二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.383 )
日時: 2024/03/05 21:13
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

381話・義理チョコでプチ騒動!

香「は~い!皆バレンタインでそわそわして居る人も居るけど、チョコレート渡すのは放課後ね!」

全員「ええっ!」

香「休憩時間に渡して、騒動が起きたら困るもの!
  ましてや、授業中に食べるバカも居たし!」

全員「は~い!」

香「ちなみに、先生も皆の分持ってきたから!」

全員「えっ?」

香「あっ!女子は友に成るから明後日ね!」

女子生徒達「は~い!」

明「先生は本命居たりするんですか?」

香「居ません!亡くなった旦那を一途に思ってるので!せいぜい帰って息子に渡します!食べられないけど!」

全員「ハハハハハハ!」

香「まあ、先生同士で渡したり、男の先生や人によっては女の先生に渡すのも良いわよ!ただし中には既婚者もいるから気を付けなさいよ!」

全員「は~い!」

そして放課後
香「さあ、帰る前に、男子は私のチョコが欲しければ帰りの挨拶終わったら教卓に来なさい!渡すから!」

男子達「は~い(やったー!)!先生ありがとう!」

さよならの挨拶の後

香「はい!」

男子1「ありがとうございます」

香「はい!」

男子2「先生ありがとう!」

香「はい!」

男子3「先生サンキュー!」

香「もっとちゃんとお礼言いなさい!先生だから許すけど・・・」

八期←期待の眼差し

香「あっ!」

八期「先生?」

香「八期、あんたは明後日まで待ってくれる?」

八期「えっ?」

香「明後日にちゃんと渡すし、これよりもっと大きいの渡すから!我慢出来るよね?」

八期「貰えるなら・・・」

香「はい!次!」

配り終えた後・・・

香「男子達!チョコ貰ったんだからちゃんとホワイトデーにお返ししなさいよ!でないと通知表に書くからな!」

男子達「は~い!(怖えー!)」

生徒会室
トントントン

八期「はい!どうぞ!」

明「失礼します!八期!」

八期「ああ、明ちゃんどうしたの?」

明「あたし、チョコレートを全校生徒に配るんだけど、1人1人呼べないじゃん?」

八期「そりゃそうだろうな」

明「だから、放送でどこか1ヶ所に男子だけを集めて!」

八期「先生!」

香「まあ、事前に職員室に言ってるから、ここにでもしましょうか?」

ピンポンパンポン!

香「2年Bクラスの完道明さんが全校生徒にチョコを作って持ってきてくれました!欲しい男子達は今すぐ生徒会室前まで来てください!慌てず、走らずゆっくり来てください!全員配り終えるまで待ちますので!急がずゆっくり来てください!」

数分後

八期「長蛇の列だなぁ!」

芹「そんなに貰いたいのね!」

秀喜「そりゃ義理でも貰えないよりは貰えた方が嬉しいだろ!」

明「は~い!1人1袋ね!全校生徒(教師含む)分作ってるから、焦らなくても無くならないよ!はい!」

男子1「ありがとう!」

明「どういたしまして、ハッピーバレンタイン!
  はい!」

男子2「ありがとう!」

明「どういたしまして、ハッピーバレンタイン!」

男子2「やったー!明さんからのチョコだ!」

明「はい!」

男子3「ありがとう・・・」

明「あっ!君はたしかさっき配ったよね?」

男子3「そんな筈は・・・」

香「名簿に斜線引いてるわよ!名前名乗って!」

男子3「すみませんでした!(畜生、2個貰えると思ったのに!)」

数時間後
明「やっと終わったよ!たしか、芹もやってたような?」

香「ええっ、あの子は部室の前でやってるわ!」

八期「あれ?その最後の1つは?」

明「ああ、忘れてた!」

八期←期待の眼差し

明「田中、あんたの分!」

秀喜「あっ!ありがとうな!」

八期「えっ?」

明「あっ、八期、あんたのは無いわけじゃないの!でもそのうち渡すから!もう少し待ってて!大丈夫!必ず渡すから!」

八期「う、うん・・・」

芹「ハー、やっと終わったわ!」

明「芹!そっちも終わったんだね!」

芹「私の親衛隊の人達にも手伝ってもらって、
  と言うか、私は有名人か!って言いたいくらい握手やハグ求められて大変だったわ!」

明「流石学園のマドンナ!」

芹「あっ、そう言えば・・・」

八期『そのチョコって?』

芹「秀喜、あんたの分よ!」

秀喜「ああ、ありがとうな!」

八期「えっ?」

ポロポロポロポロ・・・

香「八期!」

明「ちょっと、何泣いてんのさ!」

八期「皆貰ってるのに、僕だけ・・・、僕だけ・・・」

秀喜「たかが、義理チョコ貰えなかっただけで泣くなよ!」

芹「そうよ!今日は義理チョコ!明日は本命チョコなのよ!むしろ貰えない方が良いの!」

八期「そんなもん貰えるわけ無いじゃん!」

香「あんた、希とかに貰ってない?」

八期「毎年の事だもん!いつも慰められて!」

秀喜「本命1個貰えるだけてもありがたいと思え!本命チョコなんて金メダルみたいな物だろう!」

明「もしかして、1人だけ貰えてないのが仲間外れみたいだから嫌なの?」

八期・コクリ

香「安心しなさい!2日後は友チョコ!感謝を伝えるチョコだから!」

秀喜「義理と友なら友の方が良いだろ?」

八期「確かに・・・」

香「それに義理と友を同じ人に貰うってどうなのよ?嫌でしょ!」

八期「確かに・・・」

明「ほら、もっと希望持とう!義理チョコ以上の感情で貰えるって!」

八期「そ、そんなの・・・」

香「明!八期は人間不信になるほどネガティブなのよ!」

秀喜「いや、人間不信どころか恋愛不信です!」

芹「何があったのよ?」

秀喜「嘘告白やその気があるように思わせるドッキリ!男女、先輩後輩問わずの集団いじめ!」

理珠「後、自分の生き方を見て『好きに成る人など居ない』とご両親に指摘されてること、見た目の判断が出来ない、何を変えれば良いのか分からない等、行動に移せないのも恋愛不信の1つです!」

香「理珠いつの間に!」

理珠「ずっと居ましたよ!」

明「約束する!私が絶対渡すから!」

八期「そんな気遣い良いよ」

明「えっ?」

秀喜「自然に渡されたいんだよ!『仕方無し』とかじゃなく!」

香「あなたもまだまだね!」

理珠「むしろそれだと余計に不信がられます!」

芹「面倒臭いわね」

秀喜「そりゃ行事ごとや野外活動で良い思い出が無いとこうも成るって!」

香「ましてや集団行動が苦手な上、頼りにもされないしね!」

明「ただ、ここで絶対命令で『自分にチョコ渡せ!』とか『バランタインなんて禁止だ!』、『チョコなんて没収だ!』ってことは言わないんだよね!」

香「そう言う正義感は強いからな、『こんなこと言うのは間違ってる』って感じにね!」

明「こりゃ、渡す時はもっとインパクト出さないと嫌われるな!」

香「そうね、ここであなたが嫌われると味方が居なくなるのは私達にとっても八期自身にとってもダメよ!」

パタン

明「あっ、泣き疲れて寝たわ!」

秀喜「おいおい、こんなの誰か見たら嫉妬の塊だぞ!」

八期←明の膝枕で寝てる

香「どうする?もうすぐ最終下校時間よ!」

明「あたしなら抱っこ出来ないことはないですが・・・」

香「やめといたほうが良いわ!周りにバレて画像でも回ったらそれこそいじめがヒートアップするわ!」

秀喜「画像アップだけに?」

香「上手いこと言ったつもりか!」

芹「そこまで上手くないし!」

香「私の車で皆送るわ!皆乗るでしょ?」

4人「先生、ありがとうございます!」

香の車の中
秀喜「よく起きないな!」

芹「今度は完道さんの肩だし・・・」

明「あたしは気にしてないから!別に体触られてる訳じゃないし!」

松本家到着
芹「八期起きなって!」

明「着いたよ!」

八期「うん?えっ?」

楓花「すみませんね!」

香「いえいえ、担任ですから!」

楓花「ごめんなさいお世話に成って!八期お礼言いなさい!」

八期「あっ、明ちゃんありがとう!」

明「兎に角、明日からのバレンタイン信じて期待しなよ!数じゃなく物だから!」

八期「ありがとう」

香「じゃあ、さようなら!」

八期「さようなら!」

秀喜「また、明日な!」

芹「ちゃんと学校来なさいよ!」

ブルル、ブルル!

芹『ハー、私は何であんなの好きに成ったんだろ?』

鞄の中のチョコ

芹『明日、これ渡せるのかしら?』

果たして芹は本命チョコは渡せるのか?

Re: ナンバーズ8 ( No.384 )
日時: 2024/03/06 20:43
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

382話・渡せるか?本命チョコ!(渡せたメンバー)

朝のホームルーム

香「今日はバレンタインデー当日ね!男子も女子もそわそわしてるけど、1つだけ忠告!」

明「何ですか?」

香「本命チョコ貰った人に嫉妬してチョコを奪ったり、個人や集団で殴る蹴るの暴行を加えないように!」

八期「本当に!意味分かんない!バカじゃないの?」

香「暴君タイプはこれだからな!特にナルシスト系がね!皆!自分が加害者に成ることも、そう言うタイプに出くわすことも気を付けなさいよ!何か合ったら先生呼びなさい!
  後、出来るだけ人気ひとけの無い場所は避けてね!」

全員「逆に?!」

香「おすすめは職員室かな?」

秀喜「先生!それだと嫉妬に狂った独身男性教師が成績落としたりすると思います!」

香「男って本当バカね・・・」

放課後
日直「起立!礼!」

全員「さようなら!」

香「はい!さようなら!」

零『よし!今だ!』

青奈「八期!」

香「青奈?」

青奈「ほ~ら、バレンタインのチョコよ!」

八期「ふえっ?」←チョコを加えて

希←ドヤ顔

青奈「キーッ!!!!」

希「どう?お姉ちゃんのチョコは?」

八期「甘い、美味しい!」

希「もう1つは、家帰って食べてね!」

八期「希お姉ちゃん、毎年ありがとう!」

希「どういたしまして!」

青奈「ほら、わかつ・・・」

零「八君!」

青奈「ちょっと!」

零「これ心を込めて作ったの!」

八期「えっ?」

零「それじゃ!」

八期「零ちゃん?」

香「へー、あの零がね・・・」

八期「先生?」

香「あんた、女の子が勇気だして渡したんだから、大切に、味わって食べなさいよ!」

八期「も、も、も、勿論です!」

香「捨てたりしたら許さないからね!」

八期「勿論分かってますが、何で先生が言うんですか?!」

香「後お返し渡さなかったら、矯正学校飛ばすからね!」

八期『絶対的渡さないと!』

青奈「八期!」

八期「あっ、青奈!」

青奈「分かってるな?この意味!」

八期「は、はい!」←チョコを受け取る

青奈「じゃあな!」

香「フフフ、モテモテね!」

八期「そんなモテてませんよ!さようなら!」

香「はい!さようなら!ちゃんと味わって食べて、お返し返しなさいよ!」

八期が歩いていると・・・

トントン

八期「えっ?」

グレーテル「よっ!」

八期「あっ、グレーテル!どうしたの?」

グレーテル「今日はあの日だろ?」

八期「えっ?グレーテルも?」

グレーテル「俺だって女なんだから渡して当然だろう!」

八期「いや、好きな人に渡す物なんだけど・・・」

グレーテル「お前が初めてなんだよ!」

八期「えっ?」

グレーテル「女扱いしてくれたのが!」

八期「うん」

グレーテル「だから、その礼も含めて、受けとれ!」←チョコを出す

八期「あ、ありがとう!」

グレーテル「じゃあな!」

八期「えっ?」

町子「驚かせちゃったね!」

八期「まっちゃん?」

町子「はい!バレンタイン!」

八期「えっ?」

町子「これ作って渡したの初めてだから!」

八期「えっ?」

町子「バレンタインデーに手作りのチョコレート作って渡したのは八期君が初めてだから!」

八期「あっ、ありがとう・・・」

町子「お返し期待してるからね!」

八期『どうしよう、お小遣い足りるかな?こんなことなら手提げバックでも持ってくれば良かった!』

秀喜「おっ、八期じゃねーか!」

八期「ああ、秀喜!相変わらずだね!」

秀喜「ああ、これ全部食べたら鼻血出すか糖尿病に成るな!それにしてもお前も手に一杯!」

八期「いつもは希お姉ちゃんしか貰わないのに何でだろう?」

秀喜「渡した奴らは皆お前の事が好きなんだよ!」

八期「そうなのかな?」

秀喜「でなきゃ、バレンタイン当日に手作りのチョコを渡す女子なんて居るかよ!やっぱり分けると、今日貰ったのが本命チョコってことが1発で分かるから、バレンタインは分けて正解だな!」

八期「そ、そうだね」

秀喜「1日だけだと、義理か友か本命かなんてチョコ見ても絶対分かんないだろうし、貰っただけで、自分の都合の言いように解釈する奴居るからな!」

八期「そうだね、分けた方があげる人にとっても自分の身を守る事に成るね」

秀喜「ビニール袋あげるよ!手持ちはいつか落ちるだろ!」

八期「ありがとう」←袋に入れる

渚「あっ、八期!」

八期「渚?」

渚「あの・・・、私は一応女の子だから・・・」

八期「あっ、ありがとう」

渚「ちゃんと返してね!」

八期「も、勿論!」

理珠「八期!」

八期「り、理珠?もしかして理珠も?」

理珠「私はアンドロイドとはいえ、性別は女子です!
   それにこんなに私の事を大切に思ってくれる方はあなたしか居ません!そのお礼も込めて!
   私はあなたが好きです!たとえアンドロイドと言えど、あなたの寿命が尽きるまでどうか一緒に居てくれますか?」

八期「も、も、勿論だよ!理珠、ありがとう!」

理珠「お返し、期待してますよ!」

八期「あまり、期待しないで!」

理珠が去った後

秀喜「お前やベーな!ロボットにまで好かれてるって!」

八期「知らないよ!」

歩「秀喜!八期!」

2人「ん?」

歩「はい!バレンタインデーのチョコ!」

秀喜「お前は男だろ?」

八期「そうだ!そうだ!」

歩「どこの法律に男が渡してはいけないって法律あるんだよ?」

八期「無いけどさあ!」

恵「あっ、歩ズルいぞ!秀喜!八期!バレンタインデーのチョコだ!」

秀喜「お前も男だろ!」

八期「うんうん」

恵「元だよ!元!今は体質は女なんだ!」

八期「男って分かってるからな・・・」

恵「じゃあいらないのか?」

八期「いります!欲しいです!」

恵「たくよ、素直に受け取れよ!」

ヘンゼル「おっ、八期に秀喜じゃねーか!」

八期「ヘンゼル!」

秀喜「お前もバレンタインのチョコ貰ったのか?」

ヘンゼル「見てみろ!何にも無いんだ!」

八期「そりゃ下心合ったらね」

歩「ヘンゼルの分も作ってきたよ!」

恵「私も!」

ヘンゼル「でも、お前ら男だろ?」

恵「じゃああげない」

歩「右に同じく!」

ヘンゼル「すみません!チョコ下さい!本当お願い!」

恵「まったく、最初からそう言えって!」

歩「そう言う差別から無くした方が良いよ!」

八期「分かってても慣れないんだよな!」

秀喜「むしろ分かってるから慣れないんだよな!」

恵「どういう意味?」

秀喜「お前らが男ってこと知ってるから!」

恵「性同一性障害の人に同じこと言えるのか?」

秀喜「すみません!」

ヘンゼル「秀喜はともかく八期!お前は何人に貰った?」

八期「えっ?渚と歩と恵と理珠を除くと・・・」

歩「うちらを除くな!」

恵「数に入れろ!後渚に失礼だろ!」

八期「貰った順に行くと・・・、
   希お姉ちゃん、零ちゃん、青奈、グレーテル、まっちゃん、渚、理珠、歩、恵の9個かな?」

ヘンゼル「良いなあ!そんなに貰って!俺なんてそこの2人の除いたら0だぞ!」

歩「だからうちらを除くな!」

恵「おい、あげたんだからお返し忘れるなよ!」

八期「はい!勿論、分かってます!」

秀喜「そろそろ最終下校時間じゃね~の?」

八期「早く門を出ないと!」

小走りで下駄箱に向かう一同

ドン!

八期「わあ!」

平江「八期お兄さんすみません!」

八期「平江ちゃん?」

平江「あっ、あっ、あ、あ、あの・・・」

八期「何?」

秀喜「取り敢えず俺らは先帰ってるな!」

歩「気を付けて帰りなよ!」

恵「またね!」

ヘンゼル「おい、秀喜!お前の靴箱の中に何か入ってないか?」

秀喜「本当だ!何々?はっ?スクールアイドル同好会の部室に来いって?今履き替えようと思ったのによ!誰だよ!?」

八期と平江以外がその場を去った後

平江「ええっと・・・」

物陰
結『頑張れ!ヨッシー勇気を出して!』

平江「あの・・・、これを!」

八期「これって?」

平江「は、はっ、はっ、初めて助けて貰った時から好きでした!」

八期「えっ?」

平江「だから、あの時のお礼です!受け取って下さい!」

八期「あっ、ありがとう」←受け取る

平江「そ、それじゃあ!」←手に取ったことを確認して逃げるように去る

八期「えっ?えっ!」

靴を履き替えようとする八期

八期「あれ?手紙だ!」

『八期先輩へ
 アイドル研究部の部室に来てください!』

八期「えっ?アイドル研究部の部室?」

果たして手紙の主は誰なのか?
その続きは『レインボーヒロインズ』で!

Re: ナンバーズ8 ( No.385 )
日時: 2024/03/13 22:10
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

383話・渡せるか?本命チョコ(苦労した人達)
時は少し遡り

芹「はー・・・『持ってきたわ良いけど、どう渡せば?』」

八姫『どう渡せば良いの?最悪家があるけど、もっとロマンチックに・・・、ダメ!絶対手が出て喧嘩に成って意味を成さなくなる!チョコなんて粉々よ!』

一方
子「どうしよう!?一応作ったけど・・・、でも八姫ちゃんに悪いな・・・」

愛海「恋って、難しいな・・・」

金「どうしよう?どうやって渡したら良いかな?そもそも受け取ってくれるのかな?」

愛が八期にチョコを渡した直後

八期「えっと、これはチョコレートだよね?今日は2月の14日だし、手作りっぽいし・・・、えっ?」

金「あっ!『八期の奴意外とモテてるな!本人は全然モテてないとか言ってた癖に!』」

八期「取り敢えず、お返しどうしようかな?」

金『こっちへ来る!』

コンコンコン・・・

金『こっち見ないで!』

コンコンコン・・・

タッタッタッ・・・←階段を降りる八期

金「えっ?『素通り?追い掛けなきゃ!』」

八期「兎に角、貰ったからには必ずお返ししないと・・・」

金「八期!」

八期「ん?」

金「わか、つ、き・・・」

八期「あっ!金ちゃん!どうかした?」

金「こ、これ!」←チョコレートを渡す

八期「えっ?」

金「後は察して!それじゃあ!」

八期「あっ!えっ?えっ!」

コンコンコン・・・

八期「珍しいなあ!今年は大量だ!もう8個目だよ!夢でも見てるのかな?もしくは、好きだけ伝えて、捨てられる?」←恋愛不信

コンコンコン・・・

芹『あっ!あれは、八期!でもどう渡せば?』

八期「好きにも色々あるもんな!芸能人とかスポーツ選手の場合は好きだとか、愛してるって言っても、あくまでその人の人柄と言うか、結婚したいって訳じゃ無いし・・・、だったら結婚まで行かないにしても好きって事?仲間としてなのかな?」

芹『どんだけ恋愛不信なのよ!校門まで先回りしましょう!』

校門
八期「早く帰ろう!」

芹「八期!」

八期「あっ!芹じゃん!何でこんなところに?」

芹「私が居ちゃダメ?」

八期「生真面目な芹がこんな遅くまで居るなんて珍しいなあって、とっくに帰ってる筈だと思ったのに!」

芹「あんたの中の私のイメージはどういう感じなの?」

八期「えっ?人にうるさくて自分に甘い暴君!」

芹「悪かったわね!どうせ私は零や希のように優しくて、女の子らしくありませんよ!」

八期「女子らしくはあるんじゃない?」

芹「はあ?」

八期「女子だからこそ、分かる気持ちを上手く伝えられるところ!男子だけが守られないようにするために、女子生徒達が嫌な想いをせず過ごせるようにって!
   その説明が分かりやすくて上手いし、納得できるから、今絶対命令が役に立ってるんじゃないかな?」

芹「何よ!褒めてるつもり?」

八期「じゃなきゃ何?これが貶してるとでも?芹が上手く僕をサポートしてくれるから僕は絶対命令でも生徒会長が出来るんだよ!」

芹「止めて『反則だよ!』」

八期「えっ?何でも褒めてるんだよ!何が悪いのさ?」

芹「そんなの照れて顔がおかしくなるじゃない!」

八期「成れば?」

芹「その顔を見せるのが嫌なの!『私がコイツを好きなのは、多分皆を公平に平等に見ようとする、皆を楽しませようとする、だけどそれが空回りして信用されなかったり、邪魔者扱いされたり、あっ!私はきっと支えていく方が好きなんだ!リーダーなんかより人をサポートする方が向いてるんだ!』」

八期「それは確かに、嫌だね!表情なんて自分じゃ分からないし、笑われたら恥ずかしいし・・・」

芹「はい!」

八期「えっ?」

芹「言っとくけど、あくまでお礼だから!」

八期「何の?」

芹「色々よ!でなきゃあんたに渡すわけ無いでしょ!」

八期「そ、そうだよね!ハハハ・・・『そうか、皆僕へのお礼だよなぁ・・・』」

芹『バカ!何で絶好のチャンスで素直に好きですって言えないのよ私!バカバカバカ!』

八期「それじゃあまた!」

芹「待って!」

八期「何?」

芹「お返しはいらないから!」

八期「えっ?でも・・・」

芹「本当にいらないから!気にしないで!」

八期「分かった、渡さなくて良いんだね?」

芹「うん!マジでいらない!」

子「八期君!」

八期「えっ?」

子「はい!これ!」

八期「ええっと、これは・・・」

子「まあ、せっちゃんと同じ日頃の感謝かな?」

八期「い、いえ、どういたしまして!いやむしろありがとうはこっちの台詞!」

子「じゃあまたね!」

八期「子ちゃん?行っちゃった・・・、取り敢えず帰るとするか・・・」

駅のホーム
八期「希姉ちゃん、零ちゃん、青奈、グレーテル、まっちゃん、渚、歩、恵、理珠もだろう!あと平江ちゃん!
   更に愛ちゃん、金、芹、子ちゃん!」

愛海「14個も貰ってるの?」

八期「と言っても、うち2人は男だし、1人は曖昧だし、理珠はロボットだし、そもそも皆日頃の感謝なんだろうな!」

愛海「そうとは限らないんじゃない?」

八期「僕を好きに成るなんてあり得ないよ!きっと、貢がされるだけ貢がされて、捨てられるのがオチだよ!」

愛海「それは辛辣過ぎない?」

八期「そうやって騙されてきた男何人居るやら?」

愛海「そうとは限らないと思うけどな!」

八期「でも、結婚詐欺だってあるし・・・」

愛海「本当に好きかもしれないでしょ!」

八期「でも、こんなだらしなくて、見た目の判断が分からない男なんてモテないし・・・」

愛海「逆に、服が汚いってことは真面目に働いてるって印象持てるかもしれないわよ?」

八期「それは漫画の話じゃない?そもそも好きにも色々合ってファンとかの意味もありそう・・・」

愛海「同じ仲間なのに?」

八期「少なくとも愛ちゃんは・・・」

八姫「あんた、同好会は子からも貰ったの?」

八期「わあ!八姫ちゃん!?」

八姫「あのさぁ・・・」

八期「何?」

八姫「私より前に驚く人居るでしょ!」

八期「えっ?」

八姫「何で愛海と背中合わせに会話が成り立ってるのよ?!」

八期「えっ?あっ!愛海ちゃん居たの?」

愛海「今気付いたの?!」

八姫「あんたは普通に入ってたの?」

愛海「あっ!八期君が何か言ってるって!なんかお悩み中ね!」

八期「今年は結構貰って・・・」

愛海「2月14日に渡すってことは本命じゃないの?」

八期「とてもそうには思えない、寂しそうだからとか、運が悪いとか、後々うるさいからとか、皆お礼と言って誤魔化してるんですよ!」

八姫「どんだけ恋愛不信なのよ!」

愛海「でも、逆に言うと好きでもない人にチョコだけでなく物自体渡す人って居るかしら?」

八期「た、確かに!」

愛海「嫌いな人や初対面の人に物を渡すなんて取引先の挨拶か引っ越しの挨拶の時くらいよ!」

八姫「あるのね!そんな事が・・・」

愛海「分からないじゃない?引っ越しした家の隣の人が実は昔いじめられてた人の可能性も無きにしもあらずよ!」

八期「そうですね・・・」

愛海「あっ!電車来た!」

車内
愛海「ねぇ?食べる?」

八期「あっ!チョコレート!」

愛海「八姫ちゃんもどうぞ!」

八期・八姫「ありがとうございます」

愛海「恋もそうだけど、世の中戦争ね!」

八期「はい!受験戦争とか言いますもんね!」

八姫「そもそも運動会とかオリンピックとかって結局争ってるもの!あくまでルール上の話だけど・・・」

愛海「三角関係に良いお話しってあるのかな?」

八期「あるとするなら、正妻が許すことですかね?」

八姫「何で二股前提?」

八期「そういう漫画あるし、やっぱり争うメンバーが許せないと無理でしょ!」

八姫「そうだけど、あんたはハーレムで居たいの?」

八期「日本は重婚できないことくらい知ってるよ!」

愛海「一夫多妻制を認める国ならあるわよ!」

八期「そうだとしても移住はしないよ!」

八姫「ふーん、何で?」

八期「成れた環境でないと嫌だ!特に言語と食料!」

八姫「そう言うのは抜いて考えなさい!」

八期「おかしな話だと思うな!」

八姫「どこが?」

八期「結婚は一対一と言うか、2人以上を愛すること自体おかしいと思う」

愛海「それは日本と言う国の法律に縛られてるからじゃないの?」

2人「えっ?」

愛海「八期君って、最初に教えて貰ったルールを徹底して守る癖があるって先生に聞いたから、多分その考えが邪魔して邪道って思ってるんじゃない?」

八期「それはありますね・・・」

愛海「だったら、この質問も意味ないわね」

八姫「なあんだ!」

愛海「でも、私からしたら、ずっと自分だけを愛して欲しいかな?」←チョコを出す

八姫「それは?」

愛海「私の八期君への気持ちよ!私はこの駅だからまたね!さよなら!」

2人「さよなら!」

プシュー!

八姫「あんたさあ、1人だけを愛して行けるって本気で思ってる?」

八期「無理でしょ!」

八姫「何?愛人が居た方が良いって?」

八期「そうだね、愛人は作るべきでしょ!」

八姫「はあ?バッカじゃないの!」

八期「だって、愛人を作らなきゃ日本は滅びるよ!」

八姫「意味分かんない!愛人作るなんて不潔よ不潔!」

八期「愛人って言っても大人の方じゃないよ!」

八姫「はあ?」

八期「愛人は自分の子供に決まってるじゃん!」

八姫「えっ?ハッ?」

八期「だって、愛人は愛しい人って書くでしょ!」

八姫「そうね」

八期「どこで意味が変わったかは分からないけど、愛人の本当の意味は子供だったんじゃないかな?だって子供は愛する人なんだから!」

八姫「た、確かに・・・」

八期「もし、僕かプロポーズするなら『僕と一緒に愛人を作りましょう!』かな!」

八姫「ちゃんと先に説明しないと皆勘違いするわよ!ってかあんたは子供の作り方分かってる?」

八期「知らない」

八姫「何よ!だったら私が逆プロポーズする時は
  『あなたに子供の作り方教えてあげます!』かしら?」

八期「知ってるの?」

八姫「基礎知識は言えてもその先は言えるか!あと女子に何言わそうとしてる?」

八期「僕も口にしたくはないなあ・・・」

八姫「ふーん、ってあんた本当は知ってるでしょ?」

八期「やったこと無いのに分かるわけ無いじゃん!それに恥ずかしい単語は口にしたくないってことだよ!」

八姫「成る程、男子ならそう言うの興味あると思ってたのに?」

八期「からかわれていじめに遭うのに?」

八姫「あんたはそういう人間でしたね!あっ!乗り換え駅よ!」

乗り換えて

八姫「フー!『もういっそここで渡しちゃおうかしら?』」←鞄からチョコを出そうとする

八期「何それ?」

八姫「『バレた!』ああ、私そびれたチョコよ!」

八期「ふーん」

八姫「食べる?」

八期「良いの?」

八姫「あんたに遠慮がちと言う言葉はないの?」

八期「でないと聞かない!」

八姫「もう良いわよ!はい!全部食べなさい!」

八期「えっ?何で怒ってるの?」

八姫「怒ってない!」

八期「元々誰かに渡すチョコなんじゃ・・・」

八姫「だから良いのよ?」

八期「えっ?」

八姫「察し悪いわね、あんたにあげるものだから今渡したの!」

八期「えっ?ええっ!!」

八姫「早く食べて感想言いなさいよ!あっ!でも、ちゃんとゆっくり味わって食べなさい!」

八期「どっち?」

八姫「食べたきゃ食べれば良いじゃん!」

八期「ゆっくり食べればいいの?早く食べなきゃいけないの?」

八姫「なんでそこで悩むのよ!そんんなのチョコを早く口の中に入れて、ゆっくり味わって食べなさいってことよ!」

八期「分かった、ありがとう・・・」

八姫「初めて作ったから味は保証しないわよ」

八期「甘い、美味しい」

八姫「それは良かった!」

八期「お返し何が良い?」

八姫「自分で考えなさいよ!」

八期「それで文句言われたら怖いし・・・」

八姫「だとしても普通はさりげなく聞くものでしょ!何ダイレクトに普通の会話のように聞いてるのよ!」

八期と八姫の茶番劇は大きな声で行われていたが、あまりにも可愛い過ぎたので生暖かい目で、
『微笑ましい』とか『若いって良いなあ』と思われ、
誰一人怒る客は居なかった。

Re: ナンバーズ8 ( No.386 )
日時: 2024/03/13 22:19
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

384話・ホワイトデー(準備編)

それはホワイトデー前の金曜日の夕方

楓花「八期?」

八期「何?」

楓花「あんた、今年何個チョコレート貰ったんだっけ?」

八期「えっ?たしか、14日に希お姉ちゃん、零ちゃん、青奈、グレーテル、まっちゃん、渚、歩、恵、理珠、愛ちゃん、金、芹、子ちゃん、愛海ちゃん、八姫ちゃん、
   15日に明ちゃん、杏ちゃん、先生、義理としてエルさんにも貰ったかな?」

楓花「ハイハイ、19人に貰ったのね!分かったわ!お返しとか考えてるの?」

八期「チョコレートでも買おうかなって?」

楓花「本当になにも分かってないわね!」

八期「えっ?ダメなの?」

楓花「何か返そうと言う気持ちはOKだけど、渡すものにもちゃんと各々意味があるのよ!」

八期「そうなの?」

楓花「ちなみに、チョコレートだと、『あなたの気持ちをそのままお返しします』って意味よ!」

八期「どう言うこと?」

楓花「つまり、『あなたの想いには答えられません!』っていうお返しの意味に成るの!」

八期「そうなんだ・・・、知らなかった!」

楓花「だから、基本は飴玉を買えば良いけど・・・、ほとんど手作りよね?」

八期「うん」

楓花「あんたに手作りでお返ししたい気持ちがあるのなら、何か作るの手伝うわよ!」

八期「良いの?」

楓花「どうせ、あんた1人にやらせたら来年に成っても出来ないわよ!」

八期「うん、そうだね・・・」

楓花『自覚あるのね』

八期「でも、どんなのが良いの?」

楓花「クッキーだと、『友達』って意味になるから、失礼よね?バームクーヘンやマカロンは難しいから買った方が早いわ!でも、バームクーヘンならホールで1個3000円くらい、マカロンもそれなりにするからなあ・・・、そもそも1個じゃ物足りないし・・・」

八期「1個3000円だとお小遣い無くなるよ!」

楓花「むしろ借金よ!19人分なんてあんたの貯金崩さないと買えないわよ!」

八期「ムリムリ!」

楓花「そこは嘘でも『それでも買う!』くらい言いなさい」

八期「何作れば良い?」

楓花「少しは自分で考えたらどうなの?」

八期「考えたら今頃買いに行ってるよ!」

楓花「それもそうね」

八期「でも、買った後にあーだこーだ言われるから、買いに行きたくない!」

楓花「四美!」

四美「何?」

楓花「家でも作れる、ホワイトデーに渡せるお菓子何か無い?」

四美「家でも作れるホワイトデーのお菓子か・・・」

カタカタカタカタ・・・

四美「あっ、カップケーキなんてどう?」

楓花「良いわね、それで意味は?」

四美「『特別な人』だよ!」

楓花「尚更良いじゃない!カップケーキなら私も作ったことあるし、そうだわ!ついでに二や三氏達も呼びましょう!人数は多い方が早く終わる筈よ!」

お昼時

楓花「さあ、あんた達!今年も沢山貰ったそうね?」

二「沢山って、いつものメンバーだし、12個だし、内1個実姉だし!」

三氏「俺だって3個だけだぞ!四美除いて!」

楓花「まあまあ、どうせ返さないといけないんだから、今年はカップケーキ一緒に作るわよ!」

4人「ハーイ!」

八期「材料はちゃんとある?」

楓花「無かったら、2・3に買いに行かすから!」

二・三氏「俺らが行くの?」

楓花「力持ちと情報察知の良いのが何言ってるの?それにメインは八期のホワイトデーだから、居て貰わないと困るのよ!」

三氏「俺らついでかよ!」

楓花「八期、どんなカップケーキにしたい?」

八期「う~ん・・・」

楓花「あんたの好きな感じで良いのよ」

八期「良いの?」

楓花「そもそもカップケーキが嫌いな人を探す方が難しいわよ!よっぽど変な物入れない限りは生地の味が大事なのよ!」

八期「じゃあ、チョコチップが入ってるカップケーキにしたい!」

楓花「はい!分かったわ!さあ、材料は・・・」

材料
無塩バター・100g

砂糖・100g

溶き卵(Mサイズ)・2個

薄力粉・150g

ベーキングパウダー・3g

チョコチップ・50g

楓花「これで、6個出来るのね!じゃあ、1人6個ずつだから・・・、200~300くらい作れば余裕で渡せるわね!」

六生「そんな作るの?」

楓花「何言ってるのよ!残りはおやつにでもすれば、一週間くらいでなくなるわよ!」

二「そうだな!」

楓花「卵は余裕ね!薄力粉もベーキングパウダーも余裕!砂糖とバターもストックがあるから・・・、
   はい!二!これでチョコチップ買ってきて!」

二「俺かよ!」

楓花「どうせあんたじゃ足手まといなんだし!」

二「それは八期もじゃん!」

楓花「八期が調理しないと何のためのホワイトデーよ?」

二「俺は?」

楓花「つべこべ言わず行く!お釣りはあげるから!」

二「量は?」

楓花「5000円で買えるだけ!」

二「ハーイ!」

楓花「さあまずはオーブンを170℃に余熱して!」

三氏「薄力粉は振るっておくんだよな?」

楓花「そうそう!流石物知り三氏!」

三氏「無塩バターは常温に戻して、型にグラシン紙を敷いておいて・・・」

楓花「あまりやりすぎないで!弟達の出番がなくなるから!」

三氏「分かった!」

1・ボウルに無塩バターと砂糖を入れ、泡立て器で白っぽくなるまで混ぜ合わせる。

楓花「これは簡単よね!八期、バターと砂糖を入れて白っぽくなるまで混ぜて!」

八期「ハーイ!」

カシャカシャカシャカシャ・・・

八期「全然白くならないな・・・」

三氏「そう簡単には白くならないって!」

八期「まだかな?」

三氏「もっと根気よくやったら?」

ガチャン!

全員「あっ!」

楓花「三氏!」

八期「ごめんなさい」

三氏「俺のせい?」

楓花「あんたが『根気よく』何て言うから力入れ過ぎたんじゃない!」

2・溶き卵を3回に分けて入れ、泡立て器で混ぜ合わせる。

八期「えっと、3回に分けるんだね!」

ごそごそ・・・

六生「何やってんだ?」

八期「よいショット!」

三氏「何で別のお椀に分けてるんだよ?!」

八期「だって3回に分けるって書いてあるから!等分ってことじゃないの?」

三氏「そんなの適当で良いんだよ!適当で!」

楓花「ダメよ!適当何て言ったら!」

三氏「何でさ!」

楓花「そう言う時は『大体』って言いなさい!メチャクチャに成るじゃない!」

八期「あれ?なんか少なくなった!」

楓花「ホラ!」

3・薄力粉とベーキングパウダーを入れ、ゴムベラでサックリ切るように混ぜ合わせる。

八期「それっ!」

べちゃっ!

八期「それっ!」

べちゃっ!

楓花「侍じゃないのよ!ボウルを本気で切るようなことは止めて!」

ガチャン

二「ただいまって、何だ?こりゃ!」

4・チョコチップを入れて混ぜ合わせ、全体に馴染んだら、型に入れる。

ボトボトボトボト・・・

三氏「えらいゆっくりだな」

二「コイツは慎重派だから!」

六生「何時間掛かるんだろ?」

楓花「二もこんな感じよ!」

二「えっ?」

5・170℃のオーブンで20分程焼き、ほんのりと焼き色が付いたら完成

八期「よし!後は待つだけだね!」

楓花「なわけ無いでしょ!」

八期「えっ?」

二「今焼いてるのは1人分!」

三氏「これ焼いてる間に・・・」

六生「次の分作らないといつまでたっても終わらないぞ!」

楓花「後、皆!心を込めてね!」

八期「どんな感じに?」

楓花「食べてくれる人の顔を想像してよ!」

二『早ちゃん・・・』

三氏『三ちゃん・・・』

六生『六海ちゃん・・・』

八期「う~ん・・・」

二「居ねえのかよ?」

八期「居るには居るけど・・・」

三氏「言ってみろよ!」

八期「言えない!」

六生「何だ?妄想上の彼女か?」

八期「違うし!」

二「取り敢えず1人6個ずつならかためて纏めておこうぜ!」

三氏「そうだな!それで八期は何人に渡すんだ?」

八期「18人だよ!」

楓花「理珠は?」

八期「理珠含めてだよ!」

4人「えっ?」

楓花「あんた、1人だけお返しあげないの?」

八期「うん!芹だけ本人が『いらない』って言ってたから!」

六生「バカだなあ!」

八期「なんでさあ?!」

三氏「本当にお前は女心が分かってないなあ!」

八期「どう言うこと?」

楓花「そうよ!それは『欲しい』ってことよ!」

二「そもそも、バレンタインあげてお返しを貰わない人間がどこに居るんだよ!」

八期「結構念押しされたよ!」

楓花「たとえそうだったとしても、貰ったら、そのお礼はするのが礼儀でしょ!ちゃんとお返ししなさい!」

八期「は~い」

そんなこんなでカップケーキを合計300個焼いたナンバーズの男達!
果たして、八期が思う本命は一体誰なのか?
それはまだ謎である。
しかし、このお返しを巡って騒動が起きるなど誰も予想していなかった!

Re: ナンバーズ8 ( No.387 )
日時: 2024/03/15 22:34
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

ガバッ!

芹「何するのよ!」

八期「お前なんかに、2度とお返しなんかしねえ!」

385話・ホワイトデー騒動・・・①

時は少し遡る


八姫「おはよう」

真央「おはよう!顔洗ってらっしゃい!」

八姫「は~い・・・」

顔を洗った後・・・

ガチャン!

八期「八姫ちゃん!」

八姫「うわあ、いきなり何よ?」

八期「あっ、これ!バレンタインのお返し!今日ホワイトデーだから・・・」

八姫「ああ、ありがとうね・・・、ってか何で朝早く?」

八期「忘れないうちに・・・」

八姫「貰うのは良いけど、もっとロマンチックに渡しなさいよ!」

真央「贅沢言わない!」

ガチャン!

零「おはよう」

八期「あっ、零ちゃん!これホワイトデー!」

零「うわあ、ありがとう!なんだろう?」

真央「2人とも、朝御飯食べてから食べたら?」

八姫「は~い!」

零「分かりました」

四美「八期、『ホワイトデー』とか『バレンタインのお返し』と言わず、『ハッピーホワイトデー』とかいったら?」

零「あっ、そっちの方が良かった!」

八姫「確かに!」

八期「ハッピーホワイトデー!」

八姫「遅いわ!」

ガチャン!

グレーテル「おはよう!」

八期「ハッピーホワイトデー!」

グレーテル「うわあ、何だ?」

八期「あっ、間違えた!グレーテルのはこっちだった!」

グレーテル「なんだよ?一体なんだ?」

八期「まあ、開けてみて!」

グレーテル「開けるのか?」

零「私も開けちゃおう!」

開けてみると・・・

零「あっ、カップケーキだ!」

八姫「ねぇ?これって皆同じ?」

八期「基本は!グレーテルだけ例外!」

八姫「もしかしてあんたグレーテルの事が?」

グレーテル「なんだこれ?野菜とかハムとかチーズが挟んであるな!」

八期「グレーテル甘い物食べられないでしょ!だから、サラダサンド風にしてみた!生地も砂糖は一切使ってないよ!」

グレーテル「ありがとうな!」

ガチャン

理珠「おはようございます!」

八期「あっ!理珠、ハッピーホワイトデー!」

理珠「ありがとうございます!」

開けて

理珠「カップケーキ?意味は『特別な人』?えっ?」

八姫「心配しなくても、8のメンバー全員これだから!」

零「ロボットとか関係無いよ!」

理珠「そうですか、ありがとうございます!早速頂きます!」

パクっ

理珠「う~ん、愛の味がします!」

八期「本当に?」

八姫・グレーテル『するわけ無いじゃん(だろ)!』

楓花「生地が残ってたから、今日の朝御飯はパイシューよ!」

4人「オオッ!頂きます!」

食べ終わり

八姫「ああ、やっぱり食後にデザートは欠かせないわよね?」

零「うんうん」

八姫「聞くけど大丈夫?」

八期「自分でも1個は食べてるよ!」

零「でも、朝から6個は食べられないよ!」

八姫「そうそう!」

真央「食べられないなら、冷蔵庫に保存してれば良いじゃない!」

八姫「そっか!でも、誰かに間違えられて食べられたら?」

真央「名前書いとけば良いだけの話でしょ!」

取り敢えず1個食べる3人

八期「どうかな?」

零「美味しい!」

八姫「ふん、別にあんたが作ったのを誰も取らなくて残るのが勿体無いから食べてるんじゃなくて、このカップケーキが美味しいから食べてるんだから!」←2個目を食べながら

二美「誉めるなら普通に褒めなさいよ!」

一「二美ちゃんは人の事言えないでしょ!」

グレーテル「あっ、これマヨネーズか!確かに野菜とかハムに合うよな!」

八期「お口に合って良かった!」

二美「八姫知ってる?」

八姫「何?」

二美「カップケーキって、『特別な人』って意味があるのよ!」

3人「えっ?」

八期「僕にとって、8のメンバーは特別な存在だよ!こんな何にも出来ないドジで、何の取り柄もない無能に、絶対命令ありながらも付いてきてくれるんだもん!
   皆、本当に僕にとっては特別な人なんだ!」

楓花「だから、カップケーキにしたのよ!あんたならそう言うと思って!」

八姫「別に、あんたが好きでやってるんじゃなくて、あんたなら信頼出来るから居るだけよ!」

二美『本当に素直じゃないなあ八姫は!』

登校中

希「八君!」

八期「希お姉ちゃん!はい!ハッピーホワイトデー!」

希「えっ何これ?お返し!なんだろう?」

八期「開けてみて!」

希「カップケーキだ!えっ買ったの?」

八期「作った!」

希「1人で?」

八期「お母さんやお兄ちゃん達と!」

希「1個食べちゃおう!」

パクっ!

希「甘くて美味しい!家で味わって食べるよ!ありがとう!」

チュッ!

八期「エヘヘヘ・・・」

バチバチバチバチバチバチバチバチ・・・

子「八姫ちゃん!焼き餅妬きながら焼き餅焼かないで!」

町子「おはよう!」

愛海「あっ!八期君!その手に持っているのは?」

八期「子ちゃん、まっちゃん!愛海ちゃん!ハッピーホワイトデー!」

町子「あっ!今日はホワイトデーだからお返しなんだね!」

愛海「なんだろう?楽しみだな!」

子「ありがとう!」

3人「カップケーキだ!」

愛海「何々?どこで買ったの?」

八期「作った!」

子「本当に?」

町子「凄い!1人で?」

八期「お母さん達と・・・」

子「正直ね」

愛海「まあ、人間正直が1番!」

町子「それでも、教わっただけだよね?」

八期「まあ、後半は1人で・・・」

チョコあげたメンバー「凄い!」

子「それで何でカップケーキなの?」

八期「皆が僕にとって、特別な人だから!」

3人「えっ?」

八期「8のメンバーは僕にとって特別な存在だから!」

町子「ありがとう!」

愛海「良いこと言うじゃない!」

子「一生付いていきます!」

3人で八期をバグする

八期「歩きにくい!」

希「3人とも、早く止めないと八姫ちゃんがさらに焼き餅焼くよ!」

バチバチバチバチバチバチバチバチ・・・

バチバチバチバチバチバチバチバチ・・・

希「いや、零ちゃんも焼いてる!」

青奈「八期!」

八期「あっ!青奈だ!はい!ハッピーホワイトデー!」

青奈「ありがとう!何々?カップケーキ?カップケーキの意味は特別な人だから、八期にとって私は特別・・・」

希「喜んでるところ悪いけど・・・」

愛海「皆、カップケーキだよ!」

青奈「ガーン!」

八期「あっ!グレーテルだけ違うよ!」

愛海「えっ?」

青奈「何でだよ?!」

八期「グレーテルは甘いの嫌いだから、サンドイッチみたいにした!」

4人「成る程!」

希「グレーテルちゃんはお菓子にトラウマがあるもんね!」

学校
香「出席取り・・・、八期!それは何?」

八期「ホワイトデーのお返しです!先生の分もありますよ!」

香「そう言うことじゃないの?」

八期「持ってきてはいけないとは言われてませんよ!」

香「これだと痛むから、職員室か家庭科室で預かっておくわ!放課後取りに来なさい!」

八期「はい・・・」

香「皆も、特に男子はホワイトデーのお菓子とか持ってたら先生が預かっておくから、放課後取りに来るのよ!」

全員「は~い!」

放課後
八期「はい!先生ありがとうございました!」

香「はい!こちらこそありがとう!」

八期「杏ちゃんと明ちゃんもハッピーホワイトデー!」

杏「ありがとう!」

明「サンキュー!八期!カップケーキか!」

香「どこかで買ったの?」

八期「作りました!」

杏「八期君が?」

明「綺麗に出来てるね!相当頑張ったんだね!」

八期「お母さんに教えてもらって・・・」

香「美味しいわ!いくつでも食べれるわ!今日の夕飯要らないわ」

明「うんうん、美味しい!もう無くなっちゃったよ!」

杏「ほっぺたが落ちそう!」

八期「良かった、あっ!まだ返さないといけない人が居たんだ!」

明「早く行かないと、今日までに渡せなくなるぞ!」

八期「行ってきます!」

香「気を付けなさい」

2年Aクラス

芹「はー・・・」

八姫「どうしたの?」

芹「本当に私、バレンタインきらいになりそう・・・」

八姫「何で?」

芹「だって、家に友チョコと逆チョコがどれだけあるか?」

八姫「流石、学園のマドンナ!」

芹「もう、チョコレートなんて見るのも嫌よ!」

八姫「捨てたらどうなの?」

芹「勿体無いじゃない!」

八姫「チョコレートが?」

芹「渡してくれた人の気持ちが!」

八姫「そっか!」

芹「まあ、ここだけ話、男子はどうでも良いから、弟達に食べさせてる!」

八姫「ええっ!バレたらどうするの?」

芹「大丈夫!誰1人手作りは居ないし、お店で売ってるチョコしか渡してこないから!」

八姫「ふーん・・・」

芹「だから、女子でも手作り以外は妹に渡してるのよ!手作りは心籠ってるからね!」

八姫「ああ、無下には出来ないよね?」

芹「そのせいで体重が・・・、このままだと私メタボになるわよ!」

八姫「下手したら、虫歯と糖尿病にも成りそうね!」

芹「縁起悪いこと言わないで!もうこれ以上お菓子を見るのはうんざりだわ!」

八期「芹!」

芹「えっ?わあ!八期?!『ヤバ、さっきの聞かれてた?体重が気になるとか恥ずかしいし・・・』」

八姫「ああ、八期?『何しに来たんだろ?』」

八期「先月はありがとう!ハッピーホワイトデー!」

八姫『マジで?芹もあげたの?』

芹「えっ?何これ?」

八期「カップケーキ!」

芹「私、言ったよね!『お返しはいらない』って!」

八期「それは女心的に『要る』ってことでしょ?」

芹「いや、本当にいらないから!食べたくない!」

八期「なんでさあ?」

芹「私をこれ以上太らす気?」

八期「はい?」

芹「少しはこっちの事情も考えてよ!こんな油も糖分も高い物なんか食べられるわけ無いじゃない!」

八期「えっ?」

芹「こんなもの食べたら、私来年には死んじゃうわよ!もっとヘルシーな物か、食べ物じゃないの持ってきて!」

ガバッ!

芹「何するのよ!」

八期「お前なんかに、2度とお返しなんかしねえ!」


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