二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.393 )
- 日時: 2024/03/22 22:00
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
卒業式が終わった次の日
トントン!
佐伯「はい?」
八期「僕だ!」
佐伯「か、会長!何しにここへ?」
八期「そろそろ任期も終わるし、この時期に言っておかないと、忘れるだろうし!」
佐伯「何ですか?」
八期「アニ研の部活動の存続させるかの報告だよ!」
アニ研『遂に来たか・・・、(忘れてた・・・)』
391話・アニ研の進退
八期「取り敢えず、僕は言ったよな?4月の終わりに、『3月末までにコンテストに最低6回出場するように』って!」
佐伯「はい!勿論!言われた通り1年間で6回、コンテストや大会に出場しました!」
前原「これが、全ての大会の結果です!」
白崎『おい、大丈夫か?』
黒木『俺に言うなよ!』
白崎『だって、ほとんど不甲斐ない結果に終わったんだぞ!』
岡島『でも、5回目で新人賞貰ったじゃねーか!それに卒業式前の最後の大会でも入賞はしたし・・・』
真城『バカ、そんな薄っぺらな結果で、学校に貢献したと思うか?そんな結果で生徒会長が認めるわけ無いだろ!しかもチャンス6回も貰ってるんだぞ!』
岡島『でもよ、俺アニ研辞めたくないよ!会長のお陰で、俺アニメクリエイターに成りたいって思ったし・・・』
真城『俺だって、アニメ作家に成りたい!』
白崎『俺は音響とか器具の調整とか・・・』
黒木『多分、八期が会長じゃなかったら俺らは真剣にアニメ製作なんてやった無かったよな?』
白崎『ああ、薺だったら、有無も言わさず「廃部」だっただろう』
真城『それに、八期会長は存続の条件まで出して、こんな長く待ってくれて・・・』
岡島『俺、改めて絶対命令で良かったかも?』
真城『本当に!あんだけ俺らも文句言ってたのに、アイツのお陰で、アニ研の部員20倍に増えて、今では漫研の力を借りずに、絵が描ける人材も出てきたし・・・』
前原『なんか、漫研か声優部の部員と仲良く成って、付き合ってる奴らも居るんだってよ!俺もその1人だが!』
白崎『本当に会長のお陰でWin-Winな関係だよ!』
黒木『でも、もし廃部に成ったら?』
真城『どこ行きゃ良いんだよ?』
前原『やっぱり、アニメなんて見る奴は『オタク』と言われて毛嫌いされるのか?』
八期「分かった!これよりアニ研の進退を発表する!」
アニ研部員達『来た!』
八期「その前に、お前らの将来の夢を聞かせてくれ!理由は言わなくて良い!」
佐伯「では、俺から!俺はアニメ監督です!」
前原「俺はアニメスタジオの中で働きたいと・・・」
岡島「俺はアニメクリエイター」
真城「俺はアニメ作家だ!」
白崎「俺は音響とか裏方で何か・・・」
黒木「俺は決まってないが、アニメに携わる物なら何でも!」
八期「そうか、分かった!それでは、発表します!
アニメ研究部は・・・」
アニ研部員達・ゴクリ
八期「今後・・・」
アニ研部員達『えっ?』
八期「とも部活動に専念してほしい!」
佐伯「えっ?それって?」
八期「廃部は撤回!存続決定だ!」
アニ研「やったー!」
佐伯「嘘だろ?良いんですか?」
八期「絶対命令だ!構わん!」
佐伯「だって、僕ら年明けて初めて新人賞を取った程ダメダメだったんですよ!」
八期「最初からお前らに賞なんか期待してないよ!」
アニ研「ハッ?」
八期「そもそも、ぽっと出の新人がいきなり大きな結果を出すなんて普通有り得ないだろ!」
前原「まあ、そうですね・・・」
佐伯「では、なぜ会長は存続して良いと?」
八期「なんだ?廃部の方が良かった?」
佐伯「いえ!滅相もない!存続させていただき嬉しい限りです!」
前原「会長は一体何を見て判断したんですか?」
八期「まず、1つ言うと、僕は人の目だけで判断するコンテストが嫌いだ!」
アニ研「えっ?」
八期「人の価値観と、優秀な人材の発言だけで、その作品は価値が高くなったり、安くなったりする!分かるか?」
白崎「どういう意味だ?」
八期「有名人で、アイドルとか俳優に成るためには普通オーディションを受けるよな?」
黒木「はい、そうですね」
八期「コンテストは言わば、オーディション!それが物凄く規模が大きければ大きい程、高評価を受けたものの価値は上がる!でも、それだけが有名になる手段じゃないよな?」
アニ研「えっ?」
八期「スカウトだよ!アニメで言うとSNSや動画サイトで紹介して、とある有名人やハリウッドスターにお気に入りと言われたらどうなる?」
前原「皆がそれに注目する!」
八期「そう、実際とあるハリウッドスターに高評価を受けて、大きなライブ会場に招待された人も居るくらいだ!今、なにやってるかは知らないがな!」
佐伯「それで?」
八期「はっきり言って僕はアニメ制作の技術とか作業についてはからっきし、何も分かんない!そんな人にアニメをバカにされて廃部なんてお前ら納得行くか?」
真城「そんなの嫌に決まってるだろ!」
白崎「そうだ!そうだ!当たり前だ!」
八期「僕が見たかったのは、アニメの方ではなくアニメ研究部をやる上での姿勢を見たかったんだよ!」
佐伯「アニ研をやる上での姿勢?」
前原「どういう事ですか?」
八期「僕が来る前は、ここでアニメ雑誌広げて、人形並べて、ダラダラ、ペチャクチャ、雑談ばかりで、客観的に見たら部活動なんてせず、将来の夢すら浮かんでなかったよな?」
アニ研部員達『ううっ、思い出したら恥ずかしい!』
八期「そんなお前らが、アニメを見る人間から、アニメを作る人間に変わって、大活躍した!」
佐伯「そんな、活躍なんて・・・」
八期「漫研が喜んでたぞ!『一緒にやって良かった』ってな!」
前原「これも全部生徒会長が俺らに喝!入れてくれたお陰ですよ!」
八期「でも、それを行動に移したのはお前達の努力の証だ!」
アニ研『会長!何て優しい方なんだ!』
八期「それに6回と言ったのも、たとえ1回賞を取ったからと言って、驕って部活動を蔑ろにさせないためだ!」
真城「そう言うことだったのか!」
八期「1年間真剣に部活動に取り組んでいるのは、このコンテストに出てる結果から見ても分かる!新人賞を貰ったと言うことはそれだけ必死になって頑張った証拠!そして、全員が各々アニメ製作に携わる仕事を夢見るようにも成った!そんな場所を壊す理由がどこにある?
自分の夢に向かって頑張ってる人の夢を壊すんだぞ!?」
アニ研「はい!有り得ません!」
八期「お前らはアニメ関係の仕事の夢を見付けた!
最初に言ったが、『部活とは夢の土台』!
その土台をお前らが作り、その土台が目標となり後輩たちもお前らに付いてきたんだ!」
アニ研「はい!」
八期「そんな場所を潰す方が勿体無いよ!」
アニ研「ありがとうございます!」
八期「世の中結果とか言うが、僕はそんなことで物事を決めない!だって学校は学ぶ場所だぞ?失敗して良い場所なんだよ!失敗したら先生が出来るだけフォローしてくれたり、知らないことを教えてくれたりするんだから!失敗を恐れるな!」
アニ研「はい!」
八期「でも、人を傷つけるとか、身体全体や一部を失う失敗は違うけど」
アニ研「はい!」
八期「と言うわけだから、今後も活動を怠るなよ!絶対命令だ!」
アニ研「はい!勿論です!」
八期「じゃあ!」
佐伯「待ってください!」
八期「なんだ?」
佐伯「俺らアニ研は会長に本当に感謝してます!」
八期「えっ?」
佐伯「こんなだらしなく、情けない集団にチャンスくれたこと、夢を見付けさせてくれたこと!
本当にありがとうございました!
アニ研の部員が増えたこと、活躍の場が増えたコと、漫研や声優部と楽しく出来たのは、全部会長のお陰です!」
八期「当たり前だ!生徒会長ってのはそうやってサポートすることが仕事なんだから!」
佐伯「皆は権力者とか何やら言いますが、我々アニ研と漫研と声優部からしたら、あなたは本当に救世主であり、素晴らしい生徒会長でしたよ!」
八期「ありがとう、そう言われたのは生徒会や先生以外だとお前らが初めてだ!」
こうして、アニ研ことアニメ研究部は存続と成った。
- Re: ナンバーズ8 ( No.394 )
- 日時: 2024/03/24 10:33
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
入学式
理「新入生の皆さん!ご入学おめでとうございます!
ご存知の方も居ると思われますが、家の学校の校風は『いじめ、ダメ!絶対!』です!
人にちょっかいを出したり、嫌がらせ等しないように!それをした場合は、厳しい罰則がある『いじめ矯正学校』に強制転校させられますので!そんなバカな事を行わないように!」
全員「ハーイ!」
その後新入生歓迎会も終え、スリーシスターズ学園に新たな生徒が入って来た。
392話·絶対命令に終止符!8が出す問題!
生徒会室
香「フー、なんとか何もなく新入生を迎えられたわね!」
芹「入学早々、大量強制転校なんて洒落になりませんよ!」
薺「家って一応私立なんですね?」
香「そうよ!高等部も大学部も!」
零「一応、2クラスに出来る程には居ますね」
香「ええ、そうね!ただ、それよりも重要な物があるわよ!」
秀喜「何ですか?」
香「八期!生徒会長最後の仕事よ!」
八期「えっ?最後の仕事?」
香「今年度の新たな生徒会長を決めるのよ!」
留「やっと、絶対命令終わるんですね!ヤッター!」
八期「いや、終わったら終わったで怖いよ!何されるか溜まったもんじゃない!」
秀喜「意識してたんだな!」
香「つべこべ言っても、生徒会選挙終わったらあんたの任期はそこまでなの!それにあんたら3年生は受験生に成るんだから、その措置で学年代表以外は生徒会出来ないの!」
八期「先生、それは分かってるんですが···」
香「本当に?去年、腕章を取り上げて、逃げて、『腕章がある限り自分が生徒会長だ!』って言ってたくせに!」
八期「流石にやりませんよ!それに去年ちゃんとやり直せましたから!もう悔いはありません!」
零「じゃあ、もし『もう1回生徒会長やって!』って言われたら?」
八期「2度とやりたくない!」
零「断るんだ···」
八期「どうせ、絶対命令使えないし!」
香「いや、あんただと使わないと絶対出来ないから!」
八期「だとしても、僕を選ぶ人が居ませんよ!」
香「それにしてもどうするの?次期生徒会長?」
八期「えっ?」
芹「あんたが後継者を選ぶのよ!」
八期「えっ?僕が?」
全員「うん」
八期「あの、宛が居ないんですけど!」
香「じゃあ、立候補制にする?もうすぐ締め切りよ!」
秀喜「どうせ宛居ないならそっちにしとけよ!ほとんどの生徒会長は立候補制だから!」
芹「そうよね」
八期「あの、立候補制怖いんですけど!」
香「なんでよ?何が怖いの?」
八期「仮に変な奴とか怖そうな奴に当たったら嫌だなって!」
薺「そんな極端な···」
留「まあ、前回が絶対命令ですし、そうなる可能性は0では無いんじゃないですか?」
芹「それもそうね、『八期が出きたんなら、自分にも絶対命令でやらせろ!』って生徒が出てきてもおかしくないわ!」
香「でも、やる宛は居ないんだろ?」
八期「でも、やる気のない奴も嫌なんですが、生真面目なタイプも嫌なんですよ!」
全員「えっ?」
八期「ほら、『生徒会長がルールだ!生徒会長の言う事聞け』とか言う、暴君!あいつ等自分が正しいって信じて疑わないじゃないですか?」
零「そうね」
八期「そんなのが生徒会長に成ったらこの学校本当に終わりですよ!」
香「大丈夫よ!その時は先生が指導···」
八期「無駄に頭いいから、論破とか、弱味持ってきで脅して来たりとかするし···」
香「じゃあどうするのよ?」
八期「どうしましょう?」
香「あんたが聞くな!こっちが聞いてるのよ!」
全員「うーん···」
八期「ええっと···」
零「何かあるなら、何でも良いから言ってみなよ!」
八期「最後の絶対命令良いですか?」
香「言っとくけど、今年はちゃんと引き継ぐのよ!
去年のようにやり直しは無いからね!」
八期「はい、勿論です!」
次の全校集会
芹「続きまして、生徒会長から次期生徒会長選挙についての決定方法の発表です!」
八期「生徒会長の松本八期です!
まずは、去年1年間、一部の生徒達には不快な思いをさせてしまった事、僕の我が儘に付き合ってくれたことを本当にお詫び申し上げます!」
パチパチパチパチ···
八期「僕自身、生徒会長いえ、リーダー職というものは本当に嫌いで、例えるなら高嶺の花の様に高貴という文武両道や完璧超人がやるようなものだと思ってました。
そんなイメージで避けてきた付けが2年前に現実に成ったのでしょう!押し付けで生徒会長に選ばれて、僕は絶望しました!自分に何が出来るのか?
自分が人の上に立てるような人間なのか?そんな気持ちでした。」
生徒会役員『長いな!もう少し纏めろよ!』
八期「その嫌な予感は的中!僕はその年何も出来ませんでした!でも、僕だって『折角選ばれたのなら最後までやり抜きたい!』と言うプライドがありました!だからこそ、どんな手を使ってでもやり直したいと思い、色々あってやり直す事になりました。」
生徒会役員『そこは端折るのかよ!』
八期「ただ、今ここに立って生徒会長をやって思う事を言えば、やっぱり、何事もやってみないと分からないものばかりでした!だからこそ、『嫌なことだからやりたくない』では無く、皆さんもやってから決めるべきです!ですので、こんな無能な僕でも生徒会長が出来たのですから、皆さんも生徒会長挑戦してみませんか?」
全員「おおっ!」
八期「ただ、皆さんも知っての通り、新入生は知らない人も居るかな、去年は生徒会長絶対命令でした!
僕は元々人付き合いが苦手なので、宛のある後輩ははっきり言って居ません!しかし、このまま立候補にすると、『絶対命令』欲しさに大変な事に成ります!」
生徒会役員『確かに』
八期「そこで、最後の絶対命令!立候補推薦制にします!」
全員「立候補推薦制?」
八期「今回生徒会長に立候補出来る人は新2年生全員と新1年生の中のリーダー点が10点以上持ってる人はのみです!」
香『まあ、普通ね』
八期「その立候補する人達が演説をしてもらい、それを聞いて僕が決めます!」
全員「ええっ!!!!」
八期「なお、参考程度に皆さんにも投票をして貰います!ですが、最終的には僕が決める為、皆さんの意見と合わない可能性がある事を了承してください!」
全員「ええっ!!!!」
男子達「そんなの無いぞ!」
女子達「不公平だ!」
八期「まあ、こうなるでしょう!それに多分我こそは!と言う生徒も多くなる筈です!」
香『うん、絶対多い!』
八期「そこで、今から僕の問題に答えられた人が次期生徒会長とします!」
全員「ええっ!!!!何だそれ?!」
八期「別に謎々を出す訳ではありません!今から出す問題をヒントにこの学校をどういう学校にするのかを演説してもらうのです!」
全員「えっ?」
八期「例えば、問題の答えが部活だった場合、
『結果ではなく、その部活動に対する姿勢を見て存続させるかどうかを決めます!』という風に演説して下さい!」
全員『成る程!』
八期「それでは問題です!」
全員·ゴクリ
八期「僕が次期生徒会長を選ぶうえで、これだけはやって欲しくない、嫌なもの!僕が来年から無くして欲しいものは何でしょう?」
全員『会長が無くして欲しいもの?』
八期「分かった人は、その答えをヒントにどんな学校にするのかを考えて演説して下さい!ただし、答えは食べ物とか乗り物ではありません!学校生活においての話ですので!」
全員「はい!」
八期「僕の求める答えに1番相応しい人を次期生徒会長として選びます!なお、正解者がいない場合は、僕の独断と偏見で決めますが、よくわからない場合や迷ってしまうところも合ったり、正解者が2人以上いる場合もある時は皆さんの意見を参考に決めたいと思います!ですが、それで皆さんと意見が一致するとは限りません!皆さん宜しいですか?」
全員「ハーイ!『やったるぞ!』」
と言うわけで、八期の提案により立候補推薦制が可決!果たして次期生徒会長に成るのは誰だ?
そして八期が次期生徒会長に無くして欲しいものとは?
- Re: ナンバーズ8 ( No.395 )
- 日時: 2024/03/24 12:20
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
393話・生徒会長選挙・・・①
明「まさかの立候補推薦制か!」
杏「八期君らしい!」
明「でも、あの問題は確かに面白いね!内容は結局、学校の未来をどうするかって話だからさあ!」
零「ええっ、最初は伯母さんもビックリしたけど、問題の内容聞いて、納得したの」
秀喜「おい、八期!答え教えくれよ!」
八期「身内にも教えないよ!情報広まって、暴君や人任せに無言の絶対命令で、支配されたら困るから!」
明「そうだ!そうだ!下手に聞くんじゃない!」
杏「と言うことは?」
零「私も先生も理事長だって知らない!この答えを知ってるのは本人だけ!」
八期「ただ、1つだけ言うなら、これはお詫びでもあるんだよな・・・」
全員「お詫び?」
八期「アイツならこの答えを絶対分かってくれる筈!」
零「その生徒って?」
八期「本当はやらせたくはないんだけどね!リーダー下手くそだから!」
秀喜「じゃあ、何でやらせようと?」
八期「だから言ったじゃん!お詫びだって!」
職員室
栞「イヤー、八期君が絶対命令出来たから、『自分も絶対命令でやってやる!』なんて生徒が沢山出てくると思えば・・・」
香「あの子の出したクイズのお陰で、まだ数人よ!10人も出してない!」
楓花「元々クイズが大好きな子でしたが、こんなところで・・・」
香「ただ、聞いたところによると遊びでなく真剣なんですよね!」
栞「香ちゃん、あの問題の答え分かる?」
香「さあ?」
栞「流石に香ちゃんでも無理か!」
香「いや、候補がありすぎてどれのことに対してか分からないのよ!」
楓花「そんなにですか?」
香「いじめでしょう、ドッヂボール、ドッキリ、ジョーク(グッズ)、理不尽な命令、身だしなみ、作文、絵描き、コンテスト、オーディション、冤罪、男性教師、下品な言葉や下世話な話、仲間外れ、潔癖症、男性恐怖症、レディファースト、頼りにされない事・・・」
楓花「すみません・・・」
香「まあ、客観的に見ればそりゃ嫌いに成りますよ!私だってそんな状況だったら嫌ですから!」
栞「松本先生は分かりますか?」
楓花「そりゃあの子の親ですから、ですが多分あれではないかと・・・」
香「流石お母さん!」
楓花「自信は半信半疑ですが・・・、ただ・・・」
2人「ただ?」
楓花「多分、今回クイズを出す形式にしたのは、あの子なりの謝罪だと思うんです!」
2人「謝罪?」
楓花「はい!多分、この問題の答えが分かるのは1人しか居ないだろうと言う信頼もあるんです!」
香「と言うと?」
楓花「多分、あの子は選ぶ人に対して謝りたいんだと思います」
2人「謝りたい?」
楓花「まあ、兎に角、3年連続生徒の仕分けしなくて良かったですね!」
香「それが幸いね!あの子が初めて生徒会長に成る日、何も出来ずに終わった次の年、2年生の先生中心に名簿とにらめっこしてましたものね!」
栞「あの時は本当に大変だったわ!」
香「栞ちゃんは去年だけでしょ!」
栞「それでも着任早々だよ!意味分からなかったよ!」
ポスター
『選挙管理実行委員会
「会長がこの学校から1番無くしたい物は何?」
この問題が分かった2年生又は1年生(リーダー点が10点以上)の生徒は職員室又は選挙管理実行委員会まで!』
葉月「3年連続の混乱は避けられたな!」
芹「そうね」
葉月「しかし、この問題の答えはなんだろうな?」
芹「そうね」
葉月「芹分かるか?」
芹「ありすぎて困るわ!」
葉月「逆かよ!私は何も出てこないよ!」
芹「でも、それだけじゃないのよね!その答えを踏まえてどんな学校にするかを演説するんだから!」
葉月「おっ、早速やってるな!」
校庭
女子A「2年Iクラスの三葉若葉です!会長の問題の答えは部活です!私は皆さんが社会を行き抜けられる用に、部活動よりも勉強の時間を増やしたいと思います!」
女子B「1年Jクラスの岡田 虹穂です!
会長が言う無くしたいものは私も部活だと思います!ですが、私は将来性の無い部活だけを排除しようと思います!将来に役に立たない、意味不明な部活は合っても邪魔です!皆さんも本当に将来の夢に向かうならマイナーな物よりメジャーなものに挑戦するべきです!」
男子A「1年Bクラスの森下元気です!
会長が1番無くしたいのはいじめです!
会長はいじめられっ子ではなく、いじめっ子に制裁を与えたいと思ってる筈です!皆さんの協力で、いじめっ子達を追い出しましょう!」
朝「2年Hクラスの山口朝です!
会長の無くしたいものは男女差別に決まってます! 僕が生徒会長になった暁には、男子だから、女子だからと言うものを失くし、レディファーストを取り入れ、女子生徒達が安心出来る学校にしていきたいです!」
男子B「2年Hクラスの権田北斗だ!
会長が無くしたいのは、潔癖症に決まってる! だから潔癖症を理由に人を避ける人はいじめと認定する!」
男子C「2年Eクラスの西原辛二だ!
会長が無くしたいのは、宿題に決まってる!
俺が生徒会長になった暁には、宿題もテストも失くしてやるぜ!」
男子D「1年Dクラスの岩村 治です!
会長が無くしたいのは、身だしなみです!
俺が生徒会長になった暁には、もっと自由な服装にし、何なら女子の体操服はブルマ、更に下着着けるのを禁止にします!」
女子C「1年Dクラスの仲村 射江です!
会長が無くしたいのは、下品な言葉や下世話な話です!私が生徒会長に成った暁には、特に男子を中心にもっとお上品な言葉遣いや性的なからかい及び、プライベートゾーンの話題を授業以外禁止にします!」
林檎「2年Bクラスの木下林檎です!
会長が無くしたいのはドッキリやジョークやそれに関するグッズだと思います!私が生徒会長に成った暁には、人への悪口は一切禁止!ジョークグッズも禁止!
仮にジョークを言うなら、自分の失敗をネタにすることだけ認めます!」
男子E「2年Eクラスの松下長月です!
会長が無くしたいのは男性恐怖症や痴漢冤罪です!私が生徒会長に成った暁には、痴漢やセクハラは女子だけでなく、男子だって困ったるんだ!と言うことを主張し、男性恐怖症は言い訳に過ぎないとして、いじめと認定します!」
芹「結構、居るわね!」
葉月「真剣なものから、下心あるものまで!」
芹「一部気持ちは分かるけど・・・、はあー、約二名の男子は生徒会長を何だと思ってるのか?」
葉月「まさに絶対命令の悪用だな、別名職権乱用とも言う!」
芹「あれ?そう言えば、参加しそうな子が居ないわね!」
葉月「参加しそうな奴?誰だ?他に居たか?」
芹「去年のリベンジに燃えてたのかと思ってたけど・・・」
2年Dクラス
薺「はー・・・」
留「あれ?薺!」
薺「あっ、留ちゃん」
留「生徒会長立候補しないの?」
薺「私が?出来る訳ないよ・・・」
留「もしかして、あの問題の答え分からないの?」
薺「・・・」
ガラガラ
芹「薺!」
薺「お姉ちゃん!」
芹「あれだけ、『生徒会長やりたい!』って言ってたのに!あなたやる気無いの?」
薺「私に生徒会長なんて無理だよ!」
芹「何よ!あなたらしくない!いつものあなたならそんな弱音吐かないじゃない!どんな困難にも挑戦する努力家な子じゃない!どうしたのよ?」
薺「私はやりたくないの生徒会長に!」
芹「えっ?じゃあ何のために去年生徒会に入ったのよ?」
薺「だから、私に生徒会長なんて絶対向いてないのよ!」
芹「えっ?どう言うこと?」
薺「私は生徒会長なんて絶対むりだもん、だから出来ない!やらない!私に構わないで!誰が言おうと私は生徒会長なんてやりたくない!掘っといて!」←逃げる
芹「薺!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.396 )
- 日時: 2024/03/26 09:10
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
394話・生徒会選挙・・・②
次の日
八期「薺!」
薺「会長!」
八期「芹ちゃんから話は聞いた!お前、生徒会長選挙出ないつもりだな?」
薺「そうですが、出るか出ないかなんて私の勝手ですよね?会長が命令することではないですよね?」
八期「じゃあ、お前の1年間はどうなる?」
薺「えっ?」
八期「お前は、僕の下で生徒会の一員として会計兼会長代理として、会長の座を狙ってたんだろ?その期間を無駄にするのか?」
薺「気が変わったんですよ!」
八期「何?」
薺「そもそも、私は生徒会長はおろか、リーダー系を禁止にしたのは会長!あなたですよね?」
八期「えっ?」
薺「それに私に『肝心のリーダーシップが欠けてる!』、『本当に生徒会長向いてないのはお前だ!』って言ったのも会長ですよね!」
八期「ああ、あの時のお前は本当にリーダーやるのが僕より下手くそだった!」
薺「そんな私に生徒会長を薦めないで下さい!それにどうせ私が立候補したって、あなたが私を選ぶなどあり得ないでしょ!だったら出る意味だってありませんから、立候補すらしません!」
八期「薺!待て!畜生!アイツ、本当生意気な奴だな!」
教室
自分の机の椅子に座る薺
薺『私だって、出来るならやりたいですよ!生徒会長・・・、でも・・・』
回想
八期「周りに有無を言わさずに、自分の意見を強要する!それは絶対命令では1番やっては行けないことだ!お前はそれをやってる!お前のやってることは絶対命令の悪用なんだよ!」
薺『私は1番やっては行けない、自分自身が恐れてたことをやってしまった・・・』
回想
『生徒を正しい道に進めるのが生徒会長の仕事です!』
薺『私はこれが1番大事だと思って、会長の代理をして、来年に生かそうとした』
回想
八期「周りに聞いてやってもいいんだぞ?お前は自分だけの意見で、人の選択の自由を奪って人の道を勝手に作った!それは生徒会長がやる仕事ではない!」
薺『会長にそう反論されても私の意見は絶対正しいと突き通そうとした!でも・・・』
回想
八期「あの時、お前から生徒会長の座を取っておいて良かったよ!お前が生徒会長だと、無言の絶対命令でもっと酷いことに成ってただろうからな!」
薺『私が、私の方がやっては行けない絶対命令を使ってしまった!しかも無言の・・・、それで私はリーダーの権利を剥奪、その後会長やお姉ちゃんがフォロー、しかも会長からは・・・、
『生徒会長代理の言ったことも間違いではありません!』、
『今の部活で壁にぶつかったり、挫折した時は、薺の言ってたことも思い出して下さい』
って、フォローしてくれた。
しかも会長は更に絶対命令を使って、
『皆さんは自分達の好きな部活、やりたい部活動に打ち込んで下さい!
ズバリ、皆さんは自分のやりたい部活動に打ち込んで下さい!』、
私と違って生徒一人一人の夢と自由を守ってた!
絶対命令の使い方が上手かった!
どちらにしろこんな自己中な私が生徒会長なんておこがまし過ぎる!皆だって、私の事恨んでるに決まってる!』
愛「あっ、奈々ちゃん?」
恵梨香「なな子!こんなところで何やってるの?」
薺「皆さんこそ、何をやって?」
和「もうすぐ下校時間ですよ!」
薺「いや、それはこっちの台詞です!こんな時間まで何をやってたんですか?」
恵梨香「いやいやこっちが言いたいよ!今日練習はおろか部室にも来なかったじゃん!もう皆帰るよ!」
薺「えっ?もうそんな時間?それで何しにここに来て?」
愛「明かりが付いてたから誰か居るのかなって!それより暗い顔してるけど何かあった?」
和「そう言えば、あれ程『生徒会長に成る』っと意気込んでたのに、立候補しなかったんですね?」
恵梨香「してないの?なな子ならしそうなのに・・・」
薺「私なんかが生徒会長なんてやってはいけないのです!」
3人「えっ?」
薺「私は、皆さんに無言の絶対命令で苦しませました!しかも2回も!」
愛「そうだっけ?」
恵梨香「1回目はあい子居なかったでしょ!旧スクールアイドル部の時の、メンバー達への話!」
和「2回目だと規模が違うのでは?」
薺「今さら私が立候補したって、皆さんに認められる筈ありません!」
恵梨香「いや、最終的に決めるの生徒会長ですよね?」
薺「先輩が私の事を選ぶ筈ありません!」
愛「先輩、そんな薄情者じゃないよ!」
薺「もう、良いんです!私は会長代理をやったので・・・」
和「それで良いんですか?」
薺「良いんです!私はその会長代理で皆さんを傷付けてしまったのですから!生徒会長なんてやったらもっと傷つけ、反感を買い、殺される運命なんです!」
恵梨香「そんなのなな子らしくないよ!私の知ってるなな子は1度や2度のミスでヘコタレルなな子じゃなかったよ!」
和「そうです!今の奈々さんはメンタルボロボロで、おかしいです!いつもの奈々さんに戻って下さい!」
薺「無理ですよ!いつもの私に成ると、口うるさいおかんですよ!頑固親父ですよ!下手したら独裁者ですよ!」
愛『奈々ちゃん・・・』
次の日
廊下
薺「ハア~・・・」
香「もうすぐ生徒会選挙の締め切りよ!」
薺「ほ、ほ、ほ、星田先生!何ですか?」
香「あら?生徒会長を目指してたんじゃないの?」
薺「私には無理ですよ!」
香「あなたらしくないわね」
薺「先生も言いますか?」
香「あなたの同好会の同級生から聞いたわ!『生徒会長向いて無いからやらない』って!」
薺「先生だって知ってますよね?私の大失敗!私には生徒会長なんて無理だったんですよ!皆の幸せを一緒に見つけるつもりが、ただの価値観の押し付けだったんですよ!それに私自身が1番恐れていたことを私自身がやってしまったのですから!」
香「確かに、あなたはリーダーと言うポジションは苦手なようね!」
薺「だから言ってるじゃないですか!私には向いてなかったんだって!」
香「でも、あなたの失敗ってその一つだけじゃない?」
薺「えっ?」
香「人間誰だってミスの1つや2つをするわ!勿論中には取り返しの付かないミスをする人も居る!」
薺「だから私は取り返しの付かないミスをおかしたので生徒会長は・・・」
香「いいえ、あなたの犯したミスなんて、ほんの小さなミスと同じよ!」
薺「えっ?」
香「だって、あなたまだ未成年だし、私ならあなたの命令なんて聞かなくてもあなたを論破出来る自信あるし!そもそもあなたは私に、『あれしなさい!これしなさい』なんて言う?」
薺「いいえ、言いません!」
香「なら、そんなのただの小さなミスじゃない!それくらいのフォローなら、ほとんどの先生が解決できるわ!」
薺「えっ?」
香「薺さん!学校はミスをして良い場所よ!」
薺「いや、何言ってるのですか?」
香「そう言う意味じゃない!勿論、人を傷付けたり、何かしら物を壊して取り返しの付かないことをしてしまうことは勿論ダメ!でも、人って、知らないうちに、自分の行動や言動によって、知らない間に人を傷付けたりしてるの!」
薺「えっ?」
香「でも、そんなこと分かる?」
薺「いいえ」
香「でなきゃ、理事長が土下座する騒動まで起きないしね!」
薺「まさかそんなこと成ってるなんてこっちも思ってませんでしたもの!」
香「それに対人関係だけじゃなく、勉強や物作りだって、失敗から学ぶものでしょ?『失敗しないようにどうするか』とか『これをしたら自分の大切な物を失うから』とか!」
薺「そうですね」
香「『失敗は成功のもと!』、失敗しても対策を怠らずに、分析してやり直せば、いつか成功する!いわば成功への近道!あなたがあの時の出来事を失敗だと思うなら、それをしないようにどうすれば良いかな?」
薺「どうすれば良いですか?」
香「それで良いのよ!」
薺「えっ?」
香「先生や人を頼ることよ!人は1人では絶対生きられないのだから!あなたも人を頼って協力することを学びなさい!」
薺「はい!でも、私リーダーの権利剥奪されてますよ!」
香「八期は対象が新2年生全員とリーダー点が10点以上ある1年生と言ったわよね?」
薺「はい」
香「誰も、リーダーを剥奪された人間は除くとも、2年生に例外1つ出してない!
ましてや、あなた自身に声を掛けたこの意味分かる?」
薺「でも立候補したとしても、あの問題が・・・」
香「あなたなら分かると私は思ってるんだけど・・・」
薺「う~ん・・・」
香「もし答えられなかったら去年の1年は何?あなたは八期の元で生徒会長の在り方を学んで生かすんじゃなかったの?」
薺「そうなんですが・・・」
香「あなたなら聞いてる筈よ!八期が1番嫌がっていて、なおかつ今年から無くしたいものが!」
ピコン!
薺「そうか!あれだ!あれしかない!先生!生徒会選挙立候補させてください!」
香「分かったわ!はい!立候補用紙よ!後は答えを元にどんな学校にするのかを自分で考えるのよ!」
薺「はい!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.397 )
- 日時: 2024/03/27 18:45
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
395話・生徒会選挙・・・③
葉月「それで、結局お前の妹は立候補したのか?」
芹「先生に言われてね!ただ締め切りギリギリだったから、外での演説は出来なかった!だから今日の最終演説だけで勝負よ!」
葉月「と言っても、演説したとしても勝てるかどうかはアイツの匙加減だもんな!お前の場合は人気投票みたいだったもんな!」
芹「そうね、それでも私は生徒会長に成りたいと言う気持ちも、この学校をどうしたいかって気持ちも強かったよ!」
葉月「強すぎて、停止期間合ったけどな!」
芹「それを言わないで!それより、薺はちゃんと答えてくれる筈だよ!誰にも絶対負けない!アイツの問題は多分、薺にしか分からない筈だから!」
体育館
香「皆さん、これより2039年度生徒会長選挙、最終演説を行いたいと思います!」
全員「おおっ!『緊張する!誰に成るんだ?』」
香「しかし、再度言いますが、今年は立候補推薦です!皆さんの投票と生徒会長の意見が一致するとは限りません!あらかじめご了承下さい!」
男子生徒「それだと意味なくね?」
女子生徒「下手したら、0票の人が選ばれる可能性も!」
香「はい!静かに!これより最終演説を始めたいと思いますが、始めに生徒会長から次期生徒会長候補達にエールをお願いします!」
八期「昨年、絶対命令を使って生徒会長した松本八期です!演説の仕方ですが、まずは僕の問題の答えをハッキリしてから、どういう学校にするかを演説して下さい!どのようにやるかと言うと、自己紹介、『立候補した○○(名前)です!』、その後に、なぜ立候補したかを語った後、僕の問題の答えを言ってください!」
理「皆さん、これより生徒会長補佐の岡田零さんによるお手本を見せます!ちなみに、岡田さん自身も生徒会長の問題の答えは知りません!」
零「この度、生徒会長に立候補しました!3年Bクラスの岡田零です!私が立候補した理由は、この学校からいじめを失くすためです!私が思う前会長が無くしたいものはいじめです!その為に私は・・・」
理「と言う感じに演説をして下さい!分かりましたか?」
候補者達「はい!」
香「それでは、最初の立候補者三葉若葉さんお願いします!」
若葉「はい!」
トコトコ・・・
若葉「この度、次期生徒会長に立候補しました!2年Iクラスの三葉若葉です!
私が立候補した理由は、皆さんの将来を幸せな未来にする事です。
私が思う会長が無くしたいものは部活動です!」
全員「ええっ!!!!」
若葉「皆さんは知らないかと思いますが、この学校は元々進学校でした!しかし、いつの間にか会長の前会長が部活動を増やしまくったせいで、変な部活動が多くなり、学園の平均点にも影響しました!」
理『そうなんだけど・・・、事実だけど・・・』
若葉「私が生徒会長に成った暁には、部活動は一切無し!その余った時間は勉強会とします!」
全員『そんな!地獄だ!』
若葉「勉強をしておけば、皆さん将来に困ることは絶対ありません!皆さんは遊んでばかりでなく、知識を付けて社会を乗り越えるべきです!
以上で私の演説を終わります。」
パチパチパチパチ・・・
香「ありがとうございました!続きまして、岡田虹穂さんお願いします!」
虹穂「はい!」
トコトコ・・・
虹穂「この度、次期生徒会長に立候補しました!1年Jクラスの岡田虹穂です!
私が立候補した理由は、親戚が経営するこの学校を守るためです!」
全員「えっ?」
虹穂「皆さんは知らないかもしれませんが、この学校のイメージが悪くなり、今までのような生徒数ではなくなってきました!私はそれを解消するために生徒会長に立候補しました!そして会長が無くしたいものは、私も部活動だと思っています!」
全員『ええっ!!!!2人も?!』
虹穂「ですが、私は全ての部活動を廃部にするつもりはありません!」
全員『えっ?』
虹穂「一学生として、相応しくないものや世界でもマイナーと言われる程競技人口が少ないもの!意味不明かつ将来の役に立たない部活動、そして弱小の部活動だけを排除していきます!」
対象部員『そんな!前会長は弱小でも認めてくれたのに!』
虹穂「これによって、部費の増加や学校のイメージアップに貢献となり、来年の入学希望者も増える筈です!
私の母も働く、思い出の学校を壊したくありません!私と一緒に学校を守りましょう!
以上で私の演説を終わります。」
香「ありがとうございました!続きまして、山口朝さんお願いします!」
朝「はい!」
八期「1年生の森下君は?」
零「リーダー点が足りなくて、出れなかったの!」
八期「そうなんだ・・・、残念・・・」
零「イジメっ子に無理矢理入れられたそうよ!」
八期「可哀想に・・・」
朝「この度、次期生徒会長に立候補しました!2年Hクラスの山口朝です!私が立候補した理由は性差別、いわゆる男女差別を失くすこと!会長はそう言った性差別を無くしたいと思ってる筈です!」
八期『誰がだ!』
朝「私が生徒会長に成った暁には、男だからとか、女だからと言った固定概念を失くし、普段の生活でも男子の女装、女子の男装の自由化を推奨、更にはLBGT関連の人達の配慮、及びその人達専用のトイレや更衣室などを作りたいと思ってます!」
八期『あっ、忘れてた!絶対命令で入れれば良かった!』
朝「更に、レディファーストを取り入れ、女子生徒が戸惑わない学校生活にしていきたいと思います!」
男子生徒達「ブー!ブー!👎️👎️👎️👎️!」
八期『アイツ上げて落とすな!前半は本当に良かったのに・・・』
朝「ナンパや連れ回しやセクハラ行為をイジメ扱いにして、女子生徒が安心安全な学校生活を送れるような学校にしていきたいです!」
女子生徒達「良いぞ!王子!ありがとう!」
香「ありがとうございました!続きまして、権田北斗さんお願いします!」
北斗「はい!」
零「八期君、分かってるよね?」
八期「勿論!言って良いんだね?」
零「頼むよ!」
北斗「この度、次期生徒会長に立候補しました!2年Hクラスの権田北斗です!私が立候補した理由は、男子の扱いが適当に成ってるのではと思ったからです!」
八期『フムフム、まあそう言うところあると思う』
秀喜『色々やらかすバカが多いからなこの学校・・・』
北斗「私が思う会長が無くしたいもの、それは潔癖症だと思います!」
ざわざわざわざわ・・・
北斗「ハッキリ言うと、男子の体が臭くて汚いと言うイメージがどこか出回っていて、落とし物を渡しても嫌な顔をされたり、貸し物を渡そうとしても拒否られる事があります!」
八期『確かに!』
北斗「親切にしてあげてるのに、そんな嫌な顔をされたらこっちは腹が立ってきます!ですので、理由があるなら言ってほしいこと!人を見た目やいつものイメージだけで見て欲しくないこと、そうでなくてもせめてきつい言い方でなく、もっと柔らかい言い方をする事を意識しては欲しいと思い、そう言う言葉遣いの授業をもっと身近にしていきたいと思います!」
八期『それはそうなんだけど・・・』
北斗「男女間でお互いが気持ちの良い学校生活を送れるようにしたいです!
以上で私の演説を終わります。」
香「ありがとうございました!続きまして、西原辛二さんお願いします!」
辛二「はい!」
零「ごめん、さっきは間違えた」
八期「良いよ!コイツだね?」
辛二「この度、次期生徒会長に立候補しました!2年Eクラスの西原辛二です!私が立候補した理由は、前会長松本会長の様に絶対命令を使ってみたかったからです!」
八期『最低だな、下心丸出しなんだよ!』
辛二「会長が無くしたいものは宿題やテストです!
私が生徒会長に成った暁には絶対命令で、宿題やテストを・・・」
そこまで!
全員「何?」
辛二「えっ?何だよ!演説の途中だぞ!」
八期「お前の演説は下心丸出し過ぎる!」
辛二「演説なんだからどんな事言ったって構わないだろう!」
八期「お前の演説は、生徒会長はおろか人として最低だ!お前に生徒会長なんてやらせるか!今すぐ退場しろ!」
辛二「何だと!この学校の権力者だった癖に!」
香「フッ!」
辛二「嗚呼!」←強制退去
香「良い忘れていましたが、一学生として相応しくない演説をした生徒は途中退場してもらいます!」
全員『怖い!』
香「続きまして、岩村治さんお願いします!」
治「はい!」
トコトコトコトコ・・・
治「この度、次期生徒会長に立候補しました!1年Dクラスの岩村治です!私が立候補した理由は、1年生生徒会長と言う歴史を残したかったからです!」
八期『まあまあ、ここは大目に・・・、落とすなら本題に行ってからだ!』
治「会長が来年度から無くしたいものは、身だしなみです!」
全員「えっ?」
治「誤解を受けたかもしれませんが、これは別に、だらしなく過ごすことを推薦してるのではなく、もっと服装を自由にとか、少しでも規制を緩くすることが目的です!」
八期『まあ、それはあるな・・・』
治「『スカートが短い』とか、『髪型が変』と言った抽象的だと、分かりづらい筈ですので、そう言う所の言葉遣い等を変えていきたいと思います!」
全員「おおっ!」
治「後、女子生徒の体操ズボンをブルマにしたり、下着着けるのを禁止に・・・」
そこまで!
八期「そんな変態的な演説聞いてられるか!帰れ!」
治「そ、そんな!」
香「さあ、帰りなさい!」
治「嗚呼!」←強制退去
理「西原君!岩村君!あなた方は生徒会長の仕事と八期生徒会長が行った絶対命令を何か勘違いしているわ!
生徒会長がそんな教師より権力が強いわけでもなければ、八期会長自身、自分の欲望を叶えるためになんか使ったことなど一切無いわ!」
治「えっ?」
辛二「そんなの嘘に決まってる!」
香「嘘じゃないわ!仮に八期がそう言う使い方をしていたら途中で辞めさせてるわ!『あんたに生徒会長なんか向いてない』ってね!」
八期「お前らのリーダー権は剥奪だ!分かったな!」
いよいよ後半戦!
果たして、八期の後を継ぐ生徒会長は?
そして、八期が、出した問題の答えとは?
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