二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.371 )
日時: 2024/02/06 19:34
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

369話・8とそれをサポートする人達の過去

とある休み時間

芹「あっ、田中じゃなくて、秀喜君!」

秀喜「ああ、芹どうした?」

芹「八期の事で聞きたくて、大したことじゃないんだけど・・・」

秀喜「俺に聞くよりは夢原とか完道の方が・・・」

芹「その2人にも聞きたいと言うか・・・」

秀喜「おーい、夢原!完道!」

杏「何?」

明「お客さん?」

芹「ごめん、邪魔しちゃった?」

杏「ううん、とんでもない」

明「外雨だし、めっちゃ暇だったよ!」

芹「3人って八期の理解者と言うかストッパーと言うか・・・」

明「まあ、先生に頼まれたしね!」

秀喜「まあ、俺らだって最初から仲良かった訳でもないからな!」

杏「そうなの?」

秀喜「なんなら俺なんか何回かアイツと揉めたことあったぞ!」

芹「嘘!」

秀喜「あれはたしか給食の時に、余ってたデザートととか、ジャムあるじゃん!」

杏「あっ、たしか八期君が遅れてじゃんけん参加したやつだよね」

明「食い意地張ってたからな!」

秀喜「結局、俺が譲ることに成って・・・」

明「後で聞いてみたけど、じゃんけんが終わったとは思ってなかったんだって!」

秀喜「俺等はアイツが『出さんと負けよ』って言うからやったのになあ」

杏「本人はじゃんけんをしたことは認めてたけどね」

明「まあ、自分から仕掛けたらね、あの時は『完全に自分が悪い』って言ってたね!私が諭したけど」

秀喜「俺、何もされてねーぞ!」

明「まあまあ許してやんなよ!もう、4年も前の話なんだから!」

芹「結構自己中?」

秀喜「まあ、そう言うところはあるかな!」

杏「ただ、その原因は貧乏くじばっかり引かされてたと言うのもあるけどね!」

明「そうなの?」

芹「どんな感じ?」

杏「鬼ごっこでは理不尽な理由で鬼を長くやらされたり、
  ドッヂボールでは磔にされたり、
  ボールを投げさせてくれなかったり、
  学童クラブでは、余ったものや欠けた食べ物を渡されたり、
  1人だけコップの柄が違ったり、
  机に座る時端にされたり、
  2年生に上がっても同じ事されて、
  後輩にもバカにされて・・・」

明「そりゃ人間不審にも成るよ」

芹「ねえ、誰がいつ頃知り合ったの?もしくは同じクラスに成ったのいつ?」

杏「私は、小学校1年生から!下手したら保育園からだったかも!話すことは少なかったけど」

明「あたしは3年か4年だった思うんだけど、どっちかは忘れた!少なくとも田中よりは早い!」

秀喜「俺は5年から一緒のクラスだったけど、3年の時に顔見知り!恵は3年の時は同じクラスだった筈!」

芹「そうなると夢原さんはずっと八期のいじめられる姿を見てきたってこと?」

杏「いじめると言うよりかは、泣いてる姿を見てたような・・・」

明「文句言って泣いてるの間違いじゃない!」

芹「そんな事言って良いの?」

明「事実に文句は言えない子だから!」

杏「3年生の時は大変だったな、嫌な生徒が居るからって教室の鍵を隠してた!」

秀喜「それ、先生から聞いたよ!しかも他のクラスの鍵まで!」

杏「当時はまだ星田先生居なかったから、八期君お母さんである松本楓花先生に聞いてみると、八期君なりのサインだったんだって!」

明「いじめられてるからこのクラス嫌ってことね!」

芹「そう言えば、八期って潔癖症の子が嫌いだけど、心当たりある?」

秀喜「いわゆる菌扱いだろ?それは・・・」

明「あたし知ってるよ!八期って癖なのかな、鼻をほじったり、道に痰を吐いたり、唾で風船作ってたんだよ」

芹「そりゃ、嫌われるわ!」

杏「私も知ってる、だけど日に日にしなくなったよね?」

明「あたしが矯正させました!」

秀喜「マジで!どうやったんだよ?」

明「簡単な話だよ!その動作をした瞬間に指摘して『ダメ』って言えば、人が見てるって意識するでしょ!」

3人「成る程!」

明「まあ、多分校舎裏とか人の居ないところでやってる可能性はあるけど、人前ですることは無くなったよ!」

芹「ふーん、まあそういう癖はうちの弟もやってたりするけど・・・」

杏「原因とかあるの?」

明「聞いてみたことあるよ!そしたら、鼻をほじるのは、鼻くそを取るのが快感だったみたい!」

芹「何に快感を覚えてるのよ!」

明「これには別のパターンもあって・・・」

秀喜「何だ?」

明「木の枝の皮めくりとか、壁の取れかかった塗料を剥がしたりする時に、少しよりも、一気に剥がせた時が1番の快感なんだって!」

秀喜「1人暇そうに何やってるのかと思ったらそう言う理由が合ったのかよ!」

杏「何か剥がすのが好きだったんだね」

明「そのきっかけは分からないんだよな・・・」

杏「それ私知ってるよ!学童クラブのドッヂボールで相手にされなかったから!ボールをとっても奪われて投げさせて貰えなかったんだって!」

秀喜「それでやることをなくしてそっちに興味がいったのか!」

明「痰については、周りの人を見て・・・」

秀喜「まあ、居るっちゃ居るな!」

杏「子供って大人を見て育つからね」

明「今は、鼻くそも痰もティッシュにくるんで捨ててるよ!まあ、何度も指導したけどね」

秀喜「完道は本当にコミュニケーション高いなあ!」

明「そう?」

杏「本当に、明ちゃんってどんな孤立してる子でも仲良くしようとするし、多分その性格だから星田先生も頼んだんじゃないかな?」

明「まあ、それが理由で学級委員も任されたしね!」

芹「それで唾で風船は?」

明「あれはガムが原因なの!」

3人「ガム?」

明「テレビやCMでガムを膨らませてる人居るじゃん?」

秀喜「居ると言うか、俺も出来るぞ!」

杏「私も!」

明「それに憧れてたんだって!」

3人「えっ?」

明「ガムは普段食べないから風船ガムの真似で、その後1回だけ食べたガムを膨らませようと挑戦したんだけど、何度やっても上手く出来なくて、結局・・・」

杏「そんな理由が!」

明「今は、それを忘れてるそうだよ!全然見ないし!」

芹「そう言えば、アイツ集団行動苦手って言ってたけど、本当に苦手なの?」

秀喜「苦手のレベルじゃねーよ!」

明「どうやっても無理だと思う」

杏「絶対命令合って良かったよ!」

芹「そんなに?」

秀喜「だって、班でやる新聞作りで俺と夢原と同じ班になった時も、1人だけ何も出来ず、挙げ句の果てに単独行動になって、メチャクチャだったよ!」

杏「先を読んだつもりが、それ自体意味の無い、結果的に余計なことをしてしまったって感じ!先生に指摘された直後ってのもある!」

明「そもそも相手にもされてないじゃん」

秀喜「あと、男子との相性悪すぎない?」

明「先生含めだね!」

杏「女の子にモテたい気持ちがそうさせたんじゃないかって松本先生言ってた!」

明「言われてみれば、高確率で女子とはなんか仲良くなるよね?」

芹「いや、あなた達が言うこと?」

杏「あっ、集団行動苦手と言えば、文化祭は終盤は結局単独行動!」

明「こっちの気も知らないで、あちこち勝手に回って大変だったんだから!」

芹「零も言ってたね!あれ2人とも毎年一緒に回ってたの?」

杏「私は1年生と2年生の時!当時は私も余り物だったから!」

明「アッキーは3年生と4年生!4年生の時は一輝も居たな!」

芹「零は?」

明「5年と6年だね!」

杏「遠慮がないと言うか、自分が楽しめたらそれで良いっていうか・・・」

明「こう言うところは八期は自己中だったね!しかも止まらないと言うか止まれないって感じ!」

秀喜「零曰く、1人に慣れた人間だってよ」

芹「そりゃ、1人は遠慮とかしなくて気楽だけどね!」

秀喜「あと、食べ物とお金は図々しいんだよな!」

芹「どう言うこと?」

秀喜「1回学校前の売店に一緒に行ったんだけど、俺の買ったやつ欲しがるんだよ!まあ『自分で買え』ってことわったけど!」

芹「取られたりとかは?」

秀喜「アイツはそんな暴君じゃねーよ!人のものを勝手に取る程の自己中ではない!ただ、『何でも頼めば貰えるって思うなよ!』って言いたい!」

明「あと話したいことがありすぎて余計なこと言うんだよね」

杏「本人は無意識で関連することだと思ってるけど・・・」

芹「そんな話すの?」

明「結構授業脱線するよ!まあ、一概に八期だけのせいではないけど!」

杏「質問も多かったりと遠慮がない、まあ、そうするのが間違いって訳ではないんだけどね!」

明「普段話せないから話したくなる事なんだろうね」

秀喜「まあ、自分はこんなこと知ってるって自慢も時々あるけどな!」

芹「理解者の3人でも苦労してるのね!」

杏「まあ、見てて可哀想だし・・・」

明「私はクラスの輪に入れてなくて暗い顔だから明るくしようと・・・」

秀喜「俺も完道と同じだな!」

杏「ただ1つ言えることは・・・」

芹「言えることは?」

杏「自分から悪いことはしない!たとえ合っても良かれと思って!もしくは勘違い!」

秀喜「それは確かに!」

明「その通りだね!先生も言ってた!」

Re: ナンバーズ8 ( No.372 )
日時: 2024/02/05 22:25
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

370話・『そうだったらいいのにな』っておかしい
部室
まな「♪そうだったら良いのにな!そうだったら良いのにな!・・・」

杏「懐かしい歌だね!」

愛「私もテレビの前で歌ってた!」

奈々「まあそんなこと無いから願うんですけどね!」

蓮「恵梨香ちゃんだったら何願う?」

恵梨香「『エリリンのファンがもっと増えたらいいのにな』です!そう言う蓮先輩は?」

蓮「私は『食べても食べても太らない体に成ったら良いのな』かなぁ!」

紫「へー、2人の事だから『宿題や勉強がなくなったら良いのにな』だと思ったよ!」

蓮「私の事なんだと思ってるのよ!」

恵梨香「蓮先輩!エリリンを忘れないで下さい!」

八期「そもそもそさ、『そうだったらいいのにな』っておかしくないかな?」

奈々「会長居たんですか?」

八期「お前らがこっちに来たんだろ?」

エル「そうだよ、結菜ちゃんのライブのことで!」

奈々「そうでしたね、すみません!しかし、何がおかしいんですか?」

蓮「それにあれは子供向けの歌なんだから、叶えられない事ばかりを歌ってるのよ!」

八期「そうでもないよ!」

全員「ええっ?」

八期「1番の『家のお庭がジャングル』ってお金と土地さへあれば植物植えて、ジャングルみたいなお庭とか出きるだろ!」

杏「まあ、確かに・・・」

明「お金持ちはね!」

八期「ただ、納得いかないのは『子犬の太郎がライオンだ!』ってところ!」

秀喜「それは子犬じゃなくてライオン飼えたらって話で・・・」

八期「ライオンは猫科の動物だぞ!犬なら狼か狐にしとけよ!」

全員「そこ?」

八期「歌詞も『猫のミケ』とかにしとけよ!」

芹「そんな文句は書いた人に言ってよ!」

八期「後、ライオンも許可さへ取れれば飼えるし!」

全員「飼えるの?」

八期「テレビでやってたよ!日本の家庭で飼える大きな動物はキリンだって!」

全員「キリン飼えるの?」

八期「国か市に許可は要るよ!」

愛海「そりゃ、首長いし、小屋1つ作るのにも場所もお金も掛かるしね」

八期「むしろ、ライオンやワニの方が飼っている人意外と多いぞ!」

全員「マジで?」

八期「テレビで2、3回は見た!」

八姫「あんたの、2、3回は宛に成らん!」

町子「でも、ライオンやワニって飼えるんだね!」

愛海「でも、大きい動物や肉食動物や人に大きな危害を加える動物は国や市に許可を取ったり、たしか種類によっては免許要るんじゃないかな?」

希「お金なんて1000万位の話じゃない?」

八期「たしか、ライオン1頭約800万円だったかな?」

希「意外と安い!」

子「いやいや私達のお金で飼えるわけ無いよ!」

グレーテル「ってかどんな奴が飼うんだよ!」

葉月「普通は動物園だろ?」

全員「ああ!」

八期「話戻るけど、2番もおかしいじゃん!」

零「たしか『ママが子供に成っちゃって私が代わりにお母さん』だよね?」

和「どこがおかしいんですか?」

エル「子供の夢らしくて良いよね!」

八期「お姉さんの間違いだろ!」

バタン!

芹「夢がないわね!」

八期「だって想像してみろよ!こんな想像するのって何歳くらいだ?」

希「それは勿論5歳とか6歳!あっ!」

子「でも、小学生でも・・・」

八期「はい、結ちゃん、平江ちゃん!自分のお母さんが今の時間帯で子供に成ったらどう思う?驚く以外で!」

平江「ええっと・・・」

結「お姉さんに成ったですね!」

八期「当たり前だよ!願う子供が子供なら、お母さんに成れるわけ無いんだよ!むしろ二十歳でこんな夢願う人間居ねえよ!大半、親孝行のために、何かプレゼントするのが普通だよ!」

零「ごもっとも!」

愛「確かに、客観的に見てもお姉さんにしか成らない!」

明「冷静に考えても、何の知識もないのにお母さん出来ないね!」

奈々「あの皆さん、歌を現実に置き換えないで下さい!」

紫「ってか、ママとかパパが子供に成るって、もうそれ介護だよ!子供のように何も出来ないから手伝う、介護だよ!」

和「そんなことに成りたくはないですね」

蓮「現実持ってこないで!」

八期「それで3番が『サンタクロース捕まえて家だけ毎晩クリスマス』だよな!」

恵梨香「何ですか?まさかサンタクロースなんてこの世に居ないとか言うんですか?」

和「恵梨香さんはサンタを信じてるんですか?」

恵梨香「そんな子供騙し信じるわけないじゃないですか!」

愛「えっ?サンタクロースは居るでしょ!」

杏「そうだよ!そんなこと言ってると恵梨香ちゃんプレゼント貰えないよ!」

明「下手したら、黒サンタが来て、嫌がらせされるよ!」

蓮「えっ?3人ともサンタが居ると思ってるの?」

エル「えっ?居るよね?毎年弟達と楽しみにしてるよ!」

青奈「いやいや、流石にそんなこと信じる年では?」

希「サンタは居るよ!夢を壊さないで!」←純粋

子「そうだよ!希ちゃんの言う通りだよ!」←乗ってあげてる

愛海「そうそう!子供の夢は壊したらダメ!」

八姫「現実見てくださいよ!」

葉月「そうだぞ!八期言ってやれ!サンタクロースなんて居ないって!」

八期「はあ?サンタクロースはヨーロッパに居るんだろ?」

信じてないメンバー『コイツもピュアか!』

希「そうなの!ヨーロッパのどの辺?」

子「希ちゃん?」

八期「たしか、アイスランドとかスゥーデンかノルウェーに居るって聞いたことあるよ!」

杏「えっ、私はフィンランドって聞いたよ!」

明「あたしも!」

愛「私も!」

町子「たしか、お金持ちじゃないとプレゼントくれないんだよね?」

全員「えっ?」

町子「えっ?私ずっとお父さんから『サンタクロースはお金持ちの家にしか来ない』って聞いたけど・・・」

八期「違うよ!良い子にしてた子供の元に来るんだよ!」

町子「でも、私の家毎年来なかったよ!まあ、来なくても良かったけど・・・」

芹「それで何がおかしいのさ?」

八期「だって普通に考えたら分かるじゃん!」

全員「えっ?」

八期「サンタクロース捕まえて毎晩クリスマスさせるんだよ!」

全員「うんうん」

八期「それって完全に拉致監禁と恐喝じゃん!」

秀喜「確かに!その通りだ!」

葉月「いやいや、リアルに考えるなよ!」

八期「そもそも、そんな悪質なこと考える家にサンタなんて来るかよ!」

明「それもそうだ!サンタは良い子にしてた子供の元に来るんだから!」

愛「そもそも夜更かししてる時点で終わってる!」

全員「確かに」

八期「それに毎日クリスマスやって楽しいか?飽きるわ!」

紫「まあ、そうだね・・・」

杏「こう言う楽しい行事は1年に何回かあるから楽しみって思うんだもんね」

蓮「毎日合ったら、お店も只じゃ済まないわ!」

金「学校で言う、遠足も毎日合ったら、もうそれ登山か軍事訓練ですよ!」

零「冷静に考えると、楽しめる人と楽しめない人が大きく分かれるよね」

八期「それで最後は『魔法使いと兄弟で困った時にはちちんぷいぷいのぷい!』」

奈々「まず最初に言いたいのは?」

八期「兄弟じゃなくて家族だろ!」

全員「そこ!」

八期「だって、魔法だって親から子に受け継がれるんだから、何で兄弟なんだよ!」

蓮「やっぱり魔女のイメージから女の兄弟だったり?」

八期「だったら姉妹で良いじゃん!」

蓮「語呂悪いじゃん!」

エル「男の子だけど、上か下にお姉さんか妹が居たり・・・」

八期「だったら兄弟じゃなくて、姉弟してい又は兄妹けいまいだろ!」

全員「そう読むの!」

八期「それに魔法に頼るなよ!自分の手でなんとか出来んのか?」

芹「あんただってほとんど出来てないじゃない!」

零「出来ないから魔法なんだよ!」

希「まあ、なんでも魔法に頼るのもダメだけどね!」

八期「後、呪文だけどさあ『ちちんぷいぷいのぷい!』だけど・・・」

八姫「呪文の代表と言ったら子供の使いやすさで言えば定番よね!」

八期「古くない?」

葉月「それはお前の気持ちだろ!」

青奈「逆に何が新しいと思うの?」

八期「分かんない!」

子「じゃあ『アブラカタブラ』は?」

八期「それもっと古いと思う!」

愛海「ナンマイドーヤは?」

八期「初めて聞いたよ!」

結「痛いの痛いの飛んでけ!」

八期「懐かしいな!でもってそれ呪文なの?」

希「呪文でしょ!」

ヘンゼル「祈りで言ったら『なんまいだぶ、なんまいだぶ』」

八期「縁起悪いわ!」

金「雷避けで『くわばら、くわばら』」

八期「誰呼んでる?」

蓮「私は『テクマクマヤコンテクマクマヤコン!』」

八期「あんた何年生まれだよ!」

蓮「お母さんがファンだったのよ!」

エル「私も1つ!『ビビデバビデブー!』」

八期「それ呪文だったの?」

奈々「逆になんだと?」

八期「インを踏んでたのかと・・・、てか何の呪文?」

エル「『シンデレラ』に出てくる魔女が掛けた呪文!」

全員「マジで!」

愛「私は『ピーリカピリララポポリナペーペルト!』」

結菜「微妙な世代来ましたね!」

八姫「あんたが思う最新の呪文は?」

八期「う~ん、『ラステルマギステル』かな?」

明「それも微妙な時代!」

なんだかんだ仲の良いアイドル研究部とスクールアイドル同好会であった。

Re: ナンバーズ8 ( No.373 )
日時: 2024/02/06 22:44
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

371話・クリスマスを巡る揉め事・・・①
生徒会室
香「12月入っていよいよ今年も終わりね!」

零「まあ、私はその前の一大イベントが楽しみだな!」

薺「何ですか?」

零「クリスマスよ!クリスマス!妹達も楽しみでね!」

秀喜「たしか当日にはクリスマスライブやるんだよな?」

芹「そう決めたよね?」

薺「同好会の皆さんもやるそうですよ!」

秀喜「八期、クリスマスにやるライブのセンターは決まってるのか?」

八期「うん、本人にはもう伝えてる!」

薺「研究部って変わってますよね、ライブのセンターを毎回変えてるって!センターって責任重大なポジションの筈なのに・・・」

八期「皆で楽しむ為に、個性を出させる、それが研究部だよ!どうせ誰がやろうと審査員なんか宛に成らねえし!」

薺「あなたは審査員をなんだと思ってるんですか?」

八期「ただ自分の好みや世間の噂だけ聞いて、何も考えず、適当に高得点付ける気まぐれや!」

薺「全国の審査員に謝ってください!」

八期「嫌だね!何を持ってそれがよ良いのかなんて人それぞれじゃないか!だけど信じれる審査員もいる」

薺「どんな人ですか?」

八期「自分の心情を読んだ審査員『こんな気持ちでやってる』とか『ここで誤魔化した』とか『間違えた』と言われてその通りだった時!何一つ言い返せないから!」

零「本音は?」

八期「同じ人がずっとセンターは見てて飽きると思うから!」

薺「客観的な意見だったんですか?!」

八期「とあるゲームを見てて、主人公がセンターのライブよりも主人公以外のメンバーがセンターの方が面白いって感じて!ってか主人公なんてどこ立ってても十分目立つし!」

薺「そんな理由が、私てっきり『センターだろうと他のポジションだろうと同じ』って言うのかと・・・」

八期「それも合ったが、実際立って痛い目見た!」

薺「あっ、失敗して怖くなったんですか?」

八期「後ろが見えないことを知った!」

バタン!

薺「どういう意味ですか!?」

八期「だから、1番前に立つと自分より後ろのメンバーが見えないから間違えられないんだよ!隣を見ようにも一歩後ろだし!後ろだと、少し忘れても前に誰か居るから思い出せるし!」

薺「ああ、確かに!」

八期「まあ、僕は基本後ろが良いかな?」

薺「あなたに闘争心と言うものは無いんですか?!」

八期「無い!だって燃やしたって、理不尽に切られるだけなんだから!」

薺「先生も信じられないと?」

八期「見た目に関しては全面的に無理!よっぽどおかしくない限り!100%選ばれないんなら最初から皆で回した方が面白いんだよ!」

薺「なんてメチャクチャな・・・」

芹「そうしないと自分を抑えられないの!」

秀喜「過去に目視の判定で審判ぼこぼこにしたからな!」

薺「聞きましたね」

零「それにクラスでやるコンテストやオーディションは1票も入らないから『友達贔屓』とか『最初から選ぶ気無い』とか文句言ってたし!」

香「まあ、それは紛れもない事実だけどね!」

薺「そうなんですか?」

香「だから八期自身それに怒りを起こさないように制御するためには、最初から『ダメで元々』って思いながらやらなきゃダメなの!」

芹「まあ、どうせうちは勝てば当然嬉しいけど、負けても勝ちに行こうとしてないんだから、気持ちの整理が付くわ!」

零「だって本気で勝負なんかしてない!ただライブを楽しむだけでやってるのだから!」

留「一般的にアイドルは人気、ダンスは上手さで決まりますが?」

八期「そんな人の価値観で決めてちゃ楽しくないよ!僕らは個性でセンターを決めてる」

留「個性ですか、どんな感じですか?」

秀喜「俺らもそのさじ加減を知らないんだよな!」

零「何を基準に決めてるの?」

八期「歌のテーマに1番近い人だよ!」

芹「でも、運動会の時、運動神経の悪い平江ちゃん使ってたじゃない!普通は運動神経抜群の金でしょ!」

八期「そんなんじゃ、運動会は運動神経のイイ人だけの頼みに成るじゃん!僕は運動神経が悪い人も楽しめる運動会を伝えたかった!だから敢えて運動神経の悪いよしちゃんにしたんだよ!」

零「成る程!」

秀喜「確かに、運動神経の悪い人からしたら運動会なんて足手まといの役立たず扱い受けて楽しくないもんな!」

薺「となると、クリスマスライブのセンターは誰に成ったんですか?」

八期「まっちゃん!」

薺「まっちゃん?」

八期「高3の田畑町子ちゃん!これは絶対だし、本人も了承してる!」

理珠「そう言えばクリスマスで思い出したのですが、そのクリスマスでとある要望がありましたよ!」

零「何々?」

理珠「クリスマスパーティーを復活させて欲しいと!」

留「良い要望ですね!」

理珠「同じ要望が1000通以上も!」

留「ここぞとばかりに!」

理珠「何人かは同じ筆跡です!」

留「待てずに2枚以上出してる!」

芹「そう言えば、この町ってクリスマスをやって良いのが12月の23日までなのよね!」

零「そうなの!知らなかった!」

秀喜「なぜだかは知らないがそう言うルールに成ったんだよな!しかも学校もこれに乗っ取って、もう何年もクリスマス回をやってない!」

葉月「いや、普通の学校は学童クラブ以外やらないから!クリスマス辺りから冬休みだから!」

零「そうだった」

芹「でも、当日にクリスマス出来ないのはなんか嫌だな!」

金「私それ聞いたことある!」

全員「えっ?」

金「お姉ちゃんが言うには、クリスマス・イブとクリスマス当日にクリスマス関連の事をやるとクリスマス荒らしが出て、クリスマス関連の物を壊しちゃうんだって!」

全員「ええっ!!!!」

薺「なんてはた迷惑な!」

葉月「捕まらないのか?」

金「当時は少年法にも引っ掛からない幼い女の子だったから!」

芹「そんな小さかったの?」

金「その結果当時の市長さんの説得で12月24日と12月25日にクリスマス関連の物を出さなければなにもしないと言う条件で和解したんだって!」

秀喜「それが今も続いてるから?」

薺「犯人はまだ分かってないから?」

金「いいえ、クリスマス荒らしは当時のカラーズの助奈さんだったの!まあ、色々あって、今はクリスマスライブと言っておきながら自分のバースデーライブをやってる!」

留「それって?」

金「実は助奈さんはクリスマスが誕生日で、なかなか祝ってくれなかったんだって!だからクリスマスによって自分の誕生日が霞んだことを妬んで、でも今はカラーズの人達にお祝いして貰ってるから・・・、2時間だけクリスマスライブその後に3時間自分のバースデーライブをいれて!それにその助奈さんは今高2だから・・・」

薺「やるとしても高等部ってことですか?」

金「そうだと思うよ!まあ、向こうはサービスで当日誕生日の人も同時に祝ってくれるんだって!中には抽選で10人の人達はバースデーソングも歌ってくれたり!」

秀喜「盛大だな!」

金「だから、助奈さんが卒業して居ない今クリスマスパーティーと言うクリスマスライブ復活のチャンスなんですよ!この街でクリスマスパーティー復帰なら9年ぶりですよ!」

零「そんなにやってなかったんだ!」

薺「会長、是非クリスマスパーティー&クリスマスライブ復活をしましょう!皆喜びますよ!」

八期「生憎だけど、僕もカラーズの助奈さんの事情は一お姉ちゃんや二お兄ちゃんから聞いてるんだ!」

全員「えっ?」

八期「それに、僕はクリスマスライブはしなくて良いと思ってる!」

全員「えっ?!!!!」

八期「だから、クリスマスライブの復活は認められない!」

Re: ナンバーズ8 ( No.374 )
日時: 2024/02/07 22:01
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

372話・クリスマスを巡る揉め事・・・②
部室
八姫「と言うわけでクリスマスライブに向けてのフォーメーション及び衣装の話し合いをしていくけど、何かある人?」

青奈「はい!やっぱりクリスマスなんだからサンタコスが良いと思う!後男子はトナカイとか?」

ヘンゼル「ええっ!俺は嫌だよ!女子も誰かやれよ!お前もトナカイやりたくないよな!八期?」

八期「うん、嫌だね!」

青奈「ノリ悪」

八期「いや、今回はサンタはおろかクリスマスに関連するものは無しで行こうって決めてる」

子「まさかの断言!」

愛海「本気で言ってるの?」

八期「うん、今回はそう言うテーマで行くよ!」

グレーテル「おい、何が合ったんだよ?クリスマス無しか?」

結「先輩方も何か言ってくださいよ!」

芹「リーダー絶対命令だから・・・」

葉月「言ったってひっくり返るわけないじゃん!」

金「ちょっと!諦めないでよ!ねえ!零!何とかしてよ!」

零「今回ばかりは無理!説得の材料がないよ!」

愛海「零ちゃんがダメなら・・・」

子「あっ、のぞみん!のぞみんからも何か言ってあげてよ!」

希「無理だね、私は八君が言いたいこと知ってるから!今回の事は賛成よ!」

グレーテル「他には町子!お前からも何か言ってくれないか!」

町子「嫌よ!私はこれが良いの!」

青奈「なんでよ!12月のテーマソングって言ったらクリスマスなのに、クリスマスソングが歌えないってある?」

町子「勘違いしないで!これは八期君がクリスマスソングを自らしたくないって話じゃなくて、私が彼にお願いしたの!」

全員「えっ?ええっ!!!!」

芹「嘘!」

葉月「町子が・・・」

八姫「お願いした?」

八期「今回のセンターはまっちゃんなんだから!まっちゃんの意見優先だろう!だから!後他言厳禁ね!」

全員「ええっ!!!!」

次の日
生徒会室

トントントン

八期「はい!どうぞ!」

ガラガラ

有「失礼します!」

零「あっ、有じゃない!どうしたの?」

有「これはいじめじゃないから!」

八期「そう言うのは自分の要件言ってからにしろ!」

有「クリスマスパーティー禁止を撤回してください!」

八期「あのな、この町はもう9年もクリスマスを当日にやってないんだぞ!」

有「どういう意味ですか?」

八期「僕が別に『クリスマスなんか禁止だ!』って言った訳じゃないって言ってんだよ!」

悠真「そうでなくても何とかしてくれよ!むしろ俺らは9年も我慢してきたんだぞ!もうクリスマス荒らしは卒業したし、復活させるならお前の絶対命令のある今がチャンスなんだ!」

八期「なんだよ、結局僕の権力目当てかよ!だからお前らはいつまで経ってもいじめレベル4なんだよ!一部除いて!」

流「何よ!何が言いたいの?」

八期「クリスマスパーティーを復活させたいのなら、なぜクリスマスパーティーをイブと当日に禁止に成ったのかを考えてから文句言えよ!」

陽斗「それはあれだろ?クリスマスって言ったら恋人とか家族で過ごすけど、クリスマス荒らしはそんな家族や恋人が居ない、又は恋人を別の人に取られたとか、振られたとかで妬んで壊したんだろ!」

八期「ダメだな!お前、性格暴君だな!」

陽斗「何だと!」

八期「仮にそれが理由だったらとっくに復活してるよ!僕はクリスマス荒らしがクリスマスを壊したら理由を聞いて、深刻な理由だと思ったから同情して、やらない方が良いって判断したんだよ!」

2-D生徒「えっ?」

八期「そんなにクリスマスパーティーがしたいなら家でこっそりやるか、深刻な理由見付けて解決してみると言うのならいくらでもやってやるよ!」

2-D教室
ガラガラ

朝子「どうだった?」

有「ダメでした!」

春奈「あの会長!頑固なんだから!一発殴ったやろうかしら?」

江子「そんなことしたら一発レベル9ですよ!」

刹那「春奈、抑えて、抑えて・・・」

心乃枝「何て言ってたん?」

悠真「『クリスマスパーティーを禁止に成ったのかを考えてから文句言え』って言われたな」

流「他には『やらない方が良いって思ったから復活しない』って言ってたわ」

陽斗「クリスマスに家族か、恋人と過ごせない又は恋人を取られたとか振られたって言ってみたけど、『それが理由ならとっくに復活してる』って言われた」

流「ママ~!どうにかならない?」

陽斗「もう頼れるのはママしか居ないんだよ!」

絵里「ママ、なんかアイデアないのか?」

寿美鈴「あの、私はあなた方のお母さんではないんですが・・・」

恵花「ママ!クリスマスパーティーしたいよ!」

恵子「ママ!どうにか成らない?」

寿美鈴「そう言われても・・・」

有「四葉さんでも無理ですか・・・」

寿美鈴「情報が足りなすぎよ!せめて会長が何に恐れてるとか、何を守りたいのかってものが分かれば解決の糸口が分かっていくと思うんだけど・・・」

全員「う~ん・・・」

一輝「クリスマスって本当に大事なのかな?」

全員「えっ?」

楓「一輝?」

一輝「クリスマスって行事は本当に皆が喜び、皆が幸せに成るものなのかな?」

朝子「あんたバカ?クリスマスをやって悲しむ人が居るわけないでしょ!」

燕「朝子さん待ってください!」

朝子「何?」

燕「別にクリスマスだからと言って全員が全員楽しいとは限りませんよ!」

江子「それに、第一次世界大戦の時なんか悲惨なクリスマスでしたから!」

雄樹「そうか、人によってはクリスマスを楽しめない人も居るのか!」

悠真「まあ、うちもかつては寂しいクリスマスだったよ!一枚のクッキーに蝋燭立てて、歌って、火消して、皆でクッキーを細かく分けて・・・」

流「重いから止めて!」

千桜「それに世間は平日だし、仮に土日でも、その日に働いてる人が居ることは確実だよな?」

陽斗「でもよ、俺はそれを会長に言ったぜ!恋人や家族と過ごせない人の嫉妬とか!」

モア「では、会長が恐れてること又は守りたいものとは?」

楓「一輝?あんたなんか知ってるんじゃない?」

一輝「知らないよ」

楓「嘘だ!知ってそうな顔してるじゃん!」

一輝「これが正解かは分からないけど僕、1度だけ八期から教えてもらった事があるんだ!」

朝子「何よそれ?」

心乃枝「教えてくれる?」

一輝「うん、漫画や教材とかで、12月生まれの人、特に12月24日のクリスマス・イブと12月25日のクリスマス当日の誕生日の人は周りや家族にクリスマスと一緒に纏めて祝われるか、そもそも誕生日を祝って貰えないらしいんだ!」

全員「そうなの?」

一輝「うん、実際八期が好きな男性アイドルグループにクリスマス・イブに誕生日の人が居たんだけど、その人が自身がレギュラーとして出演する番組の悩み相談の企画で、クリスマス・イブに自分の誕生日を家族すら祝って貰えなくて悲しかったってぼやいてるのをテレビで見たって言ってた!」

楓「そうなんだ・・・」

悠真「なんか俺んちより可哀想!」

流「そっか、12月生まれって一緒にされる人多いんだ!」

有「1年に1度主役に成れる日に可哀想・・・」

一輝「多分、八期はその人達の為を思ってクリスマスをしないって言ってるんじゃないかな?」

寿美鈴「成る程、それは一理ありますね!」

朝子「あの、会長が?ナイナイ!絶対命令を持つ権力者だよ!」

一輝「じゃあ、八期が自分の為に絶対命令を使ったことある?」

朝子「それでコンテスト潰したり、ドッキリ企画部追い出したりしたじゃない!」

一輝「ドッキリはターゲットにされた人が嫌な思いをするから、コンテストは友達贔屓が発生して正確なジャッジがされてないから!いずれも自分の為じゃない!
   ここに居るみんなの為である!」

春奈「でも、人によっては性格が暴君に見えなくもない?」

一輝「そうかもしれない、でもいじめに敏感な八期としては僕は好判断だと思ってる」

朝子「あんた会長の味方なの?」

一輝「僕はあくまで僕の意見を言ってるだけだよ!少なくとも悪いようにしないことは親友だから分かる」

寿美鈴「朝子さん、私達だけで揉めていてもなにも始まりません!他の人とも協力して、クリスマス・イブとクリスマス当日の誕生日の人も楽しめるパーティーを考えていかないと!」

有「そうですね、窪君と四葉さんの言う通りです!皆さん、1度他のクラスにもクリスマス・イブとクリスマス当日誕生日の人に配慮したクリスマスパーティーを考えるために、アンケートととか情報交換して一緒に考えて行きませんか?」

2-D生徒達「オー!(賛成!)」

Re: ナンバーズ8 ( No.375 )
日時: 2024/02/12 19:24
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

373話・クリスマスを巡る揉め事・・・③
部室
町子「八期君!」

八期「まっちゃん!」

回想
八期「まっちゃん!」

町子「何?」

八期「サンタクロース来なくて良いって言ってたよね?」

町子「でも、私の家毎年来なかったよ!まあ、来なくても良かったけど・・・」(370話より)

八期「サンタさんからのプレゼントいらないの?もしくは1度も来たこと無いから来ないとでも思ってるの?」

町子「そんなんじゃないの」

八期「えっ?」

町子「私ね、クリスマスの日、12月25日生まれなの!」

八期「凄い!いいね!」

町子「良くないよ!私は当日に誕生日会も『おめでとう』1つ言われたこと無いんだもん」

八期「えっ?菫ちゃんにも!」

町子「うん、ってか学校は冬休みだから!」

八期「そっか会えないのか!あれ?でも施設でも誕生日会くらいはするんじゃ?」

町子「1ヶ月に1回!その月の子供達だけね!施設の子なんて何人いると思ってるの?」

八期「そっか、纏められるのか・・・」

町子「それに施設は門限が絶対だから無闇に外に出られないの!」

八期「まあ、夜は危ないしね」

町子「皆、家族とか友達に誕生日当日にケーキやご馳走囲んでパーティーするのに、私達みたいな子は別の日に前倒しか後付けでやらされる!私だって誕生日当日に、皆に心から祝って貰いたいよ」

八期「やっぱりそう言う人居るんだね」

町子「どう言うこと?」

八期「僕の好きなアイドルグループにクリスマス・イブが誕生日だけど、クリスマスを理由に家族からも真面に祝って貰えない、後12月生まれの子はクリスマスで纏められやすいって聞いたから・・・」

町子「少なくともクリスマス・イブと当日は居ると思うわ!」

八期「じゃあ、今度の12月担当のライブの曲のセンターはまっちゃんにしよう!テーマはクリスマスのバースデー!」

町子「なんか聞いたことあるテーマね」

八期「あっ、カラーズの人達も同じ境遇の姉妹が居たんだった!」

町子「私も知ってる!助奈ちゃんと愛美ちゃんでしょ!勿論、曲も歌詞もカラーズとは別の物にするわ!でないとパクりだもの!あっ、この事は皆には内緒にしといて!」

八期「ええっ?でも・・・」

町子「私がクリスマスの当日誕生日って所だけ黙っといて!」

八期「分かった!」

町子「ちなみにこれは希ちゃんには話してる!」

八期「そうなの?!分かった」

町子「でも、皆クリスマス楽しみにしてるってこと考えたら悪いなあって思って・・・」

八期「どうして?」

町子「だって、そんなのわがままじゃん!」

八期「僕はそうは思わないかな!」

町子「何で?」

八期「クリスマスは誰が考えたか分からないものだけど、誕生日は自分が生まれた証なんだよ!どっちが大切なんて一目瞭然!誕生日に決まってる!それにまっちゃんは誕生日の主役に成るんだからそれくらいはわがままなんて思わないよ!だからさあ、まっちゃんの誕生日当日はクリスマスなんかやらずに、まっちゃんのバースデーパーティーにしようよ!」

町子「でも、私はそれだけは嫌かな?」

八期「えっ?これでもクリスマスパーティーと誕生日パーティーどっちも出来る案なんだけど・・・」

町子「私ね、クリスマスパーティーはもういらないって思ってるの!」

八期「えっ?」

町子「ほら、さっき私の施設の話したでしょ?」

八期「うんうん」

町子「私だけじゃなくて、施設の子達にもクリスマスパーティーではなく、誕生日パーティーを楽しんで欲しいの!あの子達が当日に祝われるのがいつに成るのか分からないんだよ!可哀想じゃない?」

八期「そっか!」

町子「あの子達も12月24日はクリスマス・イブ、12月25日はクリスマスって習慣で、中にはそれが嫌な子だって居てケーキを壊した子も居るの!」

八期「気持ち分かるな」

町子「それに1年は365日!つまり、日本だけでも誕生日が被る人は1000万人は確実なの!」

八期「そうだね・・・」

町子「だから、クリスマスって考えを無くしてやりたいのよ!カラーズがやってたようなバースデーパーティーを!」

八期「たしか、チーム内で揉める前は1回、揉めた時は助奈さんが譲った結果、2時間クリスマスライブ後に3時間24日が愛美さん、25日が助奈さんのバースデーパーティーになったもんね!しかもクリスマス気分を味わうためにプレゼント交換まで!
   主役のプレゼントは2人のお祖母さんが交換用として事前に買ってたけど・・・」

町子「クリスマスは無しで!」

八期「うん、それで行くつもり!ライブの曲も!」

町子「分かった!」

回想終わり
町子「ハー、やっぱり皆クリスマスやりたいって言うよね!」

八期「僕はこれを自分勝手な意見だと捉える」

町子「いやいや、そもそも私のわがままから始まったし・・・」

八期「わがままなんかじゃないよ!誕生日は1年に1回なんだよ!」

町子「人によっては4年に1回だけど・・・」

八期「誕生日は家族や友達で祝ってあげるのに、自分が祝って貰っていて、クリスマスや行事事に祝わないなんて不公平だよ!」

町子「そっか!それが普通の意見か!そうだよね!人に祝って貰ってるなら、行事事にとらわれずに心から祝って欲しいよね」

八期「僕はまっちゃんや皆にも祝って貰ったからこそ、クリスマスなんかそっちのけで祝ってあげたいんだよ!」

町子「八期君・・・」

八期「それでも人の誕生日そっちのけでクリスマスやる奴らは人の心を持たない薄情者だよ!」

明「それはちょっと言い過ぎじゃないかな?」

杏「言いたい気持ちは分かるけど、あくまで町子さんに祝って貰った人だけだよね?」

町子「杏ちゃん!明ちゃん!」

杏「ごめんなさい、立ち聞きしてて」

町子「ううん、むしろ聞かれてたのが2人で良かったよ!」

杏「えっ?」

町子「2人は悪いようにしないって信じてるから!」

明「しかし、そう言う理由が合ったのか!考えさせられるね!」

杏「うん、クリスマスは1年に1回だけど、誕生日も1年に1回!クリスマスは皆主役みたいな感じだけど、誕生日はその日が誕生日の人でないと主役に成れないもんね?」

明「そりゃ、叶えられない願いとか犯罪に手を染めることは出来ないけど、誕生日としてパーティーで祝って欲しいよね?」

八期「そうだ!同好会と研究部で分けて行うのは・・・」

杏「私達も町子さんの誕生日お祝いしたいよ!」

明「まっちゃんのお陰で同好会の絆が深まったところもあるし感謝したいんだよ!」

町子「2人ともありがとう」

八期「う~ん、絶対命令があるから、大きな混乱は無いんだけど、切れたら切れたで厄介だからな・・・」

明「本当に絶対命令って使うの怖いね!」

八期「使ってる人にしか分からないけど、皆『良いなあ!やりたい放題』とか言ってるけど、こっちはいつ殺されるかヒヤヒヤだよ!」

町子「それでも八期君には絶対命令無いと自分の意見が全然出来ないから必要であることは正しいのよね」

杏「適材適所なんだね」

八期「そもそも誰も言うこと聞かないし、『黙れ』って言うし、頼りにもされない!生徒会長の任期終わったら皆掌返すんだろうな・・・」

明「クリスマスパーティーをやりたい人と12月24日と25日に誕生日パーティーをしたい人・・・」

杏「両方の意見を叶えるのか」

八期「手っ取り早いのは、部屋を分ける!クリスマス組と誕生日組!」

町子「でも、私は嫌よ!クリスマスは見たくも聞きたくもない!」

明「私達も町子さんをお祝いするためにバースデーパーティーをしたいけど・・・」

杏「結菜ちゃんのライブを考えると、クリスマスパーティーの方にライブが出来ないのはなんか不公平!」

4人「う~ん・・・」

明「まあ、今はライブに集中しよ!」

杏「明ちゃんって楽観的だよね?」

明「八期も町子もクリスマスより誕生日を大事にしたいんだよね?私もそれには賛成だからさ!」

杏「私も!」

次の日
部室

研究部「何これ!?」


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