二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.330 )
日時: 2023/06/14 18:56
名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)

328話・銭湯へ行こう!
夏休みの後半

楓花「あら?ええっ!!!!」

一「お母さんどうしたの?」

二「何かあった?」

楓花「お風呂のお湯が出ないのよ!」

健「給湯器の故障かな?まだ夕方だから明日にでも頼んで今日は銭湯でも行くか!」

三氏「父さん、俺ら大家族なうえに引き取ってる子も居るよ!」

四美「大きそうなお風呂屋さんならともかく、この近くは小さめのお風呂屋さんしか無いんじゃない?」

一「それはそうよね、私達だけでぎゅうぎゅうになっても迷惑だし・・・」

希「だったら、私が八君見てあげる!」←泊まりに来てた

二「なんでさも当然のように家に居る?!」

希「何よ!どうせ、覗き騒動でも起きたら物理的にも経済的にも潰れちゃうんだよ!」

零「確かにありましたが、あなたが八君を疫病神扱いしてどうするんですか?!」

八期「僕に言われても知らないよ!勝手に潰れるんだから!」

鶴「そうでもないかも!」

零「どういう事お姉ちゃん?」

鶴「愛海ちゃんから聞いたんだけど、お婆ちゃんの旅館、あんたらが出ていった次の日から予約殺到で毎日満室!」

全員「毎日満室!」

鶴「なんか出張のサラリーマンとか、遠征中のスポーツ選手、部活動の生徒に修学旅行生まで!」

一「幅広!」

鶴「予約が10年待ちとか・・・」

全員「じゅ、じゅ、10年?」

ヘンゼル「それ、絶対忘れてるだろ!」

グレーテル「ドタキャンになるのがオチだよ!」

鶴「それだけじゃないのよ!旅館に隣接してるレストラン目当てで来るお客さんも居て・・・」

四美「成る程!」

八期「美味しかったよね!バーベキューも楽しかったし!」

一「それって、コイツが何も起こさず、普通に過ごした旅館は次の日物凄く儲かるってこと?」

二「姉ちゃん、八期が起こしてるんじゃなくて、店とか周りが八期を怒らせるからだよ!」

零「いわゆる接客態度とか、対応処理が酷くて八君を怒らせたら潰れ、ちゃんと普通に対応すれば高評価を貰えて儲かるってことね!」

鶴「まあ、何事も普通が1番ってことね!」

楓花「ただ、家もややこしい子達居るからな・・・」

鶴「ややこしい子達とは?」

楓花「三氏と六生よ!三氏は女の子とするのか、六生は五が居ないと本当に物理的にお店壊しそうだし・・・」

三氏「俺は普通に男湯に行くよ!」

健「今日は俺も居るから六生は大丈夫だよ!」

六海「えっ?五先輩と離れてても大丈夫だったっけ?」

五「年上の身内が居るなら大丈夫!信頼してるから!ましてやお父さんとお母さんならなおさら!」

六海「それもそっか!」

健「問題はコイツ(八期)だが・・・」

楓花「健ちゃんだと火に油だもんね!」

二美「でも銭湯なら完全に分かれるから大丈夫なのでは?」

楓花「そこに誰も居なかった時が危ないのよ!見てない時の第一印象を先入観で捉えて叱るから!」

健「だって、それが普通だろ!」

楓花「親なら信じようよ」

一「ってか、皆大きく成ったんだし、そこら辺のルールは弁えてる筈でしょ!」

二「と言っておきながら、あんたはなぜ僕の腕を離さない?」

一「だって、お姉ちゃん二とじゃなきゃ嫌だ!」

二「このバカ姉!」

八期「一お姉ちゃんの方が弁えてない!」

一「何ですって!」

楓花「八期の言う通りよ!あんたはいい加減弟離れしなさい!」

一「嫌だ!一生いつまでも、どこまでも一緒よ!」

二(バカだ、この姉・・・)

その後もああだこうだあり、結局・・・

希「さあ8メンバーで銭湯行くわよ!」

グレーテル「言っとくが、お前は部外者!赤の他人だからな!」

零「これは本当ですね」

ヘンゼル「八期良いなあ、希先輩とお手々繋いでよ!」

グレーテル「言い方気持ち悪、幼児に話し掛けてるのか?」

ヘンゼル「なんだよ、愛しの妹よ!」

グレーテル「変態兄貴、絶対覗きとかすんじゃねーぞ!」

ヘンゼル「お前の裸なんて何年見たと思ってんだよ!」

グレーテル「あたしだけじゃねーよ!」

ヘンゼル「勿論分かってるよ」

零「どうだか・・・」

ヘンゼル「信用ねーな!」

八姫「元々信用出来ませんから!特にあなたは!」

ヘンゼル「酷いよ!」

芹「あっ!」

零「せっちゃん!」

薺「皆さん、お揃いで!って何で希先輩が?」

八姫「言いたくなるよね・・・」

希「偶然、泊まってたのよ!」

零「合宿後、普通に上がり込んできた癖に!」

八期「いつもの事だから!」

八姫「それで済ますの?」

八期「希お姉ちゃんに会えること事態悪くない!」

希「わーい!八君ありがとう!」チュッ!

全員「ああ!」

希「何よ!1日1回毎日欠かさずやってることなんだから!」

八期「普通だよ!」

八姫「そんな幼馴染み普通居ないから!」

愛海「そうよ!そうよ!」

零「あっ!愛海ちゃんもなんだ!」

愛海「給湯器が壊れて・・・」

芹「家のも!」

八姫「こんな偶然あるのね・・・」

八期「お風呂屋さんは大喜びだけど!」

とある銭湯
愛海「ああ!見て番台がある!」

芹「本当、銭湯ならでわって感じがする!」

店員「いらっしゃいませ!」

ヘンゼル「ああ!男の憧れ番台!1度で良いから座ってみたい!」

グレーテル「バカな兄だ!下心丸見えなんだよ!」

ヘンゼル「なんだよ!八期だって番台の上座ってみたいと思わないか?」

零(流石に八君は紳士だから・・・)

八期「うん、乗ってみたい!」

零・愛海「ええっ!!!!」

希「何、2人共そんな叫んで?」

薺「会長も番台座ってみたいんですか?」

八期「そりゃ、どんな景色かは興味あるかな」

芹(やっぱりコイツも下心丸出しね)

グレーテル(そっか、コイツもも男だもんな・・・)

希「ねぇ八君?女湯も見てみたいって思う?」

八期「えっ?」

全員「えっ?」

八期「そりゃ、中はどうなってるのか見たいなあって思ったことはあるけど・・・」

全員「ええっ!!!!」

薺(やっぱり会長も女湯を覗きたいと思っている)

愛海(男の子だもんね、仕方ない、仕方ない)

八姫(本当に男子ってこういうところが嫌!)

零(大丈夫、大丈夫!八君は犯罪までは起こさない!だから・・・)

希「何なら入ってみる女湯?」

八期「ええっ!!!!」

全員「ええっ!!!!」

希「昔は一緒に入ってたじゃん!」

八期「何歳の時の話さ!無理に決まってるじゃん!」

希「一緒に覗きに行こうよ」

八期「遠慮します!」

ヘンゼル「なんだよ!恥ずかしがって!本当は行きたいくせに!」

店員「ねえ君?番台乗りたい?」

八期「乗りたいとは思ってます!」

店員「じゃあ、乗って良いわよ!」

全員「ええっ!!!!」

薺「良いんですか?」

店員「かまへん、かまへん!今なら別に覗いて良いわよ!女湯!」

全員「えっ?」

ヘンゼル「良いの?」

ゴチン!

グレーテル「バカな兄貴がすみません!」

芹「それは倫理的に良いのですか?」

店員「私がかまへん!言うてるんやからエエよ!思う存分見てきいや!」

八期「良いのかな?」

ヘンゼル「よっしゃー初めての女湯!」

ガラガラ

八期「良いのかな?」

希「お姉ちゃんと一緒に行けば良いよ!それに女湯を見に行くんだけなんだから!」

八期「見に行くのは大丈夫なの?」

希「見に行くだけならね!」

女性陣「?」

女湯
ガラガラ

ヘンゼル「畜生!なんだよ!」

八期「どうしたんだろ?」

グレーテル「おい!兄貴!服着ろ!」

零「皆目を閉じて!」

女性陣「キャアア!」

希「警察呼ぼうか?」

ヘンゼル「待て待て!すぐ着るから!それに仲間だろ!」

取り敢えずヘンゼルをつまみ出し

八期「そう言えば、小さい頃ここの銭湯来て男湯だったからわからなかったけど、女湯って男湯とそんな変わらないと言うか、鏡みたいな作りなんだね」

希「銭湯とか温泉ってそう言う作りが一般的よ!」

八期「でも、場所によってはほら、バラ風呂とか女湯にしかないお風呂ってあるじゃん!」

希「そうね、場所によってね」

芹(あれ?)

愛海(思ってた感じとなんか違う!)

零(もしかして八君って・・・)

探索終わり
店員「じゃあ、この番台座ってみる?」

八期「その前に、ヘンゼル座らないの?」

ヘンゼル「女の居ない女湯に価値なんて無い!」

八期「どうしたんだろ?」

座って、振り向く八期

八期「わあ、やっぱり鏡みたいに形が反転してる!男湯と女湯ってこんな感じなんだね」

店員「開店し始めたばかりだから、お客さんはあなた達が初めてだったから出来たサービスよ!どうだった?」

八期「はい!長年の謎が解けた感じです!」

ヘンゼル「お前は何しに女湯に入ったんだ?」

八期「えっ?ただどんな構造になってるのか見たかっただけだけど?」

希以外の女性陣「えっ?」

芹(女湯を覗くって・・・)

薺(ただ女湯という部屋の中を知りたかっただけ?)

グレーテル(誰も入ってなかったのに落ち込まなかったのはそう言う事なのか!)

希「番台どうだった」

八期「番台の景色はいいね!少し高い感じが尚更!座ってる場所意外と固い!」

愛海(番台も純粋に座ってみたかっただけ?)

八姫(女湯を覗くためじゃないの?)

零(全くもって下心無し!)

4人(私達は何てこと考えてたんだろう!)

希「本当に何を考えてたんだろうね?」←全部知ってたから止めなかった

4人「あっ!」

希「まったく、ムッツリさんはあなた達のようね!」

6人「ギャアアア!」

6人の絶叫がこだましたと言う。

Re: ナンバーズ8 ( No.331 )
日時: 2023/06/14 21:48
名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)

329話・銭湯での騒ぎ
バシャーン!

ヘンゼル「へっへー!貸し切り状態だぜ!」

八期←無視して体を洗う

ヘンゼル「おい!二人っきりだぞ!」

八期「1人の方が良かった」

ヘンゼル「なんだよ!つれねえな!」

グレーテル「オオーイ!兄貴!」←女湯から

愛海「物凄い水しぶきが聞こえたけど、他のお客さんの迷惑になら無いようにね!」

八期「えっ?どこからの声?」

希「上が空いてて、声だけは届くのよ!」

八期「へー!」

希「だから・・・」

コン!ポトッ!

八期「あっ!石鹸!」

希「こういうことも出来るの!」

八姫「それ出来るの肩が強い人だけ!」

ガラガラ

秀喜「なんだ、お前らもか!」

ヘンゼル「おお!秀喜じゃねーか!」

秀喜「八期が居るなんて珍しいなあ!」

ヘンゼル「そうなのか?」

秀喜「だって、コイツ温泉も銭湯も大嫌いなんだぞ!」

ヘンゼル「マジで!」

女湯
愛海「そうなの?」

零「人と入るのが嫌って言ってた!」

八姫「後、靴下がすぐに履けないからとか!」

愛海「あっ、分かる!」

薺「でも、なぜ人と入るのが嫌なんですか?人見知り?」

希「人見知りじゃなくて、プライベートゾーンを見られたくないかつ見たくないんだって!それは身内だろうと!」

愛海「へー!」

男湯サウナ
秀喜「銭湯だけどあるんだな」

ヘンゼル「どうする?」

八期「僕は目標タイム超したら出ようかな?」

5分後

ヘンゼル・プシュー

秀喜「八期、ヘンゼルもうダメだから俺出るわ!お前は大丈夫か?」

八期「余裕!」

更に5分後

八期「ふー、後1分経ったら出るか!」

そして目標達成

八期「よし、出よう!」

パカッ!

八期「気持ちいい!後少しだけ入って出るか!」

時間は少し遡って
女湯
ガラガラ

青奈「あっ!」

希「青奈ちゃんも給湯器壊れたの?」

青奈「愛海が『八期が女湯に入ってる』って聞いたから来たのに!」

八姫「残念ね!」

芹「ただ、お客さんが居ない時間帯に覗いてだけよ!合ったら犯罪だし!」

青奈「なーんだ!うふ!」

八姫「何よ、その顔?」

青奈「あんたらは本当にまな板だなぁって思って!」

八姫「何よ!」

芹「まな板で悪かったわね!」

零「あれがバカな女の言葉なのね!」

青奈「何負け惜しみ?」

希「その台詞をそのまま八君に言ってみたら?」

青奈「言えるか!」

愛海「バカにされるもんね!」

青奈「フン、あんたらサウナ来なさい!そこで勝負よ!」

八姫「良いわよ!勝負よ!」

芹「私はパス!」

零「私も体洗ってから!後で行く!」

一方その頃
八期「ああ、いい湯だった!後は待つだけだね」

店員「あっ!八期君だっけ?」

八期「はい!そうですが・・・」

店員「ちょっとシャンプーの替えが無くなって買いに行くことになったの!」

八期「そうなんですか」

店員「それまでの間番台に居てくれる?」

八期「えっ?」

店員「ほんの少しだけだから!」

八期「えっ?もし女湯で何か合ったら?」

店員「この時間帯は50代のおばちゃんや60代以上のお婆ちゃん位しか居ないから、むしろ大歓迎よ!」

八期「それはそれでどうなんですか?」

店員「5分位で帰ってくるからお願い!」

八期「何か合っても知りませんよ!」

店員「何か合ったら責任は全て私が持つから!」

八期「言いましたね!お願いしますよ!」

店員「じゃあ、宜しくね!」←出ていく

八期「何で僕が?多分、零ちゃん達もまだ入ってるだろうし、何も起きないで欲しいな・・・」

おばちゃんA「番台さん!大変よ!」

八期「世の中そんなに甘くないよね!こんな時に限って・・・」

おばちゃんB「あら?こんな可愛い坊っちゃんが番台さん?」

八期「本来の番台さんが買い物に出ていて、臨時の代わりです!」

おばちゃんA「取り敢えず、水道の水が出ないのよ!どうにかしてくれる?」

八期「そう言うの、よく分からないんですけど・・・」

おばちゃんB「私らが教えてあげるから!」

八期「あの、女湯ですよね?」

おばちゃんA「君みたいな子ならおばちゃん達大歓迎やで!」

八期「いや、中に同級生居るんですけど!」

おばちゃんB「大丈夫やて!」

八期「どこが?!後工具とか分からないんですけど!」

おばちゃんA「工具箱は確か、ここかな?」

おばちゃんB「そこの筈やで!」

八期「何で知ってるの?」

このおばちゃん達は常連客である

女湯サウナ
青奈「あんた意外にやるわね」

八姫「あんたは知らないけど、私だって負けず嫌いなのよ!」

青奈「疲れてきたんじゃない?」

八姫「そっちこそ!」

女湯(入口)
八期「よし」←タオルで目隠し

おばちゃんA「おやおや、坊っちゃん紳士やな!」

おばちゃんB「その配慮おばちゃん好きやで!」

八期(取り敢えず、下向いて壁沿いに歩けば・・・)

芹(えっ?八期!何でここに!)←頭洗ってる

八期「ええっと、どっち側ですか?」

芹「壁沿いを歩いてるけど何やってるのかしら?」

おばちゃんA「右端の手前から数えて4番目やで!」

八期「ええっと、右端の手前から数えて4番目か!」

芹「右端の手前から数えて4番目の水道ね!(えっ?私の隣!しかも今居る場所3番目!)」

八期「ええっと、ここから数えて1、2・・・」←鏡に向かって横歩きする

芹(来る!来る!)

トントン←左足が芹の体に当たる

八期「すみません、退いてもらって良いですか?」

芹「それは、今は無理かな・・・」

八期「じゃあ、後ろ失礼します!」

芹(その後ろ通るの?)

そろそろそろそろ・・・

薺「コラ!何女湯に堂々と入ってるんですか!」

どん!

八期「えっ?あっ!」

コン!←壊れた水道にスパナをぶつける

プッシャー!

薺「キャアア!」

八期「えっ?何々?」

希「あら?八君!」

零「その工具箱は?」

八期「なんか水道が壊れたからって・・・」

希「それで女湯に・・・」

薺「キャアア!タオルが水浸し!」

愛海「大丈夫!八期君の目は私が隠してるから!」

芹「後ろに回ってるって事ですよね?それはそれで良いんですか?」

零「あのさあ、薺ちゃん!堂々と入って来る人がわざわざ目隠しする?壁沿いを歩いたりする?」

愛海「むしろ紳士だよね?」

薺「女湯入ってること事態・・・」

希「大方、番台さんが用があって出ていく間だけ見といてって言われたとかじゃない?」

八期「正解!」

薺「なんで分かるんですか?」

希「これくらい普通よ!」

薺「なぜ、覗きじゃない前提を想定出来るのですか?」

希「性格!法律を破ろうって思う子じゃないから!」

愛海「八期君!この仕事は私に任せて!」

八期「でも・・・」

希「不器用で非力な八君が水道管の処理できる?」

八期「無理です!」

おばちゃんB「番台さん!サウナでのぼせてる子達が居るよ!」

零「そっち行ったら!介抱の方がマシでしょ!」

八期「うん・・・(良いのかな?)」

八期は水道管の処理を愛海達に任せてサウナに行った

八期「ええっと・・・、えっ?」

サウナ内
青奈・グテー!

八姫・グテー!

八期「この2人か・・・、どう運ぼう?」

取り敢えずサウナのドアを開放させておく

八期「じゃあまずは青奈先輩から!よいショット!ウーン!ウーン!ウーン!ダメだ!びくともしない!」

次に八姫を運ぼうとする

八期「どうしよう?どこ持てば良いんだ?」

座った状態からお姫様抱っこに挑戦しかし・・・

八期「あっ!と、危ない!頭ぶつけそうになった・・・、危ないから止めよう」

零「大丈夫?」←着替えてきた

八期「運べそうにない」

零「腕を肩に回して、肩を貸せば?」

八期「成る程、ありがとう!それでどうすれば?」

零「1回八姫ちゃんの隣に座って、八姫ちゃんの腕を自分の肩に回したら、ゆっくり立てばいいの!」

八期「分かった!やってみる!よいショット!」

八姫(あれ?頭がボーッとして・・・、なんかタオルじゃない布の感覚が・・・)

八期「せーの、よいショット!」

八姫(えっ?八期!なんでここに?)

零「八君!私も手伝うよ!」

バサッ!←八姫のタオルが取れる

八姫(ん?)←タオルが落ちた姿を見る

八姫「キャアア!!離して!」

パチン!

八期「何するんだよ!あっ!」

八姫「こっち見るな!」

零「希お姉さん!愛海ちゃん!早く来て!」

数分後
八期「タク!」

八姫「本当に私が悪かったから!」

八期「分かってるの!?」

八姫「本当に本当!コーヒー牛乳奢るから許して!」

芹「何が合ったの?」

零「介抱しようとした八君にビンタしちゃって・・・」

薺「それでなぜ八姫さんがあんなになって謝罪を?」

零「私の命令!『誠心誠意謝らないと今日の事全部家族に報告する』って言ったら」

芹「それ脅迫!」

この後八姫は八期にコーヒー牛乳3杯奢らさせる羽目となった。

青奈「あれ?私は?ねえ!」

それは皆さんのご想像に任せます!

青奈「ちょっと、コラ!」

Re: ナンバーズ8 ( No.332 )
日時: 2023/06/20 09:12
名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)

330話・絶対命令避難訓練(前編)
楓花「こうすれば、あの子も嫌でも命令しないといけません!」

理「絶対命令をあげてるのに、全然命令しないから、その命令する練習をさせるって、何の絶対命令?」

香「理事長、こき使われるよりは遥かにマシですよ!むしろ、こっちで良いじゃないですか!」

楓花「抜き打ちでやるので多分、物凄く時間を掛かるでしょうが、人間失敗から学ぶと言いますし、これでお願いします!」

理「取り敢えず、長い時間を想定しておくわね!後は先生も出来るだけフォローお願いします!」

香「勿論です!担任ですから!」

楓花「先生、兎に角1個思い付くとその1個が正しいと思って譲らない感じが出たり、あっちにこっちにと混乱する時は、指導お願いします!」

香「分かりました!」

夏休み明けの2日目

杏「おはよう!」

零「おはよう杏ちゃん!今日から防災習慣だから抜き打ち避難訓練がどこかであるよ!」

明「抜き打ち避難訓練?」

零「うちの学校は避難訓練を疎かにしたくないと言う思いから、抜き打ち!つまりどのタイミングで避難訓練なるか分からないの!」

杏「それって零ちゃんも?」

零「うん、知ってるのは先生達大人だけ!だから有も理珠も知らないわ!」

明「授業は?」

零「訓練は防災週間とか決められた週でやるし、大体タイミングが2時間目又は3時間目が多いよ!それに先生には伝えてるから、ある程度避難訓練を想定してやるの!ただ、どのタイミングで来るかまでは誰も知らない!だからタイミングは理事長のさじ加減!」

秀喜「つまり、やる日は知ってても時間は分からないのか!」

零「週によっては、2、3回やることあるよ!極端に遅かったりしてね!」

明「つまりあんまり遅いとやり直しされるって訳ね!」

杏「でも、火事とか地震っていつどのタイミングで来るか分からないもんね!」

キーンコーンカーンコーン!

香「はい、皆席に座って!」

生徒達「ハーイ!」

香「では、今から朝のホームルームを・・・」

ジリジリジリジリジリジリジリジリ!

理「緊急連絡!緊急連絡!本館1階職員室で火災が発生しました!生徒達は直ちに生徒会長の命令に従い、避難してください!
繰り返します!
本館1階職員室で火災が発生!生徒達は直ちに生徒会長の命令に従って避難してください!絶対です!」

杏「えっ!?」

明「今、普通の放送とは違った感じじゃなかった?」

香「はい、そこ静かに!放送聞いた?本館1階の職員室が火事だから避難しないと!さあ!放送にあったように生徒会長絶対命令で避難するわよ!」

全員「ええっ!!!!何それ!?」

八期「生徒会長大変だな!1人でどうしろと?」

零「ん?」

香「はい、生徒会長さん!早く皆を避難させて!」

八期「早く生徒会長避難させないと大変だな・・・」

香「八期会長!」

八期「はい?」

香「聞いてなかったの?生徒会長の指示がない限り皆丸焦げよ!」

八期「だから、待たないと・・・」

香「じゃああんた何よ!?」

八期「えっ!?」

秀喜「八期!」

零「今はあなたが生徒会長でしょ!」

八期「えっ!?僕?」

明「じゃあその左腕の腕章は?」

八期「あっ、そうだった!僕が会長か!」

杏「今、気付いたの?」

Bクラス「ハハハハハ!」

香「早く!指示をして頂戴!でないと皆丸焦げよ!」

八期「ええっと・・・、皆机の中に潜ろう!」

Bクラス「えっ!?」←取り敢えず潜る

明「八期!それは地震だよ!」

八期「えっ?違うの?」

零「テンパり過ぎ!今は火事!」

八期「でも、さっき揺れてたよ!」

杏「嘘でしょ!?」

香「ええ、揺れてたわね!」

八期「ほら!」

零「本当に?」

香「震度1だけど!」

Bクラス「なんじゃい!」

八期「だったら・・・」

香「震度1なんて、何人気付くと思ってるの?せいぜい1人か2人よ!そんな緩い揺れで潜らすな!早くしないと皆丸焦げよ!」

八期「ええっと、ええっと・・・」

香「ほら、火事が起きた時のお約束あるわよね?それを思い出して!」

八期「ええっと、あっ!押さない!掛けない!走らない!」

秀喜「被ってる!被ってる!」

零「掛けないと走らないは同じだよ!」

八期「あっ、間違えた、押さない!走らない!喋らない!だった!あっ!」

杏「どうしたの?」

八期「・・・」

香「ほら、会長さん!早く指示しないと皆丸焦げよ!」

八期「・・・」←ジェスチャーで伝える

香「はい?何言ってるの?」

八期「・・・」←ジェスチャー

香「あの、なんか言って!」

八期←口の前で指で✕

香「はあ?」

八期←同じことをする

香「あの、話してくれないと何も分からないんだけど!」

八期←ムリムリのジェスチャー

香「あのね、声だして指示して!」

八期「?」

香「早くしないと皆丸焦げよ!」

杏「もしかして!押さない!走らない!喋らない!だから、喋れないんじゃ?」

八期・うんうん

香「喋れ!」

八期「???」

香「もう、今日から火事の『おはし』は押さない!走らない!私語しない!で覚えなさい!」

八期「喋って良いんですか?」

香「私語じゃなければ良いのよ!皆も『おはし』の『し』は私語しないよ!」

Bクラス「は~い!」

香「さあ、早く指示して!このままだと皆丸焦げよ!」

八期「じゃあ、皆廊下に2列に並んで!」

香「待ちなさい!」

八期「何ですか?」

零「今のは正しい判断では?」

香「普通ならね!今の状況を考えなさい!」

杏「あっ!生徒会長絶対命令だから、他のクラスも生徒会長からの命令がない限り出られないんだ!」

明「しかも、生徒会長の命令を無視したらパワハラ扱いで矯正学校飛ばされるしね・・・」

香「その通り!私達だけ逃がして他のクラスを見殺しにするの?」

八期「じゃあ、早く・・・」

香「待ちなさい!私達を見殺しにする気?!」

八期「じゃあ、どうすれば良いんですか?大声でも出せと言うんですか?」

香「あんたは体いくつあるの?」

八期「えっ?」

香「あんたの体はいくつあるの?2つも3つもあるの?」

八期「1つしかありません」

香「当たり前よ!誰だって自分の体は1つしかないわ!そんな1つの体であちこち回ってたら霧がないわ!」

八期「でも、皆避難させないと!」

香「何でも1人で解決出来るわけ無いでしょ!出来ないのならどうするの?」

八期「ええっと・・・」

零「私達が居るじゃない!」

秀喜「何の為の副会長、書記、会計、庶務、学年代表だよ!」

杏「クラスには各々学級委員もいるよ!」

明「その人達と連携して!」

八期「分かった!学級委員、皆を2列に並ばせて避難させて!」

明「OK!分かったよ!前野!行くよ!」

前野「おおっ!分かったよ完道!」

八期「僕はAクラスに行ってくる!」

明「後はあたしに任せて!」

零「会長、私は?」

秀喜「俺も!」

八期「じゃあ、上のクラスに避難指示をお願い!委員長に避難させるように言って!」

零「分かった!」

秀喜「行ってくるぞ!」

Aクラス
ドンドンドンドン!

ガラガラ

芹「はい!遅い!」

八期「ごめん、各学級委員に避難させるように指示して!3階は秀喜と零ちゃんが行ったから!」

芹「分かったわ!会長、あなたは?」

八期「僕はこの後1年生の教室に行くよ!」

芹「分かったわ!学級委員!クラスの皆を2列に並ばせて!」

学級委員「は~い!」

八期「あっ!そうだ!良いこと思い付いた!」

芹「何を思い付いたの?」

八期「学級委員に命令!1人が先頭、もう1人が1番後ろに回って!」

学級委員「ええっ?」

八期「絶対命令!」

学級委員「はい・・・」

八期「あっ!Bクラスに言うの忘れてた!」

芹「私が伝えておくよ!ちなみに理由は?」

八期「先頭が誘導して全員が出たら1番後ろが次のクラスに連絡!」

芹「成る程!分かったわ!」

八期「じゃあ、1年生の教室行ってくるね!」

芹「気を付けるのよ!大丈夫かしら?」

まだまだ続く避難訓練!果たして全員避難できるのか?

Re: ナンバーズ8 ( No.333 )
日時: 2023/06/18 10:50
名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)

331話・絶対命令避難訓練(後編)

1年Dクラス
男子A「おいおい、もう1時間も経つぞ!」

男子B「これが本当の火事なら俺ら死んでるぞ!」

女子A「尾形さん、教室出られないの?」

留「生徒会長絶対命令なんだから!生徒会長の指示が出るまで私達は一切動けません!」

男子C「その生徒会長が来ないんならさっさと出ようぜ!でないと本当の火事なら俺ら終わってるんだから!」

留「勝手に出ていって、生徒会長に怒られて、矯正学校に飛ばされるならどうぞ!」

男子C「何でそれだけで矯正学校なんだよ!意味わかんねー!」

留「絶対命令なんだから!」

ゴゴゴゴ!

女子B「ねえ、何か音しない?」

女子C「うん、何か大きなものを動かしていると言うか、閉じてると言うか・・・」

数分後
八期「1年生達!」

留「会長!遅すぎます!何をやってたんですか?」

八期「そこの防火扉を閉めてた!」

留「余裕ですね、私達が丸焦げになっても良いんですか?」

八期「何言ってんだ?お前放送ちゃんと聞いてたか?」

留「ちゃんと聞いてるから、皆教室に籠城してるんですよ!」

八期「この教室のすぐ近くの階段の下は職員室なんだぞ!」

留「えっ?」

八期「もし、本当の火事なら階段から火の手が来て、脱出出来ない!しようとするなら、何人かが巻き込まれてる可能性だってあるんだ!それを防ぐために閉めてたって言うのに・・・」

留「すみません、ですがそれならせめて私とか先生呼んでください!1人だと大変でしょ!」

八期「それもそうだな、それはごめん!」

留「それで私達はどうすれば?」

八期「取り敢えず尾形は1年生全員を避難させて!」

留「はい!なんか決まりとかあります?」

八期「あっ、学級委員にクラスの皆を2列に並ばせるよう指示して!学級委員は先頭に1人、後方に1人に分けて!」

留「分かりました!」

八期「後、こっちの階段は使えないし、教室的にもすんなり脱出させるとなると、AからDは南階段!EからHは北階段!IからKは北校舎の中央階段!Lは体育館側の外階段から避難させて!」

留「分かりました!」

八期「僕は3年生の校舎に行ってくる!」

留「はい(えっ2年→1年→3年と行くの?効率悪!)」

八期・トコトコ

留「会長急いでください!」

八期「走らないだから走れない!」

留「とことん真面目と言うか忠実と言うか・・・」

3年生の校舎
3年Aクラス
男子D「おいおい、遅すぎるだろ!どうなってんだ?」

女子D「いくら私達の校舎が火事とは無関係の校舎とはいえ、もう2時間待ってるわよ!」

男子E「おーい、森田!出たらダメなのか?」

金「放送に合ったでしょう!生徒会長絶対命令!生徒会長の指示が出るまで私達は一切動けないの?」

男子F「もう無視して避難しようぜ!」

金「生徒会長の命令に逆らう気?そんなことしたらどうなるか分かって言ってる?」

Aクラス「絶対命令とか意味分かんない!」

金「それにしても遅すぎよ!たく、いつまで掛かってるの?」

一方その頃
体育館前
八期「あっ、お母さん!」

楓花「先生よ!あんたトロトロ何やってるの?」

八期「これから、3年生の校舎に・・・」

楓花「早く急ぎなさい!本当の火事だったら、何人被害出てるか・・・」

八期「でも、押さない、走らない、私語しないだよ!」

楓花「それは避難の時の合言葉よ!今は走っても良いから急ぎなさい!」

八期「でも、廊下は走ったら・・・」

楓花「ああ言えばこう言うわね、兎に角急いで!皆丸焦げになるわよ!」

トントントン!

ガラガラ

八期「3年生の皆さん無事ですか?」

金「遅い!何やってたの?」

八期「1・2年生を避難させてました!」

金「それで1時間も2時間も掛かる?」

八期「先生に叱られたり、防火扉を閉めたりして遅れました!」

金「何やったのよ?」

楓花「押さない、走らない、私語しないを忠実に守ってたのよ」

金「私語しない?喋らないでは?」

八期「それより、森田先輩!各学級委員にクラスの人達を2列に並ばせるよう指示して下さい!」

金「分かったわ!学級委員!2列に並べるよう指示して!私は別のクラスに言ってくる!」

学級委員「は~い!!」

八期「あっ、後学級委員は先頭1人、後方1人に分けて並んで下さい!」

金「分かったわ!」

八期「後、真ん中で出る出口分けましょう!校舎の左側のクラスは北側から、校舎の右側のクラスは南側の出口から出てください!」

学級委員「分かりました!」

八期「よし後は、校庭だ!」

楓花「八期、何あんた勝手に下靴に履き替えてるの?」

八期「運動場に出るから!上履きで運動場出れないでしょ!」

楓花「緊急事態は関係ないから!」

そして運動場
八期「各学級委員、点呼お願いします!」

明「うちは・・・」

八期「在籍人数、出席人数、欠席人数、早退者、担任の有無も含めて報告してね!」

前野「細かいな!」

芹「でも、それはそれで必要かも」

明「ハイハイ、在籍40、出席38、欠席2、早退0、担任も含めて全員居ます!」

八期「はいOK!他は各学年代表に報告して!」

金「3年生教師含めて全員居ます!」

留「1年生教師含めて全員居ます!」

八期「OK!全員居ます!」

理「はい、分かりました!こちらも事務員含めて全員居ます!」

壇上
理「理事長の岡田です!皆さん、今回の避難訓練はどう思いましたか?」

全員「意味分かんない!」

理「それはそうですね!本当に避難するまで3時間以上も掛かる程手間取っています!」

八期「ふへへへ・・・」

理「まあ、初めての試みでしたので、こうなることは大方予想出来ましたが、想像以上に掛かりすぎです!よって生徒会は放課後反省会を行いますので、そのつもりで!」

生徒会役員「はい!」

八期「勿論!」

香(自覚あるのね)

理「ですが、今回なぜこんなことを行ったと思いますか?」

八期「何で?」

零「私も知らない」

理「今回の試みは、先生達が居ない時でも、皆さんがちゃんと避難できるかと言うのを試したかったのです!」

全員「ああ!」

理「災害はいつどのタイミングで起こるか分かりません!もしかしたら休憩時間の時に起きたりもします!その時ほとんどの先生は職員室に居て、対応出来ない時、生徒会や学級委員などの生徒達のリーダーが冷静に対応、そして適切な指示を取れるように出来る練習をさせるためにこのような訓練となりました!」

全員「おおっ!」

理「ですが、初めてかつ抜き打ちでしたので、これだけ時間が掛かっています!まあ初めてかつ突然の事で戸惑ってしまったのでしょう!ですが、皆さん!」

全員「はい!」

理「人間と言う生き物は失敗から学ぶ生き物です!それに誰だって始めてやる事柄を最初から完璧にこなせる人間など居ませんから、今日についてアンケートを取ります!この避難をどうすれば良いのか?改善点はあるのかとか、ここの対応は良かったなど何でも良いので正直に思ったことを書いてください!そして皆さんで避難をもっと的確かつ全員無事であるようにしていきましょう!それではお話を終わりにしたいと思います」

パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・

香「まあ、グダグダだったことは確かね!」

八期「はい・・・」

秀喜「お前はもっと人を頼れ!」

八期「それは放課後の反省会で!」

零「これ近々やり直しよ!」

留「それまでに改善しないといけませんね」

芹「何か思ったこと合ったら何でも言うのよ薺!ってえっ?」

葉月「どうした?」

芹「ねえ?薺が居ないんだけど!」

八期「Dクラスの中で並んでるんじゃないの?」

零「Dクラス・・・、あっ!」

八期「どうしたの零ちゃん?」

零「有のクラス忘れてる!」

八期「有のクラス?あれ?呼びに行ったんじゃないの?」

秀喜「しまった!あいつら別校舎で遠い校舎だった!どおりで空な訳だ!」

葉月「待てよ!もしかしてお前ら?」

零・秀喜「別校舎の生徒を避難させるの忘れてた!」

生徒会役員「ええっ!!!!」

別校舎
有「う~ん、まだかな?」

悠真「先生、早く避難しましょうよ!」

有「ダメです!生徒会長の指示が来るまではこの教師から出られません!」

心乃枝「もし出たら?」

有「僕らは皆レベル5の矯正学校確定です!」

部子「何でですか?!」

寿美鈴「もうお昼だよ!お腹空いた!」

一方
薺「たく、あの会長は何をやってるのですか?それに先生も先生です!何で避難訓練を絶対命令なんかで・・・」

女子E「薺ちゃん、もう出ようよ!」

薺「ダメです!会長に何て言われるか!会長の怖さは私が1番分かっています!」

女子F「そんな!」

女子G「私達はどうなるの?」

結果別校舎の方に『今日の避難訓練は終わりました』と言う放送が流れ、『私達の存在は?』などと別校舎の生徒達の怒号が飛んだとは言うまでもない。

Re: ナンバーズ8 ( No.334 )
日時: 2023/06/20 21:44
名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)

332話・絶対命令避難訓練(反省会)
放課後の生徒会室
香「はい!今日の避難訓練についての反省会をするけど、言い方は『これはダメ!』とか『やってはいけない』などの否定的ではなく、『もっとこうするべき』とか『こっちの方が良かったんじゃないか』などの提案型で意見すること!」

生徒会メンバー「ハーイ!」

香「では、早速何か意見のある人は手を上げて!」

零「はい!」

香「はい、零!」

零「まず、八君!クラスに生徒会のメンバー居るんだから、自分1人で動こうとせず私達を信じて頼って欲しかったなあ!」

秀喜「だよな!そもそも論はそれだよ!」

理珠「生徒会を抜きにしても学級委員が居ます!」

秀喜「そもそも、何百人もいる学校の生徒を1人で捌くなんて誰にも出来ねーよ!」

八期「そうなの?」

香「先生も理事長も出来ません!30人くらいがやっとなのに1000人前後なんて尚更よ!」

芹「それに、今回は生徒会長1人で指示を扇いで他のクラスに伝達していくスタイルでしたから、1つ1つ回っていたら霧がないのは明白です!」

薺「そうですよ!今回何で生徒会長絶対命令で避難訓練なんかしたんですか?!」

歩「先生が居なくても生徒達で避難出来るように訓練っての言ってなかったっけ?聞いてなかったの?」

薺「私達忘れら去られてたよ!」

香「これは、零と田中の思い込みと八期の伝達ミスだな!」

八期「僕も?」

香「結局、誰1人として気付かなかったから私も含めて連帯責任だ!薺ごめん!」

薺「本当ですよ!仮に別校舎が火事だったら私達丸焼けでしたよ」

芹「本当ごめん!」

香「ただ、先生達が居ないで、生徒達で避難出来るようにすると言うのは建前!」

生徒会「えっ?」

留「では、本来の目的は?」

香「コイツ(八期)が適格に命令出来るようにするため!」

生徒会「ええっ!!!!」

薺「何でそれを避難訓練なんかに?」

香「丁度良かったのよ!八期はよっぽどのことが無い限り命令しないし、避難訓練は嫌でも適格に指示を出す者の言うことを聞く切羽詰まった状況!」

薺「それのどこが良いんですか?」

芹「そうですよ!ましてや絶対命令だと、置いて行かれる危険や自分だけ助かりたい欲などが働いて、自分を守るような命令だって・・・」

香「それが1度でも合ったかしら?」

留「無かった!」

零「見殺しに仕掛けたけど、それは全員を助けようとして一点しか見れてなかっただけだったし・・・」

香「八期、火事に合ったら皆どうなって欲しい?」

八期「そりゃ勿論助かって欲しい!傷1つ付けて欲しくない!」

香「こんな子が、自分だけを守る命令する?ましてや絶対命令!全てを背負い、何かあったら全て自分の責任と言う重いものをしょって避難なんて怖くてテンパるわよ!実際テンパってたけど!」

歩「あの、先生の言いたいことが分かりません」

秀喜「簡単に言うと、八期は命令する事が苦手!その命令の練習をするためには、嫌でも命令しないといけない避難訓練がもってこいだった!そういうことですよね先生?」

香「そうよ!そもそも、家庭科の調理実習で、命令するなら自分の手で終えるタイプの人間だったから、最終的に1人でやることに成ったし!」

零「そうでしたね・・・」

金「あっ、避難訓練だと、怯える人が多いし、火事場となれば、嫌でも命令を聞かないといけない状況だから、皆言うことを聞いてくれる!」

薺「それが良いのですか?と言う話なんですが?」

香「良いのよ!絶対命令を自分には使ってないんだから!それに今回1番やりたかったのは仲間との連携!」

生徒会「あっ!」

香「あの場で全員に避難を指示するなんて誰だって無理よ!だったら、仲間である生徒会メンバーに頼むことを学んで欲しかったの!そうでないと1人で全部やろうとして本当の火事なら取り返しがつかない状況になってるんだから!」

生徒会「確かに」

香「兎に角、今回1番の反省点は仲間との協調よ!上手く連携出来るように『お願い』でも良いから、あんたは命令もとい生徒会を動かしなさい!」

八期「は~い・・・」

香「自信なさげね!」

芹「言われてみれば、コイツって命令したこと無いよね?」

葉月「何のための絶対命令?」

零「出来る仕事守るため!何もやらない生徒会長が1番嫌い」

秀喜「まず、遠い場所とかは俺か理珠に早めに命令した方が良いと思う!」

零「そうだよね!隣のクラスのせっちゃんや2つ隣の葉月ちゃんだと遠いし言う暇無いよね?」

葉月「だなぁ!」

芹「仮に3年生の校舎や別校舎が火事だと被害者多数よ!」

香「本物だと、絶対命令どころじゃないから!そこは逆命令で通ってる」

薺「逆命令?」

香「八期自身による、当たり前命令!『本当の火事かつ別校舎であった場合は自分達で避難して下さい』って!」

薺「それのどこが逆命令?」

芹「薺も知ってるでしょ!部活整理で周りを怒らせた時の火消しで『自分のやりたい部活に打ち込みなさい』って命令!あれ普通、命令として使わないでしょ!」

薺「た、確かに・・・」

香「あくまで生徒会のメンバーを動かすんだぞ!って言ってもあんたは特定の人としか喋らないから、他の子に頼むなんてしないか!あっ、皆!逆にここが良かったとかない?」

芹「はい!」

香「はい!芹!」

芹「学級委員の2人を前後に分けるのは良かったですね」

秀喜「そう言えば突然言われたよな!」

零「何でって思ったけど・・・」

八期「後ろが次の先頭との連絡を取るために!」

全員「成る程!」

葉月「確かに、それは良いよな!」

金「行ったかどうかなんて後ろの人は分からないもんね!『次行くよ』とか、『私に付いてきて』なんて声かけてくれた方が出やすいもんね」

全員「うんうん」

香「他に気になることは?」

留「はい!」

香「尾形はなんだ?」

留「会長が忠実というか、真面目すぎるんです!もっと思いきっても良いと思うのですが?」

金「ちょっと待って!意味が分からない!」

零「多分だけど、廊下を歩いたり(小走りしたり)、喋らなかったりのことじゃない?」

金「そう言えば『私語しない』とか言ってたわね」

歩「『喋らない』って『おはし』のお約束だよね?何で『喋らない』はダメなんですか?」

秀喜「本当に喋らないから!ジェスチャーで指示してたから誰も分からなかったんだよ!」

香「だから、関係の無いことを喋らないって意味の私語しないに変えたのよ!命令を口に出せるようにね!」

葉月「忠実過ぎるだろ!あっそう言えば、人数確認の項目多すぎないか?じゃなくて、あんなに聞かなくても良いのではないかと、私は思います」

芹「必要じゃない?在籍・出席・欠席・早退を聞いておかないと、元々何人居たのか?何人今日は居るのか?何人来ていないのか?途中で帰った(保健室に行った生徒含む)人を把握しないと、逃げ遅れと勘違いして余計な被害者を出す可能性もあるし!」

零「確かに!それに先生だって忘れちゃダメだよね?第3の親なんだから!親を見捨てる子供って最悪だよ!」

全員「うんうん」

葉月「そうか、ごめん」

留「あっ!はい!」

芹「尾形さん、まだ何かある?」

留「防火扉を閉めるのは良いのですが、私でも先生でも良いので呼んでください」

八期「はい、仰る通りです」

芹「防火扉って閉めて良いの?」

八期「火事なら尚更じゃない?」

秀喜「だよな?」

歩「ねえ?」

八期「歩何?」

歩「うちらもある程度命令出来るように命令して欲しいなって思う!」

香「どう言うこと?」

歩「だって、絶対命令が使えるのは八期ですよね?その八期は自由に命令出来てもうちらは八期から許可貰えないと出来ないんじゃない?」

全員「あっ!」

芹「確かに・・・」

秀喜「それは完全な命令無視だよな」

零「八君が気にしなくても、周りがそれを理由に『お前の命令なんか聞くか!』なんて言われたら困る」

薺「確かに・・・」

留「薺の命令の仕方もあるよね?」

八期「確かに、そこは危険だな」

薺「なんでですか?」

芹「自分で思い出して見なさいよ!」

零「せっちゃんが言えることではないよ」

それから2日後

2時間目

ジリジリジリジリジリジリジリジリ!

理「緊急連絡!緊急連絡!東校舎1階理科室でか再発生!生徒の皆さんは直ちに生徒会長の命令に従って避難して下さい!
繰り返します!東校舎1階の理科室で火災発生!
生徒の皆さんは直ちに生徒会長の命令に従って避難して下さい!」

2年Bクラス

八期「理珠は急いで北側から3年生達を避難させて!南階段は使用不可!」

理珠「分かりました!直ぐ行ってきます!」

八期「秀喜は別校舎の生徒達を避難させて!」

秀喜「おおっ!分かった!」

八期「零ちゃんは3階の2年生達を歩と一緒に避難させて!」

零「分かった!」

八期「学級委員!クラスの生徒達を2列に並ばせて!」

明「OK!」

八期「後は副会長と書記の指示に従うように」

前野「分かった!」

八期「僕は隣のクラスに行って1年生所行ってくる!」

明「頼んだよ!」

Aクラス
ドンドンドン!

芹「はい!」

八期「2年生達を頼む!書記と連携して!後学級委員達に2列に並ばせるよう指示!僕は1年生の所に行ってくる!」

芹「分かったわ!」

1年生の校舎
ドンドンドン!

留「はい?」

八期「学級委員に2列に並ばせるよう指示!後今回はA~Dは南階段!E~Hは西校舎中央階段!I・Jは西階段Kは北校舎中央階段、Lは外階段から出るように指示!」

留「分かりました!」

八期「は~い、学級委員、1人は前で1人後ろだよ!」

学級委員「は~い!」

八期「留は西校舎の方の誘導お願い!」

留「分かりました!」

歩「八期!何かやること無い?」

八期「ああ、歩!だったら西校舎の1年生達の誘導頼んで良い?」

歩「分かった!」

八期「さあ、1年E組の皆全員揃った?」

学級委員A「はい!揃いました!」

八期「よし、じゃあ押さない、走らない、私語しないを守って避難だ!」

学級委員A「はい!」

八期「1番後ろの学級委員!自分が歩く時、後ろのクラスに連絡するんだぞ!」

学級委員B「は~い!分かりました!」

こうして避難はスムーズに進み

八期「君が最後でいいかい?」

学級委員H「はい!」

八期「生徒会のメンバー!各教室の確認お願い!」

生徒会「は~い!」

運動場
八期「各学級委員は学年代表にクラスの在籍人数・出席人数・欠席人数・早退者・担任が居るかも確認して伝えてください!」

学級委員達「は~い!」

留「1年生全員避難!」

秀喜「2年生全員避難!」

金「3年生全員避難!」

理「各職員全員避難!OKよ!」

八期「それでは全員整列!前へ倣え!」

ピシッ!

八期「直れ!やすめ!着席!」

理「バッチしよ!」

八期「ありがとうございます!」

前回3時間以上(忘れた人も居たが)掛かったが、
やり直しは30分以内で終えた。


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