二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.105 )
- 日時: 2021/02/04 20:36
- 名前: いくちゃん (ID: CVGC9rYr)
103話・皆でプール・・・⑫
鶴「愛!」
零「愛!」
一「愛ちゃん!」
二「居たら返事して!」
二美「いや、赤ちゃんがそんなこと理解力出来る?」
二「だよなぁ・・・」
滋「ここかな?」
日「どこ見てるのよ!」
滋「だって、愛ちゃん小さいでしょ!それに小さい子どもって好奇心が強いから狭い場所とか変な穴にでも落ちてたりとか・・・」
鶴「可能性はあるけど、今はそれを言わないで!そんなテレビでやってた仰天ニュース系嫌よ!」
一方・・・
希「愛ちゃん!」
子「すみません、女の子の赤ちゃん見ませんでしたか?」
青奈「高いところ上って探して見る!」
愛海「それ意味ない!赤ちゃんなんだから、高いところから見たってただの豆粒よ!それに特定出来ないし・・・」
零「どうしよう、お母さんから初めて貰った可愛い・・・」
芹「零・・・」
八姫「そうだよね、可愛い妹だもんね」
零「バースデープレゼントだったのに!」
その場の人物達・コケッ!
芹「重いわ!むしろ尚更探さないと!」
葉月「っていうか妹がプレゼントってどう言うことだよ!どんなプレゼントだよ!しかもプレゼントならちゃんと大事にしとけ!」
零「どうしよう、愛にもう会えなかったら・・・、私がみてなかったから・・・」
町子「零ちゃんだけのせいじゃないよ!」
愛海「小さい子どもなんてホイホイどっか行ってしまうものよ!私も小さい頃そうだった!」
八期「僕も、よく・・・」
グレーテル「まあ、俺も家族と言うか親戚と言うか、半分血は流れてるから、そういうところは責任はあるかな?」
子「でも、どうやって探す?赤ちゃん連れの家族は居るけど、1人でいる赤ちゃんは居ないよ!」
八期「最終手段を取らない?」
零「最終手段って?」
八期「おーい!有!」
有「あっ、八期お兄さんどうしたんですか?」
八期「ちょっと、来てくれないか?」
有「はい!」
八期「2人に確認するけど、愛ちゃんと泉ちゃんって双子なんだよね?」
零「ええ、お母さんが言ってた・・・、えっ?もしかして!」
八期「すみません!この赤ちゃんに似た赤ちゃん見ませんでしたか?」
希「確かに、最終手段!」
子「絵より簡単!」
グレーテル「双子ってこういう時に便利だなぁ・・・」
数分後
芹「見つからないわね・・・」
葉月「最終手段使っても見つからないって・・・」
零「まさか誰かに連れ去られて・・・」
通行人「ん?あっ、そういえばバーベキュー広場でその子に似た赤ちゃんを連れてる人が居たよ!」
零「本当ですか!」
通行人「ああ、でも確かその子ママ!って言ってたから親子じゃないかな?」
零「そうですか・・・」
町子「でも、行って見る価値はないかな?」
八期「一応確認取ろう!」
零「分かった!」
一方その頃
愛「マーマ!」
栞「その子先生に懐いてますね!」
香(かおり)「そうね・・・(困ったわ!)」
萌(岡田)「先生方!」
栞「どうしました?」
かおる「プールの方で赤ちゃんを探しているそうよ!」
尚「きっと、その子の里親かもしれないわ!」
栞「じゃあ、早く返してあげないと!」
香(かおり)「いいえ、その前に大事なことがあります!」
全員「えっ?」
しばらくして・・・
鶴「あっ、その子!」
零「愛!」
八期「あれ?星田先生?」
理「あなた達もこんなところに?」
栞「星田香先生の提案でここで親睦会を・・・」
零「先生、私の妹をありがとうございます!」
香(かおり)「待って!まだあなたにはこの子は返せないわ!」
零「ええっ!」
鶴「どうしてですか?」
香(かおり)「どうしたもこうしたも無いわよ!あなた達はこの子のお姉さんでしょ!零!大切な妹なら、絶対に目を離さないのが常識でしょ!確かに、友達と遊ぶのもいいけど、それで大事な妹を放って置くなんて・・・」
零「ご、ごめんなさい・・・」
香「それに鶴!あなたは1番上のお姉ちゃんでしょ!今はあなたが最年長!妹の失敗は姉の指導不足!あなたも結局この子(愛)から目を離してるようなものよ!私達が見つけたから良かったものの・・・、もし誰か悪い人にでも見つかっていたら、誘拐も有り得たのよ!」
鶴「はい、すみません!以後、気を付けます・・・」
香(かおり)「後、関係なそうな顔してる有!」
有「えっ?」
香(かおり)「返事ははいよ!」
有「はい!」
香(かおり)「あなたはお兄ちゃん!泉だけのお兄ちゃんじゃないでしょ!愛だってあなたの妹でしょ!」
有「はい!」
香(かおり)「お兄ちゃんなら両方の妹を守ろうって思いなさい!男の子はあんただけなんだから!分かった?」
有「はい!」
香(かおり)「もー、妹達から目を離しちゃダメよ!」
零「ありがとうございます」
鶴「先生!」
香(かおり)「何、鶴?」
鶴「失礼ですが先生は赤の他人なのに、どうして私達にこんなことを?」
香(かおり)「赤の他人とか関係無い!本当は私がこんなこと言える義理なんか無いの!でもね、反面教師って言葉がある!」
鶴「はい・・・」
香(かおり)「私がした失敗をあなた達にはして欲しく無いの!だから、こうやって叱ってるだけよ!」
鶴「失礼しました、ありがとうございます!」
愛「マーマ!マーマ!」
零「ほら、愛!帰るよ!」
愛「マーマ!マーマ!」
栞「この子、本当に香(かおり)先生のこと気にいってるわね!おっぱいももらってたし!」
鶴「もしかして、先生子どもは居るのに失ったんですか?」
香(かおり)「ええっ、そうよ!だからこそ・・・、さぁもう日が暮れるわ!それにこんないくら夏と言ってもこの時間になればその格好じゃあ風邪引くわよ!」
零「そうですよね、愛!服にお着替えしようね!」
香(かおり)「愛だけじゃないでしょ?」
零「えっ?」
鶴「零!あなたまだ水着!」
有「お姉ちゃんも!」
香(かおり)「有、あなたもよ!特にあなたは上かなんか着なさい!」
3人「ああ!」
香(かおり)「着替えを忘れるくらい必死に探してたのね!あなた達は良いお姉さんとお兄さんね!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.106 )
- 日時: 2021/02/01 21:58
- 名前: いくちゃん (ID: CVGC9rYr)
104話・予防接種
病院
今日は予防接種に来た
有「ねえ、鶴お姉ちゃん!病院に何しに来たの?僕風邪なんか引いてないよ!」
鶴「これから先引いても大丈夫なようにここに来たの!」
有「?」
看護士「ええっと、岡田さん!」
理・鶴「はい!あっ!」
看護士「ええっと・・・」
理「すみません、この子達もまとめて下さい!」
看護士「ご親戚ですか?」
理「こっちが妹の子達で、こっちがその従兄弟です!」
看護士「分かりました」
ウィーン
愛海「あっ!八期君達!」
理「あなた方も予防接種に?」
楓花「はい!予約は取ってあるので!」
零「予防接種!」
有「予防接種?」
勇気「何だ、お前ら初めてか?」
ゼロ「何々?」
フリー「何するの?」
グレーテル「あれだろ、注射だろ!」
有「注射って?」
ヘンゼル「腕に針を刺すんだよ!」
有「嫌だ!怖いよ!」
鶴「なんてこと言ってんのよ!」
ヘンゼル「いや、本当のことだろう!」
愛海「本当のことでも言い方があるでしょ!」
零「嫌だ!帰りたい!」
鶴「零!お姉ちゃんが何言ってるの?」
零「それでも怖い物は怖い!絶対ヤダ!」
鶴「お姉ちゃんのあなたが弱音なんか吐いてたら弟達に示し付かないじゃない!」
二「ハハハ、大変そうだな!」
一「注射あるあるね!」
八期「零ちゃん!注射なんかそこまで怖くないよ!」
二「よく言うぜ!5歳の時まで泣いて逃げてたくせに!」
一「それはあんたも同じでしょ!」
楓花「いや、一なんか5歳の時、暴れた挙げ句先生の大事なところ蹴ってたからね!」
全員「ええ!」
一「やめてよ!お母さん!」
楓花「まあ、みんな5歳まで泣いたり逃げたりだったわね!お母さん大変たったわ・・・」
鶴「ええっと、理さん・・・」
理「分かってるわ!小さい有、ゼロ、フリー、愛、泉は私が抑えておくから!」
鶴「お願いします!」
理「一応、ちゃんとした姪だしね!そこは伯母として責任を持たないと!」
楓花「はい、みんなうちは人数多いから早めに順番決めとくわよ!」
二「いつもの順番でいいよ!」
一「うんうん!8→2→1→7→5→6→4→3で!」
勇気「それどういう意味?」
四美「ただの行きたい順!二兄と一姉と八期は早めに終わらしたい派!でも2人は年上だからって年下に譲ろうって八期を先に行かす、私やお兄ちゃんは後でも大丈夫派!でも、お兄ちゃんは早めに打っとけって私を先に行かしてくれる」
二「八期!怖がって看護士さんに抱き付くじゃねえぞ!」
一「そうよ!そんなの小学校低学年までよ!二もしてたけど・・・」
二「姉ちゃん、それを言うな!」
鶴「へえ、そんなことしてたんだ・・・」
二「仕方ねえだろ!怖いんだから!」
愛海「そんなに注射が怖いならお姉さんにしがみついて良いのよ!」
八期「えっ?!」
勇気「姉ちゃん?何々言ってんだ?」
一「期待を持つな!愛海ちゃんもからかわない!」
愛海(うー!本気なのに!)
順番が回り・・・
医師「松本さん!」
シャー!
医師「誰からかな?」
八期「零ちゃん行く?」
全員「えっ?」
零・フルフル!
医師「いや、岡田さんはまだだから・・・」
二「じゃあ、八期の次に零ちゃん行きなよ!今日絶対やるんなら、嫌なものは早めに終えさせた方がいい!八期!お前が注射は大丈夫ってところ見せてやれ!」
鶴「八期君、お願い!」
八期「分かった!」
医師「じゃあ、軽く診察するよ!」
八期「はい」
医師「じゃあ、ちょっとチクッとするけど我慢してね!」
八期←後ろを向いて堪える
医師「はーい、終わりました!軽く揉んどいてね!」
八期「ありがとうございました」
二「どうだ?」
八期「蚊に刺された位の痛さ!」
鶴「なら、痛くないわね!ほら、零!お姉ちゃんとしてお手本見せてきなさい!」
零「ウウッ・・・」
軽く診察し・・・
医師「はい、大丈夫かな?ちょっとチクッとするよ!」
零←姉に訴える
鶴「仕方ないわね」
零←姉に抱き付く
医師「はーい、終わりました」
鶴「終わったわよ!」
理「フフフ!」
鶴「どうしました?理さん!」
理「私の妹そっくり!」
鶴「えっ?お母さんに!」
理「妹は注射が嫌いで!いつも私にしがみつきながらやってたのよ!」
その後ナンバーズを終え・・・
鶴「では、私から!」
理「早めに終えたいのね!」
鶴「怖いのは変わらないので!」
ヘンゼル「いくつになっても慣れねえな!」
グレーテル「そんな打ってたっけ?」
勇気「この名に恥じないように!」
愛海「あんたも5歳まで泣いてたわよ!」
理「愛海だって先生の大事なところ蹴ってたわよ!」
愛海「嘘!」
有・そろーり、そろーり
二「はい?逃げるなよ、有!」
鶴「逃がさないからね!」
零「たく、お兄ちゃんでしょ!」
有「ああっ!痛いよ!ああっ!」
理「まだ、何もしてないわよ!」
医師「困ったな・・・」
愛・泉「フギャー!アアア!」
理「ほら!あなたが泣くから妹達にまで伝染してるじゃない!」
鶴「すみません、うるさくて・・・」
医師「いいえ、この時期は大体こうですし、風物詩みたいなものですから!周りも大体分かってますよ」
取り敢えず全員予防接種はなんとか終えた。
- Re: ナンバーズ8 ( No.107 )
- 日時: 2021/02/03 20:37
- 名前: いくちゃん (ID: CVGC9rYr)
105話・鶴の誕生日(前編)
話は少し遡る
カレンダー
零「あっ!」
有「零姉どうしたの?」
零「有、見て!」
有「?」
零「今日、お姉ちゃんの誕生日だ!」
有「へえ、そうなんだ!」
零「何かあげないと!」
有「じゃあ、鶴姉ちゃんに聞いたら?」
零「それじゃ意味無いわよ!お姉ちゃんをびっくりさせないと!えーと、お小遣いは・・・」
有「僕もお姉ちゃんに何かあげたい!そうだ!」
零「何か思い付いた?」
有「僕らをプレゼントすれば・・・」
零「いや、プレゼントになってないわよ!確かにあんたはお母さんがお姉ちゃんに渡したプレゼントだけど・・・」
八期「どうしたの?」
零「あっ、八君!実は今日お姉ちゃんの誕生日なんだ!」
八期「へー、そうなんだ!だからお姉ちゃんやお兄ちゃん達庭でパーティーの準備してるんだ!」
有「お姉ちゃん、どんなプレゼントだったら喜んでくれるかな?」
八期「う~ん、鶴さんだったら零ちゃん達から貰った物なら何でも喜びそうだけど・・・」
零「もっと、気持ちが込もって、お姉ちゃんが物凄く驚く物を渡したい!八君はお兄さんやお姉さんにいつも何渡してるの?」
八期「ケーキ!」
零・有「ケーキ?」
八期「誕生日ケーキ!自分が1番貰いたいと言えば、絶対ケーキかな!ケーキが無いと誕生日の実感が無いし、何かおもちゃとかが欲しいって訳でもないし・・・」
零「ふーん・・・」
有「そうだ!僕らでケーキを作るのどうかな?」
八期「良いね!きっと鶴さん喜ぶよ!」
零「待って!ケーキって作るの大変よ!ましてや八君不器用なのに出来るの?」
八期「そこは、頼みに行くしかないでしょ!」
零「誰に?まさか松本先生?」
八期「取り敢えず、出掛けようか!」
有「うん!」
零「待って!愛と泉も連れて行く!」
しばらく歩いて・・・
八期「着いた!」
零「ここって?」
有「ケーキ屋さんだ!」
笑「あっ!八期君だ!どうしたの?」
八期「あっ、笑さん!すみません支さんに・・・」
笑「なっちゃんに用だね!分かった、なっちゃん!」
カラン
支「あっ!八期君と零ちゃんと・・・」
零「私の弟の有と妹の愛と泉です!」
勇「私達の店に何の用かな?」
有「ええっと・・・」
零「私達のお姉ちゃん、今日誕生日なんです!」
支「ああ!あの理事長さん今日誕生日なんだ!」
勇「へー、そうなんだ!それでうちの店でケーキを買いに来たのかな?」
八期「いいえ、買いに来たのではありません!作りに来たのです!」
零「えっ?」
支・勇「えっ?」
全員「ええ!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.108 )
- 日時: 2021/02/11 21:52
- 名前: いくちゃん (ID: CVGC9rYr)
106話・鶴の誕生日(中編)
八期「餅は餅屋って言うでしょ!ケーキのことはケーキ屋だよ!」
支の父「ん?松本さんからケーキの予約が合ったんだが、もう来たのか?」
支「あっ!違うの!」
零「こんにちわ!すみません!ケーキを作りたいんですけど、教えてもらえませんか?」
勇「この子達のお姉さん今日誕生日だから自分達でケーキを作ってプレゼントしたいんだって!」
支の父「ええ!」
支「パパ、ダメ?」
支の父「ダメだよ!まだ営業時間だし・・・、それにうちは人に教えるサービスは・・・」
勇「ダメ?」
零「そうか・・・」
有「お姉ちゃんをびっくりさせたかったな・・・」
支の父「分かった!材料はいくつか持って行っていいから家のキッチンで作りなさい!あと監督はママに頼みなさい!」
支「ありがとう!」
住居のキッチン
支の母「へー、お姉ちゃんの誕生日ケーキを自分達で!」
零・有「はい!」
勇「私もお姉ちゃんに作ってあげたいなぁ・・・」
支の母「作ればいいじゃない!」
勇「じゃあ、今度キッチンと材料貸して!」
支の母「勿論!」
支「出来たら、今度はお姉ちゃんがお返しをする番ね!楽しみ!」
支の母「まずはみんな手を洗いましょう!食べ物を触るんだから清潔でないとね!」
手を洗い終わり
支の母「みんな卵割れる?」
零「初めてです」
有「僕も!」
八期「僕も!」
取り敢えずやってみた
零「あっ!黄身が切れた」
支「それくらい大丈夫!どうせかき混ぜるし!」
八期「あっ!殻が入った!」
勇「細かいのも見逃したらダメだよ!殻は菌が繁殖してて、酷いときは命を落とすからね!」
支の母「どうやら全部取れたようね」
グチャ
有「難しい」
零「有には早過ぎたね・・・」
八期「そう言えば、片手割って難しいって言われてるけど本当かな?」
支「料理をあまりしない人はやらない方がいいかも・・・」
コン、パカッ!
八期「意外と簡単じゃん!」
勇「ねえ、君!左利き?」
八期「右利きだけど!」
支「よく出来たね!」
支の母「両手より上手!」
その後
支の母「そう言えばどんなケーキにするかリクエスト聞いてなかったわね!」
有「リクエスト?」
支「大きさとか形とか!上部の飾り付けに中間層になんのフルーツを入れるかとか!」
零「じゃあ、鶴の形をしたケーキが良いです!」
全員「鶴の形?!」
零「お姉ちゃん、名前が鶴なので」
支「イヤー・・・」
勇「それはちょっと・・・」
支の母「零ちゃん、鶴の形は無理だけど、鶴の絵はどうかな?表面を生クリームで覆ってチョコペンで鶴の絵を描けば・・・」
零「分かりました!」
八期「中身は?」
零「何でも入れちゃう?」
八期「ええ!レモンとキウイは嫌だ!」
支「へー、八期君はレモンとキウイが嫌いなんだ」
八期「だって、レモンは酸っぱいし、キウイは種の粒々が嫌!あと味も美味しくない!」
勇「でも、主役は鶴さんだよ」
零「分かった、レモンとキウイは使わない!そうだ!林檎入れない?」
八期「林檎大好き!」
零「なんなら面白く、こっち側を林檎、反対側を梨にするとか?」
有「ここ何にも無いの!」
零「無し、じゃなくて梨よ!はい、これが梨よ!」
有「青い林檎じゃん!」
八期「見た目はそうだけど、味と食感は全然違うぞ!正直、林檎の方が柔らかいかな」
ガチャン
支の父「あっ!八期君だっけ?君のお母さんが予約してたケーキこの冷蔵庫の中に入れておくよ!お代はもう貰ったしね!後は君のお母さんに伝えておくよ!忘れないようにね!」
八期「はい、ありがとうございます!」
そして
零「出来た!」
有「凄い!」
八期「美しい!」
支「時計見てもまだパーティーには早い時間だね!それまでうちのケーキ屋でも見学する?」
零「いいんですか?」
有「やったー!」
みんなが去った後
奏介「ただいま!確か冷蔵庫に飲みかけのジュース合ったな!うわ!ケーキの箱邪魔だな!これをどけて・・・、あれ?反対側だったっけ?」
数時間後
零「そろそろ行かないと!」
八期「フフフ、鶴さんどんな顔するだろう!」
有「きっと、驚くね!」
八期「いや、驚いた拍子に泣くんじゃない?」
零「それは無いよ!」
支「分からないわよ!笑ちゃんとか知さんも妹からのプレゼントに涙してた位だから!」
家の前
鶴「うわ!みんなありがとう!」
二「まあ、良いものじゃないけど・・・」
グレーテル「俺らで姉貴の為に作ったんだ!」
ヘンゼル「朝から大変だったぜ!まあ1週間前の計画の方がもっと大変だったけどな!」
グレーテル「兄貴、ほぼ無計画だったもんな!」
司「見てくださいミス鶴!」
一「でか!」
二「これだから金持ちは・・・」
一兄「どこに使ってるんだ・・・」
二美「凄すぎて、もはや食べにくい・・・」
希「と言うかケーキラッシュね!何個あるのよ!」
早「まったく、二はケーキしか考えられないんだから!」
二「だって、ハズレが薄いもん!」
鶴「大丈夫よ、まだ沢山の人が来るし・・・、なんなら全種類食べるつもりよ!」
楓花「こんなに食べたら糖尿になるわ!これ以上のケーキはデンジャーよ!」
零「えっ?」
ポッ!
パタン!
零←ケーキを落として逃げる
八期「えっ?零ちゃん!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.109 )
- 日時: 2021/02/14 14:20
- 名前: いくちゃん (ID: CVGC9rYr)
107話・鶴の誕生日(後編)
鶴「あら?笑ちゃん達じゃない!有も!どうしたのそんなところで・・・」
支「ええっと、零ちゃん達が鶴さんの為の誕生日プレゼントを作るお手伝いをして、私達もお祝いしようとプレゼントを持って・・・」
鶴「ふーん、で零は?」
笑「それが・・・」
公園
キーキーキー
八期「零ちゃん!」
零「八君」
八期「何で逃げたりなんかしたの?」
零「だって、あんなにケーキが合って、しかも大きなケーキも合って、私達のケーキが邪魔になってお姉ちゃんが糖尿病にでもなったら・・・、それにあんなの見せられたら、私のケーキなんて・・・」
八期「大丈夫だよ!」
零「えっ?」
八期「どれだけ大きくて高いケーキでも、最愛の人が気持ちを込めて作ってくれたケーキに勝る物なんて無い!」
零「本当に?」
八期「うん、形や味は負けても、零ちゃんの鶴さんへのおめでとう、ありがとうの気持ちだけはあんなケーキよりも絶対に負けない!鶴さんは喜んで食べてくれるよ!だから戻ろう!」
鶴「零!」
零「お姉ちゃん?」
鶴「私に凄い物作ってくれたんだって?お姉ちゃん早く食べたいなぁ!」
零「お姉ちゃん!」
鶴「八期君、ありがとう!」
八期「いいえ、むしろケーキしか考えられなくて・・・」
鶴「プレゼントは気持ちが込もっていれば良いのよ!ましてや手作りなんて尚更よ!」
家に戻り
鶴「さあ零達が作ったケーキで蝋燭を立ててみんなに歌って貰おうかな?」
八期「それでお願いします!」
他「えー!」
二「まあ、しゃーねーよな!」
鶴「では・・・、あっ!」
零「うわーん!お姉ちゃんへのケーキが!アーン!アーン!」
支「さっき落としちゃったもんね・・・」
八期「?」
一「どうしたの、八期?」
八期「このケーキ、僕らが作ったケーキじゃないよ!」
零「えっ?」
八期「だって、キウイとグレープフルーツが中に入ってるもん!零ちゃん僕に気を遣って入れなかったから!有!確かもうひとつのケーキは有が持ってたよな?」
有「これ?」
八期「これだ!鶴の絵が書いてある!」←箱を開ける
鶴「凄い!」
二「物凄くリアルだなぁ!」
支「そこはうちのママの腕の見せ所ですから!」
零「良かった、良かった!」
楓花「しかし、所々クリームだらけね!なんのためのクリーム?」
八期「フフフ、それはね!」
トン、トン、トン、・・・
笑「八期君のアイデアだよね!」
八期「こんな綺麗な鶴の絵に蝋燭をさして汚くするのはもったいないから、クリームを鶴さんの歳の数だけのせて、蝋燭を立てる場所をあらかじめ決めておいたのさ!勿論指名は零ちゃんだよ」
鶴「八期君、ありがとう!」
二「よっしゃ~!じゃあ歌おうか!」
ドドレドソミ ドドレドラソ
ドドラファファミレド ドドレドラソ
全員「ハッピーバースデードゥユー
ハッピーバースデードゥユー
ハッピーバースデーディア
鶴ちゃん(お姉ちゃん!)!
ハッピーバースデードゥユー!」
全員「鶴ちゃん(お姉ちゃん)お誕生日おめでとう!」
パン!パン!パン!パン!・・・
鶴「みんな、ありがとう!」
グレーテル「あっ!姉貴!俺らのケーキも忘れるなよ!」
二「俺が買ってきたケーキも!」
楓花「私が選んだケーキも!って崩れてるけど・・・」
鶴「勿論、1つずつ頂きます!」
一「司君のケーキは大きいうえに、物凄く豪華ね!」
司「そりゃ、最高級の材料を最高のパティシエ達に作らせたから当然さぁ!」
鶴「へー」パクっ
鶴「?」
二「どうしたの、鶴ちゃん?」
鶴「このケーキ、全然美味しくない!」
全員「えー!」
司「そんなはず無いだろう!」
滋「そうかな?」
日「まあ、高級感が高過ぎて食べにくさはあるけど・・・」
笑「私は美味しいと思うけどな!」
楓花「私が選んだケーキは?」
パクっ
鶴「ああ!失礼ですが、なんか気を遣わせてしまいましたね・・・」
楓花「えっ?」
二「俺が買ってきたケーキは?」
パクっ
鶴「美味しい!けど、私好みではないね!」
二「なんかごめん!」
鶴「今度は私の好きなものリサーチしてから買ってね!」
二「はい・・・」
グレーテル「俺らのは?」
パクっ
鶴「!、美味しい!凄いじゃない!」
グレーテル「へへっへーん!ある人物から姉貴の好みはリサーチ済みなんでね!」
三氏「あっ!俺と・・・」
四美「私です!」
グレーテル「バラスな!」
一「いや、大体予想出来た!」
鶴「最後は零達が作ったケーキね!」パクっ
鶴「・・・」
二「鶴ちゃん?」
一「どうしたの?」
鶴「一回、みんな食べてみて!」
全員・パクっ
一「ああ!」
二「まあ、美味しいなぁ!」
八期「最高に美味しい!」
支「自分たちで作ったんだから当たり前よ!」
楓花「へー、上手じゃない!まあお店にはまだまだだけど!」
司「へっ!こんなのと比べればうちのパティシエの方がもっと美味しいぜ!」
パシーン!
司「えっ?」
鶴「うちの妹達が私の為に気持ちを込めて作ったケーキにいちゃもんつけないでくれる!」
司「?!」
鶴「確かに、一流のパティシエと比べたらまだまだかもしれない!でも、一流のパティシエよりも私への気持ちは千倍も万倍、いや、億、兆、いやもっと無量大数倍も違うわ!」
一「鶴ちゃん!それは大袈裟!」
二「ただの姉バカじゃん!」
鶴「零、有ありがとう!もう・・・、ウウッ・・・」
楓花「感動の涙が出るほど気持ちが込もっていて美味しいのね!」
零「八君の言う通りだったね!」
八期「ほら、言ったじゃん!鶴さん泣いて喜ぶって!」
零「違う!どんなに高級なケーキも、最愛の人が気持ちを込めて作ってくれたケーキに勝る物なんて無いってこと!」
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