紫電スパイダー  紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE /作



第?話「仮面の戦士達の胸中」#3



嫌なことから、眼を逸らして生きていければよかったのに。



この能力はあなた達が思うほど便利な能力じゃない。

見たくないものまで見えてしまう。



死体の山なんて、たかだか11歳そこらの子供が見ていいものじゃないよ。





お願いだから、私の眼の届く範囲で死なないでよ。



第?話「仮面の戦士達の胸中」#4



どいつもこいつも、俺様をナメやがって。



大企業の社長である俺様の親父。その御曹司だった俺様。

近寄ってくる奴は、どいつもこいつも金目当て。

そして俺様がそれに気が付かない無能だと思ってやがった。

「金持ちである」というステータス以外何もない無能だと思ってやがった。



だから俺様は家を飛び出してきた。

俺様のプライドを取り戻すために。





俺様はこの裏世界の頂点に立つ男だ。