二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.401 )
日時: 2024/04/01 19:05
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

399話・伝説の生徒会長の椅子

放課後

理「さあ、去年のメンバー集まったね!」

旧生徒会役員達「は~い!」

理「最後に記念写真撮るわよ!」

八期「そんなことしてるんだ!」

零「私も初めて知った」

芹「私は初等部時代やってるから知ってるわ!」

秀喜「あれ?去年は?」

理「色々あってやってません!多分出来なかった筈だから、黒歴史として空白の期間となってるわ!」

歩「じゃあ八期の前の生徒会長の集合写真は?」

理「あれは、顧問の先生が遺影を持つ形で撮ったのよ!後で見に行くと良いわ!生徒会室がある廊下に飾ってあるから!」

香「その写真なら私持ってますよ!」

理「なぜ、あなたが?」

香「理事長が、並べ方を指示するために、去年の写真持ってきて!って言ったんでしょ!」

理「あっ、そうだったわ!ごめんなさい!」

零「伯母さんからそろそろお婆ちゃんに成りそうだね」

香「ああ見えて、26歳の時に娘を生んでるからね!」

理「誰がおばさんよ!後人のプライバシーを話すな!」

八期「愛海ちゃんが19歳だから・・・、今45歳か!」

理「そこ!計算するな!」

八期「並ぶって言ってましたけど、どんな感じに並ぶんですか?」

理「生徒会長を中心に並ぶんだけど、あんたは座って貰うわよ!」

芹「たしか、生徒会長専用の椅子が合って、そこに座れるのは生徒会長と理事長だけなのよ!」

八期「何で?」

理「被験者が必要でしょう!だから私が責任を持って、安全性や座り心地を座って確かめるの!」

全員「成る程!」

歩「理事長と生徒会長しか座れない椅子ってことはそんなに珍しい椅子なの?」

理「至って普通の椅子よ!でも見た目はまるで金持ちの地主が座るような椅子で、座り心地も抜群よ!」

芹「文化祭では、展示されてて、この椅子に座りたいが為に生徒会長を目指す人も少なくないかな」

葉月「生徒会長でなくても、生徒会役員は特別に触ることだけ許されてる!座ることは禁止だけどな!」

八期「何で?」

芹「それは生徒会長しか座ることが許されない特別な椅子だからよ!」

香「それに何人も何人も毎回座ったら椅子の寿命が短くなってすぐ古くなるでしょ!」

八期「そうなの?」

秀喜「どんなものだって、使えば古くなるんだからそれと同じだ!」

八期「そっか!」

香「その椅子に今からあんたが座るのよ!」

八期「それって本当に凄いことなんだ!」

芹「凄い事じゃなくて、凄いのよ!」

香「あっ、生徒会長の椅子が来たわ!」

理「ここまで持ってきてくれてありがとう!」

持ってきた教職員達「いえいえ」

パッと!

全員「おおっ!」

香「八期、どう?」

八期「お金持ちとか座ってそう!」

芹「あんたにとっては、一生縁がないなんて思ってた物だけど、人によっては、この椅子に座ることだけを夢見てる人だって居るんだから!」

八期「そうなの?」

零「薺ちゃん見てみなさいよ!」

薺「これが、憧れの生徒会長の椅子!触って良いですか?」

理「良いわよ!ただし、触れるのは背もたれと取っ手だけよ!」

秀喜「厳しいなあ!」

香「綺麗に保存するためには、極力座る回数を減らさないと行けないから」

八期「そっか!自分の時に汚なかったりボロボロに破れてたら嫌だもんね!」

零「分かった?この椅子は特定の人の為だけにしか使われてないからこんなに綺麗なの!」

理「全員、消毒も忘れずに!」

全員「ハ~イ!」

薺「私も来年、この椅子に座るのか・・・」

八期「座れたら良いな!半年でクビに成らなかったら!」

薺「一言余計です!」

零「私もこんなの見るのも触るのも初めて!」

理「そりゃ、この椅子は私が責任持って保存してるもの!」

金「へー、私も噂には聞いてたけど、中等部でこんなの見れるとは思ってなかった!」

歩「芹ちゃん以外皆生徒会初めてだもん!」

香「取り敢えず、まずは八期がここに座って・・・」

八期「はい!」

香「後はどうするんでしたっけ?私は八期を乗せれば良いんですか?」

理「なわけ無いでしょ!」

零「そう言えば先生も初めての生徒会顧問だった!」

秀喜「写真通りだとそうなるからな」

理「生徒会長の右腕に副会長、左腕は3年学年代表!」

八期「えっ?」

秀喜「確かにどういう決まりだ?副リーダーはよくリーダーの右腕と聞くが・・・」

理「3年学年代表は多くが生徒会長経験者だからよ!支え柱と指摘柱!この2つの柱が合って、生徒会長は支えられてるのだから!」

全員「成る程!」

理「副会長の後ろが書記→会計、学年代表は学年の大きい順に椅子を囲むように並んで!」

役員達「はい!」

理「背もたれの後ろは広報、庶務は副会長の隣、顧問の星田先生は3年学年代表の隣です!」


     歩
   薺・ ・留
  葉月・ ・秀喜
理珠・芹・ ・金・香
     八期 

理「じゃあ、これで撮るわよ!はい!チーズ!」

カシャッ!

理「もう1枚!はい!チーズ!」

カシャッ!

理「OK!ちなみに生徒会長が左利きだったら左右逆転するわよ!」

全員「そうなんだ!」

八期「じゃあ、帰ろう!」

秀喜「そうだな」

理「待ちなさい!」

全員「えっ?」

理「まだ、写真は終わってないわ!」

全員「えっ!」

理「今年は特別な生徒会長、伝説の生徒会長なのよ!」

全員「あっ、確かに!」

理「そんな特別な生徒会がこんな普通に終わって良いと思う?昨日やっと届いた椅子があるのよ!」

全員「えっ?椅子!」

理「それ!」

パッと!

全員「ウワー!」

理「これが『伝説の生徒会長の椅子』よ!」

芹「金ぴか!」

葉月「王様か貴族か?!」

秀喜「マジ、やべーじゃん!」

香「理事長、どこにお金を?」

理「伝説を語る生徒会長ならこれくらいしないと華やかじゃないでしょ!」

香「確かにそうですが・・・」

八期「もしかして、これに?」

理「あなたが座るに決まってるじゃない!あなた以外にどこに伝説の生徒会長がいるのよ!」

薺「えっと、これは?」

理「触れるわけ無いわよ、これを触れるのは私と伝説の生徒会長だけなんだから!」

全員「超・超・超特別!」

秀喜「八期!お前マジで羨ましいなあ!」

芹「流石の私も脱帽よ!」

薺「あの、私は影の生徒会長でしたよね?」

理「心配しなくても、あなたの椅子も用意してるわ!」

パッと!

全員「ウワー!」

留「これも輝いてる!」

香「この素材って銅ですか?」

理「そうよ!名付けて『影の生徒会長の椅子』よ!」

葉月「ふーん、銅は影なんだ!」

歩「理事長!素朴な疑問なんですが、銀だとどうなるんですか?」

葉月「そもそも銀ってあるのか?」

理「あるわよ!」

全員「あるの!?」

理「銀は『幻の生徒会長の椅子』よ!」

全員「幻?」

香「そもそも、どう違って、どんな人物が座れるんですか?」

理「影の生徒会長の基準は2つ!1つは、生徒会長が役立たずで、副会長及び学年代表以外の役員達が会長の代わりに半年以上生徒会業務を務めた時、
  もう1つは、半年以上伝説の生徒会長をサポートした時!」

秀喜「なぜ、副会長以外?」

理「幻の生徒会長は副会長が生徒会長に変わって、生徒会長業務を半年以上務めた時!」

香「影の生徒会長と幻の生徒会長の根本的な違いは?」

理「簡単に言うと、立候補か押し付けかの問題よ!」

全員「立候補か押し付け?」

理「自ら『生徒会長をやる』と言ったのに何も出来なかったから、学年代表以外の役員が仕事内容を変えて貰ったら、代わったその人が影で支える生徒会長!いわゆる影の生徒会長!」

全員「おおっ!」

理「『いやいや選ばされて』、副会長が実質の生徒会長業務となれば、副会長が幻の生徒会長!」

秀喜「でも、『いやいややらされる』ってありますか?」

理「八期のように、リーダー点が0点や少数だったとき、
  体や心身に障害があったり、芸能人で仕事が忙しいなんて事あるわよね?」

葉月「障害者はともかく、芸能人って?」

理「うちは元々芸能学校だったの!それを残しつつ、普通の学校にしたから、何人か未成年の芸能人も通ってるの!」

葉月「知らなかった!」

歩「うちも初めて知った!」

理「幻の生徒会長事態は八期がやる前から合ったわ!」

全員「そうなの!?」

理「知的障害者や何かしら欠損してる人が全ての仕事を出来るわけ無いでしょ!だから副会長が出来ないことをサポートする!まあ、そのサポートが多くなるから幻なのよ!
  逆に言っても、障害者だからと言ってリーダーをやらないなんて事はない筈よ!実際見えないところで誰かしら障害持ってるから!」

歩「そうなんや」

八期「幻の由来は?」

理「見た目が生徒会長なのに、生徒会長じゃない!じゃあいつも生徒会長のように振る舞ってた人は誰なのか?考えた頃には幻となって消えてしまったってところね!」

全員「深い!」

零「伝説は?」

理「『絶対命令』使えた生徒会長だけよ!」

全員『やっぱりか!』

理「でも、その前に試験をやってもらうけどね!」

八期以外「試験?」

理「八期は知ってるわよね?」

八期「はい!でも、大丈夫何ですか?」

理「大丈夫よ!ちょっとやそっとじゃ、分からない問題だから!さあ、今度は零も入れて撮影よ!」

薺「あの、この椅子は?」

理「伝説の生徒会長の椅子の少し後ろに置いて!」

香「どう並べるんですか?」

理「まず真ん中に伝説の生徒会長!ちなみに、幻や影が単体で出たら、幻や影が真ん中ね!後、幻が出たうえで、障害者でもない生徒が伝説の試験落ちたら、幻と影が同時に出るけど、幻が真ん中ね!」

全員『ちゃんと格差合った!』

理「はい!伝説右腕が影!左腕は補佐よ!」

薺・零「はい!」

零「私に椅子は?」

理「あるわけ無いでしょ!」

零「ええっ!ちゃんと補佐したのに!」

理「影の後ろは副会長!副会長の後ろは、今回は書記→広報ね!、補佐の後ろは学校代表が大きい順に並んで!庶務と顧問はさっきとそんな変わらないわ!」

役員達「はい!」



     歩・留
   葉月・ ・秀喜
   芹・   ・金
 理珠・薺・  ・零・香
      八期

理「それじゃ、行くわよ!はい!チーズ!」

カシャッ!

理「もう1枚!八期もっと自信持って良いのよ!はい!チーズ!」

カシャッ!

これで八期生徒会長、第一次絶対命令が終わった。
これで、終わりだと思ったがまさかもう1年、いや後2年絶対命令で生徒会長をやるなどこの時は思いもしなかった。
しかも、土下座で頼まれるなどもっと知らない!

Re: ナンバーズ8 ( No.402 )
日時: 2024/04/01 21:17
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

ガチャン

八期「ただいま!」

パン!パン!パン!パン!・・・

松本家「イエーイ!!!!」

八期「何々?」

楓花「今度こそ!」

兄姉「松本家全員生徒会長、完全コンプリート!」

松本家「イエーイ!!!!」

400話・真の松本家・全員生徒会長コンプリート

八期「あ、ありがとう・・・、そう言えば去年二兄ちゃんが言ってたね!」

一「まさか、こんなことが起こるとわね!」

四美「今でも信じられない!」

五「まず、八期が生徒会長出来たのが凄い!」

香「本当にお疲れ様!」

明「あたしらもお祝いしに来たよ!」

杏「おめでとう!」

芹「私達、生徒会役員も来たわよ!」

八期「盛大だね・・・」

秀喜「どうせ、明日は休みなんだから、パアッと盛り上がろうぜ!」

全員「イエーイ!!!!」

薺「ただ、その分居なくなった生徒も多いと言うこともお忘れ無く!」

生徒会役員『あっ、そうだ!』

八期「まあ、そいつらはただのバカだよ!自業自得さ!」

一「何が自業自得よ!『絶対命令』が嫌って言うのは当たり前じゃない!」

八期「だったら、自分から手を上げとけば良かったじゃん!人任せにしたからあんなこと成るんだよ!」

一「それはあんたもでしょ!」

八期「普段から『やるな』って言われたら、黙るしかないじゃないか!誰1人聞いてくれないんだから!」

二「まあまあ姉ちゃん、落ち着いて!それより家の家族全員コンプリートだけでなく、『伝説の生徒会長』って称号まで貰ったんだぞ!本当にお前は凄いな!あの学校に伝説を残したんだぞ!」

八期「大した物じゃないよ!それに絶対命令貰った時点で、『あなたは役立たずです』って言われたもんだよ!」

杏「そんな不屈に成らなくても・・・」

明「もっと胸張りなよ!」

愛「先輩が絶対命令持ってなかったら、私はどうなってたか?」

愛海「愛ちゃんが言うと重いね!」

町子「八期君の絶対命令が愛ちゃんの人生を変えたんだから!」

二「そう言えば、姉ちゃんはパーフェクト生徒会長だよな?」

一「そうね」

全員「パーフェクト生徒会長?」

一「私初等部から、出来る学年全部生徒会長で過ごしてきたの!8年はやったかな?」

葉月「は、は、8年?」

芹「ヤバい!」

薺「凄い!」

零「パーフェクトと伝説、どっちが凄いんだろ?」

八期「パーフェクトでしょ!」

一「あら、何で?」

八期「一お姉ちゃんは皆から信頼を持って、ずっと完璧にやって来たんだ!僕みたいな役立たずの無能は『絶対命令』が無いと出来ない!そんなもん比べる必要もない位、天と地の差だよ!」

一「でも、パーフェクトはやろうと思えば誰でも出来るけど、伝説を語るには難しい試験を受けるのよね?」

愛海「ええっ、理事長による面接があるわよ!」

一「じゃあ、これから先出てきそうにないのは伝説の方じゃない?」

八期「前提が違うじゃん!伝説はリーダー点0点かつ、周りから『役立たず扱い』受けて、パワハラ受けた人だよ!」

三氏「その例えだと、パーフェクト、ヤバすぎるな!」

四美「でも、人気投票間ってのが歪めないよ!一姉、周りからモテモテだったし!」

楓花「私は、一が生徒会長の時は本当に自慢の娘って感じに誇らしかった!」

一「それ程でもあるけど!」

楓花「でも、八期の場合は、元があれだからね・・・」

全員「ああ~・・・」

楓花「最初はお母さんも『絶対命令』大丈夫って思った!
   でも今は、率直な感想を言うと『二より上手い!』」

全員「えっ?」

一「合ったね、二の大混乱!」

二「止めろ!恥ずかしい!」

八期「二お兄ちゃん何やったの?」

一「リーダーの権限で仕返ししてたかな?後先考えず、目先の事ばかりで、ルール作ってたから、周りも混乱することに・・・」

楓花「そう言うあんたは『可愛い弟の言うことだから』とか言って、止めようともしなかったじゃない!」

六生「それいつの話だったっけ?」

楓花「中2の時よ!」

鶴「あの時は、まだいじめ矯正学校すらなかったときね!」

五「矯正学校っていつ出来たっけ?」

鶴「零が転校してきた時だから・・・」

零「4年生の時だね」

杏「担任がコロコロ変わって・・・」

理珠「生徒が何人も追い出されて・・・」

鶴「それまでは、近隣の学校や県外の学校と様々だったけど・・・」

零「このまま追い出しても、反省する気なんて無いし、懲らしめてやろう、いじめられっ子の気持ちを分かって貰おうって思って作ったのが、『いじめ矯正学校』!校舎は廃校した学校の校舎をそのまま使ってる」

愛海「でも、あんな留置場みたいな感じにするのは・・・」

零「いじめは、暴行・障害・恐喝・器物損壊罪などに値するんだよ!」

理「あなた達も、やってない?」

零「私達は、守るために・・・」

理「それは過剰防衛よ!」

香「じゃあどうしろと?ずっと殴られとけ!と言うのですか?ましてや集団攻撃されてるのに?」

理「私が悪かったわ!ただ、相手の命取ることだけは止めてね!」

香「それは知りません!」

理「本当に殺さないでね!」

八期「そう言えば、幻の生徒会長が居たって言ってましたけど?どんな人ですか?」

一「それは・・・」

二「元カラーズの経子ちゃんだよ!」

零「へー、経子さんが、知り合いなの?」

鶴「お姉ちゃんの友人で、確か高2の時に、八期君と同じく、リーダー点が0点だったの!」

八期「その時、立候補居なかったんですか?」

鶴「いや、居たんだけど、高2はリーダーのチャンスが失くなるから、リーダー点が0の時点で、その人達が生徒会か学級委員をやらされるの!当時はモデルの銀次美子ちゃんと経子ちゃんの2人だけだったから、立候補も推薦もなく美子ちゃんに決定!」

零「何で美子さんに成ったの?」

鶴「経ちゃんは二君と喧嘩して、リーダー禁止令出してたから無理だったの!だから美子ちゃんが!そもそもリーダー点は後付けだったから、美子ちゃんはモデルの仕事、経ちゃんは普段の生活が忙しくて、やってなかったのよね」

零・八期「ふーん」

鶴「美子ちゃんは放課後になるとどうしても抜けられない仕事があるから生徒会の業務が出来ないから無理!って主張してきたけど、絶対やらなきゃいけない状況かつ経ちゃんはリーダー禁止令出されてたからどうしても生徒会をやらなきゃ行けなかったの!それで、出来る仕事を自分で選んで、大半の仕事は副会長中心に任せる幻の生徒会長が誕生したの!」

全員「へー!」

八期「経子さん、そんなに下手だったんだ!」

二「超暴君だったからな!」

八期「芹と薺と変わらない程の生真面目だったんだ!」

芹「うるさい!」

薺「どうせ私は生真面目ですよ!」

健「しかし、七美が居ないと寂しいな!」

楓花「面会行ったけど、未だに『自分のやったことに後悔はない』って言ってたわ!」

一「そりゃ、薺ちゃんの生徒会長を可決すること、『絶対命令』を止めることとなれば、普通は筋が通るけど・・・」

二「八期が生徒会長が出来なかった理由が役員達からのパワハラと言う名のいじめだからな!」

零「家族ならもっと弟の事を信じないといけないのに!」

六生「普段が普段だし、リーダー事態出来る筈無いって皆思ってたし!」

八期「それは僕自身思ってたけど?」

楓花「それがちゃんと出来たんだからあんたは凄いよ!本当にあの学校に伝説を残したわ!」

芹「さあ、薺、プレッシャーよ!」

薺「えっ?」

芹「だって、伝説の生徒会長の後を継ぐんだから、下手な事出来ないわよ!」

薺「そんなの分かってるよ!ましてや、大失態してるし!」

八期「薺、あくまでこれは去年のお詫びだからな!半年経つ前にでクビに成るなよ!」

薺「分かってますよ!」

次回から新章突入!

Re: ナンバーズ8 ( No.403 )
日時: 2024/04/25 12:04
名前: いくちゃん (ID: Zn9JBKpx)

401話・いじめレベル5と6の境界線

生徒会室

薺「フー!」

栞「一年越しの生徒会長どう?」

薺「本当は1年生から2年やりたかったんですが、去年があれですらね・・・」

長月「会長!」

薺「副会長なんですか?」

長月「矯正学校の生徒達から『部活動』がしたいとの署名が届きました!」

薺「矯正学校からの署名ですか?」

長月「去年から主張は合ったのですが、前会長が全無視してたそうです!」

薺「『あの人ならやりかねない』無視する理由は?」

長月「先生に聞いてみたところ、『いじめを犯した人間が部活など、スパルタとか男尊女卑、年功序列又は部長の無言絶対命令、後輩・弱者いじめ、エース潰し又は弱者雑用などが起こるから』だと・・・」

薺『ダメだ!私もやったことあるから本当に起こりそう・・・』

長月「この主張の発端は、そもそもいじめレベル5といじめレベル6の基準が大差ないからと言う主張からだそうです!」

薺「ええっと、レベル3と4は、どちらも放課後に『心の教室』はあるけど、3が普段と同じ教室、4が別教室よね?それでレベル5以上で矯正学校だけど?」

長月「レベル5は家から通えて、レベル6は全寮制だそうです!」

薺「成る程、そう分けられてるのね!」

長月「ですが、今は情報漏洩阻止のため、全生徒が寮に閉じ込められる形で住んでます!」

薺「留置場か何かかな?」

長月「そうなると、『レベル5と6の違いが分からなすぎる!』、『違いを付けるなら部活動をさせてください!』と何枚も署名が来てるんです!」

薺「でも、矯正学校の事を私が判断するんですか?」

栞「一応、表向きは姉妹校よ!ただ、地区が違うから、大会では序盤ではあたらないわ!」

長月「2次予選とかからですか?」

栞「そう思ったらいいわ!でも、これは少し難しいわね・・・」

薺「ああ、やっぱりあっちの学校は私達が判断する事ではないと?」

栞「いえ、前会長への説得が難しいってこと!」

薺「なんで、先輩を説得しないといけないんですか?!」

栞「絶対命令が切れる前に、このルールを変えるには、それなりの理由を提示出来ない限り認めない!
  しかもそれを前会長と理事長に説明しないといけないと言うルールを作ってだそうです!」

薺「意外と先を読んでますねあの人・・・」

長月「どうしますか?」

薺「あの人を説得するには『穴を埋める』ってお姉ちゃんが言ってたからね!って言っても、それが分からない!一旦保留!」

草家
薺「ハアー・・・」

芹「何かあった?」

薺「矯正学校の方で、『部活動をやりたい』って要望があったんだけど、先輩を説得しないと、通らないの!」

芹「なんで?絶対命令は終わった筈よ!」

薺「終わる前に、いくつかのルール、自分自身がこれは嫌だって言いたくなる、例えばドッキリとかは、すぐに使われないように、自分自身が許可しない限り認めないように理事長と約束したらしいの!」

芹「意外と考えてるわね!」

薺「お姉ちゃんは説得方法として『穴を埋める』って言ってたけど・・・、その穴自身が絶対埋まりそうになくて・・・」

芹「なんで?」

薺「先輩が1番気にし成るのは、『いじめ矯正』だからこそ、いじめを気にしてるんだけど、何しろ飛ばされた人間が人間だから・・・」

芹「確かに、いじめを犯して、連れてこられてるもんね!いじめが起こる方が可能性高過ぎるわ!」

薺「だから困ってるの!他に方法ない、お姉ちゃん?」

芹「う~ん、確か実際に本当に行われてる物は信憑性が高くなるわ!」

薺「どう言うこと?」

芹「この会社とか、他校でやってる政策が、本人のお気に召せればいけないことは無いわよ!」

薺「だとして、何を提案すれば?」

芹「まずは、『矯正学校』と言うものはどう言うものかってのを想像して、ネットで同じ状況を調べれば良いのよ!」

薺「分かった」

次の日
放課後

ピンポンパンポン

香「3年Bクラスの松本八期君!松本八期君!至急理事長室に来てください」

理事長室

トントントン

八期「失礼します!」

理「来たわね!」

薺「先輩、今日は『矯正学校』の『部活動』許可を承認するために、呼びました」

八期「どんな説得をしてくれるんだ?納得出来ないと承認しないぞ!」

薺「はい!まず『矯正学校』って、例えると『いじめ』いわゆる、傷害・暴行・恐喝・器物破損・名誉毀損などをした人が通う学校で、完全シークレットですよね?」

八期「まあそうだな!中身は僕も知らないし、ほとんどの生徒が寮生活って聞いたな、まあレベル4もだけど・・・」

薺「つまり、矯正学校って例えるなら少年院、留置場(牢屋)も同じですよね?」

八期「まあ客観的に見たらそう思う人も居るだろうな!」

薺「『入りは良し!こうやって誰でもありますよ!って感じに言えば先輩への受けは良い!』そこで私実際にある留置場を調べてみました!」

八期「ふんふん」

薺「すると、塀が低く、塀の上に出っぱりの無い留置場かありまして、そういう留置場は客観的に見て、自分の罪を償おうとしてる人が、社会に戻るために慣れれるような施設なんです!」

八期「つまり、どう言うこと?」

薺「そもそも、先輩も知ってますよね?薬物依存や恐怖症克服の為の施設と言うものを!」

八期「ああ、テレビでやってたな!」

薺「どんな克服も、やっぱり外で体験しないと分かりません!口では『大丈夫』と言ってそれを信じて出したつもりがまた戻ってくるみたいなことが合って良いですか?」

八期「だから、矯正学校で・・・」

薺「段階を踏みましょう!その為にはまず、いじめレベル5とレベル6の境界線が線引きされていません!だからこそ、レベル5で部活動が出来るようにして、コミュニケーションを取る、協調性を学ぶ時間を作るべきです!」

八期「レベル5は確か家に帰れるかどうかじゃなかったっけ?」

薺「矯正学校の中身がシークレットの為、全生徒寮生活です!それにレベル5で信頼のある人間に成れば、この学校でもやっていける証明になるのではないでしょうか?」

八期「確かに、一理ある」

薺「一応、矯正学校は姉妹校と言う扱いですので、ここの学校の生徒との関わりはありません!ですから、今ここに居る生徒には実害は無いでしょう!」

八期「まあ、そうだね」

薺「それに先程言いましたように、部活はコミュニケーションと協調性が大事です!それを教えずに、学校から出るのはそれはむしろ危険では無いでしょうか?」

八期「確かに、そうだな!」

薺「それにこれは、先生達の為でもあります!」

八期「どう言うことだ?」

薺「昭和の時代に合ったまるで軍隊みたいなスパルタな練習や年功序列や体罰を防止する為に矯正学校はありますよね?」

八期「そうだな!」

薺「先生自身が、『スパルタはダメだ』とか、『年功序列、先輩・後輩は関係無い』と言う意識付けをすれば、いじめも少なくなると思うんです!」

八期「ああ、確かにそうかも!」

薺「いじめは昔の変な伝統から来てると私は思いますし、それにあそこに居るのは私みたいな頭の固い人達ばかりです!いじめを失くすためには、まずは部活のルールと顧問の先生の在り方で変わると思うんです!」

八期「だったら、『楽しむこと最優先』これを掲げてほしいんだが?」

薺「私もそう思います!先輩は勝ちにこだわるのではなく、その部活を楽しむために承認してきましたから!私もその意見を矯正学校の生徒達にルールとして伝えて部活動を楽しんで欲しいです!」

八期「じゃあ、これは承認だな!」

薺「ありがとうございます!」

八期「こちらこそ、自分の気付かなかったことを良くしてくれてありがとう!」

薺『先輩は凄いな、話せばちゃんと話聞いてくれるから!やっぱり憧れだなぁ!1年前の私を殴ってやりたいくらい・・・』

こうして矯正学校に部活動の許可と生徒会発足の許可が降りた。

Re: ナンバーズ8 ( No.404 )
日時: 2024/04/26 22:35
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

芹姫見守り愛好会の部室

茨「金さん!」

金(葉月)「あっ!会長なんでしょうか?」

茨「あなた、確かアイドル研究部に入って、芹姫の動向を見守ってるのですよね?」

金(葉月)「はい!って言っても、芹の奴は相変わらず奥手な性格で、チャンスがあっても逃す感じですよ!」

茨「まあ、そこが逆に可愛いんですけど、それよりあなたはいつアイドル研究部をお辞めに成るんですか?」

金(葉月)「私?芹が辞めるまで、いや卒業するまでかな!」

茨「どう言うことですか?」

金(葉月)「だって楽しいから!」

茨「そうですか、私にはあの『八期』って子から離れたくないから居る、そう見えますが・・・」

402話・葉月の提案!8の恋愛不信の秘密

金(葉月)「えっ?・・・、何言ってるの?そんな筈無いじゃん!あんなだらしない奴を好きに成る?あり得ないって!」

茨「今、少し間がありましたよ!」

金(葉月)「いきなり『八期の事好きでしょ』みたいなこと言われたら相手が八期じゃなかったとしても動揺するよ!じゃあ、私は部活行ってくるから!」

茨「芹姫見守り隊、部員集合!」

部員達「はあ!」

茨「最近の金さんの様子おかしいと思いませんか?」

乃愛「はい!明らかにおかしいです!」

日向「最近は、芹姫を見守ると言う建前でアイドル研究部を出入りしてるように思えます!」

茨「ですよね!私達は芹姫が気を許した人のみの恋の応援をすると誓っています!そんななか、まさか芹姫が気を許した人を自分が好きに成ると言う行為など裏切り者も同じです!」

部員達「そうだ!そうだ!」

茨「こんなことあっては成りません!全力で阻止しますわよ!」

アイドル研究部
芹「ハアー・・・」

葉月「何落ち込んでるのさ!」

芹「葉月、ねえ私の八期の株ってどうなってる?」

葉月「駄々落ちだろ!ホワイトデーにあんな粗末な行動したら・・・」

芹「本当に悪かったわよ!でも、私だって前もって言ってたし!」

葉月「一般的マナーがあると怒れないよ!普通渡された恩は返さないといけないんだから!しかも、食べ物以外って言われても、相手が使わない物だとあげても意味ないし!」

芹「ブー!あっ!ねえさりげなく今居るメンバーで好きな人聞いてきて!」

葉月「それ聞いてどうするんだ?」

芹「その人の真似をする!」

葉月「ハイハイ、分かったよ!仕方無いな!でも、猿真似でやっても効果あんまり無いぞ!」

芹「誰が猿真似よ!」

ピコン!

葉月「(あっ!金用携帯だ!何々?)『八期さんの好みとか芹姫が告白したらどうするのか?をさりげなく聞いてください!』分かったよ!どっちも人使い荒いな!」

休憩中

廊下
葉月「あっ!八期!」

八期「あっ!葉月ちゃん!」

柱の影
茨「金さんの命令です!ここで聞き取りましょう!」

部員達「はい!」

葉月「色々聞きたいこと合ってさ!」

八期「どんなこと?」

葉月「一言で言うと、恋愛の事なんだけど・・・、『ここは敢えて簿かしてみるか!』八期はさあ、例えば『女の子に好きって言われたら』どうする?」

八期「『女の子に好きって』言われたらか?『本当』なのか疑う!」

葉月「何でだ?」

八期「だって、本当に好きなのか分からないから!ほら、嘘告白とか、ドッキリとか、最初の1日か一週間の付き合いで終わったりとか・・・」

葉月「お前、疑り深いんだな」

八期「僕の事を好きに成る人なんて居ないし、それに1回嘘告白のドッキリされたし!」

葉月「じゃあ、芹が告白して来たら?」

八期「あり得ないでしょ!」

見守り隊『あり得ない!?』

八期「そもそもタイプじゃないし!」

見守り隊『タイプですらない!?』

葉月「じゃあ、仲良しの零は?」

八期「もっと無いよ!」

葉月「何でだ?」

八期「零ちゃんは誰にでも優しいから、親切心でしかないんだよ!」

葉月「八姫がしてきたら?」

八期「疑うね!意味が分からないから!」

葉月「どういう事だ?」

八期「八姫ちゃんに対して好意を向けられるような事してないから」

葉月「成る程、愛海とか子みたいな年上連中は?」

八期「ただ、可愛がってくれてるだけで、好意なんて無いんじゃない?」

葉月「逆に、平江や結みたいな年下の後輩達は?」

八期「年齢考えて!絶対あり得ない!」

葉月「町子やグレーテルは?」

八期「う~ん、タイプではあるけど、無理してる感があると思う」

葉月「じゃあ、幼馴染みの希は?」

八期「絶対あり得ない!」

葉月「何でだよ!幼馴染みだろう?」

八期「幼馴染みだから!しかも7つも年上だし・・・」

葉月「どういう事だ?」

八期「昔からの幼馴染みで可愛がってくれたけど、希お姉ちゃんから見たら可愛い弟みたいなものだよ!そこに恋愛はない!」

葉月「何で、そう思うんだ?」

八期「家族皆が言ってたから!」

葉月「えっ?」

八期「『希お姉ちゃんはあんたの世話が好きなだけで、あんたの生活スタイルに付き合ってあげてるだけ!
    あんたの存在が希お姉ちゃんをくるしめてる』ってお父さんもお母さんもお兄ちゃんもお姉ちゃんも言ってた!」

葉月「えっ?」

八期「希お姉ちゃんだけじゃない!零ちゃんに関しても『あくまで理事長(校長)と言う立場だからより良い学校にするために、助けてあげてるだけ!むしろ、生徒数が少なくなってることに悩んでる!あんたのせいで!』って!」

葉月「・・・」

八期「それだけじゃない!」

葉月「・・・」

八期「『アイドル研究部もとい『ナンバーズ8』のメンバーは、あんたのやりたいことに付き合ってあげてるだけ!本当はあんたにうんざりして辞めたいと思ってる!でも、そうするとあんたが可哀想って思ってるから残ってる!むしろあんたはメンバー皆に感謝するべき』って言われた!だから、誰も僕の事なんか心から愛してる人なんて居ないんだ!皆、仕方無いから付いてきただけ!だから、告白されても、多分信じられない!
たとえ信じられたとしても半信半疑!最後まで疑う!」

葉月「最後ってどこまでだ?」

八期「多分、墓場か孫が出来るまで!」

葉月『長い!』

八期「だから、もし僕が本気で好きな人が居たら、その人に告白するだろうな!まあ、OKされても疑うけどね!」

葉月「どんだけ人間不信なんだよ!」

八期「だって、世の中そんなに上手く行くわけ無いじゃん!だったら失敗前提、当たって砕けろ!位の気持ちで行かないとメンタル保てないんだよ!」

葉月『分かった、コイツが恋愛不信に成ったのはドッキリと言う嘘告白が原因と思ってたけど、違った!
   コイツは元々周りに流されやすい性格だから、信じられる人間、特に家族の言うことを純粋に信じていた!いや、そう洗脳されてきた!
   もっと言うと、散々ないじめに合ってきたから、人間不信となり、親しい人物と一緒に居たいと思っても、家族から『自分が人の迷惑になってる』と言われてきたから、恋愛だけを信じられなくなったんだ!』

八期「よく『相手の気持ちを考えなさい』って言われてきたから!恋愛となるとどう考えても失敗する運命しか見えない」

葉月「『やっぱりそうだ!これだと、コイツは一生恋愛不信のままだ!』八期!」

八期「何?」

葉月「今度、私とデートしてみないか?」

見守り隊『ええっ!!!!?』

八期「何で?」

葉月「お前が恋愛不信なのは、女心を分かっていないからだと思う!それを私が鍛える!」

八期「それって、個人で変わらない?」

葉月「あくまで一般論でやっていくから!あとこの事は誰にも言うなよ!」

八期「何で?」

葉月「抜き打ちてやった方が覚えやすいからな!お前がどういう所にデートに誘うのかも気になるし、兎に角何も聞かずに、デートプランを考えてこい!分かったな?」

八期「は、はい!」

葉月「とりあえず、2週間に1回やっていくぞ!」

八期「出来るかな?」

葉月「そこは勉強でも喜べよ!」

八期「何言われるか怖いし・・・」

葉月『大丈夫か?コイツ!』

果たして、2人のデートはどうなるのか?

Re: ナンバーズ8 ( No.405 )
日時: 2024/04/27 10:18
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

403話・ケチな8

練習デート(1回目)

葉月「おっ!待ったか?」

八期「3時間前に来た!」

葉月「早すぎるわ!あと嘘でも『待ってない』と言え!」

八期「何で?」

葉月「気遣いだよ!お前の言い方だと『俺をこんなに待たせるとは何事だ!』って相手は思うかもしれないぞ!」

八期「でも、遅れるよりは良いじゃん!」

葉月「確かにそうだが・・・、早すぎるのもどうなんだ?」

八期「知らない場所だと道に迷う事だってあるじゃん!だから前もって早く家を出る!」

葉月「そうだが・・・、う~ん・・・、それでどこに連れてってくれるんだ?」

八期「あれ?葉月が連れてってくれるんじゃ?」

葉月「バカ!お前の勉強なのに、なんで私が考えなきゃいけないんだ!」

八期「『こういう場所ではこうするとか、ああいう場所ではああするとか』言ってくれるのかと?」

葉月「あのな、それは普通間違った時に言うことだ!」

八期「ってか、突然の事過ぎて財布中身あまり使いたくないんだよな」

葉月「金欠か?」

八期「元々そんな持ってない!」←中身見せる

葉月「お前、こんなはした金でデート行くつもりだったのか?」

八期「だって、最近お小遣い貰ってないもん!」

葉月「使いすぎたんじゃねーの?」

八期「ちゃんと計算して使ってるよ!ここぞの時しか使わない!」

葉月『これ逆に言うと、私とのデートなんてどうでも良いってことだぞ!そりゃ、私はお前を教える為に誘ったが・・・』

八期「どこ行く?」

葉月「お前が決めろよ!」

八期「だって、もし連れてって嫌な顔されたら・・・」

葉月「『ネガティブ!後の事は考えられてるが・・・』あのな!女と言う生き物は基本好きな男と一緒に居られたらどこでも良いんだ!」

八期「そうなの?でも付き合い立てのカップルは?」

葉月「ああ、まあ初対面だと、その人の好きなものって何なのかを知りたいんだよ!価値観が合うかどうかを調べたくて!」

八期「そうなんだ・・・、じゃああそこ行こうかな!」

葉月『どこ連れていく気だ?』

オモチャ屋
葉月『子供か!』

八期「こう言うの面白そうじゃない?」

葉月『子供か!』

八期「やっぱり、トミカとかプラレールはジオラマや体験ゾーンがあると興奮するよね!」

葉月『子供か!』

八期「あっ!カジノルーレットある!ポーカーとかもコイン使ってやったみたいな!」

葉月『子供か!』

八期「あっ!あそこにゲーム機の体験ゾーンがある!」

葉月「お前は子供か!」

八期「子供だよ!ってか、人類皆子供でしょ!」

葉月「どういう意味だ?」

八期「だって、親から見たら子供はいつまでたっても子供だよ!自分で産んで自分が育てたのだから!」

葉月「どうでもいいわ!なんで中3でこんな場所をうろつかなきゃ行けないんだ!こう言う場所は100歩譲って、子供が出来た夫婦が行く場所だ!」

八期「えっ?」

葉月「もっと別の場所に連れていけ!」

ゲームセンター
八期「わあ!色々あるな!」

葉月『子供か!』

八期「やりたいけど、お金無いんだよな・・・」

葉月『子供か!』

八期「あっ!前のゲームが進化してる!」

葉月『子供か!』

八期「あっ!あの人ジャックポットチャンスだ!僕は出来ないから応援しよう!当たれ!」

葉月「だから、お前は子供か!」

八期「未成年だから十分子供でしょ!」

葉月「そう言うこと言ってるんじゃない!ってかやるつもり無いよな?」

八期「無いね」

葉月「じゃあなんで来た?」

八期「見てるだけでも楽しいから!」

葉月「だったら動画サイトでも見とけ!」

八期「ええっ?」

葉月「誰がこんなところでデートなんてするかよ!別の場所連れていけ!」

古本屋
八期「あっ!この本まだ残ってた!」

葉月『図書館か!』

八期「あっ!あっちにもたしか・・・」

葉月『図書館か!』

八期「ハーレム物は面白いなあ!」

葉月「図書館か!」

八期「えっ?」

葉月「本は売り物だぞ!お前買う気あるか?」

八期「無い!」

葉月「じゃあ、読むなと言いたいが、私も皆もやってるからここは強く言えないな、って違う!」

八期「何が?」

葉月「なんでお前のデート先は全部見て楽しむものばかりなんだよ!」

八期「映画も見るものだけど?」

葉月「そうじゃなくて、こんなのインドアと変わんねーわ!」

八期「インドアですが?」

葉月「お前のデート先は全部マニアック過ぎるんだよ!」

八期「どう言うこと?」

葉月「一部のそのジャンルのマニアしか好きに成らない場所だって言ってるんだよ!」

八期「でも、僕の好きな場所に連れていけって言ったのは葉月だよ!」

葉月「お前、さっきからお金使いたくないからって、無料で楽しめる場所しか来てないだろ?」

八期「うん!」

葉月「しかも、移動も自転車だし!」

八期「うん、節約!」

葉月「ハアー、ガッカリだよ!」

八期「だって、中3はそんなお金持ってないよ!」

葉月「そうかもしれんが・・・、ん?あっ!」

八期「どうしたの?」

葉月『これは!私の好みのBL漫画!』

八期「何それ?」

葉月「お、お前には見せられない!」

八期「なんで?」

葉月「じゃあ、お前はその奥のアダルト本を私の目の前で取ることが出来るか?」

八期「しないね」

葉月「それと一緒だ!」

チーン!

店員「ありがとうございました!」

八期「女の子でもそう言うの興味あるの?」

葉月「そう言うのってなんだ?」

八期「その言えない・・・」

葉月「男だろ!」

八期「だってそう言うこと言う男は変態というか嫌われると言うか・・・」

葉月「小学生か!男は皆変態なんだよ!ましてや女子だって男はそういう生き物だって百も承知だ!」

八期「そうなの?」

葉月「『成る程、嫌われすぎてこう言う性知識も鈍感に成ってるんだな!』世の中には女の変態だって居るくらいだ!」

八期「そうなの?」

葉月「そもそも、女が『胸を大きくしたい』と思う気持ちは、好きな男に振り向かれたいって気持ちも少なからずある!」

八期「う~ん・・・」

葉月「『尻フェチで面食いのコイツには分からんか!』男が女を独り占めしたいと思うように、女だって同じ事を考えてるようなものなんだよ!」

八期「へー・・・」

葉月「それにキスとか、好きな人とやりたいだろ?」

八期「そうだね」

葉月「仮にだぞ?」

八期「うん」

葉月「女子に『エッチなこと』したいって言われたらお前はどうする?」

八期「断るだろうな」

葉月「はあ?じゃあ、『ナンバーズ8』のメンバーでも良いよ!その誰かに言われたら?」

八期「誰だろうと断る!」

葉月「なぜだ?」

八期「そんな体も心も傷つける恥ずかしい事をさせたくはないよ!それが好きな人とかじゃない!自分の身近でよく話してくれる人や憧れの人である限り!そんな恥ずかしい事は出来ないと思うし、提案もしないと思う」

葉月「なんでだ?」

八期「だって、そもそも犯罪だし、騙されてる可能性も否定出来ない!客観的に見ていじめに見える!そんなことしたくない!それよりも、知っている人だからこそ、そんなあられもない姿を見せて欲しくないってのが本音かな!」

葉月「お前も男だな!」

八期「どう言うこと?」

葉月「自分で言っただろう!『客観的にいじめに見える!』ってことはお前もこっそり見てるんだろ?」

八期「み、見てないよ!」赤面

葉月「バカ!分かりやすい!」

八期「本当だもん!」

葉月「嘘付け!エロ動画なんて男だけじゃなく女も見るんだよ!」

八期「えっ?そうなの?」

葉月「ああ、だからきっと8のメンバーだって一部のメンバーは・・・」

八期「いやいや、ヘンゼルくらいしかあり得ないって!」

葉月「つまり、女性陣はともかく、秀喜や歩は見てないと?」

八期「あんな真面目な2人があり得ない!」

葉月「バカ、エロ本やエロ動画に真面目もバカも関係無いんだよ!思春期とか成人に成ったら、皆性知識が気になる変態に成るんだから!」

八期「あり得ないって!」

葉月「いつまでその振りが出来るかな?」

しかし、この光景をずっと見ていた人達が居たのを2人は知らない。


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