二次創作小説(紙ほか)
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- 日常日和。5
- 日時: 2025/11/27 17:44
- 名前: 桜 (ID: CBSnqzpH)
おかげさまで日常日和。も5という節目で新しく迎えることができました。ここに至るまで色々と混乱があり悩みもしましたが、考えた末にこの先に何があってもこれまでの続きを執筆したいという気持ちで新スレッドに至れました。色んな意味で変わる場合もあり混乱はすると思いますが、私は私で頑張りたいと思いますのでご存じの桜サイドやこれまでに出てきた新たなサーヴァント達も含めてどうぞよろしくお願いします!
「目次」
「短編」
The Reverse Night>>1-5
聖夜怪盗☆シークレット>>6-7
デンジャー☆スクランブル>>33-36
僕もまた、運命に導かれて>>37-38
うちの護衛のママ侍さん>>39-42
とある雪月花の羽根。>>43-44
アスパラ☆クライシス!>>77-83
運びを巡る機関車と謎のトレインハンター>>84-86
僕の果実のボク>>96-100
黒の感情・白き純潔>>101-105
ツイセキ☆トラブル!>>148-152
イモーターウォーズ>>153-156
◯◯透視の試用モニター>>157-161
こっちを向いて、愛してると言って!>>162-165
Halloween rabbit!>>166-169
湖の騎士は星の戦士の●●に夢を見るか?>>170-172
ランデブー☆メタモルフォーゼ>>173-176
鯖組メインでファンタパロ>>177-179
雪の記憶、冬の華>>180-183
ある冬の日のアムール>>184-187
クリスマスに追いかけっこ!>>188-191
クリスマスにネガイゴト>>192-196
小さきパンダのガレット・デ・ロワ>>197-200
宇宙の中の不思議の国>>201-205
スキ!スキ!スキー!>>206-210
ビターシュガー・チョコバーボン>>211-215
満開花見日和>>246-249
ツッコみ所が絶えませんっ!(by一ちゃん)>>250-253
ブレーメンの追跡隊>>254-258
王様ゲーム>>259-262
阿国さんの戦い>>263-267
蛇は蛙が好物らしい>>268-270
シチリアでの小話集>>286-289
パンプキンハザード>>318-321
雪の輝き、小さな夢>>345-348
王ドラなう!>>349-351
聖夜、君に贈り物を>>352-356
聖夜、白なる争奪戦>>357-360
突撃!隣の大掃除>>361-364
年明けのアムール>>365-368
バレンタインのから騒ぎ?>>393-396
I‘m not crying anymore>>397-400
バディファイターズタワー踏破の旅>>429-432
Cherry:CamelotZERO>>437-440
異世界を駆け巡る澄色の猫型ロボット達>>471-478
かの者が残してきたもの>>479-482
虹の島々での小話集>>537-540
グルメフェスを調査せよ!>>541-544
Halloween☆Panic!>>579-582
アンジャッシュネタ>>583-584
「サーヴァントvs○○○シリーズ」
第六天魔王vsカンフー猫型ロボット>>322-325
湖の円卓騎士vs仮面の剣士>>337-340
光の御子vs魔界のプリンス>>341-344
ブリテンの騎士王vsもう一人の闇の魔導師>>401-404
幕末の人斬りvs蒼炎の勇者>>405-408
日輪の姫vs野原家の主婦>>409-412
大統王vs黄色い悪魔>>413-416
五代目風魔頭目vs宇宙忍者>>417-420
太陽の騎士vs赤き吸血鬼>>499-502
島原の乱の指導者vs虚言の魔術師>>503-506
維新の英雄vsウサギの双子弟>>507-510
「桜サイドの快刀家の事情」
三兄編>>389-392
次兄編>>433-436
長兄編>>545-548
「針音ノ時計塔のアリア」
時の輝きよ>>45-47
赤の中のモアイさま>>48-50
青の上のウォーターシティ>>51-54
白の下のバトルロワイヤル>>55-57
黄の外の太陽・・・?>>58-60
その呪文の続きには>>61-66
「誰か」の世界にとってのピース>>67-71
ここに。>>72-76
「決戦前夜」
輝ける希望の星達よ>>114-117
二度の生における旅路>>118-120
「太陽」の焔を>>121-125
「キャメロット城での決着」
現在キャメロット城:正門>>126-127
現在キャメロット城:世界を約50%吸収>>128-129
現在キャメロット城:世界を約80%吸収>>130-133
我らの望む未来>>134-136
太陽のナミダ>>137-141
There are our home here>>142-147
「女性ケロン人小隊襲来」
一の儀、女性ケロン人小隊襲来!>>369-372
二の儀、ささやかな疑念>>373-376
三の儀、偽物と本物>>377-380
四の儀、ゆずれなき信念>>381-384
五の儀、星へ届けるハーモニー>>385-388
「フェアリー・レクイエム〜トリスタンの名を持つ妖精の少女〜」
「トリスタン」は突然に>>549-552
日常ブレイカー?それとも・・・?>>553-556
妖精姫のトマドイ。>>557-560
キミが望むなら、どこまでも連れてゆこう>>561-564
「フェアリー・レクイエム〜謎の妖精の騎士一味〜」
新たな戦いの幕開けの予兆>>585-588
逢瀬とサーヴァント召喚の再認識>>589-592
冬の裏山での怪奇現象の調査>>593-596(更新)
「前後編」
かけがえのない「君」>>26-28>>29-32
戦国時代からの謎の挑戦状!>>87-91>>92-95
苺の彼方をもう一度>>106-109>>110-113
シチリアでの鳥の夢>>271-275>>276-281>>282-285
月夜でのエンゲージ>>326-331>>332-336
雪月に小さな花びらを>>421-424>>425-428
時空鉄道の夜>>483-487>>488-498
カービィだらけ>>511-515>>516-519
ワドワド☆サマーアドベンチャー!>>520-525>>526-530>>531-536
世に放った誠を探しに>>565-568>>569-573>>574-578
「風花月夜伝〜友情よりも、忠義よりも〜」
第一の巻:逆光降臨>>8-10
第二の巻:御一行様之旅珍道中>>11-12
第三の巻:恋せよ浪漫、忍の花に>>13-15
第四の巻:変わりはしないもの>>16-18
第五の巻:生きとし、生ける者。>>19-20
第六の巻:揺るぎない、どうしても。>>21-22
最終の巻:音が導く先>>23-25
「風花月夜伝2〜花は今、光へと舞う〜」
第一幕:異変を告げられし江戸>>216-219
第二幕:渦巻く四方と空>>220-223
第三幕:咆哮の中に在る「声」>>224-227
第四幕:私の輝きの星>>228-231
第五幕:忍び寄る戦いの迫る時>>232-235
第六幕:怨恨開花>>236-240
最終幕:空へ>>241-245
「灯火の星〜第六天魔王の乱〜」
第一の段:わし、参上!>>290-293
第二の段:雷に阻まれるのならば、やることは?>>294-297
第三の段:キミと、光と>>298-301
第四の段:聖地の謎かけを解き明かせ!>>302-305
第五の段:闇夜の城で見つけたのは・・・>>306-309
第六の段:光と闇の諍い>>310-313
最終の段:そして魔王は、悪魔と共に歩き出した。>>314-317
「チェリーワールド×蒸気都市〜夢幻の歯車の光〜」
第1話:ようこそ蒸気都市>>441-444
第2話:風を便りに>>445-448
第3話:決して叶いもしないだろうけど、>>449-452
第4話:魔女の■の讃歌>>453-456
第5話:蒸気聖杯戦争の「目的」>>457-460
第6話:風よ光へと吹け>>461-465
最終話:さよなら蒸気都市>>466-470
- 世に放った誠を探しに(前編)(その3) ( No.567 )
- 日時: 2025/10/10 20:36
- 名前: 桜 (ID: wJzAqpnE)
一方、とある場所では何らかの会話が行われていた。
???「此度の召喚に応じたのはいいけど・・・もう気付かれてるよね」
???2「その通りのようですね・・・新選組だという情報がありました」
すると、彼らの主君だと思われる武将が出て来た。
???3「それもあるのだが、これを見ろ」
モニターに映し出されたのはカミナリだいこで御陵衛士の一角を倒した王ドラの姿が・・・
???「これは・・・オレンジ色のタヌキですか?」
???2「私には猫のように見えますが・・・」
その翌日、王ドラがどうやら疲れ切った様子を見たキッドが声をかけた。
キッド「おい、王ドラー。なんか疲れ切ってるけど、どうした?」
王ドラ「別に。なんでもありませんよ」
すると、王ドラのスマホに通知が鳴った。その内容を見た王ドラはドラえもんに伝える。
王ドラ「今日は悪いですけど、用事ができたから帰りますね」
ドラえもん「え?用事ができたなら、いいけど・・・」
ドラニコフ「・・・」
すると、ドラニコフがその用事に向かう王ドラのところに駆け出した!
ドラメッド「ドラニコフ!?」
その数分後、新選組の羽織を着た王ドラと彼について来たドラニコフ、呼び出された天草達三人を土方達が出迎えた。
土方「来たか」
王ドラ「そりゃあ、呼び出しですからね。鬼の副長からの」
ドラニコフ「ガウ」
王ドラはふと視線を横にやると、沖田の隣に座るBVLを見た!
王ドラ「BVL?なぜあなた達がここに?」
沖田「本当なら私が一人で行くつもりでしたが、アイレーン様がどうしても協力させろとごねまして」
アイレーン「当たり前なのだ!御陵衛士とかいうヘンテコな奴らに振り回されたままではいかないからな!」
天草「おや、それは頼もしい」
ペイペイン「私達はこいつらの監視です!アイレーン様・・・に何かあったら困るので!」
ハンドレッコ(素直に「と王ドラ」に言えばいいのに)
阿国(またしても、ライバルがまた・・・)
為朝(修羅場の気配、察知)
斎藤がその様子を見つつ、王ドラ達にあることを告げる。
斎藤「今日はちょっとね。昨日の街を支援する資産家っていう人が、なんかあんた達を呼びたいんだって」
王ドラ「私達を?」
その数分後、王ドラとドラニコフは待ち合わせ場所である巨大なタワービルの前に着いていた。天草達は霊体化させている。
王ドラ「うっわ、でっかい・・・」
ドラニコフ「ガーウ?(沖田ちゃん達は来させなくていいの?」
王ドラ「あくまで呼んだのは私とドラニコフの二人です。それにサーヴァントが関わったらバレたら、先方がいい顔しないでしょう」
一方、沖田はBVLと共に見回りのついでに可愛い雑貨屋さんに来ていた。可愛さが並ぶ商品の数々にうっとりする。
アイレーン「ゲキカワなのだー!」
沖田「可愛い!本当なら買いたいんですけどー」
アイレーン「買っていいのだ!私が許す!」
沖田「本当ですか!?」
はしゃぐ二人を見たペイペインとハンドレッコは微笑ましそうに見ていた。
ペイペイン「アイレーン様があのような笑顔を・・・!(ジーン」
ハンドレッコ「マスターもそうだけど、沖田も楽しんでるね」
そんな中で沖田はイチゴの形をしたメモ帳を見かけた!
沖田「あっ!アイレーン様、このメモ帳もいいですかー?」
アイレーン「いいのだ!」
シアン「それ、中身も可愛いイチゴ仕様になってるから買った方がいいにゃv」
沖田「そうなんですか!」
その直後、沖田は横にいたシアンを見てびっくりした!
沖田「シ、シアンさん!?」
アイレーン「シアン!貴様も来たのか?」
シアン「うん!あいおんちゃんがここに可愛いぬいぐるみがあるからどうしても寄りたいっていうから。あっ、クロウちゃんや龍馬ちゃん達も一緒にゃ」
アイレーン「お兄ちゃまも来てるのか!あとで案内するのだー!」
沖田(アイレーン様、お兄さん大好きっ子なのですか!)
一方、土方と斎藤と山南とレントラーは沖田達とは違って真面目に街を見回っていた。行く先々で土方に見惚れる女性が見かけた。
斎藤「あー。副長、そういえばモテるんでしたね」
土方「俺は構わないのだが」
山南「女性達にとって私達は目を引くようですね・・・」
レントラー「お前らがモテるというのは本当だったのか・・・」
すると、土方を見かけた人物が声をかけた!彼のマスターである寿々姫だ。
寿々「おや、土方?」
土方「寿々姫。お前も来たのか?」
斎藤(戦国時代から行き来している姫さんか・・・)
寿々「うむ、この街で話題の新作スイーツを食べにな。マサムネに同行してもらっているが、途中で人に会ってな」
山南「人に会ってるって「やいっヘタレオン!!」
すると、ある叫び声が聞こえた!声の主はすっかり見慣れた・・・
クロウ「今俺様の牛乳を残しやがったな!?」
アイオーン「貴様はこの街でもあのような魔の飲み物を薦めるなど、酔狂にも程がある・・・」
クロウ「牛乳をバカにすんじゃねーよ牛乳嫌い野郎!!」
マサムネ「お前らこんな街中でも喧嘩すんじゃねーよ!!?」
シンガンクリムゾンズのクロウとアイオーンがカフェの街中でいつもの如く喧嘩していた。その近くにいたアイオーンのサーヴァントであるライダー・坂本龍馬が気付く!
龍馬「あっ、土方さん、斎藤さんと山南さんまで!」
土方「何があった?」
ベディ「それが、アイオーン様がクロウ殿が差し上げてくれた牛乳を残したことで喧嘩してるのです;」
ガレス「お残しは行けませんと、私達からも注意してるのですが・・・」
斎藤「OK。今すぐ止めに行く」
すると、お竜さんが山南に抱えられてるレントラーを見かけた!
お竜さん「こいつは?」
山南「レントラー。永倉君の相棒だそうです」
レントラー「よっ」
一方、王ドラとドラニコフはスタッフの案内の下、タワービルの最上階に着いていた。ドアを開けると、そこには例の資産家の田辺正志が立っていた。
田辺「王ドラ君とドラニコフ君だね?はじめまして、キミ達が昨日この街で暴れている奴を撃退したと聞いて」
王ドラ「ミスター・田辺。この街を支援するあなたに会えて恐縮です」
田辺「ははは、謙遜は良いことだが、後ろで霊体化しているサーヴァントを出現させて欲しいのだが」
田辺に言われた天草と為朝、阿国の三人は思わず霊体化を解いた!
天草「気付いていたのですか・・・それにその口ぶりは・・・」
田辺「私の母方の家系が元は魔術に通じた血筋でして。今は廃れていますが、私の方は少しだけ魔術が使えるというぐらいです」
王ドラ「で、あなたが私達を呼び出した理由は一体・・・」
王ドラに訊ねられた田辺は真剣な面持ちで伝える。
田辺「実は最近、この街で御陵衛士とかいう奴らが暴れているのでね。キミ達に元を叩くようにお願いしたいのだよ。キミ達が抱えている新選組と一緒に」
王ドラ「!知っていたのですか」
田辺「ええ、私も彼らが呼ばれていたと知って多少は驚きましたが。彼らが信頼するキミ達ならば安心だと思って今日は直々に呼び出したんだ。引き受けてくれるかな?」
王ドラ「それならば、お任せください!」
ドラニコフ「ガウ!」
一方、シアンと合流したBVLと沖田は彼女にアイオーンのところを案内されながら歩いていた。
関係者達、徐々に合流
- 世に放った誠を探しに(前編)(その4) ( No.568 )
- 日時: 2025/10/10 20:38
- 名前: 桜 (ID: wJzAqpnE)
御陵衛士襲撃
沖田「ところで坂本さんも一緒ですよね?」
シアン「にゃん!ベディちゃんとガレスちゃんも一緒にゃ」
ペイペイン「アイオーン様はクロウと喧嘩してそうですから、土方達に遭遇しやすそうですね」
シアン「歳ちゃん達も一緒にゃ?」
ハンドレッコ「歳ちゃん?」
沖田「あの土方さんに、よくその呼び方を許してもらいましたね・・・;」
すると、何らかの攻撃が飛んできたことに気付いた!
沖田「!下がって下さい!」
シアン「にゃ!?」
剣を持って襲撃したのは目が赤色に変わっていた快刀小夢だ。だが・・・
シアン「小夢ちゃん・・・?」
ハンドレッコ「いや、この子は快刀小夢じゃないね。どこからか得た情報を使って彼女の姿を模した御陵衛士だ」
ペイペイン「よくもこんな悪趣味なことを・・・」
沖田は小夢の姿をした御陵衛士を前に剣を構えた!
沖田「こうなれば、仕方ありませんね!」
一方、タワービルを出た王ドラ達は田辺が思ったよりもサーヴァントに理解がある人物だと知ったことで思わずほっとした。
天草「思ったよりも話がわかる方で助かりましたね」
王ドラ「そうですね。土方さん達が聞いたら、拍子抜けしてそうな・・・」
すると、向こうから叫び声が聞こえた!
為朝「異常事態」
ドラニコフ「ガウ!」
王ドラ達がその場所に向かうと、そこには瞳が赤い目に変わっていた王ドラとドラニコフ以外のドラえもんズメンバーであった!
ドラニコフ「ガウ?」
王ドラ「みんな?でも、なんか違いますね・・・」
為朝「王ドラ。こいつらは貴様の親友の姿を模した御陵衛士だ。どうやら貴様を揺るがすための魔術のようだな」
それを聞いた王ドラはヌンチャクを取り出した!
王ドラ「人の親友の姿を取るなどと、御法度ですよ?」
王ドラ達は次々と御陵衛士達を倒していくが、ドラリーニョの姿を模した御陵衛士がキックしたサッカーボールを王ドラの方に飛ばした!
王ドラ「!」
しかし、とある音の刃がサッカーボールを破裂させた。その音はハープの音。それを放ったのは・・・!
トリスタン「よかった。間に合ったようで」
王ドラ「トリさん!」
トリスタンが助太刀に来たのを皮切りに彼のマスターであるリップやその仲間達も王ドラ達を助ける形で飛んできた!
リップ「なんか大変なことになってるようだから、手伝うわ!」
ルート「結構役に立つぞ私達」
阿国「ありがとうございます!」
チャラ王「それは彼女にも言ってやれ」
チャラ王が指を指す方向を見ると、妖精騎士トリスタンことトリ子が空からヒールで御陵衛士達を攻撃していた!
トリ子「人の姿を模して襲撃してんじゃねーよ亡霊ども」
一方、ドラニコフの方は流石に疲れを見せ始めた。
ドラニコフ「ガウゥ・・・」
キッドの姿を模した御陵衛士が空気砲を構えるが、後ろから彼らが見慣れたサーヴァントに殴り飛ばされた!
アサト(燕青)「こいつらは闇の狭客の欠片もないねぇ」
ドラニコフ「ガウ!」
すると、そこに天騎士のハルトマンとレガムントがドラニコフを守るかような形でやって来た!
ハルトマン「どうやら大変なことに巻き込まれてるようだねー」
レガムント「ちなみにツキノ達クリティクリスタとうしお達は向こうで偶然出会ったメルトとの連携で戦っている」
レガムントが視線を目にやると、そこにはミューモン体にチェンジしているクリティクリスタが華麗な動きで舞うメルトリリスの上に乗っていた!
メルト「ここで十分よね?」
ロージア「ええ、十分よ!」
ツキノ「ベンちゃん!」
ベンちゃん「承りましたぞ!」
ツキノのサーヴァントの一人のランサー・ベンちゃんこと武蔵坊弁慶がスキル2「仁王立ち」で相手のターゲットを自分に集中させた!
ベンちゃん「牛若様!今です!」
ベンちゃんに名を呼ばれた、ツキノのサーヴァントの一人のライダー・うしおこと牛若丸が飛ぶ形で御陵衛士に宝具をぶちかました!
うしお「姿を借りるなど恥を知れ!壇ノ浦・八艘跳!」
その後、姿を模した衛士を含めて襲撃しに来た御陵衛士を全員倒したことで彼らが集まって来た。
チャラ王「こりゃまたえらいことになってんな。さっきはケロロさん達の姿を借りた似たような奴らを倒して来たのに」
王ドラ「そうなんですか?」
レガムント「それはお前達のところだな。こっちが倒して来たのはしんのすけ達の姿を借りた似たような奴らだ」
天草「あやつらはケロロ小隊や春我部防衛隊の姿まで模したってことですね・・・どうやって見分けたのですか?」
ルート「こっちはパーシヴァルがいないから。あと、あのギロロに夏美の写真を見せたら興味を示さなかった」
ハルトマン「こっちはあのしんのすけがいつものようにおバカなことをしなかったから」
阿国「変なところで見分けられたのですね・・・;」
リップ「ところで何があったの?あと、王ちゃんの格好も」
すると、トリスタンがなぜか着替えようとしていた。
トリスタン「今すぐ新選組に羽織はまだあるのかとお訊ね下さい」
王ドラ「ペアルックを目論む気ですか・・・;」
そんな彼らとはよそに為朝は今までの状況から理由を推察する。
為朝「つまり、あやつらは貴様らにも襲撃したということか」
ロージア「何も訊ねるまでもなくロージアちゃん達を襲撃するなんて理不尽極まりないわ!」
メルト(普段はあざといのに時々正論言えるミューモンね・・・)
ホルミー(ロージアはそんな子です)
ジャクリン「それもそうやけど、王ドラさん達は誰かに会うんやないのですか?」
ドラニコフ「ガウ!」
一方、小夢の姿を模した御陵衛士と剣を交える沖田だが、いよいよ決着が着こうとした!
沖田(これならば、隙が生み出せる!)
一方、その近くで走っている人物がいた。小夢の義姉の乱麻のサーヴァントの岡田以蔵だ。
以蔵「乱麻も人使い荒いきに;わしにこの街におつかいに行かせるなどと・・・」
それを知らない沖田は小夢の姿をした御陵衛士に宝具をぶちかました!
沖田「取った!無明三段突き!」
沖田の一撃必殺とも言える宝具に小夢の姿をした御陵衛士は貫かれた!
以蔵「!?小夢!?剣で貫きちょった奴は・・・!」
小夢の姿を模した御陵衛士が黒い塊となって消滅したあと、アイレーンは沖田を褒め称える!
アイレーン「よくやったのだ!」
沖田「そうですね。私は新選組の天才剣士で「沖田ぁぁぁぁぁ—————!!!」
その直後、激怒した以蔵が自分の剣を沖田に振りかざしてきた!叫び声に気付いた沖田はそれを避ける!
沖田「なんなんですか!」
以蔵「おまん、よくも小夢を殺しちょったなぁぁぁぁぁー!!?」
以蔵の怒りの叫びを聞いたBVLとシアンは気付く!
ペイペイン「まさか最後だけを見て・・・!」
ハンドレッコ「それで誤解しちゃったんだ!」
シアン「小夢ちゃんは以蔵ちゃんが大切にしている女の子だから・・・」
そんな最中で寿々姫達と合流した土方達が近くにやって来た!
土方「お前らの関係者達を模した御陵衛士達が襲撃してきたり、どうなってんだろうな」
クロウ「ロムの姿をした奴を見た時はぎょっとしちまったぜ・・・;」
アイオーン「我が恋人のリデルや可愛い友人のゼオ達の姿を模すなどと言語道断・・・む?」
すると、土方達は誤解で激怒した以蔵と沖田が剣を交えているのを見かけた!
マサムネ「あのブロンドっぽい髪の女はあんたのところの同僚だよな!?それと・・・!」
ベディ「岡田殿・・・!?」
一方、ブチ切れた以蔵の剣がパワーアップしたのを見た沖田は流石に限界を迎え始めてきた!
沖田(相当切れてますね。そろそろヤバそうです・・・)
次の瞬間、それを見たお竜さんが二人の間に割って入って来た!
お竜さん「なんか切れてるなナメクジ」
龍馬「以蔵さん、何があったの!?」
以蔵「邪魔すな!この壬生浪は小夢を「小夢なら学校の吹奏楽部で練習中だ」
そこに以蔵のマスターである快刀乱麻と彼女の従者である蒼刻院弓弦が以蔵を諭すために出て来た!
以蔵「ほんにか・・・?」
乱麻「ああ。あの子を勝手に殺すんじゃない」
以蔵「ほうなら・・・よかったぜよ・・・」
以蔵はそれを聞いて安心した拍子に倒れ込んだ・・・
乱麻「私がおつかいに行かせておきながら、うちの以蔵がすまなかった、とだけ言いたいところだが、何があった?」
沖田「実は・・・」
沖田から事情を聞いた土方達は以蔵がブチ切れた理由を納得し、弓弦は少し戸惑いながらも分析していた。
弓弦「つまり御陵衛士という奴が小夢さんの姿を模したのですね・・・そのタイミングで倒される瞬間を見た以蔵さんが誤解してしまったと・・・」
斎藤「あの鉄蔵が怒るなんて、彼女はあいつにとってそんなに大事かい?」
乱麻「ああ、大切にしている。異性としてかどうかはわからんが」
乱麻の嘘のない言葉を聞いた斎藤は思わず黙り込む中、寿々姫が聞く。
寿々「では念の為に聞くが、そなたらのアサシンにお使いを行かせたのはそなたらが仕組んだものか?」
乱麻「いや、全くの偶然だ。あまりにも遅いから迎えに行ったら、街の惨状が酷いことになっていたのを探るうちにお前達を見かけたのだよ」
ペイペイン「つまりあなた達は御陵衛士には関係していないということですね?」
二人が頷いた後、聞き慣れた声が聞こえた!土方達のところに向かって来た王ドラ達だ。
王ドラ「みなさーん、ご無事ですか・・・って、以蔵さんがなんで倒れてるのですか!?それにシアンさん達も!」
ベディ「貴方達もいるのですか・・・って王ドラ殿、なんですかその羽織」
土方「永倉の行方があと少しで掴みそうなんでな、一番貢献した人物として臨時で新選組に入らせたんだ」
ガレス「王ドラ殿が一番貢献した人物・・・?何があったのですか?」
王ドラ「実は・・・」
すると、王ドラが歩こうとした瞬間に足が転んでしまった!
王ドラ「わっ!」
レントラー「危ねぇ!」
レントラーが王ドラを受け止めようとした瞬間にお互いの額がぶつかったことで二人とも気絶した!
天草「王ドラ殿!」
沖田「レントラーさん!」
周囲の仲間達が呼びかける中、王ドラは気付いたら何らかの空間にいた。
王ドラ(ここは・・・)
王ドラは歩く中で笑うレントラーを見かけた!
王ドラ(あれはレントラー?それと隣にいるのは、顔は見えないけど彼が・・・)
王ドラはレントラーと永倉新八の喧嘩ばかりするけどお互いを認め合う同士としての日々の記録を見た!
王ドラ(喧嘩ばかりですけどね;この頃はレントラーも普通の・・・)
しかし、何らかの爆発音が響いた!王ドラはそれを見たら、まさしく・・・
王ドラ(あ・・・)
王ドラが手を伸ばそうとしたところで目を覚ました!乱麻が訊ねる。
乱麻「王ドラ。大丈夫か?」
王ドラ「はい・・・レントラーは?」
レントラー「俺は今目を覚まして横にいるぞ!あんたが転けていたのを受け止めようとしたんだが・・・」
王ドラ「そうなんですね。ありがとうございます(あれは一体・・・」
山南「とりあえずこれまでの出来事を整理するために一旦は「そこのお前達」
そんな中で上から飛んでいるポケモンを見た!スマブラのDX組の一人であるミュウツーだ。
ホルミー「あっ、ミュウツーさん!」
ジャクリン「何か用事があるんちゃいますか〜?」
斎藤(初めて見たけど、やっぱりオーラが違う・・・;)
ミュウツー「ああ、貴様らに伝えたいことがあってな。それと貴様らの新選組の一人、永倉新八の・・・」
その直後、何かに気付いたミュウツーは伝える前に逃げる形で飛んだ!
王ドラ「ミュウツーさん!?」
クロウ「おい!向こうから何か近づいて来てないか!?」
予想通り、その人物は複数の剣を持ちながら現れた!なぜか巨大なロボットの姿だが。
???2「あのポケモンを捕獲するだけならよかったのですが・・・」
斎藤「巨大なロボットも出てくるなんて「おい。生前貴様が間者として潜り込んだ御陵衛士のことを忘れたのか?」
その言葉に斎藤はその巨大ロボットが誰なのか気付いた!もちろん他の新選組も・・・!
斎藤「あんた、服部武雄か・・・!」
後編に続く・・・!
後編も戦の予感!感想OK
- 世に放った誠を探しに(後編)(その1) ( No.569 )
- 日時: 2025/10/17 17:50
- 名前: 桜 (ID: PLnfHFFW)
後編ですが、内容の関係で長くなりそうなので三つに分けることにします;
立ちはだかって来た御陵衛士の一人・服部武雄を前に王ドラ達は・・・!?
—————御陵衛士達が襲撃して来た一方、イギリスの諜報部員はとある人物と対峙していた。
エージェント「待てやコラァー!!」
その人物は敵組織の諜報部員でとある機密に関する資料を持っていたことから、その資料を奪還しろという組織からの任務を受けていたエージェントは彼を追っていた。
そしてその人物がビルにて行き止まりの道に着いた時にエージェントは勝利を確信した。
エージェント「へへっ。もう逃さないぜ?」
しかし、その人物は事前に霊体化を解いたとあるサーヴァントに後ろから斬られた!
エージェント「!?」
エージェントは斬ったサーヴァントを見るが、その人物は敵組織にも自分の組織にも所属していないことを気付いた。
エージェント「誰だあんた。この先は立ち入り禁止だぜ?」
エージェントは剣を持ったそのサーヴァントと交戦するが、煙幕弾をばら撒かれた!
エージェント「なっ!?」
煙幕によりそのサーヴァントの姿が見えなくなったエージェントは周りを見渡す。
エージェント「おいっ!どこに」
しかし、エージェントはいつのまに背後を取っていたサーヴァントにある首輪をつけられた!
エージェント「は!?」
エージェントはつけられた首輪がなんなのか知っていた。そのサーヴァントは勝ち誇ったような顔をしながら、すぐにビルから飛び降りた!
エージェント「待て!(ヤバい・・・!この首輪は・・・!」
一方、突然立ちはだかって来た御陵衛士の一人・服部武雄を前にした王ドラ達は驚く。
服部「本来なら新選組だけを狙う手筈でしたが・・・ドラえもんズもといドラケロ防衛隊の一人、王ドラ殿。あなたの命も今ここでいただく」
服部からそう告げられたのだが・・・
王ドラ「あの、江戸時代にはもうそういう科学があったんですか?」
ドラニコフ「ガウ?(訳:為朝さんと同様にありそうな気がしますが」
服部「んな!?」
斎藤「待って!?そいつは今王ドラちゃんの命を奪うと言ってるけど!?」
自分の機械のような見た目に興味を持って目がキラキラしている王ドラとドラニコフを前に服部は敵でありながら戸惑ってしまう。
服部「これは弱い霊格を補うためのもの!今の私の顔がこれだというわけです!あなた達やそこのロボアーチャーのようなものではなく、パワードスーツ!所謂サイボーグ化ですよ!」
王ドラ「パワースーツでサイボーグってカッコいいじゃないですか!」
ドラニコフ「ガウ」
服部「うぐぅっ;(少し照れてしまう」
チャラ王「あ、そこはテレるのか」
服部は二人の態度に戸惑いの感情を抑えて、自分の剣を構えた!
服部「ではそれをお見せしましょうか・・・サイボーグ化した私の剣を」
その直後、服部が剣を二人に向かってドカアッと振り上げた!その威力は地面を潰すほど絶大だが、振り上げる直前に王ドラをトリスタン、ドラニコフをアサトが庇ったことで外した。
服部「あなたのサーヴァント達によって避けれましたが・・・これが私の剣です」
ハルトマン「まずい!あいつの剣はかなりのものだ!」
周囲も服部に恐ろしさを感じ、このまま怯えるかと思われたが・・・
王ドラ「私にどうしても乱暴する気なんですか!私を襲ってまで!」
トリスタン「なんですって?」
服部「なぜそうなったのですか!!?あと、そこの赤髪のアーチャー、目が全く笑ってないように見えますけど!?」
アサト「つかwwwセリフが同人みたいになってるけどwww」
山南(服部君が振り回されてるなんて・・・;)
服部の方が戸惑う隙に向こうからある弾丸が出て来た!騒ぎを聞きつけてやって来たスマブラ屋敷直属のサーヴァントの一人、アーチャー・高杉晋作だ。
高杉「おい!それなら僕の奇兵隊の方がカッコいいんだけど!?褒めてくれよ!」
阿国「高杉様!」
服部を前に高杉は彼に伝える。
高杉「こりゃあまた面白いのが出て来たけど・・・今彼らは疲弊している。自分の性分である以上、キミも今は本気で暗殺するところではないと思っているだろう?」
服部「・・・」
服部は剣を振り下ろした後に王ドラ達に背を向けた。
服部「今日のところは引き上げます。せいぜい自分達の仲間との別れを惜しまないことです」
土方「待て!」
服部が一旦は立ち去った後、高杉は意気揚々と王ドラ達に話しかけた。
高杉「キミ達、また面白いことに巻き込まれてるな。まあ新選組関連のいざこざだけは気に食わないけど」
王ドラ「いいえ。私達を助けてくれてありがとうございます、高杉s・・・」
すると、空から紫の炎が急速で降りて来た!
レガムント「!?あれは貴様の仕業か!?」
高杉「いや違うよそれ!?」
トリスタン「王ドラ殿、こちらへ!」
トリスタンは身を挺して王ドラを庇うが、その余りの威力に二人とも吹き飛ばされてしまった!
ドラニコフ「ガウゥゥゥゥゥー!!?」
リップ「トリスタンちゃんんんんんん!!?」
それを見た天草とレントラーは二人を救出に向かう!
天草「全く仕方ありませんね!」
レントラー「待ってろー!!」
斎藤「!」
その直後に斎藤も彼らのところに走った!
斎藤「すみません、副長!あいつらはちゃんと連れ帰ります!」
土方「斎藤!?」
こうしてしばらくは別々に行動する羽目になった・・・。
初っ端から別々に・・・
- 世に放った誠を探しに(後編)(その2) ( No.570 )
- 日時: 2025/10/17 17:52
- 名前: 桜 (ID: PLnfHFFW)
「トリスタン。おはよう」
誰?いや、この声は知っている。もう懐かしい、私の貴方・・・
王ドラ「トリさん?」
トリスタンはふと目を覚ましたら、その横に王ドラが座っていた。
トリスタン「王ドラ殿・・・」
王ドラ「大丈夫ですか?」
トリスタン「ええ、大丈夫です・・・」
王ドラ「なんか泣いてるように見えましたけど、そんなに痛かったのですか?」
王ドラの言葉にトリスタンは少し驚いたような顔をするが、すぐにいつもの表情に戻した。
トリスタン「いえ、大丈夫ですよ」
王ドラ「そうですか・・・」
そこに天草と斎藤とレントラーがひょっこりと顔を出して来た!
天草「よかった、トリスタンも目を覚ましたようですね」
斎藤「トリスタン君はかなり強く尻餅がついていたからねえ」
トリスタン「えっ!?尻餅がついていたのですか?」
レントラー「気付いてなかったのかよ・・・;」
レントラーは周りを見渡してから一瞬だけ立ち止まった。
斎藤「どうしたの?」
レントラー「間違いねぇ。ここは新八と逸れた場所だ」
王ドラは地図アプリを見ると、そこには今いる場所の地名が書かれていた。
王ドラ「ここは・・・千葉県市原市の郊外ですね・・・」
一方、王ドラ達とはぐれただけでなく、斎藤も彼らを救うべく向かってしまったのを受けた土方にチャラ王は問い詰めた!
チャラ王「あんた、自分の部下に任せるってどうすんだよ!?」
リップ「ちー君、やめて!」
土方「あいつは必ずあいつらを連れて帰る。少なくとも、裏切ることはない」
ルート「でも、召喚された際に一度裏切ったと聞いたんだが・・・」
土方「それは理由があるそうでな」
そこで疑問を持った寿々姫は沖田に訊ねる。
寿々「沖田。このチェリーワールドに召喚されたあやつに何があったか教えて欲しいんじゃが」
沖田「・・・」
沖田は自分達が巻き込まれたチェリーワールドの江戸化事件と斎藤に関する真相を話した。
おぼろ(モイモイ)「そうだったの・・・」
乱麻「そこには今は寮で寝てる以蔵も尽力してくれたってことか・・・」
土方「だからこそ、そうなった場合は何度でも俺が止める。あいつらに借りっぱなしだからな・・・」
アイオーン「・・・」
思わず斎藤でさえも責められない気持ちになるが、山南がそれを踏ん切りさせるように手をパンと叩いた。
山南「今日はもう遅い。王ドラ君達を探すのは明日。だから、みんな早く自分達の家に帰るんだ」
ドラニコフ「ガウゥ・・・」
クロウ「ドラニコフ・・・」
みんな帰った後に土方もスマブラ屋敷を出るが、何かを呟いた。
土方「おい。いるな?」
土方に呼ばれたら、サンソンと風魔小太郎が気配遮断を解いて出て来た!
小太郎「・・・」
サンソン「少しだけ、ご同行願えますか?」
一方、仲間と共に市原市の郊外を歩いていた王ドラはレントラーに訊ねた。
王ドラ「ここは発電所だらけだと思いますが・・・永倉さんは本当にそこにいるのですか?」
レントラー「ああ。俺と一緒に来ているからな。なんか怪しいところだと思って」
何気なく永倉新八との出来事を話すレントラーに斎藤は聞く。
斎藤「なぁ、あんたの言う新八ってどんな奴らだ?」
レントラー「新八はとにかく強面に似合わず乱暴だな。あと、組織の掟を破りそうなほど自由を好んでいたし。あと、アホヅラでバカツラ」
斎藤「一応同一人物かと疑っていたからあえて訊ねてみたんだが・・・うん、僕達の知る新八とは全く同じだねぇ」
王ドラ(そこまで言われるほどの人物だったんだ!?)
レントラーは「あ、でもな」と話を続けながら言う。
レントラー「その分、豪胆で困ってる奴を見過ごせないほど正義感があった奴だったな。出会った時に俺が助けようとしたポケモンに傷つけるのかと思ったけど、あいつは俺もそのポケモンも助けてくれたんだ。その後に一緒に落とし穴に落ちたりとか巻き込まれたりしたけど、あいつの人柄に憧れてついていったんだ。最初は拒否られたけど、諦めずに粘ったら同行を許してくれた。そんな新八がいなくなってしまったら、探さないわけにはいかないだろ!」
斎藤「・・・そうか・・・」
レントラーから永倉のことを聞かされた斎藤は多少複雑な気持ちになり、王ドラは方位磁針を見ていた。
王ドラ「あ、近くですね」
一方、サンソンと小太郎にエージェントの住む屋敷に連れて行かれた土方は目隠しをされた状態で階段から地下室に降りた後、とある部屋にたどり着いた。
サンソン「鬼の副長にこんなこと言うのは正直恐れ多いのですが・・・この部屋での会話は誰にも内密にしておくようにお願いします」
土方「ああ」
小太郎「ではまた」
サンソンと小太郎が部屋を出た後、目隠しを解かれた土方は設置されていた黒電話を使って、目の前のガラスの部屋の中にいる人物に訊ねた。
土方「サンソンのマスターがなぜそんな状況になってやがんだ?」
土方に呼ばれたサンソンのマスター、エージェントは電話越しに答えた。
エージェント「いやー、それがどうも任務の最中に外部の介入があってさ、俺はそいつに首輪をつけられちまった。二日後には持ち主ごと爆破するってやつ」
土方「つまり命の危機に遭っているのか。お前なら腐っても死ぬ気配がしねぇけどな」
エージェント「酷いなー!これ、爆破したら周囲にまで被害が及ぶやつなんだぜ?」
命の危機に遭っているにも関わらず、明るい表情を見せるエージェントに土方は訊ねる。
土方「それで、それが俺にどう関係があるんだ?」
エージェント「だって、その首輪を付けた奴があんたら新選組に関連してそうなんでな」
その言葉を聞いた土方は一瞬だけ目を見開いた。
土方「なぜそう思ったんだ?」
エージェント「正確には新選組の奴じゃなさそうなんでな。だけれど、新選組にいたような感じがしたんだ」
推測に過ぎないものの、的確に突くエージェントの言葉に土方は一呼吸を置きながら答える。
土方「ほぼ同じタイミングだな。俺達は今、永倉を探すのと同様に御陵衛士という奴らと戦っている。お前に首輪を付けた奴は御陵衛士だな?」
エージェント「御陵衛士?確か新選組と分裂した別働隊で、大半があんたらに暗殺されたことで壊滅した聞いたんだが」
土方「正確には生き残りが多く残っていたが」
エージェント「なるほどなー。だが、俺にこんな首輪を付けた奴はそいつな気がするぞ!」
土方「それはよかったな。んで、何が要求だ?」
土方の問いにエージェントは答えた。
エージェント「御陵衛士という奴らの中から、俺にこの首輪を付けた奴を見つけ出して欲しい」
一方、寮で眠っていた以蔵は自分の部屋の布団の中で目を覚ました。横には乱麻がいた。
乱麻「目覚めたようだな」
以蔵「乱麻!あの、わしは・・・」
乱麻「いや、いい。他に原因があるのでな。お前は怒ってしまっただけで責めるつもりはない」
以蔵「ほんなら、何があったんじゃ?」
乱麻は新選組などから聞いた事実を以蔵に話した。
以蔵「ほうか・・・つまり、壬生浪から分裂した御陵衛士という奴らが小夢の姿を・・・許せん!壬生浪よりも斬りたくなっちょる!」
乱麻「そうか。怒るのは必然だがな」
以蔵「それなら、王ドラにも事情を話してその発端の御陵衛士を斬るようにしちょいてもらうぜよ!王ドラもなんか関係しちょるな?」
乱麻「それが・・・王ドラがトリスタンとレントラーとかいうポケモンと共に行方不明になった。天草と斎藤が探してくれているから、生きているとは思うが」
以蔵「!」
一方、王ドラ達は目的の発電所の前まで着いていた。そこは廃発電所跡だった。
王ドラ「本当にここで間違いないのですか?」
レントラー「ああ。新八が調査で見つけたものだからな」
王ドラ達がその廃発電所跡に入ると、そこではライトが付かない限り暗いままの空間であった。
トリスタン「暗いですね・・・」
天草「一応ライトをつけたので大丈夫だと思いますが、侵入者だと思われたらまずいので、慎重にですよね?」
王ドラ「はい」
王ドラ達が電灯ライトを使って歩いたら、とある地点で足が止まった。
王ドラ「何か書かれてるような感じがあります」
斎藤「何?念の為に見てみるか・・・」
王ドラ達がその書かれているものを調べていくと、そこにはある魔法陣が映し出されていた!
トリスタン「!待って下さい。この魔法陣は・・・」
天草「さらに調べてみましょうか」
王ドラ達が調べると、導き出したその魔法陣は・・・
王ドラ「サーヴァントの、召喚陣・・・!?」
サーヴァントの召喚陣に気付いた王ドラ達はそれも含めてひとまず考えた。
王ドラ「じゃあ、誰を召喚して・・・まさか・・・」
斎藤「服部とか他の御陵衛士とかを呼んだ可能性があるね・・・この召喚陣は通常よりも大きいし「その通りだよ、斎藤君」
後ろから聞こえた声に反応した王ドラ達が振り向いたら、そこにはとある糸目の極薄そうな男が立っていた。その男の名を彼に呼ばれた斎藤は呼ぶ。
斎藤「伊藤甲子太郎・・・」
その名を聞いた王ドラは頭の中で日本史を辿った上で斎藤に聞く。
王ドラ「彼って元は新選組参謀兼文学師範だったのを御陵衛士の長になった男ですよね?ということはまさか・・・」
斎藤「ああ。あいつが服部と一緒に呼ばれたんだな」
斎藤に指摘された伊東は何も考えてるか分からないような笑顔をしながら答える。
伊東「斎藤君ってば、流石に気付くなぁ。流石、生前にうちの御陵衛士に間者として忍び込んだ新選組のスパイなだけある」
王ドラ(授業で教わった日本史の中の話だと思っていたのに、そんな江戸時代からすでにスパイの文化があったんですね・・・;)←ロボット学校時代の日本史の授業でも知っていたことが事実だと思い知った
それを見たトリスタンと天草は王ドラの後ろから密かにそれぞれの武器を取り出すが、それに気付いた斎藤に制止された。
斎藤「どうやら伊東の後ろにいるようだよ?」
その言葉通り、伊東の後ろから霊体化を解いた服部が出てきた!
伊東「あちゃー、気付かれちゃったか。服部君、今の気持ちはどう?」
服部「いいえ・・・ですが、あの男は最も信用できない男。気付かれるのも時間の問題だと思いました」
王ドラ「で、私にも何の用ですか?あなた方の狙いは私もなんですよね?」
伊東「そうだね。そんな新選組の羽織を着てちゃ・・・」
すると、伊東は自分達を睨みつけるような表情のレントラーを見た!
伊東「・・・」
伊東は少しだけ驚いた顔をしたが、すぐにいつもの笑顔の表情に戻した。
伊東「本当ならキミ達を殺すつもりなんだけど、今はやめとくよ。決戦まで取っといた方が良さそうだ。それにあのお方やマスターにも怒られるし」
王ドラ「・・・あのお方?」
伊東「・・・じゃあ、決戦までちゃんと帰るようにね」
伊東が服部と共に立ち去った後、王ドラは斎藤に訊ねた。
王ドラ「どうですか?服部さんがあなたを信用できないように、あなたは伊東さんのことを信用できませんか?新選組のスパイさん」
斎藤「ああ、信用できない。伊東の方がな。つか、相変わらずいいところを突くねー;」
王ドラ「ちょっと面白かったので」
レントラー「面白いのかぁ?少なくとも俺は・・・」
レントラーは自分の言葉にはっと我に返った。
天草「どうしましたか?」
レントラー「いや、なんでもねーよ!新八が、の間違いだったなーって!」
王ドラはレントラーの様子に思うところがありつつも、時間を見た。
王ドラ「今日は遅いですね。ここで寝泊まりしましょう」
一方、BRRの下にあるアンゼリカが店頭に立つカフェアンゼリカではシアンが今日の出来事を思い返していた。
シアン「今日は色々あったけど・・・王ちゃん達、大丈夫かにゃあ・・・」
クロウ「あいつらのことだ。きっと帰って来るぜ!アイオーンもいい加減に落ち込んでんじゃねえ!」
アイオーン「ヴゥゥ;」
そんな中で彼らの近くの席で食べていたツキノが何かを思い出した。
ツキノ「そういえば、御陵衛士の中に武将みたいな人がいたのを思い出したの」
レガムント「!本当か?」
ホルミー「それが事実なら、どんな人ですか?」
ツキノ「豪華な鎧を着ていて、ちょっと線が細そうな男の人なの!名前は、確か今川?っていう・・・」
うしお「待って下さい!その武将は今川義元のことなんですね?」
ツキノ「そうなの」
ハルトマン「今川義元って信長に奇襲されたことで倒れるまで絶対的な強さを持つ武将だった・・・」
もし、それが事実なら今川義元が敵として立ちはだかって来たことに一部は顔が真っ青になるが、アサトが場を持ち直した。
アサト(燕青)「そういえば、土方の奴もそう名乗っていたらしいから、強さは土方ぐらいに思えばいいかもなぁ」
ベンちゃん「そうですか。その方が安心できますな」
ベディ「思えますかあれは戦い方がめちゃくちゃでも強いというのに!」
ガレス「さぁ、夕ご飯を食べましょー。龍馬さん達がトリスタン卿や王ドラさん達の行方を調べてくれてますし」
すると、誰かがいることにロージアが気付いた。
ロージア「?」
ジャクリン「ロージア、どうしたん?」
ロージア「いいえ、なんでもないわ(店の前に誰かがいたような・・・」
そんな中でメルヘン王国北部にある、妖怪バンドDeuilの住む城ではリーダーを務めると同時に城主を務めるユーリがアッシュとスマイルにあることを告げていた。
アッシュ「ライブッスか?」
ユーリ「ああ。とある資産家の依頼で人間界にある街のイベントにメインで出席してくれだそうだ」
スマイル「ライブだからいいけどサ、どこの街?」
ユーリ「確か、その資産家の支援で観光やビル建設などで発展した街だな(なぜか匂うのだがな・・・」
一方、王ドラが出してくれたひみつ道具であるそれぞれのキャンピングカプセルの中で泊まることになったが、彼が持って来た食材を使って作ってくれたそばなどの和食をみんながありつけていた。
トリスタン「あなたの作る料理は相変わらず美味いですねぇ」
王ドラ「そういや、あなたはこんな風に食べてましたねぇ」
斎藤「僕はそばとかの麺類が好きだから嬉しいなあ。あと、コロッケつけてくれたら尚更嬉しいけど」
王ドラ「コロッケがよほど美味かったんですね・・・ほら、レントラーさん、はい」
レントラー「おう、ありがとな!(そばをガツガツと食べる」
王ドラ(食べてる姿だけでも普通のレントラーだと思うけど・・・)
その後、皿を洗いながら片付けていた王ドラに斎藤が話しかけた。
斎藤「王ドラちゃん。今いいかな?」
王ドラ「いいですけど」
斎藤「あの・・・もうなかったことにされてるけど、僕はあんたを殺してるんだ」
王ドラはその言葉に振り向いたが、斎藤は話を続ける。
斎藤「あんたは最後まで諦めることはなかった。自分の命をも顧みずにあの子を助けて、それが今でも、ずっと。なかったことだとわかっていても、言わせて欲しい・・・ごめん。本当にごめん・・・」
堪えながら斎藤の謝罪を聞いた王ドラは皿洗いを進めながら一息ついて言う。
王ドラ「もういいですよ。それはなかったことにされてるので。それになかったことになるとしても、私は間違いなくその選択を選んでいたんだと思います。あなたにも、彼女にも、それを恨む理由はありませんよ」
王ドラの言葉に斎藤はようやく安心したのか微笑みながら目を閉じた。それをレントラーが聞いているにも知らずに・・・
レントラー「・・・」
一方、BRRのカフェアンゼリカの前で今川義元が召喚されていると聞いた土方はそれを地下室でエージェントに電話越しで伝えた。
エージェント「今川義元?あんたが正体を隠すために名乗っていたやつだろ。俺んとこにも耳が入って来たんだぜ?」
土方「だが、今川義元が呼ばれるということは俺のとは全く別の意味での強さを持つ武将だ。下手したら負けるかだな」
エージェント「だが、あんたら新選組は倒れないだろ?それがあんたの「誠」なんだから」
土方「—————新選組には、俺がいるからな。絶対に叩き出す」
その翌日の朝、再度永倉とレントラーの足跡を追うことにした王ドラ達は早く帰らずに、今度も別のところまで歩き出していた。
- 世に放った誠を探しに(後編)(その3) ( No.571 )
- 日時: 2025/10/17 17:55
- 名前: 桜 (ID: PLnfHFFW)
レントラーの秘密が判明
王ドラ「すみませんが、今度は別のところですか〜?」
レントラー「当たり前だ!この先に何かがあると言ってる!」
トリスタン「いい加減に疲れてきて、とても悲しい・・・」
大半が疲れていても、レントラーはなおも歩きを進めるが、斎藤もそろそろ限界になってきた。
斎藤「なぁ、そろそろやめにしない?この先は何もなさそうだ」
すると、レントラーが転んでしまった!
レントラー「わわっ!?」
王ドラ「危ない!」
王ドラはレントラーを受け止めようと手を伸ばすが、彼が地面に頭をぶつけてしまったことで二人とも気を失ってしまった!
天草「!王ドラ殿!レントラー!」
一方、リップは自分の家でトリスタンの無事を祈りつつ、様子を見に来たチャラ王共々、ルートに勉強を教わっていた。理由はもうすぐ中間テストがあるからだ。
リップ「あーあ・・・トリスタンちゃん達、無事かな・・・」
チャラ王「大丈夫だ。そのうちバカみたいな音を鳴らしつつ帰ってくるさ!」
ルート「それも大事なのだが、お前達は他にも大事なことあるだろう?今度の中間テストだ」
リップ&チャラ王「」←英語以外は主要科目の成績が悪い二人
それをこっそりと見ていたメルト達は、メルトが静かに呟いた。
メルト「別にいてもいなくても変わらないけど・・・やっぱり気に食わないわね・・・」
おぼろ(モイモイ)「やっぱり寂しいよねー」
トリ子(トリ・・・あいつらと一緒に、早く帰ってこいよ・・・)
一方、BVL+αが住むお屋敷では沖田がまた血を吐いたためにマスターのアイレーンが彼女を寝かせていた。
沖田「別にこんなの大丈夫ですよ〜、ゴホッ」
アイレーン「よくないのだ!今だって吐血しているというのに・・・」
沖田「アイレーン様にもそういうところがあるのですね。人らしさというか」
アイレーン(°言°#)
沖田「ごめんなさい、二度と言いません;」
沖田の様子にアイレーンは一息つきながら訊ねた。
アイレーン「やはりあいつらのことが心配なのだな?」
沖田「ええ・・・斎藤さんは新選組の一人なので・・・それに・・・」
アイレーン「わかるぞ。なんだかんだで王ドラが一番貢献してくれていたのだからな・・・」
しんみりする中、それを見ていたペイペインも思うところがあるのか静かにドアを閉めた後、インターホンが鳴った!
ペイペイン「なんなんですか・・・;」
ハンドレッコ「とりあえず開けようよ。マスターを狙う変なやつかもしれないし」
ペイペイン「とりあえず武器は持ちますね(背筋をシャキンッ」
ペイペインとハンドレッコがドアを開けると、そこには寿々姫がいた。
ペイペイン「あら、あなたは土方殿のマスターの・・・」
寿々「土方の奴を知らぬか?あいつのことだから生きていると思うが、帰ってこないままなのじゃ!」
ハンドレッコ「なんだって!?」
とある場所。その場所ではとある男がその地に降り立っていた。彼が新選組の一人であるサーヴァント、永倉新八だ。
永倉「気まぐれにこの地に降り立ったのはいいんだが、何かがあるような気がするな・・・調べてやるか」
すると、永倉は何やら足に怪我している様子のポケモンのフシギダネを見つけた!
永倉「こいつはポケモンのフシギダネというやつか・・・足に怪我したのか!おい!大丈夫か・・・」
永倉がフシギダネに触れようとした瞬間、駆けつけてきた別のポケモンがフシギダネの前に出る形でそれを阻んできた!そのポケモンが・・・
レントラー「フシギダネに何をするつもりだ、人間!!」
永倉「なんだなんだぁ!?」
レントラーがフシギダネを守ろうとする様子を見た永倉は今すべきことを考えていた。
永倉(これはどうするんだ?この怪我は麻痺もありそうだな・・・あ、これなら!)
永倉はとある薬を二匹に見せた!通行人からもらっていたまひ状態を治す薬だ。
永倉「これを見たら、文句ねーだろ?」
レントラー「それはまひを治すための・・・!」
永倉「本当なら捨てる手筈なんだが、まさか使うことになるとはな」
永倉がフシギダネの足にその薬を塗ると、フシギダネのまひは解除された!
フシギダネ「!」
永倉「おー、治ったな!よかったじゃねーか」
レントラー「・・・!」
永倉「お前さんも自分の仲間を助けてもらえてよかったな。もう行くぜ、じゃあな」
そう言って立ち去った永倉だが、レントラーはこっそりと彼の後をつけていた。
レントラー(別にあいつを信頼するわけじゃねーけど・・・)
そんな中でレントラーはあるポケモンハンターに見つかった!
ポケモンハンター「こいつは希少価値が高そうだぜ!」
レントラー「!!(しまった!」
しかし、そんなポケモンハンターを峰打ちで倒した人物がいた!後ろの会話に気付いた永倉だ!
永倉「なんだお前か。ついて来たのか」
レントラー「あ・・・」
永倉「自分の命が大切なら、もうついてくんじゃ・・・」
すると、二人のいた地面が割れた!それは落とし穴であった・・・
永倉&レントラー「わぁぁぁぁー!!?」
二人がドン!と落ちた場所はある向こうまで一本道に通じる場所であった。
永倉「いてててて・・・;落とし穴に落ちたが、ここは何らかの道があるみてーだな」
レントラー「とりあえず行くか」
二人がその向こうにまで向かうと、そこは行き止まりであるのと同時に何らかの祭壇のようなものがあった。
永倉「祭壇・・・?いや、何らかの暗号があるようだが、新選組の二番隊隊長、永倉新八である俺は難しいことを考えるのが嫌いだから、わかんねえ・・・」
すると、レントラーが何かを咥えながら持って来た。
レントラー「暗号の答えはこれだろ?鞘だけのようだが」
永倉「・・・」
永倉が鞘をそこにはめ込むと、祭壇らしきものが反応し、とある文字が示されていた!
永倉「文字だな。そこは・・・」
しかし、その瞬間に罠が発動し、上から石の雪崩が落ちて来た!
永倉「やべぇ!逃げるぞ!」
レントラー「おうよ!」
その後、二人が何とか脱出した後、永倉はレントラーに話しかけていた。
永倉「さっきはありがとよ。示された文字は全部読めなかったが、暗号は解けれた。俺は行くからな、もうついてくるなよ」
しかし、立ち去ろうとした永倉の後をレントラーが着いてきた!
永倉「ついてくんなと言っただろうが!」
レントラー「いいじゃねーか別に。それに俺はあんたと新選組の話を知ってみたいし」
レントラーの固い意志に永倉はため息を吐きながら答える。
永倉「はぐれたら置いていくからな。覚えておけ!」
レントラー「わかってるぜ、新八!」
こうして、二人は行動を共にすることになった・・・
そこで王ドラは目を覚ました。どうやら先程の空間はレントラーの・・・
トリスタン「よかった、目を覚ましましたか!」
王ドラ「あの・・・レントラーさんは・・・」
レントラー「ここにいるぜ。あんたよりも少し早く目を覚ましたんだがな」
王ドラ「・・・」
すると、王ドラはあることを言い出した!
王ドラ「確か、ここの近くに自販機があります。トリさんと天草さんと斎藤さんの三人がウーロン茶を買って来てください」
トリスタン「はぁい」
天草「確か自販機があると聞きましたね」
斎藤「わかった。だが、周囲には気をつけてね?王ドラちゃん」
三人がウーロン茶を買いに近くの自販機に向かいに行った後、残されたレントラーに王ドラは声をかける。
王ドラ「あなたに質問したいなって思いました。レントラーさん」
レントラー「・・・ああ、いいぜ」
王ドラは手始めに一つ目の質問をした。
王ドラ「あなたと永倉さんはここで出会ったのですね?」
レントラー「ああ。ポケモンも目撃されているのでな。中にはフシギダネや俺みたいな奴もいる」
王ドラ「では、話としてあなたは怪我しているフシギダネを見つけた。先に声をかけたのですか?」
レントラー「よく知っているな。俺が先に見つけたんでな。そこにたまたまその場にいた新八から薬を」
王ドラ「先にフシギダネを見つけたのも、自分から薬を渡したのも、永倉さんですよね?」
レントラー「・・・ああ、そうだな。その後にポケモンハンターに襲われたけど、俺一人でやっつけたんだ」
王ドラ「違います。ポケモンハンターをやっつけたのは・・・あなたを助けたのは永倉さんのはずだ」
王ドラに矛盾を指摘されたレントラーは一息つきながら答える。
レントラー「俺の記憶を見たのか・・・」
王ドラ「ええ、気絶している間に。あの時も、今もあなたの記憶とリンクしていたのです」
王ドラに気付かれたレントラーは背を向きながら答える。
レントラー「なら、新八がどこにいるのかもわかっているのか?俺は転んだ拍子で思い出したんだがな」
王ドラ「永倉さんがどこにいるかわかったんですか?彼はどこに」
王ドラはそこでようやく気付いた。レントラーはやるせない笑顔を浮かべながら、王ドラの方を向いた。
レントラー「・・・ああ、俺と新八はその後、御陵衛士の召喚陣を調べた後に襲撃を受けてな、新八は俺を庇って・・・」
レントラー「新八!!新八ぃぃぃぃぃー!!!」
あの事故の時にレントラーは自分を庇ったことで倒れた永倉を呼びかけるが、彼には反応がない。その上でレントラーが何かを見つけた。
レントラー「あんた・・・ミュウツーか!?」
ミュウツー「・・・」
ミュウツーは偶然その場に向かっただけだったのだが、レントラーは彼に懇願した。
レントラー「お願いだ!新八を助けて欲しい!新八を新選組の奴らに会えないまま、死なせたくない・・・!」
レントラーの決死の懇願にミュウツーは呟いた。
ミュウツー「人間は愚かだ。そいつがサーヴァントなら、尚更だ。だが・・・そいつは心からお前を助けようと身を挺してまで庇った。お前の頼みに免じて、それに応えよう」
ミュウツーはレントラーの方に手をかざしながら呟いた。
ミュウツー「永倉新八の霊基である身体はこちらが預かる。その精神はお前に渡そう。代償として一部の記憶は・・・」
その後に一部の記憶をなくしたレントラーは王ドラと出会い、現行の新選組とも会った。こうなると、つまり・・・
レントラーと精神を同居した永倉が、王ドラと出会い、現行の新選組とも再会していたのだ・・・!
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