二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.200 )
- 日時: 2022/05/17 21:15
- 名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)
198話・鶴達のお母さん(後編)
鶴「まさか栞先生がお母さんだったなんて・・・」
二「千尋叔母さん、ジャーナリストじゃなかったっけ?」
楓花「確たる証拠を突き付けられるように弁護士にも成ったのよ!」
千尋「あなたはご主人については?」
栞「7年程前まで一緒に暮らしていました」
千尋「ご主人とは離婚してたそうですが?」
栞「偶然、記憶喪失のあの人に会ったのです」
千尋「どのように過ごしてましたか?」
栞「籍は入れてませんが、子供を3人身籠っています」
千尋「その子供は?」
栞「兄姉達へのプレゼントとと言う名目で託しました」
全員「ええっ!」
千尋「子供を子供に託すとは?なぜ託したのですか?」
栞「子供達を普通に育てられる体ではなかったからです!」
千尋「それはどういう事ですか?」
栞「私は小児癌に悩まされていて、託した日は手術の前日でした!なので、下手したら私はこの世にいないかも知れなかったかもしれない可能性も合ったからです!」
千尋「なぜ?プレゼント?」
栞「ちょうど誕生日と言うことと、母親として子供に何かを渡したいという気持ちです」
千尋「分かりました、ありがとうございます」
田中「では、こちらから質問良いですか?仮にご主人の遺産が入ったとして何に使いますか?」
栞「勿論、子供達の為に使います!大西さんの子供達も含めて、ただ、お金自体は姉に預けます」
田中「子供についてはどう思っていますか?」
栞「勿論、愛しています!ただ、体が弱くて長女以外は世間から見れば捨てたことに成りますが・・・」
田中「質問を変えます、ご職業は?」
栞「教師です!」
田中「どちらの学校ですか?」
栞「スリーシスターズ学園です!教師は子供の頃からの夢でした!」
田中「失礼になるかもしれませんが教師はそこまで悪い給与ではないかと、なぜ?子供さんと一緒に暮らせないのですか?」
栞「実は私、子供が通ってる学校で教師をしています!」
全員「ええっ!?」
田中「なぜ?そんなことを?」
栞「子供の近くに居ることで、罪滅ぼし、教師という形で愛情、躾をする、本当は私が親だったの、お母さんだったの!って私が親だと気づかれた時に言いたいんです!特に次女には・・・」
田中「なぜ次女だけ?」
栞「私の中で本当に捨ててしまったのが彼女だけだからです!」
田中「このまま裁判が終わったらどうするつもりですか?」
栞「今の学校を辞めて、別の学校で続けます」
田中「子供達については?」
栞「今、預けてもらっている松本さんにしばらく預けてもらうつもりです」
田中「つまり、まだ人に預けてもらうと?」
栞「今の私では、10人の子供達を育てるというのは厳しいと思っています。それでもいつかは私の準備が整えば皆と一緒に暮らしたいです!」
鶴が証言台へ
裁判官「岡田鶴さん、2人のお母さんの話を聞いてどう思いましたか?」
鶴「私の想いに揺らぎはありません!たとえ、まだ一緒に暮らせなくても、お腹を痛めて私を産んでくれて愛情を注いでくれた栞お母さんを私は母親だと思っています!大西さんだと、10億を自分のために使いそうで怖いんです!」
裁判官「子供を押し付けられたのに?」
鶴「押し付けなんて思ってません!可愛いプレゼントです!むしろ、弟が欲しいとも思ってましたし!」
裁判官「一緒に暮らせる訳ではないのに?」
鶴「今の環境が変わると私も違和感を覚えますし、母には何か考えがあるんだと思っています、それに母は自分で言ったように体が弱いんです!いつまた倒れるか分からない状況で私達を育ててもらって倒れてしまったら私は後悔します!私は母を信じて、いえ、私達10人は母の事を信じて待ちます!だって、誰も栞お母さんを責める子はうちには居ません!私達はダメな父を責めてますから!」
裁判官「そうですか、ありがとうございます」
判決
裁判官「これより判決を言い渡します!」
全員・ゴクリ
裁判官「判決、主文岡田鶴の母親は・・・」
全員・注目
裁判官「被告、岡田栞であるものとする!」
岡田家「やったー!」
楓花「そりゃ、鶴ちゃんが認めてるもの!」
八期「おお、良かった、良かった」
成海「そ、そんな・・・、アア・・・!!」
有「お母さん!」
栞「有!」
鶴「お母さん、良かった、良かった!ああーん!ああーん・・・」
栞「鶴、ごめんね・・・」
鶴「零、お母さん所来なよ!」
零「ごめん、トイレ行ってくる!ずっと我慢してたから!」
鶴「さっき玄関で待ってるよ!」
零「うん!」
栞「鶴、私松本先生に伝えることあるから、良いかな?」
鶴「そうだよね」
栞「ごめんね」
トイレ
零「ふー!なんだろう?この変な気持ち?お母さんは栞先生、栞先生なんだよね?でも、何かおかしい、なんだろう?」
バタン←零がドアを閉めて立ち去る
少女「許さない、許さない!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.201 )
- 日時: 2022/05/18 21:31
- 名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)
199話・有の旅立ち
1年前
ピンポーン!
楓花「はい」
ガチャン
理「すみません、私よ!」
楓花「あら、理事長!どうなさったんですか?」
理「鶴は居る?後有も!」
楓花「鶴ちゃんと有君は部屋なので呼んできますね」
しばらくして
鶴「あっ、理さん!」
有「お姉さんだ!」
鶴「どうしたんですか?有まで呼んで?」
理「有、この前私があなたを呼んでテストさせたわよね?」
有「うん!楽しかったよ!」
理「実は、その結果なんだけど・・・」←封筒から成績表を出す
鶴「もしかして酷い点数でしたか?」
理「そんなわけ無いわよ!あの子の子なんですもの!満点だったわよ!」
楓花「へー!凄いじゃない!」
鶴「一部中学の範囲も合ったけど、満点合格よ!」
鶴「有!やるじゃない!流石お姉ちゃんの弟ね!」
有「へっへーん!」
理「それでこのテストを作った人が、有をイギリスの学校に通わせたらどうだろう?なんて言うのよ!しかも飛び級で!」
鶴「えっ?」
理「本人のやる気さへあれば、外国語も余裕ではないか?とか言ってね有はさあ、将来何に成りたい?」
有「戦隊ヒーロー!」
理「そこは男の子ね、でも、成れないと言うわけではないけど・・・」
鶴「他には無いの?」
有「お姉ちゃんに成りたい」
鶴「無理よ!そもそも性別が違うし!」
有「お姉ちゃん、先生やってるんだよね?」
鶴「まあ、一応ね(授業教えたこと一度も無いけど・・・)」
理「もしかして零お姉ちゃんみたいな教師に成りたい?」
有「成れるの?」
理「いっぱい勉強したらね!」
有「あっ、でもそうしたら戦隊ヒーローには・・・」
鶴「有、先生はね、1人で30人の生徒を見守るのよ!」
有「30人!」
鶴「もし、火事や不審者が入ってきたりと大騒ぎになった時、先生は生徒達を身を呈して守るの!1人も怪我なく避難させれたらそれだけでも、生徒達のヒーローなのよ!」
理「そうよ!私だって、学校の理事長!全責任を持って、生徒達や他の先生達を守ってるの!先生はね、授業だけじゃない!身の回りの危険から生徒を守る!そんな存在でもあるのよ!それにあなたのお母さんも教師をやってるわ!」
有「お母さんも!」
理「もしかしたら、いつかお母さんと一緒の学校で働いてたりして?」
有「やりたい!僕、お母さんや零姉のような先生になる!」
理「有のやる気が出たところで本題ね!」
鶴「えっ?」
理「ここで教員免許を取るのは現実的に無理だから、有、あなたにはイギリスに飛び級で留学して教員免許を取ってもらいます!」
鶴「理さん、それって?」
理「有をイギリスに留学させようっていう提案よ!」
鶴「今年の4月から入学するとして、いつ帰ってくるんですか?」
理「まあ、最低でも3年はかかるわね」
鶴「その留学、お断りします!有、こっち来なさい!」
有「えっ?お姉ちゃんどうしたの!」
理「鶴、待ちなさい!これは有の・・・」
バタン
二「どうしたの、お母さん?鶴ちゃん早足で部屋に行ったけど・・・」
楓花「有くんにイギリスの学校を飛び級の入学する話が来てね・・・」
一「へー!凄いじゃん!」
四美「飛び級なんてほんの一握りの人だけなのに!」
一「流石、鶴ちゃんの弟ね!」
理「でも、断られたの!」
二「何でだ?こんな話滅多に無い話なのに!」
八期「そうだよね、普通の人なら飛んで喜ぶよ!」
三氏「そうでもないと思うよ!」
八期「えっ?」
四美「だって、遠くの国に行くってことは、今仲の良い人達と離れるって事なんだから!」
八期「そっか、外国ってことは言葉が通じないといけないし、ルールも違えば、やってるテレビも違うもんね!」
二「でも、離れるのは有君だろ!何で鶴ちゃんが断るんだ?」
一「ねえ、もしかしたら鶴ちゃん・・・」
全員「まさか!」
鶴の部屋
有「お姉ちゃん、何で断ったの?」
鶴「有、外国って怖いのよ!何があるかたまっちゃもんじゃない!知らない人ばかりだし、言葉も違えば習慣も違うの!そんな中であんたが1人で過ごせるわけないじゃない!」
有「僕、お母さんみたいな先生に成りたい!」
鶴「そんなの大人に成ればいくらでも・・・」
有「零姉みたいな先生に成りたい!」
鶴「それは、零はちょっと違うというか・・・」
ガチャン
一「鶴ちゃん!」
鶴「一ちゃん!勝手に入ってこないでよ!」
一「弟の意見を尊重するのが姉の務めじゃないの?」
鶴「でも、有はまだ小さいんだよ!」
一「もしかしてだけど、有君が居なくなったら、寂しくなるから嫌だ!って言うんじゃ無いでしょうね?」
鶴「・・・」
理「図星」
二「自分事情かよ!」
鶴「だって、だって!お母さんから貰った可愛くて大切な弟なんだよ!そんな可愛い弟を3年も手放したくないわよ!」
二「いや、零ちゃんは?」
鶴「あれは仕方なかったのよ!」
一「仕方ない?」
鶴「施設の人がやらせたテストで、飛び級が決まったんなら、こっちが文句を言う理由がどこにもないんだもの!でも、有は親戚の伯母さんが勧誘したテストよ!私にだって、意見言う権利あるよね?」
理「はあ、情けない姉ね、それが弟想いの優しい姉かしら?私には過保護で自分勝手な姉にしか見えないわ!本当に弟の事を思っているなら、挑戦させなさいよ!」
鶴「嫌だ!有は私のものよ!一生私の元から離さない!」
二「色々無理がある!」
楓花「鶴ちゃん、人はいつかは自立しないといけないの!それはあなたも分かってるわよね?大人になっても姉に頼る弟でいいの?少なくとも私は嫌よ!そんな兄弟普通の人なら見捨てるわ!」
鶴「うー・・・」
有「お姉ちゃん、僕、イギリス留学行きたい!教師に成りたい!お姉ちゃん達をあっと!驚かせたい!」
鶴「有・・・、でもお姉ちゃんはあなたと離れたくない、だって、零が留学したときも物足りなさが合って、寂しかったの!あなたまで同じことに・・・」
理「鶴、何年なら待てる?」
鶴「えっ?い、1年位なら・・・」
理「分かったわ、いくら飛び級とはいえ、まだ英語は教えてないのよ!1からやるよりはこっちである程度学ばした方が良いわ!それに新たに飛び級制度を学校でやれば、レパートリーが増えるわ!有、あなたの留学は来年にしましょう!その代わり、状況によっては1、2年で教員免許取れるように掛け合ってみるわ!」
有「分かった」
鶴「分かりましたよ!」
有「分かりました」
そして1年後
空港
零「立場逆転ね」
有「ああ、お姉ちゃん達や泉達にも会えないのか・・・」
零「私も通った道よ!絶対教員免許取ってきなさい!」
有「分かってるよ!」
鶴「有、頑張って来なさいよ!お姉ちゃん応援してるからね、ああーん、ウワーん😭」
零「お姉ちゃん、泣きすぎ!」
理「じゃあ、私はまた送ってくるわよ!」
鶴「お願いじまず!」
零「お姉ちゃん、泣きすぎだって!」
有「お姉ちゃん、皆行ってきます!」
全員「行ってらっしゃい!」
二「頑張れよ!」
一「応援してるからね!」
こうして有は零と母親が通った学校に飛び級!
有が1年勉強して教師に成って帰ってくるのはまた別の話!
- Re: ナンバーズ8 ( No.202 )
- 日時: 2022/05/22 19:20
- 名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)
200話・新たな舞台へ
香「栞ちゃん、あなたこの学校を去るのね?」
栞「ええっ、あんなことが合ったら私は去らないと・・・」
香「そうよね、自分の子供がいる学校で仕事なんて・・・」
栞「香ちゃんと仕事出来て良かったわ!」
香「私も!でも、また別の学校で会えるかもしれないわよね?」
栞「そうよ!また、別の学校で!」
しかし、系列中学で再会するとは言うまでもない!
そして、再会の時は近い未来だと言うのは別の話!
理事長室
トントントン
香「失礼します!」
理「来たわね!私が言いたいこと分かる?」
香「八期の事ですか?」
理「まあ、大方正解!星田先生、あなたは来年度から中等部移動でお願いします」
香「その理由は?」
理「来年度もあの子の担任をお願いするわ!コースは違っても、クラスは変わらないのがこの学校だしね!」
香「分かりました!ですが、1つ相談が・・・」
理「何かしら?」
香「近いうち、休みを取りたいのです!」
理「仕方ないわね、今の時代有給を消化しないといけない時代だものね、むしろそこが逆に怖いのよね・・・」
香「出来るだけ、来ますよ!」
理「そういう事じゃないのよ!あなたが居なかったときに、あの子関連で何か合ったら止めるの大変になる可能性大よ!」
香「八期の話を詳しく聞く、聞き逃しをしないことですね!後、決め付けないこと、相手から何か怒らせる事をされたか、言われた時にしか手は出しませんし、明らかな状況、例えば順番抜かしとか、遊びのルールとかは本人の中ではほぼ間違って無いと思います。微妙または言われて自信を失くす物はちゃんと聞いてくれるので・・・」
理「松本先生とのコミュニケーション?」
香「はい!いくつかは私自身で気付いたものでもあるんですけどね」
理「あなただけよ、そうやってあの子の事を理解しようと努力した教師は!」
香「これでも昔はいじめられっ子でしたから!私はいじめられっ子の味方です!」
理「1人に固守して他の生徒から恨まれないようにね!」
香「はい!でも、若干自分自身もそうなってないかな?って心配してます。でも、あの子の嘘の付くパターンは分かってるので!」
理「そうなんだ」
香「嘘を付くときは、大体宿題忘れたとか、余計なもの持ってきたとか、私達教師に見つかったらダメなものを隠すときですから!後は、病気を隠すときです!」
理「そういうのも気を付けてね!松本姉弟のせいで学級閉鎖なったことが何回合ったことか・・・」
香「難しいのは、意見が割れたときですね」
理「目撃者に聞けば?」
香「そうも、行かないんです!あの子なりの絶対これはないと言う主張は本人が物凄く自信がある時にしか使わないので・・・」
理「そう言うときは?」
香「勘違いを疑いますね、何かを思い違いしてるとか、どこかで記憶違いとか、状況を整理するとか、まあ、零に頼んで小型の録音機持ってもらってるんですけどね!」
理「それでも分からない時は?」
香「廊下に監視カメラ付いてるので、それで確認です!」
理「本当に増えたわよね監視カメラ・・・」
香「こっちにしてみれば毎日のように、揉め事があるんですから、少しでも多く解決するにはそっちの方がありがたいです!」
理「それより、休む日はいつ頃?」
香「そうですね、6月か7月頃かと・・・」
理「分かったわ!」
香「あっ、休み明けはお願いしますね!」
理「どういう事よ?」
香「すみませんあの子達で手一杯なので本当にお願いします!」
理「分かったわよ!あんまり大きな揉め事持ってこないでね!」
香「その言葉そっくりそのまま返します!」
理「何よ!(でも、それもそっか!)」
香「失礼しました」
ガチャン
香「あっ、松本先生!」
楓花「星田先生、理事長から話は聞いてます!先生はまたご迷惑をお掛けしますが、うちの息子をどうかお願いします!」
香「先生、そんな改まらなくても、教師で言ったら先生方が先輩かつ上司じゃないですか!」
楓花「今は教師ではなく、保護者としてあなたにお願いしています!」
香「分かりました!勿論です!教師としてあの子を守ります!」
次回新章突入!波乱の中等部編!
- Re: ナンバーズ8 ( No.203 )
- 日時: 2022/05/30 17:32
- 名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)
201話・からかい上手な希お姉さん
通学路
ウォー!
八姫「何、この盛り上がり?」
芹「この間のライブの盛り上がりで・・・」
葉月「私達にも、ファンが付いたってことね!」
八期「そんな良い結果だったっけ?確か決勝手前で、終わったような・・・」
零「有名になればそれで良いの!だって、それだけ注目されてるって事なんだから!」
八姫「私としては決勝行きたかったなぁ・・・」
?「あの、すみません」
零「はい!」
?「あっ、あなたではなく、八期君だよね?」
八期「えっ?僕?!」
?「私、遠山渚です!松本八期君の楽しそうに踊る姿が好きです!」
八期「あっ、ありがとう・・・」
葉月「ほー、八期、あんたにもファンが出来たわね、しかも可愛かったし、テレテル!」
零「当たり前だよね、八君だって男の子だし!」
八姫「そうよね、あんな可愛い子がファンになったらね・・・」
八期←照れてる
部室
零「さあ、今日も練習練習!」
八期「あれ?八姫ちゃんは?」
芹「登校後、焼き餅焼いて、職員室!」
希「また、焼き餅焼いたの!」
葉月「そう言えばあんたのクラス先生変わったんだってね?」
芹「いや、中等部なんだから変わって当たり前よ!栞先生は別の学校に行っちゃったけど・・・」
葉月「あれ?でも、うちの担任変わってないけど」
零「うちも変わらず星田先生!」
理珠「何人かはそのまま中等部に来てるそうです」
希「まあ、八期君は星田先生で、良かったんじゃない?確かもう四年目よね?」
香「そうよ!」
零「あっ、先生!」
香「まあ、理事長に頼まれなくてもやってるから!」
希「八期君、先生のこと好きでしょ!」
八期「ええっ?!」
香「なーに?あんた私に沢山世話になってるのに嫌いだって言うの?」
八期「そうとは言ってませんよ!好きって言うと意味が・・・」
香「ハイハイ、分かってるわよ!先生はあんたのこと好きよ!」
八期「ええっ?!」
香「何?私のこと嫌い?」
八期「嫌いではありません!でも・・・」
希「あっ、もしかして先生と恋人になりたいとか、将来結婚したいとか思ってるんでしょ!」
八期「思ってない!思ってない!」
香「そんな強く否定しなくたって、先生悲しい」
希「ああ、八期君ったら先生泣かした!」
八期「違うもん!それに先生と結婚って出来るの?」
理珠「年齢的に考えると若い先生となら、年の差が約10年位だと可能性はありますね、それに実際20を越える年の差夫婦もいるので可能性が0ではありません!」
八期「そうなんだ」
希「おっ、先生と結婚ちょっと期待してた?」
八期「別に!」
愛海「否定はしないのね・・・」
香「でも、残念でした!先生は既婚者だから!無理です!」
八期「そ、そうですか・・・」
希「ちょっと落ち込んでるね」
香「それにお腹に赤ちゃん居るからね!」
愛海「なんか大きいと思ったら、妊娠してたんですね!」
香「皆に一応報告!予定日が6月末頃だから、その時私居ないからね!」
部員「は~い!」
八期「先生の赤ちゃん絶対可愛いだろうな・・・」
希「おっ、赤ちゃん好きなの?」
八期「うん!」
希「じゃあ、お姉さんと赤ちゃん作る?」
八期「ええっ?作れるの!どうやって?」
芹「聞くな!」
子「希先輩もなんてこと言ってるの!」
青奈「八期と子供作るのは私よ!」
零(八君との子供!)
妄想
ほぎゃー!ほぎゃー!
医者「元気な女の子ですよ!」
八期「可愛い!零ちゃんそっくり!」
零「そうかな?」
八期「ほーれ、高い高い!」
娘「ほぎゃー!ほぎゃー!」
零「おっぱいかな?」
妄想終わり
零「おお、飲んでる、飲んでる・・・」
香「誰が何を飲んでるの?」
零「キャアアア!!!」
希「私だって教えるつもりはないわよ!」
八期「ええっ!」
希「逆にどうやって出来ると思う?」
葉月「どうせキスで出来ると思ってるんだろ?」
八期「それは無いよ!」
町子「まさか、コウノトリさんが運んで来るとか?」
八期「それだと運んで来る赤ちゃんはどうやって出来るの?」
希「じゃあどうやったら出来る?」
八期「生きてたらいつの間にか、お母さんのお腹で出来上がる!」
全員「ピュア!」
青奈「これは・・・」
愛海「半分くらい正解ね」
希「あれ?理科で赤ちゃんが出来る過程習わなかった?」
八期「あっ、そう言えば精子と卵子が出会って出来る!」
希「となると、卵子だけだと子供は出来ないんじゃない?」
八期「そうか・・・、じゃあ結婚して何らかの奇跡で出来上がる!」
青奈「その何らかの奇跡を答えろ!」
愛海「ある意味正解」
香「はい!そこまでよ!練習時間が勿体ないわ!」
がらがら
渚「あの、すみません!」
八期「あっ、君は確か・・・」
渚「松本八期君に憧れて来ました!入部良いですか?」
八期「良いよ、良いよ!大歓迎だよ!」
希「誰?その子?」
零「八君のファンだそうです!今日自分から挨拶しに来ました」
子「可愛いね!」
グレーテル「あいつの顔、ニヤニヤしてるぜ!」
町子「男の子だね!」
がらがら
歩「すみません、遅れました!」
八期「あっ、歩!」
葉月「遅いわよ!」
渚「歩もこのチームだったの?」
歩「うん」
町子「歩君、知り合い?」
歩「同じクラスでふたなりなんだ!」
一同「ふたなり?」
渚「歩君!なんて事言うの!」
歩「あっ、ごめん、でも私もインターセックスってこと明かして、皆理解してくれてるから大丈夫だよ!」
八期「ふたなりって何?」
芹「私もわからない」
香「私は聞いたことは合ったけど、本当に居たとはね・・・」
零「どういう人ですか?」
葉月「簡単に言うと両性よ!」
一同「両性?」
香「性別を判断する物が両方あるってことよ!」
ヘンゼル「ええっ!じゃあ、ピー!とピー!が付いてるの?」
ゴチン!
グレーテル「うちのバカ兄がすまん!」
渚「やめて!聞きたくない!」←うずくまる
八期「うん、マジで!」←赤面かつ耳塞ぐ
結「ええっと、先輩は性別は女の子で合ってますか?」
渚「そうよ!だけど・・・」
希「男の子のシンボルが在るってことね」
渚「はい・・・、それで同じ女の子達から気持ち悪がられて、お風呂もトイレも・・・」
グレーテル「その気持ち分かるぜ!」
歩「うんうん!」
渚「えっ?」
グレーテル「俺、性同一性障害でさ!こんな見た目だから、男と間違えられるなんてしょっちゅうだよ!」
歩「私もインターセックスで、お風呂とトイレとかで、複雑な思いをした!それでもこのチームの女の子達は理解してくれた!」
希「私、そう言うの気にしない!」
子「渚ちゃんの気持ちになって考えると・・・」
愛海「ジェンダー障害とか多様性とか個性は大事にしていかないとね!」
芹「ちなみに八期、あんたの判断は?」
八期「ええっと・・・」
香「まさか、男子と認識するの?」
八期「・・・」
渚「そんな!」
一同「ちょっと!」
八期「だって・・・」
歩「私は逆に燃えるよ!」
全員「えっ?」
歩「私は逆に八期君がジェンダー障害の子でも恋愛対象になれるほど、私が君をメロメロにしてあげる!」
全員「ええっ!」
グレーテル「それは良い対象だな!何せこいつは女っぽい男より、男っぽい女が恋愛対象だからな!」
愛海「確かに良い対象ね」
歩「今は友達の1人だけど、同性愛で結ばれることを良かったって思わせてあげる!だから、渚ちゃんはふたなりでも女の子であることに変わりはない!ってことを思わせれば良いんだよ」
渚「わかった、私も歩と同じように頑張りたい!」
歩「うん、一緒に頑張ろう渚ちゃん!」
渚「うん!」
こうして新たな仲間渚が加わった。
- Re: ナンバーズ8 ( No.204 )
- 日時: 2022/05/25 22:03
- 名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)
202話・0の男性恐怖症
朝
警備員「おはよう!」
零・プイ!
休み時間
男性教師「おーい、岡田!」
零「えっ!?」←足早に逃げる
廊下
男子の先輩「おい!ちょっと!」
零・プイ!
男子の先輩「挨拶くらいしろよ!」
香「ごめんね!零!どうしたの?」
部室
渚「ねえ、岡田さん?」
零「キャアアア!」←逃げた
渚「えっ?どうしたの?私何かした?」
香「零!」
零「星田先生!」
香「今のは遠山さんに失礼でしょう!」
零「だって・・・」
香「先生や警備員さんからも逃げてたけど、何が合ったの?」
零「私、小さい頃から散々いじめや虐待を受けてて・・・」
香「それで男の人が苦手になった?」
零「はい・・・、この歳になって過剰になりました」
八期「あれ?零ちゃんが先生に怒られてるなんて珍しいね」
零「うん、ちょっとね・・・」
八姫「いや、何で八期は大丈夫なのさ!」
零「八君は優しい子だもん!」
香「一緒に暮らしてたらね」
ヘンゼル「俺は?」
零「まあ、義兄弟というか従兄だし・・・」
歩「それじゃあ私は?」
零「長いこと居るから大丈夫!」
歩「でも、渚ちゃんは男の子扱い?」
零「だって・・・」
香「八期と同じ言い訳してるぞ!」
零「だって、あるんだよね?それだと・・・」
香「零!いくらあんたが男性恐怖症だからって、その態度だと、人を傷つけるいじめにとらわれるわよ!」
零「ええっ!」
香「当たり前よ!渚ちゃんは零に対して何も悪いことしてないんだから!」
零「でも、私だって・・・」
愛海「零ちゃん、渚ちゃんは成りたくてこんな姿になったんじゃないの!何かしら合って、自分の姿を受け入れるしかないの!零ちゃんが過去に男の人達から酷い目に合わされたのは分かったけど、全員が全員そうではないでしょ!」
零「愛海ちゃん・・・」
香「それに零、八期にも言ってることだけど、自分に置き換えて考えてみなさい!例えば、体調悪そうな男子が居て、声を掛けようとした、でも彼は驚いて悲鳴を上げて立ち去った。後日彼は女性恐怖症と言うことが分かった、いきなり驚かれたら良い気持ちする?」
零「しません」
香「確かに、世の中色んな恐怖症を持っている人がいる!でも、何でもかんでも恐怖症で言い訳なんて出来ないわ!善意を踏みにじられたんだから!」
零「あっ・・・」
香「だから、対人恐怖症の時は、恐怖症の側も相手が嫌な気分にならないように言い方を変えないといけないの!自分はこういう人を苦手にしてるとかを説明しないと、相手は分かってもらえないの!勿論、初めましての人には仲裁者に伝言してもらえば良いわ!」
愛海「ケースバイケース!声をかける人は、人を苦手にする人もいるって、頭に置いとかないといけないし、対人恐怖症の人は、相手を傷つけない言い方をしないといけないし・・・」
零「それは分かりましたが、なぜそれがいじめに?」
香「八期が毎回のようにやられて嫌な思いをしたのよ!自分だけこんなのばっかりだって!それで恐怖症の人達に対して、相手が嫌な気分にならない言い方をしなさい!って校則にも載ってるわ!」
零「はあ・・・、あっ!」
渚「ええっと・・・」
零「渚ちゃん、ごめんなさい!」
渚「岡田さん、大変な目に合ってたんだね」
零「ええっ?」
渚「私、知らなかった」
零「いやいや、これは私が悪くて・・・」
香「遠山さん、私からも謝るわ!ごめんなさい」
渚「いいえ、先生が謝らなくても・・・」
香「兎に角、この部はジェンダー障害について学ぶ必要があるわね」
愛海「そうですね、結婚は男女の固定概念付いている子がいるなら尚更です!」
香「皆!」
全員「は~い!」
香「皆って、佐藤君と遠山さんをどういう風に見てる?性別で!」
希「あんまり深く考えてないと言うか、2人の思うまま!」
葉月「私も、2人が女として生きるのなら、それで良いと思ってるから女の認識!」
八期「僕はどっちも男子の認識、見た目と中身かな・・・」
芹「すみません、私もお風呂やトイレとなると、八期と同意見になります!」
八姫「私は身体的じゃな、顔とかで決めたり・・・」
町子「私は普段の2人の生活スタイルですね!」
グレーテル「俺もあんまり考えてない!俺もその一種みたいなものだし!」
ヘンゼル「俺は、2人の中身が男だろうと、見た目は女の子そのものだから気にしない!」
子「あのー、良いですか?」
香「松下さん何?」
子「そもそも男と女の違いって何でしょうか?」
一同「えっ?」
子「だって、世の中色んな人が居るんですよ!男だから、女だから、まずその考え方が私は間違ってると思います!力自慢の女の子もいれば、家事上手な男の子だって居ます!それにみんなの考え方がバラバラならわざわざ統一するのもどうかと思います!まずは当事者の気持ちを優先したうえで、親しい間柄になって行ったときに許容範囲というものを設定すれば良いのではないでしょうか?」
愛海「流石、ライオンとネズミのネズミ!」
歩「じゃあ、私達がどのように接してほしいかを伝えれば良いの?」
子「それ言わないと私達分からないし・・・」
渚「でも、それは全員が全員・・・」
子「だから親しくなった人から許容範囲を作れば良いんだよ!自分にどのように接してほしいかを・・・」
八期「でも・・・」
子「全部じゃなくても、本人に許可を取るように頼めば良いのよ!こんな呼び方いい?的な!」
香「う~ん、今すぐには無理だから、1つ1つ試す感じにやって行きましょう!慣れればあなた達だけの間柄の呼び方や関係が定着するわ!」
スクールアイドル研究部のジェンダー障害への理解はまだまだ遠い、
そう思う愛海と香だった。
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