二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.270 )
- 日時: 2022/09/12 22:45
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
268話・絶対命令の問題
八期「ただいま!」
ガチャン
パン!
二「お帰り!イェーイ!」
八期「何?いきなり?」
二「いや、半年とは言えこれでお前やったな!」
八期「何が?」
二「忘れたのかよ!松本家生徒会長全員コンプリートだよ!」
八期「はあ?」
二「お前だけやってなかったから、これで全員コンプリート!長い道のりだったな!まさか、八期、お前まで生徒会長をやれるなんて!」
八期「あの、まだ生徒会長の仕事終わってないんだけど・・・」
二「おっ、まさか二期連続か?お姉ちゃんしかやったこと無い事をやるのかすげーな!」
八期「いや、半年前は生徒会長は存在しなかった扱いに成ったからこれからやり直すの!」
二「何行ってんだよ!それだとお前の頑張りが全て無駄だぞ!」
八期「だから、その半年間何もさせてくれなかったからやり直すの!」
二「えっ?どういう事?」
一「二知らないの?八期は今年初めて生徒会長に成ったのよ!」
二「はあ?じゃあ去年は?」
鶴「選挙のややこしい都合で、彼は今年立候補して当選って形に成った!つまり、あの半年はなかったことに成ったの!」
二「それでいいのか八期?」
八期「いいの!どうせ何もやってないんだから!これから頑張るから!僕の思う生徒会長をやるために!」
二「良いのか?皆文句言わない?」
鶴「勿論、言われたわ!そもそもややこしすぎて!だから、絶対命令を渡す騒動にも成ったわ!」
二「絶対命令!?」
兄妹組「絶対命令?」
二美「そんなもの使って良いって言われたの?」
一兄「良いなあ、そんなのやりたい放題じゃん!俺にくれよ!」
三「バカ兄貴!何に使う気だ!」
楓花「そうよ!絶対命令なんて、普通にはあげられないんだから!」
三「じゃあ、何でコイツは使えるんですか?」
楓花「理事長のテストに受かったそうよ!」
二「どんなテストしたんだ?」
八期「他言厳禁!絶対言うな!って言われた!だから教えない!」
五模「お前の好きなチョコレートやるから教えてくれよ!」
五「安い男ね!」
八期「無理!これを言うと生徒会長出来なくなるもん!」
一「任命直後はリーダーすら嫌がってた癖に!」
八期「選ばれたからにはやらないと!」
四美「そこは頑固なのよね」
健「ただいま!」
姉弟組「お帰りなさい!」
健「あれ?七美が居ないぞ!」
真央「そう言えば七斗もまだ帰ってないわね!」
楓花「あの2人なら当分帰ってこないわよ!」
真央「ねえ?何か合ったの?」
健「まさか、誘拐?」
楓花「誘拐だったらこんな呑気に寛いでないわよ!」
真央「まさかあの子達やっちゃった?」
楓花「まあ、やらかしたね!」
健「何を?」
楓花「いじめよ!」
八期以外「いじめ!」
一「それで七美達は飛ばされたの?」
楓花「そうよ!」
二「そもそも何やったんだ?」
楓花「八期の生徒会長就任を阻止しようとした!それだけ!」
健「それだけでいじめって理不尽だろ!おい!八期どういうことだ・・・」
三氏「父さんどうしたの?」
楓花「後ろ見てみなさいよ!」
香「訪ねに来て正解ね!」
八期「あっ、星田先生こんにちわ!」
五「虎の威を借る狐ね!」
六生「お父さんからしたらトラウマに成ってるよ!」
四美「そりゃ、この間あんだけ殴られたり蹴られたり投げられたらトラウマにも成るわよ!」
四輝「それって、暴行罪とか傷害罪じゃない?訴えられないの?」
三氏「訴えたら訴えたで、自分の八期への虐待が明るみに成るから言うに言えなかったんだよ!」
三「それって脅迫じゃない?」
一「お陰で、一週間紙皿や紙コップでご飯を食べることに・・・、キャンプか!」
香「あなた、自分が出来ないと言ってるのに仕事を押し付けられて、たった1つのミスで信用を失い周りから仕事を取られた挙げ句、捨てられて、リベンジに望みたいと人を邪魔する人をいじめと思わないのですか?」
健「どこがいじめ何ですか?合ってないからクビにするんでしょ!」
香「アホンダラ!普通にパワハラだろ!そんなことも分かんねえのか?社会人が!何年仕事してんだ!この子は押し付けでやされたけど、出来ないこと承知で挑んだだぞ!それを周りに邪魔されて仕事にならなかったんだ!だから、もう一度やり直そうと意気込んだ所を実の姉に邪魔されたんだよ!それがいじめじゃないと言うなら何がいじめだ!」
健「すみません、すみません、私が間違ってました!」
二美「これはどういう状況?」
三「先生が、担任する生徒の親を叱りつけるなんてある?」
四輝「下手したら、近所の人に勘違いされねえか?」
一「でも、先生!絶対命令を使わすのはどうかと思います!お母さんからも言ってよ!」
楓花「これは仕方無いじゃない!八期が生徒会長をするには周りに黙ってもらわないと・・・」
二「八期、ダメだって!学校で絶対命令を使うのは・・・」
零「何言ってるんですか?八君なら絶対命令を使えるって断言したのは二お兄さんじゃないですか!」
全員「ええっ?」
一「確かに言ってた!」
八期「そうだよ!」
二「あれはグループ内の話だ!お前の作ったグループはお前の知り合いとか友達とか親しい人達、何よりお前を理解できる人達で結成されてる!そういう人達で使ってもある程度理解したり、そこは違うなどの指摘もできて、揉めることは少ないと思ったからだ!だけど、学校となると何百人何千人いる生徒達の意見を一通り聞いたって、解決する事など限られるんだ!皆考え方はバラバラだから!」
一「確かに、そうよね・・・」
二「明日でも良いから断れ!」
八期「無理!」
二「何でだ?」
八期「断ってこれだから!断ったら『使いなさい』と来たから無理!」
健「俺も思うぞ!いくら八期とはいえ、絶対命令なんて、なんて命令するかはわからない!こう言うのは自分の価値観や欲私欲に溺れる可能性が・・・」
香「では、皆さんやってみます?」
健「何を?」
香「八期がやったテストです!ちなみに模範解答を知ってるのは理事長と受けた八期だけで、問題を知ってるのはさっきの2人含め、私と零だけです!」
楓花「どんな問題ですか?」
香「はい、絶対命令を貰ったとして、理事長に1つ命令をしてください!ただし、断ったり絶対命令を消す考えなどはやめてください」
真央「絶対命令を貰ったうえで1つの命令?」
香「八期は素の状態で一発で正解してます!今、パソコンで理事長に繋げますので、その間考えておいてください!」
準備後
理「はーい、見えてるわよ!」
香「よかった、繋がってますね!それでは出来た人からどうぞ!、ただし解答は1人1回です!」
二「緊張するな」
一兄「ハイハイ!『俺の言うことを絶対聞いてください!』」
理「最低!アウト!」
一兄「ええっ!」
一「当たり前よ!次私行きます!『私に命令してください!』」
理「違うわね」
一「ええっ?八期なら言いそうなことだけど・・・」
八期「そんなこと言ってない!」
理「それじゃ絶対命令の意味がなくなるじゃない!」
楓花「私が『皆に普通に過ごすように言ってください!』」
理「美しいけど違う!」
楓花「あれ?」
二美『絶対命令で使える命令を制限してください!』
三『女の子を中心に守ってください!』
三氏『障害者の支援をお願いします!』
四輝『自分が障害者であることを忘れないで下さい』
四美『自分に出来る仕事を探してください!』
五『弱い人を守ってください!』
五模『いじめられないように守ってください』
六生『文句言う人に説明お願いします』
六海『生徒会長をリコールしないで下さい』
健『何かあったらお願いします!』
二『ご指導お願いします!』
理「全員不正解!」
二「難しい!」
健「こんな質問をコイツは一発で答えたのか?」
四美「一体どんな解答したの?」
理「1番近かったのは二よ!ちなみに、星田先生と零は間違ってたわ!」
楓花「先生でも、ダメでしたか・・・」
香「これは初めて八期を尊敬するわ!」
理「うちの愛海は正解してたけどね!」
全員「えっ?」
理「こうなったら、近い将来うちの娘が学校を継いだときに絶対命令に成ってるかもしれないわね!」
全員「ええっ!!!!!!!!????????」
ちなみにの香と零の解答
香『自分の代わりに責任を取って下さい!』
零『自分のサポートをお願いします』
- Re: ナンバーズ8 ( No.271 )
- 日時: 2022/09/21 17:45
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
269話・8の初仕事
八期「あれ?」
零「どうしたの?」
女子生徒「私はここの生徒です!ちゃんと手続きしてます!」
愛美「確かに合ったわ!だけど、その後入学しないという手続きをされて・・・」
女子生徒「うちの両親がそんなことしません!何かの間違いです!」
零「どうかされました?」
八期「どうしたの?名前は?」
女子生徒「ええっと・・・」
零「白木愛さんよね?」
愛「はい・・・」
八期「よく分かったね、髪で顔が隠れてるのに!」
零「私も入試にはカンニング防止員として見張ってたから、ピンク髪で癖っ毛が合って印象的だったの!何が合ったの?」
愛「私、この学校の入試を受けて、合格したんです!そして、入学の手続きも終えたのに、入学式の後に私の名前が載っていなくて・・・、ちゃんと合格したのに・・・」
八期「成る程、入試をクリアして手続きも終えたのに、誰かのせいで入学出来なくなったのか!」
愛「はい・・・」
八期「よし、入試をクリアしてるなら入れてあげよう!」
愛美「はあ?何を言ってるの?」
八期「手続きの手前は全てクリア!だったら彼女は本来入学するべき生徒ですよ!」
愛美「この子が嘘を付いてる可能性は?」
八期「他の学校を調べたらどうですか?うちは私立ですから専願なら、1.5次試験という難しい試験を受けるなんて人はよっぽどその試験に自信のある人くらいかあり得ません!白木さんは?」
愛「専願で受けていて、他は受けてません!この学校1本です!」
愛「住所はこちらです!」
零「これは可能性は薄いですね!」
愛美「えっ?」
零「中学は義務教育ですから、普通の学校に行くとしても、親の心理から考えて子供の気持ちを考えていると、わざわざ彼女の家から遠いし名門でもない学校に行かすでしょうか?」
八期「だよね!」
愛美「でも、お金の事情とか・・・」
八期「電話とか出来る?」
愛「仕事が忙しいので、出れるかどうかは分かりませんが・・・」
零「お父さんとお母さんってどれくらいの時間働いてる?」
愛「朝は7時より早く出て、夜は9時より遅く帰ってきます!なので、そもそも学校へ行く時間がないのです!」
八期「成る程!」
ガチャン
愛の母「はい、もしもし!」
零「あっ、白木さんのお電話ですか?」
愛の母「はい、そうですが、どちら様ですか?」
零「あっ、私スリーシスターズ学園の岡田と申します!ちょっと確認したいことがありまして・・・」←ここからスピーカーにする
愛の母「はい」
零「3月頃から4月頃にこちらの学校で入学取り消しの手続きとかされました?」
愛の母「入学取り消し?そんなことしませんよ!ましてや私も夫も忙しくて参観日はおろかどの行事にも参加出来てないと言うのに・・・」
零「こちら側の手違いで、娘さんがうちの生徒に成ってないなのです!」
愛の母「何ですって!」
零「では、入学手続きはこちらでしておきますので・・・」
愛の母「それは?」
零「入学許可を出します!」
愛の母「ありがとうございます!」
零「では、失礼します」
愛の母「あの、待ってくれますか?」
零「はい!」
愛の母「娘に一言!」
零「分かりました!愛ちゃん!」
愛の母「愛、学校頑張るのよ!」
愛「お母さん、ありがとう!」
プチっ!
八期「と言うわけで、白木さん入学を許可します!」
愛「ありがとうございます!」
愛美「何勝手に!」
八期「絶対命令!本来、入学するはずの生徒を見捨てるんですか?」
愛美「ちゃんと手続きが!」
八期「誰がしたか、分からないのに?人の人生を先生がダメにするんですか?」
愛美「ううっ・・・」
八期「このままだと、白木さんは恨むでしょうね、行きたかった学校が何者かによってダメにされ、先生から門前払いなんて・・・」
愛美「分かったわよ!」
八期「頑張るんだよ!」
愛「はい!ありがとうございました!」
放課後の生徒会室
秀喜「へー、それが生徒会長としての初仕事だな!」
八期「そうかな?」
葉月「絶対命令を人のために使うなんて、普通の人はそうそう使わないわよ!」
歩「そんな使い方するなんて尊敬するなあ!」
香「はーい、生徒会メンバー!役職を整理するわよ!」
全員「はーい!」
香「学年代表、1年尾形留!」
留「はい!」
香「2年田中秀喜!」
秀喜「はい!」
香「3年森田金!」
金「はい!」
香「広報佐藤歩!」
歩「はい!」
香「庶務桜咲理珠!」
理珠「はい!」
会計「草薺!」
薺「はい・・・」
香「書記松下葉月!」
葉月「はい!」
香「副会長草芹!」
芹「はい・・・」
香「そして、生徒会長松本八期!」
八期「はい!」
香「この体制で行くのと同時に今年は生徒会長絶対命令!これを忘れずに!皆分かったわね!」
全員「はーい!」
零「薺ちゃんはともかく、せっちゃんも不服そうね」
芹「何で私が副会長?」
零「だって生徒会長経験者はせっちゃんだけなんだよ!」
芹「やってたけど、誰かさんのせいで60日間停止食らったけどね!」
薺「そんなこと合ったの!」
八期「自業自得!」
芹「だとしても何で副会長?」
零「未経験者同士だと、やりにくいから経験者であるせっちゃんしか適役居ないの!」
芹「まあ、薄々感じてたけど!選ばれたら選ばれたで少し腹立つわ!」
零「まあまあ・・・」
芹「留ちゃんも巻き込んでごめんなさいね!」
留「薺から頼まれた時はビックリしましたよ!しかも誰もやろうとしませんし・・・」
薺「当たり前よ!絶対命令って言われたらなんてしごかれるか・・・」
零「どんなイメージよ!」
秀喜「皆そう考えるって!」
薺「それより岡田先輩は何で居るんですか?」
零「えっ?」
芹「そうよ、零!あなたは何でここにいるの?役職何?」
零「生徒会長補佐!」
全員「補佐?」
薺「何ですか、生徒会長の補佐って?」
零「ほら、絶対命令だから、生徒会長が暴走しないようにそのストッパーになるのよ!」
芹「成る程!」
留「ストッパーが居ると安心ですね!」
薺「いや、ストッパーですら先輩に逆らえないのでは?」
香「零は八期の理解者だから、八期が無謀なことや自分の価値観だけで物を語る時に自分側ではなく相手側の気持ちを話して抑えるのよ!少しでも理解出来るようにね!」
薺「成る程!それでもちゃんと聞いてくれるんですか?」
零「大丈夫よ!私理事長だし!」
全員「えっ?」
零「あっ!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.272 )
- 日時: 2022/09/14 23:28
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
270話・絶対命令の使い道
秀喜「まさか、理事長が同い年で同じクラスの同級生だったとは!」
零「お願い!この事は誰にも言わないで!」
芹「当たり前よ!こんなことが伝わったら大問題よ!」
葉月「そもそもどうやって成るんだ?」
零「私、元々飛び級生でとっくに大学は卒業してるんだけど・・・」
金「何でわざわざ生徒をやり直してるの?」
零「本当はお母さんみたいな先生に成りたかったんだけど、八君がいじめられてるって聞いて、生徒兼教師として通ってるの!」
香「まさかとは思わないけど、、私より前の先生達が2ヶ月に1回変わってたのって?」
零「私ですね!ですが、私が転校してきたのは4年生の時なんで、3年生時は松本先生が絡んでるって噂ですよ!」
八期「2人位はそうだったよ!」
全員「マジで!?」
八期「鍵隠したときはその先生が鬱になったって聞いたけど・・・」
秀喜「合ったなそんなこと!」
芹「皆、大迷惑だったんだからね!」
香「私より前も酷かったのね・・・」
理珠「今は先生が味方に成ってるのが幸いですね!」
香「あくまで、聞いた状況を見て判断よ!本来教師は1人の生徒を贔屓せず、全員平等に見ないといけないから!」
八期「で、零ちゃんはいつ理事長になったの?」
芹「話聞いてた?入学した4年生の時でしょ!」
零「せっちゃん、違うよ!理事長になったのは今年から!お姉ちゃんから受け継いで・・・」
芹「そうなの!」
八期「5年の林間の時に校長先生だ、って聞いた!」
葉月「5年の時から?」
零「理さんのお父さん、つまり私のお爺ちゃんが老衰で100手前だったから・・・」
薺「だとしてもおかしいです!何で子供に任すんですか?」
零「私の伯父さんが、漫画が好きで、生徒兼理事長とかやってみない?ってお姉ちゃんを使って、そのついでに私まで・・・」
芹「何の意味があるのよ!」
零「子供目線で見た授業のやり方・教え方、改善の仕方を私とお姉ちゃんで調べて子供ならではの教え方を主張するんです!」
香「成る程!大人よりも同じ年の子達の方が目線としては同じだものね!」
零「あくまで私の裏の姿とでも思っておいて!全ての責任は表向きの理事長の理さんにあるから!まあ、そんなことよりも仕事、仕事!」
香「そうね、今年は去年からの仕事がたんまり回されてきたんでしょ?」
零「はい、元々生徒会長のおんぶに抱っこ状態のダメ役員達でしたから!八君が未経験者かつ理事長とも揉め、こんなに!理珠ちゃん!手伝って!」
理珠「はい、分かりました!」
一山
秀喜「こんなにあるのか?」
零「まだあるよ!」
二山
芹「これ期限来週じゃない!」
零「まだあるよ!」
三山
薺「なぜ、期限3日前の物が!」
零「まだあるよ!」
四山
留「このファイルは何?」
零「まだあるよ!」
五山
葉月「これ、印刷するやつじゃないか?」
零「まだあるよ!」
六山
金「2人で運んでもまだ終わらないの?」
零「まだあるよ!」
七山
歩「これ出入金表じゃない?」
零「まだあるよ!」
八山
八期「まだ、終わらないの?手伝おうか?」
香「非力なあんたに任せるか!山が崩れて埋もれるわよ!」
零「まだあるよ!」
九山
秀喜「もう、隣と向い合わせの人の顔が見えない!」
零「まだあるよ!」
十山
芹「これ終わるの?来年まで掛かりそう!」
零「一応全部運んだよ!」
薺「じゃあ、これで全部ですね!」
零「いや、まだあるよ!」
薺「えっ?」
零「こんだけの仕事に加えて、じゃん!」
薺「部費の計算?」
零「今年度はどの部活も0円って言われたけど、さすがに0で1年を過ごせないって抗議があって、理事長からも1からやり直して良いから、計算し直して!って!」
八期「分かった!」
芹「でも、これをどう分けるの?期限ギリギリの奴も紛れてるし・・・」
秀喜「1番手っ取り早いのは全部桜咲に任せる!」
八期「それはダメ!」
秀喜「何でだよ!コイツアンドロイドいわゆるロボットなんだから!」
八期「知らないの!ロボットも人間と対して変わらないよ!」
芹「いや、全然違うでしょ!」
八期「そりゃ能力は違っても、人間が長く動けば動くほど年を取って鈍くなるように、ロボットも長いこと動くと内部の劣化とかがいつか出てくるんだよ!そして使い物に成らなくなる!ロボットの故障は人間で言う病気!ペンキとかが剥げたりするのは、怪我と同じ事だよ!」
香「良いこと言うわね!その通りよ!」
八期「そもそも、ロボットだけに任す生徒会がある?そんな間抜けな生徒会なんて知られたら一生の笑い者だよ!理珠、期限が一週間以内の物だけ何とかして!後は僕達で何とかする!」
理珠「分かりました!そして、私の事を考えて下さりありがとうございます!」
八期「理珠だって大切な仲間なんだから!」
理珠・キュン!
八期「それでこの後は・・・」
薺「資料整理とかはお姉ちゃんがやれば良いのでは?」
八期「えっ?」
芹「薺!」
薺「何?」
芹「今は生徒会長絶対命令なんだから!意見を言いたい時は手を上げなさい!」
薺「(めんどくさい!)はい!」
八期「ええっと、薺何?」
薺「私が仕切って良いですか?」
八期「いいよ!」
薺「では、お姉ちゃんは元生徒会だから資料整理成れてます!ですので、副会長のお姉ちゃんが資料整理!松下先輩は書記ですから、書いていく作業の方が向いているでしょう!広報の佐藤先輩は広報に関連するこちらの仕事を!学年代表の皆さんは資料整理の手伝いを!会長はこちらに判子と時間が余っていればこちらの資料をコピー!私は会計ですので、出入金表と部費の計算をします!」
全員「おおっ!」
香「異議のある人?」
八期「はい!」
薺「えっ?何か不都合なことがありますか?」
八期「うん、僕、判子とコピーは2度とやりたくない!」
全員「はあ?!!!!!」
薺「何を言うんですか?」
芹「じゃあ、逆に何をやりたいの?」
八期「計算系!」
薺「これは会計である私の仕事です!」
八期「いや、少なくとも部費の計算は僕の仕事だ!」
薺「去年、計算ミスして窓から部費を投げた人がよく言いますね!」
八期「間違ってない!その仕事は去年から僕がやることになってた!」
零「せっちゃん、薺ちゃん仕事を変えてあげて!」
草姉妹「はあ?」
零「部費の計算は本当に約束してたの!それに計算系の仕事をやるように話してたから!」
薺「そんな!」
零「絶対命令!会長が出きる仕事を取らない!」
薺「意味が分かりません!」
零「八君は去年のトラウマから判子とコピーが出来ません!」
薺「何で?」
零「判子は基準が曖昧すぎて理事長と喧嘩したから、コピーは誰かさんの遠隔操作に振り回されて、ちゃんと印刷出来ず、腹を立ててコピー機を壊して、2度と触るなと言われてるから!」
薺「何ですか?その理由!なら他の仕事を・・・」
零「不器用で偏りのある八君は、他の仕事は役立たず扱いを受けて、2度とやってくれないの!唯一彼がやってなくて得意とする仕事が計算系だから、お願い!譲ってあげて!」
薺「だったら、最初から会計やれば良いじゃないですか!」
零「本人は会長として、任期と責任を終えたいの!だからといって何も出来ずに終わるくらいなら何か1つでも1年間全うしたい!それがこの会計職なの!」
薺「じゃあ、私は何をやれば良いんですか?」
八期「そこら辺に沢山あるだろ!」
薺「会計職以外をやれと?」
八期「何だ?人の仕事を取るのか?」
薺「会計は私です!」
八期「絶対命令だ!人の仕事を取るな!」
薺「意味分かんない!私の役職は何なのよ!」←渋々資料整理
零「その為の絶対命令なんだから!」
芹「人の仕事を取ることが?」
零「会長とか関係なく何か1つでも1年間仕事が出きるように!だから、せっちゃん判子お願いね!」
芹「私?」
零「せっちゃん、会長経験者でしょう!」
芹「経験者をこんな軽作業に使わないで!」
零「判子1つでも難しいんだよ!八君5日掛かって結局終わらなかったし!」
芹「何でよ!」
零「この基準の濃さでお願いします!」
芹「何でこんなのが?」
零「この薄さで理事長と揉めました!なので、反省を生かして、基準があります!」
芹「何でこうなるのよ!」
零「後、判子なんだけど・・・」
芹「何?」
零「100万枚以上押すことになるよ!」
芹「何でそんなにあるのよ!誰か手伝って!」
芹以外「無理!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.273 )
- 日時: 2022/09/18 17:22
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
271話・消したい球技大会
秀喜「終わる見込みがねえな!」
葉月「同感!何ヵ月掛かるんだろ?」
零「私も手伝うから!文句は飛ばされた元役員達に言って!」
芹「飛ばされる以前に2ヶ月の謹慎喰らってるじゃない!」
薺「そう言えば、会長のせいで色んな行事が消えたって聞きましたけど、本当ですか?」
八期「知らん、僕は関係ない!」
葉月「関係はあるだろう!」
零「被害者としてね!」
芹「そもそも部費計算も部活対抗リレーが失くなってから計算することに成ったしね!」
留「無くなったと言うより場所を変えられたって言うのもありますけど・・・」
芹「そのせいで私は毎回寝不足で・・・」
秀喜「そう言えば、去年の球技大会も大変だったよな!」
零「うん、しかも運悪く雨が降ったってのも合って・・・」
回想
職員室
香「ええっ?やるんですか?」
理「しょうがないでしょ!雨なんだから!」
香「でも、ドッジボールなんてしたら、何が起こるかなんてやる前から目に見えてます!もっと別の球技に!」
理「男女全員が楽しめる球技って言ってドッジボール以外何があるのよ!」
香「何かあっても知りませんからね!」
理「それを止めるのがあなたの仕事でしょ!」
香「止めれたら、飛ばされる先生なんて居ませんよ!」
回想終わり
香「って言ってたのに・・・」
秀喜「そんな事が合ったんだ!」
零「私も知らない!ただただ、八君がドッジボールって聞いて不服そうな顔してたのは覚えてる!」
回想
桂先生「これよりクラス対抗の球技大会、ドッジボールを行います!
1ゲームは8分!
残り3分でボール1球追加!
最初の外野は3人!外野の復活は最初のメンバー以外無し!
男女混合だから、男子は利き手と逆の手で投げること!両利きはもう両手で投げる!」
香「桂先生、ややこしくならないよう、左利きの生徒に左と書いたゼッケン、両利きに両と書いたゼッケンを着させましょう!」
桂「そうですね!ゲーム前に確認しましょう!男子、嘘付くじゃねーぞ!」
愛美「各クラス総当たりで戦って、内野の人数の割合が多い方の勝ち!白星が同じ場合は直接対決で勝ってる方の勝ちとします!直接対決が引き分けの場合は再選を5分行います!それでも決まらない場合は、先に内野から1人でも当てられたチームの負けです!何か質問がある人はいませんか?」
芹「はい!」
愛美「草さん!」
芹「誰かに当たったボールをノーバンドで拾った時は?」
愛美「セーフです!」
八期「はい!」
愛美「松本君!」
八期「ダブルアウト以上は?」
愛美「1度にノーバウンドで複数当たった場合は当たった人全員アウトです!」
葉月「はい!」
愛美「松下さん!」
葉月「横投げはありですか?あとラインを越えたら?」
愛美「横投げ認めます!ラインを越えたら速やかに相手に渡して下さい!仮に当たってもセーフです!」
桂「あと付け加えると、強い人ばかりがボールを持たない!ボールは全員で回すように!」
全員「はーい!」
回想終わり
芹「と言った感じのルールだったわよね?」
2年生「うん!」
秀喜「まさか、あんなことに成るなんてな!」
回想
A対B
零と芹のジャンプボールからスタート!
Bに渡り
2分後
芹←投げる
八期←避ける
芹「アウトでしょ!」
ピピー!
桂「アウト!」
八期「はあ?何がアウトだよ!当たってねーよ!」
芹「かすったでしょ!」
八期「はあ?当たってねーよ!」
芹「服にかすってもアウトなの!」
八期「当たってねーって言ってんだろ!」
ドン!
桂「はい、完全にアウト!」
八期「今、投げたの誰だ?」
Aクラス・シーン!
八期「お前のせいだぞ!今のは無効だ!」←芹に詰め寄る
芹「何よ!合ったんだから外野出なさいよ!」
八期「うるせー!嘘つきが!」
芹「嘘なんて付いてない!」
回想終わり
零「あのあとめちゃくちゃだったね・・・」
秀喜「俺と零で止めに言ったけど、先生達試合止めねーもん!」
留「結果としては?」
秀喜「試合放棄でAの勝ちだったかな?」
葉月「芹は、トラウマで1回戦以降ゲームに出なかった!」
芹「本当に怖かったんだから!」
零「いや、結局有耶無耶の引き分けだったよ!あの後八君が対戦表破ちゃって・・・」
歩「うちらの対戦でも大変だったよね!」
回想
B対G
八期←当てられる
零「よいショット」←浮いたボールをキャッチする
八期「零ちゃんありがとう!」
零「どういたしまして!」
ピピー!
桂「松本、アウト!」
八期「はあ?どこ見てんだ!」
零「私、ちゃんと浮いたボールを取りましたよ!」
桂「取ってない!」
Gクラス男子「審判が言ってんだぞ!」
Gクラス女子「早く外野出なさいよ!」
八期「出るか!」
回想終わり
歩「で試合は続行したけど、その時の記録のせいでGが勝ったよね?」
秀喜「俺らは納得行ってねーけどな!」
零「だから、私が1発殴って引き分けにした!対戦表も八君が破いてたし!」
薺「紙の無駄遣い!」
理珠「2球と言う特殊ルールで揉めたこともありましたね!」
回想
B対F
残り3分になり2球目が追加
八期の前にボールが来る
八期「よっ!あっと!セーフ!」
ピピー!
桂「松本、アウト!」
八期「はあ?どこがだよ!ちゃんとキャッチしただろう!」
ドン!
桂「今度こそアウト!」
八期「うるせー!」←先生に投げる
八期「誰だ投げた奴は!」
回想終わり
零「あれは香先生がすぐに出てきて、セーフになって試合再開したんだよね!」
香「明らかだったから八期の代わりに一発かましてやったわよ!」
秀喜「あの後の桂先生の顔と言ったら・・・」
葉月「最初何すんだよって顔から急に腰を落とす始末、どんだけ星田先生怖かったんだよ!」
零「そして仕舞いに良からぬ疑いも掛けられたしね!」
回想
B対D
八期←投げる
ドン!←誰かが当たる
ピピー!
Dクラス女子「待って下さい!彼、利き手と反対の手で投げてません!」
八期「はあ?僕は右利きだよ!」
Dクラス男子「お前、本当に右か?左手で投げてるのに威力半端ないぞ!」
八期「そんな人他にも沢山居るじゃん!」
零「そうよ!そうよ!」
秀喜「両方そこそこ上手いって言う人運動神経言い奴なら普通に居るよな・・・」
桂「今のは無し!」
Dクラス「よし!」
Bクラス「はあ?」
八期「ふざけんなのよ!さっきからお前は!」
桂「審判は私だ!私の言うことを・・・」
八期「うるさい!」
回想終わり
零「これが切っ掛けで、乱闘騒ぎになって球技大会は中止!桂先生はその場でクビにした!」
葉月「やっぱあんただったのか!」
芹「その割にはBクラス全員で掛かってなかった?」
秀喜「厳しいジャッジが多かったから、全員不満が爆発してその相手に・・・」
薺「スポーツマンシップの欠片もありませんね!」
秀喜「そう、言わないでくれ!全部審判が悪いってことに成ってるから!」
留「それで球技大会は?」
零「ドッジボールだけ禁止になったわ!2度と行われることは無いって!代わりにほぼタグラグビーに固定されることに成ったわ!」
留「タグラグビーって?」
零「選手の腰にタグが2枚付いてて、ボールを持ってる相手からタグを取ればその選手はボールを離さないといけない、4回連続で取られたら相手ボール!それ以外はラグビーのルールと同じよ!」
薺「へー!」
零「これなら、誰が見てもはっきり戦況が分かるでしょ!」
ドン!
八期「ドッジボール、絶対失くしてやる!」
芹「ねえ、これはどうなの?たしかうちにはドッジボール部が合ったと思うんだけど・・・」←小声
零「これは、私も止めたいところね、また考えとく!」
果たして零はドッジボール部を救えるのか?
- Re: ナンバーズ8 ( No.274 )
- 日時: 2022/09/19 18:43
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
272話・会長代理制度
ガラガラ
理「失礼、仕事中ごめんね、ちょっと追加の仕事が合って・・・」
零「何ですか?」
理「切手計算なんだけど・・・」
薺「あっ、ここは会計の私が・・・」
八期「僕がやります!」
理「ええっと・・・」
零「絶対命令ですので・・・」
更に
香「これをすぐに計算出来ないかな?」
薺「私が!」
八期「僕がやります!」
香「じゃあ、八期お願い」
その後
理「これ、昨年の部費の使い道表なんだけど・・・」
薺「私が!」
八期「後で、僕がやっておきます!」
理「ええっと?」
零「絶対命令です!」
ドン!
薺「もう!何なのよ!私の役職は何ですか?」←八期に向かって言う
八期「会計だろ!」
薺「そうですよ!じゃあ、何で私が会計なのに、会計でない仕事をやってるんですか?」
八期「会計だからって、手が空いてるなら他の仕事の手伝いくらい普通だろ!」
薺「誰のせいでこんなことに成ってるでしょうね?」
八期「前役員!」
薺「会長が私の仕事を取るからでしょう!」
八期「知らん!文句は飛ばされた元役員達に言え!」
芹「八期、こんなに山に成ってるし、部費計算もあるんだから少しくらい分けてくれたって・・・」
八期「まだ、そこら辺に沢山の仕事がありますが?これらが終わってからまだ終わってなくて時間が足りないと言うのなら、手伝って!それ以外は僕が責任もってやる!」
薺「会長がやれば良いじゃないですか!」
八期「ああん?これらはアイツらに(前役員)に役立たず扱いされたんだよ!『やらなくて良い』とか『時間掛かる』とか!それをやれと?あんな思いするくらいならやらない方がマシだ!」
葉月「どんだけいじめられてたんだ?」
秀喜「上司が部下数人からパワハラって聞いたこと無いぞ!」
歩「いや、どこかではあるんじゃない?」
葉月「そう言うのリストラ候補だろ!」
理珠「期限前の資料全て終わりました!」
八期「ありがとう!」
理珠「私もこちらの作業手伝いましょうか?」
秀喜「お願い頼む!」
薺「ここは本気で!」
八期「いや、理珠はもっと自分の力を生かした仕事をして欲しい!」
全員「はあ?」
八期「建物の透視とか出来る?」
理珠「はい、御安い御用です!」
八期「じゃあ、欠陥工事とか、何か小さな事でも気付いたことを理事長に言ってくれないかな?」
理珠「理事長で良いのですか?」
八期「僕、そう言うの分からないし、後危ない箇所とか、生徒達の要望とかアンケートなど、色々聞いてきて!理珠なら出来るよね?」
理珠「はい、勿論です!」
八期「あんまり、了承ばかりしないでね!無理な時は無理って言って良いから!」
理珠「分かりました!より良い学校作りの為行ってきます!」
八期「さあ、仕事仕事!」
秀喜「唯一の頼みの綱が!」
薺「ロボットをあんな感じに使うんですか?」
零「いや、こっちの資料整理に使用する方がバカよ!むしろ好判断!適材適所に指示できてる!」
薺「私は?」
芹「ある意味適材適所!もうファイルが後2冊じゃない!」
留「早いね薺!」
薺「そりゃ、元々生徒会長目指してたから、仕事の予習はしてたし、聞けば簡単な作業だもの!」
零「八君は長い話と早口苦手だから、それに手先不器用だし!」
香「ついでに言うと人付き合いも不器用だからなあ!」
芹「何もかも不器用じゃない!何が出来るのよ!」
零「計算、だから今やってもらってるんじゃない!」
薺「本当にやってるんですか?さっきから変な動きして寝てますよ!」
零「あれは彼なりの暗算よ!」
薺「どこが?」
香「本人曰く空気黒板らしい・・・」
薺「電卓使えばすくでしょ!便利なものあるのに・・・」
零「理系だからね!解けるものは自分で解きたい主義なのよ!」
香「ああ見えて意地っ張りだからな!ってかそもそも電卓打つの遅いし、本人曰く打ち間違いで疑心暗鬼だって!」
芹「電卓使ったらどうなの?」
八期「使うよ!この式が間違ってないか確かめるために!」
薺(それはいつなんですか?私だったら電卓でちょちょいのちょいなのに!)
薺「あの、本当に私の役職何ですか?会計なのに計算系の仕事してないっておかしくありません?」
零「いや、八君言ってたじゃん!手が空いてるところを手伝うって!」
薺「それは本来の計算系の仕事が無い時ですよね?あそこにあるのに出来ない会計って何ですか?私こそパワハラじゃないですか!」
零「えっ?」
薺「だって、まだ計算系の仕事やってないのに、出来ないように成ってるっておかしいですよ!端から見たら会計クビですよ!」
零「そんなこと言われても、絶対命令だし・・・」
薺「何のための絶対命令何ですか?!」
零「リーダーの出来る仕事を守るための・・・」
薺「だからって人の仕事を取ってまでやることなんですか?」
零「そもそも人に仕事を取られたからああなってるの!」
薺「だったら最初から会計で良いじゃないですか!何でわざわざ会長?」
零「本人は会長として責任を果たしたいと言う主張で・・・」
薺「もう、そればっか!何で生徒会長だけでなく会計の仕事まで取られて、被害者はどっちですか?」
芹「薺はどうありたいの?」
薺「私だって、会計になった以上会計の仕事で信頼を得たいんです!会計が会計の仕事をやってないって聞いて、それを誰が会計と思いますか?」
留「確かに!」
秀喜「思わないな!」
葉月「会計じゃなくて庶務じゃない?」
薺「ほら!」
零「でも、薺ちゃん資料整理上手いじゃない!だったら他の仕事も!」
薺「これが会計の仕事何ですか?」
零「ではありません・・・」
芹「零、どうにかしてよ!」
零「ちょっと1日考えさせて!」
次の日
芹「どう、零何か良い案思い付いた?」
零「思い付いたことは思い付いたけど、薺ちゃんの気持ち次第かな?」
芹「?」
生徒会室
零「薺ちゃん!」
薺「何ですか?」
零「ちょっと、確認したいことがあるんだけど・・・」
薺「はい」
零「薺ちゃんって生徒会長をやりたくて立候補したんだよね?」
薺「勿論です!」
零「じゃあ、生徒会長の仕事をする事に苦は感じない?」
薺「内心はやりたいですけど、会計と言う立場なんで・・・」
零「じゃあ、会計だけど生徒会長と言う制度をやってみようと思うんだけど、どう思う?」
薺「はい?」
零「だから、会計と言う役職だけど、やることは生徒会長の仕事なの!」
薺「あの、よく分からないので単刀直入にお願いします!」
零「分かったわ!生徒会長代理制度を作ろうと思ってます!」
薺「生徒会長代理制度?何ですか?」
零「簡単に言うと、生徒会長が生徒会長としての仕事が出来ず、他の役員の仕事が出来るので、代わりにそれをやっている!だけど、その代わった役員からしたら自分の仕事を、取られてると言う気持ちで良い気がしない!そこで、役職はそのままで、仕事自体を入れ替えます!これが生徒会長代理制度!」
薺「つまり、私が生徒会長の仕事をするのですか?」
零「うん!資料整理だけでなく、周辺の見回りとか、部活整理とかなど、本来の生徒会長としての仕事をしてもらうの!」
薺「でも、生徒会長ではないんですよね?」
零「そうね、あくまで会計兼生徒会長代理と言うことに成るわ!」
薺「それって、生徒会長じゃないので嫌です!」
零「でも、生徒会長の代わりに生徒会長の仕事をすれば、影ながら生徒会長を支えた影の生徒会長として称えられるよ!」
薺「えっ?」
零「勿論、理事長から表彰されて、今後の生徒会長選挙でも有利に働くよ!」
薺(凄い!)
零「それに生徒会長自ら仕事を託すことに成るから、よっぽどの事がない限りは、薺ちゃんが自由に仕切って良いのよ!」
薺「やります!やらせて下さい!」
零「じゃあ、八君!」
八期「ん?」
零「話、聞いてた?」
八期「ええっと、薺が代わりに生徒会長の仕事をしてくれるって?」
零「良かった、聞いてたんだね!と言うことだから、仕事を入れ替えても良いかな?勿論、生徒会長は八君のままだよ!」
八期「いいよ、どうせ、僕の出来る仕事なんてこれくらい(計算系)だし!」
零「良かった」
八期「あっ、だけど薺に1つだけ忠告!」
薺「何ですか?」
八期「生徒会長代理だからといって、お前に絶対命令は無いからな!」
薺「はい!」
後にこの言い回しがとんでもない事件を起こすのだが、それは少し後の話である。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99