二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.291 )
- 日時: 2022/11/16 20:02
- 名前: いくちゃん (ID: krVR01Sc)
289話・薺の失敗(後編)
次の日
薺「昨日、星田先生に直して貰いました!」
八期「どう言った?」
薺「私が破ったと・・・」
八期「先生?」
香「ええっ、薺ちゃんが誤って破ったのかしら?」
八期「違います!コイツと揉み合って破けたんです!ちゃんと全部説明しろよ!」
香「えっ?つまりあなた達で取り合ったのかしら?」
八期「はい!薺が僕の仕事を取ろうとしたのを取り返そうとして・・・」
香「あんたからしたらそうかもしれないけど・・・」
八期「取り敢えず、この仕事は僕の仕事ですから!」
薺「先生、私は何の役職何でしょうか?」
香「そう言われても絶対命令だから、よっぽどの事がない限り覆せないわ!たとえ私や理事長相手でも・・・」
薺「そんな!」
芹「ちょっと待った!」
八期「どうしたの?」
芹「八期、聞いて良い?」
八期「何?」
芹「あんたは生徒会長が会計職だけあることに抵抗は無いの?」
八期「多少はある、だけど僕が出来るのはこう言った計算系の仕事だけだから、他の仕事やったって、何の役にも立たないだろうし・・・」
芹「つまり、今あんたは計算系以外は出来ないと思ってるのね?」
八期「そうだけど」
芹「じゃあ、私からていあんよ!」
八期「何?」
芹「あんたに新しい仕事を与える!」
八期「新しい仕事?」
芹「これはあんたが1度もやったことの無い仕事よ!」
八期「えっ?ほとんど提示されたけど、全部、不器用だったり、丁寧さを意識して遅くなったりで何も出来なかった筈だよ」
芹「時期的に提案されてない仕事ならどうかしら?」
薺「そ、それは!」
芹「あんたに頼むのは部活整理よ!」
八期「部活整理?」
薺「それ私がやってたやつ!お姉ちゃんダメだよ!絶対命令だよ!会長に任せたら取り返しの付かない事に・・・」
芹「絶対命令悪用して生徒達を混乱させたあんたは黙ってなさい!あの後お姉ちゃん達大変だったんだから!」
薺「はい、ごめんなさい・・・」
芹「家の部活が100以上あることはあんたも最近知ったわよね?」
八期「うん」
芹「そうなると、来年度の予算の計算また大変になると思うわ!」
薺「何で会長が計算する前提?」
芹「だから、今のうちに要る部活と要らない部活を整理しないと!」
八期「でも・・・、自信無い・・・」
芹「八期、初めての仕事は誰だって出来ないのが当たり前よ!」
八期「えっ?」
香「そうね、どんな天才も最初から上手い人は居ないわ!私だって、子供の頃は失敗しながらも何度も挑戦したり、親や先生に怒られるなんてしょっちゅうだったんだから!」
零「だよね!」
秀喜「勿論!」
理珠「私、ロボも同じです!最初から上手く出来る物はなく、試行錯誤を繰り返したうえで、我々が正常に動くのです!」
芹「だから、初めての事は出来るかどうかは分からないんだよ!きっとあんたは勝手に出来ないって思い込んでる!本当はやれば出来るものもあるかもしれない!だけど、それを邪魔されたかあんた自身が逃げてたからこんなことに成ったんじゃないかな?」
薺「お姉ちゃん!」
八期「そう言うのはある・・・」
芹「心当たりがあるなら、初めてやる仕事にチャレンジだよ!あんたの言う誰かの為に成りたいのなら行動あるのみ!」
八期「でも、それを否定されてきた・・・」
芹「何言ってるの!絶対命令があるでしょ!そんなこと言われたら、『みんなの為に頑張る』とか言ってやれば良いじゃない!説明は先生とかから聞けば良いんだから、何の為の絶対命令よ!」
八期「やって良いの?」
芹「むしろ、私が頼んでるんだから!」
香「八期、新しい仕事を頼まれるってことは、あんたが信頼されてるって事よ!」
八期「えっ?」
香「あんたの活躍は本当に素晴らしい、だったら他にも出来るのではないか?って更に頼みたく成るものなのよ!それに役に立たない人に仕事を頼んだりする?自分に置き換えて考えてみなさい!」
八期「出来る人に頼みます!」
香「そうよ!あんたはもう十分出来る人なの!だからこそ新しい仕事に挑戦してみなさい!」
八期「はい!」
芹「でも、説明する前に!」
八期「何?」
芹「さっき言ったように、うちの部活は本当に多いの!いちいち確認すると部活の時間まで割いてしまうくらい掛かるわ!」
八期「そんな!」
芹「そうなると、両立が苦手なあんたが正確に計算する会計職を出来ると思う?」
八期「出来ない!」
芹「あんたじゃなくても私でもそんな芸当無理よ!出来たとしても過労で倒れるわ!すると、どこかに会計職を会長の代わりにやってくれる頼れる人物が必要な訳だけど・・・」
薺「はい!私、会計です!会長が居ない間に計算しておきます!」
芹「ほら、ちょうどいい人が居た!これで薺に頼んでも良いわよね?」
八期「うん、いいよ!」
芹「それじゃ、部活整理の説明するわね!先生、零一緒にお願い!」
零「は~い!」
香「私も確認しないとね!」
次の日
八期「部活整理行ってきます!」
他役員「行ってらっしゃい!」
八期「じゃあ、薺、頼んだぞ!」
薺「分かりました!」
八期が行った後
薺「お姉ちゃん!ありがとう!」
芹「どういたしまして!」
薺「お姉ちゃん、かっこいいし凄いね!」
芹「そう?」
薺「だって、絶対命令だよ!そんな厳しい状況で、よく歯向かえたね!」
芹「薺は私が闇雲に言葉並べて説得したと思ってる?」
薺「そうじゃないの?」
芹「ちゃんと計画立てて、説得材料を作って主張してます!」
薺「ええっ?どう言うこと?」
芹「薺、お姉ちゃんはね、八期ならこれで折れる又はグーの根も出ないだろうという主張を、持ってきて説得したの?」
薺「意味、わかんない!そもそも絶対命令を説得って度胸あるよね」
芹「薺、確かに絶対命令はあるけど、八期の説得なら言葉の矛盾見つけるより簡単よ!」
薺「えっ?」
芹「むしろ、あれくらいなら私以外でも何人かは出来てた筈だから!」
薺「どうやったの?」
芹「絶対命令を説得って聞いて、あなたはどう思った?」
薺「それは言葉と言葉の矛盾を説く、後不真面目な命令は止めるとか?」
芹「それが一般的な考え方よね、でも、そもそも八期はその矛盾を私達に聞いてくるから!」
薺「えっ?」
芹「八期って、自分に自信を持てない人だから何か責任を感じる選択を迫られると、すぐに私達に助けを求めるのよ」
薺「それが?」
芹「そもそも八期は星田先生に『自分の考えに間違いがあれば、正しく指導するように』って頼んでるから!」
薺「わざわざ?」
芹「それだけ絶対命令を恐れてるのよ!取り返しの付かない状況成らないよう!だから、不真面目な命令いわゆる『宿題を失くせ』とか『テストを失くせ』なんて言わないの!」
薺「・・・」
芹「だから、私達がやることは絶対命令の矛盾を説くのではなく、絶対命令の穴を探すことよ!」
薺「穴を探す」
芹「この穴って言うのは、道にある落とし穴とでも思っておいて!そうするとその穴に私達が更なるアイデアを入れていくの!」
薺「うん」
芹「今回の場合
・薺と八期の仕事が入れ替わる
・薺は本来の仕事をしたいが、八期は薺の仕事しか出来ない
・八期自身は薺の仕事を取ってる自覚はある
・だが、過去にパワハラを受けてほとんどの仕事を出来ないと思い込んでいる
・八期が求めるのは誰かの為になる仕事がしたい
と言った感じね!」
薺「うん」
芹「そうなると、この穴とは八期が1番恐れていることを指すの!」
薺「1番恐れていること?」
芹「八期は聞き分けが良いから、基本は聞いてくれる。でも、譲れない時はよっぽどの事がない限り譲らないわね!今回だと、自分が何もせずにサボる姿を見せたくない、生徒会長が仕事もせずにボーッと座ってるのはおかしい!せめて、何か仕事をしておきたい
でも、その仕事が計算系以外無いから会計職をするしかない現実!だけど・・・」
薺「私も会計として会計職をやることが使命だと思っている」
芹「じゃあどうすれば良いのか?そうすると答えは出来る仕事をやらせるのではなく、出来る仕事を増やす!つまり、新しい仕事、初めてやる仕事をやらせれば出来ることが増える!出来る仕事頑張る増えれば?」
薺「今までやってた仕事に手が行かない!」
芹「と言うことは?」
薺「私が計算系の仕事が出来る」
芹「結果論はそれだけど、出来る仕事が増えるが模範解答ね!」
薺「なるほど!」
芹「だから、私は八期がやったことの無い部活整理を提案したの!初めての事は誰も出来ないのが当たり前って言えば、出来る可能性もあると説得出来るから!」
薺「それは分からなかった」
芹「結論を言うと、八期を説得するなら1番恐れていることを解決することね!根は真面目だから、ちゃんと私達の意見は絶対聞いてくれる!」
薺「そうなの?」
芹「じゃあ、私が主張したとき、八期は1度でも私に『黙れ!』って言ったかしら?」
薺「言ってない!」
芹「本当に絶対命令を恐れていなかったら、私の意見なんて全部無視よ!自分の都合の良いときだけしか耳を傾けない!でも、アイツは私の言うことに耳を傾けて聞いてくれた!それは自分だけの考えで世界を救うなんてあり得ないと思ってるからこそなのよ!あなたみたいに自分が変えれるという自信のある人に絶対命令なんて使えないのよ!」
薺「面目ありません・・・」
芹「だから、八期は皆の為に頑張ろうとしてる分、みんなの意見は可能な限り聞いていくつもりよ!」
一方
八期「ここ本気で気になってたんだよね」
零「潰すの!」
八期「潰す以上だよ!」
零「理不尽や無理矢理はダメだってせっちゃんも言ってたよ!」
八期「まあ、まずは視察ということで!」
廃部リスト
ドッキリ企画部
- Re: ナンバーズ8 ( No.292 )
- 日時: 2022/11/12 16:09
- 名前: いくちゃん (ID: 5RAlDtaS)
290話・8が潰したい物(前編)
トントントン!
八期「失礼します!」
バン!←ドアが下半分しか開かず、顔面強打
部員達「ハハハ!引っ掛かった!引っ掛かった!」
八期「痛、うわあ!」←巨大ボールで押される
バチャン!
八期「何だ?これ?」←餅がくっつく
部長「ドッキリ大成功!」
八期(平常心、平常心!)
零(いきなり酷いわ!これは潰しても良いわね!)
部員A「取り敢えずこのタオルで!」
八期「ありがとう」
べちゃ!←クリームが付く
八期「えっ?」
部員達「イェーイ!引っ掛かった!引っ掛かった!」
部員A「生徒会長、単純すぎ!」
零「八君、私のハンカチ貸してあげる!」
部長「部長の東ですけど、なんのようですか?」
八期「ここは何部でどんな活動をしてるんだ?」←ハンカチで、顔を拭きながら
東「ここはドッキリ企画部!
部員は俺の他に、1年の牧田、丸山、
2年の岡本、門野、門真の6人です!
学校に様々な仕掛けを作って生徒の皆を驚かせてそれを動画配信サイトでアップして金を稼いでるのさ!あっ、言っておくが、ちゃんと正規のルートでやってるぞ!闇サイトとかじゃないから!」
八期「あっ、そう!」
東「岡本!会長に席を出してやれ!」
岡本「さあ、ここに座って下さい!」
八期「ありがとう(何も無さそうか・・・)」
バタン!
八期「痛!」
岡本「ちょっと目盛り誤ったんじゃないですか!ちゃんと見てくださいよ!」
八期(畜生!)
ブッ!!
東「コイツ屁をこいたぞ!」
八期「してないし!」
零「ブーブークッションね!」
八期(油断した!)
丸山「これ引っ張って見てください!」←ガムの包み紙を出す
八期「えっ?引っ張るの?」
パチン!
門真「へ~い、ドッキリ成功!」
門野「本当単純だよなあ!」
東「あっ、ケーキあるんですけど・・・」
八期「良いの?そんなの・・・」
零「まあ、部費に関係無ければ、先生が買いに行くって事もあるし・・・」
東「あげましょうか?」
八期「いや、別にいいよ!」
東「あげますよ!」
八期「どうせ上ーげた!って言うんだろ?」
東「普通にあげようとしたのに残念だなぁ!副会長も食べます?」
零「私、副会長じゃないから!会長補佐だから!」
牧田「補佐も一緒に食べましょう!」
零「八君にも1切れ渡すなら貰うわ!」
門野「会長もどうぞ、食べてください!」
八期「良いの?」
零「私も貰ったし、ここはご厚意に甘えて・・・、美味しい!」
八期「いただきます!」
パクッ!
八期「?」
東「どうしました?」
八期「辛い・・・」
岡本「水飲みます?」
八期「ありがとう・・・、」プー!
東「汚ねーな!」
岡本「あっ、水は水でも炭酸水でした!私ったら、うっかりうっかり!てへぺろ☆!」
東「それより、部費の相談なんですけど・・・、うちめちゃくちゃ稼いでるんですよ!本当に落とし穴や色んな罠に掛かる奴がいっぱいいて、見てて面白いって評判で、こんなに人気なら実力もあるって事ですよね?だったら部費も沢山下さいよ!」
ガシャン!←机を引っくり返す
八期「黙れ!この人間の屑共が!」
東「はあ?」
八期「お前らみたいな屑達に出す部費など無い!むしろ返せ!いや、この学校から出ていけ!」
東「何だと!」
岡本「誰が屑共だって?」
八期「どう見ても屑だろ!お前ら揃いも揃って集団いじめをして!人の心がないのか!」
門野「お前バカなの?」
門真「これはドッキリ!ちょっとしたジョークいわゆる冗談だよ!」
八期「じゃあ、冗談で、人殺したり怪我さしてもお前らは文句言わないのか?」
岡本「そんな人を傷つけることはしませんよ!」
八期「嘘付け!してるじゃないか!お前らのやってることは全部いじめだ!」
東「お前、ドッキリをいじめだ!って言うのか!」
八期「ああ!その通りだ!お前らなんかレベルMAX!訳の分からない研究所で脳と心を調べてもらえ!お前らの頭と心は猿以下いや猿未満だ!」
東「何だと!」
ドン!
八期「何するんだ!」
丸山「ふざけるな!」
岡本「私達が猿未満ですって!」
門真「冗談の通じない奴だな!」
八期「お前らのやってることは部活なんかじゃない!ただの集団いじめだ!それが分からないのか!」
門野「お前こそ、ドッキリがいじめじゃないって分からないのか!」
八期「この血も涙もない屑共!お前らのやったことでどれだけの生徒が悲しんでるのか分からないのか!」
岡本「違う!皆最後は笑って帰っていく!嫌な思いをした人なんて居ない!」
八期「嘘付け!あれだけ酷いことをされて良い思いする人間なんていない!お前らが洗脳しただけだ!」
東「何だと!」
パン!
牧田「部長、それは!」
丸山「バラエティー用の爆弾です!」
東「ヤバい!逃げろ!」
岡本「あれ?」
東「どうした?」
岡本「部屋のドアが開かない!」
門野「何でだよ!」
門真「開いてくれ!」
バコーン!
パリン、パリン、パリン、パリン!
零「フー、良い気味だわ!八君大丈夫?」
八期「零ちゃんありがとう!」
零「全ては私の目線カメラで録画してるからこれを理事長に見せれば、アイツらは外国の研究所行きよ!それに確固たる証拠も持ってきたしね!」←さっきのビデオがあるフィルム一式
八期「じゃあ、理事長に言ってアイツらを追い出そう!」
零「勿論よ!それに絶対命令なんだしね!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.293 )
- 日時: 2022/11/12 21:58
- 名前: いくちゃん (ID: 5RAlDtaS)
291話・8が潰したい物(後編)
理事長室
トントントン
理「はい、どうぞ!」
八期「失礼します!」
理「あら、八期じゃない!あなたが自らここに来るのは初めてね、何か合ったのかしら?」
八期「理事長、ドッキリ企画部のメンバーを遠くの国に飛ばして下さい!」
理「何が合ったの?」
八期「アイツらは、僕に散々酷いことをしてきました!他にも沢山被害者は居ます!なのに、アイツらは誰1人いじめと認めず、ドッキリだとかちょっとしたジョークとか冗談と言って自分達の行いを認めません!アイツらには人間の心などありません!アイツらの頭と心を見てください!異常かつ非常識です!」
零「理事長、私からもお願いします!あれだけ酷いことをしてるのに誰1人、止めようともしなければ皆で仕打ちを受けた八君を笑っていました!同じ人間として許せません!本来なら死刑を出したいです!」
理「零、あなたは裁判官でも弁護士でも検察でもないでしょ!」
零「兎に角、これが証拠と被害者生徒達の言い分です!ドッキリ企画部は人気のある部活ではありましたが一部の生徒からはいじめだと主張があるも、他の教師達はドッキリはいじめではなくちょっとしたスキンシップみたいなものだと、全く手を取り合ってくれなかったと目安箱にもありました!この事実は誠に遺憾であり、絶対命令がある以上チャンスだと思っています!すぐにでも廃部にし、ドッキリ企画部全員をこの学校から追い出して病院で検査させてください!」
理「でも、ほとんどの生徒が喜んでるなら・・・」
八期「これで喜んでるのは仕掛人だけです!」
零「それに見てください!ターゲットはほぼ同じ人ですよ!リアクションが良いからとか、仕掛けやすいとかで、弱い人が狙われてる!これは列記とした弱いものいじめです!」
八期「全てとは言いませんが、ドッキリは間違いなくいじめです!そんなものはこの世に要りません!そして企画した人間は人の心を一切考えない、人の心を持たない最低な人間いや、猿未満のバカばかりです!そんな奴らは矯正させるべきです!」
バタン!
東「誰が猿未満だと!」
岡本「私達を遠くに飛ばすって?」
門真「そんなことさせるか!」
門野「ドッキリは楽しい企画だ!仕掛けて何が悪い!」
八期「それで傷付く人間だって要るんだ!お前らはそんな人の気持ちを考えたことが無いからそんな酷いことが出きるんだ!」
岡本「そんなの騙された方が悪いのよ!」
部員達「そうだ!そうだ!」
カチッ!
零「はい、あんたらを許す余地は無いわ、あんたらに人の心なんてない!障害者未満の間抜けよ!あんたらは平気で人を騙して陥れる犯罪者も同じなんだから!」
東「何だと!」
零「たあ!」←岡本を背負い投げ
岡本「きゃあ!」
八期「この犯罪者め、さっきはよくもやってくれたな!」←ファイルで応戦
パン!パン!パン!パン!
東「何しやがる!」
門野「やめろ!」
門野「誰かコイツを!」
ゴン!←零が顔面を殴る
零「この人間の屑共!あんたらなんか変な実験でもされときゃ良いのよ!」
岡本「やあ!」
ドン←八期が岡本を殴る
岡本「ううっ!」
理「コラー!理事長室で、喧嘩しない!喧嘩なら他所でやってくれる?」
楓花「そういう事では無いでしょ理事長!」
理「松本先生、この子達を止めてもらえませんか?」
楓花「これは無理です!」
理「何でですか?」
楓花「八期は過去にドッキリでいじめられた過去があるので、こう言うのは敏感なんです!なので、絶対何を言っても許しません!」
理「そんな!」
楓花「理事長がこの子達を飛ばす事を認めない限りこの争いも終わりません!」
理「そんなこと・・・」
有「あっ、岡本さん!八期兄さん何やってるの!」
八期「コイツは最低な人間なんだ!こんな奴はいらない!」
有「そんなことない!」←八期にしがみつく
八期「離せ!コイツはこの学校から追い出して外国の病院にぶち込むんだ!」
有「そんなこと僕がさせません!」
八期「無理だね!絶対命令だ!こいつら含めたドッキリ企画部は全員遠い外国の病院行きなんだよ!」
有「そんな酷いことをさせるか!」←八期を押す!
八期「何するんだ!」
有「何をしたかはある程度聞きました!ドッキリは皆が楽しめる面白い企画じゃないですか!それを潰すだけてなく、関わった人を悪者扱いするなんて許しません!」
八期「お前はバカか!ドッキリの何が楽しい!楽しいのは仕掛人だけだ!ターゲットにされた奴は全然面白くない!むしろ、心に傷を負ってんだよ!そんなことも分からないのか!」
有「僕らが想像してるもしもの事を実際に体を張ってやってくれる面白い企画じゃないですか!それに何も知らされてないからこそ良い画が、良いリアクションが撮れるんです!それに人の本性と言うものが分かるための証拠になります!」
東「そうだ!コイツの言う通りだ!良い画を撮るには騙してでもやらなきゃ成立しないし、人の裏の顔を誘い出すためには隠して取らなきゃ出せねーんだよ!」
岡本「それがいじめだなんて偏見よ!」
八期「黙れ!お前らはそれを受けたターゲットの気持ちになったことあるのか?自分に置き換えて考えてみろよ!これがいじめじゃなかったら何がいじめだ!」
零「そうよ!自分に置き換えて考えてみなさい!ドッキリで良いのなら犯罪を擦り付けられたり、人を殺したりして良いの?」
八期「良いわけねえだろ!楽しいか?もしかしたら警察とか、その後周りから犯罪者扱いとかされてみろよ!嫌だろ!そんなこともわかんねーバカなのかお前らは!」
東「そんな事はしてないって言ってんだろ!」
八期「落とし穴もそうだ!落とされて良い気分する奴居るか?普通居ねーよ!それを見て笑ってる奴は頭狂ってる!おかしな人間だよ!」
岡本「狂ってるのはあんたの方よ!」
八期「何だと!」
ピー!!!!!
香「そこまでよ!」
有「星田先生、八期兄さんが・・・」
香「有!あなたもいじめの加担者に成りたいの?」
有「えっ?」
部員達「はあ?」
東「何言ってんだこの先公は!」
岡本「私達がいじめを働いてたですって?」
香「理事長!今は絶対命令です!すぐにでも彼の言い分通りこの人の心を持たないバカ共達をさっさと外国の病院でも送って下さい!」
八期・零以外「ええっ!!!!!」
理「でも・・・」
香「さもないとあなたがクビにされますよ!」
理「私を脅す気?」
香「あなたもこの映像を見て、いじめと思わないのですか?残念です!」
理「でも、さすがにレベルMAXは・・・」
香「これをいじめと分からない人達は必ず脳に異常があります!調べてもらった方が良いでしょう!このメンバーは人を理不尽に傷つけてるのにそれを悪くないと思ってる人達なんですよ!そんなの同じ人間として許せません!理事長が彼らを許すと言うのなら、こんな学校なくなった方がマシです!」
理「分かったわ!ドッキリ企画部の部員達!」
部員達「えっ?」
理「私の知り合いの外国の病院に精神検査を受けに行きなさい!」
部員達「そんな!」
理「有無は言わせないわ!絶対命令だもの!それに客観的に見ればいじめとも取れるしねこの動画!」
有「そんな!」
香「これをいじめと捉えられないあんたは人の心が無いわね有!私もあなたのお姉ちゃんもそんな子に育てた覚えは無いわよ!」
理「後、治療費は実費ね!」
部員達「ええっ!!!!!」
パチン!
零「連れていって!」
東「横暴だ!」
岡本「偏見よ!」
門野「この権力者!」
門真「お前なんて殺されろ!」
牧田「俺達は何も悪くない!」
丸山「助けてママー!」
零「これで悪は成敗ね!」
有「何が悪なのさ!」
零「まだ言う気?あんたも調べる?」
香「有!もう何も言うな!」
有「嫌だ、僕の生徒が!うわーん!あーん!こんなの無いよ!」
香「こう言うこともあるの!受け入れなさい!」
有「嫌だ、嫌だ、岡本さん!」
理「八期」
八期「はい」
理「今回ばかりは私も本気で謝らないといけないわ!話しは松本先生から聞いた!ドッキリを仕掛けられて嫌な思いしたのね?」
八期「はい、分かっていても周りの雰囲気が嫌でした!『騙された愚か者』って煽られて気がして・・・」
理「なら、尚更ね!ドッキリなんていらないわ!校則にも書いておきましょうか?」
八期「書くなら、ターゲットを喜ばすドッキリなら良しと言ってください!客観的にも!」
香「ややこしいから全面的に禁止にしましょう!仕掛けられるのが趣味だ!って言う変わった人も居るし!」
八期「そうですね、見たくもありませんしそれで良いでしょう!」
理「ただ、まさか、創立以来初めてよ!いじめレベルMAXって、初めて言ったわ!」
零「それが妥当ですよ!」
理「零、あなたもなの?」
零「はい!勿論!ドッキリをいじめと言わず、何がいじめなんですか!」
理「相当ね」
香「後、私もです!いじめもドッキリも仕掛けた方が100%悪いものだと思ってるので!むしろ計画的な集団いじめ!仕掛け方は相当なバカか人の心なんて持ってませんよ!」
理「そっくりね!」
次の日、この事件の内容が知れ渡り八期の評判が、グッと落ちたのは言うまでもない。
- Re: ナンバーズ8 ( No.294 )
- 日時: 2022/11/25 21:45
- 名前: いくちゃん (ID: DTH1JhWe)
292話・ドッジボールの説得
次の日
ガラガラ
薺「会長!」
八期「?」
薺「どういう事ですか!何でドッキリ企画部の生徒達がいじめレベルMAX何ですか!」
八期「あんな人の心の無い奴なんて、どっかの外国の研究所で脳か心調べてもらった妨害良いんだよ!」
薺「ドッキリはいじめじゃありません!」
八期「いじめだよ!それでこっちは散々嫌な目に合ってんだよ!」
薺「何が周りの意見を聞いて判断するよ!何が自分の意見で世界を救うことなど出来ないよ!!全然聞いてない じゃない!思いっきり私情で決めてるじゃん!」
芹「薺、八期は自分が受けたこと程悪い印象に取りやすいから!これは何言っても説得出来ないわよ!」
薺「でも、レベルMAXは酷いよ!それに顧問の先生までクビに成ったし!」
八期「当たり前だ!いじめの事実を揉み消したもんなんだから!」
金「てか、レベルMAXって何?どうなるの?」
零「まあ、そもそも犯罪犯してたらレベル9以上いわゆる傷害罪や殺人罪が基本ね!」
秀喜「警察まで来るのかよ!」
零「レベルMAXは研究所ってのは比喩で実際は精密検査とか精神科で精神障害がないか調べてもらうの!後は程度によって、レベル7と成って謹慎か、レベル8となって退学か、悪質であればレベル9か10ね!」
歩「どれにしても嫌だね!」
零「それだけの報いを受けて貰わないと!」
薺「会長がドッキリ企画部のメンバーを研究所行きにしたお陰で生徒会の信用が無くなってるんですよ!理不尽に廃部にされるとか、下手したら追い出されるとか!」
八期「半分はお前のせいだろ!」
薺「もう、終わったじゃないですか!」
八期「僕は的確な判断をした!あいつらは飛ばして正解だ!あんな奴ら2度と出て欲しくない!」
薺「そんな人の人生をめちゃくちゃにするなら私がやります!」
八期「お前人の事言えるのか?!そもそもお前が失敗した奴を僕が引き継いでるんだろ!」
芹「それもそうね、薺が行ったって火に油よ!むしろ皆逃げるわ!」
八期「昨日は本当に大変だったからまだ終わってない!まだ潰す部が残ってるんだよな」
薺「また、潰しに行くんですか?」
八期「だから、お前が言うな!」
薺「会長だけだと、危なすぎます!私も行きます!」
八期「お前、自分の仕事どうするんだよ!」
薺「大丈夫です!家でも出来ます!」
芹「八期、薺は次期生徒会長狙ってるから、あんたの仕事を学びたいんだって!」
薺「お姉ちゃん、そんなこと・・・」←口を塞がれる
芹「シー🤫!」
八期「僕の仕事を学びたいって?」
薺「まあ、次期生徒会長狙ってますから、それに絶対命令失敗したので、会長がどんな風に絶対命令を使ってるのか見とく権利はありますよね?」
八期「それはそうだな!お前に生徒会長指名する気は無いけど!」
薺「兎に角、付いていって良いですか?」
八期「別にいいけど、ただし!」
薺(どうせ黙っとけとか、自分の言うことは聞けとか言うんでしょ!)
八期「お前が気になったことは、いくらでも遠慮せず言え!」
薺「えっ?」
八期「ほら、行くぞ!」
薺「あっ、はい!(えっ?口答え良いの?!)」
零「八君、私も付いてく!」
芹「さあ、私達は残りの仕事を片付けないと!」
体育館
八期「おっ、やってるやってる!」
薺「ドッジボール部ですね」
零(成る程!これは難関だ!)
八期「失礼!」
部員A「あっ、生徒会長だ!」
部員B「ヤバイよ!」
部員C「怖い!」
部員D「廃部とか言われたらどうしよう?」
部長「部長の山梨です!何のようですか?」
八期「部活整理に来た!ここは何部で何をしてるんだ?」
山梨「ここはドッジボール部で、ドッジボールの大会に向けて練習しています!まさか、ここを廃部にするとか言いませんよね?」
八期「そのまさかだ!」
薺「ええっ?!」
零
山梨「ドッジボールの何がダメなんですか?まさか、将来役に立たないスポーツとか言うんじゃないでしょうね?」
八期「違う!ドッジボールなんていじめだから失くすんだ!」
部員達「えっ?」
部長「えっ?」
薺「えっ?ドッジボールがいじめ?」
部員A「ドッジボールの何がいじめなんですか!」
部員B「ドッジボールは列記とした球技スポーツです!」
部員C「ボールを投げて相手に当てる単純な誰でも出来るスポーツなのにそれのどこがいじめ何ですか!」
部長「そうだ!そんなもんお前の偏見だ!」
八期「分かった、じゃあ言おう!ドッジボール部を廃部にする理由を!」
薺(何があるの?)
八期「1つ!同じ人だけを何回も狙う行為!」
薺「いや、それはドッジボールの基本ですよ!」
部長「そうだ!そうだ!弱いものから当て方が、外野から当てられないようにする作戦なんだ!」
八期「違うね!何も沢山居るなかで、なぜその特定の人物にこだわる!しかも回を追う毎に!」
部長「意味わかんねーぞ!」
薺「どういう事ですか?」
零「多分、身内だけでやる時に何度もいきなり狙われたトラウマね!いつもすぐに狙われてたから!」
薺「それは身内の話じゃないですか!対戦相手は近所や遠くの知らない学校の人達が多いですからあり得ませんよ!」
八期「2つ目!人を身代わりにする行為!」
部長「そんなことするか!」
零「されたのよ!羽交い締めにされて当てさせられるように・・・、言わば仲間からの裏切り行為よ!」
八期「3つ目、変なルール多すぎ!」
部長「ルールは一貫してる!」
零「ローカルルールに苦しめられたり、変な指示出されて混乱したことあるのよ!」
八期「そして、何より最も許されない理由が!」
薺(何?)
八期「判定が曖昧!」
全員「はあ?」
八期「当たってないのに、当たったって言われるし、当てたのに当たってないって嘘付くし、キャッチしたのにしてないとか言う!そんな曖昧な判定があるものなんか無くなれば良いんだ!ドッジボール部は絶対廃部だ!こんなスポーツなんかこの世に絶対いらない!」
部長「偏見だ!そんなことあるか!」
八期「あるから言ってんだよ!無かったらこんなこと言わない!自分が勝ちたいからって誰が見ても当たって無いのに嘘付いて人を落とし、残りたいからって誰が見ても当たってるのに嘘付いて残る、そんなスポーツマンシップの欠片もない球技なんか無い方が良いんだ!」
薺(どうしよう?昨日のドッキリ企画部の件も零先輩も同じ仕打ち受けてて、賛同してたからな、今回もドッジボール部は失くなるんだ・・・)
零「ストップ!」
薺(えっ?)
零「八君がドッジボール部を廃部にする理由は曖昧な判定が出やすいから失くなって欲しいの?」
八期「うん、いつもそれに苦しめられたから!当たってもないのに、ちゃんとキャッチしたのにアウトって、どこ見てんだよ!見てりゃ分かるだろ!ハッキリしてるだろ!なのに、全部僕の不利な判定、バカだよ!だったらいらないよドッジボールなんて!」
零「でも八君、そんなこと言ったらスポーツ全部出来なくなるよ!」
八期「えっ?」
零「だって、ほとんどのスポーツは人が目視で判定するものばかりだし・・・」
八期「微妙なものに文句は言わないよ!ハッキリしてるのに不利な判定をされるのが・・・」
零「だから、それはドッジボールに限らない!野球もサッカーもバスケットボールもそしてバレーボールも!」
八期「・・・」
零「そもそも審判が居ないと、誰が判定するのさ!八君が否定してるのはドッジボールじゃなくて、キチンと判定しない審判が不満なんじゃないの?」
八期「そうかも・・・」
零「そうだよ!2つ目の羽交い締めなんて、審判がちゃんと叱るなり何なりすれば、そんなこと起きない筈だよ!だから、八君が不満に成ってるのはドッジボールじゃなくて審判だよ!ドッジボール関係無い!」
八期「うーん・・・」
零「それに、この人達は試合に向けて練習してるの!そんな真剣勝負で挑む人達がわざわざ自分が不利に成る味方を羽交い締め行為をするかな?弱い人を狙うって、相手チームも同じ行為するんじゃないかな?」
八期「確かに・・・」
零「でしょ!むしろ、羽交い締めが合ったら誰かが気付いて大騒ぎか噂になってるかもしれないじゃん!まあ、そんな話聞いてないけど!」
八期「うん」
零「だから、八君が心配することはありません!審判だって多少のミス位します!それに大会となると専門の審判も居る筈だから、間違いは少ないです!」
八期「わかった、ごめんなさい!廃部は撤回します!」
部員達「ヤッター!良かった!」
八期「これ、部費の使い道の内訳表を書いて生徒会に提出を今月末までにお願いします!」
部長「分かった!ありがとうございます」
八期「失礼しました!」
廊下
薺「岡田先輩凄いですね!てっきり会長の味方をするのかと・・・」
零「全てを許すなんて出来ないわ!八君を説得するには彼が1番恐れてることを否定する!これが出来れば説得の余地があるの!」
薺「会長が1番恐れてることですか・・・」
零「まあ、ドッキリの場合は、人間不信とか不愉快な状況、周りの『引っ掛かった!』っていうからかいと言う環境に耐えられないから!それは私もそうだったから!それを許せば本当のいじめが見逃される恐れがあるからね!」
薺「成る程、一理ありますね(本当のいじめが見逃される恐れがあるか)」
零「八君の中の天秤はより危ない可能性の高いものを、消す方が優先されるわ」
- Re: ナンバーズ8 ( No.295 )
- 日時: 2022/11/21 21:18
- 名前: いくちゃん (ID: krVR01Sc)
293話・全否定はしない8
野球部
部員A「あっ、また来た!」
部員B「しかも生徒会長も来てるぞ!」
部員C「怖ええよな!なんて言われるか?」
部長「あっ、会長どうされましたか?」
八期「ええっと、ここは何部で何をしている?」
部長「見れば分かるでしょう!野球部で野球選手になるために練習してるんですよ!」
八期「決まり文句みたいなものだ!各部に言ってる」
部長「それは失礼しました」←絶対命令が怖いので謝る
八期「前も聞いてたけど、この会長代理の薺と何を揉めてた?」
部長「はい、ポジショニングで揉めてました!」
八期「揉めた部員達つれてこれる?」
部長「おーい、山田、川本、海野来てくれ!」
3人「は~い!」
八期「お前らが、薺にポジショニングで揉めたメンバーだな?」
山田「ああ、俺はサードがいいのに、肩が強いから外野に行けって!」
川本「俺はキャッチャーが好きだけど、足を生かせて出塁率を上げるならセンターが向いてるって!」
海野「俺は投打のヒーローに成りたいんだよ!だけど、ピッチングより、長打力を生かせるようファーストを守った方が良いって言われた!」
八期「薺から意見は?」
薺「私が見ても彼らがレギュラーを勝ち取るにはそれが1番の近道だと思っています!」
八期「僕も薺と同意見だ!」
3人「えっ?」
山田「会長もこの代理の言う通りにしろと?」
八期「ただ、強要するつもりはない!」
川本「なんだ!」
八期「だからとただ見過ごすわけにもいかない!」
薺「どういう事ですか?」
八期「お前らの夢はなんだ?」
川本「そりゃ、勿論プロ野球選手に成って活躍して、いつかはメジャーに行って活躍することですよ!」
海野「俺らはその為に今野球をやってるんだから!」
八期「だよな、だったら薺の意見も一理あるとは思わないか?」
3人「はい?」
八期「海野はともかく、他の2人は別だ!野球選手を目指してるんだったら、ポジションなんてどこでも良いじゃねーか!」
部長「どこでもは無いだろ!」
八期「デタラメって意味じゃねーよ!1番適してる、守れる確率が高い場所が良いって事だよ!」
山田「でも・・・」
八期「プロで活躍する選手だって、最初から最後まで同じポジション守るなんて投手以外は半分くらい居ねーよ!本当にずっと同じポジションを守ってきた選手は確実なレギュラー選手だ!」
薺「どういう意味ですか?」
八期「野球は打って走って点を入れないと勝てないスポーツ!ならばどんな選手が選ばれるのかって言ったら、足が早く出塁率や盗塁が多い選手!
ボールを見極めて四球やファールボールで粘る選手!
チャンスに強く長打が打てる選手!
だが、それだけ集めても希望ポジションが全員バラバラに成るとは限らないし、ましてやキャッチャーは打率よりも守備力重視になる!そりゃ点を入れられたらおしまいのホームを守る司令塔かつ扇の要なんだから!」
薺「確かに」
八期「だからメインポジションの他にサブポジションを練習する選手や打率でアピールするためにコンバートまでして守備ポジションを増やす選手だって居るだろ!それは勿論、自分の活躍チャンスを広げるためだよ!」
山田・川本「・・・」
八期「勿論、やりたい守備一本で勝負する人も居る!だが、今のうちに出来るポジションを増やしておけば、いざというときに選ばれる確率は上がるぞ!それを決めるのはお前らだが、僕は残れるのなら試合に出る確率が高いのなら薺が選んだポジションを挑戦した方がお前らの為に成ると思ってる!本気で野球選手に成りたいならな!」
海野「俺は?」
八期「海野の場合は難しい!何せ、投打で本当に活躍出来る選手何て100年に1人の逸材!ほとんど場合が野手に転向してる例が高い!だが、投手でありながらヒットを量産する選手も少なからず居る!特にチーム内のエース級はたった一本のヒットでも野手顔負けって呼ばれるくらいだから!」
海野「じゃあ?」
八期「取り敢えず、自分の好きなようにしろよ!投げて打って活躍は野球選手としたら誰もが憧れてやりたいことだもの、片方の可能性がなくなってからその片方一本に絞るってのが僕の考えだ!別に投手だからと言って打てないとは限らないし、バッティング練習をしないとも限らないんだから!」
薺「じゃあ?彼は?」
八期「好きにさせろ!それがダメなら片方選ぶ!ただ僕らがやってはいけないのは強要だ!強要すると言うことはその人の人生の責任を背負うということだ!そんなもん背負ってられるか!」
零「それもそうよね!」
3人「会長ありがとうございます!」
八期「あっ、部長!これ出入金表!書いて提出!今月末まで!」
部長「分かりました!」
テニス部
部員A「だから、私は1人でやりたいの!」
薺「でも、私から見ても斎藤さんはダブルスの方が向いてると思うんです!」
部長「どうにかならない?」
八期「ハァ呆れたぜ」
斎藤「何がよ」
八期「シングルもダブルスも同じだろ!」
斎藤「全然違うわよ!」
八期「まだ、卓球とかバドミントンに転部させられた!って言われたら、強要した薺が悪いが、ダブルスだろうとシングルだろうとテニスはテニスだろ!」
斎藤「どういう意味よ!」
八期「そりゃ、人数違うかもしれないが、立つ舞台は同じだろ!シングル練習して補欠とダブルス練習してレギュラーどっちが良い?」
斎藤「たとえ補欠でも私はシングルで勝負する!」
八期「分かった、もう何も言わない!ただ、1つ言うなら、顧問の先生もお前はダブルス向きだって言ってたぞ!」
斎藤「えっ?」
八期「テニスのことは知らないが、少なくとも先生だってテニスくらいかじってる筈だし、薺だけでなく顧問の先生言うのだから、言うことは聞いておいた方がお前のためにもなるぞ!本当にテニスで世界に行きたいならの話だけどな!」
斎藤「ううっ・・・」
八期「まあ、勿論決めるのはお前だし、食らい付いて練習すればシングルでも活躍出来ないわけでもない事も確か!だが、世界に少しでも近付けるなら僕は薺や顧問の先生の言うようにダブルスをお勧めする!だが、決めるのはお前だ!兎に角ダブルスで活躍出来る可能性が高いと言うことを頭に入れておくんだな!いつかシングルで苦しんでる時にダブルスに変えようと思った時に!」
斎藤「分かったわよ!全員をアッと驚かせるくらいのシングルの女王に成ってやるわ!」
八期「じゃあ、これが出入金表!提出は今月末!」
部長「分かりました!」
廊下
零「どう?薺ちゃん!」
薺「確かに凄い、私絶対命令を勘違いしてました!」
零「八君が気を付けてることは、自分だけの意見を主張しないこと、つまり相手を強要しないこと!してしまうと、その人の人生まで責任を取ると言うことを分かってるから!まあ、取れないしね!」
薺「でも、ドッキリ企画部は・・・」
零「あれは、ドッキリを受けてから判断したの!そして、何より同じ被害者を出さないようにと言う気持ちが強かったの!それに、エスカレートすれば誰かが怪我したり最悪死に至る可能性だってあるから!
最悪な状況を避けるためにも潰したの!そういった犯罪者を出さないためにも!」
薺「私、何て事をしてしまったんでしょう!恥ずかしい!」
零「絶対命令は自分が世界を変えられると言う人は絶対使えない!本当に使えるのは不器用で信頼が無くても誰よりも皆の自由を守りたいと言う人しか絶対に使いこなすことは出来ない!それが八君の絶対命令が使える適正ね!」
薺「はい!リーダーに向いてなくても、権力者には向いてます!」
零「それ、褒めてるの?」
薺「完敗ですよ!」
八期「?」
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101

