二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ8
- 日時: 2019/07/27 16:34
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!
僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!
- Re: ナンバーズ8 ( No.153 )
- 日時: 2021/10/15 23:01
- 名前: いくちゃん (ID: KzKevu2R)
152話・祭りの騒動・・・②
二「今年も行くぞうちの切り込み隊長!」
六生「その代わりお願い!」
二「分かってるよ!」
数十分後型抜き屋一時閉店
金魚すくい屋
三氏「四美あんまり取りすぎるなよ!」
四美「スーパーボール掬いで取りすぎるお兄ちゃんに言われたくない!」
八姫「私もやってみよう!」
四美「じゃあコツ教えてあげる!ポイの角度は45度!これを意識して!」
八姫「はい!」
しばらくして
二美「おお!結構取ってるじゃない!」
八姫「初めて5匹も掬えた!」
三氏「まだポイに余裕あるな!」
四美「まあ、無くても、紙無しで取る技もあるけどね!」
三氏「相変わらず凄いな・・・、しかもポイ破れてるのに・・・、多くても100匹までな!」
二美「それでも多いって!」
ドン!
八姫「えっ?」
ばしゃーん!
全員「ああ!」
ピチャピチャ、ピチャピチャ・・・←金魚が跳ねてる
四美「ああ、金魚達が!」
二美「八姫、大丈夫?」
三氏「何が合ったんだ?ん?八期!」
八期「どこ行った?」
ドン!
八期「うわあ!」
町子「これがたこ焼き・・・、うわあ!」
ドンガラガッシャーン!
たこ焼き屋の屋台が倒れる
店主「コラー!何するんだ!」
八期「何するんだよ!」
八姫「それはこっちの台詞よ!どうしてくれるのよ!びしょ濡れじゃない!」
八期「知らないね!」
八姫「あんたが倒れてこない限りこうならなかったわよ!」
八期「僕は誰かに押されたんだよ!僕のせいじゃない!」
四美「それは違うでしょ!八期!」
三氏「わざとじゃなくても当たったら謝れよ!」
八期「自分で妻付いたりして転けて当たったら僕のせいだよ!でも僕は誰かに押された!なら僕のせいじゃない!そうなったら玉突き事故とか、連続して起こる事故はすぐ前の人のせいなの?」
三氏「それは・・・」
四美「状況によって、変わるわね」
八期「ほら!じゃあ僕のせいじゃない!」
楓花「何が合ったの?」
真央「ええ?すみません」←周りから話を聞いた
とある場所
楓花「もう!お店に迷惑かけて・・・」
八期「知らない!」
真央「八姫も、腹が立ったからっていって・・・」
八姫「だって浴衣ほとんどずぶ濡れなんだよ!」
二美「着替え持ってきたよ!」
真央「トイレで着替えましょう!」
楓花「八期、人に迷惑掛けたら謝るのが当たり前でしょう!」
八期「自分自身のせいなら謝ってるよ!でも僕は誰かに押された!」
楓花「それを誰が見てた?」
八期「知らない!」
楓花「証明できないと誰も信じてくれないの!」
八期「でも、確かに押されたんだ!」
二「母さん、こいつがこんなことでしょうもない嘘付くか?」
楓花「それはそうだけど・・・」
一「八期、もうお姉ちゃんとお兄ちゃんと一緒に行動しなさい!あんたが絡むと録なこと起きないんだから・・・」
希「ええ!だったら私が!」
町子「私も!」
青奈「そうだよ!折角の祭りなんだし・・・」
グレーテル「こいつと一緒に行動したいよな!」
楓花「でも、何か合ってからじゃ遅いのよ!」
愛海「そこは私のお母さんに頼んで!」
理「こんなところで親の権力使わない!」
愛海「権力じゃないわよ」
理「じゃあ何?」
愛海「弁償!うち腐るほどお金あるじゃん!」
理「そんなことで払いません!」
他「そりゃそうだ!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.154 )
- 日時: 2021/10/27 21:48
- 名前: いくちゃん (ID: KzKevu2R)
153話・お祭り騒動・・・③
八姫「あ~あ、折角の浴衣が・・・」
希「誰かに押されたんだから仕方ないよ!」
町子「そうそう、お祭りだから人混み多いし!」
愛海「誰が何するか分からないしね!」
八姫「ぶー!あいつのせいなのに・・・」
青奈「そうとは限らないでしょ」
グレーテル「あいつがしようもない嘘付くとも思えんしな・・・」
希「ああ!見て八君の好きなやつ!」
八期「スマートボールだ!」
八姫「フッ!八期勝負よ!」
八期「良いよ!」
八姫「負けた方が後で食べ物奢りね!」
町子「ねえ、あっちのラッキーボールと何が違うの?」
八期「ラッキーボールは持ち玉でラインを揃えるのですが、スマートボールはボールを増やすゲームです!この6と書いてある穴に落ちると球が6球追加されます!
なので、追加されればされるほど長い時間遊べるんです!」
町子「凄いね!私もやる!」
数分後
八期「畜生!」
八姫「ハッハーン!何が増えるのが魅力よ!全然増えてないじゃない!」←6回増やした
町子「うわあ!また出てくる!楽しい!」←10回以上増やす
希「よく入るね!釘が穴に入りにくくしてるのに・・・」
八期「よ~し、最後の1球頼む!」
ポーン!
ピカッ!
八期「あっ!ヨッシャー!」
そして・・・
町子「くー!あんな増やしたのに・・・」
希「仕方ないよ」
町子「当たりに3個入ったら終わりなんて・・・」
愛海「これ以上無理じゃん・・・」
八期「八姫ちゃん、約束通りベビーカステラ買って!」
八姫「何でよ!あんたの方が先に終わったじゃん!」
八期「当たりに1つも入らなかったじゃん!当たりに入った僕の勝ちだよ!」
八姫「それを言うなら、ずっと6に入れてた私の方が多い!」
楓花「ほらほら喧嘩しない!カステラなら後でお母さんが買ってあげるから!」
射的
二「よっし、いっちょやってくか!イレブンメンバー!何でも好きなの言えよ!」
イレブンヒロインズ「ハ~イ!」
一「お姉ちゃんのも頼むわよ!」
八期「僕もやろう!みんな取ってあげるよ!」
希「本当に?」
町子「じゃあ私は・・・」
数分後
日「ありがとう・・・」
滋「ありがとう!」
如月「ありがとう!本当に凄いな!」
一「さすが、百発百中!」
一方の八期
ポン!コロ!
八期「ヨッシャー!はい、愛海さん!」
希「って言って25発目だよ・・・」
町子「何とか1人1つずつ貰ってるけど・・・」
青奈「最後の最後でゲットしかしてない!」
グレーテル「当たるだけマシだけど・・・」
八姫「フッ!下手くそ!」
八期「1つも取ってない人に言われたくない!」
八姫「キー!」
二「本当にお前は最後の最後でゲットだなぁ・・・」
楓花「八期、それで最後にしなさい!」
八期「ハ~イ」
最後の球
八期「よし、ええっと・・・」
八姫「?」
八期「ここか?いや、この向きか?もっと近付けるかな?」
八姫「早く撃ちなさいよ!」
パン!
八期「うわあ!」
ポン!カスッ!
八期「何すんだよ!」
ドーン!
ポン!
八姫「もう、あんたのせいで!」
八期「お前のせいだ!」
二「八期落ち着け!」
希「今のはどう見ても八姫ちゃんが悪い!」
楓花「ほら、八期銃を振り回さない!」
八期「お前のよこせ!1発返せ!」
店主「君、さっきの1発分はやり直して良いから!喧嘩はやめなさい!君も人の邪魔をしない!」
楓花「すみません、ほら八期お礼は?」
八期「はい、ありがとうございます」
二美「今のは完全にあんたが悪かったのよ、八姫!」
八姫「フンだ!」
真央「コラ!謝りなさい!」
八姫「恥ずかしい思いをしたうえに、こっちの球も無駄にして・・・」
八期「自業自得だろ!」
八姫「何ですって!」
他「早く仲直りして・・・」
- Re: ナンバーズ8 ( No.155 )
- 日時: 2021/10/28 21:56
- 名前: いくちゃん (ID: KzKevu2R)
154話・祭りの騒動・・・④
希「ねえ、次どこ行く?」
一「一通り回ったし、それぞれ好きな場所行ったし・・・」
町子「あの~・・・」
希「まっちゃんどうした?」
町子「私達以外誰も居ないんですが・・・」
希「あれ?」
一「みんな迷子?」
その頃
二「あれ?お姉ちゃんは?」
滋「見当たりませんね」
早「そのうち会えるよ!なんなら私達だけで楽しもう!」
一方
八期「あれ?みんなどこだ?それにここどこだろう?あっ!あそこに面白そうなものが!」
ドン!
八期「おっと、すみません・・・、あっ!大丈夫?」
女児「?」
八期「迷子?お母さんかお父さんとかお家の人は?」
女児「・・・」
八期「お家の人は近くにいる?」
女児・フルフル
八期「じゃあ、探そうか!」
しばらくして
平江「あっ!先輩!」
結「こんばんは!」
八期「えっと君達は平江ちゃんと結ちゃんだったね」
平江「はい、その子は先輩の妹さんか、ご親戚ですか?」
八期「この子はどうやら迷子なんだ!まあ、僕も家族や皆とはぐれたけど・・・」
結「カッコ悪!」
平江「結!失礼でしょ!先輩キニシナクテいいですよ」
八期「ハハハ、兄弟のなかではよく迷子になる確率ナンバー1って言われてるし、自覚あるし、何も言い返せないよ」
平江「先輩って方向音痴なんですか?」
八期「迷子にはなるけど、方向音痴ではないよ!その気になれば家には帰れるから!はぐれる確率が高いだけ・・・」
平江「ねえ、あなたのお名前は?」
女児「めぐ」
平江「めぐちゃんって言うんだ」
結「普通、そういう迷子は迷子センターとか、預かり場所とかに連れて行くものじゃありません?」
八期「祭りにそういうのあるの!スーパーとか大きなお店にしかないかと思ってた!」
結「それくらいは普通かと・・・」
八期「で、迷子センターみたいな場所は?」
めぐ「うー!うー!」
平江「どうしたの?」
八期「綿飴?」
結「綿飴が食べたいとか?」
八期「ええっ・・・」
平江「ダメだ、私のお小遣いじゃ足りない・・・」
結「私も・・・」
八期「仕方ない・・・、すみません綿飴1つ、いや、2人共いる?」
平江「良いんですか?」
結「食べたい」
八期「4つお願いします」
店主「はい、毎度あり!」
平江「先輩、優しいですね!」
結「ありがとうございます!」
八期「まあ、これくらい出来ないと、格好いい男じゃないって皆言うし・・・」
平江(素直!)
結(そういうこと言わない方がもっと格好いいのに・・・)
結「あっ、確かこの近くに迷子を預かる場所が合ったはずですよ!」
八期「本当に?でもどこなのか分からない」
結「私が案内します!」
めぐの母親「めぐ!」
めぐ「ママ!」
八期「あれがめぐちゃんのお母さん?」
めぐ「うん」
めぐの母親「ちょっとあなた!」
八期「はい?」
めぐの母親「うちの子をつれ回して・・・」
八期「はい?」
めぐの母親「うちの子を物で釣って誘拐するなんて・・・」
めぐ「ママ、ママ・・・」
めぐの母親「めぐ行くわよ!」
スッ!
めぐの母親「離しなさいよ!」
八期「離すか!あんた人に向かって失礼なんだよ!」
めぐの母親「はあ?何ですって?」
八期「こっちはあんたの子供が迷子になってたから今の今まであんたを探してたのに、ありがとう1つも無いのか?」
めぐの母親「あなたが私の娘をつれ回したんでしょ!」
平江「待って下さい!先輩は迷子のこの子の親を探してただけです!だよね結ちゃん?」
結「ええっ、私達ずっと一緒に行動してたもん!」
めぐの母親「あなた達がありがとう、娘のことを守ってくれて・・・」
八期「おい!さっきと態度違うぞ!」
めぐの母親「誘拐犯は黙ってなさい!」
八期「誰が誘拐犯だ?!」
パッ!パチン!
八期「えっ?」
平江「あなたは!」
結「八姫先輩?」
八姫「八期、あんたがこれ以上騒ぎ起こすと厄介なのよ!だから私がその立場になるわ」
八期「えっ?」
めぐの母親「何するの!」
八姫「それはこっちの台詞よ、バカ親!」
めぐの母親「だ、誰が・・・」
八姫「あんた恩を仇で返す気?ここに私が撮った八期の一部始終の動画があるわ!八期はただ親切にあんたにあんたの子供を帰してあげようとあんたを探してたのよ!綿飴はあんたの子供が欲しいって言ったから、少ないお小遣いで買ってあげたのよ!それを誘拐?失礼にも程があるわ!」
楓花「どうしました?」
めぐの母親「お宅の子供が私の娘を誘拐・・・」
楓花「あり得ません!見間違いではないでしょうか?」
めぐの母親「はあ?」
めぐ「ママ」
めぐの母親「なーに?怖かったね」
めぐ「ママ嫌い!ひどい!」
めぐの母親「ええっ?」
めぐ「綿飴おいしかった!お兄ちゃんがくれた!ありがとう」
八期「どういたしまして」
めぐ「ママ、見付けて、ありがとう」
めぐの母親「めぐ・・・」
八期「良かったね」
平江「もう、はぐれちゃダメだよ!」
めぐの母親「失礼なこと言ってすみませんでした!娘をありがとうございました」
めぐ「バイバイ」
八期「バイバイ」
平江「バイバイ(ん?なんか引っ掛かるなぁ)」
八期「八姫ちゃんありがとう」
八姫「いいわよ、それより、今日は色々ごめん!強く当たりすぎた」
八期「分かった、いいよ!」
- Re: ナンバーズ8 ( No.156 )
- 日時: 2021/11/02 21:49
- 名前: いくちゃん (ID: KzKevu2R)
155話・祭り騒動の裏側・・・①
全員が離れ離れになった直後まで遡る
子「あっ!八姫ちゃん!
こんなところで何をやってるの?」
八姫「黄昏てるんです!ひどい祭りだなぁって・・・」
子「そんな拗ねないの!」
八姫「だって恥ずかしい目に合っただけでなく、浴衣も台無しに!出店でも散々な結果に・・・」
子「少なくとも出店のゲームは八姫ちゃんの自業自得だよね?」
八姫「今までのことでムシャクシャしてました・・・、でもあいつは相手の事なんて考えてないんです!たとえ私の下着を触ろうと、私が水浸しだろうとどうでもいいんです!」
子「前者は明らかね、でも後者は違うと思う」
八姫「なぜですか?」
子「八君言ってたじゃない!自分自身妻付いて迷惑掛けたら謝ってたって!本当に何も感じ無い人はそんなこと言わないと思うな」
八姫「意味が分かりません」
子「もし、八君のような台詞を言わない人だったら、こんな人混み転けて当たり前だから謝らないってことになる。
つまり、何が合っても自分の過失は認めないってことになるの!八君は人に押されなかったら自分が悪かったって言ってるの!」
八姫「・・・」
子「それに下着の件も八君は八姫ちゃんが困るだろうと思っての行動なの!そんな人にお礼も言わずにビンタは無いな・・・」
八姫「でも・・・」
子「あの、行動が下心だけで動いてるわけ無いって、八姫ちゃんは分からない?プールの時の事件で八君を庇って助けたのは誰?」
八姫「わ、私です・・・」
子「なんで庇ったの?」
八姫「それは八期がそんな汚いことするわけ無いって知ってたし、見てたからです」
子「よね?あの子は理由が無い限り手は出さない、何か合ったときは相手に理由がある!相手を怒らせる行動のほとんどは良かれと思っての行動、そう松本先生から言われてるよね?」
八姫「はい・・・、でも・・・」
子「考え方を変えたらどうかな?」
八姫「考え方を変える?」
子「あなたの中で男子は女子の体型を毎日のように妄想する変態ばかりって固定概念が付いてるから、あんな行動になるの!」
八姫「少し言い過ぎですよ!」
子「でも、多少は心当たりあるでしょ!」
八姫「はい・・・、まあ・・・」
子「例えば、八期君は下心で人の下着を触らない、って感じにね!そうでしょう!」
八姫「はい」
子「そうやって、八姫ちゃんの方から八君の気持ちや行動を理解していかないと!また今日みたいになるわ!今からでも間に合うから、八期君に謝らないと!」
八姫「はい」
物陰
八姫「ロリコン?」
子「小学生達とちっちゃい子連れてるね、きっとあの小さい女の子迷子ね」
八姫「まったく、誘拐犯に間違えられたらどうするのよ?」
子「それを止めるのが私達の役目じゃない?これ以上彼が傷付かないためにも」
メグの母登場
八姫「もう、見てらんないわ!あの親最低よ!」
解決後
八姫「子さんありがとうございました」
子「仲直り出来て良かったわね」
八姫「はい」
子「私の中ではみんな仲良くがモットーだから!それに同じチームのメンバーだしね!
また、何か合ったらいつでも言って!この子お姉さんが何でも答えてあげるわ」
八姫「ありがとうございました」
子(フフフ、良かった!勝負だろうと仲良くね!)
- Re: ナンバーズ8 ( No.157 )
- 日時: 2021/11/03 22:14
- 名前: いくちゃん (ID: KzKevu2R)
156話・祭り騒動の裏側・・・②
これも人混みで全員離れ離れになった直後から始まる
一「もう!みんなどこ行ったの?」
希「居ないね」
町子「あっ、あの人は!」
一「鶴ちゃんじゃない!どうしたのって・・・」
町子「物凄く赤い目!」
希「何が合ったの?財布でも引ったくられた?」
鶴「財布の方がどれだけマシか・・・」
二「あっ、お姉ちゃん!」
早「鶴ちゃん、何で泣いてるの?」
鶴「実は・・・」
全員「うんうん」
鶴「有と・・・」
全員「有(君)と・・・」
鶴「さっき喧嘩して、それで有がどこかに消えた!ああーん!ああーん!」
全員「ええー!」
一「あんな仲良いのに?」
二「喧嘩の原因は?」
鶴「恥ずかしい話なんだけど・・・」
回想
有「お姉ちゃん、あれ食べたい!買ってよ!」
鶴「ダメよ!さっきかき氷買ってあげたじゃない!」
有「お姉ちゃん、くじ引きしたい!」
鶴「ダメよ!簡単に当たらないようにしてるのがくじ引きなんだから・・・」
有「お姉ちゃん、カステラ食べたい!」
鶴「ダメよ!きっと松本先生が買ってると思うから・・・」
有「お姉ちゃん、このスマートボールっていうのやりたい!」
鶴「ダメよ!難しくてすぐ終わるし、それに300円は高いわ!200円のラッキーボールにしときなさい」
有「お姉ちゃんのケチ!」
鶴「ケチって何よ!」
有「前に来たときは何でもやらせてくれたのに・・・」
鶴「前は前!今は今!わがまま言わない!お兄ちゃんでしょ!」
有「お姉ちゃんのバカ!」
鶴「バカって何よ!」
有「バカはバカだよ!ふん!」
鶴「有!待ちなさい!」
有は人混みに消えた
鶴「えっ?有!どこに行ったの?」
回想終わり
鶴「ああーん!お母さんからの可愛いプレゼントが居なくなった!」
二「その台詞はやめて!周りの人が勘違いする!」
香「話は聞かせてもらったわよ!」
一「ええっと、どちらさん?」
楓花「ああ、一に二に皆!それに星田先生も!」
鶴以外「星田先生?」
楓花「八期の担任の先生よ!」
鶴以外「ええー!」
香「鶴、あなたの言ったことに間違いはないわ!」
一「そもそも間違いうんぬんじゃないし・・・」
希「うちでもしょっちゅうあるしね」
楓花「本当に5歳位の時は二もお菓子買って!買って!って、その度に一が二を諭してね・・・」
二「わがまま言ったことは覚えてるけど、姉ちゃんが諭したことは覚えてないわ!」
一「私は今でも覚えてる」
香「兎に角、子供のわがままなんて無視よ!世の中自分の思い通りにはいかないってことを教え込む為にもね!」
鶴「でも、どう言えば・・・」
香「素直にお金足りないとかでいいんじゃない?」
栞「そうよね!普通そういった方が分かりやすいし!」
二「すみません、あなたは?」
栞「私は星田先生の隣のクラス担任の岡田栞よ!星田先生とは友達で」
全員「へー!」
楓花「まあ、子育てにしても、教育にしても、共通するのは正しく躾ないと、子供はこっちの言うこと聞いてくれませんしね」
一方
零「あれは、有?」
有「・・・」
零「どうしたの?」
有「お姉ちゃんが何にも買ってくれない、何にも遊ばせてくれない!」
零「有、お姉ちゃんの気持ちって考えたことある?」
有「お姉ちゃんの気持ち?」
零「うん、鶴お姉ちゃんって私達の1番上でいつも私達のことを思ってくれて優しいよね?」
有「うん、でも今日は・・・」
零「有は何で、食べたい!とか遊びたい!って思うの?」
有「美味しそうとか、楽しそうだから」
零「まあ、そうだよね!去年まではお姉ちゃんも有を楽しませようとか、美味しい物を与えようとか思ったから、有と楽しい時間を過ごす為に居たんだと思う」
有「どういうこと?」
零「お姉ちゃんは、自分の好きなことを、やりたいことを我慢してまで、有のやりたいことに付き合ったってことだよ」
有「何で?」
零「それは有の事が好きだから」
有「じゃあ、今日は僕の事が嫌いになって・・・」
零「違う!有の事が羨ましかったんだよ」
有「えっ?」
零「本当は自分も食べたいもの、やりたいゲームがある、でも弟の前で自分はわがままなんて言えない!だってお姉ちゃんなんだから!」
有「あっ!」
零「今は自分が最年長のお姉ちゃんなんだから、お母さんに代わって、妹と弟達の面倒を見るお姉ちゃんだから!そんなお姉ちゃんが弟達の前でわがままなんて言える?言えないよ!」
有「零姉・・・」
零「あんたなんかより、お姉ちゃんの方がわがまま言いたい!でも出来ない!お姉ちゃんはその狭間で悩んでるの!だからあんたにきつく当たちゃったの」
有「ああーん!お姉ちゃんにバカって言っちゃった!もうお姉ちゃんに会えない!お姉ちゃんに嫌われた!」
零「バカって言ったこと、悪いって思ってるのね!零姉も一緒にお姉ちゃんに謝ってあげるから!そんなに泣かないの!お兄ちゃんでしょ!」
その後
零「あっ!お姉ちゃん?」
鶴「零!有は?」
零「有!」
有「お姉ちゃん、バカって言ってごめんなさい、お姉ちゃんの方がわがまま言いたいはずなのに、お姉ちゃんの気持ちを考えなくてごめんなさい」
鶴「もう!勝手にどっか行って!心配したんだから!良かった!」
香「有、世の中自分の思い通りに行くと思ったら大間違いよ!それにお姉ちゃんだって自分のやりたいことや食べたい物もある!お姉ちゃんはお金を持ってるけど、あんたは持ってない」
有「?」
香「あんたは言わばタダで祭りを楽しんでる!タダより高いものは無いんだからね!」
有「はい・・・」
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