二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.235 )
- 日時: 2022/07/18 19:47
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
233話・勉強会の後
八姫「何でこの時期に部活じゃなくて勉強会するのよ!」
芹「学生の本分は勉強よ!それにうちのチームリーダーが提案したんじゃない!」
八期「1人だと全然出来ないので・・・」
零「集中力ないもんね・・・」
八期「ごく稀に集中力がアップするけど、どのタイミングで成るかは自分でも分からない!」
八姫「そんなことあるの!」
八期「あくまで、その時の課題を終わらせるまでの期間だけどね!」
全員「ふーん!」
希「おっ!皆やってるね!分からないところがあれば何でもお姉さん達に聞きなさい!」
八姫「あくまで達なんだ!」
子「得意科目バラバラだから!」
愛海「私は全科目OKよ!」
青奈「良いよね、特待生は余裕で!私は毎回赤点ギリギリで苦しんでると言うのに・・・」
希「流石理事長の娘ね!」
愛海「いや、私が勉強好きに成った切っ掛けなんてバカみたいに単純だよ!小さい時にクイズ番組見てて、『こんなテレビに出たい!』って言ったら、お母さんが『それなら日本一賢い人に成らないと無理よ!なんたって、こういうクイズ番組に出てる人は難しい問題や学校では教えてくれない事を必死で学んで、出てるのよ!』って言われて・・・」
希「確かに単純!」
子「あれ?希先輩もそこまで成績良くなかったのでは?」
希「フフフ、幼馴染みのお姉さんがバカなんて八君のイメージには悪いでしょ!あの後必死で勉強してオール90点台!2、3教科は100点よ!」
町子「凄いですね!私なんていつも平均80点台しか取れませんよ!」
グレーテル「町子も十分凄いって!俺なんて、平均30点台・・・」
零「それは低すぎ!」
グレーテル「兄貴の方がもっと酷いぞ!0点いくつあったか?」
零「威張らない!そしてよく進級してきたわね!」
ヘンゼル「補修で巻き返すタイプ!八期は?」
八期「得意教科と不得意教科に差があって、平均は大体50点台!」
八姫「私も!」
希「普通!」
芹「もっと頑張りなさいよ!私なんて70点台よ!」
葉月「相変わらずそこそこ取ってんな、って言うか90点(平均)じゃないんだ・・・」
芹「数学が苦手で・・・、ってか平均60の葉月に言われたくない!」
八期「うーん!」
希「どこが分からないの?」
八期「ここは自分で・・・」
希「得意教科だからって、その負けず嫌いな感情捨てなさい!分からないなら分からないで聞きなさい!」
八期「は~い!」
子「流石、幼馴染み分かってる!」
芹「あっ、そろそろ時間だ!」
零「なんか用事?」
葉月「まさか、またあれか?」
八期「あれって?」
八姫「芹は男子からモテモテだから・・・」
八期「そうなの!」
八姫「気付いてなかったの?」
八期「だって、可愛いと言ったら、零ちゃんか町子さんだから・・・」
零(よし!)
町子「ありがとう!」
希「ふえーん!お姉ちゃんは可愛いくないんだ!」
八期「希お姉ちゃんは可愛いじゃなくて、美しいんだよ!あと優しい!」
希「ありがとう!お礼にキスしてあげる!」
ちゅ!
全員「えっ!」
青奈「何をやってるのですか?」
八姫「あんたも何も思わないの!?」
八期「いつもの事だよ!」
愛海(キス1つを日常で流せるなんて流石幼馴染み!)
八期「あれ?グレーテルは?」
葉月「もしかしてアイツ付けていった?」
一方
芹「ええっと、山田君だよね?」
山田「はい!」
グレーテル「おお!面白い展開だ!」
零「グレーテル!」
葉月「何やってんだ!」
グレーテル「おお!今丁度告白する所だぞ!」
八姫「なら、尚更よ!帰るわよ!」
愛海「人の告白を覗き見なんて悪趣味よ!」
八期「それにどうなるかなんで本人達の自由だしな!」
山田「あなたの事が好きです!付き合って下さい!」
全員「えっ!?」
グレーテル「おい!お前らさっき俺になんて言った?」
芹「えっと・・・、ごめんなさい!」
山田「なぜですか?」
芹「私、好きな人がいて、それにもうこの告白11回目ですよ!」
全員(11回!?)
山田「俺は何度だって諦めない!100回でも1000回でもあなたに告白もプロポーズもします!僕の想いがあなたに届くまで!」
全員(それストーカー!)
芹「いえ、私の気持ちは揺らぎません!全てお断りします!」
山田「今日のところは引き上げますが、また呼んだときはお願いします!」←何かを見せる
芹「分かりました・・・、でも私の気持ちは揺らぎません!」
山田「いえ、予告する!君はいつか僕のことを欲しくなる!」
希「皆、隠れて!」
壁に引っ付く
山田が通りすぎた後
芹「ふー!」
グレーテル「勿体無い!」
芹「えっグレーテル先輩?」
グレーテル「あんな、イケメンで文武両道で大金持ちのお坊ちゃんそうそういないよ!優良物件だよ!何で断っちゃうの?」
芹「だって、タイプじゃないし、それに私は威圧的な人は苦手なの!」
八期「恋なんて互いの気持ちが一緒でないと結ばれないんだよ!相手の一方的な気持ちで結ばれると思うな!世の中見た目や裕福だけじゃないんだ!それ以上に魅力的なの物が草の想い人にあるんだろ!」
八姫「ねえ?それより告白を何回も断ってるって本当?」
芹「えっ?」
八姫「あっ、ごめん勝手に全部見ちゃって、恥ずかしいよね!でも、それが本当なら私は芹を救いたい!」
希「人を執拗に付け回すのはストーカーも同じよ!勇気を出して話して!」
芹「無理!」
全員「えっ?」
八姫「何で?」
葉月「すまん、あの山田って奴は父親が外交官で物凄く権力が凄いんだ!私達も何回か被害を訴えたが、取り合ってくれなくて・・・」
八姫「そんな酷い!」
希「あれ?八君は!」
零「まさか?」
一方
八期「まだ、遠くには行ってない、かといって、さっきの話が事実とも限らない!だったら確かな言動を聞いてから・・・」
渡り廊下
?「おい!山田まだ芹姫を狙ってるのか?」
山田「おう、鈴木当たり前だよ!あんな原石2度と出てくるか!あんなの1000年に一度の美人だぞ!」
八期「まあ、それは人の好みだからなあ」
鈴木「でも、姫を独り占めすると流石に他の奴らから反感買うぞ!」
山田「大丈夫さ!そんなんで反感買う奴なんて、父さんに何とかしてもらえば・・・」
八期「まあ、ここは被害にあったらだから違う!ただ、権力者の息子と言うのは事実の可能性大だ」
山田「それにああいうタイプは押しに弱い!何度だってアタックすればいつか折れるよ!どんな手を使ってでも・・・」
八期「アイツ・・・!」
山田「まあ、あの子は俺の事を断れない!なぜならこれがあるからな!」
鈴木「何だ?付き合ってる証拠とかか?」
山田「フフフ、弱味だよ!アイツの秘密を取ったのさ!これを盾にすれば、あの子は俺の言うことを聞かざる負えない」
八期「それはどういうことだ!」
山田「あん?」
八期「その写真返せ!」
山田「はあ?お前の物ではないだろ!」
八期「お前みたいな奴が恋なんか来る資格なんて無い!」
山田「おう、やるのか?」
八期「返せ!」
ドン!
山田「威勢が良いのは口だけか?ああん?」
八期「草がお前に惚れることなんて一生無い!諦めろ!」
山田「なんだと!俺様を誰だと思ってる!」
茨「今です!全員掛かれ!」
山田「何だ?」
乃愛「八期さん、ここは私達におまかせ下さい!」
八期「良いの?」
日向「これ以上あなたがやると先生も悲しむと思います!」
会菜「後は私達におまかせを!」
葉月「先生早く!」
茨「芹姫、写真は取り返しました!」
香「皆、ありがとう!さて、山田!話を聞こうか?」
山田「俺様を誰だと思ってる!俺の親父は外交・・・」
パチン!
香「この学校に権力なんて関係無いのよ!あんたみたいな我が儘なんて一生牢獄にでも入ってれば良いんだわ!」
結果山田はいじめレベル7の判決となった。
芹「八期!」
香「八期、今日はよくやった!」
八期「ええ?」
香「あの権力者から芹ちゃんを解放させようとしたんでしょ?」
八期「あんな一方的な片想いが気に食わなかっただけ、まあ、弱味で人の自由を奪おうとした事が許せなかった!」
香「伊藤さん達もありがとうね!」
乃愛「いえ、山田は私達でもての負えない最低な奴だったので、むしろ彼が行動を起こしてくれたので捕まえやすかったです!!」
日向「それに、彼自身が被害者でないなら、事情を話せばなにもしないだろうって葉月から合ったので・・・」
香「確かに、落ち着いてたもんな!」
八期「同じよ気持ちの人なら任せようって思って・・・」
香「成る程!」
芹「何で、頼んでもないのに、あんたに関係無いじゃない!」
八期「関係無くても、それでお前が困ってるのであれば、その呪縛から解放させたいと思った!権力で守られてる奴なんか許したくなかった!それが理由さ!」
芹「八期!」←抱きつく
八期「えっ?」
芹「私を助けてくれてありがとう!本当にありがとう!ああーん!」
八期「別にいいよ」
茨「これで、彼に任せても良いのでは?」
茨の会「そうですね!」
葉月「八期のサポートも忘れずにな!」
茨の会「はい!」
その後、芹は八期に惚れ直したという。
ちなみに脅しの写真はエロ本を拾おうとする芹(28話参照)だったが、交錯中に葉月が奪って破いた。
- Re: ナンバーズ8 ( No.236 )
- 日時: 2022/07/18 22:29
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
234話・八の友人
?「えっ?どういうこと?」
八姫「だから、部長は継続だけどリーダーは辞めたの!」
?「何で?」
八姫「もう、リーダーはクビに成ったって言ったじゃん麻琴!」
麻琴「何で?八姫はこんなに可愛いんだよ!歌も上手いし、リーダーシップあるし!班長ってた時なんか、男子を目で黙らせるほど度胸あるじゃん!」
八姫「それリーダーとしての褒め方?」
麻琴「うん!褒めてる!」
八姫「そんなリーダー居たら嫌でしょ?」
麻琴「そうかな?」
八姫「それに可愛い子だったら芹だってファンクラブ出来るくらい人気者だし、うちには小さい後輩だって居るし・・・」
麻琴「それは別ジャンルだよ!」
八姫「別ジャンル?」
麻琴「草ちゃんは恋人とかそういう人にしたいって意味で人気であって、八姫とこの小さな後輩は若すぎるのよ!そんなまだ小学生だったら初々しくて中学生や高校生と並んだら可愛く見えるに決まってるじゃん!」
八姫「あっ、そう私は芹のようにモテないと・・・」
麻琴「そういう意味では・・・、それより八姫の後釜のリーダーってどんなの?」
八姫「男子よ!男子!」
麻琴「何で、リーダーなんか選出?」
八姫「一言で言うと・・・、役に立たないから!」
麻琴「や、役に立たない?」
八姫「後、リーダー絶対命令なのよね」
麻琴「絶対命令!絶対命令ってあの絶対王政の?」
八姫「うん!」
麻琴「今すぐ辞めるべきよ!」
八姫「ええ?嫌よ!夢を叶えるのに・・・」
麻琴「絶対命令なんて合ったら、夢を叶える前に夢が終わるよ!今すぐ辞めよう!私も行くから!」
八姫「無理だって!よっぽどの理由がない限り辞められないよ!」
麻琴「よっぽどの理由って?」
八姫「体の何かが欠落または動かせなくて体を動かせられない、転校する又は留学することが決まったとかじゃないと・・・」
麻琴「何それ?」
八姫「それなりに意見は聞いてくれるよ!」
麻琴「そんなの信じられない!八姫、絶対命令ってことは最悪体を弄ばれる可能性があるんだよ!そうでなくても着替えを覗かれたって文句言えないかもしれないんだよ!」
八姫「そういうの大丈夫だから」
麻琴「何が大丈夫よ!恥ずかしい思いをした挙げ句、弱味を握られてされるがままなんだよ!それで良いの?」
八姫「本当に大丈夫だから!」
麻琴「何にも分かってない!私も付いていく!」
部室
芹「ええっと・・・」
麻琴「何ですかこの部活はほとんど女子じゃないですか!しかも草ちゃんまで居るし!」
芹「たしか、同じクラスの橋本麻琴さんよね?何しに?」
麻琴「草ちゃん!こんなところは危険だよ!一刻も早く辞めて別の部活行こう!」
芹「待って!どんな理由で?」
麻琴「絶対命令なんて、きっと恥ずかしい思いをさせて、奴隷のように扱う最低で卑劣な行為をするために提案されたんだよ!そんな危ない場所なんか早く出よう!」
葉月「待て!お前はなんか勘違いしてる!」
零「あなたは先入観に捕らわれすぎてるわ!」
麻琴「だって、絶対命令ってことはリーダーに言いように利用されて、自分勝手な解釈で周りを納得させて、反抗したら捨てられる最低な場所じゃないですか!こんなところに大事な友達を置いておけません!」
香「待って!橋本さん、そんな部活合ったら真っ先に理事長の方が動いてる!」
麻琴「先生もなんか言ったらどうなんですか?こんなこと認められないとかなんとか!」
香「そんなに心配なら見学したら?確かに絶対命令と聞くと嫌なイメージはあるけど、聞くよりも見た方が早いわ!」
麻琴「分かりました!もし酷いようなら他の先生にも言いますからね!」
香「勿論構わない!」
明日香「あの、先生!」
香「どうしたの、新島さん?」
明日香「絶対命令とは?」
香「リーダー絶対命令だけど、マネージャーは関係無いから!あくまでライブの意見交換の時だけだから!」
明日香「でも、それだと・・・」
零「大丈夫だよ!明日香ちゃんが思ってる感じには成らないから!は~い、皆次のライブの会議始めるよ!」
全員集まり
八姫「部長の八姫よ!今回のテーマはズバリ恋愛よ!何か意見は?」
希「幼馴染みの恋が良い!」
子「王道はすれ違う恋だと思う!」
青奈「ちょっと大人な恋!」
町子「運命的とか、奇跡的な恋とか?」
ヘンゼル「禁断恋愛!」
歩「じゃあ同性愛入れてみる?」
全員「ええっ!」
八姫「ちょっと先輩ばっかりだから後輩以下!」
芹「私だったら、好きな人に片想いするけど、消極的で言えない子とか?」
全員「ああ!」
零「わ、私は好きな人と家族に成りたいなぁって感じ・・・」
ヘンゼル「妄想か!」
渚「はい!女の子だけど、あれが合ってそれを打ち明けられない!」
八姫「ああ!何かしら言えない秘密があるね!」
子「やっぱりそれが良いんじゃないかな?私達ってLGBTの子と一緒にやってるグループだし・・・」
八期「僕は出来れば定番で行きたい!」
歩・渚「ええっ!」
八期「だが、聞いた話によると、渚みたいな人を救う意味でも渚の意見を採用したい自分もいる!」
全員「おお!」
八期「もし、出来るなら2曲とか出来る?」
八姫「無理でしょ!ライブで披露するのは1曲よ!」
八期「だよね・・・、定番もやりたい!」
八姫「ちなみに誰のやりたいの?」
八期「零ちゃん発案の好きな人と家族に成れたら・・・」
零「ええっ!やめて!恥ずかしい!」
芹「自分で言ったんでしょ!」
香「一曲運動会でやれば?」
希「そうか!午後の部の最初に私達でライブしよう!」
八期「だったらもっと運動会らしい曲が良い!」
愛海「だったらその1ヶ月後の文化祭ね!それなら別にどんな曲でも良いし!」
全員「賛成!」
麻琴「あれ?」
2日目
八姫「今日は振り付け考えようか!」
八期「言っとくけど、勝ちに行く考え無しで!楽しむ事重視だよ!難しい物よりも楽しい方!簡単な振り付けよりも楽しい方!」
全員「は~い!」
八期「後、せめて移動させたいから、その場で踊れるだけの振り付け無し!何人かで協力する振り付けを!」
全員「は~い!」
3日目
町子「うーん、恋愛となると・・・」
八期「高めの音程が良いと思う」
町子「そう?」
八期「低めは失恋じゃないかな?」
八姫「高めの曲が好きなだけでしょ!」
八期「バレた!」
希「でも、高めの曲の方が楽しみやすいよ!」
町子「一旦高め設定にして、せっちゃんと合わせるね!」
八期「分かった!」
芹「あの・・・」
希「どうしたの?」
芹「家族に成りたいと考える人の気持ちが分からなくて・・・」
八期「僕に言われても・・・」
町子「私に至っては家族なんて・・・」
希「まっちゃん重い!」
香「どうしたの?」
芹「作詞が行き詰まって・・・、好きな人と家族に成りたい人ってどんな気持ちですか?」
香「零に聞いたら!」
5人「えっ?」
香「取り敢えず聞いてみなさいよ!それに八期、センターは?」
八期「零ちゃんです!零ちゃんの案なんで・・・」
一方
沙也佳「歩ちゃんって男の子だったんだ!」
歩「うん!」
沙也佳「それで渚ちゃんは女の子なのに、付いてるんだね?」
渚「うん!」
優愛「恋愛とはいえ、隠し事の恋だから・・・」
愛海「Aメロは高めだけどサビに行くほど低くかしんみりするとか?」
グレーテル「それだったら、サビ手前でしんみりさせて、一気に上げる方が盛り上がらないか?」
沙也佳「待って!だとするとそうなるとBメロが重い文章で、サビが吹っ切れた感じじゃないと成り立たない!」
4日目
希「1・2・3・4、5・6・7・8!八君!手を誤魔化さない!」
八期「はい!」
希「平江ちゃん遅れてる!」
平江「はい!」
希「青奈は早くなってる!」
青奈「はい!」
希「そこまで!」
沙也佳「皆さん、お疲れさまです!」
明日香「水分補給です!」
八期「ありがとう!」
麻琴「先生、なぜ彼は威張らないんですか?手を出さないのですか?他の人たちを女として見てないのですか?」
香「女の子として見てるからよ!」
麻琴「えっ?」
香「女の子として見てるから、嫌われたくないとか、やったら反感買う、気持ち悪がられる、やることははんさとか失礼って分かってるから八期はなにもしないの!」
麻琴「それでいいんですか?」
香「何もないのが平和ってことよ!」
麻琴「女として悔しくないんですか?」
香「あなたは友達どうあって欲しいの?」
麻琴「元気に笑顔で何事もなくアイドルと言う道を進んで欲しい!」
香「なら、それで良いじゃない!」
麻琴「でも・・・」
香「八期はね、周りから嫌われているの!」
麻琴「えっ?」
香「彼にとってここは、自分を分かってくれる唯一の場所!だからこそこの人達だけには嫌われたくない!だから、手を出したりしないし、奴隷のように扱う事もない!むしろ八期は私にこう言ってきたわ!」
回想
八期「先生!」
香「なに?」
八期「僕が間違っていることは指摘とか、なぜダメなのかを教えて下さい!お願いします」
香「教えていいの?」
八期「教えてくれないと分からないものが多いので!」
香「分かったわ!」
回想終わり
香「何かあったら、私が指摘できる!だから、この部はリーダー絶対命令でも大丈夫なの!」
麻琴「・・・」
次の日
麻琴「頼もう!」
八期「道場破りか!」
麻琴「私もこの部活に入る!」
全員「ええっ!!」
麻琴「ただし、マネージャーとして!」
新たなマネージャーが増えた。
- Re: ナンバーズ8 ( No.237 )
- 日時: 2022/07/19 22:07
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
235話・続続々8の苦手な人
またある日の休み時間
八期「えっ?!」
女子生徒←倒れてる
八期「もしもし!大丈夫?」
軽く揺するが反応無し
八期「えっ?大丈夫だよね?ええっ!!どうしよう?」
辺りを見回しても誰一人通る気配もない
八期「こんなところに放って置くのも・・・、もし手遅れとかなったら・・・、誰も居ないから仕方ない!」
八期は女子生徒を保健室に連れていくことにしたが・・・
八期「どこ持てばいいんだ?」
取り敢えずお姫様抱っこを試みるも上がらず失敗
八期「この体制だと難しい」
おんぶを試みるも失敗
八期「やっぱり抱っこの方が持ちやすいか!」
体制を整えるため肩を持って姿勢を正す
八期「よいショット!(正直重い!保健室まで落とさずに行けるかな?いや、行くしかない!)」←抱っこで運ぶ
女子生徒「えっ?」←気が付く
八期「よりによって何で遠いんだ!」
女子生徒「キャアアア!」
八期「あっ、起きたか!寝とけ!今、保健室に運ぶから、何なら職員室でもいいぞ!」
女子生徒「やめて!降ろして!」
八期「自分で歩けるならな!」
女子生徒「歩けます!歩けます!」
八期「じゃあ、10歩歩いてみて!」
女子生徒「こんなの・・・」←立つことすらままならない
八期「はい、ダメ!」
女子生徒「もう1回!」
八期「じゃあ、4歩、手持ってあげる!」
女子生徒「分かった」
しかし2歩歩くのが限界
八期「はい、もうダメ!最悪職員室まで我慢な!」
女子生徒「やめて!離して!降ろして!ってば」
八期「文句は自分で歩けてから言え!一歩も歩けないのが無理するな!」
?「あっ、小!」
小「歩、助けてよ!私男の人に連れ去られる!」
歩「そこの人待って!」
八期「待つか!」
歩「待ってよ!その子嫌がってるじゃん!」
八期「そんなの知るか!」
歩「どこに連れていく気ですか?」
八期「保健室だ!」
歩・小「ほっ、保健室!?」
歩「ここは通させません!」←校舎の入口を塞ぐ
八期「どけ!」
歩「なら、この子は私が運びます!」
八期「ダメだ!」
歩「何でですか?」
八期「お前じゃ、後が怖い!」
歩「まさか、私が非力だから小を落とすと言ってるのですか?」
八期「そんなこと誰も言ってない!」
歩「言ってるようなものじゃないですか!あっ、朝子!助けてよ!」
朝子←首を振る
歩「江子ちゃん!従姉妹でしょ!助けて!」
江子←その場を去る
小「嘘?何で?」
歩「あっ、春奈!ちょうど良かった!小を助けてあげて!」
春奈「嫌よ!あいつに関わるといじめ扱い受けるんだから!」
歩「あいつって?」
春奈「そこの小を抱っこしてる奴!それで刹那別教室になったし!」
歩「ええっ!!あれ?小は?」
春奈「あんたがよそ見してる間に・・・」
歩「ああっ!小を返して!」
八期「うざい奴だな!」
小「だから、私を降ろしてよ!」
八期「うるさい!お前は黙って寝とけ!」←走り出す
小「ああ!誰か!見捨てないで助けてよ!」
八期「今、助けてやるってのに・・・」
小「あんたは黙れ!早く降ろせ!」
友子「そこまでよ!」
八期「何なんですか?退いてください!急いでるんです!」
友子「うちの生徒が嫌がってるのに、何をやってるの?さあ、早く私に返しなさい!」
八期「嫌です!」
友子「何でよ!」
八期「何が返せだ!何も分かってない無能教師!」
友子「何ですって!」
歩「やっと追い付いた!友子先生!その子を捕らえて!」
友子「そうはしたいけど、ちょっと無理!下手したら私が大変なことに・・・」
歩「ええっ!!じゃあ、小がどうなってもいいんですか?」
小(あっ、ヤバ!)
歩「小!大丈夫?」
友子「ほら、私にその子を!」
八期「あんただけには託さん!そこを退け!」
友子「何ですって!」
歩「じゃあ、私が・・・」
八期「お前もだ!」
歩「ええっ!!?何でよ!」
香「なら、私なら良いかしら?」
八期「星田先生!」
香「八期、何があったの?」
八期「その前に救急車呼んだ方が良いと思います!」
香「成る程、でもそれは恐らく大丈夫だと思うから、先生にその子を託してくれる?」
八期「はい、お願いします!」
香「彼女を助けようとしたのね!ありがとう!」
友子・歩「えっ?」
香「新田先生!」
新田「はい?ああ!軽い貧血ね!1回保健室のベッドで横になれば良いわ!星田先生彼女を運んでくれる?」
香「はい」
保健室
香「あなた方は揃ってバカなんですか?」
友子「バカって!」
香「バカじゃないですか!人の善意を悪い方向に考えて・・・」
新田「先生、一応病人が寝てるのでお静かに!」
歩「だって、いきなり男子にあんな感じに抱っこされたらビックリしますよ!」
新田「でも、あのまま放って置いたら、誰にも気付かれなかったら、彼女亡くなってましたよ!彼が見つけてここまで連れてこようとしたから良かったものの!」
歩「私は、小を運ぼうと・・・」
八期「お前の言い方、僕があいつに変なことしようとしてましたとかなんとか言って僕を変態扱いするつもりだったんだろ?だから、託したくても託せなかったんだ!」
歩「でも、小だって嫌がって・・・」
八期「アイツは一歩も歩けなかったんだ!2回試したよ!一人で歩けそうにないから運んだ!何が悪いんだ!言ってみろ!何だ?体調不良者は見捨てるのが正解なのか?」
新田「松本くん落ち着いて!」
八期「アイツは倒れてるところ見つけて、運んでやろうと思ったのに、お礼を言わず、ずっと文句言ってきたんだぞ!腹立ったけど、先生に言えば分かってもらえると思って、我慢してたけど限界だよ!アイツは最低女だよ!」
香「八期!」←八期を抱き締める
八期「えっ?」
香「先生は分かってる!分かってるから!あんたは体調不良者を運んだ、だけど途中邪魔をされたそういうことよね?」
八期「はい!」
香「友子先生?どういうことですか?」
友子「私は生徒を助けようと・・・」
香「それは自分の生徒ですよね?あなたは私の生徒を悪い扱いをした!それを私は絶対許しません!この子はただ、彼女を助ける一心だったんです!それを邪魔するなど言語道断!教師はおろか人間失格です!」
友子「はあ?人間失格ですって!」
香「どう考えても人間失格でしょ!これ何回目ですか?!」
友子「それはこっちの台詞よ!あんたの生徒のせいで、うちは3人も別教室なのよ!」
香「それが八期のせいだと?あの子達の自業自得でしょ!」
友子「何ですって!あの子達が悪いと?」
香「悪いですよ!差別!自己中!先入観!人としてやってはいけないことをやらかしすぎです!それを注意出来ないあなたにも責任があります!」
友子「何ですって!だったらそっちだって女の子に手を出さないようにくらいの指導したらどうなんですか?」
香「そんなもの時と場合で違うでしょ!それに八期は何も理由がない限り手は絶対出しません!」
新田「あの、2人共、病人が寝ていて・・・」
友子・香「今、それどころじゃありません!」
新田「ええっ?」
理「もう、何を喧嘩してるのよ!保健室で、しかも先生同士で!」
事情を聞き・・・
理「友子先生?」
友子「はい」
理「スクールポリスって知ってますか?」
友子「学校を守る警察ですよね?」
理「まあ、簡単に言うとね!でもね?」
友子「はい」
理「生徒を疑って良いのは警察だけ!教師はどんな状況であろうと、確固たる証拠が出るまで生徒を信じないといけないのです!」
友子「待って下さい!じゃあ、今回の場合は?」
香「半信半疑よ!自分の生徒を信じ、自分の担当でない生徒も信じる!」
友子「そんなの無理ですよ!」
理「言い方を変えればいいのよ!こう言う場合は『その子に何かあった?後は先生が何とかするから託して』とか?」
香「まあ、八期はあなたを疑ってたと思いますから、拒否するなら『君が運んできたってことを保健の先生または本人に話すから』と言えば、託してたでしょうね!自分を良いように言って欲しかったでしょうし!」
理「友子先生、先生も一緒に心の教室受けてください!」
友子「私も!」
理「あなたのクラスはおろかあなた自身も相手の心を学ぶべきです!でないと、今日のことが毎日のように起きます!下手したらあなたクビですよ!それで良いのですか?」
友子「わ、分かりました・・・」
こうして、Dクラス担任の友子先生と岩村小、佐々木歩はレベル3の心の教室を受けることになった。
- Re: ナンバーズ8 ( No.238 )
- 日時: 2022/07/23 11:02
- 名前: いくちゃん (ID: L6Qpujhg)
236話・運動会準備の事件
今日は運動会前日の為、生徒会も準備のお手伝いをすることになった。
黒川「大体の準備は体育委員がやっているから、お前らは足りない場所を手伝ってくれ!」
生徒会「は~い!」
眞子「歌ちゃんごめんね、いきなり学年代表の代わりを頼んで・・・」
歌「仕方ないよ、会長のせいでしょ!」
眞子「あんまり大きな声で言っちゃダメだよ!会長は流ちゃんのせいだって言うから!」
黒川「ん?松本、なにやってんだ?」
八期「何すればいいのか分かりません!」
黒川「だったら、あっちの体育倉庫で運動会で使うマットとかを運ぶの手伝ってくれ!」
八期「分かりました!」
体育倉庫
体育教師「よし、頼んだぞ!」
八期「手伝いに来ました!」
体育教師「おう、ちょっと待ってろ!ああ、全部持ってたから何にもやること無いわ!」
八期「そんな!」
体育教師「そうだ!職員室に行って、長い机とか運び出すと思うから、そこを手伝ってくれるか?」
八期「分かりました!」
職員室
理「は~い、お願いするわね!」
八期「理事長!何か運ぶものは?」
理「ああ、もう皆持ってってもらっちゃったから、先に行った人達を手伝ってもらえる?」
八期「はい」
前のメンバーに追い付き
八期「僕も持つの手伝う!」
剛「いいって!」
悠人「俺らで十分!むしろ、女子達の方手伝ってこいよ!」
八期「僕も持つの手伝う!」
眞子「いらないわよ!」
恵「私達で十分!」
歌「手伝おうか?」
眞子「歌ちゃん!」
恵「お願い!」
八期「だったら、僕も!」
眞子「あんただけはダメ!」
ドン!ガシャン!
3人「キャアアア」
恵「何すんのよ!」
八期「それはこっちの台詞だ!何が違うんだ!お前らなんて手伝ってやるもんか!」
歌「これどうするの?」
恵「折れちゃったじゃない!」
しばらく歩いていると・・・
八期「なんだこれ?」
テープやらマイクなどの機器類の場所に来た
八期「よし、これをやろう!」
しばらくして・・・
八期「多分、ここが本部だから、延長コードは多分ここだ!そういえばスピーカーの位置は大体ここだったよね?線は分からないからほっとこう!無闇に触って壊したら怒られるしね!それでテープはこの位置でそれから・・・」
恵「あんた何やってるのよ!?」
眞子「そこはまだ、やらなくていいって先生が言ってたのに!」
八期「はあ?そんなの聞いてない!」
恵「今すぐ、やめなさい!」←スピーカーを倒そうとする
八期「やめろ!」
眞子・ラジオを持っていこうとする
八期「やめろ!って!邪魔するな!」
恵「邪魔してるのはあんたよ!」
八期「なんだと!」
剛「おい、何でマイクとかが?」←片付けようとする
悠人「お前勝手に何やってんだよ!」←同じく
八期「やめろ!持ってくな!」
剛「だから、これはまだ・・・」
八期「うるさい!」
悠人「言うこと聞かない奴だな!」
恵「本当、あんた邪魔しかしてないじゃない!」
八期「なんだと!もっペン言ってみろ!」
恵「キャアアア!」
剛「やめろ!落ち着け!」
八期「誰が邪魔しかしてないだ!」
悠人「事実だろ!何にもやらずに、余計な事ばっかして・・・」
八期「誰のせいだと思ってんだ!ああーん!」
ドン!ガシャン!
剛「ああ、ラジオとスピーカーが!」
ドン!ガシャン!←椅子と机も倒れる
八期「もういいよ!どうせ僕が居たって邪魔なんだろ!もう、帰る!知るか!」
剛「これ、どうすんの?」
使い物になら無いラジオ、スピーカー、その他電子機器に椅子と机
夕方
ピンポーン
楓花「はい、あら香先生!」
香「すみません、八期は居ますか?」
楓花「出たがらないと思いますよ!私がさっき叱ったので・・・」
香「取り敢えず理由とかは?」
楓花「あの子の言い分では、仕事すらもらってなかったから、サボりと思われたくないから、出きるだろうでやったら、邪魔者扱いを受けたと・・・」
香「簡単に言うと、出来る仕事がなくて途方にくれ、何が何でもサボりと思われたくないから、本部のセットを自分なりにやってみたところを、まだすることではないところを指摘され、でもやらないとただのサボりと思われるのが嫌だから意地でもその仕事を守りたかったってことですね?」
楓花「はい、そうでしょうね?『やらなかったらただのサボりだ!』って事を強く主張してたので・・・」
香「ここに来たのは別件もありまして・・・」
楓花「えっ?」
香「あの騒ぎで、スピーカーとラジオやら電子機器が壊れたので、誰か貸してもらえないか聞いて回ってるんです!八期に関してはその次いでです!八期には『今度から担当をしっかり決めてからやる』と、伝えておいてください!」
楓花「分かりました」
香「後、怪我とかは?」
楓花「特にありませんよ!」
香「良かった、4日目の午後の部のライブに支障がないのなら出来ますね」
楓花「まあ、よっぽどのことが無い限り本人は絶対出ますよ!」
その後八期は次の日にはけろっとした顔で競技に参加したが、代わりのスピーカーなどは見つからず、ラジオとマイクでやり取りして行う前代未聞の運動会になるとは言うまでもない!
- Re: ナンバーズ8 ( No.239 )
- 日時: 2024/10/03 23:33
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
237話・遠足後の事件
今日は遠足の日
葉月「遅いぞ!お前ら!」
零「ごめん、近くに駐輪場が見つからなくて・・・」
芹「まだ、停めてないの?」
八姫「周り探してもどこも満車よ!」
八期「どこか適当な駐輪場に停めればただなのに・・・」
零「それはダメでしょ!迷惑駐輪よ!」
八期「お父さんがよくやってる!」
理珠「そんなこともあろうかと、先生から駐輪台預かってます!」
八期「ありがとう理珠!」
芹「言っとくけど、迷惑駐輪・放置自転車は迷惑行為で自転車取り上げられるんだからね!」
八期「は~い!」
葉月「下手したら、お前たった一人歩いて帰ることになるんだぞ!」
八期「それは嫌だ!」
乃愛「皆さん、ここはまだ空いてますよ!」
八期「良かった!」
ラックに自転車を掛ける一同
零「ちょっと八君!ちゃんと乗せないと!」
八期「こうすればただになるかなって!」
芹「ケチな男!」
葉月「卑しい!」
零「盗まれても知らないよ!」
八期「鍵さへ持っていけば・・・」
八姫「ほら、ここにちゃんとラックに乗せないと放置自転車として持っていかれるって書いてるよ!」
零「1人歩いて帰る?」
八期「はい、分かりました!」←ちゃんと乗せた
芹「皆、鍵忘れてない?」
全員「大丈夫!」
日向「それにしても良かったですね!丁度埋まりましたよ!」
零「危ない、危ない!」
八期「駅はあっちだよね?」
葉月「あっ!」
芹「どうしたの?」
葉月「ちょっと忘れ物!すぐ終わるから皆は先に行ってて!」
遠足を楽しみ戻ってみると・・・
零「イヤー、楽しかったね!」
八期「バーベキュー満足!」
八姫「皆と一緒だったからなお楽しかった!」
葉月「じゃあ、ここで解散だな!」
芹「さよなら!」
八期「さよなら!」
零「バイバイ!」
八姫「また、明日!」
八期「あれ?」
零「どうしたの?」
八期「僕の自転車がない!」
零「えっ?ちゃんとラック掛けてた?」
八期「掛けたよ!僕の自転車零ちゃんの隣だよ!」
零「そうだよね」
八姫「それに、私の隣でも合ったし、あんたの自転車青かったし・・・」
八期「これ、僕の自転車じゃない!どこ行ったの?」
零「鍵も回して解除するパターンだから違うことは一目瞭然!」
男子A「あちゃー!やっぱ持ってかれたか!」
男子B「だから言ったんだよ!遠くても高くても、有料駐輪場に停めようって!」
男子A「畜生、こんなところまで取りに行くのか?」
男子B「そんなこと言っても金も判子も持ってないから今日は無理だけどな!」
男子A「仕方ない歩いて帰るか!」
八姫「もしかしたら、あんたの自転車持ってかれたんじゃない?」
八期「ええっ?」
八姫「ニュースで聞いたことあるの!駐輪場が一杯で、人の停めてる場所を横取りするって!」
零「1回見てみたら?場所分かる?」
八期「地図があるから場所さへ分かれば大丈夫!2人は先に帰ってて!」
八姫「分かった!」
零「気を付けてね」
放置自転車回収センター
八期「地図によるとここか!」
中に入って自分の自転車を探す八期
八期「あっ!これだ!良かった合ったよ!さあ、これで帰れる!」
自転車で出ようとしたその時
管理人「ハイハイ、そこの君!」
八期「なんだすか?」
管理人「困るよ!勝手に自転車を持っていかれちゃ・・・」
八期「はい?」
管理人「ここは放置自転車回収センター!ここにある自転車は歩道や生活道路など許可されていない場所に置かれた自転車を預かる場所!いわば君の自転車は没収されたの!」
八期「没収?何で?」
管理人「だから、自転車を駐輪スペース以外に放置したから罰として取り上げたの!だから、まずは罰則金を払ってもらわないと!」
八期「何で?」
管理人「何でって、君が道端に自転車を放置したからだよ!」
八期「してない!ちゃんと停めてた!」
管理人「嘘を付くんじゃない!元にここに回収されてる以上罰則金を払って証明の判子を押してもらわないと自転車は返せないんだ!」
八期「何、言ってんだ泥棒!」
管理人「ど、泥棒?だ、誰が泥棒だ!」
八期「泥棒じゃねーか!人がちゃんと停めてた場所からこの自転車持ってたんだろ!泥棒と一緒だろ!それで金払え!アホか!泥棒!」
管理人「なんだと!この自転車は返さん!」
八期「離せ!返せ!泥棒!」
ドン!
管理人「嗚呼!」
八期「知るかこの泥棒が!お前の自業自得だ!」
次の日
愛美「理事長、大変です!」
理「どうしたの?」
愛美「警察が!」
理「け、警察?!」
理事長室
犬飼「突然、すみません、お宅の生徒さんが放置自転車回収センターの管理人さんに怪我を負わせた傷害の疑いがあるんです!」
理「そんな!うちにそんなことをする愚かな生徒は居ません!きっと何かの間違いです!」
犬飼「お気持ちお察し致します!ですが、何があろうと真実を突き止め、今後の社会を良くするのが我々警察の仕事です!どんな理由であろうが、まずはその加害者に聞いてみないと解決出来ないのです!」
理「分かりました、それでどの生徒ですか?」
犬飼「防犯カメラの映像からこの生徒さんです!」
理「彼が?そんなはずありません!きっと何か理由が!」
犬飼「本人に聞いてみるまで分かりません、呼んでもらえませんか?」
理「良いですが、いくつか条件があります!これを呑んでくれないと彼は警察を恨むと思って下さい!」
犬飼「条件とは?」
理「彼をすぐに捕まえないこと、
この事は他言厳禁と言うこと、
彼の話を最後まで聞いてからあなた方の意見を言うこと、
必要によっては彼を懲役刑にしないこと!」
犬飼「最後は裁判所が決めることですが、相手との示談が成立すれば厳重注意で済む可能性もあります!」
理「後、彼は発達障害ですので、長い質問ではなく短い質問を、後、自分の価値観的なものが強いので、そこを頭ごなしにならないで欲しいです!」
犬飼「分かりました」
八期が呼ばれる
八期「失礼します」
理「八期君、昨日何が合ったのか聞かせて?」
八期「・・・」
犬飼「この人の事を知ってるかい?」
八期「僕の自転車を盗んだ人です!」
犬飼「えっ?盗んだって証拠は?」
八期「僕の自転車はここから1キロ先の大型ショッピングセンターの有料駐輪場に停めてたんです!友達と一緒に確認してたのではっきり覚えてます!あの人が僕の自転車をあそこまで運んで、お金を払えと命令したんです!だから、僕は自転車を取り替えしに行っただけです!」
犬飼「それで揉み合いになったのかな?」
八期「はい」
犬飼「でもね、いくら盗んだ人かもしれない人が怪我したからといって、その場を去っちゃダメだよ!」
理「そうね、それはやってはいけない事ね!恐らく、ざまあ見ろ!って気持ちと、自分が犯人扱いされる気持ちが混ざって逃げたのかもしれないけど・・・」
八期「だって、悪いことしてないのに払えって理不尽だもん!ちゃんと停めてたのに・・・」
犬飼「でも、停めてたと言う証拠が無いと、管理人信じられないよ!」
八期「じゃあ、そこに停めてなかったって証拠は?」
犬飼「えっ?」
八期「管理人が勝手に持っていった可能性もありますよね?」
理「待ちなさい!まず、管理人の立場から考えなさい!あなたが管理人だとして、あなたみたいに『駐輪場スペースを横取りされた』って証拠もないのに主張してきたら?率直な気持ちだけを言いなさい!」
八期「本当に停めたのか疑います」
理「そうなると放置自転車の活動の意味が無くなるでしょ!」
八期「だとしても、なんでキチンと停めてる人間が罰金払わないといけないのさ!理不尽過ぎる!何?警察は善良な市民から罰金取って、悪人を無視するの?」
犬飼「君は知らないようだけど、放置自転車は警察じゃなく行政がやってるんだよ!」
八期「だとしてもおかしいじゃん!たった、2、300円の駐輪台が約10倍払うなんておかしな話じゃん!しかも、人に盗まれたのに?」
理「放置自転車活動の仕事を知らないようだけど、管理人と持っていってる人物は別の人間よ!」
八期「何?行政がグルになって自転車盗んでるの?そんな活動止めてしまえ!」
理「分からないかな?盗んだんじゃなく、放置されて邪魔に成ってる自転車を退かして、預かってるだけで・・・」
八期「駐輪場に正しく停めてたのに?そんなの泥棒と同じじゃん!駐輪場から盗んだんだろ?!それを取り返して何が悪い!」
廊下
楓花「星田先生!」
香「松本先生!」
楓花「息子がすみません!」
香「いいえ、同じ立場なら私も多分こうなりますよ!正しく停めて罰金なんてバカげてるわ!」
楓花「そうなんですよ!ましてや法律絡むとなおタチ悪いと言うか、理解しがたいと言うか、これは納得しませんね」
理事長室
八期「僕は全く悪くない!」
犬飼「でも、相手は突き飛ばされて怪我を・・・」
八期「盗まれた自転車を取り替えそうとしたところを邪魔したんだから正当防衛だ!あんたら警察は善良な市民より窃盗をした犯人を見逃すっていうのか?」
犬飼の上司「犬飼!いつまで時間掛かってるんだ?」
犬飼「すみません、子供なので納得してくれないんです!」
上司「タク・・・、仕方ないなあ!」
八期の前に立つ
上司「お前は、放置自転車を勝手に持ち出した挙げ句、管理人に傷害を負わせた!これは立派な犯罪だ!お前には罪を償う理由がある!さあ!来るんだ!」
八期「嫌だ!」
上司「何を言う?」
八期「僕は何も悪くない!泥棒から自転車を取り返しただけだ!」
上司「嘘を付くな!現にお前の自転車が放置自転車回収センターにあると言うことは、駐輪場ではない場所に放置されてた!」
八期「僕はちゃんと駐輪場に停めてた!」
上司「そう思い込んでいるだけなんじゃないか?」
八期「友達と確認取ってる!管理人が盗んだんだ!」
上司「そんな管理人は居ない!」
八期「この無能警察!」
上司「何だと?」
八期「無能じゃないか!善良な市民を捕まえて、泥棒した人間を庇うなんて・・・、
お前なんか、警察なんか辞めてしまえ!」
上司「何だと!」
犬飼「先輩!ダメですって!」
上司「うるさい!お前は黙ってろ!」
ドン!
犬飼「ああ!」
上司「誰が、泥棒を庇ってるだと・・・」
ドン!←頭突き
上司「手を出したな!公務執行妨害で逮捕だ!」
零「させないよ!」
ドン!←横っ飛び
上司「うわっ!」
零「逮捕はあんただ!殺人未遂の現行犯だ!そうよね?犬飼さん?」
上司「おい!犬飼!こんな子供の言うことなんか真に受けるなよ!」
犬飼「いや、先輩!あなたは彼の首を絞めようとしてました!私はこの目でハッキリ見てます!」
上司「何だと?おい!犬飼!この裏切り者!」
八期「さっきは良くもやってくれたな!この無能警官!お前なんて生きてる価値なんて無い!お前みたいな奴は警察失格だ!警察なんて何の意味もない!無くなってしまえ!」
零「八君、ダメ!」
ピー!
香「八期、今手を出すと本当に牢屋に行く事になるわ!落ち着いて!」
八期「は、はい・・・」
香「犬飼巡査、取り敢えずいくつかお願い聞いてもらって良いですか?」
犬飼「はい、分かりました」
香「まず、八期が停めてた駐輪場の防犯カメラの映像を確認して下さい!」
犬飼「はい」
香「本当に八期が停めていれば、八期は無罪!停めていなければ有罪で構いません!八期、ちゃんと停めてたのよね?」
八期「はい、零ちゃんや八姫、芹だって見てますし、隣同士で停めました!」
香「と言うことで確認お願いします!」
犬飼「兎に角、あっちの管轄の府警に連絡を取りますので、しばらくお待ちすることになりますが・・・」
香「構いません!真実を知れるなら・・・、取り敢えず八期と零は授業に戻って!」
2人「はい」
香「そこの人はもう逮捕しといて下さい!」
上司「な、なぜだ?」
香「頭ごなしに追求して、体で分からせる!そんな時代は終わったんです!っていうか、威圧で自白させるなんてなんの解決にもなりません!ただの誘導尋問だわ!それにここにいる皆あなたが八期を殺そうとした所を見てるのですから!」
理「ええっ!」
楓花「息子の気持ちに立てないなんて絶対許さないわ!」
それから6時間後
警察署
婦警「昨日の駐輪場の防犯カメラの映像です!」
楓花「これは・・・」
香「ちゃんと停めてるわね!芹に促されて!」
婦警「早送りします!」
30分後
楓花「誰か来たわ!」
香「男が八期の自転車を移動させて駐輪場所を横取りしたわ!」
楓花「これは動かぬ証拠ですよね?」
上司「ううっ・・・」
楓花「そりゃ、うちの息子いや誰だって盗まれたって思いますよ!あんたらは誰の味方してるんだよ!」
署長「今回の事は誠に申し訳ございませんでした!」
楓花「八期、どうして欲しい?」
八期「コイツを永遠に牢屋へ!」
理「それは裁判所の判断に委ねなさい!」
八期「何?警察って悪い人を逮捕するんだよね?なんで善良な人を捕まえようとしたの?」
署長「本当に申し訳ない!店側とも連携して、駐輪場所の横取りを無くすように徹底する!」
八期「それで僕の罪は?」
署長「勿論、正当防衛の不起訴だ!管理人の人にも、あの男が自転車の駐輪場所を横取りしたことを伝えておく!」
八期「それだけ?」
署長「あと何か?」
八期「散々疑われて悪者扱い受けたんだよ!」
署長「分かった!菓子折りも後で持っていくから!我々警察は善良な市民を守ることを誓うよ!」
その後八期の自転車を勝手に下ろして駐輪場所を横取りする人物が治療費と罰則金を払うこととなった。
更に、これを機に有料駐輪場に防犯カメラの増加と警備員の巡回で横取りを防ぐ運動が出された。
ちなみに、八期を殺害しようとした警察官は、一週間後脱獄後無差別に人を殺して警察官に射殺された。
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