二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.396 )
日時: 2024/03/26 09:10
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

394話・生徒会選挙リベンジマッチ・・・②

次の日
八期「薺!」

薺「会長!」

八期「芹ちゃんから話は聞いた!お前、生徒会長選挙出ないつもりだな?」

薺「そうですが、出るか出ないかなんて私の勝手ですよね?会長が命令することではないですよね?」

八期「じゃあ、お前の1年間はどうなる?」

薺「えっ?」

八期「お前は、僕の下で生徒会の一員として会計兼会長代理として、会長の座を狙ってたんだろ?その期間を無駄にするのか?」

薺「気が変わったんですよ!」

八期「何?」

薺「そもそも、私は生徒会長はおろか、リーダー系を禁止にしたのは会長!あなたですよね?」

八期「えっ?」

薺「それに私に『肝心のリーダーシップが欠けてる!』、『本当に生徒会長向いてないのはお前だ!』って言ったのも会長ですよね!」

八期「ああ、あの時のお前は本当にリーダーやるのが僕より下手くそだった!」

薺「そんな私に生徒会長を薦めないで下さい!それにどうせ私が立候補したって、あなたが私を選ぶなどあり得ないでしょ!だったら出る意味だってありませんから、立候補すらしません!」

八期「薺!待て!畜生!アイツ、本当生意気な奴だな!」

教室

自分の机の椅子に座る薺

薺『私だって、出来るならやりたいですよ!生徒会長・・・、でも・・・』

回想
八期「周りに有無を言わさずに、自分の意見を強要する!それは絶対命令では1番やっては行けないことだ!お前はそれをやってる!お前のやってることは絶対命令の悪用なんだよ!」

薺『私は1番やっては行けない、自分自身が恐れてたことをやってしまった・・・』

回想
『生徒を正しい道に進めるのが生徒会長の仕事です!』

薺『私はこれが1番大事だと思って、会長の代理をして、来年に生かそうとした』

回想
八期「周りに聞いてやってもいいんだぞ?お前は自分だけの意見で、人の選択の自由を奪って人の道を勝手に作った!それは生徒会長がやる仕事ではない!」

薺『会長にそう反論されても私の意見は絶対正しいと突き通そうとした!でも・・・』

回想
八期「あの時、お前から生徒会長の座を取っておいて良かったよ!お前が生徒会長だと、無言の絶対命令でもっと酷いことに成ってただろうからな!」

薺『私が、私の方がやっては行けない絶対命令を使ってしまった!しかも無言の・・・、それで私はリーダーの権利を剥奪、その後会長やお姉ちゃんがフォロー、しかも会長からは・・・、
 『生徒会長代理の言ったことも間違いではありません!』、
 『今の部活で壁にぶつかったり、挫折した時は、薺の言ってたことも思い出して下さい』
  って、フォローしてくれた。
  しかも会長は更に絶対命令を使って、
 『皆さんは自分達の好きな部活、やりたい部活動に打ち込んで下さい!
  ズバリ、皆さんは自分のやりたい部活動に打ち込んで下さい!』、
  私と違って生徒一人一人の夢と自由を守ってた!
  絶対命令の使い方が上手かった!
  どちらにしろこんな自己中な私が生徒会長なんておこがまし過ぎる!皆だって、私の事恨んでるに決まってる!』

愛「あっ、奈々ちゃん?」

恵梨香「なな子!こんなところで何やってるの?」

薺「皆さんこそ、何をやって?」

和「もうすぐ下校時間ですよ!」

薺「いや、それはこっちの台詞です!こんな時間まで何をやってたんですか?」

恵梨香「いやいやこっちが言いたいよ!今日練習はおろか部室にも来なかったじゃん!もう皆帰るよ!」

薺「えっ?もうそんな時間?それで何しにここに来て?」

愛「明かりが付いてたから誰か居るのかなって!それより暗い顔してるけど何かあった?」

和「そう言えば、あれ程『生徒会長に成る』っと意気込んでたのに、立候補しなかったんですね?」

恵梨香「してないの?なな子ならしそうなのに・・・」

薺「私なんかが生徒会長なんてやってはいけないのです!」

3人「えっ?」

薺「私は、皆さんに無言の絶対命令で苦しませました!しかも2回も!」

愛「そうだっけ?」

恵梨香「1回目はあい子居なかったでしょ!旧スクールアイドル部の時の、メンバー達への話!」

和「2回目だと規模が違うのでは?」

薺「今さら私が立候補したって、皆さんに認められる筈ありません!」

恵梨香「いや、最終的に決めるの生徒会長ですよね?」

薺「先輩が私の事を選ぶ筈ありません!」

愛「先輩、そんな薄情者じゃないよ!」

薺「もう、良いんです!私は会長代理をやったので・・・」

和「それで良いんですか?」

薺「良いんです!私はその会長代理で皆さんを傷付けてしまったのですから!生徒会長なんてやったらもっと傷つけ、反感を買い、殺される運命なんです!」

恵梨香「そんなのなな子らしくないよ!私の知ってるなな子は1度や2度のミスでヘコタレルなな子じゃなかったよ!」

和「そうです!今の奈々さんはメンタルボロボロで、おかしいです!いつもの奈々さんに戻って下さい!」

薺「無理ですよ!いつもの私に成ると、口うるさいおかんですよ!頑固親父ですよ!下手したら独裁者ですよ!」

愛『奈々ちゃん・・・』

次の日
廊下
薺「ハア~・・・」

香「もうすぐ生徒会選挙の締め切りよ!」

薺「ほ、ほ、ほ、星田先生!何ですか?」

香「あら?生徒会長を目指してたんじゃないの?」

薺「私には無理ですよ!」

香「あなたらしくないわね」

薺「先生も言いますか?」

香「あなたの同好会の同級生から聞いたわ!『生徒会長向いて無いからやらない』って!」

薺「先生だって知ってますよね?私の大失敗!私には生徒会長なんて無理だったんですよ!皆の幸せを一緒に見つけるつもりが、ただの価値観の押し付けだったんですよ!それに私自身が1番恐れていたことを私自身がやってしまったのですから!」

香「確かに、あなたはリーダーと言うポジションは苦手なようね!」

薺「だから言ってるじゃないですか!私には向いてなかったんだって!」

香「でも、あなたの失敗ってその一つだけじゃない?」

薺「えっ?」

香「人間誰だってミスの1つや2つをするわ!勿論中には取り返しの付かないミスをする人も居る!」

薺「だから私は取り返しの付かないミスをおかしたので生徒会長は・・・」

香「いいえ、あなたの犯したミスなんて、ほんの小さなミスと同じよ!」

薺「えっ?」

香「だって、あなたまだ未成年だし、私ならあなたの命令なんて聞かなくてもあなたを論破出来る自信あるし!そもそもあなたは私に、『あれしなさい!これしなさい』なんて言う?」

薺「いいえ、言いません!」

香「なら、そんなのただの小さなミスじゃない!それくらいのフォローなら、ほとんどの先生が解決できるわ!」

薺「えっ?」

香「薺さん!学校はミスをして良い場所よ!」

薺「いや、何言ってるのですか?」

香「そう言う意味じゃない!勿論、人を傷付けたり、何かしら物を壊して取り返しの付かないことをしてしまうことは勿論ダメ!でも、人って、知らないうちに、自分の行動や言動によって、知らない間に人を傷付けたりしてるの!」

薺「えっ?」

香「でも、そんなこと分かる?」

薺「いいえ」

香「でなきゃ、理事長が土下座する騒動まで起きないしね!」

薺「まさかそんなこと成ってるなんてこっちも思ってませんでしたもの!」

香「それに対人関係だけじゃなく、勉強や物作りだって、失敗から学ぶものでしょ?『失敗しないようにどうするか』とか『これをしたら自分の大切な物を失うから』とか!」

薺「そうですね」

香「『失敗は成功のもと!』、失敗しても対策を怠らずに、分析してやり直せば、いつか成功する!いわば成功への近道!あなたがあの時の出来事を失敗だと思うなら、それをしないようにどうすれば良いかな?」

薺「どうすれば良いですか?」

香「それで良いのよ!」

薺「えっ?」

香「先生や人を頼ることよ!人は1人では絶対生きられないのだから!あなたも人を頼って協力することを学びなさい!」

薺「はい!でも、私リーダーの権利剥奪されてますよ!」

香「八期は対象が新2年生全員とリーダー点が10点以上ある1年生と言ったわよね?」

薺「はい」

香「誰も、リーダーを剥奪された人間は除くとも、2年生に例外1つ出してない!
  ましてや、あなた自身に声を掛けたこの意味分かる?」

薺「でも立候補したとしても、あの問題が・・・」

香「あなたなら分かると私は思ってるんだけど・・・」

薺「う~ん・・・」

香「もし答えられなかったら去年の1年は何?あなたは八期の元で生徒会長の在り方を学んで生かすんじゃなかったの?」

薺「そうなんですが・・・」

香「あなたなら聞いてる筈よ!八期が1番嫌がっていて、なおかつ今年から無くしたいものが!」

ピコン!

薺「そうか!あれだ!あれしかない!先生!生徒会選挙立候補させてください!」

香「分かったわ!はい!立候補用紙よ!後は答えを元にどんな学校にするのかを自分で考えるのよ!」

薺「はい!」

Re: ナンバーズ8 ( No.397 )
日時: 2024/03/27 18:45
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

395話・生徒会選挙リベンジマッチ・・・③

葉月「それで、結局お前の妹は立候補したのか?」

芹「先生に言われてね!ただ締め切りギリギリだったから、外での演説は出来なかった!だから今日の最終演説だけで勝負よ!」

葉月「と言っても、演説したとしても勝てるかどうかはアイツの匙加減だもんな!お前の場合は人気投票みたいだったもんな!」

芹「そうね、それでも私は生徒会長に成りたいと言う気持ちも、この学校をどうしたいかって気持ちも強かったよ!」

葉月「強すぎて、停止期間合ったけどな!」

芹「それを言わないで!それより、薺はちゃんと答えてくれる筈だよ!誰にも絶対負けない!アイツの問題は多分、薺にしか分からない筈だから!」

体育館
香「皆さん、これより2039年度生徒会長選挙、最終演説を行いたいと思います!」

全員「おおっ!『緊張する!誰に成るんだ?』」

香「しかし、再度言いますが、今年は立候補推薦です!皆さんの投票と生徒会長の意見が一致するとは限りません!あらかじめご了承下さい!」

男子生徒「それだと意味なくね?」

女子生徒「下手したら、0票の人が選ばれる可能性も!」

香「はい!静かに!これより最終演説を始めたいと思いますが、始めに生徒会長から次期生徒会長候補達にエールをお願いします!」

八期「昨年、絶対命令を使って生徒会長した松本八期です!演説の仕方ですが、まずは僕の問題の答えをハッキリしてから、どういう学校にするかを演説して下さい!どのようにやるかと言うと、自己紹介、『立候補した○○(名前)です!』、その後に、なぜ立候補したかを語った後、僕の問題の答えを言ってください!」

理「皆さん、これより生徒会長補佐の岡田零さんによるお手本を見せます!ちなみに、岡田さん自身も生徒会長の問題の答えは知りません!」

零「この度、生徒会長に立候補しました!3年Bクラスの岡田零です!私が立候補した理由は、この学校からいじめを失くすためです!私が思う前会長が無くしたいものはいじめです!その為に私は・・・」

理「と言う感じに演説をして下さい!分かりましたか?」

候補者達「はい!」

香「それでは、最初の立候補者三葉若葉さんお願いします!」

若葉「はい!」

トコトコ・・・

若葉「この度、次期生徒会長に立候補しました!2年Iクラスの三葉若葉です!
   私が立候補した理由は、皆さんの将来を幸せな未来にする事です。
   私が思う会長が無くしたいものは部活動です!」

全員「ええっ!!!!」

若葉「皆さんは知らないかと思いますが、この学校は元々進学校でした!しかし、いつの間にか会長の前会長が部活動を増やしまくったせいで、変な部活動が多くなり、学園の平均点にも影響しました!」

理『そうなんだけど・・・、事実だけど・・・』

若葉「私が生徒会長に成った暁には、部活動は一切無し!その余った時間は勉強会とします!」

全員『そんな!地獄だ!』

若葉「勉強をしておけば、皆さん将来に困ることは絶対ありません!皆さんは遊んでばかりでなく、知識を付けて社会を乗り越えるべきです!
   以上で私の演説を終わります。」

パチパチパチパチ・・・

香「ありがとうございました!続きまして、岡田虹穂さんお願いします!」

虹穂「はい!」

トコトコ・・・

虹穂「この度、次期生徒会長に立候補しました!1年Jクラスの岡田虹穂です!
   私が立候補した理由は、親戚が経営するこの学校を守るためです!」

全員「えっ?」

虹穂「皆さんは知らないかもしれませんが、この学校のイメージが悪くなり、今までのような生徒数ではなくなってきました!私はそれを解消するために生徒会長に立候補しました!そして会長が無くしたいものは、私も部活動だと思っています!」

全員『ええっ!!!!2人も?!』

虹穂「ですが、私は全ての部活動を廃部にするつもりはありません!」

全員『えっ?』

虹穂「一学生として、相応しくないものや世界でもマイナーと言われる程競技人口が少ないもの!意味不明かつ将来の役に立たない部活動、そして弱小の部活動だけを排除していきます!」

対象部員『そんな!前会長は弱小でも認めてくれたのに!』

虹穂「これによって、部費の増加や学校のイメージアップに貢献となり、来年の入学希望者も増える筈です!
   私の母も働く、思い出の学校を壊したくありません!私と一緒に学校を守りましょう!
   以上で私の演説を終わります。」

香「ありがとうございました!続きまして、山口朝さんお願いします!」

朝「はい!」

八期「1年生の森下君は?」

零「リーダー点が足りなくて、出れなかったの!」

八期「そうなんだ・・・、残念・・・」

零「イジメっ子に無理矢理入れられたそうよ!」

八期「可哀想に・・・」

朝「この度、次期生徒会長に立候補しました!2年Hクラスの山口朝です!私が立候補した理由は性差別、いわゆる男女差別を失くすこと!会長はそう言った性差別を無くしたいと思ってる筈です!」

八期『誰がだ!』

朝「私が生徒会長に成った暁には、男だからとか、女だからと言った固定概念を失くし、普段の生活でも男子の女装、女子の男装の自由化を推奨、更にはLBGT関連の人達の配慮、及びその人達専用のトイレや更衣室などを作りたいと思ってます!」

八期『あっ、忘れてた!絶対命令で入れれば良かった!』

朝「更に、レディファーストを取り入れ、女子生徒が戸惑わない学校生活にしていきたいと思います!」

男子生徒達「ブー!ブー!👎️👎️👎️👎️!」

八期『アイツ上げて落とすな!前半は本当に良かったのに・・・』

朝「ナンパや連れ回しやセクハラ行為をイジメ扱いにして、女子生徒が安心安全な学校生活を送れるような学校にしていきたいです!」

女子生徒達「良いぞ!王子!ありがとう!」

香「ありがとうございました!続きまして、権田北斗さんお願いします!」

北斗「はい!」

零「八期君、分かってるよね?」

八期「勿論!言って良いんだね?」

零「頼むよ!」

北斗「この度、次期生徒会長に立候補しました!2年Hクラスの権田北斗です!私が立候補した理由は、男子の扱いが適当に成ってるのではと思ったからです!」

八期『フムフム、まあそう言うところあると思う』

秀喜『色々やらかすバカが多いからなこの学校・・・』

北斗「私が思う会長が無くしたいもの、それは潔癖症だと思います!」

ざわざわざわざわ・・・

北斗「ハッキリ言うと、男子の体が臭くて汚いと言うイメージがどこか出回っていて、落とし物を渡しても嫌な顔をされたり、貸し物を渡そうとしても拒否られる事があります!」

八期『確かに!』

北斗「親切にしてあげてるのに、そんな嫌な顔をされたらこっちは腹が立ってきます!ですので、理由があるなら言ってほしいこと!人を見た目やいつものイメージだけで見て欲しくないこと、そうでなくてもせめてきつい言い方でなく、もっと柔らかい言い方をする事を意識しては欲しいと思い、そう言う言葉遣いの授業をもっと身近にしていきたいと思います!」

八期『それはそうなんだけど・・・』

北斗「男女間でお互いが気持ちの良い学校生活を送れるようにしたいです!
   以上で私の演説を終わります。」

香「ありがとうございました!続きまして、西原辛二さんお願いします!」

辛二「はい!」

零「ごめん、さっきは間違えた」

八期「良いよ!コイツだね?」

辛二「この度、次期生徒会長に立候補しました!2年Eクラスの西原辛二です!私が立候補した理由は、前会長松本会長の様に絶対命令を使ってみたかったからです!」

八期『最低だな、下心丸出しなんだよ!』

辛二「会長が無くしたいものは宿題やテストです!
   私が生徒会長に成った暁には絶対命令で、宿題やテストを・・・」

そこまで!

全員「何?」

辛二「えっ?何だよ!演説の途中だぞ!」

八期「お前の演説は下心丸出し過ぎる!」

辛二「演説なんだからどんな事言ったって構わないだろう!」

八期「お前の演説は、生徒会長はおろか人として最低だ!お前に生徒会長なんてやらせるか!今すぐ退場しろ!」

辛二「何だと!この学校の権力者だった癖に!」

香「フッ!」

辛二「嗚呼!」←強制退去

香「良い忘れていましたが、一学生として相応しくない演説をした生徒は途中退場してもらいます!」

全員『怖い!』

香「続きまして、岩村治さんお願いします!」

治「はい!」

トコトコトコトコ・・・

治「この度、次期生徒会長に立候補しました!1年Dクラスの岩村治です!私が立候補した理由は、1年生生徒会長と言う歴史を残したかったからです!」

八期『まあまあ、ここは大目に・・・、落とすなら本題に行ってからだ!』

治「会長が来年度から無くしたいものは、身だしなみです!」

全員「えっ?」

治「誤解を受けたかもしれませんが、これは別に、だらしなく過ごすことを推薦してるのではなく、もっと服装を自由にとか、少しでも規制を緩くすることが目的です!」

八期『まあ、それはあるな・・・』

治「『スカートが短い』とか、『髪型が変』と言った抽象的だと、分かりづらい筈ですので、そう言う所の言葉遣い等を変えていきたいと思います!」

全員「おおっ!」

治「後、女子生徒の体操ズボンをブルマにしたり、下着着けるのを禁止に・・・」

そこまで!

八期「そんな変態的な演説聞いてられるか!帰れ!」

治「そ、そんな!」

香「さあ、帰りなさい!」

治「嗚呼!」←強制退去

理「西原君!岩村君!あなた方は生徒会長の仕事と八期生徒会長が行った絶対命令を何か勘違いしているわ!
  生徒会長がそんな教師より権力が強いわけでもなければ、八期会長自身、自分の欲望を叶えるためになんか使ったことなど一切無いわ!」

治「えっ?」

辛二「そんなの嘘に決まってる!」

香「嘘じゃないわ!仮に八期がそう言う使い方をしていたら途中で辞めさせてるわ!『あんたに生徒会長なんか向いてない』ってね!」

八期「お前らのリーダー権は剥奪だ!分かったな!」

いよいよ後半戦!
果たして、八期の後を継ぐ生徒会長は?
そして、八期が、出した問題の答えとは?

Re: ナンバーズ8 ( No.398 )
日時: 2024/05/04 15:30
名前: いくちゃん (ID: aAxL6dTk)

396話・生徒会長選挙リベンジマッチ・・・④

香「先程は、皆さんに嫌な想いをさせたことを私が変わって謝罪したいと思います!本当に申し訳ございませんでした!気を取り直して、続きまして、仲村射江さんです!」

トコトコトコトコ・・・

射江「この度、次期生徒会長に立候補しました!1年Dクラスの仲村射江です!私が生徒会長に立候補した理由は、男子を始めとするおふざけを無くしたいと思ったからです!」

八期『フムフム、まあ良いじゃん!』

射江「会長が無くしたいものは、おふざけや下品又は卑猥な言葉や行為です!」

八期『事実ではあるんだが・・・』

射江「私が生徒会長に成った暁には、こう言う単語を一切禁止し、報道番組等で使われる言葉で伝えていき、
   授業以外では身体的話や卑猥な言葉や行為は一切禁止とし、もっと上品な言葉を使って行く授業を取り入れたいと思っております!」

八期『そこまでしなくても・・・』

射江「以上で私の演説を終わります。」

香「ありがとうございました!続きまして、木下林檎さんお願いします!」

林檎「はい!」

愛『林檎ちゃん頑張れ!』

林檎「この度、次期生徒会長に立候補しました!2年Bクラスの木下林檎です!私が生徒会長に立候補しました理由は、いじめを失くすこと!多様性を広めることです!」

八期『ある意味、1番まともな子が来たな』

林檎「会長が無くしたいもの、それは絶対いじめです!
   なぜならば、会長自身もいじめに苦しめられたと聞いております!」

八期『そうなんだけど、そうなんだけど・・・』

林檎「私の友人もいじめに苦しみ、会長に助けられなかったらこの学校にすら通えてなかった可能性もありました!」

愛『そうだよね・・・』

林檎「なのに、そのイジメっ子達がのうのうと生きているのが、腹立たしくて溜まりません!」

八期『だから、イジメ矯正学校が出来たんだよな・・・』

林檎「むしろ、イジメ首謀者に人権なんて私はないと思ってます!そんな人死んでくれた方がマシです!」

ストップ!

全員「えっ?」

林檎「えっ?(まさか失格?)」

八期「林檎ちゃん!君の言いたい気持ちは十分分かる!イジメっ子が居なかったら良い、イジメっ子なんて生きてる価値など無い!僕も同意だ!だけど・・・」

林檎『だけど?』

香「『死』と言う言葉を安易に使わないで!イジメっ子だろうと同じ人間なの!イジメっ子を殺したとしてあなたはそれで満足なの?それであなたの友達は満足するの?」

林檎「それは・・・」

香「しない筈よ!普通の人ならね!大切な友達の手を汚させてしまって、後悔するに決まってるわ!」

林檎「先生・・・」

香「あなたは失格にはしないけど、もう少し言葉を選ぶこと、相手の本当の気持ちを知ること、そして、自分だけで解決しないことね!イジメっ子がなぜその行動をしたのかを聞いてからでないと、取り返しの付かないことに成るかもしれないんだから!」

林檎「はい、失礼しました・・・」

八期・パチパチパチパチ・・・

林檎「えっ?」

八期「君の気持ちは大したものだよ!生徒会長でなくても、君の友達をイジメっ子から守ることはやっていけるようにしよう!」

林檎「はい!ありがとうございます!」

パチパチパチパチ・・・

香「イジメはこの先も本当に考える課題ですね!木下さん、素晴らしい着眼点をありがとうございました!続きまして、松下長月さんです!」

トコトコトコトコ・・・

長月「この度、次期生徒会長に立候補しました!2年Eクラスの松下長月です!私が生徒会長に立候補した理由は、男女比率が女子の方が多くなり息苦しく成ってきたと感じたからです!」

八期『どういう意味だ?』

長月「会長が無くしたいものは、男性恐怖症や潔癖症の言い訳、及び痴漢やセクハラの冤罪です!」

八期『う~ん、そうなんだけど・・・』

長月「なぜこんなことを言うのかと言うと、私自身、体調が優れてなさそうな女子生徒を見掛けて声を掛けたところ悲鳴をあげられ、その後悪者扱いを受けたからです!」

全員「ええっ!!!!」

長月「後で聞いてみたら、彼女は男性恐怖症だと言われました!その時はまだ前会長の絶対命令はなく、『下心など無い』と主張してもなぜか私が謝る羽目に成りました!しかし、前会長が絶対命令を持った年は恐怖症及び潔癖症は全て言い訳となり、積極的に具合の悪そうな生徒に声を掛けられる体勢となり私自身安心しました!」

零『まあ、その前から言われてたんだけどね!』

長月「しかし、何人かに拒否されたこともありましたが、やはりイジメと取られ、その人は矯正学校に行くことが告げられた時は胸を撫で下ろしました」

零『事実でも言っちゃダメ!八君は良いけど、周りからだとマイナス点!』

長月「今、絶対命令が無くなったり、誰かの手に渡れば、救える命が救えなくなるかもしれません!だからこそ、『男子全員が下心合ってやってるわけではない』と主張する為に私は生徒会長に立候補しました!
   どうか清き一票をお願いします!ありがとうございました。」

香「ありがとうございました!この主張もまた協議すべき内容だと思います。最後は草薺さん、お願いします!」

薺「はい!『私が成るんだ、私が生徒会長に!答えはあれなのよ!』」

芹『薺、頑張って!』

薺「この度、次期生徒会長に立候補しました!2年Dクラスの草薺です!私が生徒会長に立候補した理由は、本当なら私は去年生徒会長をやっていた人物でした!」

1年生「えっ?」

薺「先生の手違いや先輩方の押し付け合いの結果、私は当選したのに、落選と言う天国から地獄に一気に落ちる悪夢を1年前経験しました!」

芹『薺・・・』

薺「だからこそ、今度こそ当選する為に、今度こそ生徒会長に成るために!この選挙は私にとってはリベンジマッチです!」

留『薺・・・』

薺「会長が無くしたいもの、それは・・・」

芹『それは?』

薺「絶対命令です!」

全員「えっ?ええっ!!!!」

薺「これは、八期会長いえ、八期先輩が会長に成り、絶対命令を与えられてた時から、『絶対命令は嫌だ』、『絶対命令なんて使いたくない』とぼやいていました」

八期『よく覚えてたな!』

薺「先輩は、去年絶対命令を持って生徒会長を務めておりましたが、内心はいつもひやひやで、気が気で無かったそうです!『自分の言ったことは正しいか?』とか、『皆に迷惑掛けてないか?』とか、いつも心配してるのを私は会計兼生徒会長代理の時見ていました!」

八期『うんうん』

薺「それなのに、私は会計の仕事を取られたことに腹を立て、生徒会長代理の仕事を貰った直後、生徒会長として仕事が出来ると思った私は、全員が恐れていた、絶対命令の悪用をしてしまいました!」

1年生『ええっ!!!!』

八期『そうだ、そうだ!』

薺「結果的に私は生徒会長に向いてないと先輩に叱責を受け、自分の欠点が露となりました。
  ですが、会長補佐の岡田先輩のアドバイスや副会長の姉に激励を受けて、絶対命令を上手く制御する八期先輩の仕事っぷりを見て、この人は本当に絶対命令の使い方が上手いと今では尊敬しています!
  先輩の言う通り、あの時先輩が私から生徒会長の座を取っていなければ、私はきっと半年持たずにクビに成ってたかもしれません!
  しかし、今年度絶対命令を使ったとしても、先輩は正しく使えましたが、私には絶対使えません!そして他の生徒に使わすのも、誰かが欲を出す可能性があり、学校存続の危機が訪れます!
  私みたいな真面目な人が『これが正しい』と自分の価値観をおしつけたり、
  不真面目な人が、宿題やテストを失くしたりしては皆さんの学校生活と将来が不安定に成るだけです!
  私は八期先輩の下、『皆、自由に考える権利がある!将来を否定して良いのは親と担任だけ!』と言うのを教えて貰いました!
  だからこそ私は、絶対命令を失くして、皆さんの自由を与えたいと思います!
  皆さん、自由に生きましょう!」

全員「おおっ!」

パチパチパチパチ・・・

芹『薺、成長したわね・・・』

香「ありがとうございました!それではこれより筆記用具を用意してください!投票用紙を配りますので、生徒会長に相応しいと思う人に○を付けてください!
  ただし、今回は『立候補推薦』ですので、皆さんの意見と前会長との意見が合わない可能性がありますのであらかじめご了承下さい!」

全員『じゃあ、意味あるのか?』

投票が終わり

香「それではただ今より集計致します!しばらくお待ち下さい!」

候補者達『緊張する!でも、投票で決まる訳じゃないんだよな・・・』

数分後

香「集計が終わりました!これよりいよいよ旧生徒会長による真の腕章の引き継ぎを行います!」

全員『真?』

生徒会役員達『去年、取り上げて逃げたからな・・・』

香「旧生徒会長!もう文句は言わせませんよ!ちゃんと見て、ちゃんと渡して下さい!」

八期「勿論です!」

香「駄々捏ねるんじゃないよ!」

八期「しませんよ!」

芹「それでは、旧生徒会長!投票結果をご覧下さい!」

全員『見る必要ある?』

八期「ホ~!ホー!ホー!」

候補者達『どういう意味だ?』

八期「投票結果を見ましたが、皆さんの意見と僕の意見は・・・」

全員『えっ?』

八期「一致しました!」

全員『ええっ!!!!(おおっ!!!!)』

八期「更に言うと、勿論なんですが、皆さんが選んだ方は、僕の出した問題に正解した唯一の候補者です!」

候補者『この中に正解者が居るの?』

八期「それでは今度こそ、本当に、腕章を引き継ぎたいと思います!」

芹「それでは、旧生徒会長!腕章の引き継ぎをして下さい!候補者の皆さんは左腕を出して下さい!」

香「あなた達も行って!」

サクラ「ハ~イ!」

コンコンコンコン・・・

真ん中に立つ八期

八期「去年は色々ありました!と言っても、一昨年が発端でしたが!」

2・3年生『ハハハ・・・』

八期「僕は、正直本当はこんなものは託したくありません!」

全員『ええっ!!!!?』

香『ちゃんと託して!』

八期「託したくはありませんが、これは謝罪として受け取って欲しい!」←移動する

理『大丈夫そうよ!』

香『はい!』

八期「それに、これは僕の期待に答えてくれた御褒美と言っても良い!同じ過ちは繰り返さないと信じるよ!少しだけ!」

芹『おい!早く渡せ!』

八期「だから、この腕章を・・・」

シュル!

零『取った!』

秀喜『渡した!』

葉月『誰にだ?』

全員『ああ!』

八期「今度こそ!
   































   ···お前に託したぞ!」













































薺「えっ?」

八期「薺!」

薺「ええっ!!!!」

八期「この腕章とこの学校は今度こそお前に託した!」

Re: ナンバーズ8 ( No.399 )
日時: 2024/03/29 22:44
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

八期「この腕章とこの学校は今度こそお前に託した!」

薺「せ、先輩・・・、ありがとうございます!」

パチパチパチパチ・・・

芹「と言うことで、今年の生徒会長は草薺さんに決まりました!」

397話・生徒会長選挙リベンジマッチ・・・⑤

八期「お前なら分かってくれるって信じてた!」

若葉「信じてた!?」

虹穂「それはどういう意味ですか?薺さんなら分かる問題を出したのですか?」

八期「まあ、そうなるが、そもそも頭を柔らかくすれば答えが『絶対命令』位分かるだろ!」

朝「そんなの分かるわけ・・・」

林檎「いや確かに!私達が絶対命令に慣れて、絶対命令が今後もある前提で考えちゃってたから・・・」

八期「まあ、そもそも投票で見ても薺が選ばれた以上お前らが文句言う筋合いは一切無いけどな!」

虹穂「そんな・・・」

若葉「クー・・・」

芹「最後に、旧生徒会長からの選んだ理由と新生徒会長への期待です!」

八期「まずは、正直皆さんと一緒の意見で良かったです。ホットしてます」

全員「ハハハ・・・」←苦笑

八期「僕が出した問題、今年から無くして欲しいものは『絶対命令』です!」

全員『おおっ・・・』

八期「人によっては、『自分に返ってくるのが怖いから』と思うかもしれません!むしろ、その気持ちもあります!」

全員『あるんかい!』

香『まあ、それが普通よ!』

八期「ですが、例えば若葉のように、『自分が正しい』と言う人間や虹穂のように『私がこの学校を変えてやる』と言う人間は僕としては1番信用出来ません!」

若葉「はあ?」

虹穂「私達が信用出来ない?!」

八期「僕が立候補推薦制にした理由は、こう言った『私がこの学校を変えてやる』、『私が思う正解を全員に分からせる』と言う暴君に渡したくなかったからです!」

若葉「私達が・・・」

虹穂「暴君!?」

八期「『自分が正しい』又は『自分が変えてやる』と言う発言は、暴君の常套句!決まり文句であり、こう言う人間は無駄に頭が良く、自分が正しい事を決して疑わない人です!そうなると、この学校はこう言う暴君に支配され、自分の好きなように部活動も夢を追うことも出来ません!」

全員『あっ、確かに思った!』

八期「ですが、薺もそれを犯し、皆さんを苦しませました!しかし、その過去を知ってるから、無言の絶対命令の怖さ及び、僕の下で絶対命令の扱い方も学んでいます!何より、薺と言う人間は頭の吸収力は良い人間ですので、自らの過ちを反省しながら、生徒会長をやっていくと信じてます!」

薺『先輩!』

八期「まあ、心配の方が強いですが!」

薺「先輩!」

八期「当たり前だろ!生意気が!」

薺「誰が生意気ですか!」

香「お静かに!全校生徒が見てるのよ!」

八期「失礼しました、だからこそ僕はその事を本人が覚えてるかどうかを試すために、この問題を出しました!」

芹『そう言う理由だったんだ』

八期「ですが、生徒会長にしようは去年の生徒会長に正式に就任した直後です!」

全員『えっ?』

八期「なぜなら、僕は去年不本意とはいえ、薺から生徒会長の座を取ったからです!」

薺『気にしてたんですね!』

八期「だからこそ、その時からお詫びとして生徒会長にさせてあげたいとは思っていましたが、無言の絶対命令を行ったことによって、選出を止めようとすら思えました!むしろ、生徒会長よりもリーダーをサポートする仕事の方が向いてるのではないかと思ったくらいです」

薺『そんなに私リーダー向いてませんか?』

八期「ですが、それでも今回の選んだ理由は去年のお詫びが強いです!だから、今薺に言います!」

薺「えっ?」

八期「薺!去年、お前から生徒会長の座を取ってごめんなさい!」

薺「いえ、多分ですが、演説でも言った通り、先輩が生徒会長をやってなかったら私は半年持たずにクビに成ってました!確かに、取られた直後は腹が立って、嫌な先輩だと思っていましたが、今は違います!」

全員『えっ?』

薺「八期先輩!私にとってあなたはとても素晴らしく最高の生徒会長であり、憧れの生徒会長です!あなたは誇りを持って大丈夫です!」

八期「ありがとう!」←抱き付く

薺「今日だけは許しますよ」

全員「オオッ!」

八期「今年は頼んだぞ!」

薺「はい!あなたの想いを受け取り、生徒の皆さんの夢を応援できるように頑張ります!」

八期「これで、生徒会長による絶対命令は終了!」

全員『ワア~ーー!!!!』

香「以上で、生徒会長の腕章の引き継ぎを終了致します!
  生徒会長以外の役員は明日以降決めたいと思います!」

生徒会室
八期「じゃあ、この席は頼んだぞ!」

薺「はい!」

八期「折角だから、生徒会長就任記念としてこの椅子座ってみるか?」

薺「はい!座らせてください!」

スットン!

薺「ああ、1年越しの夢です!」

芹「本当に良かったね!」

八期「ただ薺、1つ言っておくが、悪魔で1年前のお詫びだからな!」

芹「お詫びの気持ちしか無いのね・・・」

八期「でなきゃ、こんな生意気に託すかよ!」

薺「生意気、生意気って私のどこが生意気だと言うのですか?!」

八期「そう言うところだよ!」

薺「どういうところですか?」

零「まあまあ、八君の気持ちが届いたと言うことで!」

留「私としては、やっと絶対命令が終わって安心って話ですよ!」

八期「分かんねーぞ、コイツが無言の絶対命令を使う可能性も否定出来ないんだから!」

薺「もう懲り懲りですよ!」

秀喜「俺が思うことと言えば、今年の生徒会は女子率高い印象だったな!今年は男子は少なくとも3人は入って欲しいね!」

香「それは本当に思うわ!て言っても、立候補と投票で決まるから、偏りが出る確率は高いけどね!」

数日後

生徒会室
栞「今年の生徒会の顧問は私が担当させてもらうことに成りました!3年Dクラス担任の岡田栞です!
   1年学年代表・仲村射江」

射江「はい!」

栞「2年学年代表・木下林檎」

林檎「はい!」

栞「3年学年代表・岡田理珠」

理珠「はい!」

栞「庶務・権田北斗」

北斗「はい!」

栞「会計・松田 芳子よしこ

芳子「はい!」

栞「書記・松田 芳江よしえ

芳江「はい!」

栞「副会長・松下長月」

長月「はい!」

栞「そして生徒会長!草薺!」

薺「はい!」

栞「このメンバーで、1年やっていきますが、イジメ矯正学校があるため、皆さんは生徒の模範となり、人に対しての嫌がらせ等をやらないこと!レベル5となればたとえ生徒会だろうと容赦はしませんし、今後生徒会にも所属出来ないことを肝に銘じて置くように!」

全員「はい!」

薺「と言うか、3年学年代表は理珠さんなんですね?」

理珠「本当は芹さんだったのですが、実の姉で贔屓しそうだからと秀喜に止められ、かといって『その秀喜がやれば』と言う案もあったのですが、『受験に集中したいと』断った為、監視良し!受験に関係の無い私となりました!」

薺「どんだけ信頼無いのさ!」

栞「薺会長!来週、旧生徒会長に花束贈呈があることを忘れずにね!」

薺「そうだった!」

理事長室

配達員「宅配便です!」

理「やっと来たわね!」

香「何が来たんですか?」

理「ほら、来週去年の生徒会の集合写真撮るでしょ!」

香「ああ、顧問も纏めて撮るんですよね?それでこれは?しかも2つ!」

理「いや、3つ頼んだんだけど、1つは飾らないから後で来るの!」

開けてみると・・・

香「えっ?り、理事長!これは?」

理「去年は特別な生徒会だったんだし、なんと言っても彼の絶対命令は派手に称えないとね!」

香「でも、あの子にこの椅子は勿体無いような?」

理「じゃあ、どこの学校に『絶対命令』で1年全うした生徒会長が居るのよ?居るなら連れていって!」

香「居るわけ無いでしょ!先にも後にも家だけですよ!」

果たしてどんな椅子が届いたのか?それは少し後に成る。
次回・理事長が8を表彰する!

Re: ナンバーズ8 ( No.400 )
日時: 2024/03/31 13:33
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

398話・伝説の生徒会長

次の全校集会

理「以上で、本年度の生徒会役員の紹介を終わります!
  続きまして、昨年生徒会長を務めました松本八期君に、去年の自分なりの総評と本年度生徒会役員への助言です!」

トコトコトコトコ・・・

八期「昨年生徒会長を絶対命令で務めました松本八期です!本当に遡れば2年前、正確に言えば1年半前、まさか自分が生徒会長をやるなんて思っても見ませんでした!」

香『こっちはあんたが未だにリーダーを1回もやってなかった事に驚きよ!』

八期「1年半前は、予想通り何も出来ず、そして役立たず扱いも受け、悔しくて、腹が立っていました。
   だからこそ、生徒会長として何でも良いから1年間仕事を全うしたい思いで、立候補届けを続投の意味で出しました。あの時の自分は『選ばれたからには、せめて何かやって爪痕を残す、生徒会長として生徒会の仕事をしたい、生徒会長としての責任を果たしたい』そんな気持ちでした!」

零『やりたくなかったのに、選ばれた責任を果たしたかったんだよね』

八期「勿論、自分の生徒会長のイメージで語ると、過大評価だったり、自己中な権力者みたいなイメージなのでやりたくないと言う気持ちもありました」

全員「ハハハ・・・」

八期「ですが、実際にやってみると、と言うのは今年の話に成りますが、結局は生徒会長は先生とのコミュニケーションが大事なのだと知りました!」

全員「えっ?」

八期「生徒会長は教師と生徒を橋渡しする代表と聞いてはいましたが、今ならその意味が分かります!時代が変わる毎に、周りの価値観や困っていることも変わっていきます!
   それにどんな対応をすれば良いのか?
   自分の考えた事柄にどんな欠点があるのか?
   目的を達成できない事など
   上に立つ人達がどのような事を、どれを優先するかを、生徒会長となって学びましたが、やっぱり僕は何事も安全第一!利益よりも皆の命を先に優先することでしょう!」

香『そうだろうね』

秀喜『そうだろうな』

零『八君ならそうするね』

八期「そんな中、1年半前は何も出来なかった分、去年は絶対命令を使わせてもらいました!皆さんは『良いなあ』とか『自分も使ってみたい』、『自分の世界を作れる』など、羨ましい声もあれば、『自分達の自由が無くなる』、『自分達は奴隷扱いされる』、『自分ならこう使う』等と言った、恐怖心もあると思います。」

全員「そうだよな・・・(うんうん!)」

八期「はっきり言って、僕は使う前から戦々恐々としていました!」

全員「ええっ!!!!」

八期「だって、考えてみてください!いきなり『絶対命令使って良いよ!命令しなさい』と言われて、皆さんにこき使うような命令出来ますか?出来ると言うならその人間はバカで下心丸出しで、この世の同種とは思えないサイコパスも同じです!」

薺『そこまで言います?』

芹『でも、言いたいことは分かる』

八期「僕の場合は1年間と言う期限がありましたが、期限が無くても、皆さんを奴隷扱いしていたら、いつか皆さんの誰かに殺されている筈ですよ!」

全員『た、確かに!』

八期「そんな恐怖を考えると、怖くて絶対命令なんか使えません!」

薺『あれ、私の時は余裕で使ってたような?』

八期「まあ、酷いイジメに合った時の事例の方が『絶対命令』使いやすかったです!」

香『その時は自信満々処か、決して譲らなかったからな・・・』

八期「ただ、だからと言って、僕は『もう一度生徒会長やって』と言われてもまず断ります!
   それはやっぱり、また絶対命令と言う環境を皆さんにさせたくないから!僕が絶対命令を使えたのは、そう言う危機感を持っていたから出来たこと!それに自分で言うのもあれですが、僕は決断力がなく、周りに頼りっぱなしです!
   だからこそ、皆さんお願いです!僕に憧れないでください!そもそも絶対命令を渡されるリーダーなんて、何も出来ない役立たずのリーダーと言うレッテルを貼られたものなんですから!仮に成ったとして皆さんの将来に何の味方にも成りません!ですから、『自分が絶対正しい』なんて事を言わないで下さい!そんなことは100%あるわけ無いんですから!」

芹『八期・・・』

薺『先輩・・・』

八期「ですので、今年の生徒会にアドバイスをするなら、生徒会長の暴走を兎に角止めることです!」

薺『はあ?』

八期「今年の生徒会長は雑用や仕事に関しては僕とは話に成らないくらい上手いのですが、肝心のリーダーシップだけがダメダメで、下手したら『自分の言うこと聞いて』又は『私が生徒会長なのよ』などと権力を使う手段に走る可能性もあります!」

薺『全然信じてないじゃないですか!』

八期「その時は、『周りの意見を聞いて』とか会長の主張の欠点を事細かく纏めて、それでも遂行するなら、『何かあったら全部会長の責任ですよ』くらい脅してください!」

薺『何薦めてるんですか!』

八期「暴君は無駄に頭良いので、弱味を握ってくることもあるので注意してください!分かりましたか?」

役員達「ハ~イ!」

薺『あなたはどれだけ私の株を落とすんですか!』

八期「それに、僕も経験しましたが、生徒会長1人だけで学校の悩みは一切解決しません!だからこそ、副会長や会計に書記と言う役職があるので、次期生徒会長は役員達の意見をじっくり聞いてこの学校を良くしてください!
   それを期待してます!それでは1年間本当にありがとうございました!」

パチパチパチパチ・・・

香「それでは新生徒会長の薺さん!旧生徒会長にお疲れ様の意味を込めて花束の贈呈をお願いします!」

薺「会長!」

八期「今はお前が会長だろう!どこの漫画だ!」

薺「そうでしたね、先輩!1年半・・・」

八期「1年間で良いよ!どうせ残るの去年の1年間だけだし!」

薺「1年間、本当にお疲れ様でした!あなたは素晴らしい生徒会長で、私の憧れです!」

八期「ありがとう!」←受け取る

香「続きまして、このまま理事長からの表彰があります!」

全員「えっ?」

香「草薺さん、松本八期君!そのままそこに居てください!」

薺「えっ?」

八期「は、はい!」

理「『認定証 草薺殿
   あなたは昨年 絶対命令と言う厳しい環境の中
   会計兼生徒会長代理として生徒会長を影から支え、この学校の規律と秩序を守りました。
   よって、その功績を称え、あなたを影の生徒会長として認定致します!』」

全員「おおっ!」

パチパチパチパチ・・・

理「おめでとう、そして1年間ありがとう!」

薺「いいえ、むしろ光栄です!私あんなに生徒達を混乱させたのに・・・」

八期「貰っとけよ!お前なくして僕は絶対命令なんか出来てないんだから!」

薺「なんだか、すみません・・・」

理「ほら、次はあなたよ!」

八期「えっ?」

理「『認定証 松本八期殿
   あなたは昨年 絶対命令と言う権力を持ちながら
   学校の規律と秩序を守り 1年間生徒会長と言う責務を全うしました
   よって、その功績を称え、
   あなたを伝説の生徒会長として認定致します!』」

全員「伝説の生徒会長!」

理「本当にお疲れ様!そしてありがとう!」

八期「理事長!」

理「ほら!」

八期「僕はそんなもの受け取れません!」

理「えっ?」

八期「僕は伝説を語れる程の凄いことは行ってません!だからこの功績は辞退します!」

薺「先輩?」

零「八君!どうして!」

明「そうだよ!あんたの生徒会長は本当に凄かったんだよ!」

八期「嘘だ!」

全員「えっ?」

八期「絶対命令だぞ!どんな時でも僕の意見が優先される!そんな独裁的な人間が居て喜ぶ奴があるか!」

理「八期、これはあなたの為なの!」

八期「それはあれですか?伝説として語らせれば、周りからいじめられることはない、僕を目標にさせる為ですか?」

理「そ、それは・・・」

八期「言いましたよね!絶対命令を任せられるってことは何も出来ない役立たずな生徒会長なんですよ!」

香「そんな悲観に成らないで!」

八期「先生も良いんですか?絶対命令を使った生徒会長を伝説なんかにして!」

香「えっ?」

八期「こんなの伝説にしたら、皆『我こそは絶対命令が使える』とか言って、伝説の生徒会長に成るが為に無言の絶対命令使って、この学校は終わりますよ!」

零「もしかして、『絶対命令を任せられる人は、役立たずのレッテルを貼られた人』ってのは、2度と絶対命令を使わせないために?」

八期「それもあるけど、事実だもん!僕は薺や芹ちゃん、零ちゃんに秀喜、歩や金先輩に留ちゃんに理珠!皆にサポート、いや、フォローされて、周りから絶対命令があることを理解してもらったうえで絶対命令で生徒会長が出来たんだよ!」

元役員達『八期!そこまで私達のことを!』

八期「それだけじゃない!どんな時でも星田先生が大人の意見としてアドバイスしてくれたから、自分が見落としてた欠点や相手の意見の長所と言うものが分かったんだ!」

香「八期・・・」

八期「これが1人でそつなくこなして出来たら本当に凄い伝説級の凄い事だよ!でも僕は、何も出来ず、周りからサポートされまくりで決断力もない、結局役立たずな生徒会長なんだよ!そんなのが伝説?そんな伝説恥ずかしくて笑い者だよ!」

ハグ

八期「えっ?」

香「理事長?」

理「八期、落ち着いて考えて!」

八期「はい・・・」

理「あなたの言う、何でも出来て周りからの信頼があって、決断力のあるリーダーが絶対命令を使えると思う?」

八期「そんなの使えるのでは?」

理「バカね!この答えは、『使う意味がない』なのよ!」

八期「えっ?」

理「だって、何でも出来て周りからの信頼の大きい人よ!
  絶対命令なんて無くても、皆黙って付いてくるし、
  そんな人が悩んでたら、周りも一緒に成って考えてくれるわよ!」

八期「た、確かに・・・」

理「あなたは、自分がリーダーとして相応しくないと思ってる様だけど、少なくともこの学校の生徒達の半分以上はあなたの絶対命令付きの生徒会長としては高い評価の筈よ!嘘だと思うなら聞いてみなさいよ!」

愛「先輩!自信持って下さい!」

八期「愛ちゃん!」

愛「だって、先輩が絶対命令持ってなかったら私はこの学校に通えてませんから!私にとって先輩は恩人なんです!ヒーローなんです!」

杏「皆!八期君の絶対命令付きの生徒会長で良かったと思う人?」

明「良かったと思う生徒は拍手で答えて!」

パチパチパチパチ・・・

理珠「私の集計では、実に約80%以上の生徒が良かったと拍手しています!」

理「だから、あなたは伝説を語って良いの!あなたはこの学校で初めての伝説の生徒会長なの!」

八期「り、理事長・・・」

理「さあ!受け取って!伝説の生徒会長さん!」

八期「ありがとうございます!ああーん!ウワーん!ああー!」

明「よっ!」

全員「伝説の生徒会長!」

こうして八期は『絶対命令を使えた生徒会長』として、
伝説の生徒会長の称号を貰った。


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