二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.480 )
- 日時: 2025/06/11 22:20
- 名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)
476話・8の過去、万引きの濡れ衣が起こした悲劇(過去編2)
松本家
テレビ
キャスター「次のニュースです!昨日夕方未明、小学生の少年がスーパーを暴れまわる事件が起きました。
警察によると、店員が5人程止めにはいったところを暴行され、3人が重症、2人が軽症だそうです。」
ピッ!
楓花「八期、今のニュース知ってる?」
八期「知らないよ!」
楓花「正直に言いなさい!」
八期「だから、知らない!」
楓花「そう・・・」
八期「行ってきます」
楓花「行ってらっしゃい」
数分後
ピンポーン!
楓花「はーい!」
警察官A「松本さんですね?」
楓花「なんでしょうか?」
警察官A「昨日夕方頃、スーパー襲撃事件について、お宅の息子さんが関与してるそうなんですが、心当たりは?」
楓花「ありますが、息子は認めないと思いますよ」
警察官A「どう言うことですか?」
楓花「うちの息子は、何か理由がない限りあんなことするわけ無い!
もし仮に彼がやったと言うのなら、店側が彼にとんでもない嫌がらせをしたと考えた方が良いですね」
警察官A「息子さんを信じたい気持ちは分かります!ですが、防犯カメラでハッキリしてるんです」
楓花「彼を捕まえない方があなた方の身のためですよ!」
警察官A「どう言うことですか?」
楓花「彼は過去に何度も濡れ衣を着せられてましたから!」
警察官A「はあ・・・」
一方その頃
校門前
警察官B「ちょっと良いかな?」
八期「はい?」
警察官B「松本八期君だよね?」
八期「そうですが?」
警察官B「昨日のスーパー襲撃事件について聞きたいことがあるんだけど?」
八期「知りません!学校があるので・・・」
ガシッ!
警察官B「君がやったことは明らかなんだ!一緒に来て貰うよ!」
八期「離せ!誰か!助けて!誘拐だ!」
理「ちょっと!うちの生徒に何をやってるんですか?」
警察官B「彼が昨日のスーパー襲撃事件に関与してる疑いがあるので、事情聴取を・・・」
理「なら、私も保護者として同行させてもらって良いですか?」
警察官B「分かりました」
警察署
取調室
捜査官「君は昨日夕方頃、某スーパーで店員達を殴り飛ばし、商品を投げたり、棚を倒したりしてスーパーをめちゃくちゃにした。
これは本当かな?」
八期「知りません」
捜査官A「店員達の顔を殴ったり、体の上で跳び跳ねたりしてたと言う目撃者の証言もあるが、本当か?」
八期「知りません!」
捜査官B「この防犯カメラには君がハッキリ映ってる!君がやったんだろ?」
八期「だから、知らない!」
捜査官B「それに、一昨日はその店で万引きしたそうじゃないか?」
捜査官A「まさか、万引きしたのがバレた事への腹いせか?万引きした方が悪いんだよ!それで叱られるのは当たり前だ!理不尽な奴め!」
カチン!
八期「理不尽だと?」
捜査官A「何だ?何か反論があるなら言ってみろ!」
八期「不公平!」
捜査官A「はっ?」
捜査官B「えっ?」
八期「お前らのやってることは不公平だって言ってんだよ!」
ドン!
捜査官A「何をする気だ?」
捜査官B「暴れるんじゃない!」
八期「なんで万引きなんかしてないのに、万引きしたことになって、昨日の事件はすぐ見付かって逮捕なんだよ!
ふざけるな!不公平だ!」
捜査官A「今、昨日スーパーで暴れたのは自分だと認めたな?偽証罪で・・・」
ゴン!
捜査官A「ううっ!嗚呼!」
ドシン!
捜査官B「先輩!」
八期「この、バカ!バカ!バカ!バカ!もっとちゃんと調べろよ!」
捜査官B「コラ!君止めなさい!」
八期「お前もだ!」
ドン!
捜査官B「ヒー!」←壁においこまれる
八期「お前らなんか、警察辞めてしまえ!」
ドン!ドン!ドン!ドン!←腹を殴る
捜査官B「ううっ!わあ!」
ゲボ、ゲボ・・・
捜査官A「貴様・・・」
八期「黙れ!」
ドン!ドン!ドン!ドン!←股間を踏む
捜査官A「嗚呼!」
警官C「君!止め・・・」
八期「うるせー!警察なんか失くなれ!」
警官C「わあ!」
ドン!←机が直撃
数十分後
楓花「あっ、理事長!」
理「松本先生!八期君が・・・」
楓花「八期が?」
八期「離せ!離せ!こんな間抜け警察署なんか失くなれ!いつか爆破してやる!」
楓花「何をやってるんですか?」
警察官B「この子は先程児童施設に入ることが決まりました」
楓花「何かの間違いです!そちらの落ち度が合ったんじゃないですか?」
警察官B「落ち度と言われても、捜査官2人に暴行してるんですよ!それにスーパーで5人もの店員に怪我させてますし・・・」
楓花「ここで再度、彼の話を聞かせて下さい!」
警察官B「ですが・・・」
楓花「私は何も知らないので、親として聞く権利があります!」
警察官B「分かりました」
楓花「八期、昨日スーパーで暴れたのは本当?」
八期「知らない」
警察官B「この時点で嘘付いてるじゃないですか?!もういいですよね?」
楓花「いいえ、この子の言葉だと、『行ったのは事実だけど、相手側が悪い』と主張してるんです!」
理「えっ?」
警察官B「はい?」
楓花「もし仮に自分がやったのなら、大体ぶつかった程度なのですぐ謝りますが」
警察官B「取調でもさっきから『知らない』の一点張りで・・・」
楓花「では『やってない』って言いました?」
警察官B「それは、言ってませんね」
理「関係あるんですか?」
楓花「やってないなら『やってない』って即言いますから!その言葉を発してないのであれば、本人の意識的にも『やった』自覚はある筈です」
警察官B「なら、彼が犯人では?」
楓花「それを決めるのは、早いわ!ましてやこの子がこんな大きな事件を起こすなんてよっぽど最悪な理由がある筈よ!それを聞かないと!」
理「よっぽど最悪な理由?」
楓花「八期!なんでお店を壊したの?」
八期「・・・」
楓花「なんで店員さんに怪我を負わしたの?」
八期「人を万引き犯に仕立て上げたから!」
警察官B「えっ?」
楓花「でも、人に手を出すのは・・・」
八期「おかしいじゃん!」
全員「えっ?」
八期「僕は何にも悪いことしてないのに、万引き犯扱いされて、お父さんには殴られたり、蹴られたり振り回されたり、ご飯抜きにされたり、それで濡れ衣を着せたのがここの店員だよ!
だったら殴られても、殺されても文句言えないよね?なんで万引きしてない僕が犯人扱いされて、濡れ衣を着せた店員が被害者に成ってるのさ!おかしいじゃん!不公平じゃん!警察は何をやってるのさ!」
警察官B「だからって、物を壊したり、人を傷付けたら・・・」
八期「こっちはもっと大事なもん壊されてんだよ!」
楓花「つまり、あなたは万引きしてないのに犯人扱いされたから仕返しをしたわけ?」
八期「そうだよ!万引きして叱られるなら僕が一方的に悪いよ!
でも、僕は万引きしてないのに叱られたんだよ!意味分かんないよ!それにちゃんとろくに調べもせずに犯人だと決め付けた!
しかも挙げ句の果てに僕を陥れたのがここの店員だぞ!だったらあんな店壊れたって良いよ!要らない店だよ!それで僕を悪者にする警察も馬鹿げてるよ!だったらこんな警察署なんか要らないじゃないか!」
楓花「八期!💢💢💨」
八期「・・・」
楓花「皆、何も知らないの!」
八期「えっ?」
楓花「あなたの言う通り、万引きして叱られるならあなたが一方的に悪くて、万引きしてないのに叱ることは確かに間違ってるわ!」
八期「なら・・・」
楓花「でも・・・、警察の人は見てないのよ!」
八期「えっ?」
楓花「あなたの事情を知らないから、見てないから、今ある証拠で決め付けるしかないの!」
八期「でも・・・」
楓花「お巡りさん、これ一昨日彼が万引きしてないと言う証拠です!」
警察官B「はあ・・・」
楓花「これを見れば、彼が今回こんなことを起こした気持ちが分かる筈ですよ!」
八期「じゃあ・・・」
楓花「でも、八期!」
八期「何?」
楓花「あなたは1つ勘違いしてるわ」
八期「えっ?」
楓花「店員さんは陥れようとしたんじゃない!仕事していて気付かなかったのよ!」
八期「どう言うこと?」
楓花「もう一度見てみなさい!夢原さんとお話に夢中になってるとき、店員さんは品出し作業をしていた
ダンボール一杯に入った箱から取り出す時に、偶然入っちゃっただけなの!」
八期「えっ?」
楓花「その証拠に、店員さんが落ちるまえに顔をあんたの方に向けてる?」
八期「向けてない」
楓花「当たり前よ!気付いてなかったんだから!これについてはあんたの思い込みよ!」
八期「そうだったんだ・・・」
後日
病院
八期「この度はすみませんでした」
店員A「いや、まさか自分の不注意で君を万引き犯にしてしまったとは、もっと周りを見て作業するよ!
今回は僕の不注意でこんなことになって済まなかった」
廊下
八期「お母さん・・・」
楓花「あんたは偉いよ!」
八期「えっ?」
楓花「自分が悪いと思った時は、ちゃんと非を認められて謝るところが!」
八期「えっ?」
楓花「今時、それが出来ない人が居るからね・・・」
店長「待ってましたよ!」
楓花「あなたは?」
店長「よくもうちのお店をめちゃくちゃにしてくれましたね!あなたに賠償金を請求させて貰います!」
楓花「何を言ってるのですか?」
店長「はい?」
楓花「そもそも、こんなことに成ったのは、あなたがうちの息子を万引き犯扱いしたことがそもそもの原因なんです!
全てはちゃんと調べなかった、あなたの責任です!
あなた達の治療費及び賠償金はびた一文も払う気はありませんので!それでは!」
八期「お前なんか死んでしまえ!」
楓花「八期💢💢!人に『死ね』なんて言わないの!」
八期「は~い・・・」
- Re: ナンバーズ8 ( No.481 )
- 日時: 2025/06/12 22:33
- 名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)
477話・8の過去、万引きの濡れ衣が起こした悲劇(過去編3)
杏「ここまでが私自身も先生から聞いた一部始終です」
店員A「そうよ!そして話されてないけど、倒された商品棚のところに私のお母さんが下敷きに成ってたのよ!」
全員「ええっ!?」
店員A「しかも腐敗化してね!アイツが全体的に暴れてくれたせいで、他の店員達も逃げて、発見が遅れたのよ!
見付かったのは、事件発生から一週間後だったわ」
明「えっ?人間ってそんな早く腐敗化するんですか?」
店員A「打ち所が悪くて即死だったのよ!」
店員B「俺の親父は当時の店長だ!店をめちゃくちゃにされて、賠償請求したのに、なぜか敗訴!
しかも、SNSで親父が『無実の小学生を犯人扱いする』って書き込みが拡散されて、余計に賠償請求出来ずに裁判は諦めたよ!
毎日、家には卵とゴミが投げられ、悪人とか悪魔と言う張り紙まで張られて、生きた心地がしなかった」
店員C「俺の伯父も店員として働いてて、アイツを止めに行ってる途中で商品棚の雪崩で下敷きに・・・、その結果、下半身不随になったよ!」
美麗「そんな・・・」
店員C「勿論訴えたが、この後輩の店長が一方的に悪いって言われた」
店員B「それから家は借金生活だよ!店も失くし、世間からバッシングを受け、仕事も決まらない!
あんな奴が無罪で何も罰を受けずのうのうと生きてるのが許せない!
だけど、殺せない!殺しても自分が捕まるだけだから・・・」
店員D「私もあの事件の直後仕事を失ったわ!その後何回面接受けても、前の仕事先の悪いイメージのせいで、何度も落とされたのよ!親も早死にして頼れる人も居ない!そんなどん底に突き落とされつつも、別の店としてもう一度働けてるけど、アイツが来る度に思うの!
『また、自分の居場所を潰されるのではないか?』ってね!
それを話したらここで働いてる人皆、同じトラウマを持った人ばかりが働いてたの!
私達の気持ち分かってよ」
杏「分かるような?分からないような?」
明「私は分からないね」
店員A「なんでよ!ここまで話しておいて、私はアイツにお母さんを殺されたのよ!」
明「確かに、八期は間接的に殺してしまったかもしれない!そんなトラウマがあるから、嫌な人に成る気持ちも分かる」
店員A「なら・・・」
明「でも、八期は普通に買い物をしてるお客さんだよ?万引きさへ疑わなければ、ちゃんと普通にお金払って帰る普通のお客さん!迷惑な客じゃない!
むしろ、あなた達の被害者と言う人達が八期を迷惑な客にしてしまったようにしか私には聞こえない」
美麗「明!それはどう言うこと?」
明「だって、そうでしょ?八期は万引きをしてないのに、万引き犯にされた
今回は久し振りにこの店で普通に買い物をしに来ただけなのに、店員達が勝手に先入観とトラウマで八期を悪者に仕立て上げた。」
店員A「前からきてるのよ!」
明「何もないよね?」
店員B「そのときは家族と一緒だから・・・」
愛「関係ないと思う」
杏「そうだよね?小さいことか騒いでる子だっているし・・・」
店員D「大体不公平なら、アイツの方が不公平よ!」
杏「どう言うことですか?」
店員D「アイツのせいで仕事見付からなくかったから、その腹いせにアイツの家に嫌がらせしてやったのよ!
そしたら警察呼ばれて執行猶予付いたのよ!」
愛「ただの自業自得・・・」
店員D「どこがよ?アイツのせいで仕事は見付からないわ、家は追い出されるわ、貯金はそこ付くは、借金取りに追われるわ、踏んだり蹴ったりなのに・・・」
店員B「俺だって、SNSでアイツの事を『人殺し』とか『破壊魔』とかツイートしたらアカウント凍結されるわ、家特定されるわの大炎上な上警察から注意されたわ!
アイツが俺らの家族をめちゃくちゃにしたって言うのに・・・」
明「ハアー、負け犬の遠吠えにしか聞こえない」
店員達「何ですって?」
美麗「そうよ!八期が悪いんでしょ?」
明「じゃあ、美麗は自分が何かの犯罪者扱いされても良いの?何も悪いことしてないのに?」
美麗「そ、それは嫌よ!」
明「冤罪は人の人生を左右するんだから!周りから根も葉もない噂で追い詰められたり、決めつけ正義で殺され掛けたりするんだよ!
冤罪は怖いの!」
美麗「・・・」
明「これは店員達の差別としか私は思いません!こんな店の物も正直買いたくありませんので、返品お願いします!」
店長「そ、そんな・・・」
明「だって、客を決めるんですよね?文句あるならやってから言って下さい!返金、お願いします!」
店長「わ、分かりました・・・」
杏「私達も別のお店行こっか?」
愛「お客を噂や先入観で決められてたら気持ち良く買い物出来ないもんね?」
店長「そ、そんな・・・」
明「八期の望み通りここ潰れれば良いよ!」
杏「この店がしたことSNSに投稿しときましたので!」
愛「愛ちゃんボード『😜』」
3人は別の店で買い物をすることにした。
別のスーパー
明「ねえ、杏?」
杏「何?」
明「さっきの話の続き聞かせて!」
杏「八期の万引き濡れ衣騒動?」
明「うん!あれ、それで終わりじゃないよね?」
杏「終わりだよ!」
明「そんなわけ無いよ!あの時、担任変わったんでしょ?」
杏「ああ、そういう事ね!そうだよ!まだあるよ!たしか警察に連れて行かれた次の日だったね、クラスの皆から『万引き犯』ってからかわれて、教室で暴れたんだよね」
愛「それでどうなったんですか?」
杏「先生が酷かったんだよ!」
明「何があったの?」
杏「先生が八期君に向かって『万引きしたのは事実だろ?』って言ったから八期君がキレて先生をボコボコに・・・」
明「そりゃ、キレるわ」
杏「それで夏休み後に担任が変わりました」
明「万引き扱いした生徒達は?」
杏「全員学校から追い出されたよ!その結果私達は別のクラスの教室で授業受けてたからね!」
愛「杏さんは大丈夫だったの?」
杏「私はずっと八期君の味方だったから!」
明「それに唯一の生き残りなんだよね?」
杏「そう言われてるけど、あまり嬉しくないな・・・」
明「あたしが言うのもなんだけど、杏のクラスだけだよ!いちいちクラスの生徒が減ったり増えたりするのは・・・」
杏「文句は飛ばされた子達に言いたいよ!なんでいじめってあるのかな?」
明「確かに、私も分からないなあ・・・」
次の日
部室
恵利香「ねえ、皆さん知ってますか?学校の近所のスーパーいきなり閉店したんですって?」
トリプルエース「知ってる」
紫「なんで知ってるの?」
明「あたしが潰した!」
夢「ええっ!ちょっと何やってるの?!」
杏「お客に失礼なことしたからね」
愛「理不尽に差別する店なんか二度と入りたくない!」
ガラガラ
和「こんにちは!皆さん、知ってますか?」
恵利香「駅前のスーパー潰れたんだよね?知ってるよ!」
和「そのスーパーの跡地に来週から新たなスーパーが出来るんですよ!」
全員「ええっ!?来週から?!」
エル「急だね・・・」
紫「なんでそんな早く?」
和「そこの跡地を王コンツェルンが買い取ったらしいんです!」
モナ「買収か、アイツがよくやる手法だな!」
和「それに前あった商品も全て買ったそうで、建物事態はそのまま残すので、あとは商品を並べるだけなので一週間でオープン出来るそうです」
夢「流石お金持ち、流石美麗ちゃん!」
明「店員さんとかは?」
夢「なんか、前働いてた人全員雇うとかなんとか言ってたな!」
紫「来週、買い物序でに覗いてみない?」
明「いいね!行こう!」
一週間後の放課後
紫「えっ?何これ?」
恵利香「どれもこれも・・・」
エル「商品が・・・」
全員「安い!」
美麗「皆!来てくれたのね!どう?うちのスーパーは?」
和「あの、安すぎません?逆に怖いんですけど・・・」
恵利香「まさか、賞味期限が早かったり、不良品とか売ってるんじゃないんですか?」
美麗「ちゃんと新鮮な商品よ!賞味期限も確認しなさい!一週間は持つでしょう」
夢「でも、こんなに安いと逆に疑うよ!どうやって安くしたの?」
美麗「知りたい?」
夢「愛好会入るのは別でね!」
美麗「わかった!あなた達はお友達だから特別に教えて上げる!それは・・・」
全員「それは?」
美麗「運送費や人件費を入れてないからよ!」
全員「えっ?」
美麗「だから、運送費と人件費は王コンツェルンの実費で払ってるからその分安く提供してる!
つまり、商品の本体価格の値段なのよ!」
モナ「これで元取れるかよ?」
美麗「『より余りたるものは、より無き者に与えよ!』貧しい世帯に安くて新鮮なものを提供するってのがこの店の在り方だから」
しかし、この店が2ヶ月で閉店するなどこの時の美麗は知るよしも無かった。
- Re: ナンバーズ8 ( No.482 )
- 日時: 2025/06/16 21:48
- 名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)
478話・愛が起こした事件
秀喜「なあ、八期!」
八期「ん?」
秀喜「お前、夢原のことが好きだったんだよな?」
八期「そうだけど、振られたけど・・・」
秀喜「それで、同好会の2年生の白木が好きなんだよな?」
八期「うん、そうだよ」
秀喜「それで、完道に憧れを持ってるんだよな?」
八期「うん」
秀喜「お前の好きな人は誰だよ?」
八期「えっ?」
秀喜「お前、今はトリプルエースをプロデュースしてる感じだけど、トリプルエースの中でぶっちゃけ誰が好きなんだよ?」
八期「ああ、トリプルエースの中でなら愛ちゃんだよ!」
秀喜「それは結婚したいとか?恋人に成りたいとか?」
八期「あっ、それは杏ちゃん」
秀喜「じゃあ、完道は?」
八期「雲の上の存在かな?理想が高過ぎで住む世界が違う人、かな?」
歩「つまり、ちゃんと推しと恋愛は分けてるんだ!」
八期「分けてると言うか、好きの意味が違うと言うか・・・」
恵「小3の時完道さんとは付き合ってたんだろ?」
八期「付き合ってたと言うか、付き合って貰ったって言った方が正しいかも」
秀喜「まあ、アイツは昔からお人好しだからな!俺もアイツと恋人に成りたかったぜ!」
男子達「フーン!えっ?それって?」
秀喜「ああ、俺完道が好きだったぞ!」
男子達「そうだったの?」
秀喜「振られたけどな」
八期「マジで?秀喜みたいなイケメンでお人好しで活発な人が?振られたの?」
秀喜「おいおい、お前から見た俺は何なんだよ!嬉しいが、ちょっと心に来るんだぞ」
恵「でも、なんで振られたの?」
秀喜「それがな・・・」
回想
秀喜「俺、前からお前のことが好きだった!俺と付き合って下さい!」
明「ごめん、あたし恋愛とかまだ考えられないんだ」
秀喜「そうなのかよ、意外だな・・・」
明「『皆大好き!皆友達!』が座右の銘だから」
秀喜「完道らしいな」
明「でも、これだけは言っておく!」
秀喜「なんだ?」
明「仮に私が恋を知ったとしても、田中にはなびかない!」
秀喜「何でだ?自慢じゃないが、成績優秀でスポーツ万能の文武両道だぞ!」
明「だからだよ!」
秀喜「えっ?」
明「多分、私が好きになるのは人として出来た人なんかじゃなくて、まだ未熟で寂しがってる子かな?
ヤンチャしてるタイプじゃなくて、ヤンチャすら出来ないほど孤独になった、いや孤独が慣れてしまった悲しい少年!」
秀喜「なんだよ!お前はダメ男が良いのか?」
明「うん、それで良い!たとえダメ男でも、誰かの為に頑張ろうとする人!私が好きになる男の子はそういうタイプかな?
だから田中はもう出来上がってるから、田中なら女の子を助けられる、守ることが出来る男だって信じてるから」
秀喜「チッ、複雑だな!良い男が逆に仇になるとは・・・、まあ、これも人の好みは分からないからな!じゃあな!」
明「うん、また明日!」
回想終わり
歩「完道さん、ダメ男がタイプなの?」
八期「それはそれで心配だ!」
秀喜「お前が言うか?!」
恵「でも、話を聞くと紐になるような男はお断りって感じかな?」
秀喜「そうかもな!それで何の話してたっけ?」
歩「八期の推しと恋愛の好きのことだよ!」
秀喜「そうだった、そうだった!それでトリプルエースの中で好きなのは?」
八期「さっき言ったけど?」
ヘンゼル「それはそうと、推しと恋愛で何が違うんだ?俺だったら、好きなアイドルだったら家まで追い掛けてでも告白しに行くぞ!」
歩「それストーカー!」
恵「大迷惑」
八期「捕まっても知らねえからな!」
ヘンゼル「冗談だよ!」
秀喜「おめえが言うと冗談に聞こえないんだよ!」
ヘンゼル「なんだと?!」
秀喜「八期にとってそれで推しと恋愛の違いは?」
八期「愛ちゃんは、ただ単に可愛いから、とか抱いたら気持ち良さそうとか、妹にしたいとか、そんな感じ!」
ヘンゼル「危ない単語入ってたが良いのか?」
恵「今は義妹だから、合法的に抱けるんだけどな!」
歩「杏ちゃんは?」
八期「面倒見が良かったり、世話を焼いてくれたりと奥さんにするならと考えたら・・・」
秀喜「へー、夢原に惚れたのはこう言う奥さんが欲しいと言う願望か?」
八期「あっ、最初はいつも1人が多かったから気になっただけ!そこから目で追い掛けるようになって、更には僕の味方に成ってくれて、好きに成りました。」
秀喜「完道は?」
八期「僕の理想の完璧超人!ただ可愛いとは言い難い」
秀喜「何でだよ?」
八期「可愛いではなく、美しいだから!」
秀喜「成る程!そう言われたら完道は可愛い部門じゃなくて美人部門だな!」
八期「それに人当たりも良いし、皆の人気者!挙げ句の果てにどんな不良相手でも怖じ気付かない!」
秀喜「確かに、肝が座ってるよな!」
ヘンゼル「それより他の同好会のメンバーについてはどう思ってるんだ?トリプルエース以外に気になってる子とか?」
八期「ああ、エルさんでしょ、モナちゃんも可愛いしな!生意気だけど・・・」
秀喜「おいおい・・・」
恵「逆に、苦手な奴や嫌いなのは?」
八期「恵梨香と蓮先輩かな?恵梨香はぶりっ子だし、蓮先輩の曲は興味が湧かない」
歩「美麗は?」
八期「最下層の最下位!」
秀喜「どんだけ嫌いなんだよ?まさか性格とか言うんじゃないだろうな?」
八期「性格もパフォーマンスも全てに置いて最悪だよ!何も良いと思ったこと無い!あれで何で人気出るんだよ?意味分かんないよ!」
歩「誰かが『美麗凄いよね』って言ってきたら?」
八期「全力で否定する」
恵「喧嘩を買うつもりか?」
八期「いいや、むしろ討論会を楽しみたい!だって同じ分野で別の人を応援するなら、自分の押しの凄さを語れるから!」
秀喜「成る程な!それはそれで平和な話だな!」
バタバタバタバタ・・・
杏「皆!大変だよ!」
八期「どうしたの?」
明「アイアイが教室で揉めてる!」
八期「今行くよ!」
秀喜「待て!お前行ったら余計大変なことになる!俺も行く!」
歩「うちも行くよ!」
恵「置いてかないでよ!」
2年Bクラス
男子A「このアマ!」
女子A「良くも私の宝物を!」
男子B「美麗を貶すなんて許さん!」
女子B「あんたなんかより美麗の方が100倍凄いわ!」
八期「コラー!うちの義妹(いもうと)に何やってる!?」
秀喜「バカ!行くなって!」←制服を掴む
歩「ねえ?何があったのか説明して!」
男子A「白木が俺達が持ってた雑誌や破いたりフィギュアを壊したり、窓から投げたんだよ!」
女子A「私達の宝物だったのに・・・」
八期「そもそもそんなもの持ってきて良かったっけ?」
歩「授業中に出さなかったら、休憩時間や放課後に出すのは許可されてるよ!」
八期「愛ちゃん、本当なの?」
愛・うん
八期「でも、愛ちゃんが理由も無しに人の物を壊すなんて考えられない!お前らが何かしらちょっかいか愛ちゃんの物取ったんじゃないのか?」
男子B「おいおい!」
女子B「私たちを疑うつもり?」
恵「でも、だからと言って・・・」
秀喜「人の物を壊すのは間違ってるだろ?白木が悪いんじゃないのか?」
女子A「それに私達は美麗のグッズを広げて談笑してただけなのよ!」
男子A「そりゃ、白木が美麗が嫌いなのは知ってたが・・・」
女子B「見せびらかしてはいけないなんてルール無いもんね!」
男子B「嫌なら、自分から教室を出れば良いじゃねーか!」
八期「愛ちゃん、何か言って!何でこんなことしたの?」
愛・(´;ω;`)
林檎「先輩!この4人は、愛への嫌がらせのために美麗のグッズを愛に自慢していました!」
八期「何だって?」
男子A「はあ?何言ってるんだよ!」
男子B「とんだ言い掛かりだ!」
女子A「推しを語り合って何が悪いのよ?どこが嫌がらせなのよ?」
八期「そう言えば、愛ちゃん、胸ポケットにカメラ合ったよね?」
愛・うん
八期「1回職員室行こうか!」
愛・うん
数十分後
八期「おい!どう言うことだ?!」
男子A「なんだよ?」
男子B「俺達が何をしたって言うんだ?」
女子A「私達は推しを語り合ってただけよ!」
八期「だったら、再生しても良いな?」
カチッ
男子A「おーい!美麗について語ろうぜ!」
ファン達「イェーイ!」
男子A「どうだこの人形?」
男子B「ああ、俺買い損ねた奴!」
男子A「うちに帰ったらもっと大きい人形があるぜ?」
男子B「大きな人形?」
女子B「寝そべり人形でしょ?」
女子A「私はこれよ!」
女子B「ああ、限定の旗!欲しかったな」
女子A「お母さんに頼み込んだのよ!」
愛「止めて!私の前で人殺しの話をするの!」
男子A「はあ?」
女子A「誰が人殺しよ?」
愛「私の親を殺したあの人の名前も聞きたくもなければ、グッズすら見たくない!」
桃子「愛!落ち着いて!」
林檎「そうだよ!大体、何で愛の机の近くでやってるの?もっと他にあるじゃない!声も大きいし、もっと離れて小さい声でやってよ!」
女子B「何よ、美麗より劣ってるチビが!」
男子B「顔も出せないのがでしゃばるな!」
ドン!
男子A「おい!」
ガチャン!
女子A「何するのよ?」
ビリッ!
男子B「ああ、俺が買ってきた写真集が!」
ポイッ!
女子B「ああ、私のフィギュアが!」
プチッ
男子A「ほら、全部コイツが悪いんだよ!」
女子A「私達の宝物を壊したり、窓から捨てたり・・・」
八期「確かに、お前らの物を壊した愛ちゃんが悪いかもしれないが、全ての動画を見るとお前らはあからさまに愛ちゃんへの嫌がらせのごとくわざわざ近くで美麗について語ってた!
これは明かな嫌がらせだ!大体、嫌いなものを自分の目の前に並べられてそれを毎日のように語られてたら腹立つのも当たり前だろ?
しかも、中にはトイレまで付いていってたそうじゃないか!」
女子A「そんなところまで?」
女子B「知らないわよ」
八期「あとは理事長の判断に任せる!」
男子B「俺達の行為がいじめだと?」
女子B「大体、『美麗が人殺し』とか言ってる白木さんの方が・・・」
八期「それは事実だ!美麗は間接的に人を殺してる!お前らは人殺しを推してるんだよ!」
その後この4人はいじめレベル3となった。
- Re: ナンバーズ8 ( No.483 )
- 日時: 2025/07/30 22:54
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
479話・8の遅刻時の対応
代理担任「今日は星田先生が体調不良の為、私がホームルームを始めたいと思います。」
全員「は~い!」
代理担任「それでは出席を取ります!」
1時間目が始まる直前
ガラガラ
八期「・・・」
代理担任「コラ!松本!遅刻だぞ!」
八期「はあ?違うし!」
代理担任「なんだ!その態度は!遅刻したんだから、謝罪の一言くらい言わんか!」
八期「遅刻もしてなければ、謝る理由なんか無いし!」
代理担任「なんだと!」←八期の前に行く
八期「離せ!」
代理担任「お前は廊下に立ってろ!」
バタン!
ガン!
代理担任「廊下に立ってろと言っただろ!」
八期「このわからず屋!」
ゴン!
代理担任「わあ、止めろ!」
クラス『あ~あ、やっちゃった・・・』
ゴン!ゴン!ゴン!・・・
代理担任「おい!」
ゴン!
代理担任「誰か?」
ゴン!
代理担任「助けろ!」
ゴン!
代理担任「助けて!」
ゴン!
代理担任「お願いだから・・・」
ゴン!
愛美(Aクラス担任)「ちょっと!騒がしいわよ!何をやって・・・」
ゴン!
代理担任「誰か?!」
愛美「何をやってるの?」
明「零、そろそろ止めてあげたら?」
零「分かった」
ピー!
愛美「あなた何をやって・・・」
零「ストップ!理事長を呼んできて下さい!」
数分後
理「千葉先生!何が合ったんですか?」
千葉「私は、ただ遅刻を注意しただけなのに、逆ギレされたんです!」
理「それは本当なの?皆?」
クラス「違う!間違ってる」
千葉「お前ら、嘘を付くな!見てただろう?コイツが遅刻したのに何も謝らず、それを叱ったら逆ギレしたじゃないか!」
明「私達、ずっと同じクラスなんで、八期が謝らなかった理由知ってるんですよ!」
零「あの行動は明らかに遅刻してませんね」
千葉「どういう事だ?時間に遅れたら全部遅刻だろ?相手や周りに迷惑掛けてるんだから!」
秀喜「それって全部そうなのかな?」
千葉「どういう事だ?」
杏「少なくとも、同じ状況で星田先生はあそこで叱ったりしないよね?」
全員「うん!」
明「しかも全員に対して!」
理「どういう事?」
零「同じ状況で星田先生だったら・・・」
回想
授業開始
香「はい、教科書50ページを開いて・・・」
ガラガラ
八期「・・・」
香「あら?八期!何があったの?先生に教えてくれる?」
回想終わり
零「星田先生は遅れて入ってきた生徒に対して頭ごなしに怒鳴ったり、ただ普通に遅刻したと決めつけたりしません!
必ず、先に遅刻をした理由を聞いてから、対応します!」
理「えっ?そうなの!」
千葉「はあ?なんでだよ?」
零「これは私達と先生の約束でもあるんです!切っ掛けは八君でしたが、生徒全員に関わる事件も発生して、以降クラス全員が対象に成りました。」
理「どういう事?」
明「まず、八期は自分の過失で遅刻した時は、入ってきたら第一声でちゃんと謝ります!それはたとえ、道の途中で人を助けたとしても!」
理「へー!で、今回の場合は誰かの過失であると?」
零「十中八九疑いがあります!本人の顔が不機嫌なのが何よりの証拠!相当嫌な思いをしたに決まってます!」
理「松本君、何があったの?」
八期「お父さんに、トイレの修理頼まれた」
理「えっ?」
八期「朝、トイレの手荒いの水が流れなくて、自分まだ入ってなかったのに、時間があるからって直させるように言って、全然直らない上に水浸しに成って、時間無いのに、拭く作業までさせられて、しかもめちゃくちゃ怒ってて、泣きながら通学路走って来た!本来ならちゃんと遅刻せず来れたのに、お父さんのせいで遅刻に成った!
意味が分からない!」
千葉「そんなこと知るか!信じられるか!」
パチン!
零「信じなさいよ!教師なら!」
明「そもそも八期はそんな下らない事で遅刻誤魔化さないし!」
秀喜「いつも余裕で教室居るもんな?」
杏「前にも、他の生徒に邪魔されて休憩時間の間にトイレに行けず、遅刻を先生に指摘されたら、遅刻の切っ掛けを作った生徒に殴りかかって取っ組み合いの喧嘩に成ったことがあるんです!」
理「それは覚えてるわ!たしか中1の時の話ね!
じゃあ、あなた達、全体ルールに成った切っ掛けは?」
明「6月頃の家庭科が切っ掛けです!」
回想(8ヶ月前)
キーコーンカーンコーン!
始業チャイムから10分後
八期「先生、遅いなあ!ちっとも来ないよ!」
杏「呼びに行った方が良いかな?」
男子A「何言ってるんだよ!忘れてる方が悪いんだろ?」
男子B「そうだ!そうだ!このまま来なければ、授業潰れるぞ!」
明「コラ!不真面目な事言うんじゃないよ!」
男子B「だったら完道、お前が行けば良いじゃん!」
明「分かった、行ってくる!」
5分後
ガラガラ
杏「明ちゃんお帰り、どうだった」
明「イヤー、職員室に誰も居ないんだよ!困ったよ!」
八期「誰も居なかったの?」
女子A「そう言えば、先週隣のクラスの友達が被服室で授業したとか言ってたような・・・」
八期「被服室?」
ガラガラ
明「どこ行くの?」
八期「被服室行ってくる!」
明「分かった」
廊下
八期「えっ?先々週『次は被服室で授業します』なんて言ってたかな?言ってないよね?
いや、言ってたら誰かからの発言で、皆移動してるよね?」
被服室前の階段
八期「あっ!」
家庭科教師「遅い!何やってるの?言ったわよね?『次の授業は被服室でやる』って!」
八期「いや、何言ってるんですか?
先々週『被服室で授業します』なんて誰も聞いてませんよ!」
家庭科教師「あんたらが聞き逃しただけでしょ!早く連れてきなさい!」
八期「いや、待って下さい!先生何も言ってませんでしたよ!じゃなきゃ誰も行かないなんてありえま・・・」
家庭科教師「つべこべ言わず、全員連れてきなさい!」
八期「はい!」
そして全員被服室へ
家庭科教師「何?全員遅刻ってどういう事?授業舐めてるの?」
八期「だから、誰も『被服室でやる』なんて聞いてません!」
全員「そうだ!そうだ!」
家庭科教師「いいえ、私はちゃんと言ったわ!『次の授業は被服室でやる』って!」
零「誰も聞いてないから、今の今まで教室に居たんですよ!」
全員「そうだ!そうだ!」
家庭科教師「あんたらが聞き逃しただけでしょ!」
八期「聞き逃す処か、先生が一言も被服室の『ひ』すら言ってませんでしたよ!」
家庭科教師「何?私が悪いって言うの?」
八期「はい!勿論!僕らは何も悪くありません!全て僕らにちゃんと伝えなかった先生が悪いんです!こんなことで遅刻だの、授業態度が悪いだの言われるのはお門違いです!」
全員「そうだ!そうだ!何も言わなかった先生が悪いんだ!」
バン!
家庭科教師「生意気言ってんじゃないわよ!ひとのせいにして!」
明「人のせいにしてるのは先生の方でしょ!」
全員「そうだ!そうだ!」
零「ブーメランじゃないですか!」
家庭科教師「もう良いわ!あんたらに教える授業なんて無いわ!教室に帰ってなさい!」
バン!
杏「どうする?」
男子A「帰ろうぜ」
八期「いや、僕は残る!」
秀喜「なんでだよ?」
八期「今、帰ったら行けない気がする!」
明「そう言うとこ真面目だよね?」
八期「多分、ここで授業終了のチャイムが成るまでは居といた方が良い!」
零「私も待つよ!」
そして
キーンコーンカーンコーン←授業終わりのチャイム
八期「さあ、皆帰ろう」
全員「うん」
帰りのホームルーム
香「ええっと、家庭科の授業態度が×付いてるわね!と言うわけで宿題を出します」
八期「先生!僕らに宿題をする理由は無いと思います!」
香「何でよ?」
八期「先生の作ったルールで授業態度が悪ければ追加課題をやることに成ってますが、今回の件は家庭科の先生の過失ですよ!僕らに落ち度はありません!」
全員「そうだ!そうだ!」
香「何が合ったかは知らないけど、授業ボイコットはダメよ!ちゃんとやりなさい!」
その日の放課後
八期「先生!渡される意味が分かりません!これは明かなルール違反です!」
香「いいえ、家庭科の先生をあんなに怒らせるなんて、しかも謝罪も無しだなんて・・・」
八期「謝る理由が無かったんですから!」
家庭科教師「キャー!」
ゴン!ゴン!ゴン!
香「ちょっと、何やってるの?」
男子A「お前のせいで宿題増えたじゃねえか!」
男子B「誰が話聞いてないだって?」
男子C「言ってねえお前が悪いんだろ!」
家庭科教師「ちょっと・・・」
ゴン!
家庭科教師「止めて・・・」
ゴン!
家庭科教師「殴るのは・・・」
ガン!
家庭科教師「蹴るのも・・・」
ガン!
香「そこの3人止めなさい!」
男子A「星田だ!逃げろ!」
香「コラー!」
八期「良い気味だな」
香「八期!」
八期「自分の失敗を人のせいにするからこうなるんだよ!」
香「八期何を言って・・・」
八期「先生言ってたじゃないですか!報・連・相が大事だって!この人は連絡1つしてないのに、僕らが聞いてない方が悪いって言い切ったんです!
あんたが言ってないんだから聞けるものも聞けるかよ!バーカ!そんな自分のミスを生徒にする教師なんか教師失格だ!こんな仕事止めてしまえ!」
家庭科教師「そんなに言うなら辞めてやるわよ!」
次の日
香「皆、昨日の事なんだけど・・・」
全員「僕・俺ら(私達)悪くない!」
香「十中八九あなた達の言ってることが真実だろうね、八期がそんな大嘘付ける筈無いし・・・
ましてや全員動かなかったとなると、伝わってないことの方が濃厚ね」
杏「先生宿題は?」
香「昨日の宿題は出来てなくても良いわ!その代わり集めさせて!私が責任もって処分するわ
聞いてない場所に行けっこないものね」
全員「当たり前だよ」
香「やっぱり、遅れた時に何か事情がある時はもっと話を聞くべきね!八期だけでなく、しかも皆の事も傾けていくわ!やり方は八期と同じよ」
回想終わり
零「と言うわけです」
理「ああ、あのときの家庭科の先生が辞めた理由が今分かったわ、そんなことに成ってたのね」
杏「兎に角、不機嫌で謝らない時は誰かのイタズラとかなので、頭ごなしに叱るのではなく、まずは理由を聞いて下さい!」
零「その際は同意する感じで!でないと納得出来ないこともありますから!」
理「分かったわ、こんなことが二度と起こらないためにマニュアルを作っておくわ!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.484 )
- 日時: 2025/08/23 23:41
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
480話・手錠で繋がった8と明(前編)
登校中
ジャラン!
愛海「ねえ、青奈!なんか変な音したよ?」
青奈「えっ?何を蹴った?」
愛海「えっ?」
青奈「もしかしてこれは・・・」
プラン
愛海「それ手錠じゃん!」
青奈「手錠?手錠って警察官とかが犯人を捕まえる時に逃げれないように拘束するあの手錠?」
愛海「きっと誰かが落としたんだよ!」
青奈「ヤバイじゃん!とんでもない物拾っちゃったよ、私!」
愛海「早く交番に届けよう!」
青奈「そうだね!なんか怖いし・・・」
愛海「そう言えば手錠で思い出したんだけど・・・」
青奈「何?」
愛海「刑事ドラマで、何らかの形で警察官と犯人が繋がってしまうの!」
青奈「何それ?」
愛海「まあ、何らかの事故に巻き込まれて犯人を逃げさせないように警察官自ら付けるパターンもあるんだけどね」
青奈「それでどうなるの?」
愛海「まあ、色々手錠があるからこその障害を乗り越えて、2人には友情と言う絆が芽生えるんだ!」
青奈「へー、良い話ね!」
愛海「これが恋愛だと、仲の悪い2人が繋がって男女だからこその障害や価値観の違いで喧嘩になるんだけど、やっぱり絆が芽生えて仲良くなる!」
青奈「それ良いじゃん!早速八期と繋がろ!」
愛海「いや、えっ?交番に届けるんじゃなかったの?」
青奈「どうせ行たって遅刻するなら放課後だろうと明日だろうと大丈夫よ!どうせ、分かりっこないし、
『なんかの拍子で繋がりました』とか言えば、落とした警察官の責任なんだし!」
愛海「行っちゃった・・・、でも私達高等部だよね?」
中等部
八期「おはよう!」
秀喜「おはよう八期!」
杏「田中君、おはよう!」
秀喜「夢原おはよう!」
青奈「八期!」
男性教師「コラ!村上!廊下を走るんじゃない!」
青奈「えっ?うわっ!」
コテン、バン!
青奈「あっ!」
明「杏、八期!おはよう!」
ガチャン!
明「えっ?ガチャン!」
八期「なんか変な音したよね?」
明「音以前に何か当たったような?」
八期「えっ?」←明が左手を上げるので自然と自分の右手が上がることに驚いてる
明「もしかしてあたし達・・・」
八期「手錠で・・・」
2人「繋がっちゃった?!!!!」
ソローリ、ソローリ・・・
零「逃がさないわよ!」
芹「どう言うことか説明してくれる?青奈!?」
青奈「ちょっと待ってよ!何で私って決め付けるのよ!」
葉月「たった今抜き足差し足忍び足で逃げようとしてたじゃないか!」
八姫「それに八期と手錠で繋がろうって発想あるのはあんたと亜利紗くらいよ!」
亜利紗「なんで私まで数に入ってるんですか?」
青奈「じゃあ、亜利紗の可能性だって・・・」
理珠「たった今、廊下を走って転けましたよね?それに手錠持ってましたよね?それに亜利紗はあなたとは別の道でしたので、物理的に有り得ません!
今、ここであなたの行動を映像で現像しましょうか?」
青奈「良いです!良いです!私が持ってきました!と言うか私のせいではないし!」
八姫「何?まさか、注意して止めた先生のせいだって言うの?」
青奈「違うわよ!道端に手錠なんか落とした警察官のせいよ!大切な商売道具を落とすなんて弛んでるわ!」
八姫「人に繋げようとしてるのが文句言うな!」
芹「そうよ!」
葉月「バカじゃねえか!」
明「それよりどうしよう?困ったな」
八期「なんでこんなことに?外せないの?」
杏「こう言うのって鍵で開けるんじゃなかった?」
八期「とは言っても、授業抜けられないしな!」
明「そうだよね」
秀喜「お前ら真面目か!これくらいで抜けたって、先生ならゆるしてくれるって!なんなら付き添ってくれるわ!」
杏「必要なら私がノート取るから!」
八期「それにしてもなんでよりによって右手なんだよ!ああ、明ちゃんは良いなあ、左手で!」
明「どう言うこと?」
八期「だって、利き手なら少なくともノートを書けないことは無いし、お箸だって使えるし、ああ、こんなことに成るなら逆の手で繋がってくれよ!」
芹「それじゃ、あんたが自由に動かせるだけじゃない!彼女の方が不便に成るだけよ!」
明「ごめん八期、あたし左利きなの!」
全員「えっ?ええっ!!!!」
八期「尚更逆が良かった!」
明「あたしもまじで思う!」
秀喜「まあ、幸い同じクラスの隣同士だったのが救いだな」
八期「ええっ、嫌だよ!」
明「えっ?何八期!あたしと繋がるのそんなに嫌なの?」
八期「勿論嫌だよ!」
明「何よ!傷付くな!あたしの事がそんなに嫌いなの?」←からかう感じのトーン
八期「そ、そ、そ、そうじゃないよ!」
明「えっ?まさかあたしの事好きなの?」
八期「その質問止めて!大体誰だったとしても手錠で繋がりたくないよ!色々不便だし!」
杏「それはごもっともだよね」
香「そこ!もうすぐホームルームよ!早く教室に入りなさい!」
全員「ハーイ!」
明「あっ!ちょっと・・・、待って・・・」
秀喜「八期!完道と繋がってること忘れるな!」
八期「そうだったって、ややこしい!」
ホームルーム
香「えっ?青奈のせいで繋がった?」
八期「そうなんですよ!」
明「しかも利き手が繋がってるのでノートも書けません!」
香「零、夢原さん、隣だから代わりに書いて上げて!」
零「分かりました!」
杏「勿論です!」
1時間目
国語教師「であるからして・・・、あなた授業聞いてる?」
八期「聞いてますよ!」
国語教師「さっきから何もしてないじゃない!それに眠たそうにして授業聞く気ある?」
八期「手がこうなってるのに、どうしろって言うんだ!」
杏「先生、今諸事情で松本君と完道さんは手が繋がって2人とも何も書けないんです!」
国語教師「片方の手で書けば良いじゃない!抑えるのが難しくても書けないことは・・・」
明「あたし左利きなんです!」
国語教師「えっ?」
零「だから、私達が代わりに書いてるんです!」
2時間目
社会教師「と言うことが合ったわけだ!」
サッサッ!
八期「ああ、まだ書いてる途中なのに!」
社会教師「書くのが遅いのが悪いんだ!それにこれは10分前には書いてたぞ!この10分何をしてた?ボーっとしてたんじゃないのか?」
八期「ちゃんと書いてたよ!でも、書きにくくて苦戦してたんだ!」
社会教師「どれだけ遅いんだ!お前のペースに合わせられるか!このノロマ!」
カチン!
八期「人の事情も知らん奴がめちゃくちゃなこと言うな!」
明「ああ!」
ゴン!ガン!パタリ!
女子生徒達「キャーーーー!!!!!」
零「先生?」
秀喜「大丈夫か?」
明「なんでこの学校には短気な教師しか居ないかな?」
杏「八期君、私が代わりにノート取って上げてるじゃん!」
八期「だって、何かしておかないと眠たくなるんだもん!暇でしかないよ!」
休憩時間
八期「ああ、めちゃくちゃトイレ行きたかったんだよ!でも・・・、どうしたら良いんだろ?」
明「女子トイレ入る?」
八期「ええっ、無理?」
明「私は気にしないよ!」
八期「周りが気にするから!」
明「じゃあ、私が我慢して男子トイレ行くよ!」
小便器前
明「男子は良いなあ、前にチャックがあって・・・」
八期「なんかしづらいよ!」
なんとか終わり
八期「ええっと、明ちゃんは?」
明「あたし?アイドルはトイレ行かないのよ!」
八期「そうなんだ、じゃあ帰ろっか!」
明「嘘嘘嘘!私も実は限界で・・・」
八期「最初からそう言ってよ!じゃあ、扉の陰に居るから!」
明「いや、入ってくれないと困るんだけど・・・」
八期「なんで?」
明「だって、下ろしてくれないと・・・」
八期「何を?」
明「パンツを・・・」
八期「そんなの自分で・・・、あっ!」
明「片方だけじゃ無理だよ!八期が手伝わない限り!あっ! むしろ、私の・・・、あ・そ・こ!見る?」
八期「誰か!」
男子A「どうした?」
男子B「何があった?」
八期「女子が来て!女子呼んできて!」
しばらくして・・・
杏「個室狭いよ!」
明「杏、ごめんね!こんな汚れ役」
杏「気にしてないよ!むしろ仕方無いし・・・」
明「それより八期にあそこまでする?」
八期←目隠しにヘッドホン(愛の歌を大音量で聞いてる)
杏「いや、見られて良いの?音聞かれて良いの?」
明「別にあたしは気にしないよ!」
杏「気にして!明ちゃんだって女の子でしょ?」
明「だって、八期のせいで繋がった訳じゃないし、仕方無いんなら別に良いかな?って!」
杏「心広すぎるよ!女の子ならもっと気にしよう!
それじゃ私も後ろ向くね」
明「えっ?見ないの?」
杏「普通見ないよ!小さい子供じゃああるまいし!」
教室
ガラガラ
理科教師「ちょっと!遅刻したのに何か言うことは無いんですか?」
八期「全くありません!」
理科教師「何ですって?」
杏「先生!これ見て下さい!2人は手錠で繋がってるんです!これだと日常生活がしづらいんです!
2人の置かれた状況を理解して下さい!」
理科教師「分かったわ、遅刻は取り消しておくわ!」
4時間目
香「それでこの公式は・・・、八期眠たそうね」
杏「先生、彼は長い話が苦手な上、何かしておかないと眠ってしまうようです」
香「分かったわ!はい!今日の範囲の問題プリント!これでもやって理解しなさい!分からなかったら教科書や私の説明を聞きなさい」
八期「はい!ありがとうございます」
明「先生、あたしも良いですか?」
香「勿論は構わないわ!」
流石、担任と思うBクラスの一同であった。
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