二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.341 )
日時: 2023/07/21 21:18
名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)

339話・体育倉庫の騒動
運動会終わりの片付け
香「八期!」

八期「はい!」

香「最後にこれを体育倉庫に片付ければ終わりよ!先生はこれを職員室に直してくるから!終わったら職員室に来て声掛けて!」

八期「はい!分かりました!」

体育倉庫
八期「うわー、うちの体育倉庫無駄に広いな!L字型に成ってるよ!しかも、これを1番奥にしまわないといけないし・・・」

倉庫の1番奥
八期「ここかな?幅的に合ってるし、ここだよね!あっ、柔らかそうなマット!これを布団にしたら良く眠れたり・・・」

キャー!

八期「何?あれは同好会の1年生達4人だ!」

恵梨香「急に降ってきましたね!」

奈々「今日は物凄く良い天気だったのに!」

和「にわか雨ですね!ここで待っていればすぐ止みますよ!」

愛「でも、激しかったから服濡れちゃったね!」

恵梨香「って言ってもタオルは合っても着替えなんか無いし・・・」

和「今日使った衣装はどうでしょうか?」

恵梨香「これ着て町歩くの!?」

愛「でも、このままだと風邪引いちゃうよ!」

奈々「背に腹は代えられぬだね」

八期「ここで着替えるの?」小声

恵梨香「誰も居ないよね?」

和「居るのは私達だけですよ!」

奈々「もし居たら付き出せば良いし!」

愛「元々、ここに居たかもしれないからそこは聞こうよ!」

八期「愛ちゃん優しい!」小声

恵梨香「じゃあ、あい子調べてきて!」

愛「ヤダ!私男性不信!」

八期「初耳!」小声

愛「会長除く!」

八期「あっ、僕だけ除外か!嬉しい」小声

奈々「そうこうしてる間に和ちゃん着替え早いね!」

和「これくらいの早着替えは演劇部では日常茶飯事ですから!」

奈々「そっか、演劇部と兼部だったね!」

八期「取り敢えず、奥で待っておくか!」

数分後
恵梨香「着替えたし、そろそろ帰ろう!」

奈々「遅くならないうちに出ようか!」

ガラガラ

八期「よし、時間を置いて出よう!」

ガタン!ガチャン

八期「ん?ガチャン?」


恵梨香「鍵も閉めないとね!」

愛「誰か居たらどうするの?」

恵梨香「居るわけ無いよ!私達以外!」

愛「本当かな?」


八期「閉じ込められた!」

ドンドン!ガチャガチャ!ドンドン!ガチャガチャ!

八期「ダメだ、開かない!」

?「さっきからなにやってんだ?」

八期「えっ!?ぐ、グレーテル?」

グレーテル「どうした?」

八期「いつから居たの?」

グレーテル「ええっと、『あっ、柔らかそうなマット』って辺りから!」

八期「ほぼ最初じゃん!ってかどこに居たの?」

グレーテル「その奥ですが?そしたら同好会の後輩達が着替えるって話聞いて・・・」

八期「グレーテルは女子だから行っても問題無いよね?」

グレーテル「それがそうでもないんだよ!俺が女子更衣室入ったら、皆騒ぎ出してよ!何回男と間違えられたか?悪質すぎて周りが皆心の教室受けてんだよ!」

八期「それはそれで良いんじゃない?嫌な人が離れてくれたし?」

グレーテル「うちの担任個性ってものが分かってないんだよ!間違えられないように『口調変えろ』とか『女の子らしくしろ』とか、おかんか!」

八期「教師は第三の親って星田先生言ってるし・・・」

グレーテル「まあ、前の学校では俺がなぜか注意受けてたんだけどな!『男子の使え』とか!」

八期「災難だったね」

グレーテル「本当にここは最適と言うか、お前が居なかったらここまで変わってなかったり?」

八期「何か無いと変わらないから!」

グレーテル「それよりここに閉じ込められたか」

八期「そうみたい皆帰ってるだろうし・・・」

グレーテル「まさか、お前と二人っきりとはな!はあ、困ったぜ!」

八期「うん、そうだね!お母さん心配してるだろうな!」

グレーテル「なんだよ真面目かよ!もっと考えることあるだろう!」

八期「このまま帰れなかったら、ご飯も食べられない、今日の晩御飯なんだっけ?」

グレーテル「おい!色気より食い気か!もっと無いのか?」

八期「窓とかある?」

グレーテル「あのな!俺と二人っきりそんな嫌か?」

八期「嫌ではないね、1人より2人の方が良いし!ましてや同じグループで顔馴染みのグレーテルで良かったよ!」

グレーテル「そうだけどそうじゃない!(コイツどんだけ純粋なんだよ・・・、これが兄貴なら余裕で襲うと言うのによ!)」

八期「そう言えば今誰も居ないよね?」

グレーテル「おお、そうだな(そうだよ!その台詞だよ!)」

八期「誰も居ないなら、そこのマットで寝てみない」

グレーテル「おお、でも俺は恥ずかしいかな・・・」

八期「何で?ただ寝転がるだけだよ!」

グレーテル「あのな!(何か違う!)」

八期「取り敢えず乗ってみようかな?それっ!気持ちいいなあ!ただ掛け布団がないな!」

グレーテル「俺が抱いてやろうか?」

八期「良いよ!大きいから畳んでサンドイッチにすれば良いよ」

グレーテル「俺の温もりは嫌だって言うのか?」

八期「よいショット!さあグレーテルも被って!」

?「ああ!取らないでよ!」

八期「誰?今の声?」

グレーテル「まさか、俺らの他にも誰か居るのか?」

零「八君にグレーテル!」

八期「零ちゃん何やってるの?」

零「あっ!私片付けの途中、マットで寝たら気持ち良いだろうなって横に成ってたらいつの間にか寝ちゃってた!」

グレーテル「何やってんだよ!(良いとこだったのに!)閉じ込められたらどうするんだよ?」

八期「今、がっちり閉じ込められてますが?」

零「出られないの?」

2人「うん!」

零「外部への連絡は?」

八期「運良く通ってくれたら良いんだけど・・・」

零「いやいや電話!携帯電話で連絡を・・・」

八期「僕、持ってない!」

グレーテル「おれも置いてきた!」

零「なんでこんな時に持ってないのよ!」

八期「そんなこと言われても・・・」

グレーテル「お前の携帯は?」

零「そうだ!ええっと、あった!ああっ!」

八期「どうしたの?」

零「電池切れてた!」

グレーテル「なんでこんな肝心な時にこうなるんだ!」

八期「何でだろうね?」

零「これは神からのお告げ?」

グレーテル「意味分からんこと言うな!」

八期「このまま一生見付からなかったらどうなるんだろ?僕達・・・」

グレーテル「流石に先生か姉御辺りが気付くよ!姉御はシスコンだから零が居ないと分かれば血相変えて・・・」

八期「それでも見付かるのが遅かったりしたら?」

零「したら?」

モワモワモワ

八期の妄想
ガチャン、ガラガラ・・・

鶴「ギャアアア!」

零「お姉ちゃん・・・」

グレーテル「姉御!」

八期「先生!」

零の妄想
鶴「えっ!?何やってるの?」

零「お姉ちゃん遅いよ!あんまりにも遅いから、家族作ってた!」

娘「キャー!」

零「ほ~ら、あれがあなたの伯母さんだよ!」

娘「バーバー!」

鶴「お婆ちゃんじゃないわよ!」

妄想終わり
八期「こんなことに・・・」

零「こんなことに成ってたら良いのに!」

グレーテル「どっちもない!干からびて骨に成るだけよ!」

八期「えっ!?」

零「マジで?」

グレーテル「八期はともかく、零!あんたのは単なる妄想だから!」←腕を振る

ビリビリ

3人「あっ!」

グレーテル「八期こっち見るなよ!」←自分で縫う(つまり下着姿)

八期「上なのに何で?」←後ろ向いてる

零「上でも見られたら恥ずかしい人は居るの!」←八期と背中合わせに座る

グレーテル「逆だろ!上で見られて恥ずかしい奴の方が多いよ!」

零「見た目に反して女の子らしいのね!裁縫も出来るし!」

グレーテル「フッ、勝手に大きくなっただけだよ!まあ、どっかの誰かと違って、うちのママは胸大きかったからな!」

零「気にしないし、八君は大きい胸嫌いだし!」

グレーテル「何でだよ?」

八期「だってさあ、そうやって見せびらかして自慢する姿が気持ち悪いもん!」

グレーテル「女子の唯一の魅力を完全否定?」

零「自慢するタイプが嫌いなのよ!その証拠に希ちゃんには懐いてるでしょ!」

八期「希お姉ちゃんは一緒に育ってきたから違和感なし!」

グレーテル「あっ、そう!それで零どうした?漏れそうなのか?」

八期「トイレ行きたいの?」

零「言わないでよ!余計意識しちゃうじゃん!」

八期「零ちゃんの為にも早く開けないと!誰か!」

グレーテル「そこの端っこでするか?誰も見てないし!」

零「台詞逆!普通男子が見てないところでやるように促して、女子が止めるかドアをこじ開けようとするんでしょ!」

八期「窓からは出れないの?」

零「無理よ!あの窓の鍵が・・・、壊れていて・・・」

グレーテル「我慢できないならそこの端で・・・」

零「何であんたが促すのよ!ここは庇ってよ!」

八期「窓ガラスでも割る?」

零「強化ガラスだから無理よ!割ろうと思っても割れる程の固いもの無いわよ!」

グレーテル「だからもうそこの端で・・・」

零「だから言う台詞が逆なのよ!」

ガチャン!

八期「あっ、鍵が開く音!」

2人「えっ!?」

ガラガラ

香「八期?」

零「先生!」

香「零!何であんたがここに?」

グレーテル「色々合って閉じ込められてました」

香「話は白木さんから聞いたわ!『もしかしたら体育倉庫かも!』って!」

零「良かった、出れた!」

香「ねえ、何か冷たいのと変な匂いが?」

ポタポタポタポタ・・・

グレーテル「零、やっちまったな!」

零「ああっ!そんな、うわーん!ああーん!」

その後零は星田先生に抱っこされながら泣いた。
ちなみに八期はと言うと、自らもトイレに行きたかったので、ドアが開いた瞬間すぐトイレに駆け込んだので、その場に居なかった。

Re: ナンバーズ8 ( No.342 )
日時: 2023/07/22 05:19
名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)

340話・借り物競争での騒動
話は少し遡る

茨「皆さん、今日は借り物競争を使って芹姫の願いをかなえようではありませんか!」

茨の会のメンバー「おおっ!」

乃愛「茨先輩!これだと、家族も入ってしまうと思います!」

茨「では、注釈を入れましょう!これであの芹姫も彼を選ぶしかありません!」

借り物競争当日
芹「ねえ?何で私達生徒会中心に組まれてるの?」

零「私も良く分からない」

金「成ったのなら仕方無いよ!」

歩「でも、理珠は反則じゃない?」

理珠「何を借りるのかはランダムですから、私が唯一楽しめるレースです!」

恵「私もここには入れて嬉しい!」

渚「どちらかと言うとアイドル研究部のメンバーで組まれたような?」

八姫「なんでこうなったのよ!?」

スターター「位置について!」

芹「おっと!」

零「緊張する・・・」

スターター「ヨーイ・・・」

渚(変な物来ないで!)

恵(くじ運当たりますように!)

パン!

芹(足の早さは負けないわよ!)

ペラッ

芹「はあ?」

零「せっちゃん、動揺してる!相当難しいのかな?ん?!」

恵「これは・・・」

金「これを借りてこいと?仕方無いわね!八期!」

歩「八期どこに居るの?」

八姫「行くしかないよね!八期?誰か八期知らない?」

明「八期なら、高等部の先輩達に・・・」

八姫「はあ?どこ?」

明「あそこだけど!」

青奈「だから、八期は私の物よ!」

愛海「先に声かけたの私よ!」

町子「いえいえ、私ですよ!」

グレーテル「八期今のうちだ!」

八姫「ちょっと!なんで青奈にあゆちゃん!町子にグレーテルまで居るのよ!」

町子「高等部も同じ時間帯に運動会やってて・・・」

芹「なんでよ!」

一方
茨「あれ?なぜあんなことに?」

葉月「もしかしたら、『好きな異性』の紙を作った紙だけの箱だけ使われたとか?」

茨「なぜ?そんなことに!」

葉月「いや、『1レースに1つ入れよう』って言ったのはあんただろう!」

愛海「八期君来て!君が必要なの!」

青奈「あんたは私の好きな人なんだから私に付いてくるべきよ!」

町子「それは理不尽です!八期君は青奈さんの所有物じゃないんですよ!」

零「いや、そもそも高等部は高等部から借りてきなよ!」

町子「高等部に好きな人が居ないからここに来たの!」

八姫「だったら家族とかでも良いじゃん!」

町子「その家族が居ないんだけど?」←孤児

全員「あっ!」

町子「だからお願い!こんなの頼めるの八期君しか居ないの!」

愛海「まっちゃんは本当に切羽詰まってるね」

八期「希お姉ちゃんは?」

希「呼んだ?」

八期「呼んでない!」

希「さあ、八君!お姉さんと一緒に行こうか!」

青奈「何しれっと、泥棒してくるのよ!」

希「泥棒なんて失礼ね!大学部も借り物競争やっててお題が八君しか居ないから!」

愛海「どんなお題よ?」

希「『絶対命令を持つ者』だったかな?」

青奈「だったら、その紙見せてください!」

希「ええっと、それは・・・」

青奈「見せれないなら嘘付いてますよね?」

希「エヘヘヘヘ・・・」

グレーテル「絶対嘘だ!」

町子「分かりやすい・・・」

男子達(畜生!羨ましい!だけど文句言うと矯正学校だしな・・・)

芹「ちょっと!今は中等部の借り物競争なんですよ!邪魔しないでください!」

町子「私に『家に帰るな!』って言うの?」

芹「言ってませんよ!そんなこと!」

町子「言ってるじゃん!私の借り物競争のお題、八期君しか当てはまらないんだよ!しかも持ってくるまでこの競争終わらないし、帰れないじゃん!」

芹「零!本当なの?」

零「うん、終わらないよ!」

芹「なんでよ!意味分からない!」

零「ゴールまでしないと、参加したことに成らないから!それに理珠の事も考えると・・・」

理珠「八期、私と行きましょう!」

八期「理珠?どうしたの?」

理珠「私のお題は『好きな人』あなた以外あり得ません!」

八期「なんで僕?博士さんとかは?」

理珠「あなたはロボである私にこき使うことがありません!」

八期「結構使ってると思うけど・・・」

理珠「あなたの命令はいずれもロボにしか出来ないことばかり!人が出来ることは自分達だけで終えるように、何より私を人間と同じ扱いしてくれるのが何よりも嬉しいのです!」

八期「どこが?」

理珠「言ってくれたじゃないですか!使い回しすぎると私の寿命が縮まると!」

八期「そんな感じの事言ったね」

理珠「ロボの私としてはとても嬉しい言葉です!ですから、私はあなたの事が好きです!出来るのであれば結婚と言うゴールにでも・・・」

八期「その台詞誰に教えてもらった?」

理珠「青奈さんの口癖です」

青奈「あたしそんな口ずさんでた?」

八期「あの、僕ロボットと結婚する気無いけど・・・」

理珠「構いません!私はあなたの傍で生涯を見守れれば良いのです!そして、あなたがこの世を去るときは、焼却炉であなたと一緒に燃やしてください」

八期「僕が燃やすんじゃないよ!」

零「重いな・・・」

理珠「それでは行きましょう!」 

町子「待ちなさい!」

青奈「行かせないわよ!」

希「ちょっと!皆引っ張らないの!これじゃ服が破けて八君がスッポンポンに成るじゃない!」

青奈「だったら、あんたが離しなさいよ!」

希「何よ!先輩に向かってその口の聞き方は!」

町子「8は先輩禁止って言ったのは希ちゃんじゃん!」

零「落ち着いて考えれば、まっちゃんの『好きな人』は同性でも良いから希お姉ちゃんでも良いんじゃない?」

町子「注釈で異性って書いてるの!」

芹(どうすれば良いの?これで私がアイツのところ行ったら、私がアイツ(八期)のことが好きってバレるじゃない!それも嫌!でも異性って書いてあるからアイツしか該当しない!)

零(好きな男の子って言ったら八君なんだけど、お姉ちゃん居るからな、暴走しかねない!かといって有は家族だから選べないし・・・)

八姫「八期!私とあんたは許嫁みたいなものだろ!だったら私と行くべきだ!」

青奈「何よ初耳よ!」

希「許嫁って言ったって、親が勝手に決めたことでしょ!幼馴染みを舐めないで!」

金「そうよ!そうよ!親が勝手に決めた愛に縛られてもなんの意味もないんだから!」

八姫「黙ってないで、あんたもなんか主張しなさいよ!優柔不断ね!」

理珠「多分、混乱してるんです!」

希「そりゃ、こんなに大勢の女の子に言い寄られたら誰だって混乱するわよ!ましてや年齢だってバラバラだし!」

町子「おまけに知ってる人ばかりだし・・・、ロボットまで紛れ込んだら・・・」

渚「あの、うちらもおること忘れんとって!」

恵「私達、メチャクチャ蚊帳の外じゃん!」

希「2人もなの?」

青奈「渚はともかく、恵は男でしょ!」

恵「元な!今は女に変えたんだからOKだろ!しかもそれ差別的発言じゃねーか?」

歩「うちも!居ること忘れんとって!」

青奈「あんたは完全な男じゃん!」

歩「でも、うちのところには異性と言う縛りは無いねん!だからOK!」

青奈「だったら、誰でも良いじゃん!家族とか!」

歩「注釈で家族以外って書いてるねん!」

八姫「ああ、もうどうすれば良いの?」

町子「仕方無いから、皆でゴールする?」

全員「えっ?」

町子「全員同じお題なら、全員で八期君囲んでゴールする!最初は中等部、その後高等部、最後大学部ってね!」

八期「良いのかな?」

愛海「仕方無いからそれで行こう!お母さんがさっきから『早く決めなさい』って視線で怖いの!」

零「星田先生も笛吹く準備してるし、平和的解決ならそれで行こう!」

八姫「仕方無いわね・・・」

青奈「でも、待ちなさい!」

希「何?まだ文句ある?」

青奈「大学部は希1人だけよ!そうなると1人だけ二人っきりでずるい!」

希「仕方無いじゃない、大学部は私しか借りる物無いんだから!」

子「ええっと、私も無いんだけど・・・」

愛海「ちーちゃんも?」

子「皆、争っててなかなか踏み込めなかった!」

グレーテル「って行ってる間に中等部の奴らだけでゴールしてるよ!誰が先頭かは分からんが・・・」

青奈「ハイハイ、次は私達に寄越しなさいよ!」

高等部
八期「なんか場違いだな・・・」

町子「大丈夫!」

愛海「あくまで借り物だから!」

グレーテル「堂々としとけ!」

大学部
希「八君いいね!両手に花で!」

八期・赤面

子「希からかわないの!」

これを見た男子達は八期に激しく嫉妬したが、
嫉妬心で詰め寄ると脅迫や傷害に成り、
矯正学校に飛ばされるため、誰もてを出せなかった。

Re: ナンバーズ8 ( No.343 )
日時: 2023/07/22 17:24
名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)

341話・文化祭編開幕!
部室
八姫「運動会も終わって、次は文化祭か!」

グレーテル「こう行事事が続くと時が早く感じるな!」

町子「分かる!昔はなんで『秋休み』って無いんだろ?って思ってたけど、長い夏休み後にこれだけ行事が合ったら休む暇無いよね!」

金「そうそう!準備に練習、さらに勉強なんてやること沢山!」

ヘンゼル「そう言えば、俺らの部活はメイド喫茶やるんだってな?」

結「この、絶対命令は怖くない?言うまでもなく決定したと言うか・・・」

八姫「毎年の恒例企画らしいよ!うちの兄姉達も通ってきた道!何なら私も初等部時代からやってるし!」

子「マジで!?」

愛海「物凄く人気なのよね!絶対やっててって希望が後を立たなくて・・・」

八姫「何気にアイツも楽しんでたから、二つ返事で決まったわ!」

子「でも、まさか体育館丸々貸しきれらるなんて!」

愛海「一応、アイドル研究部だから、ライブをしてお客さんを楽しませないと!その為のステージも必要だから体育館なの!」

グレーテル「ただ、何で俺がセンターなんだよ!」

ヘンゼル「良いじゃねーか!センターだぞ!喜べよ!」

グレーテル「メイド姿で歌って踊るんだぞ!恥ずかしいじゃねーか!」

希「別にグレーテルちゃんだけじゃないじゃん!」

町子「それに八期君に理由聞いてみたら『メイド姿が1番似合うから』だって!」

グレーテル「俺のメイド衣装の色が黒だからだろ!イメージカラー黒なんだし!」

子「渚ちゃん達は?」

渚「着たい方着て良いって言われたからメイド服着る!」

恵「俺も!」

渚「口調戻ってるよ!」

ヘンゼル「俺と秀喜は執事服絶対って言われた!」

グレーテル「兄貴が着たら気持ち悪くて皆逃げるわ!」

ヘンゼル「ひでーな、愛しの妹よ!」

町子「渚ちゃん達は着てても違和感無いだろうしね!」

希「生徒会メンバーも大変ね、今年はどんな文化祭に成るのやら?」

生徒会室
香「はい!今年も何事もなく平和に終わるにはどうするか?会議始めます!」

芹「何ですか?その会議?」

香「去年は火事だけでなく、クラス揉めや職員室破壊に他クラス襲撃!沢山の教師が大怪我や大火傷する散々な文化祭だったのよ!むしろ開催できる方が奇跡よ!
よく開催出来たわよね?」

八期「知~らない!」

零「思い出したくない・・・」

秀喜「完道や夢原も人が変わった程キレてたからな・・・」

薺「あの、明さんと杏さんが?」

八期「先生から店守るために、必死で・・・」

留「メチャクチャですね!よく今回開催できましたね?」

理珠「要望が多かったのですよ!各部活動でも露店は出せますし、部費の足しにも成ります!」

薺「死活問題なんですね!同好会とか愛好会は?」

八期「傘下に入ってるか、入ってないかで、対応が変わる!傘下に入っていた場合は部の方と合同で行う!
単体のみであれば、単体で行うからその売り上げはその同好会又は愛好会の物!」

葉月「ってことは、独り占めってことか?」

八期「そう!あくまで部活動としてのお金であり、部員のお小遣いではない!」

芹「傘下に成ってない同好会&愛好会にはチャンスね!」

薺「会長!質問良いですか?」

八期「どうした?薺!」

薺「同好会はともかく、部室の無い場所もある愛好会はどう文化祭に参加するのですか?」

八期「だから、部活登録しておけば然るべき対応とった上で、自分達のやりたい露店を申請出来るんだよ!愛好会として認可してないものは露店は出せないかつ校則違反で何かしらの処罰が下りる!」

零「まあ、よっぽどの事がない限り、申請さへしてれば傘下じゃない同好会又は愛好会でも文化祭に入れるの!」

八期「ただ、去年のクラスと部活の出し物見たんだけど、似たり寄ったりが多すぎるよ!同じ店が5、6件もある出店もあるし・・・」

芹「それは本当に問題ね!」

八期「展示ってなんだ?なんかサボりたい気満々というか・・・」

芹「それは偏見!」

八期「思うんだけど、部活は部活らしい物にした方が良いんじゃないかな?」

零「どう言うこと?」

八期「野球部ならストラックアウトとかスプレーヒッター!」

秀喜「懐かしいな!」

八期「サッカー部ならキックターゲットかPK対決とか?」

歩「確かに、それはサッカーに因んでる上、サッカーの魅力を伝えられるよね!」

香「それを纏めて全国生徒に言ったら?」

次の日
秀喜「続きまして、生徒会長から今年の文化祭の出店のルールについていくつか注意点を指摘して頂きます!」

八期「生徒会長の八期です!今年の文化祭のルールについて!本日よりまずは展示品は原則禁止します!」

全員「ええっ!!!!」

八期「この理由につきましては、展示は並べただけで終るため、他の作業をしている生徒達に失礼だと思ったからです!」

芹「まあ、筋は通ってる」

薺「なんかズルいって思ったりします」

八期「なお、展示が主な部活は展示の他にも何かプラスワンで行ってください!部活動での出し物については、自分達の部活動を伝える出し物を行い、出店は一切禁止です!」

全員「ええっ!!!!」

八期「なお、自分の部活動を生かした催しが分からないと言う方は生徒会にいつでも相談OKです!一緒に考えましょう!そして最後にクラスの出し物は被りは2つまでとさして貰います!」

全員「ええっ!!!!」

八期「理由としましては、去年の文化祭を調べてみたところ同じ系統の店や催しが5、6件かつ4つも被っておりました!」

零(被りすぎだよ!)

八期「よって、同じ系統の店や迷路などの催しは被っても2クラスまでとさせて貰います!なお、3クラス以上被った場合は、卒業を控える3年生優先とします!
ですが、3年生だけ又は2年生と1年生だけで被った場合はくじ引き等で決めたいと思います!
以上で私からの文化祭のルール変更についての話を終わりにしたいと思います!
ですが、私がこれはふさわしくない又は皆さんがこれはどうなの?という催しがある場合は随時報告する可能性もありますので予めご了承下さい!
以上で私からの文化祭のルール変更等の説明を終わります!」

全員・パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・

生徒会室
零「慣れてきたね!」

八期「皆からも何も文句言われなくなった!」

葉月「絶対命令にビビってるだけよ!」

零「ちょっと!」

芹「あっ、これ今年もやるの?」

葉月「何もなければな!」

八期「何々?」

芹「ミスコンよ!ミスコン!」

薺「毎年沢山の女の子達が我こそは!と挑戦して、グランプリに輝いた人は学校の顔に成るんだよね!」

芹「まあ、私は出たくないんだけど、他薦でいつも出されて、去年もグランプリに輝いたのよね!」

薺「お姉ちゃんなら、連覇出来るよ!」

芹「いやいや、薺だって可愛いじゃない!出れば私を超える程の票で優勝しちゃうかも?」

薺「そんな!私がお姉ちゃんを差し置いて優勝なんて無理だよ!」

芹「何よ!」プニッ!

薺「フェ?」

芹「私より育ってる子が!弱気に成って!」

薺「お、お姉ちゃん止めて!」

八期「ミスコンか・・・」

次の日
芹「おはよう!」

薺「あっ、掲示板に生徒達が集まってるよ!」

葉月「どうしたんだろうな?」

茨「芹姫大変です!」

芹「どうしたの?」

茨「取り敢えず見てください!」

芹「えっ?今年から『ミスコン』は廃止?!」

薺「ええっ!!!!どう言うこと?」

Re: ナンバーズ8 ( No.344 )
日時: 2023/07/23 11:33
名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)

342話・8の壊したい物(其の2)
教室
芹「八期!」

薺「会長!」

八期「なんだ?」

芹「ミスコン廃止ってどう言うことよ!?」

八期「後で説明する」

薺「ミスコンは女の子達の憧れなんですよ!」

八期「後で説明する」

芹「毎年の恒例行事を潰して!」

八期「後で説明する」

薺「何でミスコンを失くすんですか!?」

八期「後で説明する!」

芹「こんなの絶対命令の悪用よ!」

八期「後で説明する!って言ってるだろ!」

薺「今、説明してください!」

八期「この後、全校集会で全校生徒に説明するのにここで言う必要あるか?」

零「2人とも、レベル上げられても良いの?」

秀喜「ちゃんと『全校集会で説明する』って言ってんだから信じて待てよ!」

草姉妹「ブー!」←膨れてる

全校集会
八期「生徒会長の八期です!」

男子A「おい!説明しろ!」

男子B「何でミスコンを潰した?」

男子C「納得の理由を言え!」

香「静かにしなさい!矯正学校に飛ばすわよ!」

シーン!

八期「生徒会長の八期です!今回のミスコン廃止についての理由をお答えします!ミスコンを廃止にする理由は大きく分けて3つ!
1つはミスコンが将来を想定すると意味の無いものだからです!」

全員「ええっ?」

八期「ミスコンで勝ったからと言って、それに繋がる職業とは何でしょうか?パッと思い付くのはモデルくらいです!」

男子A「あるじゃねーか!」

八期「ですが、その人は将来モデルを目指してると言えるのでしょうか?」

全員「えっ?」

八期「勿論、モデルを目指してる人も居るかもしれませんが、中には周りからの他薦で『やってみなよ!』と勧誘される人も居ます!そういう人の多くはモデルなど興味は薄いと感じられますし、目指すとも限りません!
更に付け加えると、優勝すれば当然選ばれた人はモテます!
ですが、日本では重婚は法律違反!
結局、将来の相手は1人しか決められませんので、
恋愛という観点から考えても意味の無いものと感じました。」

女子A「何それ?」

女子B「意味分かんない!」

八期「続いて2つ目の理由は価値観が人によって変わることです!」

全員「はあ?」

八期「例えば、太った人と痩せた人が居ます!皆さんはどちらが魅力的だと思いますか?拍手で答えてください太った人が魅力的だと思う人?」

パチパチ、パチパチ・・・

八期「痩せた人が魅力的だと思う人?」

パチパチパチパチパチパチパチパチ!

八期「ですよね?僕も痩せた人を選ぶと思います!」

男子B「だったら良いじゃないか!」

八期「しかし!世界には太った人が魅力的だと思う国や島があるのです!」

全員「ええっ!!!!嘘!」

八期「ミスコンは当然投票に成りますので、多数派が勝ちます!ですが、中には少数派の中から、『多数派のバカ!見る目あるのか?』と自分が推す人の方が魅力あると、抗議する人が出て大騒動に成る可能性があります!」

芹「いや、止めれば良いじゃない!」

八期「むしろ、僕がそれです!」

芹「我慢しなさいよ!」

秀喜「胸だと、アイツ貧乳派だから、巨乳選ばれたら絶対怒るぞ!」

八期「それに、面食いの人もそれなりに居るはず!
特に顔は人によって価値観が分かれる可能性大です!
顔の美人の基準が曖昧なので、そのままやると確実に納得の行く結果に成るはずがありません!ですから意味ないのです!」

薺「多数決ですよね?納得しましょうよ!」

八期「そして、僕が何より絶対嫌な!これだけは許せない最もな理由は・・・」

芹「何その理由?」

零「八君にとって、最も潰したい理由!これを解決しないとミスコンは永遠に出来ない!」

薺「何ですか?それ!」

八期「学校でやるミスコンは全くもって意味がないことです!」

全員「はあ?!」

八期「なぜなら、出場者が『友達だから』、『好きな人』だから、『よく分からないなら自分と一緒に投票しよ!』とか言う友達贔屓が発生するから意味ないのです!」

全員「ええっ!!!!」

香「ああ!」

八期「もし、ミスコンを復活させたいのならこの友達贔屓が100%あり得ないと言うことを証明して下さい!それが出来るのであれば、ミスコン復活は考えてあげても良いでしょう!更に、ミスコン廃止にともない、ミスコン以外の全コンテストも友達贔屓が100%発生しないと証明されない限り、全て禁止です!」

全員「ええっ!!!!そんな!」

八期「これより、コンテスト類廃止の理由を終わりにします!失礼しました」

生徒会室
葉月「お前、ふざけるなよ!」

芹「ミスコンだけでなく、全コンテスト禁止なんて・・・」

歩「さすがにあんまりだよ!」

留「自己中過ぎません?」

薺「そもそも100%なんて無理ですよ!」

八期「そもそも、何をもってのコンテストなんだよ?見た目で判断って、よっぽど極端じゃない限り決められるか!そもそもマナーとかも、人の価値観から来てんだろう!意味の無いことやっても意味なんて無い!」

香「皆、落ち着いて!」

零「八君発達障害だから、こだわり強いの!特に自分がやられて嫌な思いしたもの程失くなって欲しいと思うから・・・」

薺「ミスコンになんの恨みがあるんですか?」

八期「だって、明らかに勝ってた奴が落選とか考えられねーよ!しかも毎年毎年、基準どうなってんだ?言ってみろ!」

芹「それはあんたの価値観でしょ!」

八期「はあ?この学校の奴らはマトモに見てる奴なんて1人も居ねーよ!皆、『友達だから』とか好きな人だからって入れてんだ!人気投票じゃねーだぞ!」

歩「それはたしかに・・・」

八期「そもそも、お前が毎回優勝してるのも納得いかない!」

芹「なんでよ!皆が選んだのよ!」

薺「お姉ちゃんは憧れの存在だよ!」

八期「どこがだよ!見た目はよくても、中身は意地っ張りの腹黒なのに、そんなお前より杏ちゃんや零ちゃんの方が何千倍も可愛いし、優しいし、憧れの部類だよ!」

芹「だ、誰が意地っ張りの腹黒よ!」

零「腹黒はともかく意地っ張りは合ってる」

芹「零!」

八期「誰も、お前の本性何て知らないから入れてもらってんだよ!」

香「八期言い過ぎ!あんたはそれが理由で100%って言ってるんじゃないでしょ?」

留「どう言うことですか?」

秀喜「0と1では大きく違う!1票だけでも価値がある!そういうことだろ?」

薺「ますます、意味が分からない!」

零「八君は過去何度も友達贔屓に苦しんできたからね・・・」

芹「そう言えば聞いたことあるような・・・」

香「劇の配役決めとかで、一応オーディションやるんだけど、八期はちゃんと真面目にやるんだけど、誰1人票が入らないだけでなく、ふざけてたり声の小さい人とかに票が入ってるのが毎回合って、一度もオーディションやコンテストで選ばれたこと無いの!ましてや自分の提案すら全無視されたから今、絶対命令を付けてるんだけどね!」

薺「でも、皆で選んだ物だから・・・」

八期「はあ?皆で選んだ?あんなもんただの人気投票だよ!邪魔物は一票すら入れてもらえない、いや、最初から誰も入れる気なんて無い!見る気もない!最初から外されるんだ!」

留「でも、それが友達贔屓とは・・・」

八期「100%友達贔屓だよ!少なくとも今までのオーディションで自分が0票の発表なんてしてない!
アイツらが最初から省いて決めてるんだ!
それにチーム戦でも真面目にやったチームよりふざけて笑かした方が勝つっておかしいだろ!」

香「ああ、国語の詩の読み上げね!流石にあれは反則負けにしたわ!」

八期「だから、この学校にマトモに見てる奴なんて、一部を除いて居ない!分かったな!そんな最初から決められたコンテストなんて面白くもなければ意味もないんだよ!コンテストは一切やらない!」

薺「でも会長は出ませんよね?」

八期「じゃあお前は、明らかなブスと戦って相手は多票、自分は0票の結果!納得行くか?」

薺「そんなことあるわけ・・・」

八期「あるんだよ!真面目にやって0票、ふざけてやって多票!理不尽にも程がある!これは絶対友達贔屓だ!少なくとも1票以上は入る演技なんだよ!負けても良い!でも、1票もないなんておかしいんだよ!1票と0票は全くもって違うんだよ!」

芹「薺、諦めな!もう何言ってもミスコンはおろかコンテストすら復活しないから!」

薺「じゃあ、学校の伝統行事は?ミスコンは大きな目玉企画なんだよ!それに優勝するために、何人もの女の子達が頑張って努力してきたのに・・・」

留「質問良いですか?」

八期「なんだ?」

留「他のコンテストも禁止って事は絵も習字も料理も禁止って事ですか?」

八期「勿論!何をもって価値があるかどうかなんて結局は人の価値観!意味がない!ましてや料理なんて1番価値観がばらつくものばかり!出来るか!」

留「なす術無しですか・・・」

トントン

八期「はい!」

料理研究部部長「料理研究部部長の四葉寿美鈴です!」

八期「何のようだ?」

寿美鈴「料理コンテストについて相談しに来ました!」

Re: ナンバーズ8 ( No.345 )
日時: 2023/07/25 07:03
名前: いくちゃん (ID: cb2HLYEu)

343話・料理コンテスト(改変)
八期「コンテストみたいな意味の無いものは一切やるつもりはない!」

寿美鈴「そんな酷すぎます!何が意味がないのですか?」

八期「審査員買収とか、組織票とか、上手くて有名な人だからってイメージで投票させるんだろ?それでやって何の意味がある!ただの出来レースじゃーねーか!面白くない!」

寿美鈴「そんなの偏見です!それに競い合うことで、お互いの良いところと悪いところを見れると言う、弱い人や知識の疎い人からしてみれば、強い人・知識が豊富な人を見て勉強出来る場所なんです!」

八期「はっ?料理なんて、1番好き嫌いが発生しやすいものじゃねーか!後無駄に長く作ってるのが理解できん!今は時短の時代だろ!しかもそれで量は少ないわ値段は高いわ!挙げ句の果てに白ご飯ねーわ!」

芹「高級料理店の事言ってる?」

秀喜「物凄い偏見!」

薺「会長は美味しかったら見た目は良いって感じの人ですね!」

香「あんた、高級料理店行くな!」

八期「よっぽど酷いのじゃないとな!まあ、せめて写真とか食品サンプル通りに作られてたら文句無し!」

寿美鈴「では、勝負を時短料理の定食対決にしたらどうでしょうか?」

零「ここで折れずに穴埋めてくる人私とせっちゃんと、まっちゃんと希お姉さんと星田先生以外初めて見た!」

秀喜「おい!5人は十分多いぞ!普通1人が2人だろ!」

八期「嫌だ!」

寿美鈴「何がご不満ですか?」

八期「料理対決って言ったら、
どうせ特定の人物だけに腐った食材や虫とか付いた野菜、賞味期限・消費期限切れの飲食物を入れたり、
ちょっとよそ見や別の事してる間に、誰かの料理に変なもの入れたり、
過去の失敗流して出場辞退させたり、
誰かのレシピ盗んで自分のものだと言い張ったり、
人が作った物をさも自分が作ったかのように持っていったり、
審査員の好きなものを事前に調べて入れて点を増やしたり、逆に嫌いなものを相手に入れて減点を誘ったり、
審査員が対戦する人物を贔屓したり、
対戦する人達のイメージで決めたり、
食べる前に相手の料理を故意に台無しにしたり、
審査員の好みの食べ物で決めたり、
そんな対決認められるか!」

香「そんなものこっちだって見たくないわよ!」

芹「もうこれ偏見を越えてただの心配性じゃない!」

薺「今時、見たことも聞いたこともない!」

秀喜「お前は一体何の漫画とテレビを見てきたんだ?!」

歩「材料については持ってくるうちらの責任やから!ちゃんと統一しよう!」

留「仕切り板を立てるか、テープか何かで陣地を作り、対戦する料理人以外は足を踏み入れてはいけないと言うルールを作ればお互いの邪魔は防げるのでは?」

芹「それ良い!」

八期「上から落としてきたら?」

薺「考えすぎですよ!」

芹「青空の下でやれば良いでしょ!」

理珠「雨とか花粉とかが吹いてきた場合は?」

芹「テントか何かで・・・、ねえ?キッチンだけ置ける小さな部屋みたいなの作れる人居る?」

理珠「確か、建築愛好会がありますので、そちらに頼めば・・・」

秀喜「なんでもあるな!」

歩「むしろそこまで居ると、八期の言う悩みのほとんどを解決出来そう!」

薺「そもそもレシピって必要ですか?あっ、全く必要無いって意味ではなく、会長が気にする程重要性あるのかな?って・・・」

香「必要でしょ!レシピなんて特許も同じよ!どんなものも最初に発表したもの勝ち!それが世の中!」

八期「特許って意味分かんない!全員で共有しろよ!」

香「特許が無いと、似せたコピー物が出てきて、それが不良品だったらどうするの?その物自体がイメージ悪くなるわ!特許を所得しておけば、自分達がどのようにして考えたかを説明出来るから、違いや見分けを語れて、偽物やコピー商品を間違って買わせないように出来るのよ!」

零「成る程!知らなかった!」

芹「確かに同じ系統の物が2個も3個も合ったらややこしいですものね!」

寿美鈴「レシピは同じでも、1人でやるなら何度もやってる方は慣れてる筈です!だって自分が書いたのですから!むしろ作ってみれば分かる筈です!レシピは同じでも人が違えば料理も違います!」

零「じゃあ、これも解決!後は・・・」

留「勝負は確か、時短料理の定食ですよね?」

薺「人によって作りたい料理って変わりますよね?」

寿美鈴「ですが、我々料理人は食べてくれる人の事を思って作っています!ですから多少のムチャ振りも、出来るだけ要望通りに作れるように頑張っています!」

秀喜「じゃあ、もうあらかじめ各々の部屋に置いておこう!量だけは全部同じにして!」

芹「多少は重さとか変わるけど・・・」

金「せいぜい、野菜なら約3g、お肉なら約10g程度の誤差よ!」

留「後は、審査員ですよね?」

薺「これが1番難関!」

理珠「見た目に関しては、あらかじめ出来上がり写真を置いて、再限度を見るのはどうでしょうか?」

零「それしかないよ!見た目の文句なんてよっぽど荒れてるか、変なもの乗ってるかだね!」

秀喜「良い忘れてたけど、あらかじめ用意されてる食材以外使わないルールにしよう!これで余計なものは使われない!」

香「忘れるところだったわ!田中ナイスよ!」

薺「味が1番厄介なんですよね?」

香「八期、あんたは美味しければそれで良いよね?」

八期「完食出来る料理にどんな文句を言うんですか?」

香「違い絶対分からんわ、コイツ」

零「もう、料理のプロ連れてくるしかないんじゃないですか?」

芹「なんでプロなのよ!仮に来てもらっても失礼よ!」

香「ただでさへお金が掛かってるのに、これ以上お金掛ける気?」

八期「でも、プロは本当に凄いぞ!」

芹「プロは信じるのか?」

八期「いや、プロはプロでも、自分の心情を読み取った人しか信じない!」

薺「どう言うことですか?」

八期「改善点を『こんな気持ちでやってるんじゃないのか?』って言われて、その通りだと思った審査員は信じる!だって、心情まで見破られたら返す言葉もない!」

香「ご最もね!」

葉月「そんな審査員、せいぜい1人か2人だよ!たとえ居たとしても、どうやって連れてくんるんだよ!相手の事情だってあるのに・・・」

八期「じゃあ、やらない!」

寿美鈴「あの、名前伏せは料理を隠せる蓋を用意して、シャッフルすれば、出してみるまで分かりません!」

秀喜「持っていくのも、本人でなくその担当がやれば良いだけだし、審査員席も周りから見れれば全員が証人だ!変なもの入れるタイミングなんてどこにもない!」

八期「もし、食中毒とか毒とか盛られてたら?しかも作った人でなく・・・」

芹「だから、ミステリーの読みすぎよ!どんだけ周りを信頼してないのよ!」

八期「適当な審査する奴らを信じてられるか!どうせ美味しいのに『まずい』とか嘘付いたりするんだよ!」

香「全部美味しいって言うあんたが言うな!味の違いなんか分からないくせに!」

八期「多少は分かりますし、美味しくなければ美味しくないって言いますよ!」

零「その確率が低いじゃん!八君が『まずい』って言うのはせいぜい嫌いな海鮮類だよ!私達から見たら物凄く美味しそうなのに・・・」

芹「そうだわ!それよ!」

零「えっ?どうしたのせっちゃん!?」

芹「審査員をある食べ物が嫌いな人達を集めれば良いのよ!」

薺「ある食べ物が嫌いな人?」

芹「ほら、よく嫌われ野菜とか、意外な物が嫌いな有名人のために食べさせる企画あるでしょ!
それに料理人とって1番嫌なのは残されること!」

寿美鈴「そうですね、それは悔しくて悲しいです!」

芹「それに当日は沢山の親子連れがやってくるから、審査員をある食べ物が嫌いな人達にして、その人達が審査すれば、ほとんど辛口な意見しかしないし、
仮に高評価だったら、お母さん達がレシピを欲しがるに決まってる!」

葉月「確かに!」

香「そうだな!食べ物は残さず食べるのがルールだもんな!」

芹「アレルギーは置いておいて、ある嫌われ野菜を使った定食を作るってルール!品数はご飯を除いて4品!デザート可!制限時間は15分でどうかしら?」

葉月「審査員の数はどうする?そんな大勢呼べないぞ?」

理珠「見た目は平均再現率で100点満点、プラス審査員の評価となりますが?」

秀喜「プロでも、細かい5段階評価の項目があるから、それを使った上で評価してもらったら?」

理珠「成る程、クラス別で贔屓目が公平に成るように各クラスの代表を審査員にしましょう!」

歩「クラスは12だから、必要項目10個にして1人50点、後は先生やPTAとかの保護者を審査員にするのはどう?」

留「それもありですが、PTAの場合はなるべく審査員の親の子供が出ないところに合わせるべきです!」

秀喜「だったら、家庭科の先生と理事長に頼めば?受け持つ教室無いし、大人なら5段階評価でなく、10段階評価にすれば、再現率・100点+生徒達の評価600点+全員達の評価300点=合計1000点満点でなんとか成るだろ!」

薺「キリが良いですね!」

八期「う~ん・・・」

香「何?まだ不満?」

八期「嫌いなものを入れるなら、どうせ刻んだりして誤魔化すよね?」

薺「まあ、よくやる手法ですね!」

八期「1品だけ、見ただけで嫌なものが分かる料理にしない?」

全員「ええっ!」

秀喜「嫌がらせか!」

寿美鈴「いいえ、それは良い考えです!やっぱり食べてる人に嫌いなものを意識してもらった上で食べてもらい、たとえ残しても、『さっきの料理にあなたが居やがった食べ物があるよ!』と言って挑戦してもらうことも大事です!」

零「だったら、必要項目増やそう!」

芹「何を?」

零「完食率!完食出来るってことは美味しいってことでしょ?」

薺「でも中には、『親の躾が厳しいから全部食べた』って言う人も・・・」

零「『嫌なら、残しても良いよ!』って促せば良いんだよ!先生の評価を1つ消して、完食率を入れて1000点満点にしよう!」

寿美鈴「どちらにしろ等学校のレシピ本が必要に成りますね!」

歩「絶対売れるよ!だって嫌いな食べ物を食べて、『美味しい』って評価されたら、子供の好き嫌いが無くなる可能性大だってお母さん達が買っていくよ!」

香「そうね、むしろ説得力が強いわ!」

秀喜「だったら優勝特典は、学食で自分の料理が限定で出されるなんてどうだ?」

歩「そうなると、その料理とレシピ本の売り上げ金が賞金なんてどう?」

香「文句無しね!八期、またしかめっ面して、何が不満なの?」

八期「審査員はあらかじめ目隠しして、状況を分からないようにするってのはどう?」

薺「つまり、周りに『美味しいぞ!』とか『早く食べろ』って言われながら食べるのですか?拷問過ぎません?」

零「そうかもしれないけど、その方が素の意見が出そうね!審査は兎に角本音をさらけ出させたいから、『美味しい』よりもボロクソ言ってくれた方が、逆に面白いでしょ!」

芹「四葉さん、それで良いの?」

寿美鈴「私はその文句は、1つの意見として捉えております!ですから、それくらいの事では動じはしません!ボロクソ言ってくれて構いません!」

歩「凄いな!」

香「じゃあ、これで双方合意で良いかしら?」

八期「はい!」

寿美鈴「勿論です!何かありましたらいくらでもどうぞ!私はあなたの心配事を引っくり返せる自信がありますから!」

こうして料理コンテストは可決された。
その後、各教室で嫌いな食べ物アンケートが実施されたのは言うまでもない。


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