様を楽しんでもらうとしよう」
二人は攻守を逆転させ、攻撃の姿勢に入ったサタンは魔法で巨大ゴーストに連続で繰り出した!
サタン「ジャガーノート!カタストロフ!カタクリズム!」
サタンは巨大ゴーストにだんだんダメージを与えに行った後、自分の最大魔法を発動した!
サタン「アセンション!」
一気にダメージを与えられ、巨大ゴーストは瀕死になっていたはずだが、それでも巨大ゴーストは散ることはなくサタンに向かって咆哮を上げた!
巨大ゴースト「ーーーーー!!」
サタン「なんでもよい。邪魔だ」
サタンがその上に見やると、そこにはクーが槍を持って飛んでいた!
サタン「ようやく貴様の四枝の浅瀬(アトゴウラ)で力を溜め終わったか」
クーは四枝の浅瀬(アトゴウラ)でフルパワーに強化させた筋力と魔力を全使用させる形で槍を投げる方向に構え・・・
クー「突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)!!」
クーの放った投げ槍により、巨大ゴーストの防御魔法が砕かれ、そのまま致命傷を受けた・・・!
巨大ゴースト「ーーーーーっ!!!」
巨大ゴーストは叫び声を上げながら消滅した後、サタンはコツコツと歩く。
サタン「貴様、まさか賭けは私が負けると思ってガッツスキルを付与したか?」
クー「おお、バレやがったか」
四枝の浅瀬(アトゴウラ)それは強力なガッツスキルも含まれており、クーはそれでかろうじて生還を果たしたのだった・・・!
- 光の御子vs魔界のプリンス(その4) ( No.344 )
- 日時: 2024/12/05 18:10
- 名前: 桜 (ID: 9f0x46jl)
サタン「この私を騙すとは、やるな・・・だが」
騙されたことに業を煮やした様子のサタンはなおも最大魔法を放とうとしていた!
サタン「まだ終わっておらんぞ」
クー(まだ動けんのかよ!?)
すると、自分達を呼ぶ声がした!先ほどの事情を聞いたクルークとアミティだ!
クルーク「おーい!クー、サターン!」
クー「だが、もう終わりみてーだぞ」
サタン「・・・」
アミティ「流石だねサタン!この場所が実は昔に魔導師達の悪い儀式の場所にしていたのをあくまさんから聞いたの!だから、のんきに採取集めしてるあたし達を諌めてくれたんだ!」
二人の話を聞いたサタンは一瞬の沈黙を置いた後・・・
サタン「当然だ、たわけ」
クー(本当かよ・・・!!?)
サタンから先ほどの殺意が消えた様子に呆れたクーを彼が声をかけた。
サタン「こいつらを送れ。お前の仕事だろう」
クー「へいへい」
サタン「それと貴様らももう帰れ。保護者達が心配する」
アミティ&クルーク「はーい」
その数日後、クーはこないだのサタンの様子を思い浮かんでいた。その度に舌打ちする。
クー(やっぱりあの金ピカの同類だな。会ったら同族嫌悪で殺し合いが始まりそうだけどな!)
すると、クルークとアミティが魔法薬の試薬テスト結果を持ってやってきた!
クルーク「ただいまー。なんとかなったよ(`□ω□)ノ□ドヤァ」
アミティ「あたしも合格ー!」
クー「おー!やるじゃねーか!」
クルーク「しかもボクはなんと一番の成績!それでね、アコール先生にみんなに見本を見せるよう頼まれていてね・・・」
クー「あ?」
クルーク「クー、またその材料集めの採取に同行して!」
クー(勘弁してくれや・・・OTL)
一方、空からそれを双眼鏡で見ていたサタンはため息を吐く。
サタン「やれやれ、懲りない奴らだな」
おわり
「後書きという名のおまけ」味方陣営の主にランサー組の日常
フィン「ふふ!フィギュアの才能がやはりあるな私!クー・フーリンもそうだろう!?」
クー「確かにハイクオリティだな(なんで魔猪なのか気になるが・・・;」
最近サーヴァント達の間でフィギュア作りが流行っており、ランサー組もそれに興じている様子を見かけた。だが・・・
パーシヴァル「あっ、また壊してしまった!どうしよう!?」
ベンちゃん(筋力の問題かと思いますが・・・;)
ガレス「兄様のフィギュアをどうやって作るか悩みますね〜・・・」
一方、ディルムッドはトリスタンがハイクオリティの王ドラのフィギュアを見た!
ディルムッド「おお、なかなかのハイクオリティ!」
トリスタン「ええ、こういう作業は得意なので」
ディルムッド「ところでこの王ドラ殿のフィギュアは誰に差し上げるつもりで?」
トリスタン「自分用です」
ディルムッド(推しの作成か・・・;)
また別の日・・・
ガレス「王ドラさん、喧嘩はダメですよ!」
王ドラ「・・・」
またふっかけられた喧嘩で勝って帰って来た王ドラをガレスが注意していた。
ガレス「って、聞いてますか!」
王ドラ「ちゃんと聞いてますよー(ガレスから目を逸らす」
ガレス「なんで目を逸らすのですか!これじゃあ円卓ウケがよくないはずです!兄様達が悪かったとはいえもっとちゃんと愛想よく・・・」
王ドラ(美しい手(ボーメイン)の異名を持つ少女騎士ですか・・・まあ史実とは性別が違っているのですが、確かになんとなく逆らえませんねぇ。それにしても・・・目を逸らすなとは大胆な。ならば、この子を上手く丸め込んで撮ったコスプレ写真を売りつけますか)
その遠くでパワえもんが嫌な予感を察した・・・。
パワえもん(なんだ?嫌な予感が・・・)
すると、王ドラの後ろにガウェインがズアっと現れた!
ガレス「兄様!」
ガウェイン「王ドラ殿、少しお話が(鬼の形相」
王ドラ「はい・・・;」
パワえもん(気のせいだったか)
また別の日常では・・・
カルナ(探しているのだが・・・)
カルナはとある物を持ちながらある人物を探していた。すると、その人物であったメタナイトを見つけた。
カルナ「ヘイヨースマブラックス」
メタナイト「どこで覚えてきたんだそんな挨拶・・・」
カルナ「お前にこれをやろう」
カルナが渡そうとしたもの:クッキーの入った袋
メタナイト「!?なぜそれを私に」
カルナ「トリスタンがお前が喜ぶからと言っていたんだが」
メタナイト「あのトリ見つけたら焼きトリにしてやる!!」
また別の日常では・・・
パーシヴァル「さぁ!食べなさい!」
パーシヴァルが盛り付けたもの:ジャストサイズのご飯特盛とボリュームのあるおかず
大食い組「ヒャッホゥ!!」
夏美(この量はあいつらなら難なく食べれそうね・・・;)←体重が最大の敵
またとある日常では・・・
フィン「どうだ、マリカーで走る私もいいだろう?」
エターニャ「きゃー☆カッコいー☆(>ω<)」
マルク「くたばれBBA」
感想OK
- 雪の輝き、小さな夢(その1) ( No.345 )
- 日時: 2024/12/11 17:12
- 名前: 桜 (ID: Zp53hDuK)
今回は以蔵さんとオリキャラの一人、小夢ちゃんの回想を混じったお話。回想はシリアスなのですよ。
星ノ宮学園中等部の吹奏楽部。オーボエパートと合同で練習しているクラリネットパートでは小夢がそのパートリーダーを務める小麦が演奏について助言していた。
小麦「小夢ちゃん、ここのスラーはもうちょっと音を伸ばしながら演奏した方がいいと思うの。できるわね?」
小夢「はい!」
小麦(なかなかの実力はある子なんだけどね・・・)
バスクラリネットを演奏する小夢は吹奏楽部に所属する1年生達の中でもなかなか優秀な演奏技術を持っており、それは彼女が属する音楽科からも有望株と期待されている学生だ。小夢はそれにも胡座をかいたりせずに練習していたら、外で雪が降っていたのを気付いた。
小夢(雪・・・)
それを見て小夢は自分が以蔵や後に義姉となる乱麻達と出会った出来事を思い出していた・・・。
- 雪の輝き、小さな夢(その2) ( No.346 )
- 日時: 2024/12/11 17:15
- 名前: 桜 (ID: Zp53hDuK)
ーーーーーそれは、2年前の奈良にある街の冬。その街の一角にあるファミレスでとあるシングルマザーの女性が働いていた。
後輩女性「先輩〜、お子さんもまだ手がかかるんだし、再婚を考えたことあります?」
シングルマザー「うーん、考えたことないわ。私にはあの子の世話で手一杯なわけだし」
そのシングルマザーは働き者かつ一人娘のこともよく気にかけて、上司にも後輩にも信頼されるほどできた女性だった。一部の男性からも好意を寄せられてもいるが、何らかの事情から再婚のことを考えていなかった。
そんな日々が続いた時、ファミレスにはある人物達が入って来ていた。
乱麻「ファミレスで何食うのか?」
弓弦「うーん、まだ考えてません・・・」
以蔵「わしは和食じゃな」
乱麻達三人の雰囲気がいかにもアレと繋がってそうにしていたため、一部から陰口も聞こえていた。後輩女性はこれから彼らに対して注文を伺いに行く先輩のシングルマザーを心配する。
後輩女性「先輩!気をつけて下さいね、何言われるかわかったもんじゃないので・・・」
シングルマザー「わかってる、注文を伺いに行って来るわ」
そのシングルマザーが三人に対して注文を伺いに行く同時にお水が入ったコップを渡した。
シングルマザー「お水をどうぞ。ご注文は・・・」
以蔵「おまん。指、大丈夫か?」
突如以蔵から放たれた問いにシングルマザーは顔をぱっとあげる。それを聞いた以蔵を乱麻がたしなめた。
乱麻「以蔵。女性に対して無神経なこと聞くなよ」
以蔵「うぐっ;」
弓弦「すみませんでした・・・;」
シングルマザー「いえ。では改めてーーーーー」
ご注文の伺いが終わったシングルマザーに後輩女性が声をかける。
後輩女性「先輩!そういえば、いつも手袋してましたけどまさか手を怪我してますか?」
シングルマザー「ううん。単に私の趣味なだけよ」
その数分後、シングルマザーが乱麻達がそれぞれ注文したメニューを運んだ。
シングルマザー「お待たせしました。和風ハンバーグ定食、ネギトロ丼定食、焼き鮭定食です」
乱麻「おお」←和風ハンバーグ定食を注文した人
三人がそれぞれ注文したメニューで食事を楽しんでいた時、弓弦が何やら話し込んでいた。
弓弦「へー。意外と魚の骨を綺麗に取り除けるんですね」←ネギトロ丼定食を頼んだ人
以蔵「そりゃ江戸の人間やからの」
どこか不思議な言動をする以蔵に対してシングルマザーは遠目でその様子を見ていた。
シングルマザー(さっき私の手を心配したり、江戸の人間とか発言したり・・・悪ぶってそうな割にはどこか不思議な人・・・)
そしてお会計のレジの際に以蔵はファミレスの店長に対して何かを聞いて、店長はそれに対して頷いていた。お会計を済ませた三人が帰った後、店長がシングルマザーに聞く。
ファミレスの店長「さっきのお客さん、キミのことを気にかけたみたいだ。普通はただちょっと手袋してるだけで気付かないんだけどね・・・」
シングルマザー「そうですか(普通はちょっとした陰口をするだけでなんとも思わないのに・・・」
それからも三人は時々、このファミレスで昼食を食べに来ていた。その度にシングルマザーが対応するうちにすっかり顔見知りの関係になっていった。後輩女性がそれを気にかける。
後輩女性「先輩、気に入られてるじゃないですか!特にあの見た目がゴロツキそうな彼!先輩のこと好きなんじゃないですか?」
シングルマザー「そんなんじゃないと思うわ」
気にかけてくれたのは伝わっているが、それは恋ではないことがシングルマザーにはわかっていた。それとは別の・・・
とある日にシングルマザーに対して三人が今度の休みの日に会うという誘いを持ちかけてくれ、彼女はそれを了承した。しばらくして来たる休みの日にシングルマザーは自分の娘を連れていた。
弓弦「この子は・・・」
シングルマザー「ええ、私の娘よ」
そのシングルマザーの後ろに隠れる女の子が、後に快刀家の養女となる小夢だった。
キーンコーンカーンコーン・・・
現在の時間軸、あれから合奏練習を経て今日の吹奏楽部の練習が終了し、部員達も全員帰路に着いていた。しかし、小夢はこれからやることがあった。それは自分達が住む学生寮近くにあるバスクラ教室での個人レッスンだ。ちなみにこのバスクラ教室を営む森内ちづるはトリマー兼学生寮の管理人代理人を務める御影理子の中学校からの同級生だ。
ちづる「上手に吹けたから、この曲は丸を付けるわね。次はこの曲をレッスンしましょう」
小夢「はーい」
ちづる「あ、それと理子ちゃんもだけど、以蔵ちゃんや乱麻ちゃん達は元気かしら?」
小夢「元気ですー。最近たくさんの友達ができてて、そのうちの何人かが学校の先輩達とも親しい仲らしくて・・・」
ちづる「何だかよくわからないけど、個性的な友達ができたのねぇ」
笑って飛ばしてくれるちづるに対し、小夢は少し苦笑いを浮かべていた。そりゃいろんなことが終わったら衝撃的だもんな;
過去の時間軸、目的地である奈良公園に着いた後、ベンチに座る際に以蔵に缶コーヒーを渡されたシングルマザーは彼に明かす。
シングルマザー「小夢は人見知りはするけど、しっかりしてる子なの。仕事から帰って来た私に夕ご飯を作ってくれたり、学校に行く前でも家事してくれたり」
以蔵「ほー」
シングルマザー「最近は亡き旦那の形見のバスクラも吹くようになっちゃっててね、もうめきめきと上手くなっちゃってるの!独学だから癖をついちゃってるところもあるだろうけどっ」
以蔵「おまんが大切にする娘は可愛いんかぁ」
以蔵の言葉にシングルマザーは座りながらコートの裾を少し握りしめながら言う。
シングルマザー「だからこそ、たまに思う時があるの。もし私がいなくなったら、あの子はどうしていくんだろうなって」
以蔵「親戚を頼る手もあるじゃろ」
シングルマザー「それができたら苦労しないわ。だって、私は周囲からの反対を押し切ってまで亡き旦那と駆け落ちしたんだもの」
シングルマザーの言葉に以蔵は少し驚く。
シングルマザー「私がもしいなくなった際に私の両親や親戚達はなんとしてでもあの子を家政婦として引き取るつもりでしょうね。そうなればあの子は自由の時間もなくなり、奴隷同然の生活を送ることになる。だから、よほどのことがない限り、私が離れることはできないの」
シングルマザーの真剣に語った言葉には嘘がなく、以蔵もこれ以上は何も言えないほどだった。
以蔵「ほうか・・・」
シングルマザー「でも、万が一そうなったらあなた達が引き取ってくれたらそれでいいんだけどね」
すると、小夢があるものを持って二人のところに駆け寄った。鹿の小さなストラップだ。
小夢「はい。あなたにも」
以蔵「わしにもか?」
乱麻「自分のお母さんと以蔵にあげたいそうだ」
それを聞いたシングルマザーの女性はそれをもらいながら言う。
シングルマザー「・・・ありがとう、小夢。私もあなたが大好きよ」
小夢「うん!」
小夢が幸せになってくれたらそれでいい。それが彼女の母であるシングルマザーのたった一つの願いだった。
現在の時間軸、小夢がレッスンから帰った際に近所に住む主婦である沢田のおばちゃんが声をかけに来てくれた。
沢田のおばちゃん「あ、小夢ちゃん?今レッスンの帰り?ちょっと寄って行ってよ」
小夢「うん」
家に招かれた小夢が沢田のおばちゃんに渡されたのは野菜と新鮮な魚、和菓子の最中が入った大きな箱だった。
沢田のおばちゃん「ちょっと多くもらいすぎちゃったからおすそ分けよ。あ、一人じゃとても無理だから私も一緒に運ぶわね?」
小夢「ありがとう、沢田のおばちゃん」
沢田のおばちゃん「理子ちゃんから聞いたけど、最近以蔵ちゃんや乱麻ちゃん達に多くの友達ができたんですって?私が言うのもなんだけど、万一のことがあった際には相談して欲しくてね・・・」
小夢「いや、みんな案外頼もしいし、いい人だから多分大丈夫だよ。その一部は一癖二癖あるけど」
沢田のおばちゃん「本当?まあそれなら大丈夫そうねー」
ここまでくるまで小夢にも多くの出会いや少しの別れがあった。あの時のことがなければ、今の自分はなかったと思うぐらいに・・・
過去の時間軸、バスクラを演奏する小夢に以蔵が聞いていた。
以蔵「おー、独学で意外と吹けちょる」
小夢「近所にあった楽器屋さんに吹き方とか教えてくれたりしたよ」
以蔵「あー、最初はそれが基本かぁ。わしの剣術でも少しは・・・」
以蔵と小夢はすっかり仲良くなり、それを乱麻や弓弦、小夢の母のシングルマザーも微笑ましく見るほどだった。
弓弦「仲の良い兄妹のようですねぇ」
乱麻「ああ、以蔵はあんなんでも子供に対する面倒見はいい」
シングルマザー「そうね。それがダメでもやっぱりあの人みたいなのが小夢にとってはいいわね・・・」
シングルマザーが小さく咳払いをしていたのを乱麻が気付いた。
乱麻「大丈夫か?風邪?」
シングルマザー「ううん。すぐ治る風邪だから大丈夫よ。心配しないで」
弓弦「それならいいんですけど・・・」
弓弦はシングルマザーがさっきから何やら手紙らしきを書いてるのを見つけた。
弓弦「さっきから思いましたが、誰かへのお手紙ですか?」
シングルマザー「いいえ。これは最近後輩達の間で話してた、願いが叶う小瓶よ。この小瓶に願いが書かれた羊皮紙を入れて、それで海に流すらしいの。私も書いてるのよ」
乱麻「ああ、そういえば学校の女子達も度々話題にしていたな」
シングルマザー「そうなのよー。もうおばさんなのに乙女みたいでしょ〜?」
乱麻はちらっとその羊皮紙には「小夢がいつかプロのバスクラリネット奏者になるなりして幸せになりますように」が書かれていたのを見ながら言う。
乱麻「そんなことはない。叶うといいな」
シングルマザー「ええ(もう願いが叶わないのは、わかってるけど・・・」
その数日後、ファミレスに出勤したシングルマザーに店長が声をかけてくれた。
ファミレスの店長「おはよう。キミが前から言ったことなんだけど・・・」
シングルマザー「ーーーーーはい。それでよろしくお願いします」
それから1週間が過ぎた頃、ファミレスの店長はとある電話に対応していた。
ファミレスの店長「はい。娘さんにはすぐに伝えないで欲しいと。お願いします」
ーーーーーそして、季節は冬から春に移り変わっていった。
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