二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.370 )
- 日時: 2024/02/04 21:38
- 名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)
368話・絶対命令の欠点
文化祭が終わったある日の生徒会
八期「う~ん・・・」←相変わらず計算中
秀喜「電卓使えよ!便利だろ?」
零「あんまり電卓頼みでも意味ないよ!自分で解く力を削ぐだけでなく、押し間違いに気付けなかったりするし・・・」
トントン
ガラガラ
女子A「失礼します!」
芹「あら?あなたは吹奏楽部の・・・」
女子A「あの、私が頼んだ楽器はまだ届いてませんか?」
芹「楽器?」
女子A「学校の備品だからって、生徒会を通して修理に出すようにって先輩に言われて・・・」
芹「楽器?ねえ、誰か知らない?」
秀喜「もしかしてあれの事か?」
女子A「はい!それです!」
吹いてみるも音がおかしい
女子A「全然治ってないじゃないですか!本番明日ですよ!」
芹「ごめんなさい、ねえこの子を担当したの誰?」
薺「あっ!わ、私だ・・・」
芹「薺!何でそのままにしてたのよ!」
薺「別の仕事中に呼ばれて対応して、しかもその仕事の期限が明日だったから・・・」
女子A「どうしてくれるんですか!」
薺「本当にごめんなさい!あれ?でも私それを会長に言った筈ですよ!」
八期「えっ?聞いてないよ!知らないよ!楽器の修理自体初めて聞いた!」
薺「そんな筈無いですよ!私は確かにあなたに処理するように言いましたよ!」
八期「そんな事聞いた覚えないし!」
薺「嘘ですよ!私は会長に頼みました!」
女子A「そんな事より私はどうすれば良いんですか?」
薺「ええっと・・・」
ガラガラ
理「ちょっと、誰?部費の希望予算の紙を承認ボックスに入れた人!もう少しで去年の二の舞起きてたわよ!」
芹「たしかそれは八期の担当だから、八期に渡したわよね?」
八期「えっ?知らないよ!」
秀喜「そんな筈無いだろ!生徒会長の机の上に置いたのを俺も見たぞ!」
八期「いや、そこまでは覚えてるんだよ!だけど、いつの間にか無くなってたんだ!」
留「どんな理由ですか!妖精が出てくるわけでも、紙が自分でトコトコ歩くわけでもあるまいし・・・」
理珠「私それを取った人見ましたよ!」
全員「えっ?」
理珠「あの時は八期が忙しそうにしてたので、時間掛かるならって薺さんが持っていきましたよ!」
芹「薺!」
薺「ご、ごめんなさい!」
理「もう、私が気付いたから良かったものの・・・、もしそのまま行ってたら、去年の騒動処じゃないわよ!」
ガラガラ
香「八期!この計算間違ってたわよ!」
八期「どれですか?」
香「ここよ!」
八期「先生、これ初めて見たんですけど!」
香「えっ?」
零「それに間違え方から見て八君ではないと思います」
芹「あっ!この間違い方は薺だわ!多分、また普通の電卓頼みで計算したから、しかも先に四捨五入もして・・・」
ガラガラ
栞「ねえ?これって昨日提出する資料じゃなかったっけ?」
理・香「えっ?ああっ!」
秀喜「何ですかそれは?」
芹「いやいや、聞いてないわよ!」
葉月「むしろ私も初めて見たわ!」
香「ねえ?これを受け取ったのは?」
薺「わ、私です・・・」←引き出しから出す
理「嘘でしょ!」
薺「すみません、仕事が立て込んでいて、部活やら宿題やらに頭が行ってしまって、言いそびれてしまいました!」
秀喜「おい、薺!」
芹「しっかりしてよ!どうしちゃったの?」
留「仕方ないんじゃないですか?薺は会計兼会長代理ですよ!考えることが多いんですから!」
葉月「余裕が無いって事か!」
歩「なんか仕方ないってところあるね!」
金「取り敢えず何とかしないと!」
零「兎に角、今どうするか考えなきゃ!」
薺「どうしましょう会長?」
八期「はあ?自分で何とかしろよ!」
全員「えっ?」
八期「全部お前がやったことだろう!自分で何とかしろよ!」
芹「あんたなんて薄情者なの!少しは助けてあげなさいよ!」
八期「助ける?こいつを?」
香「八期、生徒会はチームなの!」
理「そうよ!それに社会ではたとえ自分が関わってない事でも監督責任と言うものを取られるの!だからどんな理由があろうと部下や後輩の失敗は上司や先輩と言った指導者の責任よ!」
八期「意味分かんない」
理「いや、上に立つものが頼む、そうするように指示・指導をするのだから!」
八期「僕は指示してませんが?」
零「あっ!」
理「指示してなくても・・・」
零「伯母さん!これは絶対命令の致命的欠点です!」
香「致命的欠点?」
理「どう言うこと零?」
零「絶対命令は責任を取るのを避ける無能が1番適正があり、かつ無能が絶対命令を使うと有能と同じ環境となって何ら変わりはないと思っていましたが、ここに来て1番の弱点が露に成りました!」
香「それはなんなの?」
零「絶対命令最大の弱点は無責任です!」
秀喜「無責任?」
芹「どう言うことなの?」
零「去年を思い出して下さい!なぜ八君は美術部に謝らず、部費を投げたと思います?」
葉月「あれはたしか・・・」
芹「人の失敗を押し付けられたからじゃなかったっけ?」
秀喜「あっ!他の役員が普段から無能扱いしてたから!」
零「秀喜君、大正解!今回の事もそうです!薺ちゃんは八君を普段から頼ってません!むしろ、自分の方が出来ると思ってます!」
芹「言われてみれば・・・」
零「ですから、普段から自分の事を頼りにしてない、相談もしないのに、大失敗した時だけ頼る!それは責任を押し付けられてるのと同じなんです!」
理「でも・・・」
零「その証拠に、彼女は八君が頼んでもない仕事を勝手にやっています!それで失敗したのならフォローする理由もありません!だって勝手にやって勝手に失敗した自分勝手なのですから!良いんですか?自分の知らない仕事を勝手に自分の責任にされる!それで人が死んでみて下さいよ!
何をどう責任取れと言うのですか?」
香「成る程ね、自分に置き換えたら確かにそういいたくも成るわ!八期は責任どころか対策1つ思い浮かべないから」
芹「かといって、どうするんですか?」
香「そんなの簡単よ!社会人のマナーほうれんそうよ!」
全員「ほうれんそう?」
香「薺は八期に報告・連絡・相談を怠ったから今こうなった!」
薺「でも、仮にそれをやっても変わらないのでは?」
香「変わるわよ!」
薺「えっ?」
香「あなたはどっちもどっちって思ったかもしれないけど、報告・連絡・相談をしておけば、少なくとも八期は自分にも非がある事は認めるわ!少なくともあなただけを見捨てることはしない!そうよね?」
八期「そりゃ、聞いてたら僕にも責任ありますし・・・」
零「後薺ちゃん、頭ごなしに突っ掛かるやり方は間違ってる!」
薺「えっ?」
零「『言った』『言ってない』じゃなく、その時の対応の一部始終を手順のように話せば、優しく対応してくれるよ!」
芹「たしか、私も居た筈なんだよね・・・、トランペット渡してたよね?」
八期「まあ、実際あるし」
芹「そんときあんたは計算の仕事してたわよね?」
八期「勿論」
芹「その最中に修理代金の請求書を書いてもらうように薺が頼んだ筈よ!」
八期「あっ、思い出した!頼まれ的、直ぐ終わる仕事だったから・・・、たしか、貼ったら後は業者が来るから置いておいてって・・・」
薺「えっ?言ってました?そんな事!」
八期「言ってたよ!星田先生が!生徒会入り立ての時に」
香「えっ?そんな話したっけ?」
八期「言ってましたよ!『修理するものは請求書貼ったら後は棚の上に置いて待つだけって!』」
香「あっ!忘れてた!修理品の管理方法変わったことを伝えるの!」
薺「先生!」
理「でも、それは去年までの話よ!」
香「理事長、彼は最初に教えたものをこれからもやると認識するので・・・」
芹「でも、先生八期の前で言ってませんでした?」
秀喜「言ってた筈だぞ」
香「1回だけね!多分その日だけって認識の筈よ!」
八期「だって、先生『これからは』って言ってなかったからその日だけなのかと!」
香「ごめん!私の親戚の貸してあげるから!」
理「そういう問題じゃないでしょ!管楽器なら私も少しかじってたから私のを貸してあげるわ!」
女子A「すみません、ありがとうございます!」
香「取り敢えず、社会人のマナー『報告・連絡・相談』は絶対命令である時こそ重要ね!」
全員「はい!」
絶対命令だからこそ社会人のマナー、
『報告・連絡・相談』の大切さを身に染みた生徒会一同であった。
- Re: ナンバーズ8 ( No.371 )
- 日時: 2024/02/06 19:34
- 名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)
369話・8とそれをサポートする人達の過去
とある休み時間
芹「あっ、田中じゃなくて、秀喜君!」
秀喜「ああ、芹どうした?」
芹「八期の事で聞きたくて、大したことじゃないんだけど・・・」
秀喜「俺に聞くよりは夢原とか完道の方が・・・」
芹「その2人にも聞きたいと言うか・・・」
秀喜「おーい、夢原!完道!」
杏「何?」
明「お客さん?」
芹「ごめん、邪魔しちゃった?」
杏「ううん、とんでもない」
明「外雨だし、めっちゃ暇だったよ!」
芹「3人って八期の理解者と言うかストッパーと言うか・・・」
明「まあ、先生に頼まれたしね!」
秀喜「まあ、俺らだって最初から仲良かった訳でもないからな!」
杏「そうなの?」
秀喜「なんなら俺なんか何回かアイツと揉めたことあったぞ!」
芹「嘘!」
秀喜「あれはたしか給食の時に、余ってたデザートととか、ジャムあるじゃん!」
杏「あっ、たしか八期君が遅れてじゃんけん参加したやつだよね」
明「食い意地張ってたからな!」
秀喜「結局、俺が譲ることに成って・・・」
明「後で聞いてみたけど、じゃんけんが終わったとは思ってなかったんだって!」
秀喜「俺等はアイツが『出さんと負けよ』って言うからやったのになあ」
杏「本人はじゃんけんをしたことは認めてたけどね」
明「まあ、自分から仕掛けたらね、あの時は『完全に自分が悪い』って言ってたね!私が諭したけど」
秀喜「俺、何もされてねーぞ!」
明「まあまあ許してやんなよ!もう、4年も前の話なんだから!」
芹「結構自己中?」
秀喜「まあ、そう言うところはあるかな!」
杏「ただ、その原因は貧乏くじばっかり引かされてたと言うのもあるけどね!」
明「そうなの?」
芹「どんな感じ?」
杏「鬼ごっこでは理不尽な理由で鬼を長くやらされたり、
ドッヂボールでは磔にされたり、
ボールを投げさせてくれなかったり、
学童クラブでは、余ったものや欠けた食べ物を渡されたり、
1人だけコップの柄が違ったり、
机に座る時端にされたり、
2年生に上がっても同じ事されて、
後輩にもバカにされて・・・」
明「そりゃ人間不審にも成るよ」
芹「ねえ、誰がいつ頃知り合ったの?もしくは同じクラスに成ったのいつ?」
杏「私は、小学校1年生から!下手したら保育園からだったかも!話すことは少なかったけど」
明「あたしは3年か4年だった思うんだけど、どっちかは忘れた!少なくとも田中よりは早い!」
秀喜「俺は5年から一緒のクラスだったけど、3年の時に顔見知り!恵は3年の時は同じクラスだった筈!」
芹「そうなると夢原さんはずっと八期のいじめられる姿を見てきたってこと?」
杏「いじめると言うよりかは、泣いてる姿を見てたような・・・」
明「文句言って泣いてるの間違いじゃない!」
芹「そんな事言って良いの?」
明「事実に文句は言えない子だから!」
杏「3年生の時は大変だったな、嫌な生徒が居るからって教室の鍵を隠してた!」
秀喜「それ、先生から聞いたよ!しかも他のクラスの鍵まで!」
杏「当時はまだ星田先生居なかったから、八期君お母さんである松本楓花先生に聞いてみると、八期君なりのサインだったんだって!」
明「いじめられてるからこのクラス嫌ってことね!」
芹「そう言えば、八期って潔癖症の子が嫌いだけど、心当たりある?」
秀喜「いわゆる菌扱いだろ?それは・・・」
明「あたし知ってるよ!八期って癖なのかな、鼻をほじったり、道に痰を吐いたり、唾で風船作ってたんだよ」
芹「そりゃ、嫌われるわ!」
杏「私も知ってる、だけど日に日にしなくなったよね?」
明「あたしが矯正させました!」
秀喜「マジで!どうやったんだよ?」
明「簡単な話だよ!その動作をした瞬間に指摘して『ダメ』って言えば、人が見てるって意識するでしょ!」
3人「成る程!」
明「まあ、多分校舎裏とか人の居ないところでやってる可能性はあるけど、人前ですることは無くなったよ!」
芹「ふーん、まあそういう癖はうちの弟もやってたりするけど・・・」
杏「原因とかあるの?」
明「聞いてみたことあるよ!そしたら、鼻をほじるのは、鼻くそを取るのが快感だったみたい!」
芹「何に快感を覚えてるのよ!」
明「これには別のパターンもあって・・・」
秀喜「何だ?」
明「木の枝の皮めくりとか、壁の取れかかった塗料を剥がしたりする時に、少しよりも、一気に剥がせた時が1番の快感なんだって!」
秀喜「1人暇そうに何やってるのかと思ったらそう言う理由が合ったのかよ!」
杏「何か剥がすのが好きだったんだね」
明「そのきっかけは分からないんだよな・・・」
杏「それ私知ってるよ!学童クラブのドッヂボールで相手にされなかったから!ボールをとっても奪われて投げさせて貰えなかったんだって!」
秀喜「それでやることをなくしてそっちに興味がいったのか!」
明「痰については、周りの人を見て・・・」
秀喜「まあ、居るっちゃ居るな!」
杏「子供って大人を見て育つからね」
明「今は、鼻くそも痰もティッシュにくるんで捨ててるよ!まあ、何度も指導したけどね」
秀喜「完道は本当にコミュニケーション高いなあ!」
明「そう?」
杏「本当に、明ちゃんってどんな孤立してる子でも仲良くしようとするし、多分その性格だから星田先生も頼んだんじゃないかな?」
明「まあ、それが理由で学級委員も任されたしね!」
芹「それで唾で風船は?」
明「あれはガムが原因なの!」
3人「ガム?」
明「テレビやCMでガムを膨らませてる人居るじゃん?」
秀喜「居ると言うか、俺も出来るぞ!」
杏「私も!」
明「それに憧れてたんだって!」
3人「えっ?」
明「ガムは普段食べないから風船ガムの真似で、その後1回だけ食べたガムを膨らませようと挑戦したんだけど、何度やっても上手く出来なくて、結局・・・」
杏「そんな理由が!」
明「今は、それを忘れてるそうだよ!全然見ないし!」
芹「そう言えば、アイツ集団行動苦手って言ってたけど、本当に苦手なの?」
秀喜「苦手のレベルじゃねーよ!」
明「どうやっても無理だと思う」
杏「絶対命令合って良かったよ!」
芹「そんなに?」
秀喜「だって、班でやる新聞作りで俺と夢原と同じ班になった時も、1人だけ何も出来ず、挙げ句の果てに単独行動になって、メチャクチャだったよ!」
杏「先を読んだつもりが、それ自体意味の無い、結果的に余計なことをしてしまったって感じ!先生に指摘された直後ってのもある!」
明「そもそも相手にもされてないじゃん」
秀喜「あと、男子との相性悪すぎない?」
明「先生含めだね!」
杏「女の子にモテたい気持ちがそうさせたんじゃないかって松本先生言ってた!」
明「言われてみれば、高確率で女子とはなんか仲良くなるよね?」
芹「いや、あなた達が言うこと?」
杏「あっ、集団行動苦手と言えば、文化祭は終盤は結局単独行動!」
明「こっちの気も知らないで、あちこち勝手に回って大変だったんだから!」
芹「零も言ってたね!あれ2人とも毎年一緒に回ってたの?」
杏「私は1年生と2年生の時!当時は私も余り物だったから!」
明「アッキーは3年生と4年生!4年生の時は一輝も居たな!」
芹「零は?」
明「5年と6年だね!」
杏「遠慮がないと言うか、自分が楽しめたらそれで良いっていうか・・・」
明「こう言うところは八期は自己中だったね!しかも止まらないと言うか止まれないって感じ!」
秀喜「零曰く、1人に慣れた人間だってよ」
芹「そりゃ、1人は遠慮とかしなくて気楽だけどね!」
秀喜「あと、食べ物とお金は図々しいんだよな!」
芹「どう言うこと?」
秀喜「1回学校前の売店に一緒に行ったんだけど、俺の買ったやつ欲しがるんだよ!まあ『自分で買え』ってことわったけど!」
芹「取られたりとかは?」
秀喜「アイツはそんな暴君じゃねーよ!人のものを勝手に取る程の自己中ではない!ただ、『何でも頼めば貰えるって思うなよ!』って言いたい!」
明「あと話したいことがありすぎて余計なこと言うんだよね」
杏「本人は無意識で関連することだと思ってるけど・・・」
芹「そんな話すの?」
明「結構授業脱線するよ!まあ、一概に八期だけのせいではないけど!」
杏「質問も多かったりと遠慮がない、まあ、そうするのが間違いって訳ではないんだけどね!」
明「普段話せないから話したくなる事なんだろうね」
秀喜「まあ、自分はこんなこと知ってるって自慢も時々あるけどな!」
芹「理解者の3人でも苦労してるのね!」
杏「まあ、見てて可哀想だし・・・」
明「私はクラスの輪に入れてなくて暗い顔だから明るくしようと・・・」
秀喜「俺も完道と同じだな!」
杏「ただ1つ言えることは・・・」
芹「言えることは?」
杏「自分から悪いことはしない!たとえ合っても良かれと思って!もしくは勘違い!」
秀喜「それは確かに!」
明「その通りだね!先生も言ってた!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.372 )
- 日時: 2024/02/05 22:25
- 名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)
370話・『そうだったらいいのにな』っておかしい
部室
愛「♪そうだったら良いのにな!そうだったら良いのにな!・・・」
杏「懐かしい歌だね!」
愛「私もテレビの前で歌ってた!」
奈々「まあそんなこと無いから願うんですけどね!」
蓮「恵梨香ちゃんだったら何願う?」
恵梨香「『エリリンのファンがもっと増えたらいいのにな』です!そう言う蓮先輩は?」
蓮「私は『食べても食べても太らない体に成ったら良いのな』かなぁ!」
紫「へー、2人の事だから『宿題や勉強がなくなったら良いのにな』だと思ったよ!」
蓮「私の事なんだと思ってるのよ!」
恵梨香「蓮先輩!エリリンを忘れないで下さい!」
八期「そもそもそさ、『そうだったらいいのにな』っておかしくないかな?」
奈々「会長居たんですか?」
八期「お前らがこっちに来たんだろ?」
エル「そうだよ、結菜ちゃんのライブのことで!」
奈々「そうでしたね、すみません!しかし、何がおかしいんですか?」
蓮「それにあれは子供向けの歌なんだから、叶えられない事ばかりを歌ってるのよ!」
八期「そうでもないよ!」
全員「ええっ?」
八期「1番の『家のお庭がジャングル』ってお金と土地さへあれば植物植えて、ジャングルみたいなお庭とか出きるだろ!」
杏「まあ、確かに・・・」
明「お金持ちはね!」
八期「ただ、納得いかないのは『子犬の太郎がライオンだ!』ってところ!」
秀喜「それは子犬じゃなくてライオン飼えたらって話で・・・」
八期「ライオンは猫科の動物だぞ!犬なら狼か狐にしとけよ!」
全員「そこ?」
八期「歌詞も『猫のミケ』とかにしとけよ!」
芹「そんな文句は書いた人に言ってよ!」
八期「後、ライオンも許可さへ取れれば飼えるし!」
全員「飼えるの?」
八期「テレビでやってたよ!日本の家庭で飼える大きな動物はキリンだって!」
全員「キリン飼えるの?」
八期「国か市に許可は要るよ!」
愛海「そりゃ、首長いし、小屋1つ作るのにも場所もお金も掛かるしね」
八期「むしろ、ライオンやワニの方が飼っている人意外と多いぞ!」
全員「マジで?」
八期「テレビで2、3回は見た!」
八姫「あんたの、2、3回は宛に成らん!」
町子「でも、ライオンやワニって飼えるんだね!」
愛海「でも、大きい動物や肉食動物や人に大きな危害を加える動物は国や市に許可を取ったり、たしか種類によっては免許要るんじゃないかな?」
希「お金なんて1000万位の話じゃない?」
八期「たしか、ライオン1頭約800万円だったかな?」
希「意外と安い!」
子「いやいや私達のお金で飼えるわけ無いよ!」
グレーテル「ってかどんな奴が飼うんだよ!」
葉月「普通は動物園だろ?」
全員「ああ!」
八期「話戻るけど、2番もおかしいじゃん!」
零「たしか『ママが子供に成っちゃって私が代わりにお母さん』だよね?」
和「どこがおかしいんですか?」
エル「子供の夢らしくて良いよね!」
八期「お姉さんの間違いだろ!」
バタン!
芹「夢がないわね!」
八期「だって想像してみろよ!こんな想像するのって何歳くらいだ?」
希「それは勿論5歳とか6歳!あっ!」
子「でも、小学生でも・・・」
八期「はい、結ちゃん、平江ちゃん!自分のお母さんが今の時間帯で子供に成ったらどう思う?驚く以外で!」
平江「ええっと・・・」
結「お姉さんに成ったですね!」
八期「当たり前だよ!願う子供が子供なら、お母さんに成れるわけ無いんだよ!むしろ二十歳でこんな夢願う人間居ねえよ!大半、親孝行のために、何かプレゼントするのが普通だよ!」
零「ごもっとも!」
愛「確かに、客観的に見てもお姉さんにしか成らない!」
明「冷静に考えても、何の知識もないのにお母さん出来ないね!」
奈々「あの皆さん、歌を現実に置き換えないで下さい!」
紫「ってか、ママとかパパが子供に成るって、もうそれ介護だよ!子供のように何も出来ないから手伝う、介護だよ!」
和「そんなことに成りたくはないですね」
蓮「現実持ってこないで!」
八期「それで3番が『サンタクロース捕まえて家だけ毎晩クリスマス』だよな!」
恵梨香「何ですか?まさかサンタクロースなんてこの世に居ないとか言うんですか?」
和「恵梨香さんはサンタを信じてるんですか?」
恵梨香「そんな子供騙し信じるわけないじゃないですか!」
愛「えっ?サンタクロースは居るでしょ!」
杏「そうだよ!そんなこと言ってると恵梨香ちゃんプレゼント貰えないよ!」
明「下手したら、黒サンタが来て、嫌がらせされるよ!」
蓮「えっ?3人ともサンタが居ると思ってるの?」
エル「えっ?居るよね?毎年弟達と楽しみにしてるよ!」
青奈「いやいや、流石にそんなこと信じる年では?」
希「サンタは居るよ!夢を壊さないで!」←純粋
子「そうだよ!希ちゃんの言う通りだよ!」←乗ってあげてる
愛海「そうそう!子供の夢は壊したらダメ!」
八姫「現実見てくださいよ!」
葉月「そうだぞ!八期言ってやれ!サンタクロースなんて居ないって!」
八期「はあ?サンタクロースはヨーロッパに居るんだろ?」
信じてないメンバー『コイツもピュアか!』
希「そうなの!ヨーロッパのどの辺?」
子「希ちゃん?」
八期「たしか、アイスランドとかスゥーデンかノルウェーに居るって聞いたことあるよ!」
杏「えっ、私はフィンランドって聞いたよ!」
明「あたしも!」
愛「私も!」
町子「たしか、お金持ちじゃないとプレゼントくれないんだよね?」
全員「えっ?」
町子「えっ?私ずっとお父さんから『サンタクロースはお金持ちの家にしか来ない』って聞いたけど・・・」
八期「違うよ!良い子にしてた子供の元に来るんだよ!」
町子「でも、私の家毎年来なかったよ!まあ、来なくても良かったけど・・・」
芹「それで何がおかしいのさ?」
八期「だって普通に考えたら分かるじゃん!」
全員「えっ?」
八期「サンタクロース捕まえて毎晩クリスマスさせるんだよ!」
全員「うんうん」
八期「それって完全に拉致監禁と恐喝じゃん!」
秀喜「確かに!その通りだ!」
葉月「いやいや、リアルに考えるなよ!」
八期「そもそも、そんな悪質なこと考える家にサンタなんて来るかよ!」
明「それもそうだ!サンタは良い子にしてた子供の元に来るんだから!」
愛「そもそも夜更かししてる時点で終わってる!」
全員「確かに」
八期「それに毎日クリスマスやって楽しいか?飽きるわ!」
紫「まあ、そうだね・・・」
杏「こう言う楽しい行事は1年に何回かあるから楽しみって思うんだもんね」
蓮「毎日合ったら、お店も只じゃ済まないわ!」
金「学校で言う、遠足も毎日合ったら、もうそれ登山か軍事訓練ですよ!」
零「冷静に考えると、楽しめる人と楽しめない人が大きく分かれるよね」
八期「それで最後は『魔法使いと兄弟で困った時にはちちんぷいぷいのぷい!』」
奈々「まず最初に言いたいのは?」
八期「兄弟じゃなくて家族だろ!」
全員「そこ!」
八期「だって、魔法だって親から子に受け継がれるんだから、何で兄弟なんだよ!」
蓮「やっぱり魔女のイメージから女の兄弟だったり?」
八期「だったら姉妹で良いじゃん!」
蓮「語呂悪いじゃん!」
エル「男の子だけど、上か下にお姉さんか妹が居たり・・・」
八期「だったら兄弟じゃなくて、姉弟又は兄妹だろ!」
全員「そう読むの!」
八期「それに魔法に頼るなよ!自分の手でなんとか出来んのか?」
芹「あんただってほとんど出来てないじゃない!」
零「出来ないから魔法なんだよ!」
希「まあ、なんでも魔法に頼るのもダメだけどね!」
八期「後、呪文だけどさあ『ちちんぷいぷいのぷい!』だけど・・・」
八姫「呪文の代表と言ったら子供の使いやすさで言えば定番よね!」
八期「古くない?」
葉月「それはお前の気持ちだろ!」
青奈「逆に何が新しいと思うの?」
八期「分かんない!」
子「じゃあ『アブラカタブラ』は?」
八期「それもっと古いと思う!」
愛海「ナンマイドーヤは?」
八期「初めて聞いたよ!」
結「痛いの痛いの飛んでけ!」
八期「懐かしいな!でもってそれ呪文なの?」
希「呪文でしょ!」
ヘンゼル「祈りで言ったら『なんまいだぶ、なんまいだぶ』」
八期「縁起悪いわ!」
金「雷避けで『くわばら、くわばら』」
八期「誰呼んでる?」
蓮「私は『テクマクマヤコンテクマクマヤコン!』」
八期「あんた何年生まれだよ!」
蓮「お母さんがファンだったのよ!」
エル「私も1つ!『ビビデバビデブー!』」
八期「それ呪文だったの?」
奈々「逆になんだと?」
八期「インを踏んでたのかと・・・、てか何の呪文?」
エル「『シンデレラ』に出てくる魔女が掛けた呪文!」
全員「マジで!」
愛「私は『ピーリカピリララポポリナペーペルト!』」
結菜「微妙な世代来ましたね!」
八姫「あんたが思う最新の呪文は?」
八期「う~ん、『ラステルマギステル』かな?」
明「それも微妙な時代!」
なんだかんだ仲の良いアイドル研究部とスクールアイドル同好会であった。
- Re: ナンバーズ8 ( No.373 )
- 日時: 2024/02/06 22:44
- 名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)
371話・クリスマスを巡る揉め事・・・①
生徒会室
香「12月入っていよいよ今年も終わりね!」
零「まあ、私はその前の一大イベントが楽しみだな!」
薺「何ですか?」
零「クリスマスよ!クリスマス!妹達も楽しみでね!」
秀喜「たしか当日にはクリスマスライブやるんだよな?」
芹「そう決めたよね?」
薺「同好会の皆さんもやるそうですよ!」
秀喜「八期、クリスマスにやるライブのセンターは決まってるのか?」
八期「うん、本人にはもう伝えてる!」
薺「研究部って変わってますよね、ライブのセンターを毎回変えてるって!センターって責任重大なポジションの筈なのに・・・」
八期「皆で楽しむ為に、個性を出させる、それが研究部だよ!どうせ誰がやろうと審査員なんか宛に成らねえし!」
薺「あなたは審査員をなんだと思ってるんですか?」
八期「ただ自分の好みや世間の噂だけ聞いて、何も考えず、適当に高得点付ける気まぐれや!」
薺「全国の審査員に謝ってください!」
八期「嫌だね!何を持ってそれがよ良いのかなんて人それぞれじゃないか!だけど信じれる審査員もいる」
薺「どんな人ですか?」
八期「自分の心情を読んだ審査員『こんな気持ちでやってる』とか『ここで誤魔化した』とか『間違えた』と言われてその通りだった時!何一つ言い返せないから!」
零「本音は?」
八期「同じ人がずっとセンターは見てて飽きると思うから!」
薺「客観的な意見だったんですか?!」
八期「とあるゲームを見てて、主人公がセンターのライブよりも主人公以外のメンバーがセンターの方が面白いって感じて!ってか主人公なんてどこ立ってても十分目立つし!」
薺「そんな理由が、私てっきり『センターだろうと他のポジションだろうと同じ』って言うのかと・・・」
八期「それも合ったが、実際立って痛い目見た!」
薺「あっ、失敗して怖くなったんですか?」
八期「後ろが見えないことを知った!」
バタン!
薺「どういう意味ですか!?」
八期「だから、1番前に立つと自分より後ろのメンバーが見えないから間違えられないんだよ!隣を見ようにも一歩後ろだし!後ろだと、少し忘れても前に誰か居るから思い出せるし!」
薺「ああ、確かに!」
八期「まあ、僕は基本後ろが良いかな?」
薺「あなたに闘争心と言うものは無いんですか?!」
八期「無い!だって燃やしたって、理不尽に切られるだけなんだから!」
薺「先生も信じられないと?」
八期「見た目に関しては全面的に無理!よっぽどおかしくない限り!100%選ばれないんなら最初から皆で回した方が面白いんだよ!」
薺「なんてメチャクチャな・・・」
芹「そうしないと自分を抑えられないの!」
秀喜「過去に目視の判定で審判ぼこぼこにしたからな!」
薺「聞きましたね」
零「それにクラスでやるコンテストやオーディションは1票も入らないから『友達贔屓』とか『最初から選ぶ気無い』とか文句言ってたし!」
香「まあ、それは紛れもない事実だけどね!」
薺「そうなんですか?」
香「だから八期自身それに怒りを起こさないように制御するためには、最初から『ダメで元々』って思いながらやらなきゃダメなの!」
芹「まあ、どうせうちは勝てば当然嬉しいけど、負けても勝ちに行こうとしてないんだから、気持ちの整理が付くわ!」
零「だって本気で勝負なんかしてない!ただライブを楽しむだけでやってるのだから!」
留「一般的にアイドルは人気、ダンスは上手さで決まりますが?」
八期「そんな人の価値観で決めてちゃ楽しくないよ!僕らは個性でセンターを決めてる」
留「個性ですか、どんな感じですか?」
秀喜「俺らもそのさじ加減を知らないんだよな!」
零「何を基準に決めてるの?」
八期「歌のテーマに1番近い人だよ!」
芹「でも、運動会の時、運動神経の悪い平江ちゃん使ってたじゃない!普通は運動神経抜群の金でしょ!」
八期「そんなんじゃ、運動会は運動神経のイイ人だけの頼みに成るじゃん!僕は運動神経が悪い人も楽しめる運動会を伝えたかった!だから敢えて運動神経の悪いよしちゃんにしたんだよ!」
零「成る程!」
秀喜「確かに、運動神経の悪い人からしたら運動会なんて足手まといの役立たず扱い受けて楽しくないもんな!」
薺「となると、クリスマスライブのセンターは誰に成ったんですか?」
八期「まっちゃん!」
薺「まっちゃん?」
八期「高3の田畑町子ちゃん!これは絶対だし、本人も了承してる!」
理珠「そう言えばクリスマスで思い出したのですが、そのクリスマスでとある要望がありましたよ!」
零「何々?」
理珠「クリスマスパーティーを復活させて欲しいと!」
留「良い要望ですね!」
理珠「同じ要望が1000通以上も!」
留「ここぞとばかりに!」
理珠「何人かは同じ筆跡です!」
留「待てずに2枚以上出してる!」
芹「そう言えば、この町ってクリスマスをやって良いのが12月の23日までなのよね!」
零「そうなの!知らなかった!」
秀喜「なぜだかは知らないがそう言うルールに成ったんだよな!しかも学校もこれに乗っ取って、もう何年もクリスマス回をやってない!」
葉月「いや、普通の学校は学童クラブ以外やらないから!クリスマス辺りから冬休みだから!」
零「そうだった」
芹「でも、当日にクリスマス出来ないのはなんか嫌だな!」
金「私それ聞いたことある!」
全員「えっ?」
金「お姉ちゃんが言うには、クリスマス・イブとクリスマス当日にクリスマス関連の事をやるとクリスマス荒らしが出て、クリスマス関連の物を壊しちゃうんだって!」
全員「ええっ!!!!」
薺「なんてはた迷惑な!」
葉月「捕まらないのか?」
金「当時は少年法にも引っ掛からない幼い女の子だったから!」
芹「そんな小さかったの?」
金「その結果当時の市長さんの説得で12月24日と12月25日にクリスマス関連の物を出さなければなにもしないと言う条件で和解したんだって!」
秀喜「それが今も続いてるから?」
薺「犯人はまだ分かってないから?」
金「いいえ、クリスマス荒らしは当時のカラーズの助奈さんだったの!まあ、色々あって、今はクリスマスライブと言っておきながら自分のバースデーライブをやってる!」
留「それって?」
金「実は助奈さんはクリスマスが誕生日で、なかなか祝ってくれなかったんだって!だからクリスマスによって自分の誕生日が霞んだことを妬んで、でも今はカラーズの人達にお祝いして貰ってるから・・・、2時間だけクリスマスライブその後に3時間自分のバースデーライブをいれて!それにその助奈さんは今高2だから・・・」
薺「やるとしても高等部ってことですか?」
金「そうだと思うよ!まあ、向こうはサービスで当日誕生日の人も同時に祝ってくれるんだって!中には抽選で10人の人達はバースデーソングも歌ってくれたり!」
秀喜「盛大だな!」
金「だから、助奈さんが卒業して居ない今クリスマスパーティーと言うクリスマスライブ復活のチャンスなんですよ!この街でクリスマスパーティー復帰なら9年ぶりですよ!」
零「そんなにやってなかったんだ!」
薺「会長、是非クリスマスパーティー&クリスマスライブ復活をしましょう!皆喜びますよ!」
八期「生憎だけど、僕もカラーズの助奈さんの事情は一お姉ちゃんや二お兄ちゃんから聞いてるんだ!」
全員「えっ?」
八期「それに、僕はクリスマスライブはしなくて良いと思ってる!」
全員「えっ?!!!!」
八期「だから、クリスマスライブの復活は認められない!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.374 )
- 日時: 2024/02/07 22:01
- 名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)
372話・クリスマスを巡る揉め事・・・②
部室
八姫「と言うわけでクリスマスライブに向けてのフォーメーション及び衣装の話し合いをしていくけど、何かある人?」
青奈「はい!やっぱりクリスマスなんだからサンタコスが良いと思う!後男子はトナカイとか?」
ヘンゼル「ええっ!俺は嫌だよ!女子も誰かやれよ!お前もトナカイやりたくないよな!八期?」
八期「うん、嫌だね!」
青奈「ノリ悪」
八期「いや、今回はサンタはおろかクリスマスに関連するものは無しで行こうって決めてる」
子「まさかの断言!」
愛海「本気で言ってるの?」
八期「うん、今回はそう言うテーマで行くよ!」
グレーテル「おい、何が合ったんだよ?クリスマス無しか?」
結「先輩方も何か言ってくださいよ!」
芹「リーダー絶対命令だから・・・」
葉月「言ったってひっくり返るわけないじゃん!」
金「ちょっと!諦めないでよ!ねえ!零!何とかしてよ!」
零「今回ばかりは無理!説得の材料がないよ!」
愛海「零ちゃんがダメなら・・・」
子「あっ、のぞみん!のぞみんからも何か言ってあげてよ!」
希「無理だね、私は八君が言いたいこと知ってるから!今回の事は賛成よ!」
グレーテル「他には町子!お前からも何か言ってくれないか!」
町子「嫌よ!私はこれが良いの!」
青奈「なんでよ!12月のテーマソングって言ったらクリスマスなのに、クリスマスソングが歌えないってある?」
町子「勘違いしないで!これは八期君がクリスマスソングを自らしたくないって話じゃなくて、私が彼にお願いしたの!」
全員「えっ?ええっ!!!!」
芹「嘘!」
葉月「町子が・・・」
八姫「お願いした?」
八期「今回のセンターはまっちゃんなんだから!まっちゃんの意見優先だろう!だから!後他言厳禁ね!」
全員「ええっ!!!!」
次の日
生徒会室
トントントン
八期「はい!どうぞ!」
ガラガラ
有「失礼します!」
零「あっ、有じゃない!どうしたの?」
有「これはいじめじゃないから!」
八期「そう言うのは自分の要件言ってからにしろ!」
有「クリスマスパーティー禁止を撤回してください!」
八期「あのな、この町はもう9年もクリスマスを当日にやってないんだぞ!」
有「どういう意味ですか?」
八期「僕が別に『クリスマスなんか禁止だ!』って言った訳じゃないって言ってんだよ!」
悠真「そうでなくても何とかしてくれよ!むしろ俺らは9年も我慢してきたんだぞ!もうクリスマス荒らしは卒業したし、復活させるならお前の絶対命令のある今がチャンスなんだ!」
八期「なんだよ、結局僕の権力目当てかよ!だからお前らはいつまで経ってもいじめレベル4なんだよ!一部除いて!」
流「何よ!何が言いたいの?」
八期「クリスマスパーティーを復活させたいのなら、なぜクリスマスパーティーをイブと当日に禁止に成ったのかを考えてから文句言えよ!」
陽斗「それはあれだろ?クリスマスって言ったら恋人とか家族で過ごすけど、クリスマス荒らしはそんな家族や恋人が居ない、又は恋人を別の人に取られたとか、振られたとかで妬んで壊したんだろ!」
八期「ダメだな!お前、性格暴君だな!」
陽斗「何だと!」
八期「仮にそれが理由だったらとっくに復活してるよ!僕はクリスマス荒らしがクリスマスを壊したら理由を聞いて、深刻な理由だと思ったから同情して、やらない方が良いって判断したんだよ!」
2-D生徒「えっ?」
八期「そんなにクリスマスパーティーがしたいなら家でこっそりやるか、深刻な理由見付けて解決してみると言うのならいくらでもやってやるよ!」
2-D教室
ガラガラ
朝子「どうだった?」
有「ダメでした!」
春奈「あの会長!頑固なんだから!一発殴ったやろうかしら?」
江子「そんなことしたら一発レベル9ですよ!」
刹那「春奈、抑えて、抑えて・・・」
心乃枝「何て言ってたん?」
悠真「『クリスマスパーティーを禁止に成ったのかを考えてから文句言え』って言われたな」
流「他には『やらない方が良いって思ったから復活しない』って言ってたわ」
陽斗「クリスマスに家族か、恋人と過ごせない又は恋人を取られたとか振られたって言ってみたけど、『それが理由ならとっくに復活してる』って言われた」
流「ママ~!どうにかならない?」
陽斗「もう頼れるのはママしか居ないんだよ!」
絵里「ママ、なんかアイデアないのか?」
寿美鈴「あの、私はあなた方のお母さんではないんですが・・・」
恵花「ママ!クリスマスパーティーしたいよ!」
恵子「ママ!どうにか成らない?」
寿美鈴「そう言われても・・・」
有「四葉さんでも無理ですか・・・」
寿美鈴「情報が足りなすぎよ!せめて会長が何に恐れてるとか、何を守りたいのかってものが分かれば解決の糸口が分かっていくと思うんだけど・・・」
全員「う~ん・・・」
一輝「クリスマスって本当に大事なのかな?」
全員「えっ?」
楓「一輝?」
一輝「クリスマスって行事は本当に皆が喜び、皆が幸せに成るものなのかな?」
朝子「あんたバカ?クリスマスをやって悲しむ人が居るわけないでしょ!」
燕「朝子さん待ってください!」
朝子「何?」
燕「別にクリスマスだからと言って全員が全員楽しいとは限りませんよ!」
江子「それに、第一次世界大戦の時なんか悲惨なクリスマスでしたから!」
雄樹「そうか、人によってはクリスマスを楽しめない人も居るのか!」
悠真「まあ、うちもかつては寂しいクリスマスだったよ!一枚のクッキーに蝋燭立てて、歌って、火消して、皆でクッキーを細かく分けて・・・」
流「重いから止めて!」
千桜「それに世間は平日だし、仮に土日でも、その日に働いてる人が居ることは確実だよな?」
陽斗「でもよ、俺はそれを会長に言ったぜ!恋人や家族と過ごせない人の嫉妬とか!」
モア「では、会長が恐れてること又は守りたいものとは?」
楓「一輝?あんたなんか知ってるんじゃない?」
一輝「知らないよ」
楓「嘘だ!知ってそうな顔してるじゃん!」
一輝「これが正解かは分からないけど僕、1度だけ八期から教えてもらった事があるんだ!」
朝子「何よそれ?」
心乃枝「教えてくれる?」
一輝「うん、漫画や教材とかで、12月生まれの人、特に12月24日のクリスマス・イブと12月25日のクリスマス当日の誕生日の人は周りや家族にクリスマスと一緒に纏めて祝われるか、そもそも誕生日を祝って貰えないらしいんだ!」
全員「そうなの?」
一輝「うん、実際八期が好きな男性アイドルグループにクリスマス・イブに誕生日の人が居たんだけど、その人が自身がレギュラーとして出演する番組の悩み相談の企画で、クリスマス・イブに自分の誕生日を家族すら祝って貰えなくて悲しかったってぼやいてるのをテレビで見たって言ってた!」
楓「そうなんだ・・・」
悠真「なんか俺んちより可哀想!」
流「そっか、12月生まれって一緒にされる人多いんだ!」
有「1年に1度主役に成れる日に可哀想・・・」
一輝「多分、八期はその人達の為を思ってクリスマスをしないって言ってるんじゃないかな?」
寿美鈴「成る程、それは一理ありますね!」
朝子「あの、会長が?ナイナイ!絶対命令を持つ権力者だよ!」
一輝「じゃあ、八期が自分の為に絶対命令を使ったことある?」
朝子「それでコンテスト潰したり、ドッキリ企画部追い出したりしたじゃない!」
一輝「ドッキリはターゲットにされた人が嫌な思いをするから、コンテストは友達贔屓が発生して正確なジャッジがされてないから!いずれも自分の為じゃない!
ここに居るみんなの為である!」
春奈「でも、人によっては性格が暴君に見えなくもない?」
一輝「そうかもしれない、でもいじめに敏感な八期としては僕は好判断だと思ってる」
朝子「あんた会長の味方なの?」
一輝「僕はあくまで僕の意見を言ってるだけだよ!少なくとも悪いようにしないことは親友だから分かる」
寿美鈴「朝子さん、私達だけで揉めていてもなにも始まりません!他の人とも協力して、クリスマス・イブとクリスマス当日の誕生日の人も楽しめるパーティーを考えていかないと!」
有「そうですね、窪君と四葉さんの言う通りです!皆さん、1度他のクラスにもクリスマス・イブとクリスマス当日誕生日の人に配慮したクリスマスパーティーを考えるために、アンケートととか情報交換して一緒に考えて行きませんか?」
2-D生徒達「オー!(賛成!)」
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