二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.390 )
- 日時: 2024/03/17 21:30
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
お昼休み
放送室前
芹「葉月?本気でやるの?」
葉月「これくらいやらないと、意味ないんだよ!当たって砕けろだ!もうそのまま告白もしてしまえ!」
芹「それもっと無理!」
葉月「なんで肝心な方が無理なんだよ!」
芹「告白するくらいなら嫌われる方を選ぶわ!」
葉月「意味わかんねーよ!」
388話・ホワイトデー騒動・・・④
芹「あっ、ああ・・・」
全校生徒「えっ?」
※放送室の使用許可は取ってる
芹「お昼の時間に突然すみません!今日は私、草芹から皆さんに、お詫びとお願いがあります!」
全員「えっ?」
女子達「何々?」
男子達「まさか、誰かにコクったのか?」
芹「まず、最初に私は『バレンタインデー』が嫌いです!」
全員「ええっ!!!!」
芹「その理由は、私は自他共に認める人気者で、全校生徒及び教師から女子なのに、チョコレートを貰います」
女子達「そうだね」
男子達「逆チョコ行列もあるくらいだもんな!」
芹「ですが、もうチョコレートにうんざりです!」
全員「えっ?」
芹「毎年2月になると、手作りやら市販の物やら、チョコ、チョコ、チョコ、チョコだらけ!でも、皆が私のためにと言う気持ちを考えると、食べるしかありません!」
全員「芹(ちゃん・さん・姫)!」
芹「ですが、私はそのせいで6年生の時、体を壊して糖尿病一歩寸前でした!」
全員「えっ?」
芹「鼻血も出しましたし、虫歯治療もしました!」
女子達「嘘!」
男子達「マジで!」
芹「だから、大家族を良いことに、弟妹達に渡したり、隣にお裾分けしたりとあの手この手で、皆さんのチョコを無駄にしないように食べていました!しかし、それも限界が来て、市販のチョコを捨てるようになりました!」
男子達「ええっ!!!!」
女子達『まあ、仕方無い』
芹「だから、皆さんにお願いです!私にチョコを渡さないで下さい!いえ、もう何も要りません!何も渡さないで下さい!」
男子達「そんな・・・」
女子達『仕方無い・・・』
芹「お詫びと言うのは、今まで市販のチョコを捨て、私に渡した人の気持ちを踏みにじったこと・・・」
男子達『手作りにすれば良かった!』
芹「それと、私は皆さんに人気者に成る程、良い性格をしてないと言うことです!」
全員「ええっ!!!!」
芹「私は、皆さんが思ってる程優しくありません!よく裏表のない人と思われがちですが、実際は負けず嫌いで、完璧主義で、『自分が正しい』とまで思う、平たく言うと、
口うるさい風紀委員とか学級委員みたいなそんなしつこい性格な人間です!」
一部『あっ、なんかわかる!』
芹「しかも、その裏の性格は主に私生活がだらしない人中心に成ります!」
八期「当たり前じゃね?」
芹「だから、皆さん!私への憧れを捨ててください!
私はこんな性格なので、皆さんに対して大きな壁となり、いつしか邪魔な存在となるでしょう!そんな人間に付いていっても幸せなどあるわけありません!人気がありすぎて、自分の好きな男子生徒を傷つけてしまうそんな女です!
私は皆さんに憧れるような人間などありませんので、もう私に構うのは止めてください!お願いします! ううっ、ああっ!ああーん!あーん、ああっ!」
プチっ
葉月「よく言った芹!あんたは頑張った!頑張ったよ!」
芹「ううっ、あーん、あーん・・・」
葉月「さあ、もう帰ろう!」
ぞろぞろぞろぞろ・・・
葉月「なんだ?慰めに来たのか?」
男子1「お前にとって俺らの気持ちは蟻にも満たない程小さかったんだな!」
男子2「俺らだって勇気だして、チョコレート渡してたのに・・・」
男子3「隣町に自転車漕いでまで行ったのに・・・」
葉月「お前ら、放送をちゃんと聞いてたのか?芹は貰うチョコレートの数が多すぎて、体を壊したんだぞ!それに、どうでも良いっ思ってるやつのチョコなんか、食べる価値あるか?」
男子4「だからって、捨てることないだろ!」
葉月「それを今日お詫びしたんだよ!芹だって本当は言いたくなかったよ!でも、勇気を振り絞って、謝罪したんだ!」
男子5「それで俺らが許すとでも言うのか!」
葉月「畜生『私一人で芹を守れない』」
芹「葉月逃げて!事の発端は私なの!葉月が殴られる筋合いはない!」
葉月「こんな放送を提案したのは私だ!こんなことに成ることくらいある程度予想は出来てた!だったら、芹!今すぐここから逃げろ!」
芹「無理だよ!親友がボコボコにされて居るのにそれを助けられないなんて・・・、皆!彼女は関係無いわ!殴るなら私を殴りなさい!なんなら何してくれても構わないわ!」←葉月の前に出る
葉月「芹!それは絶対言っちゃダメだろ!それがどういう意味かはあんたなら分かってる筈だろ!」
男子1「皆!聞いたか?」
男子2「おおっ、何しても良いんだろ?」
男子3「何しようかな?」
男子4「取り敢えずまずは、この場で服を脱いで貰おうか!」
芹「えっ?」
男子5「何でもしてくれるんだろ?」
男子6「だったら、脱がしてやれ!」
芹「・・・」
男子1「よ~し、副会長さんのまな板を拝む・・・」
ゴン!
八期「そんなことさせるかよ!」
葉月「八期!」
芹「八期!」
八期「勘違いするな!僕は香先生に職員室に呼ばれて、お母さんに今回の事を諭されてただけだから!」
葉月「フン、バカね!私が頼んだのよ!」
八期「えっ?そうなの?」
男子2「コイツ!」
八期「おっと!」
男子2「弱いのにしゃしゃり出て来んじゃねーよ!」
八期「そっちから手を出してくれて良かったよ!」
男子2「何?」
八期「恋が全て上手く行くなんて大間違いだ!お前らは自分の恋が報われなかったからと言って、その人に当たる八つ当たりだ!お前らに恋を語る資格はない!」
男子3「なんだと!」
八期「お前らの行為はいじめ!矯正学校に転校!絶対命令だ!」
黒服登場
男子2「や、止めろ!どこ連れていくんだ?」
男子3「おい!離せ!」
男子1「おい!俺はむしろ殴られた被害者だぞ!おい!何でだ?」
こうして男子十数人が矯正学校に強制転校となった。
葉月「ってか、芹!何で『何しても良い』なんて言ったんだよ!あれがどれだけ危険な台詞ってことぐらい・・・」
芹「ええっ、でもね葉月!」
葉月「何?」
芹「あなたの作戦、私は読んでたわよ!」
葉月「ええっ!!!!」
芹「だって放送室の隣が職員室だったから、もしかしたら八期は職員室に居ることを!」
葉月「えっ?」
芹「私、信じてたの!八期、あんたは私がセクハラ行為をされそうになったら、絶対に助けてくれるって!」
八期「何でだよ?僕が遠くに居たり、助けないって可能性は?」
芹「目の前で、現実でそういう変態的行為、服を脱がさせる行為が嫌いなんでしょ?それに助けられないと後悔するんじゃない?ましてや先生も居れば、多少殴られてもあんたには絶対命令があるしね!」
八期「ああ、お返しするのが当たり前って思って、ごめん!『お返しいらない』って言ってたのに・・・」
芹「私も『人の事情を考えないで』なんて言ってごめんなさい、だけどこれだけは言わせて!」
八期「何?」
芹「あの時、本当はあんたのお返し楽しみにしてた!」
八期「えっ?嘘だろ!」
芹「本当だよ!だって、本命チョコはあんたにしか渡してないんだから!」
八期「えっ?」
芹「私にとって、初めてのバレンタインデーだったから!」
八期「芹・・・」
芹「あんたの作ってくれたカップケーキ本当に美味しかった!あの時お店で買ったのと勘違いしてたの!ごめんなさい!」
八期「それって、たまに市販のやつ貰ってたからだろ!」
芹「それもある!でも、お店と本気で間違えたくらい見た目が良かったの!味はお店には敵わなかったけど・・・」
八期「当たり前だ!お店に勝てるかよ!もし勝ったら大会出てるよ!」
芹『やっぱり、コイツが好きって感情は消えないあ・・・』
とにもかくにも芹と八期は仲直りした。
- Re: ナンバーズ8 ( No.391 )
- 日時: 2024/03/18 22:02
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
389話・八木さん郵便
理事長室
愛「♪白山羊さんからお手紙着いた
黒山羊さんたら読まずに食べた!」
愛・泉「仕方がないのでお手紙書いた!さっきの手紙の御用事なーに?」
泉「♪黒山羊さんからお手紙着いた
白山羊さんたら読まずに食べた!」
愛・泉「仕方がないのでお手紙書いた!さっきの手紙の御用事なーに?」
パチパチパチパチ・・・
零「上手いね!」
理「そういうのはここじゃなくて教室か音楽室でやって!」
愛「ええっ!お母さんに聞かせてあげられないから、代わりに伯母さんにどうか聞いて貰いたかったのに!」
理「誰がおばさんよ!」
零「伯母さんじゃん!どっちにしても!」
鶴「山羊さん郵便ね!そう言えば面白い2人が居たわね!」
3人「えっ?」
鶴「いや、私の先輩なんだけど、確か『ナンバーズ8』の希ちゃんのクラスメートに山羊さんならぬ、八木さんって生徒が2人も居たのよ!」
3人「そうなの!」
部室
希「バレンタインもホワイトデーも終わったけど、あの2人、まだやってるのかな?」
八期「あの2人って?」
希「私と同じクラスの人に八木さんって生徒が2人居たの!」
エル「山羊さんとお友達だったんですか?」
蓮「違うわよ!ヤギはヤギでも『八木』よ!」
奈々「よくある漫画のネタは、執事の八木さんですね!」
明「羊の八木なんつって!」
恵梨香「そこの2人はほっといて、その八木さんがどうかしてたんですか?」
希「いやね、1人はお父さんが南米系の血を引く男の子で、もう1人は普通に肌の白い女の子だったな!」
和「まさに、白八木さんと黒八木さんじゃないですか!」
希「皆、そうやってからかってたな!2人は全然気にしてなかったけど!」
八姫「そうなの?」
希「うん、八木君はむしろ『メー!』って山羊の鳴き真似して皆を笑わせてたし、八木ちゃんはおとなしい子で、無視して勉強してたよ!」
八期「凄いな!僕には出来ない!」
明「あーだ、こーだ文句言うもんね・・・、少しは杏のように無視したら?」
杏「無視するのもキツいところあるよ!私は何も出来ないからやらないだけで、結構心苦しいからね!」
愛「それで、何でその2人が気になるんですか?」
希「実は、私達が茶化したのが切っ掛けかは分からないけど、白八木ちゃんがバレンタインデーの前日に、
『黒八木君にチョコを渡すから買いに行くの手伝って!』って頼まれたの!」
全員「ええっ!!!!」
希「しかも、メッセージが書ける程の大きなチョコを白八木ちゃんは買ったんだよ!」
和「そんなに黒八木さんの事を意識してたんですね!」
希「ただ、黒八木君は貰ったらそれを読まずにすぐに食べちゃったんだよね!」
女性陣「最低!」
蓮「男の風上にも置けないわね!」
奈々「メッセージを読まずにチョコを食べるなんて!」
希「ただ、白八木ちゃんは、豪快な食べ方を見て『格好いい』って呟いてた」
明「まあ、本人が気にしてないなら良いんじゃない?」
希「そして、それから1ヶ月後・・・」
芹「お返しするんですか?」
希「そうそう!ホワイトデーに今度は黒八木君が白八木ちゃんにお返しのホワイトチョコをメッセージ付きで返したんだ!」
恵梨香「なんでしょう?なぜか展開が読めるんですが!」
子「歌にもあるもんね!」
愛海「そんな歌の通りに行くかな?」
希「いや、私白八木ちゃんが『お返し貰った!』って自慢されて、一緒に中身見たの!勿論メッセージが合ったんだけど・・・」
全員「まさか!?」
希「白八木ちゃんは読まずに食べたの!」
全員「やっぱり!」
八期「ここまで来ると『もういいよ』って叫びたくなるよ!」
蓮「こんなの予想が外れた方がビックリよ!」
希「しかも、これを毎年やってるんだよね?」
全員「毎年?」
希「白八木ちゃんが黒八木君にチョコあげるけど、黒八木君はメッセージを読まずに食べて、1ヶ月後、白八木ちゃんにお返し!白八木ちゃんも黒八木君から貰ったチョコのメッセージを読まずに食べる!これを小学校からずっとやってた!」
全員「小学校から!?」
葉月「仲良いな!」
希「なんか後で聞いたら、2人は家が元隣同士の幼馴染みだった!」
八期「元ってことは?今は違うってことだよね?」
希「うん、小学校卒業した後、黒八木君が引っ越したけど、学校は同じだったんだよね!」
愛海「ねえ?もしかしてそれは幼馴染みだから、『メッセージなんて読まなくてもお互いの気持ちは伝わってる』ってことなんじゃないの?」
希「そうなのかな?」
芹「でも、バレンタインにチョコを貰った後、ホワイトデーにチョコを返す行為は『あなたの気持ちをそのままお返しします→あなたの気持ちは受け取れません』と言う断りのお返事ですよ!」
杏「本人に直接聞けないんですか?」
希「聞けたら聞いてるよ!大学は別の学校行っちゃったから・・・、しかも連絡先も交換してないし、聞けないのよ!」
恵梨香「なあんだ、ただ話し相手になる程度の人だったんですね」
和「私と恵梨香さんみたいですね!」
恵梨香「何でよ?!」
紫「まあまあ」
ガラガラ
?「失礼します、ここに谷川希さんは居ませんか?」
希「えっ?あっ、白八木ちゃん!」
白八木「希ちゃん!久しぶり!ってか、名前で呼んでよ!」
希「ごめん、ごめん!皆、この子が白八木ちゃんだよ!」
白八木「初めまして、私が『白八木』こと八木明星です!」
全員「オオッ!」
希「何しに来たの?黒八木君は?」
明星「今日は時間合ったから、気まぐれに『学校行ってみない?』って月君と話してたんだけど・・・」
全員「月君?」
希「黒八木君の名前だよ!」
月「おーい、明星待ってくれよ!」
明星「こっちこっち!」
八期「この人達が・・・」
愛海「白八木ちゃんと・・・」
子「黒八木君なのね!」
月「おおっ、『メー!メー!』どうだ?似てるだろ?」
エル「確かに上手い!」
月「うちの爺ちゃんが山羊使いで山羊を沢山飼ってるから、小さい頃から真似してたんだよ!」
蓮「リアルで山羊飼ってるの?」
希「それでもしかして2人は・・・」
明星「勿論!」
月・明星「付き合ってます!」
全員「ええっ!!!!」
希「それで1番聞きたいことがあるんだけど!バレンタインとホワイトデーの2人のやり取りって何なの?」
明星「えっ?何の事?」
希「チョコレートにメッセージ書いてるのに、お互い読まずに食べる事!」
月「ああっ!あれね!あれは、読まなくたって、気持ち分かってるもん!」
全員「えっ?ええっ!!!!」
八姫「それって、聞かなくてもお互いの事は分かってるって話ですか?」
明星「違うわ!」
月「メッセージなんて読まなくても、形がハートなんだから、好きって意味だろ?」
全員「えっ?」
希「形で、気持ちを分かち合ってたの?」
月「うん、これは元々俺の両親がやってて、日本語が分からない父さんの為に母さんが考えたんだ!」
全員「成る程!」
月「そもそもチョコじゃなく、メモ帳を使って伝えてたんだ!それを俺が見てたから、明星に頼んだんだよ!」
八期「ちなみに、その形って?」
月「好感度の良い順から、♡>○>□>△>✕の順!毎年♡の形しか届かないからお互い好きって事なんだよ!」
全員「成る程!」
明星「月って、食べる時気を遣ってくれるんだよね!」
全員「えっ?」
明星「まずは、ハートの両端の上から食べる!真ん中は割れやすいし、そこで割れたら縁起悪いからね!」
全員『確かに・・・』
八期「しかし、身近な所に白八木さんと黒八木さんが居るなんて!そもそも手紙なんて食べる人間居ないから絶対居ないと思ってたのに!」
希「ハハハ、確かに!本物山羊は紙は本当に食べるよ!」
愛海「食べさせたらダメだけどね!お腹壊しちゃう!」
ヘンゼル「盛り上がってるところ済まないが・・・」
町子「『マッチ売りの少女』と・・・」
グレーテル「『ヘンゼルとグレール』が居ることをお忘れずに!」
全員「あっ!そうだった!」
以上リアル『山羊さん郵便』でした!
- Re: ナンバーズ8 ( No.392 )
- 日時: 2024/03/22 12:06
- 名前: いくちゃん (ID: jd737JEz)
390話・卒業式・8の送辞と金の答辞
卒業式前
香「やっと卒業式まで来たわね!」
芹「はい、今の先輩方も卒業するとなると少し寂しいですね!」
零「でも来年は私達が3年生になると思ったらなんかワクワクしない?」
葉月「私は逆に、来年自分がここに立つのかと思うと、行きたいような、避けたいような・・・」
秀喜「でも、考えてみろよ!いじめ1つで矯正学校に強制転校!ここまで残れたことを考えると、本当に卒業って凄いことなんだ!って実感が沸くぜ!」
留「サバイバルですか!」
薺「いや、マジで生き残りを掛けたサバイバルみたいな生活してるわよこの学校!」
香「いや、そうじゃなくて去年あの子(八期)、卒業式出てない!」
2年生「あっ!そうだった!」
零「まあ、そんなことより、1年間絶対命令やって、何も起こらなかったんですから良かったじゃないですか!」
薺「沢山の生徒が矯正学校に転校したのにですか?」
零「でも、規律と秩序を守る意味では守られてるんじゃない?」
薺「規律以前に、私ずっと会長代理でしたけどね!規律と秩序の前に、仕事を何とかして欲しかったです!」
葉月「そもそもお前だと、上手く行ってなかったじゃないか!」
芹「そうよ!私達が何人に謝りに行ったか?」
薺「会長の方が怒らせた人の人数多い割りに、謝罪が全然でしたが?」
零「あくまで被害者の時はね・・・」
薺「しかも今年の部費予算も、細かすぎますし!」
理「小銭地獄からやっと解放されるのね!」
香「ですが、理事長!あの子へのアフターケア宜しくお願いします!」
理「分かってるわよ!そもそも、そんな悪いように使ってないから大丈夫なんじゃない?」
零「表向きはそうでも裏は分かりませんよ!」
理「ハイハイ、分かったわ!」
秀喜「そう言えば、生徒会長は在校生を代表してた送辞を書いて送るんだよな?」
芹「あいつちゃんと書けたのかしら?」
香「書く前から投げ出したわ!」
全員「ええっ?」
香「いや、丸投げしたのは事実だけど、速攻で『どう書けば良いですか?』って聞かれたわ!まだ一文字も書かずに!」
秀喜「アイツらしい!」
香「取り敢えず、送辞の書き方の洪を渡して、『あんたの思う正直な気持ちを書きなさい』って言っといたわ!」
理「確認してるわよね?」
香「勿論!誤字脱字が合ったら直さないと行けませんから!」
そして本番
理「これより、第38回スリーシスターズ学園卒業式を開始します!一同起立!」
パッ!
理「礼!」
ペコ
理「着席!」
ストン
その後卒業証書授与などが続いていき
理「続きまして、在校生代表によります送辞!卒業生起立!」
パッ!
理「それでは在校生を代表しまして、第38期生徒会長松本八期さん、お願いします!」
八期「はい!」
トコトコトコトコ・・・
プチッ←マイクのスイッチを入れる
八期「3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!」
香『出だしはまずまずね』
八期「皆様と過ごした時間がとても長く感じます!」
芹『ちょっと逆!逆!』
薺『そこは短くか、それを感じる例え話を!』
葉月『でも、マジで長く感じるんだよな・・・、短い人の方が多いから!』
八期「先輩方は内心『やっと絶対命令から解放される』そう思っていることでしょう!」
理『ちょっと!どう言うこと?』
秀喜『事実でも言うな!』
香『「言わなくて良い!」って言ったのに!』
八期「正直、一部の先輩方には僕の絶対命令で多大なご迷惑をお掛けしました!」
芹『一部の先輩って何よ!』
零『確かに先輩達が押し付けたせいで生徒会長に成ったけど!』
八期「それでも、黙って付いてきた一部の先輩方、『それは間違ってる』と優しく指導してくれた数少ない先輩方、本当に今日の今日まで僕の生徒会長のやり直しにお付き合い下さいまして、本当にありがとうございました!この一年間一部の先輩方に心苦しい学校生活にしてしまい、大変申し訳ございませんでした!」
香『八期成りに謝罪したかったのね』
秀喜『でも、あくまで一部だからなあ、全員じゃないんだよな・・・』
八期「この一年間は災害ではない厳しい環境に立たされ・・・」
芹『生徒会長絶対命令なんて聞いたことない!』
薺『多分、先にも後にもやってたと残るのはうちの学校だけだろうな・・・、そして、この年の中等部!』
八期「私自身、自分の言ってることは『間違ってないか?』、『責められたりしないか?』、『もっと良い方はないか?』など、毎日が気が気でなかったことを・・・」
薺『そうだったんですか?』
零『そりゃそうでしょ!絶対命令なんだから!』
八期「今も感じています!この後、ぼこぼこに殴れたり、蹴られたいするのかと思うと、この後体育館から出たくありません!」
香『余計なこと言うな!卒業式関係ない!』
秀喜『正直過ぎるわ!』
八期「そこで先輩方に絶対命令です!」
全員「えっ?」
八期「先輩方には将来と言う夢があります!ですから、僕に構う時間があるなら、自分達が目指す夢に少しでも近付くように歩み寄って下さい!僕に暴行を加えたって、夢を壊すことにしか成りませんよ!」
零『ごもっとも!』
香『だけど、それを送辞に使うな!』
八期「私は宣言します!来年以降絶対命令は使いません!」
全員「えっ?」
八期「絶対命令は私の年度で終えて、来年から元の本来の学校生活の形に戻すことを誓います!先輩方は『遅い』と文句を言うかとしれませんが、卒業後我が校を訪ねに来た時は、『これが本来の在り方』又は『自分の時代は絶対命令だったが、それも1つの思い出』と笑い話にしてください!」
全員『笑えるかな?』
八期「お待ちしております!先輩の皆さんの、ご健康と、ご活躍を心から、お祈り申し上げ、送辞とさせて戴きます!
お元気で、さようなら!
令和20年3月18日
在校生代表・松本八期!」
理「ありがとうございました!一同礼!」
ペコリ
理「着席」
ストン
理「続きまして、卒業生代表に寄る答辞!卒業生及び在校生起立!」
パッ!
理「卒業生代表!3年学年代表!森田金さん!」
金「はい!」
トコトコトコトコ・・・
プチッ←マイクのスイッチを入れる
金「校庭の桜の蕾も日差しの中で次第に色付き始め、開花を待つ命の鼓動を感じる季節となりました。
先程は理事長先生をはじめ、御来賓の皆様、在校生の皆さんから励ましのお言葉を戴きました事に、心より御礼申し上げます!」
秀喜『あくまで一部だけどな!』
金「また、このような素晴らしく、まともで普通の卒業式を開催して頂き誠にありがとうございます!」
零『まともで普通?』
芹『どんな式やると思ったの?』
薺『絶対命令あるから、変な感じか、会長が思う変わった卒業式やると思ったんですか?』
八期『変わった卒業式なんてやらないよ!第一これ以外何があるんだ?不満はない!』
金「私達は今、卒業を迎え、感謝の気持ちと、今ここに残ってる達成感で胸が一杯です!」
薺『そりゃ、生徒が何百人も減ったんですから!』
金「同時にこのスリーシスターズ学園中等部から巣立つ事への寂しさと絶対命令を耐え抜いてきたと言う実感、そして入ってから卒業まで難しいと言われるこの学校の卒業生に成れることこそが物凄く誇りに思います!」
香『思わないで!あなたも正直過ぎ!』
留『宝塚とか医療系の学校とかじゃないんですよ!』
金「入学してから3年間、勉強に部活動に様々な学校行事を通して、私達は多くの事を学び、大きく成長する事が出来ました!」
零『冤罪で大会出れなくて生徒指導室壊したり、反則だらけの運動会だったり、矯正学校行きの生徒が出まくった文化祭・・・』
芹『むしろ、どこに良い思い出があるのよ!』
秀喜『学んだ多くは、人間関係だよな・・・』
金「初めて体験する定期テストに戸惑いながらも一生懸命勉強したことも今となっては良い思い出です!」
薺『あのテストはあのテストで達成感ありますしね!100点取るのが難しい上に、取ったら図書カード貰えますから!』
金「悩みを抱えていた時に周囲の友人や先輩方に助けて貰えたことは心強く、私にとっては掛け替えのない経験でした!」
八期『全部当てはまるな!先生、零ちゃん、杏ちゃん、明ちゃん、芹、秀喜、まっちゃんや愛海ちゃん、希姉ちゃんまで行くと、先輩だけど、高等部や大学部だからな・・・』
金「諸先生方、授業や部活動を通して私達を日々、
指導して頂きありがとうございました。
学校生活において先生方は1番身近で頼りに成る存在でした。
進路を決めるにあたり、戸惑いの中に居た私達を親身に成って指導して下さいました。
厳しく、そして優しいその指導に心から感謝致します。
卒業後も変わらぬご指導賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
御来賓の皆様、本日はご出席頂きありがとうございました。
日頃から地域の中で私達を見守り、温かく接して頂きありがとうございました。
在校生の皆さん!特に生徒会長!」
八期「えっ?」
全員「えっ?」
金「色々言いたいことは各々ありますが、私達卒業生達のせいで、あなたの学校生活に支障を来したことを卒業生一同、心よりお詫び申し上げます!」
卒業生『私達が悪いの?!』
零『切っ掛けは先輩達が、人任せにしたから八君に白羽の矢が立ったからね!』
金「あなたの生徒会長としての姿は、絶対命令があったからこそ出来たこと!」
全員「えっ?『そうかな?』」
金「あなたの生徒会長絶対命令は、何も悪くありません!普段と何一つ変わりはないと卒業生一同思っております!」
八期『金さん・・・』
卒業生『思ってない!思ってない!』
金「これからは絶対命令と言うものを失くして頂いたうえで、もう一度普通の本来の姿である学校生活と言うものを我々卒業生に見せてください!この学校がもっと夢のある学校に成ることを信じています」
八期『はい!』
卒業生『本当に頼むよ!』
金「更に、私達にいつも寄り添い、見守ってくれている家族にも感謝したいと思います。
この3年間、困らせたり、心配させたり、いつも迷惑ばかり掛けてきましたが、
今日まで育ててくれたことを感謝しています。」
香『本当に迷惑掛ける輩が多かったわ!』
金「今日、私達はこの学校を卒業し、新しい道を歩み始めます。
正直、不安と希望の入り混じった気持ちで一杯ですが、中学校生活の3年間で学んだことを秤に未来を見つめ、自分達の道を歩んでいきます。
最後に成りましたが、卒業生を代表し、もう一度心から感謝の言葉を申し上げ、答辞とさせて頂きます!
本当にありがとうございました!
令和20年3月18日
卒業生代表・森田金」
理「一同礼!」
ペコリ
理「着席!」
生徒会役員達(八期と金以外)『コントか!』
その後卒業式は無事に終了した。
- Re: ナンバーズ8 ( No.393 )
- 日時: 2024/03/22 22:00
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
卒業式が終わった次の日
トントン!
佐伯「はい?」
八期「僕だ!」
佐伯「か、会長!何しにここへ?」
八期「そろそろ任期も終わるし、この時期に言っておかないと、忘れるだろうし!」
佐伯「何ですか?」
八期「アニ研の部活動の存続させるかの報告だよ!」
アニ研『遂に来たか・・・、(忘れてた・・・)』
391話・アニ研の進退
八期「取り敢えず、僕は言ったよな?4月の終わりに、『3月末までにコンテストに最低6回出場するように』って!」
佐伯「はい!勿論!言われた通り1年間で6回、コンテストや大会に出場しました!」
前原「これが、全ての大会の結果です!」
白崎『おい、大丈夫か?』
黒木『俺に言うなよ!』
白崎『だって、ほとんど不甲斐ない結果に終わったんだぞ!』
岡島『でも、5回目で新人賞貰ったじゃねーか!それに卒業式前の最後の大会でも入賞はしたし・・・』
真城『バカ、そんな薄っぺらな結果で、学校に貢献したと思うか?そんな結果で生徒会長が認めるわけ無いだろ!しかもチャンス6回も貰ってるんだぞ!』
岡島『でもよ、俺アニ研辞めたくないよ!会長のお陰で、俺アニメクリエイターに成りたいって思ったし・・・』
真城『俺だって、アニメ作家に成りたい!』
白崎『俺は音響とか器具の調整とか・・・』
黒木『多分、八期が会長じゃなかったら俺らは真剣にアニメ製作なんてやった無かったよな?』
白崎『ああ、薺だったら、有無も言わさず「廃部」だっただろう』
真城『それに、八期会長は存続の条件まで出して、こんな長く待ってくれて・・・』
岡島『俺、改めて絶対命令で良かったかも?』
真城『本当に!あんだけ俺らも文句言ってたのに、アイツのお陰で、アニ研の部員20倍に増えて、今では漫研の力を借りずに、絵が描ける人材も出てきたし・・・』
前原『なんか、漫研か声優部の部員と仲良く成って、付き合ってる奴らも居るんだってよ!俺もその1人だが!』
白崎『本当に会長のお陰でWin-Winな関係だよ!』
黒木『でも、もし廃部に成ったら?』
真城『どこ行きゃ良いんだよ?』
前原『やっぱり、アニメなんて見る奴は『オタク』と言われて毛嫌いされるのか?』
八期「分かった!これよりアニ研の進退を発表する!」
アニ研部員達『来た!』
八期「その前に、お前らの将来の夢を聞かせてくれ!理由は言わなくて良い!」
佐伯「では、俺から!俺はアニメ監督です!」
前原「俺はアニメスタジオの中で働きたいと・・・」
岡島「俺はアニメクリエイター」
真城「俺はアニメ作家だ!」
白崎「俺は音響とか裏方で何か・・・」
黒木「俺は決まってないが、アニメに携わる物なら何でも!」
八期「そうか、分かった!それでは、発表します!
アニメ研究部は・・・」
アニ研部員達・ゴクリ
八期「今後・・・」
アニ研部員達『えっ?』
八期「とも部活動に専念してほしい!」
佐伯「えっ?それって?」
八期「廃部は撤回!存続決定だ!」
アニ研「やったー!」
佐伯「嘘だろ?良いんですか?」
八期「絶対命令だ!構わん!」
佐伯「だって、僕ら年明けて初めて新人賞を取った程ダメダメだったんですよ!」
八期「最初からお前らに賞なんか期待してないよ!」
アニ研「ハッ?」
八期「そもそも、ぽっと出の新人がいきなり大きな結果を出すなんて普通有り得ないだろ!」
前原「まあ、そうですね・・・」
佐伯「では、なぜ会長は存続して良いと?」
八期「なんだ?廃部の方が良かった?」
佐伯「いえ!滅相もない!存続させていただき嬉しい限りです!」
前原「会長は一体何を見て判断したんですか?」
八期「まず、1つ言うと、僕は人の目だけで判断するコンテストが嫌いだ!」
アニ研「えっ?」
八期「人の価値観と、優秀な人材の発言だけで、その作品は価値が高くなったり、安くなったりする!分かるか?」
白崎「どういう意味だ?」
八期「有名人で、アイドルとか俳優に成るためには普通オーディションを受けるよな?」
黒木「はい、そうですね」
八期「コンテストは言わば、オーディション!それが物凄く規模が大きければ大きい程、高評価を受けたものの価値は上がる!でも、それだけが有名になる手段じゃないよな?」
アニ研「えっ?」
八期「スカウトだよ!アニメで言うとSNSや動画サイトで紹介して、とある有名人やハリウッドスターにお気に入りと言われたらどうなる?」
前原「皆がそれに注目する!」
八期「そう、実際とあるハリウッドスターに高評価を受けて、大きなライブ会場に招待された人も居るくらいだ!今、なにやってるかは知らないがな!」
佐伯「それで?」
八期「はっきり言って僕はアニメ制作の技術とか作業についてはからっきし、何も分かんない!そんな人にアニメをバカにされて廃部なんてお前ら納得行くか?」
真城「そんなの嫌に決まってるだろ!」
白崎「そうだ!そうだ!当たり前だ!」
八期「僕が見たかったのは、アニメの方ではなくアニメ研究部をやる上での姿勢を見たかったんだよ!」
佐伯「アニ研をやる上での姿勢?」
前原「どういう事ですか?」
八期「僕が来る前は、ここでアニメ雑誌広げて、人形並べて、ダラダラ、ペチャクチャ、雑談ばかりで、客観的に見たら部活動なんてせず、将来の夢すら浮かんでなかったよな?」
アニ研部員達『ううっ、思い出したら恥ずかしい!』
八期「そんなお前らが、アニメを見る人間から、アニメを作る人間に変わって、大活躍した!」
佐伯「そんな、活躍なんて・・・」
八期「漫研が喜んでたぞ!『一緒にやって良かった』ってな!」
前原「これも全部生徒会長が俺らに喝!入れてくれたお陰ですよ!」
八期「でも、それを行動に移したのはお前達の努力の証だ!」
アニ研『会長!何て優しい方なんだ!』
八期「それに6回と言ったのも、たとえ1回賞を取ったからと言って、驕って部活動を蔑ろにさせないためだ!」
真城「そう言うことだったのか!」
八期「1年間真剣に部活動に取り組んでいるのは、このコンテストに出てる結果から見ても分かる!新人賞を貰ったと言うことはそれだけ必死になって頑張った証拠!そして、全員が各々アニメ製作に携わる仕事を夢見るようにも成った!そんな場所を壊す理由がどこにある?
自分の夢に向かって頑張ってる人の夢を壊すんだぞ!?」
アニ研「はい!有り得ません!」
八期「お前らはアニメ関係の仕事の夢を見付けた!
最初に言ったが、『部活とは夢の土台』!
その土台をお前らが作り、その土台が目標となり後輩たちもお前らに付いてきたんだ!」
アニ研「はい!」
八期「そんな場所を潰す方が勿体無いよ!」
アニ研「ありがとうございます!」
八期「世の中結果とか言うが、僕はそんなことで物事を決めない!だって学校は学ぶ場所だぞ?失敗して良い場所なんだよ!失敗したら先生が出来るだけフォローしてくれたり、知らないことを教えてくれたりするんだから!失敗を恐れるな!」
アニ研「はい!」
八期「でも、人を傷つけるとか、身体全体や一部を失う失敗は違うけど」
アニ研「はい!」
八期「と言うわけだから、今後も活動を怠るなよ!絶対命令だ!」
アニ研「はい!勿論です!」
八期「じゃあ!」
佐伯「待ってください!」
八期「なんだ?」
佐伯「俺らアニ研は会長に本当に感謝してます!」
八期「えっ?」
佐伯「こんなだらしなく、情けない集団にチャンスくれたこと、夢を見付けさせてくれたこと!
本当にありがとうございました!
アニ研の部員が増えたこと、活躍の場が増えたコと、漫研や声優部と楽しく出来たのは、全部会長のお陰です!」
八期「当たり前だ!生徒会長ってのはそうやってサポートすることが仕事なんだから!」
佐伯「皆は権力者とか何やら言いますが、我々アニ研と漫研と声優部からしたら、あなたは本当に救世主であり、素晴らしい生徒会長でしたよ!」
八期「ありがとう、そう言われたのは生徒会や先生以外だとお前らが初めてだ!」
こうして、アニ研ことアニメ研究部は存続と成った。
- Re: ナンバーズ8 ( No.394 )
- 日時: 2024/03/24 10:33
- 名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)
入学式
理「新入生の皆さん!ご入学おめでとうございます!
ご存知の方も居ると思われますが、家の学校の校風は『いじめ、ダメ!絶対!』です!
人にちょっかいを出したり、嫌がらせ等しないように!それをした場合は、厳しい罰則がある『いじめ矯正学校』に強制転校させられますので!そんなバカな事を行わないように!」
全員「ハーイ!」
その後新入生歓迎会も終え、スリーシスターズ学園に新たな生徒が入って来た。
392話·絶対命令に終止符!8が出す問題!
生徒会室
香「フー、なんとか何もなく新入生を迎えられたわね!」
芹「入学早々、大量強制転校なんて洒落になりませんよ!」
薺「家って一応私立なんですね?」
香「そうよ!高等部も大学部も!」
零「一応、2クラスに出来る程には居ますね」
香「ええ、そうね!ただ、それよりも重要な物があるわよ!」
秀喜「何ですか?」
香「八期!生徒会長最後の仕事よ!」
八期「えっ?最後の仕事?」
香「今年度の新たな生徒会長を決めるのよ!」
留「やっと、絶対命令終わるんですね!ヤッター!」
八期「いや、終わったら終わったで怖いよ!何されるか溜まったもんじゃない!」
秀喜「意識してたんだな!」
香「つべこべ言っても、生徒会選挙終わったらあんたの任期はそこまでなの!それにあんたら3年生は受験生に成るんだから、その措置で学年代表以外は生徒会出来ないの!」
八期「先生、それは分かってるんですが···」
香「本当に?去年、腕章を取り上げて、逃げて、『腕章がある限り自分が生徒会長だ!』って言ってたくせに!」
八期「流石にやりませんよ!それに去年ちゃんとやり直せましたから!もう悔いはありません!」
零「じゃあ、もし『もう1回生徒会長やって!』って言われたら?」
八期「2度とやりたくない!」
零「断るんだ···」
八期「どうせ、絶対命令使えないし!」
香「いや、あんただと使わないと絶対出来ないから!」
八期「だとしても、僕を選ぶ人が居ませんよ!」
香「それにしてもどうするの?次期生徒会長?」
八期「えっ?」
芹「あんたが後継者を選ぶのよ!」
八期「えっ?僕が?」
全員「うん」
八期「あの、宛が居ないんですけど!」
香「じゃあ、立候補制にする?もうすぐ締め切りよ!」
秀喜「どうせ宛居ないならそっちにしとけよ!ほとんどの生徒会長は立候補制だから!」
芹「そうよね」
八期「あの、立候補制怖いんですけど!」
香「なんでよ?何が怖いの?」
八期「仮に変な奴とか怖そうな奴に当たったら嫌だなって!」
薺「そんな極端な···」
留「まあ、前回が絶対命令ですし、そうなる可能性は0では無いんじゃないですか?」
芹「それもそうね、『八期が出きたんなら、自分にも絶対命令でやらせろ!』って生徒が出てきてもおかしくないわ!」
香「でも、やる宛は居ないんだろ?」
八期「でも、やる気のない奴も嫌なんですが、生真面目なタイプも嫌なんですよ!」
全員「えっ?」
八期「ほら、『生徒会長がルールだ!生徒会長の言う事聞け』とか言う、暴君!あいつ等自分が正しいって信じて疑わないじゃないですか?」
零「そうね」
八期「そんなのが生徒会長に成ったらこの学校本当に終わりですよ!」
香「大丈夫よ!その時は先生が指導···」
八期「無駄に頭いいから、論破とか、弱味持ってきで脅して来たりとかするし···」
香「じゃあどうするのよ?」
八期「どうしましょう?」
香「あんたが聞くな!こっちが聞いてるのよ!」
全員「うーん···」
八期「ええっと···」
零「何かあるなら、何でも良いから言ってみなよ!」
八期「最後の絶対命令良いですか?」
香「言っとくけど、今年はちゃんと引き継ぐのよ!
去年のようにやり直しは無いからね!」
八期「はい、勿論です!」
次の全校集会
芹「続きまして、生徒会長から次期生徒会長選挙についての決定方法の発表です!」
八期「生徒会長の松本八期です!
まずは、去年1年間、一部の生徒達には不快な思いをさせてしまった事、僕の我が儘に付き合ってくれたことを本当にお詫び申し上げます!」
パチパチパチパチ···
八期「僕自身、生徒会長いえ、リーダー職というものは本当に嫌いで、例えるなら高嶺の花の様に高貴という文武両道や完璧超人がやるようなものだと思ってました。
そんなイメージで避けてきた付けが2年前に現実に成ったのでしょう!押し付けで生徒会長に選ばれて、僕は絶望しました!自分に何が出来るのか?
自分が人の上に立てるような人間なのか?そんな気持ちでした。」
生徒会役員『長いな!もう少し纏めろよ!』
八期「その嫌な予感は的中!僕はその年何も出来ませんでした!でも、僕だって『折角選ばれたのなら最後までやり抜きたい!』と言うプライドがありました!だからこそ、どんな手を使ってでもやり直したいと思い、色々あってやり直す事になりました。」
生徒会役員『そこは端折るのかよ!』
八期「ただ、今ここに立って生徒会長をやって思う事を言えば、やっぱり、何事もやってみないと分からないものばかりでした!だからこそ、『嫌なことだからやりたくない』では無く、皆さんもやってから決めるべきです!ですので、こんな無能な僕でも生徒会長が出来たのですから、皆さんも生徒会長挑戦してみませんか?」
全員「おおっ!」
八期「ただ、皆さんも知っての通り、新入生は知らない人も居るかな、去年は生徒会長絶対命令でした!
僕は元々人付き合いが苦手なので、宛のある後輩ははっきり言って居ません!しかし、このまま立候補にすると、『絶対命令』欲しさに大変な事に成ります!」
生徒会役員『確かに』
八期「そこで、最後の絶対命令!立候補推薦制にします!」
全員「立候補推薦制?」
八期「今回生徒会長に立候補出来る人は新2年生全員と新1年生の中のリーダー点が10点以上持ってる人はのみです!」
香『まあ、普通ね』
八期「その立候補する人達が演説をしてもらい、それを聞いて僕が決めます!」
全員「ええっ!!!!」
八期「なお、参考程度に皆さんにも投票をして貰います!ですが、最終的には僕が決める為、皆さんの意見と合わない可能性がある事を了承してください!」
全員「ええっ!!!!」
男子達「そんなの無いぞ!」
女子達「不公平だ!」
八期「まあ、こうなるでしょう!それに多分我こそは!と言う生徒も多くなる筈です!」
香『うん、絶対多い!』
八期「そこで、今から僕の問題に答えられた人が次期生徒会長とします!」
全員「ええっ!!!!何だそれ?!」
八期「別に謎々を出す訳ではありません!今から出す問題をヒントにこの学校をどういう学校にするのかを演説してもらうのです!」
全員「えっ?」
八期「例えば、問題の答えが部活だった場合、
『結果ではなく、その部活動に対する姿勢を見て存続させるかどうかを決めます!』という風に演説して下さい!」
全員『成る程!』
八期「それでは問題です!」
全員·ゴクリ
八期「僕が次期生徒会長を選ぶうえで、これだけはやって欲しくない、嫌なもの!僕が来年から無くして欲しいものは何でしょう?」
全員『会長が無くして欲しいもの?』
八期「分かった人は、その答えをヒントにどんな学校にするのかを考えて演説して下さい!ただし、答えは食べ物とか乗り物ではありません!学校生活においての話ですので!」
全員「はい!」
八期「僕の求める答えに1番相応しい人を次期生徒会長として選びます!なお、正解者がいない場合は、僕の独断と偏見で決めますが、よくわからない場合や迷ってしまうところも合ったり、正解者が2人以上いる場合もある時は皆さんの意見を参考に決めたいと思います!ですが、それで皆さんと意見が一致するとは限りません!皆さん宜しいですか?」
全員「ハーイ!『やったるぞ!』」
と言うわけで、八期の提案により立候補推薦制が可決!果たして次期生徒会長に成るのは誰だ?
そして八期が次期生徒会長に無くして欲しいものとは?
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99