二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.476 )
- 日時: 2025/06/05 21:26
- 名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)
472話・杏の家出(その後)
次の日
杏「はあ~・・・」
明「どうしたの?あの毒親から抜けれてラッキーじゃなかったの?」
杏「引っ越ししようとマンションに行ったら、部屋に入れなかったの!家族の縁切ったから!」
零「それって?」
杏「私の私物全部ゴミ捨て場に捨てられてた!」
八期「最低だな!」
杏「まあ、松本先生が代わりに新しいの買ってくれるって言ってくれたから・・・」
秀喜「そりゃ、八期(コイツ)が世話になったんだから!」
零「戸籍上どうなるのかな?」
杏「私は7月生まれだよ」
零「八君は8月だから・・・」
明「僅差で杏が八期の義姉になるね?」
八期「でも、お母さんは杏ちゃんは零ちゃんと同じく居候扱いするって言ってたような・・・?」
秀喜「だからなんだよ?」
零「ああ、感覚と呼び方が変わるのね!」
明「どう言うこと?」
零「八君って、最初に教えて貰ったことを正しいと思う傾向があるから、今回の場合は杏ちゃんとは姉弟に成らないと言う認識かもね!愛ちゃんは義妹に成ったから『お義兄ちゃん』って呼ばせてるけど・・・」
明「アイアイが八期を『お義兄ちゃん』って呼んでるのはそれが理由?」
八期「自分としては、『先輩』の方が良かったけど、お母さんが『あんたの義理とはいえ妹なのよ』って言われたからそう思うことにした」
秀喜「諦めてるだけか!」
明「受け入れてるとも言う」
杏「あっ、そう言えば愛ちゃんも居るんだよね!確かに八期君が言うように愛ちゃんって妹にしたくなるくらい可愛いよ!本人には悪いけど、本当にお人形さんみたいだった!」
秀喜「おいおい、人形はむしろ褒め言葉だろ?」
八期「本人が『何も喋らない、表情も変えない無機物』って言われてるみたいって嫌がってるんだ」
明「その割には八期のアイアイの接し方は妹と言うより人形だよ!」
八期「えっ?」
明「頭撫でたり、顔擦り擦りしたり、抱き付いたり・・・」
秀喜「完全に人形にするやつじゃねーか!」
零「私もしたことある!」
八期「なんで明ちゃんが知ってるの?」
明「アイアイ本人から聞いた!『自分が人形扱いされてる』って!」
八期「ええっ!?」
明「でも、悪くないらしい」
八期「えっ?」
明「やる前に必ず許可取るし、キスはしないし、抱き締められると心が温かくなるからむしろ好感触!」
八期「良かった・・・、嫌われたかと思った」
秀喜「いや、むしろそんなラッキーなイベントやってることを彼女のファンが聞いたらお前嫉妬の嵐だぞ!」
ガラガラ、バン!
男子A「全員動くな!」
杏「何々?」
秀喜「噂をすれば・・・」
男子A「畜生!1人逃げやがったか!」
明「何あれ?包丁!?」
杏「マジで?」
零「兎に角身を潜めて!」
男子A「松本八期はどいつだ?」
零「彼に何かよう?」
男子A「親父の敵を取りに来た!」
零「止めなさい!取り敢えず包丁を置いて!」
男子A「うるせー!お前からやるぞ!」
杏「零ちゃん!」
パリン!
明「危な!」
理珠「今度はガラスが・・・」
秀喜「一体誰だよ?」
男子B「八期はどこだ?!出てこい!脳天ぶっ叩いてやる!」
理珠「彼はハンマーを持ってます!」
ドン!
バタン!←ドアが倒れる
パリン!
明「教室のドアが!」
秀喜「なんでうちの学校の生徒はこんな物騒なんだよ?」
零「まずは、動機は?なんでこんなことするの?話してくれない?」
男子A「アイツが俺の父さんを殺したんだ!」
零「はあ?」
男子A「なのに、アイツは無罪だなんておかしいだろ!」
全員「?」
零「どう言うこと?」
男子A「アイツが俺の父さんは警察官をやっていた!その日も仕事のために、町の平和と秩序を守るために悪い奴を捕まえようとしたらアイツが父さんに手錠を掛けて突き飛ばしたんだよ!」
杏『それってもしかして?』
男子A「そしたらたまたま走ってきた車に突き飛ばされて父さんは亡くなったんだ!」
男子B「俺の従兄弟の兄さんもアイツに突き飛ばされたせいで車に下敷きになった!幸い近所の人の助けで一命は取り留めたが、背中に後遺症が残ったんだよ!アイツも同じ目に合わせてやる!」
男子C「俺の兄さんを犯罪者にしやがって!」
明「何々?」
男子C「兄さんは確かにぶつかったよ!でも、人がいきなり家から飛び出してきたら避けることも出来ないだろ!ましてや、交差点じゃなくて住宅から!
お陰で兄さんは過失運転と見なされたんだからな!ゴールドドライバーだったのに!責任とれや!」
理珠「最後のは明かな過失運転です!八期のせいにしないで下さい!」
男子C「何だと?!普通に走ってて、いきなり人が押されて道に出されたら避けれるかよ!押した方が悪いだろ!」
理珠「ですが、この事故は押してから少し間があるんです!なぜなら八期が押した直後に車は走ってませんでしたから!キチンと徐行出来てなかったんじゃないですか?」
男子C「ふざけるな!そんな一瞬の出来事ですぐ対応出来るか!」
杏「明ちゃん、兎に角八期を守ろう!」
明「そうだね」
男子A「おい!何をやってる?!」
男子B「八期を出せ!」
秀喜「おいおい、八期どうにか・・・、あれ?」
香「何をやってるの?!」
理「今すぐ、武器を下ろしなさい!」
男子A「うるせー!殺すぞ!」
男子B「大切な人を失った気持ちが分からねえのか?」
杏「3人とも!八期君は悪くないよ!」
男子達「はあ?」
男子A「アイツのせいで父さんは車に突き飛ばされて死んだんだ!アイツが父さんを道路に突き飛ばさなければ!」
男子B「そうだ!そうだ!アイツが兄さんを突き飛ばさなければあんな事故は・・・」
男子C「アイツが警察官2人を道に突き飛ばさなければ、事故なんか・・・」
杏「全部私のお母さんが悪いの!」
全部「えっ?」
杏「うちのお母さんが八期君のお母さんを誘拐犯に仕立て上げたから、八期君は大好きなお母さんを守るために、お母さんを逮捕させないために警察を祓っただけ!彼は悪くない!」
男子A「何だと?」
男子B「誘拐犯を捕まえるのが警察の仕事だろ!」
男子C「そんな悪人を守る為だけに兄さんは犯罪者に成ったのか?!」
明「杏!」
ゴン!ゴン!ゴン!
全員「えっ?」
理珠「あなたは運が良いですね!」
杏「えっ?」
理珠「ロボの私が居ましたから!」
杏「理珠ちゃん!」
明「理珠っち!」
秀喜「全員、コイツらを縛れ!」
零「そう言えば八君は?」
香「廊下の奥で松本先生と見張ってるわ」
零「もしかして?」
明「多分、最初に隙を見て逃げたのが八期だったんだ!」
香「『刃物が見えたから、怖いから止めて欲しい』って職員室に来たのよ!」
男子達を縛り上げ
男子A「離せ!」
男子B「こんなの虐待だ!」
男子C「訴えてやる!」
香「良いのかしら?教室に隠しカメラ付けてるから、さっきの行動もろくがしてるのよね!そうなると、あなた達は銃刀法違反と暴行罪又は傷害罪に掛けることも出来るのよ?」
男子A「アイツのせいで父さんは亡くなったんだ!」
男子B「アイツのせいで兄さんに後遺症が・・・」
男子C「アイツのせいで、兄さんが運転出来なく・・・」
理「確かに、あなた達が文句を言いたくなる気持ちは分かる!大切な人、大好きだった人を失ったのよね?」
男子A「だったら・・・」
香「八期も大好きだった人をもう少しで連れ去られそうになったのよ!」
男子A「その人は誘拐犯だって・・・」
杏「違う!私が『泊めて欲しい』って言ったから誘拐なんかじゃない!ただの私の家出よ!
それを私のお母さんが誇張しただけ!
私が代わりに謝るから、怒りの矛先は私のお母さんにして!」
理「夢原さん?」
杏「昨日で縁は切ってます!」
犬養「どうされましたか?」
香「この2人が危ないものを持って振り回していました!」
犬養「銃刀法違反の現行犯で逮捕だ!」
ガチャン!
男子A「何でだよ?」
男子B「畜生!覚えてろよ!」
男子C「なんだよ?俺は兄さんが犯罪者に成るのなら、せめてアイツも犯罪者と一緒だろって言いたいんだよ!アイツが起訴されねえのが気に食わん!」
香「これは不幸な事故よ!」
男子C「はあ?」
香「あんたに治療させる項目はない!このままこの学校から出ていきなさい!」
男子C「はあ?どう言うことだ?」
理「いじめレベル8!退学、強制転校!あなたには別の学校に転入して貰うわ!」
男子C「なんだよそれ?おーい!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.477 )
- 日時: 2025/06/05 22:41
- 名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)
473話・理珠が持ってきた掛け
練習中
杏「明ちゃんごめんね!練習着貸してもらって・・・」
明「大丈夫、大丈夫!むしろサイズ合って良かったよ」
杏「いや、少しブカブカなんだけどね、前辺りが・・・」
愛「私物全部捨てられるなんて可哀想」
杏「家出する時全部は持ってこれなかったからね」
理珠「杏さんいいですか?」
杏「何?」
ガラガラ
杏「お母さん?!何しに来たの?」
理珠「実は私はロボですので、法律についても少し齧ってまして、例え家族でも私物を勝手に捨てたり、壊したりするのは器物損壊で犯罪です!」
杏の母「だから何よ?元々、私が買ったものよ!」
理珠「それを譲渡したことに成ると所有権は杏さんにありますよね?」
杏の母「元々は私や親戚のお下がりよ!」
理珠「それに、捨てられたであろう物を一部ですが、妹さんの部屋から見付けました!」
杏の母「亜利紗が使うって言ってんだから良いでしょ?」
理珠「所有者の杏さんに何の断りもいれずにですか?」
杏の母「あんたは何が言いたいの?突然人の家に入ってきては私を連れ出して・・・」
パラ!
理珠「こちら、おおよその杏さんの私物を勝手に捨てた損害賠償です!練習着や衣装まで捨てたそうですね?」
杏の母「この子には必要無いからよ!要らないものを捨てて何が悪いのよ!」
杏「要らないものじゃない!必要なものよ!」
杏の母「あんたみたいな下手くそが歌って踊るですって?見てて恥ずかしいわ!それに大した成績残してないんでしょ?」
杏「そんなこと無い!今、ユニット部門でずっと1位通過で予選突破してるもん!」
杏の母「そんなのたまたまか、周りのレベルが低いだけでしょ?少しは亜利紗を見習って欲しいわ!」
八期「亜利紗の方が全然下手だよ!」
杏の母「何ですって?!」
八期「そんなもん一目瞭然さ!あんたの目か頭がおかしいんだよ!もしくは黒く汚れた心がおかしいんだ!」
杏の母「何ですって?!」
理珠「つまり、杏さんが結果を残せば良いんですね?」
杏の母「それは勿論!」
理珠「でしたら、杏さんがスクールアイドルフェスティバルユニット部門で優勝すれば、賠償金を払って貰います!
優勝すると言うことはやった意味があるのですから! 杏さんの存在価値も認められると言うことです!」
杏の母「ええっ、良いわよ!」
八期「待て!理珠!そんな掛け意味がない!こっちから願い下げだ!」
理珠「なぜですか?」
八期「理由は2つ!1つはトリプルエースは優勝させるために頑張ってるユニットじゃない!
自分達の『楽しい』を伝えるためのユニットだ!」
理珠「つまり、勝負をさせてないのですか?」
八期「ああ、それは3人全員が思ってることでもある!」
杏「そうだよ理珠ちゃん!私は元々勝負事は嫌い!それに人の価値観で決める物を勝負事にしたくない!だって負けても分からないから!」
八期「それに、勝負とか優勝を意識させると3人に物凄いプレッシャーを与えることに成る!そうすれば『楽しい』から遠ざかると思うし、ネガティブな愛ちゃんと杏ちゃんには向いてない!
2つ目はこの人が信じられないこと!」
杏の母「はあ?」
八期「杏ちゃんを真っ向から否定する奴が仮にトリプルエースが優勝したとして、言うことを聞くとは思えない!」
杏の母「何ですって?」
八期「どうせ、
『杏の実力ではなく、他2人が上手かった』とか、
『審査員の目が節穴』とか、
『たまたま周りが下手だった』とか、
『何かの間違い』とかなど、イチャモンを付けてくるに決まってる!
それに『そんな約束覚えてない』って言われるのも目に見えてる!」
杏の母「何よ!信頼されてないわね!」
理珠「ですが、私には録音機能が・・・」
杏「『強迫された』って言われるのがオチだよ!それに自分でも分かるの!『勝つために』とか、『皆に認められる為に』って考えてると、何も思い浮かばないの!人の気持ちってバラバラだから!」
八期「だから、あんたは今すぐ賠償金を払え!」
杏の母「何ですって?」
八期「なんなら裁判でも何でもやって奪い取ろうか?」
杏の母「証拠もないのに?」
理珠「証拠なら私持ってますよ!」
杏の母「なんですって?」
八期「ほら、今すぐ払え!屑母親!」
楓花「八期!それこそ強迫よ!」
八期「お母さん・・・」
楓花「先生よ!夢原さん?」
杏「はい?」
楓花「その勝負受けて立ちなさい!」
杏「ええっ?そんな!?この人が言うことを聞くなんて考えられません!それに優勝を意識すると・・・」
楓花「大丈夫よ!優勝出来なくても、私からしたらあなたにはお金で返せない恩があるって言ったでしょ!
あなたが今後必要なものなら何でも買ってあげるわ!」
八期「僕らは?」
楓花「あくまで『今後必要なもの』よ!おもちゃとか漫画のような娯楽はNGよ!」
杏「楓花先生・・・」
楓花「勝ったら賠償金、負けても私が払ってあげるんだから!気にせず頑張りなさい!あなたのライブはうちの一族も気に入ってるから!」
杏「分かりました!その勝負受けて立ちます!」
理珠「と言うことです、大ごとにしたくないのなら、トリプルエースがスクールアイドルフェスティバルのユニット部門で優勝したら、賠償金を払って下さいね!たとえどんな結果に成ろうとも?!」
八期「言っとくけど、審査員の評価だけとか言うなよ!カメラボーナスも作戦の範囲なんだから、関係大有りだからな!トリプルエースがスクールアイドルフェスティバルで優勝したら、あんたの主張なんか絶対聞かないからな!」
杏の母「チッ、分かったわよ!まあ、どうせ無理だろうと思うけどね!」
八期「あと、妨害行為や買収も無しだぞ!」
杏の母「当たり前よ!何?私そんな汚い手段を使う悪役に見える?」
杏「めちゃくちゃ見える!」
杏の母「親に向かって何よ!」
杏「もう親じゃないし!」
杏の母「あんたなんか途中で落ちるわ!」
杏「これでも準決勝まで進んだし!」
杏の母「たまたまでしょ?決勝に行けるわけ無いわ!断言する!そんなんだったら亜利紗が入ってる愛好会のグループライブの時の方が上手かったわ!」
杏「それいつのライブ?」
杏の母「夏休みにあったじゃない!私達は見れなかったけど、知り合いから映像貰って・・・、ほら!これよ!」
杏「それ研究部のグループだよ!」
杏の母「はあ?」
杏「だから、亜利紗は今、研究部のスパイとして仮入部状態だから!」
杏の母「道理でこんな下手な・・・」
八期「さっき上手いって言ったよな?手のひら返し!」
杏の母「亜利紗は上手いわ!でも他のバックダンサー?は下手くそよ!」
八期「バックダンサーじゃねえし!あんたが言うなって話だし!」
杏の母「何ですって?」
理珠「まあまあ、取り敢えず両者承諾で良いんですね?」
杏の母「勿論!」
杏「分かったよ!」
理珠「後で気が変わったとか、『忘れた』とか、
嘘をつく行為は止めて下さい!録画してますからね!」
杏の母「分かったわよ・・・」
八期「強迫とかイチャモン付けるなよ!」
杏の母「分かってるわよ!」
杏の母が帰った後
八期「お母さん、良かったの?」
楓花「私が払うんだから良いじゃない!別にプレッシャーを掛けてるわけじゃないわ!どうせなら相手をガックリ膝を付けさせるくらいに落ち込ませないと!」
杏「ただ、そうなると逆に何も思い浮かばなくて・・・」
楓花「いつものやり方で良いのよ!」
杏「えっ?」
楓花「私も見てて、今のままでも十分上を狙えると思うから!」
杏「なんで先生が分かるんですか?」
八期「うちのお母さんも昔アイドルやってたんだ」
杏「そうなの?」
八期「杏ちゃん、この掛けの事は、愛ちゃんと明ちゃんには内緒だよ!特に愛ちゃん!プレッシャーを与えそうに成るから」
杏「うん、分かった!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.478 )
- 日時: 2025/06/09 22:14
- 名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)
474話・8の過去、万引きの濡れ衣が起こした悲劇
ピコン!
愛「あっ、先生からだ!」
杏「なんて?」
愛「『八期に頼んだお使いに野菜を伝えるの忘れたから次に出す奴買ってきて』だって!」
杏「お使いか・・・」
愛「お義兄ちゃんが頼まれて行ってるのか!」
杏「多分、学校前のスーパーだよね?」
愛「そう書いてある、行こうか!」
杏「うん!それにしても野菜多いね?」
愛「大家族だから食べる量も多いんだよ!」
杏「それもそうだね!そう言えば、ここのお店変わったね!」
愛「そうなの?」
杏「中身はそんな変わらないけど、名前は別だったんだよ!」
愛「へー、私インドアだから知らなかった!」
杏「私はよく、お使い頼まれてたから!」
愛「なんで変わったの?」
杏「言いにくいと言うか・・・、何と言うか・・・」
愛「まさか、お義兄ちゃんが関わってるとか?」
杏「愛ちゃんも勘が鋭く成ってきたね?」
愛「いや、うちの学校の生徒なら大半そう思う」
杏「これは本当にヤバい話だから話せないや!」
愛「分かった、無理に聞かない」
野菜売り場
杏「それで何を買うんだっけ?」
愛「レタス、かいわれ、キャベツ、キュウリ、人参、玉葱・・・」
杏「多いなあ!それだけあると忘れるかな?」
愛「もしかしたらお義兄ちゃん非力だから、持つの大変だと思って分けた可能性もある」
杏「スポーツテスト私より低いからな・・・」
林檎「あっ、愛じゃん!」
桃子「杏ちゃん!」
杏「桃子ちゃん!」
愛「林檎ちゃん!2人もお使い?」
林檎「うん、お母さんに頼まれて・・・」
桃子「あっ、林檎とは偶然会ったんだよ!」
林檎「なんか、2人が並んで歩いてると仲良しの姉妹みたい!」
愛「えっ?」
杏「そうかな?」
林檎「少なくとも外野にはそう見えてるよ!」
桃子「ってか、杏ちゃんたしか家でして愛と一緒に暮らしてるって噂を聞いたんですけど、本当ですか?」
杏「それは・・・、まあ・・・」
愛「一緒に住んでるのは本当」
林檎・桃子「ええっ!!!!」
杏「2人とも!声が大きい!周りの人に迷惑!」
林檎「すみません・・・」
桃子「ごめんなさい・・・」
杏「家族と縁を切ったの!」
桃子「ええっ?なんで?」
杏「イヤー、一言で言うなら『シンデレラ』みたいな生活だったから!」
桃子「それで王子様の家に住んでると!」
杏「王子どころか、告白されて振った相手なんだけどね!」
3人「気まずい」
林檎「ってか、八期先輩ってトリプルエースの中で誰が好きなんでしょうね?」
桃子「なんで『トリプルエース』?」
林檎「先輩が好きな同好会メンバーがトリプルエースだから!」
桃子「明さん愛好会に転部したんじゃ?」
林檎「それでも先輩との中は良好だよ!」
愛「そう言えばお義兄ちゃんと明さんって昔付き合ってたそうだよ!」
2人「嘘!?」
杏「明ちゃんが言うには、小3の時に孤立してた八期君のやることに付き合ってあげただけだって!
事実最後まで名前で呼ばれることは無かったんだって!」
林檎「本当に誰が好きなんだ?」
桃子「直接聞いたら?」
林檎「聞いたよ!そしたら・・・」
回想
八期「ええっ?そりゃ1番好きなのは愛ちゃんだよ!」
林檎「では、愛と結婚したいと?」
八期「それはちょっと違うな!推しの好きと結婚の好きは違うからな・・・、3人の中で結婚となったら・・・、杏ちゃんかな?良いお嫁さんに成る」
林檎「振られたんですよね?」
八期「あの3人の中でならって話!」
林檎「明さんは?」
八期「僕の1番の憧れ!何たって僕の理想の完璧超人!」
林檎「だったら明さんと結婚でも良いのでは?」
八期「それだと自分がダメに成る未来しか見えないんだよ!」
林檎「はい?」
八期「明ちゃんは何でも出来るからこそ、天と地の差レベルの神のような存在!
むしろ明ちゃんが奥さんに成ったら、自分はだらけて家事をしない自信がある!」
回想終わり
林檎「だそうです」
杏「要訳すると、『明ちゃんに頼りすぎてダメ人間に成ってしまう』ってことだね」
桃子「しっかりしてるのか?しっかりしてないのか?」
杏「あくまで真面目なタイプだから!」
ドンガラガッシャーン!
林檎「何?今の音!」
桃子「レジの方から聞こえたよ!」
レジ
八期「お前!ふざけるなよ!」
美麗「何言ってるのよ?この人が出して良いって!ってか、あなたのせいで私が買う商品が引っくり返ったじゃない!
卵も割れたし、どうしてくれるのよ!」
八期「知るか!悪いのはこの差別店員だ!文句はコイツらに言え!」
杏「ちょっとちょっと!」
愛「何があったの?」
明「あっ、杏、アイアイ、実は・・・」
数十分前(回想)
八期「よし、買うものは全部買ったな!あとはレジで会計するだけだ!」
レジ前
明「あっ、八期!」←八期より前に並んでる
八期「明ちゃん!買い物?」
明「うん、買い出しだよ!晩御飯の時間になると人が多くなるからね!少しでも買い足ししておくんだ!」
八期「そっかお好み焼にキャベツは必須だもんね!」
店員A「いらっしゃいませ!」
明会計終了後
店員A「あっ、お客様すみません、レジの手入れをしますので・・・、お隣のレジへ行ってもらっても宜しいですか?」
八期「はっ、はい・・・」
2番レジ
店員B「すみません、こちらのレジを整理するため・・・」
八期「はあ・・・」
3番レジ
店員C「すみません、こちらのレジが突然使えなくなりまして・・・」
八期「はあ・・・」
4番レジ
店員D「すみません、他のレジへおまわり下さい」
八期「えっ?」
美麗「あら、ここ開いてないの?」
店員D「あっ、いらっしゃいませ!こちらへどうぞ!」
美麗「あら、ありがとう!」
ドンガラガッシャーン!
美麗「ちょっと!何するのよ!?」
八期「人が並んでるだろ!順番くらい守れ!」
美麗「この人が良いって言ってるんだから良いじゃない!」
八期「お前ふざけるなよ!」
回想終わり
明「と言う訳なんだ」
店員D「止めて離して!」
八期「うるせー!この差別店員!お前なんか辞めてしまえ!クビになれ!」
店員A「ちょっと!」
店員B「何をやってるんですか?」
店員C「お客様、手荒な真似は止めてください!」
八期「うるさい!お前らも何だよ!さっきから!僕が来たらレジ閉めて、他の人来たら開けるって差別かよ!僕が買い物したらダメなのかよ!
僕が何をした?!」
店員D「お母さんを殺した」
八期「はあ?」
店員D「7年前、あんたは私のお母さんを殺したじゃない!」
八期「はあ?知らないね!僕は一度も人を殺したことなんか無いし!」
店員達「嘘つけ!」
店員A「私のお母さんに怪我をさせたくせに!」
店員B「俺の親父を何度もぶん殴ったり蹴り飛ばしたりしたくせに!」
店員C「俺の伯父さんに大怪我させたくせに!」
明「何ですか?あなた方は、八期に恨みがあるから『売らない』と言うのですか?」
店員D「そうよ!本当はこんな奴の顔なんか見たくないわ!」
店員B「コイツの顔見てるとあの時の惨劇がフラッシュバックするんだ!」
店員C「見ないようにしても見えるんだよ!お前なんかこの店を出禁だ!」
八期「うるせー!」
ゴン!
店員D「キャー!」
店員B「止めろ!」
八期「お金出しても買えねえなら、こんな店要らないよな? こんな店潰れてしまえ!そしてお前らもここから消えてしまえ!」
ポイ!ポイ!ポイ!・・・←商品を投げる
美麗「ちょっと!何よ!何やってるのよ!」
店員D「痛い、痛い!」
店員B「止めろ!」
八期「お前らみたいな店員要るか!出ていけ!」
店長「お客様、何をやってるんですか?」
八期「コイツらが差別するんだよ!どう言うことだ?」
店長「お客様がそんな野蛮だから避けるのではないんですか?」
明「あっ、禁句だ!」
美麗「どう言うこと?」
八期「てめえ!もういっぺん言ってみろ!」
店長「ちょっと!何するんですか?止めてください!」
八期「誰が野蛮だ!」
美麗「十分野蛮じゃない!」
八期「なんだと?」
美麗「わあ!こっち来た!」
ピー!
明「八期、ストップ!」←笛を吹いた人
八期「もう良いわ!こんな店潰れてしまえ!僕は帰る!」
ゴン!←籠を叩き付ける
美麗「ちょっと!何よ?何なのよ?」
明「私全部見てましたが、明かな差別ですよね?八期はちゃんと普通に買い物をしてたんですよ?!
そしたらレジ店員全員に嫌われ、挙げ句の果てに後から来た客が先に会計?
しかもそれに起こることを『野蛮』?
どう考えてもあんたらが悪いでしょ!」
店員A「くー・・・」
店員B「俺らがしょったトラウマを知らない癖に!」
明「はあ?」
店員C「アイツは俺らの家族に怪我を負わせたんだ!」
店員D「そんな人の会計なんて出来るものですか!」
杏「もしかして皆さん、7年前のあの事件の遺族の方ですか?」
店員達「はい」
店員D「悔やんでも悔やんでも悔やみきれません!」
店員B「訴えても引っくり返らない」
店員C「そのせいで家族はバラバラ・・・」
店員A「挙げ句の果てに借金生活まで・・・、殺せないのが憎い!」
明「杏どう言うこと?」
杏「私、7年前に起きた事件の最中に居たの!」
全員「ええっ!?」
次回杏が語る事件の内容とは?
- Re: ナンバーズ8 ( No.479 )
- 日時: 2025/06/10 22:43
- 名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)
475話・8の過去、万引きの濡れ衣が起こした悲劇(過去編)
7年前
廊下
楓花「八期!」
八期(当時小2)「あっ、お、先生・・・、何?」
楓花「帰りに学校近くのスーパーで買ってきて欲しいものがあるんだけど良いかな?財布は渡すから!」
八期「分かった!何買えば良いの?」
楓花「ちょっと待ってね!」
書き終わり
楓花「はい!お肉は国産よ!」
八期「量は?」
楓花「多いもん順で!4パックね!」
八期「分かった」
楓花「あと、このエコバッグも貸してあげる!今時袋は有料だから!」
八期「ありがとう」
学校近くのスーパー
八期「ええっと、人参、じゃがいも、玉葱、カレーかな?
それともシチューかな?どっちもご飯にかけても美味しいんだけどね!」
杏「あっ、松本君?」
八期「ええっと、あなたは・・・」
杏「同じクラスの夢原杏だよ!」
八期「ああ、夢原さんか・・・」
杏「覚えきれてない?」
八期「いや、微かに覚えてると言うか・・・、助けられて情けないと言うか・・・」
店員A「失礼します」
八期「おっと・・・」
パサッ!
この時エコバッグの中に人参が入っていたのだが、この時の八期は(反対を向いていて)知らなかった。
なお、この時エコバッグに私物も入れていた為、重さで気付くことも無かった。
杏「それよりお使い?」
八期「うん、お母さんに頼まれて、今日の晩御飯はカレーかな?シチューかな?」
杏「肉じゃがの可能性もあるよ!」
八期「確かに!」
杏「じゃあね!」
八期「うん!また!ええっとお肉は・・・、
ブラジルさんじゃなくて国産だったよね?そして重い方から順と!」
レジ会計を終え
八期「よしあとはエコバッグに詰めるだけ!たしかパックの肉は袋詰めにしないといけないんだよね?」
八期は中身も見ずただ、ひたすら買った商品を入れてしまった。
八期「さあ、あとは帰るだけ!今日の晩御飯は何かな?」
ウィーン←自動ドア
八期・♪♪♪
店員C「君!ちょっと来てくれないかな?」
八期「はい?」
店長「お会計の済んでない商品あるよね?」
八期「何を言ってるんですか?全部会計しましたよ!」
店長「ちょっと、事務所で確認取ってくれない?」
八期「えっ?(まあ、いっか!万引きなんてしてないし)」
ところが
事務所
店長「これは何かな?」
八期「それは今日買った人参ですよ!」
店長「じゃあ、なんでレジに通ってないんだい?」
八期「レジの人が忘れたんじゃないんですか?」
店長「だからって持って出るのかい?」
八期「そっちが忘れたんでしょ!」
店長「君は小学生だから、言うけど、レシートに書いてない商品があった時はちゃんと報告してくれないと困るよ!今度レシートは確認してね?」
八期「分かりました」
店員B(八期の会計をした)「あの、店長!」
店長「何だ?」
店員B「自分が通した人参の袋の数と彼の人参の数が一致してません!」
店長B「何?」
店員「防犯カメラで確認してください!」
防犯カメラを確認後
店長「君!これは本当に買ったものなかのかい?」
八期「だから買ったって言ってるじゃないですか?!」
店長「だったら、なんで人参の袋が3袋もあるんだ?」
八期「えっ?僕は2袋しか取ってませんよ!」
店長「レジも2袋しか映ってないし、たしかお前が万引きを疑ったよな?」
店員B「そのエコバッグから袋詰めの人参が見えたんです!万引きを捕まえるのは、店を出た後でしか捕まえられないので・・・」
八期「僕は2袋しか取ってない!しかもその二つは籠に入れてたし!」
店長「じゃあ、なんで君のエコバッグの中に3袋目があるんだ?袋が自分でトコトコ歩くわけじゃあるまいし・・・」
八期「だから知らないって!」
店長「万引きしたんだろ?」
八期「してないって!」
店長「嘘をつくんじゃない!」
八期「してないもんはしてない!」
店員C「じゃあ、このバックの中に入った人参はどう説明する?」
八期「誰かが入れたんじゃないんですか?前にもありましたし・・・」
店員B「防犯カメラで君を追ったが、誰も君の鞄に近づいた人は居ない!そんなことはありえない!」
八期「そんなこと無い!きっとカメラの死角とかで入れたんだ」
店長「これ以上嘘を付くなら警察や家族に連絡させて貰うよ!」
八期「ええっ、構いませんよ!僕はやってませんから!」
数時間後
八期「だからやってないって言ってるでしょ!」
警察「じゃあ、どうやったらこの鞄に商品が入るんだい?君が入れるか、他の人が入れない限り無理だよ!」
八期「きっと、カメラの死角とかで誰かが入れたんですよ!」
店長「悪あがきは止めろ!君に近づく人影すら無いのにどうやって入れるんだ!たく、最近出てくる万引き犯はお前だったのか?!」
八期「違うって!大体この店来るのも久しぶりだし、平日なんかもっと使わねえよ!」
健「すみません、うちの息子がご迷惑をおかけしてます」
八期「お父さん?」
健「八期、早く謝りなさい!」
八期「なんで?僕何もしてないんだよ!なんで謝らないといけないのさ!」
健「お前のせいで沢山の人に迷惑掛かってるんだ!早く謝るんだ!」
八期「嫌だ!謝る理由なんか無い!僕は何も悪いことなんかしてないもん!むしろ謝るのはこの店だろ?」
パチン!
八期「えっ!」
健「お前!人様に迷惑を掛けて何だ!その態度は!
皆さん、この度は本当に申し訳ございませんでした!
息子にはキツく言っておきますので・・・」
八期「だから・・・」
店長「しばらくの間うちの店出禁ならば帰って構いません!」
健「ありがとうございます!ほら、帰るぞ!」
八期「違うって!」
健「嘘を付くんじゃない!」
次の日
杏「松本君?どうしたのそのアザ?」
八期「父さんに叩かれたり、蹴られたり、引きずり回された!しかも昨日から何も食べてない」
杏「大変じゃない!でも、どうして?」
八期「僕は、万引きなんかしてないのに、見知らぬ間に未会計の商品がエコバッグに入ってたんだ」
楓花「八期!」
八期「お母さん!」
楓花「お腹空いてるでしょ?今すぐ食べなさい!朝御飯食べないと元気が付かないわよ」
八期「それは?」
楓花「コンビニで買った物だけど、早く食べちゃいなさい!」
八期「ありがとう・・・」
楓花「お母さんは信じてるからね!」
杏『確かに真面目な八期君が万引きなんてあり得ない!そう言えば、私昨日制服で買い物行ってたよね?
いつもカメラは付けっぱなしの筈だから、そこに何か映ってたら良いんだけど・・・』
20分休み
杏「う~ん・・・」
夢「何やってるの杏?」
杏「ちょっと、調べ物」
夢「カメラで?」
杏「決定的瞬間が映ってるかなって・・・」
夢「大体何を探してるのさ?」
杏「ああ!」
夢「どうしたの?」
杏「見付けちゃった!決定的瞬間!」
昼休み
八期「夢原さん、どうしたの?」
杏「私達、昨日スーパーで会ったよね?」
八期「うん!」
杏「その時の映像を見たら、決定的瞬間が映ってたの!」
八期「本当に?」
杏「うん!これなんだけど・・・」
八期「どれどれ?」
杏「画面の右側に注目して!」
八期「あっ、人参が落ちた!」
杏「そう!犯人はこの人参を台に乗せて運んでた店員さんだったの!だから、松本君は万引きなんかしてない!これを持って放課後先生に報告してくるね」
八期「夢原さん、もっとゆっくり見せて貰える?」
杏「なんで?」
八期「ほら、犯人の顔を確認しておかないと!」
杏「そうだね!良いよ!」
八期「ありがとう!こいつだな!」
放課後
楓花「八期は万引きをしてなかったというのは本当なのね?」
杏「はい!これが決定的証拠です!」
楓花「確かに、これはその通りね!それで八期は?」
杏「先に見せて伝えておきました」
楓花「それであの子は?」
杏「その後は知りません」
楓花「夢原さん?」
杏「はい?」
楓花「何やってるのよ!」
杏「ええっ!?ダメでした?」
楓花「ダメよ!1番やっちゃいけないことよ!」
一方その頃
八期『あの店員はどこだ?ぶっとばしてやる!』
店長「ちょっと、そこの君!たしか出禁の筈だったよね?」
ガラガラ、ゴン!
店長「いてー!誰か!その子を捕まえろ!」
八期「畜生、こうなったら・・・」
ポイ!ポイ!
店員B「わあ!」
店員C「コラー!商品を投げるんじゃない!」
八期「うるせー!」
ゴン!←冷凍の魚を頭に当てられる
店員C「あっ!」
客A「キャー!」
店員D「そこの君止めなさい!」
八期「うるせー!」
ポイ!ポイ!←野菜を投げる
店員D「このー・・・、どこへ逃げた?」
ドン!
店員D「えっ?わあ!」
ダン!ダン!ダン!ダン!・・・
ドンガラガッシャーン!
パリン!パリン!・・・
店長A「君!店内で暴れるのは止めなさい!」
八期「はっ!『夢原さんのカメラで見た店員!』おのれ・・・」
店員A「今すぐ、こんなことは止めて・・・」
ドン!
ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!・・・
八期「全部お前のせいだ!」←仰向けで顔を殴る
店員A「ああ!」
ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!・・・
八期「よくも、僕を万引き犯に仕立てやがって!絶対許さない!」
店員A「な、・・・何・・・の・・・事・・・だ・・・?」
ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!・・・
八期「この!この!この!この!」
店員A「あっ、・・・、だ・・・、だ・・・、れ・・・、か・・・、助・・・け・・・」
店長「私の部下に何をする!」
八期「このバカ!」←メロンを投げる
ドン!
店長「ウワー!何のこれしき・・・」
パリーン!←ワイングラスを当てられる
店長「この野郎!」
客達「うぎゃあ!逃げろ!」
ドン!←冷凍の魚を当てられる
店長「ううっ!」
バタン!
八期「この!バカ!バカ!バカ!バカ!」←店長のお腹の上でジャンプ
店長「ううっ・・・」・グテー←顔血塗れかつ泡を吹く
八期「ん?」
店員達「キャー!私達は何も見てません!」←残りは全員逃げた
八期「こんな店、潰れてしまえ!」
ウィーン!
店を後にする八期であった。
- Re: ナンバーズ8 ( No.480 )
- 日時: 2025/06/11 22:20
- 名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)
476話・8の過去、万引きの濡れ衣が起こした悲劇(過去編2)
松本家
テレビ
キャスター「次のニュースです!昨日夕方未明、小学生の少年がスーパーを暴れまわる事件が起きました。
警察によると、店員が5人程止めにはいったところを暴行され、3人が重症、2人が軽症だそうです。」
ピッ!
楓花「八期、今のニュース知ってる?」
八期「知らないよ!」
楓花「正直に言いなさい!」
八期「だから、知らない!」
楓花「そう・・・」
八期「行ってきます」
楓花「行ってらっしゃい」
数分後
ピンポーン!
楓花「はーい!」
警察官A「松本さんですね?」
楓花「なんでしょうか?」
警察官A「昨日夕方頃、スーパー襲撃事件について、お宅の息子さんが関与してるそうなんですが、心当たりは?」
楓花「ありますが、息子は認めないと思いますよ」
警察官A「どう言うことですか?」
楓花「うちの息子は、何か理由がない限りあんなことするわけ無い!
もし仮に彼がやったと言うのなら、店側が彼にとんでもない嫌がらせをしたと考えた方が良いですね」
警察官A「息子さんを信じたい気持ちは分かります!ですが、防犯カメラでハッキリしてるんです」
楓花「彼を捕まえない方があなた方の身のためですよ!」
警察官A「どう言うことですか?」
楓花「彼は過去に何度も濡れ衣を着せられてましたから!」
警察官A「はあ・・・」
一方その頃
校門前
警察官B「ちょっと良いかな?」
八期「はい?」
警察官B「松本八期君だよね?」
八期「そうですが?」
警察官B「昨日のスーパー襲撃事件について聞きたいことがあるんだけど?」
八期「知りません!学校があるので・・・」
ガシッ!
警察官B「君がやったことは明らかなんだ!一緒に来て貰うよ!」
八期「離せ!誰か!助けて!誘拐だ!」
理「ちょっと!うちの生徒に何をやってるんですか?」
警察官B「彼が昨日のスーパー襲撃事件に関与してる疑いがあるので、事情聴取を・・・」
理「なら、私も保護者として同行させてもらって良いですか?」
警察官B「分かりました」
警察署
取調室
捜査官「君は昨日夕方頃、某スーパーで店員達を殴り飛ばし、商品を投げたり、棚を倒したりしてスーパーをめちゃくちゃにした。
これは本当かな?」
八期「知りません」
捜査官A「店員達の顔を殴ったり、体の上で跳び跳ねたりしてたと言う目撃者の証言もあるが、本当か?」
八期「知りません!」
捜査官B「この防犯カメラには君がハッキリ映ってる!君がやったんだろ?」
八期「だから、知らない!」
捜査官B「それに、一昨日はその店で万引きしたそうじゃないか?」
捜査官A「まさか、万引きしたのがバレた事への腹いせか?万引きした方が悪いんだよ!それで叱られるのは当たり前だ!理不尽な奴め!」
カチン!
八期「理不尽だと?」
捜査官A「何だ?何か反論があるなら言ってみろ!」
八期「不公平!」
捜査官A「はっ?」
捜査官B「えっ?」
八期「お前らのやってることは不公平だって言ってんだよ!」
ドン!
捜査官A「何をする気だ?」
捜査官B「暴れるんじゃない!」
八期「なんで万引きなんかしてないのに、万引きしたことになって、昨日の事件はすぐ見付かって逮捕なんだよ!
ふざけるな!不公平だ!」
捜査官A「今、昨日スーパーで暴れたのは自分だと認めたな?偽証罪で・・・」
ゴン!
捜査官A「ううっ!嗚呼!」
ドシン!
捜査官B「先輩!」
八期「この、バカ!バカ!バカ!バカ!もっとちゃんと調べろよ!」
捜査官B「コラ!君止めなさい!」
八期「お前もだ!」
ドン!
捜査官B「ヒー!」←壁においこまれる
八期「お前らなんか、警察辞めてしまえ!」
ドン!ドン!ドン!ドン!←腹を殴る
捜査官B「ううっ!わあ!」
ゲボ、ゲボ・・・
捜査官A「貴様・・・」
八期「黙れ!」
ドン!ドン!ドン!ドン!←股間を踏む
捜査官A「嗚呼!」
警官C「君!止め・・・」
八期「うるせー!警察なんか失くなれ!」
警官C「わあ!」
ドン!←机が直撃
数十分後
楓花「あっ、理事長!」
理「松本先生!八期君が・・・」
楓花「八期が?」
八期「離せ!離せ!こんな間抜け警察署なんか失くなれ!いつか爆破してやる!」
楓花「何をやってるんですか?」
警察官B「この子は先程児童施設に入ることが決まりました」
楓花「何かの間違いです!そちらの落ち度が合ったんじゃないですか?」
警察官B「落ち度と言われても、捜査官2人に暴行してるんですよ!それにスーパーで5人もの店員に怪我させてますし・・・」
楓花「ここで再度、彼の話を聞かせて下さい!」
警察官B「ですが・・・」
楓花「私は何も知らないので、親として聞く権利があります!」
警察官B「分かりました」
楓花「八期、昨日スーパーで暴れたのは本当?」
八期「知らない」
警察官B「この時点で嘘付いてるじゃないですか?!もういいですよね?」
楓花「いいえ、この子の言葉だと、『行ったのは事実だけど、相手側が悪い』と主張してるんです!」
理「えっ?」
警察官B「はい?」
楓花「もし仮に自分がやったのなら、大体ぶつかった程度なのですぐ謝りますが」
警察官B「取調でもさっきから『知らない』の一点張りで・・・」
楓花「では『やってない』って言いました?」
警察官B「それは、言ってませんね」
理「関係あるんですか?」
楓花「やってないなら『やってない』って即言いますから!その言葉を発してないのであれば、本人の意識的にも『やった』自覚はある筈です」
警察官B「なら、彼が犯人では?」
楓花「それを決めるのは、早いわ!ましてやこの子がこんな大きな事件を起こすなんてよっぽど最悪な理由がある筈よ!それを聞かないと!」
理「よっぽど最悪な理由?」
楓花「八期!なんでお店を壊したの?」
八期「・・・」
楓花「なんで店員さんに怪我を負わしたの?」
八期「人を万引き犯に仕立て上げたから!」
警察官B「えっ?」
楓花「でも、人に手を出すのは・・・」
八期「おかしいじゃん!」
全員「えっ?」
八期「僕は何にも悪いことしてないのに、万引き犯扱いされて、お父さんには殴られたり、蹴られたり振り回されたり、ご飯抜きにされたり、それで濡れ衣を着せたのがここの店員だよ!
だったら殴られても、殺されても文句言えないよね?なんで万引きしてない僕が犯人扱いされて、濡れ衣を着せた店員が被害者に成ってるのさ!おかしいじゃん!不公平じゃん!警察は何をやってるのさ!」
警察官B「だからって、物を壊したり、人を傷付けたら・・・」
八期「こっちはもっと大事なもん壊されてんだよ!」
楓花「つまり、あなたは万引きしてないのに犯人扱いされたから仕返しをしたわけ?」
八期「そうだよ!万引きして叱られるなら僕が一方的に悪いよ!
でも、僕は万引きしてないのに叱られたんだよ!意味分かんないよ!それにちゃんとろくに調べもせずに犯人だと決め付けた!
しかも挙げ句の果てに僕を陥れたのがここの店員だぞ!だったらあんな店壊れたって良いよ!要らない店だよ!それで僕を悪者にする警察も馬鹿げてるよ!だったらこんな警察署なんか要らないじゃないか!」
楓花「八期!💢💢💨」
八期「・・・」
楓花「皆、何も知らないの!」
八期「えっ?」
楓花「あなたの言う通り、万引きして叱られるならあなたが一方的に悪くて、万引きしてないのに叱ることは確かに間違ってるわ!」
八期「なら・・・」
楓花「でも・・・、警察の人は見てないのよ!」
八期「えっ?」
楓花「あなたの事情を知らないから、見てないから、今ある証拠で決め付けるしかないの!」
八期「でも・・・」
楓花「お巡りさん、これ一昨日彼が万引きしてないと言う証拠です!」
警察官B「はあ・・・」
楓花「これを見れば、彼が今回こんなことを起こした気持ちが分かる筈ですよ!」
八期「じゃあ・・・」
楓花「でも、八期!」
八期「何?」
楓花「あなたは1つ勘違いしてるわ」
八期「えっ?」
楓花「店員さんは陥れようとしたんじゃない!仕事していて気付かなかったのよ!」
八期「どう言うこと?」
楓花「もう一度見てみなさい!夢原さんとお話に夢中になってるとき、店員さんは品出し作業をしていた
ダンボール一杯に入った箱から取り出す時に、偶然入っちゃっただけなの!」
八期「えっ?」
楓花「その証拠に、店員さんが落ちるまえに顔をあんたの方に向けてる?」
八期「向けてない」
楓花「当たり前よ!気付いてなかったんだから!これについてはあんたの思い込みよ!」
八期「そうだったんだ・・・」
後日
病院
八期「この度はすみませんでした」
店員A「いや、まさか自分の不注意で君を万引き犯にしてしまったとは、もっと周りを見て作業するよ!
今回は僕の不注意でこんなことになって済まなかった」
廊下
八期「お母さん・・・」
楓花「あんたは偉いよ!」
八期「えっ?」
楓花「自分が悪いと思った時は、ちゃんと非を認められて謝るところが!」
八期「えっ?」
楓花「今時、それが出来ない人が居るからね・・・」
店長「待ってましたよ!」
楓花「あなたは?」
店長「よくもうちのお店をめちゃくちゃにしてくれましたね!あなたに賠償金を請求させて貰います!」
楓花「何を言ってるのですか?」
店長「はい?」
楓花「そもそも、こんなことに成ったのは、あなたがうちの息子を万引き犯扱いしたことがそもそもの原因なんです!
全てはちゃんと調べなかった、あなたの責任です!
あなた達の治療費及び賠償金はびた一文も払う気はありませんので!それでは!」
八期「お前なんか死んでしまえ!」
楓花「八期💢💢!人に『死ね』なんて言わないの!」
八期「は~い・・・」
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