二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.450 )
日時: 2025/01/08 20:38
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

448話・青香の相談

体育館に戻る一同

八期「あれ?」

零「青香ちゃん達じゃん!」

秀喜「ずっとここに居たのか?」

赤音「いいえ、ちゃんと楽しんできましたよ」

黄花「青香が八期先輩に相談したいことがあるって!」

八期「僕に?珍しいなあ!ちゃんと答えられるかな?」

零「八君は思った順に言葉を喋って誤解受けるかもしれないから何か気に触ることがあったら私達がフォロー入れるね」

秀喜「あと、コイツ発達障害だから短的に話して長い話は避けてくれ、覚えられないから」

青香「分かりました」

八期「これは青香ちゃんだけでなく、全員が悩んでいることかな?」

青香「はい、ここに居る9人の悩みです」

藍香「私は別に良いって言ったるんだけど・・・」

緑「でも、流石に・・・」

八期「取り敢えず本題を・・・」

青香「今の練習、と言うより美麗さんの出店しゅってんした出店でみせの事なんですが・・・」

八期「うんうん」

青香「制服が露出高過ぎて恥ずかしいんと言うか・・・」

八期「文句言えば良いじゃん!」

青香「言いましたよ!でも、そしたらもっと露出の高い、もう水着と間違えそうな服を・・・」

八期「着るように強要されたのか?」

赤音「いいえ、美麗さん自身が着て接客していました!」

桃夏「私達は『恥ずかしくないんですか?』って聞いたらあの人は・・・
   『全然、私でもこれで接客してるんだからあなた達の制服のほうがマシでしょ!』って言われて・・・」

八期「アイツに羞恥心と言う言葉はないのか!?」

藍香「流石に主が却下して即着替え直したけどね」

ミカ「男性が何人か鼻血出して倒れてたし」

青香「これは練習でも、同じことです!」

零「どういう事?」

青香「プロを目指すことを考えれば練習がキツいのは当たり前なんですが・・・」

赤音「出来てないと、『自分に出来るならあなた達にも出来る』って言われるんですよね」

黄花「まあ、美麗さんに憧れてキツイ練習には耐えてきたけど・・・」

桃夏「何か楽しくないと言うか、言われたことだけをやってるだけと言うか・・・」

藍香「何言ってるのさ!美麗に歌もダンスの振り付けも菓子だって作って貰ってるのに?」

青香「そうなんだけど、キツイ事は別に構わないから私達のやりたいことをやりたい!それは皆思ってるよね?」

赤音「それは何となく引っ掛かってたんですよね!ユニットフェスティバルで全員が落ちた時も・・・」

黄花「確かに、トリプルエースが予選突破出来たのは、3人が何ものにも捕らわれられず自分達の個性を引き出せてたんじゃないかと?」

桃夏「そうでないと、私達が予選落ちした理由が無いのよね!歌もダンスも完璧だったし!」

青香「ですが、よく見ると私達皆、笑えてなかったんです!」

ナンバーズ8「えっ?」

青香「顔は笑っていても心の底では笑ってない!」

紫子「だから、私達は『敗者復活のライブは自分達で考えさせてください』って頼みに言ったんです!そしたら・・・」

回想
美麗「私が提供したもので予選突破処か、杏達にも負けるなんて、ただの練習不足よ!そんなダメダメな状態でやったって敗者復活でも上に進めないわ!」

紫子「って一蹴されました・・・」

藍香「いや、美麗の言う通りでしょ!美麗が呼んだコーチのメニューで予選突破出来なかったら、自分達で考えたって落ちるわよ!どうせ!」

紫子「でも、やってみないと分からないじゃん!」

藍香「それで落ちたらどうするの?今度は私達は美麗から見捨てられる可能性もあるんだよ?」

青香「だからって、文化祭の出し物だって、美麗さんが勝手に決めなくて良いじゃん!私達の意見は?こんなのおかしいよ!」

秀喜「成る程、ライブの結果で美麗が文化祭の出し物にそれ相応の罰を与えたってことか!」

青香「いくらなんでも酷すぎます!こんなの恥ずかしいです!」

藍香「でも、怒ってくれるだけありがたいと思った方が良いわよ!間違ってる所を指摘してくれるんだから!」

青香「そうだけど・・・、ここのメイド服の方が良い!」

紫子「私も露出が低いし、可愛いし!着てみたいって思う!」

ミカ「ってか、このメイド服は誰がデザインしたんですか?」

八期「子ちゃんとグレーテルだったかな?僕はほとんど手を付けてない!兎に角可愛く見せるようにする事とスカートであることしか言ってない!」

赤音「じゃあ露出については?」

八期「言わなくたって、本人達が高いのは避けるに決まってるじゃん!それに着心地重視で見た目は二の次!生地が出来たらあとは本人達の自由!色は各々の担当カラー!」

藍香「絶対命令なのに?」

八期「服なんて、人の価値観だろ?」

零「見た目の判断がちんぷんかんぷんだから!」

八期「そんなにこれと同じメイド服着たいなら、予備があるから持っていったら?生地も余ってた筈だから、頼めば手伝ってくれると思うぞ」

秀喜「あくまで自分はやらないんだな?」

八期「僕がやったら間に合わないよ!不器用だし!」

青香「でも・・・」

八期「どうしたの?」

青香「ここのメイド服使ったのがバレたら怒られそうと言うか着替えさせられそうと言うか・・・」

八期「だったら辞めたら?」

青香「えっ?」

八期「別に愛好会にこだわらずとも、同好会でも研究部でも君達を歓迎するから!」

青香「ええっと・・・」

藍香「あんた何を言って・・・」

八期「このまま美麗の言うことだけ聞いても、体力的にも精神的にも限界が来る!病んで身体を壊すくらいなら、そんな愛好会なんか辞めて別の道を進んだ方が良い!
   部員は家来でも奴隷でもないんだ!」

藍香「美麗が独裁者だって言うの?」

八期「ああ、その通りだ!アイツの言うことを聞いても、いつか大変な未来が来るに決まってる!」

町子「ちょっと待った!」

ナンバーズ8「まっちゃん!」

町子「なんで諦める選択肢を教えるの?」

八期「アイツは暴君!しかも無駄に頭が良い!どうせ、正論ぶつけても、『自分が正しい』とか言ってこっちの言うことなんか聞きゃしないよ!だったら、出ていった方が身のためだよ!
   アイツは部員を家来とか奴隷と思ってるんだ!」

藍香「そんなことない!」

八期「お前は、愛好会に入って美麗によって洗脳されてるんだ!『美麗は完璧、美麗の言うことは絶対』ってな!」

藍香「そんなことない!」

町子「八期君止まって!」

藍香「町子・・・」

町子「まあ、多くの暴君はそうかもしれないわね!でも、決めつけるのは良くないんじゃないかしら?」

零「どういう事まっちゃん?」

町子「暴君と無能って固定概念に捕らわれやすいの!」

青香「どういう事ですか?」

町子「暴君と無能は今までやってきたからとか、そう教わってきたからとかで、その他の選択肢をなにもしてないのにやらず、他にもあるのに知識がないから諦めたりするの!
   それが人だとイメージで勝手に決め付けたりするとかね!」

秀喜「確かに居るし、俺もやっちゃうことあるな!」

町子「青香ちゃん達!まずは、自分達の思うメイド服を作ってみたら?」

青香「はい!」

町子「そして、美麗ちゃんが文句言っても徹底的に無視!」

藍香「無視するの?」

町子「うん!何を言われても無視!むしろ美麗ちゃんなど居ないって思いながら接客して!」

青香達「はい!」

町子「その代わり、お客さんへの接客と笑顔と宣伝だけは忘れずに!」 

青香達「分かりました!」

紫子「あとメニューのバリエーションとかは?」

町子「私達に任せて!そのときは美麗の事徹底的にむしするんだよ!」

紫子「分かりました!」

果たして町子の作戦とは?
続きは『レインボーヒロインズ』で!

Re: ナンバーズ8 ( No.451 )
日時: 2025/01/13 22:56
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

449話・文化祭3日目の大事件

それは文化祭3日目も終盤を迎えた夕方だった

プルルル!

香「はい、星田です!」

理「香先生大変よ!傷害事件が発生したわ!」

香「八期はここに居ますが?」

理「バカ!他校生徒が犯したのよ!」

香「ああ、そうなんですか・・・、ええっ!!!!傷害?!」

理「今、大騒ぎしてるから早く行ってあげて!場所は西校舎よ!」

香「西校舎ですね!分かりました!」

零「先生何があったんですか?」

香「あなた達は行かなくて良いから!」

八期「傷害事件って聞こえましたが?」

香「ばっちり聞いてるじゃない!」

八姫「西校舎って言ってたわ!」

明「あたしらも行こう!」

香「コラ!子供が無闇に危険な場所に行くんじゃありません!」

杏「もう皆行っちゃいましたよ!」

香「待ちなさい!」

西校舎

女子生徒「ハアハアハアハア・・・」

野次馬A「何あれ?」

野次馬B「5、6人いや、7、8人頭から血を流してる!」

野次馬C「誰か!救急車!」

栞「すみません、退いて下さい!」

愛美「もう、遂にあの子が殺人でも犯したの?」

萌「聞くところによると違います!そもそも女子生徒です!しかも他校の生徒です」

かおる「良かった・・・」

栞「良くないですよ!コラ!見せ物じゃないんだからその場から離れて!」

理「コラ!何をやってるの?」

女子生徒「コイツらは私をいじめてきた最低人達!こんな奴らなんか生きてる価値なんて無い!」

理「一体何をされたの?」

女子生徒「私が韓国人だからと言って、差別し奴隷にし、グループ活動の時でも無視したり置いてきぼりにしたり、遠足ではお弁当を台無しにしてきたわ!」

理「だからって殺すこと無いじゃない!ほら、そのハンマーを離して!」

女子生徒「嫌よ!私は何も悪くない!悪を成敗しただけよ!」

栞「これのどこが成敗なのよ?」

人混みを抜け

青香「あれはイ・ソヨンちゃんだ!」

八期「知ってるの?」

桃夏「知ってるも何も、河内の生徒なんです!」

紫子「韓国からの転校生なんですが・・・」

零「いじめられてたって言ってたけど?」

青香「十中八九本当です!実際には見てませんが、制服が1ヶ月でボロボロになってたりしてるので!」

紫子「私はよく男子に絡まれてるところを見てました!怖くて見てるだけでしたが・・・」

桃夏「私も揉めてる所を何回か見たわ!彼女真面目で、掃除とかでふざけてる男子を見付けたら、誰だろうと注意してたもの!」

芹「そういう子っていじめの対象に成りやすいわね」

青香「しかも、成績優秀で先生からも信頼があったので・・・」

八期「典型的だな!可哀想に・・・」

薺「あなたは一体何をしてるんですか?」

留「薺ちゃん!」

芹「薺!」

八姫「あの子何考えてるの?」

薺「いじめられたからって、その人を傷付けて良いんですか?仕返しして良いんですか?仕返しして何が変わるんですか?むしろ復讐に復讐が重なり、人類が居なくなるだけですよ!そんなことも分からないんですか!」

ソヨン「うるさい!」

理「危ない!下がって・・・」

薺「私は生徒会長です!この学校と生徒達は私が守らないと!」

理「あなたの使命感は分かるけど、ここは大人である私達に任せなさい!」

薺「でも・・・」

ソヨン「あんたなんかに私の気持ちなんか!」←ハンマーを振りかぶる

女子達「キャー!」

薺「私に何をする気ですか?」

美麗「気を付けて、そこで倒れてる女子生徒2人は男子生徒達を助けようとして殴られたの!」

薺「ええっ!そんな・・・、血も涙もない!」

ソヨン「あんたなんか、あんたなんか・・・」

芹「薺!」

ソヨン「死んでしまえ!」

八期「この大馬鹿者!」

薺「はあ、危ない」

ソヨン「誰?誰が大馬鹿者よ!誰が言ったのよ?」

美麗「そこの男子生徒よ!」

主「美麗!」

ソヨン「あんた!私の事を『大馬鹿者』って言ったわよね?」

八期「いいや、言ってないよ!」

ソヨン「嘘付かないで!私は聞こえたもの!それに皆聞いてるわ!」

八期「僕は『大馬鹿者』とは言ったが、別に君に向かって言ったんじゃない!」

ソヨン「はあ?じゃあ誰に言ったのよ?」

八期「薺!お前だ!」

薺「わ、私ですか?」

八期「ああ、このバカ!大馬鹿!下手くそ!生意気!」

薺「悪口は止めてください!後最後は絶対関係ないですよね?」

芹「ちょっと、待ってよ!薺はいじめられたからと行って仕返しするのは意味ないって言っただけで・・・」

八期「それを言うことがそもそも間違ってるんだよ!」

全員「ええっ!!!!」

八期「そんな正論並べたって、元々はコイツらがいじめてきたのが悪いんだろ?むしろこうなる方が当たり前なんだよ!」

全員「ええっ!!!!(何ですって!)」

八期「コイツらはこの子、ソヨンをいじめたんだろ!それでこんなことに成ってると言うなら当然の報いじゃねーか!見殺しにしたって良いぜ!」

香「八期!それでもあんたは人間なの?」

八期「先生!あなたもそれでもいじめられっ子なんですか?あなたならソヨンの気持ち分かるんじゃないんですか?」

香「でも、それだと・・・」

八期「言っとくけど、お前ら!いじめってのはな1日、2日の話じゃないんだ!ほぼ毎日5日に4回頻度、それが4週続いてみろ!ずっといじめに耐えてたソヨンの方が凄いよ!」

香「でも・・・」

八期「自分に置き換えて考えなさい!先生言ってますよね?いじめなんて事は暴君がやるんだ!そして無能を奴隷のように扱って、自分の言うことを聞かし、聞かなかったら攻撃して分からせる、コイツらは猿だ!猿のように自分が強いってことを表して弱いものいじめをする最低な輩なんだよ!」

芹「そんなの先生とか警察にいえば・・・」

八期「言えるかよ!いじめっ子に『警察か親に言ったらただじゃ済まない』とか脅されてるんだよ!いじめられっ子はそれだけでなにも言えないんだ!いじめられっ子から解放されるなら選択肢は殺すか自殺するかの二択しか無いんだよ!
   それに言ったって『あなたにも原因がある』とか『仕返しするあんたも悪い』とか言われて相手にされないんだよ!そんな事言われて誰が親や先生に言えるかよ!」

理「でも、仕返ししたって何も生まない・・・」

八期「だったらいじめっ子を追い出したら?何でいじめられっ子が逃げる形になる?それこそ意味分かんないって!」

ポトリ

ソヨン「アーン!アーン!」

薺「今です!」

八期「待て!お前は行くな!」

薺「なぜですか?」

八期「杏ちゃん、明ちゃん!」

杏「大丈夫?」

明「私達は君の味方だよ!」

ソヨン「ううっ・・・」

ソヨンの担任「ソヨン!」

ソヨン「先生!」

ソヨンの担任「あなたは一体何してくれたの?」

八期「あんたこそ何をやったんだよ?」

ソヨンの担任「はあ、なぜ私が怒られるの?」

八期「あんたがソヨンのいじめを無視したからこうなったんだろ?しかも、話によれば誰も助けてなさそうじゃないか!これはソヨンだけのせいじゃない!
   いじめの事実を無視していた河内の学校全体のせいだ!」

河内の生徒達「そ、そんな・・・」

香「八期、あなたの言う通りよ!」

ソヨンの担任「何ですかあなたは?」

香「彼の担任よ!私も彼もいじめられっ子でね!あなたはいじめられっ子を助けないのですか?」

ソヨンの担任「いや、これはどう見てもこの子が・・・」

香「あなたが、いえあなた達が彼女を追い詰めたからこうなったんです!
  いじめは精神的苦痛がとても辛いんです!爆発すると日とは自分でも悪いと分かっているのに、これは悪の成敗と思っていじめっ子を拳より大きな力で攻撃するんです!
  ましてやこんな集団とも成れば、彼女の精神的苦痛は半端なかったでしょうね!」

ソヨンの担任「でも・・・だからと言ってハンマーで殴るのは?」

香「毎日集団で殴るなり蹴るなりされてるのにですか?むしろハンマーじゃ足りませんよ!」

八期「ソヨン!」

ソヨン「えっ?」

八期「うちの学校来るか?」

ソヨン「お願い!もうあんな学校ヤダ!」

香「と言うわけで、この子はうちの学校が預かります!」

ソヨンの担任「勝手にしなさい!そんな危ない子、こっちから願い下げよ」

その後ソヨンは現行犯で逮捕されたが、八期の『ソヨンが殺人を犯したのはいじめっ子達の集団いじめが悪い』と言う主張と青香達の『ソヨンがいじめを受けてた』実態の証言により、情状酌量の元執行猶予付きの判決で少年院だけは免れた。

Re: ナンバーズ8 ( No.452 )
日時: 2025/02/04 23:27
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

450話・芹の憂鬱(文化祭4日目)

芹「ハー😞💨」

薺「どうしたのお姉ちゃん?」

芹「いや、自分で言うのもなんだけど、私って可愛いわよね?」

薺「うん!私から見てもお姉ちゃんは美人で優しくて言うこと無しで、むしろ逆にそれが欠点にも成るかな?」

芹「変な男に付きまとわれる可能性が高いって意味で良いかしら?」

薺「うん!私が男の人嫌いなのはそれが理由だったり!」

芹「まあ、若干ね!朝ちゃんよりはマシでしょ?」

薺「そうだけど・・・」

芹「なんで八期アイツだけは、私の事を邪険に扱ってくるのか?」

薺「アイツって先輩の事?」

芹「アイツ以外に私を見て堕ちない奴がどこに居る?」

薺「田中先輩も堕ちてなかったよ!」

芹「田中君は、男子の中でモテるモテ男のイケメンだからノーカウントよ!それに学校の全男子を落とすなんて漫画の世界だけの話よ!」

薺「その割には、先輩に固執してるよね?」

芹「だって面と向かって『お前が人気な理由が分からない』って言われたんだよ!」

葉月「それはお前の自業自得だろ?」

芹「葉月!」

薺「葉月先輩!」

葉月「高所恐怖症の癖に木から降りれなくなってたのを助けたら、尻に敷いといて『痴漢』と叫ぶ、
   ホワイトデーのお返しを邪念に扱う!
   そりゃアイツからしたらお前の株なんかガタ落ちだよ!」

芹「これでも伝説の生徒会長を支えた副会長なんだよ!一応、グループの副リーダーも務めてるし!」

薺「多分、相性だと思う」

芹「どう言うこと?」

薺「私が会計兼会長代理の時は、私は先輩に対して容赦なく自分の意見を主張したり、おかしいところがあればなんだろうと歯向かってきたから・・・」

葉月「誰だろうと正論を言えるお前だからこそ出来てんだろう!アイツ元々自分すら信じられない奴だし!」

芹「ってそんなこと話してるんじゃないの!」

葉月「じゃあ、なんの話だよ?」

芹「だって、なんかあんな簡単な奴を落とせてないって逃気にくわないと言うか・・・、プライドが許せないと言うか・・・」

薺「田中先輩は落とせてないんだよね?」

芹「田中もとい、秀喜でも顔赤くなったり、戸惑ったりしてたもん!アイツなんか!」

回想

芹「おはよう、八期!」

八期「あっ、おー!おはよう!」←そのまま去る

回想終わり

芹「真顔ってなんやねん!日常か!家族ちゃうねんぞ!」

葉月「普通じゃねーか!お前は何を期待してるんだよ?」

芹「少しは照れろや!」

薺「でも、先輩もって一途なんだよね?」

葉月「そうだったな、夢原が好きだから目移りする男は嫌われるって聞いて、ずっと夢原を一途に想って・・・」

芹「まあ、杏ちゃんも可愛いわよね!私程ではないけど・・・」

葉月「そういう性格だから嫌われるんじゃね?」

芹「何よ!」

葉月「そう言えば朝、何があったんだ?」

芹「いや、それは・・・」

数時間前

茨「姫!」

芹「何よ?茨さん?」

茨「メイド服で全然彼のハートを撃ち抜けてませんね?」

芹「ほっといてよ!どうせ私には似合わないんだから!」

茨「でしたら、私共が用意したこちらの衣装を着てみてください!姫ならきっとお似合いですよ!」

芹「何を着させようとしてるのよ?」

茨「別に、服を用意しただけであって、着るかどうかは姫に任せます!それでは!」

ガチャン!

芹「ハー、もう余計なお節介よ!それで何々?警察官のコスプレ?『逮捕しちゃうぞ!』なんちゃって!
  他には、これって幽霊の白装束?アイツ幽霊苦手だから止めよう!
  これが執事服!アイツ喜ばなさそうだから止めよう
  ええっと、これはなんだろう?」

着替え終わり

芹「これって?あれよね?バニーだよね?露酒ヤバすぎるわよ!あと、なんか胸のところ合ってないし・・・」

ガチャン

八期「ここかな?」

芹「えっ?」

八期「あっ!」

芹「キャー!うっ!」←自分で口を抑える

八期「ご、ごめん!まさか居るとは思わなくて・・・」

芹「なんであんたここに来たの?」

八期「ちょっと探し物があって、それがここにあるって茨さんに聞いたから・・・」

芹『あの人め!』

八期「ええっと、何その格好?」

芹『これってもしかして悩殺出来てる?』

八期←めちゃくちゃ引いてる

芹「『なんでやねん!少しは喜べや!』今日はこれで接客しようかなな~んて?」

八期「却下!」←即答

芹「あっ、そう!『どうしよう?複雑や!喜ぶべきか?悲しむべきか?』」

廊下
秀喜「八期!」

明「どこ行ってるの?」

芹『アカン!こんな姿人に見られたくない!』

八期「あっ・・・」モガッ!

ガチャン!

明「あれ?ここから微かに声が聞こえた筈なんだけどな?」

衣装棚の奥

八期「何する・・・」モガッ!

芹「シー!静かにして!」小声

秀喜「居たか?」

明「ここには居いひんみたい」

芹『あの2人が出ていくまで、出ていくまで・・・』

八期『芹の顔近いな・・・、そう言えば皆胸当たると興奮するって言うけど、分かんないなあ・・・、胸が当たったからってなんだ?そりゃ、多少の感触は分かるけど、それで興奮するって言うのは理解できないなあ・・・』

杏「2人とも!探してたもの別の部屋で見つけたよ!」

明「マジで?」

秀喜「それより八期どうする?」

明「まあ、アイツが行きそうな場所なら大方想像付くけど?」

杏「そこに行ってみない?」

明「OK!」

ガチャン!

バタン

芹「ハア、ハア・・・、なんとか行ったみたい!」

八期「なんで僕まで隠れなきゃ?」

芹「あんた口軽いから絶対言うでしょ!」

八期「自分で着たくせに!」

芹「興味本位よ!それより・・・」

八期「?」

芹「どうだった?『いや、私は何を聞いてるの?』」

八期「どうって?」

芹「衣装棚と言う狭い空間で男女で密着してたんやから!」

八期「ああ、暑かったね」

芹「そうやけど、そうじゃない!」

八期「じゃあ何?」

芹「ほら、当たってたやろ?」

八期「何が?」

芹「私の胸が!」

八期「ああ、そうだったね」

芹「どうやった?」

八期「えっ?」

芹「普通は興奮するものやろ?女の子の胸を感じ取れるんやで!興奮せえへんかったか?」

八期「何も感じなかった」

芹「はい?」

八期「正直、何も感じなかった!」

芹「何も?」

八期「うん!」

回想終わり

芹「私の胸はまな板のように薄い言うんか!」

薺「お姉ちゃん!落ち着いて!」

芹「ああ、もう屈辱よ!あんな恥ずかしい体験しといて女として見られてないって・・・」

葉月「そうか?」

芹「きっとそうよ!アイツは私を女として見てないんだわ!」

葉月「どこにそんな根拠が?」

芹「これにはまだ続きがあるのよ!」

2人「えっ?」

回想
芹「それよりこの衣装はどう思う?」

八期「えっ?」

芹「ほら、どうかな?似合ってる?」

八期「気持ち悪いから早く着替えて!出ていくから!」

芹『ガーン!』

回想

芹「誰が気持ち悪いよ!」

葉月「多分それは衣装の事だろう?」

芹「そうであっても嫌よ!褒めなさいよ!しかもバニー着たことバラしたし!」

薺「えっ?」

回想

廊下

八期「あっ!先生!」

香「どこ行ってたのよ?」

八期「茨さんにここに探し物があるって聞いてここに着たら芹がバニー服着てて、衣装棚に連れ込まれて・・・」

香「良いわ!それ以上は何も言わないで!あと絶対他の人に話すんじゃないわよ?」

八期「は、はい、分かりました・・・」

回想終わり

葉月「それは言うわ!」

薺「むしろ先生に感謝したら?」

芹「それよりもあんな恥ずかしい格好をして引かれるとかマジで最悪!しかも密着してたのに何も感じないって何よ!アイツは本当に男なの?人間なの?」

希『へー、そんなことが!』

数分後

希「オーイ!八君!」

八期「希お姉ちゃん!」

ハグ!

希「ねえ?お姉ちゃんとハグして何を感じる?」

八期「お姉ちゃんの温かさかな?」

希「他には?」

八期「特に何も!」

希「私のおっぱいが当たることに関しては?」

八期「『こんな感じに当たるのか』かな?」

希「ふーん!」

Re: ナンバーズ8 ( No.453 )
日時: 2025/02/05 21:14
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

451話・亜利紗の憂鬱(文化祭4日目)

亜利紗「ハア~・・・」

朝「どうしたの?」

亜利紗「あの人意味分かんない!」

朝「誰の事?」

亜利紗「八期先輩!」

朝「ああ、全然尻尾を掴めないわね!絶対命令って言うから、欲望に使ってると思ったら・・・」

亜利紗「そっちじゃないから!」

朝「何よ?そもそも私達の目的忘れたの?」

亜利紗「研究部の絶対命令のやり方を晒して、乗っとるんでしょ?」

朝「それが、むしろ私達の方が研究部に染まってないかしら?」

亜利紗「それよりも、私って可愛いよね?」

朝「まあ、見た目だけなら?」

亜利紗「可愛いのよ!キュートで可愛くて愛らしくて、どんな男も私に掛かれば釘付けに・・・」

朝「男を自分の財布か家来と思っているのに?」

亜利紗「失礼ね!私が頼めば、皆私が可愛いから奢ってくれたり、宿題手伝ってくれたりするんだよ!」

朝「やらせてるの間違いでは?」

亜利紗「なのに、あの先輩は私に奢ってもくれないし、むしろ『自分で払え』って言ってくるし・・・」

朝「それが普通です!」

亜利紗「何言ってるのよ!男はデートとかで女子に奢るのが絶対のルールなんだから!」

朝「付き合ってもない人が何自信満々に・・・」

亜利紗「割り勘なんておかしいでしょ?」

朝「私はそもそも男の人と関わりたくないから・・・、分かんない!」

亜利紗「奢るべきなのよ!女は弱者なんだから!」

朝「何が言いたいのよ?」

亜利紗「八期先輩は可愛い私の事を邪険に扱ってる!この間町であった時も無視してきたし!」

朝「いや、関わったら根も葉もない噂を流されるかもしれないから無視したって言ってたじゃん、しかもあなたのお姉さんからの忠告!」

亜利紗「杏姉め!邪魔するなんて!」

朝「むしろ私達の方が邪魔しに行ってるよね?」

亜利紗「本当、朝って真面目ね!友達失くすよ!」

朝「あなたにだけは言われたくない!」

亜利紗「先輩は分かってないな!こんな近くに可愛い女の子が居るって言うのに・・・」

朝「そう言えば、先輩の好きな人ってあなたのお姉さんなのよね?」

亜利紗「ハア!?初耳なんですけど!」

朝「修学旅行でコクったらしいわよ!」

亜利紗「意味分かんない!私と言うナイスバディな後輩がいながら、貧相なお姉ちゃんを選ぶなんて!」

朝「ナイスバディって自分で言うんだ?」

亜利紗「少なくともお姉ちゃんよりはボンキュボンよ!こうなったら先輩に『私の身体凄いんですよ!』って言うのを分からせなきゃ!」

朝「ねえ?何する気?」

亜利紗「先輩は?あっ!居た!」

レジ
八期「ありがとうございました!またのお越しを!」

クラッ!

ポスッ!

八期「ん?」

亜利紗「あれ?体調悪いのかな?頭がくらくらする!」

八期「オーイ!お姉ちゃん!運んであげて!」

杏「えっ?ん?」

明「杏、どうしたの?」

杏「あれは亜利紗の仮病なの!」

明「マジで?何が目的なの?」

杏「分からない!いつもなら嫌な授業を避けるためだけど・・・」

八期「お姉ちゃん!妹が呼んでるぞ!」

亜利紗「先輩が運んでくれたら嬉しいな?」

八期「お前だと後が怖いから嫌だ!お姉ちゃんか先生にしろ!」

明「八期の思考はどんな感じ?」

零「多分、嘘と思ってるけど、本当だったら大変だから自分より頼れる先生もしくは1番安全なお姉さんに当たる杏ちゃんに任せようとして本性を探ってるようね」

杏「八期君!」

八期「お姉ちゃん、はい!妹を保健室に・・・」

杏「あれは亜利紗の仮病だよ!」

八期「やっぱり?」

杏「何か企んでるけど、このまま放って置いても面倒臭いから亜利紗の思うようにやってあげて!」

八期「分かった」

杏「信じてるよ」

八期「分かってるよ!先生、ちょっとコイツ保健室に運んできますね!」

香「はーい、分かったわ!」

亜利紗「おんぶ!」

八期「仕方ねーな!」

ヒョイ!

保健室

八期「あれ?先生居ないのかな?」

フッ!

ドン!←壁ドン

八期「なんだ?具合が悪かったんじゃねーのか?」

亜利紗「先輩、1つ聞いて良いですか?」

八期「なんだ?」

亜利紗「私って可愛いですか?」

八期「全然!」

亜利紗「『はあ?即答!』じゃあ、私とお姉ちゃんだとどっちが・・・」

八期「杏ちゃんの方が1000倍も万倍も可愛い!」

亜利紗「『クー!なんでよ?』じゃあ、私の事をどう思ってます?いつも冷たいから嫌われてるのかなって?」

八期「うん、嫌い!」

亜利紗『はあ?なんだと!この野郎!こうなったら・・・』

八期「用がないなら僕は戻るぞ!」

亜利紗「いや、待って下さい!私とお話しましょうよ!」

八期「なんで?」

亜利紗「同じグループなのに、私達そんな話してないと言うか交流してないと言うか?」

ガシッ!

八期「えっ?」

亜利紗「ほら、丁度ここに・・・」

つるっ!

八期・亜利紗「わあ!」

ドシン!

亜利紗が八期をベットに押し倒した態勢に成る

亜利紗『ええっ!!!!なんでこんなドキドキしてるん私?』

八期「イタタ、大丈夫か?」

亜利紗「あっ、大丈夫・・・『いや、そこはもっと赤らめんかい!恥ずかしいシチュエーションだよ!恥ずかしい?そうや!もう最後の手段や!』」

八期「退くわ!」

亜利紗「ああ、ボタンが弾けちゃった!」

八期「えっ?」

亜利紗『どうや?男子はオッパイ星人やからな!これで飛び付いてくれば・・・』

八期「お前、自分の手で外したよな?」

亜利紗『そんな指摘どうでもエエねん!ドヤ!お姉ちゃんよりも遥かに大きいんやぞ!』

八期「早く隠したら?バカじゃねーの?」

亜利紗「ば、馬鹿?だれがバカよ!」

八期「バカだろ!男にプライベートゾーンを自ら見せるって!何が目的だ?」

亜利紗「うるさい!大体これも全部先輩が私になびかへんのが悪いんだよ!」

八期「はあ?」

亜利紗「皆、私に惚れて優しく接してくれるのに、先輩は邪険に扱って、好きだよアピールしてるのに、なんで惚れてくれへんの?」

八期「お前がそう言う事するから!」

亜利紗「えっ?」

八期「お前が身体を使ってまで、男をおとそうと企んでるから!」

亜利紗「なんで?これは女子の武器であって・・・」

八期「いくら武器であったとしても、僕から見たら騙しに来てるようにしか見えない!むしろ、それで女を好きに成る男は下心丸出しのバカだよ!」

亜利紗「せ、先輩・・・」

八期「あと1つ言っておくが、僕は大きい胸の女?いわゆる巨乳が大嫌いだから!」

亜利紗「な、なんで?なんで嫌いなんですか?」

八期「色々あるな、まず色んな男が騙されてるってところから危ない人間と捉えてる!詐欺師か殺し屋と思うようにしてる!」

亜利紗「それは偏見よ!」

八期「それに大きすぎると人間止めてるみたいで気持ち悪い!」

亜利紗「別にギネスレベルまでは求めてませんよ!」

八期「そもそも画す理由あるかなってことも思ってた?」

亜利紗「流石に私でも乳首晒すのは恥ずかしいですよ!」

八期「あと、大きくするメリットが分からない」

亜利紗「それは母性とか女として魅力に見えません?」

八期「見えない!僕は世話焼きタイプが好きだから!見た目は顔だけで十分!」

亜利紗「じゃあ、私の顔は?」

八期「性格がひねくれてる分、可愛くない!」

亜利紗「なんですって?!」

八期「言っておくが、僕はお前が大嫌いだ!絶対なびかないから!」

亜利紗「なぜですか?お姉ちゃんより私の方が女性的魅力もありますし、なんなら私の身体を先輩の好きにしてもらっても良いんですよ!」

八期「その台詞が怖いんだよ!裏があってな!そもそも女子が自分の身体を使うんじゃねーよ!」

亜利紗「お姉ちゃんが私より凄いところはなんなんですか?」

八期「性格!あと見た目も杏ちゃんの方が断然上!」

亜利紗「お姉ちゃんはあんな貧相な身体なんですよ!俗に言う貧乳ですよ!」

八期「本当お前はバカだな!」

亜利紗「どこがですか?」

八期「女の魅力を身体だけしか出してない!胸が大きいから母性があるだ?小さい子供をあやせる方が母性あるよ!」

亜利紗「ううっ・・・」

八期「女の魅力を身体でしか言えない奴はバカだよ!変態だよ!知力とか、優しい心とか出せないおバカさんなんだよ!」

ガラガラ

亜利紗「もう!なんなのよ?あの人は?絶対なびかしてやるんだから!」

一方その頃

杏「カッコいい・・・」

明「そうだね・・・」

愛「流石お義兄ちゃん!」

零「八君らしいや!」

香「コラ、盗聴を止めて仕事に戻りなさい!」

零「盗聴じゃありませんよ!」

Re: ナンバーズ8 ( No.454 )
日時: 2025/02/11 20:59
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

452話・愛好会のランク付け

八期「ええっと・・・」

明「名前で良いから!」

八期「じゃあ、明ちゃん!愛好会はランク付けされてるそうだけど、どんな感じなの?」

明「うーん、大きく分けると5ランク、細かく分けると約6倍はあるよ!」

愛「へー!そんなに愛ちゃんボード『!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚』」

明「まず、Dランク・アイドル研究生、いわゆるルーキーだね!」

杏「フムフム」

明「下から、
  ピカピカ研究生
  駆け出し研究生
  頑張り研究生
  キラキラ研究生
  アイドルの原石
  アイドルの卵
  の順だよ!」

零「何か決まりとかあるの?」

明「最初は皆公平だったけど、それだとだらける子が沢山出たから、研究生は皆雑用やアイドル達のお世話をやらされてるんだ」

八期「つまり、マネージャーみたいなものか?」

明「そう!そもそも研究生はアイドルの心得を学ぶことに成るから、そのテストに合格しないとアイドルに成れない!
  たとえ成れても原石か卵なんだよね」

芹「原石以上でアイカツが出来るの?」

明「そう!って言っても練習だけなんだけどね」

八期「どう言うこと?」

明「原石に成っても本格的なライブは出来ないうえ、たとえ出来ても簡易的な場所なんだ」

零「成る程!」

明「しかも原石に成ってから最低半年は練習しないとライブは出来ないんだ」

薺「つまり、半年経って何かしらテストがあり、それに不合格だと?」

明「研究生に落ちるよ」

八期「朝!亜利紗!お前らはどこのランクだ?」

亜利紗「勿論、1番上の最上位・・・」

朝「2人とも一番下の下っ端のピカピカ研究生ですよ!だから、ここにスパイとして潜入してるんです」

明「もうスパイの意味ないけどね」

八期「あるだろ」

朝「どこが?」

八期「僕らのライブを通じて、どうやるのかを考えられるんだから、意味がないことはないだろ?」

朝「そうですね、不本意ですが・・・」

明「あと、タイプによってお世話するアイドルが変わるの!」

杏「どういう事?」

朝「私達ピカピカは、他の教室や部活動グループに派遣されるマネージャーで、
  駆け出しはデビューアイドルのマネージャー
  頑張り屋はメジャーアイドルのマネージャー
  キラキラはトップアイドルのマネージャーをやるんです」

亜利紗「原石と卵は神アイドルのマネージャーをやってるわ!何でだろう?」

朝「上級者の練習や仕草を見て学ぶためだよ!」

明「次がCランク・デビューアイドル!」

杏「どういう特徴なの?」

明「まあ、原石や卵が初ライブを成功させたら、本格的なスタートみたいなものだね!」

八期「どこでライブとか決まってるの?」

明「簡単に言うと、学校ライブを定期的に行えるの!だけど、外には出られない!つまり、学校の中で鍛える感じかな?」

朝「簡単に言うと、大会には出られません!」

全員「成る程」

明「ランクは下から
  ひよっこアイドル
  期待のアイドル
  新人アイドル
  注目アイドル
  イチオシアイドル
  ブレイク寸前アイドルだよ!」

八期「聞いてたら、納得な感じあるな」

亜利紗「それだけ美麗は本気なのよ!」

零「それに対する恩恵とかは?」

明「ああ、食事が豪華に成るな!
  Dランクはお弁当なんだけど、Cランクからは定食になるの!」

全員「格差!」

明「でも、栄養はちゃんと考えて作られてるんだよね」

亜利紗「違いはお代わりできるかどうか!」

朝「部屋も違ったりしますよ!Dランクは雑魚寝なのに、Cランクはベットで寝られるんです!」

八期「まさに、弱肉強食の世界だな」

明「次がBランク・メジャーアイドル!
  Bランクからはどんな大会にも出られるよ!」

青香「ですが、大きな大会は神やトップのバックダンサーか、目立たない場所で歌わされます」

杏「青香ちゃん!」

明「あれ?今日は皆ライブだったんじゃ?」

赤音「さっき終わって合流したんです!」

八期「さっきって1時間前だろ?僕も見に行ってたぞ!」

青香「ああ、ライブ後にお姉ちゃんと話してたんで!」

愛「青香ちゃんのライブ見に行ってたの?」

八期「まあ、気になってたし・・・」

明「ちょっとちょっと、浮気禁止でしょ?」

八期「推しと恋愛は分けてるし、それに一番の推しは愛ちゃんであって・・・」

明「恋愛の好きは杏だと!」

八期「止めて!」

青香「研究部の皆さん達が愛好会の話をしてるなんて!愛好会のランク付けって凄いんですよ!それに目標があるからこそ私達は頑張れるんです!是非皆さんも愛好会に!」

八期「面白そうなんだけど、僕は入りたくないな」

桃華「何で?なんかめちゃくちゃ入りたそうな目だったけど?」

八期「何を指してるのか分からないから!もっと言うとなにが正解か分からないから!自分が出来てると思っても、指導者が『ダメ』ならダメ!
   これだと、全然前に進まない!行き違いでストレスが溜まるなら僕は自分の自由が効く研究部の方が良いよ!」

明「うん、八期はそっちの方が絶対合ってるって!」

零「ちなみに皆はランクどこなの?」

青香「皆Bランクなんですが、リーダーの私が1番上の選抜アイドル!」

赤音「私と黄花が2つ目の大忙しアイドル」

桃華「私とミカが引っ張り凧アイドル」

藍香「私が有名アイドル」

紫子「私と水美ちゃんがお馴染みアイドル」

緑「私がBランク最下ランクの売れっ子アイドルです」

杏「どういう違いがあるの?」

青香「基本的に皆同じなんですが、センターや立ち位置がかわります!グループでやると、ランクが高い人、つまり1番上手い人が毎回センターを務めるんです!」

薺「Bランクの恩恵は?」

黄花「まず、食事が洋食に成ります」

紫子「ベットの掛け布団がふわふわに成ります」

赤音「さっき言われましたが、本格的な大会、いわゆる全国大会にも出場出来ます!ただ、売れっ子だけだと地方でやってる小さな大会だけで、ランクが上がる程大きな大会に出られるんです!」

藍香「ただ、青香もさっき言ったけど、ランクが上の人間と組んで大きな大会に出られることはできる。
   でも、せいぜいバックダンサーや引き立て役みたいなものよ」

芹「ライブにも差があるなんて本格的ね!」

明「次がAランク・トップアイドルだよ!」

零「言葉だけで高さが分かる」

明「ランク分けは下から
  国民的アイドル
  皆のアイドル
  愛されアイドル
  カリスマアイドル
  マジアイドル
  パーフェクトアイドル」

八期「メジャーとトップの違いは?」

明「ライブ構成を自分で考えられるか、そうでないか!
  メジャーまではプロが出した物で100%やらなければいけないんだけど、
  トップになると、プロに自分のやりたい意見を主張出来るようになるんだ!」

町子「ん?ってことは?私達余計なこと言っちゃったかしら?」

藍香「ええ、愛好会のルールを破ったのよ!」

青香「でも、準決勝まで進めば、敗者復活さへすれば全員トップアイドルの仲間入りだよ!」

桃華「敗者復活出来なければ、研究生からやり直しだけどね!」

町子「ハイリスクハイリターン」

紫子「でも、優勝すれば神までランクアップでしたよね?」

緑「そんな都合良く優勝出来る程あの大会は甘くないわよ!」

水美「それにユニット別だから、誰が落ちるか分かった物じゃないし!」

青香「皆で頑張ろう!」

薺「それに対する恩恵は?」

明「そりゃ、トップアイドルとなると、事務所契約まで出来るからね!」

杏「本格的だ!」

青香「そのまま芸能人になる子も少なくないんです!」

赤音「国民的アイドルになるとオーディションを受けることも出来ます」

明「愛されアイドルだと、1発で事務所契約だからね!美麗達の関係者が話を付けてくれるの!」

町子「本格的な芸能活動をするのね!」

零「それにうちは元々芸能学校!芸能人の生徒の為の時間割りの調整は理解できてますから!」

緑「皆のアイドルからはファンサービスのイベントが組み込まれたり・・・」

水美「カリスマアイドルだと、どこかのイベントでサプライズゲスト出演が出来たり!」

藍香「マジアイドルだと、ワンマンライブが組めたり・・・」

青香「パーフェクトアイドルだと、音楽ステージでライブ開催が出来るんです!」

薺「細かいけど、色々あるのね!」

八期「そう言えば神って言ってたけど?」

明「最後が最高ランクのSランク・神アイドルだよ!」

全員「神アイドル!」

青香「神アイドルは各々10人ずつしか選ばれない、とても高貴な場所なんです!」

赤音「私達にとっては憧れですよ!」

明「神に選ばれた時は、自分のやりやすい場所に行くことが出来るんだ!」

杏「それってもしかして?」

明「私は神アイドル!だから杏やアイアイと組めたんだよ!
  ただ、最下層の絶対アイドルだけどね!」

朝「他には下から
  ファンタジスタアイドル
  輝きのアイドル
  無敵のアイドル
  伝説のアイドル
  奇跡のアイドルです!」

薺「それが各10人ずつだから・・・」

芹「60人の逸材が居るってことね!」

明「あっ、まだ始めたばっかだから、奇跡のアイドルは美麗だけで、私も最近になって絶対アイドルに任命されただけだから神アイドルはまだ2人だけだよ!」

八期「アイツの匙加減な感じがするのは気のせいか?」

零「まあまあ・・・」

明「勿論神だから、世界に羽ばたく事が許されるんだ!」

杏「留学ってこと?」

明「それもあるけど、メジャーデビューとか!」

黄花「あと、飛行機の座席まで変わるんですよ!
   絶対アイドルがエコノミー
   ファンタジスタアイドルと輝きがプレミアエコノミー
   無敵アイドルと伝説のアイドルがビジネス
   奇跡のアイドルファーストなんですよ!
   なお、Aランクのトップアイドルも海外に行けないことは無いですが、自腹だそうです。」

青香「どうですか?うちの愛好会?」

杏「私も八期君と同じ理由で入りたくないな・・・、きっと落ちてばっかだと思う」

愛「私も怖くて入りたくない!」

薺「ちなみに、恋さんや結菜さんの現在のランクは?」

明「蓮は最初トップだったけど、トーナメントでエリンギに負けてメジャーに降格、ブランクもあって今は売れっ子止まり、
  ゆうなっちは努力しまくってトップのカリスマアイドルだよ!」

杏「2人とも頑張ってるんだな・・・」

愛「でも私は仮に行くなら自由の効く研究部!」

杏「あっ、私もそうだな」

藍香「絶対命令があるのに?」

愛「お義兄ちゃんは絶対命令の正しい使い方を分かってるから、あなた達にはそれが理解できないから研究部の凄さが分からないんだよ!」

藍香「絶対研究部より、私達愛好会が凄いってことを証明してあげるわ!ユニットライブで!」

明「その前に全員復活出来たらいいね!」

藍香「あんたはどっちの味方よ?」


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