二次創作小説(新・総合)

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ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.198 )
日時: 2022/05/17 21:16
名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)

196話・鶴達のお母さん(前編)
ピンポーン

楓花「八期、出てくれる?」

八期「は~い」

玄関

ガチャン

八期「は~い!」

弁護士「すみません、弁護士の田中と申します、こちらに大西鶴さんはいらっしゃいますか?」

八期「そんな人は居ません」

弁護士「えっ?そうですか、分かりました」

夕方
ピンポーン

八期「はい」

田中弁護士「こちらに大西鶴さんは?」

八期「だから、そんな人は居ません!」


ピンポーン

田中弁護士「こちらに大西鶴さんは?」

八期「何度も言いますが、そんな人居ません!」

次の日
ピンポーン

田中弁護士「すみません、大西鶴さんは?」

八期「何回来るんですか?居ないものはいないんですよ!」

?「嘘付け!この家に私の娘が居るって知ってるのよ!」

楓花「何?どうしたの?」

八期「お母さん、大西鶴さんなんて居ないよね?」

楓花「確かに居ないわよ!」

?「そんなはず無いわ!ちゃんと調べて来たわ!」

八期「ここに居るのは大西じゃなくて岡田だよね?」

?「岡田でも誰でも良いから!鶴が居るんでしょ!」

楓花「失礼ですが、どちら様ですか?」

田中弁護士「私弁護士の田中と申します!彼女は私の依頼人の大西さんと言う方でして・・・」

?「大西成海よ!取り敢えず鶴を連れてきなさい!」

グレーテル「げっ!奴が来た!」

二「奴って誰だ?」

一「誰?あの女の人」

ヘンゼル「誰が来たって?ヤバ!」

一「どうしたのよ?」

グレーテル「アイツは俺らのお袋なんだよ!」

二「ああ、見つかったんだ!」

ヘンゼル「そういう事じゃない!アイツ俺らに録な食事一つ与え無いわ、俺らを森に連れて行って、『私はもっと奥で探してくる』とか言って置き去りにした奴なんだぞ!」

一「まさにヘンゼルとグレーテル」

二「その後どうなったんだっけ?」

グレーテル「森はなんとか抜けたけど、お菓子工場の入口の試食お菓子に引っ掛かって、強制労働、俺らの他にも沢山の子供が居たぞ!まあ、俺が女社長を釜戸に掘り込んで殺したけどな!」

ヘンゼル「見つかったら、お前捕まるな!」

一「大丈夫よ、正当防衛、最悪情状酌量で牢屋は無いわ!」

グレーテル「取り敢えず、俺はあんな奴の場所に帰りたくはない!」

ヘンゼル「右に同じく」

リビング
楓花「鶴ちゃん、あなたのお母さんと名乗る人が来てるけど?」

鶴「私のお母さん?私のお母さんは妹達を捨てた罪悪感で顔を見せたくないと言ってました!そんな人がわざわざ自分から顔を見せるなんてあり得ません!」

楓花「取り敢えず、来て!弁護士さんまで来てるの!」

鶴「弁護士?すみません、理さんに電話お願いして良いですか?」

楓花「そうね、分かったわ!」

玄関
成海「鶴!久し振りね!元気にしてた?」

二「これが鶴ちゃんのお母さん?」

鶴「違うわよ!こんな人知らない!」

成海「何を言うの!初めまして、私が鶴の母の大西成海です!」

鶴「嘘つき!私あなたみたいなおばさん知らない!しかも何が久し振りよ!こっちがどれだけ苦しい生活してたのか知らない癖に!」

成海「まあ、酷い!実の親をおばさん呼ばわりなんて!あっ、ヘンゼル、グレーテル!久し振り!元気だった?」

八期「ヘンゼルとグレーテルのお母さん?」

グレーテル「まあ、その通りだ」

ヘンゼル「正直、顔も合わせたくない!」

八期「ドイツ人じゃないの?」

成海「いえ、私生まれも育ちも日本です!ただ、高校生の時にドイツに留学、そのまま移住したため、国籍がドイツなのです!」

八期「国籍?」

楓花「とある外国に1年以上住めばその国の国籍に変えれるのよ」

八期「へー」

鶴「ああ、思い出しました!」

成海「思い出してくれたのね?」

鶴「私達に録な食事一つ与えず、お金が無い程貧乏だからってこの2人を森に捨てた最低なおばさんだってことを!」

八期「ヘンゼルとグレーテル!」

二「それ、さっき俺が言った!」

グレーテル「お前には1回俺らの過去話しただろ!」

成海「あの時は悪かったわよ!でも、お母さんは心を改めてあなた達ともう一度暮らすことにしたの!さあ、一緒に行きましょう!」

鶴「嫌です!そもそも、お金は?私達ってことは、ヘンゼルとグレーテルの他にもゼロとフリーだってあなたの捨て子ですよ!」

成海「勿論、あの子達も連れて帰るわ!」

鶴「普通に考えて、あなたが子育て出きる程の持ち合わせを持ってるとは思えないのですが?」

田中弁護士「実はその事で来たんだよ!」

鶴「はあ?養育費の事?もしかして生活手当てとかでも入ったの?」

成海「生活手当てどころじゃないわよ!」

田中弁護士「実は君のお父さんの遺産が見つかってね!」

鶴「はあ?あのバカ親父に遺産?あり得ないわ!」

田中弁護士「そんな大した物じゃないんだけど、君のかつて住んでた家後にお父さんの預金通帳と遺言書が合ってね、それでまずは遺言書を読んでくれる?」

鶴「えっ?『遺言 愛する娘鶴へ
この遺言を読んでるとき私はこの世に居ないでしょう。小さいお前には不自由な生活をさせてごめんなさい。私はお前に何も出来なかった。なので、罪滅ぼしになるかは分からないけど、これは宝くじで当てた十億円です。』10億円?『この10億円を預金通帳に入れて保管しています。君が二十歳に成っていたら全額渡します。あなたの未来の為に自由に使って下さい。ただし万が一君がまだ成人していなかった時は君のお母さんに保護責任者として預けてもらいます。お金はお母さんに預けて相談して使って下さい。』?」

成海「この遺言書がかつての家のタンスの中から出てきたわ!間違いなくあの人の字よ!」

鶴「それで何が言いたいのですか?」

田中弁護士「君のお母さんはこの人だよね?遺言には君がまだ二十歳に成っていなかった時、お金はお母さんに預けると書いてあったから、条件が君が居ないと成立しなかったから、私もお母さんも君の事をずっと探してたんだよ!」

鶴「あの、こんな人私の親じゃありません!」

田中弁護士「確かに、お母さんにされた仕打ちはトラウマかもしれないけど・・・」

鶴「だから、この人は私のお母さんなんかじゃありません!この人は嘘付いてます!」

田中弁護士「ええっ?!」

成海「何言ってるのよ!私があなたのお母さん・・・」

理「すみません、私岡田鶴の伯母の岡田理なんですが・・・」

田中弁護士「えっ?」

理「妹の旦那がどうされたんですか?」

成海「妹の旦那?」

鶴「こちらは私の実の母の姉の岡田理さんです!それにあなたが遺産なんか貰える訳無いじゃないですか!」

成海「はあ?どういう意味よ!」

鶴「さっき言ったじゃないですか!私のお母さんは別に居ます!あなたじゃありません!そもそも、あなたはバカ親父の愛人でしょ!」

成海「だ、誰が愛人よ!そもそもあなたの言う母親が本当にあなたと親子かなんて・・・」

理「私、妹のDNA持ってますよ!彼女のDNAと合わせれば、親子と証明出来ます!」

成海「はあ?そもそも生きてるかどうかなんて・・・」

理「妹は生きてます!今は仕事中で手が離せないので呼んでませんが・・・」

成海「とはいえ、あなたの事を捨てたんでしょ!」

鶴「あなたに言われたくはありません!それに私は母に捨てられてません!私は父に引き取られ、捨てたのはあなたです!母はちゃんと私に愛情を注いでましたから!」

成海「でも、遺言書を見なさい!」

鶴「なんですか?」

成海「ここにはあんたの母親と書いてあるの!それに、この遺言書は私の住んでた前の家から見つかったのだから、私を意味するのよ!」

鶴「そうとは限りません!私が生まれた直後に書いたかもしれないじゃないですか!」

田中弁護士「それは無いよ!10億円の入金日を見ると、宝くじ当たったのは君が生まれて8年後だったから・・・」

成海「ほら、見なさい!だから、この10億円は私が預かることになるの!」

鶴「でも、前妻の母の事を書いたかもしれないじゃないですか!私の母親はあなたじゃない!今もひっそりと暮らして見守ってる、私を産んでくれた母親です!」

成海「世の中血の繋がりだけじゃないのよ!戸籍状遺言が書かれてた日は私と暮らしてた日よ!戸籍が何より私があなたの母親となる証拠よ!」

鶴「では、仮に聞きます!」

成海「何よ?」

鶴「仮にあなたが10億円を手に入れたら何に使い、どんな生活、何人で暮らすのかを教えて下さい」

成海「そんなの6人の子供達の養育費にして仲良く暮らすわよ!」

鶴「ほう、6人とは誰の事ですか?」

成海「まず、鶴、ヘンゼル、グレーテル、ゼロとフリー・・・」

鶴「1人足りませんが?」

成海「帰ったら、1人娘が居るのよ!その子も含めてよ!」

鶴「そんな生活私は嫌です!」

成海「はあ?」

鶴「言ってませんでしたが、私には可愛い弟妹が4人居ます!」

成海「弟妹が4人?」

鶴「零、有?愛と泉連れてきて!」

零「お姉ちゃん何?」

有「連れてきたよ!」

鶴「これが私の実の弟妹です!私の弟妹達も含めるなら考えてあげても良いですよ」

成海「何でよ!何で関係無い子まで育てなきゃ行けないのよ!これじゃ10億円なんてすぐになくなるわ!あなただけで十分よ!」

鶴「なら、私は行きません!私は実の弟妹と一緒に暮らしたいので!」

零「お姉ちゃんと離れるのヤダ!」

有「僕もお姉ちゃんとずっと一緒!」

理「ええっ、うん、わかった!ありがとう」

鶴「どうでした?」

理「私の妹は一緒に暮らすのは難しいけど、養育費位なら全員分払うって言ってるわ!」

鶴「ですので、私はあなたみたいな義母ではなく実のお母さんが私のお母さんなんで!」

成海「はあ?」

鶴「私はあなたを母とは認めません!バカ親父の遺産もあなたになんか1円たりとも渡しません!」

成海「良いわ、なら裁判で勝負しましょう!」

鶴「分かりました、良いですよね理さん?」

理「えっ?」

鶴「理さん?」

理「分かったわ、必ず妹を説得して裁判に出席させるわ!たとえダメ男の金でも、妹と姪達のお金なら私だってあなたになんか渡したくないわ!その勝負受けて立つ!」

Re: ナンバーズ8 ( No.199 )
日時: 2022/05/17 21:17
名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)

197話・鶴達のお母さん(中編)
理事長室
トントントン

ガチャン

?「失礼します」

理「来たわね」

妹「お姉ちゃん、何の用?」

理「あんたの旦那覚えてる?」

妹「あの人ならもうこの世に居ないよ」

理「そういう事じゃないの!昨日、松本先生の所にアイツの愛人と弁護士が来て、アイツが隠してた遺産が見つかったのよ!」

妹「ええっ?あの人の遺産!?」

理「どうやら生前に買った宝くじを換金した後、娘の養育費は足しに成るように隠してたそうよ!それを愛人が見つけたそうだけど、遺言の条件が娘の鶴なんだけど、彼女が未成年の時はあの子の母親が預かるって書いてあったの」

妹「宝くじが当選してた年は?」

理「鶴が生まれて8年後だから2027年よ」

妹「なら、私では無いわね」

理「でも、鶴はあなたを母親として認めたいそうよ!」

妹「えっ?」

理「更にこう言ってたわ!『バカ親父から遺産を貰うくらいなら、全額お腹を痛めて産んで自分に愛情を注いでくれたお母さんに全額渡す』って!」

妹「全額、私に?!」

理「娘があなたを母親だって認めたがってるのよ!その気持ちに答えなさいよ!このままだと、愛人に子供1人取られるわよ!」

妹「でも、こんな形で母親だって明かすなんて情けないわ!」

理「子供達と一緒に暮らしたくないの?」

妹「勿論、暮らしたいわよ!そのために今・・・」

理「私が居るじゃない!」

妹「お姉ちゃん・・・」

理「何でも協力する!だから、あなたは子供達へのありのままの気持ちを伝えなさい!」

妹「分かったわ!私のありのままの気持ちを・・・」

裁判所
一「私達も入られるんだ」

楓花「一応関係者ですもの」

八期「そう言えば、零ちゃん達のお母さんが裁判に出るんだよね?」

二「ってことはどんな人か、名前も分かるってことか!」

楓花「一応、プライバシーの都合でカーテンが掛かるけど、鶴ちゃん達は初めて対面する訳ね」

ガチャン

裁判官「これより開廷致します」

裁判は進み・・・

田中弁護士「原告に質問です!あなたは旦那さんがなくなれる前、どんな生活でしたか?」

成海「とても裕福と言うわけではなく、食べるものもほとんどありませんでした」

田中弁護士「子育てについては?」

成海「ほとんど長女の鶴に任せっきりでした」

理「鶴、これは?」

鶴「あんな冷静に言ってますが、やり方は酷かったですよ!ただ、言ってることは嘘ではありません」

鶴が証言台に立つ

田中弁護士「君のお母さんはどちらかな?」

鶴「お腹を痛めて生んでくれた母親です!」

田中弁護士「お名前は?」

鶴「5歳の時に父に引き取られたので分かりません!」

田中弁護士「お母さんとの思い出は?」

鶴「公園の遊具で遊んだ記憶があります!」

田中弁護士「では、この大西成海さんと言う方は2人目のお母さんと言うことで良いのかな?」

鶴「世間から見ればそうなんでしょう、私はこの人を最初から母親と思った事もなければ、義兄妹のヘンゼルとグレーテル達も姉弟と思ってませんよ」

田中弁護士「兄弟でなければ何かな?」

鶴「血が半分流れてるので、従姉弟です」

零「あの、伯母さん?」

理「・・・」

零「理さん?」

理「何?」

零「お母さん、裁判に出ますよね?」

理「ええ、勿論!出ないとあなた達の親って主張出来ないもの!ちゃんと説得してきたわ!」

有「じゃあ、いよいよお母さんに会えるんですね?お姉さん?」

理「ええ、直接は話せないけど、あなた達の前には必ず顔を出すわ!」

田中弁護士「ちなみにあなたにご兄弟は?」

鶴「弟が1人、妹が3人の5人姉弟です!まあ、最悪、弟妹達と一緒に暮らせるのなら大西おばさんに引き取られても良いかなという考えはありますが、出来れば実の親が良いです!なぜなら、このおばさんは私やヘンゼルとグレーテル達に酷い仕打ちをしてきたので・・・」

田中弁護士「その酷い仕打ちとは?」

鶴「録に食事を与えない、食料は自給自足、度重なる暴力と言う名の虐待を受けてきました!」

裁判官「原告側、それは本当ですか?」

成海「はい、その時の事は深く反省しております」

田中弁護士「では、あなたがお母さんだと言う人物はまず生きていますか?もし生きているのなら素性は分かっていますか?」

鶴「生きてることは確かですが、私は会っていません!ただ、妹が1度だけ会っています!それに母の認否は伯母が知っていて、その伯母は母に会っています!」

裁判官「裁判官から質問です!それはどういう事なのか具体的にお願いします」

鶴「伯母は母の姉にあたり、伯母は母の事が大好きで、小さい頃から甘やかしてたそうです。母は私を13の時に生んだそうですが、その時祖父母は勿論怒っていました。ですが、伯母だけは母の力に成ってたそうで、母が最初に相談したのも伯母だったそうです」

裁判官「分かりました、質問を終わります!続いて被告人尋問を行います!被告は証言台の前に!」

有(いよいよだ!)

鶴(理さんが近くに居るって言ってたってことは私達の誰かの身近な人)

零(私達の近くに居るって事は普通に考えて私達が関わった人の中に居る!誰だ?)

ガチャン

岡田姉弟(ええっ?!あの人は!)

裁判官「お名前をどうぞ!」

?「私の名は岡田栞です」

Re: ナンバーズ8 ( No.200 )
日時: 2022/05/17 21:15
名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)

198話・鶴達のお母さん(後編)
鶴「まさか栞先生がお母さんだったなんて・・・」

二「千尋叔母さん、ジャーナリストじゃなかったっけ?」

楓花「確たる証拠を突き付けられるように弁護士にも成ったのよ!」

千尋「あなたはご主人については?」

栞「7年程前まで一緒に暮らしていました」

千尋「ご主人とは離婚してたそうですが?」

栞「偶然、記憶喪失のあの人に会ったのです」

千尋「どのように過ごしてましたか?」

栞「籍は入れてませんが、子供を3人身籠っています」

千尋「その子供は?」

栞「兄姉達へのプレゼントとと言う名目で託しました」

全員「ええっ!」

千尋「子供を子供に託すとは?なぜ託したのですか?」

栞「子供達を普通に育てられる体ではなかったからです!」

千尋「それはどういう事ですか?」

栞「私は小児癌に悩まされていて、託した日は手術の前日でした!なので、下手したら私はこの世にいないかも知れなかったかもしれない可能性も合ったからです!」

千尋「なぜ?プレゼント?」

栞「ちょうど誕生日と言うことと、母親として子供に何かを渡したいという気持ちです」

千尋「分かりました、ありがとうございます」

田中「では、こちらから質問良いですか?仮にご主人の遺産が入ったとして何に使いますか?」

栞「勿論、子供達の為に使います!大西さんの子供達も含めて、ただ、お金自体は姉に預けます」

田中「子供についてはどう思っていますか?」

栞「勿論、愛しています!ただ、体が弱くて長女以外は世間から見れば捨てたことに成りますが・・・」

田中「質問を変えます、ご職業は?」

栞「教師です!」

田中「どちらの学校ですか?」

栞「スリーシスターズ学園です!教師は子供の頃からの夢でした!」

田中「失礼になるかもしれませんが教師はそこまで悪い給与ではないかと、なぜ?子供さんと一緒に暮らせないのですか?」

栞「実は私、子供が通ってる学校で教師をしています!」

全員「ええっ!?」

田中「なぜ?そんなことを?」

栞「子供の近くに居ることで、罪滅ぼし、教師という形で愛情、躾をする、本当は私が親だったの、お母さんだったの!って私が親だと気づかれた時に言いたいんです!特に次女には・・・」

田中「なぜ次女だけ?」

栞「私の中で本当に捨ててしまったのが彼女だけだからです!」

田中「このまま裁判が終わったらどうするつもりですか?」

栞「今の学校を辞めて、別の学校で続けます」

田中「子供達については?」

栞「今、預けてもらっている松本さんにしばらく預けてもらうつもりです」

田中「つまり、まだ人に預けてもらうと?」

栞「今の私では、10人の子供達を育てるというのは厳しいと思っています。それでもいつかは私の準備が整えば皆と一緒に暮らしたいです!」

鶴が証言台へ

裁判官「岡田鶴さん、2人のお母さんの話を聞いてどう思いましたか?」

鶴「私の想いに揺らぎはありません!たとえ、まだ一緒に暮らせなくても、お腹を痛めて私を産んでくれて愛情を注いでくれた栞お母さんを私は母親だと思っています!大西さんだと、10億を自分のために使いそうで怖いんです!」

裁判官「子供を押し付けられたのに?」

鶴「押し付けなんて思ってません!可愛いプレゼントです!むしろ、弟が欲しいとも思ってましたし!」

裁判官「一緒に暮らせる訳ではないのに?」

鶴「今の環境が変わると私も違和感を覚えますし、母には何か考えがあるんだと思っています、それに母は自分で言ったように体が弱いんです!いつまた倒れるか分からない状況で私達を育ててもらって倒れてしまったら私は後悔します!私は母を信じて、いえ、私達10人は母の事を信じて待ちます!だって、誰も栞お母さんを責める子はうちには居ません!私達はダメな父を責めてますから!」

裁判官「そうですか、ありがとうございます」

判決
裁判官「これより判決を言い渡します!」

全員・ゴクリ

裁判官「判決、主文岡田鶴の母親は・・・」

全員・注目

裁判官「被告、岡田栞であるものとする!」

岡田家「やったー!」

楓花「そりゃ、鶴ちゃんが認めてるもの!」

八期「おお、良かった、良かった」

成海「そ、そんな・・・、アア・・・!!」

有「お母さん!」

栞「有!」

鶴「お母さん、良かった、良かった!ああーん!ああーん・・・」

栞「鶴、ごめんね・・・」

鶴「零、お母さん所来なよ!」

零「ごめん、トイレ行ってくる!ずっと我慢してたから!」

鶴「さっき玄関で待ってるよ!」

零「うん!」

栞「鶴、私松本先生に伝えることあるから、良いかな?」

鶴「そうだよね」

栞「ごめんね」

トイレ
零「ふー!なんだろう?この変な気持ち?お母さんは栞先生、栞先生なんだよね?でも、何かおかしい、なんだろう?」

バタン←零がドアを閉めて立ち去る

少女「許さない、許さない!」

Re: ナンバーズ8 ( No.201 )
日時: 2022/05/18 21:31
名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)

199話・有の旅立ち
1年前
ピンポーン!

楓花「はい」

ガチャン

理「すみません、私よ!」

楓花「あら、理事長!どうなさったんですか?」

理「鶴は居る?後有も!」

楓花「鶴ちゃんと有君は部屋なので呼んできますね」

しばらくして
鶴「あっ、理さん!」

有「お姉さんだ!」

鶴「どうしたんですか?有まで呼んで?」

理「有、この前私があなたを呼んでテストさせたわよね?」

有「うん!楽しかったよ!」

理「実は、その結果なんだけど・・・」←封筒から成績表を出す

鶴「もしかして酷い点数でしたか?」

理「そんなわけ無いわよ!あの子の子なんですもの!満点だったわよ!」

楓花「へー!凄いじゃない!」

鶴「一部中学の範囲も合ったけど、満点合格よ!」

鶴「有!やるじゃない!流石お姉ちゃんの弟ね!」

有「へっへーん!」

理「それでこのテストを作った人が、有をイギリスの学校に通わせたらどうだろう?なんて言うのよ!しかも飛び級で!」

鶴「えっ?」

理「本人のやる気さへあれば、外国語も余裕ではないか?とか言ってね有はさあ、将来何に成りたい?」

有「戦隊ヒーロー!」

理「そこは男の子ね、でも、成れないと言うわけではないけど・・・」

鶴「他には無いの?」

有「お姉ちゃんに成りたい」

鶴「無理よ!そもそも性別が違うし!」

有「お姉ちゃん、先生やってるんだよね?」

鶴「まあ、一応ね(授業教えたこと一度も無いけど・・・)」

理「もしかして零お姉ちゃんみたいな教師に成りたい?」

有「成れるの?」

理「いっぱい勉強したらね!」

有「あっ、でもそうしたら戦隊ヒーローには・・・」

鶴「有、先生はね、1人で30人の生徒を見守るのよ!」

有「30人!」

鶴「もし、火事や不審者が入ってきたりと大騒ぎになった時、先生は生徒達を身を呈して守るの!1人も怪我なく避難させれたらそれだけでも、生徒達のヒーローなのよ!」

理「そうよ!私だって、学校の理事長!全責任を持って、生徒達や他の先生達を守ってるの!先生はね、授業だけじゃない!身の回りの危険から生徒を守る!そんな存在でもあるのよ!それにあなたのお母さんも教師をやってるわ!」

有「お母さんも!」

理「もしかしたら、いつかお母さんと一緒の学校で働いてたりして?」

有「やりたい!僕、お母さんや零姉のような先生になる!」

理「有のやる気が出たところで本題ね!」

鶴「えっ?」

理「ここで教員免許を取るのは現実的に無理だから、有、あなたにはイギリスに飛び級で留学して教員免許を取ってもらいます!」

鶴「理さん、それって?」

理「有をイギリスに留学させようっていう提案よ!」

鶴「今年の4月から入学するとして、いつ帰ってくるんですか?」

理「まあ、最低でも3年はかかるわね」

鶴「その留学、お断りします!有、こっち来なさい!」

有「えっ?お姉ちゃんどうしたの!」

理「鶴、待ちなさい!これは有の・・・」

バタン

二「どうしたの、お母さん?鶴ちゃん早足で部屋に行ったけど・・・」

楓花「有くんにイギリスの学校を飛び級の入学する話が来てね・・・」

一「へー!凄いじゃん!」

四美「飛び級なんてほんの一握りの人だけなのに!」

一「流石、鶴ちゃんの弟ね!」

理「でも、断られたの!」

二「何でだ?こんな話滅多に無い話なのに!」

八期「そうだよね、普通の人なら飛んで喜ぶよ!」

三氏「そうでもないと思うよ!」

八期「えっ?」

四美「だって、遠くの国に行くってことは、今仲の良い人達と離れるって事なんだから!」

八期「そっか、外国ってことは言葉が通じないといけないし、ルールも違えば、やってるテレビも違うもんね!」

二「でも、離れるのは有君だろ!何で鶴ちゃんが断るんだ?」

一「ねえ、もしかしたら鶴ちゃん・・・」

全員「まさか!」

鶴の部屋
有「お姉ちゃん、何で断ったの?」

鶴「有、外国って怖いのよ!何があるかたまっちゃもんじゃない!知らない人ばかりだし、言葉も違えば習慣も違うの!そんな中であんたが1人で過ごせるわけないじゃない!」

有「僕、お母さんみたいな先生に成りたい!」

鶴「そんなの大人に成ればいくらでも・・・」

有「零姉みたいな先生に成りたい!」

鶴「それは、零はちょっと違うというか・・・」

ガチャン

一「鶴ちゃん!」

鶴「一ちゃん!勝手に入ってこないでよ!」

一「弟の意見を尊重するのが姉の務めじゃないの?」

鶴「でも、有はまだ小さいんだよ!」

一「もしかしてだけど、有君が居なくなったら、寂しくなるから嫌だ!って言うんじゃ無いでしょうね?」

鶴「・・・」

理「図星」

二「自分事情かよ!」

鶴「だって、だって!お母さんから貰った可愛くて大切なプレゼントなんだよ!そんな可愛いプレゼントを3年も手放したくないわよ!」

二「いや、零ちゃんは?」

鶴「あれは仕方なかったのよ!」

一「仕方ない?」

鶴「施設の人がやらせたテストで、飛び級が決まったんなら、こっちが文句を言う理由がどこにもないんだもの!でも、有は親戚の伯母さんが勧誘したテストよ!私にだって、意見言う権利あるよね?」

理「はあ、情けない姉ね、それが弟想いの優しい姉かしら?私には過保護で自分勝手な姉にしか見えないわ!本当に弟の事を思っているなら、挑戦させなさいよ!」

鶴「嫌だ!有は私のものよ!一生私の元から離さない!」

二「色々無理がある!」

楓花「鶴ちゃん、人はいつかは自立しないといけないの!それはあなたも分かってるわよね?大人になっても姉に頼る弟でいいの?少なくとも私は嫌よ!そんな兄弟普通の人なら見捨てるわ!」

鶴「うー・・・」

有「お姉ちゃん、僕、イギリス留学行きたい!教師に成りたい!お姉ちゃん達をあっと!驚かせたい!」

鶴「有・・・、でもお姉ちゃんはあなたと離れたくない、だって、零が留学したときも物足りなさが合って、寂しかったの!あなたまで同じことに・・・」

理「鶴、何年なら待てる?」

鶴「えっ?い、1年位なら・・・」

理「分かったわ、いくら飛び級とはいえ、まだ英語は教えてないのよ!1からやるよりはこっちである程度学ばした方が良いわ!それに新たに飛び級制度を学校でやれば、レパートリーが増えるわ!有、あなたの留学は来年にしましょう!その代わり、状況によっては1、2年で教員免許取れるように掛け合ってみるわ!」

有「分かった」

鶴「分かりましたよ!」

有「分かりました」

そして1年後
空港
零「立場逆転ね」

有「ああ、お姉ちゃん達や泉達にも会えないのか・・・」

零「私も通った道よ!絶対教員免許取ってきなさい!」

有「分かってるよ!」

鶴「有、頑張って来なさいよ!お姉ちゃん応援してるからね、ああーん、ウワーん😭」

零「お姉ちゃん、泣きすぎ!」

理「じゃあ、私はまた送ってくるわよ!」

鶴「お願いじまず!」

零「お姉ちゃん、泣きすぎだって!」

有「お姉ちゃん、皆行ってきます!」

全員「行ってらっしゃい!」

二「頑張れよ!」

一「応援してるからね!」

こうして有は零と母親が通った学校に飛び級!
有が1年勉強して教師に成って帰ってくるのはまた別の話!

Re: ナンバーズ8 ( No.202 )
日時: 2022/05/22 19:20
名前: いくちゃん (ID: SjhcWjI.)

200話・新たな舞台へ
香「栞ちゃん、あなたこの学校を去るのね?」

栞「ええっ、あんなことが合ったら私は去らないと・・・」

香「そうよね、自分の子供がいる学校で仕事なんて・・・」

栞「香ちゃんと仕事出来て良かったわ!」

香「私も!でも、また別の学校で会えるかもしれないわよね?」

栞「そうよ!また、別の学校で!」

しかし、系列中学で再会するとは言うまでもない!
そして、再会の時は近い未来だと言うのは別の話!

理事長室
トントントン

香「失礼します!」

理「来たわね!私が言いたいこと分かる?」

香「八期の事ですか?」

理「まあ、大方正解!星田先生、あなたは来年度から中等部移動でお願いします」

香「その理由は?」

理「来年度もあの子の担任をお願いするわ!コースは違っても、クラスは変わらないのがこの学校だしね!」

香「分かりました!ですが、1つ相談が・・・」

理「何かしら?」

香「近いうち、休みを取りたいのです!」

理「仕方ないわね、今の時代有給を消化しないといけない時代だものね、むしろそこが逆に怖いのよね・・・」

香「出来るだけ、来ますよ!」

理「そういう事じゃないのよ!あなたが居なかったときに、あの子関連で何か合ったら止めるの大変になる可能性大よ!」

香「八期の話を詳しく聞く、聞き逃しをしないことですね!後、決め付けないこと、相手から何か怒らせる事をされたか、言われた時にしか手は出しませんし、明らかな状況、例えば順番抜かしとか、遊びのルールとかは本人の中ではほぼ間違って無いと思います。微妙または言われて自信を失くす物はちゃんと聞いてくれるので・・・」

理「松本先生とのコミュニケーション?」

香「はい!いくつかは私自身で気付いたものでもあるんですけどね」

理「あなただけよ、そうやってあの子の事を理解しようと努力した教師は!」

香「これでも昔はいじめられっ子でしたから!私はいじめられっ子の味方です!」

理「1人に固守して他の生徒から恨まれないようにね!」

香「はい!でも、若干自分自身もそうなってないかな?って心配してます。でも、あの子の嘘の付くパターンは分かってるので!」

理「そうなんだ」

香「嘘を付くときは、大体宿題忘れたとか、余計なもの持ってきたとか、私達教師に見つかったらダメなものを隠すときですから!後は、病気を隠すときです!」

理「そういうのも気を付けてね!松本姉弟のせいで学級閉鎖なったことが何回合ったことか・・・」

香「難しいのは、意見が割れたときですね」

理「目撃者に聞けば?」

香「そうも、行かないんです!あの子なりの絶対これはないと言う主張は本人が物凄く自信がある時にしか使わないので・・・」

理「そう言うときは?」

香「勘違いを疑いますね、何かを思い違いしてるとか、どこかで記憶違いとか、状況を整理するとか、まあ、零に頼んで小型の録音機持ってもらってるんですけどね!」

理「それでも分からない時は?」

香「廊下に監視カメラ付いてるので、それで確認です!」

理「本当に増えたわよね監視カメラ・・・」

香「こっちにしてみれば毎日のように、揉め事があるんですから、少しでも多く解決するにはそっちの方がありがたいです!」

理「それより、休む日はいつ頃?」

香「そうですね、6月か7月頃かと・・・」

理「分かったわ!」

香「あっ、休み明けはお願いしますね!」

理「どういう事よ?」

香「すみませんあの子達で手一杯なので本当にお願いします!」

理「分かったわよ!あんまり大きな揉め事持ってこないでね!」

香「その言葉そっくりそのまま返します!」

理「何よ!(でも、それもそっか!)」

香「失礼しました」

ガチャン

香「あっ、松本先生!」

楓花「星田先生、理事長から話は聞いてます!先生はまたご迷惑をお掛けしますが、うちの息子をどうかお願いします!」

香「先生、そんな改まらなくても、教師で言ったら先生方が先輩かつ上司じゃないですか!」

楓花「今は教師ではなく、保護者としてあなたにお願いしています!」

香「分かりました!勿論です!教師としてあの子を守ります!」

次回新章突入!波乱の中等部編!


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