二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ナンバーズ8
日時: 2019/07/27 16:34
名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)

どうもいくちゃんです!
このお話はナンバーズの末っ子八期を主人公にしたお話のスピンオフです!
彼は長男・二に近い存在ですが、性格はほとんどを自分に入れております。
二の方も、ある程度自分の性格や考えを入れております。
あと彼にはちょっとした秘密が!
ナンバーズにちょいだしで出てきたあの人やこの人が、
一気にヒロインとして出てくるかも!
それでは始まり始まり!











僕はものすごく運が悪いと思っていた。
僕はみんなから嫌われていると思っていた。
僕はみんなより自慢できるものはないと思っていた。
そして、そんな僕を好きなってくれる人なんて、いるとも思っていなかった。
さらに、お兄ちゃん、お姉ちゃん達のような、ことになるなんて、
子の時の僕は、想像もしていなかっただろう。
僕を救ってくれた、僕を守ってくれた、僕を助けてくれた
そして、僕の気持ちを分かってくれた、
そんな人たちと過ごした僕の逆転人生のような人生!
その全貌を語ろう!

Re: ナンバーズ8 ( No.350 )
日時: 2023/09/16 20:44
名前: いくちゃん (ID: BdV4ihXT)

348話・文化祭デート(1日目・対抗ヒロイン)

校舎裏

青奈「はあはあ、ここまで来れば大丈夫!」

八期「ここどこ?」

青奈「取ってあげるわよ!ほい!」

八期「何?」

青奈「何じゃ無いわよ!八姫と文化祭デートだなんて!」

八期「別にデートって訳じゃあ・・・」

青奈「兎に角、私ともデートしなさい!」

八期「何で?」

青奈「何でも!」

八期「意味分かんない!」

青奈「しなさいよ!」

八期「仕方ないなあ!」

青奈「ちょっと!」

八期「何?どこ行きたいの?」

青奈「人が胸当てといてて無反応か?!」

八期「えっ?」

青奈「気付いてもないのかい!」

八期「だから何?」

青奈「少しは顔赤らめたり、戸惑ったりしなさいよ!」

八期「何で?」

青奈「『何で?』はこっちの台詞よ!」

八期「はい?」

青奈「こんな巨乳とデート出来ることを誇りに思いなさいよ!」

八期「むしろ引いて、離れて歩きたい!」

青奈「なんでよ!」

八期「そう言う『私スタイル良いでしょ』って自慢してる姿が醜い!2つの意味で!」

青奈「どう言うことよ!」

ヘンゼル「おっ!お前ら何やってんだ?喧嘩か?」

八期「連れ去られた!」

青奈「デートを誘ってるのよ!」

ヘンゼル「ほー、八期勿体無いぞ!こんな巨乳美女のデートの誘いを断るなんて!」

八期「えっ?美女?」

青奈「あんた私を美女と思ってないの?」

八期「うん!美女って言ったら、希お姉ちゃん、愛海ちゃん、まっちゃん、杏ちゃん、子ちゃん、グレーテルかな?」

青奈「あの、男勝りに負けるの?」

ヘンゼル「じゃあ、この巨乳美女は俺が貰って行って良いか?」

青奈「誰が、あんたみたいな変態なんかとデートするもんですか!」

ヘンゼル「なんだよ、連れねえな!同じグループなのに!」

青奈「私は八期が居るから入ったの!あんたとなんか嫌よ!」

ヘンゼル「でも、八期から振られてるじゃねーか!振られてるなら俺と一緒に・・・」

青奈「死んでも嫌よ!」

ヘンゼル「良いじゃねーかよ!俺と一緒に・・・」

八期「ヘンゼル、絶対命令!」

ヘンゼル「えっ?」

八期「青奈から離れろ!」

ヘンゼル「えっ?何で?」

八期「絶対命令って言っただろう!」

ヘンゼル「わ、分かりました!」

八期「しばらく離れて!何なら店番行って!」

ヘンゼル「俺、当番じゃないのに!」

八期「絶対命令!」

ヘンゼル「はい!分かりました!」

八期「昼の1時までね!」

ヘンゼル「はい!」←渋々

八期「じゃあ、行こうか!」

青奈「えっ?」

八期「デート誘ったの青奈からだろ?どこ行きたい?」

青奈「どういう風の吹き回し?」

八期「あの、性格が嫌なだけ!」

青奈「どういう性格?」

八期「女子を無理矢理にでも自分の物にしようとする行動!」

青奈「そうなんだ」

八期「分かんないかな?一方的な恋愛で結ばれる筈なんて無いのに!」

青奈「あんたはそんな事しないの?」

八期「追うタイプかな?まあ、上手く行くなんて思ってないけど!」

青奈「仮に私が『あんたの事好き』って告ったら?」

八期「本当に好きなのか疑う!」

青奈「なんでよ!」

八期「そう言う嘘告白と言うドッキリをやられた!」

青奈「えっ?」

八期「まあ、そもそも親から僕みたいな人間を好きになる人なんて居ないって、何度も言われてるから!何かの勘違いじゃない?」

青奈「勘違いじゃないもん!」

八期「えっ?」

青奈「私は、元々デブでブスで、周りから嫌われてた!」

八期「それは聞いたけど・・・」

青奈「あんたは、そんな私が困ってる時に助けてくれたのよ!」

八期「助けない方がおかしくない?」

青奈「その当たり前の事を周りはしなかった!あんたしか助けてくれなかった!私はあんたの優しい心に惚れたのよ!」

八期「えっ?」

青奈「多分、あんたの両親が言ってるのは見た目とか成績だと思う!でも私はそんなもので判断しない!あんたの性格、中身を見て好きになったの!それで、美意識を変えて、理想のプロポーションを手に入れた!」

八期「それが?」

青奈「あんたの好みが一般論からずれてるとは思わなかったのよ!普通の人は胸やお尻が大きく、お腹が引き締まった姿を好み、憧れるのよ!」

八期「何で?」

青奈「あんたは世間と価値観ずれてるだけ!後、大きいの考え方が極端なのよ!誰も、仰天ニュースに出てくるような体までは成りたくないわよ!」

八期「そうなの?」

青奈「それこそ引かれるわよ!それに生活不便だろうし!」

八期「それは見てて分かるけど・・・」

青奈「こんな話じゃなかった!私はあんたのお陰で周りの女子から羨まれるボディを手に入れることが出来たの!」

八期「どこが?」

青奈「あんたの価値観はいいから!世間的にはこれが理想の体なの?」

八期「ふーん😒」

青奈「感動薄すぎ!」

八期「それよりどこ行く?」

青奈「それよりって、分かったわよ!じゃあ・・・」

体育館
八期「よりによって、何で自分達の店?」

希「お帰りなさいませご主人様!」

杏「あれ?当番明日からじゃなかった?」

青奈「兎に角、このジュースお願い!」

杏「かしこまりました!」

零「何しに来たんだろ?」

カップル専用のジュース

青奈「さあ、一緒に飲むわよ!」

八期「うん、良いよ!」

青奈「それよりはこっちが良かったかしら?『アーン!』」

八期「ありがとう、アーン!」

パクっ!

愛海『なんだろう?この敗北感!』←物陰で見てた

杏『なんだろう?この気持ち・・・』

青奈『さあ、見なさい!メンバーの前で『アーン』をしてやったわ!この後このジュースを飲めば今日の当番達に精神的ダメージを!』ドヤ!

八期「喉渇いたな」

チュー!←ジュースをストローで飲む

青奈『今がチャンスよ!』

チュー!←同じく

プクー!

バチバチバチバチ!

香「コラ!零!焼餅妬きながら焼餅焼かないの!」

青奈『さあ、どう?』

希「あっ八君!これどうぞ!」

八期「良いの?ありがとう!」

希「はい!アーン!」

八期「アーン!」

パクっ!

青奈『はい?』

希←手紙を渡す

青奈『何?えっ?』

手紙
『アーン』は家族でよくやってるから、基本気にしない。
恋人ジュースも私は何回もやってる!

希より

青奈『クー!あのアマ!』

希←どや顔

愛海「何?あの顔?」

香「私の勘だけど、希はよくやってるんじゃないかしら?」

愛海「先生!どう言うことですか?」

香「希は八期の幼馴染みだから、『アーン』もジュースのシェアも何度も経験済みで気にしてない!」

愛海「なんだろう?この敗北感は・・・」

バチバチバチバチ!

香「零!その囲炉裏捨てなさい!」

そして
青奈「『あの幼馴染み!自分は経験済みアピールして!何なのよ!どうせ小さい時の話でしょ!』さあ、八期!次は・・・?ってあれ?どこ行った?」

Re: ナンバーズ8 ( No.351 )
日時: 2023/09/18 21:24
名前: いくちゃん (ID: BdV4ihXT)

349話文化祭デート(1日目・助太刀ヒロイン)

子「ふー!」

八期「えっ?何してるんですか?子・・・、ちゃん・・・」

子「あんなナイスバディに取られたくなかっただけよ!」

八期「ナイスバディって?」

子「青奈ちゃんの事!」

八期「それで何で僕を連れ出して?」

子「八姫ちゃんとは?」

八期「最初に遊びましたよ!ストラックアウトやって、ポテト食べてたら青奈に連れ去られて・・・」

子「じゃあ、八姫ちゃんを探しましょ!」

八期「でも、学校広いしな・・・」

子「広さは関係ないと思う」

八期「何で?」

子「八期君、目の前の人すらわからない癖に!」

八期「確かに・・・」

子「早く八姫ちゃんを探さないと!」

八期「何で八姫ちゃんにこだわるんですか?」

子「だって、八姫ちゃん八期君の事好きで、一緒に回りたい筈、あっ!」

八期「そうかな?」

子「何でそう思うの?」

八期「僕なんかを好きになる人なんて居ませんよ!」

子「そんなこと無いよ!」

八期「そんなことあります!子さんも僕なんかと別れて、自分の好きな場所に行ったらどうですか?仲の良い友達とか居ますよね?その人達と回って楽しんだらどうですか?」

子「八期君はどうするの?」

八期「僕は1人で回りますよ!」

子「そんなんで良いの?」

八期「良いんです!僕は1人に慣れましたし、それに誰かと居ると気を使わないと行けないから、自分自身の自由がきかないから、自分の嫌いなものをやっても楽しくないし、かといって自分だけ楽しんでるのもどうかと思うんです!」

子「八期君・・・」

八期「だから、子さんは子さん自身で楽しんでください!」

子「分かった!」

八期「じゃあ、僕はこれで!」

子「私が君に付き合ってあげる!」

八期「えっ?」

とある射撃ゲーム

子「あっ、あそこにも的が!」

八期「マジで!あっ、本当だ!ヨッシャー!当てた!」

子「あっちにも!」

八期「こっちか!エイ!」

ゲーム終了

八期「オー!」

子「なかなかの腕前だね!」

八期「次は子さんの好きな場所・・・、あっ高いところは無理ですが・・・」

子「私は八期君と楽しめたらどこでも行くよ!」

八期「えっ?」

バレーボール部の『サーブ的当て』

子「流石元バレーボール部!」

八期「サーブだけが自慢でしたので!」

バスケットボール部の『挑戦!3on3』
(得点でなくゴール数3~5本勝負)

子「それ!八期君!」

八期「恵!」

恵「おい!どこ投げて・・・」

ポッ!←ゴール

八期「ヨッシャー!」

恵「それ!」

八期「子ちゃん!」

子「それ!」

カン!

八期「おっと!」

ポッ!←ゴール

八期「ヨッシャー!」

試合終了後

八期「最後見た?」

子「見たよ!見事なリバウンドで勝負決めたね!」

恵「しかも、パスしたつもりがゴールに直接ってどんなミラクルだよ!」

子「急な助っ人頼んでごめんね恵ちゃん!」

恵「いやいや、楽しかったから良いよ!」

八期「将吾居なかったら試合にも負けてたよ!」

恵「本名言うな!」

サッカー部の『PKチャンス』
ルール・キッカーかキーパーどちらかを選んで挑戦!
    チャンスは5回いずれも1ゴール入れるまたは止めるだけで勝ち!
   →ご褒美が貰える

八期「うーん、流石サッカー部だな」←ここまで全て止められてる

子「八期君!頑張れ!」

八期『よし、ここは!』

タッタッタッタッ、

キーパー『来るぞ左だ!』←キーパー目線

八期「あっ、それ!」←右足で行くつもりが助走が合わずに左足で蹴る

ポン!

キーパー『えっ?嘘だろ!』←左に飛ぶもボールは右寄りの真ん中を通過

ピピ-!

審判「ゴール!」

八期「ヨッシャー!」

子「八期君カッコいい!」

八期「イェイ!✌️」

子「ねえ?お昼食べない?」

八期「確かに、お腹空いたな」

子「どれが良い?」

八期「やっぱり唐揚げ丼かな」

子「もう、そんなのいつでも食べられるじゃない!もっと文化祭でしか食べられないものを食べないと!」

八期「でも、ご飯は欲しいかな!お握りとかじゃなくて!」

子「分かった!」

その後

八期「イヤー、唐揚げの他にフランクフルトや焼き鳥ポテト、カステラまで!」

子「文化祭と言えば食べ歩きよ!やっぱりここは全制覇でしょう!」

八期「食堂で白ご飯買って、これはご馳走だ!」

子「うんうん!」

八期「いただきます!」

子「ちょっと、早食いの暴飲暴食は体に毒よ!誰も取らないから!」

八期「だって、話す相手とか居なかったし、早く遊びに行きたいと思ってたし・・・」

子「成る程!じゃあ、女の子の好きなタイプとか、ナンバーズ8の中で好きな子とか居ない?」

八期「うーん、やっぱりタイプは顔かな?でも、性格は優しくて、ノリが良くて一緒に居て楽しい人!後、頭良い人!」

子「ふーん、八姫ちゃんは?」

八期「うーん、一緒に居ると気まずいかな?でも、悪い子ではないし、一緒に居る時間もそこそこ長いから、話しにくい訳ではないかな」

子「そうなんだ、私は?(あれ?私はなんて事聞いてるんだろ?)」

八期「面倒見が良くて、男女差別しない優しい人!見た目は美人で、雲の上の存在!」

子『えっ?私が美人で、雲の上の存在!』

八期「と思ったら、誰にたいしても分け隔てなく、仲良く出来る人かな?」

子「ありがとう!でも、私が渚ちゃんや恵ちゃんの性についてのややこしさの理解は、ここに来てから私なりの考えが出たの!」

八期「えっ?」

子「だって、先生が良く言うでしょ!『相手の気持ちに成って考える』って!」

八期「確かに」

子「渚ちゃんは成りたくて成った訳ではないし、恵ちゃんも曖昧な性に悩んでる!それに2人だけじゃない!
世界には同じ悩みを持っている人が沢山居る!その人の気持ちに成って見ると、お風呂とかトイレで騒いでる自分の方が情けなく思って・・・」

八期「凄いな、僕はそこまで考えられない!歩の時だって『騙された』って思ったけど、結局は自分が間違ってただけ、そう考えたら、もう性別すら疑うようになった!」

子「ふーん、それはやっぱりあなたも性器に興味があるってことね!」

八期「えっ?」赤面

子「私、てっきり恋愛不信に陥ってたり、エロ本やそういった類いの話に乗ってこないから、男としての性が無いのかと思ってた!」

八期「えっ?何言ってるのですか?」

子「女の性にはちゃんと人並みに興味はあるのね!」

八期「ええっと・・・」

子「恥ずかしがらなくて良いわよ!それが人間だから!」

八期「失礼しました!」

子「あっ、からかいすぎた!でも・・・『私はなんて事口走ってたの!なんかあの子事好きみたいな?あの子を自分のものに出来る安心感みたいな言動とか!どうしちゃったの?私!』」

一方
八期「はあはあ、まさか、子ちゃんがあんなことを・・・」

?「八期?」

八期「えっ?」

次は誰だ?

一方その頃
青奈「なんで私がこんなことを・・・」

香「自分で食べたんだからちゃんと処理しなさい!」

零「無銭飲食で皿洗いさせられてる人初めて見た!」

Re: ナンバーズ8 ( No.352 )
日時: 2023/09/18 22:46
名前: いくちゃん (ID: BdV4ihXT)

350話・文化祭デート(1日目・人気ヒロイン)

芹「八期?」

八期「えっ?」

芹「こんなところで何やってるの?」

八期「それはこっちの台詞!芹は確か明日ライブだから、ライブで欠けた人のお手伝いじゃ?」

芹「それは、ライブ前からライブ後の話!着替え始まって、ライブ終わって、その着替えが終わった後に戻る!つまり、代わりの助っ人よ!」

八期「あれ?そうだったっけ?」

芹「そう言えば、あんたは居てなかったわね!あの後、先生の提案で変わったの!あんた直ぐに出ていったと言うか、まあそれは関係無くて、実際やった時に、希ちゃんが言ったの!『金曜日は全員で出るなら、後の人の方が楽しめ無いんじゃない』って!」

八期「た、たしかに!」

芹「それで、ライブ30分前に助っ人出来るメンバーに電話、その他のメンバーとも連絡取ってね!あんたは電話持ってないから、その情報行ってないけど・・・」

八期「明日の分は?」

芹「あんたが文句言うだろうからって、明日決めるって!それより私は希ちゃんの助っ人だから早く終えたの!だから文化祭を楽しんでるわ!」

八期「へー!そう言えばお付きの人は?」

芹「私が頼んだ訳じゃないから!」

八期「そうなの?」

芹「取り敢えずあんた時間ある?」

八期「特に無いけど!」

芹「付き合って貰える?」

八期「えっ?」

芹「そうでもしないと、あの人達また去年みたいな大掛かりなことしてあんたを私の彼氏ってでっち上げるから!」

八期「そ、それは大変だね!離れようか?」

芹「離れたらダメなの!ほら!」←腕を組む

八期「えっ?」

芹「歩く時はこれで!」

八期「別に手を繋ぐ方が良かったのでは?」

芹「それじゃ恥ずかしいわよ!」

八期「こっちの方がもっと恥ずかしいんですが?」

芹「あのね、手繋ぐって言っても、園児みたいな手繋ぎじゃないから!」

八期「へっ?」←図星

芹「兎に角気を付けて!私の見守り隊がどこで見張ってるか分からないからね!」

八期「こんな回り方嫌だな」

とあるクラスのカフェ

芹「私が奢るから付き合いなさい!」

八期「さっきお昼食べたばっかなんだけど!」

芹「デザートはベツバラって言わない?」

八期「まあ、美味しそうなら食べたいかな?」

芹「余裕あるんじゃない!」

八期「物による!」

芹「まあ、学校の文化祭だし、そんなでか盛りメニューなんてあるわけ無いわよね!」

八期「予算あるもん!」

芹「すみません!このバームクーヘン下さい!」

茨「はい!かしこまりました!あら、愛しの王子様とデートですか姫?」

芹「なんであなたが?」

茨「だって、ここは私のクラスの出し物ですから!」

芹『もっと、よく教室の札見とくんだった!』

八期「王子じゃないんですけど!」

金(葉月)「キスもしたのに?」

八期「希お姉ちゃんと毎日してるし・・・」

乃愛「浮気ですか?」

芹「コイツの幼馴染みのお姉さんの話よ!」

日向「ですが、姫!幼馴染みでも毎日キスは新婚夫婦でもやりませんよ!」

芹「そんなの人の勝手でしょ!」

会菜「さっきから沢山の女子生徒と一緒に歩いていますが?」

紗羅「姫に対しては遊びなんですか?」

美緒「姫の事をどう思っていますか?」

伊斗「ぶっちゃけ、順位着けたら何番目に好きですか?」

柚乃「巨乳はお嫌いなんですか?」

芹姫見守り隊「どうなんですか?」

芹「あなた達は一体どこから出てきたのよ!そしてどこから見てきたのよ!」

八期「えっ?それって芹も付いてきた?」

茨「ん?それはどう言うことですか?」

八期「だって、青奈や最初に過ごした八姫ちゃんの事はまだ芹には話してないよ!伊斗さん達は付けて聞いたから分かるとして、芹は?」

芹「そうよ!悪い!他の子がデートしてたから付いてきた悪い?」

茨「認めた!」

男子生徒「あの~、一応喫茶店ですので、周りのお客様に迷惑に成らないように・・・」

八期「あっ、すみません!」

茨「私も戻らないと!あっ、料理が来るまで何か会話でも!ごゆっくり!」

金(葉月)「私らも一旦離れるか!」

見守り隊「はい!」

芹『何、話せば良いのか?』

八期「ちょっと、変な話するけど良い?」

芹「『変な話?』まあ、聞くだけ聞くわ!」

八期「女子でも、体型の話するの?」

芹「そりゃ、するわよ!気になるんだから!」

八期「じゃあ、胸の大きさも?」

芹「ブー!そうよ!悪い!」

八期「ふーん、やっぱりそうなんだ・・・」

芹「あんた、そんなに実感無いの?」

八期「なぜ、そこまで大きくしたいのかが分からない!」

芹「なんでよ!」

八期「大きくするのは背丈か器の大きさだけで良いよ!」

芹「上手いこと言ったつもりか!」

八期「だって、想像してみても重たいだけだよ!重たくなるのは子供だけで良いよ!」

芹「妊婦か!」

八期「だって、芹が一番気にしてると言うか、ムキになっていると言うか・・・」

芹「あんた私の胸が大きくなったらどう思う?」

八期「ビックリして引く!」

芹「なんでよ!」

八期「人間辞めてるんじゃないかなって・・・」

芹「誰が仰天系の話してる!人並みで良いのよ!人並みで!」

八期「じゃあ、そのままで・・・」

芹「これじゃ男と変わらないでしょ!」

八期「そうかな?顔だけで女って直ぐ分かるよ!」

芹「分かるの?」

八期「見間違える方がおかしいよ!」

芹「じゃあ、私みたいな彼女欲しい?」

八期「お断りします!」

全員「ええっ!!!!」

八期「何?」

茨「あなた本気で言ってます?」

金(葉月)「こんな美人だぞ!」

日向「頭も良いし!」

乃愛「運動神経も良いし!」

紗羅「性格も良いし!」

八期「性格?」

芹「そこで疑問?」

八期「後、美人?」

芹「なんでよ!」

八期「だって、性格悪い人が美人って言われてもピンと来ない!」

茨「何を仰るのですか!芹姫のどこが性格悪いと?」

八期「助けてあげたのに、文句言ってくるところ!」

茨「はい?」

芹「あっ!」

八期「手伝ってあげたのに、文句言ってくるところ!人が泊まらせてくれるお礼として、洗濯物干したり、畳んだりしてあげてるのに、お礼一つ言わずに文句ばっかり!」

芹『まだ、その事根に持ってるの?』

八期「初めて会った時なんか、高いところ嫌いなくせに登って降りられなくなって、受け止めようとしたら、形がお姫様抱っこに成ったのに驚いて、『尻を触った痴漢』だって叫んで・・・」

芹『どれだけ根に持ってるのよ!』

八期「そんな性格悪い人のどこが良いんだか!」

茨「あなたは姫の事をそんな風に・・・」

金(葉月)「待って会長!弁論させてくれないか?」

茨「はい?なぜですか金さん?」

金(葉月)「コイツにとっては良かれと思って、と言うか、お礼と言う意味で、下心なんか何一つ無い!問題は芹の言い方なんだ!」

芹「そうね、その通りよ!私の言い方が悪かった!」

茨「姫!」

芹「頭ごなしに、自分の文句だけ言って、助けて貰ったお礼を言わなかったのが私の悪い所!そんな姿を何回も見せてたら、こんなのに嫌われて当然よ!」

乃愛「姫・・・」

日向「でも、私でも姫と同じ事が起これば・・・」

芹「ええっ、多くの女性が文句言うかもしれない!でも、コイツ(八期)、いえ世の中にはお礼と言うか、その人の為に成ることをしようとして、コイツのやった事をやる人も居るわ!勿論、中には下心丸出しもいるかもしれないけど、やってないならそれはそれで『ありがとう』の気持ちを持つことも大事よ!だって代わりにやってくれたのだから!」

金(葉月)「八期?今の芹はどう思う?」

八期「今の芹は、穴を埋めるのが上手い副会長!」

芹「えっ?」

八期「僕が一番嫌がる事を補おうとする、価値観を変えてくれようとする、頼りに成る副会長だよ!」

芹「八期・・・」

八期「僕みたいな無能は上から物を言って否定してくれる人間が居た方がやり易いんだろうね!特に絶対命令がある時は!」

芹「フッ!なら八期!」

八期「何?」

芹「私は自分で言うのもなんだけど、老若男女にとても人気がある!」

八期「それは認めるよ!だけど、僕にはその人気はさっぱり分からない!」

芹「私だって、心の底ではどんな人でも落とせる、私のことを好きに成ってれる自信が合った!でも、あんたは一切惚れなかった!しかも体型でなく、性格面を理由に!」

八期「逆に言うと、体型で振られたことあるの?」

芹「あるわよ!何度『胸がないのが勿体無い』とか、『もっと胸が合ったら・・・』て言われたことか!」

八期「ハハハハハハ!」

茨「何がおかしいのですか?女の子にとっては重要な事で・・・」

金(葉月)「茨会長、コイツは芹の胸が小さいから笑ってるのではなく、胸の大きさで人の好みを決めてる男達の情けなさを笑ってるんです!」

茨「本当ですか?」

八期「おかしいもん!そんな奴本当に居るんだって、バカな男達がこんな身近にいるなんて、本当バカだよ!」

金(葉月)「こんな人間なんです!」

芹「私だってプライドがあるの!落とせない男が居るなんて!」

八期「どうするつもり?」

芹「私は、絶対あんたの好みになって貰う!あんたから私にコクらせるわ!」

八期「仮に僕がコクったらどうなるの?」

芹「場合によるわ!私の方が冷めてる可能性もあるもの!」

八期「じゃあ、一生無いや、それくらい自信あるよ!」

芹「絶対あなたから私のことを『好きです!』って言わせてやるんだから!」

八期「無理だと思うよ!タイプじゃないから!」

男子生徒「ええっと、取り敢えずバームクーヘンをどうぞ!」

八期「ありがとう」

芹「いただきます」

ムシャムシャ

芹「あっ、いる?」

八期「良いの?」

芹「その代わり『アーン』よ!アーン!」

八期「ありがとう!」

パクっ!

八期「美味しい!ありがとう」

芹「どういたしまして!『何か違う!』」

その後

八期「ご馳走さまでした!」

芹『これを落とすのは至難の技ね!絶対惚れさせてやるんだから!』

茨「私達も手伝いますよ!」

乃愛「姫の素晴らしさを伝えます!」

一方

グイッ

八期「あーれー!」

果たして次は誰だ?

Re: ナンバーズ8 ( No.353 )
日時: 2023/10/01 11:06
名前: いくちゃん (ID: BdV4ihXT)

351話・文化祭デート(1日目・後輩ヒロイン?)

結「私ですよ!先輩!」

八期「結ちゃん?」

結「実は、先輩とどうしても文化祭一緒に回りたくて!」

八期「えっ?どう言うこと?」

結「先輩と一緒に楽しみたいんです!」

八期「僕、集団行動苦手だよ!自分が楽しめればそれで良いみたいな自己中って言われてるし・・・」

結「それでも良いです!」

八期「じゃあ、行こうか!」

結「いえ、私でなく平江が!」

平江「どうも・・・」

八期「結ちゃんじゃなく?」

結「はい!私は別の用事がありますので!」

八期「待って!平江ちゃんの口から聞いてないんだけど!」

結「察し悪いですね!平江はそれすら言うのが苦手なナーバスな子なんですよ!先輩ならこの気持ち分かりますよね?」

八期「恋愛漫画は読むけど、現実だと疑心暗鬼!人間不信だから!信じられない!」

結「つべこべ言わず、男なら可愛い後輩をエスコートしてあげてください!ヨッシー!頑張るのよ!」

平江「結!もー!」

八期「ええっと、よしちゃん?」

平江「はい!」

八期「僕と文化祭回りたいの?」

平江「は、は、はい・・・」

八期「確認するけど、罰ゲームとか結ちゃんから命令されたとかじゃないよね?」

平江「先輩!先輩が恋愛不信なのは分かりましたが、少しは私を信じて下さい!」

八期「えっ?」

平江「私が先輩と文化祭回りたい事だけは紛れもない事実ですから!」

八期「そ、そうなんだ・・・、ハハハ、こんなこと滅多に無いから・・・、こんなこと言うの希お姉ちゃんくらいだから」

とある場所

零「ん?」

香「どうしたの零?」

零「何か、忘れられてるような気が・・・」

青奈「分かる、分かるわよ零!」

愛海「何か、腹立つよね!」

町子「うんうん!」

3人「居たの?」

町子「お客としてね!」

一方
平江「先輩!」

八期「何?」

平江「仮にですよ?」

八期「うん」

平江「私にキスをせがまれたらどうします?」

八期「して良いのか何度も聞くね」

平江「どんだけ疑うんですか?」

八期「セクハラを訴えられたら困るもの!」

平江「私はそんなこと言いませんよ!」

八期「受け身じゃないと信じない」

平江「自分からしないと言うことですか?」

八期「うん!それより、デートなら何か楽しまないと!どこか行きたいところある?」

平江「先輩と一緒ならどこでも!」

八期「それは気を付けた方が良いよ!僕じゃなかったら変なところ連れていかれてるよ!」

平江「どこですか?」

八期「どこだろうね?」

平江「先輩はどこでもって言ったらどこに連れていくんですか?」

八期「そりゃ勿論、自分のやりたい物を片っ端から!あっ、謎々迷路だって!」

平江「良いですよ!シンプルなので!行きましょう!」

ガラガラ

出題者A「はい!第1問!『あなたはマラソンで3位の人を抜かしました!今何位?』」

八期「マラソン?一周遅れとかあるのかな?」

平江「今、何位か分からないし・・・、2位!」

出題者A「ブー!」

八期「3位を抜かす・・・、分からない」

出題者A「難しいかな?」

八期「順位がまだ決まって無いから分からない!」

出題者A「そんな難しく考えないで!」

平江「3位?」

出題者A「正解!」

八期「何で?」

平江「適当に言ったんですけど・・・」

出題者A「3位の人を抜かしたら、自分が3位に成るじゃん!」

2人「ああ!」

出題者B「問題!『9人でかくれんぼしてます!5人見つけました!後何人?』」

平江「簡単じゃないですか!4人!」

出題者B「ブー!」

平江「ええっ!!!!何で?」

八期「これ聞いたことある!確か、鬼が1人居るから3人!」

出題者B「正解!」

八期「ヨッシャー!」

案内人「さあ、最後はハード問題に挑戦する?それともノーマル問題に挑戦する?」

八期「謎々好きだから、ハード問題!」

平江「2人ならなんとか成ります!」

出題者C「ハード問題はこれ!『あなたはバスの運転手です!1駅目で2人降り、2駅目で3人乗り、3駅目で5人降り、4駅目で6人乗りました!
さて、あなたの年齢は?』」

2人「はい?」

八期「何で?年齢!おかしくない!」

出題者C「ネットに載ってる意地悪問題だよ!」

八期「ええっ!!!!何それ!」

平江「10歳!」

出題者C「正解」

八期「えっ?何で?」

平江「『あなたはバスの運転手』だからです!」

八期「ハッ?」

平江「『あなたはバスの運転手』つまり、私達がバスの運転手だって言ってるので、自分の年齢を答えるのです!」

八期「自分の年齢!分かるか!」

出題者C「そういう意地悪問題なんだよ!」

八期「畜生!」

ガラガラ

平江「楽しかったですね?」

八期「世の中には、まだまだ知られてない引っ掛けクイズがあるんだね!」

平江「得意だったんですか?」

八期「クイズ番組で散々鍛えたからね!」

平江「へへへ、あれ?」

女児・うろうろ

平江「あの子迷子かな?君!」

女児「ママ!」

平江「お母さんとはぐれたの?」

女児「ママが迷子に成った!」

八期「いや、君が迷子だから!仕方ない、一緒に探してあげようか!」

平江「はい!そうですね!」

八期「こうしてると、夏祭りを思い出すな!」

平江「ああ、先輩が迷子になって、私達と一緒に迷子の親を探したんですよね?」

八期「僕は迷子じゃなくて、みんなとはぐれたんだ!」

平江「それを世間では迷子って言うんですよ!」

八期「言っとくけど、その気になれば家にも帰れたから!」

平江「その時も言ってましたよね!ドヤ顔で!」

八期「ドヤ顔はしてない!」

春奈「あら?生徒会長じゃない!」

八期「えっと、誰?」

春奈「もう、全校生徒の顔と名前を覚えるのは生徒会長の基本でしょ!」

八期「聞いたことねーよ!」

春奈「嘘ばっかり!」

八期「そんな義務を聞いたこと無いって言ってんだよ!先生には『少しずつ覚えなさい』って言われたよ!」

春奈「Dクラスの小宮よ!」

八期「あっ、そう!何のようだ?」

春奈「その小さな子供は?」

八期「迷子らしいから、探してあげてるんだよ親を!」

春奈「ふーん、端から見たら誘拐犯みたいね!」

八期「縁起でもないこと言うな!」

平江「そうですよ!勘違いされたらどうするんですか?」

春奈「ごめん、ごめん、冗談よ!」

八期「言って良い冗談と悪い冗談があるからな!」

春奈「じゃあ言って良い冗談は?」

八期「自分の失敗談とか?」

春奈「じゃあ、失敗談で冗談言ってみて!」

八期「わかんねーよ!」

春奈「本当は言えないんじゃないの?」

八期「冗談かどうか分からないだけだよ!」

母親「舞、舞!」

舞「ママ!ママだ!ママ!」

平江「お母さん見つかって良かったね!」

八期「ほーら、ママのところへ・・・」

母親「早く娘を返しなさい」

八期「はあ?」←舞を自分の元へ

母親「娘から離れろ!誘拐犯!」

八期「なんだと、あんたそれでも親か!」

母親「何を言うのですか?この誘拐犯!娘を返しなさい!」

八期「ヤダね!返すものか!」

春奈「会長?」

母親「返しなさい!」

八期「ヤダね!それなら人として態度ってものがあるだろ!」

母親「なんですって!皆さん!この誘拐犯から娘を取り戻して下さい!お願いします」

女子A「何、人の子供誘拐してるのよ!」

女子B「返してあげなさいよ!」←取り戻そうとする 

八期「何するんだ!やめろ!」

男子A「やーい!誘拐犯!」

男子B「生徒会長が誘拐犯だなんて笑い者だ!これで絶対命令からの解放だ!」

八期「何だと!お前ら!」

平江「先輩ダメです!」

ポチっ!

パッ!

黒服登場

女子A「ちょっと何?」

男子A「やめろ!離せ!」

女子B「なんで私達が捕まるのよ!」

男子B「俺らは何も悪くない!」

母親「これはどう言うことですか?」

ざわざわ←全員後ずさりする

母親「なぜ?なぜ、皆逃げるのですか?」

春奈「皆、会長に手を出したり、煽ったらダメだよ!矯正学校行きだから!」

母親「なんで止めるんですか?あの人は私の娘を誘拐したんですよ!警備員さんでも誰でも良いから娘を取り戻して下さい!」

奈々「どうかされました?」

恵梨香「凄い騒ぎのようですけど?」

蓮「何があったの?」

母親「助けて下さい!あの人が私の娘を誘拐して・・・」

恵梨香「あれは、会長!」

奈々「恵梨香さん、手を出しては行けません!会長が犯罪行為を起こさないのは私達生徒会がよく知ってます!」←耳打ち

蓮「じゃあ、どうするのよ?」

母親「早く、早く娘を返してよ!」

八期「返せ、返せって!その言葉遣いをどうにかしたらどうだ!お前がそんな態度だから、こっちだって返したくないんだよ!」

母親「なんですって!誘拐犯は黙ってなさい!早く、娘を助けて!」

奈々「無理です!あの人は誘拐犯ではありませんから!」

恵梨香「あんな絶対命令持ってる人に関わったら、エリリン達の人生が終わりますよ!」

蓮「恵梨香ちゃん!それは!」

恵梨香「あっ!」

母親「絶対命令!何それ!あんたはそんなので守られてるの!」

八期「そうですが、何か?」

母親「犯罪を揉み消すなんて許さない!」←殴りにかかる

ドン!

八期「クッ!」

ドン!←腹蹴り

母親「あっ!」

八期「誰が誘拐犯だ?何を見て言ってる!」←踏みつけにする

母親「やめっ!あっ!ううっ!」

八期「人があんたの娘を見つけてやったのになんだ?その態度は!」

母親「やめっ!あっ!やめっ!」

八期「どこで教えて貰った?」←襟を掴む

母親「えっ?」

八期「娘を連れてきた人は全員誘拐犯だと思えって誰から教わった!」←叩き付ける

母親「ああっ・・・」

奈々『こんな酷いことになっても、何も言えないなんて、どうすれば良いの?』

平江「先輩、もう良いじゃないですか!」

八期「嫌だ!コイツの口から謝罪の言葉と感謝の言葉が出るまで、分からせてやる!この人の優しさを踏みにじった最低な母親なんて居ない方が良いんだよ!」

ピー!

香「そこまでにしなさい!あんたの気持ちは分かる!」

八期「星田先生!」

母親「何ですか!この学校は?!危なっかしい!」

香「それは聞き捨て成りませんね!」

母親「えっ?」

香「あなたは一体どんな教育を受けたのでしょう?人に助けて貰ったのに『ありがとう』1つ言わず、むしろその人間を悪者扱いするなど、言語道断!
あなたみたいな人は同じ人間とは思えません!」

母親「どう言うことですか?」

香「謝罪!」

母親「えっ?」

香「まずは、彼に『誘拐犯だと疑ってごめんなさい』と謝った後、『娘を見つけてくれてありがとう!』といいなさい!」

母親「なんでそんなこと・・・」 

香「言わないのであれば、あなたを名誉毀損で訴え、この子も児童施設に連れていっても良いんですよ?勿論、この子(八期)に対する暴行罪として!」

母親「誘拐犯だと決め付けてごめんなさい!」

香「棒読み、あなた自身納得してないわね!」

理「星田先生やりすぎですよ!」

香「私の生徒が危うく誘拐犯に間違えられそうなんですよ!それを止めない担任と親がどこにいるんですか?」

理「気持ちは分かりますが、こんなに体も心もぼろぼろだと、気持ちの整理も付きませんし、まともな受け答えも出来ません!彼女は一旦休ませましょう!」

八期「ヤダ!」

香「八期?」

八期「寝たら、どうせ謝罪の気持ちなんて忘れてるはず!そもそもコイツに罪の意識なんて無い!そんな奴に謝られても納得行かない!」

楓花「八期、あんたみたいな人が小さな子と歩いてたら客観的に見て誘拐って間違えるのは・・・」

八期「そんなの差別じゃん!男だから誘拐犯?失礼だろ!お前らも思わないか?ああん?」

秀喜「確かに、失礼だよな!」

悠馬「そりゃ、イメージってのもあるが・・・、女の誘拐犯だって居ないとは言いきれないよな?」

陽斗「男だからって、誘拐犯扱いはごめんだよな?」

一輝「そのお母さんが全面的に悪いね!」

ひそひそひそひそ・・・

母親「嗚呼!ごめんなさい、ごめんなさい!私が悪かったです!許して下さい!ごめんなさい、ごめんなさい!許して下さい!・・・」

理「これで良い?この人壊れたわよ!」

八期「どうしよう?困った!」

母親「なんでもしますから!なんでもしますから許して下さい!お願いします!」

香「壊れて、とんでもない事口走ってるけど!どうする?」

舞「ママ!大丈夫?」

母親「舞!娘を見つけて下さってありがとうございました!」

八期「どういたしまして、タク最初からそう言えって!」

母親「ごめんなさい、ごめんなさい!なんでもしますから!なんでもしますから!許して!」

香「取り敢えず気が済んだ?」

八期「はい!謝罪とお礼はされましたので!ですが・・・」

次の日、誘拐犯と間違えた時は名誉毀損で訴えると言う項目が増えた。舞の母親は一晩寝て帰ったが、余程恥ずかしかったのか、2度と学校には来ていない。

Re: ナンバーズ8 ( No.354 )
日時: 2023/09/24 22:33
名前: いくちゃん (ID: BdV4ihXT)

352話・文化祭デート(2日目・見守りヒロイン)

喫茶店『ナンバーズヒロインズ』

八期「おはようございます!」

香「おはよう!昨日、バイトの時間聞いてる?」

八期「はい!芹から聞きました!僕は午後1時からの1時間ですよね?」

香「そう!でも30分前にはここにいるのよ!」

八期「分かりました!どこ行こうかな?」

金「あっ、八期!1人?」

八期「うん、そうだけど・・・」

金「じゃあ、私と一緒に回らない?」

八期「良いですよ!どこ行きます?」

金「どこでも良いわよ!」

八期「僕も面白くて楽しければどこでも良いんですけどね・・・、あっ、あれやりたい!」

金「ああ、良いわよ!」

パターゴルフ

八期「エイ!」

金「飛ばしすぎ、飛ばしすぎ!PKゾーンまで行っちゃってるじゃない!」

八期「イヤー、大きく振りかぶってボールを飛ばすのは快感だね!」

金「それはバッティングセンターでやりなさい!今はゴルフ!穴にボールを入れないと!」

八期「それ!」

金「今度は、ライブ会場のステージの下にボールが入っちゃったじゃない!」

八期「あれ?おかしいな?」

金「わざとやってる?」

八期「うん!」

金「コラ!」

エル「ええっ!!!!このステージの下にボールが?」

紫「それはお目目ぱっちりな出来事だぜ!」

和「なんでこんなことに?」

金「会長がふざけて入れました!ほら、謝って!」

八期「すみません」←苦笑い

優香「見付かりましたよ!」

八期「ありがとうございます!」

エル「もう、入れたりしないでね!」

和「その前に、強く打ち過ぎないように!」

コン!コロコロ・・・

コン!コロコロ・・・

コン!コロコロ・・・

舞(部長)「ちょっと!皆ここにボール入れてくるんだけど?どうなってるの?」

和「皆、ここはボールを入れるカップじゃありません!」

男児「自分で取るから大丈夫!」

女児「私も!」

エル「もしかして、ボール取るついでにステージの下を覗きに来たんじゃ?」

舞(部長)「ボールを入れたのはその口実ね!」

紫「こういう普通の人が入れない場所って、何があるのか気になっちゃうよね?」

和「もう、会長のせいで小さな子供達が真似をしてるじゃないですか!」

八期「これは本当にごめんなさい!だけど、この後なんて命令すれば・・・」

紫「普通に立ち入り禁止とか、ボールを入れちゃダメとか!」

八期「いや、自分もついやってしまうのは止められないんだよね?」

和「なんでですか?まさか、自分もやりたいからですか?」

八期「違う!『お前もやってたじゃないか』と言われたらぐうの音も出ない」

紫「成る程!」

エル「じゃあ、私達に命令すれば?」

八期・和「えっ?」

紫「そうだね!紫ちゃん達に『ステージ下段にボールが入らないような工夫をしなさい』とか、『ステージの周辺は関係者以外立入禁止ゾーンを作りなさい』とか!」

金「そうね!それがあんたの仕事ね!」

八期「それでお願いします!」

和「そこは言わないんですね?」

八期「そんな、相手から言われたことをそのまま命令は自分の考えじゃないから言うのが恥ずかしい!」

金「端から見ればおうむ返しだもの!」

舞(部長)「はーい!会長の命令により、ステージから1m手前周辺は演劇部・バスケットボール部・服飾同好会の関係者以外立入禁止よ!」←メガホンを使う

和「ボールや何かがステージ周辺に転がった場合は、私達関係者にお声掛け下さい!」

子供達「ええっ!!!!」

エル「皆、ステージの下は複雑な構造をしてるの!そんなところに体が挟まったりしたら、ずっとそこで生活することに成るよ!それでも良いの?」

子供達「嫌だ!」

エル「じゃあ、お姉さん達の言う通りにね!」

紫「何か大事なものがステージ周辺に飛んで行ったり、転がったりしたら、お姉さん達が拾ったり探してあげるから!分かった?」

子供達「はーい!」

男児「ボール取って下さい!」

紫「分かったよ!ちょっと待ってて!」

ペラ

男児「フフフ、パンツ丸見え!」

和「紫さん!見えてますよ!」

紫「ええっ?」

金「下に短パン履くことをお勧めします!」

その後

コロン!

八期「よし、入った!」

金「これだけで1時間掛けてますよ!」

八期「色々合ったからね!」

金「起こしすぎたのよ!」

八期「あっ、アイス!」

金「休みますか!」

アイスを買い

ペロペロ・・・

八期「美味しい!」

金「私は懐かしいです!」

八期「えっ?バニラなのに?」

金「違います!八期と一緒に同じアイスを食べてた事!」

八期「えっ?そんなこと合ったっけ?」

金「私を見て、思い出せない?」

八期「えっ?」

金「誰かに似てない?」

八期「えっ?誰だ?ちっとも分からない!佑樹とのいざこざの後が初対面じゃないの?」

金「更にヒント、あなたのお兄さんと私のお姉ちゃんは同じグループ!」

八期「えっ?確か、イレブンには、二美さん、赤穂さん如月さん、和さん、滋さん、鶴さん、瑞穂さん、日さん、飛巫さん、早さん、・・・」

金「その中に私のお姉ちゃんがいるわ!」

八期「えっ?誰だ?」

金「そもそも、私はあなたがバレーボール部に所属してた時に会ってるわよ!」

八期「ええっ?マジで誰だ?」

金「ほら、覚えてない?エースでレフト撃ってた・・・」

八期「土則!えっ?土則のお姉さん?」

金「そうよ!」

八期「嘘!分からなかった!」

金「まあ、姉弟は女装・男装でもしないと、似てるかどうかは分からないしね!でも、私の存在を忘れられてたのはショックだなぁ・・・」

八期「すみません、印象残ってるの希お姉ちゃんで・・・、お弁当作ってもらったり・・・」

金『零より目立つ、あの幼馴染み!』

金「私が土則の姉で、森田日の妹!森田金よ!」

八期「イレブンの人気ヒロイン日さんの!」

金「家さ、お姉ちゃんから段々ずれてきたんだよね」

八期「何が?」

金「結婚よ!お姉ちゃん、二先輩に相手にされなかったから!」

八期「それは・・・」

金「勿論、恋愛はお互いの気持ちが大事って知ってる!だけど、家の両親はそれが分かってない!まあ、お姉ちゃんが独身を貫きそうだからってのもあるかな?」

八期「えっ?」

金「生涯をイレブンのメンバーで過ごす、二先輩以外好きに成ることはないってことよ!」

八期「そんな・・・」

金「お姉ちゃんの宣言が私の両親を焦らせた!だから、私は佑樹の家系で玉の輿を期待された!でも、私は佑樹を好きに成るどころか、人として許せなかった!」

八期「あんな傲慢な性格だとね」

金「だから、その後の八期の絶対命令!」

八期「ああ、佑樹は有無すら言わせてくれなかったのに、ここでも絶対命令が嫌なんだね!すみません、迷惑掛けて!」

金「違う!」

八期「えっ?」

金「そりゃ、最初はビックリしたし、佑樹の時の再来かと思った!でも、八期は全く違う!それどころか普通の生活と何ら変わらない!だから!」

チュッ!

八期「えっ?」

金「あんたのグループに入れて良かった!本当にありがとう!」

八期「ど、ど、どういたしまして!」

金「ほら、そろそろ時間じゃない?急いだらどうなの?」

金はその場を去った。

八期『今のはキスだよね?えっ?えっ?』


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。