二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.400 )
日時: 2024/03/31 13:33
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

398話・伝説の生徒会長

次の全校集会

理「以上で、本年度の生徒会役員の紹介を終わります!
  続きまして、昨年生徒会長を務めました松本八期君に、去年の自分なりの総評と本年度生徒会役員への助言です!」

トコトコトコトコ・・・

八期「昨年生徒会長を絶対命令で務めました松本八期です!本当に遡れば2年前、正確に言えば1年半前、まさか自分が生徒会長をやるなんて思っても見ませんでした!」

香『こっちはあんたが未だにリーダーを1回もやってなかった事に驚きよ!』

八期「1年半前は、予想通り何も出来ず、そして役立たず扱いも受け、悔しくて、腹が立っていました。
   だからこそ、生徒会長として何でも良いから1年間仕事を全うしたい思いで、立候補届けを続投の意味で出しました。あの時の自分は『選ばれたからには、せめて何かやって爪痕を残す、生徒会長として生徒会の仕事をしたい、生徒会長としての責任を果たしたい』そんな気持ちでした!」

零『やりたくなかったのに、選ばれた責任を果たしたかったんだよね』

八期「勿論、自分の生徒会長のイメージで語ると、過大評価だったり、自己中な権力者みたいなイメージなのでやりたくないと言う気持ちもありました」

全員「ハハハ・・・」

八期「ですが、実際にやってみると、と言うのは今年の話に成りますが、結局は生徒会長は先生とのコミュニケーションが大事なのだと知りました!」

全員「えっ?」

八期「生徒会長は教師と生徒を橋渡しする代表と聞いてはいましたが、今ならその意味が分かります!時代が変わる毎に、周りの価値観や困っていることも変わっていきます!
   それにどんな対応をすれば良いのか?
   自分の考えた事柄にどんな欠点があるのか?
   目的を達成できない事など
   上に立つ人達がどのような事を、どれを優先するかを、生徒会長となって学びましたが、やっぱり僕は何事も安全第一!利益よりも皆の命を先に優先することでしょう!」

香『そうだろうね』

秀喜『そうだろうな』

零『八君ならそうするね』

八期「そんな中、1年半前は何も出来なかった分、去年は絶対命令を使わせてもらいました!皆さんは『良いなあ』とか『自分も使ってみたい』、『自分の世界を作れる』など、羨ましい声もあれば、『自分達の自由が無くなる』、『自分達は奴隷扱いされる』、『自分ならこう使う』等と言った、恐怖心もあると思います。」

全員「そうだよな・・・(うんうん!)」

八期「はっきり言って、僕は使う前から戦々恐々としていました!」

全員「ええっ!!!!」

八期「だって、考えてみてください!いきなり『絶対命令使って良いよ!命令しなさい』と言われて、皆さんにこき使うような命令出来ますか?出来ると言うならその人間はバカで下心丸出しで、この世の同種とは思えないサイコパスも同じです!」

薺『そこまで言います?』

芹『でも、言いたいことは分かる』

八期「僕の場合は1年間と言う期限がありましたが、期限が無くても、皆さんを奴隷扱いしていたら、いつか皆さんの誰かに殺されている筈ですよ!」

全員『た、確かに!』

八期「そんな恐怖を考えると、怖くて絶対命令なんか使えません!」

薺『あれ、私の時は余裕で使ってたような?』

八期「まあ、酷いイジメに合った時の事例の方が『絶対命令』使いやすかったです!」

香『その時は自信満々処か、決して譲らなかったからな・・・』

八期「ただ、だからと言って、僕は『もう一度生徒会長やって』と言われてもまず断ります!
   それはやっぱり、また絶対命令と言う環境を皆さんにさせたくないから!僕が絶対命令を使えたのは、そう言う危機感を持っていたから出来たこと!それに自分で言うのもあれですが、僕は決断力がなく、周りに頼りっぱなしです!
   だからこそ、皆さんお願いです!僕に憧れないでください!そもそも絶対命令を渡されるリーダーなんて、何も出来ない役立たずのリーダーと言うレッテルを貼られたものなんですから!仮に成ったとして皆さんの将来に何の味方にも成りません!ですから、『自分が絶対正しい』なんて事を言わないで下さい!そんなことは100%あるわけ無いんですから!」

芹『八期・・・』

薺『先輩・・・』

八期「ですので、今年の生徒会にアドバイスをするなら、生徒会長の暴走を兎に角止めることです!」

薺『はあ?』

八期「今年の生徒会長は雑用や仕事に関しては僕とは話に成らないくらい上手いのですが、肝心のリーダーシップだけがダメダメで、下手したら『自分の言うこと聞いて』又は『私が生徒会長なのよ』などと権力を使う手段に走る可能性もあります!」

薺『全然信じてないじゃないですか!』

八期「その時は、『周りの意見を聞いて』とか会長の主張の欠点を事細かく纏めて、それでも遂行するなら、『何かあったら全部会長の責任ですよ』くらい脅してください!」

薺『何薦めてるんですか!』

八期「暴君は無駄に頭良いので、弱味を握ってくることもあるので注意してください!分かりましたか?」

役員達「ハ~イ!」

薺『あなたはどれだけ私の株を落とすんですか!』

八期「それに、僕も経験しましたが、生徒会長1人だけで学校の悩みは一切解決しません!だからこそ、副会長や会計に書記と言う役職があるので、次期生徒会長は役員達の意見をじっくり聞いてこの学校を良くしてください!
   それを期待してます!それでは1年間本当にありがとうございました!」

パチパチパチパチ・・・

香「それでは新生徒会長の薺さん!旧生徒会長にお疲れ様の意味を込めて花束の贈呈をお願いします!」

薺「会長!」

八期「今はお前が会長だろう!どこの漫画だ!」

薺「そうでしたね、先輩!1年半・・・」

八期「1年間で良いよ!どうせ残るの去年の1年間だけだし!」

薺「1年間、本当にお疲れ様でした!あなたは素晴らしい生徒会長で、私の憧れです!」

八期「ありがとう!」←受け取る

香「続きまして、このまま理事長からの表彰があります!」

全員「えっ?」

香「草薺さん、松本八期君!そのままそこに居てください!」

薺「えっ?」

八期「は、はい!」

理「『認定証 草薺殿
   あなたは昨年 絶対命令と言う厳しい環境の中
   会計兼生徒会長代理として生徒会長を影から支え、この学校の規律と秩序を守りました。
   よって、その功績を称え、あなたを影の生徒会長として認定致します!』」

全員「おおっ!」

パチパチパチパチ・・・

理「おめでとう、そして1年間ありがとう!」

薺「いいえ、むしろ光栄です!私あんなに生徒達を混乱させたのに・・・」

八期「貰っとけよ!お前なくして僕は絶対命令なんか出来てないんだから!」

薺「なんだか、すみません・・・」

理「ほら、次はあなたよ!」

八期「えっ?」

理「『認定証 松本八期殿
   あなたは昨年 絶対命令と言う権力を持ちながら
   学校の規律と秩序を守り 1年間生徒会長と言う責務を全うしました
   よって、その功績を称え、
   あなたを伝説の生徒会長として認定致します!』」

全員「伝説の生徒会長!」

理「本当にお疲れ様!そしてありがとう!」

八期「理事長!」

理「ほら!」

八期「僕はそんなもの受け取れません!」

理「えっ?」

八期「僕は伝説を語れる程の凄いことは行ってません!だからこの功績は辞退します!」

薺「先輩?」

零「八君!どうして!」

明「そうだよ!あんたの生徒会長は本当に凄かったんだよ!」

八期「嘘だ!」

全員「えっ?」

八期「絶対命令だぞ!どんな時でも僕の意見が優先される!そんな独裁的な人間が居て喜ぶ奴があるか!」

理「八期、これはあなたの為なの!」

八期「それはあれですか?伝説として語らせれば、周りからいじめられることはない、僕を目標にさせる為ですか?」

理「そ、それは・・・」

八期「言いましたよね!絶対命令を任せられるってことは何も出来ない役立たずな生徒会長なんですよ!」

香「そんな悲観に成らないで!」

八期「先生も良いんですか?絶対命令を使った生徒会長を伝説なんかにして!」

香「えっ?」

八期「こんなの伝説にしたら、皆『我こそは絶対命令が使える』とか言って、伝説の生徒会長に成るが為に無言の絶対命令使って、この学校は終わりますよ!」

零「もしかして、『絶対命令を任せられる人は、役立たずのレッテルを貼られた人』ってのは、2度と絶対命令を使わせないために?」

八期「それもあるけど、事実だもん!僕は薺や芹ちゃん、零ちゃんに秀喜、歩や金先輩に留ちゃんに理珠!皆にサポート、いや、フォローされて、周りから絶対命令があることを理解してもらったうえで絶対命令で生徒会長が出来たんだよ!」

元役員達『八期!そこまで私達のことを!』

八期「それだけじゃない!どんな時でも星田先生が大人の意見としてアドバイスしてくれたから、自分が見落としてた欠点や相手の意見の長所と言うものが分かったんだ!」

香「八期・・・」

八期「これが1人でそつなくこなして出来たら本当に凄い伝説級の凄い事だよ!でも僕は、何も出来ず、周りからサポートされまくりで決断力もない、結局役立たずな生徒会長なんだよ!そんなのが伝説?そんな伝説恥ずかしくて笑い者だよ!」

ハグ

八期「えっ?」

香「理事長?」

理「八期、落ち着いて考えて!」

八期「はい・・・」

理「あなたの言う、何でも出来て周りからの信頼があって、決断力のあるリーダーが絶対命令を使えると思う?」

八期「そんなの使えるのでは?」

理「バカね!この答えは、『使う意味がない』なのよ!」

八期「えっ?」

理「だって、何でも出来て周りからの信頼の大きい人よ!
  絶対命令なんて無くても、皆黙って付いてくるし、
  そんな人が悩んでたら、周りも一緒に成って考えてくれるわよ!」

八期「た、確かに・・・」

理「あなたは、自分がリーダーとして相応しくないと思ってる様だけど、少なくともこの学校の生徒達の半分以上はあなたの絶対命令付きの生徒会長としては高い評価の筈よ!嘘だと思うなら聞いてみなさいよ!」

愛「先輩!自信持って下さい!」

八期「愛ちゃん!」

愛「だって、先輩が絶対命令持ってなかったら私はこの学校に通えてませんから!私にとって先輩は恩人なんです!ヒーローなんです!」

杏「皆!八期君の絶対命令付きの生徒会長で良かったと思う人?」

明「良かったと思う生徒は拍手で答えて!」

パチパチパチパチ・・・

理珠「私の集計では、実に約80%以上の生徒が良かったと拍手しています!」

理「だから、あなたは伝説を語って良いの!あなたはこの学校で初めての伝説の生徒会長なの!」

八期「り、理事長・・・」

理「さあ!受け取って!伝説の生徒会長さん!」

八期「ありがとうございます!ああーん!ウワーん!ああー!」

明「よっ!」

全員「伝説の生徒会長!」

こうして八期は『絶対命令を使えた生徒会長』として、
伝説の生徒会長の称号を貰った。

Re: ナンバーズ8 ( No.401 )
日時: 2024/04/01 19:05
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

399話・伝説の生徒会長の椅子

放課後

理「さあ、去年のメンバー集まったね!」

旧生徒会役員達「は~い!」

理「最後に記念写真撮るわよ!」

八期「そんなことしてるんだ!」

零「私も初めて知った」

芹「私は初等部時代やってるから知ってるわ!」

秀喜「あれ?去年は?」

理「色々あってやってません!多分出来なかった筈だから、黒歴史として空白の期間となってるわ!」

歩「じゃあ八期の前の生徒会長の集合写真は?」

理「あれは、顧問の先生が遺影を持つ形で撮ったのよ!後で見に行くと良いわ!生徒会室がある廊下に飾ってあるから!」

香「その写真なら私持ってますよ!」

理「なぜ、あなたが?」

香「理事長が、並べ方を指示するために、去年の写真持ってきて!って言ったんでしょ!」

理「あっ、そうだったわ!ごめんなさい!」

零「伯母さんからそろそろお婆ちゃんに成りそうだね」

香「ああ見えて、26歳の時に娘を生んでるからね!」

理「誰がおばさんよ!後人のプライバシーを話すな!」

八期「愛海ちゃんが19歳だから・・・、今45歳か!」

理「そこ!計算するな!」

八期「並ぶって言ってましたけど、どんな感じに並ぶんですか?」

理「生徒会長を中心に並ぶんだけど、あんたは座って貰うわよ!」

芹「たしか、生徒会長専用の椅子が合って、そこに座れるのは生徒会長と理事長だけなのよ!」

八期「何で?」

理「被験者が必要でしょう!だから私が責任を持って、安全性や座り心地を座って確かめるの!」

全員「成る程!」

歩「理事長と生徒会長しか座れない椅子ってことはそんなに珍しい椅子なの?」

理「至って普通の椅子よ!でも見た目はまるで金持ちの地主が座るような椅子で、座り心地も抜群よ!」

芹「文化祭では、展示されてて、この椅子に座りたいが為に生徒会長を目指す人も少なくないかな」

葉月「生徒会長でなくても、生徒会役員は特別に触ることだけ許されてる!座ることは禁止だけどな!」

八期「何で?」

芹「それは生徒会長しか座ることが許されない特別な椅子だからよ!」

香「それに何人も何人も毎回座ったら椅子の寿命が短くなってすぐ古くなるでしょ!」

八期「そうなの?」

秀喜「どんなものだって、使えば古くなるんだからそれと同じだ!」

八期「そっか!」

香「その椅子に今からあんたが座るのよ!」

八期「それって本当に凄いことなんだ!」

芹「凄い事じゃなくて、凄いのよ!」

香「あっ、生徒会長の椅子が来たわ!」

理「ここまで持ってきてくれてありがとう!」

持ってきた教職員達「いえいえ」

パッと!

全員「おおっ!」

香「八期、どう?」

八期「お金持ちとか座ってそう!」

芹「あんたにとっては、一生縁がないなんて思ってた物だけど、人によっては、この椅子に座ることだけを夢見てる人だって居るんだから!」

八期「そうなの?」

零「薺ちゃん見てみなさいよ!」

薺「これが、憧れの生徒会長の椅子!触って良いですか?」

理「良いわよ!ただし、触れるのは背もたれと取っ手だけよ!」

秀喜「厳しいなあ!」

香「綺麗に保存するためには、極力座る回数を減らさないと行けないから」

八期「そっか!自分の時に汚なかったりボロボロに破れてたら嫌だもんね!」

零「分かった?この椅子は特定の人の為だけにしか使われてないからこんなに綺麗なの!」

理「全員、消毒も忘れずに!」

全員「ハ~イ!」

薺「私も来年、この椅子に座るのか・・・」

八期「座れたら良いな!半年でクビに成らなかったら!」

薺「一言余計です!」

零「私もこんなの見るのも触るのも初めて!」

理「そりゃ、この椅子は私が責任持って保存してるもの!」

金「へー、私も噂には聞いてたけど、中等部でこんなの見れるとは思ってなかった!」

歩「芹ちゃん以外皆生徒会初めてだもん!」

香「取り敢えず、まずは八期がここに座って・・・」

八期「はい!」

香「後はどうするんでしたっけ?私は八期を乗せれば良いんですか?」

理「なわけ無いでしょ!」

零「そう言えば先生も初めての生徒会顧問だった!」

秀喜「写真通りだとそうなるからな」

理「生徒会長の右腕に副会長、左腕は3年学年代表!」

八期「えっ?」

秀喜「確かにどういう決まりだ?副リーダーはよくリーダーの右腕と聞くが・・・」

理「3年学年代表は多くが生徒会長経験者だからよ!支え柱と指摘柱!この2つの柱が合って、生徒会長は支えられてるのだから!」

全員「成る程!」

理「副会長の後ろが書記→会計、学年代表は学年の大きい順に椅子を囲むように並んで!」

役員達「はい!」

理「背もたれの後ろは広報、庶務は副会長の隣、顧問の星田先生は3年学年代表の隣です!」


     歩
   薺・ ・留
  葉月・ ・秀喜
理珠・芹・ ・金・香
     八期 

理「じゃあ、これで撮るわよ!はい!チーズ!」

カシャッ!

理「もう1枚!はい!チーズ!」

カシャッ!

理「OK!ちなみに生徒会長が左利きだったら左右逆転するわよ!」

全員「そうなんだ!」

八期「じゃあ、帰ろう!」

秀喜「そうだな」

理「待ちなさい!」

全員「えっ?」

理「まだ、写真は終わってないわ!」

全員「えっ!」

理「今年は特別な生徒会長、伝説の生徒会長なのよ!」

全員「あっ、確かに!」

理「そんな特別な生徒会がこんな普通に終わって良いと思う?昨日やっと届いた椅子があるのよ!」

全員「えっ?椅子!」

理「それ!」

パッと!

全員「ウワー!」

理「これが『伝説の生徒会長の椅子』よ!」

芹「金ぴか!」

葉月「王様か貴族か?!」

秀喜「マジ、やべーじゃん!」

香「理事長、どこにお金を?」

理「伝説を語る生徒会長ならこれくらいしないと華やかじゃないでしょ!」

香「確かにそうですが・・・」

八期「もしかして、これに?」

理「あなたが座るに決まってるじゃない!あなた以外にどこに伝説の生徒会長がいるのよ!」

薺「えっと、これは?」

理「触れるわけ無いわよ、これを触れるのは私と伝説の生徒会長だけなんだから!」

全員「超・超・超特別!」

秀喜「八期!お前マジで羨ましいなあ!」

芹「流石の私も脱帽よ!」

薺「あの、私は影の生徒会長でしたよね?」

理「心配しなくても、あなたの椅子も用意してるわ!」

パッと!

全員「ウワー!」

留「これも輝いてる!」

香「この素材って銅ですか?」

理「そうよ!名付けて『影の生徒会長の椅子』よ!」

葉月「ふーん、銅は影なんだ!」

歩「理事長!素朴な疑問なんですが、銀だとどうなるんですか?」

葉月「そもそも銀ってあるのか?」

理「あるわよ!」

全員「あるの!?」

理「銀は『幻の生徒会長の椅子』よ!」

全員「幻?」

香「そもそも、どう違って、どんな人物が座れるんですか?」

理「影の生徒会長の基準は2つ!1つは、生徒会長が役立たずで、副会長及び学年代表以外の役員達が会長の代わりに半年以上生徒会業務を務めた時、
  もう1つは、半年以上伝説の生徒会長をサポートした時!」

秀喜「なぜ、副会長以外?」

理「幻の生徒会長は副会長が生徒会長に変わって、生徒会長業務を半年以上務めた時!」

香「影の生徒会長と幻の生徒会長の根本的な違いは?」

理「簡単に言うと、立候補か押し付けかの問題よ!」

全員「立候補か押し付け?」

理「自ら『生徒会長をやる』と言ったのに何も出来なかったから、学年代表以外の役員が仕事内容を変えて貰ったら、代わったその人が影で支える生徒会長!いわゆる影の生徒会長!」

全員「おおっ!」

理「『いやいや選ばされて』、副会長が実質の生徒会長業務となれば、副会長が幻の生徒会長!」

秀喜「でも、『いやいややらされる』ってありますか?」

理「八期のように、リーダー点が0点や少数だったとき、
  体や心身に障害があったり、芸能人で仕事が忙しいなんて事あるわよね?」

葉月「障害者はともかく、芸能人って?」

理「うちは元々芸能学校だったの!それを残しつつ、普通の学校にしたから、何人か未成年の芸能人も通ってるの!」

葉月「知らなかった!」

歩「うちも初めて知った!」

理「幻の生徒会長事態は八期がやる前から合ったわ!」

全員「そうなの!?」

理「知的障害者や何かしら欠損してる人が全ての仕事を出来るわけ無いでしょ!だから副会長が出来ないことをサポートする!まあ、そのサポートが多くなるから幻なのよ!
  逆に言っても、障害者だからと言ってリーダーをやらないなんて事はない筈よ!実際見えないところで誰かしら障害持ってるから!」

歩「そうなんや」

八期「幻の由来は?」

理「見た目が生徒会長なのに、生徒会長じゃない!じゃあいつも生徒会長のように振る舞ってた人は誰なのか?考えた頃には幻となって消えてしまったってところね!」

全員「深い!」

零「伝説は?」

理「『絶対命令』使えた生徒会長だけよ!」

全員『やっぱりか!』

理「でも、その前に試験をやってもらうけどね!」

八期以外「試験?」

理「八期は知ってるわよね?」

八期「はい!でも、大丈夫何ですか?」

理「大丈夫よ!ちょっとやそっとじゃ、分からない問題だから!さあ、今度は零も入れて撮影よ!」

薺「あの、この椅子は?」

理「伝説の生徒会長の椅子の少し後ろに置いて!」

香「どう並べるんですか?」

理「まず真ん中に伝説の生徒会長!ちなみに、幻や影が単体で出たら、幻や影が真ん中ね!後、幻が出たうえで、障害者でもない生徒が伝説の試験落ちたら、幻と影が同時に出るけど、幻が真ん中ね!」

全員『ちゃんと格差合った!』

理「はい!伝説右腕が影!左腕は補佐よ!」

薺・零「はい!」

零「私に椅子は?」

理「あるわけ無いでしょ!」

零「ええっ!ちゃんと補佐したのに!」

理「影の後ろは副会長!副会長の後ろは、今回は書記→広報ね!、補佐の後ろは学校代表が大きい順に並んで!庶務と顧問はさっきとそんな変わらないわ!」

役員達「はい!」



     歩・留
   葉月・ ・秀喜
   芹・   ・金
 理珠・薺・  ・零・香
      八期

理「それじゃ、行くわよ!はい!チーズ!」

カシャッ!

理「もう1枚!八期もっと自信持って良いのよ!はい!チーズ!」

カシャッ!

これで八期生徒会長、第一次絶対命令が終わった。
これで、終わりだと思ったがまさかもう1年、いや後2年絶対命令で生徒会長をやるなどこの時は思いもしなかった。
しかも、土下座で頼まれるなどもっと知らない!

Re: ナンバーズ8 ( No.402 )
日時: 2024/04/01 21:17
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

ガチャン

八期「ただいま!」

パン!パン!パン!パン!・・・

松本家「イエーイ!!!!」

八期「何々?」

楓花「今度こそ!」

兄姉「松本家全員生徒会長、完全コンプリート!」

松本家「イエーイ!!!!」

400話・真の松本家・全員生徒会長コンプリート

八期「あ、ありがとう・・・、そう言えば去年二兄ちゃんが言ってたね!」

一「まさか、こんなことが起こるとわね!」

四美「今でも信じられない!」

五「まず、八期が生徒会長出来たのが凄い!」

香「本当にお疲れ様!」

明「あたしらもお祝いしに来たよ!」

杏「おめでとう!」

芹「私達、生徒会役員も来たわよ!」

八期「盛大だね・・・」

秀喜「どうせ、明日は休みなんだから、パアッと盛り上がろうぜ!」

全員「イエーイ!!!!」

薺「ただ、その分居なくなった生徒も多いと言うこともお忘れ無く!」

生徒会役員『あっ、そうだ!』

八期「まあ、そいつらはただのバカだよ!自業自得さ!」

一「何が自業自得よ!『絶対命令』が嫌って言うのは当たり前じゃない!」

八期「だったら、自分から手を上げとけば良かったじゃん!人任せにしたからあんなこと成るんだよ!」

一「それはあんたもでしょ!」

八期「普段から『やるな』って言われたら、黙るしかないじゃないか!誰1人聞いてくれないんだから!」

二「まあまあ姉ちゃん、落ち着いて!それより家の家族全員コンプリートだけでなく、『伝説の生徒会長』って称号まで貰ったんだぞ!本当にお前は凄いな!あの学校に伝説を残したんだぞ!」

八期「大した物じゃないよ!それに絶対命令貰った時点で、『あなたは役立たずです』って言われたもんだよ!」

杏「そんな不屈に成らなくても・・・」

明「もっと胸張りなよ!」

愛「先輩が絶対命令持ってなかったら、私はどうなってたか?」

愛海「愛ちゃんが言うと重いね!」

町子「八期君の絶対命令が愛ちゃんの人生を変えたんだから!」

二「そう言えば、姉ちゃんはパーフェクト生徒会長だよな?」

一「そうね」

全員「パーフェクト生徒会長?」

一「私初等部から、出来る学年全部生徒会長で過ごしてきたの!8年はやったかな?」

葉月「は、は、8年?」

芹「ヤバい!」

薺「凄い!」

零「パーフェクトと伝説、どっちが凄いんだろ?」

八期「パーフェクトでしょ!」

一「あら、何で?」

八期「一お姉ちゃんは皆から信頼を持って、ずっと完璧にやって来たんだ!僕みたいな役立たずの無能は『絶対命令』が無いと出来ない!そんなもん比べる必要もない位、天と地の差だよ!」

一「でも、パーフェクトはやろうと思えば誰でも出来るけど、伝説を語るには難しい試験を受けるのよね?」

愛海「ええっ、理事長による面接があるわよ!」

一「じゃあ、これから先出てきそうにないのは伝説の方じゃない?」

八期「前提が違うじゃん!伝説はリーダー点0点かつ、周りから『役立たず扱い』受けて、パワハラ受けた人だよ!」

三氏「その例えだと、パーフェクト、ヤバすぎるな!」

四美「でも、人気投票間ってのが歪めないよ!一姉、周りからモテモテだったし!」

楓花「私は、一が生徒会長の時は本当に自慢の娘って感じに誇らしかった!」

一「それ程でもあるけど!」

楓花「でも、八期の場合は、元があれだからね・・・」

全員「ああ~・・・」

楓花「最初はお母さんも『絶対命令』大丈夫って思った!
   でも今は、率直な感想を言うと『二より上手い!』」

全員「えっ?」

一「合ったね、二の大混乱!」

二「止めろ!恥ずかしい!」

八期「二お兄ちゃん何やったの?」

一「リーダーの権限で仕返ししてたかな?後先考えず、目先の事ばかりで、ルール作ってたから、周りも混乱することに・・・」

楓花「そう言うあんたは『可愛い弟の言うことだから』とか言って、止めようともしなかったじゃない!」

六生「それいつの話だったっけ?」

楓花「中2の時よ!」

鶴「あの時は、まだいじめ矯正学校すらなかったときね!」

五「矯正学校っていつ出来たっけ?」

鶴「零が転校してきた時だから・・・」

零「4年生の時だね」

杏「担任がコロコロ変わって・・・」

理珠「生徒が何人も追い出されて・・・」

鶴「それまでは、近隣の学校や県外の学校と様々だったけど・・・」

零「このまま追い出しても、反省する気なんて無いし、懲らしめてやろう、いじめられっ子の気持ちを分かって貰おうって思って作ったのが、『いじめ矯正学校』!校舎は廃校した学校の校舎をそのまま使ってる」

愛海「でも、あんな留置場みたいな感じにするのは・・・」

零「いじめは、暴行・障害・恐喝・器物損壊罪などに値するんだよ!」

理「あなた達も、やってない?」

零「私達は、守るために・・・」

理「それは過剰防衛よ!」

香「じゃあどうしろと?ずっと殴られとけ!と言うのですか?ましてや集団攻撃されてるのに?」

理「私が悪かったわ!ただ、相手の命取ることだけは止めてね!」

香「それは知りません!」

理「本当に殺さないでね!」

八期「そう言えば、幻の生徒会長が居たって言ってましたけど?どんな人ですか?」

一「それは・・・」

二「元カラーズの経子ちゃんだよ!」

零「へー、経子さんが、知り合いなの?」

鶴「お姉ちゃんの友人で、確か高2の時に、八期君と同じく、リーダー点が0点だったの!」

八期「その時、立候補居なかったんですか?」

鶴「いや、居たんだけど、高2はリーダーのチャンスが失くなるから、リーダー点が0の時点で、その人達が生徒会か学級委員をやらされるの!当時はモデルの銀次美子ちゃんと経子ちゃんの2人だけだったから、立候補も推薦もなく美子ちゃんに決定!」

零「何で美子さんに成ったの?」

鶴「経ちゃんは二君と喧嘩して、リーダー禁止令出してたから無理だったの!だから美子ちゃんが!そもそもリーダー点は後付けだったから、美子ちゃんはモデルの仕事、経ちゃんは普段の生活が忙しくて、やってなかったのよね」

零・八期「ふーん」

鶴「美子ちゃんは放課後になるとどうしても抜けられない仕事があるから生徒会の業務が出来ないから無理!って主張してきたけど、絶対やらなきゃいけない状況かつ経ちゃんはリーダー禁止令出されてたからどうしても生徒会をやらなきゃ行けなかったの!それで、出来る仕事を自分で選んで、大半の仕事は副会長中心に任せる幻の生徒会長が誕生したの!」

全員「へー!」

八期「経子さん、そんなに下手だったんだ!」

二「超暴君だったからな!」

八期「芹と薺と変わらない程の生真面目だったんだ!」

芹「うるさい!」

薺「どうせ私は生真面目ですよ!」

健「しかし、七美が居ないと寂しいな!」

楓花「面会行ったけど、未だに『自分のやったことに後悔はない』って言ってたわ!」

一「そりゃ、薺ちゃんの生徒会長を可決すること、『絶対命令』を止めることとなれば、普通は筋が通るけど・・・」

二「八期が生徒会長が出来なかった理由が役員達からのパワハラと言う名のいじめだからな!」

零「家族ならもっと弟の事を信じないといけないのに!」

六生「普段が普段だし、リーダー事態出来る筈無いって皆思ってたし!」

八期「それは僕自身思ってたけど?」

楓花「それがちゃんと出来たんだからあんたは凄いよ!本当にあの学校に伝説を残したわ!」

芹「さあ、薺、プレッシャーよ!」

薺「えっ?」

芹「だって、伝説の生徒会長の後を継ぐんだから、下手な事出来ないわよ!」

薺「そんなの分かってるよ!ましてや、大失態してるし!」

八期「薺、あくまでこれは去年のお詫びだからな!半年経つ前にでクビに成るなよ!」

薺「分かってますよ!」

次回から新章突入!

Re: ナンバーズ8 ( No.403 )
日時: 2024/04/25 12:04
名前: いくちゃん (ID: Zn9JBKpx)

401話・いじめレベル5と6の境界線

生徒会室

薺「フー!」

栞「一年越しの生徒会長どう?」

薺「本当は1年生から2年やりたかったんですが、去年があれですらね・・・」

長月「会長!」

薺「副会長なんですか?」

長月「矯正学校の生徒達から『部活動』がしたいとの署名が届きました!」

薺「矯正学校からの署名ですか?」

長月「去年から主張は合ったのですが、前会長が全無視してたそうです!」

薺「『あの人ならやりかねない』無視する理由は?」

長月「先生に聞いてみたところ、『いじめを犯した人間が部活など、スパルタとか男尊女卑、年功序列又は部長の無言絶対命令、後輩・弱者いじめ、エース潰し又は弱者雑用などが起こるから』だと・・・」

薺『ダメだ!私もやったことあるから本当に起こりそう・・・』

長月「この主張の発端は、そもそもいじめレベル5といじめレベル6の基準が大差ないからと言う主張からだそうです!」

薺「ええっと、レベル3と4は、どちらも放課後に『心の教室』はあるけど、3が普段と同じ教室、4が別教室よね?それでレベル5以上で矯正学校だけど?」

長月「レベル5は家から通えて、レベル6は全寮制だそうです!」

薺「成る程、そう分けられてるのね!」

長月「ですが、今は情報漏洩阻止のため、全生徒が寮に閉じ込められる形で住んでます!」

薺「留置場か何かかな?」

長月「そうなると、『レベル5と6の違いが分からなすぎる!』、『違いを付けるなら部活動をさせてください!』と何枚も署名が来てるんです!」

薺「でも、矯正学校の事を私が判断するんですか?」

栞「一応、表向きは姉妹校よ!ただ、地区が違うから、大会では序盤ではあたらないわ!」

長月「2次予選とかからですか?」

栞「そう思ったらいいわ!でも、これは少し難しいわね・・・」

薺「ああ、やっぱりあっちの学校は私達が判断する事ではないと?」

栞「いえ、前会長への説得が難しいってこと!」

薺「なんで、先輩を説得しないといけないんですか?!」

栞「絶対命令が切れる前に、このルールを変えるには、それなりの理由を提示出来ない限り認めない!
  しかもそれを前会長と理事長に説明しないといけないと言うルールを作ってだそうです!」

薺「意外と先を読んでますねあの人・・・」

長月「どうしますか?」

薺「あの人を説得するには『穴を埋める』ってお姉ちゃんが言ってたからね!って言っても、それが分からない!一旦保留!」

草家
薺「ハアー・・・」

芹「何かあった?」

薺「矯正学校の方で、『部活動をやりたい』って要望があったんだけど、先輩を説得しないと、通らないの!」

芹「なんで?絶対命令は終わった筈よ!」

薺「終わる前に、いくつかのルール、自分自身がこれは嫌だって言いたくなる、例えばドッキリとかは、すぐに使われないように、自分自身が許可しない限り認めないように理事長と約束したらしいの!」

芹「意外と考えてるわね!」

薺「お姉ちゃんは説得方法として『穴を埋める』って言ってたけど・・・、その穴自身が絶対埋まりそうになくて・・・」

芹「なんで?」

薺「先輩が1番気にし成るのは、『いじめ矯正』だからこそ、いじめを気にしてるんだけど、何しろ飛ばされた人間が人間だから・・・」

芹「確かに、いじめを犯して、連れてこられてるもんね!いじめが起こる方が可能性高過ぎるわ!」

薺「だから困ってるの!他に方法ない、お姉ちゃん?」

芹「う~ん、確か実際に本当に行われてる物は信憑性が高くなるわ!」

薺「どう言うこと?」

芹「この会社とか、他校でやってる政策が、本人のお気に召せればいけないことは無いわよ!」

薺「だとして、何を提案すれば?」

芹「まずは、『矯正学校』と言うものはどう言うものかってのを想像して、ネットで同じ状況を調べれば良いのよ!」

薺「分かった」

次の日
放課後

ピンポンパンポン

香「3年Bクラスの松本八期君!松本八期君!至急理事長室に来てください」

理事長室

トントントン

八期「失礼します!」

理「来たわね!」

薺「先輩、今日は『矯正学校』の『部活動』許可を承認するために、呼びました」

八期「どんな説得をしてくれるんだ?納得出来ないと承認しないぞ!」

薺「はい!まず『矯正学校』って、例えると『いじめ』いわゆる、傷害・暴行・恐喝・器物破損・名誉毀損などをした人が通う学校で、完全シークレットですよね?」

八期「まあそうだな!中身は僕も知らないし、ほとんどの生徒が寮生活って聞いたな、まあレベル4もだけど・・・」

薺「つまり、矯正学校って例えるなら少年院、留置場(牢屋)も同じですよね?」

八期「まあ客観的に見たらそう思う人も居るだろうな!」

薺「『入りは良し!こうやって誰でもありますよ!って感じに言えば先輩への受けは良い!』そこで私実際にある留置場を調べてみました!」

八期「ふんふん」

薺「すると、塀が低く、塀の上に出っぱりの無い留置場かありまして、そういう留置場は客観的に見て、自分の罪を償おうとしてる人が、社会に戻るために慣れれるような施設なんです!」

八期「つまり、どう言うこと?」

薺「そもそも、先輩も知ってますよね?薬物依存や恐怖症克服の為の施設と言うものを!」

八期「ああ、テレビでやってたな!」

薺「どんな克服も、やっぱり外で体験しないと分かりません!口では『大丈夫』と言ってそれを信じて出したつもりがまた戻ってくるみたいなことが合って良いですか?」

八期「だから、矯正学校で・・・」

薺「段階を踏みましょう!その為にはまず、いじめレベル5とレベル6の境界線が線引きされていません!だからこそ、レベル5で部活動が出来るようにして、コミュニケーションを取る、協調性を学ぶ時間を作るべきです!」

八期「レベル5は確か家に帰れるかどうかじゃなかったっけ?」

薺「矯正学校の中身がシークレットの為、全生徒寮生活です!それにレベル5で信頼のある人間に成れば、この学校でもやっていける証明になるのではないでしょうか?」

八期「確かに、一理ある」

薺「一応、矯正学校は姉妹校と言う扱いですので、ここの学校の生徒との関わりはありません!ですから、今ここに居る生徒には実害は無いでしょう!」

八期「まあ、そうだね」

薺「それに先程言いましたように、部活はコミュニケーションと協調性が大事です!それを教えずに、学校から出るのはそれはむしろ危険では無いでしょうか?」

八期「確かに、そうだな!」

薺「それにこれは、先生達の為でもあります!」

八期「どう言うことだ?」

薺「昭和の時代に合ったまるで軍隊みたいなスパルタな練習や年功序列や体罰を防止する為に矯正学校はありますよね?」

八期「そうだな!」

薺「先生自身が、『スパルタはダメだ』とか、『年功序列、先輩・後輩は関係無い』と言う意識付けをすれば、いじめも少なくなると思うんです!」

八期「ああ、確かにそうかも!」

薺「いじめは昔の変な伝統から来てると私は思いますし、それにあそこに居るのは私みたいな頭の固い人達ばかりです!いじめを失くすためには、まずは部活のルールと顧問の先生の在り方で変わると思うんです!」

八期「だったら、『楽しむこと最優先』これを掲げてほしいんだが?」

薺「私もそう思います!先輩は勝ちにこだわるのではなく、その部活を楽しむために承認してきましたから!私もその意見を矯正学校の生徒達にルールとして伝えて部活動を楽しんで欲しいです!」

八期「じゃあ、これは承認だな!」

薺「ありがとうございます!」

八期「こちらこそ、自分の気付かなかったことを良くしてくれてありがとう!」

薺『先輩は凄いな、話せばちゃんと話聞いてくれるから!やっぱり憧れだなぁ!1年前の私を殴ってやりたいくらい・・・』

こうして矯正学校に部活動の許可と生徒会発足の許可が降りた。

Re: ナンバーズ8 ( No.404 )
日時: 2024/04/26 22:35
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

芹姫見守り愛好会の部室

茨「金さん!」

金(葉月)「あっ!会長なんでしょうか?」

茨「あなた、確かアイドル研究部に入って、芹姫の動向を見守ってるのですよね?」

金(葉月)「はい!って言っても、芹の奴は相変わらず奥手な性格で、チャンスがあっても逃す感じですよ!」

茨「まあ、そこが逆に可愛いんですけど、それよりあなたはいつアイドル研究部をお辞めに成るんですか?」

金(葉月)「私?芹が辞めるまで、いや卒業するまでかな!」

茨「どう言うことですか?」

金(葉月)「だって楽しいから!」

茨「そうですか、私にはあの『八期』って子から離れたくないから居る、そう見えますが・・・」

402話・葉月の提案!8の恋愛不信の秘密

金(葉月)「えっ?・・・、何言ってるの?そんな筈無いじゃん!あんなだらしない奴を好きに成る?あり得ないって!」

茨「今、少し間がありましたよ!」

金(葉月)「いきなり『八期の事好きでしょ』みたいなこと言われたら相手が八期じゃなかったとしても動揺するよ!じゃあ、私は部活行ってくるから!」

茨「芹姫見守り隊、部員集合!」

部員達「はあ!」

茨「最近の金さんの様子おかしいと思いませんか?」

乃愛「はい!明らかにおかしいです!」

日向「最近は、芹姫を見守ると言う建前でアイドル研究部を出入りしてるように思えます!」

茨「ですよね!私達は芹姫が気を許した人のみの恋の応援をすると誓っています!そんななか、まさか芹姫が気を許した人を自分が好きに成ると言う行為など裏切り者も同じです!」

部員達「そうだ!そうだ!」

茨「こんなことあっては成りません!全力で阻止しますわよ!」

アイドル研究部
芹「ハアー・・・」

葉月「何落ち込んでるのさ!」

芹「葉月、ねえ私の八期の株ってどうなってる?」

葉月「駄々落ちだろ!ホワイトデーにあんな粗末な行動したら・・・」

芹「本当に悪かったわよ!でも、私だって前もって言ってたし!」

葉月「一般的マナーがあると怒れないよ!普通渡された恩は返さないといけないんだから!しかも、食べ物以外って言われても、相手が使わない物だとあげても意味ないし!」

芹「ブー!あっ!ねえさりげなく今居るメンバーで好きな人聞いてきて!」

葉月「それ聞いてどうするんだ?」

芹「その人の真似をする!」

葉月「ハイハイ、分かったよ!仕方無いな!でも、猿真似でやっても効果あんまり無いぞ!」

芹「誰が猿真似よ!」

ピコン!

葉月「(あっ!金用携帯だ!何々?)『八期さんの好みとか芹姫が告白したらどうするのか?をさりげなく聞いてください!』分かったよ!どっちも人使い荒いな!」

休憩中

廊下
葉月「あっ!八期!」

八期「あっ!葉月ちゃん!」

柱の影
茨「金さんの命令です!ここで聞き取りましょう!」

部員達「はい!」

葉月「色々聞きたいこと合ってさ!」

八期「どんなこと?」

葉月「一言で言うと、恋愛の事なんだけど・・・、『ここは敢えて簿かしてみるか!』八期はさあ、例えば『女の子に好きって言われたら』どうする?」

八期「『女の子に好きって』言われたらか?『本当』なのか疑う!」

葉月「何でだ?」

八期「だって、本当に好きなのか分からないから!ほら、嘘告白とか、ドッキリとか、最初の1日か一週間の付き合いで終わったりとか・・・」

葉月「お前、疑り深いんだな」

八期「僕の事を好きに成る人なんて居ないし、それに1回嘘告白のドッキリされたし!」

葉月「じゃあ、芹が告白して来たら?」

八期「あり得ないでしょ!」

見守り隊『あり得ない!?』

八期「そもそもタイプじゃないし!」

見守り隊『タイプですらない!?』

葉月「じゃあ、仲良しの零は?」

八期「もっと無いよ!」

葉月「何でだ?」

八期「零ちゃんは誰にでも優しいから、親切心でしかないんだよ!」

葉月「八姫がしてきたら?」

八期「疑うね!意味が分からないから!」

葉月「どういう事だ?」

八期「八姫ちゃんに対して好意を向けられるような事してないから」

葉月「成る程、愛海とか子みたいな年上連中は?」

八期「ただ、可愛がってくれてるだけで、好意なんて無いんじゃない?」

葉月「逆に、平江や結みたいな年下の後輩達は?」

八期「年齢考えて!絶対あり得ない!」

葉月「町子やグレーテルは?」

八期「う~ん、タイプではあるけど、無理してる感があると思う」

葉月「じゃあ、幼馴染みの希は?」

八期「絶対あり得ない!」

葉月「何でだよ!幼馴染みだろう?」

八期「幼馴染みだから!しかも7つも年上だし・・・」

葉月「どういう事だ?」

八期「昔からの幼馴染みで可愛がってくれたけど、希お姉ちゃんから見たら可愛い弟みたいなものだよ!そこに恋愛はない!」

葉月「何で、そう思うんだ?」

八期「家族皆が言ってたから!」

葉月「えっ?」

八期「『希お姉ちゃんはあんたの世話が好きなだけで、あんたの生活スタイルに付き合ってあげてるだけ!
    あんたの存在が希お姉ちゃんをくるしめてる』ってお父さんもお母さんもお兄ちゃんもお姉ちゃんも言ってた!」

葉月「えっ?」

八期「希お姉ちゃんだけじゃない!零ちゃんに関しても『あくまで理事長(校長)と言う立場だからより良い学校にするために、助けてあげてるだけ!むしろ、生徒数が少なくなってることに悩んでる!あんたのせいで!』って!」

葉月「・・・」

八期「それだけじゃない!」

葉月「・・・」

八期「『アイドル研究部もとい『ナンバーズ8』のメンバーは、あんたのやりたいことに付き合ってあげてるだけ!本当はあんたにうんざりして辞めたいと思ってる!でも、そうするとあんたが可哀想って思ってるから残ってる!むしろあんたはメンバー皆に感謝するべき』って言われた!だから、誰も僕の事なんか心から愛してる人なんて居ないんだ!皆、仕方無いから付いてきただけ!だから、告白されても、多分信じられない!
たとえ信じられたとしても半信半疑!最後まで疑う!」

葉月「最後ってどこまでだ?」

八期「多分、墓場か孫が出来るまで!」

葉月『長い!』

八期「だから、もし僕が本気で好きな人が居たら、その人に告白するだろうな!まあ、OKされても疑うけどね!」

葉月「どんだけ人間不信なんだよ!」

八期「だって、世の中そんなに上手く行くわけ無いじゃん!だったら失敗前提、当たって砕けろ!位の気持ちで行かないとメンタル保てないんだよ!」

葉月『分かった、コイツが恋愛不信に成ったのはドッキリと言う嘘告白が原因と思ってたけど、違った!
   コイツは元々周りに流されやすい性格だから、信じられる人間、特に家族の言うことを純粋に信じていた!いや、そう洗脳されてきた!
   もっと言うと、散々ないじめに合ってきたから、人間不信となり、親しい人物と一緒に居たいと思っても、家族から『自分が人の迷惑になってる』と言われてきたから、恋愛だけを信じられなくなったんだ!』

八期「よく『相手の気持ちを考えなさい』って言われてきたから!恋愛となるとどう考えても失敗する運命しか見えない」

葉月「『やっぱりそうだ!これだと、コイツは一生恋愛不信のままだ!』八期!」

八期「何?」

葉月「今度、私とデートしてみないか?」

見守り隊『ええっ!!!!?』

八期「何で?」

葉月「お前が恋愛不信なのは、女心を分かっていないからだと思う!それを私が鍛える!」

八期「それって、個人で変わらない?」

葉月「あくまで一般論でやっていくから!あとこの事は誰にも言うなよ!」

八期「何で?」

葉月「抜き打ちてやった方が覚えやすいからな!お前がどういう所にデートに誘うのかも気になるし、兎に角何も聞かずに、デートプランを考えてこい!分かったな?」

八期「は、はい!」

葉月「とりあえず、2週間に1回やっていくぞ!」

八期「出来るかな?」

葉月「そこは勉強でも喜べよ!」

八期「何言われるか怖いし・・・」

葉月『大丈夫か?コイツ!』

果たして、2人のデートはどうなるのか?


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