二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.456 )
日時: 2025/04/25 23:23
名前: いくちゃん (ID: 57sibd8B)

454話・8の都市伝説

八期「もう文化祭も終わりか!」

八姫「まあまあ、楽しかったわね」

杏「長いような・・・、短いような・・・」

香「今年も大変だったわね」

零「そうでした?特に大きな問題は無かったような?」

芹「いや、殺人未遂事件が合ったじゃない!」

零「えっ?そうだったっけ?」

薺「昨日の事なのに忘れたんですか?」

零「えっ?だって・・・」

香「零!八期が起こした事件じゃないわよ!」

零「それだったら合ったね!でも、改めて『いじめ』と言うものに向き合っていかないといけない事件だったね」

朝「そうですか?」

八期「そうだろ!いじめっ子は覚えてなくても、いじめられっ子は覚えるからな!ましてや、我慢出来なくなったら、
   『自分は悪を成敗しただけ』と殺しなんて思ってもないんだから!」

愛「お義兄ちゃんもそう思う時あるの?」

八期「あるけど、全てにおいて返り討ちだな」

明「そんなこと言って、力で敵わないからって靴を隠したりしてたくせに!」

八期「隠してないよ!屋根に落としたんだよ!」

香「なお、ダメでしょ!」

八期「いじめてくる奴が悪いんだ!だからその制裁を加えただけだよ!」

杏「一応付け加えておくと、八期自身がやられたことを仕返しに使ってるんだよね」

明「えっ?先にやられたの?」

八期「僕が自分から酷いことはしないよ!全部仕返しだ!」

零「その話は4年生より前で良いのかな?」

八姫「小学校3年生の時の話よ!教室の鍵だけでなく、誰かの上履きが無くなった騒動も堪えなかったからね・・・」

八期「なんで僕のはバレて、僕が隠された時は犯人見つからねえんだよ!不公平だ!」

明「やられたからやり返すのもどうかと思うよ」

八期「アイツら毎日のように人を使って・・・」

愛「どう言うこと?」

杏「変な疑いをよくかけられてたからね」

明「何が合ったの?」

杏「例えば、誰かの何かが無くなった時は、必ず八期君の机の中から出てきて『盗んだ』って疑いかけられて・・・」

明「それでどうなったの?」

杏「授業に成らないんだよね!その前に教室が荒れるから、追い出したら追い出したで怒るから先生自身が授業に成らない」

全員「ああ・・・」

杏「他には、たしか非常ベルだったかな!」

八姫「私も覚えてる!あの後うちの担任が突然変わったのよ」

杏「別の男子が勝手に非常ベルを遊びで押したのに、全ての罪を八期君に押し付けたんだよ」

明「酷い!」

秀喜「最低だな」

杏「しかも、周りも辻褄を合わせる始末だったから」

八姫「それを注意したのがうちの担任だったんだけど・・・」

芹「たしか、ビンタされた後に頭突きしたんだっけ?」

八期「押したんだよ!その後は知らん!」

八姫「あんた泣きながら馬乗りになって顔殴ってたわよ!」

八期「涙で覚えてねーわ」

薺「その先生は?」

杏「後で警察まで呼んで調べたら、八期君と指紋が一致しなかったの!それで『殴られて当然』と言われたのに、腹を立てて自主退職したって聞いた!後遺症患ってたそうだったし・・・」

明「後遺症患ったなら、納得行かないよね」

愛「うん」

杏「『殴られて当然』って言ったのは八期君のお母さんだよ」

愛「先生!」

零「親ならそう言うよね」

杏「他にも万引きの濡れ衣を着せられたり、ガラス割りの濡れ衣を着せられてその家主を殴ったりしたせいで・・・」

秀喜「どうなったんだ?」

杏「別の意味で危険人物になった」

全員「どういう意味?」

杏「実は、八期君が濡れ衣を着せられた事件の被害を訴えた人は交通事故で亡くなったり、仕事を失ったり、
  店だと倒産したり買収されたり、
  『犯人だ!』と決めつけた先生や警察官はクビに成ったり、その人間が犯罪を犯したり自殺したり・・・」

八姫「私もそれ聞いたわ!結果的に近所では『不幸を呼ぶ少年』何て言われてるのよ」

芹「それは関わりたくないわね」

杏「ただ、八期君自身は正直で素直だから、彼の言うことは基本間違ってないのよ」

朝「本当に嘘付いてないんですか?」

杏「ただ、全てを詳しく話そうとして伝わらないだけ」

秀喜「全部話すのかよ!」

八期「だって、合ったことを話さないと!」

八姫「それで勘違いされたら意味ないわよ!」

明「結果的には?」

杏「主張する被害者側を疑う人が多くなったな!八期君を疑うのは別の町から来た人だね」

香「そう言えば、職員会議でも、『八期が泣いてたら(怒ってたら)まずは彼を信じなさい!周りは特定の生徒を除いて無視しましょう』って合ったわ」

薺「絶対不平不満ありますよ」

香「でも、カメラ見ても全部八期の言う通りに成ってるのよ!」

葉月「それならもう終わりだ!自業自得だ!」

朝「そう言えば、最近、女子生徒が多く居なくなってますけど、何かあったんですか?」

秀喜「確かにおかしいな、前までは男子が中心で、一時期男女比率が3:7だったのに・・・」

理珠「今は、4:6です」

歩「それでも、女子生徒の方が多いんだね」

香「ああ、それは・・・」

八期「バカな女子が多いだけだよ!」

芹「バカって・・・」

薺「それはどういう事ですか?」

八期「落としたもの拾っても礼1つ言わない!
   困ってるから貸して挙げようとしても受け取らない!
   倒れてたから介抱したり、AED使っても『痴漢』だと文句言う!」

朝「いや、いずれも男子からやられたら嫌でしょ!」

八期「どこがだよ!」

朝「だって、汚い手で触られるのは嫌だし、
  別にあなたに頼んだわけではないって時もあるし、
  体触られるのはちょっと・・・」

八期「そんなの差別だろ!拾って貰ったらなら、
   『ありがとう』っていうのが当たり前だろ!
   保育園児でも出来ることを出来ないのかよ?」

朝「そうではなくて・・・」

八期「鉛筆や消しゴムなんて、使うことが出来れば誰の借りたって良いだろ!使い勝手が悪いとか左利き専用とかなら話は別だが・・・」

朝「先に頼んでたわけですし・・・」

八期「それを聞いて割り込む奴だって普通に居るだろ!早く済ませたいからって、借りるじゃねーか!何が違うんだ!
   それにAED使って文句言うなんて『自分は今から死ぬので見捨てて下さい』って言ってるようなものじゃないか!」

朝「でも、男に触られるのは、大体そう言う人って下心ありません?」

愛「考えすぎじゃない?」

杏「むしろ命優先だよね?」

明「下心よりも、皆大体テンパってるよ!『救えなかったらどうしよう?』ってね!」

秀喜「今はそれプラス『セクハラで訴えられたらどうしよう』も付いてくるから八方塞がりだよ!」

八期「助けたらセクハラで訴えられたら、
   見捨てたら訴えられたら、
   じゃあどうしろって言うんだよ!」

ヘンゼル「女は女が助ける事が1番安全だよな!」

朝「いや、男女の力の差を考えて・・・」

八期「まず、『セクハラで訴える』とか言う女達が居るから助けられないんだろ?お前はどうされたいんだよ?」

朝「それは、男の人に触られるのは嫌ですよ」

八期「じゃあ、僕はお前に何かあっても見捨てるからな!」

朝「別に構いませんよ!先輩に触られるくらいなら、死んだ方がマシです!」

放送「間もなく、花火の打ち上げまであと1分です!」

零「おっ!そろそろ花火の時間だよ!」

希「皆、集まれ!集まれ!」

モナ「あれ、何やってるの愛?僕も混ぜてよ!」

愛「うん、良いよ!モナちゃんも一緒に!」

放送「10,9,8,7,6,5,4,3,2,1・・・」

八期「来るぞ!全員隣の人と手を繋げ!」

ヒュ~~~~・・・

ドーン!

モナ「あっ!」

主「モナさんこの手は?」

八姫「ええっとあなたは?」

ソヨン「あっ、どうも・・・」

愛「私も一緒だよ!お姉ちゃん!」

零「愛まで・・・」

理珠「今回は30人で手を繋ぎましたね」

果たしてこれが意味することとは?

次回は朝がピンチで、8が大激怒!

Re: ナンバーズ8 ( No.457 )
日時: 2025/05/01 23:49
名前: いくちゃん (ID: 57sibd8B)

455話・挟まった朝

とある帰り道

朝・フフフン、フフン・・・

ガシッ!

朝「あっ、何するのよ!」

男子A「石頭の風紀委員の癖に、こんなストラップ付けてるのかよ?」

朝「良いじゃない!校則違反でも無いし・・・」

男子B「なんだよ!その割りには反対してた癖に!」

回想(1年前)

生徒会室

薺「会長、鞄にストラップを付けるのか?付けないのか?論争が出ています!」

零「私は付けたいかな?」

芹「私は付けてるわよ!」

朝「私は反対です!学校の風紀を乱しています!」

八期「そうか?僕は付けたこと無いから知らんが・・・、別に付けたからと言ってそれが風紀とか秩序に関係あるかな?」

朝「大有りですよ!」

八期「いや、変なものや、同じものをジャラジャラ付けてるやつは問題かもしれんが・・・」

理珠「これが生徒達のアンケートです」

八期「3割が『付けたい』、2割が『付けなくて良い』、残りは『その人の自由』か!」

秀喜「生徒会長、どうする?」

八期「そうだな、制限を掛けて付けるってのはどうだ?」

朝「認めるんですか?」

八期「付けたからと言ってメリットもデメリットも何もない!むしろあげるなら一目で自分の鞄って分かる事もある!」

芹「お揃いにしてたら?」

八期「兎に角、付けるストラップは10個まで、大きさはカプセルトイサイズ!
   卑猥なものや殺伐としたものグロいものはNG!でどうかな?」

芹「基本はそれで良いんじゃない?」

零「兎に角、一週間のお試し週間を行って、好評なら続けるってことで良いかな?」

八期「それで行こう!」

朝「ええっ?」

八期「付けたくなきゃ付けなきゃ良い話だろ!ただ、可愛いキャラクターのアクリル版や人形ぶら下げて何が不快なんだよ?」

朝「だって、子供っぽいとか・・・」

八期「今時、大人でも付けてる人居るぞ!それに付けたくなきゃ付けなきゃ良いんだ!お前の勝手だ!分かったな!」

朝「は~い・・・」

回想終わり

朝「今は関係無いでしょ!返して!」

男子B「これ、日曜の朝やってるアニメキャラじゃねーか!」

朝「何よ?」

男子C「お堅い風紀委員がこんな子供っぽいアニメ見るんだ!」

朝「好きなんだから良いでしょ!返しなさいよ!」

男子A「ほれ!」

ポイッ!

男子B「こっちだ!こっち!」

ポイッ!

男子C「ほら、取り返したくないのか?」

朝「もう!」

男子C「それ!」

ポイッ!

ドサッ!

男子C「あっ、人ん家入っちゃった!」

男子A「おいおい、どこ投げてんだよ下手くそ!」

朝「私のストラップ!お母さんに買って貰ったのに!」

男子B「あんな子供っぽいのになんの価値が・・・」

朝「うるさい!ううっ、取れない」

男子C「おいおい、あの穴から入って取ろうとしてるぜ!」

男子A「壁をよじ登れば・・・、あっ、そっか!不法侵入になるか!」

男子B「だったらここの住人に頼めば・・・、あっ、そっか!住人に『この子子供っぽいなあ』って思われるのが恥ずかしいんだ!」

朝「くー!」←図星

スルスル

朝「あとちょっと・・・」

ガシッ!

朝「取れた!あれ?」

男子達『もしかして?』

朝『どうしよう壁に挟まっちゃった!出られなくなったよ!』

男子達「ハハハハハ!」

男子A「ざまあみろ!」

男子B「いつも威張ってばっかりだからバチが当たったんだ!」

男子C「それよりどうする?」

男子A「スカートめくるか?」

男子B「パンツも脱がしとけ!」

朝「止めて!なにもしないで!」

男子C「おい、聞いたか?」

男子A「ああ、『なにもしないで』だって!」

男子B「じゃあ、俺らは帰るとしますか!」

男子A「そうだな!風紀委員またな!」

朝「あっ、どこかに行ってくれた・・・、ってパンツ下ろされた!最悪!」

・・・・・・・!?

朝「あっ、誰か!助けて!なんで助け求めないのよ!まあ、あんな下心丸出しの奴等に助けられたくはないけど・・・
  『どうしよう?私はずっとこのままなの?ねえ!』」

八期「ん?誰だ、これ?」

朝「『誰か来た!』お願いします!助けて下さい!」

八期「えっ?もしかして壁に挟まったの?大変だ!」

朝「『この声はもしかして八期先輩?どうしよう・・・』先輩!助けて下さい!」

八期「分かった!今から助ける!だけど、絶対怒るなよ」

朝「『こんな格好他の人に見られるのは嫌だけど、こうなったら仕方ない』はい、お願いします」

八期「ええっと、どうしようかな?」

朝『えっ?何する気?』

八期「兎に角・・・」

朝『えっ?お腹触られてる』

八期「うーん!うーん!うーん!」

朝「キャー!止めて!止めて!」

八期「なんだ?」

朝「何やってるんですか?」

八期「それはこっちの台詞だ!『怒るなよ』って言ったよな?」

朝「まさか、私の体触るなんて思わないじゃないですか?」

八期「バカか!こう言う状況で、体を触らない奴なんて居るかよ!こんなのは押すか、引っ張るかのどちらかしか無いんだよ!触らないでやる奴居るなら連れてこい!」

朝「そうでなくて、普通は消防署に電話するんですよ」

八期「じゃあ、お前は消防隊員にも同じ悲鳴あげるのか?」

朝「えっ?」

八期「消防隊員は男ばっかだぞ!それに女性隊員なんか見たこと無いし!」

朝「いや、それは・・・」

八期「差別だろ!」

朝「兎に角、携帯で電話掛けて下さい!」

八期「分かった!」

ごそごそごそごそ

朝「ちょっと先輩!」

八期「なんだ?」

朝「何やってるんですか?」

八期「お前の携帯はどこだ?」

朝「自分ので掛けて下さいよ!」

八期「僕は携帯電話は持ってないんだ!」

朝「なんで持ってないんですか?」

八期「校則で携帯は持ってきてはいけないことに成ってるから!」

朝「なんでそこ律儀なんですか?」

八期「お前にだけは言われたくない!」

朝「あれは、学校で使うのは禁止であって、持ち込みは良いんですよ!」

八期「でも、預かってるクラスもあるぞ」

朝「う~ん・・・」

八期「それに必要無いし・・・」

朝「なぜ?」

八期「身内以外に掛ける人居ない」

朝「8のメンバーは?」

八期「話すことすらない」

朝『コミュ障』

八期「それに持つと怖い」

朝「詐欺とか闇バイトに引っ掛かるからですか?」

八期「アプリゲームとかインターネットにハマって、勉強や他の事をしなくなる」

朝「自分を分かってるんですね」

八期「誘惑に弱いから!それでお前の携帯は?」

朝「だから、人の鞄を荒らさないで下さい!」

八期「じゃあお前は一生このままで良いのか?」

朝「・・・、分かりましたよ!ただし、携帯しか取らないで下さい」

八期「勿論だ、あっ、合った!」

朝「電話お願いします」

八期「ん?」

朝「どうしました?」

八期「パスワード掛かってるから教えて!」

朝「いや、なんで言わなきゃいけないんですか?」

八期「パスワード掛かってるんだから仕方ないだろ!これじゃ、電話出来ねーぞ!」

朝「いや、パスワード掛かっていても電話は出来ますよ」

八期「いや無理だろ!画面ロックしてるんだから・・・」

朝「受話器のボタンを押して下さい!押せば電話できますから!」

八期「本当か?」

朝「はい」

八期「壊れたりしないか?」

朝「しませんって!早く!」

八期「あっ!」

朝「どうしました?まさか壊したとか?」

八期「電池切れた!」

朝「何やってるんですか?」

八期「こっちが言いてえよ!どんだけ使ったんだよ?!」

朝「ううっ、私は一生このままなんだ」

八期「取り敢えず叫んでみたら?」

朝「えっ?」

八期「叫べば、この家の人が出てきて消防署に電話してくれると思うし・・・、なんなら僕が表に回って言いに行こうか?」

朝「嫌です!変な男が来たらどうするんですか?」

八期「変な男ってなんだよ?これ見たら、真っ先に救急車呼ぶだろ?」

朝「世の中そんな優しい人だけじゃないんです!身動きが取れないことを良いことに、触ってきたり・・・」

八期「そりゃ、挟まってるならお腹周りくらい触るだろう!でないと引っ張れないんだから!」

朝「そう言うことじゃなくて・・・」

八期「第一触って何に成るんだよ?なんの得に成るんだよ?むしろ警察に捕まるだけじゃねーか!」

朝『そう言えばパンツ下ろされたけど、スカートが掛かってるから気付いてないのかしら?』

八期「ん?なんだこれ?」←パンツに気付いた

確認すると

八期『えっ?取り敢えず・・・』

スルッ

朝「えっ?キャー!何やってるんですか?!」

八期「パンツ下りてたから、戻したんだよ!」

朝「止めて下さい!」

八期「じゃあ、公然に見られても良かったのか?」

朝「嫌ですが、そんなの無視して下さいよ!」

八期「出来るかよ!」

朝「最低!」

八期「なんだよ!どう言うことだよ!」

警察A「ちょっと、そこの君!」

八期「あっ、お巡りさん!丁度良かった!この子が壁に挟まっちゃったようで・・・」

警察B「公然わいせつ容疑で逮捕ね」

八期「はっ?」

シュッ!

ガチャン!

警察B「な、何をする?」

ガチャン!

警察B「ああ!」

警察A「君!何をするんだ!公務執行妨害の現行犯で逮捕だ!」

ドン!

八期「うるさい!」

警察A「うわあ!」

八期「何が逮捕だ!それよりも大事なことが分からねえのか?」

警察B「君!止めなさい!」

八期『あっ、これだ!』←警察Bの拳銃を奪う

警察A「コラ!何をする!」

八期「うるさい!撃つぞ!」

警察B「落ち着いて!これ以上罪を重ねるな!」

八期「うるさい!このわからず屋!」←後ろを向く

警察A「その子に何をするんだ?」

八期「黙って見てろ間抜け警察!」

警察B「止めろ!」

八期「朝!手を大きく上げておけ!」

朝「えっ?」

八期「早く!」

朝「はい!」

バン!バン!バン!バン!バン!バン!

ピキピキ・・・

ボロボロ・・・

警察A「貴様・・・」

八期「エイッ!」←拳銃を警察Aに投げる

警察A「うわあ!」

警察B「お嬢ちゃん、大丈夫かい?」

朝「は、はい・・・、怖かったです!」

Re: ナンバーズ8 ( No.458 )
日時: 2025/05/02 00:01
名前: いくちゃん (ID: 57sibd8B)

456話・挟まった朝(後日)

雀「先輩、なんでそんな顔してるんですか?」

犬養「あそこだけは行きたくないんですよ!」

雀「被疑者を捕まえず誰が平和を守るんですか?」

犬養「だって、あの子に関わると、クビに成ったり、命落とした上司や新人何人見てきたか?」

雀「そうですね、ここ10年でこの町周辺のお店も随分変わりましたしね」

犬養「取り敢えず、確か発達障害持ちの子で、あくまで『自分は正しいことをした』と言って来る筈だから」

雀「つまり、話を聞いて連行を?」

犬養「いや、逮捕はせず、事情聴取だけにする」

雀「それで良いんですか?」

犬養「あの子は特殊なんだ!彼を捕まえようとして殴られ、蹴られ、それに歯向かった警官達は皆クビに成ったり、命落としたりしてるんだ!
   ましてや、クビに成った人の中には犯罪まで犯した者も居るんだぞ!自分もそうは成りたくない!
   それに彼も警察を相当嫌ってると思う」

雀「そんなんで良いんですか?」

事務員「どちらさんですか?」

犬養「私達こう言うものですが?」←手帳を出す

事務員「少しお待ち下さい!もしもし、理事長!」

数分後

事務員「今は授業中ですので、静かに理事長室へ参り下さい」

犬養「分かりました、ありがとうございます」

理事長室

トントントン

理「はい!」

犬養「失礼します」

理「また、あなた方ですか?まさか、またあの子の事でしょうか?」

犬養「そのまさかです」

理「はあ・・・」

雀「心中お察し致します。ですが、我々も話を聞かない限り今後の解決は・・・」

理「条件分かってますよね?」

犬養「はい、事情聴取だけここで行い逮捕及び拘束は一切しません!」

雀「良いんですか?」

犬養「そうしないと、うちの警察署に放火されたらどうするんだよ!」

雀「それこそ逮捕ですよ!」

犬養「動機が『誤認逮捕』だぞ!警察の面目丸潰れじゃないか!」

時は少し遡り

Bクラスの教室

美麗「松本八期は居る?」

八期「あっ、美麗じゃねーか!なんだよ?」

美麗「あんた、昨日うちのスパイとして出してる部員を外で犯したそうね?」

八期「はあ?なんの事?」

美麗「惚けたって無駄よ!この動画を見なさい!」

動画・八期が朝を引っ張っている映像

しかし、真後ろからの映像のため致してるようにも見える。

八期「はっ?これは昨日、朝が壁に挟まったから引っ張って出そうとしたんだよ!」

美麗「嘘を付かないで頂戴!どうせ、女の子のお尻が目の前に合ったからって、触ったり撫でたりして欲求を満たしてたんでしょ?!」

八期「はっ?そんなことするか!」

朝が通りかかる

八期「あっ、朝!何か言ってくれ!」

朝「変態!」

八期「はあ?」

朝「私が挟まってるのを見て、真っ先に私の体触って、更には私の鞄まで漁ってた変態!」

八期「なんだと!もういっぺん言ってみろ!」

朝「挙げ句の果てに私のパンツ上げて!来ないで変態!」

八期「このバカ野郎!こっちは善意てやったんだよ!この恩知らず!」

美麗「私の大切な部員に近付かないで!」

杏「ちょっと!」

明「何々?」

零「朝から止めてよ!」

八期「誰が変態だって!」

秀喜「八期!落ち着け!」

美麗「私の大切な部員を!」

明「美麗も煽らない!」

芹「Bのメンバー!原因はこれよ!」

動画を見る一同

秀喜「これって?」

杏「嘘だよね?」

明「いや、八期が変態的行動を取らないってのは私達が1番知ってる!これは壁に挟まった朝を助けようとしてるんだよね?」

零「それにこれだけを抜き取って投稿してるから、明らかに陥れようとしてる動画だわ!」

ざわざわざわざわ・・・

美麗「何?コイツの言うことを信じるって言うの?」

秀喜「ああ、勿論!」

杏「私も信じる!八期君がそんなことするわけ無い!」

夢「杏!何言ってるのさ?」

芹「まあ、八期が本当に変態的行動を取ってるなら、私をとっくに襲ってるだろうしね!」

葉月「私も彼を見てきたが、そんな風には思えない!むしろ、これだけと言う動画の短さに違和感を感じるな!」

朝「でも、私がこの人に触られたのは本当で・・・」

理珠「皆さん、この投稿主のアカウントが特定出来ました!そして更に八期のボディーカメラの録画記録も入手しました!」

零「理珠ちゃん、ありがとう!」

香「コラー!廊下で何やってるの?」

零「先生!解決しないといけない事があります!」

職員室
映像現像

八期「ん?誰だ、これ?」

朝「お願いします!助けて下さい!」

八期「えっ?もしかして壁に挟まったの?大変だ!」

朝「先輩!助けて下さい!」

八期「分かった!今から助ける!だけど、絶対怒るなよ」

朝「『こんな格好他の人に見られるのは嫌だけど、こうなったら仕方ない』はい、お願いします」

八期「ええっと、どうしようかな?」

朝『えっ?何する気?』

八期「兎に角・・・」

朝『えっ?お腹触られてる』

八期「うーん!うーん!うーん!」

朝「キャー!止めて!止めて!」

八期「なんだ?」

朝「何やってるんですか?」

八期「それはこっちの台詞だ!『怒るなよ』って言ったよな?」

朝「まさか、私の体触るなんて思わないじゃないですか?」

八期「バカか!こう言う状況で、体を触らない奴なんて居るかよ!こんなのは押すか、引っ張るかのどちらかしか無いんだよ!触らないでやる奴居るなら連れてこい!」

朝「そうでなくて、普通は消防署に電話するんですよ」

八期「じゃあ、お前は消防隊員にも同じ悲鳴あげるのか?」

朝「えっ?」

八期「消防隊員は男ばっかだぞ!それに女性隊員なんか見たこと無いし!」

朝「いや、それは・・・」

八期「差別だろ!」

朝「兎に角、携帯で電話掛けて下さい!」

八期「分かった!」

ピッ!

理珠「というのが一連の彼の行動です!」

理「合わせてみても、確かに一致するわ!」

香「つまり、あんた達が八期を陥れるために撮って、SNSに上げたのね!」

男子A「フン!」

男子B「コイツがズルいんだよ!」

香「ズルい?」

男子C「1人だけ、『絶対命令』っていう最高権力を持って守られやがって!」

男子B「どうせやりたい放題だったんだろ?コンテストとかも廃止にしたし!俺らの友人もあっちに飛ばされたし!」

八期『グヌヌヌヌ・・・』

香「八期、抑えて」小声

香「このアホンダラ!」

男子達「ヒー!」

パチン!パチン!パチン!

男子A「ああ、体罰だ!」

男子B「生徒に手を出しやがって!」

男子C「絶対母さんに言って・・・」

ゴン!ゴン!ゴン!

香「もう一発殴られたい?」

男子達「ヒー!」

香「『絶対命令』使っててズルい?好き放題やってただって?
  八期はそんな自分の都合に良いように使ったことは、
  1度たりともない!」

男子A「はあ?」

男子B「そんなの嘘だ!」

男子C「あり得ない!」

理「あり得るわよ!仮に彼がそんな自分の為に使おうとしても、彼自身はまずは私か担任であり、顧問でもあった星田先生に真っ先に相談と確認をしていたわ!
  でないと、私は彼を伝説の生徒会長なんかに任命しないわ!」

香「それに八期はあんたらみたいな奴にいつも怯えながらやってたのよ!
  いつか殺されるのではないか?
  自分の提案はは正しかったんだろうか?
  ってね!」

男子達「えっ?」

香「そんな八期の精神的苦痛も知らない奴等が八期に文句言うな!出ていけ!」

男子A「何するんだ?」

男子B「俺達への体罰は?」

男子C「そうだ!理事長、俺達はこの先公に殴られ・・・」

理「私は何も見てない!何も見なかったわ!」

男子A「畜生!」

男子B「なんて学校だ!」

男子C「こんな学校なんか潰れてしまえ!」

香「あんたらは2度と戻って来るな!」

理「それで、八期君!あなたの話を聞きたいと言う方が居てね、来てくれる?」

八期「・・・」

理「大丈夫!逮捕はしないから!ちゃんと証拠はあるしね」

理事長室

雀「つまり、塀に挟まった女の子を助けるために、他の男に変なことされないように見張ってたらその警察官が『わいせつ罪』で勝手に手錠をかけようとしたのね?」

八期「はい」

犬養「つまり、君はそれに抵抗したと?」

八期「はい」

雀「じゃあ、拳銃を奪ったのは?」

八期「助けようとしてるのを主張するためです!拳銃の弾丸で壁を壊せば何発か撃って、ヒビが入れば・・・」

雀「でも、拳銃は人に向けてはいけないし、人の塀を壊すのは器物破損って知ってる?」

八期「それは知ってましたが、逮捕されるくらいなら、ここで人助けをしてると言う主張はその行為でしかないと思ったんです」

犬養「ボディーカメラを見ても、こんな剣幕で来られたら、私もそう言う行動を取りたくなるね!
   ましてや、挟まった彼女を置いていきたくなかったんだよね?」

八期「はい」

雀「でも、今度からは拳銃は使わない事!」

八期「じゃあ、どうすれば良かったんですか?」

雀「そりゃ他にも・・・」

八期「この間抜け警官に痴漢を疑われて逮捕されそうに成ってるのに、どうやって自分が無実って伝えるんですか?」

犬養「竹田!今のは禁句だ!ごめん!今度から全体的に対応を改善するように指導しておくよ!だから・・・」

八期「行き届いてないから僕は毎回冤罪かけられるんですよね?これで警察が成り立つんですか?こんな間抜けな警察なんか・・・」

楓花「八期!自分だって、直せない癖とかあるでしょ!勉強だって毎回高得点でもないくせに!」

八期「はい・・・」

理「自分だけの主張は通らない、ですが彼がずっと冤罪をかけられてるのも事実!彼の名誉を絶対守って下さい!」

犬養「分かりました」

バタン

朝「待って下さいお巡りさん!」

香「山口さん?」

朝「私は、お尻を見られたんです!それにパンツまで上げられて・・・、だから痴漢されたことは間違いないんです!」

八期「あれは、お前が恥ずかしい目に合わないように・・・」

朝「十分辱しめを受けました!更に私の鞄も勝手に漁りました!プライバシーの侵害です!」

八期「それは僕は携帯を持ってなくて近くに電話もなかったから朝の持ってる携帯で119番をしようと・・・」

朝「こんなの非常識じゃないですか!この人を逮捕して下さい!私は物凄く嫌な気持ちにされたんです!それにこの人に殺されかけました!」

八期「あれはお前を助けるために・・・」

朝「だからこの人を早く・・・」

パチン!

全員「えっ?」

八姫「助けて貰った癖に何を文句言ってるのよ!」

朝「はあ?あなた私にしたこと分かってるんですか?」

八姫「その言葉そっくりそのまま返す!あんたは恩を仇で返してるのよ!」

朝「はあ?私は体を触られた挙げ句、お尻も見られて最悪殺されそうに・・・」

八姫「そんなに八期に恩を感じないと言うなら、一生あの壁に挟まってたら?」

朝「はあ?」

八姫「私が挟んでやるわよ!行くわよ!」

朝「何するんですか!離して下さい!」

八姫「あんたが言ったんでしょ?『壁に挟まったままで良い』って!『見捨てて良い』って!」

朝「言ってませんよ」

八姫「言ってるようなものじゃない!八期が通りかからなかったら、あんたはずっとあの壁に挟まったまま過ごしてたのよ!」

朝「いつか、そこの住人が・・・」

八姫「知らないなら教えてあげる!あの家、実は空き家で、所有者は前主の他県に住んでる息子だったそうよ!」

朝「えっ?」

八姫「しかも、掃除する日は気まぐれだからいつ帰ってくるかは分からなかったのよ!と言うことは一週間以上も挟まったまま!これがどういう意味か分かる?」

朝「誰かが・・・」

八姫「変態に触られたり、犯されたりする危険性もあるのに?」

胸ぐらを掴む八姫

八姫「確かに、無防備を良いことに良くないことを行う男は一定数居る!でも、八期のように善意で助けようとする男もちゃんと居るのよ!
   それに、八期も言ってたように、あの状況で『体を触らずに抜く方法』があるならあなたが教えなさいよ!
   勿論、壁を壊す以外でね!」

朝「なぜ、あなたがそんなに怒るんですか?あなたも女子なら危機感を持った方が・・・」

八姫「あんたみたいなのが居ると、私達の命が助けられなくなるのよ!」

朝「はい?」

八姫「あんたみたいなのが居ると、AEDだの、心臓マッサージだの、人工呼吸すら出来なくなるんだから!」

朝「そんなの、男の人にされるなんて嫌じゃないですか!」

八姫「じゃあ、今すぐここで死んで!」

楓花「八姫ちゃん!」

八姫「だって、男に助けられたくないなら、『私の事は放っといて』つまり『私は死にます』ってことよね?」

朝「嗚呼!」

香「朝!暴れない!落ち着いて!」

理「八姫さん!」

八姫「私は事実を言っただけです!そもそも、助けて貰った人を変態扱いすることはいじめじゃないでしょうか?」

理「それはそうね」

八姫「それに、映像にはちゃんと証拠あるんですよね?」

理「分かったわ」

朝「でも、私はお尻を見られた挙げ句、パンツを上げられ・・・」

香「下げたんじゃないよね?」

朝「えっ?」

杏「上げたってことは見られないようにしたって事でしょう?」

明「むしろ、最初から下がって『見られた!』は理不尽だよ!」

芹「そんなもの10人中10人が見るわ!」

八姫「あんたは八期に辱しめを受けたのではなく、そうならないように守ってもらった挙げ句、助けてもらったのよ!それが分からないと言うならこの学校から出ていって!同じ女としてあり得ない!八期に編隊扱いしたことへの謝罪と助けてもらったお礼を言いなさい!」

朝「助けてくださりありがとうございました、あと変態扱いしてごめんなさい」

こうして朝はいじめレベル4となった。
なお壁の修繕費は八期の映像を投稿した男子達3人の親が払うことに成った。

Re: ナンバーズ8 ( No.459 )
日時: 2025/05/02 23:05
名前: いくちゃん (ID: 57sibd8B)

457話・8とトリプルエース

零「八君!テストどうだった?」

八期「まあまあかな・・・」

秀喜「5教科はそこそこ良いが、副教科の美術ボロボロじゃねーか!」

明「そこまで想定してなかったな・・・」

八姫「手先だけでなく、内容もダメダメって?」

芹「あんた、ちゃんと話聞いてるの?」

八期「よく分からなくなって、後半は聞き逃し!後で聞けばいっか!って思って・・・」

八姫「だからこれなのよ!」

八期「だって何言ってるか分からなくなるんだもん!」

歩「あと、また保健体育学年最下位」

八期「点数は取ってる方だよ!」

恵「男子ならむしろチャンスなテストだぞ!」

葉月「運動神経だけでなく、知識もないって大丈夫か?」

八期「それより今日はそんなの話じゃないだろ!」

明「まあ、補習ではないんだよね?」

八期「提出物全部提出してその分が加算されてセーフ!」

秀喜「ただ、出してるだけにしか見えないけどな!」

零「まあまあ・・・」

研究部部室

町子「待ってたよ!3次予選用の曲のサンプルは出来てるわ!」

杏「まっちゃん、ありがとう!」

明「マッチ、本当感謝するよ!」

町子「取り敢えず、勝つことは考えず、楽しむことを目的にしないと崩れるからね!」

明「当たり前だよ!あたしは最初からそのつもり!」

八期「そう言えば、同好会はソロトーナメントに向けて頑張ってるんだよね?」

愛「うん、テスト期間は恵梨香ちゃんが奈々ちゃんの家で涙目に成りながら缶詰め状態で勉強頑張ったんだって!」

明「まあ、あたしらも缶詰め状態だったよね?」

杏「缶詰めと言うより押しくら饅頭だったような?」

零「取り敢えず、テレビ禁止、携帯禁止、ゲーム禁止、私語禁止で頑張ったよね?」

八姫「Blu-rayで簡単に録り貯め出来るのは時代を感じたわ!」

明「勉強も現状維持が大事だね」

零「確かに!」

八期「5時から7時まで、9時から12時までやってたからな」

子「間の2時間は?」

明「お風呂とか晩御飯!松本先生が用意してくれた!」

杏「お風呂は一気に3人で入ったりしたから大変だったよ!」

青奈「八期は?」

八期「1番に入った!女性陣出るの遅いもん!」

朝「嫌な人ですね」

明「いや、ドライヤーも含めて待たすから、お風呂入ってる間に八期がドライヤーをする形で時間短縮にしたの!」

秀喜「成る程!」

八姫「でもなぜか、希ちゃんが一緒に泊まってたんだよ!」

愛「ベット狭かった」

八期「僕と希姉ちゃんと愛ちゃんの3人で使った!」

秀喜「ぎゅうぎゅうじゃねーか!」

愛海「どういう並びで寝たの?」

八期「僕が真ん中で愛ちゃんが壁側、希姉ちゃんが床側!」

町子「杏ちゃんや明ちゃんは?」

明「あたしは八姫と!」

杏「私は零ちゃんと同じ部屋で寝たよ!亜利紗居なかったからゆっくり休めたよ!ところで亜利紗は?」

芹「メンバー唯一の補習よ!しかも全教科!」

杏「そりゃ、1度も勉強してないもんね!しかも答えの多くはカンニングしたものばかりだし!」

香「ああ、だから全教科0点だったのね!」

全員「全教科0点?」

香「ボディーカメラを付けてから、彼女のカンニングが発覚したけど、本人は『カンニングしなくても答えられる』とか言ってたけど、おかしいと思ったのよ!前までは高得点だったのに、いきなり全教科0点だなんて、やっぱりカンニングだったのね!カンニング対策に、別室でやらせてて良かったわ!」

八期「アイツ相当バカじゃねーの?」

杏「うん、マジもののおバカさん!だけどズル賢いのよね!人を自分の為に動かすことが上手いけど、それ以外はからっきし!そのズル賢い頭脳を真面目に勉強に使えば赤点なんて取らない筈なのに・・・」

町子「それで、話を戻すけど、今回はどんな意気込みで3次予選に挑むの?」

愛「意気込み?愛ちゃんボード『(?_?)』」

明「ほら、いくら勝負しに行かないとしても、何を目的にライブをするのって事だよ!」

杏「そう言うことか!私は、来てくれた人を笑顔にしたい!」

明「私は、皆が楽しんでくれたらそれで言いかな!」

愛「私は、正直美麗の鼻をへし折りたいって気持ちが強い」

八期「愛ちゃん、そう感情的になると、空回りする可能性あるよ!」

明「そうだよ、あいあい!落ち着いて!」

杏「愛好会所属の選抜組を落としての3次予選突破なんだから!」

町子「それで、センターはどうする?」

杏「明ちゃん!」

明「えっ?あいあい!」

愛「リーダーの杏さんじゃないの?」

愛海「譲り合うわね」

芹「普通は取り合うのよ!」

八期「逆算する?」

杏「逆算?」

明「逆算ってどう言うこと?」

八期「決勝のセンターをリーダーと勝手に決めておいて、それ以外は他2人で当てはめる」

杏「そのリーダーが決まってないんだけど?」

八期「杏ちゃんがリーダーじゃないの?」

杏「わ、私?」

明「あたしは別に杏で良いよ!」

愛「私も杏さんだと勝手に思ってました!それに同好会のリーダーでもあるし・・・」

杏「そこまで言うなら、でも期待はしないでね」

町子「それで、リーダーさん!どんなライブにするつもり?」

杏「えっ?2人はどうしたい?」

明「あたしはやっぱり楽しい振り付けを入れたいな!なんか見てる人達が今すぐにでも動きたくなるような・・・」

杏「愛ちゃんは?」

愛「私?私は・・・、よく分からないな・・・」

明「適当でも良いから言ってみなよ」

愛「でも、絶対採用されないと思う」

杏「兎に角言ってみて!でないと方向性が決まらないよ!」

愛「クリスマスコスでライブしたいなな~んて!」

明「良いじゃん!」

杏「それ絶対可愛いよ!」

愛「そうかな?恥ずかしくない?」

明「布面積は自分達で調整すれば良いだけだよ!八期はそう言うとこ分かってると言うか、露出大きいと引くだろうし!」

杏「衣装は3人一緒が良いかな?」

明「いや、個性は出したいな!例えばメンバーカラーを何かしらアイテムとかで目立たせたりとか!」

八期「いいね!」

八姫「あんたのライブじゃないでしょ!」

希「でも最初に見るのは私達よ!客観的な意見を出すためにも!」

八期「ただ、ただ、納得行かないことがあるんだよな・・・」

八姫「何よ?」

八期「美麗があんなに人気があるだなんて、僕には信じられない」

八姫「それが世間の答えなんだから文句言わないの!」

八期「歌もつまんない、ダンスもつまんない、挙げ句の果てにただの屑だぞ!あんなのを同じ人間と思いたくないよ!
   なんでアイツが優秀と言うか完璧超人みたいに言ってるんだ?アイツら見る目無いだろ!」

八姫「ドレしか答えられないあんたにだけは言われたくないでしょ!」

八期「僕は、絶対アイツを許さないよ!」

八姫「それは愛ちゃんが美麗のせいで両親を亡くしたから?」

八期「違う!人の夢を勝手に決めて、自分の思いどおりに成らないからと言って、金の力で強制的に連れていこうとするから!
  それで人間関係にまで壊させたのだから!
  ましてや、愛ちゃんに対してはもう十分酷いことしてるからな!」

芹「白木さん、八期があんなこと言ってるけど、美麗の事どう思ってる?」

愛「悪魔です」

芹「直球ね・・・」

愛「あんな人この世に要りません!むしろ出来るのであれば私が今すぐにでも殺したいくらいです」

芹「相当ね・・・」

愛「でも、それをやったら私が終わるのでやりません!兎に角、このユニット対抗戦であの美麗に一泡吹かせたいです!
  愛ちゃんボード『キリリ』」

3次予選当日

杏「緊張するね」

愛「怖い・・・」

明「あいあい!リラックス、リラックス!それに、勝つことは考えず楽しまないと負けだよ」

愛「うん、分かってる」

杏「じゃあ、あの掛け声やろうか!」

明「OK!」

愛「良いよ!」

杏「全力で?」

3人「楽しもう!」

ライブ後

八期「流石、トリプルエース!優しい、可愛い、楽しい3人!もう最高!」

愛「ありがとう、お義兄ちゃん!」

八期「これはの予選突破間違いなし!」

明「まだ分からないよ!他にも上手い子居るし・・・」

八期「予選突破出来なかったら、運営に文句言ってやる!」

杏「それだけは止めて!」

結果は準々決勝進出だった。

Re: ナンバーズ8 ( No.460 )
日時: 2025/05/06 09:01
名前: いくちゃん (ID: 57sibd8B)

458話・明の思い出のプレゼント

12月24日

全員「メリークリスマス!」

パン!パン!パン!パン!・・・

八姫「さあ、今日はクリスマス・イブです!思う存分楽しみましょう!」

全員「イェーイ!」

秀喜「町子クリスマス嫌いだったけど、良いのか?」←八期に話し掛ける

八期「本人がOKしたから良いんだよ」

希「まっちゃん、大丈夫なの?」

町子「ああ、明日の誕生日を盛大に祝ってくれたらそれで良いの!助奈ちゃんと違って、私は一人っ子だから!」

ヘンゼル「でも、明日もパーティーかよ!」

芹「食べ過ぎて太りそう・・・」

八期「仲間の誕生日祝わないメンバーがどこに居るんだよ?そんな奴最低だろ!」

香「花より団子は黙ってなさい!」

まな「ねえねえ?クリスマスってサンタさんが皆にプレゼント配ってくれるんだよね?」

和「そうですね」

杏「小さな子供達に渡すんだよ!」

八期「正確には未成年なんだけどな!」

子「今の時代、18歳に届けられるのかしら?」

愛「プレゼント、楽しみだったな・・・」

エル「うちも弟達と靴下と手紙を用意して寝たな!」

恵梨香「エリリンは微妙に違って、複雑でした!」

八姫「どう言うこと?」

恵梨香「好きなキャラクターの人形を頼んだら、大きな縫いぐるみが来たり、好きなおもちゃが来たと思ったら、色違いだったり・・・」

八期「ああ、何となく分かる!」

モナ「縫いぐるみと人形って一緒じゃないのかい?」

恵梨香「全然違いますよ!私が欲しかったのは等身大のフィギュアの方で、ふわふわした縫いぐるみじゃないんですよ!」

八期「へー、僕はふわふわした縫いぐるみの方が好きだな!抱き枕として寝れる」

恵梨香「時には、ゲームが欲しいと願ったら参考書が届いたこともありました!」

和「それは、サンタさんからも『遊んでばかりじゃなく勉強しなさい』と言うメッセージでしょうね」

恵梨香「それ以降私はサンタなんか信じてません!」

零「そう言えば、去年はまなと泉が『赤ちゃん』が欲しいって言ってたっけ?」

紫「可愛いけど、サンタも困るプレゼントだよ・・・」

明「赤ちゃんか・・・」

杏「明ちゃんどうしかしたの?」

明「いや、実は私じゃないんだけど、うちのお義姉ちゃんが、昔サンタクロースに『サンタさんへ、私は可愛い妹が欲しいです』って手紙を書いたことがあったんだって!」

恵梨香「書く人居た!」

愛「やっぱり、皆兄弟欲しくなるんだ!」

エル「兄弟は居ても飽きないからね」

八期「それでどうなったの?」

明「勿論、次の日に赤ちゃんのプレゼントは無かったよ」

芹「そりゃそうよ!仮に合ったら大事おおごとよ!」

明「でもね、その日にお母さんにツワリの症状が出たんだって!」

全員「ええっ!!!!」

杏「それって?」

明「お義姉ちゃんは『サンタさんからのプレゼントだ』って跳び跳ねて喜んでたそうだよ」

奈々「ただの偶然では?」

恵梨香「それでその赤ん坊は?」

明「えっ?あたしに決まってるじゃん!」

恵梨香「はい?」

八期「だよな!そうじゃなきゃ、明ちゃんに別の兄弟居るってことになるよ!」

愛「お姉さんはどんな反応だった?」

ヘンゼル「その時は赤ん坊だぞ!知るわけ無いだろ!」

美咲「明ちゃん!」

明「あっ!美咲お義姉ちゃん!」

美咲「なんの話をしてたの?」

明「お義姉ちゃんが、子供の頃サンタさんに『妹が欲しいです』って手紙書いてた話!」

美咲「止めてよ!恥ずかしい!」

杏「妹が出来た時の気持ちは?」

美咲「勿論、嬉しかったわよ!名前だって私が付けたんだから!」

明「そうなんだ!知らなかった!」

八期「零ちゃんは、一お姉ちゃんからだったよね?」

零「ええっ、数字の0から来てるもの!」

グレーテル「実の親じゃねーのかよ!」

明「お母さんから聞いた時は、跳び跳ねて喜んでたって聞いたけど?」

美咲「違うわよ!『私が育てる』って言ったのよ!」

芹「明らかに後者の方が恥ずかしい台詞なんですが?」

美咲「でもね、明ちゃんは当時早産で、予定日の2ヶ月前にうまれちゃったの!」

全員「ええっ?」

八期「それで何か合ったんですか?」

美咲「だから、生まれた時は2キロあるか無いかの、下手したら今ここに居なかったかもしれない程危険な状態だったのよ!」

全員「嘘!」

明「だから、小学校1年生の誕生日の時に初めてお母さんから聞かされた時はビックリしたな!お父さんは『あんな小さかったお前が、元気に駆け回ってるだけでも奇跡』なんて言ってたよ!」

和「親ならそう言いたくなりますよ!」

美咲「だから、私は『この子を守る』って意気込んでたかな!そしたら、お父さんったら、
『お前は守られる方だ!』なんか言ってね!ボカスカ叩いたな・・・、
   お母さんからは『お父さんはあなた達2人を守りたいのよ』ってフォロー入れてたけど・・・」

八期「血は繋がってないのに似た者姉妹」

美咲「そう言えば、明ちゃんも私と同じことしたのよね?」

全員「へー!」

明「だって、お義姉ちゃんが『頼んだら夢叶った』何て言うから・・・」

美咲「それで次の日のプレゼントなんだったと思う?」

八期「まさか・・・、赤ちゃんの人形とか?」

美咲「正解!」

明「なんで当てちゃうのさ!そこは間違ってよ!」

八期「人形以外何があるんだよ!」

美咲「それで明ちゃんがっかりして、お父さんとお母さんに『どうして赤ちゃんは貰えないの』って訴えたの!」

明「止めて、恥ずかしい!」

美咲「それでプチ家出したのよ!」

明「だから・・・」

奈々「何歳の時ですか?」

美咲「5歳くらいだったかしら?」

八期「明ちゃんにもそんな過去が・・・」

杏「まあまあ、誰もが通る道だよ!」

秀喜「むしろ可愛いエピソードじゃねーか!」

まな「つまり、赤ちゃんはお母さんにしか作れなかったってことか!」

愛海「まなちゃん?何を言ってるのかな?」

希「お母さんだけでなく、お父さんも居ないと出来ないわよ!」

子「希ちゃん余計なこと言わないで!」

まな「だって、うちのお母さんは零姉達に赤ちゃん作って渡してくれたんだよね?誕生日プレゼントととして?」

零「ちょっと、まな!」

モナ「アンビリーバボー!日本では誕生日プレゼントに子供を作って渡すのかい?」

杏「違うからね!」

まな「えっ?でも事実でしょ?お母さんが零姉に私達を渡したって!」

零「事実は事実だけど・・・」

青香「えらい、重い誕生日プレゼントですね」

赤音「聞いたことありません!」

紫「あっ、青香ちゃん達だ!」

恵梨香「いや、なんで愛好会の人達まで?」

黄花「さっきから明さんが居ましたが・・・?」

恵梨香「ああ、本当だ!何裏切り者が馴れ馴れしく・・・」

明「さっきまで楽しく話してたじゃん!」

蓮「あっ!明!」

明「ああ、蓮!久し振り!」

蓮「久し振りじゃないわよ!私とのユニット解消して何他のユニット作ってるのよ!」

明「別に解消はしてないよ!蓮が勝手に落ちただけでしょ?それにソロが落ちて暇だからやってるんだよ!」

蓮「どういう意味よ?」

明「何もライブ出来ないなんてつまらないし、アイアイや杏とも1度組んでみたいって思ったからね!」

美麗「明!何をやってるの?ソロ落ちてあなたは自由は効かない筈・・・」

明「落ちる前に組んでたから、このまま何もせずに解散も面白くないじゃん?美麗、お願い!あと、結果次第では・・・」

美麗「分かったわ・・・、その代わり忖度無しよ!」

明「勿論!手を抜くつもりは無いよ!だけど、勝負には行かないけどね!」

美麗「何ですって?」

明「あれ?言ってなかったっけ?あたし、勝負事とか嫌いなタイプだから!」

青香「そうだったんですか?」

明「まあ、そんないがみ合わずクリスマスパーティーを楽しもうよ!」

美麗「それもそうね!」

八期「言っとくけど、明日のまっちゃんのバースデーパーティーも忘れるなよ?」

主「明日もパーティーなんですか?」

八期「仲間の誕生日祝わないメンバーがどこに居るよ?」

町子「別に、都合が悪いなら良いですよ!8や同好会のメンバーに祝って貰うので・・・」

美麗「待って!今すぐにでも用意・・・」

町子「しなくて良いです!あなたが用意する高級素材よりも、メンバーが心から作ってくれる簡易素材の方が気持ちが込もってるので!」

まな「ねえ、零お姉ちゃん?」

零「何?」

まな「サンタクロースのおじいさんって本当に居るの?」

零「えっ?」

次回メンバー達の答えは?


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