二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.293 )
日時: 2022/11/12 21:58
名前: いくちゃん (ID: 5RAlDtaS)

291話・8が潰したい物(後編)
理事長室
トントントン

理「はい、どうぞ!」

八期「失礼します!」

理「あら、八期じゃない!あなたが自らここに来るのは初めてね、何か合ったのかしら?」

八期「理事長、ドッキリ企画部のメンバーを遠くの国に飛ばして下さい!」

理「何が合ったの?」

八期「アイツらは、僕に散々酷いことをしてきました!他にも沢山被害者は居ます!なのに、アイツらは誰1人いじめと認めず、ドッキリだとかちょっとしたジョークとか冗談と言って自分達の行いを認めません!アイツらには人間の心などありません!アイツらの頭と心を見てください!異常かつ非常識です!」

零「理事長、私からもお願いします!あれだけ酷いことをしてるのに誰1人、止めようともしなければ皆で仕打ちを受けた八君を笑っていました!同じ人間として許せません!本来なら死刑を出したいです!」

理「零、あなたは裁判官でも弁護士でも検察でもないでしょ!」

零「兎に角、これが証拠と被害者生徒達の言い分です!ドッキリ企画部は人気のある部活ではありましたが一部の生徒からはいじめだと主張があるも、他の教師達はドッキリはいじめではなくちょっとしたスキンシップみたいなものだと、全く手を取り合ってくれなかったと目安箱にもありました!この事実は誠に遺憾であり、絶対命令がある以上チャンスだと思っています!すぐにでも廃部にし、ドッキリ企画部全員をこの学校から追い出して病院で検査させてください!」

理「でも、ほとんどの生徒が喜んでるなら・・・」

八期「これで喜んでるのは仕掛人だけです!」

零「それに見てください!ターゲットはほぼ同じ人ですよ!リアクションが良いからとか、仕掛けやすいとかで、弱い人が狙われてる!これは列記とした弱いものいじめです!」

八期「全てとは言いませんが、ドッキリは間違いなくいじめです!そんなものはこの世に要りません!そして企画した人間は人の心を一切考えない、人の心を持たない最低な人間いや、猿未満のバカばかりです!そんな奴らは矯正させるべきです!」

バタン!

東「誰が猿未満だと!」

岡本「私達を遠くに飛ばすって?」

門真「そんなことさせるか!」

門野「ドッキリは楽しい企画だ!仕掛けて何が悪い!」

八期「それで傷付く人間だって要るんだ!お前らはそんな人の気持ちを考えたことが無いからそんな酷いことが出きるんだ!」

岡本「そんなの騙された方が悪いのよ!」

部員達「そうだ!そうだ!」

カチッ!

零「はい、あんたらを許す余地は無いわ、あんたらに人の心なんてない!障害者未満の間抜けよ!あんたらは平気で人を騙して陥れる犯罪者も同じなんだから!」

東「何だと!」

零「たあ!」←岡本を背負い投げ

岡本「きゃあ!」

八期「この犯罪者め、さっきはよくもやってくれたな!」←ファイルで応戦

パン!パン!パン!パン!

東「何しやがる!」

門野「やめろ!」

門野「誰かコイツを!」

ゴン!←零が顔面を殴る

零「この人間の屑共!あんたらなんか変な実験でもされときゃ良いのよ!」

岡本「やあ!」

ドン←八期が岡本を殴る

岡本「ううっ!」

理「コラー!理事長室で、喧嘩しない!喧嘩なら他所でやってくれる?」

楓花「そういう事では無いでしょ理事長!」

理「松本先生、この子達を止めてもらえませんか?」

楓花「これは無理です!」

理「何でですか?」

楓花「八期は過去にドッキリでいじめられた過去があるので、こう言うのは敏感なんです!なので、絶対何を言っても許しません!」

理「そんな!」

楓花「理事長がこの子達を飛ばす事を認めない限りこの争いも終わりません!」

理「そんなこと・・・」

有「あっ、岡本さん!八期兄さん何やってるの!」

八期「コイツは最低な人間なんだ!こんな奴はいらない!」

有「そんなことない!」←八期にしがみつく

八期「離せ!コイツはこの学校から追い出して外国の病院にぶち込むんだ!」

有「そんなこと僕がさせません!」

八期「無理だね!絶対命令だ!こいつら含めたドッキリ企画部は全員遠い外国の病院行きなんだよ!」

有「そんな酷いことをさせるか!」←八期を押す!

八期「何するんだ!」

有「何をしたかはある程度聞きました!ドッキリは皆が楽しめる面白い企画じゃないですか!それを潰すだけてなく、関わった人を悪者扱いするなんて許しません!」

八期「お前はバカか!ドッキリの何が楽しい!楽しいのは仕掛人だけだ!ターゲットにされた奴は全然面白くない!むしろ、心に傷を負ってんだよ!そんなことも分からないのか!」

有「僕らが想像してるもしもの事を実際に体を張ってやってくれる面白い企画じゃないですか!それに何も知らされてないからこそ良い画が、良いリアクションが撮れるんです!それに人の本性と言うものが分かるための証拠になります!」

東「そうだ!コイツの言う通りだ!良い画を撮るには騙してでもやらなきゃ成立しないし、人の裏の顔を誘い出すためには隠して取らなきゃ出せねーんだよ!」

岡本「それがいじめだなんて偏見よ!」

八期「黙れ!お前らはそれを受けたターゲットの気持ちになったことあるのか?自分に置き換えて考えてみろよ!これがいじめじゃなかったら何がいじめだ!」

零「そうよ!自分に置き換えて考えてみなさい!ドッキリで良いのなら犯罪を擦り付けられたり、人を殺したりして良いの?」

八期「良いわけねえだろ!楽しいか?もしかしたら警察とか、その後周りから犯罪者扱いとかされてみろよ!嫌だろ!そんなこともわかんねーバカなのかお前らは!」

東「そんな事はしてないって言ってんだろ!」

八期「落とし穴もそうだ!落とされて良い気分する奴居るか?普通居ねーよ!それを見て笑ってる奴は頭狂ってる!おかしな人間だよ!」

岡本「狂ってるのはあんたの方よ!」

八期「何だと!」

ピー!!!!!

香「そこまでよ!」

有「星田先生、八期兄さんが・・・」

香「有!あなたもいじめの加担者に成りたいの?」

有「えっ?」

部員達「はあ?」

東「何言ってんだこの先公は!」

岡本「私達がいじめを働いてたですって?」

香「理事長!今は絶対命令です!すぐにでも彼の言い分通りこの人の心を持たないバカ共達をさっさと外国の病院でも送って下さい!」

八期・零以外「ええっ!!!!!」

理「でも・・・」

香「さもないとあなたがクビにされますよ!」

理「私を脅す気?」

香「あなたもこの映像を見て、いじめと思わないのですか?残念です!」

理「でも、さすがにレベルMAXは・・・」

香「これをいじめと分からない人達は必ず脳に異常があります!調べてもらった方が良いでしょう!このメンバーは人を理不尽に傷つけてるのにそれを悪くないと思ってる人達なんですよ!そんなの同じ人間として許せません!理事長が彼らを許すと言うのなら、こんな学校なくなった方がマシです!」

理「分かったわ!ドッキリ企画部の部員達!」

部員達「えっ?」

理「私の知り合いの外国の病院に精神検査を受けに行きなさい!」

部員達「そんな!」

理「有無は言わせないわ!絶対命令だもの!それに客観的に見ればいじめとも取れるしねこの動画!」

有「そんな!」

香「これをいじめと捉えられないあんたは人の心が無いわね有!私もあなたのお姉ちゃんもそんな子に育てた覚えは無いわよ!」

理「後、治療費は実費ね!」

部員達「ええっ!!!!!」

パチン!

零「連れていって!」

東「横暴だ!」

岡本「偏見よ!」

門野「この権力者!」

門真「お前なんて殺されろ!」

牧田「俺達は何も悪くない!」

丸山「助けてママー!」

零「これで悪は成敗ね!」

有「何が悪なのさ!」

零「まだ言う気?あんたも調べる?」

香「有!もう何も言うな!」

有「嫌だ、僕の生徒が!うわーん!あーん!こんなの無いよ!」

香「こう言うこともあるの!受け入れなさい!」

有「嫌だ、嫌だ、岡本さん!」

理「八期」

八期「はい」

理「今回ばかりは私も本気で謝らないといけないわ!話しは松本先生から聞いた!ドッキリを仕掛けられて嫌な思いしたのね?」

八期「はい、分かっていても周りの雰囲気が嫌でした!『騙された愚か者』って煽られて気がして・・・」

理「なら、尚更ね!ドッキリなんていらないわ!校則にも書いておきましょうか?」

八期「書くなら、ターゲットを喜ばすドッキリなら良しと言ってください!客観的にも!」

香「ややこしいから全面的に禁止にしましょう!仕掛けられるのが趣味だ!って言う変わった人も居るし!」

八期「そうですね、見たくもありませんしそれで良いでしょう!」

理「ただ、まさか、創立以来初めてよ!いじめレベルMAXって、初めて言ったわ!」

零「それが妥当ですよ!」

理「零、あなたもなの?」

零「はい!勿論!ドッキリをいじめと言わず、何がいじめなんですか!」

理「相当ね」

香「後、私もです!いじめもドッキリも仕掛けた方が100%悪いものだと思ってるので!むしろ計画的な集団いじめ!仕掛け方は相当なバカか人の心なんて持ってませんよ!」

理「そっくりね!」

次の日、この事件の内容が知れ渡り八期の評判が、グッと落ちたのは言うまでもない。

Re: ナンバーズ8 ( No.294 )
日時: 2022/11/25 21:45
名前: いくちゃん (ID: DTH1JhWe)

292話・ドッジボールの説得
次の日
ガラガラ
薺「会長!」

八期「?」

薺「どういう事ですか!何でドッキリ企画部の生徒達がいじめレベルMAX何ですか!」

八期「あんな人の心の無い奴なんて、どっかの外国の研究所で脳か心調べてもらった妨害良いんだよ!」

薺「ドッキリはいじめじゃありません!」

八期「いじめだよ!それでこっちは散々嫌な目に合ってんだよ!」

薺「何が周りの意見を聞いて判断するよ!何が自分の意見で世界を救うことなど出来ないよ!!全然聞いてない        じゃない!思いっきり私情で決めてるじゃん!」

芹「薺、八期は自分が受けたこと程悪い印象に取りやすいから!これは何言っても説得出来ないわよ!」

薺「でも、レベルMAXは酷いよ!それに顧問の先生までクビに成ったし!」

八期「当たり前だ!いじめの事実を揉み消したもんなんだから!」

金「てか、レベルMAXって何?どうなるの?」

零「まあ、そもそも犯罪犯してたらレベル9以上いわゆる傷害罪や殺人罪が基本ね!」

秀喜「警察まで来るのかよ!」

零「レベルMAXは研究所ってのは比喩で実際は精密検査とか精神科で精神障害がないか調べてもらうの!後は程度によって、レベル7と成って謹慎か、レベル8となって退学か、悪質であればレベル9か10ね!」

歩「どれにしても嫌だね!」

零「それだけの報いを受けて貰わないと!」

薺「会長がドッキリ企画部のメンバーを研究所行きにしたお陰で生徒会の信用が無くなってるんですよ!理不尽に廃部にされるとか、下手したら追い出されるとか!」

八期「半分はお前のせいだろ!」

薺「もう、終わったじゃないですか!」

八期「僕は的確な判断をした!あいつらは飛ばして正解だ!あんな奴ら2度と出て欲しくない!」

薺「そんな人の人生をめちゃくちゃにするなら私がやります!」

八期「お前人の事言えるのか?!そもそもお前が失敗した奴を僕が引き継いでるんだろ!」

芹「それもそうね、薺が行ったって火に油よ!むしろ皆逃げるわ!」

八期「昨日は本当に大変だったからまだ終わってない!まだ潰す部が残ってるんだよな」

薺「また、潰しに行くんですか?」

八期「だから、お前が言うな!」

薺「会長だけだと、危なすぎます!私も行きます!」

八期「お前、自分の仕事どうするんだよ!」

薺「大丈夫です!家でも出来ます!」

芹「八期、薺は次期生徒会長狙ってるから、あんたの仕事を学びたいんだって!」

薺「お姉ちゃん、そんなこと・・・」←口を塞がれる

芹「シー🤫!」

八期「僕の仕事を学びたいって?」

薺「まあ、次期生徒会長狙ってますから、それに絶対命令失敗したので、会長がどんな風に絶対命令を使ってるのか見とく権利はありますよね?」

八期「それはそうだな!お前に生徒会長指名する気は無いけど!」

薺「兎に角、付いていって良いですか?」

八期「別にいいけど、ただし!」

薺(どうせ黙っとけとか、自分の言うことは聞けとか言うんでしょ!)

八期「お前が気になったことは、いくらでも遠慮せず言え!」

薺「えっ?」

八期「ほら、行くぞ!」

薺「あっ、はい!(えっ?口答え良いの?!)」

零「八君、私も付いてく!」

芹「さあ、私達は残りの仕事を片付けないと!」

体育館
八期「おっ、やってるやってる!」

薺「ドッジボール部ですね」

零(成る程!これは難関だ!)

八期「失礼!」

部員A「あっ、生徒会長だ!」

部員B「ヤバイよ!」

部員C「怖い!」

部員D「廃部とか言われたらどうしよう?」

部長「部長の山梨です!何のようですか?」

八期「部活整理に来た!ここは何部で何をしてるんだ?」

山梨「ここはドッジボール部で、ドッジボールの大会に向けて練習しています!まさか、ここを廃部にするとか言いませんよね?」

八期「そのまさかだ!」

薺「ええっ?!」

やっぱり

山梨「ドッジボールの何がダメなんですか?まさか、将来役に立たないスポーツとか言うんじゃないでしょうね?」

八期「違う!ドッジボールなんていじめだから失くすんだ!」

部員達「えっ?」

部長「えっ?」

薺「えっ?ドッジボールがいじめ?」

部員A「ドッジボールの何がいじめなんですか!」

部員B「ドッジボールは列記とした球技スポーツです!」

部員C「ボールを投げて相手に当てる単純な誰でも出来るスポーツなのにそれのどこがいじめ何ですか!」

部長「そうだ!そんなもんお前の偏見だ!」

八期「分かった、じゃあ言おう!ドッジボール部を廃部にする理由を!」

薺(何があるの?)

八期「1つ!同じ人だけを何回も狙う行為!」

薺「いや、それはドッジボールの基本ですよ!」

部長「そうだ!そうだ!弱いものから当て方が、外野から当てられないようにする作戦なんだ!」

八期「違うね!何も沢山居るなかで、なぜその特定の人物にこだわる!しかも回を追う毎に!」

部長「意味わかんねーぞ!」

薺「どういう事ですか?」

零「多分、身内だけでやる時に何度もいきなり狙われたトラウマね!いつもすぐに狙われてたから!」

薺「それは身内の話じゃないですか!対戦相手は近所や遠くの知らない学校の人達が多いですからあり得ませんよ!」

八期「2つ目!人を身代わりにする行為!」

部長「そんなことするか!」

零「されたのよ!羽交い締めにされて当てさせられるように・・・、言わば仲間からの裏切り行為よ!」

八期「3つ目、変なルール多すぎ!」

部長「ルールは一貫してる!」

零「ローカルルールに苦しめられたり、変な指示出されて混乱したことあるのよ!」

八期「そして、何より最も許されない理由が!」

薺(何?)

八期「判定が曖昧!」

全員「はあ?」

八期「当たってないのに、当たったって言われるし、当てたのに当たってないって嘘付くし、キャッチしたのにしてないとか言う!そんな曖昧な判定があるものなんか無くなれば良いんだ!ドッジボール部は絶対廃部だ!こんなスポーツなんかこの世に絶対いらない!」

部長「偏見だ!そんなことあるか!」

八期「あるから言ってんだよ!無かったらこんなこと言わない!自分が勝ちたいからって誰が見ても当たって無いのに嘘付いて人を落とし、残りたいからって誰が見ても当たってるのに嘘付いて残る、そんなスポーツマンシップの欠片もない球技なんか無い方が良いんだ!」

薺(どうしよう?昨日のドッキリ企画部の件も零先輩も同じ仕打ち受けてて、賛同してたからな、今回もドッジボール部は失くなるんだ・・・)

零「ストップ!」

薺(えっ?)

零「八君がドッジボール部を廃部にする理由は曖昧な判定が出やすいから失くなって欲しいの?」

八期「うん、いつもそれに苦しめられたから!当たってもないのに、ちゃんとキャッチしたのにアウトって、どこ見てんだよ!見てりゃ分かるだろ!ハッキリしてるだろ!なのに、全部僕の不利な判定、バカだよ!だったらいらないよドッジボールなんて!」

零「でも八君、そんなこと言ったらスポーツ全部出来なくなるよ!」

八期「えっ?」

零「だって、ほとんどのスポーツは人が目視で判定するものばかりだし・・・」

八期「微妙なものに文句は言わないよ!ハッキリしてるのに不利な判定をされるのが・・・」

零「だから、それはドッジボールに限らない!野球もサッカーもバスケットボールもそしてバレーボールも!」

八期「・・・」

零「そもそも審判が居ないと、誰が判定するのさ!八君が否定してるのはドッジボールじゃなくて、キチンと判定しない審判が不満なんじゃないの?」

八期「そうかも・・・」

零「そうだよ!2つ目の羽交い締めなんて、審判がちゃんと叱るなり何なりすれば、そんなこと起きない筈だよ!だから、八君が不満に成ってるのはドッジボールじゃなくて審判だよ!ドッジボール関係無い!」

八期「うーん・・・」

零「それに、この人達は試合に向けて練習してるの!そんな真剣勝負で挑む人達がわざわざ自分が不利に成る味方を羽交い締め行為をするかな?弱い人を狙うって、相手チームも同じ行為するんじゃないかな?」

八期「確かに・・・」

零「でしょ!むしろ、羽交い締めが合ったら誰かが気付いて大騒ぎか噂になってるかもしれないじゃん!まあ、そんな話聞いてないけど!」

八期「うん」

零「だから、八君が心配することはありません!審判だって多少のミス位します!それに大会となると専門の審判も居る筈だから、間違いは少ないです!」

八期「わかった、ごめんなさい!廃部は撤回します!」

部員達「ヤッター!良かった!」

八期「これ、部費の使い道の内訳表を書いて生徒会に提出を今月末までにお願いします!」

部長「分かった!ありがとうございます」

八期「失礼しました!」

廊下
薺「岡田先輩凄いですね!てっきり会長の味方をするのかと・・・」

零「全てを許すなんて出来ないわ!八君を説得するには彼が1番恐れてることを否定する!これが出来れば説得の余地があるの!」

薺「会長が1番恐れてることですか・・・」

零「まあ、ドッキリの場合は、人間不信とか不愉快な状況、周りの『引っ掛かった!』っていうからかいと言う環境に耐えられないから!それは私もそうだったから!それを許せば本当のいじめが見逃される恐れがあるからね!」

薺「成る程、一理ありますね(本当のいじめが見逃される恐れがあるか)」

零「八君の中の天秤はより危ない可能性の高いものを、消す方が優先されるわ」

Re: ナンバーズ8 ( No.295 )
日時: 2022/11/21 21:18
名前: いくちゃん (ID: krVR01Sc)

293話・全否定はしない8
野球部
部員A「あっ、また来た!」

部員B「しかも生徒会長も来てるぞ!」

部員C「怖ええよな!なんて言われるか?」

部長「あっ、会長どうされましたか?」

八期「ええっと、ここは何部で何をしている?」

部長「見れば分かるでしょう!野球部で野球選手になるために練習してるんですよ!」

八期「決まり文句みたいなものだ!各部に言ってる」

部長「それは失礼しました」←絶対命令が怖いので謝る

八期「前も聞いてたけど、この会長代理の薺と何を揉めてた?」

部長「はい、ポジショニングで揉めてました!」

八期「揉めた部員達つれてこれる?」

部長「おーい、山田、川本、海野来てくれ!」

3人「は~い!」

八期「お前らが、薺にポジショニングで揉めたメンバーだな?」

山田「ああ、俺はサードがいいのに、肩が強いから外野に行けって!」

川本「俺はキャッチャーが好きだけど、足を生かせて出塁率を上げるならセンターが向いてるって!」

海野「俺は投打のヒーローに成りたいんだよ!だけど、ピッチングより、長打力を生かせるようファーストを守った方が良いって言われた!」

八期「薺から意見は?」

薺「私が見ても彼らがレギュラーを勝ち取るにはそれが1番の近道だと思っています!」

八期「僕も薺と同意見だ!」

3人「えっ?」

山田「会長もこの代理の言う通りにしろと?」

八期「ただ、強要するつもりはない!」

川本「なんだ!」

八期「だからとただ見過ごすわけにもいかない!」

薺「どういう事ですか?」

八期「お前らの夢はなんだ?」

川本「そりゃ、勿論プロ野球選手に成って活躍して、いつかはメジャーに行って活躍することですよ!」

海野「俺らはその為に今野球をやってるんだから!」

八期「だよな、だったら薺の意見も一理あるとは思わないか?」

3人「はい?」

八期「海野はともかく、他の2人は別だ!野球選手を目指してるんだったら、ポジションなんてどこでも良いじゃねーか!」

部長「どこでもは無いだろ!」

八期「デタラメって意味じゃねーよ!1番適してる、守れる確率が高い場所が良いって事だよ!」

山田「でも・・・」

八期「プロで活躍する選手だって、最初から最後まで同じポジション守るなんて投手以外は半分くらい居ねーよ!本当にずっと同じポジションを守ってきた選手は確実なレギュラー選手だ!」

薺「どういう意味ですか?」

八期「野球は打って走って点を入れないと勝てないスポーツ!ならばどんな選手が選ばれるのかって言ったら、足が早く出塁率や盗塁が多い選手!
ボールを見極めて四球やファールボールで粘る選手!
チャンスに強く長打が打てる選手!
だが、それだけ集めても希望ポジションが全員バラバラに成るとは限らないし、ましてやキャッチャーは打率よりも守備力重視になる!そりゃ点を入れられたらおしまいのホームを守る司令塔かつ扇の要なんだから!」

薺「確かに」

八期「だからメインポジションの他にサブポジションを練習する選手や打率でアピールするためにコンバートまでして守備ポジションを増やす選手だって居るだろ!それは勿論、自分の活躍チャンスを広げるためだよ!」

山田・川本「・・・」

八期「勿論、やりたい守備一本で勝負する人も居る!だが、今のうちに出来るポジションを増やしておけば、いざというときに選ばれる確率は上がるぞ!それを決めるのはお前らだが、僕は残れるのなら試合に出る確率が高いのなら薺が選んだポジションを挑戦した方がお前らの為に成ると思ってる!本気で野球選手に成りたいならな!」

海野「俺は?」

八期「海野の場合は難しい!何せ、投打で本当に活躍出来る選手何て100年に1人の逸材!ほとんど場合が野手に転向してる例が高い!だが、投手でありながらヒットを量産する選手も少なからず居る!特にチーム内のエース級はたった一本のヒットでも野手顔負けって呼ばれるくらいだから!」

海野「じゃあ?」

八期「取り敢えず、自分の好きなようにしろよ!投げて打って活躍は野球選手としたら誰もが憧れてやりたいことだもの、片方の可能性がなくなってからその片方一本に絞るってのが僕の考えだ!別に投手だからと言って打てないとは限らないし、バッティング練習をしないとも限らないんだから!」

薺「じゃあ?彼は?」

八期「好きにさせろ!それがダメなら片方選ぶ!ただ僕らがやってはいけないのは強要だ!強要すると言うことはその人の人生の責任を背負うということだ!そんなもん背負ってられるか!」

零「それもそうよね!」

3人「会長ありがとうございます!」

八期「あっ、部長!これ出入金表!書いて提出!今月末まで!」

部長「分かりました!」

テニス部
部員A「だから、私は1人でやりたいの!」

薺「でも、私から見ても斎藤さんはダブルスの方が向いてると思うんです!」

部長「どうにかならない?」

八期「ハァ呆れたぜ」

斎藤「何がよ」

八期「シングルもダブルスも同じだろ!」

斎藤「全然違うわよ!」

八期「まだ、卓球とかバドミントンに転部させられた!って言われたら、強要した薺が悪いが、ダブルスだろうとシングルだろうとテニスはテニスだろ!」

斎藤「どういう意味よ!」

八期「そりゃ、人数違うかもしれないが、立つ舞台は同じだろ!シングル練習して補欠とダブルス練習してレギュラーどっちが良い?」

斎藤「たとえ補欠でも私はシングルで勝負する!」

八期「分かった、もう何も言わない!ただ、1つ言うなら、顧問の先生もお前はダブルス向きだって言ってたぞ!」

斎藤「えっ?」

八期「テニスのことは知らないが、少なくとも先生だってテニスくらいかじってる筈だし、薺だけでなく顧問の先生言うのだから、言うことは聞いておいた方がお前のためにもなるぞ!本当にテニスで世界に行きたいならの話だけどな!」

斎藤「ううっ・・・」

八期「まあ、勿論決めるのはお前だし、食らい付いて練習すればシングルでも活躍出来ないわけでもない事も確か!だが、世界に少しでも近付けるなら僕は薺や顧問の先生の言うようにダブルスをお勧めする!だが、決めるのはお前だ!兎に角ダブルスで活躍出来る可能性が高いと言うことを頭に入れておくんだな!いつかシングルで苦しんでる時にダブルスに変えようと思った時に!」

斎藤「分かったわよ!全員をアッと驚かせるくらいのシングルの女王に成ってやるわ!」

八期「じゃあ、これが出入金表!提出は今月末!」

部長「分かりました!」

廊下
零「どう?薺ちゃん!」

薺「確かに凄い、私絶対命令を勘違いしてました!」

零「八君が気を付けてることは、自分だけの意見を主張しないこと、つまり相手を強要しないこと!してしまうと、その人の人生まで責任を取ると言うことを分かってるから!まあ、取れないしね!」

薺「でも、ドッキリ企画部は・・・」

零「あれは、ドッキリを受けてから判断したの!そして、何より同じ被害者を出さないようにと言う気持ちが強かったの!それに、エスカレートすれば誰かが怪我したり最悪死に至る可能性だってあるから!
最悪な状況を避けるためにも潰したの!そういった犯罪者を出さないためにも!」

薺「私、何て事をしてしまったんでしょう!恥ずかしい!」

零「絶対命令は自分が世界を変えられると言う人は絶対使えない!本当に使えるのは不器用で信頼が無くても誰よりも皆の自由を守りたいと言う人しか絶対に使いこなすことは出来ない!それが八君の絶対命令が使える適正ね!」

薺「はい!リーダーに向いてなくても、権力者には向いてます!」

零「それ、褒めてるの?」

薺「完敗ですよ!」

八期「?」

Re: ナンバーズ8 ( No.296 )
日時: 2022/11/28 19:09
名前: いくちゃん (ID: DTH1JhWe)

294話・世界一間抜けな部活
八期「ええっと、次はゲスリング部?」

零「レスリングの仲間か何か?」

八期「いや、嫌な予感しかない!」

薺「良くない噂が出ているのですが、R18関係の部を摘発したトラウマで怖くて入れません!しかもいくつか盗撮とか口では言えないヤバイの入ってました!」

八期「本当によくあったよな!前会長本当はめんどくさがりじゃねーの?」

薺「噂では私と同じく事務作業とか資料整理は得意でしたよ!それにIQ160って言われてました!」

零「東大生が120って言われてるから相当頭良いわね!」

八期「ちなみにどんな悪い噂だ?」

薺「ええっと、エッチな本とか集めて読んだり見せびらかしたり、話をして盛り上がったりと隣の部員達が言ってました」

八期「どっかの漫画で読んだな!絶対廃部だ!」

零「まあまあ、一応確認だけしよう!イメージだけで廃部はダメだよ!」

八期「ここだな」

トントントン!

部長「はい部長の山下です!こちらが、部員の中川、川崎、松山、桐野の4人です」

八期「ここは何部でどんな活動をしてるんだ?」

山下「ええっと、ゲスリング部と言いまして、女性の事について討論しておりまして・・・」

八期「ほー、どんな討論だ?」

中川「国会議員の議員達が7割くらい女性になったらなぁ、とか!」

零(ただ、女だらけになって欲しいだけでしょ!)

八期「確かにそれくらい欲しいな!」

薺「会長?」

山下「やっぱり会長も国会が女性ばかりが良いですか?」

八期「そりゃ、男女差別とかあるから、それに男の主張が強いからそれくらい居ないと女性陣勝てないだろ!」

薺(あれ?思ってたのと違う)

川崎「女性ばかり集まれば選り取り見取りすよね!」

中川「ああいう大人の女性って良いよな!」

松山「ただ、大半人妻なんだよな!」

桐野「中には未亡人とかシングルマザーも居るぞ!」

八期「何の話してるんだ?」

山下「いや、会長はどうして国会は女性の方が多い方が良いんですか?」

八期「そりゃ、男には男にしか分からない事情があるように、女性にしか分からない議案とか悩み、後困った犯罪など、そういった被害者とか悩み事をしてる新米マザーの主張を聞くためには、それくらい居ないと分かってもらえないだろ!まあ、痴漢の場合はそれを逆手に取った冤罪示談金詐欺とかもあるけどさ!」

薺(会長真面目!能力合ったらリーダー、マジで向いてるかも?)

山下「あの、そういった真面目な話ではなく・・・」

八期「ああん!?どういう事だ?」

中川「ほら、議員達のスタイルとか・・・」

川崎「胸の大きさとか?」

桐野「そんな人達と結婚出来たらとか?」

松山「捕まっても良いから飛び込みたいとか?」

八期「お前らが言いたいのはそれだけか?」

山下「いえ、会長も男ならもっとゲスい話を!」

八期「はい!本性だしたな!」

山下「えっ?」

零「どこに隠してると思ったら、この壁作り物じゃない!」

薺「これで誤魔化せると思ってたのかしら?」

八期「お前らの部活がこんなゲスい部活ってことは端から聞いてたんだよ!こんな部活は廃部だ!」

山下「そ、そんな!」

零「たく、こんな本どこから持ってきたのかしら?」

薺「取り敢えず、全部没収しましょうか?」

八期「いや、期限を付けよう!1週間以内に一式持って帰れなかった物だけ先生に処分してもらおう!中にはフィギュアもあるしな!」

零「際どい衣装物ばっかりだけどね!」

薺「でも、R指定の本があるのは学校としても問題点だと思います!」

八期「それもそうだな!R指定の本だけは没収かつ処分!ちょっと先生呼んでくる!」

零「分かった!それまで私達が整理しておくね!」

薺「私達がやるんですか?」

零「触るに触れないよ!」

山下「やめろ!」

中川「それに触るな!」

桐野「捨てるんじゃない!」

川崎「俺らの宝物!」

薺・零「えっ?」

ドン!ボコッ!←似せ壁に挟まった薺と零

薺「えっ?抜けない!助けて!」

零「ちょっと、何するのよ!」

山下「おい、見てみろよ!」

川崎「ケツが喋ってるぞ!」

薺「あんた達、私達に触るんじゃないわよ!」

零「触ったら訴えてやるんだから!」

山下「あなた方、自分達の今の姿を分かって言ってるんですか?」

ゲスリング部「ヒヒヒヒヒ!」

中川「これは見物だ!」

川崎「興奮してきた!」

松山「ムラムラしてきたぜ!」

山下「よし、こうしてみよう!」

零「何?」←後ろは見えない

ツン

零「きゃあ、止めて!触らないでよ!」

山下「別に触ってませんよ!指揮棒でつついただけです!それに直に触ることは僕らはしないことを誓ってますので!」

零「屁理屈よ!」

ツン

薺「きゃあ!冷たい!」

松山「ってかコイツ、嵌まった衝撃でパンツ丸見えじゃねーか!」

薺「止めて!見ないで!」

川崎「こっちも下から覗けば見えるんじゃないか?」

香「へー、何が見えるのかしら?」

川崎「そりゃ、勿論パ・ン・ツ!えっ?」←髪を掴まれる

香「フッ!」

ドン!

山下「せっ、先生!」

芹「よくも私の妹を辱しめた挙げ句恥ずかしい思いをさせたわね!」←偶然廊下を歩いて中を見た

香「うちの可愛い生徒をこんな辱しめを受けさせた挙げ句恥ずかしい行為をしようとした罰きっちり返してもらうわよ!」

その後ゲスリング部は廃部以上の仕打ちとして星田先生と芹にぼこぼこにされた。

その後
芹「フーン!フーン!」

薺「痛い!痛い!」

香「ダメね、抜けないわ!」

零「そうすると、私達一生このままですか?」

薺「嫌だよ!一生このまま過ごすなんて痛いし恥ずかしいし、お姉ちゃん!助けて!ああーん!」

芹「薺、泣かないで!あんた達!少しはうちの妹を助ける良い方法でも考えなさい!」

香「そうよ!うちの子をこんな姿にしたのはあんた達でしょ!一生このままだったら、あんた達に責任取ってもらうんだから!」

山下「そ、そんなこと言われましても・・・、全員顔も・・・、体も・・・、ボロボロ・・・」

八期「先生、まだですか?」

香「八期!抜けないのよ!何か良い方法無い?」

八期「そうですね、ちょっと待ってください!」

香「どこ行くの?」

数分後

八期「ドアの前にノコギリありますので勝手に取って下さい!」

芹「なるほど!」

香「待ちなさいよ!零達は救えても、学校の壁が!」

八期「それ、偽の壁です!周りから切ればより切れやすくなりますよ!」

芹「分かったわ!」

香「ありがとう!」

まずは周りを切り

零「抜けた!」

薺「でもまだ壁が・・・」

香「私に任せて!」

アチョー!←足で上をカット

零「抜けた!」

薺「お姉ちゃん!」

芹「良かった、良かった!」

薺「先生、ありがとうございます!」

零「先生、すみません」

香「お礼は八期に言いなさい!先生はこのバカのド変態達を監獄(矯正学校)にブチ込む手続きをしてくるから!」

零「八君、ありがとう!」

芹「八期ありがとうね!」

薺「会長、ご迷惑を、お掛けしました」

八期「2人が無事で良かったよ!」

こうしてゲスリング部は廃部となり、中の私物も、全て廃棄され、挙げ句の果てに矯正学校に強制転校となった。

Re: ナンバーズ8 ( No.297 )
日時: 2022/11/22 22:04
名前: いくちゃん (ID: krVR01Sc)

295話・アニメ研究部への条件(前編)
次の日
八期「次はアニ研いわゆるアニメ研究部か!」

薺「噂によると、ただアニメ雑誌広げて座談会開いてるだけだそうです!」

零「もしかして?」

薺「はい、部費は全てフィギュアなどに使われてます!全く勿体無い!」

八期「その事実が本当ならな!兎に角行こう!」

トントントン

ガチャン

部長「はい?部長の佐伯さえきですけど・・・」

八期「生徒会長の松本八期!ここは何部でどんな活動をしている?」

佐伯「えっと、ここはアニ研、通称アニメ研究部で、勿論アニメを研究してる部活です!」

八期「入るぞ!」

佐伯「ええっ?」

八期「活動内容を確認するためだ!」

※部員達は小声で話してます
部員A「せっ、生徒会長!」

部員B「遂に来たのかよ!やべーぞ前原!」

部員C「コイツがあの絶対命令の権力者かよ!どうする黒木?」

黒木「俺に言うなよ!それにこの間『ドッキリ企画部』が廃部どころじゃなかったから、俺らも絶対潰されるぞ!」

部員D「俺のフィギュア見てるよ!巨乳のキャラだからな・・・」

部員E「じゃあ、それを餌にしてこっちに持っていけばいいんじゃないのか、真城?」

真城「いや、ダメなんだ岡島!噂によるとあの生徒会長巨乳大嫌いでよ!貧乳派らしいぞ!そもそも胸で興奮したこと無いとか!」

岡島「おい、白崎!お前が何とかしろ!」

白崎「出来るか!」

前原「どうやったら、存続出来るんだ?」

八期「このフィギュア集めてるのか?」

佐伯「はい、そういったキャラが好きなので・・・」

八期「ふーん、それでアニメについてどんな研究をしてるんだ?」

前原「可愛い子集めて、そのキャラの魅力を語ったり・・・」

八期「何か描いたりしないの?」

真城「推しのキャラの絵をそれぞれ描いて自慢したりしてますよ!ほら、本物そっくりじゃないですか?」

八期「ふーん、あっ!これは?」

黒木「名言表ですよ!格好いい名言を飾って教訓にしたりとか・・・」

八期「これは?」

岡島「寝そべり人形ですよ!会長知りませんか?」

八期「知ってる」

岡島「なら話は早いですね!可愛いでしょ!」

八期「お前ら、本当に何をやってるんだ?」

佐伯「だから、アニメの研究と・・・」

八期「薺、一通り見てどう思った?正直に遠慮無く言え!」

薺「はい、どう見ても溜まり場にしか見えません!」

八期「零ちゃんは?」

零「部室と言うよりオタクの部屋ね!パッと見グッズ集めにしか見えない!」

八期「お前ら、部活をなんだと思ってる!」

佐伯「これでも、アニメを研究して・・・」

八期「じゃあ、その研究材料とか、そういう発表とかする会場とか、その結果を今すぐ出さ!どこでそんなことやってる?」

佐伯「ええっと・・・」

八期「ほら、早く出せ!」

佐伯「ありません、そんな発表する場所ありません!」

八期「コンテストとかは?」

佐伯「えっ?」

八期「コンテスト!アニ研名乗ってるくらいならコンテストの1つや2つ行ってるだろ!その記録とか結果は?」

佐伯「ええっと・・・」

八期「正直に答えろ!」

佐伯「コンテストって何ですか?行ったことありません!」

八期「はい、廃部決定だ!」

部員達「ええっ!!!!!そんな!」

八期「当たり前だ!お前らはなんか勘違いしてる!」

部員達「えっ?」

岡島「何を勘違いしてるんだよ!」

八期「部活ってのはな、お前らみたいに自分の趣味に使って遊ぶ為にあるんじゃないんだよ!」

前原「はあ?俺らが遊んでるだと!」

八期「部活動ってのはな、将来の夢の為に頑張るための土台なんだ!」

黒木「だったら、これは俺らの夢の土台じゃねーか!」

八期「部費はお前らのお小遣いじゃないんだよ!」

真城「俺らの部費だろ!だったら何に使ったって俺らの自由だろ!」

八期「こんな使い方するなら全部返せ!今まで使った部費を全額返せ!」

薺「そうよ!返しなさいよ!」

零「学校のお金を湯水のように使って!」

黒木「お前ら生徒会が渡したんだろ!返すものか!」

八期「だったら、ここにあるフィギュアや人形は没収だ!これをフリマに売って、お前らの借金に当ててもらう!」 

白崎「なんだって!」

岡島「待てよ!この中には俺らの本当のお小遣いで買った奴も含まれてて・・・」

八期「丁度良いじゃないか!借金がその分減るぞ!」

岡島「悪魔か!」

八期「誰が悪魔だ!悪魔はどっちだ!」

佐伯「会長待ってください!どうか、勘弁して貰えませんか?」

薺「こんな部費を自分の物として扱って遊ぶ部活は認められないわ!」

零「そうよ!こんな部活は廃部に成るのが当たり前よ!」

佐伯「どうにか成りませんか?」

八期「ならん!絶対廃部だ!」

佐伯「そんな!」

八期「そんなじゃねーんだよ!お前らみたいな部費を自分達のお小遣い扱いしてる奴らに渡す部費も部室も無いんだよ!」

佐伯「じゃあ、どうやったら、廃部を撤回してくれますか?」

八期「はあ?」

薺「命乞いをする気ですか?会長聞かなくて良いですよ!」

佐伯「この部を存続させる条件を教えてください!絶対に改善するので、廃部だけは!」

八期「じゃあ、聞くぞ!」

佐伯「はい!」

八期「ここ、何部だっけ?」

佐伯「アニメ研究部ですけど・・・、ってかさっき聞いてましたよね?」

八期「だよな!だったら、アニメを作ってみろよ!」

全員「ええっ!!!!!」

八期「アニメを研究してるんだろう!だったらアニメの1つや2つ作れるだろ!」

佐伯「ええっと・・・」

部員達(どうしよう?)

八期「兎に角、条件はこの1年間の間にアニメの大小関係無くコンテストとか大会などに、少なくとも6回出場しろ!」

部員達「ええっ!!!!!」

岡島「1年間の間に?」

真城「コンテストに出場?」

白崎「しかも6回?」

八期「1年間って言っても、曖昧だから来年の3月末まを期限とする!そして、その6回の結果を見た上で存続を判断させて貰おう!」

佐伯「そ、そんな!」

八期「何言ってんだ?むしろありがたいと思え!漫画とかでは、チャンス1回の優勝しか許さないだぞ!そんなのと比べたらまだマシだろ!」

佐伯「そうですが・・・」

八期「勿論、6回と言うのは2ヶ月に1回頻度なら作りやすいんじゃないか?っていう僕の目分量!12回よりは遥かにマシだろ!ましてや、1回だとまぐれも合ったりするから正確に量れる訳無いだろ!結局は人の価値観や主観で決まるんだから!」

佐伯「ええっと・・・」

八期「なんだ?何か言いたいことあるのか?あるならいくらでも言え!早く言わないと次の部室に行くぞ!」

佐伯「俺達、絵が描けません!」

薺「えっ?」

零「え-、嘘!!!!!」

八期「本当か?」

岡島「描いたこと無い」

白崎「描けた試しが無い!」

黒木「めっちゃ下手くそ!」

薺「でも、自分の推しのキャラは描けてませんでした?」

佐伯「あれは、薄紙を被せてその上から描いてるんだ!だったら、会長達の絵をここで描いても良いですよ!本当に下手ですから・・・」

描いて貰った

零「後ろから見てたけど、書き方が八君と同じペン捌きだったよ」

八期「まあ、僕も下手だからあまり強く言えんが、お前らよくもそんな状態でアニ研を名乗ってたな!聞いて呆れるぜ!」

佐伯「すみません、後、ストーリーの作り方とかも分からないし、それよりも根本的にアニメの作り方が分かりません!」

八期「尚更言うぞ、ここは何部だ!」

佐伯「アニ研・・・」

八期「それがなぜアニメの事を分かってない?とんだ間抜け集団だな!」

岡島「おい、そんな言い方・・・」

佐伯「岡島、皆!黙っててくれ!会長の言う通りだ!」

真城「部長・・・」

佐伯「俺達はどうすれば良い?」

八期「かといって、僕もアニメの作り方はおろか絵描くの苦手だしなあ・・・、ん?零ちゃん!」

零「何?」

八期「1回部活の一覧表見せて!」

零「良いわよ」

八期「ええっと・・・、あっ!合った!」

薺「何を見つけたんですか?」

八期「薺、零ちゃんと一緒にこの後の部活動の部長達に出入金表渡しといて!今日行く残りの部活は確実に存続が決まってる部活だけだから!」

薺「わ、分かりました」

八期「零ちゃん、薺が暴走しないように見張ってて!」

アニ研部(えっ?そっち!)

零「分かったわ!」

薺「もうしませんよ!信用ありませんね!」

八期「絶対命令悪用した奴を信じられるか!」

アニ研(えっ?こっちが?)

八期「おい、部長行くぞ!」

佐伯「えっ?俺っすか!?」

八期「当たり前だ!お前が行かず誰が行く!それに全員で行ったって邪魔にしかならん!」

部員達ですよね

佐伯「じゃあ、行ってくる!」

廊下
佐伯「ええっと、どこに行く気ですか?」

八期「餅は餅屋って言うだろ!だったらアニメと言えば、と言う部活に習えば良いんだ!ただ、頼むのはお前自身だ!」

佐伯「会長の絶対命令で・・・」

八期「絶対命令で1番やってはいけないのは人の自由を奪うことだ!僕が命令すると言うことは強要だ!そんなこと頼みに行く相手に大迷惑だ!僕が頼みに行くんじゃない!頼むのはお前達だ!僕はお前らの為に架け橋に成ってるだけだから!分かったな!」←振り向いて

佐伯「はっ、はい(あれ?絶対命令ってこんなんだっけ?)」

八期「さあ、着いた、着いた!」

佐伯「えっ?ここは?」


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